説明

イソキノリン誘導体塩酸塩無水物結晶

【課題】(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩の安定な無水物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩の二水和物を加熱下減圧で乾燥することにより、これまで知られていた無水物とは異なる、安定な結晶を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸湿安定性に優れた(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物の新規結晶に関する。
【背景技術】
【0002】
(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン(以下、本化合物と略することがある)は次式(1):
【0003】
【化1】

【0004】
で表される化合物であり、その塩酸塩無水物は水溶性の結晶である。当該塩酸塩無水物は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳浮腫等の脳血管障害の予防及び治療剤、特に脳卒中等の脳血管攣縮疾患の抑制剤として有用であることが知られている(特許文献1参照)。かかる特許文献1で報告されている一塩酸塩無水物(以下、α型結晶と称することがある)は、本化合物をメタノールに溶解し、1N塩酸水溶液を加え、濃縮するか、あるいは、本化合物をエタノールに溶解し、1N塩化水素エーテル溶液を加えて結晶を析出させることによって製造されている。また、本化合物の塩酸塩二水和物(以下、二水和物と称することがある)も報告されており、当該塩酸塩二水和物は、上記無水物と異なり、吸湿性がなく、化学的安定性に優れるため、医薬品原体として有用であることが知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第1999/020620号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2006/057397号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1で報告されているα型結晶は、25℃、92%相対湿度の条件下では、水分含量が経時的に増加し、最終的には40%付近まで増加する。また、α型結晶を、相対湿度50%を超える条件下で保存すると、吸湿現象が起こり、無水結晶の結晶構造が変化し、それに伴う体積変化が生じる。即ち、α型結晶は、吸湿現象により結晶状態が変化する。これを医薬品の原体として用いた場合、錠剤の硬度変化やひび割れを起こすことがあり、このような変化は、医薬品の製剤化をする上で不都合な現象である。従って、製剤化工程や製剤の保存においては、あらかじめ吸湿性等の問題のない化合物を使用することが求められる。また、吸湿に伴う結晶形の変化は原体自体の安定性やバイオアベイラビリティーを低下させる要因にもなりかねず、特に高い純度が要求される医薬品の原体としては、このような問題は解決しておかなければならない。しかし、本化合物の吸湿性を示さない一塩酸塩無水物はこれまで知られていなかったし、示唆もされてはいなかった。
【0007】
従って、本発明は、前記式(1)で示される本化合物の、吸湿性を示さない新しい一塩酸塩無水物とその製造法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、かかる事情に鑑み、鋭意検討したところ、次式(2):
【0009】
【化2】

【0010】
で表される(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩の無水物には、新規な結晶形(以下、β型結晶と称することがある)が存在し、意外にも、このβ型結晶が、良好な吸湿安定性を有し、実質的に非吸湿性の結晶であり、吸湿によりもたらされる重量変化、結晶形の変化又はそれらに伴う体積変化が生じにくく、また熱安定性も良好であることを見出し、本発明を完成した。
【0011】
すなわち、本発明は、(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物の新規な結晶形(β型結晶)、その製造方法、及びそれを含む医薬組成物を提供するものである。
【0012】
より詳細には、本発明は、以下の[1]〜[8]に係るものである。
[1]粉末X線回折スペクトルにおいて、回折角度(2θ)=13.840°、14.420°、17.560°、18.500°、20.020°、22.680°、24.260°、31.780°、及び35.960°付近に特徴的なピークを有する(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶。
[2]赤外吸収スペクトルにおいて、881cm-1、1005cm-1、1277cm-1、1360cm-1、及び1449cm-1付近に特徴的吸収ピークを有する、上記[1]に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶。
[3](S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩二水和物を、100℃以上で乾燥する上記[1]又は[2]に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶の製造方法。
[4](S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩二水和物を、120℃で乾燥する上記[1]又は[2]に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶の製造方法。
[5](S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩二水和物を、減圧下で乾燥する上記[3]又は[4]に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶の製造方法。
[6]減圧下で乾燥する際の真空度を20mmHg以下とする上記[5]に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶の製造方法。
[7]上記[1]又は[2]に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶及び薬学的に許容される担体を含有する医薬組成物。
[8]上記[1]又は[2]に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶の、医薬製造のための使用。
【発明の効果】
【0013】
本発明の新規な(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物のβ型結晶は、従来知られているα型結晶と異なって、医薬品の製造・保存環境である相対湿度30〜60%RHの範囲で実質的に非吸湿性であるため、吸湿によりもたらされる諸問題を回避でき、熱に対する安定性も良い。従って、本発明の無水物は、保存及び製剤製造上極めて有用な医薬品原体である。
【0014】
本発明の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物のβ型結晶は、安定性に優れているため、医薬品の原体として取り扱いが容易であり、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳浮腫等の脳血管障害及び緑内障の予防及び/又は治療剤として優れた効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物のβ型結晶の赤外吸収スペクトルを示す図である。
【図2】(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物のα型結晶の赤外吸収スペクトルを示す図である。
【図3】(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物のβ型結晶の粉末X線回折パターンを示す図である。
【図4】(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物のα型結晶の粉末X線回折パターンを示す図である。
【図5】(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物のβ型結晶の相対湿度を変化させた時の重量変化を測定した、吸湿挙動(水分吸脱着)を示す図である。
【図6】(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物のα型結晶の相対湿度を変化させた時の重量変化を測定した、吸湿挙動(水分吸脱着)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物のβ型結晶は、次に示す方法により製造することができる。
【0017】
まず、(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩二水和物は、例えば、国際公開第2006/057397号パンフレットに記載の方法に従って製造することができる。また、当該化合物の製造を行う際、反応部位以外の官能基については必要に応じて予め保護しておき、適当な段階においてこれを脱保護してもよい。保護、脱保護条件としては一般に用いられる方法(例えば、Protective Groups in Organic Synthesis Third Edition,John Wiley & Sons,Inc.,1999に記載された方法)を参考にして行うことができる。さらに、各工程において、反応は通常行われる方法(例えば、Comprehensive Organic Transformations Second Edition,John Wiley & Sons,Inc;1999に記載された方法)で行えばよく、単離精製は結晶化、再結晶化又はクロマトグラフィー等の通常の方法を適宜選択し、又は組み合わせて行えばよい。
【0018】
本発明の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物のβ型結晶は、(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩二水和物を乾燥することによって製造することができる。
【0019】
β型結晶を製造するための乾燥温度は、100℃以上であれば特に限定されないが、100℃〜200℃の間が好ましく、100℃〜150℃の間がより好ましく、120℃付近がさらに好ましい。
【0020】
β型結晶を製造するための乾燥時間は、6時間以上が好ましく、6時間程度がより好ましい。
【0021】
β型結晶を製造するための乾燥条件は特に限定されないが、減圧乾燥が好ましく、真空度が20mmHg以下における減圧乾燥がより好ましい。
【0022】
得られた結晶の解析方法としては、X線回折による結晶解析や赤外分光光度計による赤外吸収スペクトルを用いた方法が一般的である。さらに、結晶の方位を決定する方法としては、機械的な方法または光学的な方法(例えば、FT−ラマンスペクトル、固体NMRスペクトル)なども挙げられる。上記解析方法により得られるスペクトルのピークは、その性質上一定の測定誤差が必然的に生じる。スペクトルのピークの数値が当該誤差範囲のものも本発明の結晶に含まれる。
【0023】
得られた(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物のβ型結晶は、図1に示すように、粉末X線回折スペクトルにおいて、回折角度(2θ)=13.840°、14.420°、17.560°、18.500°、20.020°、22.680°、24.260°、31.780°、及び35.960°付近に特徴的なピークを有する。
【0024】
また、得られた(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物のβ型結晶は、図2に示すように、赤外吸収スペクトルにおいて、881cm-1、1005cm-1、1277cm-1、1360cm-1、及び1449cm-1付近に特徴的な吸収ピークを有する。
【0025】
α型結晶が相対湿度10%RHから吸湿が生じるのに対し、本発明のβ型結晶は、後記実施例に示すように、相対湿度65%RHまで、ほとんど吸湿せず安定である。従って、本発明のβ型結晶は、医薬品の通常の保存条件で吸湿せず、長期間安定であることから、医薬品原体として取り扱い性も良好である。
【実施例】
【0026】
以下、実施例及び試験例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
【0027】
実施例1:(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩(β型結晶)の製造方法
国際公開第06/057397パンフレットに記載の方法に従って得られた(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩二水和物(1.52g、純度99.8%)を、減圧(20mmHg)下、120℃で6時間乾燥し、表記化合物(1.38g、純度99.8%)を得た。
【0028】
赤外分光光度計によるβ型結晶の赤外吸収スペクトル(Thermo Nicolet社製、AVATAR370;ATR法)は、881、1005、1277、1360及び1449cm-1付近に、α型結晶には見られない特徴的な吸収ピークを示した(図1及び図2)。表1にβ型結晶の赤外吸収の位置及び強度の詳細を示す。
【0029】
【表1】

【0030】
実施例1で得られたβ型結晶について粉末X線回折の測定を行った。粉末X線回折の測定は、サンプルをX線回折用シリコン無反射試料板の試料ホルダー部分に充填し、デスクトップX線回折装置:MiniFlex(リガク社製)により、回折角2θの走査範囲;3.00°〜40.00°、サンプリング幅;0.02°、スキャン速度;2.00°/分の条件下で行った。得られたX線回折パターンを図3に、α型結晶のX線回折パターンを図4に示す。β型結晶は、α型結晶とは異なる、下記表2に示す特有の回折角度及び相対強度を有していた。
【0031】
【表2】

【0032】
試験例1:吸湿性
実施例1で得られた本発明の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩のβ型結晶と、国際公開第1999/20620号パンフレットに記載の方法によって製造したα型結晶の各々約200mgを秤量瓶に入れ、室温、75%RHに保った容器内に開封状態で静置した。次いで、秤量瓶を経時的に秤量し、重量増加を求めることにより、吸湿性を評価した。α型結晶は1時間後の重量増加率が9.7%で2水和物の重量に到達し、24時間後の重量増加率も9.8%であったのに対し、β型結晶は6時間後の重量増加率が4.6%に過ぎず、24時間後に重量増加率が11.6%に達した。また、図5及び図6にβ型結晶とα型結晶の吸湿挙動(水分吸脱着)の図を示すが、これによれば、α型結晶が10%RH程度から吸湿が始まるのに対し、β型結晶は65%RH程度から吸湿が始まることが分かる。これらのことから、β型結晶はα型結晶に比べて吸湿安定性に優れていると言える。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明によれば、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳浮腫等の脳血管障害の予防及び治療、特に緑内障の予防及び治療に有用である(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩の安定な無水物結晶を製造することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉末X線回折スペクトルにおいて、回折角度(2θ)=13.840°、14.420°、17.560°、18.500°、20.020°、22.680°、24.260°、31.780°、及び35.960°付近に特徴的なピークを有する(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶。
【請求項2】
赤外吸収スペクトルにおいて、881cm-1、1005cm-1、1277cm-1、1360cm-1、及び1449cm-1付近に特徴的吸収ピークを有する、請求項1に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶。
【請求項3】
(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩二水和物を、100℃以上で乾燥する請求項1又は2に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶の製造方法。
【請求項4】
(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩二水和物を、120℃付近で乾燥する請求項1又は2に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶の製造方法。
【請求項5】
(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩二水和物を、減圧下で乾燥する請求項3又は4に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶の製造方法。
【請求項6】
減圧下で乾燥する際の真空度を20mmHg以下とする請求項5に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶の製造方法。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶及び薬学的に許容される担体を含有する医薬組成物。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の(S)−(−)−1−(4−フルオロイソキノリン−5−イル)スルホニル−2−メチル−1,4−ホモピペラジン塩酸塩無水物結晶の、医薬製造のための使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−100247(P2013−100247A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−245229(P2011−245229)
【出願日】平成23年11月9日(2011.11.9)
【出願人】(000163006)興和株式会社 (618)
【Fターム(参考)】