説明

エンドトキシン測定用の容器

【課題】エンドトキシン測定において、LAL試薬と検体との混和によるゲル化に要する時間を短縮することができ、より短時間で簡便にエンドトキシンの検出または濃度測定を可能にする技術を提供する。
【解決手段】乾熱滅菌したガラス製キュベット3及びアルミキャップ5のセットの内部に、やはり乾熱滅菌したマグネチックスターラーバー7を予め収納してエンドトキシン測定用キット1を作製する。また、アルミキャップ5とガラス製キュベット3の境界部分10を含めて熱収縮フィルム9で密閉する。このエンドトキシン測定用キット1内にLAL試薬と検体とを導入して、マグネチックスターラーバー7を外部から駆動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンドトキシンの検出または濃度測定を行うためのエンドトキシン測定用の容器に関する。
【背景技術】
【0002】
グラム陰性菌の細胞外膜に存在するエンドトキシンが、注射薬剤や外科手術器具、液剤など、さらには、人工透析における透析液、透析装置・器具などに付着、混入すると、患者に対して重篤な発熱反応や種々の免疫反応を惹起するおそれがある。従って、エンドトキシンは、上記薬剤、器具などへの混入が無いように管理することが義務付けられている。
【0003】
エンドトキシンの濃度を測定する一般的な方法にはゲル化法、比濁法などがある。これらの方法においては、乾熱滅菌処理などにより予めエンドトキシンを不活性化させたガラス製測定セルに、エンドトキシン測定試薬と検体とを入れて混和するか、あるいは、別容器においてエンドトキシン測定試薬と検体とを混和した後にガラス製測定セルに移動させる。これによって、ゲル化法においては一定時間内に混和液がゲル化するかどうかによりエンドトキシンの検出を行う。また、比濁法では、混和液の経時的な濁度の変化を測定することにより、検体中のエンドトキシン濃度を測定する。
【0004】
上記のようにゲル化法では、一定時間後における混和液のゲル化の有無を確認することで、検体中に基準以上のエンドトキシンが存在するか否かの判定を行うことができる。一方、比濁法では、経時的な濁度の変化からゲル化を検出するが、ゲル化に要した時間は検体におけるエンドトキシンの濃度が高いほど短くなるので、ゲル化に要した時間からエンドトキシンの濃度を測定できる。
【特許文献1】特開2004−061314号公報
【特許文献2】特開平10−293129号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、比濁法によってエンドトキシンの濃度測定を行う場合には、前述のように、乾熱滅菌処理されたガラス製測定セルにエンドトキシン測定試薬と検体との混和液を生成させる。そして、乾熱滅菌処理されたキャップによってガラス製測定セルを密封した上で静置し、混和液のゲル化を外部から光学的に測定することが行われている。
【0006】
このように、エンドトキシン測定試薬と検体との混和液を静置しつつ混和液のゲル化が測定されるのは、エンドトキシンの検出が、従来よりゲル化法によって行われることが多く、これから、より詳細な濃度測定のために比濁法が発展してきたという歴史的背景に基づいている。すなわち、ゲル化法においては、エンドトキシン測定試薬と検体との混和液を静置して、一定時間後に混和液を含んだガラス製測定セルの上下を反転させ、セル内における混和液の垂れを観察することで混和液のゲル化を判定していたからである。
【0007】
このように、エンドトキシン測定試薬と検体との混和液を静置してエンドトキシンの濃度測定を行うと、測定自体に長時間を要することとなり、特に低濃度のエンドトキシンの測定は実用的でなくなるおそれがあった。
【0008】
これに対し、エンドトキシン測定試薬と検体とを混和した後、乾熱処理済みのガラス製測定セル内で、磁性攪拌子を用いて混和液を継続的に攪拌することでゲル化の時間を短縮
することが考えられる。しかしこの場合は、エンドトキシン測定開始時に、磁性攪拌子をさらに乾熱滅菌処理することが必要となるなど、測定の準備や手順が複雑化するおそれがあった。
【0009】
本発明は上述の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、エンドトキシンの検出または濃度測定において、エンドトキシン測定試薬と検体との混和液のゲル化に要する時間を短縮することができるとともに、より簡便な手順で高精度な検出または測定を可能にする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明は、乾熱滅菌したガラス製測定セル及びキャップのセットの内部に、やはり乾熱滅菌した磁性攪拌子を予め収納することで、エンドトキシン測定用の容器を形成することを最大の特徴とする。
【0011】
より詳しくは、検体を収容すべきガラス製測定セルを耐熱性の蓋体によって密封して形成されたエンドトキシン測定用の容器であって、
前記ガラス製測定セル及び前記蓋体は、乾熱滅菌されているとともに、
前記容器内部に、乾熱滅菌された磁性攪拌子を有することを特徴とする。
【0012】
これによれば、予め乾熱滅菌されたガラス製測定セルが乾熱滅菌された蓋体で密封されるとともに、その内部に、予め乾熱滅菌された磁気攪拌子が収納されたエンドトキシン測定用の容器を提供できる。このエンドトキシン測定用の容器においては、エンドトキシンの検出または濃度測定時には、当該容器の蓋体を外してセル内にエンドトキシン測定試薬と検体とを導入し、再度蓋体によって密封するという簡便な手順で、エンドトキシンの検出ならびに濃度測定のための試料を作製することができる。また、エンドトキシンによる初期の汚染をより確実に防止できるとともに、エンドトキシン測定試薬と検体とを継続的に攪拌しながらゲル化による濁度の測定を行うことができる。従って、エンドトキシンの検出ならびに濃度測定に要する時間を短縮できるとともに、より簡便な手順で高精度な検出または濃度測定を行うことが可能となる。
【0013】
また、本発明のエンドトキシン測定用の容器においては、前記容器の外表面における、少なくとも前記ガラス製測定セルと前記蓋体との境界部分を覆うことにより、該容器の密閉性を強化する密閉強化部材をさらに有するようにしてもよい。
【0014】
そうすれば、ガラス製測定セルと耐熱性の蓋体との間の境界部分から容器内部に、細菌などが事後的に侵入することをより確実に防止できる。
【0015】
また、本発明のエンドトキシン測定用の容器においては、前記容器内部に、凍結乾燥されたLAL試薬をさらに有するようにしてもよい。
【0016】
すなわち、乾熱滅菌したガラス製測定セル及び耐熱性の蓋体のセットの内部に、乾熱滅菌した磁性攪拌子と、エンドトキシン測定試薬としての凍結乾燥したLAL試薬とを予め収納することで、エンドトキシン測定用の容器を作製する。そうすれば、検体を容器内に導入するという極めて簡便な手順によって、エンドトキシンの検出ならびに濃度測定が可能となる。
【0017】
また、この場合に、前記容器の外表面における、少なくともガラス製測定セルと耐熱性の蓋体との境界部分を覆うことにより、該容器の密閉性を強化する密閉強化部材をさらに有するようにすれば、容器内への湿気の侵入をより確実に防止できる。そうすると、容器内における凍結乾燥されたLAL試薬の保存状態をより良好に維持することが可能となる

【0018】
なお、上記した本発明の課題を解決する手段については、可能なかぎり組み合わせて用いることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明にあっては、エンドトキシンの検出または濃度測定において、エンドトキシン測定試薬と検体との混和液のゲル化に要する時間を短縮することができるとともに、より簡便な手順でより高精度な検出または濃度測定を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。
【実施例1】
【0021】
カブトガニの血液の抽出物(LAL : Limulus amoebocyte lysate)は、グラム陰性菌の細胞外膜の主要構成要素であるエンドトキシン(リボ多糖)と反応するとゲル化することが知られている。
【0022】
このLALは、エンドトキシンと非常に高感度に反応してゲル化するので、極めて微量のエンドトキシンを検出することができる。従って、このLALを測定試薬として用いたLAL法は、エンドトキシン検出の手段として広く用いられている。
【0023】
このLAL法においては具体的には、LAL試薬とエンドトキシンを含む検体とを混和させる。そうすると、LAL試薬とエンドトキシンとの反応により、混和液中に微小なゲル粒子が生成されるなどして、混和液がゲル化する。このゲル粒子の存在を光散乱を用いて光学的に測定する方法を光散乱粒子計測法という。また、ゲル粒子の生成または混和液のゲル化による混和液の濁りを光透過率によって光学的に測定する方法を比濁法という。
【0024】
次に、LAL法によりエンドトキシンの検出または濃度測定を行う場合の具体的な操作につき図4を用いて説明する。従来より、LAL法によってエンドトキシンの検出または濃度測定を行う場合には、図4(a)に示すような、乾熱滅菌されたガラス製キュベット3とアルミキャップ5とが用いられる。そして、図4(b)に示すように、ガラス製キュベット3に別容器で混和したLAL試薬と検体との混和液を入れ、さらに前述の乾熱滅菌したアルミキャップ5で密封する。その後図4(c)に示すように静置することで混和液のゲル化を待ち、混和液のゲル化の発生を光学的に検知することで、エンドトキシンを検出または濃度測定を行っていた。
【0025】
ここで、ガラス製キュベット3、アルミキャップ5を予め乾熱滅菌しておくのは、上述のようにLALは極めて微量のエンドトキシンと反応するので、ガラス製キュベット3やアルミキャップ5が少しでもエンドトキシンで初期的に汚染されている場合には、検体に対するエンドトキシンの検出または濃度測定が正確に行なえないからである。
【0026】
しかし、上記のような従来の検出法ならびに測定法においては、LAL試薬と検体の混和液を静置して反応を進行させるので、反応に要する時間が長期化し、測定時間が長引くという不都合があった。
【0027】
また、マグネチックスターラーバー(磁性攪拌子)を用いて混和液を外部から継続的に攪拌し、反応速度を早めることが考えられるが、この場合、マグネチックスターラーバーを別途乾熱滅菌する必要があるなどの手間がかかり、エンドトキシンの検出または濃度測
定を短時間で効率的に行うことは困難であった。
【0028】
そこで、本実施例においては、予め乾熱滅菌されたガラス製キュベット、アルミキャップ及びマグネチックスターラーバーを組み合わせてエンドトキシン測定用のキットをして準備しておき、より効率的にエンドトキシン測定を行うことができるようにした。
【0029】
図1には、本実施例におけるエンドトキシン測定用キット1及び、その作製方法を示している。
【0030】
図1(a)に示すように、本実施例におけるエンドトキシン測定用キット1は、ガラス製キュベット3に、マグネチックスターラーバー7を収納し、さらにアルミキャップ5で密封する。そしてその後250℃2時間の条件で乾熱滅菌処理を行う。従って図1(b)の状態では、エンドトキシン測定用キット1内部の滅菌処理は完了しており、エンドトキシンで汚染されていることは有り得ない。
【0031】
本実施例では、図1(b)の状態において、さらに、ガラス製キュベット3とアルミキャップ5の境界部分10を覆うように、熱収縮フィルム9を被せ、その後、熱収縮フィルム9が充分に収縮する温度までエンドトキシン測定用キット1を加熱する。これにより、図1(c)に示すように、熱収縮フィルム9がアルミキャップ5及び境界部分10を密閉する。この状態で最終的なエンドトキシン測定用キット1が完成する。こうすれば、完成後に、エンドトキシン測定用キット1の内部に細菌等が侵入することをより確実に抑制することができる。
【0032】
このエンドトキシン測定用キット1を使用してエンドトキシンの測定を行う場合には、まず、熱収縮フィルム9を剥がし、アルミキャップ5を外して、そこにLAL試薬及び検体を導入する。その後、アルミキャップ5で密封し、この状態で、マグネチックスターラーバー7を外部から駆動させて混和液の攪拌を継続しながら、混和液におけるゲル粒子の発生または混和液のゲル化を光学的に測定する。そうすれば、簡単な操作で、混和液におけるゲル粒子の発生または混和液のゲル化を促進することができ、検出または濃度測定に要する時間を短縮することができる。
【0033】
以上、説明したように、本実施例におけるエンドトキシン測定用キット1を用いてエンドトキシンの測定を行えば、エンドトキシン測定用キット1の熱収縮フィルム9及びアルミキャップ5を外して、ガラス製キュベット3にLAL試薬と検体の混和液を導入して、アルミキャップ5を再度閉めるという作業だけで、エンドトキシン検出または濃度測定の準備が完了する。また、外部からマグネチックスターラーバー7を駆動することにより、混和液の攪拌を継続しながら、LAL試薬と検体とを反応させることができ、より短期間且つ効率的に、エンドトキシン測定を行うことが可能となる。また、エンドトキシン測定用キット1は確実に乾熱滅菌処理されているために、エンドトキシンによる初期的な汚染をより確実に防止できる。
【0034】
なお、上記においては、図1(a)において、ガラス製キュベット3、アルミキャップ5及び、マグネチックスターラーバー7を組み合わせた後に、乾熱滅菌処理を行うこととしたが、ガラス製キュベット3、アルミキャップ5及び、マグネチックスターラーバー7に対して各々別に乾熱滅菌処理を行い、その後にそれぞれを組み合わせることとしても構わない。
【0035】
また、上記の実施例においては、エンドトキシン測定用キット1の長期の保存を見込んで、熱収縮フィルム9でアルミキャップ5及び境界部分10を密閉することとしたが、これはあくまで、エンドトキシン測定用キット1の信頼性をより向上させるためのものであ
る。エンドトキシン測定用キット1の保存期間が短期であるような場合には、必ずしも必要ではない。
【0036】
ここで、ガラス製キュベット3は本実施例においてガラス製測定セルに相当する。アルミキャップ5は耐熱性の蓋体に相当する。熱収縮フィルム9は密閉強化部材に相当する。さらに、エンドトキシン測定用キット1はエンドトキシン測定用の容器に相当する。また、耐熱性の蓋体の材質は、アルミである必要はなく、鉄、チタンなど他の金属でもよく、セラミックを用いてもよい。さらに、アルミホイルなどでガラス製キュベット3の開口部を密閉するような構成としてもよい。また、密閉強化部材としては、熱収縮フィルム以外の素材を用いてもよく、例えばパラフィンフィルムを用いてもよい。
【実施例2】
【0037】
次に、本発明における実施例2について説明する。本実施例においては、実施例1におけるエンドトキシン測定用キットの内部に、予め凍結乾燥したLAL試薬を封入する例について説明する。
【0038】
図2には、本実施例におけるエンドトキシン測定用キット11及び、その作製方法について示す。本実施例においてはまず、図2(a)に示すように、ガラス製キュベット3、アルミキャップ5及びマグネチックスターラーバー7の各々に対して乾熱滅菌処理を行う。そして、ガラス製キュベット3にマグネチックスターラーバー7を収納する。
【0039】
次に、その状態で、図2(b)においては、LAL試薬をさらにガラス製キュベット3に必要量導入し、凍結乾燥させる。そして、その後、図2(c)においてアルミキャップ5で密封する。その後の図2(d)及び、図2(e)については、図1(b)及び図1(c)と同等の説明となるのでここでは省略する。
【0040】
本実施例におけるエンドトキシン測定用キット11においては、エンドトキシンの検出または濃度測定時の手順を大幅に簡略化できる。すなわち、エンドトキシン測定用キット11の熱収縮フィルム9を剥がすとともにアルミキャップ5を外して、ガラス製キュベット3に検体のみを導入し、アルミキャップ5を再度閉めるという作業だけで、LAL試薬と検体の混和液をガラス製キュベット3内で生成できる。そして、外部からマグネチックスターラーバー7を駆動すれば、混和液の攪拌を継続しながら、LAL試薬と検体を反応させることができる。従って本実施例によれば、さらに効率的に、エンドトキシンの検出または濃度測定を行うことが可能となる。また、測定用キット11自体のエントドキシンによる初期の汚染をより確実に防止できるので、測定精度の向上を達成することができる。
【実施例3】
【0041】
次に、本発明における実施例3について説明する。本実施例においては、実施例2において熱収縮フィルムによってアルミキャップ及び境界部分を密閉することの代りに、アルミキャップでガラス製キュベット3を密封する前に、耐熱性のゴム栓で密閉性を強化する例について説明する。
【0042】
図3には、本実施例におけるエンドトキシン測定用キット21及び、その作製方法について示す。本実施例においてはまず、図3(a)に示すように、ガラス製キュベット3、アルミキャップ5及びマグネチックスターラーバー7の他に、ゴム栓8に対しても乾熱滅菌処理を行う。そして、ガラス製キュベット3にマグネチックスターラーバー7を収納する。
【0043】
次に、その状態で、図3(b)においては、図2(b)と同様にLAL試薬をさらにガ
ラス製キュベット3に必要量導入し、凍結乾燥させる。そして、その後、図3(c)においてガラス製キュベット3から空気を除去するとともに、ゴム栓8をする。その後の図3(d)においては、アルミキャップ5でゴム栓8の上からさらに密封する。これにより、図3(e)のように、エンドトキシン測定用キット21が完成する。
【0044】
本実施例におけるエンドトキシン測定用キット21においても、エンドトキシンの検出または濃度測定時の手順を大幅に簡略化できる。すなわち、エンドトキシン測定用キット21のアルミキャップ5及びゴム栓8を外して、ガラス製キュベット3に検体のみを必要量導入し、アルミキャップ5を再度閉めるという作業だけで、LAL試薬と検体の混和液をガラス製キュベット3内で生成できる。そして、外部からマグネチックスターラーバー7を駆動すれば、混和液の攪拌を継続しながら、LAL試薬と検体とを反応させることができる。
【0045】
また、本実施例においては、LAL試薬を凍結乾燥させた後に、空気を除去してゴム栓8をすることによりエンドトキシン測定用キット21内を完成後も陰圧状態で維持するようにしている。よって、より確実に、LAL試薬の吸湿を防止できるとともに細菌などの侵入を防止できる。その結果、本実施例によれば、LAL試薬の吸湿による劣化と測定用キット21自体のエントドキシンによる初期の汚染とを、より確実に防止できるので、測定精度のさらなる向上を達成することができる。
【0046】
なお、本実施例においてゴム栓は密閉強化部材に相当する。また、本発明においては、エンドトキシン測定用キット21の完成後、さらに熱収縮フィルム等で密閉性を高めるようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施例1におけるエンドトキシン測定用キットを説明するための図である。
【図2】本発明の実施例2におけるエンドトキシン測定用キットを説明するための図である。
【図3】本発明の実施例3におけるエンドトキシン測定用キットを説明するための図である。
【図4】従来のエンドトキシン測定の方法について説明するための図である。
【符号の説明】
【0048】
1、11、21・・・エンドトキシン測定用キット
3・・・ガラス製キュベット
5・・・アルミキャップ
7・・・マグネチックスターラーバー
8・・・ゴム栓
9・・・熱収縮性フィルム
10・・・境界部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体を収容すべきガラス製測定セルを耐熱性の蓋体によって密封して形成されたエンドトキシン測定用の容器であって、
前記ガラス製測定セル及び前記蓋体は、乾熱滅菌されているとともに、
前記容器内部に、乾熱滅菌された磁性攪拌子を有することを特徴とするエンドトキシン測定用の容器。
【請求項2】
前記容器の外表面における、少なくとも前記ガラス製測定セルと前記蓋体との境界部分を覆うことにより、該容器の密閉性を強化する密閉強化部材をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のエンドトキシン測定用の容器。
【請求項3】
前記容器内部に、凍結乾燥されたLAL試薬をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載のエンドトキシン測定用の容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−85880(P2009−85880A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−259009(P2007−259009)
【出願日】平成19年10月2日(2007.10.2)
【出願人】(000163006)興和株式会社 (618)
【Fターム(参考)】