説明

シート組立体

【課題】本発明の目的は、長期間患者が快適に装着できる識別バンドのためのシート組立体を提供することである。
【解決手段】本発明のシート組立体は、正面シートを有している。前記正面シートは、少なくとも一部分が、織布で形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
病院およびその他の医療施設は、患者の不適切な識別および追跡の問題を強く認識している。これらの問題は、分析のために患者から採取した試験片を注意深く、正確に識別し、そして、投与のための医薬品と患者とを注意深く合致させることにまで及ぶ。新生児に関しては、その問題は、親と新生児とを適切に合わせることに及ぶ。
【0003】
手首および/または足首用の識別バンドは一般に、病院の登録手続の一部として患者に使用される。典型的な識別バンドは、患者の名前および他の関連データを刻印し、そして、機械読取可能バーコードを刻印することもある。識別ブレスレット上のバーコードおよび少なくともいくつかの他のデータも、医療施設での患者の滞在を通して経時的に使用されるラベル上に刻印できる。例えば、ラベルは、患者の手当に関連するカルテに入る資料に使用することができる。ラベルは、試験片収集管に使用することも可能で、そして収集試験片で行われた診断試験の結果は、ラベルに刻印されたデータに基づいて物理的または電子工学的に探し出される。医薬品の投与量は一般に、医療または薬局従事者によって準備し、そしてバーコードを有するラベルをつけた容器に入れることができる。医療提供者は、バーコード読取装置を持ち運び、そして確実に適合させるため、薬剤を投与する前に、医薬品容器と患者の識別バンドとの両方を走査する。患者の識別バンドは、なんらかの医療手段を行う前に目視で、または機械によっても点検される。
【0004】
患者の識別バンドに印刷された情報、および患者の識別バンドと関連したラベル上に印刷された情報は一般に、コンピュータのメモリーに保存される。患者の識別バンドおよび識別バンドに関連したラベルは、コンピュータに接続したプリンターによって印刷が可能である。プリンターは、インクジェットプリンター、レーザープリンターなどでもよい。
したがって、識別バンドは、プリンターを通した十分な加工を確保する手段で形成されるべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
医療施設で使用される識別バンドおよび他の識別材料は、液体にさらされる可能性があり、そして物理的接触にさらされる可能性がある。印刷された情報は、断続的な濡れおよび接触にもかかわらず、読取可能なままであるべきである。したがって、ある種の識別バンドは、印刷表示を有する支持体で守られた透明なプラスチック上塗層を有する積層構造である。積層識別バンドは、医療従事者によって複雑で時間のかかる操作を必要とする。
【0006】
患者には医療施設で長期間に亘って滞在する者もおり、これらの患者の多くは、敏感な肌を有する。例えば、早産の新生児は、医療施設で数週間または数ヶ月過ごす可能性がある一方で、彼らは、観察され、養育され、そして治療される。この滞在のほとんどの時間は、新生児集中治療室(NICU)にいる可能性がある。これらの小さな赤ちゃんは、しばしば互いに目視で区別ができず、そして彼らを識別することができない。さらに、新生児集中治療室にいる新生児は、彼ら自身の個々の虚弱な症状に基づいた養生および医療要件の特別の治療法を有することがある。したがって、適切な識別が必須である。しかし、従来の識別バンドは、材料の厚さおよび剛性により、かなり堅く、そして小さな赤ちゃんの皮膚を容易に刺激することがある。皮膚刺激または摩擦は、治療を必要とする可能性があり、そして新生児集中治療室の早産児の長期にわたる滞在を複雑にすることもある。類似の問題が、医療施設の長期にわたる滞在が要求される高齢の患者でも生じる。
【0007】
医療施設も、産科病棟および新生児集中治療室内、およびその周辺での安全確保が懸念される。したがって、多くの病院は、親たちに、赤ちゃんに着けられた識別バンドに対応する手首バンドを着けることを要求する。これらの親の手首バンドは、赤ちゃんに触れる人の人数および身分証明を管理し、医療施設の安全確保問題に対処する。親の手首バンドは、望ましくは、コンピュータに保存される情報から自動的に印刷され、そして最も好ましくは、乳児の識別バンドと同時に印刷される。RFID技術が成長し、主流になってきたので、識別バンドへのこの技術の使用は、施設内での患者の位置または動きを追跡する能力を創造し、並びに他の関連情報の動的収集および保存を可能にし、そして安全確保を増す。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上の観点により、本発明の目的は、長期間患者が快適に装着できる識別バンドのためのシート組立体を提供することである。
【0009】
本発明の別の目的は、乳児に、そして特に早産児に、そして高齢の患者に十分に適している識別バンドのためのシート組立体を提供することである。
【0010】
本発明のさらに別の目的は、RFや光学走査などを介して、そこに示される情報を読取る能力に影響を及ぼすことなく湿気や接触にさらすことに耐性を持つ識別バンドのためのシート組立体を提供することである。
【0011】
さらに別の目的は、少なくとも1つの手首バンドまたは足首バンドを含む数種の識別道具を同時に印刷するための識別部材に関連する識別バンドのためのシート組立体を提供することである。
【0012】
本発明のさらに別の目的は、医療従事者が容易に適用および使用できる識別バンドのためのシート組立体を提供することである。
【0013】
本発明は、表示の携行および提示に適し、乳児またはその他の人の手首または足首に着けるのに適した識別バンドに関連している。識別バンドは、薄い柔軟性の織布材料層から形成され、そして好ましくは、レーザープリンター、インクジェットプリンター、感熱式プリンターなどの市販で入手可能なプリンターによってそこに与えられた表示を恒久的に、そして明瞭に提示する材料から形成される。織布材料は、好ましくは、ポリエステルまたはナイロンのような織布合成繊維である。さらに、印刷表示を受け、そして提示するために十分な継続性と平滑な表面を明確にするために、生地の繊維間の空隙を実質的に充填する、適合性のある合成材料を織布に注入することが可能である。織布に注入された合成材料は、ポリエステル、スチレン、アクリル系または他の適合性有機基材の材料であってもよい。本発明による識別バンドは、敏感な皮膚を刺激することを防ぐのに十分に薄く、そして柔軟であるのが好ましい。例えば、約3.0ミルから6.0ミルの厚みを示すシート材料が好ましく、そして材料が、約40ミルの厚みを有することが最も好ましい。
【0014】
本発明において、識別バンドは、数日間、数週間、または数ヶ月間医療施設にいる乳児、幼児、そして特に早産児によく適している。幅の狭いバンドが、特に乳児の細い手首または足首によく適している。しかし、狭いバンドは、必要とされる識別情報の全てを受取るために十分な寸法でないかもしれない。結果として、識別バンドは、狭いストラップ、および識別パネルを含む。そのストラップは、必要な強度を提供するために、そして患者の手首または足首に食い込むのを防ぐために十分に幅広い。さらに、ストラップは、通常の使用期間に捩れるのを防止するのに十分に幅広いのが好ましい。およそ1cm幅のストラップが、この目的のためには十分である。識別パネルは、必要とされうる識別表示を受け入れるのに十分に幅広く、そして長い。例えば、約2cmから3cmの幅であって、そして約5cmの長さの識別パネルは、適切なサイズおよび明確性を有し、必要とされる表示を伝達するのに十分な大きさである。識別パネルは、好ましくは、ストラップの1つの縦軸末端と一体となっており、そして鋭利な角がないのが好ましい。識別パネルは、識別表示が印刷される上面と、対向する裏面を含む。裏面は、識別表示が印刷されなくてよい。
【0015】
識別バンドは、さらに、好ましくは、ストラップの長軸方向に実質的に平行である結合線に沿って識別パネルに一体となって連結したフラップを含みうる。そのフラップは、好ましくは、識別パネルと同じサイズおよび形状であり、そして対向する上面および裏面を有する。フラップの上面は、識別パネルの上面と同じ、または別の識別表示を印刷できる。
【0016】
感圧接着剤の層は、フラップの裏面および/または識別パネルの裏面に塗布される。この構造で、ストラップは、ストラップの断面が識別パネルの裏面と向かい合ってかみ合って配置されるように、ループに形成されうる。その後、フラップの裏面が、識別パネルの裏面の上に重なり、そして識別パネルの裏面とフラップの裏面との間でストラップの一部を挟むようにフラップを折畳む。フラップおよび/または識別パネルの裏面に塗布される接着剤は、ループにされた状態でストラップを確実に保持し、連続した識別バンドを形成する。ストラップは、乳児にとって適切に狭いが、識別パネルは、必要とされる識別表示を有するのに十分に大きい。さらに、フラップ上の識別表示は、識別バンドが装着中にわずかに捩れ始めた場合でさえ識別データが容易に読取り可能であることを確実にする。
【0017】
積層の層の間に入れるか、またはインレイラベルが折畳み前に固定されるであろうバンドとは個別に存在させるために、RFID HFまたはUHFインレイ(テキサス・インストルメンツ(Texas Instruments )のタグイット(Tag it)またはアベリー・デニソン(Avery Dennison)のUHFなど)も製造中に挿入することができ、それにより、折畳みの上側の間またはその上に安全に、しっかりと、そして恒久的にインレイを締め付ける。さらに、織布の圧縮特性は、損傷に耐えるのを助けるためにRFIDの周りに保護クッションを提供し、そして同様に、識別バンドまたはRFIDインレイをさらに保護するため防水性を持たせることも可能である。
【0018】
本発明に関連する態様は、レーザープリンター、感熱式、インクジェットプリンター、または他の市販で入手可能な印刷装置で、効率的にそして確かに識別バンドを印刷する能力である。プリンターは、印刷シートが比較的薄く、そしてシートの長さおよび幅にわたって均一な厚みまたは共面を示すときに最も機能する。厚すぎるシートは、多くの機械で十分に給紙しない可能性もあり、そしてシート全面に共面を示さないシートは、プリンターの供給機構に詰まりを起こしやすくなる。
【0019】
本発明において、識別バンドは、好ましくは、前面シートと裏張りシートを含む積層シート部材の一部である。前面シートは、ポリエステルまたはナイロンのような織布の上述のシートから形成される。正面シートは、表示が刻印される上面、および表示の必要のない裏面を有する。裏張りシートは、対向する表と裏面を有する紙材料から形成されうる。裏張りシートの上面は、正面シートの裏面と向かい合ってかみ合って少なくとも一時的に固定される。
【0020】
正面シートは、識別バンドのための好ましい形状を明確にする少なくとも1つの型抜き列を備える。積層シート部材がプリンターを通して加工される場合、全正面シートの一部として識別バンドを保有する型抜きを特定寸法に作る。
【0021】
正面シートの裏面の大部分は、それに塗布される感圧接着剤の薄い被覆層を有しうる。
しかし、好ましくは、識別バンドのストラップを明確にする正面シートの裏面の部分には接着剤は塗布しない。裏張りシートの上面は、好ましくは、識別パネルと識別パネルのフラップを位置合わせする裏張りシートの部分に薄い剥離被覆材を塗布する。しかし、剥離被覆材は、好ましくは、裏張りシートの外側外縁から内向きに間隔を置いた位置に配置される。裏張りシートは、さらに、識別バンドのストラップを合わせる裏張りシートの上面の部分に低粘着性接着剤、分離または乾式剥離被覆材の列を含む。低粘着性接着剤は、積層シート部材がプリンターを通して加工されるときに、裏張りシートに剥離可能に識別バンドのストラップを保持する。しかし、そのストラップを、低粘着性接着剤、分離または乾式剥離被覆材から容易に分離でき、また低粘着性接着剤などは、ストラップに移行されない。
【0022】
積層シート部材は、除去可能な感圧接着剤を利用して、患者および/または彼/彼女の治療領域を識別するために、部屋、アイソレット(保育器)、バシネット、ベッドなどでの据付の枠にスライドさせるか、または張ることができる表示付きカードを含みうる。識別カードに対応する正面シートの裏面の部分は、そこに塗布される感圧接着剤を有し、そして裏張りシートの対向する上面は、好ましくは、そこに塗布される剥離被覆材および低粘着性接着剤分離または乾式剥離被覆材を含まない。したがって、正面シートによって規定される識別カードは、付加された構造上の支持および一体性のために裏張りシートの対応の部分に実質的に恒久的に固定される。識別カードを有する実施態様は、好ましくは、識別カードの周囲で正面シートと裏張りシートの両方を通して伸びる型抜きを有する。
積層シート部材は、さらに、ミルクまたは処方のボトルに塗布されうる少なくとも1つの接着剤裏引きラベルを明確にする。ラベルは、正面シートの型抜き列によって明確にされる。患者識別表示は、ラベルを明確にする型抜き列によって制限される領域内に正面シートの上面で印刷されうる。感圧接着剤を、ラベルに対応する正面シートの裏面の部分に塗布する。剥離被覆材を、好ましくは、ラベルに対向した裏張りシートの上面に塗布する。この構造で、ラベルを、残りの正面シートから型抜きに沿って剥がし、そして裏張りシートから剥がす。その後ラベルを、ボトルのような支持体に固定させうる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明による積層シート部材の分解斜視図である。
【図2】図1で示される正面シートの底面図である。
【図3】除去される工程での識別バンドを示すシート部材の斜視図である。
【図4】ループに形成される前の識別バンドの平面図である。
【図5】図4で示される平面指向での識別バンドの底面図である。
【図6】ループに形成される後であるが、その最終状態に置かれる前の識別バンドの平面図である。
【図7】最終状態の1つにある識別バンドの平面図である。
【図8】図7で示される識別バンドの正面図である。
【図9】患者に配置するための別の可能な指向を示す識別バンドの斜視図である。
【図10】完全に組立てられた状態にある図9の識別バンドの正面図である。
【図11】本発明の第二の実施態様による積層シート部材の平面図である。
【図12】除去される工程での代替の識別バンドを示すシート部材の斜視図である。
【図13】平面指向での別の代替の識別バンドの底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の1つの実施形態において、シート部材は、図1で参照番号10によって一般に識別される。シート部材10は、正面シート12および裏張りシート14を含む。正面シート12は、実質的に長方形であり、そして好ましくは、ポリエステルまたはナイロンのような適合性フィラーで充填されたポリエステルのような織布材料から形成される。フィラーは、印刷表示を受け入れ、そして保持する比較的平滑な連続表面を明確にするために十分に塗布される。正面シート12は、好ましくは、約5ミルの厚みを規定する。
【0025】
複数の識別バンド20を、対応する複数の型抜き列22によって正面シート12上を明確にする。型抜き列22は、型抜き、レーザカット、またはそうでなければ、その上に離れて間隔を置いた複数の位置で、正面シート12を通して伸びるように形成されうる。型抜き列の特定の寸法は、正面シート12が形成される織布材料の特徴によって変化しうる。しかし、型抜き列22は、過剰な操作または力なしに、そして識別バンド20または正面シート12の隣接領域のいずれかを引っ張ることなく、正面シート12から識別バンド12の分離をさせるように形成されるべきである。好ましい実施態様では、各型抜きは、全てのバンド、カードまたはラベルの完全な境界線の連続した型抜きである。各型抜きの長さ、および型抜き間の結びの長さは、正面シート12が形成される材料の特徴によって変化する。
【0026】
各識別バンド20は、ストラップ24、識別パネル26およびフラップ28を含む。ストラップ24は、約1.0cmの幅を有し、そして、約18cmから24cmの長さを有する。識別パネル26は一般に、約0.75cmから1.50cmの半径を規定する楕円であるか、または丸みのある角を有する長方形のものである。丸みのある角は、皮膚を刺激しにくく、そして識別バンド20が、残りの正面シート12から分離される予定であるとき、裂ける可能性を最小限にする。識別パネル26は、必要な情報を提示するのに十分に大きい。好ましい識別パネルは、約5.0cmの長さを有し、および、約2.0cmから3.0cmの幅を示す。ストラップ24は、識別パネル26の狭い末端から実質的に対称的に伸びる。フラップ28は、ストラップ24の長軸方向に実質的に平行に位置を合わせて折畳み線30に沿って識別パネル26に一体となって連結される。折畳み線30は、識別パネル26およびフラップ28より短く、そして正確に折畳むために、十分に明確にさせた凹形先端で終結する。
【0027】
例示の実施態様の正面シート12は、さらに、型抜き列34によって形成される識別カード32を含む。識別カード32は、一般に長方形であるが、しかしその1つの長い側面から伸びるタブを含む。
【0028】
正面シート12は、図1で示されるとおり上面36、および図2で示されるとおり対向する裏面38を含む。正面シート12の上面36は、識別パネル26、フラップ28および識別カード32に対応する位置で患者に特定の表示を刻印される。
【0029】
正面シート12の裏面38は、識別バンド20のストラップ24を明確にする型抜き列22の部分内の裏面38の領域を除いて、裏面38の実質的に全領域に塗布される接着剤39の薄層を備える。感圧接着剤39は、レーザープリンターまたは他の高温プリンター装置でシート部材10の印刷を促進するために、148.9°C(300°F)から198.5°C(400°F)程度の温度にかけられたときに、安定なままであり、そして流れない組成物を有する。接着剤39は、紫外線にさらされたときに、容易に劣化してはならない。この点で、シート部材10の成分を通常の試用期間中に紫外線にさらすと、接着剤を黄色に変わるか、または接着剤にその粘着性を失ってはならない。このような接着剤の1つは、米国特許番号第5,262,216号に記述され、その開示は、参照してここに組み込まれる。好ましい接着剤は、アベリー・デニソン社(Avery Dennison Corporation)から入手可能であるP32ホットメルト接着剤である。感圧接着剤39は一般に、約0.25ミルから2.0ミルまでの範囲にある粘着性を示す。
【0030】
裏張りシート14は、実質的に長方形であり、そして正面シート12のサイズおよび形状に合致する。裏張りシート14は、いずれかの柔軟性用紙またはフィルムでありうる。
しかし、好ましくは、裏張りシート14は、シート部材10がレーザープリンターまたはインクジェットプリンターのような従来のシート供給プリンターを通して十分に加工しうるように選択された厚みを示す紙シートである。現在利用可能なプリンターは、15ミルまたはそれ未満の厚みのシートを加工できる。2から6ミルまでの厚みを示す裏張りシートは、従来の印刷装置を通して十分な加工を可能にしつつ、シート部材10のための十分な支持体を提供するであろう。裏張りシート14は、図1および図3で示されるとおりの上面40、および対向する裏面(図示せず)を有する。剥離被覆材42は、識別パネル26およびフラップ28を合わせる裏張りシート14の上面40の領域に塗布される。剥離被覆材は、好ましくは、従来のシリコーン組成物であるが、しかしフッ素化またはアミン基材の剥離組成物のような他の剥離組成物を使用しうる。剥離被覆材42は、極度に薄い、例えば約0.1から0.5ミルまでの範囲にありうる。さらに、低粘着性接着剤、分離または無菌の剥離44は、識別バンド20のストラップ24を合わせる裏張りシート14の上面40の領域に塗布される。低粘着性接着剤44は、ストラップ24に対向した関係で連続して伸びる可能性がある。しかし、例示された実施態様では、低粘着性接着剤44は、ストラップ24の長さに沿って互いから隔てられた位置に塗布される。裏張りシート14の上面40上の低粘着性接着剤44の各別個の領域の寸法は、低粘着性接着剤44の区分の間での間隔の寸法を越える。間隔は、ストラップ24が、部材10がプリンターを通して加工されるときに、裏張りシート14で保持されることを確実にするために選択される。しかし、低粘着性接着剤分離または無菌の剥離領域44の範囲および特徴は、裏張りシート14からストラップ24を分離する上で困難を導くべきでない。さらに、低粘着性接着剤分離または無菌の剥離領域44の間の間隔は、積層シート10の共面に影響を及ぼしうる方法で、積層シート10にわたって明らかな表面の切れ目を作り出すべきでない。識別バンド20から間隔をあけた裏張りシート14の上面40の領域は、剥離被覆材42および低粘着性接着剤分離または無菌剥離44を含まない。
【0031】
裏張りシート14は、さらに、識別カード32を明確にする型抜き34で実質的に合わせる型抜き列46を含む。したがって、裏張りシート14上の型抜き46は、識別カード32のサイズおよび形状に合致する識別カード支持体を明確にする。
【0032】
正面シート12の裏面38は、シート部材10を形成するために裏張りシート14の上面40と正確に重ね合わせ、そして固定されうる。その後、シート部材10は、各識別バンド20の少なくとも識別パネル26上に、そして識別カード32上に患者の特定の表示を印刷するためにレーザープリンター、感熱式またはインクジェットプリンターのようなプリンターを通して加工されうる。患者の特定の表示も、フラップ28を明確にする正面シート12の上面36の部分に印刷されうる。
【0033】
識別バンド20は、型抜き列22の外側で正面シート12の外縁領域からストラップ24または識別パネル26のいずれかを切り離すために、識別バンド20の付近で積層シート部材10を固定するために使用される。結果として、正面シート12は、型抜き列22に沿って離れる。識別パネル26およびフラップ28は、識別パネル26とフラップ28とを合わせる裏張りシート14の上面40の部分に塗布された剥離被覆材42のため、裏張りシート14から容易に剥ぐことができる。その後、医療従事者は、図3で示されるとおり識別パネル26を引き続けて、正面シート12の残りの領域からストラップ24を切り離し、そして裏張りシート14からストラップ24を剥がす。型抜き列22は、過剰な力または引っ張りなしに、ストラップ24の正しい切断を可能にする。さらに、ストラップ24に対応する正面シート12の底面38の部分は、その上に接着剤を有さず、そして低粘着性接着剤領域44は、裏張りシート14からストラップ24の意図的剥離を明らかに妨げはしない。
【0034】
完全に分離された識別バンド20を、患者の手首または足首の周囲で巻きつけ、そしてストラップ24に沿った上面36の一部を、識別パネル26を明確にする裏面38の一部と向かい合って嵌め込まれるよう入れうる。識別パネル26の裏面38にある接着剤は、識別パネル26と向かい合って嵌め込まれるようにストラップ24の隣接領域を保持する。この位置決めは、堅く束縛されるのを避けつつ、識別バンド20が、手首または足首から不注意に滑り落ちないことを確保するために行われる。積載は、フラップ28を、結合線30の周囲で回転させ、そして識別パネル26の下にフラップ28を押し込むことによって完成される。結合線30は、同一に設計された識別パネル26とフラップ28の長軸寸法より短い。その後、フラップ28は、識別パネル26の裏面38と向かい合った正確な重ね合わせで固定される。したがって、ストラップ24は、識別パネル26とフラップ28の間でしっかりと挟まれる。識別パネル26を越えて伸びる可能性のあるいずれの余分なストラップ24も切り取ることができる。
【0035】
図6から図8で示される識別パネルは一般に、腕時計または腕時計のバンドに似ている。しかし、識別バンド20は、図9および図10で示されるとおり、識別パネル26とフラップ28がフラッグを明確にするように患者に装着することができるように、識別バンド20を患者に装着することができる。この点で、ストラップ24の自由な末端に隣接する裏面38を、識別パネル26の裏面に乗せる。その後、フラップ28を、結合線30の付近で回転させ、そして識別パネル26の裏面38と向かい合って嵌め込まれるよう固定される。したがって、ストラップ24は、識別パネル26とフラップ28の間にしっかりと挟まれる。しかし、識別パネル26およびフラップ28は、フラッグと同じくらい多く同じ方法で、患者の手首または足首から横に突き出す。識別パネル26とフラップ28のフラッグの配列は、達成するのが容易で、そして多くの状況で読取るのが容易でありうる。
【0036】
識別バンド20は、医療施設で長期間、観察、養育および治療を必要としうる早産児のような患者の皮膚を刺激するのを避けるために柔らかく、そして柔軟性である。しかし、柔らかい柔軟性織布識別バンド20は、素晴らしい強度を示し、そして通常の使用期間中に、力に応答して破れにくい。ストラップ24は、捩れることなく、患者の皮膚と向かい合って嵌め込まれるのに十分に幅広い。識別パネル26は、全ての必要な表示を有するのに十分に大きい。さらに、識別バンド20の合成織布材料は、液体および/または接触への露出にもかかわらず、それに適用された印刷表示を保持する。
【0037】
図1から図3で示されるシート部材10は、多くの選択肢のシート形状の内の一つにすぎない。代替のシート部材は、図9で参照番号50によって一般に認識される。シート部材50は、正面シート52および裏張りシート54を含む。シート部材50は、図1−8に関して記述および例示された識別バンド20と実質的に一致する複数の識別バンド60を含む。したがって、識別バンド60の各々は、ストラップ64、識別パネル66およびフラップ68を形成するために、型抜き列62によって規定される。ストラップ64で位置を合わせた正面シート52の裏面の部分には、そこに被覆材を有さない。しかし、正面シート52の裏面の残りを、上述の感圧接着剤で被覆する。識別パネル66とフラップ68と正を合わせる裏張りシート54の上面の部分には、剥離被覆材を塗布する。ストラップ64に併せた裏張りシート54の部分は、低粘着性接着剤を塗布する。
【0038】
シート部材50は、複数の個別の識別カード70、72および74を含むことによってシート部材10と異なる。この実施態様では、識別カード70は、アイソレット上のスロット状の容器への挿入のために設計される。識別カード72および74はそれぞれ、バインダーカバーおよびバインダー背表紙で形成されるポケットに挿入するため、特定の寸法に作られそして設計される。その後、バインダーは、特定の患者のための記録を保持するために使用されうる。第一の実施態様でのとおり、識別カード70、72および74を合わせた裏張りシート54の部分は、剥離被覆材も、そして低粘着性接着剤も塗布しない。
したがって、正面シート52と裏張りシート54は、識別カード70、72および74にわたって、互いに恒久的に接着する。さらに、実質的に正確に重ね合わされた型抜き列は、識別カード70、72および74の各外縁の周囲で正面シート52および裏張りシート54の両方を通して伸びる。したがって、各識別カード70、72および74は、識別カード70、72および74の適切な支持体を提供する正面シートに固定された裏張りシート54を有するシート部材50から分離されうる。
【0039】
シート部材50は、複数のラベル78を供給することによってシート部材10と異なる。ラベル78に、例えば患者および日付を識別するための識別表示を押す。各ラベル78は、第一の実施態様の型抜き列22に適合性のある寸法を有する連続した型抜き列80によって規定される。したがって、各ラベル78を、残りの正面シート52から切り離しうる。各ラベル78に対応する正面シート52の裏面の一部は、その上に感圧接着剤の被覆材を有する。個別のラベル78と合わされた裏張りシート54の上面の一部は、それに塗布した剥離被覆材は、識別パネルとフラップ66と68と合わせた剥離被覆材と実質的に一致させる。したがって、ラベルを、残りのシート部材10と分離し、そしてミルクまたは処方のボトルのような支持体に貼付しうる。
【0040】
代替のシート部材は図12に示され、一般に、参照番号110によって識別される。シート部材110は、上に記述され、示されるシート部材10と実質的に一致する。特に、シート部材110は、識別バンド120を含み、その各々は、ストラップ124、識別パネル126およびフラップ128を有する。さらに、RFIDインレイ130はフラップ128に接着されうる。代替として、RFIDインレイ130は識別パネル126に固定されうる。これらの選択肢のいずれかで、バンドが患者に装着されるとき、識別バンドは、識別パネル126とプラットフォーム28の間で固定されるRFIDインレイ130を有する。図12は、RFIDラベル132も示す。RFIDラベル132は、図13で示されるとおり、識別パネル26とフラップ28の間に貼付されうる。代わりに、RFIDラベル132の電子工学的面が、正面シート12によって規定されるRFIDラベル132の部分の真下にあるように、RFIDラベル132を、識別パネル26またはフラップ28の外側に貼付しうる。これらの実施態様の全てで、RFIDインレイ130またはRFIDラベル132の電子工学的面が、識別バンド20または120内に安全に、しっかりと、そして恒久的に収容される。これらの任意の設計は、患者が医療施設内を移動するとき、正確な追跡および観察を可能にする。さらに、識別バンド20、120を形成する圧縮可能な特性を有する織布は、RFIDインレイ130またはラベル132の周囲に保護クッションを提供する。さらに、識別バンド20、120の繊維は、RFIDインレイ130またはラベル132の防水性に寄与する。
【0041】
本発明が、好ましい実施態様に関して記述された場合、付随の請求項によって定義されるとおり本発明の範囲から逸脱することなく変更できることは明らかである。例えば、積層シート部材は、ここに示されるただ1つの識別バンドまたは3つ以上の識別バンドを有しうる。さらに、例示の識別カードは、全ての実施態様を必要としないかもしれない。代わりに、ラベルは、積層シート部材に含まれていてもいなくてもよい。ラベルは、ファイル、バイアルまたは他の構造に使用するために提供されうる。これらの状況について、剥離被覆材を、ラベルと合わされた位置で裏張りシートの上面に塗布しうる。ラベルは、型抜き列によって規定され得て、そして正面シートの後方表面に塗布される接着剤被覆材を有しうる。したがって、ラベルを、裏張りシートから剥がし互いに分離し、そして適切な支持体に使用するための正面シートの残りの部分から分離しうる。上述および例示される実施態様は、主に乳児に使用するために意図される。しかし、本発明は、高齢のまたは他の成人の用途に特によく適している。これらの状況では、識別バンドは、長く、そして幅広い。さらに、識別パネルおよびフラップは、ストラップとは個別に形成することが可能であり、そして互いに向かい合った関係でストラップの対向部分を保持するための留め金として有効に機能しうる。これは、フラッグの形態で嵌められた識別バンドの実施態様として特に十分に適している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート組立体であって、正面シートを有し、前記正面シートは、少なくとも一部分が、織布で形成されることを特徴とするシート組立体。
【請求項2】
請求項1に記載のシート組立体であって、
(あ)前記正面シートは、上面を有し、
(い)前記正面シートの上面は、前記正面シートの上面の上に印刷された表示を実質的に恒久的に受入れるのに適した仕上げを有する、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項3】
前記印刷された表示は、バーコードを含むことを特徴とする、請求項2に記載のシート組立体。
【請求項4】
前記正面シートは、識別バンドを構成する、少なくとも1つの抜きを含むことを特徴とする、請求項1に記載のシート組立体。
【請求項5】
前記少なくとも1つの抜きは、型抜きであることを特徴とする、請求項4に記載のシート組立体。
【請求項6】
前記正面シートは、前記正面シートに形成された抜きの列を含み、前記抜きの列は、少なくとも1つの識別領域を構成することを特徴とする、請求項4に記載のシート組立体。
【請求項7】
前記少なくとも1つの識別領域は、少なくとも1つの識別カードであることを特徴とする、請求項6に記載のシート組立体。
【請求項8】
請求項7に記載のシート組立体であって、
(あ)前記正面シートは、互いに対向する上面および裏面を有し、
(い)前記シート組立体は、さらに、互いに対向する上面および裏面を有する裏張りシートを含み、
(う)前記正面シートの裏面は、前記裏張りシートの上面に対向するように配置され、
(え)前記少なくとも1つの識別カードに対応する前記正面シートの前記裏面の部分には、感圧接着剤が塗布されており、
(お)前記裏張りシートの部分は、前記裏張りシートの部分に形成された抜きの列を含み、前記抜きの列は、少なくとも1つの識別カードを構成する前記抜きと実質的に合わされるようになっている、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項9】
前記正面シートは、少なくとも1つのラベルを構成するように前記正面シートに形成された抜きの列を含むことを特徴とする、請求項1に記載のシート組立体。
【請求項10】
請求項9に記載のシート組立体であって、
(あ)前記正面シートは、互いに対向する上面および裏面を有し、
(い)前記少なくとも1つのラベルに対応する前記正面シートの前記裏面の部分に塗布された感圧接着剤を有する、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項11】
請求項9に記載のシート組立体であって、
(あ)前記正面シートは、互いに対向する上面および裏面を有し、
(い)前記シート組立体は、さらに、互いに対向する上面および裏面を有する裏張りシートを含み、
(う)前記正面シートの裏面は、前記裏張りシートの上面に対向するように配置され、
(え)前記少なくとも1つのラベルの裏面と合わされるようになっている、前記裏張りシートの上面の部分には、剥離被覆材が設けられている、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項12】
前記織布は、ポリエステル、および、ナイロンからなる群から選ばれることを特徴とする、請求項1に記載のシート組立体。
【請求項13】
前記織布は、およそ3.0ミルから6.0ミルの間の厚みを有することを特徴とする、請求項1に記載のシート組立体。
【請求項14】
前記識別バンドは、細長いストラップを含むことを特徴とする、請求項4に記載のシート組立体。
【請求項15】
前記ストラップは、およそ0.75cmから2.25cmの間の幅を有することを特徴とする、請求項14に記載のシート組立体。
【請求項16】
請求項14に記載のシート組立体であって、
(あ)前記正面シートは、互いに対向する上面および裏面を有し、
(い)前記シート組立体は、さらに、互いに対向する上面および裏面を有する裏張りシートを含み、
(う)前記正面シートの裏面は、前記裏張りシートの上面に対向するように配置され、
(え)前記裏張りシートの上面は、前記細長いストラップと合わされるようになっている少なくとも部分に塗布された低粘着性接着剤を有する、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項17】
前記識別バンドは、さらに、前記細長いストラップに連結された識別パネルを含むことを特徴とする、請求項14に記載のシート組立体。
【請求項18】
請求項14に記載のシート組立体であって、
(あ)前記細長いストラップは、互いに対向する端を有し、
(い)前記識別バンドは、さらに、前記細長いストラップの端のうちの一方に識別パネルを含む、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項19】
請求項18に記載のシート組立体であって、
(あ)前記識別パネルは、面を有し、
(い)前記シート組立体は、さらに、前記識別パネルの面に印刷された表示を含む、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項20】
前記表示は、バーコードを含むことを特徴とする、請求項19に記載のシート組立体。
【請求項21】
前記識別パネルは、およそ2cmから3cmの間の幅を有し、かつ、およそ3cmから8cmの間の長さを有することを特徴とする、請求項18に記載のシート組立体。
【請求項22】
前記識別バンドは、前記識別パネルに連結されたフラップを含むことを特徴とする、請求項18に記載のシート組立体。
【請求項23】
前記細長いストラップ、前記識別パネル、および、前記フラップからなる群から選ばれる品物が、少なくとも1つの丸いコーナを含むことを特徴とする、請求項22に記載のシート組立体。
【請求項24】
請求項22に記載のシート組立体であって、
(あ)前記正面シートは、互いに対向する上面および裏面を有し、
(い)前記正面シートの裏面は、前記識別パネル、および、前記フラップに対応する少なくとも部分に塗布された感圧接着剤を有し、
(う)前記細長いストラップに対応する前記正面シートの裏面には、接着剤がない、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項25】
請求項22に記載のシート組立体であって、
(あ)前記細長いストラップの互いに対向する端は、互いに対向する第1の端、第2の端を含み、前記第1の端、前記第2の端は、長手方向軸線にそって間隔を隔てられていて、
(い)前記識別パネルは、前記細長いストラップの第2の端に連結され、
(う)前記識別パネルは、前記細長いストラップの第2の端を超えて、長手方向軸線の方向に延びており、
(え)前記細長いストラップは、前記長手方向軸線にそって延びる第1の長さを有し、
(お)前記識別パネルは、前記長手方向軸線にそって延びる第2の長さを有し、
(か)前記第1の長さは、前記第2の長さよりも長い、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項26】
請求項25に記載のシート組立体であって、
(あ)前記フラップは、前記長手方向軸線に対して横方向に、前記識別パネルからオフセットしていて、
(い)前記細長いストラップは、前記横方向にそって延びる第1の幅を有し、
(う)前記識別パネルは、前記横方向にそって延びる第2の幅を有し、
(え)前記第1の幅は、前記第2の幅よりも小さい、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項27】
請求項22に記載のシート組立体であって、
(あ)前記正面シートは、互いに対向する上面および裏面を有し、
(い)前記シート組立体は、さらに、互いに対向する上面および裏面を有する裏張りシートを含み、
(う)前記正面シートの裏面は、前記裏張りシートの上面に対向するように配置され、
(え)前記裏張りシートの上面は、前記識別パネル、および、前記フラップと合わされるようになっている表面領域に塗布された剥離被覆材を有する、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項28】
前記識別パネル、および、前記フラップは、おおよそ同じ寸法と、おおよそ同じ形状を有することを特徴とする、請求項22に記載のシート組立体。
【請求項29】
前記細長いストラップ、および、前記フラップは、各々が、前記識別パネルから一体になって延びることを特徴とする、請求項22に記載のシート組立体。
【請求項30】
請求項22に記載のシート組立体であって、
(あ)前記フラップは、面を含み、
(い)前記シート組立体は、さらに、前記フラップの面に印刷された表示を含む、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項31】
前記表示は、バーコードを含むことを特徴とする、請求項30に記載のシート組立体。
【請求項32】
前記表示は、前記識別パネル、および、前記フラップからなる群から選ばれる品物に接続された信号発生デバイスを含むことを特徴とする、請求項22に記載のシート組立体。
【請求項33】
前記信号発生デバイスは、RFIDインレイ、および、RFIDラベルからなる群から選ばれることを特徴とする、請求項32に記載のシート組立体。
【請求項34】
シート組立体であって、
(あ)少なくとも一部分が織布で形成された正面シートを有し、
(い)前記正面シートは、識別バンドを構成する、少なくとも1つの抜きを含む、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項35】
前記正面シートは、少なくとも1つの識別領域を構成するように前記正面シートに形成された抜きの列を含むことを特徴とする、請求項34に記載のシート組立体。
【請求項36】
前記少なくとも1つの識別領域は、少なくとも1つの識別カードであることを特徴とする、請求項35に記載のシート組立体。
【請求項37】
前記正面シートは、少なくとも1つのラベルを構成するように前記正面シートに形成された抜きの列を含むことを特徴とする、請求項34に記載のシート組立体。
【請求項38】
前記織布は、ポリエステル、および、ナイロンからなる群から選ばれることを特徴とする、請求項34に記載のシート組立体。
【請求項39】
請求項34に記載のシート組立体であって、
(あ)前記細長いストラップは、互いに対向する端を有し、
(い)前記識別パネルは、前記細長いストラップの端のうちの一方に連結され、
(う)フラップが、前記識別パネルに連結される、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項40】
さらに、前記識別パネル、および、前記フラップからなる群から選ばれる品物に印刷された表示を含み、前記表示は、バーコードであることを特徴とする、請求項39に記載のシート組立体。
【請求項41】
請求項39に記載のシート組立体であって、
(あ)前記細長いストラップの互いに対向する端は、互いに対向する第1の端、第2の端を含み、前記第1の端、前記第2の端は、長手方向軸線にそって間隔を隔てられていて、
(い)前記識別パネルは、前記細長いストラップの第2の端に連結され、
(う)前記識別パネルは、前記細長いストラップの第2の端を超えて、長手方向軸線の方向に延びており、
(え)前記細長いストラップは、前記長手方向軸線にそって延びる第1の長さを有し、
(お)前記識別パネルは、前記長手方向軸線にそって延びる第2の長さを有し、
(か)前記第1の長さは、前記第2の長さよりも長い、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項42】
請求項41に記載のシート組立体であって、
(あ)前記フラップは、前記長手方向軸線に対して横方向に、前記識別パネルからオフセットしていて、
(い)前記細長いストラップは、前記横方向にそって延びる第1の幅を有し、
(う)前記識別パネルは、前記横方向にそって延びる第2の幅を有し、
(え)前記第1の幅は、前記第2の幅よりも小さい、
ことを特徴とするシート組立体。
【請求項43】
前記識別パネル、および、前記フラップは、おおよそ同じ寸法と、おおよそ同じ形状を有することを特徴とする、請求項39に記載のシート組立体。
【請求項44】
さらに、前記識別パネル、および、前記フラップからなる群から選ばれる品物に接続された信号発生デバイスを含むことを特徴とする、請求項39に記載のシート組立体。
【請求項45】
前記信号発生デバイスは、RFIDインレイ、および、RFIDラベルからなる群から選ばれることを特徴とする、請求項44に記載のシート組立体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2011−257778(P2011−257778A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189779(P2011−189779)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【分割の表示】特願2008−507798(P2008−507798)の分割
【原出願日】平成18年4月17日(2006.4.17)
【出願人】(594177391)エーブリー デニソン コーポレイション (26)
【氏名又は名称原語表記】Avery Dennison Corporation
【Fターム(参考)】