説明

キャブオーバー型車両の前部構造

【課題】歩行者がフロントパネルの車幅方向両端部に衝突しても、その歩行者がフロントピラーに衝突するのを防止できるキャブオーバー型車両の前部構造の提供を課題とする。
【解決手段】キャブオーバー型車両10の前部構造において、バンパ22とフロントウインドレール16の間におけるフロントパネル20の車幅方向両端部に、車体前後方向の前側に突出する凸部30を形成し、その凸部30の車幅方向外側の面を、車体前後方向の前側から後側へ向かって車幅方向外側へ拡がるように傾斜する傾斜面30Aとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャブオーバー型車両の前部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
トラックやバンタイプのキャブオーバー型車両において、そのフロントボディ部(車体前部)のフロントパネルは、車幅方向両端部を含めて略平面状とされている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このようなフロントパネルを備えるキャブオーバー型車両においては、歩行者がフロントパネルの車幅方向両端部であるコーナー部に衝突した際には、頭部や体幹部(胸部及び腰部)がフロントピラーに直接衝突するおそれがあった。
【特許文献1】特開2002−308151号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本発明は、歩行者がフロントパネルの車幅方向両端部に衝突しても、その歩行者がフロントピラーに衝突するのを防止できるキャブオーバー型車両の前部構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のキャブオーバー型車両の前部構造は、バンパとフロントウインドレールの間におけるフロントパネルの車幅方向両端部に、車体前後方向の前側に突出する凸部が形成されており、該凸部の車幅方向外側の面が、車体前後方向の前側から後側へ向かって車幅方向外側へ拡がるように傾斜する傾斜面とされていることを特徴としている。
【0005】
請求項1に記載の発明によれば、歩行者がフロントパネルの車幅方向両端部に衝突しても、その車幅方向両端部には、車体前後方向の前側から後側へ向かって車幅方向外側へ拡がるように傾斜する傾斜面を備えた凸部が形成されているので、歩行者は、その凸部の傾斜面により車幅方向外側へ押し出される。したがって、歩行者がフロントピラーに衝突するのを防止することができる。
【0006】
また、本発明に係る請求項2に記載のキャブオーバー型車両の前部構造は、バンパとフロントウインドレールの間におけるフロントパネルの車幅方向両端部に、車体前後方向の前側に突出する凸部が取り付けられており、該凸部の車幅方向外側の面が、車体前後方向の前側から後側へ向かって車幅方向外側へ拡がるように傾斜する傾斜面とされていることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明によれば、歩行者がフロントパネルの車幅方向両端部に衝突しても、その車幅方向両端部には、車体前後方向の前側から後側へ向かって車幅方向外側へ拡がるように傾斜する傾斜面を備えた凸部が取り付けられているので、歩行者は、その凸部の傾斜面により車幅方向外側へ押し出される。したがって、歩行者がフロントピラーに衝突するのを防止することができる。
【0008】
また、請求項3に記載のキャブオーバー型車両の前部構造は、請求項2に記載のキャブオーバー型車両の前部構造において、前記凸部が、樹脂製であることを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明によれば、歩行者がフロントピラーに衝突するのを防止できるとともに、歩行者が凸部に衝突しても、その凸部は樹脂製であるため、歩行者が受ける衝突荷重を低減することができる。
【0010】
また、請求項4に記載のキャブオーバー型車両の前部構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のキャブオーバー型車両の前部構造において、前記凸部の車幅方向内側の面が、車体前後方向の前側から後側へ向かって前記フロントパネルの中央側へ拡がるように傾斜する傾斜面とされていることを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の発明によれば、歩行者が凸部の車幅方向内側へ衝突した場合にも、フロントパネルの中央側へ、その歩行者が押し出されるので、歩行者がフロントピラーに衝突するのを防止することができる。
【0012】
また、請求項5に記載のキャブオーバー型車両の前部構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のキャブオーバー型車両の前部構造において、前記凸部の車体前方側端面は、平面視で緩やかな曲面又は平面に形成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項5に記載の発明によれば、歩行者を車幅方向へ押し出すことが良好にでき、歩行者がフロントピラーに衝突するのを防止することができる。
【0014】
また、本発明に係る請求項6に記載のキャブオーバー型車両の前部構造は、キャブオーバー型車両の前部構造において、バンパとフロントウインドレールの間におけるフロントパネルの車幅方向両端部が、平面視で斜めに切り欠かれた傾斜面とされていることを特徴としている。
【0015】
請求項6に記載の発明によれば、歩行者がフロントパネルの車幅方向両端部に衝突しても、その車幅方向両端部は、平面視で斜めに切り欠かれた傾斜面とされているので、歩行者は、その傾斜面により車幅方向外側へ押し出される。したがって、歩行者がフロントピラーに衝突するのを防止することができる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、歩行者がフロントパネルの車幅方向両端部に衝突しても、その歩行者がフロントピラーに衝突するのを防止できるキャブオーバー型車両の前部構造を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1はキャブオーバー型車両を示す概略斜視図であり、図2はキャブオーバー型車両の第1実施例の前部構造を示す概略斜視図、図3はキャブオーバー型車両の第1実施例の前部構造を示す概略平面図である。
【0018】
なお、図において、車体前方向を矢印FRで示し、車体上方向を矢印UPで示し、車幅方向外側を矢印OUTで示す。また、図1で示すキャブオーバー型車両10はバンタイプとされているが、キャブオーバー型車両10としてはトラックもある。まず、第1実施例について説明する。
【0019】
図1、図2で示すように、このキャブオーバー型車両10のフロントボディ部(車体前部)12は、閉断面形状とされた車体骨格部材であるフロントピラー(Aピラー)14と、フロントシールドガラス18を支持するフロントウインドレール16と、フロントパネル20と、フロントパネル20の車幅方向両端部に車体前方側へ向かって突出形成された左右一対のフロントコーナーパネル(凸部)30と、フロントパネル20の車体下方側に車体前方側へ向かって突設されたバンパ22と、左右一対のフロントコーナーパネル30に設けられた左右一対の前照灯24と、左右一対のドア28に取り付けられた左右一対のサイドミラー26とで主に構成されている。
【0020】
図3(A)で示すように、凸部としての左右一対のフロントコーナーパネル30は、バンパ22とフロントウインドレール16の間において、平面視及び側面視で略台形状となるように車体前方側へ突出形成されており、その車体前方向への突出長さLは、フロントコーナーパネル30の車体前方側端面が、バンパ22の車体前方側端面よりも車体前方向へ突出することのない長さとされている。
【0021】
これは、キャブオーバー型車両10に歩行者が衝突したときに、バンパ22により歩行者の下肢を跳ね上げることにより、歩行者の車体前方側への倒れ込みを防止するとともに、歩行者の頭部や体幹部(胸部及び腰部)が、フロントコーナーパネル30の後述するパネル面30A、30Bに当接するように誘導するためであり、更には、バンパ22の衝突エネルギー吸収特性を最大限に利用できるようにするためである。
【0022】
なお、前照灯24は、図示のように、例えばフロントコーナーパネル30の車体下方側に設けられるが、前照灯24の設置位置は、特に限定されるものではない。また、フロントコーナーパネル30の車体上下方向(高さ方向)の長さ(高さ)H(図2参照)は、バンパ22の車体上方側端部からフロントウインドレール16の車体下方側端部までの長さ(高さ)とほぼ同等とされている。
【0023】
これにより、歩行者が、キャブオーバー型車両10の車幅方向両端部に衝突したときに、例えば身長が約120cmの歩行者(例えば子供)の重心(高さ方向における中央)位置から、例えば身長が約170cmの歩行者(例えば大人)の重心(高さ方向における中央)位置まで、その所定長さL突出したフロントコーナーパネル30に当接できる構成である。
【0024】
また、上記したように、フロントコーナーパネル30の突出形状は、車幅方向外方側のパネル面(略車幅方向を向く側面)30Aが、車体前方側から車体後方側へ向かって車幅方向外方側へ拡がるように傾斜する傾斜面とされるとともに、車幅方向内方側のパネル面(略車幅方向を向く側面)30Bが、車体前方側から車体後方側へ向かってフロントパネル20の中央側へ拡がるように傾斜する傾斜面とされた平面視略台形状とされている。
【0025】
そして、その車幅方向外方側のパネル面30Aの傾斜角度αは、車幅方向に対して鋭角とされ、本実施例では傾斜角度α=60°とされている。同様に、車幅方向内方側のパネル面30Bの傾斜角度βも、車幅方向に対して鋭角とされ、本実施例では傾斜角度β=60°とされている。なお、これら傾斜角度α、βは、車幅方向に対してそれぞれα=60°、β=60°に限定されるものではないが、α=45°〜60°、β=45°〜60°とされることが、空気抵抗の低減と、歩行者を車幅方向へ良好に押し出す上で望ましい。
【0026】
また、図1〜図3(A)ではフロントコーナーパネル30の車体前方側端面を、平面視で直線形状(平面状)に形成しているが、図3(B)で示すように、フロントコーナーパネル30の車体前方側端面を、平面視で緩やかな曲線形状に形成してもよい。この場合、その車幅方向両端部にも鋭角な部位が存在しないように、連続的に緩やかな曲線形状に形成した方が、衝突した歩行者に対する傷害をより軽減できるので望ましい。
【0027】
以上のような構成とされたキャブオーバー型車両10の第1実施例の前部構造において、次にその作用について説明する。上記したように、キャブオーバー型車両10のフロントパネル20の車幅方向両端部には、車体前方向に平面視及び側面視で略台形状に所定長さL突出したフロントコーナーパネル30が一体に形成されている。
【0028】
したがって、歩行者が、フロントコーナーパネル30の車幅方向外方側の稜線30Cより車幅方向外方側に衝突した場合には、傾斜角度αとされたパネル面30Aにより車幅方向外方側へ押し出される。これにより、歩行者は、フロントピラー14ヘの頭部や体幹部(胸部及び腰部)の衝突が回避され、その傷害低減が可能となるとともに、歩行者の車体前方側への倒れ込みも防止できる。
【0029】
また、歩行者が、フロントコーナーパネル30の車幅方向内方側の稜線30Dより車幅方向内方側に衝突した場合には、傾斜角度βとされたパネル面30Bにより車幅方向内方側へ誘導される(押し出される)。したがって、歩行者は、上記と同様に、フロントピラー14ヘの頭部や体幹部(胸部及び腰部)の衝突が回避され、その傷害低減が可能となる。
【0030】
なお、図4で示すように、車幅方向内方側のパネル面30Bを形成せずに、フロントパネル20の車体前方側端面を、左右のフロントコーナーパネル30の車体前方側端面と面一になるまで、車体前方向へ張り出した形状に形成してもよい。つまり、フロントコーナーパネル30には、車幅方向外方側に傾斜角度αのパネル面30Aのみを形成し、フロントパネル20の車幅方向両端部に、平面視で斜めに切り欠かれた傾斜面(パネル面30A)が形成されるような構成にしてもよい。
【0031】
このような構成にしても、歩行者が、フロントコーナーパネル30の車幅方向外方側に衝突した場合には、傾斜角度αとされたパネル面30Aにより車幅方向外方側へ押し出されるため、フロントピラー14ヘの頭部や体幹部(胸部及び腰部)の衝突が回避され、その傷害低減が可能になるとともに、歩行者の車体前方側への倒れ込みも防止できる。なお、この場合も、フロントコーナーパネル30及びフロントパネル20の車体前方側端面が、バンパ22の車体前方側端面よりも車体前方向へ突出しないことは言うまでもない。
【0032】
次に、第2実施例について説明する。図5はキャブオーバー型車両の第2実施例の前部構造を示す分解概略斜視図であり、図6はキャブオーバー型車両の第2実施例の前部構造を示す概略斜視図である。なお、上記第1実施例と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
【0033】
図1〜図3で示した第1実施例のフロントコーナーパネル30は、従来のフロントパネル20の車幅方向両端部を、平面視及び側面視で略台形状の凸部となるように、プレス加工により成形することで一体に設けられているが、この第2実施例では、図5、図6で示すように、従来のフロントパネル20のバンパ22とフロントウインドレール16の間に、平面視及び側面視で略台形状となるようにプレス加工等により別途成形されたフロントコーナーパネル32が取り付けられて構成されている。
【0034】
なお、フロントコーナーパネル32をフロントパネル20に取り付ける取付手段は、例えばフロントパネル20に形成された複数(図示のものは4個)の係止孔20Aに、フロントコーナーパネル32に形成された複数(図示のものは4個)の爪部34を嵌合・係止させて取り付けることが考えられるが、これに限定されるものではない。但し、フロントコーナーパネル32は、フロントパネル20に対して交換可能に取り付けられる構成にすることが望ましい。
【0035】
また、傾斜角度α及び傾斜角度β(図3参照)とされたフロントコーナーパネル32のパネル面(略車幅方向を向く側面)32A、32Bは、歩行者との摩擦を低減させるために、例えばフッ素加工されていてもよい。また、フロントコーナーパネル32は、歩行者が衝突したときに、その歩行者が受ける衝突荷重を低減するために、樹脂材で成形されていてもよい。
【0036】
何れにしても、フロントコーナーパネル32をフロントパネル20に取り付ける構成にすると、フロントパネル20の車体下方側に設けられている前照灯24をフロントコーナーパネル32で覆うことになるため、フロントコーナーパネル32には、前照灯24から照射される光を透過させる開口部(又は窓部でもよい)36が形成されることになる。
【0037】
以上のような構成とされたキャブオーバー型車両10の第2実施例の前部構造において、次にその作用について説明する。上記したように、キャブオーバー型車両10のフロントパネル20の車幅方向両端部には、車体前方向に平面視及び側面視で略台形状に所定長さL突出するフロントコーナーパネル32が取り付けられている。
【0038】
したがって、歩行者が、フロントコーナーパネル32の車幅方向外方側の稜線32Cより車幅方向外方側に衝突した場合には、傾斜角度αとされたパネル面32Aにより車幅方向外方側へ押し出される。これにより、歩行者は、フロントピラー14ヘの頭部や体幹部(胸部及び腰部)の衝突が回避され、その傷害低減が可能となるとともに、歩行者の車体前方側への倒れ込みも防止できる。
【0039】
また、歩行者が、フロントコーナーパネル32の車幅方向内方側の稜線32Dより車幅方向内方側に衝突した場合には、傾斜角度βとされたパネル面32Bにより車幅方向内方側へ誘導される(押し出される)。したがって、歩行者は、上記と同様に、フロントピラー14ヘの頭部や体幹部(胸部及び腰部)の衝突が回避され、その傷害低減が可能となる。
【0040】
なお、図示しないが、車体前方向へ突出する凸形状とされたフロントコーナーパネル32の一部が、サイドミラー26の取付部26Aを覆うように、即ちフロントコーナーパネル32の一部が、フロントパネル20とサイドミラー26の取付部26Aとに跨って取り付けられる構成にしてもよい。この場合、サイドミラー26の取付部26Aも、フロントコーナーパネル32で覆われることになるため、サイドミラー26の取付部26Aに歩行者が衝突することによって生じる傷害も低減(回避)できる。
【0041】
また、フロントコーナーパネル32がフロントパネル20に交換可能に取り付けられる構成であると、歩行者との衝突後に、フロントコーナーパネル32が変形しても、そのフロントコーナーパネル32のみを交換すれば済むので、コスト的にも有利となる。更に、このフロントコーナーパネル32が樹脂製であると、衝突時に歩行者が受ける衝突荷重を、より効果的に低減することができる。
【0042】
ここで、実際に樹脂製(発泡スチロール)のフロントコーナーパネル32が取り付けられたキャブオーバー型車両10に、ダミーの歩行者が25km/hで衝突したときの実験結果を図7〜図9のグラフで示す。図7は衝突後に頭部に加えられる加速度の経時変化を示し、図8は衝突後に胸部に加えられる加速度の経時変化を示し、図9は衝突後に腰部に加えられる加速度の経時変化を示している。
【0043】
また、波線は比較例としてフロントコーナーパネル32が取り付けられていない従来のキャブオーバー型車両(図示省略)の場合を示し、実線はフロントコーナーパネル32が取り付けられた本実施例のキャブオーバー型車両10の場合を示している。なお、このときのフロントコーナーパネル32におけるパネル面32A、32Bの傾斜角度α、βは共に60°である。更に、このときのフロントコーナーパネル32のフロントパネル20に取り付ける車体後方側の幅W(図5参照)は40cm、パネル面32A、32Bの幅Dは30cmであり、フロントコーナーパネル32の高さHは50cmである。
【0044】
図7〜図9のグラフから明らかなように、フロントコーナーパネル32が取り付けられている本実施例のキャブオーバー型車両10の場合は、フロントコーナーパネル32が取り付けられていない比較例のキャブオーバー型車両の場合よりも、歩行者の頭部、胸部、腰部に加えられる加速度が共に低減されている。
【0045】
したがって、本実施例のキャブオーバー型車両10が、歩行者に対する傷害低減効果に優れていることが判る。なお、図7〜図9で示す実験結果は、フロントパネル20にフロントコーナーパネル32を取り付けた場合であるが、フロントパネル20にフロントコーナーパネル30が一体に形成されている場合も同様であることは言うまでもない。
【0046】
以上、何れにしても、本発明に係るキャブオーバー型車両10の前部構造によれば、フロントパネル20の車幅方向両端部に形成されたフロントコーナーパネル30、又はフロントパネル20の車幅方向両端部に取り付けられたフロントコーナーパネル32に、歩行者が衝突した際には、そのフロントコーナーパネル30、32により、車幅方向外方側又は車幅方向内方側へ、その歩行者が移動させられるので、その歩行者がフロントピラー14に衝突することはない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】キャブオーバー型車両を示す概略斜視図
【図2】キャブオーバー型車両の第1実施例の前部構造を示す概略斜視図
【図3】キャブオーバー型車両の第1実施例の前部構造を示す概略平面図
【図4】キャブオーバー型車両の第1実施例の変形例の前部構造を示す概略平面図
【図5】キャブオーバー型車両の第2実施例の前部構造を示す分解概略斜視図
【図6】キャブオーバー型車両の第2実施例の前部構造を示す概略斜視図
【図7】衝突後に頭部に加えられる加速度の経時変化を示すグラフ
【図8】衝突後に胸部に加えられる加速度の経時変化を示すグラフ
【図9】衝突後に腰部に加えられる加速度の経時変化を示すグラフ
【符号の説明】
【0048】
10 キャブオーバー型車両
12 フロントボディ部(車体前部)
14 フロントピラー(Aピラー)
16 フロントウインドレール
18 フロントシールドガラス
20 フロントパネル
20A 係止孔
22 バンパ
24 前照灯
26 サイドミラー
28 ドア
30 フロントコーナーパネル(凸部)
30A パネル面(側面/傾斜面)
30B パネル面(側面/傾斜面)
32 フロントコーナーパネル(凸部)
32A パネル面(側面/傾斜面)
32B パネル面(側面/傾斜面)
34 爪部
36 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャブオーバー型車両の前部構造において、
バンパとフロントウインドレールの間におけるフロントパネルの車幅方向両端部に、車体前後方向の前側に突出する凸部が形成されており、該凸部の車幅方向外側の面は、車体前後方向の前側から後側へ向かって車幅方向外側へ拡がるように傾斜する傾斜面とされていることを特徴とするキャブオーバー型車両の前部構造。
【請求項2】
キャブオーバー型車両の前部構造において、
バンパとフロントウインドレールの間におけるフロントパネルの車幅方向両端部に、車体前後方向の前側に突出する凸部が取り付けられており、該凸部の車幅方向外側の面は、車体前後方向の前側から後側へ向かって車幅方向外側へ拡がるように傾斜する傾斜面とされていることを特徴とするキャブオーバー型車両の前部構造。
【請求項3】
前記凸部は、樹脂製であることを特徴とする請求項2に記載のキャブオーバー型車両の前部構造。
【請求項4】
前記凸部の車幅方向内側の面は、車体前後方向の前側から後側へ向かって前記フロントパネルの中央側へ拡がるように傾斜する傾斜面とされていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のキャブオーバー型車両の前部構造。
【請求項5】
前記凸部の車体前方側端面は、平面視で緩やかな曲面又は平面に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のキャブオーバー型車両の前部構造。
【請求項6】
キャブオーバー型車両の前部構造において、
バンパとフロントウインドレールの間におけるフロントパネルの車幅方向両端部が、平面視で斜めに切り欠かれた傾斜面とされていることを特徴とするキャブオーバー型車両の前部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−149168(P2009−149168A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−327690(P2007−327690)
【出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【出願人】(000003609)株式会社豊田中央研究所 (4,200)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】