説明

シェードを巻き上げ/巻き降ろすための機器

シェード(11,12,33,34)を巻き取り又は巻き戻す機器(1)は、軸上を伝導機器が滑動することができる駆動軸を備えた駆動モータ(3)を含んでいる。各伝導機器は、シェード(11,12)を上下方向に巻き取り、巻き戻すことに伴い移動可能である実質的に水平な管(9,10)を操作することができる。前記伝導機器(7,8)は、電気的及び機械的にブレーキがかけられることができる滑りカプリングを有している。前記伝導機器(7,8)にブレーキがかかった状態では、前記管は静止しているが、前記駆動軸(4)は更なるブレーキがかかっていない管を操作するために回転を継続することができる。前記管(7,8)は、関係するシェード(11,12)を事実上巻き取り又は巻き戻している如何なる希望する位置にも停止させられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つのシェード(11,12,33,34)を、それぞれの回転可能な管(9,10,32)に、又は前記管から巻き上げ/巻き降ろすための機器に関する。そして前記機器は、単一の駆動モータ(3)、前記駆動モータと前記管(9,10,32)の各々とを結合している伝導装置、前記管の一つと前記駆動モータ間のカプリングを備えている。
【背景技術】
【0002】
このような機器は国際特許出願PCT/NL02/00792に開示されており、開始位置と終点位置を正確に調整可能で、長期間、即ち何年も故障することなく有効であり得る、信頼性のあるシェードの巻き上げシステム機能を提供している。
【0003】
そのために前記文献に記載されている機器は、フレームに固着された駆動モータを備えている。駆動モータと管との間に、駆動モータに関して置換でき非回転であるが、駆動軸からの回転の動きを前記管に伝達するための伝導装置が前記管に結合されている。
【0004】
得られた改良は、損傷しやすく、取り付けが困難である高価なチューブモータから成っている使用はもはや使われないという事実に起因する。代わりに、前記フレームにしっかりと固定されている簡単なモータが用いられている。現存する伝導機器手段によって、鉛直方向に移動するシェードのケース内に垂直に固定される駆動軸が提供される。上述した前記伝導機器は、この駆動軸に沿って鉛直方向に上下動する。この鉛直方向の動きは、前記伝導機器に結合された前記管上のシェードの巻き上げあるいは巻き降ろしによって行われる。好ましくはこの管は前記駆動軸に対して垂直な方向に延びている。
【0005】
本発明は、より柔軟性がある使用ができ制御が可能である本発明にしたがって前記機器を改良することを目的としている。
【0006】
この目的は、前記カプリングは電気的に作動するクラッチを備えていることで実現され、前記クラッチは前記クラッチに対する作動手段によって非結合状態と結合状態とに切替えられ、前記作動手段を制御するために、温度、光、湿度、風力等の環境のパラメータ及び/又は巻き取られていない長さ等のシェードの状態に関する信号の入力を持つ制御ユニット(55)を備えている。
【0007】
制御ユニットによって、前記シェードを自動的に希望するモードに制御することができる。前記温室の内部及び外部の状態のいずれをも考慮することができる。
【0008】
本発明による機器は、如何なるシステムにも利用することができ、前記システムにおいては、少なくとも二つのシェードが単一のモータで作動される。少なくとも1つの電気的に作動されるクラッチによって、前記シェードの少なくとも1つの制御が、駆動モータの動きとは独立してなされる。好ましくは、前記シェードの各々には、それ固有のクラッチを含む電気的カップリングが備えられている。
【0009】
好ましくは、本発明による機器は、国際特許出願PCT/NL02/00792に開示されているようなシステムを含んでいる。
【0010】
さらに、前記作動手段は、前記環境のパラメータ及び/又は前記シェードの状態からのデータに対応する価値に依存する前記管の位置及び/又は巻き取られていないシェードの長さに関するデータを蓄積するメモリ手段を備えることができる。
【0011】
過負荷の際に効果的なクラッチ、即ち調整可能なクラッチを前記伝導機器に適用することによって、前記駆動軸の連続回転中に伝導機器への最大トルクを制限すること(調整可能な最大巻上げ力)が可能となり、調整可能な止め具手段(開始/終了)によってこの制限を効果的にすることができる。両方の場合において、前記クラッチが能動状態になり、その結果、前記駆動軸と関連するローラー管のモーメントが制限された断絶が起こる。調整可能な滑りクラッチと共同してモータと管との間にブレーキをかける特徴を利用することで、巻き上げられた状態あるいは中間位置において、前記巻上げロール管は、非制御状態でロールアウトしない。このようなブレーキをかける特徴は、例えばウオーム歯車によって達成できる。
【0012】
しかしながら、前記駆動モータにブレーキ性能を持たせることも可能であり、そうすると、前記伝導機器は相対的に単純な伝導で十分であろう。
【0013】
例えば、さらに閉鎖しないように、あるいは位置を定められた3つのシェードのうちの1つが、次々と部分的に閉鎖するだけで、その際には他のシェードは事実上完全に閉鎖しているように決定しても良い。本発明による前記構築物では、完全に閉鎖していない如何なるシェードも今や完全に閉鎖されるように、前記駆動軸を周期的に作動させることで、複数のシェードは完全に閉鎖されることが、周期的に保証されることが同様に可能である。又、このことは当然に開ける際にも適用する。
【0014】
前記伝導機器の出力軸が、前記シェードが受け入れられる前記管に固定されていれば、回転運動量を受ける伝導機器の案内あるいは支持は必要ではない。これらの力は前記管によって受け取られる。前記フレームまたは温室等に沿って、前記伝導装置を他の場合に独立に案内することができる。
【0015】
複数のシェードを巻き上げ、巻き戻すための上述した機器は、所謂二連シェード、即ち、1つの管上に2つのシェードが互いに先頭部から巻かれたシェードの場合にも使用することができる。これらのシェードの1つは、上述されたような態様でその上方に固定的に位置を定められた留め金具に固定されており、他方のシェードは重量物が設けられた自由端部を備えており、下方に延びるように吊り下げられている。
【0016】
さらに、前記機器は、少なくとも更なるシェードを含むことができ、前記更なるシェードは更なる固定した上部の留め金具と更なる回転する管と更なる伝導機器を含み、前記回転する管は、前記同一のフレーム構築物内で、シェードの受け入れと巻き戻しのため移動することができ、前記更なる伝導機器は回転運動を前記駆動軸から前記更なる管に伝導するために、その軸方向で前記フレームに関して非回転に移動可能であり、前記更なる伝導機器は更なるクラッチを備えている。
【0017】
本発明によると、例えば、一つの駆動軸によって、次から次へと位置付けられた多くの機器を操作することが可能である。本発明によると、次から次へと位置付けられ、高さ及び/又は要求されるトルクの点で異なる幾つもの機器を、一つの駆動軸で同時に作動することもできる。これらの機器は、例えば温室の水平トラス間に位置付けても良い。上述の前記クラッチと該クラッチのために取り付けられた、止め部のような作動手段によって、駆動軸の回転中に、過負荷が生じることなく、各伝導機器、結果的に各シェードに正確に正しい運動を行わせることができる。このことは、シェードが巻かれた多数の管を一つのモータで作動することができるということを意味する。
【0018】
さらに、少なくとも1つの更なる駆動軸が単一のモータで駆動され得る。
【0019】
鉛直方向に移動する複数のシェードだけではなく、水平方向にこのように適合させた複数のシェードをも操作可能である。この場合には、前記シェードが巻かれた前記管は釣合いおもり手段あるいは他の機構(ばね)によってピンと張られた状態を維持される。水平方向の複数のシェードのみならず鉛直方向の複数のシェード又は傾斜して配置された複数のシェードをも、一つのモータで同時に作動することができる。
【0020】
本発明は、また、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の機器を操作するための方法であって、温度、光、湿度、風力、時刻(time)等の環境パラメータの価値を決定する工程と、この価値に基づいて、前記管及び/又は巻かれていないシェードの長さを選択する工程と、前記シェードを巻き戻し又は巻き上げるために前記管を回転する動力にエネルギーを与える工程と、前記管の希望する位置及び/又は巻かれていないシェードの希望する長さに達した時に、前記滑りクラッチの滑りを生じさせる作動手段にエネルギーを与える工程と、を含む方法に関する。
【0021】
前記方法は、また、前記更なる管の希望する位置及び/又は巻かれていない更なるシェードの希望する長さに達した時に、更なる滑りクラッチを滑らせる他の作動手段にエネルギーを与えることに関する。
【0022】
なおまた特に、数個のシェードが単一のモータで操作されるときはいつでも、本発明の利点は無視できないものである。前記複数のシェードは、単一の駆動源で異なった方法で操作することができる。操作は、例えばエネルギー節約に基づいて実現することができる。温室内において、例えば正面の内部側のその下方位置に複数の駆動管がある。そのような場合、低い方のシェードは、外側方向へのエネルギー損失を避けるために巻かれないで留まることができる。しかしながら、高い方に位置付けられた複数のシェードは、できるだけ多くの光を透過させるために、完全に又は部分的に巻き上げられる。このような操作は、測定された外部温度、日中の時刻及び制御ユニットで予めプログラムされた同種類のものに依存し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、国際特許出願PCT/NL02/00792に開示されている機器に準備された温室構造の一部の概略的な正面図である。
図2は、第1図に示した機器の伝導機器の詳細である。
図3は、第2図のIII−III線断面図である。
図4は、本発明のシェードの変形例の概略図である。
図5は、本発明による機器の概要である。
図6は、図5及び図7のVI−VI線による機器に使用される伝導装置の横断面図の一部詳細図である。
図7は、図6に示された伝導装置の一部断面図の正面図である。
図8は、伝動装置の側面図である。
【0024】
図1において、国際特許出願PCT/NL02/00792に開示されている組立品は全体として符号1で示されている。前記温室のフレームは図式的に符号2で示されている。本発明によって、構築物のフレームを分離して利用することは容易に可能であるが、温室の場合には必要でないことが判った。モータ3が構築物のフレームに固着されている。補助の軸4が存在し、実質的に鉛直方向に延びる駆動軸6が直角をなす伝導装置5によって駆動される。前記駆動軸6はそれぞれ伝導機器7、8を通して延びており、各シェード11、12を動かすために、それぞれ管9、10が駆動される。第2図に示されている作動手段25、26とそれぞれ相互に作用する止め具13、14が存在する。上述したシェード11、12は、第1図において鉛直部分28の右側に実線で示されている。部分的に示したように、複数のシェードが前記鉛直部分の左側に存在しても良いことが理解されるだろう。
【0025】
伝導機器7、8の詳細は、それぞれ図2、図3に示されている。これらの図面からわかるように、軸6には、前記軸全長に沿って一本の溝15が備えられている。前記伝導機器は、ガイド29(図3参照)によって、それ自身の軸(軸6)及び構築物のフレーム2の鉛直なT字部分28に沿って摺動することができる一つの箱17からなっている。
【0026】
図3から判るように、スリーブ21が備えられたギアスリーブ16の上方には、スリーブ21が駆動軸6に対して回転しないが摺動可能であるという意味をもつ、キー条の突起18が設けられている。スリーブ21は、ギアスリーブ16上の歯システム24に対応して固定されている(調整可能な)滑り作用クラッチ23を備えている。スプリング22によって歯システム23が歯システム24へ向かって動かされる。その結果、スリーブ21に付与された回転運動がギアスリーブ16に伝達される。しかしながら、もし負荷が大きすぎると、歯システム23、24は、互いにすれ違って作動し、滑りが発生するだろう。スプリングの滑り動作は初期張力を調整することで制御することができる。滑りあるいは断絶は他の方法によっても達成できることは理解できるだろう。このようにして形成されたクラッチは符号20で示されている。
【0027】
プーリ27の舌状部40に作用する作動ピン25、26が存在する。
上方向又は下方向への運動の間に、その最終位置で、前記ピン25、26はそれぞれ止め具13、14にそれぞれ接触するようになっている。その結果として前記止め具は内方に動き、プーリ27の回転中に、舌状部40は対応する作動ピンと接触するようになり、結果として前記滑りが発生する。駆動軸の他方向への回転のときは、舌状部40が対応するピンに接触する前に、プーリ27は完全に、あるいは略完全に回転する。しかし、この完全あるいは略完全な回転のおかげで、対応する作動ピンが後方へ再度動かされることになる対応する止め具から、箱17はある程度まで動かされ、結果として前記運動を完遂することができる。
【0028】
図1ないし図3から解るように、モータ3の回転中に駆動軸6は回転する。このことによって管9,10は回転し、シェード11,12は、それぞれ止め具13又は14に到達するまで巻き上げられあるいは巻き下げられる。その瞬間、駆動軸6と管9、10との駆動結合がそれぞれ遮断される。換言すれば、管9、10の終止位置は、前記駆動軸6の回転の終了によってではなく、それぞれ止め具13、14によって限定される。このことは、多数の伝導機器を代わるがわる駆動軸6に結合することを可能にする。更に、安全機構が提供される。過負荷がかかった際に、上記した前記クラッチ20は、複数のシェード又は駆動部に損傷を与えないように機能する。(調整可能な)摩擦によって、管9が止め具より前の位置で止まった場合に、クラッチ20はまた、管9、10の更なる回転を防止する。
【0029】
図4には、いわゆる二連シェードが図式的に示されている。2つのシェードが巻かれている中央部の管32が存在する。これは符号33、34で示されている。シェード33は上方に延び、シェード11、12の如くフレーム構造2に固着されている。シェード34は、重量物が設けられた端部35を備えており、該端部は自由であり、即ち、必要ならば重力によってガイドに沿って上方又は下方に動く。管32は管9又は10の代わりにおくことができる。このようにして、同様の効果を得ることができる。
【0030】
図5ないし図8には、本発明に基づく実施例が示されている。図1ないし図4の実施例における部品と対応する部品については、同一の参照符号が付されている。本実施例では、モータ3が直角をなす伝導装置5に直接結合されており、実質的に鉛直の駆動軸6を駆動する。伝導機器7,8は、管9,10の低い方の位置で、関連する止め具14に衝突する各アーム9を持っている。レバー42を旋回するために、アーム40はピン41に関して回転することができる。前記レバー42は、滑りクラッチ23の部分46上に設けられている複数のカム45の一側と接触することができる二つのレバー部分43,44を持っている。前記部分46は、傘歯車47,48及びベルト伝導機器49,50を通して軸スタッドに結合されている。滑りクラッチの他の部分51は、駆動軸60に回転しないように結合されている。
【0031】
前記アームが止め具14に接触するや否や、即ち、管9,10の低い方の位置に到着すると、直近にあるカム45が対抗位置に位置するように、レバー部分43,44の一つが下方に移動する。前記駆動軸6と前記クラッチの前記部分51とは、前記部分51が滑りクラッチの他方の部分46に関して滑ることによって、回転を継続する。前記管9,10は停止し、前記シェードはもはや巻き上げもしくは巻き戻しされない。
【0032】
このようなクラッチの滑り効果は、前記アーム40が止め具14に対して接触することによって得られるだけではない。前記管9,10の高さ方向の他の位置において、前記アーム40は二つのソレノイド52、53によって作動させることができる。図7及び図8に示されるように、前記ソレノイド52、53は、それら両者間に延びており前記アーム40にそれ自体が結合された軸54を作動する。前記ソレノイド52、53の一方又は両者を作動させることによって、前記軸54と前記アームは傾く。電気信号を前記ソレノイド52、53に供給することによって、前記管9,10を希望するどのような高さ位置にも停止させることができる。残りの前記管9,10は移動を継続することができ、制御プログラムに依存して停止させることができる。前記管9,10は軸方向に変位可能であるが、広げられた部分の差異を補償するためにシャフトスタッド56に回転しないように結合されている。
【0033】
この制御は、図5に示した制御ユニット55によって制御される。本発明による機器が利用される前記温室の外部環境又は外部あるいは内部の状態に関連して、制御ユニット55に制御信号が送られる。それは、温度、湿度、風向、光等に関連し得る。更に、前記管9,10の位置、伝導機器の位置、即ち、それらが滑っている状態にあるか滑っていない状態にあるか等に関連しても、信号が制御ユニット55に送られる。予め用意されたプログラムに基づいて、その後、前記制御ユニットは前記モータ3を制御することができ、そのうえ前記ソレノイド52,53へ信号を送付することができる。このようにして、前記管9,10は、互いに独立して、如何なる希望する高さ位置にも調整することができる。それに加えて、前記シェード11、12は、互いに独立して如何なる希望する高さ位置にも巻き戻したり、巻き上げたりすることができる。
【0034】
従属する発明に関して、単一のモータを用いて、シェードを巻き上げ/巻き戻すために異なる複数の管を操作することが可能となると同時に、高さの変化及び/又は許容差が補償され得る。例えば、数個の駆動軸をモータ3に結合することができる。このようにして、相当な節約をすることができると同時に、単純な機械的構造によって、チューブモータを用いるよりも長寿命が保障される。上記の具体例で複数のシェードを水平に置き換えることは、温室の屋根構造間の複数の樋に吊るすことで特に簡単に実現することができる。曲線の屋根構造では、多くの駆動軸6をカルダンクラッチで相互に結合し、その間にシェードを置き換えることも可能である。
【0035】
好ましい具体例を参照しながら、本発明を上述してきたが、上述の記載を読んで直ちに心に浮かび、当業者にとって明らかであり、添付した特許請求の範囲の概念に包含されている多くの変形例を作成できることは、当業者が理解できるだろう。例えば、駆動軸及び/又は複数のシェードは非鉛直位置に固定しても良いし、同様の抵抗モーメントを得ることができる先行技術での代案を利用することができるし、利用又は別な方法及びガイド部分28のデザインに関して、多くの可能性と代案が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】先行技術である国際特許出願PCT/NL02/00792に開示されている機器に準備された温室構造の一部の概略的な正面図である。
【図2】図1に示した機器の伝導機器の詳細である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】本発明のシェードの変形例の概略図である。
【図5】本発明による機器の概要である。
【図6】図5及び図7のVI−VI線による機器に使用される伝導装置の横断面図の一部詳細図である。
【図7】図6に示された伝導装置の一部断面図の正面図である。
【図8】伝動装置の側面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つのシェード(11,12,33,34)をそれぞれの回転する管(9,10,32)へ/から巻き上げ/巻き戻す機器(1)であって、
単一の駆動モータ(3)と、
前記駆動モータと前記管(9,10,32)の各々との間の結合を提供する伝導機器と、
前記管の一つと前記駆動モータとの間に設けられたカプリングであって、前記カプリングが、電気的に作動するクラッチを備え、前記クラッチは前記クラッチに対する作動手段によって非結合状態と結合状態とに切替えられることを特徴とする前記カプリングと、
前記作動手段を制御するために、温度、光、湿度、風力等の環境のパラメータ及び/又は巻き取られていない長さ等のシェードの状態に関する信号の入力を持つ制御ユニット(55)と、
を備える機器。
【請求項2】
前記作動手段は、前記環境のパラメータ及び/又は前記シェードの状態に関連する価値に依存する前記管の位置及び/又は巻き取られていないシェードの長さに関するデータを蓄積するメモリ手段を備える請求項1記載の機器。
【請求項3】
前記クラッチ(20)は、滑りクラッチであり、前記作動手段は、滑りクラッチを、滑ることでクラッチされていない状態に移行するように具現化されている請求項1または請求項2に記載の機器。
【請求項4】
前記滑りクラッチ(20)はいずれの回転方向でも滑ることができる請求項3に記載の機器。
【請求項5】
前記滑りクラッチ(20)は、少なくとも二つの滑りクラッチ部分(46,41)と、前記駆動軸と協同する滑りクラッチ部分(51)と、前記管(9,10)と協同し、少なくとも一個の止め部(45)を備えた他方の滑りクラッチ部分(46)とを備え、前記止め部(45)は前記滑りクラッチが滑るようにする前記作動手段と協同することができるようにする請求項3または請求項4に記載の機器。
【請求項6】
前記作動手段は、前記滑りクラッチ(20)の円周方向に存在する前記止め部(45)の向かい合っている側面と選択的に協同するようにされる阻止手段(43,44)を備える請求項4または請求項5に記載の機器。
【請求項7】
前記阻止手段は、前記止め部(45)の両側面と係合し得る二つの相互に連結したレバー部分(43,44)を持つ複レバーを備える請求項6に記載の機器。
【請求項8】
機械的作動手段(14,40)が前記クラッチ(20)の連結/非連結のために備えられている前記全ての請求項のいずれか1項に記載の機器。
【請求項9】
前記機械的作動手段は、アーム(40)および前記アーム(40)を作動するためにフレームに結合された止め具(14)を含む請求項8に記載の機器。
【請求項10】
前記作動手段は、少なくともソレノイド(52,53)と、ねじ軸を持つサーボモータ等とを含む前記全ての請求項のいずれか1項に記載の機器。
【請求項11】
前記ソレノイド(52,53)の少なくとも1つが前記アーム(40)と係合する請求項9または請求項10に記載の機器。
【請求項12】
二つのソレノイド(52,53)が前記アーム(40)を両反対方向に操作する請求項11に記載の機器。
【請求項13】
上部の据付された留め金具を備えたフレーム構築物(2)であって、前記留め金具は、前記シェード及び前記フレーム構築物内で、シェードを巻き取り/下降させるための前記留め金具へ及び前記留め金具から移動することができる回転する管(9,10,32)のためである前記フレーム構築物(2)と、前記管を移動させるガイド手段と、前記フレームに固着されている前記駆動モータ(3)と、前記駆動モータと前記管との間に存在し前記駆動モータにより回転させられる駆動軸(6)と、前記駆動軸上をその軸方向で前記フレームに関して非回転に移動可能である前記管に結合された伝導機器であって、前記駆動軸の回転運動を前記管に伝達するために、前記伝導機器は前記電気的に作動するクラッチを含んでいる前記伝導機器とを備えた前記全ての請求項のいずれか1項に記載の機器。
【請求項14】
少なくとも更なるシェードであって、前記更なるシェードは、更なる固定した上部の留め金具と更なる回転する管(9,10,32)を含み、前記回転する管は、前記フレーム構築物内で、シェードの受け入れ/分配のための前記留め金具へ及び前記留め金具から置き換えることができ、及び、前記駆動軸上をその軸方向で前記フレームに関して非回転に移動可能である前記管に結合された更なる伝導機器であって、前記駆動軸の回転運動を前記管に伝達するために、前記更なる伝導機器は更なるクラッチを備えている前記全ての請求項のいずれか1項に記載の機器。
【請求項15】
前記伝導機器は、少なくとも回転可能なシャフトスタッド(56)を持ち、前記管(9,10)は軸方向に転置可能であるが回転しないように前記シャフトスタッドに結合されている前記全ての請求項のいずれか1項に記載の機器。
【請求項16】
前記全ての請求項のいずれか1項に記載の機器を操作するための方法であって、
温度、光、湿度、風力、時刻(time)等の環境パラメータのパラメータとしての価値を決定する工程と、
この価値に基づいて、前記管及び/又は巻かれていないシェードの長さを選択する工程と、
前記シェードを巻き戻し又は巻き上げるために前記管を回転する動力にエネルギーを与える工程と、
前記管の希望する位置及び/又は巻かれていないシェードの希望する長さに達した時に、前記滑りクラッチの滑りを生じさせる作動手段にエネルギーを与える工程と、
を含む方法。
【請求項17】
請求項14に記載の機器を操作するために、前記更なる管の希望する位置及び/又は巻かれていない更なるシェードの希望する長さに達した時に、前記更なる滑りクラッチを滑らせる更なる作動手段にエネルギーを与える複数の工程を含む請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記異なる作動手段にエネルギーを与える時間が異なる請求項16に記載の方法。
【請求項19】
請求項6ないし請求項8に記載の伝導機器を作動するために、前記管の前記希望する位置及び/又は前記シェードの前記希望する巻かれていない長さが得られた後、反対方向に前記軸(6)を回転し、前記作動手段と前記止め部(45)との協同を取り除く工程を含む請求項16から請求項18のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2006−525016(P2006−525016A)
【公表日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507880(P2006−507880)
【出願日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【国際出願番号】PCT/NL2004/000304
【国際公開番号】WO2004/098267
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(504218875)エヌ・ブイ・ホールディング・ヌッツベドリイフ・ベストランド (1)
【Fターム(参考)】