説明

アシストグリップ

【課題】破損し難いハンガー部を備えたアシストグリップを提供する。
【解決手段】取付部18は、ルーフライニング66の車室74側に重なるように配置されたフランジ部26を有している。そして、フランジ部26の後縁辺26cは、グリップ本体12の両端の間に位置すると共にグリップ本体12の支持軸58と交差する方向に延在している。ハンガー部20は、前記フランジ部26の後縁辺26cの傍らに設けられ、該後縁辺26cに沿う方向に軸線が延在する軸部42と、この軸部42に対して軸線回りに回動可能に支持され、物品を引っ掛け可能なフック部とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンガー部を備えたアシストグリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車の乗員室には、乗員の乗降を補助するためにアシストグリップが設置されている。例えば、特許文献1に開示のアシストグリップは、乗員室を画成するルーフライニングを挟んで車体に固定されてグリップ本体を支持する取付座に、コートやスーツ等を掛けるためのハンガー部を備えている。ハンガー部は、取付座におけるルーフライニングの車室側に当接するフランジ部に一体形成されており、フランジ部からルーフライニングに沿って張り出すように形成された基部にフック状のハンガー本体が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−99573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動車には、側面衝突等の衝撃から乗員を保護するために車室の側面に沿って展開するカーテンエアバッグ装置が装備されたものがあり、このカーテンエアバッグ装置の近傍に前記アシストグリップが配置されることがある。前述したアシストグリップは、エアバッグ装置が作動すると、エアバッグに押圧されて車室側に膨らむように変形するルーフライニングによってハンガー部の基部が車室側に向かって押されることになり、ハンガー部が破損したり、ルーフライニングの変形を妨げる虞がある。
【0005】
すなわち本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、破損し難いハンガー部を備えたアシストグリップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願請求項1に係るアシストグリップは、
端部が内装部材の車室側に配置された取付部に支持されたグリップ本体と、前記取付部に設けられたハンガー部とを有するアシストグリップにおいて、
前記ハンガー部は、
前記取付部の縁辺の傍らに設けられ、該縁辺に沿う方向または該縁辺の接線方向に軸線が延在するように形成された軸部と、
前記軸部に対して前記軸線回りに回動可能に支持され、物品を引っ掛け可能なフック部とを備えたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、フック部が取付部に設けられた軸部に回動可能に支持されているため、例えば、エアバッグの膨張展開により車室側に変形した内装部材にフック部が押圧されても、フック部が軸部の軸線回りに車室側に回動するので、フック部の破損を防止できる。また、軸部は、取付部の縁辺に沿う方向または縁辺の接線方向に延在するよう設けられているので、軸部を取付部の縁辺と交差する方向に延在させる場合に比べて、フック部および軸部の取付部からの突出量を小さくできる。従って、内装部材が車室側に変形しても、ハンガー部が破損し難い。
【0007】
請求項2に係る発明は、前記グリップ本体は、両端が前記取付部に回動可能に夫々支持されて、前記内装部材に沿わせた姿勢と車室側に起立した姿勢との間で変位可能に構成され、
前記軸部は、前記内装部材の車室側に重なるように配置された前記取付部において前記グリップ本体の支持軸と交差する方向に延在する縁辺に設けられたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、軸部が取付部におけるグリップ本体の支持軸と交差する方向に延在する縁辺に設けられているため、ハンガー部が回動するグリップ本体に干渉し難く、使い勝手がよい。
【0008】
請求項3に係る発明は、前記軸部は、前記取付部において前記グリップ本体の両端の間に位置する縁辺に設けられたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、軸部が取付部においてグリップ本体の両端の間にある縁辺に設けられているので、グリップ本体における両端間のスペースを有効利用してハンガー部を配置できる。
【0009】
請求項4に係る発明は、エアバッグ装置の作動による車室へのエアバッグの膨張展開に際して変形する前記内装部材に、前記取付部が配置されることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、エアバッグ装置が作動してエアバッグが膨張展開する際に変形する内装部材に配置された取付部にハンガー部を設けても、取付部からの突出量が小さいので、エアバッグの膨脹展開に伴う内装部材の変形をハンガー部が妨げず、エアバッグの円滑な展開を許容し得る。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るアシストグリップによれば、ハンガー部が破損し難い。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本願発明の好適な実施例に係るアシストグリップを設置した車両の一部を示す概略説明図である。
【図2】実施例のアシストグリップを示す概略斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図であって、アシストグリップを一部破断して示す。
【図4】図3のB矢視図であって、グリップ本体を破線で表す。
【図5】実施例の取付本体の概略斜視図であって、フック部を分解して示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係るアシストグリップにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明では、アシストグリップを車体に取り付けた状態を基準として方向を指称する。
【実施例】
【0013】
図1に示すように、実施例に係るアシストグリップ10は、車両における車室74の側面においてドアDの上方に設置されている。また車両におけるドアDの上方には、車体62と車室74の側面上部から天井にかけて配設されたルーフライニング66との間に、側方衝突時に車室74の側面に展開するエアバッグ72を備えたカーテンエアバッグ装置70が配設されている。すなわち、アシストグリップ10は、カーテンエアバッグ装置70の近傍に配置されている。図2に示すように、アシストグリップ10は、略「コ」字状に湾曲形成されて、把持部分となるグリップ本体12を有し、車両の前後方向に並ぶように配置されたグリップ本体12の両端の夫々が取付座14,16を介して車体62に取り付けられている。また、アシストグリップ10は、コート等の物品を引っ掛けるためのハンガー部20を備えている。なお、実施例のアシストグリップ10は、グリップ本体12、取付座14,16およびハンガー部20などの主要な部品が合成樹脂の成形品である。
【0014】
前記グリップ本体12の前側の端部を支持する取付座(特に区別する場合は第1取付座という)14と該グリップ本体12の後側の端部を支持する取付座(特に区別する場合は第2取付座という)16とは、第1取付座14における取付部18にハンガー部20が設けられる以外は基本的な構成は同じである。図2〜図5に示すように、取付座14,16は、中央に挿通口24が開設された取付本体22と、この取付本体22の挿通口24へ車室74側から挿入して装着される挿入部材36とから構成されている。取付本体22は、ルーフライニング66における車室74側に配置され、グリップ本体12の端部を回動可能に支持する取付部18と、この取付部18の車体62側に一体的に形成された係止爪部32とを備えている。そして、取付座14,16は、ルーフライニング66に貫通形成された開口部68を介して挿入した係止爪部32を車体62に開設された係止口64に係合させると共に挿通口24に挿通部材36を挿入して、挿通部材36で係止爪部32の弾性変形を規制することで、車体62に固定される。
【0015】
前記取付部18は、ルーフライニング66における車室74側の面に重なるフランジ部26と、このフランジ部26を貫通する挿通口24を囲うように、該フランジ部26の車室74側に筒状に形成された支持枠部28とから構成される。フランジ部26は、略矩形状の板状部分であって、取付座14,16を車体62に取り付けた際に、ルーフライニング66における開口部68の周縁を該フランジ部26と車体62との間に挟むようになっている。ここで、フランジ部26は、対向する縁辺が上下および前後に延在している。支持枠部28の下端に前後に離間して形成された一対の取付片30,30を、グリップ本体12の端部に形成された凹部13に挿入すると共に、グリップ本体12の端部および両取付片30,30に支持軸58を挿通して、グリップ本体12が取付部18に接続される。そして、グリップ本体12は、車両の前後方向に延在する支持軸58を介して取付部18に対して回動可能に支持され、ルーフライニング66に沿わせた倒伏姿勢(図2および図3の2点鎖線参照)と車室74側に起立した起立姿勢(図2および図3の実線参照)との間で変位可能に構成されている。なお、グリップ本体12は、支持軸58に設けられたトーションバネ60(図2参照)によって起立姿勢から倒伏姿勢へ向けて付勢されて、倒伏姿勢で保持されるようになっている。
【0016】
図2に示すように、ハンガー部20は、第1取付座14の取付部18においてグリップ本体12の両端の間に位置する縁辺26cに設けられている。より具体的には、ハンガー部20は、取付部18においてフランジ部26の傍らに設けられた軸部42と、この軸部42に対して回動可能に支持され、物品を引っ掛け可能なフック部50とを備えている(図5参照)。軸部42は、フランジ部26の後側において上下方向に延在する後縁辺(縁辺)26cに沿って軸線が延在するよう形成された円柱形状の軸棒44を本体とし、この軸棒44の下部が後縁辺26cにアーム部48を介して連結されている。すなわち、軸棒44の軸線は、前後方向に延在するグリップ本体12の支持軸58と交差(実施例では直交)する方向に延在している。また、軸部42は、軸棒44がルーフライニング66に沿うように形成されており、該軸棒44の上端がフランジ部26の上側において前後方向に延在する上縁辺26aの延長線と同じかまたは該延長線より下側に位置するよう設定されている。軸部42は、軸棒44がフランジ部26の後縁辺26cから該軸棒44に対するフック部50の装着を許容し得る間隔をあけて配置される。軸棒44の上端(先端)には、径方向外側に向かって延出する係合突起46が形成されており、この係合突起46は先細り形状になっている。また軸棒44は、上端から中間部位にかけて径方向に亘って設けられた溝44aによって2つに分割されており、上部が縮径可能に構成されている。アーム部48は、フランジ部26の後縁辺26cから後側に向かうにつれてルーフライニング66から離れる方向に傾斜するよう形成され、軸棒44をルーフライニング66から離している。
【0017】
図5に示すように、フック部50は、内径が軸棒44の外径より僅かに大きく設定された中空円筒状の筒状部52と、筒状部52の下部から湾曲して上方に突出する引掛け部56とを備えている。フック部50は、軸部42の軸棒44に筒状部52が回動可能に支持されて、引掛け部56をルーフライニング66に沿わせた傾倒姿勢(図2の2点鎖線および図4の実線参照)と、引掛け部56を車室74に向かって延出させた延出姿勢(図2の実線および図4の2点鎖線参照)との間で変位可能に構成されている。フック部50は、軸棒44の係合突起46の上面に筒状部52を上方から押し当てることで、筒状部52によって係合突起46を縮径して軸棒44に筒状部52が外挿される。そして、筒状部52の上部内面に形成された環状溝(図示せず)に係合突起46が摺動可能に係合することで、フック部50が軸棒44に同軸的に取り付けられる。このように、フック部50は軸部42に対して工具等を使わずにワンタッチで取り付けることができる。筒状部52には、アーム部48に対応した切欠54が設けられ、筒状部52が軸部42に対して前記軸線回りに回動し得るようになっている。なお、ハンガー部20は、上端がフランジ部26の上縁辺26aの延長線を越えて上方へ突出しないように形成され、フランジ部26の後縁辺26cの延在範囲内に大部分が収まっている。
【0018】
車両の衝突時にカーテンエアバッグ装置70が作動してエアバッグ72が膨脹すると、エアバッグ72によりルーフライニング66の側部は車室74側に押されて変形し、車室74へのエアバッグ72の膨張展開を許容する。前述の如く、アシストグリップ10は、エアバッグ72の膨脹により変形するルーフライニング66の側部に配置されると共に、取付座14,16が車体62に対して固定されている。すなわち、アシストグリップ10は、ルーフライニング66が変形しても車体62から基本的に外れないようになっており、ルーフライニング66の車室74側に配置される取付部18およびハンガー部20がルーフライニング66の変形の影響を受ける。アシストグリップ10は、例えばフック部50がルーフライニング66に沿う傾倒姿勢にあると、変形するルーフライニング66によって車室74側に押される。ここで、ハンガー部20は、フック部50がルーフライングに沿う軸線回りに傾倒姿勢から車室74側に向く延出姿勢に回動し得るよう構成されているので、車室74側に変形するルーフライニング66に押圧されても車室74側に回動して受け流すだけで破損することはない。
【0019】
前記ハンガー部20は、取付部18におけるフランジ部26の後縁辺26cに沿って軸部42を形成すると共にこの軸部42でフック部50を支持しているので、該後縁辺26cからの全体的な突出量を抑えることができる。例えば、フランジ部26の後縁辺26cから該後縁辺26cから交差するように張り出すように軸線が延在する軸部を形成した場合、軸部の延在長さ分だけルーフライニング66に重なることになるので、変形するルーフライニング66の影響をハンガー部が受け易くなる。これに対して、実施例のように、軸部42をフランジ部26の後縁辺26cに沿って形成すれば、後縁辺26cと交差する前後方向にグリップ本体12との干渉を避ける間隔だけあければよく、後縁辺26cからの突出量を抑えることができる。しかも、実施例の軸部42は、フランジ部26の後縁辺26cに沿う上下方向に軸棒44の延在寸法を確保することができるので、フランジ部26からの突出量が小さくても、フック部50の支持部分としての強度を十分担保し得る。そして、ハンガー部20は、グリップ本体12の前端部近傍に配置されるが、フック部50を回動変位することができるので、物品を引っ掛け保持する機能が損なわれない。このように、アシストグリップ10は、取付部18からのハンガー部20の突出量が小さいので、エアバッグ72の膨脹によってルーフライニング66が車室74側に変形してもハンガー部20が押され難く、ハンガー部20の破損を防止できる。そして、アシストグリップ10は、取付部18からのハンガー部20の突出量が小さくルーフライニング66との重なりが小さくなっているので、エアバッグ72の膨脹展開に伴うルーフライニング66の変形をハンガー部20が妨げず、エアバッグ72の円滑な展開を許容し得る。
【0020】
前記アシストグリップ10は、グリップ本体12が前後方向に延在する支持軸58を介して取付部18に回動可能に支持されているが、軸部42がフランジ部26における支持軸58と交差する方向に延在する後縁辺26cに設けられているため、ハンガー部20が回動するグリップ本体12に干渉し難い。従って、アシストグリップ10は、ハンガー部20の破損し難くさと、ハンガー部20がグリップ本体12の回動を妨害しない使い勝手のよさとを両立し得る。また、アシストグリップ10は、軸部42が第1取付座14におけるフランジ部26の後縁辺26cに設けられているため、ハンガー部20がグリップ本体12における両端間のスペースに位置するので、グリップ本体12の両端間のスペースを有効利用してハンガー部20を配置できる。すなわち、アシストグリップ10は、スペースを有効利用して、ハンガー部20を設けてもコンパクトにできる。
【0021】
前記アシストグリップ10は、ハンガー部20がフランジ部26の上縁辺26aより上側に突出しないため、変形するルーフライニング66と干渉し難く、ハンガー部20の破損を防止できる。また、アシストグリップ10は、フック部50を傾倒姿勢とすることで、引掛け部56が車室74側に突出しないので、引掛け部56が邪魔にならない。アシストグリップ10は、フック部50をルーフライニング66およびグリップ本体12に干渉しない範囲で任意の姿勢とすることができるため、引っ掛ける物品の形状に合わせてフック部50の姿勢を調節できる。また、アシストグリップ10は、取付座14に一体的に形成された軸部42と、この軸部42にワンタッチで取り付けられるフック部50とからハンガー部20を構成したので、部品点数が少なく、取り付け作業が容易である。しかも、引掛け部56の形状の異なるフック部50を用意することで、引っ掛ける物品の形状に合わせてフック部50を取り換えることができる。
【0022】
(変更例)
前述した実施例に限定されず、以下のように変更することもできる。
(1)実施例では、アシストグリップがルーフライニングに覆われた車体に取り付けられる例を挙げて説明したが、アシストグリップは、ピラーガーニッシュ等の内装部材に配置されるものであればよい。
(2)アシストグリップは、内装部材との間にエアバッグ装置が配設されていない車体に取り付けられるものであってもよい。
(3)アシストグリップは、グリップ本体の一方の端部が取付部に支持される構成であってもよく、グリップ本体が回動しない構成であってもよい。
(4)ハンガー部は、グリップ本体の両端に対応した取付座の何れか一方に設けても、両方に設けてもよい。
(5)実施例では、取付部におけるフランジ部の後縁辺に設けられた軸部を例に挙げて説明したが、軸部は取付部の縁辺の傍らに位置するよう設けられていればよく、軸部がフランジ部の前縁辺や下縁辺に設けられていてもよい。また、軸部は、フランジ部の縁辺が曲線状であれば、この縁辺の接線方向に軸線が延在するように設ければよい。
(6)取付座の車体への取り付けは実施例のものに限定されず、例えば、ネジで取り付けてもよい。
(7)実施例では、軸部の軸棒にフック部の筒状部が外挿されて、フック部が軸部に回動可能に支持される構成を採用するが、フック部が軸部に対して回動可能に支持される構成であればよく、フック部に設けられた軸を軸部に設けられた軸受で回動可能に支持するような構成であってもよい。
(8)フック部は、物品を引っ掛け可能で軸部に対して回動可能に支持される構成であればよく、板状の部材に引掛け部が形成された構成であってもよい。また、フック部は、ルーフライニングに沿わせた姿勢において引掛け部が車室側に突出するような構成であってもよい。
【符号の説明】
【0023】
10 アシストグリップ,12 グリップ本体,18 取付部,20 ハンガー部,
26c 後縁辺(縁辺),42 軸部, 50 フック部,58 支持軸,
66 ルーフライニング(内装部材),70 エアバッグ装置,72 エアバッグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端部が内装部材の車室側に配置された取付部に支持されたグリップ本体と、前記取付部に設けられたハンガー部とを有するアシストグリップにおいて、
前記ハンガー部は、
前記取付部の縁辺の傍らに設けられ、該縁辺に沿う方向または該縁辺の接線方向に軸線が延在するように形成された軸部と、
前記軸部に対して前記軸線回りに回動可能に支持され、物品を引っ掛け可能なフック部とを備えた
ことを特徴とするアシストグリップ。
【請求項2】
前記グリップ本体は、両端が前記取付部に回動可能に夫々支持されて、前記内装部材に沿わせた姿勢と車室側に起立した姿勢との間で変位可能に構成され、
前記軸部は、前記内装部材の車室側に重なるように配置された前記取付部において前記グリップ本体の支持軸と交差する方向に延在する縁辺に設けられた請求項1記載のアシストグリップ。
【請求項3】
前記軸部は、前記取付部において前記グリップ本体の両端の間に位置する縁辺に設けられた請求項1または2記載のアシストグリップ。
【請求項4】
エアバッグ装置の作動による車室へのエアバッグの膨張展開に際して変形する前記内装部材に、前記取付部が配置される請求項1〜3の何れか一項に記載のアシストグリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−107475(P2013−107475A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253303(P2011−253303)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000119232)株式会社イノアックコーポレーション (1,145)
【Fターム(参考)】