説明

アクセスが困難な領域のショットピーニング強度の測定

アルメン試験片をショットピーニング表面に貼付し、ショットピーニング表面からピーニングされたストリップを取り除き、ショットピーニングされたストリップのアークハイトを測定し、測定されたアークハイトから表面上のピーニング強度を測定することによって、ショットピーニング強度を測定する。ストリップは、ゴム糊等の接着剤によって貼付され、フルサイズのアルメンストリップから切断されたサブサイズのストリップである。サブサイズのストリップのアークハイトは、標準ストリップのアークハイトに関連付けられる。サブサイズのストリップはブロックのピーニング表面に貼付され、フルサイズの標準ストリップはその上に取り付けられ、同時にショットピーニングされる。アークハイトは、両ストリップを保持するための支持手段を有するゲージ上で測定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はショットピーニングに関し、より詳細には、アルメン試験片によるショットピーニング強度の測定に関する。
【背景技術】
【0002】
ショットピーニングは、疲労寿命を延長又は回復させるための金属部品の処理において一般的である。球状ショットは、部品の表面に衝突させ、表面上に非常に小さな球状窪みを形成し、部品のショットピーニングされた表面に部品の圧縮残留応力を与える。これは、限界強度範囲の上下の強度は最善ではない疲労寿命特性を有する部品を生じさせる可能性があるので、ショットピーニングの強度を制御する必要がない場合に非常に望ましい。
【0003】
ショットは、一般的に、ピーニングを受けている表面に向けられたピーニングノズルからショットを押し出すために空気圧を使用することで加速される。アルメンストリップは、一般にアークハイトと呼ばれるそれらの湾曲量によってショットピーニング強度を測定するために使用される。なお、アークハイト又は湾曲量はたわみと呼ばれることもある。アルメンストリップは、精密に作られた(硬度及び厚み制御された)薄い1070鋼ストリップである。各ストリップは、ボルトが緩められるまでストリップが湾曲するのを抑えるホルダーにボルト留めされる。ストリップはその後、ピーニングを受けている部品と同じ条件下でショット流に曝される。ストリップは、所定の時間ピーニングを受けた後、ホルダーから外され、アークハイト(湾曲量)が、所定の手続きの仕様に全て従って、ダイヤル(又はデジタル)表示装置又はゲージを含むアルメンゲージを用いて測定される。一般的に、強度が多くの位置で測定されるように、スクラップ部品には多数のアルメンストリップホルダーが付属している。従って、一連のアルメンストリップは、これらの位置の各々でますます長い時間ショット流に曝される。各アルメンストリップのアークハイトが、時間が倍になるのにわずか10パーセント(10%)しか増加しない場合、アークハイトは強度であることを示しており、構成部品のピーニングは、全てが所要範囲内であればこの強度から始まることになる。強度は、アークハイトの測定値に関して、例えばインチで表される。
【0004】
ホルダーを取り付けることができない、アクセスできない領域の強度は、アルメンストリップを備えた領域に対する衝突角における類似性によって推測することができることもある。期限付き領域では、推測が不十分であることが多い。アルメンストリップよりも小さな領域、又は跳飛によってのみアクセスできる領域では、より良い方法が非常に望ましい。1つの方法では、ストリップ全体が取付具内に取り付けられて、ショットピーニングされる部品領域の寸法、位置及びアクセス性の問題を表す縞だけを露出している「陰影」ストリップを使用する。小さな領域での「陰影」ストリップの使用には、ピーニングされる部品をシミュレートする取付具に陰影ストリップホルダーを挿入するための高価な工具費が伴う。「陰影」ストリップの使用には、陰影ストリップのアークハイトを所要の強度範囲内でなければならないストリップ全体の値と関連付けるために更なる準備及びピーニングテストを実行しなければならないので、ピーニングプロセスの準備において追加のステップを必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7210322号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
正確で、コストと時間がかからないショットピーニング強度測定法が非常に望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
加工物のショットピーニング表面上のショットピーニング強度を測定する方法は、(a)アルメン試験片をショットピーニング表面に貼付するステップと、(b)ショットピーニング表面からピーニングされたアルメン試験片を取り除くステップと、(c)ショットピーニングされたアルメン試験片のアークハイトを測定するステップと、(d)測定されたアークハイトからショットピーニング表面上のショットピーニング強度を測定するステップとを含む。この方法の例示的な実施形態は、アルメン試験片をショットピーニング表面に貼付するために接着剤、例えばゴム糊を使用することを含む。サブサイズの試験片の実施形態を使用してもよい。サブサイズの試験片の実施形態は、フルサイズの標準アルメンストリップから切断して作られる。A、N、又はC型のアルメンストリップが、フルサイズの標準アルメンストリップに使用される。
【0008】
この方法は、サブサイズの試験片のアークハイトを標準アルメンストリップのアークハイトに関連付けることを更に含む。関連付けは、サブサイズのアルメン試験片をショットピーニングブロック(アルメンブロックとも呼ばれる)のツーストリップショットピーニング表面に貼付するステップと、フルサイズの標準アルメンストリップをブロックに取り付けるステップと、サブサイズのアルメン試験片と、ブロック上に取り付けられたフルサイズの標準アルメンストリップを同時にショットピーニングするステップを更に含む。この関連付けは、プロセス準備で行なわれる。これは、1つ以上のツーストリップショットピーニングブロックをスクラップ又はその他の部品又は加工物の周囲に取り付け、サブサイズのアルメン試験片と、ブロック上に取り付けられたフルサイズの標準アルメンストリップとを同時にショットピーニングすることによって実行される。
【0009】
ショットピーニングされたサブサイズのアルメン試験片とフルサイズの標準アルメンストリップのアークハイトは、アークハイトの測定中に、フルサイズの標準アルメンストリップを位置決めするための端部及び後部位置決め第1ピンと、フルサイズの標準アルメンストリップを保持するための4つの磁気支持球とを有するアルメンゲージ上で測定される。一組以上の追加の磁石が、アークハイトの測定中にサブサイズのアルメン試験片を保持するのに使用される。端部及び後部位置決め第1ピン、磁気支持球、及び一組以上の追加の磁石は、アルメンゲージの基部上に取り付けられ、単一のダイヤル又はデジタル表示装置或いはその他のアークハイト測定装置によってフルサイズの標準アルメンストリップ及びサブサイズのアルメン試験片のアークハイトを測定するように寸法決め及び位置決めされる。一組以上の追加の磁石は、より近づけて設置され、磁気支持球の内部に位置決めされる。支持球及び一組以上の追加の磁石は基部の穴を中心とし、ダイヤル又はデジタル表示装置或いはその他のアークハイト測定装置は基部の穴を通って延在するスピンドルを有する。サブサイズのアルメン試験片を位置決めするための第2の組の位置決めピンもまた、基部上に取り付けられる。
【0010】
本発明の前述の態様及びその他の特徴は、添付図面に関連してなされる以下の説明で記載する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】ガスタービンエンジンディスクのダブテールブレードスロットのショットピーニング表面に貼付された、サブサイズのアルメン試験片の斜視図である。
【図2】ガスタービンエンジンディスクウェブのフック上のディスク向きのショットピーニング表面に貼付された、サブサイズのアルメン試験片の斜視図である。
【図3】標準サイズのアルメンストリップを、標準サイズのアルメンストリップから切断された2つの異なるサブサイズのアルメン試験片と比較する断面図である。
【図4】標準ストリップがピーニングされる部品上の強度を測定するのに使用されるのと同時に、標準サイズのアルメンストリップに対してサブサイズのアルメン試験片を調整するのに使用される、ショットピーニングブロック上に取り付けられた標準サイズのアルメンストリップとサブサイズのアルメン試験片の斜視図である。
【図5】サブサイズのアルメンストリップと標準サイズのアルメンストリップのアークハイトを測定するのに使用される、ショットピーニングゲージの斜視図である。
【図6】サブサイズの試験片のアークハイトとフルサイズのアルメンストリップのアークハイトを関連付けた図解である。
【図7】スクラップディスクのガスタービンエンジンディスクウェブに貼付された、アルメンブロックの1つの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1及び2には、加工物のショットピーニング表面12に原位置で貼付されたサブサイズのアルメン試験片10が示されている。本明細書に開示されたショットピーニング強度を原位置で測定する例示的な方法では、アルメン試験片10は、アルメン試験片10がショットピーニング表面12にぴったりくっつくように、ゴム糊等の接着剤によってショットピーニング表面12に貼付される。本明細書に開示される原位置ショットピーニング強度測定法は、フルサイズの標準アルメンストリップ48、及び/又はフルサイズの標準アルメンストリップ48よりも小さい第1及び第2のサイズ42,44(図3参照)を有するサブサイズのアルメン試験片10を使用する。図1は、代表的な加工物であるガスタービンロータディスク20のリム18上にあるダブテールポスト16の間の複数のダブテールスロット14を示す。サブサイズのアルメン試験片として示されるアルメン試験片10は、ゴム糊によってダブテールスロット14のポケット22内のアクセス困難なショットピーニング表面12に貼付される。図2は、ガスタービンエンジンディスクウェブ32のフック30上のディスク向きのショットピーニング表面12を示す。ディスク向きのショットピーニング表面12は、ショットピーニング流によるアクセスが困難であり、ショットピーニング表面12に面するウェブ32のウェブ表面34に跳飛するショットピーニング流に頼らなければならない。アルメン試験片10は、ゴム糊或いは他の何らかの方法又は接着手段によってウェブ32に面するフック30上のショットピーニング表面12に貼付される。
【0013】
アルメン試験片10がゴム糊或いは他の何らかの手段又は膠によってショットピーニング表面12に貼付された後、ショットピーニング表面は、生産時のショットピーニング条件でショットピーニングされ、ショットピーニングされたアルメン試験片10がショットピーニング表面12から取り除かれ、ショットピーニング表面12上のショットピーニング強度を測定するために、ショットピーニングされたアルメン試験片10のアークハイトが、図5に示すようにアルメンゲージ61上で測定される。図5に示すようにアルメンゲージ61は、フルサイズの標準アルメンストリップ48を保持するための一組の磁気支持球62と、第1及び第2のサイズ42,44のサブサイズのアルメン試験片10それぞれを保持するための第2及び第3の組の磁石66,67を含む。第2及び第3の組の磁石66,67及び磁気支持球62は、アルメンゲージ61の基部70上に取り付けられる。第2及び第3の組の磁石66,67は、異なって寸法決めされたアルメンストリップのアークハイトが同じアルメンゲージ上で測定されるように、磁気支持球62よりも低く(例えば、0.010インチ低く)設置される。第2及び第3の組の磁石66,67はまた、ゲージが3つの異なって寸法決めされたアルメンストリップを収容することができるように、より近づけて設置され、磁気支持球62の内部に位置決めされる。3つ以上の異なって寸法決めされたアルメンストリップは、より多くの組の磁石を追加することによって収容されて、より多くのサブサイズのアルメンストリップを保持することができる。
【0014】
ダイヤル表示装置72又はデジタル表示装置或いはその他のアークハイト測定装置は、基部70の穴76を通って延在してストリップに接触し、ショットピーニングされたストリップのアークハイトを測定するためのスピンドル74を有する。第2及び第3の組の磁石66,67及び磁気支持球62は、アークハイト測定装置が3つの異なって寸法決めされたアルメンストリップのアークハイトを測定することができるように、基部70の穴76を中心とする。アルメンゲージ61は、フルサイズの標準アルメンストリップ48のアークハイトの測定中に、フルサイズの標準アルメンストリップ48を位置決めするための端部及び後部位置決め第1ピン68を含む。第1及び第2のサイズ42,44のサブサイズのアルメン試験片10を位置決めするための第2及び第3の組の位置決めピン(図示せず)もまた、基部70上に取り付けられる。強度は、アークハイトの関数として、既知であるか、又は調整される。
【0015】
図3を参照すると、アルメンストリップ48は、一般的に、それに対するアークハイト対時間の関数としてショットピーニング強度が知られている標準サイズで提供される。更にまた、標準サイズのアルメンストリップと、ストリップの一部のみがピーニングされたアルメン試験片のアークハイトの関数としてショットピーニング強度を測定する方法がよく知られている。また、ホルダーにボルト留めされていないアルメンストリップの強度を、標準アルメンブロックホルダーにボルト留めされたアルメンストリップの強度に関連付ける方法もよく知られている。本明細書に開示される例示的な方法において使用されるアルメン試験片10は、図3において第1及び第2のサイズ42,44で示されるサブサイズの試験片であり、図3に示すフルサイズの標準アルメンストリップ48から切断されたものである。本明細書に示す第1及び第2のサイズ42,44は、幅が1/8インチで、それぞれ長さが1インチ及び2インチである。標準サイズのアルメン試験片48は、3/4インチ×3インチであり、異なる厚みの「A」,「N」及び「C」型のアルメンストリップを含む。切断は、研磨水噴射を用いて、或いはワイヤ放電加工又はその他の低応力プロセスによって実行される。
【0016】
第1及び第2のサイズ42,44のサブサイズのアルメン試験片10のアークハイトは、図6に示すように標準サイズのアルメンストリップ48のアークハイトに関連付けられる。或いは、サブサイズの試験片は、ショットピーニングされたサブサイズの試験片のショットピーニング強度とアークハイトの間の関連付け即ち関数を決定するためにそれぞれ調整される。この関連付けは、サブサイズのストリップの二次的な使用において利用される。
【0017】
図4には、ブロック50のショットピーニング表面12に接着されたサブサイズのアルメン試験片10と、従来通りねじ52によってブロック50上に取り付けられたフルサイズの標準アルメンストリップ48とを備えたツーストリップショットピーニングブロック50が示されている。ツーストリップショットピーニングブロック50は、フルサイズの標準アルメンストリップ48のアークハイトの関数として既知の又は事前に決定されたショットピーニング強度の関連付け即ち関数に基づいて、サブサイズのアルメン試験片10のアークハイトの関数としてショットピーニング強度の関連付け即ち関数を発展させるために、サブサイズのアルメン試験片10とフルサイズの標準アルメンストリップ48を同時にショットピーニングするのに有効である。この関連付けは、プロセス準備で行なわれる。
【0018】
前述の関連付けは、図7のガスタービンロータディスク20によって例証されるスクラップ部品又は加工物のツーストリップショットピーニングブロック50を取り付けることで実行される。ツーストリップショットピーニングブロック50は、容器78内のディスク20のガスタービンエンジンディスクウェブ32に取り付けられる。ツーストリップショットピーニングブロック50は、ツーストリップショットピーニングブロック50のショットピーニング表面12がウェブ32のウェブ表面34にぴったりくっつくように寸法決めされた容器78内に取り付けられる。その後、ツーストリップショットピーニングブロック50がショットピーニングされ、それによってサブサイズのアルメン試験片10とフルサイズの標準アルメンストリップ48を同時にショットピーニングする。部品の周囲の複数のサブサイズ及び標準のストリップの同時のショットピーニングは、サブサイズと標準ストリップのアークハイトの関連付けの統計的精度を向上させるために使用される。この関連付けはまた、スクラップ或いはその他の部品又は加工物の周囲に1つ以上のツーストリップショットピーニングブロックを取り付け、サブサイズのアルメン試験片と、ブロック上に取り付けられたフルサイズの標準アルメンストリップとを同時にショットピーニングすることによって実行される。
【0019】
本発明の好適な実施形態と考えられるものを本明細書において記述したが、当業者には、本発明のその他の変更形態も本明細書の教示から明らかであろう。従って、本発明の真の技術的思想及び技術的範囲内に入るそのような全ての変更例が添付の特許請求の範囲において保証されることが望ましい。
【0020】
本発明の好適な実施形態をその原理を説明するために十分に記述してきたが、添付の特許請求の範囲に記載の本発明の技術的範囲から逸脱することなく好適な実施形態に対して様々な変更又は修正をなし得ることを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工物のショットピーニング表面上のショットピーニング強度を測定する方法であって、
(a)アルメン試験片をショットピーニング表面に貼付するステップと、
(b)前記ショットピーニング表面からピーニングされたアルメン試験片を取り除くステップと、
(c)前記ショットピーニングされたアルメン試験片のアークハイトを測定するステップと、
(d)測定されたアークハイトから前記ショットピーニング表面上のショットピーニング強度を測定するステップとからなる、方法。
【請求項2】
前記アルメン試験片を前記ショットピーニング表面に貼付するために接着剤を使用することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記接着剤がゴム糊であることを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
フルサイズの標準アルメンストリップから切断されたサブサイズのアルメン試験片を切断し、アルメン試験片としてサブサイズのアルメン試験片を使用することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記サブサイズのアルメン試験片を前記ショットピーニング表面に貼付するために接着剤を使用することを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記接着剤がゴム糊であることを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記フルサイズの標準アルメンストリップとして、A型のアルメンストリップ又はN型のアルメンストリップ又はC型のアルメンストリップを使用することを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記サブサイズのアルメン試験片を前記ショットピーニング表面に貼付するために接着剤を使用することを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記接着剤がゴム糊であることを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記サブサイズのアルメン試験片のアークハイトを前記標準アルメンストリップのアークハイト又はショットピーニング強度に関連付けることを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記サブサイズのアルメン試験片を前記ショットピーニング表面に貼付するために接着剤を使用することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記接着剤がゴム糊であることを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記フルサイズの標準アルメンストリップとして、A型のアルメンストリップ又はN型のアルメンストリップ又はC型のアルメンストリップを使用することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記サブサイズのアルメン試験片を前記ショットピーニング表面に貼付するために接着剤を使用することを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記接着剤がゴム糊であることを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記関連付けは、
サブサイズのアルメン試験片をショットピーニングブロックのショットピーニング表面に貼付するステップと、
フルサイズの標準アルメンストリップを前記ブロックに取り付けるステップと、
前記サブサイズのアルメン試験片と、前記ブロックに取り付けられた前記フルサイズの標準アルメンストリップとを同時にショットピーニングするステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記関連付けは、前記ショットピーニングされたサブサイズのアルメン試験片と、アルメンゲージ上の前記フルサイズの標準アルメンストリップのアークハイトを測定することを含み、
前記アルメンゲージは、前記フルサイズの標準アルメンストリップを保持するための第1の支持手段と、前記サブサイズのアルメン試験片を保持するための1つ以上の追加の支持手段とを含み、
前記第1及び前記1つ以上の追加の支持手段は、前記アルメンゲージの基部上に取り付けられ、
前記第1及び1つ以上の追加の支持手段は、単一のダイヤル又はデジタル表示装置或いはその他のアークハイト測定装置によって前記フルサイズの標準アルメンストリップ及び前記サブサイズのアルメン試験片のアークハイトを測定するように寸法決め及び位置決めされることを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の支持手段は、一組の磁気支持球を含み、
前記1つ以上の追加の支持手段は、一組以上の追加の磁石を含み、
前記一組以上の追加の磁石は、より近づけて設置され、前記磁気支持球の内部に位置決めされ、
前記一組の磁気支持球及び前記一組以上の追加の磁石は、前記基部の穴を中心とし、
前記ダイヤル又はデジタル表示装置或いはその他のアークハイト測定装置は、前記基部の前記穴を通って延在するスピンドルを有する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記アルメン試験片を前記ショットピーニング表面に貼付するために接着剤を使用することを更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記接着剤がゴム糊であることを更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記フルサイズの標準アルメンストリップとして、A型のアルメンストリップ又はN型のアルメンストリップ又はC型のアルメンストリップを使用することを更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記アルメン試験片を前記ショットピーニング表面に貼付するために接着剤を使用することを更に含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記接着剤がゴム糊であることを更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
加工物のショットピーニング表面上のショットピーニング強度を測定する方法であって、
(a)アルメン試験片をショットピーニング表面に貼付するステップと、
(b)前記ショットピーニング表面からピーニングされたアルメン試験片を取り除くステップと、
(c)前記ショットピーニングされたアルメン試験片のアークハイトを測定するステップと、
(d)測定されたアークハイトから前記ショットピーニング表面上のショットピーニング強度を測定するステップとからなる、方法。
【請求項25】
サブサイズのアルメン試験片を加工物上に取り付けられたショットピーニングブロックのショットピーニング表面に貼付するステップと、
フルサイズの標準アルメンストリップを前記ブロックに取り付けるステップと、
前記サブサイズのアルメン試験片と、前記ブロックに取り付けられた前記フルサイズの標準アルメンストリップを同時にショットピーニングするステップと、
前記ショットピーニングされたサブサイズのアルメン試験片のアークハイトを測定し、前記ショットピーニングされたフルサイズの標準アルメンストリップのアークハイトを測定するステップと、
前記ショットピーニングされたサブサイズのアルメン試験片の前記アークハイトを、前記標準アルメンストリップの前記アークハイトに関連付けるステップを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項26】
前記関連付けは、前記ショットピーニングされたサブサイズのアルメン試験片のアークハイトと、アルメンゲージ上の前記フルサイズの標準アルメンストリップのアークハイトを測定することを含み、
前記アルメンゲージは、前記フルサイズの標準アルメンストリップを保持するための第1の支持手段と、前記サブサイズのアルメン試験片を保持するための1つ以上の追加の支持手段とを含み、
前記第1及び前記1つ以上の追加の支持手段は、前記アルメンゲージの基部上に取り付けられ、
前記第1及び前記1つ以上の追加の支持手段は、単一のアークハイト測定装置によって前記フルサイズの標準アルメンストリップのアークハイト及び前記サブサイズのアルメン試験片のアークハイトを測定するように寸法決め及び位置決めされることを更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の支持手段は、一組の磁気支持球を含み、
前記1つ以上の追加の支持手段は、一組以上の追加の磁石を含み、
前記一組以上の追加の磁石は、より近づけて設置され、前記磁気支持球の内部に位置決めされ、
前記一組の磁気支持球及び前記一組以上の追加の磁石は、前記基部の穴を中心とする、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ダイヤル又はデジタル表示装置或いは前記その他のアークハイト測定装置は、前記基部の前記穴を通って延在するスピンドルを有する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記アルメン試験片を前記ショットピーニング表面に貼付するために接着剤を使用することを更に含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記接着剤がゴム糊であることを更に含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
フルサイズの標準アルメンストリップを保持するための第1の支持手段と、
サブサイズのアルメン試験片を保持するための1つ以上の追加の支持手段とを含み、
前記第1及び前記1つ以上の追加の支持手段は、基部上に取り付けられ、
前記第1及び前記1つ以上の追加の支持手段は、前記基部に対して固定された単一のダイヤル又はデジタル表示装置或いはその他のアークハイト測定装置によって前記フルサイズの標準アルメンストリップ及び前記サブサイズのアルメン試験片のアークハイトを測定するように寸法決め及び位置決めされる、アルメンゲージ。
【請求項32】
前記第1の支持手段は、一組の磁気支持球を含み、
前記1つ以上の追加の支持手段は、一組以上の追加の磁石を含み、
前記一組以上の追加の磁石は、より近づけて設置され、前記磁気支持球の内部に位置決めされ、
前記一組の磁気支持球及び前記一組以上の追加の磁石は、前記基部の穴を中心とする、請求項31に記載のアルメンゲージ。
【請求項33】
前記ダイヤル又はデジタル表示装置或いは前記その他のアークハイト測定装置は、前記基部の前記穴を通って延在するスピンドルを有する、請求項32に記載のアルメンゲージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−504241(P2012−504241A)
【公表日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−529057(P2011−529057)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【国際出願番号】PCT/US2009/055270
【国際公開番号】WO2010/036476
【国際公開日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】