アシルアミノベンズアミド誘導体
本発明は、下式(I)
(式中、Vは明細書に記載のV1からV5の芳香環式基を表し、Qは明細書に記載のQ1からQ7の芳香環式基を表し、G1およびG2はOまたはSを表し、R1は水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、フェニルまたは複素環式基を表し、R2およびR3は水素、アルキル、ハロアルキル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルコキシカルボニルまたはハロアルコキシカルボニルを表す。)で表される新規のアシルアミノベンズアミド誘導体および殺有害生物剤としてのそれの使用に関する。
(式中、Vは明細書に記載のV1からV5の芳香環式基を表し、Qは明細書に記載のQ1からQ7の芳香環式基を表し、G1およびG2はOまたはSを表し、R1は水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、フェニルまたは複素環式基を表し、R2およびR3は水素、アルキル、ハロアルキル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルコキシカルボニルまたはハロアルコキシカルボニルを表す。)で表される新規のアシルアミノベンズアミド誘導体および殺有害生物剤としてのそれの使用に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】
[式中:
R1は、水素、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、フェニルまたは5もしくは6員複素環基を表し;
R2およびR3は、独立に、水素、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルコキシカルボニルまたはハロアルコキシカルボニルを表し;
G1およびG2は、独立に、酸素または硫黄を表し;
Vは、環式基V1からV5の中から選択され;
【化2】
式中
Dは、式(I)の部分:
【化3】
に属する窒素原子への結合部位を表し、
Eは、式(I)の部分:
【化4】
に属する炭素原子への結合部位を表し、
X1からX5は、独立に、水素、ハロゲン、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、またはシアノもしくはニトロを表し、好ましくは、X1からX5は、独立に、水素、ハロゲン、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6もしくはC1−C4アルコキシ、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルコキシ、またはシアノもしくはニトロを表し;
Qは、基Q1からQ7の中から選択され
【化5】
式中
Y2からY4は、独立に、水素、ハロゲン、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、またはシアノもしくはニトロを表し;
Y1およびY5は、独立に、ハロゲン、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルチオ、ハロアルキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、またはシアノもしくはニトロを表し;
Jは、次の式:
【化6】
を有する化学基を表し、
式中
J1は、C1−C6ハロアルキルを表し;
J2は、水素、ハロゲン、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、フェニルまたは複素環基を表し;
J3は、ヒドロキシル、シアノ、アジド、ハロゲン、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、またはOR4、SR5、NR6R7、N(R8)NR6R7、N(R8)OR6、場合によって置換されている複素環基、または次式:
【化7】
を有する化学基を表し;
式中
R4は、場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、フェニル、アラルキル、イミニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、または複素環基、複素環基−アルキレンもしくは複素環基−カルボニルを表し;
R5は、場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、アラルキル、またはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基、またはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−アルキレンを表し;
R6、R7およびR8は、独立に、水素、場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、アラルキル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−アルキレン、またはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−カルボニルを表し;
または
R6およびR7は、これらが結合している窒素原子と一緒になって環式アミノ基、好ましくは3から7員環式アミノ基を形成することができ、前記環は、酸素原子、硫黄原子またはカルボニル基を含むことができ;
R9は、場合によって置換されているアルキルまたはハロアルキルを表し、好ましくは、R9は、C1−C6もしくはC1−C4アルキルまたはC1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルを表し;
R10は、水素、場合によって置換されているアルキルまたはハロアルキルを表し、好ましくは、R9は、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキルまたはC1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルを表し;
但し、J1およびJ2はペルフルオロアルキルではなく、J3は同時にヒドロキシまたはハロゲンではないことは同時には起こらないことを条件とする。]。
【請求項2】
R1が、水素、場合によって置換されているC1−C8もしくはC1−C4アルキル、C1−C8もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C8もしくはC1−C4アルコキシ、C1−C8もしくはC1−C4ハロアルコキシ、フェニルまたはN、O、およびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基を表し;
R2およびR3が、独立に、水素、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C2−C7もしくはC2−C5アルキルカルボニル、C2−C7もしくはC2−C5ハロアルキルカルボニル、C2−C7もしくはC2−C5アルコキシカルボニル、またはC2−C7もしくはC2−C5ハロアルコキシカルボニルを表し;
G1およびG2が、酸素を表し;
X1からX5が、独立に、水素、ハロゲン、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6もしくはC1−C4アルコキシ、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルコキシ、またはシアノもしくはニトロを表し;
Y2からY4が、独立に、水素、ハロゲン、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6もしくはC1−C4アルコキシ、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルコキシ、シアノまたはニトロを表し;
Y1およびY5が、独立に、ハロゲン、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6もしくはC1−C4アルコキシ、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルコキシ、C1−C6もしくはC1−C4アルキルチオ、C1−C6もしくはC1−C4アルキルスルフィニル、C1−C6もしくはC1−C4アルキルスルホニル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルチオ、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルスルフィニル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルスルホニル、またはシアノもしくはニトロを表し;
Jは、次の式:
【化8】
を有する化学基を表し、
式中
J1が、C1−C6フルオロアルキルを表し;
J2が、水素、ハロゲン、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、フェニルまたはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基を表し;
J3が、ヒドロキシル、シアノ、アジド、ハロゲン、または場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、またはC1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、またはOR4、SR5、NR6R7、N(R8)NR6R7、N(R8)OR6、場合によって置換されている複素環基、または次式:
【化9】
を有する化学基を表し;
R4が、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6アルコキシC1−C6アルキルもしくはC1−C4アルコキシC1−C4アルキル;C1−C6アルキルチオC1−C6アルキルもしくはC1−C4アルキルチオC1−C4アルキル、C1−C6ハロアルキルチオC1−C6アルキルもしくはC1−C4ハロアルキルチオC1−C4アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6もしくはC2−C4アルキニル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10シクロアルケニル、フェニル、C7−C12アラルキルもしくはC7−C10アラルキル、C1−C6イミニルもしくはC1−C4イミニル、C2−C7もしくはC2−C5アルキルカルボニル、C2−C7もしくはC2−C5ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル、C1−C6もしくはC1−C4アルキルスルホニル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−C1−C6アルキレン、またはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−カルボニルを表し;
R5が、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6アルコキシC1−C6アルキルもしくはC1−C4アルコキシC1−C4アルキル、C1−C6ハロアルコキシC1−C6アルキルもしくはC1−C4ハロアルコキシC1−C4アルキル、場合によって置換されているC1−C6アルキルチオで置換されたC1−C6もしくはC1−C4アルキル、例えばC1−C4アルキルチオC1−C4アルキル、C1−C6ハロアルキルチオC1−C6アルキルもしくはC1−C4ハロアルキルチオC1−C4アルキル;場合によって置換されているC2−C6もしくはC2−C4アルケニル、C2−C6もしくはC2−C4アルキニル、フェニル、C7−C12もしくはC7−C10アラルキル、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基、またはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−C1−C6アルキレンを表し;
R6、R7およびR8が、独立に、水素、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6アルコキシC1−C6アルキルもしくはC1−C4アルコキシC1−C4アルキルC1−C6ハロアルコキシC1−C6アルキルもしくはC1−C4ハロアルコキシC1−C4アルキル、C1−C6アルキルチオC1−C6アルキルもしくはC1−C4アルキルチオC1−C4アルキル、C1−C6ハロアルキルチオC1−C6アルキルもしくはC1−C4ハロアルキルチオC1−C4アルキル、C2−C6もしくはC2−C4アルケニル、C2−C6もしくはC2−C4アルキニル、フェニル、C7−C12もしくはC7−C10アラルキル、C1−C6もしくはC1−C4アルキルスルホニル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、C2−C7もしくはC2−C5アルキルカルボニル、C2−C7もしくはC2−C7ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−C1−C6アルキレン、またはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−カルボニルを表し;
または
R6およびR7が、これらが結合している窒素原子と一緒になって環式アミノ基、好ましくは3から7員環式アミノ基を形成することができ、前記環は、酸素原子、硫黄原子またはカルボニル基を含むことができ;
R9が、場合によって置換されているアルキルまたはハロアルキルを表し、好ましくは、R9が、C1−C6もしくはC1−C4アルキルまたはC1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルを表し;
R10が、水素、場合によって置換されているアルキルまたはハロアルキルを表し、好ましくは、R9が、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキルまたはC1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルを表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
有害動物を防除するための請求項1または2に記載の少なくとも1種の化合物を含む組成物。
【請求項4】
請求項1または2に記載の化合物を、有害動物および/またはこれらの生息地に施用することを特徴とする、有害動物を防除する方法。
【請求項5】
節足動物を防除するための組成物を調製するための、請求項1または2に記載の少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項6】
従来の植物または形質転換植物の種子を処理するための、請求項1または2に記載の少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項7】
動物寄生生物と戦うための組成物の調製のための、請求項1または2に記載の少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項8】
式(II):
【化10】
[式中
R13は、水素、C1−C6アルキルオキシカルボニル、フェニルオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニルまたは次の基:
【化11】
(式中、VおよびX1からX4は、請求項1で定義されたとおりであり、但し、Vにおいて、Dは、前記基の部分:
【化12】
への結合部位を表し、Eは、前記基の部分:
【化13】
への結合部位を表す。)
または次の基:
【化14】
(式中、VおよびX1からX4およびR2は、請求項1で定義されたものと同じ意味を有し、但し、Vにおいて、Dは、前記基の部分:
【化15】
への結合部位を表し、Eは、前記基の部分:
【化16】
への結合部位を表す。)を表し;
R14は、J3または次の基:
−O−L1
(式中、L1は、アルキルスルホニルまたはフェニルスルホニルを表す。)を表し;
R3、QおよびJ1からJ3は、請求項1におけるものと同じ意味を有し、
但し、J1およびJ2が、ペルフルオロアルキルであり、J3が、ヒドロキシル基またはハロゲンである場合は除外される。]
の請求項1または2に記載の化合物の製造のために使用される化合物。
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】
[式中:
R1は、水素、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、フェニルまたは5もしくは6員複素環基を表し;
R2およびR3は、独立に、水素、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルコキシカルボニルまたはハロアルコキシカルボニルを表し;
G1およびG2は、独立に、酸素または硫黄を表し;
Vは、環式基V1からV5の中から選択され;
【化2】
式中
Dは、式(I)の部分:
【化3】
に属する窒素原子への結合部位を表し、
Eは、式(I)の部分:
【化4】
に属する炭素原子への結合部位を表し、
X1からX5は、独立に、水素、ハロゲン、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、またはシアノもしくはニトロを表し、好ましくは、X1からX5は、独立に、水素、ハロゲン、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6もしくはC1−C4アルコキシ、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルコキシ、またはシアノもしくはニトロを表し;
Qは、基Q1からQ7の中から選択され
【化5】
式中
Y2からY4は、独立に、水素、ハロゲン、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、またはシアノもしくはニトロを表し;
Y1およびY5は、独立に、ハロゲン、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルチオ、ハロアルキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、またはシアノもしくはニトロを表し;
Jは、次の式:
【化6】
を有する化学基を表し、
式中
J1は、C1−C6ハロアルキルを表し;
J2は、水素、ハロゲン、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、フェニルまたは複素環基を表し;
J3は、ヒドロキシル、シアノ、アジド、ハロゲン、または場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、またはOR4、SR5、NR6R7、N(R8)NR6R7、N(R8)OR6、場合によって置換されている複素環基、または次式:
【化7】
を有する化学基を表し;
式中
R4は、場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、フェニル、アラルキル、イミニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、または複素環基、複素環基−アルキレンもしくは複素環基−カルボニルを表し;
R5は、場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、アラルキル、またはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基、またはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−アルキレンを表し;
R6、R7およびR8は、独立に、水素、場合によって置換されているアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、アラルキル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−アルキレン、またはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−カルボニルを表し;
または
R6およびR7は、これらが結合している窒素原子と一緒になって環式アミノ基、好ましくは3から7員環式アミノ基を形成することができ、前記環は、酸素原子、硫黄原子またはカルボニル基を含むことができ;
R9は、場合によって置換されているアルキルまたはハロアルキルを表し、好ましくは、R9は、C1−C6もしくはC1−C4アルキルまたはC1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルを表し;
R10は、水素、場合によって置換されているアルキルまたはハロアルキルを表し、好ましくは、R9は、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキルまたはC1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルを表し;
但し、J1およびJ2はペルフルオロアルキルではなく、J3は同時にヒドロキシまたはハロゲンではないことは同時には起こらないことを条件とする。]。
【請求項2】
R1が、水素、場合によって置換されているC1−C8もしくはC1−C4アルキル、C1−C8もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C8もしくはC1−C4アルコキシ、C1−C8もしくはC1−C4ハロアルコキシ、フェニルまたはN、O、およびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基を表し;
R2およびR3が、独立に、水素、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C2−C7もしくはC2−C5アルキルカルボニル、C2−C7もしくはC2−C5ハロアルキルカルボニル、C2−C7もしくはC2−C5アルコキシカルボニル、またはC2−C7もしくはC2−C5ハロアルコキシカルボニルを表し;
G1およびG2が、酸素を表し;
X1からX5が、独立に、水素、ハロゲン、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6もしくはC1−C4アルコキシ、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルコキシ、またはシアノもしくはニトロを表し;
Y2からY4が、独立に、水素、ハロゲン、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6もしくはC1−C4アルコキシ、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルコキシ、シアノまたはニトロを表し;
Y1およびY5が、独立に、ハロゲン、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6もしくはC1−C4アルコキシ、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルコキシ、C1−C6もしくはC1−C4アルキルチオ、C1−C6もしくはC1−C4アルキルスルフィニル、C1−C6もしくはC1−C4アルキルスルホニル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルチオ、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルスルフィニル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルスルホニル、またはシアノもしくはニトロを表し;
Jは、次の式:
【化8】
を有する化学基を表し、
式中
J1が、C1−C6フルオロアルキルを表し;
J2が、水素、ハロゲン、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、フェニルまたはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基を表し;
J3が、ヒドロキシル、シアノ、アジド、ハロゲン、または場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、またはC1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、またはOR4、SR5、NR6R7、N(R8)NR6R7、N(R8)OR6、場合によって置換されている複素環基、または次式:
【化9】
を有する化学基を表し;
R4が、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6アルコキシC1−C6アルキルもしくはC1−C4アルコキシC1−C4アルキル;C1−C6アルキルチオC1−C6アルキルもしくはC1−C4アルキルチオC1−C4アルキル、C1−C6ハロアルキルチオC1−C6アルキルもしくはC1−C4ハロアルキルチオC1−C4アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6もしくはC2−C4アルキニル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10シクロアルケニル、フェニル、C7−C12アラルキルもしくはC7−C10アラルキル、C1−C6イミニルもしくはC1−C4イミニル、C2−C7もしくはC2−C5アルキルカルボニル、C2−C7もしくはC2−C5ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル、C1−C6もしくはC1−C4アルキルスルホニル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−C1−C6アルキレン、またはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−カルボニルを表し;
R5が、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6アルコキシC1−C6アルキルもしくはC1−C4アルコキシC1−C4アルキル、C1−C6ハロアルコキシC1−C6アルキルもしくはC1−C4ハロアルコキシC1−C4アルキル、場合によって置換されているC1−C6アルキルチオで置換されたC1−C6もしくはC1−C4アルキル、例えばC1−C4アルキルチオC1−C4アルキル、C1−C6ハロアルキルチオC1−C6アルキルもしくはC1−C4ハロアルキルチオC1−C4アルキル;場合によって置換されているC2−C6もしくはC2−C4アルケニル、C2−C6もしくはC2−C4アルキニル、フェニル、C7−C12もしくはC7−C10アラルキル、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基、またはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−C1−C6アルキレンを表し;
R6、R7およびR8が、独立に、水素、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキル、C1−C6アルコキシC1−C6アルキルもしくはC1−C4アルコキシC1−C4アルキルC1−C6ハロアルコキシC1−C6アルキルもしくはC1−C4ハロアルコキシC1−C4アルキル、C1−C6アルキルチオC1−C6アルキルもしくはC1−C4アルキルチオC1−C4アルキル、C1−C6ハロアルキルチオC1−C6アルキルもしくはC1−C4ハロアルキルチオC1−C4アルキル、C2−C6もしくはC2−C4アルケニル、C2−C6もしくはC2−C4アルキニル、フェニル、C7−C12もしくはC7−C10アラルキル、C1−C6もしくはC1−C4アルキルスルホニル、C1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、C2−C7もしくはC2−C5アルキルカルボニル、C2−C7もしくはC2−C7ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基、N、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−C1−C6アルキレン、またはN、OおよびSの中から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素環基−カルボニルを表し;
または
R6およびR7が、これらが結合している窒素原子と一緒になって環式アミノ基、好ましくは3から7員環式アミノ基を形成することができ、前記環は、酸素原子、硫黄原子またはカルボニル基を含むことができ;
R9が、場合によって置換されているアルキルまたはハロアルキルを表し、好ましくは、R9が、C1−C6もしくはC1−C4アルキルまたはC1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルを表し;
R10が、水素、場合によって置換されているアルキルまたはハロアルキルを表し、好ましくは、R9が、場合によって置換されているC1−C6もしくはC1−C4アルキルまたはC1−C6もしくはC1−C4ハロアルキルを表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
有害動物を防除するための請求項1または2に記載の少なくとも1種の化合物を含む組成物。
【請求項4】
請求項1または2に記載の化合物を、有害動物および/またはこれらの生息地に施用することを特徴とする、有害動物を防除する方法。
【請求項5】
節足動物を防除するための組成物を調製するための、請求項1または2に記載の少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項6】
従来の植物または形質転換植物の種子を処理するための、請求項1または2に記載の少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項7】
動物寄生生物と戦うための組成物の調製のための、請求項1または2に記載の少なくとも1種の化合物の使用。
【請求項8】
式(II):
【化10】
[式中
R13は、水素、C1−C6アルキルオキシカルボニル、フェニルオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニルまたは次の基:
【化11】
(式中、VおよびX1からX4は、請求項1で定義されたとおりであり、但し、Vにおいて、Dは、前記基の部分:
【化12】
への結合部位を表し、Eは、前記基の部分:
【化13】
への結合部位を表す。)
または次の基:
【化14】
(式中、VおよびX1からX4およびR2は、請求項1で定義されたものと同じ意味を有し、但し、Vにおいて、Dは、前記基の部分:
【化15】
への結合部位を表し、Eは、前記基の部分:
【化16】
への結合部位を表す。)を表し;
R14は、J3または次の基:
−O−L1
(式中、L1は、アルキルスルホニルまたはフェニルスルホニルを表す。)を表し;
R3、QおよびJ1からJ3は、請求項1におけるものと同じ意味を有し、
但し、J1およびJ2が、ペルフルオロアルキルであり、J3が、ヒドロキシル基またはハロゲンである場合は除外される。]
の請求項1または2に記載の化合物の製造のために使用される化合物。
【公表番号】特表2011−530490(P2011−530490A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−521464(P2011−521464)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際出願番号】PCT/EP2009/005506
【国際公開番号】WO2010/015355
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(302063961)バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト (524)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際出願番号】PCT/EP2009/005506
【国際公開番号】WO2010/015355
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(302063961)バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト (524)
【Fターム(参考)】
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