説明

コネクタ装置

【課題】互いに異なる第1プラグコネクタと第2プラグコネクタの装着を可能にし、しかも高さ寸法を小さくすることができるコネクタ装置の提供。
【解決手段】第1プラグコネクタ2の電極部2cに接続される第1接触部7aと、第1プラグコネクタとは異なる第2プラグコネクタ3の電極部3eに接続される第2接触部8aとを保持する保持部6を有し、保持部6の上面6cに第1接触部7aと第2接触部8aを互い違いに配置し、かつ、第1接触部7a及び第2接触部8aの一方の接触部に、対応する第1プラグコネクタ2及び第2プラグコネクタ3の一方のプラグコネクタの電極部が接続されたときに、第1接触部7a及び第2接触部8aの他方の接触部に一方のプラグコネクタの電極部が接触しないように、第1接触部7aと第2接触部8aを互いに離隔させて設けた構成にしてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なるプラグコネクタの電極部のそれぞれに接続される複数の接触部を備えたコネクタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来技術として、特許文献1に示されるものがある。この従来技術は、異種プラグコネクタの装着が可能な複合型コネクタであり、ケース本体内の上段に、第1の相手側コネクタであるeSATAプラグの電極部と接触するコンタクト、すなわち接触部を有するeSATAコネクタを配置してある。また、ケース本体内の下段に、第2の相手側コネクタであるHDMIプラグの電極部と接触するコンタクト、すなわち接触部を有するHDMIコネクタを配置した構成になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−172907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来技術は、互いに異なるプラグコネクタの装着を可能にする点で優れた機能を有するものの、eSATAコネクタとHDMIコネクタを単に上下に積層したものであることから、ケース本体の高さ寸法が大きくなって、すなわち装置の厚み寸法が大きくなって装置が大型になる問題がある。
【0005】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、互いに異なる第1プラグコネクタと第2プラグコネクタの装着を可能にし、しかも高さ寸法を小さくすることができるコネクタ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明に係るコネクタ装置は、第1プラグコネクタの電極部に接続される第1接触部と、上記第1プラグコネクタとは異なる第2プラグコネクタの電極部に接続される第2接触部と、上記第1接触部と上記第2接触部とを保持する保持部を有し、上記保持部の一方の面に上記第1接触部と上記第2接触部を互い違いに配置し、かつ、上記第1接触部及び上記第2接触部のうちの一方の接触部に、対応する上記第1プラグコネクタ及び上記第2プラグコネクタのうちの一方のプラグコネクタの電極部が接続されたときに、上記第1接触部及び上記第2接触部のうちの他方の接触部に上記一方のプラグコネクタの電極部が接触しないように、上記第1接触部と上記第2接触部を互いに離隔させて設けたことを特徴としている。
【0007】
このように構成した本発明は、例えば第1プラグコネクタが装着されたときには、この第1プラグコネクタの電極部に、保持部の一方の面に保持される第1接触部が接続され、この第1プラグコネクタの電極部に、保持部の一方の面に保持された第2接触部が接触することがなく、第1接触部を介して第1プラグコネクタとの間に、信号の送受信が可能となる。また、第2プラグコネクタが装着されたときには、この第2プラグコネクタの電極部に、保持部の一方の面に保持される第2接触部が接続され、この第2プラグコネクタの電極部に、保持部の一方の面に保持された第1接触部が接触することがなく、第2接触部を介して第2プラグコネクタとの間に、信号の送受信が可能となる。
【0008】
上述した第1プラグコネクタの電極部に接続される第1接触部と、第2プラグコネクタの電極部に接続される第2接触部は、共に同じ保持部の一面に保持されることから、装置全体を薄くすることができる。すなわち、互いに異なる第1プラグコネクタと第2プラグコネクタとを選択的に装着可能とするとともに、装置の高さ寸法を小さくすることができる。
【0009】
また、本発明に係るコネクタ装置は、上記発明において、上記保持部の他方の面に、上記第1接触部と上記第2接触部を互い違いに配置し、かつ、上記保持部を挟んで上記第1接触部及び上記第2接触部のそれぞれを千鳥状に配置したことを特徴とするコネクタ装置。
【0010】
このように構成した本発明は、保持部の他方の面にも、第1プラグコネクタの電極部に接続される第1接触部と、第2プラグコネクタの電極部に接続される第2接触部を設けたことから、プラグコネクタに接続される接触部の数を多くすることができ、信号の送受信機能を向上させることができる。
【0011】
また、本発明に係るコネクタ装置は、上記発明において、上記第1プラグコネクタと上記第2プラグコネクタとを選択的に挿入可能な開口部、及び上記第1プラグコネクタと上記第2プラグコネクタのそれぞれに対して共用される収納空間を有するハウジングを備えたことを特徴としている。
【0012】
このように構成した本発明は、第1プラグコネクタと第2プラグコネクタとを同じ開口部から同じ収納空間に挿入させた状態で、これらの第1プラグコネクタの電極部と第2プラグコネクタの電極部を該当する第1接触部あるいは第2接触部に接触させることができるので、ハウジングの高さ寸法を、第1プラグコネクタの高さ寸法及び第2プラグコネクタの高さ寸法のうちの大きい方の高さ寸法とほぼ同等程度の高さ寸法に抑えることができる。また、ハウジングの幅寸法を、第1プラグコネクタの幅寸法及び第2プラグコネクタの幅寸法のうちの大きい方の幅寸法とほぼ同等程度の幅寸法に抑えることができる。
【0013】
また、本発明に係るコネクタ装置は、上記発明において、上記ハウジングは、上記収納空間内に挿入されるプラグコネクタをガイドする第1ガイド部と第2ガイド部を有し、上記第1ガイド部は上記第2ガイド部よりも上記ハウジングの幅方向において外側に形成されて成り、上記第1プラグコネクタまたは上記第2プラグコネクタの装着時に、上記第1ガイド部と上記第2ガイド部のうちの一方のガイド部のみによって該当するプラグコネクタの幅方向をガイドして位置決めさせた際に、上記ハウジングの幅方向における該当するプラグコネクタと、上記第1ガイド部と上記第2ガイド部のうちの他方のガイド部との間に隙間を有することを特徴としている。
【0014】
このように構成した本発明は、例えば第1プラグコネクタを第1ガイド部と第2ガイド部のうちの一方のガイド部にガイドさせてハウジング内に挿入し、その電極部が第1接触部に接続するように装着させた際に、第1プラグコネクタと、第1ガイド部及び第2ガイド部のうちの他方のガイド部との間には隙間が形成されるので、第1プラグコネクタのハウジング内への挿入を他方のガイド部に干渉することなく行なうことができる。また、第2プラグコネクタを第1ガイド部と第2ガイド部のうちの他方のガイド部にガイドさせてハウジング内に挿入し、その電極部が第2接触部に接続するように装着させる場合も同様であり、第2プラグコネクタと、第1ガイド部及び第2ガイド部のうちの一方のガイド部との間には隙間が形成されるので、第2プラグコネクタのハウジング内への挿入を一方のガイド部に干渉することなく行なうことができる。
【0015】
すなわち、第1プラグコネクタと第2プラグコネクタのハウジングの収納空間に対する挿入、排出に際し、第1プラグコネクタと、第1ガイド部及び第2ガイド部のうちの他方のガイド部との干渉を生じさせることなく、また、第2プラグコネクタと、第1ガイド部及び第2ガイド部のうちの一方のガイド部との干渉を生じさせることなく、該当するガイド部を介して第1プラグコネクタと第2プラグコネクタの円滑な挿入、排出を実現させることができる。
【0016】
また、本発明に係るコネクタ装置は、上記発明において、上記保持部の上面を下面よりも幅広に形成し、上記第1接触部の端部と上記第2接触部の端部を揃えて配列し、上記保持部の上記上面に備えられる上記第1接触部と上記第2接触部の合計本数を、上記保持部の上記下面に備えられる上記第1接触部と上記第2接触部の合計本数よりも多くしたことを特徴としている。
【0017】
このように構成した本発明は、保持部を幅広な上面を有するようにして、この上面に備えられる第1接触部と第2接触部の合計本数を、保持部の下面に備えられる第1接触部と第2接触部の合計本数よりも多くしたことから、接触部の数を多くすることができ、信号の送受信の機能の向上に貢献する。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、保持部の同じ一方の面に、第1プラグコネクタの電極部に接続される第1接触部と、第2プラグコネクタの電極部に接続される第2接触部を互い違いに配置してあることから、互いに異なる第1プラグコネクタと第2プラグコネクタの装着を可能にし、しかも高さ寸法を小さくすることができ、従来に比べて装置を小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係るコネクタ装置の一実施形態の使用態様を説明する斜視図である。
【図2】本発明に係るコネクタ装置の一実施形態に第1プラグコネクタが挿入された状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るコネクタ装置の一実施形態に第2プラグコネクタが挿入された状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るコネクタ装置の一実施形態に挿入される第1プラグコネクタを示す図で、(a)図は正面側から見た斜視図、(b)図は背面側から見た斜視図、(c)図は正面図、(d)図は下面図である。
【図5】本発明に係るコネクタ装置の一実施形態に挿入される第2プラグコネクタを示す図で、(a)図は正面側から見た斜視図、(b)図は背面側から見た斜視図、(c)図は正面図、(d)図は下面図である。
【図6】本発明に係るコネクタ装置の一実施形態を示す図で、(a)図は正面側から見た斜視図、(b)図は正面図、(c)図は背面側から見た斜視図である。
【図7】図6の(b)図の要部拡大図である。
【図8】本発明に係るコネクタ装置の一実施形態に備えられるガイド構造を示す図で、(a)図は本実施形態に第1プラグコネクタが挿入された状態を示す正面図、(b)図は本実施形態に第2プラグコネクタが挿入された状態を示す正面図である。
【図9】図8の(a)図の要部拡大図で、(a)図は同図8の(a)図の左側部分の要部拡大図、(b)図は同図8の(a)図の右側部分の要部拡大図である。
【図10】図8の(b)図の要部拡大図で、(a)図は同図8の(b)図の左側部分の要部拡大図、(b)図は同図8の(b)図の右側部分の要部拡大図である。
【図11】本実施形態に係るコネクタ装置に第1プラグコネクタが装着された状態を示す図で、(a)図は側面図、(b)図は要部を破断して示す斜視図である。
【図12】本実施形態に係るコネクタ装置に第2プラグコネクタが装着された状態を示す図で、(a)図は側面図、(b)図は要部を破断して示す斜視図である。
【図13】本発明に係るコネクタ装置の別の実施形態を示す図で、(a)図は斜視図、(b)図は正面図である。
【図14】本発明に係るコネクタ装置のさらに別の実施形態を示す要部拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係るコネクタ装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0021】
[本実施形態に係るコネクタ装置の使用態様]
図1は本発明に係るコネクタ装置の一実施形態の使用態様を説明する斜視図、図2は本発明に係るコネクタ装置の一実施形態に第1プラグコネクタが挿入された状態を示す斜視図、図3は本発明に係るコネクタ装置の一実施形態に第2プラグコネクタが挿入された状態を示す斜視図である。
【0022】
これらの図1〜3に示すように、本発明の一実施形態に係るコネクタ装置1は、互いに異なる第1プラグコネクタ2と、第2プラグコネクタ3とを選択的に装着可能になっている。
【0023】
[本実施形態に使用される第1プラグコネクタ]
図4は本発明に係るコネクタ装置の一実施形態に挿入される第1プラグコネクタを示す図で、(a)図は正面側から見た斜視図、(b)図は背面側から見た斜視図、(c)図は正面図、(d)図は下面図である。
【0024】
本実施形態に係るコネクタ装置1に装着される第1プラグコネクタ2は、金属板を成形してなる外枠2aを有し、この外枠2aの両側部の一方の側には誤挿入防止に活用されるテーパ部2a1が備えられている。図4の(a)(c)図に示すように、内部に空間部2bが形成されている。この空間部2b内の上側に複数の電極部2cが、また、下側に複数の電極部2dがそれぞれ備えられている。
【0025】
上側の電極部2cと下側の電極部2dとは、例えば同じ形状寸法に形成されており、それぞれ同一ピッチで配列されている。下側の電極部2dのそれぞれは、上側の隣り合う電極部2cの間に位置するように配置されている。すなわち、上側の電極部2cと下側の電極部2dとによって全体が千鳥状に配列されている。
【0026】
同図4の(b)図に示すように、上述の上側の電極部2cには外部接続部2c1が連設され、上述の下側の電極部2dには外部電極部2d1が連設されている。また、図4の(a)(b)図に示すように、外枠2aの上面には一対の角穴2eが形成され、また、図4の(d)図に示すように、外枠2aの下面にも一対の角穴2fが形成されている。この第1プラグコネクタ2は、図4の(c)図に示すように、幅寸法A1、高さ寸法B1の扁平な形状に形成されている。
【0027】
[本実施形態に使用される第2プラグコネクタ]
図5は本発明に係るコネクタ装置の一実施形態に挿入される第2プラグコネクタを示す図で、(a)図は正面側から見た斜視図、(b)図は背面側から見た斜視図、(c)図は正面図、(d)図は下面図である。
【0028】
本実施形態に係るコネクタ装置1に装着される第2プラグコネクタ3は、図5の(a)(b)図に示すように、金属板によって成形されたボックス状の基体3aと、この基体3aに連設された突出部3bとから成っている。同図5の(a)(c)図に示すように、突出部3bの内部に空間部3dが形成されている。この空間部3dは上側部分が下側部分に比べて幅広となっている。また、同図5の(c)図に示すように、この空間部3d内の上側に複数の電極部3eが、また、下側に複数の電極部3fが備えられている。上側の電極部3eは下側の電極部3fよりも多く設けられている。また、複数の電極部3e、及び複数の電極部3fは、それぞれ同一のピッチで配列されており、下側の電極部3fのそれぞれは、上側の隣り合う電極部3eの間に位置するように配置されている。すなわち、上側の電極部3eと下側の電極部3fとが千鳥状(交互)に配列されている。
【0029】
また、同図5の(d)図に示すように、突出部3bの底面には一対の角穴3gが形成されている。同図5の(c)図に示すように、この第2プラグコネクタ3の突出部3bの幅寸法は、第1プラグコネクタ2の幅寸法A1より小さい幅寸法Cに設定され、突出部3bの高さ寸法は、第1プラグコネクタ2の幅寸法B1とほとんど変わらない程度のわずかに小さい高さ寸法Dに設定されている。
【0030】
[本実施形態に係るコネクタ装置の基本構成]
図6は本発明に係るコネクタ装置の一実施形態を示す図で、(a)図は正面側から見た斜視図、(b)図は正面図、(c)図は背面側から見た斜視図である。
【0031】
この図6の(a)(b)図に示すように、本実施形態に係るコネクタ装置1は、金属板から成るハウジング5を備え、このハウジング5は、第1プラグコネクタ2と、この第1プラグコネクタ2よりも幅寸法が小さな第2プラグコネクタ3とが選択的に挿入可能な開口部5aと、この開口部5aに連設され、第1プラグコネクタ2と第2プラグコネクタ3のそれぞれに共用される空間部5bを備えている。ハウジング5の両側部のうちの一方の側部に、誤挿入防止用のテーパ部5cを設けてある。
【0032】
また、ハウジング5の上面には、第1プラグコネクタ2の一対の角穴2eのそれぞれが挿入される一対の保持部材、すなわち上面の金属板材から切り起こして形成されるばね片5dを設けてある。また、ハウジング5の底面には、第1プラグコネクタ2の一対の角穴2fのそれぞれに挿入される一対の保持部材、すなわちばね片5eと、第2プラグコネクタ3の一対の角穴3gのそれぞれに挿入される一対の保持部材、すなわちばね片5fとを設けてある。これらのばね片5e,5fのそれぞれは、底面を形成する金属板材から切り起こして形成したものである。上述したばね片5d,5e,5fは、ハウジング5に挿入された第1プラグコネクタ2、または、第2プラグコネクタ3を、それらの厚み方向に付勢して保持する保持部材を構成している。
【0033】
ハウジング5に設けた収納空間5bの内部には、後述する第1接触部7a,9a、及び第2接触部8a,10aを保持する合成樹脂より成る保持部6を配置してある。この保持部6の形状寸法は、上述した第2プラグコネクタ3の空間部3dとほぼ同等の形状寸法であって、この空間部3dに嵌入可能な形状寸法に設定してある。すなわち、保持部6は上面6cを下面6dよりも幅広に形成してある。また、ハウジング5の収納空間5bは、上述した第1プラグコネクタ2の外枠2aの幅寸法A1とほぼ同じ幅寸法Aを有するとともに、外枠2aの高さ寸法B1とほぼ同じ幅寸法Bを有し、外枠2aが嵌入可能な形状寸法に設定してある。
【0034】
[第1接触部と第2接触部の配列構造]
図7は図6の(b)図の要部拡大図である。この図7に示すように、保持部6の一方の面、例えば上面6cに、保持部の同図7の左側に位置する側壁6aを基準として、第1プラグコネクタ2の電極部2cに接続される第1接触部7aと、第2プラグコネクタ3の電極部3eに接続される第2接触部8aとを互い違いに配置し、かつ、第1接触部7a及び第2接触部8aのうちの一方の接触部に、対応する第1プラグコネクタ2及び第2プラグコネクタ3のうちの一方のプラグコネクタが接続されたときに、第1接触部7a及び第2接触部8aのうちの他方の接触部に、上述した一方のプラグコネクタの電極部が接触しないように、第1接触部7aと第2接触部8aとを互いに離隔させて設けてある。複数の第1接触部7aは例えば同一形状寸法に形成され、同一ピッチで設けてある。また、複数の第2接触部8aも例えば互いに同一形状寸法に形成され、同一ピッチで設けてある。
【0035】
保持部6の下面6dにも、第1プラグコネクタ2の電極部2dに接続される第1接触部9aと、第2プラグコネクタ3の電極部3fに接続される第2接触部10aとを互い違いに配置し、かつ、第1接触部9a及び第2接触部10aのうちの一方の接触部に、対応する第1プラグコネクタ2及び第2プラグコネクタ3のうちの一方のプラグコネクタが接続されたときに、第1接触部9a及び第2接触部10aのうちの他方の接触部に、上述した一方のプラグコネクタの電極部が接触しないように、第1接触部9aと第2接触部10aを互いに離隔させて設けてある。複数の第1接触部9aも例えば互いに第1接触部7aと同等の形状寸法に形成され、同一ピッチで設けてある。複数の第2接触部10aも例えば互いに第2接触部8aと同等の形状寸法に形成され、同一ピッチで設けてある。
【0036】
保持部6を挟んで上面6cの隣り合う第1接触部7aの間に下面6dの第1接触部9aが位置するように、これらの第1接触部7a,9aを千鳥状に配置してある。また、保持部6を挟んで上面6cの隣り合う第2接触部8a間に下面6dの第2接触部10aが位置するように、これらの第2接触部8a,10aを千鳥状に配置してある。すなわち、第1接触部7a,9aによって形成される千鳥状と、第2接触部8a,10aによって形成される千鳥状とが互いに織り込まれるように配置されている。
【0037】
保持部6の上面6cの第1接触部7aの端部と第2接触部8aの端部を互いに揃えて配列してある。保持部6の下面6dの第1接触部9aの端部と第2接触部10aの端部も、互いに揃えて配列してある。すなわち、第1接触部7a,9aと第2接触部8a,10aは側壁6a側を基準として配列されている。保持部6の上面6cは下面6dよりも幅広に形成してあり、その側壁6b側の幅広部分を利用することによって、保持部6の上面6cに保持される第1接触部7aと第2接触部8aの合計本数を、保持部6の下面6dに備えられる第1接触部9aと第2接触部10aの合計本数よりも多く設定してある。
【0038】
なお、図6の(c)図に示すように、保持部6の上面6cに配置される第1接触部7aのそれぞれは、外部接続部7bに連設されて、この外部接続部7bとともに端子を構成し、保持部6の上面6cに配置される第2接触部8aのそれぞれは、外部接続部8bに連設されて、この外部接続部8bとともに別の端子を構成している。同様に、保持部6の下面6dに配置される第1接触部9aのそれぞれは、外部接続部9bに連設されて、この外部接続部9bとともに端子を構成し、保持部6の下面6dに配置される第2接触部10aのそれぞれは、外部接続部10bに連設されて、この外部接続部10bとともに別の端子を構成している。
【0039】
[本実施形態に備えられるプラグコネクタのガイド構造]
図8は本発明に係るコネクタ装置の一実施形態に備えられるガイド構造を示す図で、(a)図は本実施形態に第1プラグコネクタが挿入された状態を示す正面図、(b)図は本実施形態に第2プラグコネクタが挿入された状態を示す正面図、図9は図8の(a)図の要部拡大図で、(a)図は同図8の(a)図の左側部分の要部拡大図、(b)図は同図8の(a)図の右側部分の要部拡大図、図10は図8の(b)図の要部拡大図で、(a)図は同図8の(b)図の左側部分の要部拡大図、(b)図は同図8の(b)図の右側部分の要部拡大図である。
【0040】
また、本実施形態に係るコネクタ装置1は、ハウジング5の収納空間5b内に挿入されるプラグコネクタをガイドする第1ガイド部と第2ガイド部を有している。第1ガイド部は第2ガイド部よりもハウジング5の幅方向において外側に形成されており、第1プラグコネクタ2または第2プラグコネクタ3の装着時に、第1ガイド部と第2ガイド部のうちの一方のガイド部のみによって該当するプラグコネクタの幅方向をガイドして位置決めさせた際に、ハウジング5の幅方向における該当するプラグコネクタと、第1ガイド部と第2ガイド部の他方のガイド部との間に隙間を有する構成にしてある。
【0041】
例えば、第1ガイド部は第1プラグコネクタ2のガイドに活用されるものであり、図8の(a)図に示すように、第1プラグコネクタ2の外枠2aを基準としてハウジング5の幅方向を位置決めするガイド部、例えばハウジング5の収納空間5bの側部を形成する内側壁、すなわち第1プラグコネクタ2の挿入方向の奥側から開口部5aに向けて延びる内側壁11a,11bから成っている。第1プラグコネクタ2の外枠2aの上面、下面のそれぞれは、ハウジング5の天井面11c、底面11dのそれぞれによってガイドされるようになっている。なお、ハウジング5の開口部5aの上部及び下部のそれぞれには、第1プラグコネクタ2の外枠2a、及び第2プラグコネクタ3の突出部3bを案内するガイド部5a1,5a2も設けてある。
【0042】
第2ガイド部は第2プラグコネクタ3のガイドに活用されるものであり、図8の(b)図に示すように、第2プラグコネクタ3の突出部3bの外枠よりも内側に形成された係合部、すなわち上述したハウジング5内に設けられる保持部6に係合する第2プラグコネクタ3の空間部3dを基準として位置決めを行なうガイド部、例えば図10の(a)(b)図に示す保持部6の、第2プラグコネクタ3の挿入方向の奥側から開口部5aに向けて延びる側壁6a,6bから成っている。第2プラグコネクタ3の突出部3bの外枠の上面、下面のそれぞれは、ハウジング5の天井面11c、底面11dのそれぞれによってガイドされるようになっている。
【0043】
ところで、第1プラグコネクタ2の装着に際しては、図8の(a)図に示すように、第1ガイド部すなわちハウジング5の内側壁11a,11bのみによってこの第1プラグコネクタ2の幅方向W1をガイドして位置決めさせるが、このとき、ハウジング5の幅方向における第1プラグコネクタ2の空間部2bの両側壁面2b1,2b2と、第2ガイド部すなわち保持部6の側壁6a,6bのそれぞれの間に、図9の(a)(b)図に示すように隙間12,13が形成されるように、保持部6の形状寸法と、第1プラグコネクタ2の空間部2bの形状寸法との関係を設定してある。
【0044】
また、第2プラグコネクタ3の装着に際しては、図8の(b)図に示すように、第2ガイド部である保持部6の側壁6a,6bのみによってこの第2プラグコネクタ3の幅寸法W2をガイドして位置決めさせるが、このとき、ハウジング5の幅方向における第2プラグコネクタ3と、第1ガイド部であるハウジング5の内側壁11a,11bのそれぞれとの間に、図10の(a)(b)図に示すように隙間14,15が形成されるように、ハウジング5の収納空間5bの形状寸法と、第2プラグコネクタ3の突出部3bの形状寸法との関係を設定してある。
【0045】
[第1プラグコネクタの本実施形態への装着]
図11は本実施形態に係るコネクタ装置に第1プラグコネクタが装着された状態を示す図で、(a)図は側面図、(b)図は要部を破断して示す斜視図である。
【0046】
第1プラグコネクタ2の挿入に際して、第1プラグコネクタ2のテーパ部2a1がハウジング5のテーパ部5cに適合するように、この第1プラグコネクタ2を配置し、図11の(a)図に示すように、第1プラグコネクタ2がハウジング5の開口部5aに設けられたガイド部5a1,5a2にガイドされるようにして、また、第1プラグコネクタ2の幅方向W1がハウジング5の内側壁11a,11bにガイドされるようにして、ハウジング5の収納空間5bに挿入される。このとき、ハウジング5のばね片5dのそれぞれが第1プラグコネクタ2の上面の角穴2eのそれぞれに挿入され、ハウジング5のばね片5eが第1プラグコネクタ2の下面の角穴2fに挿入される。このようにして第1プラグコネクタ2の外枠2aがハウジング5の収納空間5bに嵌入され、第1プラグコネクタ2が保持されてハウジング5に装着された状態では、図11の(b)図に示すように、第1プラグコネクタ2の上側の電極部2cのそれぞれが、ハウジング5内の保持部6の上面6cの第1接触部7aに接触し、第2接触部8aには接触することがない。また、第1プラグコネクタ2の下側の電極部2dのそれぞれが、保持部6の下面6dの第1接触部9aに接触し、第2接触部10aには接触することがない。これによって、第1接触部7a,9aを介して第1プラグコネクタ2に対する信号の送受信が可能となる。
【0047】
[第2プラグコネクタの本実施形態への装着]
図12は本実施形態に係るコネクタ装置に第2プラグコネクタが装着された状態を示す図で、(a)図は側面図、(b)図は要部を破断して示す斜視図である。
【0048】
第2プラグコネクタ3の挿入に際して、第2プラグコネクタ3の突出部3bの空間部3dの形状がハウジング5の保持部6の形状に適合するように、この第2プラグコネクタ3を配置し、図12の(a)図に示すように、第2プラグコネクタ3の突出部3bがハウジング5の開口部5aに設けられたガイド部5a1,5a2にガイドされるようにして、また、第2プラグコネクタ3の幅方向W2が保持部6の側壁6a,6bにガイドされるようにして、ハウジング5の収納空間5bに挿入される。このとき、ハウジング5のばね片5dのそれぞれによって第2プラグコネクタ3の上面が押圧され、ハウジング5のばね片5fが第2プラグコネクタ3の突出部3bの下面の角穴3gに挿入される。このようにして第2プラグコネクタ3の突出部3bの空間部3d内にハウジング5の保持部6が嵌入され、第2プラグコネクタ3が保持されてハウジング5に装着された状態では、図12の(b)図に示すように、第2プラグコネクタ3の上側の電極部3eのそれぞれが、ハウジング5内の保持部6の上面6cの第2接触部8aに接触し、第1接触部7aには接触することがない。また、第2プラグコネクタ3の下側の電極部3fのそれぞれが、保持部6の下面6dの第2接触部10aに接触し、第1接触部9aには接触することがない。これによって、第2接触部8a,10aを介して第2プラグコネクタ3に対する信号の送受信が可能となる。
【0049】
[本実施形態の効果]
上述のように構成した本実施形態に係るコネクタ装置によれば、保持部6の上面6cに保持され、第1プラグコネクタ2の電極部2cに接続される第1接触部7aと、保持部6の上面6cに保持され、第2プラグコネクタ3の電極部3eに接続される第2接触部8aとは、共に同じ保持部6の上面6cに保持されることから、装置全体を薄くすることができる。また、保持部6の下面6dに保持され、第1プラグコネクタ2の電極部2dに接続される第1接触部9aと、保持部6の下面6dに保持され、第2プラグコネクタ3の電極部3fに接続される第2接触部10aとは、共に同じ保持部6の下面6dに保持されることから、装置全体を薄くすることができる。すなわち、互いに異なる第1プラグコネクタ2と第2プラグコネクタ3とを選択的に装着可能とするとともに、装置の高さ寸法を小さくすることができ、装置の小型化を実現させることができる。
【0050】
また、保持部6の上面6cと、下面6dのそれぞれに、第1接触部7aと第2接触部8a、及び第1接触部9aと第2接触部10aをそれぞれ設けたことから、プラグコネクタに接続される接触部の数を多くすることができ、信号の送受信機能を向上させることができ、実用性に富む。
【0051】
また、保持部6を幅広な上面6cを有するようにして、この上面6cに備えられる第1接触部7aと第2接触部8aの合計本数を、保持部6の下面6dに備えられる第1接触部9aと第2接触部10aの合計本数よりも多くしたことから、接触部の数を多くすることができ、信号の送受信の機能の向上に貢献し、さらに実用的である。
【0052】
また、第1プラグコネクタ2と、第2プラグコネクタ3の突出部3bとを同じハウジング5の開口部5aから収納空間5bに挿入させた状態で、これらの第1プラグコネクタ2の電極部2c,2dと、第2プラグコネクタ3の電極部3e,3fを、それぞれ該当する第1接触部7a,9a、あるいは第2接触部8a,10aに接触させることができるので、ハウジング5の高さ寸法Bを、第1プラグコネクタ2の高さ寸法B1及び第2プラグコネクタ3の高さ寸法Dのうちの大きい方の高さ寸法B1とほぼ同程度の高さ寸法に抑えることができる。また、ハウジング5の幅寸法Aを、第1プラグコネクタ2の幅寸法A1及び第2プラグコネクタ3の幅寸法Cのうちの大きい方の幅寸法A1とほぼ同程度の幅寸法に抑えることができる。これらによっても装置の小型化を実現させることができる。
【0053】
また、第1プラグコネクタ2を第1ガイド部であるハウジング5の内側壁11a,11bにガイドさせてハウジング5の収納空間5bに挿入し、その電極部2c,2dが第1接触部7a,9aに接続するように装着させた際に、第1プラグコネクタ2と、第2ガイド部である保持部6の側壁6a,6bとの間には隙間12,13が形成されるので、第1プラグコネクタ2のハウジング5の収納空間5bへの挿入を第2ガイド部である保持部6の側壁6a,6bに干渉することなく行なうことができる。
【0054】
また、第2プラグコネクタ3の突出部3bを第2ガイド部である保持部6の側壁6a,6bにガイドさせてハウジング5の収納空間5bに挿入し、その電極部3e,3fが第2接触部8a,10aに接続するように装着させる場合も同様であり、第2プラグコネクタ3の突出部3bと、第1ガイド部であるハウジング5の内側壁11a,11bとの間には隙間14,15が形成されるので、第2プラグコネクタ3の突出部3bのハウジング5の収納空間5bへの挿入を、第1ガイド部であるハウジング5の内側壁11a,11bに干渉することなく行なうことができる。
【0055】
すなわち、第1プラグコネクタ2と第2プラグコネクタ3のハウジング5の収納空間5bに対する挿入、排出に際し、第1プラグコネクタ2と、第2ガイドである保持部6の側壁6a,6bとの干渉を生じさせることなく、また、第2プラグコネクタ3と第1ガイド部であるハウジング5の内側壁11a,11bとの干渉を生じさせることなく、該当するガイド部を介して第1プラグコネクタ2と第2プラグコネクタ3の円滑な挿入、排出を実現させることができる。これによって信頼性の高い装置が得られる。
【0056】
また、第1プラグコネクタ2の外枠2aを利用して、また、第2プラグコネクタ3の空間部2bの側壁面2b1,2b2を利用して、第1プラグコネクタ2及び第2プラグコネクタ3のそれぞれの位置決めを行なう第1ガイド部及び第2ガイド部を備えたものであるので、上述のように第1ガイド部をハウジング5の内側壁11a,11bのように簡単に構成でき、また、上述のように第2ガイド部を保持部6の側壁6a,6bのように簡単に構成でき、実用性に優れている。
【0057】
また、ハウジング5の内側壁11a,11bから成る第1ガイド部と、保持部6の側壁6a,6bから成る第2ガイド部とがハウジング5の奥側から開口部5aに向けて延びているので、第1プラグコネクタ2及び第2プラグコネクタ3の開口部5aへの挿入の初期段階で、該当するプラグコネクタの挿入方向へのガイドと、ハウジング5の幅方向への位置決めを精度良く行なうことができる。これによっても信頼性の高い装置が得られる。
【0058】
また、ハウジング5に挿入された第1プラグコネクタ2、及び第2プラグコネクタ3を、それらの厚み方向に付勢して保持する保持部材であるばね片5d,5eにより、第1プラグコネクタ2及び第2プラグコネクタ3のうちの該当するプラグコネクタと、第1ガイド部及び第2ガイド部のうちの該当するガイド部との間に、隙間12,13、あるいは隙間14,15を設けても、ハウジング5に挿入された第1プラグコネクタ2、または第2プラグコネクタ3を確実に保持することができる。これによっても信頼性の高い装置が得られる。
【0059】
[別の実施形態]
図13は本発明に係るコネクタ装置の別の実施形態を示す図で、(a)図は斜視図、(b)図は正面図、図14は本発明に係るコネクタ装置のさらに別の実施形態を示す要部拡大平面図である。
【0060】
上述した図1〜12に示した実施形態は、ハウジング5内に配置される保持部6の上面6cに設けられる第1接触部7aと第2接触部8a、及び保持部6の下面6dに設けられる第1接触部9aと第2接触部10aのピッチをそれぞれ同一のピッチとしてあるが、本発明はこのように接触部を同一ピッチで設けることには限られない。図13に示す別の実施形態は、ハウジング5内に配置される保持部6の上面6cに設けられる第1接触部21のピッチ、及び第2接触部22のピッチのそれぞれを一部異ならせるように設けた構成にしてある。保持部6の下面6dに設けられる第1接触部23のピッチ、及び第2接触部24のピッチについても同様であり、それぞれ一部異ならせるように設けた構成にしてある。このように接触部のピッチを異ならせて構成してもよい。
【0061】
また、上述した図1〜12に示した実施形態は、ハウジング5内に配置される保持部6の上面6cに設けられる第1接触部7aと第2接触部8a、及び保持部6の下面6dに設けられる第1接触部8aと第2接触部10aの幅寸法をそれぞれ同じにしてあるが、本発明はこのように接触部の幅寸法を同じにすることには限られない。図13の(b)図に示す別の実施形態は、保持部6の上面6cの左側から4番目の第1接触部21の幅寸法を、他の第1接触部21の幅寸法に比べて大きく設定した構成にしてある。このように一部の接触部の幅寸法を他の接触部の幅寸法に比べて大きく、あるいは小さく設定した構成にしてもよい。図13の(a)(b)図に示す別の実施形態における他の構成は、上述した図1〜12に示した実施形態と同等である。
【0062】
なお、上述した図1〜12に示した実施形態は、ハウジング5内に配置される保持部6の上面6cに設けられる第1接触部7aと第2接触部8a、及び保持部6の下面6dに設けられる第1接触部8aと第2接触部10aの高さ寸法を全て同じにしてあるが、本発明はこのように接触部の高さ寸法を同じにすることには限られない。保持部6に設けられる第1接触部21,23のうちの一部の接触部の高さ寸法を、他の第1接触部21,23の高さ寸法と異ならせた構成にしてもよい。同様に、第2接触部22,24のうちの一部の接触部の高さ寸法を、他の第2接触部22,24の高さ寸法と異ならせた構成にしてもよい。
【0063】
また、上述した図1〜12に示した実施形態は、ハウジング5内に配置される保持部6の上面6cに設けられる第1接触部7aと第2接触部8aの端部、及び保持部6の下面6dに設けられる第1接触部8aと第2接触部10aの端部をそれぞれ揃えた構成にしてあるが、本発明はこのように第1接触部の端部と第2接触部の端部を揃えた構成にすることには限られない。図14に示す別の実施形態は、第1プラグコネクタ2の電極部25と接続される第1接触部26の端部と、第2プラグコネクタ3の電極部27と接続される第2電極部28の端部とを位置を異ならせた構成になっている。このように第1接触部の端部と第2接触部の端部の位置を異ならせた構成にしてもよい。図14に示す別の実施形態における他の構成は、上述した図1〜12に示した実施形態と同等である。
【0064】
上述のそれぞれの別の実施形態のように構成したものでも、基本構成については図1〜12に示した実施形態と同等の構成にしてあることから、図1〜12に示した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0065】
1 コネクタ装置
2 第1プラグコネクタ
2a 外枠
2b 空間部
2b1 側壁面
2b2 側壁面
2c 電極部
2d 電極部
2e 角穴
2f 角穴
3 第2プラグコネクタ
3b 突出部
3d 空間部
3d1 内側壁(係合部)
3d2 内側壁(係合部)
3e 電極部
3f 電極部
3g 角穴
5 ハウジング
5a 開口部
5b 収納空間
5d ばね片(保持部材)
5e ばね片(保持部材)
5f ばね片(保持部材)
6 保持部
6a 側壁(第2ガイド部)
6b 側壁(第2ガイド部)
6c 上面
6d 下面
7a 第1接触部
7b 外部接続部
8a 第2接触部
8b 外部接続部
9a 第1接触部
9b 外部接続部
10a 第2接触部
10b 外部接続部
11a 内側壁(第1ガイド部)
11b 内側壁(第2ガイド部)
11c 天井面
11d 底面
12 隙間
13 隙間
14 隙間
15 隙間
21 第1接触部
22 第2接触部
23 第1接触部
24 第2接触部
25 電極部
26 第1接触部
27 電極部
28 第2接触部
A1 幅寸法
B1 高さ寸法
C 幅寸法
D 高さ寸法
A 幅寸法
B 高さ寸法
W1 幅方向
W2 幅方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1プラグコネクタの電極部に接続される第1接触部と、上記第1プラグコネクタとは異なる第2プラグコネクタの電極部に接続される第2接触部と、上記第1接触部と上記第2接触部とを保持する保持部を有し、
上記保持部の一方の面に上記第1接触部と上記第2接触部を互い違いに配置し、かつ、上記第1接触部及び上記第2接触部のうちの一方の接触部に、対応する上記第1プラグコネクタ及び上記第2プラグコネクタのうちの一方のプラグコネクタの電極部が接続されたときに、上記第1接触部及び上記第2接触部のうちの他方の接触部に上記一方のプラグコネクタの電極部が接触しないように、上記第1接触部と上記第2接触部を互いに離隔させて設けたことを特徴とするコネクタ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタ装置において、
上記保持部の他方の面に、上記第1接触部と上記第2接触部を互い違いに配置し、かつ、上記保持部を挟んで上記第1接触部及び上記第2接触部のそれぞれを千鳥状に配置したことを特徴とするコネクタ装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のコネクタ装置において、
上記第1プラグコネクタと上記第2プラグコネクタとを選択的に挿入可能な開口部、及び上記第1プラグコネクタと上記第2プラグコネクタのそれぞれに対して共用される収納空間を有するハウジングを備えたことを特徴とするコネクタ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のコネクタ装置において、
上記ハウジングは、上記収納空間内に挿入されるプラグコネクタをガイドする第1ガイド部と第2ガイド部を有し、上記第1ガイド部は上記第2ガイド部よりも上記ハウジングの幅方向において外側に形成されて成り、
上記第1プラグコネクタまたは上記第2プラグコネクタの装着時に、上記第1ガイド部と上記第2ガイド部のうちの一方のガイド部のみによって該当するプラグコネクタの幅方向をガイドして位置決めさせた際に、上記ハウジングの幅方向における該当するプラグコネクタと、上記第1ガイド部と上記第2ガイド部のうちの他方のガイド部との間に隙間を有することを特徴とするコネクタ装置。
【請求項5】
請求項1に記載のコネクタ装置において、
上記保持部の上面を下面よりも幅広に形成し、上記第1接触部の端部と上記第2接触部の端部を揃えて配列し、上記保持部の上記上面に備えられる上記第1接触部と上記第2接触部の合計本数を、上記保持部の上記下面に備えられる上記第1接触部と上記第2接触部の合計本数よりも多くしたことを特徴とするコネクタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−182444(P2010−182444A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−22576(P2009−22576)
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】