シグナリングプローブを使用する方法および材料
本発明は、標的配列へのハイブリダイゼーションの際にシグナルを生じるシグナリングプローブを用いて細胞を単離し、または細胞株を作製する方法に関する。シグナリングプローブを利用する他の方法としては、RNA発現のレベルを定量化する方法、生きた細胞において遺伝的組換え事象を同定する方法、および単離された細胞を用いてトランスジェニック動物を作製する方法が挙げられる。本発明はプロテアーゼプローブも提供する。ステム−ループ構造、3アーム接合構造、およびダンベル構造を形成するシグナリングプローブおよびプロテアーゼプローブを提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
RNAを潜在的に発現する細胞を提供する工程;
該細胞を、該RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項2】
RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
該RNAをコードするDNAを細胞に導入する工程;
該細胞を、該RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項3】
内因性RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
内因性RNAの発現を生じるDNAを細胞に導入する工程;
該細胞を、該内因性RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項4】
RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
該RNAをコードし、さらにタグ配列をコードするDNAを細胞に導入する工程;
該細胞を、該タグ配列とのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項5】
外因性RNAおよび内因性RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
該外因性RNAをコードするDNAを細胞に導入する工程であって、該細胞が内因性RNAを潜在的に発現する、工程;
該細胞を、該外因性RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該内因性RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項6】
2つ以上の外因性RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
第一の内因性RNAの発現を生じるDNAを細胞に導入する工程であって、該細胞がさらなる内因性RNAを潜在的に発現する、工程;
該細胞を、該第一の内因性RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該さらなる内因性RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項7】
2つ以上の異なるRNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
2つ以上の異なるRNAを潜在的に発現する細胞を提供する工程;
該細胞を、第一のRNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、さらなるRNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項8】
2つ以上の異なるRNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
第一のRNAをコードする第一のDNAを細胞に導入する工程;
さらなるRNAをコードするさらなるDNAを該細胞に導入する工程;
該細胞を、該第一のRNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該さらなるRNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項9】
2つ以上の異なる内因性RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
第一の内因性RNAの発現を生じる第一のDNAを細胞に導入する工程;
さらなる内因性RNAの発現を生じるさらなるDNAを該細胞に導入する工程;
該細胞を、該第一の内因性RNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該さらなる内因性RNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項10】
2つ以上の異なるRNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
第一のRNAをコードし、さらに第一のタグ配列をコードする第一のDNAを細胞に導入する工程;
さらなるRNAをコードし、さらにさらなるタグ配列をコードするさらなるDNAを該細胞に導入する工程;
該細胞を、該第一のタグ配列とのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該さらなるタグ配列とのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項11】
1つより多い外因性DNAのコピーを含む細胞を単離する方法であって、以下:
RNAをコードし、さらに第一のタグ配列をコードする第一のDNAを細胞に導入する工程;
該RNAをコードし、およびさらなるタグ配列をさらにコードするさらなるDNAを該細胞に導入する工程;
該細胞を、該第一のタグ配列とのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該第二のタグ配列とのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項12】
前記暴露工程を同時に行う、請求項5〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記暴露工程を連続して行う、請求項5〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
2つ以上のRNAまたは該2つ以上のRNAによってコードされるタンパク質が、同一または関連する生物学的経路におけるRNAまたはタンパク質、互いの上流または下流に作用するRNAまたはタンパク質、互いに対して調節機能、活性化機能または抑制機能を有するRNAまたはタンパク質、機能または活性に関して互いに依存するRNAまたはタンパク質、同一複合体の成分であるRNAまたはタンパク質、および同一タンパク質ファミリー由来のタンパク質からなる群より選択される、請求項5〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記第一のシグナリングプローブが、前記第二のシグナリングプローブによって生じるシグナルとは異なるシグナルを生じる、請求項5〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
条件プロモーターの制御下にあるRNAをコードするDNA構築物を含む細胞を単離する方法であって、以下:
構成的プロモーターの制御下にある第一のRNAをコードするDNA構築物を細胞に導入する工程であって、該DNA構築物は、第二のRNAが発現しない条件下で、条件プロモーターの制御下にある第二のRNAをさらにコードする工程;
該細胞を、該第一のRNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項17】
前記DNA構築物が、さらに、試験RNAをコードする、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
複数の細胞を単離する方法であって、該細胞の部分集合が、該細胞の別の部分集合によって発現されないRNAを発現する方法であって、以下:
複数のRNAをコードする複数のDNAを細胞に導入する工程であって、該複数のRNAの少なくとも1つの部分集合が互いに異なる、工程;
該細胞を、複数の異なるシグナリングプローブに暴露する工程であって、該シグナリングプローブが、該複数のDNAによってコードされる1つ以上のRNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる、工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項19】
複数の細胞を単離する方法であって、該細胞の部分集合が、該細胞の別の部分集合によって発現されないRNAを発現する方法であって、以下:
複数の内因性RNAの発現を生じる複数のDNAを細胞に導入する工程であって、該複数の内因性RNAの少なくとも1つの部分集合が互いに異なる、工程
該細胞を、複数の異なるシグナリングプローブに暴露する工程であって、該シグナリングプローブが、該複数の内因性RNAの1つ以上のRNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる、工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項20】
複数の細胞を単離する方法であって、該細胞の少なくとも1つの部分集合が、該細胞の別の部分集合によって発現されないRNAを発現する方法であって、以下:
複数のRNAをコードする複数のDNAを細胞に導入する工程であって、各DNAはさらにタグ配列をコードする、工程;
該細胞を、該タグ配列へのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項21】
前記複数のRNAが発現ライブラリーを形成する、請求項18〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記複数のRNAまたは該複数のRNAによってコードされるタンパク質が、同一または関連する生物学的経路におけるRNAまたはタンパク質、互いの上流または下流に作用するRNAまたはタンパク質、互いに対して調節機能、活性化機能または抑制機能を有するRNAまたはタンパク質、機能または活性に関して互いに依存するRNAまたはタンパク質、同一複合体の成分であるRNAまたはタンパク質、および同一タンパク質ファミリー由来のタンパク質からなる群より選択される、請求項18〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記複数のDNAの少なくとも1つの部分集合が同一のタグ配列をコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
細胞の2つ以上のRNA発現ライブラリーを単離する方法であって、以下:
第一のRNA発現ライブラリーをコードする複数のDNAを細胞に導入する工程であって、各DNAが、さらに、第一のタグ配列をコードする、工程;
第二のRNA発現ライブラリーをコードする複数のDNAを該細胞に導入する工程であって、各DNAが、さらに、第二のタグ配列をコードする、工程;
該細胞を、該第一のタグ配列へのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該第二のタグ配列へのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項25】
さらに、前記単離された細胞を培養する工程を包含する、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
さらに、前記単離された細胞を培養する工程によって、細胞株または複数の細胞株を作製する工程を包含する、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記タグ配列が複数の標的配列を含み、1つのシグナリングプローブが各標的配列にハイブリダイズする、請求項4、10、11、20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記タグ配列が二次構造を有するRNAである、請求項4、10、11、20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記タグ配列が、ステム領域、第一のステム−ループ領域および第二のステム−ループ領域を含む3アーム接合構造を形成する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記DNAが複数のタグ配列をコードする、請求項4、10、11、20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
前記タグ配列をコードするDNAが前記RNAをコードするDNAに対してフレーム内にある請求項4、10、11、20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記タグ配列をコードするDNAが該RNAをコードするDNAに対してフレーム外にある請求項4、10、11、20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
さらに、前記提供する工程または導入する工程の前に、前記RNA、さらなるRNAまたは複数のRNAの発現を調節する化合物を細胞に添加する工程を包含する、請求項1〜16、18〜20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
タンパク質の低下した発現を有する細胞を単離する方法であって以下:
アンチセンスRNA、または該タンパク質の発現を低下させるshRNAをコードするDNAを細胞に導入する工程;
該細胞を、該アンチセンスRNAまたはshRNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および、
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項35】
前記DNAが条件プロモーターに作動可能に連結される、請求項2、4、5、8、10、11、18、20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
前記RNAが細胞に対して致死的であるか、または損傷的である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記DNAが選択マーカーをさらにコードし、ここで、該方法が、該DNAを細胞に導入する工程の後であるが、該細胞を前記シグナリングプローブに暴露する前に、該選択マーカーを用いて該細胞を選択する工程をさらに包含する、請求項2〜6、8〜11、16〜20、24または34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
条件プロモーターを活性化する化合物を同定する方法であって、以下:
請求項16に記載の方法によって単離された細胞に試験化合物を添加する工程;
該条件プロモーターの制御下で第二のRNAの存在に関してアッセイする工程;および
該細胞が該第二のRNAを発現する場合、組織特異的プロモーターを活性化する化合物として試験化合物を同定する工程;
を包含する、方法。
【請求項39】
条件プロモーターを活性化するRNAを得る方法であって、以下:
請求項17に記載の方法によって単離された細胞を得る工程;
条件プロモーターの制御下で第二のRNAの存在に関してアッセイする工程;および
該第二のRNAを発現する細胞を得る工程;
を包含する、方法。
【請求項40】
生物学的試料中のRNAの発現レベルを定量化するための方法であって、以下:
該生物学的試料を、該RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該生物学的試料中のシグナルのレベルを定量する工程;および
該シグナルのレベルを該RNAの発現レベルと相関させる工程;
を包含する、方法。
【請求項41】
RNAの発現を調節する化合物を同定する方法であって、以下:
該RNAを発現する細胞に試験化合物を添加する工程;
該細胞を、該RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;
該試験化合物に暴露した細胞によって生じるシグナルを、該試験化合物に暴露しなかった細胞によって生じるシグナルと比較する工程;
を包含し、
ここで、該試験化合物に暴露しなかった細胞によって生じたシグナルと比較して該試験化合物に暴露された細胞によって生じたシグナルの増加または減少が、該化合物が該RNAの発現を調節する化合物であることを示す、方法。
【請求項42】
前記RNAが、細胞に導入されるDNAによってコードされる、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
RNAの発現を調節するRNAを同定する方法であって、以下:
試験RNAを細胞に導入する工程であって、該細胞がRNAを含む、工程;
該細胞を、該RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
該試験RNAに暴露された細胞によって生じたシグナルを、該試験RNAに暴露されなかった細胞によって生じたシグナルと比較する工程;
を包含し、
ここで、該試験RNAに暴露しなかった細胞によって生じたシグナルと比較して該試験RNAに暴露された細胞によって生じたシグナルの増加または減少は、該試験RNAが該RNAの発現を調節することを示す、方法。
【請求項44】
生きた細胞における遺伝的組換え事象を同定するための方法であって、以下
細胞を、組換え配列から転写されたRNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程を包含し、
ここで、該シグナルを生じる細胞の検出は、該細胞が遺伝的組換え事象を含むことを示唆する、方法。
【請求項45】
さらに、シグナルを生じる細胞を単離する工程を包含する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
請求項1〜24、34または45のいずれか1項に記載の方法によって得られた、細胞。
【請求項47】
前記細胞が細胞ベースのアッセイで用いられる、請求項46に記載の細胞。
【請求項48】
前記細胞が動物に移植される、請求項46に記載の細胞。
【請求項49】
前記細胞が胚性幹細胞である、請求項46に記載の細胞。
【請求項50】
請求項49に記載の胚性幹細胞を用いて、トランスジェニック動物またはキメラ動物を作製する工程を包含する、トランスジェニック動物をまたはキメラ動物を作製する、方法。
【請求項51】
前記シグナリングプローブが、少なくとも1つの互いに相補的な領域を形成する核酸または修飾された核酸の2つの別個の鎖を含む、請求項1〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
前記2つの別個の鎖が5’末端〜3’末端の連続する互いに相補的な領域を形成し、ここで、該2つの鎖は同じ数のヌクレオチドを有する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
互いに相補的な領域が前記2つの鎖の間で形成された後、1つの鎖の5’末端が他の鎖からずれているか、またはその鎖の3’末端が他の鎖からずれているか、またはその両方であり、ここで、該ずれは10までのヌクレオチドまたは修飾されたヌクレオチドである、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記核酸がDNA、RNAまたはその両方である、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記修飾された核酸が、ペプチド核酸、化学的に修飾されたDNA、化学的に修飾されたRNA、またはこれらの組合せを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
前記修飾された核酸が糖基、ホスホジエステル結合および塩基性基の1つ以上において化学的に修飾されている、請求項51に記載の方法。
【請求項57】
前記ホスホジエステル結合が、−OP(OH)(O)O−、−OP(O−M+)(O)O−、−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−、−NHP(O)2O−、−OC(O)2O−、−OCH2C(O)2NH−、−OCH2C(O)2O−、−OP(CH3)(O)O−、−OP(CH2C6H5)(O)O−、−P(S)(O)O−および−OC(O)2NH−からなる群より選択される化学基で置換されている、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記ホスホジエステル結合が、−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−または−P(S)(O)O−で置換されている、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
化学的に修飾されたRNAの2’位が、C1−C4アルコキシ、OCH2−CH=CH2、OCH2−CH=CH−CH3、OCH2−CH=CH−(CH2)nCH3(n=0,1...30)、ハロゲン、C1−C6アルキルおよびOCH3からなる群より選択される化学基を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
前記化学的に修飾されたRNAが2’−O−メチル置換を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
前記シグナリングプローブが2つの化学基を含む相互作用する対を含み、ここで、1つの化学基が1つの鎖の1つの末端に存在し、ここで、該他の化学基が他の鎖の隣接末端に存在する、請求項51に記載の方法。
【請求項62】
前記シグナリングプローブが2つの相互作用する対を有し、ここで、該プローブの各末端が両方の鎖の隣接末端において1つの相互作用する対を有する、請求項51に記載の方法。
【請求項63】
前記相互作用する対が、フルオロフォアおよびクエンチャー、化学発光標識およびクエンチャーまたはアダクト、色素ダイマー、FRETドナーおよびアクセプター、ハーベスターおよびエミッターフルオロフォア、ならびに酵素および該酵素のインヒビターまたは該酵素を可逆的に不活化し得る別の分子からなる群より選択される、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記シグナリングプローブがステム−ループ構造を含む、請求項1〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
前記シグナリングプローブが、2つのステム領域を含むダンベル構造を含む、請求項1〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
前記シグナリングプローブが、ステム領域、第一のステム−ループ領域および第二のステム−ループ領域を含む3アーム接合構造を形成する一本鎖を含む、請求項1〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
前記構造の領域が前記ステム領域のそれぞれのアームを介してホスホジエステル結合または修飾されたホスホジエステル結合によって連結されている、請求項65または66に記載の方法。
【請求項68】
前記構造がDNA、RNA、ペプチド核酸、化学的に修飾されたDNA、RNA、またはこれらの組合せである、請求項64〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項69】
前記構造が糖基、ホスホジエステル結合および塩基の1つ以上において化学的に修飾されている、請求項64〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項70】
前記ホスホジエステル結合が、−OP(OH)(O)O−、−OP(O−M+)(O)O−、−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−、−NHP(O)2O−、−OC(O)2O−、−OCH2C(O)2NH−、−OCH2C(O)2O−、−OP(CH3)(O)O−、−OP(CH2C6H5)(O)O−、−P(S)(O)O−および−OC(O)2NH−からなる群より選択される化学基で置換されている、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記ホスホジエステル結合が−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−または−P(S)(O)O−で置換されている、請求項69に記載の方法。
【請求項72】
前記化学的に修飾されたRNAの2’位が、C1−C4アルコキシ、OCH2−CH=CH2、OCH2−CH=CH−CH3、OCH2−CH=CH−(CH2)nCH3(n=0,1...30)、ハロゲン、C1−C6アルキルおよびOCH3からなる群より選択される化学基を含む、請求項69に記載の方法。
【請求項73】
前記化学的に修飾されたRNAが2’−O−メチル置換を有する、請求項69に記載の方法。
【請求項74】
前記相互作用する対が、フルオロフォアとクエンチャー、化学発光標識とクエンチャーまたはアダクト、色素ダイマーとFRETドナーおよびアクセプター、ハーベスターとエミッターフルオロフォア、タンパク質分解酵素と該タンパク質分解酵素のインヒビターまたは該酵素を可逆的に不活化し得る別の分子からなる群より選択される、請求項64〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項75】
前記シグナリングプローブが、前記鎖の1つの末端に少なくとも2つのフルオロフォア、および該鎖の他の末端にクエンチャーを含み、ここで、該2つのフルオロフォアはFRETドナーおよびアクセプター対である請求項64〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項76】
標的配列に相補的な配列および互いに相補的な配列、酵素および該酵素のインヒビターを含む核酸または修飾された核酸を含むプローブであって、ここで、該プローブは、該標的配列へのハイブリダイゼーションの際に酵素活性の検出可能な増加を生じる、プローブ。
【請求項77】
前記酵素がタンパク質分解酵素である、請求項76に記載のプローブ。
【請求項78】
前記プローブが、少なくとも1つの互いに相補的な領域を形成する核酸または修飾された核酸の2つの別個の鎖を含む、請求項76に記載のプローブ。
【請求項79】
酵素が1つの鎖の1つの末端に存在し、該酵素のインヒビターが他の鎖の隣接する末端に存在する、請求項76に記載のプローブ。
【請求項80】
前記2つの別個の鎖が5’末端〜3’末端の連続する互いに相補的な領域を形成し、該2つの鎖は同じ数のヌクレオチドを有する、請求項78に記載のプローブ。
【請求項81】
互いに相補的な領域が2つの鎖の間で形成された後、1つの鎖の5’末端が他の鎖からずれているか、またはその鎖の3’末端が他の鎖からずれているか、またはその両方であり、ここで、該ずれは10までのヌクレオチドまたは修飾されたヌクレオチドである、請求項78に記載のプローブ。
【請求項82】
前記核酸がDNA、RNA、またはその両方である、請求項78に記載のプローブ。
【請求項83】
前記修飾された核酸が、ペプチド核酸、化学的に修飾されたDNAもしくはRNA、またはこれらの組合せを含む、請求項78に記載のプローブ。
【請求項84】
前記修飾された核酸が、糖基、ホスホジエステル結合および塩基性基の1つ以上において化学的に修飾されている、請求項78に記載のプローブ。
【請求項85】
前記ホスホジエステル結合が、−OP(OH)(O)O−、−OP(O−M+)(O)O−、−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−、−NHP(O)2O−、−OC(O)2O−、−OCH2C(O2)NH−、−OCH2C(O)2O−、−OP(CH3)(O)O−、−OP(CH2C6H5)(O)O−、−P(S)(O)O−および−OC(O)2NH−からなる群より選択される化学基で置換されている、請求項84に記載のプローブ。
【請求項86】
前記ホスホジエステル結合が、−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−または−P(S)(O)O−で置換されている、請求項84に記載のプローブ。
【請求項87】
化学的に修飾されたRNAの2’位が、C1−C4アルコキシ、OCH2−CH=CH2、OCH2−CH=CH−CH3、OCH2−CH=CH−(CH2)nCH3(n=0,1...30)、ハロゲン、C1−C6アルキルおよびOCH3からなる群より選択される化学基を含む、請求項84に記載のプローブ。
【請求項88】
前記化学的に修飾されたRNAが2’−O−メチル置換を含む、請求項84に記載のプローブ。
【請求項89】
ステム−ループ構造を含む、請求項76に記載のプローブ。
【請求項90】
2つのステム領域を含むダンベル構造を含む、請求項76に記載のプローブ。
【請求項91】
ステム領域、第一のステム−ループ領域および第二のステム−ループ領域を含む3アーム接合構造を含む、請求項76に記載のプローブ。
【請求項92】
前記構造の領域が前記ステム領域のそれぞれのアームを介してホスホジエステル結合または修飾されたホスホジエステル結合によって連結されている、請求項90または91に記載のプローブ。
【請求項93】
前記構造がDNA、RNA、ペプチド核酸、化学的に修飾されたDNA、RNA、またはこれらの組合せである請求項90〜92のいずれか1項に記載のプローブ。
【請求項94】
前記構造が、糖基、ホスホジエステル結合および塩基の1つ以上において化学的に修飾されている、請求項90〜92のいずれか1項に記載のプローブ。
【請求項95】
前記ホスホジエステル結合が、−OP(OH)(O)O−、−OP(O−M+)(O)O−、−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−、−NHP(O)2O−、−OC(O)2O−、−OCH2C(O2)NH−、−OCH2C(O)2O−、−OP(CH3)(O)O−、−OP(CH2C6H5)(O)O−、−P(S)(O)O−および−OC(O)2NH−からなる群より選択される化学基で置換されている、請求項94に記載のプローブ。
【請求項96】
前記ホスホジエステル結合が−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−または−P(S)(O)O−で置換されている、請求項94に記載のプローブ。
【請求項97】
前記化学的に修飾されたRNAの2’位がC1−C4アルコキシ、OCH2−CH=CH2、OCH2−CH=CH−CH3、OCH2−CH=CH−(CH2)nCH3(n=0,1...30)、ハロゲン、C1−C6アルキルおよびOCH3からなる群より選択される化学基を含む、請求項94に記載のプローブ。
【請求項98】
前記化学的に修飾されたRNAが2’−O−メチル置換を有する、請求項94に記載のプローブ。
【請求項99】
目的のRNAおよびタグ配列をコードするDNA配列を含む、DNA構築物。
【請求項100】
請求項99に記載のDNA構築物を含む、ベクター。
【請求項101】
請求項99に記載のDNA構築物を含む、細胞。
【請求項102】
前記細胞が不死化された、初代幹細胞または生殖細胞である、請求項101に記載の細胞。
【請求項103】
それぞれが安定に組み込まれた発現された配列を含む少なくとも1,000個の細胞株を含む、哺乳動物細胞株のライブラリー。
【請求項104】
それぞれが少なくとも2つの安定に組み込まれた配列を含む少なくとも500個の細胞株を含む、哺乳動物細胞株のライブラリー。
【請求項105】
それぞれが少なくとも3つの安定に組み込まれた配列を含む少なくとも50個の細胞株を含む、哺乳動物細胞株のライブラリー。
【請求項106】
それぞれが少なくとも4つの安定に組み込まれた配列を含む少なくとも20個の細胞株を含む、哺乳動物細胞株のライブラリー。
【請求項107】
それぞれが少なくとも1つの安定に組み込まれた配列を含む少なくとも50個の細胞株を含む哺乳動物細胞株のライブラリーであって、該細胞株が、薬物耐性遺伝子を欠く、ライブラリー。
【請求項108】
それぞれが少なくとも2つの安定に組み込まれた配列を含む少なくとも20個の細胞株を含む哺乳動物細胞株のライブラリーであって、該細胞株が、薬物耐性遺伝子を欠く、ライブラリー。
【請求項109】
各細胞株が可変ライブラリー配列を含む、請求項103〜108のいずれか1項に記載のライブラリー。
【請求項110】
前記発現ライブラリーの可変配列が、ゲノム配列、ゲノム非翻訳配列、ゲノム翻訳配列、遺伝子配列、cDNA配列、EST配列、オリゴ配列、ランダム配列、RNA配列、タンパク質配列、タンパク質ドメイン配列、ペプチド配列、イントロン配列、エクソン配列、タグ配列、もしくはリンカー配列、またはこれらの組合せ、またはこれらの組換え物、あるいは未修飾配列、突然変異誘発配列、ランダム化配列、シャッフルされた配列または組換え配列の1つ以上からなる群より選択される、請求項109に記載のライブラリー。
【請求項111】
前記ライブラリーが未知の配列同一性を有する複数の異なる配列を用いて作製される、請求項103〜108のいずれか1項に記載のライブラリー。
【請求項112】
前記ライブラリーが複数の構築物を含み、各構築物が既知の配列同一性を有する配列を含む、請求項103〜108のいずれか1項に記載のライブラリー。
【請求項113】
前記配列が共有された配列相同性、機能的重要性、または関連起源を有する、請求項111または112に記載のライブラリー。
【請求項114】
前記ライブラリーが細胞ベースのスクリーニングアッセイで用いられる、請求項103〜108のいずれか1項に記載のライブラリー。
【請求項115】
シグナリングプローブを用いる、細胞における標的の検出を増強する化合物を同定する方法であって、以下:
標的配列を含む細胞にシグナリングプローブを導入する工程であって、ここで、該シグナリングプローブは標的配列とのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる、工程;
該細胞を試験化合物に暴露する工程;および
該細胞によって生じるシグナルを検出する工程;
を包含し、
ここで、該試験化合物に暴露されなかった細胞によって生じたシグナルと比較して該試験化合物に暴露された細胞によって生じたシグナルの増加は、該試験化合物が、シグナリングプローブを用いる細胞における標的の検出を増強させる化合物であることを示す、方法。
【請求項116】
シグナリングプローブの細胞への導入を媒介し、または改良する化合物を同定する方法であって、以下:
試験化合物の存在下でシグナリングプローブに細胞を暴露する工程であって、ここで、該細胞は標的配列を含み、該シグナリングプローブは該標的配列とのハイブリダイゼーションの際にシグナルを生じる、工程;および
該細胞によって生じたシグナルを検出する工程;
を包含し、
ここで、該試験化合物に暴露されなかった細胞と比較して該試験化合物に暴露された細胞によって生じたシグナルの増加は、該試験化合物が、シグナリングプローブの細胞への導入を媒介し、または改良する化合物であることを示す、方法。
【請求項1】
RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
RNAを潜在的に発現する細胞を提供する工程;
該細胞を、該RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項2】
RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
該RNAをコードするDNAを細胞に導入する工程;
該細胞を、該RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項3】
内因性RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
内因性RNAの発現を生じるDNAを細胞に導入する工程;
該細胞を、該内因性RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項4】
RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
該RNAをコードし、さらにタグ配列をコードするDNAを細胞に導入する工程;
該細胞を、該タグ配列とのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項5】
外因性RNAおよび内因性RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
該外因性RNAをコードするDNAを細胞に導入する工程であって、該細胞が内因性RNAを潜在的に発現する、工程;
該細胞を、該外因性RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該内因性RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項6】
2つ以上の外因性RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
第一の内因性RNAの発現を生じるDNAを細胞に導入する工程であって、該細胞がさらなる内因性RNAを潜在的に発現する、工程;
該細胞を、該第一の内因性RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該さらなる内因性RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項7】
2つ以上の異なるRNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
2つ以上の異なるRNAを潜在的に発現する細胞を提供する工程;
該細胞を、第一のRNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、さらなるRNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項8】
2つ以上の異なるRNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
第一のRNAをコードする第一のDNAを細胞に導入する工程;
さらなるRNAをコードするさらなるDNAを該細胞に導入する工程;
該細胞を、該第一のRNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該さらなるRNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項9】
2つ以上の異なる内因性RNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
第一の内因性RNAの発現を生じる第一のDNAを細胞に導入する工程;
さらなる内因性RNAの発現を生じるさらなるDNAを該細胞に導入する工程;
該細胞を、該第一の内因性RNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該さらなる内因性RNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項10】
2つ以上の異なるRNAを発現する細胞を単離する方法であって、以下:
第一のRNAをコードし、さらに第一のタグ配列をコードする第一のDNAを細胞に導入する工程;
さらなるRNAをコードし、さらにさらなるタグ配列をコードするさらなるDNAを該細胞に導入する工程;
該細胞を、該第一のタグ配列とのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該さらなるタグ配列とのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項11】
1つより多い外因性DNAのコピーを含む細胞を単離する方法であって、以下:
RNAをコードし、さらに第一のタグ配列をコードする第一のDNAを細胞に導入する工程;
該RNAをコードし、およびさらなるタグ配列をさらにコードするさらなるDNAを該細胞に導入する工程;
該細胞を、該第一のタグ配列とのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該第二のタグ配列とのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項12】
前記暴露工程を同時に行う、請求項5〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記暴露工程を連続して行う、請求項5〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
2つ以上のRNAまたは該2つ以上のRNAによってコードされるタンパク質が、同一または関連する生物学的経路におけるRNAまたはタンパク質、互いの上流または下流に作用するRNAまたはタンパク質、互いに対して調節機能、活性化機能または抑制機能を有するRNAまたはタンパク質、機能または活性に関して互いに依存するRNAまたはタンパク質、同一複合体の成分であるRNAまたはタンパク質、および同一タンパク質ファミリー由来のタンパク質からなる群より選択される、請求項5〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記第一のシグナリングプローブが、前記第二のシグナリングプローブによって生じるシグナルとは異なるシグナルを生じる、請求項5〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
条件プロモーターの制御下にあるRNAをコードするDNA構築物を含む細胞を単離する方法であって、以下:
構成的プロモーターの制御下にある第一のRNAをコードするDNA構築物を細胞に導入する工程であって、該DNA構築物は、第二のRNAが発現しない条件下で、条件プロモーターの制御下にある第二のRNAをさらにコードする工程;
該細胞を、該第一のRNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項17】
前記DNA構築物が、さらに、試験RNAをコードする、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
複数の細胞を単離する方法であって、該細胞の部分集合が、該細胞の別の部分集合によって発現されないRNAを発現する方法であって、以下:
複数のRNAをコードする複数のDNAを細胞に導入する工程であって、該複数のRNAの少なくとも1つの部分集合が互いに異なる、工程;
該細胞を、複数の異なるシグナリングプローブに暴露する工程であって、該シグナリングプローブが、該複数のDNAによってコードされる1つ以上のRNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる、工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項19】
複数の細胞を単離する方法であって、該細胞の部分集合が、該細胞の別の部分集合によって発現されないRNAを発現する方法であって、以下:
複数の内因性RNAの発現を生じる複数のDNAを細胞に導入する工程であって、該複数の内因性RNAの少なくとも1つの部分集合が互いに異なる、工程
該細胞を、複数の異なるシグナリングプローブに暴露する工程であって、該シグナリングプローブが、該複数の内因性RNAの1つ以上のRNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる、工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項20】
複数の細胞を単離する方法であって、該細胞の少なくとも1つの部分集合が、該細胞の別の部分集合によって発現されないRNAを発現する方法であって、以下:
複数のRNAをコードする複数のDNAを細胞に導入する工程であって、各DNAはさらにタグ配列をコードする、工程;
該細胞を、該タグ配列へのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項21】
前記複数のRNAが発現ライブラリーを形成する、請求項18〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記複数のRNAまたは該複数のRNAによってコードされるタンパク質が、同一または関連する生物学的経路におけるRNAまたはタンパク質、互いの上流または下流に作用するRNAまたはタンパク質、互いに対して調節機能、活性化機能または抑制機能を有するRNAまたはタンパク質、機能または活性に関して互いに依存するRNAまたはタンパク質、同一複合体の成分であるRNAまたはタンパク質、および同一タンパク質ファミリー由来のタンパク質からなる群より選択される、請求項18〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記複数のDNAの少なくとも1つの部分集合が同一のタグ配列をコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
細胞の2つ以上のRNA発現ライブラリーを単離する方法であって、以下:
第一のRNA発現ライブラリーをコードする複数のDNAを細胞に導入する工程であって、各DNAが、さらに、第一のタグ配列をコードする、工程;
第二のRNA発現ライブラリーをコードする複数のDNAを該細胞に導入する工程であって、各DNAが、さらに、第二のタグ配列をコードする、工程;
該細胞を、該第一のタグ配列へのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該細胞を、該第二のタグ配列へのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第二のシグナリングプローブに暴露する工程;および
両方のシグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項25】
さらに、前記単離された細胞を培養する工程を包含する、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
さらに、前記単離された細胞を培養する工程によって、細胞株または複数の細胞株を作製する工程を包含する、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記タグ配列が複数の標的配列を含み、1つのシグナリングプローブが各標的配列にハイブリダイズする、請求項4、10、11、20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記タグ配列が二次構造を有するRNAである、請求項4、10、11、20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記タグ配列が、ステム領域、第一のステム−ループ領域および第二のステム−ループ領域を含む3アーム接合構造を形成する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記DNAが複数のタグ配列をコードする、請求項4、10、11、20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
前記タグ配列をコードするDNAが前記RNAをコードするDNAに対してフレーム内にある請求項4、10、11、20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記タグ配列をコードするDNAが該RNAをコードするDNAに対してフレーム外にある請求項4、10、11、20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
さらに、前記提供する工程または導入する工程の前に、前記RNA、さらなるRNAまたは複数のRNAの発現を調節する化合物を細胞に添加する工程を包含する、請求項1〜16、18〜20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
タンパク質の低下した発現を有する細胞を単離する方法であって以下:
アンチセンスRNA、または該タンパク質の発現を低下させるshRNAをコードするDNAを細胞に導入する工程;
該細胞を、該アンチセンスRNAまたはshRNAへのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および、
シグナルを生じる細胞を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項35】
前記DNAが条件プロモーターに作動可能に連結される、請求項2、4、5、8、10、11、18、20または24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
前記RNAが細胞に対して致死的であるか、または損傷的である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記DNAが選択マーカーをさらにコードし、ここで、該方法が、該DNAを細胞に導入する工程の後であるが、該細胞を前記シグナリングプローブに暴露する前に、該選択マーカーを用いて該細胞を選択する工程をさらに包含する、請求項2〜6、8〜11、16〜20、24または34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
条件プロモーターを活性化する化合物を同定する方法であって、以下:
請求項16に記載の方法によって単離された細胞に試験化合物を添加する工程;
該条件プロモーターの制御下で第二のRNAの存在に関してアッセイする工程;および
該細胞が該第二のRNAを発現する場合、組織特異的プロモーターを活性化する化合物として試験化合物を同定する工程;
を包含する、方法。
【請求項39】
条件プロモーターを活性化するRNAを得る方法であって、以下:
請求項17に記載の方法によって単離された細胞を得る工程;
条件プロモーターの制御下で第二のRNAの存在に関してアッセイする工程;および
該第二のRNAを発現する細胞を得る工程;
を包含する、方法。
【請求項40】
生物学的試料中のRNAの発現レベルを定量化するための方法であって、以下:
該生物学的試料を、該RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる第一のシグナリングプローブに暴露する工程;
該生物学的試料中のシグナルのレベルを定量する工程;および
該シグナルのレベルを該RNAの発現レベルと相関させる工程;
を包含する、方法。
【請求項41】
RNAの発現を調節する化合物を同定する方法であって、以下:
該RNAを発現する細胞に試験化合物を添加する工程;
該細胞を、該RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;
該試験化合物に暴露した細胞によって生じるシグナルを、該試験化合物に暴露しなかった細胞によって生じるシグナルと比較する工程;
を包含し、
ここで、該試験化合物に暴露しなかった細胞によって生じたシグナルと比較して該試験化合物に暴露された細胞によって生じたシグナルの増加または減少が、該化合物が該RNAの発現を調節する化合物であることを示す、方法。
【請求項42】
前記RNAが、細胞に導入されるDNAによってコードされる、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
RNAの発現を調節するRNAを同定する方法であって、以下:
試験RNAを細胞に導入する工程であって、該細胞がRNAを含む、工程;
該細胞を、該RNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程;および
該試験RNAに暴露された細胞によって生じたシグナルを、該試験RNAに暴露されなかった細胞によって生じたシグナルと比較する工程;
を包含し、
ここで、該試験RNAに暴露しなかった細胞によって生じたシグナルと比較して該試験RNAに暴露された細胞によって生じたシグナルの増加または減少は、該試験RNAが該RNAの発現を調節することを示す、方法。
【請求項44】
生きた細胞における遺伝的組換え事象を同定するための方法であって、以下
細胞を、組換え配列から転写されたRNAとのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じるシグナリングプローブに暴露する工程を包含し、
ここで、該シグナルを生じる細胞の検出は、該細胞が遺伝的組換え事象を含むことを示唆する、方法。
【請求項45】
さらに、シグナルを生じる細胞を単離する工程を包含する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
請求項1〜24、34または45のいずれか1項に記載の方法によって得られた、細胞。
【請求項47】
前記細胞が細胞ベースのアッセイで用いられる、請求項46に記載の細胞。
【請求項48】
前記細胞が動物に移植される、請求項46に記載の細胞。
【請求項49】
前記細胞が胚性幹細胞である、請求項46に記載の細胞。
【請求項50】
請求項49に記載の胚性幹細胞を用いて、トランスジェニック動物またはキメラ動物を作製する工程を包含する、トランスジェニック動物をまたはキメラ動物を作製する、方法。
【請求項51】
前記シグナリングプローブが、少なくとも1つの互いに相補的な領域を形成する核酸または修飾された核酸の2つの別個の鎖を含む、請求項1〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
前記2つの別個の鎖が5’末端〜3’末端の連続する互いに相補的な領域を形成し、ここで、該2つの鎖は同じ数のヌクレオチドを有する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
互いに相補的な領域が前記2つの鎖の間で形成された後、1つの鎖の5’末端が他の鎖からずれているか、またはその鎖の3’末端が他の鎖からずれているか、またはその両方であり、ここで、該ずれは10までのヌクレオチドまたは修飾されたヌクレオチドである、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記核酸がDNA、RNAまたはその両方である、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記修飾された核酸が、ペプチド核酸、化学的に修飾されたDNA、化学的に修飾されたRNA、またはこれらの組合せを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
前記修飾された核酸が糖基、ホスホジエステル結合および塩基性基の1つ以上において化学的に修飾されている、請求項51に記載の方法。
【請求項57】
前記ホスホジエステル結合が、−OP(OH)(O)O−、−OP(O−M+)(O)O−、−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−、−NHP(O)2O−、−OC(O)2O−、−OCH2C(O)2NH−、−OCH2C(O)2O−、−OP(CH3)(O)O−、−OP(CH2C6H5)(O)O−、−P(S)(O)O−および−OC(O)2NH−からなる群より選択される化学基で置換されている、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記ホスホジエステル結合が、−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−または−P(S)(O)O−で置換されている、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
化学的に修飾されたRNAの2’位が、C1−C4アルコキシ、OCH2−CH=CH2、OCH2−CH=CH−CH3、OCH2−CH=CH−(CH2)nCH3(n=0,1...30)、ハロゲン、C1−C6アルキルおよびOCH3からなる群より選択される化学基を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
前記化学的に修飾されたRNAが2’−O−メチル置換を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
前記シグナリングプローブが2つの化学基を含む相互作用する対を含み、ここで、1つの化学基が1つの鎖の1つの末端に存在し、ここで、該他の化学基が他の鎖の隣接末端に存在する、請求項51に記載の方法。
【請求項62】
前記シグナリングプローブが2つの相互作用する対を有し、ここで、該プローブの各末端が両方の鎖の隣接末端において1つの相互作用する対を有する、請求項51に記載の方法。
【請求項63】
前記相互作用する対が、フルオロフォアおよびクエンチャー、化学発光標識およびクエンチャーまたはアダクト、色素ダイマー、FRETドナーおよびアクセプター、ハーベスターおよびエミッターフルオロフォア、ならびに酵素および該酵素のインヒビターまたは該酵素を可逆的に不活化し得る別の分子からなる群より選択される、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記シグナリングプローブがステム−ループ構造を含む、請求項1〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
前記シグナリングプローブが、2つのステム領域を含むダンベル構造を含む、請求項1〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
前記シグナリングプローブが、ステム領域、第一のステム−ループ領域および第二のステム−ループ領域を含む3アーム接合構造を形成する一本鎖を含む、請求項1〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
前記構造の領域が前記ステム領域のそれぞれのアームを介してホスホジエステル結合または修飾されたホスホジエステル結合によって連結されている、請求項65または66に記載の方法。
【請求項68】
前記構造がDNA、RNA、ペプチド核酸、化学的に修飾されたDNA、RNA、またはこれらの組合せである、請求項64〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項69】
前記構造が糖基、ホスホジエステル結合および塩基の1つ以上において化学的に修飾されている、請求項64〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項70】
前記ホスホジエステル結合が、−OP(OH)(O)O−、−OP(O−M+)(O)O−、−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−、−NHP(O)2O−、−OC(O)2O−、−OCH2C(O)2NH−、−OCH2C(O)2O−、−OP(CH3)(O)O−、−OP(CH2C6H5)(O)O−、−P(S)(O)O−および−OC(O)2NH−からなる群より選択される化学基で置換されている、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記ホスホジエステル結合が−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−または−P(S)(O)O−で置換されている、請求項69に記載の方法。
【請求項72】
前記化学的に修飾されたRNAの2’位が、C1−C4アルコキシ、OCH2−CH=CH2、OCH2−CH=CH−CH3、OCH2−CH=CH−(CH2)nCH3(n=0,1...30)、ハロゲン、C1−C6アルキルおよびOCH3からなる群より選択される化学基を含む、請求項69に記載の方法。
【請求項73】
前記化学的に修飾されたRNAが2’−O−メチル置換を有する、請求項69に記載の方法。
【請求項74】
前記相互作用する対が、フルオロフォアとクエンチャー、化学発光標識とクエンチャーまたはアダクト、色素ダイマーとFRETドナーおよびアクセプター、ハーベスターとエミッターフルオロフォア、タンパク質分解酵素と該タンパク質分解酵素のインヒビターまたは該酵素を可逆的に不活化し得る別の分子からなる群より選択される、請求項64〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項75】
前記シグナリングプローブが、前記鎖の1つの末端に少なくとも2つのフルオロフォア、および該鎖の他の末端にクエンチャーを含み、ここで、該2つのフルオロフォアはFRETドナーおよびアクセプター対である請求項64〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項76】
標的配列に相補的な配列および互いに相補的な配列、酵素および該酵素のインヒビターを含む核酸または修飾された核酸を含むプローブであって、ここで、該プローブは、該標的配列へのハイブリダイゼーションの際に酵素活性の検出可能な増加を生じる、プローブ。
【請求項77】
前記酵素がタンパク質分解酵素である、請求項76に記載のプローブ。
【請求項78】
前記プローブが、少なくとも1つの互いに相補的な領域を形成する核酸または修飾された核酸の2つの別個の鎖を含む、請求項76に記載のプローブ。
【請求項79】
酵素が1つの鎖の1つの末端に存在し、該酵素のインヒビターが他の鎖の隣接する末端に存在する、請求項76に記載のプローブ。
【請求項80】
前記2つの別個の鎖が5’末端〜3’末端の連続する互いに相補的な領域を形成し、該2つの鎖は同じ数のヌクレオチドを有する、請求項78に記載のプローブ。
【請求項81】
互いに相補的な領域が2つの鎖の間で形成された後、1つの鎖の5’末端が他の鎖からずれているか、またはその鎖の3’末端が他の鎖からずれているか、またはその両方であり、ここで、該ずれは10までのヌクレオチドまたは修飾されたヌクレオチドである、請求項78に記載のプローブ。
【請求項82】
前記核酸がDNA、RNA、またはその両方である、請求項78に記載のプローブ。
【請求項83】
前記修飾された核酸が、ペプチド核酸、化学的に修飾されたDNAもしくはRNA、またはこれらの組合せを含む、請求項78に記載のプローブ。
【請求項84】
前記修飾された核酸が、糖基、ホスホジエステル結合および塩基性基の1つ以上において化学的に修飾されている、請求項78に記載のプローブ。
【請求項85】
前記ホスホジエステル結合が、−OP(OH)(O)O−、−OP(O−M+)(O)O−、−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−、−NHP(O)2O−、−OC(O)2O−、−OCH2C(O2)NH−、−OCH2C(O)2O−、−OP(CH3)(O)O−、−OP(CH2C6H5)(O)O−、−P(S)(O)O−および−OC(O)2NH−からなる群より選択される化学基で置換されている、請求項84に記載のプローブ。
【請求項86】
前記ホスホジエステル結合が、−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−または−P(S)(O)O−で置換されている、請求項84に記載のプローブ。
【請求項87】
化学的に修飾されたRNAの2’位が、C1−C4アルコキシ、OCH2−CH=CH2、OCH2−CH=CH−CH3、OCH2−CH=CH−(CH2)nCH3(n=0,1...30)、ハロゲン、C1−C6アルキルおよびOCH3からなる群より選択される化学基を含む、請求項84に記載のプローブ。
【請求項88】
前記化学的に修飾されたRNAが2’−O−メチル置換を含む、請求項84に記載のプローブ。
【請求項89】
ステム−ループ構造を含む、請求項76に記載のプローブ。
【請求項90】
2つのステム領域を含むダンベル構造を含む、請求項76に記載のプローブ。
【請求項91】
ステム領域、第一のステム−ループ領域および第二のステム−ループ領域を含む3アーム接合構造を含む、請求項76に記載のプローブ。
【請求項92】
前記構造の領域が前記ステム領域のそれぞれのアームを介してホスホジエステル結合または修飾されたホスホジエステル結合によって連結されている、請求項90または91に記載のプローブ。
【請求項93】
前記構造がDNA、RNA、ペプチド核酸、化学的に修飾されたDNA、RNA、またはこれらの組合せである請求項90〜92のいずれか1項に記載のプローブ。
【請求項94】
前記構造が、糖基、ホスホジエステル結合および塩基の1つ以上において化学的に修飾されている、請求項90〜92のいずれか1項に記載のプローブ。
【請求項95】
前記ホスホジエステル結合が、−OP(OH)(O)O−、−OP(O−M+)(O)O−、−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−、−NHP(O)2O−、−OC(O)2O−、−OCH2C(O2)NH−、−OCH2C(O)2O−、−OP(CH3)(O)O−、−OP(CH2C6H5)(O)O−、−P(S)(O)O−および−OC(O)2NH−からなる群より選択される化学基で置換されている、請求項94に記載のプローブ。
【請求項96】
前記ホスホジエステル結合が−OP(SH)(O)O−、−OP(S−M+)(O)O−または−P(S)(O)O−で置換されている、請求項94に記載のプローブ。
【請求項97】
前記化学的に修飾されたRNAの2’位がC1−C4アルコキシ、OCH2−CH=CH2、OCH2−CH=CH−CH3、OCH2−CH=CH−(CH2)nCH3(n=0,1...30)、ハロゲン、C1−C6アルキルおよびOCH3からなる群より選択される化学基を含む、請求項94に記載のプローブ。
【請求項98】
前記化学的に修飾されたRNAが2’−O−メチル置換を有する、請求項94に記載のプローブ。
【請求項99】
目的のRNAおよびタグ配列をコードするDNA配列を含む、DNA構築物。
【請求項100】
請求項99に記載のDNA構築物を含む、ベクター。
【請求項101】
請求項99に記載のDNA構築物を含む、細胞。
【請求項102】
前記細胞が不死化された、初代幹細胞または生殖細胞である、請求項101に記載の細胞。
【請求項103】
それぞれが安定に組み込まれた発現された配列を含む少なくとも1,000個の細胞株を含む、哺乳動物細胞株のライブラリー。
【請求項104】
それぞれが少なくとも2つの安定に組み込まれた配列を含む少なくとも500個の細胞株を含む、哺乳動物細胞株のライブラリー。
【請求項105】
それぞれが少なくとも3つの安定に組み込まれた配列を含む少なくとも50個の細胞株を含む、哺乳動物細胞株のライブラリー。
【請求項106】
それぞれが少なくとも4つの安定に組み込まれた配列を含む少なくとも20個の細胞株を含む、哺乳動物細胞株のライブラリー。
【請求項107】
それぞれが少なくとも1つの安定に組み込まれた配列を含む少なくとも50個の細胞株を含む哺乳動物細胞株のライブラリーであって、該細胞株が、薬物耐性遺伝子を欠く、ライブラリー。
【請求項108】
それぞれが少なくとも2つの安定に組み込まれた配列を含む少なくとも20個の細胞株を含む哺乳動物細胞株のライブラリーであって、該細胞株が、薬物耐性遺伝子を欠く、ライブラリー。
【請求項109】
各細胞株が可変ライブラリー配列を含む、請求項103〜108のいずれか1項に記載のライブラリー。
【請求項110】
前記発現ライブラリーの可変配列が、ゲノム配列、ゲノム非翻訳配列、ゲノム翻訳配列、遺伝子配列、cDNA配列、EST配列、オリゴ配列、ランダム配列、RNA配列、タンパク質配列、タンパク質ドメイン配列、ペプチド配列、イントロン配列、エクソン配列、タグ配列、もしくはリンカー配列、またはこれらの組合せ、またはこれらの組換え物、あるいは未修飾配列、突然変異誘発配列、ランダム化配列、シャッフルされた配列または組換え配列の1つ以上からなる群より選択される、請求項109に記載のライブラリー。
【請求項111】
前記ライブラリーが未知の配列同一性を有する複数の異なる配列を用いて作製される、請求項103〜108のいずれか1項に記載のライブラリー。
【請求項112】
前記ライブラリーが複数の構築物を含み、各構築物が既知の配列同一性を有する配列を含む、請求項103〜108のいずれか1項に記載のライブラリー。
【請求項113】
前記配列が共有された配列相同性、機能的重要性、または関連起源を有する、請求項111または112に記載のライブラリー。
【請求項114】
前記ライブラリーが細胞ベースのスクリーニングアッセイで用いられる、請求項103〜108のいずれか1項に記載のライブラリー。
【請求項115】
シグナリングプローブを用いる、細胞における標的の検出を増強する化合物を同定する方法であって、以下:
標的配列を含む細胞にシグナリングプローブを導入する工程であって、ここで、該シグナリングプローブは標的配列とのハイブリダイゼーションの際に検出可能なシグナルを生じる、工程;
該細胞を試験化合物に暴露する工程;および
該細胞によって生じるシグナルを検出する工程;
を包含し、
ここで、該試験化合物に暴露されなかった細胞によって生じたシグナルと比較して該試験化合物に暴露された細胞によって生じたシグナルの増加は、該試験化合物が、シグナリングプローブを用いる細胞における標的の検出を増強させる化合物であることを示す、方法。
【請求項116】
シグナリングプローブの細胞への導入を媒介し、または改良する化合物を同定する方法であって、以下:
試験化合物の存在下でシグナリングプローブに細胞を暴露する工程であって、ここで、該細胞は標的配列を含み、該シグナリングプローブは該標的配列とのハイブリダイゼーションの際にシグナルを生じる、工程;および
該細胞によって生じたシグナルを検出する工程;
を包含し、
ここで、該試験化合物に暴露されなかった細胞と比較して該試験化合物に暴露された細胞によって生じたシグナルの増加は、該試験化合物が、シグナリングプローブの細胞への導入を媒介し、または改良する化合物であることを示す、方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【公表番号】特表2007−522818(P2007−522818A)
【公表日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−554209(P2006−554209)
【出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【国際出願番号】PCT/US2005/005080
【国際公開番号】WO2005/079462
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(505069085)クロモセル コーポレイション (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【国際出願番号】PCT/US2005/005080
【国際公開番号】WO2005/079462
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(505069085)クロモセル コーポレイション (6)
【Fターム(参考)】
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