説明

アキューム装置

【課題】可動ローラが降下する際に、フィルム導入側において、帯状フィルムに弛みが発生することがなく、しかも、可動ローラが上昇する際には、帯状フィルムを円滑に送出することができるアキューム装置を提供する。
【解決手段】帯状フィルムを送出するフィルム送出装置とラベリング装置との間に設置されており、帯状フィルムが交互に掛け渡される、上方に固定設置された複数の固定ローラ11及びこれらの下方側で昇降する複数の可動ローラ12を備えている。可動ローラ12は、昇降可能に支持された可動プレート13に取り付けられており、昇降機構16によって、昇降させることができるようになっている。そして、帯状フィルムFを貯えるために可動ローラ12が降下していく際、昇降機構16の駆動モータ20を作動させて、可動ローラ12(可動プレート13)を補助的に引き下げることによって、帯状フィルムFに張力をかけるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、帯状フィルムを送出する上流側装置と、上流側装置から送出された帯状フィルムを使用する下流側装置との間に設置される、上流側フィルム送出速度と下流側フィルム送出速度との間に差が生じた場合に、その速度差を吸収するアキューム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ボトル等に装着されるシュリンクラベルやストレッチラベルのような合成樹脂フィルムによって形成された筒状のラベルが連続的に繋がった状態でシート状に折り畳まれた長尺帯状のラベル形成基材を紙管にロール状に巻回した基材ロールから、ラベル形成基材を繰り出して送出する基材送出装置と、この基材送出装置から送出されたラベル形成基材を順次切断することで筒状のラベルを形成しながら、ボトル等に装着するラベリング装置との間には、通常、アキューム装置が設置されており、基材送出装置における基材ロールの交換作業に伴い、ラベル形成基材の送出が一時的に停止された場合でも、ラベル形成基材の送出が再開されるまでの間、ラベリング装置の運転を停止させなくてもよいように、アキューム装置に貯えられているラベル形成基材がラベリング装置に送出されるようになっている。
【0003】
こういったアキューム装置は、図11に示すように、基材送出装置等の上流側装置にセットされた基材ロール等のフィルムロールから繰り出されたラベル形成基材等の帯状フィルムFが掛け渡される複数の固定ローラ51及び複数の固定ローラ51間を昇降する複数の可動ローラ52を備えており、複数の可動ローラ52は、昇降可能な共通のベース部材53に支持されている。
【0004】
従って、ラベリング装置等の下流側装置の運転中に、上流側装置による帯状フィルムFの送出動作が一時的に停止された場合は、アキューム装置50に蓄えられている帯状フィルムFが下流側装置側に引き出され、これに伴って、可動ローラ52がベース部材53と共に上昇していくことになり、帯状フィルムFの送出を再開したときは、アキューム装置50に帯状フィルムFを補充するために、上流側装置の帯状フィルムFの送出速度を急激に上昇させるので、これに伴って、可動ローラ52がベース部材53と共に降下していくことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−10211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、アキューム装置50に帯状フィルムFを補充する際は、アキューム装置50のフィルム導出側における帯状フィルムFの送出速度に比べて、アキューム装置50のフィルム導入側における帯状フィルムFの送出速度が大きくなるので、複数の可動ローラ52が共通のベース部材53に支持されている、上述したようなアキューム装置50では、フィルム導入側の固定ローラ51や可動ローラ52において、帯状フィルムFに弛みが発生することになる。その結果、アキューム装置50のなかで、帯状フィルムFが蛇行し、帯状フィルムFが所定の走行ラインを維持することができなくなるので、これに伴って、帯状フィルムFに折れやよじれが発生するといった問題がある。
【0007】
こういったアキューム装置50のフィルム導入側における帯状フィルムFの弛みの発生を防止するためには、可動ローラ52を含むベース部材53の重量を大きくすることによって、帯状フィルムFに張力をかけることが考えられるが、このように、可動ローラ52を含むベース部材53の重量を大きくすると、逆に、可動ローラ52が上昇しながら、アキューム装置50に貯えられている帯状フィルムFを送出する際にも、帯状フィルムFに大きな張力がかかることになり、アキューム装置50に貯えられている帯状フィルムFを送出しにくくなるといった問題がある。
【0008】
そこで、この発明の課題は、可動ローラが降下する際に、フィルム導入側において、帯状フィルムに弛みが発生することがなく、しかも、可動ローラが上昇する際には、帯状フィルムを円滑に送出することができるアキューム装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、帯状フィルムを送出する上流側装置と、前記上流側装置から送出された帯状フィルムを使用する下流側装置との間に設置されたアキューム装置であって、帯状フィルムが交互に掛け渡される、固定設置された複数の固定ローラ及びその固定ローラの下方側で昇降する複数の可動ローラと、前記可動ローラを昇降させる、トルク制御可能なモータとを備え、前記帯状フィルムを補充するために前記可動ローラが降下を開始した後、前記可動ローラが、前記上流側装置が前記下流側装置と略同速で運転する定常運転に移行する所定の高さ位置に至るまでの間だけ、前記モータによって、前記可動ローラを補助的に引き下げるように構成したことを特徴とするアキューム装置を提供するものである。
【0010】
また、上記の課題を解決するため、請求項2に係る発明は、帯状フィルムを送出する上流側装置と、前記上流側装置から送出された帯状フィルムを使用する下流側装置との間に設置されたアキューム装置であって、帯状フィルムが交互に掛け渡される、固定設置された複数の固定ローラ及びその固定ローラの上方側で昇降する複数の可動ローラと、前記可動ローラを上方側に付勢する付勢手段とを備え、前記付勢手段は、トルク制御可能なモータを有し、前記モータの回転駆動力によって、前記可動ローラを上方側に付勢するようになっており、前記帯状フィルムを補充するために前記可動ローラが上昇を開始した後、前記可動ローラが、前記上流側装置が前記下流側装置と略同速で運転する定常運転に移行する所定の高さ位置に至るまでの間だけ、前記可動ローラを上方側に付勢する前記モータによる付勢力を大きくするように構成したことを特徴とするアキューム装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、請求項1に係る発明のアキューム装置では、帯状フィルムを補充するために可動ローラが降下を開始した後、可動ローラが、上流側装置が下流側装置と略同速で運転する定常運転に移行する所定の高さ位置に至るまでの間だけ、トルク制御可能なモータによって、可動ローラを補助的に引き下げるようにしたので、可動ローラの引き下げ力を微妙に調整することができ、可動ローラが降下する際に、フィルム導入側において、帯状フィルムに弛みが発生することがなく、しかも、可動ローラが上昇する際には、その上昇動作を妨げるように作用する、可動ローラに加わる下向きの力を最小限に抑えることができるので、帯状フィルムを円滑に送出することができる。
【0012】
以上のように、請求項2に係る発明のアキューム装置では、帯状フィルムを補充するために可動ローラが上昇を開始した後、可動ローラが、上流側装置が下流側装置と略同速で運転する定常運転に移行する所定の高さ位置に至るまでの間だけ、可動ローラを上方側に付勢するトルク制御可能なモータによる付勢力を大きくしたので、可動ローラの付勢力を微妙に調整することができ、帯状フィルムを補充するために可動ローラが上昇する際に、フィルム導入側において、帯状フィルムに弛みが発生することがなく、しかも、可動ローラが降下する際には、初期の付勢力に戻るので、帯状フィルムを円滑に送出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明にかかるアキューム装置の一実施形態が設置されたラベル装着システムを示す概略構成図である。
【図2】同上のアキューム装置を示す正面図である。
【図3】同上のアキューム装置を示す側面図である。
【図4】(a)は同上のアキューム装置を示す平面図、(b)は図2のX−X線に沿った断面図である。
【図5】同上のアキューム装置を示す部分拡大斜視図である。
【図6】(a)、(b)は同上のアキューム装置に帯状フィルムをセットする方法を示す説明図である。
【図7】(a)、(b)は同上のアキューム装置の動作説明図である。
【図8】他の実施形態であるアキューム装置を示す平面図である。
【図9】同上のアキューム装置を示す正面図である。
【図10】同上のアキューム装置を示す側面図である。
【図11】従来のアキューム装置を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、このアキューム装置1は、ボトルに装着されるシュリンクラベルやストレッチラベルのような合成樹脂フィルムによって形成された筒状のラベルが連続的に繋がった状態でシート状に折り畳まれた長尺帯状のラベル形成基材(以下、帯状フィルムという。)Fを紙管にロール状に巻回した原反ロールから、帯状フィルムFを繰り出して送出するフィルム送出装置2と、このフィルム送出装置2から送出された帯状フィルムFを順次切断することで筒状のラベルを形成しながら、ボトルBに装着するラベリング装置3との間に設置されており、フィルム送出装置2側のフィルム送出速度とラベリング装置3側のフィルム送出速度との間に差が生じた場合に、その速度差を吸収するようになっている。
【0015】
このアキューム装置1は、図2〜図4に示すように、フレーム10の上部に固定設置された19個の固定ローラ11と、隣り合う固定ローラ11間で昇降する18個の可動ローラ12とを備えており、フィルム送出装置2から送出された帯状フィルムFが、19個の固定ローラ11及び18個の可動ローラ12に交互に掛け渡された状態で、ラベリング装置3側に送出されるようになっている。
【0016】
前記可動ローラ12は、フレーム10に固定設置されたスライドポール14、14に昇降可能に支持された可動プレート13に取り付けられており、この可動プレート13を、昇降機構16によって、昇降させることができるようになっている。また、フレーム10の上部には、ストッパ15が設けられており、このストッパ15によって、可動プレート13の上昇動作を、必要に応じて制限することができるようになっている。
【0017】
前記昇降機構16は、フレーム10の下部及び上部に設置された駆動プーリ17及び従動プーリ18と、この駆動プーリ17及び従動プーリ18に掛け渡され、可動プレート13が連結された無端状のベルト19と、駆動プーリ17を回転させる駆動モータ20とを備えており、駆動モータ20を正回転させると、可動プレート13が上昇し、駆動モータ20を逆回転させると、可動プレート13が降下するようになっている。
【0018】
従って、このアキューム装置1に帯状フィルムFをセットする際は、まず、図6(a)に示すように、ストッパ15を退避させ、駆動モータ20を正回転させることによって、18個の可動ローラ12を19個の固定ローラ11よりも上方側に上昇させ、18個の可動ローラ12と19個の固定ローラ11の間に帯状フィルムFを通した後、駆動モータ20を逆回転させることによって、18個の可動ローラ12を最下位置まで降下させると、同図(b)に示すように、フィルム送出装置2から送出された帯状フィルムFが、19個の固定ローラ11及び18個の可動ローラ12に交互に掛け渡された状態となるので、その時点で、ストッパ15を元の状態に復帰させると、アキューム装置1の初期セッティングが完了する。
【0019】
また、このアキューム装置1では、図2及び図5に示すように、外周面に螺旋状のカム溝21aを有する円筒カム21が、フレーム10の下部に定位置回転可能に支持されていると共に、可動ローラ12が取り付けられている可動プレート13には、円筒カム21のカム溝21aに嵌り込むピン22が取り付けられており、可動プレート13に支持されている可動ローラ12が昇降することによってピン22が昇降すると、これに伴って、円筒カム21が回転するので、フィルム送出装置2及びラベリング装置3の双方が共に略同速で運転している定常運転時は、円筒カム21の回転角度をポテンションメータ23によって検出することで、可動ローラ12の高さ位置を検出しながら、可動ローラ12の高さ位置に応じて、フィルム送出装置2による帯状フィルムFの送出速度を変化させることにより、ラベリング装置3側が要求している送出速度で帯状フィルムFがラベリング装置3側に送出されるようになっている。
【0020】
以下、このアキューム装置1の動作について、図6及び図7を参照しながら説明する。まず、フィルム送出装置2及びラベリング装置3が共に定常状態で運転しているときは、図6(b)に示すように、多数の可動ローラ12を支持している可動プレート13が最下位置近くまで降下しており、可動プレート13に取り付けられているピン22が円筒カム21のカム溝21aに嵌り込んだ状態となっている。従って、この状態では、十分な帯状フィルムFがアキューム装置1に貯えられており、上述したように、可動ローラ12の高さ位置を検出しながら、可動ローラ12の高さ位置に応じて、フィルム送出装置2による帯状フィルムFの送出速度を変化させることで、ラベリング装置3側が要求している送出速度で帯状フィルムFをラベリング装置3側に送出している。
【0021】
この状態で、フィルム送出装置2において、原反ロールを交換するために、帯状フィルムFの送出を一時的に停止させると、このアキューム装置1に蓄えられている帯状フィルムFがラベリング装置3側に引き出され、図7(a)に示すように、アキューム装置1の可動ローラ12が徐々に上昇していくことになる。
【0022】
その後、原反ロールの交換が完了し、アキューム装置1に帯状フィルムFを貯えるために、フィルム送出装置2が高速で帯状フィルムFを送出し始めると、同図(b)に示すように、可動ローラ12が降下していくが、このとき、昇降機構16の駆動モータ20を逆回転させることによって、可動ローラ12(可動プレート13)を補助的に引き下げるようになっている。なお、駆動モータ20は、インバータによって、トルクを変化させることができるようになっており、駆動モータ20への供給電圧を調整することによって、可動ローラ12(可動プレート13)の引き下げ力を微妙に調整することができるようになっている。
【0023】
そして、可動プレート13に取り付けられているピン22が円筒カム21のカム溝21aに嵌り込むと、フィルム送出装置2による帯状フィルムFの送出速度が低下し、フィルム送出装置2及びラベリング装置3の双方が共に略同速で運転している定常運転に移行するので、可動ローラ12が略一定の高さ位置に保持され、その時点で、駆動モータ20による可動ローラ12(可動プレート13)の引下動作を停止させる。
【0024】
以上のように、このアキューム装置1では、帯状フィルムFを貯えるために可動ローラ12が降下していく際、駆動モータ20を作動させて、可動ローラ12(可動プレート13)を補助的に引き下げることによって、帯状フィルムFにかかる張力を増すことができるようになっているので、帯状フィルムFの導入側における固定ローラ11や可動ローラ12において、帯状フィルムFに弛みが発生しにくく、帯状フィルムFが所定の走行ラインを維持することができる。従って、可動ローラ12が降下する際に、帯状フィルムFが蛇行することに伴う帯状フィルムFの折れやよじれを有効に防止することができる。
【0025】
特に、このアキューム装置1では、帯状フィルムFにかかる張力を増す際、駆動モータ20によって、可動ローラ12(可動プレート13)を引き下げるようにしているので、帯状フィルムFに弛みが生じやすい可動ローラ12の降下中にだけ、帯状フィルムFに張力をかけることができる。これによって、可動ローラ12が上昇する際に、その上昇動作を妨げるように作用する、可動ローラ12(可動プレート13)に加わる下向きの力を最小限に抑えることができるので、帯状フィルムFを円滑に送出することができる。
【0026】
また、駆動モータ20のトルクを調整することによって、帯状フィルムFにかける張力を自由に変化させることができるので、帯状フィルムFの素材等や帯状フィルムFの送出速度に応じて、帯状フィルムFにかける張力を簡単に調整することができる。
【0027】
また、このアキューム装置1では、上述したように、帯状フィルムFをセットする際に使用する昇降機構16を用いて、帯状フィルムFに張力をかけるようにしたので、張力付与機構を別途設ける必要がなく、帯状フィルムFのセッティング作業と帯状フィルムFへの張力の付与とを効率よく行うことができる。
【0028】
なお、上述した実施形態では、固定設置された固定ローラ11の下方側で可動ローラ12が昇降するタイプのアキューム装置1について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図8〜図10に示すように、固定設置された固定ローラ11Aの上方側で可動ローラ12Aが昇降するタイプのアキューム装置1Aについては、以下のように、対応すればよい。
【0029】
このアキューム装置1Aは、同図に示すように、フレーム10Aの下部に固定された固定ベースに複数の固定ローラ11Aが取り付けられていると共に、フレーム10Aに昇降可能に支持された可動プレート13Aに複数の可動ローラ12Aが取り付けられており、フレーム10Aの天面中央部に取り付けられた天板10Aaには、モータ20Aが取り付けられていると共に、このモータ20Aによって回転駆動される水平駆動軸20Aaが回転可能に支持されている。フレーム10Aに昇降可能に支持された可動プレート13Aは、水平駆動軸20Aaに取り付けられた駆動プーリ17A及びフレーム10Aの下部に取り付けられた従動プーリ18Aに掛け渡された無端ベルト19Aに連結されており、可動プレート13Aはモータ20Aの回転駆動力によって、常時、上方側に付勢されている。
【0030】
従って、このアキューム装置1Aでは、帯状フィルムFを補充するために可動ローラ12Aが上昇する際、可動ローラ12Aを上方側に付勢するモータ20Aの付勢力を一時的に大きくしてやると、帯状フィルムFに張力が付与されるので、帯状フィルムFの導入側における固定ローラ11Aや可動ローラ12Aにおいて、帯状フィルムFに弛みが発生しにくくなり、可動ローラ12が上昇する際に、帯状フィルムFが蛇行することに伴う帯状フィルムFの折れやよじれを有効に防止することができる。しかも、可動ローラ12Aが降下する際には、初期の付勢力に戻るので、帯状フィルムFを円滑に送出することができる。
【0031】
また、このアキューム装置1Aの場合は、可動ローラ12Aを上方側に付勢する付勢手段として、モータ20Aを使用しているが、モータに代えてエアシリンダを使用したり、モータとエアシリンダを併用したりすることも可能である。
【0032】
また、上述した実施形態では、原反ロールから、帯状フィルムFを繰り出して送出するフィルム送出装置2と、このフィルム送出装置2から送出された帯状フィルムFを順次切断することで筒状のラベルを形成しながら、ボトルBに装着するラベリング装置3との間に設置されたアキューム装置1について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明は、帯状フィルムを送出する上流側装置と、上流側装置から送出された帯状フィルムを使用する下流側装置との間に設置される種々のアキューム装置に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、帯状フィルムを送出する上流側装置と、上流側装置から送出された帯状フィルムを使用する下流側装置との間に設置されるアキューム装置として利用することができる。
【符号の説明】
【0034】
1、1A アキューム装置
2 フィルム送出装置
3 ラベリング装置
10、10A フレーム
11、11A 固定ローラ
12、12A 可動ローラ
13、13A 可動プレート
14 スライドポール
15 ストッパ
16 昇降機構
17、17A 駆動プーリ
18、18A 従動プーリ
19、19A ベルト
20 駆動モータ
20A モータ(付勢手段)
21 円筒カム
21a カム溝
22 ピン
23 ポテンションメータ
B ボトル
F 帯状フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状フィルムを送出する上流側装置と、前記上流側装置から送出された帯状フィルムを使用する下流側装置との間に設置されたアキューム装置であって、
帯状フィルムが交互に掛け渡される、固定設置された複数の固定ローラ及びその固定ローラの下方側で昇降する複数の可動ローラと、
前記可動ローラを昇降させる、トルク制御可能なモータと
を備え、
前記帯状フィルムを補充するために前記可動ローラが降下を開始した後、前記可動ローラが、前記上流側装置が前記下流側装置と略同速で運転する定常運転に移行する所定の高さ位置に至るまでの間だけ、前記モータによって、前記可動ローラを補助的に引き下げるように構成したことを特徴とするアキューム装置。
【請求項2】
帯状フィルムを送出する上流側装置と、前記上流側装置から送出された帯状フィルムを使用する下流側装置との間に設置されたアキューム装置であって、
帯状フィルムが交互に掛け渡される、固定設置された複数の固定ローラ及びその固定ローラの上方側で昇降する複数の可動ローラと、
前記可動ローラを上方側に付勢する付勢手段と
を備え、
前記付勢手段は、トルク制御可能なモータを有し、前記モータの回転駆動力によって、前記可動ローラを上方側に付勢するようになっており、
前記帯状フィルムを補充するために前記可動ローラが上昇を開始した後、前記可動ローラが、前記上流側装置が前記下流側装置と略同速で運転する定常運転に移行する所定の高さ位置に至るまでの間だけ、前記可動ローラを上方側に付勢する前記モータによる付勢力を大きくするように構成したことを特徴とするアキューム装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−162399(P2012−162399A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−88096(P2012−88096)
【出願日】平成24年4月9日(2012.4.9)
【分割の表示】特願2005−359837(P2005−359837)の分割
【原出願日】平成17年12月14日(2005.12.14)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【Fターム(参考)】