アースコネクタ
【課題】アース端子が一体に設けられたハウジングに、電線側の端子金具が個別に挿入されて保持されるアースコネクタであっても、解体作業を容易に行うことが可能なアースコネクタを提供する。
【解決手段】被接地部に接続されるとともに、電線10に固着された端子金具11が接続されるアース端子20が、ハウジング30に埋設されて一体に設けられ、このハウジング30に前記端子金具11が個別に挿入されて保持されるアースコネクタCであり、前記アース端子20のうち前記ハウジング30に埋設された埋設部26には、解体作業時に前記電線10が引っ張られることで前記ハウジング30に食い込み可能な食い込み刃27が設けられている。
【解決手段】被接地部に接続されるとともに、電線10に固着された端子金具11が接続されるアース端子20が、ハウジング30に埋設されて一体に設けられ、このハウジング30に前記端子金具11が個別に挿入されて保持されるアースコネクタCであり、前記アース端子20のうち前記ハウジング30に埋設された埋設部26には、解体作業時に前記電線10が引っ張られることで前記ハウジング30に食い込み可能な食い込み刃27が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アースコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車等のリサイクル率の向上を図るべく、車両の解体作業を容易に行えるように、易解体性の向上が求められている。そこで、例えば下記特許文献1に記載のアースコネクタは、以下のような構造を備えている。
このアースコネクタは、車体等の被接地部に固定されるアース端子が、ハウジングに一体に設けられたものであり、ハウジングには、電線側の端子金具が保持された電線側コネクタが嵌合可能とされている。電線側コネクタがアースコネクタに嵌合することで、電線側コネクタに保持された電線側の端子金具が、アース端子に接続されて接地される。
アースコネクタのハウジングの上壁には、前後方向に細長いスリット溝が形成されており、車両の解体作業時に電線を上側に引っ張ると、電線側コネクタがスリット溝の両端部を破損し、上壁が蓋状に持ち上がって、電線側コネクタを電線とともに取り外して回収できる構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−246101号公報
【特許文献2】特開2010−40263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、アースコネクタとして、上記のように電線側コネクタが嵌合する形態のものではなく、例えば特許文献2に記載のアースコネクタのように、電線側の端子金具がアースコネクタのハウジングに個別に挿入されて保持されるものが知られている。このようなアースコネクタでは、先に述べたアースコネクタのように、電線側コネクタによってアースコネクタのハウジングを破壊させることができないので、解体作業が難しかった。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、アース端子が一体に設けられたハウジングに、電線側の端子金具が個別に挿入されて保持されるアースコネクタであっても、解体作業を容易に行うことが可能なアースコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、被接地部に接続されるとともに、電線に固着された端子金具が接続されるアース端子が、ハウジングに埋設されて一体に設けられたアースコネクタであり、前記アース端子のうち前記ハウジングに埋設された埋設部には、解体作業時に前記電線が引っ張られることで前記ハウジングに食い込み可能な食い込み刃が設けられているものである。
このような構成によれば、解体作業時に電線を引っ張ると、食い込み刃がハウジングに食い込んでハウジングが破損するから、アース端子が一体に設けられたハウジングに、電線側の端子金具が個別に挿入されて保持されるアースコネクタであっても、解体作業を容易に行うことができる。
【0007】
また、前記食い込み刃は、前記アース端子のうち前記ハウジングの外側面に近い位置に設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、食い込み刃がハウジングに食い込むことによって、ハウジングを割れやすくすることができる。
【0008】
また、前記アース端子は、前記ハウジングの前端部に埋設され、前記食い込み刃は前記ハウジングの前端面に向かうものとしてもよい。このような構成によれば、食い込み刃がハウジングに食い込むことによって、ハウジングを割れやすくすることができる。
【0009】
また、前記アース端子は、前記被接地部に接続されるアース接続部と、前記端子金具が接続される端子部とが、前後に配置されたものであり、前記食い込み刃は、前記アース端子の前後方向に略直交する幅方向の端部に設けられて前記ハウジングの前記幅方向の端面に向かうものとしてもよい。このような構成によれば、食い込み刃がハウジングに食い込むことによって、ハウジングを割れやすくすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、アース端子が一体に設けられたハウジングに、電線側の端子金具が個別に挿入されて保持されるアースコネクタであっても、解体作業を容易に行うことが可能なアースコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施形態1にかかるアースコネクタを示す斜視図
【図2】アースコネクタを示す平面図
【図3】アースコネクタを示す側面図
【図4】アースコネクタを示す正面図
【図5】アースコネクタを示す断面図であって、図2のA−A位置における断面に相当する断面図
【図6】食い込み刃を示す図5の一部拡大断面図
【図7】アースコネクタを示す断面図であって、図2のB−B位置における断面に相当する断面図
【図8】アース端子を示す斜視図
【図9】実施形態2にかかるアースコネクタを示す正面図
【図10】アース端子を示す斜視図
【図11】アース端子の平面図
【図12】アース端子の断面図であって、図11のC−C位置における断面に相当する断面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1について、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態におけるアースコネクタCは、図示しない車両の車体(被接地部)に取り付けられて、複数の電線10を一括して接地するアースジョイントコネクタである。このアースコネクタCは、被接地部に接続されるアース端子20が、ハウジング30に埋設されて一体に設けられたものである。以下、各構成部材において、図1の左手前側(ハウジング30に対する端子金具11の挿入方向の前側)を前方、右奥側を後方、上側を上方、下側を下方として説明する。
【0013】
ハウジング30は合成樹脂製であって、全体として扁平な形状をなし、内部には端子金具11を収容可能な複数のキャビティ31が形成されている(図5および図7参照)。複数のキャビティ31は、幅方向に複数室(本実施形態では4室)ずつ、上下2段に配され、各キャビティ31に端子金具11が個別に挿入されて保持される。
【0014】
各キャビティ31には、挿入された端子金具11に係止して端子金具11の抜け止めを図るランス32が設けられている(図5参照)。ランス32は、上下のキャビティ31の間に背合わせ状に設けられており、それぞれ前方に向かって片持ち状に突出している。なお、各キャビティ31の後端部には、端子金具11の後側に嵌着されたゴム栓12が嵌合し、これによってキャビティ31の後側の開口がシールされる。
【0015】
ハウジング30の前端部は、全てのキャビティ31を囲う横長の略長方形の筒状をなして、ハウジング30の前方に開口している(図1および図4参照)。ハウジング30の前端部には、図示しないキャップが被せられ、このキャップに備えられた一括ゴム栓が、ハウジング30の前側の開口に嵌合して、この開口をシールするようになっている。
また、ハウジング30の前端部には、下方へ突出するリブ33が設けられている(図1および図3参照)。リブ33は、ハウジング30の前端縁に沿ってハウジング30の幅方向に延びている。
【0016】
また、ハウジング30の前端部には、前方に開口する肉抜き孔34が、ハウジング30の幅方向に一対、所定の間隔をあけて形成されている(図1および図4参照)。各肉抜き孔34は、前方から見ると、ハウジング30の幅方向に細長い形状とされている。一対の肉抜き孔34は、ハウジング30の前端部のうち後述するアース端子20の埋設部26を避けた位置に形成されている。
【0017】
ハウジング30には、例えばインサート成形により、アース端子20が埋設されて一体化している。アース端子20は、金属板材を所定の形状にプレス加工してなるバスバーであり、被接地部に接続されるアース接続部21と、端子金具11が接続される端子部22とを備えている(図8参照)。
【0018】
アース接続部21は、全体として被接地部に沿って広がる板状をなしている。アース接続部21には、被接地部のねじ穴に螺合されるボルト(図示せず)が挿通可能な挿通孔23が、上下方向(板厚方向)に貫通して形成されている。アース接続部21が被接地部にボルト締めされることにより、アース接続部21が被接地部に電気的に接続されるとともに、アースコネクタCが車体に固定される。なお、アース接続部21の後端部21Aは、上側に曲げ加工され、それよりも前側の部分に対して略直角をなして立ち上がっている。
【0019】
端子部22は、端子金具11の本体部11Aに挿入可能なタブ状をなし、アース端子20の幅方向に複数並んで設けられている。端子部22は、キャビティ31と同数が備えられ、全ての端子部22が連結部24によって一体に連結されている。連結部24は、前方から見ると略C字状に屈曲しており、上段のキャビティ31内に配される端子部22と、下段のキャビティ31内に配される端子部22とを一括して連結している。
【0020】
連結部24とアース接続部21とは、繋ぎ部25によって繋がっている。繋ぎ部25は、連結部24の幅方向の略中心から下方へ略直角に屈曲し、アース接続部21の後端部21Aの幅方向の略中心に繋がっている。
【0021】
このアース端子20のうち連結部24、繋ぎ部25およびアース接続部21の後端部21Aの一部(立ち上がり端部)は、ハウジング30の前端部に埋設される埋設部26とされている(図4、図5および図7参照)。この埋設部26のうちアース接続部21の後端部21Aは、ハウジング30のリブ33の前後方向の略中央よりも若干前寄りの位置に埋設されている(図5および図7参照)。
【0022】
さて、アース端子20の埋設部26には、解体作業時に電線10が引っ張られることで、ハウジング30に食い込み可能な食い込み刃27が設けられている。食い込み刃27は、図8に示すように、アース接続部21の後端部21Aの幅方向の両端に一対が設けられている。一対の食い込み刃27は、ともにハウジング30の側面(外側面)36の近傍(肉抜き孔34とハウジング30の側面36との間)に位置している(図4参照)。
【0023】
食い込み刃27は、アース接続部21の後端部21Aに立ち上げられた脚部28の先端部を前方に屈曲してなる。食い込み刃27は、脚部28から鈍角をなして斜め前方に屈曲され、ハウジング30の前端面35に向かっている(図6参照)。食い込み刃27は、リブ33の付け根付近に位置している。なお、アース端子20に向かって左側の食い込み刃27は、同右側の食い込み刃27よりも幅寸法が大きくされている(図4参照)。
【0024】
そして、車両の解体作業時には、例えばクレーン等の解体用機械で電線10を引っ張り上げる。このとき、端子金具11にはランス32が係止しているから、端子金具11はハウジング30内に保持される。そして、ハウジング30から後方に引き出された電線10が上方に持ち上げられることにより、特にハウジング30の後端部に上向きの力が作用する。この上向きの力によって、ハウジング30は、その前端部(アース端子20と一体化している部分)を支点として斜めに傾き、さらに電線10を強く引っ張ることで、アース端子20の食い込み刃27がハウジング30の前端面35に向かって食い込む。これにより、食い込み刃27の周囲が割れ、やがてその割れはハウジング30の前端面35、ハウジング30の側面36、肉抜き孔34、ハウジング30の前側の開口に至り、広い範囲で割れが生じ、ハウジング30の前端部が破損する。こうしてハウジング30の前端部がアース端子20の埋設部26と離れ、アース端子20を残してハウジング30が電線10とともに取り外される。なお、車両の解体作業時を除く通常の使用時の振動や電線10の引っ張り等によっては、食い込み刃27は、ハウジング30に食い込むことはない。
【0025】
上記のように構成された実施形態1によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態のアースコネクタCは、被接地部に接続されるとともに、電線10に固着された端子金具11が接続されるアース端子20が、ハウジング30に埋設されて一体に設けられたものであり、アース端子20のうちハウジング30に埋設された埋設部26には、解体作業時に電線10が引っ張られることで、ハウジング30に食い込み可能な食い込み刃27が設けられている。
【0026】
これにより、解体作業時に電線10を引っ張ると、食い込み刃27がハウジング30に食い込んでハウジング30が破損するから、電線側コネクタが嵌合する形態ではなく、端子金具11が個別に挿入されて保持されるアースコネクタCであっても、解体作業を容易に行うことができる。
【0027】
また、食い込み刃27は、アース端子20のうちハウジング30の側面36に近い位置に設けられている。これにより、食い込み刃27がハウジング30に食い込むことによって、ハウジング30を割れやすくすることができる。
【0028】
また、アース端子20は、ハウジング30の前端部に埋設され、食い込み刃27はハウジング30の前端面35に向かうものである。これにより、食い込み刃27がハウジング30に食い込むことによって、ハウジング30を割れやすくすることができる。
【0029】
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2に係るアースコネクタ50を図9〜図12によって説明する。
本実施形態のアースコネクタ50は、食い込み刃51が、ハウジング30の側面(幅方向の端面)36に向かうものである点で、実施形態1とは相違する。なお、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0030】
本実施形態に係るアースコネクタ50は、実施形態1と同様に、被接地部に接続されるとともに、電線10に固着された端子金具11が接続されるアース端子20が、ハウジング30に埋設されて一体に設けられ、このハウジング30に端子金具11が個別に挿入されて保持されるものである。なお、このハウジング30には、下方に突出するリブ33に加えて、前方に突出するリブ(第二リブ54と称する)が設けられている。第二リブ54は、ハウジング30の前端部の下端縁(一対の肉抜き孔34の下側)に沿ってハウジング30の幅方向に延びている(図9参照)。
【0031】
そして、アース端子20のうちハウジング30に埋設された埋設部26には、解体作業時に電線10が引っ張られることでハウジング30に食い込み可能な食い込み刃51が設けられている。食い込み刃51は、実施形態1と同様、アース接続部21の後端部21Aの幅方向の両端(前後方向に略直交する方向の両端)に一対が設けられ、ともにハウジング30の側面36の近傍(肉抜き孔34とハウジング30の側面36との間)に位置している。
【0032】
食い込み刃51は、アース接続部21の後端部21Aに立ち上げられた脚部52からハウジング30の側面36に向かう形状に打ち抜かれてなる。食い込み刃51は、上下方向の中間部分がハウジング30の側面36から離れる向きに凹む弧状に形成され、その上端と下端とは、それぞれ先端が尖った上側先尖部51Aおよび下側先尖部51Bとされている(図12参照)。一対の食い込み刃51は、ハウジング30の幅方向に対称な形状とされている。下側先尖部51Bは上側先尖部51Aよりも鋭く尖り、ハウジング30の側面36から外側に突出している(図9参照)。なお、アース端子20に向かって右側の食い込み刃51が設けられた脚部52は、同左側の食い込み刃51が設けられた脚部52よりも上側に突出している。
【0033】
そして、車両の解体作業時には、例えばクレーン等の解体用機械で電線10を引っ張り上げると、実施形態1と同様、ハウジング30が前端部を支点として斜めに傾き、さらに電線10を強く引っ張ることで、アース端子20の食い込み刃51がハウジング30の側面36に向かって食い込む。これにより、ハウジング30の側面36が割れ、やがてその割れはハウジング30の前端面35、肉抜き孔34、ハウジング30の前側の開口に至り、広い範囲で割れが生じ、ハウジング30の前端部が破損する。こうしてハウジング30の前端部がアース端子20の埋設部26と離れ、アース端子20を残してハウジング30が電線10とともに取り外される。
【0034】
以上のように本実施形態においては、アース端子20のうちハウジング30に埋設された埋設部26には、解体作業時に電線10が引っ張られることでハウジング30に食い込み可能な食い込み刃51が設けられているから、実施形態1と同様に、電線側コネクタが嵌合する形態ではなく、端子金具11が個別に挿入されて保持されるアースコネクタ50であっても、解体作業を容易に行うことができる。
【0035】
また、食い込み刃51は、アース端子20の幅方向の両端部に設けられてそれぞれハウジング30の両側に向かうものであるから、食い込み刃51がハウジング30に食い込むことによって、ハウジング30を割れやすくすることができる。
【0036】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、本発明を、複数の電線10を一括して接地するアースジョイントコネクタに適用した例を示したが、これに限らず、本発明は、1本の電線を接地するアースコネクタにも適用することができる。
(2)上記実施形態では、本発明を、端子金具11が個別に挿入されて保持されるアースコネクタ50に適用した例を示したが、これに限らず、本発明は、電線側コネクタが嵌合する形態のアースコネクタにも適用することができる。このような場合にも同様に、解体作業時に電線を引っ張ると、電線側コネクタと嵌合した状態でハウジングが傾き、食い込み刃がハウジングに食い込んでハウジングが破損するから、解体作業を容易に行うことができる。
(3)上記実施形態では、食い込み刃27(51)は、アース端子20の埋設部26のうちアース接続部21の後端部21Aに設けられているが、これに限らず、食い込み刃は、アース端子の埋設部であればどの部位に設けられていてもよく、例えば繋ぎ部や連結部に設けられていてもよい。
(4)上記実施形態では、食い込み刃27(51)は、アース端子20のうちハウジング30の側面36に近い位置に設けられているが、これに限らず、例えば食い込み刃を、アース端子のうちハウジングの幅方向の中央部付近(繋ぎ部の近傍)に位置するところに設けてもよい。
(5)上記実施形態では、食い込み刃27(51)は、ハウジング30の前端面35または側面に向かうものとされているが、これに限らず、例えば食い込み刃は、アース接続部の後端縁に形成されて上側へ向かう鋸状のものであってもよい。
【符号の説明】
【0037】
C,50…アースコネクタ
10…電線
11…端子金具
20…アース端子
21…アース接続部
22…端子部
26…埋設部
27,51…食い込み刃
30…ハウジング
35…ハウジングの前端面
36…ハウジングの側面(ハウジングの外側面、ハウジングの幅方向の端面)
【技術分野】
【0001】
本発明は、アースコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車等のリサイクル率の向上を図るべく、車両の解体作業を容易に行えるように、易解体性の向上が求められている。そこで、例えば下記特許文献1に記載のアースコネクタは、以下のような構造を備えている。
このアースコネクタは、車体等の被接地部に固定されるアース端子が、ハウジングに一体に設けられたものであり、ハウジングには、電線側の端子金具が保持された電線側コネクタが嵌合可能とされている。電線側コネクタがアースコネクタに嵌合することで、電線側コネクタに保持された電線側の端子金具が、アース端子に接続されて接地される。
アースコネクタのハウジングの上壁には、前後方向に細長いスリット溝が形成されており、車両の解体作業時に電線を上側に引っ張ると、電線側コネクタがスリット溝の両端部を破損し、上壁が蓋状に持ち上がって、電線側コネクタを電線とともに取り外して回収できる構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−246101号公報
【特許文献2】特開2010−40263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、アースコネクタとして、上記のように電線側コネクタが嵌合する形態のものではなく、例えば特許文献2に記載のアースコネクタのように、電線側の端子金具がアースコネクタのハウジングに個別に挿入されて保持されるものが知られている。このようなアースコネクタでは、先に述べたアースコネクタのように、電線側コネクタによってアースコネクタのハウジングを破壊させることができないので、解体作業が難しかった。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、アース端子が一体に設けられたハウジングに、電線側の端子金具が個別に挿入されて保持されるアースコネクタであっても、解体作業を容易に行うことが可能なアースコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、被接地部に接続されるとともに、電線に固着された端子金具が接続されるアース端子が、ハウジングに埋設されて一体に設けられたアースコネクタであり、前記アース端子のうち前記ハウジングに埋設された埋設部には、解体作業時に前記電線が引っ張られることで前記ハウジングに食い込み可能な食い込み刃が設けられているものである。
このような構成によれば、解体作業時に電線を引っ張ると、食い込み刃がハウジングに食い込んでハウジングが破損するから、アース端子が一体に設けられたハウジングに、電線側の端子金具が個別に挿入されて保持されるアースコネクタであっても、解体作業を容易に行うことができる。
【0007】
また、前記食い込み刃は、前記アース端子のうち前記ハウジングの外側面に近い位置に設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、食い込み刃がハウジングに食い込むことによって、ハウジングを割れやすくすることができる。
【0008】
また、前記アース端子は、前記ハウジングの前端部に埋設され、前記食い込み刃は前記ハウジングの前端面に向かうものとしてもよい。このような構成によれば、食い込み刃がハウジングに食い込むことによって、ハウジングを割れやすくすることができる。
【0009】
また、前記アース端子は、前記被接地部に接続されるアース接続部と、前記端子金具が接続される端子部とが、前後に配置されたものであり、前記食い込み刃は、前記アース端子の前後方向に略直交する幅方向の端部に設けられて前記ハウジングの前記幅方向の端面に向かうものとしてもよい。このような構成によれば、食い込み刃がハウジングに食い込むことによって、ハウジングを割れやすくすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、アース端子が一体に設けられたハウジングに、電線側の端子金具が個別に挿入されて保持されるアースコネクタであっても、解体作業を容易に行うことが可能なアースコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施形態1にかかるアースコネクタを示す斜視図
【図2】アースコネクタを示す平面図
【図3】アースコネクタを示す側面図
【図4】アースコネクタを示す正面図
【図5】アースコネクタを示す断面図であって、図2のA−A位置における断面に相当する断面図
【図6】食い込み刃を示す図5の一部拡大断面図
【図7】アースコネクタを示す断面図であって、図2のB−B位置における断面に相当する断面図
【図8】アース端子を示す斜視図
【図9】実施形態2にかかるアースコネクタを示す正面図
【図10】アース端子を示す斜視図
【図11】アース端子の平面図
【図12】アース端子の断面図であって、図11のC−C位置における断面に相当する断面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1について、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態におけるアースコネクタCは、図示しない車両の車体(被接地部)に取り付けられて、複数の電線10を一括して接地するアースジョイントコネクタである。このアースコネクタCは、被接地部に接続されるアース端子20が、ハウジング30に埋設されて一体に設けられたものである。以下、各構成部材において、図1の左手前側(ハウジング30に対する端子金具11の挿入方向の前側)を前方、右奥側を後方、上側を上方、下側を下方として説明する。
【0013】
ハウジング30は合成樹脂製であって、全体として扁平な形状をなし、内部には端子金具11を収容可能な複数のキャビティ31が形成されている(図5および図7参照)。複数のキャビティ31は、幅方向に複数室(本実施形態では4室)ずつ、上下2段に配され、各キャビティ31に端子金具11が個別に挿入されて保持される。
【0014】
各キャビティ31には、挿入された端子金具11に係止して端子金具11の抜け止めを図るランス32が設けられている(図5参照)。ランス32は、上下のキャビティ31の間に背合わせ状に設けられており、それぞれ前方に向かって片持ち状に突出している。なお、各キャビティ31の後端部には、端子金具11の後側に嵌着されたゴム栓12が嵌合し、これによってキャビティ31の後側の開口がシールされる。
【0015】
ハウジング30の前端部は、全てのキャビティ31を囲う横長の略長方形の筒状をなして、ハウジング30の前方に開口している(図1および図4参照)。ハウジング30の前端部には、図示しないキャップが被せられ、このキャップに備えられた一括ゴム栓が、ハウジング30の前側の開口に嵌合して、この開口をシールするようになっている。
また、ハウジング30の前端部には、下方へ突出するリブ33が設けられている(図1および図3参照)。リブ33は、ハウジング30の前端縁に沿ってハウジング30の幅方向に延びている。
【0016】
また、ハウジング30の前端部には、前方に開口する肉抜き孔34が、ハウジング30の幅方向に一対、所定の間隔をあけて形成されている(図1および図4参照)。各肉抜き孔34は、前方から見ると、ハウジング30の幅方向に細長い形状とされている。一対の肉抜き孔34は、ハウジング30の前端部のうち後述するアース端子20の埋設部26を避けた位置に形成されている。
【0017】
ハウジング30には、例えばインサート成形により、アース端子20が埋設されて一体化している。アース端子20は、金属板材を所定の形状にプレス加工してなるバスバーであり、被接地部に接続されるアース接続部21と、端子金具11が接続される端子部22とを備えている(図8参照)。
【0018】
アース接続部21は、全体として被接地部に沿って広がる板状をなしている。アース接続部21には、被接地部のねじ穴に螺合されるボルト(図示せず)が挿通可能な挿通孔23が、上下方向(板厚方向)に貫通して形成されている。アース接続部21が被接地部にボルト締めされることにより、アース接続部21が被接地部に電気的に接続されるとともに、アースコネクタCが車体に固定される。なお、アース接続部21の後端部21Aは、上側に曲げ加工され、それよりも前側の部分に対して略直角をなして立ち上がっている。
【0019】
端子部22は、端子金具11の本体部11Aに挿入可能なタブ状をなし、アース端子20の幅方向に複数並んで設けられている。端子部22は、キャビティ31と同数が備えられ、全ての端子部22が連結部24によって一体に連結されている。連結部24は、前方から見ると略C字状に屈曲しており、上段のキャビティ31内に配される端子部22と、下段のキャビティ31内に配される端子部22とを一括して連結している。
【0020】
連結部24とアース接続部21とは、繋ぎ部25によって繋がっている。繋ぎ部25は、連結部24の幅方向の略中心から下方へ略直角に屈曲し、アース接続部21の後端部21Aの幅方向の略中心に繋がっている。
【0021】
このアース端子20のうち連結部24、繋ぎ部25およびアース接続部21の後端部21Aの一部(立ち上がり端部)は、ハウジング30の前端部に埋設される埋設部26とされている(図4、図5および図7参照)。この埋設部26のうちアース接続部21の後端部21Aは、ハウジング30のリブ33の前後方向の略中央よりも若干前寄りの位置に埋設されている(図5および図7参照)。
【0022】
さて、アース端子20の埋設部26には、解体作業時に電線10が引っ張られることで、ハウジング30に食い込み可能な食い込み刃27が設けられている。食い込み刃27は、図8に示すように、アース接続部21の後端部21Aの幅方向の両端に一対が設けられている。一対の食い込み刃27は、ともにハウジング30の側面(外側面)36の近傍(肉抜き孔34とハウジング30の側面36との間)に位置している(図4参照)。
【0023】
食い込み刃27は、アース接続部21の後端部21Aに立ち上げられた脚部28の先端部を前方に屈曲してなる。食い込み刃27は、脚部28から鈍角をなして斜め前方に屈曲され、ハウジング30の前端面35に向かっている(図6参照)。食い込み刃27は、リブ33の付け根付近に位置している。なお、アース端子20に向かって左側の食い込み刃27は、同右側の食い込み刃27よりも幅寸法が大きくされている(図4参照)。
【0024】
そして、車両の解体作業時には、例えばクレーン等の解体用機械で電線10を引っ張り上げる。このとき、端子金具11にはランス32が係止しているから、端子金具11はハウジング30内に保持される。そして、ハウジング30から後方に引き出された電線10が上方に持ち上げられることにより、特にハウジング30の後端部に上向きの力が作用する。この上向きの力によって、ハウジング30は、その前端部(アース端子20と一体化している部分)を支点として斜めに傾き、さらに電線10を強く引っ張ることで、アース端子20の食い込み刃27がハウジング30の前端面35に向かって食い込む。これにより、食い込み刃27の周囲が割れ、やがてその割れはハウジング30の前端面35、ハウジング30の側面36、肉抜き孔34、ハウジング30の前側の開口に至り、広い範囲で割れが生じ、ハウジング30の前端部が破損する。こうしてハウジング30の前端部がアース端子20の埋設部26と離れ、アース端子20を残してハウジング30が電線10とともに取り外される。なお、車両の解体作業時を除く通常の使用時の振動や電線10の引っ張り等によっては、食い込み刃27は、ハウジング30に食い込むことはない。
【0025】
上記のように構成された実施形態1によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態のアースコネクタCは、被接地部に接続されるとともに、電線10に固着された端子金具11が接続されるアース端子20が、ハウジング30に埋設されて一体に設けられたものであり、アース端子20のうちハウジング30に埋設された埋設部26には、解体作業時に電線10が引っ張られることで、ハウジング30に食い込み可能な食い込み刃27が設けられている。
【0026】
これにより、解体作業時に電線10を引っ張ると、食い込み刃27がハウジング30に食い込んでハウジング30が破損するから、電線側コネクタが嵌合する形態ではなく、端子金具11が個別に挿入されて保持されるアースコネクタCであっても、解体作業を容易に行うことができる。
【0027】
また、食い込み刃27は、アース端子20のうちハウジング30の側面36に近い位置に設けられている。これにより、食い込み刃27がハウジング30に食い込むことによって、ハウジング30を割れやすくすることができる。
【0028】
また、アース端子20は、ハウジング30の前端部に埋設され、食い込み刃27はハウジング30の前端面35に向かうものである。これにより、食い込み刃27がハウジング30に食い込むことによって、ハウジング30を割れやすくすることができる。
【0029】
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2に係るアースコネクタ50を図9〜図12によって説明する。
本実施形態のアースコネクタ50は、食い込み刃51が、ハウジング30の側面(幅方向の端面)36に向かうものである点で、実施形態1とは相違する。なお、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0030】
本実施形態に係るアースコネクタ50は、実施形態1と同様に、被接地部に接続されるとともに、電線10に固着された端子金具11が接続されるアース端子20が、ハウジング30に埋設されて一体に設けられ、このハウジング30に端子金具11が個別に挿入されて保持されるものである。なお、このハウジング30には、下方に突出するリブ33に加えて、前方に突出するリブ(第二リブ54と称する)が設けられている。第二リブ54は、ハウジング30の前端部の下端縁(一対の肉抜き孔34の下側)に沿ってハウジング30の幅方向に延びている(図9参照)。
【0031】
そして、アース端子20のうちハウジング30に埋設された埋設部26には、解体作業時に電線10が引っ張られることでハウジング30に食い込み可能な食い込み刃51が設けられている。食い込み刃51は、実施形態1と同様、アース接続部21の後端部21Aの幅方向の両端(前後方向に略直交する方向の両端)に一対が設けられ、ともにハウジング30の側面36の近傍(肉抜き孔34とハウジング30の側面36との間)に位置している。
【0032】
食い込み刃51は、アース接続部21の後端部21Aに立ち上げられた脚部52からハウジング30の側面36に向かう形状に打ち抜かれてなる。食い込み刃51は、上下方向の中間部分がハウジング30の側面36から離れる向きに凹む弧状に形成され、その上端と下端とは、それぞれ先端が尖った上側先尖部51Aおよび下側先尖部51Bとされている(図12参照)。一対の食い込み刃51は、ハウジング30の幅方向に対称な形状とされている。下側先尖部51Bは上側先尖部51Aよりも鋭く尖り、ハウジング30の側面36から外側に突出している(図9参照)。なお、アース端子20に向かって右側の食い込み刃51が設けられた脚部52は、同左側の食い込み刃51が設けられた脚部52よりも上側に突出している。
【0033】
そして、車両の解体作業時には、例えばクレーン等の解体用機械で電線10を引っ張り上げると、実施形態1と同様、ハウジング30が前端部を支点として斜めに傾き、さらに電線10を強く引っ張ることで、アース端子20の食い込み刃51がハウジング30の側面36に向かって食い込む。これにより、ハウジング30の側面36が割れ、やがてその割れはハウジング30の前端面35、肉抜き孔34、ハウジング30の前側の開口に至り、広い範囲で割れが生じ、ハウジング30の前端部が破損する。こうしてハウジング30の前端部がアース端子20の埋設部26と離れ、アース端子20を残してハウジング30が電線10とともに取り外される。
【0034】
以上のように本実施形態においては、アース端子20のうちハウジング30に埋設された埋設部26には、解体作業時に電線10が引っ張られることでハウジング30に食い込み可能な食い込み刃51が設けられているから、実施形態1と同様に、電線側コネクタが嵌合する形態ではなく、端子金具11が個別に挿入されて保持されるアースコネクタ50であっても、解体作業を容易に行うことができる。
【0035】
また、食い込み刃51は、アース端子20の幅方向の両端部に設けられてそれぞれハウジング30の両側に向かうものであるから、食い込み刃51がハウジング30に食い込むことによって、ハウジング30を割れやすくすることができる。
【0036】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、本発明を、複数の電線10を一括して接地するアースジョイントコネクタに適用した例を示したが、これに限らず、本発明は、1本の電線を接地するアースコネクタにも適用することができる。
(2)上記実施形態では、本発明を、端子金具11が個別に挿入されて保持されるアースコネクタ50に適用した例を示したが、これに限らず、本発明は、電線側コネクタが嵌合する形態のアースコネクタにも適用することができる。このような場合にも同様に、解体作業時に電線を引っ張ると、電線側コネクタと嵌合した状態でハウジングが傾き、食い込み刃がハウジングに食い込んでハウジングが破損するから、解体作業を容易に行うことができる。
(3)上記実施形態では、食い込み刃27(51)は、アース端子20の埋設部26のうちアース接続部21の後端部21Aに設けられているが、これに限らず、食い込み刃は、アース端子の埋設部であればどの部位に設けられていてもよく、例えば繋ぎ部や連結部に設けられていてもよい。
(4)上記実施形態では、食い込み刃27(51)は、アース端子20のうちハウジング30の側面36に近い位置に設けられているが、これに限らず、例えば食い込み刃を、アース端子のうちハウジングの幅方向の中央部付近(繋ぎ部の近傍)に位置するところに設けてもよい。
(5)上記実施形態では、食い込み刃27(51)は、ハウジング30の前端面35または側面に向かうものとされているが、これに限らず、例えば食い込み刃は、アース接続部の後端縁に形成されて上側へ向かう鋸状のものであってもよい。
【符号の説明】
【0037】
C,50…アースコネクタ
10…電線
11…端子金具
20…アース端子
21…アース接続部
22…端子部
26…埋設部
27,51…食い込み刃
30…ハウジング
35…ハウジングの前端面
36…ハウジングの側面(ハウジングの外側面、ハウジングの幅方向の端面)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被接地部に接続されるとともに、電線に固着された端子金具が接続されるアース端子が、ハウジングに埋設されて一体に設けられたアースコネクタであり、
前記アース端子のうち前記ハウジングに埋設された埋設部には、解体作業時に前記電線が引っ張られることで前記ハウジングに食い込み可能な食い込み刃が設けられているアースコネクタ。
【請求項2】
前記食い込み刃は、前記アース端子のうち前記ハウジングの外側面に近い位置に設けられている請求項1に記載のアースコネクタ。
【請求項3】
前記アース端子は、前記ハウジングの前端部に埋設され、前記食い込み刃は前記ハウジングの前端面に向かうものである請求項1または請求項2に記載のアースコネクタ。
【請求項4】
前記アース端子は、前記被接地部に接続されるアース接続部と、前記端子金具が接続される端子部とが、前後に配置されたものであり、
前記食い込み刃は、前記アース端子の前後方向に略直交する幅方向の端部に設けられて前記ハウジングの前記幅方向の端面に向かうものである請求項1または請求項2に記載のアースコネクタ。
【請求項1】
被接地部に接続されるとともに、電線に固着された端子金具が接続されるアース端子が、ハウジングに埋設されて一体に設けられたアースコネクタであり、
前記アース端子のうち前記ハウジングに埋設された埋設部には、解体作業時に前記電線が引っ張られることで前記ハウジングに食い込み可能な食い込み刃が設けられているアースコネクタ。
【請求項2】
前記食い込み刃は、前記アース端子のうち前記ハウジングの外側面に近い位置に設けられている請求項1に記載のアースコネクタ。
【請求項3】
前記アース端子は、前記ハウジングの前端部に埋設され、前記食い込み刃は前記ハウジングの前端面に向かうものである請求項1または請求項2に記載のアースコネクタ。
【請求項4】
前記アース端子は、前記被接地部に接続されるアース接続部と、前記端子金具が接続される端子部とが、前後に配置されたものであり、
前記食い込み刃は、前記アース端子の前後方向に略直交する幅方向の端部に設けられて前記ハウジングの前記幅方向の端面に向かうものである請求項1または請求項2に記載のアースコネクタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−105659(P2013−105659A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−249655(P2011−249655)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
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