説明

エレベータの乗場表示装置

【課題】エレベータを利用しようとする乗客に対して効果的な情報提供を行うとともに省エネ作動が可能なエレベータの乗場表示装置を提供する。
【解決手段】エレベータの乗場表示装置10は、乗場12にいる乗客Wが視認可能な表示位置と視認不能な格納位置とに移動可能な表示部26と、乗場12でのかご呼び登録に応じて表示部26を表示位置まで移動させて情報を表示させるエレベータ制御盤24とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータの乗場表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、エレベータの乗場にモニタテレビ等の表示装置を設置して、乗場にいる乗客に対して各種の情報を提供することが提案され、実施もされている。
【0003】
例えば、特開2003−63746号公報(特許文献1)には、乗りかご内の乗客数に応じてモニタテレビに放映する内容を替えることにより、乗客に的確に情報を提供すると共に、犯罪を未然に防止することを課題としたエレベータのかご内監視装置が開示されている。このかご内監視装置では、かご内に設置したテレビカメラで撮影したかご内の映像を含む複数種類の映像の放映順序と放映時間を、かご内の乗客数に対応させてスケジューラに設定しておいて、現実のかご内の乗客数を人数演算装置で演算し、その演算結果に基づいて放映順序と放映時間をスケジューラに指示させて、かご内および乗場にそれぞれ設置されたモニタテレビに放映するようにしたものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−63746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、エレベータの乗場に設置される表示装置は、乗場扉付近の壁または天井に視認可能な状態で設置されていて、何らかの情報を常時放映しているのが一般的である。この場合、エレベータを利用しようとする乗客が乗場にいないにも拘わらず情報表示が継続して行われることになり、乗客への効果的な情報提供ができないばかりか、見られてもいない表示装置を作動させていることによって無駄な電力を消費していることになる。
【0006】
本発明の目的は、エレベータを利用しようとする乗客に対して効果的な情報提供を行うとともに省エネ作動が可能なエレベータの乗場表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るエレベータの乗場表示装置は、乗場にいる乗客が視認可能な表示位置と視認不能な格納位置とに移動可能な表示部と、前記乗場でのかご呼び登録に応じて前記表示部を前記表示位置まで移動させて情報を表示させる制御装置と、を備えるものである。
【0008】
本発明に係るエレベータの乗場表示装置において、前記制御装置は、前記かご呼び登録があったときに前記乗場に乗りかごが到着するまでの時間を予測する時間予測部を含み、前記予測される時間が所定時間以上であるときに前記表示部を前記表示位置へ移動させてもよい。
【0009】
また、本発明の係るエレベータの乗場表示装置において、前記表示部は、乗場扉を囲む三方枠の上辺部内に格納されており、前記かご呼び登録に応じて前記上辺部に形成された開口部を介して下降することにより前記表示位置まで移動してもよい。
【0010】
また、本発明に係るエレベータの乗場表示装置において、前記表示部は前記乗場にいる乗客を撮影するカメラを有し、前記制御装置は、前記カメラで撮影した乗客の映像から顔認識を行って乗客が前記表示部を見ているか否かを判定する認識判定部を含み、乗客が前記表示部を見ていないと判定されるとき前記表示部を視認不能な位置へと格納してもよい。
【0011】
さらに、本発明に係るエレベータの乗場表示装置において、前記制御装置は、前記かご呼び登録された当該乗場に乗りかごが到着したか否かを判定する到着判定部を含み、乗りかごが到着したと判定されると情報表示を中止して前記表示部を前記格納位置へ移動させてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るエレベータの乗場表示装置によれば、乗場でのかご呼び登録に応じてその乗場にいる乗客が視認可能な表示位置まで表示部を移動させて情報を表示することから、乗場でかご呼び登録を行った乗客の注目が、表示位置まで移動してきた表示部に集まりやすく、乗りかごの到着を待っている乗客に対して効果的に情報提供を行うことができ、しかも、乗客が待ち時間中に感じることがあるストレスの軽減も図れる。また、かご呼び登録がないときには表示部は視認不能な格納位置にあって情報表示を行わないことで、省エネルギーでの作動が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態であるエレベータの乗場表示装置を示す概略図である。
【図2】本実施形態の乗場表示装置の表示部を示す図であり、(a)は正面図、(b)はA−A線に沿った断面図である。
【図3】乗場にいる乗客が視認可能な位置まで表示部が移動した状態を示す図である。
【図4】本実施形態の乗場表示装置の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る実施の形態(以下、実施形態という)について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態であるエレベータの乗場表示装置(以下、適宜に「乗場表示装置」とだけいう)を概略的に示す図であり、エレベータの乗場12に設置されている乗場扉14を正面から見た様子を示す。
【0016】
乗場12には、両開き式または片開き式で開閉動作可能な乗場扉14が設置されている。乗場扉14は、当該乗場に乗りかご(図示せず)が到着してかご扉が開閉動作するのに連動して、開閉するように構成されている。
【0017】
乗場扉14の周囲には、三方枠16が設置されている。三方枠16は、例えばステンレス板等の金属板で形成されており、乗場の壁部18に固設されている。また、門型をなす三方枠16は、乗場扉14の上方に位置する上辺部16aと、乗場扉14の両側にそれぞれ位置する側辺部16bとを有する。そして、三方枠16の上辺部16a内には、収容空間が形成されている。
【0018】
乗場12の壁部18上であって三方枠16の横には、かご呼び登録部20が設置されている。かご呼び登録部20は、例えば、それぞれ略三角形状の上階行き用ボタン21および下階行き用ボタン22を備える。エレベータを利用するために乗場12に来た乗客がいずれかのボタン21,22を押し操作すると、押されたボタンが点灯してかご呼び登録が行われことを乗客に知らしめると共に、かご呼び登録に応じて乗りかごが当該乗場12へと上昇移動または下降移動して着床および扉開動作するように運転される。
【0019】
なお、かご呼び登録部20の登録ボタンは、三角形状に限らず、円形、四角形等の他の形状であってもよい。また、最上階または最下階では登録ボタンは下階行き用または上階行き用のいずれか1つだけが含まれる。さらに、登録ボタンは、押しボタン式のものに限定されず、タッチセンサ式のものであってもよい。さらにまた、行先階に対応する番号が付された複数の登録ボタンまたは登録スイッチが配置されていてもよい。
【0020】
かご呼び登録部20は、エレベータの運行を統括制御するエレベータ制御盤(制御装置)24に電気的に接続されており、かご呼び登録信号がエレベータ制御盤24へ送信されるようになっている。これに基づきエレベータ制御盤24は、乗りかごを当該乗場12へ向かわせるようにエレベータの運転を制御する。また、エレベータ制御盤24は、CPU、メモリ等を含んで構成されるマイクロコンピュータを備えており、メモリに記憶されたプログラムを読み出してCPUで実行することにより、後述する表示制御を行うことができる。エレベータ制御盤24は、例えば、乗りかごが昇降移動する昇降路の最下部に位置するピット内に設置されている。
【0021】
本実施形態の乗場表示装置10は、情報を表示可能な表示部26と、この表示部26を図1に示す格納位置と、後述する表示位置(図3参照)とに移動させる駆動部28とを備える。表示部26は、乗場12にいる乗客に対して文字、図形、動画等によって情報を提供するためのものであり、例えば液晶ディスプレイ等の薄型表示パネルによって好適に構成される。
【0022】
本実施形態では、格納位置にある表示部26は、三方枠16の上辺部16a内の収容空間に配置されている。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、格納位置にある表示部26が乗場12の天井近傍または天井上に配置され、そこから乗客が視認可能な表示位置まで下方移動するよう構成してもよい。
【0023】
表示部26および駆動部28は、エレベータ制御盤24に電気的に接続されている。表示部26は、エレベータ制御盤24から送信される各種の情報を表示することができる。この情報には、例えば、当該乗場12の階床で行われる催し物やバーゲン等の広告、現在時間、気象情報、エレベータ混み具合、エレベータ待ち時間、テレビ番組、ビデオ、交通情報、地震情報等が含まれる。エレベータ制御盤24は、予めプログラムされた順序および/または組合せで少なくとも1つの情報を表示部26に表示させることができる。また、表示部26にスピーカを内蔵させ、音声情報を提供してもよい。
【0024】
図2(a)は、表示部26を拡大して示す正面図であり、図2(b)は図2(a)中におけるA−A線に沿った断面図である。
【0025】
表示部26は、薄型でかつ長方形状の外形を有するとともに、情報が表示される領域である表示画面30を有する。また、表示部26は、三方枠16の上辺部16aに形成された開口部17に臨んで設けられており、表示部26の下面が上辺部16aの下面と略面一に配置されている。このように、三方枠16内で格納位置にある表示部26は、上記開口部17の周縁部との間に若干の隙間を空けて上記開口部17を略塞ぐように配置されているため、乗場12にいる乗客には表示部26の表示画面30が見えず表示部26の存在に気付かれないようにされている。
【0026】
表示部26の両側にそれぞれ設けられている駆動部28は、駆動モータ32を含む。駆動モータ32は、三方枠16の上辺部16a上に固定されている。駆動モータ32の出力軸には、ピニオンギヤ34が固定されている。ピニオンギヤ34は、表示部26の裏面に縦方向に沿って延伸するラック36に噛合している。
【0027】
表示部26の表面の横方向両側には、押さえローラ38が表示部26を挟んで上記ピニオンギヤ34と対向して設けられている。押さえローラ38は、上辺部16a上に固定されたブラケット40によって回転可能に軸支されている。このように押さえローラ38によって表示部26が駆動モータ32側へ押さえつけられていることで、ピニオンギヤ34とラック36との噛合が確実に保持される。なお、図2(a)においては、押さえローラ38およびブラケット40の図示が省略されている。
【0028】
このように構成される駆動部28では、エレベータ制御盤24からの指令により駆動モータ32が正転駆動されると、ラックアンドピニオン機構34,36によって表示部26が開口部17を通って表示位置(図3参照)まで下降移動し、逆に、駆動モータ32が逆転駆動されると表示位置にある表示部26は開口部17を通って図2(a)に示す格納位置まで上昇移動するようになっている。
【0029】
また、表示部26には、カメラ42が備えられている。カメラ42によって撮影された画像は、エレベータ制御盤24に送信されて、後述する認識判定に用いられることになる。なお、本実施形態では、カメラ42を表示部26の下部側面に設けているが、これに限定されず、図2中に破線で示すように表示部26の下面に設けてもよい。このようにすれば、表示部26が格納位置にある状態でもカメラ42を作動させて乗場12の状況を撮影することが可能になる。
【0030】
続いて、図3および4も併せて参照して、本実施形態の乗場表示装置10の動作について説明する。図3は、乗場12にいる乗客Wが視認可能な表示位置まで表示部26が下降移動した状態を示す図であり、図4は、乗場表示装置10の制御手順を示すフローチャートである。
【0031】
エレベータを利用しようとして乗場12へ来た乗客は、まず、自分が行きたい階床の方向のかご呼び登録ボタンを押し操作する。図3では、下階行き用ボタン22が押し操作されて点灯している状態が例示されている。これにより、かご呼び登録装置20からエレベータ制御盤24へかご呼び登録信号が送信され、これに基づきエレベータ制御盤24では乗りかごを当該乗場12へ向かわせるように昇降移動を制御する。
【0032】
エレベータ制御盤24では、かご呼び登録が発生すると、図4に示す制御手順を実行する。ここでは、まず、ステップS10(時間予測部)において、かご呼び登録された乗場12に乗りかごが到着するまでに要する時間Tを予測する。エレベータ制御盤24は、乗りかごの現在位置、乗りかご内の行き先階登録、他の階床でのかご呼び登録等を総合的に考慮して、乗場12に乗りかごが到着するまでのおよその予測時間Tを導出できる。
【0033】
次に、ステップS12において、予測時間Tを閾値Trefと比較する。この閾値Trefは、予め決められてメモリに記憶されている所定の時間であり、格納位置にある表示部26を表示位置へと下降移動させて情報を表示させ、その後、また格納位置まで上昇移動させるのに要する時間を考慮して設定されている。
【0034】
上記ステップS12において、予測時間Tが閾値Tref以下であると判定されると(ステップS12でNO)、そのまま処理を終了する。すなわち、表示部26を格納位置のまま維持して、情報表示を行わない。
【0035】
一方、上記ステップS12において、予測時間Tが閾値Tref以上であると判定されると(ステップS12でYES)、エレベータ制御盤24は駆動モータ32を所定回転数だけ正転駆動して、表示部26を図3に示す表示位置まで下降移動させ(ステップS14)、表示画面30に情報を表示する(ステップS16)。
【0036】
このとき、乗場扉14前で乗りかごの到着を待っている乗客にとって、乗場扉14の上部付近に出現してきた表示部26に視線が向いて注目されやすい。そのため、乗りかごの到着を待っている時間中に、乗客Wに対して効果的に情報提供を行うことができる。同時に、乗客Wが待ち時間中に感じることがあるストレスの軽減も図れる。
【0037】
また、表示部26の表示画面30の一部に乗りかご到着までの予測時間Tが表示されていれば、それを参考にしてエスカレータの利用に変更する等の判断もでき、乗客Wにとっての利便性が向上する。
【0038】
表示部26が表示位置において情報を表示しているとき、カメラ42で撮影した乗客Wの画像をエレベータ制御盤24に送信する。エレベータ制御盤24では、ステップS18(認識判定部)において、その画像について顔認識ソフトモジュールを用いて解析を行うことにより乗客Wが表示部26を見ているか否かを判定する。上記の顔認識ソフトモジュールは、入退出管理システムやデジタルカメラの顔認識機能等で用いられる実用化されている市販のソフトウェアまたはプログラムを使用できる。
【0039】
そして、上記ステップS18において乗客Wが表示部26を所定時間、例えば10秒程度の間、全く見ていないと判定されると(ステップS18でNO)、ステップS22に進んで、表示部26での情報表示を停止するとともに駆動モータ32を逆転駆動して表示部26を格納位置まで上昇移動させて、この処理を終了する。
【0040】
他方、上記ステップS18において、乗客Wが表示部26を見ていると判定されると(ステップS18でYES)、続くステップS20(到着判定部)において、乗りかごが当該乗場12に到着したか否かを判定する。ここでは、乗りかごが到着したと判定されるまで、上記ステップS16,S18を繰り返し実行して、表示部26による情報表示を継続する。なお、エレベータ制御盤24は、各階床への乗りかごの到着を昇降路内に設けたリミットスイッチ等の検出手段により検知できることから、当該乗場12に乗りかごが到着したことをその検出手段からの信号に基づいて判定することができる。
【0041】
そして、上記ステップS20において乗りかごが到着したと判定されると、かご扉および乗場扉14が開く前に、上記ステップS22によって情報放映の停止および表示部26の格納を実行して、この処理を終了する。このように、乗場扉14が開いて乗客Wが乗りかごに入るときには、表示部26は既に格納されているため、乗りかごへの乗客の出入りを妨げることもない。
【0042】
上記のおとり、本実施形態の乗場表示装置10によれば、乗場12でのかご呼び登録に応じてその乗場12にいる乗客Wが視認可能な表示位置まで表示部26を下降移動させて情報を表示することから、乗場12でかご呼び登録を行った乗客Wの注目が、表示位置まで移動してきた表示部26に集まりやすく、乗りかごの到着を待っている乗客に対して効果的に情報提供を行うことができるし、乗客Wが待ち時間中に感じることがあるストレスの軽減も図れる。また、乗場12においてかご呼び登録がないときには表示部26は三方枠16内の視認不能な格納位置にあって情報表示を行わないことから、乗場表示装置10を省エネルギーで作動させることができる。
【0043】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更や改良が可能である。
【0044】
例えば、上記においては、予測時間Tが閾値Tref未満のときは、表示部26の表示位置への移動および情報表示を行わないものとして説明したが、これに限定されるものではなく、予測時間Tが閾値Trefよりも短い場合であっても表示部26の出し入れが可能であれば、それに応じた時間長さのコンテンツまたは情報を自動的に選択して表示部26で表示させるようにしてもよい。
【0045】
また、本発明の乗場表示装置は、エレベータが点検中で使用できないときにその旨を乗客に知らしめるために用いられてもよい。
【0046】
さらに、上記実施形態では、エレベータ制御盤24が本発明の制御装置に相当するものとして説明したが、本発明の制御装置が各乗場にそれぞれ設けられていて判定に必要な乗りかご等に関する情報をエレベータ制御盤から通信により取得するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0047】
10 エレベータの乗場表示装置、12 乗場、14 乗場扉、16 三方枠、16a 上辺部、16b 側辺部、17 開口部、18 壁部、20 かご呼び登録部又はかご呼び登録装置、21 上階行き用ボタン、22 下階行き用ボタン、24 エレベータ制御盤、26 表示部、28 駆動部、30 表示画面、32 駆動モータ、32 ピニオンギヤ、32 駆動モータ、34 ピニオンギヤ、34,36 ラックアンドピニオン機構、36 ラック、38 押さえローラ、40 ブラケット、42 カメラ、W 乗客。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータの乗場に設置される表示装置であって、
乗場にいる乗客が視認可能な表示位置と視認不能な格納位置とに移動可能な表示部と、
前記乗場でのかご呼び登録に応じて前記表示部を前記表示位置まで移動させて情報を表示させる制御装置と、
を備える、エレベータの乗場表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載のエレベータの乗場表示装置において、
前記制御装置は、前記かご呼び登録があったときに前記乗場に乗りかごが到着するまでの時間を予測する時間予測部を含み、前記予測される時間が所定時間以上であるときに前記表示部を前記表示位置へ移動させることを特徴とする、エレベータの乗場表示装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のエレベータの乗場表示装置において、
前記表示部は、乗場扉を囲む三方枠の上辺部内に格納されており、前記かご呼び登録に応じて前記上辺部に形成された開口部を介して下降することにより前記表示位置まで移動することを特徴とする、エレベータの乗場表示装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のエレベータの乗場表示装置において、
前記表示部は前記乗場にいる乗客を撮影するカメラを有し、前記制御装置は、前記カメラで撮影した乗客の映像から顔認識を行って乗客が前記表示部を見ているか否かを判定する認識判定部を含み、乗客が前記表示部を見ていないと判定されるとき前記表示部を視認不能な位置へと格納することを特徴とする、エレベータの乗場表示装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のエレベータの乗場表示装置において、
前記制御装置は、前記かご呼び登録された当該乗場に乗りかごが到着したか否かを判定する到着判定部を含み、乗りかごが到着したと判定されると情報表示を中止して前記表示部を前記格納位置へ移動させることを特徴とする、エレベータの乗場表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−188253(P2012−188253A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−54190(P2011−54190)
【出願日】平成23年3月11日(2011.3.11)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】