説明

ニューロトロフィン・ミメティック及びその使用

本発明は、新規ニューロトロフィンミメティックである化合物に関する。また本発明は、有効量のこのような化合物を投与することによる、哺乳動物におけるp75を発現する細胞の変性又は機能不全のような、p75発現と結びついた障害の治療を開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式I:
【化1】

(式中、R、R1'、R、R2'、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR及びR2'は共に=O、=S又は=CH2を形成してもよく、Rは、ヘテロシクロアルキル基を表し、Xは、CH2、NH、O,又はSを表し、nは0,1,2,3,4,又は5を表し、mは1又は2を表す。)で表される化合物又は医薬的に許容可能なこれらの塩、エステル、プロドラッグ若しくは溶媒和物。
【請求項2】
XがOを表し、mが1を表し、R及びR2'は共に=Oを形成し、R及びRは、それぞれ独立して、任意に置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基を表し、Rはモルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロ-2H-ピラン基、1メチルピペラジニル基、ピペリジニル基又はピロリジニル基を表し、R及びR1'は、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基を表す請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記化合物が、化学式IA:
【化2】

(式中、R,R1',R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、nは、0,1,2,3,4又は5を表す。)の構造で表される請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
mは2を表し、Xは〇を表し、R及びR2'は、それぞれ水素原子を表し、Rは、任意に置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基を表し、Rは、窒素結合モルホリニル基、1−メチルピペラジニル基、ピペリジニル基又はピロリジニル基を表し、R及びR1'は、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基を表す請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
前記化合物が、化学式IB:
【化3】

の構造で表される請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
化学式II:
【化4】

(式中、pは、0,1,2,3,4,5又は6を表し、Y、V及びWは、それぞれ独立して、=CH2、=NH、=O又は=Sを表し、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R12及びR13は、それぞれ独立して、水素原子、-NRaRb、-OH、-C(=O)ORa、-C(=O)NHRa、-NHC(=O)Ra、-NHS(=O)2Ra又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Zは任意に置換基を有していてもよいヘテロシクロアルキル基又は任意に置換基を有していてもよいヘテロアリール基を表す。)で表される化合物、又はこれらの医薬的に許容された塩、エステル、プロドラッグ若しくは溶媒和物。
【請求項7】
前記化合物が、化学式IIA:
【化5】

(式中、qは、1,2,3又は4を表し、tは、0,1,2,又は3を表し、Y,V及びWは、それぞれ独立して、O又はSを表し、Rは、それぞれ独立して、-NRaRb、-OH、-C(=O)ORa、-C(=O)NHRa、-NHC(=O)Ra、-NHS(=O)2Ra又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)の構造で表される化合物、又はこの化合物の医薬的に許容された塩、エステル、プロドラッグ若しくは溶媒和物である請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
前記化合物が、化学式IIB:
【化6】

(式中、pは、0,1,2,3,4又は5を表し、Y,V及びWは、それぞれ独立して、O又はSを表し、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R'及びR"は、これらに結合した窒素原子と共に任意に置換基を有していてもよいピリジル基、任意に置換基を有していてもよいピロリル基、任意に置換基を有していてもよいピリミジル基又は任意に置換基を有していてもよいピラジニル基を形成する。)の構造で表される化合物、又はこの化合物の医薬的に許可された塩、エステル、プロドラッグ若しくは溶媒和物である請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
化学式III:
【化7】

(式中、Xは、CH2、NH、O又はSを表し、sは、0,1,2,3又は4を表し、R19,R19′,R20,R20′、R21,R21′,R22,R22′及びR24は、それぞれ独立して、不存在、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR20及びR20'は共に=O、=S又は=CH2を形成してもよく、又はR20及びR21はこれらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいシクロアルキル基を形成してもよく、又はR20及びR21はこれらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいアリール基を形成してもよく、又はR19及びR20は、これらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいシクロアルキル基を形成してもよく、又はR19及びR20は、これらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいアリール基を形成してもよく、R23は、水素原子、任意に置換基を有していてもよいアルキル基、任意に置換基を有していてもよいシクロアルキル基、又は任意に置換基を有していてもよいアリール基を表し、R22及びR23は、これらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいヘテロシクロアルキル基を形成し、化学式IIIで表される化合物は、2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ブタンアミドではない。)で表される化合物、又はこの医薬的に許容された塩、エステル、プロドラッグ若しくは溶媒和物。
【請求項10】
XはOを表し、sは0を表し、R22及びR22'は、それぞれ水素原子又は任意に置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基を表し、R20,R20',R21及びR21'は、それぞれ独立して、水素原子、又は任意に置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基を表し、又はR20及びR20'は共に=Oを形成する請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
前記化合物が、以下:
【化32】

から成る群から選択される構造式を有する請求項9に記載の化合物。
【請求項12】
化学式IV:
【化8】

(式中、pは、1,2,3,4,5又は6を表し、Y,V及びWは、それぞれ独立して、CH,NH,O又はSを表し、R30,R31,R32,R32′33,R34,R34′,R35,R35′,R36,及びR36′は、それぞれ独立して、不存在、水素原子、又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR34及びR36は、これらに結合する原子と共に、任意に置換基を有していてもよい炭化水素環を形成してもよく、Eは、-CHRcRd、-NRcRd、-ORc又はSRcを表し、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR及びRはこれらに結合する窒素原子と共に任意に置換基を有していてもよい複素環基を形成し、又はR及びRはこれらに結合する炭素原子と共に任意に置換基を有していてもよい炭素環基を形成する。但し、化学式IVで表される化合物は、N-(3-(ジエチルアミノ)プロピルl)-2-(4,6-ジメチル-5,7-ジオキソ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-yl)アセトアミドではない。)で表される化合物又は医薬的に許容されたこれらの塩、エステル、プロドラッグ若しくは溶媒和物。
【請求項13】
pは1,2又は3を表し、Y,V及びWは、それぞれO又はSを表し、R30及びR31は、それぞれ独立して、任意に置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基を表し、R32,R32′33,R34,R34′,R35,R35′,R36,及びR36′は、それぞれ独立して水素原子又は任意に置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基を表し、Eは、-ORc、-SRc又は-NRcRd を表し、ここでR及びRは、これらに結合する窒素原子と共に任意に置換基を有していてもよい複素環アルキル基を形成する請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
化学式IVA:
【化9】

(式中、pは1,2,3,4,5又は6を表し、Vは、CH2、NH、O又はSを表し、R32,R32',R33,R34,R34',R35,R35',R36及びR36'は、それぞれ独立して、不存在、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR34及びR36は、これらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよい炭素環基を形成してもよく、Eは、-CHRcRd、-NRcRd、-ORc及び-SRcを表し、R及びRは、それぞれ独立して水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR及びRは、これらに結合する窒素原子と共に任意に置換基を有していてもよい複素環基を形成し、又はRc及びRは、これらに結合する炭素原子と共に任意に置換基を有していてもよい炭素環基を形成する。)で表される化合物又はこれらの化合物の医薬的に許容された塩、エステル、プロドラッグ若しくは溶媒和物。
【請求項15】
前記化合物が、以下:
【化36】

から成る群から選択される構造式を有する請求項12に記載の化合物。
【請求項16】
(2R,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド、(2R,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド及び(2S,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミドから成る群から選択される化合物又はこれらの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグ。
【請求項17】
(2S,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド、(2R,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド、(2R,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド及び(2S,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミドから成る群から選択される2以上の化合物の混合物、又はこれら化合物の医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグ(但し、該混合物が、(2S,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド及び(2R,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミドのみから成る混合物、又はこれらの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグである場合、(2S,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド又はこの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグの量は、該混合物の総量に対して約5重量%未満ではない。)。
【請求項18】
(2S,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド及び(2R,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミドから成る混合物、又はこれらの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグ(但し、(2S,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド又はこの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグの量が、該混合物の総量に対して約5重量%未満ではない。)。
【請求項19】
(2S,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド及び(2R,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミドから成る混合物、又はこれらの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグ。
【請求項20】
請求項16に記載の化合物、又はこれらの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグ、及び医薬的に許容された担体から成る医薬組成物。
【請求項21】
請求項18に記載の化合物、又はこれらの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグ、及び医薬的に許容された担体から成る医薬組成物。
【請求項22】
医薬的に許容された稀釈剤又は担体、及び化学式I、IA、IB、II、IIA、IIB、III、IV又はIVAで表される化合物又はこれらの医薬的に許容された塩、エステル、プロドラッグ若しくは溶媒和物から成る医薬組成物であって、
該化学式Iで表される化合物が下記構造:
【化1】

(式中、R、R1'、R、R2'、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR及びR2'は共に=O、=S又は=CH2を形成してもよく、Rは、ヘテロシクロアルキル基を表し、Xは、CH2、NH、O又はSを表し、nは0,1,2,3,4,又は5を表し、mは1又は2を表す。)で表され、
該化学式IAで表される化合物が下記構造:
【化2】

(式中、R,R1',R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、nは、0,1,2,3,4又は5を表す。)で表され、
該化学式IBで表される化合物が下記構造:
【化3】

(式中、R,R1',R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)で表され、
該化学式IIで表される化合物が下記構造:
【化4】

(式中、pは、0,1,2,3,4,5又は6を表し、Y、V及びWは、それぞれ独立して、=CH2、=NH、=O又は=Sを表し、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R12及びR13は、それぞれ独立して、水素原子、-NRaRb、-OH、-C(=O)ORa、-C(=O)NHRa、-NHC(=O)Ra、-NHS(=O)2Ra又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Zはヘテロシクロアルキル基又はヘテロアリール基を表し、各ヘテロシクロアルキル基又はヘテロアリール基はヘテロ原子を介して結合し、任意に置換基を有していてもよい。)で表され、
該化学式IIAで表される化合物が下記構造:
【化5】

(式中、pは、0,1,2,3,4,5又は6を表し、qは、1,2,3又は4を表し、tは、0,1,2,又は3を表し、Y,V及びWは、それぞれ独立して、O又はSを表し、Rは、それぞれ独立して、-NRaRb、-OH、-C(=O)ORa、-C(=O)NHRa、-NHC(=O)Ra、-NHS(=O)2Ra又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R12及びR13は、それぞれ独立して、水素原子、-NRaRb、-OH、-C(=O)ORa、-C(=O)NHRa、-NHC(=O)Ra、-NHS(=O)2Ra又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)で表され、
該化学式IIBで表される化合物が下記構造:
【化6】

(式中、pは、0,1,2,3,4、5又は6を表し、Y,V及びWは、それぞれ独立して、O又はSを表し、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R12及びR13は、それぞれ独立して、水素原子、-NRaRb、-OH、-C(=O)ORa、-C(=O)NHRa、-NHC(=O)Ra、-NHS(=O)2Ra又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R'及びR"は、これらに結合した窒素原子と共に任意に置換基を有していてもよい複素環アリール基を形成する。)で表され、
該化学式IIIで表される化合物が下記構造:
【化7】

(式中、Xは、CH2、NH、O又はSを表し、sは、0,1,2,3又は4を表し、R19,R19′,R20,R20′、R21,R21′,R22,R22′及びR24は、それぞれ独立して、不存在、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR20及びR20'は共に=O、=S又は=CH2を形成してもよく、又はR20及びR21はこれらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいシクロアルキル基を形成してもよく、又はR20及びR21はこれらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいアリール基を形成してもよく、又はR19及びR20は、これらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいシクロアルキル基を形成してもよく、又はR19及びR20は、これらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいアリール基を形成してもよく、R23は、水素原子、任意に置換基を有していてもよいアルキル基、任意に置換基を有していてもよいシクロアルキル基、又は任意に置換基を有していてもよいアリール基を表す。)で表され、
該化学式IVで表される化合物が下記構造:
【化8】

(式中、pは、1,2,3,4,5又は6を表し、Y,V及びWは、それぞれ独立して、CH,NH,O又はSを表し、R30,R31,R32,R32′33,R34,R34′,R35,R35′,R36,及びR36′は、それぞれ独立して、不存在、水素原子、又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR34及びR36は、これらに結合する原子と共に、任意に置換基を有していてもよい炭化水素環を形成してもよく、Eは、-CHRcRd、-NRcRd、-ORc又はSRcを表し、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR及びRはこれらに結合する窒素原子と共に任意に置換基を有していてもよい複素環基を形成し、又はR及びRはこれらに結合する炭素原子と共に任意に置換基を有していてもよい炭素環基を形成する。)で表され、
該化学式IVAで表される化合物が下記構造:
【化9】

(式中、pは1,2,3,4,5又は6を表し、Vは、CH2、NH、O又はSを表し、R32,R32',R33,R34,R34',R35,R35',R36及びR36'は、それぞれ独立して、不存在、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR34及びR36は、これらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよい炭素環基を形成してもよく、Eは、-CHRcRd、-NRcRd、-ORc及び-SRcを表し、R及びRは、それぞれ独立して水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR及びRは、これらに結合する窒素原子と共に任意に置換基を有していてもよい複素環基を形成し、又はRc及びRは、これらに結合する炭素原子と共に任意に置換基を有していてもよい炭素環基を形成する。)で表される医薬組成物。
【請求項23】
前記化合物が下記から成る群から選択される構造式を有する請求項12に記載の医薬組成物。
【化78】

【化79】

【請求項24】
治療を必要とする患者へ化学式I、IA、IB、II、IIA、IIB、III、IV又はIVAで表される化合物又はこれらの医薬的に許容された塩、エステル、プロドラッグ若しくは溶媒和物を投与することから成る、p75発現に関係する障害を治療するための方法であって、
該化学式Iで表される化合物が下記構造:
【化1】

(式中、R、R1'、R、R2'、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR及びR2'は共に=O、=S又は=CH2を形成してもよく、Rは、ヘテロシクロアルキル基を表し、Xは、CH2、NH、O又はSを表し、nは0,1,2,3,4,又は5を表し、mは1又は2を表す。)で表され、
該化学式IAで表される化合物が下記構造:
【化2】

(式中、R,R1',R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、nは、0,1,2,3,4又は5を表す。)で表され、
該化学式IBで表される化合物が下記構造:
【化3】

(式中、R,R1',R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)で表され、
該化学式IIで表される化合物が下記構造:
【化4】

(式中、pは、0,1,2,3,4,5又は6を表し、Y、V及びWは、それぞれ独立して、=CH2、=NH、=O又は=Sを表し、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R12及びR13は、それぞれ独立して、水素原子、-NRaRb、-OH、-C(=O)ORa、-C(=O)NHRa、-NHC(=O)Ra、-NHS(=O)2Ra又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Zはヘテロシクロアルキル基又はヘテロアリール基を表し、各ヘテロシクロアルキル基又はヘテロアリール基はヘテロ原子を介して結合し、任意に置換基を有していてもよい。)で表され、
該化学式IIAで表される化合物が下記構造:
【化5】

(式中、pは、0,1,2,3,4,5又は6を表し、qは、1,2,3又は4を表し、tは、0,1,2,又は3を表し、Y,V及びWは、それぞれ独立して、O又はSを表し、Rは、それぞれ独立して、-NRaRb、-OH、-C(=O)ORa、-C(=O)NHRa、-NHC(=O)Ra、-NHS(=O)2Ra又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R12及びR13は、それぞれ独立して、水素原子、-NRaRb、-OH、-C(=O)ORa、-C(=O)NHRa、-NHC(=O)Ra、-NHS(=O)2Ra又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)で表され、
該化学式IIBで表される化合物が下記構造:
【化6】

(式中、pは、0,1,2,3,4、5又は6を表し、Y,V及びWは、それぞれ独立して、O又はSを表し、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R12及びR13は、それぞれ独立して、水素原子、-NRaRb、-OH、-C(=O)ORa、-C(=O)NHRa、-NHC(=O)Ra、-NHS(=O)2Ra又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、R'及びR"は、これらに結合した窒素原子と共に任意に置換基を有していてもよい複素環アリール基を形成する。)で表され、
該化学式IIIで表される化合物が下記構造:
【化7】

(式中、Xは、CH2、NH、O又はSを表し、sは、0,1,2,3又は4を表し、R19,R19′,R20,R20′、R21,R21′,R22,R22′及びR24は、それぞれ独立して、不存在、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR20及びR20'は共に=O、=S又は=CH2を形成してもよく、又はR20及びR21はこれらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいシクロアルキル基を形成してもよく、又はR20及びR21はこれらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいアリール基を形成してもよく、又はR19及びR20は、これらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいシクロアルキル基を形成してもよく、又はR19及びR20は、これらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよいアリール基を形成してもよく、R23は、水素原子、任意に置換基を有していてもよいアルキル基、任意に置換基を有していてもよいシクロアルキル基、又は任意に置換基を有していてもよいアリール基を表す。)で表され、
該化学式IVで表される化合物が下記構造:
【化8】

(式中、pは、1,2,3,4,5又は6を表し、Y,V及びWは、それぞれ独立して、CH,NH,O又はSを表し、R30,R31,R32,R32′33,R34,R34′,R35,R35′,R36,及びR36′は、それぞれ独立して、不存在、水素原子、又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR34及びR36は、これらに結合する原子と共に、任意に置換基を有していてもよい炭化水素環を形成してもよく、Eは、-CHRcRd、-NRcRd、-ORc又はSRcを表し、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR及びRはこれらに結合する窒素原子と共に任意に置換基を有していてもよい複素環基を形成し、又はR及びRはこれらに結合する炭素原子と共に任意に置換基を有していてもよい炭素環基を形成する。)で表され、
該化学式IVAで表される化合物が下記構造:
【化9】

(式中、pは1,2,3,4,5又は6を表し、Vは、CH2、NH、O又はSを表し、R32,R32',R33,R34,R34',R35,R35',R36及びR36'は、それぞれ独立して、不存在、水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR34及びR36は、これらに結合する原子と共に任意に置換基を有していてもよい炭素環基を形成してもよく、Eは、-CHRcRd、-NRcRd、-ORc及び-SRcを表し、R及びRは、それぞれ独立して水素原子又は任意に置換基を有していてもよいアルキル基を表し、又はR及びRは、これらに結合する窒素原子と共に任意に置換基を有していてもよい複素環基を形成し、又はRc及びRは、これらに結合する炭素原子と共に任意に置換基を有していてもよい炭素環基を形成する。)で表される方法。
【請求項25】
前記障害が、p75を発現する細胞の変性又は機能障害を伴う請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記障害が、Alzheimer病、Huntington病、Pick病、筋萎縮性側索硬化症、てんかん、Parkinson病、脊髄障害、脳卒中、低酸素症、虚血、脳障害、糖尿病性神経症、末梢神経疾患、神経移植、多発性硬化症、末梢神経障害及び脱毛から成る群から選択される請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記障害が、Alzheimer病である請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記化合物が下記から成る群から選択される構造式を有する請求項24に記載の方法。
【化78】

【化79】

【請求項29】
治療を必要とする患者へ、(2R,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド、(2R,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド及び(2S,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミドから成る群から選択される化合物又はこれらの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグから成る医薬組成物を投与することから成る、p75発現に関係する障害を治療するための方法。
【請求項30】
治療を必要とする患者へ、(2S,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド、(2R,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド、(2R,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド及び(2S,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミドから成る群から選択される2以上の化合物の混合物、又はこれら化合物の医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグ(但し、該混合物が、(2S,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド及び(2R,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミドのみから成る混合物、又はこれらの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグである場合、(2S,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド又はこの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグの量は、該混合物の総量に対して約5重量%未満ではない。)から成る医薬組成物を投与することから成るp75発現に関係する障害を治療するための方法。
【請求項31】
治療を必要とする患者へ、(2S,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド及び(2R,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミドから成る混合物、又はこれらの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグ(但し、(2S,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド又はこの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグの量が、該混合物の総量に対して約5重量%未満ではない。)から成る医薬組成物を投与することから成るp75発現に関係する障害を治療するための方法。
【請求項32】
治療を必要とする患者へ、(2S,3S)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミド及び(2R,3R)-2-アミノ-3-メチル-N-(2-モルホリノエチル)-ペンタンアミドから成る混合物、又はこれらの医薬的に許容された塩、溶媒和物、エステル若しくはプロドラッグから成る医薬組成物を投与することから成るp75発現に関係する障害を治療するための方法。

【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−519703(P2012−519703A)
【公表日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−553135(P2011−553135)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【国際出願番号】PCT/US2010/026372
【国際公開番号】WO2010/102212
【国際公開日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(501345323)ザ ユニバーシティ オブ ノース カロライナ アット チャペル ヒル (52)
【氏名又は名称原語表記】THE UNIVERSITY OF NORTH CAROLINA AT CHAPEL HILL
【住所又は居所原語表記】308 Bynum Hall,Campus Box 4105,Chapel Hill,North Carolina 27599−4105, United States of America
【Fターム(参考)】