説明

ナビゲーション装置

【課題】表示案内手段による複数のサポート情報の案内が終わるのを待つことなく、他の操作が開始できるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【解決手段】サポート情報が表示手段16によって複数案内される場合に、表示手段16による案内をスキップ可能にしておき、案内がスキップされると、サポート情報については音声報知手段17により案内を行うことで、表示によるサポート情報の案内が終了するのを待つことなく、ナビゲーション装置1の操作を開始でき、またサポート情報については音声による案内が行われるので、ユーザにとってはサポート情報を認識することも可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関するものであり、特に、運転を開始する際にナビゲーション装置を起動すると、運転に関する注意事項等のサポート情報を案内するナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
目的地までの経路案内を行うだけでなく、例えば特許文献1に記載されているように、運転開始時にサポート機能を備えるナビゲーション装置が知られている。
【0003】
この特許文献1のナビゲーション装置は、運転開始前に飲酒の可能性があるかないかを判定して、飲酒の可能性があるようなら、画面上に警告メッセージを表示するとともに、スピーカから音声による警告メッセージを出力することで、運転開始時のサポート機能を実現している。
【0004】
また、この他に、ナビゲーション装置とETC(Electronic Toll Collection System)の車載器とを連動させておき、運転開始時にETCカードの挿入忘れがないように注意を喚起するナビゲーション装置が知られている。
【0005】
このような、運転開始時に行われるサポート情報は、必ず画面上にメッセージを表示することにより行われている。この表示は、一般的に画面上にポップアップ画面を表示してメッセージを案内することが多く、このポップアップ画面は、一定時間(例えば10秒)メッセージを表示してから消えていく、或いは、ユーザが画面に触れることによりユーザがこの画面を確認したと判断して消えていく、という構成が多く採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−107909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、運転開始時にサポート情報の案内が行われることは、案内が必要な場合ユーザにとっては有益である。
【0008】
しかしながら、この案内がユーザにとって必ずしも必要でない場合もあり、このような時にサポート情報がポップアップ画面により一定時間表示され続けると、この表示中は他の操作を行うことができなくなり、かえってユーザは煩わしさを感じるという問題がある。
【0009】
特に、ナビゲーション装置はますます高機能化しており、運転開始時のサポート情報の案内機能も次々に様々なものが考えられている。このような状況で、順次表示されていくサポート情報が全て表示し終わるにはかなりの時間を要してしまい、経路探索等の操作を急いで開始したいユーザにとっては非常に煩わしいものとなってしまう。
【0010】
また、サポート情報を一定時間表示させた後、表示が消える構成ではなく、画面に触れることにより表示を消すことができる構成であっても、複数のサポート情報が表示されるとなると、画面に触れる回数も増え、この動作もユーザにとって煩わしいものとなってしまう。
【0011】
本願の発明者は、この問題を解消すべく種々検討を重ねた結果、起動時に複数のサポート情報を順次表示することによって案内を行う表示案内手段を備えたナビゲーション装置に、サポート情報の案内を表示案内手段以外の手段へ切り替えられるようにすることで、この問題を解決し得ることに想到し、本発明を完成するに至ったものである。
【0012】
すなわち、本発明は上記問題を解決することを課題とし、表示案内手段による複数のサポート情報の案内が終わるのを待つことなく、他の操作が開始できるナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様によれば、起動時に、複数のサポート情報を順次表示していくことによって案内を行う表示案内手段を備えたナビゲーション装置であって、前記ナビゲーション装置は、前記サポート情報の案内中に、前記表示案内手段による案内を中止すると、前記表示案内手段以外による案内へ切り替えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の第2の態様によれば、第1の態様にかかるナビゲーション装置であって、前記表示案内手段以外による案内とは、音声による音声案内手段であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の第3の態様によれば、第1または2の態様にかかるナビゲーション装置であって、前記サポート情報毎に、前記表示案内手段による案内の中止が行えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の第1の態様によれば、サポート情報の案内中に、表示案内手段による案内を中止すると、表示案内手段以外による案内へ切り替えるので、ユーザにとっては、表示によるサポート情報の案内が終了するのを待つことなく、ナビゲーション装置の操作を開始することができ、またサポート情報については表示以外の手段によって案内が行われるので、ユーザにとってはサポート情報を認識することも可能になる。
【0017】
また、本発明の第2の態様によれば、サポート情報の案内が音声により行われるので、サポート情報を認識しやすくなる。
【0018】
また、本発明の第3の態様によれば、ナビゲーション装置はサポート情報毎に、表示案内手段による案内の中止が行えるので、ユーザにとっては好きなタイミングで切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置の表示部における表示画面の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術的思想を具体化するためのナビゲーション装置1を例示するものであって、本発明をこのナビゲーション装置1に特定することを意図するものではなく、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって定められるものである。
【実施例】
【0021】
図1は、自動車に搭載される車載用のナビゲーション装置1について、その要部構成を示すブロック図である。
【0022】
ナビゲーション装置1には、制御手段10、現在位置検出手段11、地図情報記憶手段12、経路探索手段13、通信手段14、入力手段15、表示手段16、音声報知手段17が備えられている。
【0023】
制御手段10は、CPU、ROM、RAM等で構成されている。そしてROM、RAMに記録された制御プログラム等に従って、ナビゲーション装置1の各部の動作が制御される。この制御プログラムには、ナビゲーション装置1の主な機能である経路案内を行うプログラムや、よく走行する経路を学習して経路探索に反映させるプログラム等が格納されている。
【0024】
現在位置検出手段11は、地球の上空を周回するGPS衛星から時刻情報を含んだ電波を受信するGPS受信機を含んで構成されている。そしてこの受信した電波に基づいて自動車の現在位置が現在位置検出手段11により検出される。なお、現在位置検出手段11は、距離センサ、方位センサ、舵角センサ等からなる自立航法装置を含んで構成されていてもよい。
【0025】
地図情報記憶手段12は、地図情報とこの地図情報を記憶しておく記憶装置を含んで構成されている。
【0026】
地図情報は、道路情報を含んでいる。この道路情報は、道路の結節点をノードとする道路ノードデータと、それぞれのノード間を結ぶ経路をリンクとした道路リンクデータとを含んでいる。
【0027】
この道路ノードデータには道路ノード番号、位置座標、接続リンク本数、分岐地点名称等が含まれている。
【0028】
また、この道路リンクデータには、始点及び終点となる道路ノード番号、道路種別、リンク長(リンクコスト)、所要時間、制限速度、車線数、車道幅等の道路属性が含まれ、更に橋、トンネル、踏切、料金所等の情報も含まれる。
【0029】
また、地図情報は、海岸線、湖沼、河川形状等の水系情報や、行政境界情報、ガソリンスタンドや充電スタンドの位置、施設形状、施設名称を含む施設情報等が含まれている。
【0030】
経路探索手段13は、地図記憶手段12に記憶されている道路情報を参照して、現在地から目的地に至るまでの最適経路を探索する。
【0031】
最適経路の探索は、例えば、現在地から目的地に至るまでのノード及びリンクをダイクストラ法等の各種の手法によって探索することにより行う。そして経路探索手段13は、リンク長(リンクコスト)や所要時間等を累積し、総リンク長又は総所要時間が最短となる経路を最適経路とし、当該経路に属するノードやリンクを最適経路データとして提供するものである。
【0032】
通信手段14は、例えば、インフラとして所定の地点に配備されているVICS(登録商標)等の情報提供システムを介して通信を行い、渋滞情報を含む交通情報を定期的に取得するものである。また通信手段14はIPネットワーク上に存在する地図情報提供サーバー等との間で通信が行えるとよい。このような通信手段14であれば、最新の地図情報を容易に取得できる。
【0033】
入力手段15は、ナビゲーション装置1における操作入力や目的地の入力を行う各種キー、スイッチ等から構成される。なお、入力手段15はマイクを用いて音声によって入力が行えるように構成されていてもよい。
【0034】
表示手段16は、地図画像や経路の画像、自車両の位置、案内する目的地や各種施設の位置等を表示するものである。この表示手段16は、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等の各種表示デバイスを含んで構成される。なお、この表示手段16を構成する表示デバイスにタッチセンサからなる入力デバイスを一体化することで、表示手段16を入力手段15として機能させることもできる。
【0035】
音声報知手段17は、探索された経路に関する情報や、外部から取得した交通情報等を音声で案内するものである。この音声報知手段17はナビゲーション装置1に備え付けられたスピーカを含んで構成される。
【0036】
なお、ナビゲーション装置1はサポート情報を画像の表示により案内する表示案内手段を備えており、本実施例において、この表示案内手段は表示手段16によって構成される。また、ナビゲーション装置1はサポート情報を音声の出力により案内する音声案内手段を備えており、本実施例において、この音声案内手段は音声報知手段17によって構成される。
【0037】
また、ナビゲーション装置1は、車載に取り付けられているETC車載器18と接続されており、ETC車載器18からの信号を受信することができるように構成されている。そして、例えばETC車載器18にETCカードが挿入されていなければ、ETCカードが未挿入であることを、ナビゲーション装置1は認識することが可能となっている。
【0038】
以上のような構成からナビゲーション装置1は、ユーザが入力手段15を介して目的地を設定すると、経路探索手段13によって目的地までの最適経路が探索される。そして、ナビゲーション装置1は、表示手段16や音声報知手段17により、探索された最適経路の案内を行う。
【0039】
そしてまた、ナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1の起動時にサポート情報を案内するようにもなっている。このサポート情報とは、運転を行う際に注意を喚起する情報等である。具体的には、飲酒運転を行わないよう注意喚起する情報や、ETCカードの挿入忘れがないよう注意喚起する情報、シートベルトの着用を促す情報、安全運転を促す情報等、運転時に注意すべきことを伝える情報ではあるが、この他に例えば、事前に登録されている家族や友人の誕生日を伝える情報、通信手段14を介して携帯電話からスケジュールデータを入手して、当日の予定を伝える情報等、運転とは直接関係のない情報であっても構わない。
【0040】
そして、ナビゲーション装置1は、ユーザに対してサポート情報を表示手段16により案内し、サポート情報を伝えた後で、目的地の設定等が行えるようになっている。このような構成であるため、特にサポート情報が注意喚起の情報であれば、運転開始前により一層ユーザであるドライバーの安全を高めることが可能となる。また運転開始前にサポート情報が表示によって案内されるので、運転中に表示が行われて運転に支障をきたすというようなこともない。
【0041】
一方で、例えばサポート情報が飲酒運転の注意喚起の情報であれば、お酒を飲まないユーザや、お酒を飲んでいないユーザであって、目的地の設定等の操作を急いで行いたい者には、かえってサポート情報が表示されることに煩わしさを感じてします。
【0042】
そこで、本実施例のナビゲーション装置1には、この表示手段16によって案内されるサポート情報の表示をスキップできるよう構成するとともに、サポート情報の表示がスキップされた場合には、サポート情報を音声報知手段17により案内するように構成されている。
【0043】
ナビゲーション装置1のサポート情報の案内について、具体例を図2、図3を用いて説明する。図2は、ナビゲーション装置1におけるサポート情報の案内に関する処理手順を示したフローチャートである。また、図3は、ナビゲーション装置1における表示画面上でのサポート情報の案内の具体例を示す説明図である。
【0044】
なお、図2、図3においては、サポート情報として、飲酒運転に関する注意案内、ETCカードの挿入注意案内、誕生日の案内の3つの情報が案内されるものとして説明を行う。当然ながら、サポート情報はこの3種類に限定されるものではなく、他のサポート情報であっても構わない。
【0045】
まず、図2に示す処理はナビゲーション装置1を起動することにより開始される。そしてナビゲーション1が起動されることにより、制御手段10はまず飲酒運転注意の表示を行う(ステップ101)。飲酒運転注意表示31は、図3(a)に示すように、ナビゲーション装置1の表示部30においてポップアップ画面により表示される。そして飲酒運転注意表示31には、飲酒運転の注意を呼びかけるメッセージとともに、「OK」というアイコン50と、「全消去」というアイコン60とが、併せて表示される。
【0046】
なお、飲酒運転注意表示31のポップアップ画面は、ナビゲーション装置1を起動すると必ず表示されるように設定してあってもよいが、例えば、起動時の現在位置情報を現在位置検出手段11から取得し、現在位置がお酒の提供が可能な場所(酒屋、レストラン等)であれば表示を行うといように、特定の条件を満たす場合に飲酒運転注意表示31を行うというように構成してあってもよい。このような構成の方が、より必要性のあるサポート情報のみをユーザに対して案内することができる。
【0047】
次に、制御手段10は、表示消去の操作が行なわれたか否かについて判断する(ステップ102)。この表示消去の操作とは、ユーザが表示によるサポート情報の案内をこれ以上望まないで中止したい場合に行う操作である。具体的には、ユーザがこれ以上のサポート情報の表示を中止したいと思えばアイコン60に触れればよく、ユーザがアイコン60に触れることにより、制御手段10は表示消去の操作が行われたと判断する。ユーザによって表示消去の操作が行われたと判断すると、制御手段はステップ106の処理に進む。
【0048】
一方、表示消去の操作が行われていない場合、制御手段10はステップ103の処理へ進む。この表示消去の操作が行われていない場合とは、飲酒運転注意表示31の表示が一定時間(例えば10秒)経過した場合、或いは、アイコン50をユーザがタッチした場合のことである。なお、アイコン50の「OK」は、ユーザが飲酒運転注意表示31を確認したことを入力するためのアイコンであるが、このアイコン50を設けない構成でも構わない。
【0049】
そして、表示消去の操作が行われていなければ、次に制御手段10はETCカードの挿入注意の表示を行う(ステップ103)。ETCカード注意表示32は、図3(b)に示すように、ナビゲーション装置1の表示部30においてポップアップ画面により表示される。そしてETCカード注意表示32は、ETCカードの挿入忘れを呼びかけるメッセージとともに、「OK」というアイコン51と、「全消去」というアイコン61とが、併せて表示される。
【0050】
ETCカード注意表示32のポップアップ画面は、ETCカードが未挿入であることを伝えるETC車載器18からの信号をナビゲーション装置1が受信することに制御手段10が表示手段16を介して表示する。
【0051】
次に、制御手段10は、表示消去の操作が行なわれたか否かについて判断する(ステップ104)。この判断も具体的にはステップ102と同じである。ユーザがこれ以上のサポート情報の表示をスキップしたいと思えばアイコン61に触れればよく、ユーザがアイコン61に触れることにより制御手段10は表示消去の操作が行われたと判断し、ステップ110の処理に進む。
【0052】
一方、表示消去の操作が行われていない場合、制御手段10はステップ105の処理へ進む。この表示消去の操作が行われていない場合とは、ステップ102と同様に、ETCカード注意表示32の表示が一定時間(例えば10秒)経過した場合、或いは、アイコン51をユーザがタッチした場合のことである。
【0053】
そして、表示消去の操作が行われていなければ、制御手段10は誕生日の案内の表示を行う(ステップ105)。誕生日案内表示33は、図3(c)に示すように、ナビゲーション装置1の表示部30においてポップアップ画面により表示される。そして誕生日案内表示33は、今日の誕生日が誰であるかを案内するメッセージとともに、「OK」というアイコン52が併せて表示される。
【0054】
誕生日案内表示33のポップアップ画面は、ナビゲーション装置1のデータ記憶部(図示せず)に登録されている家族や友人の誕生日に関するデータから、当日の日付と同じ誕生日の者がいるかどうかを判断し、該当者がいると表示される。したがって、該当者がいなければ、誕生日案内表示33は行われないことになる。なお、必ずしも当日の日付と同日の者だけを抽出するのではなく、例えば一週間後に誕生日となる者を抽出するなどして、事前に案内するよう設定できる構成であっても構わない。
【0055】
そして、次に制御手段10は、表示部30でナビ画面40の表示を行う(ステップ106)。ナビ画面40は、図3(d)に示すように、サポート案内に関する画面と異なり、地図の表示や、現在位置を示す黒三角マーク等からなる画面である。そしてこのナビ画面40へ表示状態が移行することで、ユーザが目的地の設定を行ったりすることが可能となる。
【0056】
このように、ステップ101〜106は、表示案内手段によりサポート情報を表示して案内をおこなう、通常の処理である。制御手段10によってこのような処理が行われることにより、ユーザは運転開始前に表示によって注意を促され、運転の安全性を高めることができる。
【0057】
一方、サポート情報の表示が煩わしいユーザにとっては、ナビゲーション装置1の操作を早く開始できるよう、サポート情報の表示段階においてサポート情報の表示をスキップできるようになっている。
【0058】
これはまず、ステップ102で、表示消去の操作が行われた判断すると、サポート情報の表示を中止し、制御手段10は、図3(d)に示すナビ画面40の表示を表示部30で行うことである(ステップ107)。つまり、表示部30で本来行われるETCカード注意表示32と誕生日案内表示33を省略し、制御手段10はナビ画面40へスキップするよう表示状態を変更する。そして、このナビ画面40に移動することによって、ユーザは目的地の設定を行ったりすることが可能となる。
【0059】
一方で、サポート情報の表示消去を行いナビ画面40へ移動した後、ユーザが目的地の設定を行い、最適経路に沿って運転を開始してしまうと、ユーザはサポート情報を知ることができない。
【0060】
そこで、ステップ107でナビ画面40を表示したら、次に制御手段10は、ETCカードの挿入注意を音声案内手段によって引き続き案内する(ステップ108)。具体的には、音声報知手段17を用いて、ETCカードの挿入注意のメッセージを出力する。
【0061】
そして、ステップ108でETCカードの挿入注意を音声出力した後、制御手段10は次に誕生日の案内を音声報知手段17による音声出力によって案内する(ステップ109)。
【0062】
また、ステップ104で、表示消去の操作が行われた判断すると、制御手段10は、図3(d)に示すナビ画面40の表示を表示部30で行う(ステップ110)。つまり、表示部30で本来行われる誕生日案内表示33を省略し、制御手段10はナビ画面40へスキップするよう表示状態を変更する。そして、このナビ画面40に移動することによって、ユーザは目的地の設定を行ったりすることが可能となる。
【0063】
そして、ステップ110でナビ画面40を表示したら、次に制御手段10は誕生日の案内を音声報知手段17による音声出力によって案内する(ステップ111)。
【0064】
このように、本実施例のナビゲーション装置1においては、サポート情報が表示手段16によって複数案内される場合に、表示手段16による案内をスキップ可能にしておき、表示手段16による案内が実際にスキップされると、サポート情報については音声報知手段17により案内が行われる。したがって、ユーザにとっては、表示によるサポート情報の案内が終了するのを待つことなく、ナビゲーション装置1の操作を開始することができ、またサポート情報については音声による案内が行われるので、ユーザにとってはサポート情報を認識することも可能になる。
【符号の説明】
【0065】
1・・・ナビゲーション装置
10・・・制御手段
11・・・現在位置検出手段
12・・・地図情報記憶手段
13・・・経路探索手段
14・・・通信手段
15・・・入力手段
16・・・表示手段
17・・・音声報知手段
18・・・ETC車載器
30・・・表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
起動時に、複数のサポート情報を順次表示していくことによって案内を行う表示案内手段を備えたナビゲーション装置であって、
前記ナビゲーション装置は、前記サポート情報の案内中に、前記表示案内手段による案内を中止すると、前記表示案内手段以外による案内へ切り替えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記表示案内手段以外による案内とは、音声による音声案内手段であることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記サポート情報毎に、前記表示案内手段による案内の中止が行えることを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2013−96865(P2013−96865A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240485(P2011−240485)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】