サーバ、画像処理装置及び画像処理システム
【課題】使用する予定の印刷装置を把握しやすくするサーバ及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】管理サーバ300では、PC情報を受信したと判断する場合(S201:YES)、CPU51は、強調判断処理を実行する(S202)。続いて、強調指示が指示されていると判断する場合(S203:YES)、CPU51は、プリンタ100をPC200において強調表示させる命令を生成し、当該命令をPC200に送信することにより、PC200に強調表示を指示する(S204)。このため、ユーザは、使用する予定のプリンタ100をPC200において、把握しやすくなる。
【解決手段】管理サーバ300では、PC情報を受信したと判断する場合(S201:YES)、CPU51は、強調判断処理を実行する(S202)。続いて、強調指示が指示されていると判断する場合(S203:YES)、CPU51は、プリンタ100をPC200において強調表示させる命令を生成し、当該命令をPC200に送信することにより、PC200に強調表示を指示する(S204)。このため、ユーザは、使用する予定のプリンタ100をPC200において、把握しやすくなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び画像処理装置とネットワークで接続され、情報処理装置から画像処理装置に画像データを投入することにより、画像処理を実行させるサーバ、及び、その画像データに従い画像処理を実行する画像処理装置及び画像処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、情報処理装置、及び、画像処理装置としての印刷装置をネットワークで接続し、情報処理装置から印刷制限サーバを経由して印刷装置に印刷データを投入することにより、印刷を実行する印刷システムがある。この印刷システムの一例として特許文献1に記載のシステムでは、ユーザが印刷装置を利用する際、情報処理装置から印刷制限サーバに問い合わせを行い、印刷上限枚数を超えていないことを条件に、印刷制限サーバにより印刷が許可される。この印刷システムにおいて、複数台の印刷装置をネットワークに接続することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−330686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、複数台の印刷装置があると、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置のユーザは、どの印刷装置を使用しようとしていたか迷うことがあり、使用する予定の印刷装置を把握しにくいという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザが、使用する予定の画像処理装置を情報処理装置において把握しやすくするサーバ、及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題の解決を目的としてなされたサーバは、表示部を有する情報処理装置及び複数台の画像処理装置と接続する接続部と、画像処理装置を特定するための画像処理装置情報を、画像処理装置から受信する第1受信部と、第1受信部が受信した画像処理装置情報に対応する画像処理装置を使用する、情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を、画像処理装置から受信する第2受信部と、情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示させるために、その情報処理装置に画像処理装置情報を送信する送信部とを備えることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、サーバは、ユーザが使用予定の画像処理装置の画像処理装置情報及びユーザが使用予定の情報処理装置の情報処理装置情報を受信する。そして、情報処理装置情報に対応する情報処理装置に、画像処理装置情報を送信する。情報処理装置では、画像処理装置情報に対応する画像処理装置が、ユーザに視認されやすくなるように表示がされる。このため、ユーザは、使用する予定の画像処理装置を情報処理装置において、把握しやすくなる。
【0008】
なお、画像処理装置情報は、例えば、画像処理装置を識別するための情報であるIPアドレス、画像処理装置のシリアル番号または画像処理装置名を含む情報であってもよい。また、画像処理装置情報は、画像処理装置を識別するための情報を含んだ処理命令であってもよい。
【0009】
また、送信部は、情報処理装置と接続する際に、画像処理装置情報を送信するようにしてもよい。情報処理装置とサーバとを接続させるとき、ユーザは、画像処理装置を使用する意思が高いと推測できる。この構成によれば、情報処理装置とサーバとを接続する際に、情報処理装置において、ユーザが使用する予定の画像処理装置を表示させることにより、ユーザの利便性の向上に資する。
【0010】
また、画像処理装置情報に対応する画像処理装置から、ユーザ情報を受信する第3受信部と、情報処理装置情報に対応する情報処理装置から、ユーザ情報を受信する第4受信部と、第3受信部が受信するユーザ情報と、第4受信部が受信するユーザ情報とが、一致するか否かを判断する判断部とを備え、送信部は、ユーザ情報が一致しないと判断部が判断する場合、画像処理装置情報を送信せず、ユーザ情報が一致すると判断部が判断する場合、画像処理装置情報を送信するようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザ情報の一致しない他のユーザには、画像処理装置が表示されなくなるので、他のユーザは画像処理装置が表示されることに戸惑うことがなくなり、他のユーザの利便性に資する。
【0011】
また、画像処理装置情報に対応する画像処理装置から、印刷ジョブを実行する予定の時刻である予定時刻を受信する第5受信部と、情報処理装置情報に対応する情報処理装置と接続した時刻である接続時刻を取得する時刻取得部と、画像処理装置情報に対応する画像処理装置から、画像処理装置の操作を表す操作情報を取得する情報取得部とを備え、送信部は、予定時刻より後で接続時刻より前に、操作情報を取得した後に、接続時刻を取得した場合、画像処理装置情報を送信しないようにしてもよい。
【0012】
予定時刻を過ぎても、ログインなど情報処理装置との接続がされない場合、ユーザは、画像処理装置を使用する予定がなくなったと推測することができる。この場合、ユーザは、画像処理装置を情報処理装置に表示させようとしたことを忘れてしまっている可能性が高い。この場合、画像処理装置を情報処理装置に表示させないほうが、表示された画像処理装置を見たユーザを困惑させずに済む。この構成によれば、画像処理装置の使用意思が低いユーザの利便性に資する。
【0013】
また、画像処理装置情報に対応する画像処理装置から、画像処理装置の操作を表す操作情報を取得する情報取得部を備え、送信部は、情報処理装置と接続する前に、操作情報を情報取得部が取得した場合、画像処理装置情報を送信しないようにしてもよい。
【0014】
最初のユーザが画像処理装置の前にいて、画像処理装置がサーバにサインインなどの接続を行ったにも関わらず、さらに画像処理装置が操作される場合、他のユーザが画像処理装置を操作している可能性が高い。この場合、画像処理装置をサーバに接続させた最初のユーザは、画像処理装置の使用意思が低いと推測できる。この構成によれば、余計な表示をさせなくすることができる。
【0015】
また、操作情報は、画像処理装置の操作部の操作に関する情報であってもよい。画像処理装置がサーバにサインインなどの接続を行った後、ユーザが画像処理するために操作部を操作することはほとんどない。このため、画像処理装置がサーバに接続した後、操作部が操作された場合、他のユーザにより操作された可能性が高いと推測できる。そして、他のユーザにより操作部が操作されたということは、画像処理装置をサーバに接続させた最初のユーザは画像処理装置の前にいない可能性が高く、画像処理を行う意思が低いことが推測できる。この場合、最初のユーザは、画像処理装置を情報処理装置に表示させようとしたことを忘れてしまっている可能性が高い。よって、表示をしないほうが、表示された画像処理装置を見た、例えば、情報処理装置を共有する他のユーザ、または、画像処理装置の前に戻った最初のユーザを困惑させずに済み、ユーザの利便性に資する。
【0016】
また、操作情報は、消耗品にアクセスするためのカバーの開閉操作に関する情報であってもよい。画像処理装置がサーバにサインインなどの接続を行う前に、ユーザは、操作部を視認するようになっている。このため、用紙やトナー等の消耗品の不足等の異常があれば、サーバとの接続前にユーザがその異常に気づくはずであり、用紙の補充やトナーの交換等の作業は、サーバとの接続前に行われることが多い。しかし、接続した後に、用紙の補充やトナーの交換等の作業が行われる場合、他のユーザによる行為である可能性が高いことが推測できる。このため、他のユーザにより用紙の補充やトナーの交換等の作業行われたということは、画像処理装置をサーバに接続させた最初のユーザは画像処理装置の前にいない可能性が高く、画像処理を行う意思が低いことが推測できる。この場合、最初のユーザは、画像処理装置を情報処理装置に表示させようとしたことを忘れてしまっている可能性が高い。表示しないほうが、表示された画像処理装置を見た、例えば、情報処理装置を共有する他のユーザ、または、画像処理装置の前に戻った最初のユーザを困惑させずに済み、ユーザの利便性に資する。
【0017】
この課題の解決を目的としてなされた画像処理装置は、表示部を有する情報処理装置と自装置とを仲介するサーバと接続する装置側接続部と、自装置を使用する情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を入力する入力部と、入力部から入力された情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示するために、自装置を特定するための画像処理装置情報を、サーバを介して情報処理装置に送信する第1送信部と、入力部から入力された情報処理装置情報を、サーバを介して情報処理装置に送信する第2送信部と、を備えるようにしてもよい。
【0018】
この構成によれば、画像処理装置を使用する情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を、サーバに送信することにより、サーバが情報処理装置において画像処理装置が表示され、ユーザは、使用する予定の画像処理装置を把握しやすくなる。
【0019】
また、表示部を有する情報処理装置と、複数台の画像処理装置と、情報処理装置及び画像処理装置を仲介するサーバとがネットワークにより接続された画像処理システムにおいて、画像処理装置は、表示部を有する情報処理装置と自装置とを仲介するサーバと接続する装置側接続部と、自装置を使用する情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を入力する入力部と、入力部から入力された情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示するために、自装置を特定するための画像処理装置情報を、サーバを介して情報処理装置に送信する第1送信部と、入力部から入力された情報処理装置情報を、サーバを介して情報処理装置に送信する第2送信部とを備え、サーバは、表示部を有する情報処理装置及び複数台の画像処理装置と接続するサーバ側接続部と、画像処理装置を特定するための画像処理装置情報を、画像処理装置から受信する第1受信部と、第1受信部が受信した画像処理装置情報に対応する画像処理装置を使用する、情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を、画像処理装置から受信する第2受信部と、情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示させるために、その情報処理装置に画像処理装置情報を送信する送信部とを備え、情報処理装置情報に対応する情報処理装置は、画像処理装置情報に対応する画像処理装置を表示部に表示させることを特徴とする画像処理システムを含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1〜4実施形態に共通するプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1〜4実施形態に共通するプリンタの断面図である。
【図3】本発明の第1、3及び4実施形態に共通するプリンタ管理テーブルの一例を示す図面である。
【図4】本発明の第1〜4実施形態に共通するPC管理テーブルの一例を示す図面である。
【図5】本発明の第1〜4実施形態に共通する印刷システムの動作概略を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1及び第2実施形態に共通するサインイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1〜4実施形態に共通する強調指示処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態における強調判断処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態におけるプリンタ管理テーブルの一例を示す図面である。
【図10】本発明の第2実施形態における強調判断処理の手順を示すフローチャートの一例である。
【図11】本発明の第3及び第4実施形態における共通するサインイン処理の手順を示すフローチャートの一例である。
【図12】本発明の第3実施形態における強調判断処理の手順を示すフローチャートの一例である。
【図13】本発明の第4実施形態における強調判断処理の手順を示すフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下、本発明の画像処理装置を具体化した第1実施形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、Webページから印刷対象データを取得して印刷する機能を有するプリンタに本発明を適用したものである。
【0022】
[プリンタの構成]
本形態のプリンタ100(請求項に記載の「画像処理装置」の一例)は、図1に示すように、CPU31と、ROM32と、RAM33と、フラッシュメモリ34とを備えた制御部30を備えている。また、制御部30は、用紙に画像を印刷する画像形成部10と、動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作パネル40と、後述する給紙トレイ91の開閉を検知する給紙トレイ開閉検知センサ35と、後述するプロセス部50のトナーを交換するために開閉されるカバーの開閉を検知するカバー開閉検知センサ36と、ネットワークインターフェース37とに、電気的に接続されている。
【0023】
ROM32には、プリンタ100を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定、初期値等が記憶されている。RAM33及びフラッシュメモリ34は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいは印刷データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
【0024】
また、フラッシュメモリ34は、電源を切ってもデータが消えない不揮発性であり、出荷後にユーザによって設定される各種の設定を記憶する記憶領域として利用される。
【0025】
CPU31は、ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って、その処理結果をRAM33またはフラッシュメモリ34に記憶させながら、プリンタ100の各構成要素を制御する。
【0026】
ネットワークインターフェース37(請求項に記載の「装置側接続部」「第1送信部」「第2送信部」「装置側接続部」の一例)は、他の装置との通信を可能にするインターフェースである。プリンタ100は、これらのインターフェースを介して他の装置から送信されるデータを受信する。
【0027】
本形態では、プリンタ100は、ネットワークインターフェース37を介して、パーソナルコンピュータ(PC)200、及び、管理サーバ300との通信が可能になっている。プリンタ100は、PC200及び管理サーバ300などの通信装置とともに画像処理システム900を構成している。
【0028】
また、操作パネル40(請求項に記載の「操作部」「入力部」の一例)は、ユーザ入力を受け付ける各種のボタンと、文字情報やボタン等を表示するタッチパネル画面とを有している。各種のボタンとしては、例えば、印刷動作の開始を指示するOKボタン及び印刷動作のキャンセルを指示するキャンセルボタンがある。
【0029】
[プリンタの画像形成部の構成]
続いて、プリンタ100の画像形成部10の構成について、図2を参照しつつ説明する。画像形成部10は、既知の電子写真方式によってトナー像を形成し、そのトナー像を用紙に転写するプロセス部50と、用紙上の未定着のトナーを定着させる定着装置8と、画像転写前の用紙を載置する給紙トレイ91と、画像転写後の用紙を載置する排紙トレイ92とを備えている。画像形成部10の上方には、画像読取部20が配置されている。
【0030】
また、画像形成部10は、各プロセス部50Y、50M、50C、50Kに光を照射する露光装置53と、各プロセス部50Y、50M、50C、50Kの転写位置に用紙を搬送する搬送ベルト7とを備えている。
【0031】
また、画像形成部10内には、底部に位置する給紙トレイ91に収容された用紙が、給紙ローラ71、レジストローラ72、プロセス部50、及び定着装置8を通り、排紙ローラ76を介して上部の排紙トレイ92へ導かれるように、略S字形状の搬送路11(図2中の一点鎖線)が設けられている。
【0032】
プロセス部50は、カラー画像の形成が可能であり、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色に対応するプロセス部を並列に配置している。具体的には、C色の画像を形成するプロセス部50Cと、M色の画像を形成するプロセス部50Mと、Y色の画像を形成するプロセス部50Yと、K色の画像を形成するプロセス部50Kとを備えている。
【0033】
画像形成部10は、給紙トレイ91に載置されている用紙を1枚ずつ取り出し、その用紙を搬送ベルト7上に搬送する。そして、プロセス部50にて形成されたトナー像をその用紙に転写する。このとき、カラー印刷では、各プロセス部50C、50M、50Y、50Kにてトナー像が形成され、用紙上で各トナー像が重ね合わされる。一方、モノクロ印刷では、プロセス部50Kのみでトナー像が形成され、用紙に転写される。その後は、トナー像が転写された用紙を定着装置8に搬送し、トナー像をその用紙に熱定着させる。そして、定着後の用紙を排紙トレイ92に排出する。
【0034】
[管理サーバの構成]
本形態の管理サーバ300は、図1に示したように、CPU51と、ROM52と、RAM53と、フラッシュメモリ54とを備えた制御部50を備えている。また、制御部50は、ネットワークインターフェース57と電気的に接続されている。
【0035】
ROM52には、印刷データに対する各種の加工処理を行う加工プログラムや各種設定、初期値等が記憶されている。RAM53およびフラッシュメモリ54は、各種加工プログラムが読み出される作業領域として、あるいは印刷データを一時的に記憶する記憶領域310として利用される。
【0036】
CPU51(請求項に記載の「判断部」の一例)は、ROM52から読み出した加工プログラムに従って、その処理結果をRAM53またはフラッシュメモリ54(請求項に記載の「記憶部」の一例)に記憶させながら、印刷データの加工処理を実行する。例えば、フラッシュメモリ54は、図3に示すプリンタ管理テーブル及び図4に示すPC管理テーブルを記憶している。
【0037】
また、管理サーバ300は、図5に示すように、プリンタ100等の情報のデータベース(以下、「プリンタ管理テーブル340」という)と、PC200等の情報のデータベース(以下、「PC管理テーブル350」という)と、PC200から投入される画像データを展開し、印刷ジョブを生成する展開部330とを有している。これらプリンタ管理テーブル340、PC管理テーブル350は、管理サーバ300のメモリ領域310(RAM53やフラッシュメモリ54)に存在する。
【0038】
プリンタ管理テーブル340には、図3に示すように、プリンタ名と、IDと、プリンタ情報(請求項に記載の「画像処理装置情報」の一例)と、PC情報(請求項に記載の「情報処理装置情報の一例」)と、ジョブ送信時刻(請求項に記載の「予定時刻」の一例)と、プリンタ操作(請求項に記載の「操作情報」の一例)とが1つのレコードとなって、各プリンタの情報として記憶される。例えば、プリンタ100に関して、プリンタ情報は、プリンタ100の宛先となる情報である。PC情報は、プリンタ100を使用するPCの宛先となる情報であり、ここではPC200のIPアドレスである。ジョブ送信時刻は、プリンタ100において、ユーザが印刷ジョブを送信する予定時刻である。プリンタ操作は、操作パネル40及び給紙トレイ91等の操作が行われた場合、無から有に変更される。
【0039】
また、PC管理テーブル350には、図4に示すように、PC名と、IDと、PC情報と、ログインと、ログイン時刻とが1つのレコードになって記憶される。例えば、PC200に関して、ログインは、PC200から管理サーバ300への通信接続が確立させた状態であるか否かを記憶する情報である。ログイン時刻は、PC200から管理サーバ300への通信接続が確立された時刻である。
【0040】
ネットワークインターフェース57(請求項に記載の「接続部」「第1受信部」「第2受信部」「送信部」「第3受信部」「第4受信部」「第5受信部」「時刻取得部」「情報取得部」「サーバ側接続部」の一例)は、他の装置との通信を可能にするインターフェースである。管理サーバ300は、ネットワークインターフェース57を介してプリンタ100から送信される各種要求や、PC200から送信される印刷ジョブを受信する。
【0041】
[画像処理システムの動作環境]
続いて、プリンタ100を含む画像処理システム900の構成および動作について、図5を参照しつつ説明する。
【0042】
画像処理システム900では、PC200がID及びパスワード等のユーザを識別する情報であるアカウント情報(請求項に記載の「ユーザ情報」の一例)を受け付けると、PC200が管理サーバ300にログインし、PC200と管理サーバ300との接続が確立される。また、プリンタ100がPC200と同様にアカウント情報を受け付けると、プリンタ100が管理サーバ300にサインインし(請求項に記載の「接続」の一例)、プリンタ100と管理サーバ300との接続が確立される。
【0043】
つまり、画像処理システム900では、同じアカウント情報を用いてPC200が管理サーバ300にログインし、プリンタ100が管理サーバ300にサインインすると、PC200からプリンタ100を指定して印刷を実行させることができるように構成されている。
【0044】
なお、本明細書中では、便宜的に、PC200と管理サーバ300との接続を確立させるために、ユーザがアカウント情報をPC200から管理サーバ300に入力することをログインといい、プリンタ100と管理サーバ300との接続を確立するために、ユーザがアカウント情報をプリンタ100から管理サーバ300に入力することをサインインと、呼称を変えて説明する。
【0045】
また、本明細書中では、管理サーバ300とプリンタ100との接続及び切断は、物理的な接続及び切断に限らず、データの送受信を行える状態にあることを接続に含み、データの送受信を行えない状態にあることを切断に含むものとする。
【0046】
図2に示す画像処理システム900では、プリンタ100と同様にプリンタ101が同じアカウント情報を用いて管理サーバ300にサインインしており、PC200では、プリンタ100及びプリンタ101が選択肢として、PC200のディスプレイに表示され、選択肢の中からいずれかのプリンタを指定して印刷することができる。
【0047】
例えば、PC200がID「アカウント1」で管理サーバ300にログインし、プリンタ100がID「アカウント1」で管理サーバ300にサインインし、プリンタ101がID「アカウント1」で管理サーバ300にサインインしているとする。この場合、PC200には、管理サーバ300にサインインしているプリンタ100及びプリンタ101が、使用できるプリンタの選択肢として、設定される。
【0048】
また、例えば、ユーザは印刷しようとするPDF及びJPEG等の形式の画像データを記憶させたPC200を所持しており、ユーザが普段使用するLAN環境とは異なる場所において、ユーザの近くにあったプリンタ100を使用して、画像データを印刷するとする。
【0049】
画像処理システム900が使用可能な環境において、PC200がユーザからプリンタ100への印刷指示を受け付けると、PC200が画像データを管理サーバ300に送信する。管理サーバ300では、展開部330が画像データを展開し、印刷データを作成する。つまり、管理サーバ300がプリンタドライバの役割を果たしている。そして、管理サーバ300からプリンタ100に対して、その印刷データが投入され、印刷を開始される。
【0050】
しかし、上記の印刷手順では、例えば、PC200において表示される選択肢を見るだけでは、ユーザが使用しようとしていたプリンタがプリンタ100及びプリンタ101のいずれのプリンタであったか、ユーザがわからない場合がある。特に、プリンタの数が多くなればなるほど、ユーザは、使用しようとしていたプリンタが分かりにくくなる傾向にある。
【0051】
そこで、これから使用しようとするプリンタ100に、PC200のIPアドレス等を入力し、PC200において、これから使用しようとするプリンタ100を強調表示することにより、プリンタ100を把握しやすくする。
【0052】
具体的には、これから使用しようとするプリンタ100側では、プリンタ100にPC200のIPアドレス等を入力し、管理サーバ300にIPアドレスを送信する。管理サーバ300側では、プリンタ100をPC200において強調表示させる命令を生成し、当該命令をPC200に送信する。そして、経由して送信された強調表示命令に従って、PC200は少なくとも1つの選択肢のプリンタを強調して表示する。これにより、PC200において、ユーザがプリンタ100を把握しやすくなる。
【0053】
なお、PC201も管理サーバ300にログインしているが、PC201は、プリンタ100に入力されたIPアドレスに対応するPCではないので、PC201においてプリンタ100が強調表示されることはない。
【0054】
[画像処理システムの制御]
続いて、上述した画像処理システム900の動作を実現するプリンタ100の制御について説明する。以下、プリンタ100側で行われるサインイン処理、管理サーバ300側で行われる強調指示処理の動作を中心に説明する。
【0055】
[サインイン処理]
図6を参照しながら、サインイン処理について説明する。ユーザがプリンタ100の操作パネル40を操作して、サインインの項目を選択し、OKボタンを押下することにより、サインイン処理が開始される。
【0056】
まず、CPU31は、アカウント情報をユーザが入力するように操作パネル40に表示をさせ、操作パネル40を介して入力されたアカウント情報をRAM33に記憶させることにより、アカウント情報を受け付ける(S101)。ここで、アカウント情報には、ID及びパスワード等が含まれている。
【0057】
次に、CPU31は、PC情報をユーザが入力するように操作パネル40に表示させ、操作パネル40を介して入力されたPC情報をRAM33に記憶させることにより、PC情報を受け付ける(S102)。ここで、PC情報には、PCのIPアドレス、「PC名」等が含まれている。
【0058】
そして、CPU31は、操作パネル40においてサインインがユーザにより選択され、OKボタンが押下されたか否かを判断することにより、管理サーバ300へのサインイン要求があったか否かを判断する(S103)。
【0059】
管理サーバ300へのサインイン要求がないと判断する場合(S103:NO)、サインイン要求がされるまで待機する。なお、所定時間経過しても、サインイン要求がされない場合は、サインイン処理を終了するようにしてもよい。
【0060】
一方、管理サーバ300へのサインイン要求があったと判断する場合(S103:YES)、CPU31は、RAM33に記憶されているアカウント情報を用いて管理サーバ300にサインインし、プリンタ100と管理サーバ300との接続を確立させる(S104)。
【0061】
続いて、CPU31は、PC情報及びプリンタ情報を管理サーバ300に送信し(S105)、サインイン処理を終了する。ここで、プリンタ情報には、プリンタのIPアドレス又はプリンタ名が含まれている。
【0062】
[強調指示処理]
図7を参照しながら、強調指示処理について説明する。強調指示処理は、プリンタ100からサインイン要求を受信し、管理サーバ300とプリンタ100との接続が確立されたことにより開始される。
【0063】
まず、管理サーバ300のCPU51は、プリンタ100からPC情報を受信したか否かを判断する(S201)。PC情報を受信していないと判断する場合(S201:NO)、CPU51は、強調指示処理を終了する。
【0064】
一方、PC情報を受信したと判断する場合(S201:YES)、CPU51は、強調判断処理を実行する(S202)。
【0065】
[強調判断処理]
図3及び図4を参照しながら、強調判断処理について説明する。この説明では、PC情報としてPC200のIPアドレス「200.168.0.1」が入力されているものとする。つまり、ユーザは、PC200においてプリンタ100が強調表示されるように指示している。
【0066】
まず、CPU51は、受信したPC情報を、プリンタ管理テーブル340のPC情報の欄に記憶させ(S301)、プリンタ管理テーブル340に記憶させたPC情報に対応するPC、つまりPC200がログインしているか否かを判断する(S305)。
【0067】
例えば、CPU51は、PC管理テーブル350のうちPC情報が一致するPC200のレコードを参照し、そのレコードにおいてログインの項目がONになっている場合、PC200が管理サーバ300にログインしていると判断する。なお、このログインの項目は、PC200がログインすると、ONとなり、PC200がログアウトすると、OFFになるよう、別途、処理が行われている。
【0068】
PC200がログインしていないと判断する場合(S305:NO)、CPU51は、PC200がログインするまで待機する。
【0069】
一方、PC200がログインしていると判断する場合(S305:YES)、CPU51は、PC200においてプリンタ100が強調表示されるように、強調表示を指示し(S310)、強調判断処理を終了する。
【0070】
図7に戻り、CPU51は、強調表示処理において、強調表示が指示されているか否かを判断する(S203)。強調指示が指示されていると判断する場合(S203:YES)、CPU51は、プリンタ100をPC200において強調表示させる命令を生成し、当該命令をPC200に送信することにより、PC200に強調表示を指示して(S204)、強調指示処理を終了する。
【0071】
なお、強調表示には、プリンタ100及びプリンタ101が選択肢としてある場合、プリンタ100の表示を太文字、イタリック、下線、網掛け、文字の色の変更及び二重丸等を付加すること、等を含む。
【0072】
一方、強調表示が指示されていないと判断する場合(S203:NO)、CPU51は、プリンタ100に、PC200において強調表示が行われないことをエラーとして通知し(S205)、強調表示処理を終了する。
【0073】
[第1実施形態の効果]
以上詳細に説明したように第1実施形態における管理サーバ300では、PC情報を受信したと判断する場合(S201:YES)、CPU51は、強調判断処理を実行する(S202)。続いて、強調表示が指示されていると判断する場合(S203:YES)、CPU51は、プリンタ100をPC200において強調表示させる命令を生成し、当該命令をPC200に送信することにより、PC200に強調表示を指示する(S204)。このため、ユーザは、使用する予定のプリンタ100をPC200において、把握しやすくなる。
【0074】
また、PC200がログインしていると判断する場合(S305:YES)、CPU51は、PC200においてプリンタ100が強調表示されるように、強調表示を指示する(S310)。そして、強調表示が指示されていると判断する場合(S203:YES)、CPU51は、PC200に強調表示を指示する(S204)。このため、PC200が管理サーバ300と接続するとき、ユーザは、プリンタ100を使用する意思が高いと推測できる。PC200と管理サーバ300とを接続する際に、PC200において、ユーザが使用する予定のプリンタ100を表示させることにより、ユーザの利便性の向上に資する。
【0075】
また、詳細に説明したように第1実施形態におけるプリンタ100では、CPU31は、RAM33に記憶されているアカウント情報を用いて管理サーバ300にサインインし、プリンタ100と管理サーバ300との接続を確立させる(S104)。続いて、CPU31は、PC情報及びプリンタ情報を管理サーバ300に送信する(S105)。このため、プリンタ100を使用するPC200を特定するためのIPアドレスを、管理サーバ300に送信することにより、管理サーバ300がPC200にプリンタ100の強調表示を指示する。この指示により、ユーザは、使用する予定のプリンタ100を把握しやすくなる。
【0076】
[第2実施形態]
第2実施形態では、強調判断処理において、PC200から送信されるアカウント情報と、プリンタ100から送信されるアカウント情報とが同じ場合に、強調表示を指示する点が第1実施形態と異なる。
【0077】
[画像処理システムの構成]
図9に示すように、プリンタ100は、ID「アカウント1」で管理サーバ300にサインインし、プリンタ101は、ID「アカウント2」で管理サーバ300サインインにしている。また、PC200は、ID「アカウント1」を有するユーザとID「アカウント2」を有するユーザとに共用されるPCであり、ID「アカウント1」又は「アカウント2」で管理サーバ300にログインしている。また、プリンタ100及びプリンタ101には、PC200に対応するIPアドレスが入力されている状況を、第2実施形態では前提としている。
【0078】
この場合、PC200では、プリンタ100もプリンタ101もPC200で強調表示されることになり、強調表示されたプリンタ100及びプリンタ101のうち、さらに、ユーザが使用しようとしていたプリンタがプリンタ100及びプリンタ101のいずれのプリンタであったか、ユーザがわからなくなる。
【0079】
そこで、第2実施形態では、強調表示されたプリンタ100及びプリンタ101のうち、PC200のアカウント情報と一致するプリンタだけを表示させる。具体的には、PC200がID「アカウント1」でログインしている場合、PC200のディスプレイには、プリンタ100だけが強調表示される。また、PC200がID「アカウント2」でログインしている場合、PC200のディスプレイには、プリンタ101だけが強調表示される。
【0080】
[強調判断処理]
図10を参照しながら、第2実施形態における強調判断処理について説明する。まず、CPU51は、受信したPC情報をRAM53に記憶させる(S301)。PC200が管理サーバ300にログインしていると判断する場合(S305:YES)、CPU51は、PC200から送信されるアカウント情報と、プリンタ100から送信されるアカウント情報とが一致するか否かを判断する(S306)。
【0081】
ここで、S306の判断は、同じPCのIPアドレスを持つプリンタ管理テーブル340のレコードとPC管理テーブル350のレコードとを参照して、IDが同じか否かを判断する。より具体的には、PCのIPアドレスが「200.168.0.1」で同じであるのは、プリンタ100のレコードとPC200のレコードとである。プリンタ100のレコードにおいて、IDは「アカウント1」であり、PC200のレコードにおいて、IDは「アカウント1」であって、IDが同じである。このため、S306において、CPU51は、PC200から送信されるアカウント情報と、プリンタ100から送信されるアカウント情報とが一致すると判断する。
【0082】
PC200から送信されるアカウント情報と、プリンタ100から送信されるアカウント情報とが一致すると判断する場合(S306:YES)、CPU51は、プリンタ100がPC200において強調表示されるように、強調表示を指示し(S310)、強調判断処理を終了する。
【0083】
一方、PC200から送信されるアカウント情報と、プリンタ100から送信されるアカウント情報とが一致しないと判断する場合(S306:NO)、CPU51は、強調判断処理を終了する。なお、S306:NOの場合、強調表示が指示されていないので、図7に示す強調指示処理において、プリンタ100にエラーが通知されることになる(S205)。
【0084】
[第2実施形態の効果]
以上詳細に説明したように第2実施形態における管理サーバ300では、PC200から送信されるアカウント情報と、プリンタ100から送信されるアカウント情報とが一致しないと判断する場合(S306:NO)、CPU51は、強調判断処理を終了する。この場合、強調表示が指示されていないので、強調指示処理において、プリンタ100にエラーが通知されることになる。アカウント情報の一致しない他のユーザには、プリンタ100が強調表示されなくなるので、他のユーザはプリンタ100が強調表示されることに戸惑うことがなくなり、他のユーザの利便性に資する。
【0085】
[第3実施形態]
第3実施形態では、サインイン処理において、プリンタ100から印刷ジョブの送信時刻を予め入力しておき、強調判断処理において、送信時刻を越えた場合、強調表示の指示がされない点、第1実施形態及び第2実施形態と異なる。
【0086】
[サインイン処理]
図11を参照しながら、第3実施形態におけるサインイン処理について説明する。ユーザがプリンタ100の操作パネル40を操作して、サインインの項目を選択し、OKボタンを押下することにより、サインイン処理が開始される。
【0087】
まず、CPU31は、アカウント情報を受け付け(S101)、PC情報を受け付ける(S102)。続いて、ジョブ送信時刻をユーザが入力するように操作パネル40に表示させ、ジョブ送信時刻を受け付ける(S401)。ここで、ジョブ送信時刻とは、ユーザがPCからプリンタ100に印刷ジョブを送信する予定の時刻である。
【0088】
そして、管理サーバ300へのサインイン要求があったと判断する場合(S103:YES)、CPU31は、RAM33に記憶されているアカウント情報を用いて管理サーバ300にサインインする(S104)。
【0089】
そして、CPU31は、PC情報及びプリンタ情報を管理サーバ300に送信し(S105)、続いて、ジョブ送信時刻を送信し(S402)、サインイン処理を終了する。
【0090】
[強調判断処理]
図12を参照しながら、第3実施形態における強調判断処理について説明する。まず、CPU51は、プリンタから受信したPC情報をRAM53に記憶させ(S301)、ジョブ送信時刻を、プリンタ管理テーブル340のプリンタ100のレコードに記憶させる(S302)。続いて、PC200が管理サーバ300にログインしているか否かを判断する(S305)。
【0091】
PC200が管理サーバ300にログインしていると判断する場合(S305:YES)、CPU51は、PC200が管理サーバ300にログインした時刻(以下、ログイン時刻という)がジョブ送信時刻以前であるか否かを判断する(S307)。
【0092】
なお、S307の判断の前に、CPU51は、同じPC情報を持つプリンタ管理テーブル340とPC管理テーブル350とを参照して、プリンタ管理テーブル340からジョブ送信時刻を、PC管理テーブル350からログイン時刻を抽出している。また、ログイン時刻は、PC200等が管理サーバ300にログインするたびに、最新のログイン時刻がPC管理テーブル350に記憶される。
【0093】
ログイン時刻がジョブ送信時刻以前であると判断する場合(S307:YES)、CPU51は、強調表示を指示し(S310)、強調判断処理を終了する。
【0094】
一方、ログイン時刻がジョブ送信時刻より後であると判断する場合(S307:NO)、CPU51は、強調判断処理を終了する。
【0095】
[第3実施形態の効果]
以上詳細に説明したように第3実施形態における管理サーバ300では、ログイン時刻がジョブ送信時刻より後であると判断する場合(S307:NO)、CPU51は、強調判断処理を終了する。つまり、強調表示を指示しない。ここで、ジョブ送信時刻を過ぎても、ログインがされない場合、ユーザは、プリンタ100を使用する予定がなくなったと推測することができる。この場合、ユーザは、プリンタ100をPC200に強調表示させようとしたことを忘れてしまっている可能性が高い。よって、プリンタ100をPC200に強調表示させないほうが、強調表示されたプリンタ100を見たユーザを困惑させずに済み、プリンタ100の使用意思が低いユーザの利便性に資する。
【0096】
[第4実施形態]
第4実施形態では、プリンタ100から印刷ジョブの送信時刻を予め入力しておき、送信時刻を越えた場合、他のユーザによりプリンタ100が操作されると、強調表示の指示がされない点、第3実施形態と異なる。
【0097】
[強調判断処理]
図13を参照しながら、第4実施形態における強調判断処理について説明する。なお、S307の判断までは、第3実施形態と同様である。
【0098】
ログイン時刻がジョブ送信時刻より後であると判断する場合(S307:YES)、CPU51は、ジョブ送信時刻より後にプリンタ100の操作が行われたか否かを判断する(S308)。
【0099】
ここで、S308の判断は、プリンタ管理テーブル340のプリンタ操作の項目を参照して、プリンタ管理テーブル340にプリンタ操作の項目に有が記憶されている場合、プリンタ100が操作されたという判断を行う。なお、ジョブ送信時刻より後にプリンタ100において、操作パネル40が操作されると、プリンタ100が管理サーバ300に対して、プリンタ100が操作された旨を送信する。一方、管理サーバ300では、プリンタ100から操作パネル40が操作された旨を受信すると、プリンタ管理テーブル340におけるプリンタ100のレコードに対して、プリンタ操作の項目を無から有に変更する処理が別途行われている。
【0100】
また、ジョブ送信時刻より後にプリンタ100において、用紙又はトナー等の消耗品の交換が行われると、プリンタ100が管理サーバ300にプリンタ100が操作された旨を送信するようにしてもよい。例えば、給紙トレイ91が開閉されたことを、既知のセンサで構成される給紙トレイ開閉検知センサ35により検知した場合、用紙の交換が行われたと判断する。また、プロセス部50にアクセス可能なカバーが開閉されたことを、既知のセンサで構成されるカバー開閉検知センサ36により検知した場合、トナーの交換が行われたと判断するようにしてもよい。
【0101】
ジョブ送信時刻より後にプリンタ100の操作が行われていないと判断する場合(S308:NO)、CPU51は、強調表示を指示し(S310)、強調判断処理を終了する。
【0102】
一方、ジョブ送信時刻より後にプリンタ100の操作が行われたと判断する場合(S308:YES)、強調判断処理を終了する。
【0103】
[第4実施形態の効果]
以上詳細に説明したように第4実施形態における管理サーバ300では、ジョブ送信時刻より後にプリンタ100の操作が行われたと判断する場合(S308:YES)、強調表示処理を終了する。つまり、強調表示を指示しない。
【0104】
この画像処理システム900では、プリンタ100が管理サーバ300にサインインした後、印刷するために操作パネル40を操作することはほとんどない。このため、プリンタ100が管理サーバ300にサインインしたあと、操作パネル40を操作された場合、他のユーザにより操作された可能性が高いと推測できる。そして、他のユーザに操作パネル40が操作されたということは、ユーザはプリンタ100の前にいない可能性が高く、印刷を行う意思が低いことが推測できる。この場合、ユーザは、プリンタ100をPC200に強調表示させようとしたことを忘れてしまっている可能性が高い。よって、強調表示を指示しないほうが、強調表示されたプリンタ100を見たユーザを困惑させずに済み、プリンタ100の使用意思が低いユーザの利便性に資する。
【0105】
また、この画像処理システム900では、プリンタ100が管理サーバ300にサインインする前に、ユーザは、操作パネル40を視認するようになっている。このため、用紙やトナー等の消耗品の不足等の異常があれば、サインインの前にユーザが気づくはずであり、用紙の補充やトナーの交換等の作業は、サインインの前に行われることが多い。しかし、サインインした後に、用紙の補充やトナーの交換等の作業が行われる場合、他のユーザによる行為である可能性が高いことが推測できる。このため、他のユーザにより用紙の補充やトナーの交換等の作業行われたということは、ユーザはプリンタ100の前にいない可能性が高く、印刷を行う意思が低いことが推測できる。この場合、ユーザは、プリンタ100をPC200に強調表示させようとしたことを忘れてしまっている可能性が高い。よって、強調表示を指示しないほうが、プリンタ100の使用意思が低いユーザを困惑させずに済み、そのユーザの利便性に資する。
【0106】
[変形例]
なお、本実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、プリンタは、印刷機能を備えるものであればよく、複合機又は複写機であっても適用可能である。
【0107】
また本実施形態では、請求項に記載の画像処理装置の一例として、電子写真方式の印刷装置を例に挙げたが、これに限られるものではない。例えば、インクジェット方式の印刷装置、ファクシミリ、スキャナ及び複写機等が含まれる。また、カラー印刷が可能であってもよく、モノクロ印刷専用であってもよい。
【0108】
また、本実施形態では、管理サーバ300は上記提携会社が提供するサーバであったが、これに限られるものではない。例えば、ベンダーが提供するサーバであってもよいし、上記提携会社が提供するサーバとベンダーが提供するサーバとが協働するようにしてもよい。
【0109】
また、本実施形態では、プリンタ名やアカウント情報等を、ユーザが操作パネル40から直接入力していたが、これに限るものではない。例えば、PC200から遠隔操作で、プリンタ名やアカウント情報等を入力することができるようにしてもよい。
【0110】
また、本実施形態では、プリンタ100において不揮発性のメモリとしてフラッシュメモリ34を使用していたが、これに限るものではない。例えば、NVRAM(Non Volatile RAM)を使用してもよい。管理サーバ300についても同様である。
【0111】
また本発明の第2実施形態では、PC200が管理サーバ300にログインしたときに、強調表示を指示していたが、これに限るものではない。例えば、PC200から管理サーバ30を介してプリンタ100に印刷を要求するとき、又は、PC200においてプリンタ100及びプリンタ101の選択肢から一のプリンタを選択する画面を表示するとき、であってもよい。
【符号の説明】
【0112】
10 画像形成部
30 制御部
40 操作パネル
100 プリンタ
101 プリンタ
110 メモリ領域
200 PC
201 PC
300 管理サーバ
310 記憶領域
340 プリンタ管理テーブル
350 PC管理テーブル
900 画像処理システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び画像処理装置とネットワークで接続され、情報処理装置から画像処理装置に画像データを投入することにより、画像処理を実行させるサーバ、及び、その画像データに従い画像処理を実行する画像処理装置及び画像処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、情報処理装置、及び、画像処理装置としての印刷装置をネットワークで接続し、情報処理装置から印刷制限サーバを経由して印刷装置に印刷データを投入することにより、印刷を実行する印刷システムがある。この印刷システムの一例として特許文献1に記載のシステムでは、ユーザが印刷装置を利用する際、情報処理装置から印刷制限サーバに問い合わせを行い、印刷上限枚数を超えていないことを条件に、印刷制限サーバにより印刷が許可される。この印刷システムにおいて、複数台の印刷装置をネットワークに接続することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−330686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、複数台の印刷装置があると、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置のユーザは、どの印刷装置を使用しようとしていたか迷うことがあり、使用する予定の印刷装置を把握しにくいという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザが、使用する予定の画像処理装置を情報処理装置において把握しやすくするサーバ、及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題の解決を目的としてなされたサーバは、表示部を有する情報処理装置及び複数台の画像処理装置と接続する接続部と、画像処理装置を特定するための画像処理装置情報を、画像処理装置から受信する第1受信部と、第1受信部が受信した画像処理装置情報に対応する画像処理装置を使用する、情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を、画像処理装置から受信する第2受信部と、情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示させるために、その情報処理装置に画像処理装置情報を送信する送信部とを備えることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、サーバは、ユーザが使用予定の画像処理装置の画像処理装置情報及びユーザが使用予定の情報処理装置の情報処理装置情報を受信する。そして、情報処理装置情報に対応する情報処理装置に、画像処理装置情報を送信する。情報処理装置では、画像処理装置情報に対応する画像処理装置が、ユーザに視認されやすくなるように表示がされる。このため、ユーザは、使用する予定の画像処理装置を情報処理装置において、把握しやすくなる。
【0008】
なお、画像処理装置情報は、例えば、画像処理装置を識別するための情報であるIPアドレス、画像処理装置のシリアル番号または画像処理装置名を含む情報であってもよい。また、画像処理装置情報は、画像処理装置を識別するための情報を含んだ処理命令であってもよい。
【0009】
また、送信部は、情報処理装置と接続する際に、画像処理装置情報を送信するようにしてもよい。情報処理装置とサーバとを接続させるとき、ユーザは、画像処理装置を使用する意思が高いと推測できる。この構成によれば、情報処理装置とサーバとを接続する際に、情報処理装置において、ユーザが使用する予定の画像処理装置を表示させることにより、ユーザの利便性の向上に資する。
【0010】
また、画像処理装置情報に対応する画像処理装置から、ユーザ情報を受信する第3受信部と、情報処理装置情報に対応する情報処理装置から、ユーザ情報を受信する第4受信部と、第3受信部が受信するユーザ情報と、第4受信部が受信するユーザ情報とが、一致するか否かを判断する判断部とを備え、送信部は、ユーザ情報が一致しないと判断部が判断する場合、画像処理装置情報を送信せず、ユーザ情報が一致すると判断部が判断する場合、画像処理装置情報を送信するようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザ情報の一致しない他のユーザには、画像処理装置が表示されなくなるので、他のユーザは画像処理装置が表示されることに戸惑うことがなくなり、他のユーザの利便性に資する。
【0011】
また、画像処理装置情報に対応する画像処理装置から、印刷ジョブを実行する予定の時刻である予定時刻を受信する第5受信部と、情報処理装置情報に対応する情報処理装置と接続した時刻である接続時刻を取得する時刻取得部と、画像処理装置情報に対応する画像処理装置から、画像処理装置の操作を表す操作情報を取得する情報取得部とを備え、送信部は、予定時刻より後で接続時刻より前に、操作情報を取得した後に、接続時刻を取得した場合、画像処理装置情報を送信しないようにしてもよい。
【0012】
予定時刻を過ぎても、ログインなど情報処理装置との接続がされない場合、ユーザは、画像処理装置を使用する予定がなくなったと推測することができる。この場合、ユーザは、画像処理装置を情報処理装置に表示させようとしたことを忘れてしまっている可能性が高い。この場合、画像処理装置を情報処理装置に表示させないほうが、表示された画像処理装置を見たユーザを困惑させずに済む。この構成によれば、画像処理装置の使用意思が低いユーザの利便性に資する。
【0013】
また、画像処理装置情報に対応する画像処理装置から、画像処理装置の操作を表す操作情報を取得する情報取得部を備え、送信部は、情報処理装置と接続する前に、操作情報を情報取得部が取得した場合、画像処理装置情報を送信しないようにしてもよい。
【0014】
最初のユーザが画像処理装置の前にいて、画像処理装置がサーバにサインインなどの接続を行ったにも関わらず、さらに画像処理装置が操作される場合、他のユーザが画像処理装置を操作している可能性が高い。この場合、画像処理装置をサーバに接続させた最初のユーザは、画像処理装置の使用意思が低いと推測できる。この構成によれば、余計な表示をさせなくすることができる。
【0015】
また、操作情報は、画像処理装置の操作部の操作に関する情報であってもよい。画像処理装置がサーバにサインインなどの接続を行った後、ユーザが画像処理するために操作部を操作することはほとんどない。このため、画像処理装置がサーバに接続した後、操作部が操作された場合、他のユーザにより操作された可能性が高いと推測できる。そして、他のユーザにより操作部が操作されたということは、画像処理装置をサーバに接続させた最初のユーザは画像処理装置の前にいない可能性が高く、画像処理を行う意思が低いことが推測できる。この場合、最初のユーザは、画像処理装置を情報処理装置に表示させようとしたことを忘れてしまっている可能性が高い。よって、表示をしないほうが、表示された画像処理装置を見た、例えば、情報処理装置を共有する他のユーザ、または、画像処理装置の前に戻った最初のユーザを困惑させずに済み、ユーザの利便性に資する。
【0016】
また、操作情報は、消耗品にアクセスするためのカバーの開閉操作に関する情報であってもよい。画像処理装置がサーバにサインインなどの接続を行う前に、ユーザは、操作部を視認するようになっている。このため、用紙やトナー等の消耗品の不足等の異常があれば、サーバとの接続前にユーザがその異常に気づくはずであり、用紙の補充やトナーの交換等の作業は、サーバとの接続前に行われることが多い。しかし、接続した後に、用紙の補充やトナーの交換等の作業が行われる場合、他のユーザによる行為である可能性が高いことが推測できる。このため、他のユーザにより用紙の補充やトナーの交換等の作業行われたということは、画像処理装置をサーバに接続させた最初のユーザは画像処理装置の前にいない可能性が高く、画像処理を行う意思が低いことが推測できる。この場合、最初のユーザは、画像処理装置を情報処理装置に表示させようとしたことを忘れてしまっている可能性が高い。表示しないほうが、表示された画像処理装置を見た、例えば、情報処理装置を共有する他のユーザ、または、画像処理装置の前に戻った最初のユーザを困惑させずに済み、ユーザの利便性に資する。
【0017】
この課題の解決を目的としてなされた画像処理装置は、表示部を有する情報処理装置と自装置とを仲介するサーバと接続する装置側接続部と、自装置を使用する情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を入力する入力部と、入力部から入力された情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示するために、自装置を特定するための画像処理装置情報を、サーバを介して情報処理装置に送信する第1送信部と、入力部から入力された情報処理装置情報を、サーバを介して情報処理装置に送信する第2送信部と、を備えるようにしてもよい。
【0018】
この構成によれば、画像処理装置を使用する情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を、サーバに送信することにより、サーバが情報処理装置において画像処理装置が表示され、ユーザは、使用する予定の画像処理装置を把握しやすくなる。
【0019】
また、表示部を有する情報処理装置と、複数台の画像処理装置と、情報処理装置及び画像処理装置を仲介するサーバとがネットワークにより接続された画像処理システムにおいて、画像処理装置は、表示部を有する情報処理装置と自装置とを仲介するサーバと接続する装置側接続部と、自装置を使用する情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を入力する入力部と、入力部から入力された情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示するために、自装置を特定するための画像処理装置情報を、サーバを介して情報処理装置に送信する第1送信部と、入力部から入力された情報処理装置情報を、サーバを介して情報処理装置に送信する第2送信部とを備え、サーバは、表示部を有する情報処理装置及び複数台の画像処理装置と接続するサーバ側接続部と、画像処理装置を特定するための画像処理装置情報を、画像処理装置から受信する第1受信部と、第1受信部が受信した画像処理装置情報に対応する画像処理装置を使用する、情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を、画像処理装置から受信する第2受信部と、情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示させるために、その情報処理装置に画像処理装置情報を送信する送信部とを備え、情報処理装置情報に対応する情報処理装置は、画像処理装置情報に対応する画像処理装置を表示部に表示させることを特徴とする画像処理システムを含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1〜4実施形態に共通するプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1〜4実施形態に共通するプリンタの断面図である。
【図3】本発明の第1、3及び4実施形態に共通するプリンタ管理テーブルの一例を示す図面である。
【図4】本発明の第1〜4実施形態に共通するPC管理テーブルの一例を示す図面である。
【図5】本発明の第1〜4実施形態に共通する印刷システムの動作概略を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1及び第2実施形態に共通するサインイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1〜4実施形態に共通する強調指示処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態における強調判断処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態におけるプリンタ管理テーブルの一例を示す図面である。
【図10】本発明の第2実施形態における強調判断処理の手順を示すフローチャートの一例である。
【図11】本発明の第3及び第4実施形態における共通するサインイン処理の手順を示すフローチャートの一例である。
【図12】本発明の第3実施形態における強調判断処理の手順を示すフローチャートの一例である。
【図13】本発明の第4実施形態における強調判断処理の手順を示すフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下、本発明の画像処理装置を具体化した第1実施形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、Webページから印刷対象データを取得して印刷する機能を有するプリンタに本発明を適用したものである。
【0022】
[プリンタの構成]
本形態のプリンタ100(請求項に記載の「画像処理装置」の一例)は、図1に示すように、CPU31と、ROM32と、RAM33と、フラッシュメモリ34とを備えた制御部30を備えている。また、制御部30は、用紙に画像を印刷する画像形成部10と、動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作パネル40と、後述する給紙トレイ91の開閉を検知する給紙トレイ開閉検知センサ35と、後述するプロセス部50のトナーを交換するために開閉されるカバーの開閉を検知するカバー開閉検知センサ36と、ネットワークインターフェース37とに、電気的に接続されている。
【0023】
ROM32には、プリンタ100を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定、初期値等が記憶されている。RAM33及びフラッシュメモリ34は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいは印刷データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
【0024】
また、フラッシュメモリ34は、電源を切ってもデータが消えない不揮発性であり、出荷後にユーザによって設定される各種の設定を記憶する記憶領域として利用される。
【0025】
CPU31は、ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って、その処理結果をRAM33またはフラッシュメモリ34に記憶させながら、プリンタ100の各構成要素を制御する。
【0026】
ネットワークインターフェース37(請求項に記載の「装置側接続部」「第1送信部」「第2送信部」「装置側接続部」の一例)は、他の装置との通信を可能にするインターフェースである。プリンタ100は、これらのインターフェースを介して他の装置から送信されるデータを受信する。
【0027】
本形態では、プリンタ100は、ネットワークインターフェース37を介して、パーソナルコンピュータ(PC)200、及び、管理サーバ300との通信が可能になっている。プリンタ100は、PC200及び管理サーバ300などの通信装置とともに画像処理システム900を構成している。
【0028】
また、操作パネル40(請求項に記載の「操作部」「入力部」の一例)は、ユーザ入力を受け付ける各種のボタンと、文字情報やボタン等を表示するタッチパネル画面とを有している。各種のボタンとしては、例えば、印刷動作の開始を指示するOKボタン及び印刷動作のキャンセルを指示するキャンセルボタンがある。
【0029】
[プリンタの画像形成部の構成]
続いて、プリンタ100の画像形成部10の構成について、図2を参照しつつ説明する。画像形成部10は、既知の電子写真方式によってトナー像を形成し、そのトナー像を用紙に転写するプロセス部50と、用紙上の未定着のトナーを定着させる定着装置8と、画像転写前の用紙を載置する給紙トレイ91と、画像転写後の用紙を載置する排紙トレイ92とを備えている。画像形成部10の上方には、画像読取部20が配置されている。
【0030】
また、画像形成部10は、各プロセス部50Y、50M、50C、50Kに光を照射する露光装置53と、各プロセス部50Y、50M、50C、50Kの転写位置に用紙を搬送する搬送ベルト7とを備えている。
【0031】
また、画像形成部10内には、底部に位置する給紙トレイ91に収容された用紙が、給紙ローラ71、レジストローラ72、プロセス部50、及び定着装置8を通り、排紙ローラ76を介して上部の排紙トレイ92へ導かれるように、略S字形状の搬送路11(図2中の一点鎖線)が設けられている。
【0032】
プロセス部50は、カラー画像の形成が可能であり、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色に対応するプロセス部を並列に配置している。具体的には、C色の画像を形成するプロセス部50Cと、M色の画像を形成するプロセス部50Mと、Y色の画像を形成するプロセス部50Yと、K色の画像を形成するプロセス部50Kとを備えている。
【0033】
画像形成部10は、給紙トレイ91に載置されている用紙を1枚ずつ取り出し、その用紙を搬送ベルト7上に搬送する。そして、プロセス部50にて形成されたトナー像をその用紙に転写する。このとき、カラー印刷では、各プロセス部50C、50M、50Y、50Kにてトナー像が形成され、用紙上で各トナー像が重ね合わされる。一方、モノクロ印刷では、プロセス部50Kのみでトナー像が形成され、用紙に転写される。その後は、トナー像が転写された用紙を定着装置8に搬送し、トナー像をその用紙に熱定着させる。そして、定着後の用紙を排紙トレイ92に排出する。
【0034】
[管理サーバの構成]
本形態の管理サーバ300は、図1に示したように、CPU51と、ROM52と、RAM53と、フラッシュメモリ54とを備えた制御部50を備えている。また、制御部50は、ネットワークインターフェース57と電気的に接続されている。
【0035】
ROM52には、印刷データに対する各種の加工処理を行う加工プログラムや各種設定、初期値等が記憶されている。RAM53およびフラッシュメモリ54は、各種加工プログラムが読み出される作業領域として、あるいは印刷データを一時的に記憶する記憶領域310として利用される。
【0036】
CPU51(請求項に記載の「判断部」の一例)は、ROM52から読み出した加工プログラムに従って、その処理結果をRAM53またはフラッシュメモリ54(請求項に記載の「記憶部」の一例)に記憶させながら、印刷データの加工処理を実行する。例えば、フラッシュメモリ54は、図3に示すプリンタ管理テーブル及び図4に示すPC管理テーブルを記憶している。
【0037】
また、管理サーバ300は、図5に示すように、プリンタ100等の情報のデータベース(以下、「プリンタ管理テーブル340」という)と、PC200等の情報のデータベース(以下、「PC管理テーブル350」という)と、PC200から投入される画像データを展開し、印刷ジョブを生成する展開部330とを有している。これらプリンタ管理テーブル340、PC管理テーブル350は、管理サーバ300のメモリ領域310(RAM53やフラッシュメモリ54)に存在する。
【0038】
プリンタ管理テーブル340には、図3に示すように、プリンタ名と、IDと、プリンタ情報(請求項に記載の「画像処理装置情報」の一例)と、PC情報(請求項に記載の「情報処理装置情報の一例」)と、ジョブ送信時刻(請求項に記載の「予定時刻」の一例)と、プリンタ操作(請求項に記載の「操作情報」の一例)とが1つのレコードとなって、各プリンタの情報として記憶される。例えば、プリンタ100に関して、プリンタ情報は、プリンタ100の宛先となる情報である。PC情報は、プリンタ100を使用するPCの宛先となる情報であり、ここではPC200のIPアドレスである。ジョブ送信時刻は、プリンタ100において、ユーザが印刷ジョブを送信する予定時刻である。プリンタ操作は、操作パネル40及び給紙トレイ91等の操作が行われた場合、無から有に変更される。
【0039】
また、PC管理テーブル350には、図4に示すように、PC名と、IDと、PC情報と、ログインと、ログイン時刻とが1つのレコードになって記憶される。例えば、PC200に関して、ログインは、PC200から管理サーバ300への通信接続が確立させた状態であるか否かを記憶する情報である。ログイン時刻は、PC200から管理サーバ300への通信接続が確立された時刻である。
【0040】
ネットワークインターフェース57(請求項に記載の「接続部」「第1受信部」「第2受信部」「送信部」「第3受信部」「第4受信部」「第5受信部」「時刻取得部」「情報取得部」「サーバ側接続部」の一例)は、他の装置との通信を可能にするインターフェースである。管理サーバ300は、ネットワークインターフェース57を介してプリンタ100から送信される各種要求や、PC200から送信される印刷ジョブを受信する。
【0041】
[画像処理システムの動作環境]
続いて、プリンタ100を含む画像処理システム900の構成および動作について、図5を参照しつつ説明する。
【0042】
画像処理システム900では、PC200がID及びパスワード等のユーザを識別する情報であるアカウント情報(請求項に記載の「ユーザ情報」の一例)を受け付けると、PC200が管理サーバ300にログインし、PC200と管理サーバ300との接続が確立される。また、プリンタ100がPC200と同様にアカウント情報を受け付けると、プリンタ100が管理サーバ300にサインインし(請求項に記載の「接続」の一例)、プリンタ100と管理サーバ300との接続が確立される。
【0043】
つまり、画像処理システム900では、同じアカウント情報を用いてPC200が管理サーバ300にログインし、プリンタ100が管理サーバ300にサインインすると、PC200からプリンタ100を指定して印刷を実行させることができるように構成されている。
【0044】
なお、本明細書中では、便宜的に、PC200と管理サーバ300との接続を確立させるために、ユーザがアカウント情報をPC200から管理サーバ300に入力することをログインといい、プリンタ100と管理サーバ300との接続を確立するために、ユーザがアカウント情報をプリンタ100から管理サーバ300に入力することをサインインと、呼称を変えて説明する。
【0045】
また、本明細書中では、管理サーバ300とプリンタ100との接続及び切断は、物理的な接続及び切断に限らず、データの送受信を行える状態にあることを接続に含み、データの送受信を行えない状態にあることを切断に含むものとする。
【0046】
図2に示す画像処理システム900では、プリンタ100と同様にプリンタ101が同じアカウント情報を用いて管理サーバ300にサインインしており、PC200では、プリンタ100及びプリンタ101が選択肢として、PC200のディスプレイに表示され、選択肢の中からいずれかのプリンタを指定して印刷することができる。
【0047】
例えば、PC200がID「アカウント1」で管理サーバ300にログインし、プリンタ100がID「アカウント1」で管理サーバ300にサインインし、プリンタ101がID「アカウント1」で管理サーバ300にサインインしているとする。この場合、PC200には、管理サーバ300にサインインしているプリンタ100及びプリンタ101が、使用できるプリンタの選択肢として、設定される。
【0048】
また、例えば、ユーザは印刷しようとするPDF及びJPEG等の形式の画像データを記憶させたPC200を所持しており、ユーザが普段使用するLAN環境とは異なる場所において、ユーザの近くにあったプリンタ100を使用して、画像データを印刷するとする。
【0049】
画像処理システム900が使用可能な環境において、PC200がユーザからプリンタ100への印刷指示を受け付けると、PC200が画像データを管理サーバ300に送信する。管理サーバ300では、展開部330が画像データを展開し、印刷データを作成する。つまり、管理サーバ300がプリンタドライバの役割を果たしている。そして、管理サーバ300からプリンタ100に対して、その印刷データが投入され、印刷を開始される。
【0050】
しかし、上記の印刷手順では、例えば、PC200において表示される選択肢を見るだけでは、ユーザが使用しようとしていたプリンタがプリンタ100及びプリンタ101のいずれのプリンタであったか、ユーザがわからない場合がある。特に、プリンタの数が多くなればなるほど、ユーザは、使用しようとしていたプリンタが分かりにくくなる傾向にある。
【0051】
そこで、これから使用しようとするプリンタ100に、PC200のIPアドレス等を入力し、PC200において、これから使用しようとするプリンタ100を強調表示することにより、プリンタ100を把握しやすくする。
【0052】
具体的には、これから使用しようとするプリンタ100側では、プリンタ100にPC200のIPアドレス等を入力し、管理サーバ300にIPアドレスを送信する。管理サーバ300側では、プリンタ100をPC200において強調表示させる命令を生成し、当該命令をPC200に送信する。そして、経由して送信された強調表示命令に従って、PC200は少なくとも1つの選択肢のプリンタを強調して表示する。これにより、PC200において、ユーザがプリンタ100を把握しやすくなる。
【0053】
なお、PC201も管理サーバ300にログインしているが、PC201は、プリンタ100に入力されたIPアドレスに対応するPCではないので、PC201においてプリンタ100が強調表示されることはない。
【0054】
[画像処理システムの制御]
続いて、上述した画像処理システム900の動作を実現するプリンタ100の制御について説明する。以下、プリンタ100側で行われるサインイン処理、管理サーバ300側で行われる強調指示処理の動作を中心に説明する。
【0055】
[サインイン処理]
図6を参照しながら、サインイン処理について説明する。ユーザがプリンタ100の操作パネル40を操作して、サインインの項目を選択し、OKボタンを押下することにより、サインイン処理が開始される。
【0056】
まず、CPU31は、アカウント情報をユーザが入力するように操作パネル40に表示をさせ、操作パネル40を介して入力されたアカウント情報をRAM33に記憶させることにより、アカウント情報を受け付ける(S101)。ここで、アカウント情報には、ID及びパスワード等が含まれている。
【0057】
次に、CPU31は、PC情報をユーザが入力するように操作パネル40に表示させ、操作パネル40を介して入力されたPC情報をRAM33に記憶させることにより、PC情報を受け付ける(S102)。ここで、PC情報には、PCのIPアドレス、「PC名」等が含まれている。
【0058】
そして、CPU31は、操作パネル40においてサインインがユーザにより選択され、OKボタンが押下されたか否かを判断することにより、管理サーバ300へのサインイン要求があったか否かを判断する(S103)。
【0059】
管理サーバ300へのサインイン要求がないと判断する場合(S103:NO)、サインイン要求がされるまで待機する。なお、所定時間経過しても、サインイン要求がされない場合は、サインイン処理を終了するようにしてもよい。
【0060】
一方、管理サーバ300へのサインイン要求があったと判断する場合(S103:YES)、CPU31は、RAM33に記憶されているアカウント情報を用いて管理サーバ300にサインインし、プリンタ100と管理サーバ300との接続を確立させる(S104)。
【0061】
続いて、CPU31は、PC情報及びプリンタ情報を管理サーバ300に送信し(S105)、サインイン処理を終了する。ここで、プリンタ情報には、プリンタのIPアドレス又はプリンタ名が含まれている。
【0062】
[強調指示処理]
図7を参照しながら、強調指示処理について説明する。強調指示処理は、プリンタ100からサインイン要求を受信し、管理サーバ300とプリンタ100との接続が確立されたことにより開始される。
【0063】
まず、管理サーバ300のCPU51は、プリンタ100からPC情報を受信したか否かを判断する(S201)。PC情報を受信していないと判断する場合(S201:NO)、CPU51は、強調指示処理を終了する。
【0064】
一方、PC情報を受信したと判断する場合(S201:YES)、CPU51は、強調判断処理を実行する(S202)。
【0065】
[強調判断処理]
図3及び図4を参照しながら、強調判断処理について説明する。この説明では、PC情報としてPC200のIPアドレス「200.168.0.1」が入力されているものとする。つまり、ユーザは、PC200においてプリンタ100が強調表示されるように指示している。
【0066】
まず、CPU51は、受信したPC情報を、プリンタ管理テーブル340のPC情報の欄に記憶させ(S301)、プリンタ管理テーブル340に記憶させたPC情報に対応するPC、つまりPC200がログインしているか否かを判断する(S305)。
【0067】
例えば、CPU51は、PC管理テーブル350のうちPC情報が一致するPC200のレコードを参照し、そのレコードにおいてログインの項目がONになっている場合、PC200が管理サーバ300にログインしていると判断する。なお、このログインの項目は、PC200がログインすると、ONとなり、PC200がログアウトすると、OFFになるよう、別途、処理が行われている。
【0068】
PC200がログインしていないと判断する場合(S305:NO)、CPU51は、PC200がログインするまで待機する。
【0069】
一方、PC200がログインしていると判断する場合(S305:YES)、CPU51は、PC200においてプリンタ100が強調表示されるように、強調表示を指示し(S310)、強調判断処理を終了する。
【0070】
図7に戻り、CPU51は、強調表示処理において、強調表示が指示されているか否かを判断する(S203)。強調指示が指示されていると判断する場合(S203:YES)、CPU51は、プリンタ100をPC200において強調表示させる命令を生成し、当該命令をPC200に送信することにより、PC200に強調表示を指示して(S204)、強調指示処理を終了する。
【0071】
なお、強調表示には、プリンタ100及びプリンタ101が選択肢としてある場合、プリンタ100の表示を太文字、イタリック、下線、網掛け、文字の色の変更及び二重丸等を付加すること、等を含む。
【0072】
一方、強調表示が指示されていないと判断する場合(S203:NO)、CPU51は、プリンタ100に、PC200において強調表示が行われないことをエラーとして通知し(S205)、強調表示処理を終了する。
【0073】
[第1実施形態の効果]
以上詳細に説明したように第1実施形態における管理サーバ300では、PC情報を受信したと判断する場合(S201:YES)、CPU51は、強調判断処理を実行する(S202)。続いて、強調表示が指示されていると判断する場合(S203:YES)、CPU51は、プリンタ100をPC200において強調表示させる命令を生成し、当該命令をPC200に送信することにより、PC200に強調表示を指示する(S204)。このため、ユーザは、使用する予定のプリンタ100をPC200において、把握しやすくなる。
【0074】
また、PC200がログインしていると判断する場合(S305:YES)、CPU51は、PC200においてプリンタ100が強調表示されるように、強調表示を指示する(S310)。そして、強調表示が指示されていると判断する場合(S203:YES)、CPU51は、PC200に強調表示を指示する(S204)。このため、PC200が管理サーバ300と接続するとき、ユーザは、プリンタ100を使用する意思が高いと推測できる。PC200と管理サーバ300とを接続する際に、PC200において、ユーザが使用する予定のプリンタ100を表示させることにより、ユーザの利便性の向上に資する。
【0075】
また、詳細に説明したように第1実施形態におけるプリンタ100では、CPU31は、RAM33に記憶されているアカウント情報を用いて管理サーバ300にサインインし、プリンタ100と管理サーバ300との接続を確立させる(S104)。続いて、CPU31は、PC情報及びプリンタ情報を管理サーバ300に送信する(S105)。このため、プリンタ100を使用するPC200を特定するためのIPアドレスを、管理サーバ300に送信することにより、管理サーバ300がPC200にプリンタ100の強調表示を指示する。この指示により、ユーザは、使用する予定のプリンタ100を把握しやすくなる。
【0076】
[第2実施形態]
第2実施形態では、強調判断処理において、PC200から送信されるアカウント情報と、プリンタ100から送信されるアカウント情報とが同じ場合に、強調表示を指示する点が第1実施形態と異なる。
【0077】
[画像処理システムの構成]
図9に示すように、プリンタ100は、ID「アカウント1」で管理サーバ300にサインインし、プリンタ101は、ID「アカウント2」で管理サーバ300サインインにしている。また、PC200は、ID「アカウント1」を有するユーザとID「アカウント2」を有するユーザとに共用されるPCであり、ID「アカウント1」又は「アカウント2」で管理サーバ300にログインしている。また、プリンタ100及びプリンタ101には、PC200に対応するIPアドレスが入力されている状況を、第2実施形態では前提としている。
【0078】
この場合、PC200では、プリンタ100もプリンタ101もPC200で強調表示されることになり、強調表示されたプリンタ100及びプリンタ101のうち、さらに、ユーザが使用しようとしていたプリンタがプリンタ100及びプリンタ101のいずれのプリンタであったか、ユーザがわからなくなる。
【0079】
そこで、第2実施形態では、強調表示されたプリンタ100及びプリンタ101のうち、PC200のアカウント情報と一致するプリンタだけを表示させる。具体的には、PC200がID「アカウント1」でログインしている場合、PC200のディスプレイには、プリンタ100だけが強調表示される。また、PC200がID「アカウント2」でログインしている場合、PC200のディスプレイには、プリンタ101だけが強調表示される。
【0080】
[強調判断処理]
図10を参照しながら、第2実施形態における強調判断処理について説明する。まず、CPU51は、受信したPC情報をRAM53に記憶させる(S301)。PC200が管理サーバ300にログインしていると判断する場合(S305:YES)、CPU51は、PC200から送信されるアカウント情報と、プリンタ100から送信されるアカウント情報とが一致するか否かを判断する(S306)。
【0081】
ここで、S306の判断は、同じPCのIPアドレスを持つプリンタ管理テーブル340のレコードとPC管理テーブル350のレコードとを参照して、IDが同じか否かを判断する。より具体的には、PCのIPアドレスが「200.168.0.1」で同じであるのは、プリンタ100のレコードとPC200のレコードとである。プリンタ100のレコードにおいて、IDは「アカウント1」であり、PC200のレコードにおいて、IDは「アカウント1」であって、IDが同じである。このため、S306において、CPU51は、PC200から送信されるアカウント情報と、プリンタ100から送信されるアカウント情報とが一致すると判断する。
【0082】
PC200から送信されるアカウント情報と、プリンタ100から送信されるアカウント情報とが一致すると判断する場合(S306:YES)、CPU51は、プリンタ100がPC200において強調表示されるように、強調表示を指示し(S310)、強調判断処理を終了する。
【0083】
一方、PC200から送信されるアカウント情報と、プリンタ100から送信されるアカウント情報とが一致しないと判断する場合(S306:NO)、CPU51は、強調判断処理を終了する。なお、S306:NOの場合、強調表示が指示されていないので、図7に示す強調指示処理において、プリンタ100にエラーが通知されることになる(S205)。
【0084】
[第2実施形態の効果]
以上詳細に説明したように第2実施形態における管理サーバ300では、PC200から送信されるアカウント情報と、プリンタ100から送信されるアカウント情報とが一致しないと判断する場合(S306:NO)、CPU51は、強調判断処理を終了する。この場合、強調表示が指示されていないので、強調指示処理において、プリンタ100にエラーが通知されることになる。アカウント情報の一致しない他のユーザには、プリンタ100が強調表示されなくなるので、他のユーザはプリンタ100が強調表示されることに戸惑うことがなくなり、他のユーザの利便性に資する。
【0085】
[第3実施形態]
第3実施形態では、サインイン処理において、プリンタ100から印刷ジョブの送信時刻を予め入力しておき、強調判断処理において、送信時刻を越えた場合、強調表示の指示がされない点、第1実施形態及び第2実施形態と異なる。
【0086】
[サインイン処理]
図11を参照しながら、第3実施形態におけるサインイン処理について説明する。ユーザがプリンタ100の操作パネル40を操作して、サインインの項目を選択し、OKボタンを押下することにより、サインイン処理が開始される。
【0087】
まず、CPU31は、アカウント情報を受け付け(S101)、PC情報を受け付ける(S102)。続いて、ジョブ送信時刻をユーザが入力するように操作パネル40に表示させ、ジョブ送信時刻を受け付ける(S401)。ここで、ジョブ送信時刻とは、ユーザがPCからプリンタ100に印刷ジョブを送信する予定の時刻である。
【0088】
そして、管理サーバ300へのサインイン要求があったと判断する場合(S103:YES)、CPU31は、RAM33に記憶されているアカウント情報を用いて管理サーバ300にサインインする(S104)。
【0089】
そして、CPU31は、PC情報及びプリンタ情報を管理サーバ300に送信し(S105)、続いて、ジョブ送信時刻を送信し(S402)、サインイン処理を終了する。
【0090】
[強調判断処理]
図12を参照しながら、第3実施形態における強調判断処理について説明する。まず、CPU51は、プリンタから受信したPC情報をRAM53に記憶させ(S301)、ジョブ送信時刻を、プリンタ管理テーブル340のプリンタ100のレコードに記憶させる(S302)。続いて、PC200が管理サーバ300にログインしているか否かを判断する(S305)。
【0091】
PC200が管理サーバ300にログインしていると判断する場合(S305:YES)、CPU51は、PC200が管理サーバ300にログインした時刻(以下、ログイン時刻という)がジョブ送信時刻以前であるか否かを判断する(S307)。
【0092】
なお、S307の判断の前に、CPU51は、同じPC情報を持つプリンタ管理テーブル340とPC管理テーブル350とを参照して、プリンタ管理テーブル340からジョブ送信時刻を、PC管理テーブル350からログイン時刻を抽出している。また、ログイン時刻は、PC200等が管理サーバ300にログインするたびに、最新のログイン時刻がPC管理テーブル350に記憶される。
【0093】
ログイン時刻がジョブ送信時刻以前であると判断する場合(S307:YES)、CPU51は、強調表示を指示し(S310)、強調判断処理を終了する。
【0094】
一方、ログイン時刻がジョブ送信時刻より後であると判断する場合(S307:NO)、CPU51は、強調判断処理を終了する。
【0095】
[第3実施形態の効果]
以上詳細に説明したように第3実施形態における管理サーバ300では、ログイン時刻がジョブ送信時刻より後であると判断する場合(S307:NO)、CPU51は、強調判断処理を終了する。つまり、強調表示を指示しない。ここで、ジョブ送信時刻を過ぎても、ログインがされない場合、ユーザは、プリンタ100を使用する予定がなくなったと推測することができる。この場合、ユーザは、プリンタ100をPC200に強調表示させようとしたことを忘れてしまっている可能性が高い。よって、プリンタ100をPC200に強調表示させないほうが、強調表示されたプリンタ100を見たユーザを困惑させずに済み、プリンタ100の使用意思が低いユーザの利便性に資する。
【0096】
[第4実施形態]
第4実施形態では、プリンタ100から印刷ジョブの送信時刻を予め入力しておき、送信時刻を越えた場合、他のユーザによりプリンタ100が操作されると、強調表示の指示がされない点、第3実施形態と異なる。
【0097】
[強調判断処理]
図13を参照しながら、第4実施形態における強調判断処理について説明する。なお、S307の判断までは、第3実施形態と同様である。
【0098】
ログイン時刻がジョブ送信時刻より後であると判断する場合(S307:YES)、CPU51は、ジョブ送信時刻より後にプリンタ100の操作が行われたか否かを判断する(S308)。
【0099】
ここで、S308の判断は、プリンタ管理テーブル340のプリンタ操作の項目を参照して、プリンタ管理テーブル340にプリンタ操作の項目に有が記憶されている場合、プリンタ100が操作されたという判断を行う。なお、ジョブ送信時刻より後にプリンタ100において、操作パネル40が操作されると、プリンタ100が管理サーバ300に対して、プリンタ100が操作された旨を送信する。一方、管理サーバ300では、プリンタ100から操作パネル40が操作された旨を受信すると、プリンタ管理テーブル340におけるプリンタ100のレコードに対して、プリンタ操作の項目を無から有に変更する処理が別途行われている。
【0100】
また、ジョブ送信時刻より後にプリンタ100において、用紙又はトナー等の消耗品の交換が行われると、プリンタ100が管理サーバ300にプリンタ100が操作された旨を送信するようにしてもよい。例えば、給紙トレイ91が開閉されたことを、既知のセンサで構成される給紙トレイ開閉検知センサ35により検知した場合、用紙の交換が行われたと判断する。また、プロセス部50にアクセス可能なカバーが開閉されたことを、既知のセンサで構成されるカバー開閉検知センサ36により検知した場合、トナーの交換が行われたと判断するようにしてもよい。
【0101】
ジョブ送信時刻より後にプリンタ100の操作が行われていないと判断する場合(S308:NO)、CPU51は、強調表示を指示し(S310)、強調判断処理を終了する。
【0102】
一方、ジョブ送信時刻より後にプリンタ100の操作が行われたと判断する場合(S308:YES)、強調判断処理を終了する。
【0103】
[第4実施形態の効果]
以上詳細に説明したように第4実施形態における管理サーバ300では、ジョブ送信時刻より後にプリンタ100の操作が行われたと判断する場合(S308:YES)、強調表示処理を終了する。つまり、強調表示を指示しない。
【0104】
この画像処理システム900では、プリンタ100が管理サーバ300にサインインした後、印刷するために操作パネル40を操作することはほとんどない。このため、プリンタ100が管理サーバ300にサインインしたあと、操作パネル40を操作された場合、他のユーザにより操作された可能性が高いと推測できる。そして、他のユーザに操作パネル40が操作されたということは、ユーザはプリンタ100の前にいない可能性が高く、印刷を行う意思が低いことが推測できる。この場合、ユーザは、プリンタ100をPC200に強調表示させようとしたことを忘れてしまっている可能性が高い。よって、強調表示を指示しないほうが、強調表示されたプリンタ100を見たユーザを困惑させずに済み、プリンタ100の使用意思が低いユーザの利便性に資する。
【0105】
また、この画像処理システム900では、プリンタ100が管理サーバ300にサインインする前に、ユーザは、操作パネル40を視認するようになっている。このため、用紙やトナー等の消耗品の不足等の異常があれば、サインインの前にユーザが気づくはずであり、用紙の補充やトナーの交換等の作業は、サインインの前に行われることが多い。しかし、サインインした後に、用紙の補充やトナーの交換等の作業が行われる場合、他のユーザによる行為である可能性が高いことが推測できる。このため、他のユーザにより用紙の補充やトナーの交換等の作業行われたということは、ユーザはプリンタ100の前にいない可能性が高く、印刷を行う意思が低いことが推測できる。この場合、ユーザは、プリンタ100をPC200に強調表示させようとしたことを忘れてしまっている可能性が高い。よって、強調表示を指示しないほうが、プリンタ100の使用意思が低いユーザを困惑させずに済み、そのユーザの利便性に資する。
【0106】
[変形例]
なお、本実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、プリンタは、印刷機能を備えるものであればよく、複合機又は複写機であっても適用可能である。
【0107】
また本実施形態では、請求項に記載の画像処理装置の一例として、電子写真方式の印刷装置を例に挙げたが、これに限られるものではない。例えば、インクジェット方式の印刷装置、ファクシミリ、スキャナ及び複写機等が含まれる。また、カラー印刷が可能であってもよく、モノクロ印刷専用であってもよい。
【0108】
また、本実施形態では、管理サーバ300は上記提携会社が提供するサーバであったが、これに限られるものではない。例えば、ベンダーが提供するサーバであってもよいし、上記提携会社が提供するサーバとベンダーが提供するサーバとが協働するようにしてもよい。
【0109】
また、本実施形態では、プリンタ名やアカウント情報等を、ユーザが操作パネル40から直接入力していたが、これに限るものではない。例えば、PC200から遠隔操作で、プリンタ名やアカウント情報等を入力することができるようにしてもよい。
【0110】
また、本実施形態では、プリンタ100において不揮発性のメモリとしてフラッシュメモリ34を使用していたが、これに限るものではない。例えば、NVRAM(Non Volatile RAM)を使用してもよい。管理サーバ300についても同様である。
【0111】
また本発明の第2実施形態では、PC200が管理サーバ300にログインしたときに、強調表示を指示していたが、これに限るものではない。例えば、PC200から管理サーバ30を介してプリンタ100に印刷を要求するとき、又は、PC200においてプリンタ100及びプリンタ101の選択肢から一のプリンタを選択する画面を表示するとき、であってもよい。
【符号の説明】
【0112】
10 画像形成部
30 制御部
40 操作パネル
100 プリンタ
101 プリンタ
110 メモリ領域
200 PC
201 PC
300 管理サーバ
310 記憶領域
340 プリンタ管理テーブル
350 PC管理テーブル
900 画像処理システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を有する情報処理装置及び複数台の画像処理装置と接続する接続部と、
前記画像処理装置を特定するための画像処理装置情報を、前記画像処理装置から受信する第1受信部と、
前記第1受信部が受信した前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置を使用する、前記情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を、前記画像処理装置から受信する第2受信部と、
前記情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示させるために、その情報処理装置に前記画像処理装置情報を送信する送信部とを備えることを特徴とするサーバ。
【請求項2】
前記送信部は、前記情報処理装置と接続する際に、前記画像処理装置情報を送信することを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置から、ユーザ情報を受信する第3受信部と、
前記情報処理装置情報に対応する情報処理装置から、ユーザ情報を受信する第4受信部と、
前記第3受信部が受信するユーザ情報と、前記第4受信部が受信するユーザ情報とが、一致するか否かを判断する判断部とを備え、
前記送信部は、ユーザ情報が一致しないと前記判断部が判断する場合、前記画像処理装置情報を送信せず、ユーザ情報が一致すると前記判断部が判断する場合、前記画像処理装置情報を送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置から、印刷ジョブを実行する予定の時刻である予定時刻を受信する第5受信部と、
前記情報処理装置情報に対応する情報処理装置と接続した時刻である接続時刻を取得する時刻取得部と、
前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置から、前記画像処理装置の操作を表す操作情報を取得する情報取得部を備え、
前記送信部は、前記予定時刻より後で接続時刻より前に前記操作情報を取得した後に、前記接続時刻を取得した場合、前記画像処理装置情報を送信しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のサーバ。
【請求項5】
前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置から、前記画像処理装置の操作を表す操作情報を取得する情報取得部を備え、
前記送信部は、前記情報処理装置と接続する前に、前記操作情報を前記情報取得部が取得した場合、前記画像処理装置情報を送信しないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のサーバ。
【請求項6】
前記操作情報は、前記画像処理装置の操作部の操作に関する情報であることを特徴とする請求項5に記載のサーバ。
【請求項7】
前記操作情報は、消耗品にアクセスするためのカバーの開閉操作に関する情報であることを特徴とする請求項5に記載のサーバ。
【請求項8】
表示部を有する情報処理装置と自装置とを仲介するサーバと接続する装置側接続部と、
自装置を使用する前記情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を入力する入力部と、
前記入力部から入力された前記情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示するために、自装置を特定するための画像処理装置情報を、前記サーバを介して前記情報処理装置に送信する第1送信部と、
前記入力部から入力された前記情報処理装置情報を、前記サーバを介して前記情報処理装置に送信する第2送信部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
表示部を有する情報処理装置と、複数台の画像処理装置と、前記情報処理装置及び前記画像処理装置を仲介するサーバとがネットワークにより接続された画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、
表示部を有する情報処理装置と自装置とを仲介するサーバと接続する装置側接続部と、
自装置を使用する前記情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を入力する入力部と、
前記入力部から入力された前記情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示するために、自装置を特定するための画像処理装置情報を、前記サーバを介して前記情報処理装置に送信する第1送信部と、
前記入力部から入力された前記情報処理装置情報を、前記サーバを介して前記情報処理装置に送信する第2送信部と、
を備え、
前記サーバは、
表示部を有する情報処理装置及び複数台の画像処理装置と接続するサーバ側接続部と、
前記画像処理装置を特定するための画像処理装置情報を、前記画像処理装置から受信する第1受信部と、
前記第1受信部が受信した前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置を使用する、前記情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を、前記画像処理装置から受信する第2受信部と、
前記情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示させるために、その情報処理装置に前記画像処理装置情報を送信する送信部とを備え、
前記情報処理装置情報に対応する前記情報処理装置は、
前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置を前記表示部に表示させることを特徴とする画像処理システム。
【請求項1】
表示部を有する情報処理装置及び複数台の画像処理装置と接続する接続部と、
前記画像処理装置を特定するための画像処理装置情報を、前記画像処理装置から受信する第1受信部と、
前記第1受信部が受信した前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置を使用する、前記情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を、前記画像処理装置から受信する第2受信部と、
前記情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示させるために、その情報処理装置に前記画像処理装置情報を送信する送信部とを備えることを特徴とするサーバ。
【請求項2】
前記送信部は、前記情報処理装置と接続する際に、前記画像処理装置情報を送信することを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置から、ユーザ情報を受信する第3受信部と、
前記情報処理装置情報に対応する情報処理装置から、ユーザ情報を受信する第4受信部と、
前記第3受信部が受信するユーザ情報と、前記第4受信部が受信するユーザ情報とが、一致するか否かを判断する判断部とを備え、
前記送信部は、ユーザ情報が一致しないと前記判断部が判断する場合、前記画像処理装置情報を送信せず、ユーザ情報が一致すると前記判断部が判断する場合、前記画像処理装置情報を送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置から、印刷ジョブを実行する予定の時刻である予定時刻を受信する第5受信部と、
前記情報処理装置情報に対応する情報処理装置と接続した時刻である接続時刻を取得する時刻取得部と、
前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置から、前記画像処理装置の操作を表す操作情報を取得する情報取得部を備え、
前記送信部は、前記予定時刻より後で接続時刻より前に前記操作情報を取得した後に、前記接続時刻を取得した場合、前記画像処理装置情報を送信しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のサーバ。
【請求項5】
前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置から、前記画像処理装置の操作を表す操作情報を取得する情報取得部を備え、
前記送信部は、前記情報処理装置と接続する前に、前記操作情報を前記情報取得部が取得した場合、前記画像処理装置情報を送信しないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のサーバ。
【請求項6】
前記操作情報は、前記画像処理装置の操作部の操作に関する情報であることを特徴とする請求項5に記載のサーバ。
【請求項7】
前記操作情報は、消耗品にアクセスするためのカバーの開閉操作に関する情報であることを特徴とする請求項5に記載のサーバ。
【請求項8】
表示部を有する情報処理装置と自装置とを仲介するサーバと接続する装置側接続部と、
自装置を使用する前記情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を入力する入力部と、
前記入力部から入力された前記情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示するために、自装置を特定するための画像処理装置情報を、前記サーバを介して前記情報処理装置に送信する第1送信部と、
前記入力部から入力された前記情報処理装置情報を、前記サーバを介して前記情報処理装置に送信する第2送信部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
表示部を有する情報処理装置と、複数台の画像処理装置と、前記情報処理装置及び前記画像処理装置を仲介するサーバとがネットワークにより接続された画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、
表示部を有する情報処理装置と自装置とを仲介するサーバと接続する装置側接続部と、
自装置を使用する前記情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を入力する入力部と、
前記入力部から入力された前記情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示するために、自装置を特定するための画像処理装置情報を、前記サーバを介して前記情報処理装置に送信する第1送信部と、
前記入力部から入力された前記情報処理装置情報を、前記サーバを介して前記情報処理装置に送信する第2送信部と、
を備え、
前記サーバは、
表示部を有する情報処理装置及び複数台の画像処理装置と接続するサーバ側接続部と、
前記画像処理装置を特定するための画像処理装置情報を、前記画像処理装置から受信する第1受信部と、
前記第1受信部が受信した前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置を使用する、前記情報処理装置を特定するための情報処理装置情報を、前記画像処理装置から受信する第2受信部と、
前記情報処理装置情報に対応する情報処理装置の表示部に表示させるために、その情報処理装置に前記画像処理装置情報を送信する送信部とを備え、
前記情報処理装置情報に対応する前記情報処理装置は、
前記画像処理装置情報に対応する前記画像処理装置を前記表示部に表示させることを特徴とする画像処理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−114376(P2013−114376A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−258740(P2011−258740)
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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