説明

カチオン化βグルカン

【課題】本発明の目的は、従来のカチオン化ポリマーよりコンディショニング効果の高い天然高分子から誘導されるカチオンポリマーであるカチオン化βグルカンを提供することにある。
【解決手段】本発明のカチオン化βグルカンは、β−1,3−1,6−グルカンのようなβグルカンをカチオン化したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料等に配合することで優れた効果を発揮するカチオン化βグルカン及び該カチオン化βグルカンを含有する化粧料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
カチオン化された高分子(カチオンポリマー)は、化粧料、紙、廃液処理、塗料、染料、樹脂添加剤等、様々な用途に利用されている。これらの用途の中でも化粧料に関しては、皮膚や髪に直接触れるこため、安全性の高い高分子が使用される場合が多い。こうした高分子の中でも、天然高分子から誘導されるカチオンポリマーは、特に安全性が高いポリマーとして知られている。
【0003】
天然高分子から誘導されるカチオンポリマーとしては、例えば、カチオン化セルロース、カチオン化デンプン、カチオン化プルラン、カチオン化グアガム等が知られており、化粧料の増粘性や分散安定性、保形性の為に幅広く利用されており、特に、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗顔剤など、身体や毛髪の洗浄を目的とする組成物では、すすいだ時に毛髪や皮膚に付着することでコンディショニング効果を発揮する。
【0004】
例えば、特許文献1には、シリコーンとエチレングリコールの飽和脂肪酸エステルとキサンタンガムとカチオン化ポリマーを含有することを特徴とする、洗浄用の化粧料が開示されている。また、特許文献2には、特定の両性高分子と、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、カチオン化セルロース、カチオン化グアガム、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体のようなカチオン性高分子を含むことを特徴とする洗浄剤組成物が開示されている。更に、特許文献3には、特定のN−アシルアスパラギン酸またはその塩を主成分とするN−アシルアスパラギン酸系界面活性剤、及びカチオン化セルロース、カチオン化グアガム、カチオン化デキストラン、カチオン化加水分解たん白、カチオン化ビニル、カチオン系界面活性剤のようなカチオン性ポリマーを含有することを特徴とする洗浄剤組成物が開示されている。また、特許文献4には、(A)第四級アンモニウム基含有基を有し、かつ、カチオン化度が0.15〜0.6であるカチオン化ヒアルロン酸および/またはその塩;(B)両性界面活性剤;及び(C)アニオン性界面活性剤を含有し、かつ、成分(B)の含有量が全体量に対して1〜5%である、毛髪洗浄剤組成物が開示されている。更に、特許文献5には、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、(B)カチオン化セルロースを含有する水性液体洗浄剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−228383号公報
【特許文献2】特開2001−064678号公報
【特許文献3】特開2005−307019号公報
【特許文献4】特開2010−037228号公報
【特許文献5】特開2005−162666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、カチオン化セルロース等の、天然高分子から誘導されるカチオンポリマーは、ジメチルジアリルアンモニウムクロライドのホモポリマーや、ジメチルジアリルアンモニウムクロライドとアクリルアミドとのコポリマー等の合成カチオンポリマーと比較して、上記のコンディショニング効果等に劣るという欠点を有している。この欠点は、カチオンポリマーの添加量を増やしても改善するものではなく、合成カチオンポリマーと同等の性能を持つ天然高分子から誘導されるカチオンポリマーが望まれていた。
【0007】
従って、本発明が解決しようとする課題は、天然高分子から誘導され、従来のカチオン化ポリマーよりコンディショニング効果、保湿効果、増粘性、被膜性が高いカチオンポリマーであるカチオン化βグルカン並びに該カチオン化βグルカンと特定の化粧料材料とを併用した化粧料組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで本発明者等は鋭意検討し、特定構造を有するカチオン化βグルカンが、毛髪や皮膚に対する高いコンディショニング効果を有することを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、下記の一般式(1)〜(4)で表されるユニットのいずれか1つ以上含有することを特徴とするカチオン化βグルカンである:
一般式(1)
【化1】

[式中、R〜Rは、水素原子又は下記の一般式(5)で表される基を表す。ただし、R〜Rのいずれか少なくとも1つは下記の一般式(5)で表される基でなければならない。]
一般式(2)
【化2】

[式中、R〜Rは、水素原子又は下記の一般式(5)で表される基を表す。ただし、R〜Rのいずれか少なくとも1つは下記の一般式(5)で表される基でなければならない。]
一般式(3)
【化3】

[式中、R及びRは、水素原子又は下記の一般式(5)で表される基を表す。ただし、R及びRのいずれか少なくとも1つは下記の一般式(5)で表される基でなければならない。]
一般式(4)
【化4】

[式中、R〜R14は、水素原子又は下記の一般式(5)で表される基を表す。ただし、R〜R14のいずれか少なくとも1つは下記の一般式(5)で表される基でなければならない。]
【化5】

(式中、R15〜R17は、炭素数1〜3のアルキル基を表し、R18は、炭素数1〜6のアルキレン基又は炭素数2〜6のヒドロキシアルキレン基を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。)
【発明の効果】
【0009】
本発明の効果は、極めて高いコンディショニング効果及び抗菌性を有する、安全性の高い天然高分子から誘導されるカチオン化βグルカン及び該カチオン化βグルカンを含有する化粧料組成物を提供したことにある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】健常毛の静電気発生試験の結果を示す写真
【図2】ダメージ毛の静電気発生試験の結果を示す写真
【図3】実施例1のカチオン化βグルカン1で処理した毛髪の静電気発生試験の結果を示す写真
【図4】比較例2のカチオン化セルロースで処理した毛髪の静電気発生試験の結果を示す写真
【図5】比較例3のカチオン化グアガムで処理した毛髪の静電気発生試験の結果を示す写真
【図6】比較例4のβグルカンで処理した毛髪の静電気発生試験の結果を示す写真
【発明を実施するための形態】
【0011】
グルカンは、D−グルコースから構成される多糖類の総称であり、グルコース残基の立体配置により、α−アノマー構造をとるαグルカンとβ−アノマー構造をとるβグルカンに分けられる。本発明において、カチオン化βグルカンとは、βグルカンの一部の水酸基の水素原子をカチオン性基で置換した化合物をいう。
本発明のカチオン化βグルカンは、下記の一般式(1)〜(4)で表されるユニットのいずれか1つ以上含有することを特徴とするカチオン化βグルカンである:
一般式(1)
【化6】

[式中、R〜Rは、水素原子又は下記の一般式(5)で表される基を表す。ただし、R〜Rのいずれか少なくとも1つは下記の一般式(5)で表される基でなければならない。]
一般式(2)
【化7】

[式中、R〜Rは、水素原子又は下記の一般式(5)で表される基を表す。ただし、R〜Rのいずれか少なくとも1つは下記の一般式(5)で表される基でなければならない。]
一般式(3)
【化8】

[式中、R及びRは、水素原子又は下記の一般式(5)で表される基を表す。ただし、R及びRのいずれか少なくとも1つは下記の一般式(5)で表される基でなければならない。]
一般式(4)
【化9】

[式中、R〜R14は、水素原子又は下記の一般式(5)で表される基を表す。ただし、R〜R14のいずれか少なくとも1つは下記の一般式(5)で表される基でなければならない。]
一般式(5)
【化10】

(式中、R15〜R17は、炭素数1〜3のアルキル基を表し、R18は、炭素数1〜6のアルキレン基又は炭素数2〜6のヒドロキシアルキレン基を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。)
【0012】
一般式(1)のR〜R、一般式(2)のR〜R及び一般式(3)のR及びR並びに一般式(4)のR〜R14は、水素原子又は一般式(5)で表される基を表す。一般式(5)で表される基はどの位置であってもよいが、カチオン性基への置換反応が容易に進むことから、グルコース単位の6位、即ち、一般式(1)の場合はR、一般式(4)の場合はRが一般式(5)で表される基であることが好ましい。なお、本発明のカチオン化βグルカンは、前記一般式(1)〜(4)で表されるユニットのいずれか1つ以上含有することから、一般式(5)で表される基を、少なくとも1つ有していることになる。
【0013】
一般式(5)のR18は、炭素数1〜6のアルキレン基又は炭素数2〜6のヒドロキシアルキレン基を表す。炭素数1〜6のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基、ターシャリブチレン基、ペンチレン基、へキシレン基等が挙げられる。また、炭素数2〜6のヒドロキシアルキレン基としては、1−ヒドロキシエチレン基、2−ヒドロキシエチレン基、1−ヒドロキシプロピレン基、2−ヒドロキシプロピレン基、3−ヒドロキシプロピレン基、ヒドロキシブチレン基、ヒドロキシペンチレン基、ヒドロキシへキシレン基等が挙げられる。これらの基の中でも、R18としては、原料の入手が容易であり製造も容易にできることから、炭素数2〜6のヒドロキシアルキレン基が好ましく、ヒドロキシプロピレン基がより好ましく、2−ヒドロキシプロピレン基が更に好ましい。
【0014】
一般式(5)のR15〜R17は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基を表す。こうしたアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等が挙げられる。これらの中でも、化粧料として使用したときのコンディショニング効果が高いことから、メチル基、エチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
【0015】
一般式(5)のXは、ハロゲン原子を表し、Xでカチオンの対イオンとして働く。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。これらの中でも、製造原料として入手が容易であることから、塩素原子、臭素原子が好ましく、塩素原子がより好ましい。
【0016】
本発明のカチオン化βグルカンにおいて、一般式(1)〜(4)で表されるユニットは、それぞれ、βグルカンの下記の一般式(1a)〜(4a)で表されるユニットに対応し、それぞれ、一般式(1a)〜(4a)で表されるユニットの水酸基の水素原子の一部又は全部が一般式(5)で表される基で置換したものである。
【0017】
一般式(1a)
【化11】

一般式(2a)
【化12】

一般式(3a)
【化13】

一般式(4a)
【化14】

【0018】
本発明のカチオン化βグルカンのカチオン化度は、0.1〜2.0であることが好ましい。本発明のカチオン化βグルカンのカチオン化度が0.1未満になると、化粧料組成物等に配合したときに十分なコンディショニング効果が得られない場合があり、2.0を超える場合には、カチオン化反応に長い製造時間と大量のカチオン化剤を要し製造が困難であり、高いカチオン化度にみあうコンデショニング性能の向上が得られない。本発明のβグルカンのカチオン化度は、0.15〜1.5であることが更に好ましく、0.2〜1.0が最も好ましい。なお、本発明において、カチオン化度とは単糖ユニットあたりのカチオン性基の数の平均値を表わしており、本発明のカチオン化βグルカンの場合、カチオン化度の上限は3.0である。
【0019】
本発明のカチオン化βグルカンは、βグルカンをカチオン化剤でカチオン化する方法、βグルカンにカチオン化したグルコースを付加する方法、カチオン化したグルコースを重合する方法等により製造することができるが、製造が容易であることから、βグルカンをカチオン化剤でカチオン化する方法により製造することが好ましい。
【0020】
本発明のカチオン化βグルカンを、βグルカンをカチオン化剤でカチオン化する方法により製造する場合の、βグルカンとしては、前記一般式(1a)〜(4a)で表されるユニット以外のグルコースユニットを含んでいてもよいが、分子末端以外が、前記一般式(1a)〜(4a)で表されるユニットからなる群から選ばれる少なくとも1種のユニットからなるβグルカンが好ましい。このようなβグルカンとしては、穀物由来のβグルカン、微生物類由来のβグルカン、担子菌類由来のβグルカン等が知られており、βグルカンを含有する穀物、微生物類あるいは担子菌類等から抽出すればよい。βグルカンの抽出方法は特に制限はなく、抽出原料となる穀物、微生物類あるいは担子菌類に、抽出溶媒を添加し抽出すればよい。抽出溶媒は、水、塩溶液、酸水溶液、アルカリ水溶液、有機性溶媒等の1種または2種以上の混合溶媒等を用いることができる。また、細胞壁を分解する酵素を併用することで抽出効率を高めることもできる。抽出物は、固液分離された場合の抽出液そのもの、あるいは抽出液より公知の方法で抽出されたβグルカンを濃縮した液体や固体状のもの、あるいは抽出液より公知の方法で精製し純度を上げた液体や固体状のもの等、いずれの製造方法で得たものでも、いずれの形態のものでも、いずれの純度のものでも使用可能であり、βグルカン以外の抽出された成分が混合しているものを使用することも可能である。
【0021】
これらのβグルカンの中でも、水溶性が高くカチオン化が容易であり、毛髪や皮膚に対する高いコンディショニング効果と、抗菌性を有するカチオン化βグルカンが得られることから、前記一般式(1a)で表されるユニット及び(4a)で表されるユニットからなるβグルカンが好ましく、一般式(4a)で表されるユニットに対する(1a)で表されるユニットのモル比は、1〜2であることが好ましく、1.2〜1.4であることが更に好ましい。一般式(1a)で表されるユニットのみからユニットからなるβグルカンをβ−1,3−グルカン、一般式(1a)で表されるユニット及び(4a)で表されるユニットからなるβグルカンをβ−1,3−1,6−グルカンと呼ぶ場合がある。β−1,3−1,6−グルカンは、例えば、黒酵母(アウレオバシジウム属)から得ることができる。なお、本発明では、前記一般式(1a)で表されるユニット及び(4a)で表されるユニットからなるβグルカンの、一部の水酸基の水素原子が一般式(5)で表される基で置換されたカチオン化βグルカンを、カチオン化β−1,3−1,6−グルカンと呼ぶ場合がある。
【0022】
本発明のカチオン化βグルカンを、βグルカンをカチオン化剤でカチオン化する方法により製造する場合の、カチオン化剤としては、その分子内に、カチオン性基と、βグルカンの水酸基と反応可能な基との2つの基を持ち、反応後に一般式(5)で表される基になるものであれば、種類を選ばないが、安価に入手できることから下記の一般式(6)または(7)で表されるカチオン化剤が好ましい:
【0023】
【化15】

[式中、R19は、炭素数1〜4のアルキレン基を表し、R15〜R17及びXは、一般式(5)と同義である。]
【0024】
一般式(6)のR19は、炭素数1〜4のアルキレン基を表す。こうしたアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、イソプロピレン基、イソブチレン基等が挙げられる。これらの中でも原料が入手しやすいことからメチレン基が好ましい。また、一般式(6)のR15〜R17及びXは、一般式(5)と同義である。
【0025】
【化16】

[式中、Yはハロゲン原子を表し、R15〜R18及びXは、一般式(5)と同義である。]
【0026】
一般式(7)のYは、ハロゲン原子を表す。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。これらの中でも、製造原料として入手が容易であることから、塩素原子、臭素原子が好ましく、塩素原子がより好ましい。また、一般式(7)のR15〜R18及びXは、一般式(5)と同義である。
【0027】
上述の一般式(6)で表されるカチオン化剤は、βグルカンの水酸基と反応する反応基としてエポキシ基を有している。一方、一般式(7)で表されるカチオン化剤はYで表されるハロゲン原子がβグルカンの水酸基と反応する。いずれのカチオン化剤でもカチオン化は可能であるが、一般式(7)で表されるカチオン化剤はYを含む化合物が不純物として生成するため、不純物の生成が少ない一般式(6)で表されるカチオン化剤が好ましい。
【0028】
カチオン化剤を使用したカチオン化反応は公知の方法で行えばよく、例えば、一般式(6)で表されるカチオン化剤を使用した場合であれば、水、カチオン化剤、βグルカンを混ぜ、触媒として水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ触媒を添加して混合することでカチオン化反応が進む。反応を促進させるため、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、アセトニトリル等の水溶性溶剤を添加してもよい。水溶性溶媒を使用する場合、水との割合は特に指定されないが、反応を促進させる効果が高いことから、水/水溶性溶媒=1/9〜9/1が好ましく、水/水溶性溶媒=2/8〜7/3がより好ましい。使用するカチオン化剤の量は、目的とするカチオン化βグルカンのカチオン化度によって適宜設定すればよい。
【0029】
本発明のカチオン化βグルカンの形態は特に限定されず、溶媒に水、水溶性有機溶媒、水及び水溶性有機溶媒を使用した液状、あるいは溶媒を除去した固体状のいずれでもよい。固体状のいずれでもよく、固体状のものを得るには液状のカチオン化βグルカンの溶媒を除去すればよい。純度を更に高めるために、液状のカチオン化βグルカンを透析等により精製を行うことが好ましい。液状の場合は、本発明のカチオン化βグルカンが0.01〜50質量%、好ましくは0.1〜30質量%になるように濃度調整すればよい。
【0030】
次に、本発明のカチオン化βグルカンを含有する化粧料組成物について説明する。なお、本発明では、本発明のカチオン化βグルカンを含有する化粧料組成物を本発明の化粧料組成物という場合がある。本発明の化粧料組成物における、本発明のカチオン化βグルカンの配合量は、本発明の化粧料組成物が使用される種類や用途により異なり、特に限定されないが、あまりに少ない場合には所望の効果が得られず、あまりに多い場合には、粘度が高くなりすぎて使用することが困難な場合があることから、化粧料組成物全量に対して、0.001〜20質量%が好ましく、0.05〜5質量%が更に好ましく、0.01〜1質量%が最も好ましい。
【0031】
本発明の化粧料組成物の、本発明のカチオン化βグルカン以外の成分としては、例えば、界面活性剤、キレート剤、低分子ポリオール、植物由来エキス、亜鉛化合物、増粘剤、油剤、色素、顔料、抗菌剤、保湿剤、pH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、保湿成分、酵素、香料等が挙げられる。
【0032】
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられ、アニオン界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、硫酸化オレフィン塩、高級アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、硫酸化脂肪酸塩、スルホン化脂肪酸塩、リン酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、グリセライド硫酸エステル塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド、脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物の硫酸エステル塩、スルホコハク酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベンゾイミダゾールスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸塩、N−アシル−N−メチルタウリンの塩、N−アシルグルタミン酸又はその塩、アシルオキシエタンスルホン酸塩、アルコキシエタンスルホン酸塩、N−アシル−β−アラニン又はその塩、N−アシル−N−カルボキシエチルタウリン又はその塩、N−アシル−N−カルボキシメチルグリシン又はその塩、アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、及びアルキル又はアルケニルアミノカルボキシメチル硫酸塩等が挙げられる。
【0033】
ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの付加形態は、ランダム状、ブロック状の何れでもよい。)、ポリエチレングリコールプロピレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、グリセリン脂肪酸エステル又はそのエチレンオキサイド付加物、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、脂肪酸モノエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸−N−メチルモノエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸ジエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキル(ポリ)グリセリンエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸メチルエステルエトキシレート、N−長鎖アルキルジメチルアミンオキサイド等が挙げられる。
【0034】
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキル(アルケニル)トリメチルアンモニウム塩、ジアルキル(アルケニル)ジメチルアンモニウム塩、アルキル(アルケニル)四級アンモニウム塩、エーテル基或いはエステル基或いはアミド基を含有するモノ或いはジアルキル(アルケニル)四級アンモニウム塩、アルキル(アルケニル)ピリジニウム塩、アルキル(アルケニル)ジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキル(アルケニル)イソキノリニウム塩、ジアルキル(アルケニル)モルホニウム塩、ポリオキシエチレンアルキル(アルケニル)アミン、アルキル(アルケニル)アミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0035】
両性界面活性剤としては、例えば、カルボキシベタイン、スルホベタイン、ホスホベタイン、アミドアミノ酸、イミダゾリニウムベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
【0036】
上記界面活性剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜80質量%が好ましく、0.05〜60質量%がより好ましい。
【0037】
キレート剤としては、例えば、アミノポリカルボン酸系キレート剤、芳香族又は脂肪族カルボン酸系キレート剤、アミノ酸系キレート剤、エーテルポリカルボン酸系キレート剤、ホスホン酸系キレート剤、リン酸キレート剤、ヒドロキシカルボン酸系キレート剤、高分子電解質(オリゴマー電解質を含む)系キレート剤、ジメチルグリオキシム、アスコルビン酸、チオグリコール酸、フィチン酸、グリオキシル酸、グリオキサール酸等が挙げられる。これらのキレート剤は、それぞれフリーの酸型であっても、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等の塩の形であってもよい。さらに、それらは、加水分解可能なそれらのエステル誘導体の形であってもよい。
【0038】
アミノポリカルボン酸系キレート剤としては、例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンジ酢酸、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミントリ酢酸、グリコールエーテルジアミンテトラ酢酸、グルタミン酸ジ酢酸、アスパラギン酸ジ酢酸及びこれらの塩類が挙げられる。
【0039】
芳香族又は脂肪族カルボン酸系キレート剤としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、セバシン酸、アゼライン酸、イタコン酸、アコニット酸、ピルビン酸、サリチル酸、アセチルサリチル酸、ヒドロキシ安息香酸、アミノ安息香酸(アントラニル酸を含む)、フタル酸、フマル酸、トリメリット酸、没食子酸、ヘキサヒドロフタル酸及びこれらの塩類、メチルエステル類及びエチルエステル類が挙げられる。
【0040】
アミノ酸系キレート剤としては、例えば、グリシン、セリン、アラニン、リジン、シスチン、システイン、エチオニン、チロシン、メチオニン及びこれらの塩類及び誘導体が挙げられる。
【0041】
ホスホン酸系キレート剤としては、例えば、イミノジメチルホスホン酸、アルキルジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びこれらの塩類が挙げられる。
【0042】
リン酸系キレート剤としては、例えば、オルトリン酸、ピロリン酸、トリリン酸及びポリリン酸が挙げられる。
【0043】
ヒドロキシカルボン酸系キレート剤としては、例えば、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、グルコン酸、ヘプトン酸、酒石酸、乳酸及びこれらの塩類が挙げられる。
【0044】
高分子電解質(オリゴマー電解質を含む)系キレート剤としては、例えば、アクリル酸重合体、無水マレイン酸重合体、α−ヒドロキシアクリル酸重合体、イタコン酸重合体、これらの重合体の構成モノマー2種以上からなる共重合体及びエポキシコハク酸重合体が挙げられる。
【0045】
これらのキレート剤の中でも、安全性が高く、キレート効果が大きいことから、エチレンジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンジ酢酸、ニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸、アスパラギン酸ジ酢酸、コハク酸、サリチル酸、シュウ酸、乳酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びこれらの塩が好ましい。
【0046】
キレート剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜30質量%が好ましく、0.05〜20質量%がより好ましい。
【0047】
低分子ポリオールとは分子量50〜1000、好ましくは分子量50〜500のポリオールであり、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、2−メチル−1,2−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,3−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2−メチル−1,2−ブタンジオール、2−メチル−2,3−ブタンジオール、2−メチル−1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,2−ブタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3,3−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−ペンタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−2,3−ペンタンジオール、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、4−メチル−1,2−ペンタンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−ブタンジオール、2,3−ジメチル−1,2−ブタンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,7−ヘプタンジオール、3,4−ヘプタンジオール、2−プロピル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−イソプロピル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−オクタンジオール、1,8−オクタンジオール、3,6−オクタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−sec−ブチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,2−ノナンジオール、1,3−ノナンジオール、1,9−ノナンジオール、3,6−オクタンジオール、2−エチル−2−(2−メチル)プロピル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、1,10−デカンジオール、5,6−デカンジオール、3,6−ジメチル−3,6−オクタンジオール、3,7−ジメチル−1,6−オクタンジオール、3,7−ジメチル−1,7−オクタンジオール、1,2−ウンデカンジオール、1,4−ウンデカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、6−エチル−3−メチル−1,6−オクタンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,10−ドデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、2,4−ジエチル−1,5−オクタンジオール、2,8,8−トリメチル−2,7−ノナンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、7,8−テトラデカンジオール、1,2−ペンタデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,17−ヘプタデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール、1,12−オクタデカンジオール、1,2−エイコサンジオール、1,2−ドコサンジオール、1,2−テトラコサンジオール等の飽和ジオール又はその縮合物;
【0048】
2−ブテン−1,4−ジオール、3−ブテン−1,2−ジオール、2−メチレン−1,3−プロパンジオール、2−ブチン−1,4−ジオール、5−ヘキセン−1,2−ジオール、3−メチル−2−ペンテン−1,5−ジオール、3−メチレンペンタン−1,5−ジオール、1,5−ヘキサジエン−3,4−ジオール、7−オクテン−1,2−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキセン−2,5−ジオール、9−デセン−1、2−ジオール、2,6−ジメチル−7−オクテン−2,6−ジオール、3,7−ジメチル−7−オクテン−1,6−ジオール、13−テトラデセン−1、2−ジオール、12−ヒドロキシ−9−オクタデセノール、2−ペンチン−1,4−ジオール、3−ヘキシン−2,5−ジオール、4−メチル−2−ペンチン−1,4−ジオール、3−ヘプチン−2,5−ジオール、4−メチル−2−ペンチン−1,4−ジオール、3,4−ジメチル−1−ペンチン−3,4−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール、5−デシン−4,7−ジオール、2,6−ジメチル−7−オクチン−2,6−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,3,6,7−テトラメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオール、1,1,4,4−テトライソプロピル−4−オクチン−3,6−ジオール、5,10−ジエチル−7−テトラデシン−6,9−ジオール等の不飽和ジオール;
【0049】
1,2−シクロペンタンジオール、1,3−シクロペンタンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘプタンジオール、2,3−ノルボルナンジオール、2,5−ノルボルナンジオール、2,7−ノルボルナンジオール、1,2−シクロオクタンジオール、1,4−シクロオクタンジオール、1,2−シクロデカンジオール、5−シクロオクテン−1,2−ジオール、1,5−デカリンジオール、リモネングリコール、1,2−テルペンジオール、4,4’−ビシクロヘキサンジオール、1,2−シクロドデカンジオール等の脂環状ジオール;
【0050】
グリセリン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、1,3,5−ペンタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、2,3,4−ヘキサントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、トリメチロールプロパン、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の3価アルコール;
【0051】
エリスリトール、ペンタエリスリトール、1,2,3,4−ペンタテトロール、2,3,4,5−ヘキサテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン等の4価アルコール;
【0052】
アドニトール、アラビトール、キシリトール、トリグリセリン等の5価アルコール;ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール、イノシトール、ダルシトール、タロース、アロース等の6価アルコール;
【0053】
1−メチルグリセリルエーテル、2−メチルグリセリルエーテル、1−エチルグリセリルエーテル、2−エチルグリセリルエーテル、1−プロピルグリセリルエーテル、2−プロピルグリセリルエーテル、1−イソプロピルグリセリルエーテル、2−イソプロピルグリセリルエーテル、1−ブチルグリセリルエーテル、2−ブチルグリセリルエーテル、1−イソブチルグリセリルエーテル、2−イソブチルグリセリルエーテル、1−ペンチルグリセリルエーテル、2−ペンチルグリセリルエーテル、1−ヘキシルグリセリルエーテル、2−ヘキシルグリセリルエーテル、1−ヘプチルグリセリルエーテル、2−ヘプチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、2−オクチルグリセリルエーテル、1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル、2−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル、1−ノニルグリセリルエーテル、2−ノニルグリセリルエーテル、1−デシルグリセリルエーテル、2−デシルグリセリルエーテル、1−ウンデシルグリセリルエーテル、2−ウンデシルグリセリルエーテル、1−ドデシルグリセリルエーテル、2−ドデシルグリセリルエーテル、1−トリデシルグリセリルエーテル、2−トリデシルグリセリルエーテル、1−テトラデシルグリセリルエーテル、2−テトラデシルグリセリルエーテル、1−ヘキサデシルグリセリルエーテル、2−ヘキサデシルグリセリルエーテル、1−オクタデシルグリセリルエーテル、2−オクタデシルグリセリルエーテル、1−分枝オクタデシルグリセリルエーテル、2−分枝オクタデシルグリセリルエーテル、1−エイコシルグリセリルエーテル、2−エイコシルグリセリルエーテル、1−アリルグリセリルエーテル、2−アリルグリセリルエーテル、1−ウンデセニルグリセリルエーテル、2−ウンデセニルグリセリルエーテル、1−オレイルグリセリルエーテル、2−オレイルグリセリルエーテル、1−フェニルグリセリルエーテル、2−フェニルグリセリルエーテル等のグリセリンモノエーテル類;
【0054】
N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−プロピルジエタノールアミン、N−イソプロピルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−シクロヘキシルジエタノールアミン、N−(2−エチルヘキシル)ジエタノールアミン等のN−置換ジエタノールアミン類;
【0055】
N−メチルジイソプロパノールアミン、N−エチルジイソプロパノールアミン、N−プロピルジイソプロパノールアミン、N−イソプロピルジイソプロパノールアミン、N−ブチルジイソプロパノールアミン、N−シクロヘキシルジイソプロパノールアミン、N−(2−エチルヘキシル)ジイソプロパノールアミン等のN−置換ジイソプロパノールアミン類;
【0056】
3−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジエチルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジプロピルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジイソプロピルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジブチルアミノ−1,2−プロパンジオール等のN,N−ジ置換−3−アミノ−1,2−プロパンジオール類が挙げられる。
【0057】
これらの低分子ポリオールの中でも、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2−ノナンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,2−デカンジオール、1,10−デカンジオール、グリセリン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、エリスリトール、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、ソルビトール、1−メチルグリセリルエーテル、1−エチルグリセリルエーテル、1−プロピルグリセリルエーテル、1−ブチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル、1−デシルグリセリルエーテル、1−アリルグリセリルエーテルが好ましく、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、1,2−オクタンジオール、グリセリン、トリエタノールアミン、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、ソルビトール、1−アリルグリセリルエーテルがより好ましく、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、グリセリン、ソルビトール、1−アリルグリセリルエーテルが更に好ましい。
【0058】
低分子ポリオールは上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜90質量%が好ましく、0.05〜70質量%がより好ましい。なお、低分子量ポリオールの中には保湿効果を有するものがある。
【0059】
植物由来エキスとは、植物または藻類または菌類の全部、または花、葉、茎、果実、樹皮、根、種、樹脂等の特定の部位を、そのまま、又は圧搾、乾燥粉砕若しくは発酵等を加えてから、常温又は加温下で溶媒により抽出することにより得られるもので、水、エタノール、プロピレングリコール又は油脂に溶解するものをいう。あるいは、該抽出液を希釈し、濃縮し、または乾燥したものでもよい。さらに、水蒸気蒸留法、抽出法、クロマトグラフィー法等を用いて精油としたものでもよい。
【0060】
植物由来エキスの抽出溶媒としては、通常天然物成分の抽出に用いられるもの、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ポリエチレングリコール等のエーテル類;ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;石油エーテル、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類;トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類;塩化ナトリウム溶液等が挙げられ、特に水、エタノール、プロピレングリコール、ブチレングリコールが好ましい。
【0061】
植物由来エキスとして使用できる植物としては、例えば、アーチチョーク、アーモンド、アイ、アイセンハルドチアポリスタキア、アイブライト、アオノリュウゼツラン、アオモジ、アカシアコンシナ、アカシアセネガル、アカシアセネガルガム、アカシアデクレンス、アカツメクサ、アカハルニレ、アカヤジオウ、アギ、アグリモニアエウパトリア、アケビ、アサガオカラクサ、アザミ、アシ、アシタバ、アジュガツルケスタニカ、アズキ、アスナロ、アスパラガス、アスパラサスリネアリス、アセロラ、アセンヤク、アセンヤクノキ、アトラスシーダー、アニス、アノゲイススレイオカルプス、アベナストリゴサ、アボカド、アマ、アマチャ、アマチャヅル、アマドコロ、アマモ、アミリスバルサミフェラ、アメリカサイカチ、アメリカサンショウ、アメリカショウマ、アメリカニンジン、アモムムアロマチクム、アラカシ、アルカナ、アルクチウムマジュス、アルクチウムミヌス、アルニカ、アルニカカミソニス、アルピニアオフィシナルム、アルファルファ(別名ムラサキウマゴヤシ)、アロエベラ、アンザンジュ、アンズ、アンゼリカ、アンチリスブルネラリア、アンペロプシスグロセデンタタ、アンマロク、イカリソウ、イザヨイバラ、イタドリ、イタリアイトスギ、イチゴ、イチジク、イチヤクソウ、イチョウ、イトラン、イナゴマメ、イブキトラノオ、イモセミル、イラクサ、イランイラン、イリス、イリスパリダ、イワベンケイ、イワミツバ、インゲンマメ、ウイキョウ、ウィタニアソムニフェラ、ウコン、ウスバサイシン、ウツボグサ、ウド、ウミクロウメモドキ、ウメ、ウヤク、ウラルカンゾウ、ウリ、ウルバラクツカ、ウルムスダビディアナ、ウンカリアトメントサ、ウンシュウミカン、エイジツ、エイランタイ、エーデルワイス、エゾウコギ、エゾヘビイチゴ、エゾミソハギ、エチナシ、エチナセアパリダ、エニシダ、エビネ、エブリコ、エルム、エレミ、エンジュ、エンドウ、エンピツビャクシン、エンメイソウ、オウシュウヨモギ、オウレン、オオアザミ、オオウメガサソウ、オオエゾデンダ、オオカラスノエンドウ、オーキスマクラタ、オーキスマスクラ、オーキッド、オーク(別名ヨーロッパナラ)、オオグルマ、オオバナオケラ、オオバナカカオノキ、オオバナサルスベリ、オオベニミカン、オオミテングヤシ、オオミノトケイソウ、オオムギ、オールスパイス、オカゼリ、オクラ、オシロイバナ、オタネニンジン、オトギリソウ、オニゲシ、オニサルビア、オニハマダイコン、オノニス、オプンティアストレプタカンサ、オプンティアツナ、オランダカラシ、オランダシャクヤク、オリーブ、オリガヌムヘラクレオチクム、オルトシホンスタミネウス、オルメニスムルチカウリス、オレンジ、オロバンケラプム、ガーデニアタヒテンシス、カーネーション、カーヤセネガレンシス、カカオ、カキョク、カシア、カシューナット、カスカラサグラダ、カッシアイタリカ、カッパフィカスアルバレジ、カトレヤ、カナダヒドラスチス、カナリヤノキ、カニナバラ、カノコソウ、カバアナタケ、カブ、ガマ(蒲)、カミツレ(別名カモミール)、カミメボウキ、カユプテ、カラクサケマン、カラスムギ、カラスムギワラ、カラトウキ、ガラナ、ガリカバラ、カリフラワー、カリン、カルーナ(別名ギョリュウモドキ)、ガルシニアカンボジア、カロット、カワラヨモギ(別名インチンコウ)、カンゾウ、カンテンイタビ、キイチゴ、キウイ、キカラスウリ、キクニガナ、キゲリアアフリカーナ、キダチアロエ、キダチハッカ、キナノキ、キノア、キハダ(別名オウバク)、キバナスズシロ、キバナノハウチワマメ、キビ、ギムネマ、キモクレン、キャッサバ、キャベツ、キャラウェー、キュウリ(別名キューカンバー)、キョウオウ、ギョリュウ、ギョリュウバイ、キラヤ、キリ、ギンバイカ(別名スイカズラ)、グアー、グァバ、クインスシード、クゥエルカスアルバ、ククイノキ、クコ、クサノオウ、クズ、クスノキ、クダモノトケイソウ、クチナシ、クマコケモモ、クマザサ、クマツヅラ、クマノギク、クミン、クラメリアトリアンドラ、クララ、グランベリー、クリスマムマリチマム、グリンデリアロブスタ、クリントニアボレアリス、クルマバソウ、クルミ、グレープフルーツ、クレマティス、クロガラシ、クログルミ、クロバナヒキオコシ、グローブ、クロフサスグリ、クロミグワ、クワ、ケイケットウ、ケイ(別名シナモン)、ゲウムウルバヌム、ゲウムリバレ、ケープアロエ、ケシ、ゲッカビジン、ゲッケイジュ、ゲットウ、ケミヤマコウゾリナ、ゲンチアナ、ゲンチアナプロストラータ、ゲンノショウコ、ケンポナシ、コウキ、コウキシタン、コウケイテン、コウスイガヤ、コウボウ、コウホネ、コーヒーノキ、コガネバナ、コクシニアインディカ、コクタン、コクレアリアオフィシナリス、コケモモ、ココヤシ、ゴショイチゴ、コショウ、コシロノセンダングサ、コチニールサボテン、コチョウセッコク、コチョウラン、コナラ、コハコベ、ゴボウ、ゴマ、コムギ、コメ、コラノキ、コリアンダー、コレウス、コレウスバルバツス、ゴレンシ、コロハ、コンズランゴ、コンフリー(別名ヒレハリソウ)、コンブレタムミクランサム、サイザルアサ、サイシン、サイペラスエスクレンタス、サイプレス、サイヨウソウ、サウスレアインボルクラタ、サキシマボタンヅル、サクラ、サクラバカンボク、ザクロ、サトウカエデ、サトウキビ、サトウマツ、サザンカ、サッサフラスノキ、サフラン、サボンソウ、サラソウジュ、サリックスニグラ、サルスベリ、サングイナリアカナデンシス、サンザシ、サンシキスミレ、サンシチニンジン、サンシュユ、サンショウ、サンペンズ、シアテアメデュラリス、シアノチスアラクノイデア、シアバターノキ、シオザキソウ、シシンブリウムイリオ、シストローズ(別名ラブダナム)、シスツスモンスペリエンシス、シスツスラダニフェルス、シソ、シチヘンゲ、シナノキ、シバムギ、ジプテリクスオドラタ、シベリアモミ、シマルバ、シミシフガダフリカ、シモツケソウ、ジャガイモ、シャクヤク、ジャスミン、ジャノヒゲ、ジャノメエリカ、シュクシャ、ジュズダマ、シュッコンカスミソウ、ジュニペルスメキシカナ、ジュンサイ、ショウガ、ショウズク(別名カルダモン)、ショウブ、ショウヨウダイオウ、シラカバ、シラン、ロガラシ、シロバナインドソケイ、シロバナルーピン、シロバナワタ、シンコナカリサヤ、シンセパルムデュルシフィクム、シンビジウム、シンプロコスラセモサ、スイートアカシア、スイカ、スイカズラ、スカビオサアルベンシス、スギナ、スクテラリアガレリクラータ、ステビア、ストローブマツ、スパイニーバンブー、スピルリナプラテンシス、スピルリナマキシマ、スベリヒユ、スペルトコムギ、スミノミザクラ、スミラックスアリストロチアエホリア、セイヨウアカネ、セイヨウアカマツ、セイヨウイソノキ、セイヨウイラクサ、セイヨウオオバコ、セイヨウオトギリソウ、セイヨウカノコソウ、セイヨウカボチャ、セイヨウカリン、セイヨウカワラニンジン、セイヨウキズタ、セイヨウグルミ、セイヨウゴマノハグサ、セイヨウサクラソウ、セイヨウサンザシ、セイヨウシナノキ、セイヨウシロヤナギ、セイヨウタンポポ、セイヨウツゲ、セイヨウトチノキ、セイヨウトネリコ、セイヨウナシ、セイヨウナツユキソウ、セイヨウナナカマド、セイロンニッケイ、セイヨウニワトコ、セイヨウニンジンボク、セイヨウネズ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウハシバミ、セイヨウハッカ、セイヨウヒイラギ、セイヨウミザクラ、セイヨウミヤコグサ、セイヨウメギ、セイヨウヤドリギ、セイヨウヤブイチゴ、セイロンニッケイ、セージ、セクロピアオブツシホリア、セコイアオスギ、セシルオーク、セダムプルプレウム、ゼニアオイ、セネガ、ゼラニウム、セルシジウムフロリダム、セレウスグランディフロラス、セロリ、センキュウ、センチフォリアバラ、センチペダクンニンガミー、センニンコク、センプクカ、センブリ、ソウジュツ、ソウハクヒ、ソウパルメット、ソケイ、ソバ、ソラヌムリコカルプム、ダイウイキョウ、ダイコン、ダイサンチク、ダイズ、タイソウ、ダイダイ、タイツリオウギ、タイム、タイワンヒノキ、タカサブロウ、タチジャコウソウ、タチバナ、タブノキ、タベブイアアベラネダエ、タマサキツヅラフジ、ダマスクバラ、タマネギ、ダミアナ、タラゴン、タンジン、タンボリッサトリコフィラ、チガヤ、チャ(茶)、チャボトケイソウ、チューベロース、チョウジ、チョウセンゴミシ、チョウマメ、チリアトメントサ、ツクシメナモミツバキ、ツボクサ、ツルグミ、ツルドクダミ、ツルレイシ、ティーツリー、ディオスコレアコンポジタ、ディオスコレアビロサ、ディオスコレアメキシカナ、テウチグルミ、テコマクリアリス、テツザイノキ、デューク、デュボイシアレイカルドチ、テルミナリア、テンチャ、ドイツアヤメ、ドイツトウヒ、トウガシ、トウガラシ、トウキ、トウキンセンカ、トウニン、トウネズミモチ、トウヒ、トウモロコシ、トウモロコシシルク、トウロウソウ、トクサ、ドクダミ、ドクニンジン、トシシ(別名マメダオシ)、トショウ、トマト、トリゴネラフォエヌム、トルメンチラ、トロロアオイモドキ、ナガバギシギシ、ナギイカダ、ナス、ナズナ、ナタマメ、ナツシロギク、ナツボダイジュ、ナツメ、ナツメヤシ、ナンキョウソウ、ナンバンアイ、ナンバンクサフジ、ニオイスミレ、ニオイテンジクアオイ、ニオイヒバ、ニガヨモギ、ニクズク、ニゲラサチバ、ニュウコウジュ、ニラネギ、ニンジン、ニンニク、ニンファエアアルバ、ネナシカズラ、ノイバラ、ノウゼンハレン、ノジスミレ、ノバラ、ノボロギク、パイナップル、ハイビスカス、ハイマツ、バオバブ、バクホウシアシトリオドラ、バクモンドウ、バコパモンニエラ、ハゴロモグサ、ハス、パセリ、パチョリ、ハッカクレイシ、バッカリスゲニステロイデス、パッシフローラアラタ、ハトムギ、バナナ、ハナハッカ、ハニーサックル、バニラ、バニラタヒテンシス、ハネセンナ、パパイア、パフィオペディルムマウディアエ、ハベルレアロドペンシス、ハマナス、ハマメリス、ハヤトウリ、バラ、パリエタリア、ハリエンジュ、ハルパゴフィタム、パルマローザ、バロスマベツリナ、バンウコン、パンジー、バンバラマメ、ビート、ヒイラギメギ、ヒオウギ、ヒキオコシ、ビスナガベラ、ビターアーモンド、ビターオレンジ、ヒドラスチスカナデンシス、ヒナギク、ヒナゲシ、ビナンカズラ、ピヌスヘーダ、ヒノキ、ヒバマタ、ヒヒラギギク、ヒポファエラムノイデス、ヒマワリ、ヒメコウジ、ヒメコラ、ヒメツルニチニチソウ、ヒメナエアクルバリル、ヒメフウロ、ビャクダン、ヒヨコマメ、ヒラマメ、ヒレハリソウ、ビロウドアオイ、ピロカルプスペンナチホリウス、ビワ、ビンロウ、ファフィアパニクラタ、フウセンカズラ、プエラリアミリフィカ、フェルラガルバニフルア、フキタンポポ、ブクリョウ、フサザキスイセン、フサスグリ、フサフジウツギ、フサヌススピカツス、プチグレン、プチコペタルムオラコイデス、ブッソウゲ、ブッチャーブルーム、プテロカルプスマルスピウム、ブドウ、フトモモ、ブナ、フユザンショウ、フユボダイジュ、フユムシナツクサタケ、フラガリアチロエンシス、ブラジルナッツノキ、フランスカイガンショウ、フランスラベンダー、プランタゴアフラ、プランタゴオバタ、プランタゴプシリウム、プリムラシキメンシス、プルーン、プルヌスアフリカナ、プルヌスセロチナ、プルメリア、プレクトランツスバルバタス、ブレチアヒアシンチナ、プロポリス、ベイ、ヘイフラワー、ヘーゼルナッツ、ペカン、ベチベル、ヘチマ、ペニーロイヤルミント、ベニノキ、ベニバナ、ベニバナセンブリ、ペポカボチャ、ヘラオオバコ、ペラルゴニウムカピタツム、ヘリクリスムアレナリウム、ヘリクリスムアングスチホリウム、ヘリクリスムイタリクム、ベルガモット、ペルトホルムダシラチス、ペルーバルサム、ベルガモット、ベルベリスアクイホリウム、ベロニカオフィシナリス、ヘンナ、ヘンルーダ、ホウキギ、ボウシュウボク、ボウシュンカ、ホウセンカ、ホウライシダ、ホウレンソウ、ホークウィード、ホオノキ、ホクベイフウロソウ、ボコアプロウアセンシス、ボスウェリアセラタ、ホソバセンナ、ホソババレンギク、ボダイジュ、ボタン、ホップ、ポテリウムオフィ
シナレ、ホホバ、ポリゴナツムムルチフロルム、ボルド、ポンカン、マカデミア、マグノリアオフィシナリス、マグノリアビオンジ、マグワ、マゴジャクシ、マサキ、マダケ、マツ、マツリカ、マテチャ、マドンナリリー、マヨラナ、マリアアザミ、マルピギアグラブラ、マルメロ、マロニエ、マンゴー、マンゴスチン、マンシュウアカジカ、マンシュウアカマツ、マンジュギク、マンダリンオレンジ、マンドレイク、ミシマサイコ、ミズハッカ、ミズレモン、ミチヤナギ、ミツガシワ、ミトラカーパススケーバー、ミモザテヌイフローラ、ミルシアリアデュビア、ミルラ(別名モツヤクジュ)、ミロタムヌスフラベリフォリア、ミロバラン、ムクロジ、ムラサキ、ムラサキシキブ、ムラサキセンブリ、ムラサキバレンギク、ムラヤコエンジー、メボウキ、メマツヨイグサ、メリアアザジラクタ、メリッサ(別名コウスイハッカ)、メリロート、メロスリア、メロン、メンタアルベンシス、モウコヨモギ、モウレラフルビアチリス、モクレン、モスカータバラ、モスビーン、モツヤクジュ、モモ、モモタマナ、ヤクモソウ、ヤグルマギク、ヤシャブシ、ヤチヤナギ、ヤナギハッカ、ヤナギラン、ヤマグワ、ヤマザクラ、ヤマノイモ、ヤマヨモギ、ユウガオ、ユーカリ、ユーパトリウムアヤパナ、ユーパトリウムレバウジアヌムベルトニ、ユキノシタ、ユズ、ユソウボク、ユチャ、ユッカグラウカ、ユッカシジゲラ、ユリ、ヨウシュツルキンバイ、ヨウシュホオズキ、ヨウシュヤマゴボウ、ヨーロッパアキノキリンソウ、ヨーロッパキイチゴ、ヨーロッパグリ、ヨーロッパクロヤマナラシ、ヨーロッパシラカバ、ヨーロッパブナ、ヨーロッパマンネングサ、ヨーロッパモミ、ヨモギ、ヨモギギク、ライチー(別名レイシ)、ライマメ、ライム、ライムギ、ライラック、ラジアータマツ、ラタニア、ラッカセイ、ラナンキュラスフィカリア、ラバンデュラハイブリダ、ラフマ、ラベンダー、ラリックスエウロパエア、ラレアディバリカタ、ラレアメキシカナ、ランブータン、リソウ、リソサムニウムカルカラム、リトセアグルチノサ、リュウガン、リリオスマオバタキ、リンゴ、ルイボス、ルピヌススブカルノスス、ルブスビロスス、ルムプヤン、ルリジサ、ルリヒエンソウ、レスペデザ、レセダルテオラ、レタス、レダマ、レダムパルストレ、レバノンスギ、レビスチクムオフィシナーレ、レモン、レモングラス、レンゲソウ、ローズウッド、ローズマリー、ローブッシュブルーベリー、ローマカミツレ、ローレル(別名月桂樹)、ログウッド、ロブスタコーヒーノキ、ワイルドタイム、ワサビ、ワサビダイコン、ワサビノキ、ワタスギギク、ワタフジウツギ、ワルテリアインディカ、ワレモコウ等の植物;
【0062】
アスコフィルムノドスム、アナメ、オオウキモ、オキナワモズク、ギガルチナステラータ、クジェルマニエラギラタ、サルガッスムフィリペンデュラ、サルガッスムフシフォルム、サルガッスムムティカム、スファセラリアスコパリア、デュルビレアアンタルチカ、パディナパボニカ、ヒマンタリアエロンガタ、フカスセラツス、ペルベチアカナリクラタ、マクロシスティスピリフェラ、ミツイシコンブ、ラミナリアオクロロイカ、ラミナリアクロウストニ、ラミナリアディギタータ、ラミナリアヒペルボレア、ワカメ、アスパラゴプシスアルマタ、イギス、カギイバラノリ、カタメンキリンサイ、ゲリジウムカーチラギネウム、サイミ、シマテングサ、ダルス、チノリモ、トチャカ、ポルフィリジウムクルエンタム、マルバチシマクロノリ、リソサムニウムコラリオイデス、アナアオサ、クロレラエメルソニ、クロレラピレノイドーサ、デュナリエラサリナ、デュナリエラバーダウィル、ヒラアオノリ、スピルリナプラテンシス、スピルリナマキシマ、ハスレアオストレアリア、デレセリアサングイネア、ピケアロブスタ、プリュウロクリシスカルテレ、ヘマトコッカスプルビアリス、ラン藻、コンドルスクリスプス、サンゴモ、シーウィップ、赤藻等の藻類;
【0063】
エベルニアフルフラセア、ツノマタゴケ、ウスニアバルバタ、オシャグジタケ、カバアナタケ、シイタケ、ニンギョウタケ、ヒメマツタケ、フユムシナツクサタケ、カバアナタケ、チョレイマイタケ、冬虫夏草等の地衣類や菌糸類が挙げられる。
【0064】
植物由来エキスは上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.0001〜5質量%が好ましく、0.001〜1質量%がより好ましい。
【0065】
亜鉛化合物としては、例えば、酢酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、リシノレイン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、アスパラギン酸亜鉛、アセチルメチオニン亜鉛、グルコン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、ポリピロリドンカルボン酸亜鉛、ピコリン酸亜鉛等の有機酸亜鉛塩;p−フェノールスルホン酸亜鉛等のスルホン酸亜鉛塩、アスコルビルリン酸亜鉛、セチルリン酸亜鉛ナトリウム、DNA亜鉛等のリン酸エステル亜鉛塩;ジンクピリチオン等の亜鉛錯体;(銀/亜鉛/アンモニウム)ゼオライト、ケイ酸(アンモニウム/銀/亜鉛/アルミニウム)等の亜鉛担持ゼオライト;酸化アルミニウム/亜鉛、酸化アルミニウム/亜鉛/セリウム、酸化アルミニウム/亜鉛/鉄等の水酸化アルミニウム等の焼成物;硫酸亜鉛、硫化亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛アンモニウム、硫酸亜鉛アルミニウム、硫酸亜鉛カリウム、ヨウ化亜鉛、塩基性炭酸亜鉛等の無機亜鉛塩;(水酸化/炭酸)(Mg/Al/亜鉛)、酸化亜鉛等が挙げられる。これらの中でも、水に溶解して亜鉛イオンになりやすい化合物が好ましく、20℃における水100gへの溶解度が5g以上であることが好ましく、溶解度が10g以上であることが更に好ましい。このような亜鉛化合物としては、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛、臭化亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛アンモニウム、硫酸亜鉛アルミニウム、硫酸亜鉛カリウム、ヨウ化亜鉛等が挙げられる。
【0066】
亜鉛化合物は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜3質量%がより好ましい。
【0067】
増粘剤としては、例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、セルロース又はその誘導体、ケラチン及びコラーゲン又はそれらの誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、βグルカン及びβグルカン誘導体(但し、本発明のカチオン化βグルカンを除く)、ジェランガム、デキストラン、α−グルコース及びα−グルコースの誘導体等が挙げられる。
【0068】
増粘剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜10質量%がより好ましい。
【0069】
油剤としては、通常皮膚化粧料に用いられる揮発性及び不揮発性の油剤及び溶剤及び樹脂が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わないが、ハンドリングに優れる液体が好ましい。油剤としては、例えば、セチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;ラウリン酸、ウンデシレン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ラノリン脂肪酸等の高級脂肪酸;ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル、アジピン酸ジイソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、及び2−エチルヘキサン酸セチル等のエステル類;流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ;ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂;ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコーン化合物;パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合物;ポリブテン、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー等のポリオレフィン又はオレフィンオリゴマー;ミネラルオイル、軽質流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素等が挙げられる。
【0070】
油剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.1〜90質量%が好ましく、0.5〜70質量%がより好ましい。
【0071】
色素としては、例えば、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素等が挙げられる。
【0072】
顔料としては、例えば、酸化チタン等の白色顔料、シリカ、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料が挙げられる。これらの顔料の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。これらの顔料は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもよい。
【0073】
色素及び/又は顔料は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.1〜90質量%が好ましく、0.5〜70質量%がより好ましい。
【0074】
抗菌剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン等のパラベン系抗菌剤;チアベンダゾール、2−ベンツイミダゾリルカルバミン酸メチルプリベントール等のイミダゾール系抗菌剤;トリクロロカルバニリド、クロフルカルバン等のカーバニリド系抗菌剤;ベンゾチアゾール等のチアゾール系抗菌剤;デブコナゾール、カビノン等のトリアジン系抗菌剤;クロルヘキシジン塩酸塩、ポリヘキサメチレンビグアナイド等のビグアナイド系抗菌剤等が挙げられる。
【0075】
抗菌剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよいが、これらの抗菌剤を併用する場合には、人体に対する刺激性等を考慮して慎重に使用すべきである。その配合量は概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜10質量%が好ましく、0.03〜3質量%がより好ましい。
【0076】
pH調整剤としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。これらのpH調整剤は、前記の第3級アミン及びアミドアミンからなるカチオン性界面活性剤の調製に用いる酸塩基と同一でも異なっても良い。
【0077】
pH調整剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。
【0078】
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、フィチン酸等が挙げられる。
【0079】
酸化防止剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。
【0080】
紫外線吸収剤としては、例えば、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン等のサリチル酸系;パラアミノ安息香酸、エチルジヒドロキシプロピルパラアミノ安息香酸、グリセリルパラアミノ安息香酸、オクチルジメチルパラアミノ安息香酸、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルへキシル等のPABA系;4−(2−β−グルコピラノシロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその三水塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2、2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系;パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(別名;パラメトキシケイ皮酸オクチル)、ジパラメトキシケイ皮酸モノ-2-エチルヘキサン酸グリセリル、2,5−ジイソプロピルケイ皮酸メチル、2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩等のケイ皮酸系;2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等のベンゾイルメタン系;2−シアノ−,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルヘキシルエステル(別名;オクトクリレン)、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルへキシル、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオン、シノキサート、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、オクチルトリアゾン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、これらの高分子誘導体、及びシラン誘導体が挙げられる。
【0081】
紫外線吸収剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜1質量%がより好ましい。
【0082】
保湿成分としては、例えば、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ等が挙げられる。
【0083】
保湿成分は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜30質量%が好ましく、0.01〜20質量%がより好ましい。
【0084】
酵素としては、例えば、アシルコエンチームAデサチュラーゼ、アミノペプチダーゼ、アミログルコシダーゼ、オキシドレダクターゼ、カタラーゼ、グルコースオキシダーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ、ダイズペルオキシダーゼ、デキストラン固定化プロテアーゼ、トランスグルタミナーゼ、ヒアルロニダーゼ、プロテアーゼ、ヘスペリジナーゼ、ラクトペルオキシダーゼ、リパーゼ等が挙げられる。
【0085】
酵素は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。
【0086】
香料は、化粧料組成物に香気、香りを付与するため、あるいは不快臭をマスクするために配合される。化粧料組成物に一般的に配合される香料であれば特に限定されるものではなく、前記の生理活性成分等に例示した各種抽出物を含め、種々の植物の花、種子、葉、根等から抽出した香料、海藻類から抽出した香料、動物の各部位または分泌物から抽出した香料(例えば、じゃこう、マッコウ)、人工的に合成した香料(例えば、メントール、ムスク、酢酸エステル、バニラ)が例示される。
【0087】
香料は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜3質量%がより好ましい。
【0088】
本発明の化粧料組成物は、例えば、シャンプー、ドライシャンプー、リンス一体型シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアパック、ヘアトリートメント、ヘアトニック、ポマード、チック、ヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアフォーム、ヘアムース、ヘアミスト、ヘアローション、パーマネントウエーブ剤、染毛剤等のヘアケア化粧料;洗顔料、洗顔クリーム、洗顔フォーム、クレンジングクリーム、クレンジングフォーム、ハンドソープ、ボディーソープ、ボディローション、サンスクリーン剤、化粧水、乳液、美容液、フェイスクリーム、コールドクリーム、フェイスパック、制汗剤、シェービングソープ、シェービングフォーム、シェービングオイル、シェービングローション、、アフターシェーブローション、アフターサンローション、等のスキンケア化粧料;ファンデーション、コンシーラー、フェイスパウダー、ほほ紅、マスカラ、アイライナー、アイシャドウ等のメイクアップ化粧料;リップクリーム、入浴剤等に使用でき、中でも、シャンプー、ヘアリンス、リンス一体型シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアパック、ヘアトリートメント、ヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアフォーム、ヘアムース、ヘアミスト、ヘアローション、ヘアリキッド、マスカラ、ファンデーション、アイライナー、アイシャドウ、ボディソープ、ハンドソープ、洗顔料、化粧水、美容液、フェイスパック、クレンジングクリーム、リップクリーム、シェービングローション、アフターサンローション、入浴剤、フェイスクリームに好ましく使用できる。
【0089】
次に、本発明の化粧料組成物の種類別の配合例を示す。なお、下記の処方例の成分のうち、「カチオン化βグルカン」が本発明のカチオン化βグルカンである。また、配合量の単位は質量%であり、配合量が「残部」となっているものは、配合量の合計が100質量%になるようにその配合量を調整していることを意味する。
【0090】
まず、シャンプーの処方例として、下記の処方例1〜50を示す。
【0091】
【表1】

【0092】
【表2】

【0093】
【表3】

【0094】
【表4】

【0095】
【表5】

【0096】
【表6】

【0097】
【表7】

【0098】
【表8】

【0099】
【表9】

【0100】
【表10】

【0101】
【表11】

【0102】
【表12】

【0103】
【表13】

【0104】
【表14】

【0105】
【表15】

【0106】
【表16】

【0107】
【表17】

【0108】
【表18】

【0109】
【表19】

【0110】
【表20】

【0111】
ヘアリンスの処方例として、下記の処方例51〜56を示す。
【表21】

【0112】
【表22】

【0113】
【表23】

【0114】
【表24】

【0115】
【表25】

【0116】
リンス一体型シャンプーの処方例として、下記の処方例57〜58を示す。
【表26】

【0117】
ヘアコンディショナーの処方例として、下記の処方例59〜61を示す。
【表27】

【0118】
【表28】

【0119】
ヘアパックの処方例として、下記の処方例62〜63を示す。
【表29】

【0120】
ヘアトリートメントの処方例として、下記の処方例64を示す。
【表30】

【0121】
ヘアクリームの処方例として、下記の処方例65〜67を示す。
【表31】

【0122】
【表32】

【0123】
ヘアワックスの処方例として、下記の処方例68〜70を示す。
【表33】

【0124】
【表34】

【0125】
ヘアジェルの処方例として、下記の処方例71〜73を示す。
【表35】

【0126】
【表36】

【0127】
ヘアフォームの処方例として、下記の処方例74〜75を示す。
【表37】

【0128】
ヘアムースの処方例として、下記の処方例76を示す。
【表38】

【0129】
ヘアミストの処方例として、下記の処方例77を示す。
【表39】

【0130】
ヘアローションの処方例として、下記の処方例78〜79を示す。
【表40】

【0131】
ヘアリキッドの処方例として、下記の処方例80を示す。
【表41】

【0132】
マスカラの処方例として、下記の処方例81〜88を示す。
【表42】

【0133】
【表43】

【0134】
【表44】

【0135】
【表45】

【0136】
ファンデーションの処方例として、下記の処方例89〜99を示す。
【表46】

【0137】
【表47】

【0138】
【表48】

【0139】
【表49】

【0140】
【表50】

【0141】
アイシャドウの処方例として、下記の処方例103〜110を示す。
【表51】

【0142】
【表52】

【0143】
【表53】

【0144】
ボディーソープの処方例として、下記の処方例111〜112を示す。
【表54】

【0145】
【表55】

【0146】
【表56】

【0147】
【表57】

【0148】
【表58】

【0149】
【表59】

【0150】
【表60】

【0151】
【表61】

【0152】
【表62】

【0153】
【表63】

【0154】
美白化粧水の処方例として、下記の処方例135〜136を示す。
【表64】

【0155】
美容液の処方例として、下記の処方例137〜145を示す。
【表65】

【0156】
【表66】

【0157】
【表67】

【0158】
乳液の処方例として、下記の処方例146〜159を示す。
【表68】

【0159】
【表69】

【0160】
【表70】

【0161】
【表71】

【0162】
【表72】

【0163】
【表73】

【0164】
【表74】

【0165】
クレンジングクリームの処方例として、下記の処方例164〜166を示す。
【表75】

【0166】
【表76】

【0167】
ファンデーションの処方例として、下記の処方例167〜168を示す。
【表77】

【0168】
リップクリームの処方例として、下記の処方例169〜170を示す。
【表78】

【0169】
シェービングローションの処方例として、下記の処方例171〜172を示す。
【表79】

【0170】
アフターサンローションの処方例として、下記の処方例173〜184を示す。
【表80】

【0171】
入浴剤の処方例として、下記の処方例175〜176を示す。
【表81】

【0172】
フェイスクリームの処方例として、下記の処方例177〜187を示す。
【表82】

【0173】
【表83】

【0174】
【表84】

【0175】
【表85】

【0176】
ハンドソープの処方例として、下記の処方例188〜189を示す。
【表86】

【0177】
【表87】

【0178】
本発明のカチオン化βグルカンのうち、本発明のカチオン化β−1,3−1,6−グルカン、即ち、前記一般式(1a)で表されるユニット及び(4a)で表されるユニットからなるβグルカンの、一部の水酸基の水素原子が一般式(5)で表される基で置換されたカチオン化βグルカンは、抗菌性に優れており、特に、黄色ぶどう球菌に対して、高い抗菌性を示す。本発明のカチオン化β−1,3−1,6−グルカンは、化粧料組成物に抗菌性を付与することができ、毛髪や皮膚に付着して効果を発揮することができることから、シャンプー、ドライシャンプー、リンス一体型シャンプー、洗顔料、洗顔クリーム、洗顔フォーム、クレンジングクリーム、クレンジングフォーム、ハンドソープ、ボディーソープ等の洗浄性を有する化粧料組成物に使用した場合でも、毛髪や皮膚に抗菌性を付与することが可能である。
【0179】
また、本発明のカチオン化カチオン化β−1,3−1,6−グルカンは、抗菌、殺菌、消毒、防黴等の目的で、公知の抗菌剤、消毒剤、防黴剤と同様に使用することができ、化粧料組成物以外にも、例えば、医療器具類や患部の消毒洗浄を目的とする医療用洗浄剤、食器等を殺菌する家庭用洗浄剤、食品工業用洗浄剤、衣料用柔軟剤、ウェットティッシュ、便座クリーナー等の用途に好適に使用できる。
【実施例】
【0180】
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。尚、特に限定のない限り、実施例中の「部」や「%」は質量基準によるものである。
〔カチオン化βグルカン1の製造〕
攪拌機を備えた200mlのフラスコに、水を25g、イソプロピルアルコール125ml、黒酵母菌(アウレオバシジウム属)による発酵培養液から抽出したβ−1,3−1,6−グルカン[質量平均分子量310000、一般式(4a)で表されるユニットに対する(1a)で表されるユニットのモル比は1.3]の粉末を2.26g、触媒として水酸化ナトリウム5g、カチオン化剤としてグリシジルトリメチルアンモニウムクロライドを2.12g(10mmol)を添加し、25℃で30分間攪拌した。その後、系内の温度を50℃に昇温し、50℃で5時間撹拌を続け反応を行った。反応終了後、酢酸で系内を中和した後に攪拌を停止させ、そのまま自然冷却しながら3時間放置すると、カチオン化反応により得られたカチオン化βグルカンが系内に沈殿した。この沈殿物をろ過し、イソプロピルアルコールで洗浄した後、乾燥してカチオン化βグルカン1の粉末を得た。カチオン化βグルカン1のカチオン化度は0.47であった。
【0181】
なお、使用したβ−1,3−1,6−グルカンは水分を含んでおり、226gでグルコースユニット1mol、2.26gでグルコースユニット10mmolに相当する。β−1,3−1,6−グルカンの純度は、カールフィッシャー法による水分測定、及び下記のフェノール−硫酸法によるグルコースユニット含量の測定により決定した。カチオン化度は、下記のフェノール−硫酸法により求めた測定サンプル中のグルコースユニットのモル濃度と、下記のコロイド滴定法の測定により求めた測定サンプル中のカチオン性基のモル濃度より求めた。
【0182】
<単糖ユニット含量の測定方法>
糖の定量法として一般的なフェノール硫酸法(Methods in Carbohydrate Chemistry vol.1,pp.380-394に準拠)により、サンプル中の単糖ユニット含量を求めた。なお、検量線のための標準物質はグルコースを用いた。
【0183】
<カチオン性基含量の測定方法>
指示薬として0.1質量%トルイジンブルー水溶液を用い、ポリビニル硫酸カリウム(N/400)で滴定し、滴定量からサンプル中のカチオン性基含量を求めた。
【0184】
<カチオン化度の算出>
カチオン化度=サンプル中のカチオン性基含量/サンプル中の単糖ユニット含量
【0185】
〔カチオン化βグルカン2〜4の製造〕
グリシジルトリメチルアンモニウムクロライドの使用量を変更した以外は、カチオン化βグルカン1の製造例と同様の操作を行い、カチオン化βグルカン2〜4を得た。下記の表86に、カチオン化βグルカン2〜4の質量平均分子量とカチオン化度を示す。なお、カチオン化度は上記の方法により算出した。
【0186】
〔カチオン化βグルカン5の製造〕
β−1,3−1,6−グルカンの代わりに、β−1,3−グルカン(質量平均分子量320000)を使用した以外は、カチオン化βグルカン1の製造例と同様の操作を行い、カチオン化βグルカン5を得た。下記の表86に、カチオン化βグルカン5の質量平均分子量とカチオン化度を示す。
【0187】
〔比較例の試験ポリマー〕
比較例として、カチオン化ヒアルロン酸、カチオン化セルロース、カチオン化βグアーガム、β−1,3−1,6−グルカンを用いた。それぞれの質量平均分子量とカチオン化度を下記の表86に示す。なお、カチオン化ヒアルロン酸は上記方法によるカチオン性基含量の測定が困難であることから、サンプルの窒素含量を測定し、窒素含量と単糖ユニット(グルクロン酸ユニットとN−アセテルグルコサミンユニット)の含量から、カチオン化度を算出した。
【0188】
【表88】

【0189】
実施例1〜5及び比較例1〜4の試験ポリマーについて、毛髪を用いて、下記の方法にて、帯電性試験、静電気発生試験、摩擦係数測定を行った。結果を表89に示す。
【0190】
〔試験毛髪の調製〕
以下の工程により試験毛髪を調製した。なお、洗浄工程のみの試験毛髪を健常毛、ダメージ工程を5回繰り返した試験毛髪をダメージ毛とした。
<洗浄工程>
長さ10cmの同一人物の毛髪1gを、2.5質量%のノニオン界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム)水溶液200mlに入れて40℃で30分間攪拌することにより洗浄し、流水で2分間すすいだ後、ドライヤーで乾燥する。
<ダメージ工程>
健常毛1gを、4.5質量%過酸化水素水溶液と2.5質量%アンモニア水溶液との等量を混合物200mlに入れて25℃で30分間攪拌することにより、毛髪にダメージを与えた後、流水で2分間すすぎドライヤーで乾燥させる。
<吸着工程>
ダメージ毛1gを、0.1質量%試験ポリマー200mlに40℃で20分間浸漬し、流水で2分間すすいだ後、ドライヤーで乾燥する。
【0191】
[帯電性試験]
静電気測定器(シムコジャパン社製、型式FMX003)を使用して、温度22℃、湿度25%の条件で試験毛髪の表面電位を測定した。測定は試験毛髪の違う部分を10回測定し、その平均値を表面電位とした。通常、健常毛は正に、ダメージ毛は負に帯電することが知られており、ダメージ毛へのカチオン性物質の吸着量が多いほど正側に帯電する。即ち、吸着量が多いほどトリートメント効果が高いことを示す。
【0192】
[静電気発生試験]
温度22℃、湿度25%の条件下で、試験毛髪を、ポリエチレンテレフタレート樹脂製シート(PETシート)に30回摩擦させ、試験毛髪に静電気を発生させた後、静電気測定器(シムコジャパン社製、FMX003)を使用して、温度22℃、湿度25%の条件で試験毛髪の静電気量を測定した。静電気量の少ないものほど、ブラッシング等の外的な影響による静電気の発生量が少なく、ブラッシング等による髪のまとまりがよくセットしやすいことを示す。
【0193】
[摩擦係数測定]
摩擦感テスター(カトーテック製、型式KES−SE)を使用して、温度22℃、湿度25%の条件で試験毛髪の平均摩擦係数を測定した。なお、試験にはガラス板に試験毛髪を20本貼り付けたものを用い、加重25g、移動速度1mm/秒、センサーには指紋タイプセンサー(金属製)を用いた。平均摩擦係数が低いほど、毛髪の手触りや指通りがよいことを示す。
【0194】
【表89】

【0195】
表89の結果から、本発明のカチオン化βグルカンは毛髪に対して、高いコンディショニング効果を有することがわかる。即ち、表89では、本発明のカチオン化βグルカンはいずれも、帯電性試験において正に帯電して下り、ダメージ毛への吸着量が多く、トリートメント効果が高いことがわかる。を示している。静電気発生試験からは、本発明のカチオン化βグルカンがいずれも、静電気の発生量が少なく、シャンプーやリンスに配合することにより、ブラッシング等による髪のまとまりがよくセットしやすくなることをしている。摩擦係数測定の結果からは、本発明のカチオン化βグルカンがダメージを受けた毛髪の手触りや指通りを改善する効果が大きいがよいことを示す。また、これらの効果は、特に本発明のカチオン化β−1,3−1,6−グルカンにおいて顕著である。
【0196】
化粧水での評価
前記処方例122に基づき、下記表90の処方で配合した化粧水を用いて、専門パネリスト(10名)による実使用により、使用後のしっとり感及びふっくら感(肌に弾力がありみずみずしい感じ)について官能評価を行った。評価は下記評価点基準による10名の平均点を算出して判定した。結果を表92に示す。
【0197】
【表90】

【0198】
(しっとり感の評価点基準)
5点:しっとり感がある
4点:ややしっとり感がある
3点:普通
2点:ややしっとり感がない
1点:しっとり感がない
(ふっくら感の評価点基準)
5点:ふっくら感がある
4点:ややふっくら感がある
3点:普通
2点:ややふっくら感がない
1点:ふっくら感がない
【0199】
洗顔料での評価
前記処方例120に基づき、下記表91の処方で配合した洗顔料を用いて、専門パネリスト(10名)による実使用により、使用後のしっとり感及びふっくら感(肌に弾力がありみずみずしい感じ)について官能評価を行った。評価は前記化粧水での評価と同じ評価基準による10名の平均点を算出して判定した。
【0200】
【表91】

【0201】
【表92】

【0202】
表92の結果から、本発明のカチオン化βグルカンは皮膚に対して、高いコンディショニング効果を有することがわかる。即ち、表92では、本発明のカチオン化βグルカンを配合した化粧水及び洗顔料はいずれも、使用後の肌のしっとり感やふっくら感に優れており、これらの効果は特にカチオン化β−1,3−1,6−グルカンにおいて顕著である。
【0203】
上記実施例1〜5若しくは比較例1〜4の試験ポリマー並びに化粧料組成物の抗菌剤として一般的なフェノキシエタノールを用いて下記の方法で抗菌性を測定した。結果を表93に示す。
[抗菌性試験方法]
試験サンプルを滅菌水で希釈し、試験サンプルの濃度が10240μg/mlの試験液を調整した。以下、ブイヨン培地(ミューラーヒントン培地)により試験液の2倍希釈を繰り返し、試験サンプルの濃度が10〜10240μg/mlの計11段階の濃度の試験液を調整した。ブイヨン培地で前培養した菌液を用いて、10レベルに調整した菌液を、0.01mlマイクロプレートに入れ、各種濃度の試験液を0.2ml添加してよく攪拌した。この混合溶液を37℃で24時間培養し、培養終了後、マイクロプレートの濁度を測定し、被験菌の生育を阻害した最低濃度を最小発育濃度(MIC)とした。最小発育濃度が低いほど、抗菌性が高いことを示す。なお、試験には黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC12732)を使用した。
【0204】
【表93】

【0205】
表93の結果から、本発明のカチオン化βグルカンのうち、本発明のカチオン化β−1,3−1,6−グルカンが、高い抗菌性を有することがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0206】
本発明のカチオン化βグルカンは、コンディショニング効果が高いことから、シャンプー、リンス、ボデイーソープ、洗顔剤等の身体や毛髪の洗浄や処理を目的とする化粧料組成物に好適に使用することができる。更に、本発明のカチオン化β−1,3−1,6−グルカンは高い抗菌性を有することから、医療器具類や患部の消毒洗浄を目的とする医療用洗浄剤、食器等を殺菌する家庭用洗浄剤、食品工業用洗浄剤、衣料用柔軟剤、ウェットティッシュ、便座クリーナー等の用途に好適に使用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の一般式(1)〜(4)で表されるユニットのいずれか少なくとも1つを含有することを特徴とするカチオン化βグルカン:
一般式(1)
【化1】

[式中、R〜Rは、水素原子又は下記の一般式(5)で表される基を表す。ただし、R〜Rのいずれか少なくとも1つは下記の一般式(5)で表される基でなければならない。]
一般式(2)
【化2】

[式中、R〜Rは、水素原子又は下記の一般式(5)で表される基を表す。ただし、R〜Rのいずれか少なくとも1つは下記の一般式(5)で表される基でなければならない。]
一般式(3)
【化3】

[式中、R及びRは、水素原子又は下記の一般式(5)で表される基を表す。ただし、R及びRのいずれか少なくとも1つは下記の一般式(5)で表される基でなければならない。]
一般式(4)
【化4】

[式中、R〜R14は、水素原子又は下記の一般式(5)で表される基を表す。ただし、R〜R14のいずれか少なくとも1つは下記の一般式(5)で表される基でなければならない。]
一般式(5)
【化5】

(式中、R15〜R17は、炭素数1〜3のアルキル基を表し、R18は、炭素数1〜6のアルキレン基又は炭素数2〜6のヒドロキシアルキレン基を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。)
【請求項2】
カチオン化βグルカンが、下記の一般式(1a)〜(4a)で表されるユニットからなる群から選ばれる少なくとも1種のユニットからなるβグルカンの、一部の水酸基の水素原子が前記一般式(5)で表される基で置換されたカチオン化βグルカンである、請求項1記載のカチオン化βグルカン:
一般式(1a)
【化6】

一般式(2a)
【化7】

一般式(3a)
【化8】

一般式(4a)
【化9】

【請求項3】
カチオン化βグルカンが、前記一般式(1a)で表されるユニット及び(4a)で表されるユニットからなるβグルカンの、一部の水酸基の水素原子が一般式(5)で表される基で置換されたカチオン化βグルカンである、請求項1または2記載のカチオン化βグルカン。
【請求項4】
前記一般式(1)で表されるユニット、前記一般式(1a)で表されるユニット、前記一般式(4)で表されるユニット及び前記(4a)で表されるユニットからなる群から選択される少なくとも3つのユニットからなる、請求項1または2記載のカチオン化βグルカン。
【請求項5】
カチオン化度が0.1〜2である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のカチオン化βグルカン。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載のカチオン化βグルカンを含有する化粧料組成物。
【請求項7】
界面活性剤、キレート剤、低分子ポリオール、植物由来エキス、亜鉛化合物、増粘剤、油剤、色素、顔料、抗菌剤、保湿剤、pH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、保湿成分及び香料からなる群から選択される1種又は2種以上の成分を含有する、請求項6記載の化粧料組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−91771(P2013−91771A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−63337(P2012−63337)
【出願日】平成24年3月21日(2012.3.21)
【出願人】(000000387)株式会社ADEKA (987)
【Fターム(参考)】