説明

シュレッダの潤滑システム

一実施形態では、潤滑材および/または清掃液をペーパーシュレッダに塗布する清掃/潤滑システムが提供される。清掃/潤滑システムは、清掃液または潤滑剤を包含する、実質的に可撓性のある、概ね平坦な包装材を含むことができる。平坦な包装材がシュレッダを介して通され、包装材が細断されるにつれて、清掃液および/または潤滑剤がシュレッダの細断機構に自動的に移送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、それぞれが本明細書によってその全体が本明細書に援用される、2004年9月27日出願の「LUBRICATING SHEET FOR SHREDDERS」という表題の米国仮特許出願60/613,750、2005年5月31日出願の「LUBRICATING SYSTEM FOR SHREDDERS」という表題の米国仮特許出願60/686,490、および2005年6月7日出願の「LUBRICATING SYSTEM FOR SHREDDERS」という表題の米国仮特許出願60/688,285における優先権および利益を主張する。
【0002】
本発明は、潤滑システムに関し、より詳細には、ペーパーシュレッダなどのシュレッダの清掃および/または潤滑システムに関する。
【背景技術】
【0003】
互いに接触する可動部品を用いる機械装置は、外部からの潤滑および清掃をしばしば必要とすることがよく知られている。多くのそのような装置では、定期的に潤滑しやすくするために、特殊な取付物、または潤滑用および清掃用の導管の構成が使用可能である。しかしながら、特定の装置またはその構成要素は、特殊な取付物または導管を介しての潤滑または清掃が困難であり、ユーザの介入と共に、危険な潤滑または清掃作業を成し遂げるための器用さを必要とする。例えば、ペーパーシュレッダは、十分な潤滑をしないで長期間使用することで装置が故障しないように定期的な潤滑を必要とする切断要素をしばしば使用する。さらに、これらのシュレッダは、紙封筒、CD、もしくはクレジットカードなどに付属した、またはその一部である糊の付いた粘着性のラベルおよびとじ具を細断(shred)するのに用いられる。最適な潤滑を達成するためには、結果として累積した粘着物および他の残留物の清掃が必要とされる。従来式のペーパーシュレッダの現行の潤滑および清掃管理法は、液体潤滑剤または清掃剤を、ユーザが装置の選択された部分に塗布具から注意深く塗布することを必要とする。この作業は退屈かつ非効率である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、ユーザの大きな働きを必要とせず、しかも装置の所望のレベルの清掃および潤滑を達成する、ペーパーシュレッダなどの装置を適切に清掃し潤滑する、便利で効率的な手段が必要である。
【0005】
さらに、多くのそのような機械またはシュレッダは、部材が細断される際に、その部材がシュレッダを介して引っ張られることが可能なように、刃の動作を開始させるための光電管センサを用いる。また、潤滑剤または清掃液をより均一に広げ、より完全な被覆および最もよい結果を実現するためには、清掃および潤滑中にこの刃が作動していると、清掃および潤滑工程にとって最適である。
【0006】
本発明は、従来技術で経験した欠点を克服し、さらなる利点を提供する。本発明の一実施形態は、ペーパーシュレッダなどの機械装置に清掃液および/または潤滑剤を塗布する装置を提供する。本発明のいくつかの実施形態および態様の簡単な概要が提示される。以下に、図に示された実施形態の詳細な説明が提示され、これにより当業者は、本発明の態様を理解、作製、および使用することができるであろう。図と合わせて読む以下の詳細な説明、および特許請求の範囲から、当業者は本発明の態様を完全に理解できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
シュレッダを清掃および/または潤滑するシステム、ならびに関連する方法が、本発明の実施形態に従って本明細書に詳細に説明される。以下の説明では、本発明の実施形態の詳細で実際的な説明を提供するために、多くの特定の詳細が述べられる。しかしながら、当業者は、1つまたは複数の特定の詳細がなくても、本発明が実施可能であることを理解するであろう。別の場合では、本発明の態様を不明確にするのを避けるため、よく知られた構造または操作は、示されていないか、または詳細には説明されていない。概ね、本明細書に説明される代替または代わりの実施形態は、その前に説明された実施形態と実質的に同様であり、共通の要素は同じ符号によって示される。
【0008】
本発明の一実施形態では、ペーパーシュレッダに潤滑材および/または清掃液を塗布する清掃/潤滑システムが提供される。清掃/潤滑システムは、清掃液または潤滑剤を含む、実質的に可撓性のある、概ね平坦な包装材(envelope)を含むことができる。平坦な包装材がシュレッダを介して通され、包装材が細断されるにつれ、清掃液および/または潤滑剤がシュレッダの細断機構に自動的に移送される。
【0009】
本発明の一態様の下で、一実施形態は、清掃液および/または潤滑剤16(またはシュレッダもしくは他の機構に運ばれるべき他の材料)を含む内側区画14を備えた少なくとも1つの包装材12を有する、使い捨ての、概ね可撓性のある、平坦なアセンブリ10を含む。図1に示す一実施形態では、包装材12は、内側区画を形成するように封止可能に接合された2つの外側シート18を有する。図示の実施形態では、清掃液および/または潤滑剤16は、区画内に含まれる担持シート(carrier sheet)30に形成されることのできる複数の小型ポケット20内に包含されるか、またはポケットが2つの外側シート18に一体的に形成可能なポケットに包含される。
【0010】
図3に示す別の実施形態では、包装材12は清掃液および/または潤滑剤16を含むマイクロチャネル(micro channel)32を備えた担持シート30を含む。別の実施形態では、清掃液および/または潤滑剤16を含むマイクロチャネル32は、外側シート18と一体的に形成される。
【0011】
図4に示した別の実施形態では、アセンブリ10は、同じ包装材12に2つの区画14を備えて構成される。1つの区画14は清掃液を含み、もう1つの区画は潤滑剤を含む。包装材12がシュレッダを介して通されるにつれ、アセンブリ10が清掃液と潤滑剤とを別々に、連続して移送する。他の実施形態では、包装材12に3つ以上の区画14が形成され、潤滑剤、清掃液、または他の材料が、各区画の中に含まれ、互いに離されることができる。
【0012】
清掃液または潤滑剤が液体の形態である場合、包装材12を形成する材料(例えば外側シート18)は、実質的に流体不浸透性である。一実施形態では、潤滑剤は生物分解性のある大豆系または他の植物系の潤滑剤であるか、または石油系、グラファイト系、テフロン(登録商標)系もしくはシリコン系の潤滑剤であることができる。清掃液は、柑橘系、石油製、または他の合成された、脱脂用もしくは糊除去用の清掃剤、蝋除去剤、および/または接着剤除去剤であってよい。別の実施形態では、潤滑剤は、シート状、粒子状、または断片状の、乾燥したカーボン、グラファイト、テフロン(登録商標)、パラフィン、カルナウバ蝋、または滑り係数を増加させる他の製品または材料であってよい。清掃液は、ペースト状、液体状、もしく半液体状で担持される乾燥した超微細研磨剤または研磨剤、シート状の清掃溶剤、または溶剤および/もしくは清掃材を含浸された布、セルロース、または他の担持体であってよい。香りを添加した、または添加しない、油取り剤または漂白剤系もしくはアンモニア系の製品も同じであることができる。いくつかの実施形態では、包装材12に包含されているとき、潤滑剤は清掃液とは離されている(例えば混合されていない)。他の実施形態では、潤滑剤は清掃液と合わされて(例えば混合されて)いる。他の実施形態では、包装材12は、潤滑剤のみ、または清掃液のみを包含することができる。他の実施形態では、包装材12は、清掃剤および潤滑剤の両方である溶液(例えば脱脂剤、清掃剤および潤滑剤である単一の溶液)を包含する。
【0013】
他の実施形態では、清掃液および/または潤滑剤16は、清掃液および/または潤滑剤を包含する包装材12が細断されるときに放出される香料を含むことができる。香料は、例として、サンダルウッド、ラベンダー、レモングラス、ペパーミント、オレンジ、ピーチ、アプリコット、ユーカリ、スペアミント、または所望の香りを放つ他の材料などの心地よい香気のある潤滑油をなす、油を基材とした組成物であることができる。
【0014】
包装材12がペーパーシュレッダ内に配置された時、光電管(または他の機構)が、光ビームなどの遮断によるなどして作動されない限り、細断機構は細断を開始しない。担持シートを備えた、または担持シートを備えない包装材12の中に液体を有する実施形態では、包装材がシュレッダの光電管を起動させるいくつかの方法を有する。包装材12は、ほとんどの機械の光電管を作動させるために、実質的に不透明、部分的に不透明、および/または反射性であることができる。これは、光信号を遮断するまたは光電管を作動させる必要のある位置と一致するように、包装材12の材料を被覆または着色すること、金属被覆すること、片面または両面を有効に印刷すること、および/または表面(複数も可)に図案を設けることによって実現可能である。例えば、外側シートは、その上に印刷がなされ、光電管を作動させるように配置された不透明な条片45を有してよい。
【0015】
清掃液または潤滑剤16が固形形状(乾燥した清掃剤もしくは潤滑剤、または封入された形態で担持される清掃剤もしくは潤滑剤など)である場合、包装材12は、そのような清掃液および/または潤滑剤を、装置の中で分散されるまで保持できるものであることのみが必要である。潤滑剤または清掃液16を有し、区画に担持シート30を備えない実施形態では、この作業を達成する清掃剤または潤滑剤はより多く入手可能であるので、システムは、一般的に所有されているシュレッダに対する、より効果的な送達システムを有するようになろう。
【0016】
別の実施形態は、液体または固体の清掃剤または潤滑剤を含浸された、またはそれを担持する、使い捨ての、概ね可撓性のある、平坦な担持シート30を備える。平坦な担持シート30は、包装材12の中に完全に包含されることができる。例えば、ペーパータオルと同様の紙材料などの担持シートは、それ自体では取り扱いが非常に厄介な液状の油を含浸可能である。したがって、液体を含浸させたこの担持シート30は、包装材12の中に密封されることができる。代替として、担持シート30には、乾燥した材料を含ませてもよい。すると、この乾性担持シートは、包装材12なしで使用可能であろう。しかしながら、この乾性担持体は、他の理由で包装材12に封入され得る。
【0017】
包装材12または担持シート30が、作動中のシュレッダに供給されると、細断機構が包装材12(または担持体)を切断または破断し、清掃液および/または潤滑剤を放出する。清掃液および/または潤滑剤は、装置の機械要素に運ばれて、そうして要素の清掃および/または潤滑の目的を達成する。包装材12を使用する実施形態について、シュレッダは、清掃剤または潤滑剤を露出させるように包装材12を破壊できるものでなければならない。
【0018】
図示の実施形態では、所定の量の清掃剤または潤滑剤を目標の装置要素に運ぶために、少なくとも1つの清掃剤または潤滑剤を充填した包装材12が作製される。清掃剤または潤滑剤が液体相である場合、包装材12は、流体不浸透性の包装材12を実現するように、潤滑液不浸透性の箔、プラスチック、ゴム、セルロース、PLA、合成デキストロース、織物(合成または天然)、マイラー(登録商標)または上記の薄片(すなわち我々のPLAを被覆した紙シートを清掃剤または潤滑剤を運ぶように袋状にしたもの)などの任意の適切な紙またはフィルムで作製されてよい。
【0019】
歯車および細断機構に効果的に分散および被覆させるためには、いくらか脆い性質のものからなる包装材12を形成する材料を有し、それによって、この過程の際にただ裂いたり穴をあけたりするのではなく、細断または「破壊」するようにするのが望ましい。この特性(包装材の材料としてPLAを使用する実施形態により明らかにされる)によって、清掃剤または潤滑剤の細断機構への分散が劇的に増す。脆い材料を使用することで、担持体がより完全に分解され、ただ穴をあけられるだけではないため、より多くの液体が包装材12から外に出される。適切な包装材12の選択は、一つには、装置、および包装材12の最終的な処分方法による(例えばペーパーシュレッダの用途では、包装材および潤滑剤が生物分解性のあるものでない限り、紙リサイクルの指針によって包装材12を副産物として含むことができないことがある)。一実施形態では、PLA材料およびPLA被覆された紙はリサイクル可能で、生物分解性があり、堆肥化可能である。これらの同じ材料または他の材料が、固体相の潤滑剤を運ぶのに適する包装材12を作製するのに使用されてもよい。さらに、包装材12は、包装材12を、装置によって処理されることのある他の部材と区別するため、その露出面に印刷された特別な印がついていてもよい。包装材12は、また、特別な商標もしくは広告の印、または他の精選したシンボルマークをつけていてもよい。
【0020】
適切な包装材12は、熱融着、接着剤、機械的留め具またはインターロック(スライドファスナーなど、例えばジップロック(登録商標))で組合わされた前述の材料からなるシートから構成されてよい。清掃液または潤滑剤を包含する少なくとも1つの包装材12が、清掃剤または潤滑剤の相にかかわらず、いくつかの実施形態の実施に使用可能であるが、潤滑剤の分散または製造のステップを助けるために、複数の包装材12が単一用途の材料で作製されてもよい。複数の包装材12は、1つの包装材12の作製と同時または作製の後に作製されてもよいし、あるいは、複数の潤滑剤充填区画を形成するように別々に作製されてもよい。さらに、包装材の一次境界の中にあり得る複数の包装材または区画は、分散および製造の目的に依存して、互いに流体連通していても、していなくてもよい。複数の包装材12または区画14は、規則的な向きを有していても、概ね無作為に配向されていてもよい。さらに、包装材12または区画14は、任意の幾何学形状であってよく、すなわち、包装材または区画は、互いに同種のものであっても、異種のものであってもよい。
【0021】
別の実施形態では、担持シート30は、清掃剤または潤滑剤に含浸されている、または清掃剤または潤滑剤を含んでいる。清掃剤または潤滑剤は、液体相または固体相であってよく、それが清掃剤または潤滑剤に適する担持体の選択にも影響を与える。特に、清掃剤または潤滑剤が液体の形態である場合、清掃剤または潤滑剤を通さない材料で担持体を囲むことが望ましい。一実施形態では、清掃液および/または潤滑剤に含浸されている、または清掃液および/または潤滑剤を含んでいる担持シートは、密封された包装材12の中に包含されている。担持シート30を備えた包装材12は、シュレッダの中に配置可能である。よって、シュレッダおよびその構成要素に係合する前に環境にさらされないように担持シート30を隔離するために、包装材12が使用されてよい。
【0022】
包装材の区画内に担持シートを備えた実施形態では、担持体は包装材12の内側寸法より小さいことが必要である。包装材12の最も外側から封止材までの寸法に加えられた結果的な差異に、封止材の厚みを加えると、内側の担持体が光電管に接触しないでいられる幅に容易に達する。実施形態において担持体を省くことよって、より安定した結果をもたらし、製造するための材料コストが少なくなる。
【0023】
使用時には、上記の実施形態に従った包装材12が、シュレッダに差込まれる。細断機構が作動されると、この機構が包装材を破って構成要素を潤滑剤にさらす、または構成要素が担持シートにさらされた後に担持シート30と直接的に相互作用する。包装材12(および包装材の中にある場合は担持シート)は、完全に細断され、清掃液および/または潤滑剤が細断機構に自動的に移送され、次に他の細断された材料とともに自動的に細断され、処理される。
【0024】
他の実施形態(図7)では、包装材12は、潤滑剤および清掃液のための2つ以上の別々の区画12を備える。区画14は密封され、包装材12が細断されるにつれて、まず包装材がシュレッダに清掃剤を移送し、次に要求される潤滑剤をシュレッダに移送するように配置される。図8および図9に示す別の実施形態では、包装材12は、隙間40によって互いから離間された2つ以上の別々の区画を有する。図示された実施形態では、清掃液は第1の区画に包含され、潤滑剤は第2の区画に包含される。包装材12がシュレッダに供給されると、まず清掃液が出され、次に、シュレッダが潤滑剤を有する区画14に到達する前に、隙間40を形成している部分がシュレッダを介して移動する。こうして、隙間40は、潤滑剤を供給する前に小休止を生じ、それによって、清掃液が作用するための追加時間を与える。遅延の長さは、隙間40のサイズ(およびシュレッダの速度)によって定められる。異なる実施形態では、異なるサイズの区画および/または隙間40を有することができる。
【0025】
別の実施形態では、遅延時間または「隙間」40は、シュレッダの光電管を作動させる包装材12の一部分に中断部分を設けるように作製可能である。例として、包装材12は、光電管を作動させるように配置された不透明な条片45を有することができ、その不透明な条片45は、その条片の中断部分が光電管に達するとシュレッダが一時的にオフになるように、中断部分を有することができる。シュレッダが停止すると、シュレッダが包装材12の次の区画に達するまで小休止が起こる。一実施形態では、中断部分は、ユーザがシュレッダを介して包装材12の残りの部分を再供給するまでシュレッダがオフになったままになるようなサイズにされてよい。他の中断部分は、シュレッダを制御するための他のタイミングの目的から使用可能である。図9に示す別の実施形態では、包装材12の中の、流体を有する区画の間の空間は、シート状の材料55(紙、セルロース、プラスチック糸、布またはPLA ingeo(登録商標)織物)で占められており、この材料は、包装材12の別の(必要に応じて乾性の)区画内にあることもできる。このシート状の材料は、ばらばらで粘着性のある粒子を拭うこと、ならびに、次の潤滑剤の塗布の前の乾燥機能を与えることができる。このように拭い取ることは、清掃液の溶剤または界面活性剤の残渣が少なくなって、潤滑剤がより均一に被覆することができるようにするために望ましいであろう。別の実施形態では、第1の清掃液サイクルで「湿性こすり洗い」作業を実現するために、シート状の材料が清掃液と同じ区画の中に包含されてもよい。上記と同じ空間または隙間は、潤滑の前に空気乾燥させるために細断中に小休止できるように、所望の位置に(またはサイズで)設けられることができるであろう。
【0026】
包装材12内の区画は、区画14が破られるまで材料(例えば流体または固体)が完全に包含されるように密封される。図5に示す一実施形態では、包装材12は、製造中に適切な量の空気が区画から除去されない場合に使用する任意選択の空気溝50を含む。この空気溝50は、包装材12がシュレッダに供給されるにつれて圧迫される際に、空洞内の余分な空気に行き場を与える。よって、包装材12の上部部分が「はじけ」たり、または破裂したりする結果、液体を含む気泡が「圧迫」または圧縮されて、包装材12の最後の数インチ(またはその一部分)が、シュレッダの狭い開口部および細断歯車の間のさらに狭い隙間を介して供給される際に圧力の下で破裂する際に起こる、液体潤滑剤または清掃液の不必要な飛び散りが起こることがないように、空気溝50が助ける。
【0027】
上記から、本発明の特定の実施形態が例示の目的のために本明細書に説明されてきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく様々な変更が行われてよいことが理解されるであろう。したがって、本発明は添付の特許請求の範囲以外によって限定されることはない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態に従った潤滑アセンブリの分解斜視図である。
【図2】2つの外側の潤滑剤不浸透性シートの間にある、流体が含浸された担持体を示す別の実施形態の分解斜視図である。
【図3】潤滑剤が充填されたマイクロチャネルを備え、外側シートを備えない別の実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明の別の実施形態の部分分解斜視図である。
【図5】空気抜き部または溝を有する別の実施形態の概略図である。
【図6】シュレッダの光電管機構を起動させる部分を備えた別の実施形態の概略図である。
【図7】洗剤部分および潤滑部分を有する別の実施形態の概略図である。
【図8】洗剤部分、清掃小休止部分、および潤滑部分を有する別の実施形態の概略図である。
【図9】洗剤部分、中間部分、および潤滑部分を有する別の実施形態の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
概ね明細書及び図面で説明されているようなことを特徴とするシュレッダの清掃および/もしくは潤滑システムまたは清掃システム。
【請求項2】
明細書で説明されているようなことを特徴とするシュレッダを清掃および/または潤滑する方法。
【請求項3】
ペーパーシュレッダの細断機構を介して通されるように構成された潤滑剤支持体と、
前記潤滑剤支持体によって担持される潤滑剤とを含むことを特徴とする、ペーパーシュレッダを潤滑する潤滑シート。
【請求項4】
前記潤滑剤支持体は、潤滑剤を含浸した支持体を備えることを特徴とする請求項1に記載の潤滑シート。
【請求項5】
前記潤滑剤支持体が、フルオロポリマー樹脂から形成されることを特徴とする請求項2に記載の潤滑シート。
【請求項6】
前記潤滑剤支持体に隣接した1つまたは複数の外殻層をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の潤滑シート。
【請求項7】
前記1つまたは複数の外殻層が、前記潤滑剤支持体の両側に1つずつ、2つの外殻層を備え、前記2つの外殻層が、前記潤滑剤に対して実質的に不浸透性である外殻を形成することを特徴とする請求項4に記載の潤滑シート。
【請求項8】
前記潤滑剤支持体が、波形の薄葉紙を備えることを特徴とする請求項4に記載の潤滑シート。
【請求項9】
前記1つまたは複数の外殻層が、セロファンから形成されることを特徴とする請求項4に記載の潤滑シート。
【請求項10】
前記1つまたは複数の外殻層が、高分子材料から形成されることを特徴とする請求項4に記載の潤滑シート。
【請求項11】
前記潤滑剤支持体により担持され、ペーパーシュレッダによって細断された紙を分解しやすくするようにできる分解剤をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の潤滑シート。
【請求項12】
ペーパーシュレッダの細断機構を介して通されるように構成された潤滑剤支持体と、前記潤滑剤支持体によって担持される潤滑剤とを含む潤滑シートを得るステップと、
前記潤滑シートが細断され、前記潤滑剤が前記細断機構に塗布されるように、前記潤滑シートを前記ペーパーシュレッダの前記細断機構を介して通すステップとを含むことを特徴とする、ペーパーシュレッダの細断機構を潤滑する方法。
【請求項13】
前記潤滑剤支持体は、前記潤滑剤を含浸した支持体を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記潤滑シートが、前記潤滑剤支持体に隣接した1つまたは複数の外殻層をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
分解剤が前記ペーパーシュレッダによって細断された紙を分解しやすくするように、前記潤滑シートが前記細断機構を介して通されるときに放出される前記分解剤を、前記潤滑剤支持体がさらに担持することを特徴とする請求項12に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2008−516744(P2008−516744A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−533472(P2007−533472)
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/029558
【国際公開番号】WO2006/036370
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(507098047)
【出願人】(507098036)
【Fターム(参考)】