説明

ウェブを活性化するための装置

異なる方向でウェブの2つ以上の部分を同時に活性化する装置。本装置は、その上に配置された三次元表面形状を有する1組の噛み合う活性化ロールを含む。領域の少なくとも2つが活性化の異なる方向をもたらすように、三次元表面形状は、ロール上の別個の領域で配置されている。ロールは、異なる活性化の方向をもたらす、ロール上の別個の領域間に位置付けられた1つ以上の緩衝領域を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は本明細書において、一般に延伸性材料を活性化する装置に関する。より具体的に、本開示は、延伸性材料の異なる区域を異なる方向で同時に活性化する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ、トレーニングパンツ、成人用失禁物品、女性用衛生製品等を含む様々な物品は、物品の快適さ及び/又はフィットを改善するために、弾性又は弾性様の材料を使用する。しかしながら、一部の弾性材料に付随する比較的高いコストのために、このような物品において、これらを使用することは、望ましくないものとする場合がある。更に、特定の弾性材料は、着用可能な物品に組み込まれたときに、適した柔軟性、平滑度、強度等をもたらさない場合がある。結果として、不織布、特に安価なポリマーベースの不織布は、使い捨て吸収性物品での使用に際して、高まりつつある人気を見出している。不織布は典型的に、ウェブ、芯、マット又は繊維の網状組織のシートとして形成されており、一般的に「不織布ウェブ」と称されることもある。弾性織物物品での不織布ウェブの使用に対する障害は、延伸性ではあるが、非弾性の繊維から形成された不織布ウェブの比較的非弾性の性質であった。したがって、小さい力で伸張する弾性材料を、延伸性の不織布材料の1つ以上の層に結合することにより形成されたラミネートは、一般的に、これらの望ましくない特徴の少なくとも一部を抑えるか、又は更には排除するために使用されている。これらの構造体では、弾性層はフィット及び快適さのために必要とされる弾性伸張をもたらすことができ、その一方で、外側の不織布層は、ラミネートに布様の感触を付与するために必要な審美性をもたらす。しかしながら、不織布は一般的には弾性でないため、小さな力の伸張弾性材料の延伸性に、依然として望ましくない抵抗を与える恐れがある(即ち、弾性材料の伸張特性を「抑制」する)。
【0003】
非弾性材料が弾性材料にラミネートされたとき、延伸性不織布などの非弾性材料によって生じる抑制の程度を制限する1つの方法は、ラミネートを活性化することである。活性化(即ち、それは漸増的な伸張と称されることもある)は、ウェブ又はウェブの部分を1つ以上の方向で恒久的に伸張する又は伸長することを含む。ウェブが伸張されるとき、一部の繊維、繊維間結合及び/又は繊維内結合は破壊されていると考えられている。繊維及び/又は不織布ウェブの結合の破壊は、少なくとも伸長の程度まで、ウェブでの弾性及び/又は柔軟性の増加となる場合がある。延伸性材料を活性化するための既知の方法は、典型的に、材料を1組以上の活性化ロールを通過させることを含む。活性化ロールは、一般的に、三次元表面形状(例えば、歯群及び溝、ピーク及びチャネル又は波形)を有し、これらは互いに動作可能に係合するように構成される。ロール上の三次元表面形状は典型的に相補的であり(即ち、噛み合う方法で互いにフィットする)、そのためロールは「適合した」又は「係合した」組と称されることがある。活性化ロールの適合した組をウェブが通過するとき、ウェブは噛み合う三次元表面形状からの比較的高い局所的な機械的応力に供される。繊維/結合の破壊の、全てでないとしてもその大半が、高い局所的な機械的応力のこれらの区域で起こる。活性化プロセスを上手く完了することにより、活性化されたウェブは、活性化の方向に応じて、1つ以上の方向で長さにおける増加を呈することができる。
【0004】
材料を活性化するための1つの既知の方法では、ウェブはまず、第1の方向で材料を活性化するために、ロールの「軸方向」(即ち、ロールの回転の軸と平行)に延びる起立部分を有する1組の適合した活性化ロールを通して送られる。ロールの軸方向に延びる起立部分は、2つの歯車の歯が典型的に噛み合うのと同様な方法で噛み合う。歯群及び/又はロールに損傷を与えるのを避けるため、噛み合う歯群が互いに実質的に接触しないようロールは位置付けされ得る。ウェブが1組のロールを通過するとき、それは材料の移動の方向に活性化され、これは機械方向(「MD」)と呼ばれることがある。場合によっては、適合したロールの組は、より大きな又はより小さな直径の交互のディスクの線と似ている、リングロール(ringrolling)構成と称されることがある表面形状を含むことがある。リングロールは典型的に、横断方向(「CD」)とも称される、機械方向に直交する方向でウェブを活性化するために使用される。場合によっては、非活性化ウェブは、歪んでいない弾性材料に結合されてラミネート材料を形成することもある。ラミネートはその後、活性化プロセスに供されて「ゼロ歪」伸張ラミネートを形成することができる。ウェブを活性化する方法及び/又は活性化された材料を含む弾性ラミネートを作製する方法の実施例は、米国特許第4,200,963号(カンフェ(Kamfe)ら)、同第4,209,563号(シッション(Sisson))、同第4,525,407号(ネス(Ness))、同第4,834,741号(サビー(Sabee))、同第5,143,679号(ブエル(Buell)ら)、同第5,650,214号(アンダーソン(Anderson)ら)、同第5,156,793号(ブエル(Buell)ら)、同第5,330,458号(ブエル(Buell)ら)、同第6,476,289号(ブエル(Buell)ら)、同第6,521,555号(ボダギ(Bodaghi)ら)、PCT公開番号国際公開第00/029199号(ジェイムソン(Jameson)ら)、同第03/072338号(マクアミッシュ(McAmish)ら)、同第05/110748号(マコーマック(McCormack)ら)、同第08/067463号(ミドルスワース(Middlesworth)ら)及び米国特許公開第20080224351号(クーロ(Curro))に見出すことができる。既知のプロセスが1つの方向で材料を活性化するのに好適である一方で、特定の用途では、1つを超える方向で材料を活性化することが望ましいことがある。
【0005】
実質的に非弾性の延伸性材料に一定の弾性をもたらすための別の方法は、「セルフィング(SELFing)」と称されることがあり、これは構造的な弾性様のフィルム(Structural Elastic-Like Film)を意味する。セルフィングは、材料が噛み合う歯群の間で伸張されるという点では活性化に類似している。しかしながら、セルフィングでは、歯群は活性化区域の長さに沿って連続して走らず、その代わり、活性化されていない材料の狭いバンドを残しながら、長さに沿って分離性である。活性化された区域では、材料は恒久的に変形し、その一方で、活性化されていない区域では、恒久的な変形は実質的に存在しない。セルフィングされた材料が伸張されたとき、材料は典型的に弾性特性を呈する。
【0006】
2つの方向でウェブを活性化するための1つの既知の方法は、第1の方向でウェブを活性化する第1のロールの組にウェブを通過させ、次いで、第2(又はそれよりも多くの)方向にウェブを活性化するための第2のロールの組にウェブを通過させることである。ロールの更なる組を追加することに伴う問題は、この追加が製造作業のコスト及び複雑性を増加させる恐れがあるということである。更に、より多くのロールの組を追加することは一般的に、この追加のロールに対応するために製品製造ライン上で更に多くの空間が必要とされることを意味する。更に、異なる活性化の方向を有する予定の、ウェブの異なる区域が互いに比較的密接している場合(例えば、20mm未満離れている)は、プロセス追跡のばらつきにより、ウェブの小さな部分が2回活性化される(2つの方向のそれぞれで1回)恐れがある。この重複する活性化は、ウェブ上に局所的に過度の歪みを与え、ラミネートにピンホール又は極端な場合では、引き裂きをもたらす場合がある。このように少なくとも一部の製造プロセスでは、追加のコスト、複雑性及び/又は空間の要件は、追加の活性化ロールの組の使用を望ましくないものにする恐れがある。
【0007】
2つの方向でウェブを活性化するための別の既知の方法は、プレート間に配置されたウェブの部分を活性化するために、適合したプレートの組を使用する刻印動作にウェブを通過させることである。プレートは三次元表面形状を含んでもよく、上方のプレート及び下方のプレートを有する1組の相補的なプレートとして、一般的に配置される。プレートのうちの1つ、典型的には上方のプレートは、ピストン又は他の手段によって、プレートの三次元表面形状が噛み合い、所望の深さの係合及び対応するレベルの活性化をもたらすまで、もう一方のプレートの方へ動かされる。プレートの三次元表面形状は、ウェブの複数の方向で及び/又は異なる部分に活性化をもたらすように構成され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第4,200,963号
【特許文献2】米国特許第4,209,563号
【特許文献3】米国特許第4,525,407号
【特許文献4】米国特許第4,834,741号
【特許文献5】米国特許第5,143,679号
【特許文献6】米国特許第5,650,214号
【特許文献7】米国特許第5,156,793号
【特許文献8】米国特許第5,330,458号
【特許文献9】米国特許第6,476,289号
【特許文献10】米国特許第6,521,555号
【特許文献11】PCT公開番号国際公開第00/029199号
【特許文献12】PCT公開番号国際公開第03/072338号
【特許文献13】PCT公開番号国際公開第05/110748号
【特許文献14】PCT公開番号国際公開第08/067463号
【特許文献15】米国特許公開第20080224351号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、刻印動作は、プレスの往復する性質により、ロールを使用する動作よりも遅い傾向がある。更に、適切な係合深さ及び歪み速度に必要とされる正確な制御は、更にプロセスを遅延させ、並びに/又は高価な機器及び/若しくは複雑なプロセスを必要とする場合がある。少なくとも一部の商業産業、特に、業界(例えば、使い捨ておむつ産業)が商業的に成功するために製品の高い生産量が必要とされる場合があるこれらの業界では、刻印作業は商業的に望ましくない恐れがあるか、高速でウェブを活性化するための実行可能な選択肢でさえない恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、ウェブに望ましくない損傷を発生させることなく、単一のロールの組を伴って、ウェブの異なる領域を異なる方向で活性化させる装置を提供することが望ましいであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】1対の活性化ロールの斜視図。
【図2】1組の活性化ロールの側面図。
【図3】1組の活性化ロールの斜視図。
【図4】活性化ロールの側面の斜視図。
【図5】活性化ロールの前側の斜視図。
【図6A】活性化の様々な構成を含むウェブの例示の平面図。
【図6B】活性化の様々な構成を含むウェブの例示の平面図。
【図6C】活性化の様々な構成を含むウェブの例示の平面図。
【図7A】活性化の様々な構成を含むウェブの例示の平面図。
【図7B】活性化の様々な構成を含むウェブの例示の平面図。
【図7C】活性化の様々な構成を含むウェブの例示の平面図。
【図8A】活性化された部分を有するウェブの例示の平面図。
【図8B】活性化された部分を有するウェブの例示の平面図。
【図9】使い捨て吸収性物品の例示の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
定義:
「吸収性物品」は、液体を吸収及び保管できる物品を意味する。「着用可能な吸収性物品」は、着用者の身体に接して、又は近接して配置され、身体から排出されることがある排出物を吸収及び収容するためのデバイスである。着用可能な吸収性物品の非限定的な例には、おむつ及びトレーニングパンツが挙げられる。
【0013】
「活性化」は、材料のX−Y平面における活性化の方向で延伸性材料の恒久的な伸長となる延伸性材料の機械的な変形である。例えば、活性化は、可塑性の発生を超える歪みを材料に引き起こす応力にウェブ又はウェブの部分が供されたときに発生し、これは材料又は材料の部分の完全な機械的破損を含む場合もあれば、又は含まない場合もある。延伸性材料に結合された弾性材料を含むラミネートの活性化は典型的に、延伸性材料が可塑的に変形する結果となり、その一方で弾性材料はその当初の寸法に実質的に戻る。「活性化された」とは、活性化プロセスに供された材料を意味する。
【0014】
「相補的な」とは、2つのロールの三次元表面形状が、この表面形状が重なり合ったとき、互いの相対的反対となるように構成されることを意味する。例えば、相補的な表面形状には、表面形状が互いに近接するとき、第2ロールの低い部分の中にフィットする(及び逆も又同様)第1のロール上の起立部分が挙げられる。
【0015】
「活性化の方向」とは、2つの噛み合う表面形状間の活性化ロール上の任意の位置で、噛み合う表面形状の長さ方向で実質的に垂直である方向を意味する。互いに平行である噛み合う表面形状に関して、活性化の方向はこれらの両方の表面形状の長さ方向に垂直である。互いに平行でない噛み合う表面形状に関して、活性化の方向は、噛み合う表面形状のそれぞれの長さ方向に垂直である2つの方向の平均である。例えば、CDで延びる歯群及び溝の形態である表面形状は、MDで活性化をもたらすことができ、その一方で、ロールの回転の軸に直交する方向で延びるピーク及びチャネルの形態である表面形状は、CDで活性化をもたらすことができる。他の例では、活性化ロール上の表面形状は、連続的な曲線状の方向(即ち、表面形状を活性化の別個の領域に分離するためのギャップが存在しない)又は対角線方向でウェブを活性化するように構成されてもよい。本明細書で開示されるように、連続的な曲線状の方向での活性化は、単一方向の活性化と見なされる。しかしながら、特定の実施形態では、断続的な曲線状の方向での活性化(即ち、表面形状を別個の領域の活性化に分離するための断線又はギャップが存在する)は、異なる方向の活性化と見なされる場合がある。断線又はギャップは、活性化の2つの領域間の空間分離であり、ここでは、隣接する表面形状の間で測定したとき、断線又はギャップでの最短寸法は、断線又はギャップによって分離された活性化の別個の領域での三次元表面形状の最小ピッチよりも大きい。隣接する表面形状が同じ高さであるとき、次いでギャップ寸法は、表面形状の先端部の間の頂点間の距離である。隣接する表面形状が同じ高さでない場合、ギャップ寸法は、最短の表面形状の先端部と、隣接する表面形状上で同じ相対高さの点との間の最短距離である。
【0016】
「配置された」とは、他の要素に関する、ある要素の相対位置を意味する。例えば、特定の場所又は位置で第2の要素と共に一体型構造体として、又は第2の構造的要素に結合された別個の第1の構造的要素として形成されている(結合され、位置付けられている)第1の要素(1つ又は複数)は、第1の要素は第2の要素上に配置されているということができる。
【0017】
「弾性」材料は、付勢力の適用により、破裂又は破壊することなく、その弛緩した当初の長さの少なくとも約150%又は更には200%まで伸張することができる(即ち、その当初の長さから50%まで又は更には100%まで伸張することができる)材料である。更に、適用された力を解除すると、材料はその伸長の少なくとも約40%、少なくとも約60%、又は更に少なくとも約80%を回復する。例えば、100mmの初期長さを有する材料は少なくとも150mmまで延びることができ、応力を取り除くと120mmの長さまで縮む(即ち、60%の回復を呈する)。
【0018】
「延伸性」材料は、付勢力の適用により、破裂又は破壊することなく、その弛緩した当初の長さの少なくとも約150%又は更には200%までにも伸張することができる(即ち、その当初の長さよりも、50%まで又は更には100%まで多く伸張することができる)材料である。更に、加えた力を解除すると、例えば、その伸長の約40%未満、約20%未満、又は更には約10%未満など材料は殆ど回復を示さない。例えば、100mmの初期長さを有する材料は少なくとも150mmまで延びることができ、応力を取り除くと140mmの長さまで縮む(即ち、20%の回復を呈する)。
【0019】
「噛み合う」は、重なり合う方法で共に噛み合うが、連結しない又は互いの動きを実質的に制限しない相補的な形状を意味する。
【0020】
用語「接合された」とは、要素を他の要素に直接固着することにより、要素を別の要素に直接固定する構成、及び要素を中間部材に固着し、これが次に他の要素に固着されることにより、要素が別の要素に間接的に固定される構成を意味する。
【0021】
「機械方向」又は「MD」は、ウェブが活性化されるとき、ウェブの移動の方向に実質的に平行である方向である。MDの45度以内の方向は、機械方向であると見なされる。「横断方向」又は「CD」は、MDに実質的に垂直であり、かつウェブによって一般的に画定された平面における方向である。横断方向の45度以内の方向は、横断方向であると見なされる。
【0022】
「不織布」は、連続的な(長い)フィラメント(繊維)及び/又は不連続な(短い)フィラメント(繊維)から、例えば、スパンボンディング、メルトブロウン、カード及びその類のプロセスなどにより作製される多孔質な繊維状材料を意味する。不織布には、織った又は編んだフィラメントパターンがない。不織布は、液体透過性又は非透過性であってもよい。
【0023】
「外側」及び「内側」はそれぞれ、活性化ロールの半径方向の中心線に関し、第2の要素に対するある要素の位置を意味する。例えば、要素Aが要素Bの外側であるなら、半径方向の中心線から要素Bよりも更に遠くにある。
【0024】
「伸縮性」材料は、付勢力の適用により、少なくとも約150%又は更には200%の伸長した長さまで伸張することができる材料である。伸縮性材料は回復の量に応じて、弾性又は延伸性であってもよい。伸縮性材料の例には、弾性ポリエチレンフィルムに結合された延伸性ポリプロピレン不織布が挙げられる。
【0025】
「三次元表面形状」は、ウェブを活性化するために、ロールから外側に又は内側に延び、別の活性化ロールの相補的な三次元表面形状と噛み合うように構成されている、活性化ロールの要素を意味する。三次元表面形状の非限定的適な例には、歯群、溝、ピーク、チャネル及び波形が挙げられる。
【0026】
「ウェブ」はロールに巻くことができる材料を意味する。ウェブは、フィルムウェブ、不織布ウェブ、ラミネートウェブ、有孔のラミネートウェブ等であってもよい。ウェブの面とは、その縁部とは対照的に、その二次元の表面の一方を指す。用語「複合ウェブ」は、向かい合わせの関係で結合されている2つ以上のウェブを含むウェブを指す。結合は、要素ウェブの縁部にわたって行われ得るが、要素ウェブは互いに向かい合わせの関係で位置する。
【0027】
「X−Y平面」は、移動ウェブのMD及びCDによって、又は材料の片の長さ及び幅によって画定される平面を意味する。
【0028】
装置
理論によって制限されることなく、活性化の方向が突然変化する(例えば、ウェブの隣接する区域でCD活性化からMD活性化に)ウェブの領域で、ウェブに適用された局所的な応力の量は、活性化プロセス中にウェブに望ましくない損傷を与えるのに十分な程高い場合があると考えられている。ウェブへの損傷は更に、ウェブをその意図された使用に商業的に不適切な状態(例えば、過度のピンホール、裂け、穿薄層化及び/又は弱化)にする程に重大である場合がある。活性化の方向が突然変化するウェブの区域では、ウェブが活性化プロセスによって伸張され、変形されるとき、ウェブが占有する、活性化ロール上に存在する三次元表面形状間の空間が十分でない場合がある。活性化の区域を空間的に分離することは、ウェブの損傷の問題を解決する場合もあるが、しかしその一方では、材料の活性化されていない部分は、隣接する活性化された部分の弾性特性を望ましくなく制限することがあるため、材料は、活性化されていない区域に接する区域で、その弾性特性の一部又は更には全てを失うことがあり得る。ウェブの1つ以上の部分での伸張喪失は、ウェブの所望の特性、例えば、布らしさ、柔軟性、伸縮性を損なう恐れがある。驚くべきことに、ロール上の領域間に、活性化の異なる方向をもたらす好適な緩衝領域を定置することによって、望ましくない伸張の「抑制」を発生させることなく、活性化中のウェブへの望ましくない損傷を最小化する、又は更に排除することができるということが見出された。
【0029】
本明細書に記載される装置は、1組の噛み合う活性化ロールを含む。この装置は更に大きな製造プロセスの、例えば、おむつ製造プロセスの一部であってもよく、又はこの装置はウェブを活性化するための単独の装置であってもよい。ロールは、例えば、直径において200〜800mmの様々な寸法であってもよい。ロールは、例えば、歯群、溝、ピーク、チャネル、波形等など三次元表面形状を有するように構成されてもよい。ロールは単一の表面形状、複数の表面形状、表面形状の単一の領域又は表面形状の複数の領域をそれぞれ含んでもよい。ロール及びそれらの対応の表面形状は、材料の一体片から形成されてもよく、又は表面形状は、同じ又は異なる材料の別個の片から形成され、ロールの形成前、形成中及び/又は形成後に恒久的に若しくは一時的にロールに結合されてもよい。ロール及び表面形状は、同じ又は異なる材料から形成されてもよく、当該技術分野において既知の任意の好適な材料を含んでもよい。三次元表面形状は、ウェブが回転ロールによって形成されたニップの中に送られるとき、ウェブの2つ以上の部分を異なる方向で同時に活性化するように構成されてもよい。ウェブを異なる方向で活性化することに関して本明細書で使用されるとき、用語「同時に」は、活性化の2つ以上の異なる方向を提供するために、2組以上のロールを使用することがある順次処理とは対称的に、活性化プロセスが1組のロールを使用して達成されることを意味する。ウェブの1つ以上の部分を複数の方向で、例えば、2軸活性化及び/又はエンボス加工によって伸張する既知の方法とは対照的に、ウェブの活性化の各別個の領域は、本明細書に記載されるプロセスによって活性化されるとき、他のプロセスによってもたらされる活性化の2つ以上の方向とは対照的に、単一の方向で活性化される。理論によって制限されることなく、ウェブの特定の領域で活性化の方向を単一の方向へ制限することは、活性化プロセス中のウェブへの損傷の可能性を低減することができると考えられている。延伸性の増加をもたらすこととは対照的に、画像をウェブ上に提供するために典型的に使用されるエンボス加工と、活性化との別の相違は、エンボス加工プロセス中に、エンボス加工される材料が2つのロール上のエンボス加工パターンの雄型部分と雌型部分との間の空間の全てを実質的に占有するということである。しかしながら活性化中において、活性化される材料は、各1つが2つのロールそれぞれにある2つの噛み合う三次元表面形状の間で伸張されるが、これらの噛み合う表面形状の間の空間の全てを占有しない。
【0030】
特定の実施形態では、MDのウェブの1つ以上の部分を活性化することが望ましいことがある。MDの活性化は、各ロールの1つ以上の部分を、ロールの回転の軸に平行に延びる歯群を含むように構成することによって達成することができる。ロールは典型的に、隣接する歯群の間に配置された溝を含む。歯群及び溝は、それらが、MD活性化が所望されているウェブの一部分のみ、例えばウェブの長手方向側の1つ以上に沿って、例えば、長手方向側縁部の60mm未満、40mm未満、20mm未満、10mm未満又は5mm未満内側を活性化するように、活性化ロール上に配置されることができる。歯群及び溝を含むロールの部分の寸法は、所望のとおり様々であってもよい。特定の実施形態では、ウェブの1つ以上の部分をMD以外の方向で、例えば、CDで活性化することが望ましいこともある。ウェブをCDで活性化することは、ロールの回転の軸に垂直に延びるピークを含む三次元表面形状を提供することによって達成することができる。表面形状は典型的に、隣接するピーク間に配置されたチャネルを含む。ピーク及びチャネルはそれらが、例えばMD活性化された部分の内側など、CD活性化が望まれているウェブの部分のみを活性化するように、ロール上に配置されてもよい。この実施例がMD及びCDの活性化を開示する一方で、ロールは、活性化の斜め及び/又は曲線状の方向など活性化の他の方向を、制限なくもたらすように構成されてもよいということが理解される。
【0031】
三次元表面形状は、同じタイプの2つの隣接する表面形状の先端部上の同じ相対位置間の距離(例えば、2つの隣接する起立部分間の先端部から先端部への距離)である「ピッチ」を有してもよい。ピッチは、好適なレベルの活性化をもたらすために、所望によって変化させてもよい。より小さいピッチを有する表面形状は、一般的に、より大きなピッチを有する表面形状よりも、同じ深さの係合に関して、材料に対してより多くの活性化をもたらす(即ち、活性化された材料により大きな延伸性を付与する)。本明細書で開示された表面形状に関する好適なピッチ値には、1〜10mm、2〜8mm又は3〜7mmが挙げられる。特定の実施形態では、2つの表面形状間のピッチは、先端部間の距離を決定するために表面形状上(例えば、活性化の曲線状の方向をもたらすように構成された非平行な表面形状)のどの点が選択されるかに応じて様々であってもよい。このような場合では、ピッチは表面形状の先端部の中間点の間の距離を測定することによって決定される。表面形状はまた高さを有してもよく、これはロールの表面から表面形状の先端部までの距離であり、2〜20mmである。表面形状の先端部は平坦であっても又は円形であってもよい。円形の先端部は、ウェブ上でより小さな応力を定置することができる。本明細書で記載される表面形状の先端部は、比較的高いアスペクト比を有してもよく、即ち、先端部の長さは幅よりも実質的に大きい。例えば、アスペクト比は10を超えてもよく、又は更に100を超えてもよい。特定の表面形状の幅は、例えば、約2mm未満、1mm未満又は0.5mm未満であってもよい。
【0032】
特定の実施形態では、ウェブの特定部分は第1の方向で(例えば、MD、CD又は曲線状の方向)活性化ロールの特定の領域によって活性化されてもよい。緩衝領域によって、第1の方向で活性化されたウェブの特定の部分から空間的に分離されているウェブの他の部分は、第2の方向で活性化されてもよい。緩衝領域によって、第1及び第2の方向で活性化されたウェブの特定の部分から空間的に分離されているウェブの更に他の部分は、所望により第3の方向で活性化されてもよい。ウェブを異なる方向で活性化するために構成されたロールの様々な領域を分離するために、噛み合う活性化ロールは、少なくとも1つの緩衝領域をロールの1つ又は両方の上に含んでもよく、緩衝領域は活性化されたウェブ上の緩衝領域に一致してもよい。緩衝領域は、三次元表面形状を含まなくてもよく、比較的少ない三次元表面形状を含んでもよく、又は変更された三次元表面形状(例えば、同じロール上の他の歯群よりも低い歯の高さを有する歯群)を含んでもよい。緩衝領域が三次元表面形状を含む実施形態では、表面形状は殆ど活性化をもたらさないか、又は更には活性化を全くもたらさない。例えば、表面形状は、回転ロール間を通過するウェブを活性化するために係合の十分な深さ又は正確な配向をもたらさない歯群又はピークを含んでもよい。理論によって制限されることなく、ロール上の緩衝領域に対応するウェブの部分は、多方向の活性化プロセス中に活性化ロールによってウェブ上に加えられたエネルギーの少なくとも一部を吸収することができ、これによって同時の多方向の活性化に付随する恐れがある材料の破損を低減する又は防止することができると考えられている。
【0033】
活性化されたウェブが、活性化の結果として実質的に損傷を受けず、ウェブの活性化された部分の延伸性が、活性化されていない緩衝領域によって望ましくなく抑制されない限りは、緩衝領域は任意の好適な寸法であってもよい。緩衝領域は、活性化ロール(即ち、ウェブを活性化するように構成された三次元表面形状を含む活性化ロールの別個の部分)上で、1つ以上の「活性化の領域」の境界と接触してもよく、及び/又は活性化の1つ以上の領域を部分的に若しくは完全に包囲してもよい。緩衝領域は、CD、MD、曲線状の方向又は対角線方向の1つ以上で延びてもよい。緩衝領域の幅は、測定で使用された隣接する表面形状が、異なる方向で活性化をもたらすように構成されているということを除き、上述のギャップ寸法と同じ方法によって決定される。緩衝領域幅の好適な例には、2〜30mm、4〜20mm又は6〜10mmの幅が挙げられる。緩衝領域の幅は、同じ緩衝領域にわたって一定であっても、又は一定でなくてもよい。活性化ロールが1つ以上の緩衝領域を含むとき、緩衝領域は同じ幅(1つ又は複数)であってもよいが、必ずしもそうである必要はない。ウェブを異なる方向(例えば、CD及びMD、CD及び曲線状、MD及び曲線状、MD及び対角線、並びにこれらの任意の組合せ)で活性化するように構成された活性化ロールの別個の部分を、緩衝領域が空間的に分離するということが理解される。同じ方向(例えば、MD及びMD、CD及びCD、曲線状及び曲線状、対角線及び対角線)でウェブを活性化するように構成されているが、互いに空間的に分離されている(例えば、同じ方向で断続的な活性化をもたらすために)ロールの別個の部分は、本明細書で検討されているように、緩衝領域によって分離されない。ウェブを活性化するように構成された活性化ロールの別個の部分は典型的に、50mm超の、例えば、5000mm超の、又は50000mm超の表面積を有する。活性化の領域の表面積は、ロールによって活性化されたウェブ上の対応する活性化区域の表面積を測定することによって決定される。活性化される特定の区域の寸法に関する絶対的な上限はないが、それは100%未満、例えば、90%未満、80%未満、70未満又は更には60%未満に制限されている。例えば、使い捨ておむつ又はトレーニングパンツで使用される外側カバーを活性化するために使用される活性化ロールは、外側カバーの脚部バンド部分を活性化するために100cmの組み合わされた合計表面積を有する活性化の2つのMD領域と、外側カバーの本体部分を活性化するために900cmの合計表面積を有する活性化の1つのCD領域と、を含んでもよい。
【0034】
本明細書に記載される適合された活性化ロールの三次元表面形状は、一般的に噛み合うように構成されている。即ち、一方のロールの三次元表面形状が、他方のロールの三次元表面形状に動作可能に係合するよう設計されてもよく、その結果、ロールが回転して材料が回転するロールの組の間を通過するときに、活性化される材料、ロール、及び/又は三次元表面形状が不要な損傷を受けない。ロールの回転の軸に平行な方向でロールに沿って延びる低い部分(例えば、溝)によって分離された起立部分(例えば、歯群)をロールが含む特定の実施形態では、一方のロールの起立部分が、他方のロールの低い部分の中へと共にフィットするよう(即ち、噛み合う)構成されてもよく、逆もまた同様であってもよい。この方法では、ロールは、回転したときにウェブを、噛み合う歯群及び溝によって作られる蛇行した「ジグザグ」通路を通過することができ、これによってウェブをMDで活性化する。CDでの活性化は、噛み合うロールの組を、ロールの回転の軸に垂直に延びる、例えば、ピーク及びチャネルを有するように構成することによって達成することができる。特定の実施形態では、噛み合うピーク及びチャネルは、2つの異なる直径のディスクの交互の積み重ね体として記載されてもよい。より大きな直径を有するディスクは、直径がより小さなディスクとロール上で交互にされる。一方のロールのより大きな直径のディスクが、他方のローラーのより小さな直径のディスクの反対にあるように、噛み合うロールの組は整列される。このように、ローラーの回転の軸に垂直に延びるピーク及びチャネルは噛み合う。
【0035】
駆動モーター又は他の原動機が、ロール(「駆動されるロール」)の少なくとも一方を駆動するために一般的に使用される。活性化ロールが、回転の軸に平行な方向に延びる、噛み合う歯群及び溝の形態である表面形状を含み、噛み合うロールは一定の係合のままである(即ち、噛み合う表面形状がロールの周辺の実質的な部分の周囲に配置されている)実施形態では、トルクがウェブを通って第2のロールに伝達されるので第2のロールは典型的に駆動される必要はない。ロールの起立部分を、それらが一般的な活性化動作で互いに接触しないように構成することが望ましい場合がある。しかしながら、1つ以上の駆動モーター又は他の原動機がロールの一方又は両方を駆動するために使用されてもよいということが理解される。更に、ロールは2つの装置側のプレート間に位置付けされているシャフト上にそれぞれ実装されてもよい。第1シャフトが固定された軸受内に配置されてもよく、その一方で、他方の第2シャフトは、摺動可能な部材の部分が、例えば、調節ネジ又は当該技術分野において既知の他のデバイスによって調節可能であるように、摺動可能な部材内の軸受内に配置される。噛み合うロールの組の歯車様の歯群を更に係合する又は引き離すために、調節デバイスは摺動可能な部材を動かし、したがって可動ロールをそれぞれ、固定されたロールの方へ又は固定されたロールから離して動かす。ローラーの歯群の係合の深さは、ウェブが供される係合の深さを典型的に決定する。ローラーの歯群の係合の深さとウェブの組成との間では、これらが活性化されるウェブの物理的特性に影響を及ぼす場合があるので、通常、バランスがとられる。
【0036】
図1は、1組の回転可能な活性化ロール110及び120の組を含む装置100の例を示す。ロール110及び120は、噛み合う歯群111及び121、対向する側端部101及び102並びにロール110若しくは120の半径を通って延びる半径方向の中心線103を含んでもよい。ロールが反対方向に回転するとき(即ち、矢印によって示されたようにそれぞれ時計周り及び反時計周りで)、上方のロール110の歯群111は、下方のロール120の溝122の中に共にフィットするように構成される。同様に、下方のロールの歯群121は、上方のロール110の溝112の中に共にフィットするように構成される。ウェブ130は、活性化されたウェブ135を作製するために、MDでロール110及び120を通過してもよい。この実施例では、歯群111及び121は、CDでロール110及び120と同一の広がりを持つように示されているが、しかしながら、歯群は必ずしもロールの全体の長さに沿って延びる必要はなく、ロール110及び/又は120上の任意の距離に、所望に応じて延びるように構成されてもよいということを理解すべきである。
【0037】
図2は、噛み合う歯群211及び221を有する、回転可能なロール210及び220の1組を含む装置200の実施例を示す。図2で見ることができるように、上方のロール210の歯群211は、下方のロール220の溝222の中にフィットするように構成され、下方のロール220の歯群221は、ロール210及び220が回転するとき、上方のロール210の溝212の中にフィットするように構成される。ウェブ230は、回転ロール210と220との間に形成されたニップ240の中に送られてもよい。本明細書で使用されるとき、「ニップ」は、ウェブ230を受容し、移動させるために2つのロール210及び220の表面が重なり合う又は重なり合い始める領域を意味する。ロール210及び220の噛み合う三次元表面形状(211、212、221及び222)の間をMDで通過した後、ウェブ230は活性化され、波形235又は活性化の指標となる、他の目に見える特徴を有することができる。
【0038】
図3は、ウェブをCDで活性化するために好適であり得る回転可能なロール330及び340の組の実施例を示す。各ロール310及び320は、全体の波形表面を形成する、交互の一連のピーク336、346及びチャネル337、347として構成された三次元表面形状335を含むことができる。チャネル337、347の正確な構成、間隔及び深さは、例えば、完全に加工されたウェブの活性化された部分の所望の弾性の量に応じて様々であってもよい。特定の実施形態では、約3.8mmのピッチ350、ピークで測定したときの約12°の夾角、及びピークから溝までの約7.6mmの谷部の深さが好適であってもよい。波形ロールは、その対向するピーク336、346が、例えば、2mm〜10mm、5mm〜7mm又は3.8mm〜4.4mmの深さに互いに重なり合い、良好な延伸性の特性がウェブ内で作り出されるように調節されてもよい。前述の波形ロール330、340上の対向するピーク336、346の重なり合いの度合い(即ち「係合の深さ」)は、ウェブの活性化された部分でより多くの又はより少ない延伸性を作り出すために、所望のとおり調整されてもよい。上述のロールの形状及びラミネートウェブ構造体に関して、最小1.27mmから最大5.71mmまでの範囲に及ぶピーク間の重なりの深さが達成され得る。
【0039】
図4〜5は、2つの異なる方向でウェブを活性化するための三次元表面形状を含むロール400の実施例の斜視図を図示する。ロール400は、矢印470によって示されるように、時計方向に回転するように構成されてもよい。ロール400は、歯群446の間の溝447によって分離される歯群446の形態である三次元表面形状を含んでもよい。図示されていないが、ロール400は、噛み合う適合されたロールの1組の1つのロールであり、その組で第2のロールは、図4〜5に示されるロール400の表面形状を相補する表面形状を有するということが理解される。歯群446のピッチは、所望の活性化の位置、量、速度及び方向に応じて、ロール400上の全ての歯群446と同じであっても、又は異なってもよい。歯群446間の歯群446及び溝447は、MDの活性化をウェブの部分(1つ又は複数)にもたらすように、回転の軸に平行な方向で、ロール400にわたって延びるように構成されてもよい。歯群446の単一領域440及び溝447は、ロール400のそれぞれ完全な回転(即ち、360°の回転)に対して1回のみ、MDでウェブの特定の部分(1つ又は複数)を活性化するように構成されてもよい。歯群446及び溝447の対向する領域441は、例えば、CDに対称であるMDで活性化された部分を有するウェブをもたらすために、ロール400の軸方向で反対側上に含まれてもよい。領域440、441は、所望の活性化をもたらすために好適な、任意の数の、同じ又は異なる大きさの歯群446及び溝447を含んでもよい。領域440、441は、2つの領域間の認識可能な空間の分離によって別の領域440、441から区別される。特定の実施形態では、MDで移動ウェブの連続的な活性化をもたらすように、ロール400は、ロール400の全体の周方向に連続的に位置付けられている歯群446及び溝447の1つ以上の領域440、441を含んでもよい。特定の実施形態では、ウェブ上に、MDで断続的であるMD活性化の区域をもたらすために、歯群446及び溝447の領域440、441は、ロール400の周方向の周囲に断続的に位置付けられても(即ち空間的に分離されても)よい。例えば、ロール400の周方向の周囲で等しく離間されているが、断線(1つ又は複数)又はギャップ(1つ又は複数)によって分離されている、歯群446及び溝447の2つ以上の領域440、441は、移動ウェブ上に、MDに等距離で分離されているMD活性化の区域をもたらすことができる。図6Aは、CDで連続的であり、MDで断続的であるMD活性化区域610を有するウェブ600の実施例を示す。特定の実施形態では、CDで断続的である、ウェブ上のMD活性化の区域をもたらすために、歯群446及び溝447の領域440、441は、軸方向に離間されてもよい。図6Bは、MDで連続的であり、CDで断続的であるMD活性化領域630を有するウェブ620の実施例を示す。特定の実施形態では、歯群446及び溝447の領域440、441は、MD及びCDでウェブの1つ以上の部分を断続的に活性化するように構成されてもよい。図6Cは、CD及びMDで断続的である、MD活性化された区域650を有するウェブ640の実施例を示す。更に、ウェブ640の特定の部分は、同じ方向に活性化されている他の区域よりも高度なレベルで(即ち、更に大きな延伸性を有する)活性化されてもよい。更に高度に活性化された区域651及びより小さく活性化された領域652は、ウェブ上で任意の望ましい構成で位置付けされてもよい。
【0040】
ロール400は、ピーク436間のチャネル437よって分離されたピーク436の形態である三次元表面形状を含んでもよい。ピーク436のピッチは、所望の活性化の位置、量、速度及び方向によって、ロール400上の全てのピーク436と同じであっても、又は異なってもよい。CDで移動ウェブの特定の部分(1つ又は複数)を連続的に活性化するために、ピーク436及び溝437は、ロール400の実質的に全体の周方向の周囲に連続的な構成で配置されてもよい。特定の実施形態では、ロール400の各完全な回転につきCD活性化を1回もたらすために、ピーク436及びチャネル437は、それらがロール400の周方向の周囲に部分的にのみ延びるように、配置されてもよい。特定の実施形態では、MDで断続的であるウェブ上のCD活性化の1つ以上の区域をもたらすために、ピーク436及びチャネル437の領域は、ロール400の周方向の周囲に断続的に位置付けられてもよい。例えば、ロール400の周方向の周囲に離間されているが、断線(1つ又は複数)又はギャップ(1つ又は複数)によって分離されたピーク436及びチャネル437の2つ以上の領域は、MDで断続的である、ウェブ上のCD活性化の区域をもたらすことができる。図7Aは、CDで連続的であり、MDで断続的であるCD活性化された区域710を有するウェブ700の実施例を示す。特定の実施形態では、CDで断続的である、ウェブ上のCD活性化の区域をもたらすために、ピーク436及びチャネル437の領域は、軸方向に離間されてもよい。図7Bは、MDで連続的であり、CDで断続的である、CD活性化された区域730を有するウェブ720の実施例を示す。特定の実施形態では、ピーク437及びチャネル437の領域は、例えば、図7Cで示されるように、MD及びCDで断続的である、ウェブ740上のCD活性化750の区域をもたらすように構成されてもよい。
【0041】
ロール400は、周方向の緩衝領域450及び軸方向の緩衝領域460を含んでもよい。周方向の緩衝領域450は、方向性の異なる活性化領域を、軸方向に分離するように構成されてもよい。周方向の緩衝領域は、幅(Wcd)を有し、これは、例えば、2〜30mmの範囲内に属する任意の値であってもよい。軸方向の緩衝領域450は、周方向の方向(即ち、ロール400の周方向の周囲に)で延びる方向性の異なる活性化の領域を分離するように構成されてもよい。軸方向の緩衝領域は、幅(Wmd)を有し、これは例えば、2〜30mmの範囲内に属する任意の値であってもよい。軸方向及び周方向の緩衝領域は、(ロールの表面によって画定された平面で測定したとき)軸方向の又は周方向の方向45°内の任意の方向に延びてもよい。ロール400は、任意の数の表面形状及び/又は表面形状の領域を分離するために位置付けられた1つ以上の緩衝領域を含んでもよく、これは異なる方向にウェブを活性化するように構成される。
【0042】
ロール400の三次元表面形状及び緩衝領域(1つ又は複数)450、460は、所望のとおり、断続的及び/又は連続的な活性化パターンの任意の好適な構成をもたらすために配置されてもよい。図8Aは、MDで連続的であり、CDで断続的であるMD活性化部分810と、CDで連続的であり、MDで断続的であるCD活性化部分820と、を有するウェブ800の実施例を示す。図8Aは、CD活性化部分820とMD活性化部分810との間の緩衝領域830を含むウェブ800を示す。特定の実施形態では、ウェブ800は、図8Bに示されているように、連続的に曲線状の方向に活性化された部分840及びCD活性化された部分850を含む。曲線状の方向の活性化部分840及びCD活性化された部分850は、緩衝領域80によって分離されてもよい。
【0043】
特定の実施形態では、1組の噛み合う活性化ロールを含む装置は、活性化ロールの各回転に関して、特定の数の物品及び/又は単一の物品の特定の数の部分を活性化するように構成されてもよい。1回の回転当たりの任意の数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9又は更に10以上)の物品及び/又は単一の物品の任意の数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9又は更に10以上)の部分を活性化するために、ロールの三次元表面形状は、ロールの周囲で周囲方向に離間されてもよい。例えば、ロールは5つからなるロール(5-uprolls)として構成されてもよい。5つからなる構成で、ロールは、各ロールの周囲で周囲方向に72°離間された相補的な三次元表面形状の5つの領域を含んでもよい。このような構成では、ロールは、ロールの各回転に関して、連続的な移動ウェブをMD及び/又はCDで5回まで活性化することができ、これは5つの異なる物品、単一の物品の5つの部分、又はこれらの任意の組合せに相当することができる。1回の回転で活性化される物品の数又は単一物品の部分の数は、各回転に関して必ずしも同じである必要はないということは理解される。例えば、ロールは1回の回転で4つの物品又は1つの物品の4つの部分を、並びに5つの物品又は1つの物品の5つの部分を後に続く回転で活性化するように構成されてもよい。1回の回転当たり所望の数の活性化をもたらすために、三次元表面形状(又はその領域)は任意の好適な構成でロール上に位置付けられてもよいということ、並びにロールがウェブを1回の回転当たり複数回、活性化するように構成されている実施形態では、表面形状は同じ速度又は同じ量でウェブを活性化するように構成される必要はないということが更に理解される。
【0044】
使い捨て吸収性物品
図9は平坦で、非収縮状態の使い捨て吸収性物品20の実施例を示す。図9の使い捨て吸収性物品20は、使い捨ておむつ又はトレーニングパンツなどの着用可能物品であってもよい。使い捨て吸収性物品20は、腰部開口部及び少なくとも1つの脚部開口部を形成するために、締結された構成(即ち、物品20は締結可能、再締結可能又は事前締結可能であり得る)で配置されてもよい。使い捨て吸収性物品20は、長手方向(Y)で延びる長手方向中心線10及び横方向(X)で延びる横方向中心線86を含んでもよい。この長手方向及び横方向は、MD及びCDにそれぞれ平行であってもよい。使い捨て吸収性組立品20は、液体透過性トップシート24、外側カバー22及びトップシート24と外側カバー22との間に配置された吸収性コア26を含んでもよい。外側カバー22は、脚部バンド部分33を含んでもよい。物品20が締結された構成であるとき、外側カバー22の脚部バンド部分33は、脚部開口部の全体の周囲を取り囲むことができる。使い捨て吸収性物品20は脚部バンド部分33に結合された1つ以上の弾性ストランド又は弾性脚部バンド32を含んでもよい。脚部バンド32は脚部バンド部分33と同一の広がりを持ってもよいが、そうである必要は必ずしもない。脚部バンド32は、延伸性不織布及び/又はフィルムの1つ以上の層と共にラミネートされた弾性材料層(例えば、ストランド、フィルム又は不織布)を含んでもよい脚部バンド32は、ライブ伸張(livestretch)又はゼロ歪伸張ラミネートであってもよい。ライブ伸張ラミネートでは、延伸性不織布へのラミネートの前に、弾性材料は典型的に、ある程度伸張される。ライブ伸張の1つの利点は、活性化中において、ラミネートへの局部化された圧力が低減され得ることである。しかしながら、存続する伸張ラミネートは、ゼロ歪みラミネートよりも更に不織布材料を必要とすることがあるので、したがってより高価である場合がある。脚部バンドは、股領域の外側カバーの側縁部の横方向内側、又は横方向外側に、ぴったりと重ねて取り付けることができる。使い捨て吸収性物品が締結された構成にあるとき、伸縮性の脚部開口部をもたらすために、外側カバー22の脚部バンド32及び/又は脚部バンド部分33は連続的に又は断続的に活性化されてもよい。
【0045】
吸収性物品20は、前側腰部領域36、前側腰部領域36に対向する後側腰部領域38、及び前側腰部領域36と後側腰部領域38との間に設置された股領域37を含んでもよい。ウエスト領域36及び38は、一般に、着用時に着用者のウエストを取り囲む使い捨て吸収性物品20のこれらの部分を含む。股領域37は、使い捨て吸収性物品20が着用されたときに着用者の脚の間に概ね位置決めされる、使い捨て吸収性物品20の部分である。腰部領域36及び38並びに股領域37は、脚部バンド部分(1つ又は複数)33を含む、物品20又は外側カバー22のこれらの部分を除き、物品20又は外側カバー22の本体30として集合的に称されてもよい。図9で示されるように、使い捨て吸収性物品20の外側周囲は、長手方向の側縁部54及び端縁部56によって画定される。使い捨て吸収性物品20は、長手方向中心線10にほぼ平行に向けられている長手方向の側縁部54を含んでもよい。外側カバー22は、使い捨て吸収性物品20の長手方向の側縁部54及び/又は端縁部56と同一の広がりを持つ縁部を含んでもよい。あるいは、使い捨て吸収性物品20の各々の縁部54、56の、内側に位置付けられているが、ほぼ同じ方向で配向されている(即ち、長手方向中心線10及び横方向中心線86に平行)1つ以上の縁部を外側カバー22は有してもよい。
【0046】
使い捨ておむつなどの使い捨て吸収性物品は一般的に、着用者の腰部及び脚部の周囲で好適なフィットをもたらすように設計されている。着用者の様々な身体的相違のために、着用者の腰部又は脚部の周囲、形状及び他の身体的特徴は、着用者間で多様である場合があり、このように様々な寸法の吸収性物品を必要とすることがある。したがって、例えば、多方向の弾性を有する外側カバーを提供することにより、様々な着用者の寸法に適応できる使い捨て吸収性物品を提供することが望ましいことがある。このような外側カバーは、布様の外観及び感触を有する外側の延伸性不織布層、並びに内側の弾性層を含んでもよい。外側及び内側層は、共に結合されラミネートを形成してもよい。下着様の特性を有する使い捨ておむつ又はパンツを提供するために、外側カバーが物品(例えば、使い捨ておむつ又はトレーニングパンツ)の中に組み込まれるとき、この物品が、腰部領域(例えば臀部の上方部分にわたって)で着用者の身体に弾性的にぴったりと合うことによって所望のフィットを提供するように、そのような物品の外側カバーの全て又は一部をCDで活性化することが望ましいことがある。おむつ又はパンツが意図された着用者によって着用されるとき、脚部の開口部の周囲で360°の伸張をもたらすために、MDで外側カバーの脚部バンド部分を活性化することもまた望ましいことがある。特定の実施形態では、外側カバーの長手方向の側縁部の輪郭に追従するために、脚部バンド部分は曲線状の方向で活性化されてもよい。活性化の異なる方向(例えば、外側カバーのCD活性化された本体部分及び外側カバーのMD活性化された脚部バンド部分)は、1つ以上の緩衝領域によって外側カバー上で空間的に分離されてもよい。緩衝領域は、活性化の異なる方向を有する使い捨て吸収性物品の2つ以上の領域によって部分的若しくは全体的に画定されている及び/又はこれらと隣接していてもよい。緩衝領域は2〜30mmの幅であってもよい。本明細書に記載された装置及びプロセスは、外側カバーウェブに望ましくない損傷又は望ましくない伸張の抑制を与えることなく、このような外側カバーを同時に活性化するために好適であり得る。「発明を実施するための形態」で引用したすべての文書は、関連部分において参照によって本願に組み込まれるが、いずれの文書の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものとして解釈されるものではない。本文書におけるある用語の意味又は定義のいずれかが、援用文献におけるその用語の意味又は定義のいずれかと矛盾する場合については、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が優先するものとする。
【0047】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく限定されるものとして理解されるべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図されている。例えば、「40mm」として開示した寸法は、「約40mm」を意味することを意図したものである。
【0048】
任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を包含する本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、本明細書中に参照により全てが組み込まれる。いずれの文献の引用もこうした文献が本明細書中で開示又は権利請求される任意の発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他のあらゆる参照文献との組合せにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更には、本文書における用語のいずれかの意味又は定義が、援用文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義を優先するものとする。
【0049】
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変形及び修正を実施できることは当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるような全ての変形及び修正は、添付の特許請求の範囲に包含されるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮性材料(800)を複数の方向で同時に活性化するための装置(200)であって、前記装置(200)は、
a.第1の方向に回転可能な第1のロール(210)、及び第2の方向に回転可能な第2のロール(220)であって、前記第1及び第2のロール(210、220)はそれぞれ、
i.少なくとも1つの三次元の表面形状(436、437)を含む第1の領域(470)であって、前記第1のロール(210)の前記第1の領域(470)の前記三次元表面形状(1つ又は複数)(436、437)と、前記第2のロール(220)の前記第1領域の前記三次元表面形状(1つ又は複数)(436、437)とが、互いに相補的であり、かつ互いに対して位置付けられ、それによって、前記第1のロール(210)が前記第1の方向に回転され、前記第2のロール(220)が前記第2の方向に回転されるとき、前記第1及び第2のロール(210、220)の前記第1の領域(470)の前記三次元表面形状(436、437)が噛み合い、前記噛み合う表面形状(436、437)が前記伸縮性材料(800)を第1の方向で活性化するように動作可能に構成されている、第1の領域(470)と、
ii.少なくとも1つの三次元表面形状(446、447)を含む第2の領域(440)であって、前記第1のロール(210)の前記第2の領域(440)の前記三次元表面形状(1つ又は複数)(446、447)と、前記第2のロール(220)の前記第2領域(440)の前記三次元表面形状(1つ又は複数)(446、447)とが、互いに相補的であり、かつ互いに対して位置付けられ、それによって、前記第1のロール(210)が前記第1の方向に回転され、前記第2のロール(220)が前記第2の方向に回転されるとき、前記第1及び第2のロール(210、220)の前記第2の領域(440)の前記三次元表面形状(446、447)が噛み合い、前記第1及び第2ロール(210、220)の前記第2領域(440)の前記噛み合う表面形状(446、447)が前記伸縮性材料(800)を、前記第1の方向とは異なる第2の方向で活性化するよう動作可能に構成されている、第2の領域(440)と、を含み、
前記第1及び第2のロール(210、220)の少なくとも一方は、三次元表面形状(436、437、446、447)を含む前記第1の領域(440)と第2の領域(470)との間に配置された緩衝領域(460、470)を含む、第1の方向に回転可能な第1のロール(210)、及び第2の方向に回転可能な第2のロール(220)と、
b.前記第1のロール(210)と前記第2のロール(220)との間のニップ(240)であって、前記ニップ(240)は前記第1及び第2のロール(210、220)の前記噛み合う表面形状(436、437、446、447)によって形成されており、前記ニップ(240)は活性化されるべき前記伸縮性材料(800)を受容するように構成されている、ニップ(240)と、を含む、装置(200)。
【請求項2】
前記緩衝領域(440、470)は、約2〜30mmの、好ましくは5〜20mmの幅を有する、請求項1に記載の装置(200)。
【請求項3】
前記第1及び第2の領域(440、470)の少なくとも一方の前記三次元表面形状(436、437、446、447)は、少なくとも1mmのピッチ(350)を有する起立部分(436、446)を含む、請求項1又は2に記載の装置(200)。
【請求項4】
前記第1及び第2のロール(210、220)は、360度回転するように構成されており、前記第1及び第2のロール(210、220)は、各360度の回転に対して前記伸縮性材料(800)を2回以上活性化するように構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置(200)。
【請求項5】
前記第1及び第2の活性化の方向は、機械方向、横断方向、対角線方向及び曲線状の方向からなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置(200)。
【請求項6】
前記伸縮性材料(800)は、使い捨て吸収性物品(20)のための外側カバー(22)としての使用に好適である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置(200)。
【請求項7】
前記伸縮性材料(800)は、本体部分及び脚部バンド部分(33)を含み、前記第1の領域(470)は、前記本体部分を活性化するように構成されており、前記第2の領域(440)は前記脚部バンド部分(33)を活性化するように構成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置(200)。
【請求項8】
前記本体部分は横断方向で活性化され、前記脚部バンド部分(33)は機械方向で活性化される、請求項7に記載の装置(200)。
【請求項9】
前記伸縮性材料(800)は、活性化された後、ゼロ歪伸張ラミネートである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置(200)。
【請求項10】
前記第1及び第2のロール(210、220)の前記噛み合う三次元表面形状(436、437、446、447)の少なくとも一部は、2〜10mmの深さの係合を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置(200)。
【請求項11】
前記第1及び第2のロール(210、220)は、前記第1及び第2の活性化の方向とは異なる、第3の活性化の方向をもたらすように構成された第3の領域を含み、第2の緩衝領域は、前記第3の領域と前記第1及び第2の領域(470、440)の少なくとも一方との間に配置されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置(200)。
【請求項12】
前記第1及び第2のロールは、前記伸縮性材料(800)を前記第2の方向で活性化するように構成された第3の領域(441)を含み、前記第2及び第3の領域(440、441)は前記伸縮性材料(800)の異なる部分を活性化するように構成されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置(200)。
【請求項13】
前記第1及び第2の領域(470、440)の少なくとも一部分及び前記第1及び第3の領域(470、441)の少なくとも一部分は、緩衝領域(450、460)によって分離されている、請求項12に記載の装置(200)。
【請求項14】
前記第2及び第3の領域(440、441)は、前記第1及び第2のロール(210、220)の第1及び第2の軸方向反対側の端部上にそれぞれ配置されており、前記第2及び第3の領域(440、441)は、それらの各々の端部から軸方向内側に60mm以下で延びている、請求項12又は13のいずれかに記載の装置(200)。
【請求項15】
前記第2及び第3の領域(440、441)の少なくとも一方は、内側の前記緩衝領域(450、460)及び外側の前記第1の軸方向の端部によって画定されている、請求項12〜14のいずれか一項に記載の装置(200)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−505178(P2011−505178A)
【公表日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534280(P2010−534280)
【出願日】平成20年11月19日(2008.11.19)
【国際出願番号】PCT/US2008/084032
【国際公開番号】WO2009/067510
【国際公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】