説明

ノズル装置とそれを使用した衛生洗浄装置

【課題】着脱自在のシャッタ−ホルダ−を外れた状態で使用されても、使用者の局部や周辺を濡らすことなく快適で安全なノズル装置を提供すること。
【解決手段】噴出口37を有するノズル本体31と、ノズル本体31を収容するノズルマウント30と、ノズル本体31を待機位置と洗浄位置との間を進退する駆動手段33とを備え、ノズルマウント30はマウント本体60と、マウント本体60より着脱可能なシャッターホルダー64とで構成し、マウント本体60には噴出口と対峙する進退可能な遮蔽片62を備え、前シャッターホルダー64を脱離した状態では遮蔽片62が待機位置にある噴出口37の上方を覆い洗浄水の上方への噴出を防止することにより、シャッターホルダー64をマウント本体60から取り外した状態で洗浄水を噴出しても、不用意に使用者の局部の部分や周辺を濡らすことがなく快適で安全なノズル装置となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人体の局部を洗浄する衛生洗浄装置に使用するノズル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のノズル装置は先端部に洗浄水噴出用の噴出口を備える可動ノズルと、前記可動ノズルが摺動可能に配設されるとともに可動ノズル先端部を含め収容するシリンダを備え、前記可動ノズルの噴出口が配設された可動ノズル先端部が着脱可能とされ、前記シリンダの可動ノズル先端部を覆うシリンダ先端部も着脱可能な構成となっている。
【0003】
前記構成の従来のノズル装置は、可動ノズルはシリンダより突出した位置で噴出口より洗浄水を噴出し使用者の局部を洗浄するとともに、可動ノズル先端部がシリンダ内に収容されている状態で、噴出口から洗浄水を噴出して可動ノズルとシリンダの隙間に洗浄水が流動することにより、可動ノズル先端部をセルフクリーニングする。また、シリンダ先端部と可動ノズル先端部が着脱自在に構成されていることにより、シリンダ先端部と可動ノズル先端部を本体部より取り外して水洗い等で清掃することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図12は、特許文献1に記載された従来のノズル装置を示すものである。図12は可動ノズル1がシリンダ2に収容されている状態を示すものであり、可動ノズル1は可動ノズル本体部3の先端に可動ノズル先端部4が着脱可能なように嵌合されており、可動ノズル先端部1の上面には洗浄水噴出口5が配設されている。またシリンダ2はシリンダ本体6の先端にシリンダ7先端部が着脱可能に嵌合された構成となっている。
【特許文献1】特開平9−316971号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の構成では、可動ノズル先端部4のセルフクリーニングはシリンダ7先端部内に可動ノズル先端部4が収容されている状態で行なわれるのが正規の状態であるが、シリンダ先端部7を取り外した状態で誤ってセルフクリーニングの操作を行なった場合、洗浄水噴出口5から噴出した洗浄水は上方に噴出することになり、着座している使用者の局部以外の部分や便座の周辺等を不用意に濡らしてしまい、使用者に不快感を与えるという課題を有していた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、たとえシリンダ先端部7を外した状態でセルフクリーニングの操作がなされた場合でも、洗浄水が不用意に上方に噴出することを防止することにより快適で安全なノズル装置と衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、本発明のノズル装置は、噴出口を有するノズル本体と、ノズル本体を収容するノズルマウントと、ノズル本体を待機位置と洗浄位置との間を進退する駆動手段とを備え、ノズルマウントはマウント本体と、マウント本体より着脱可能なシャッターホルダーとで構成し、マウント本体には噴出口と対峙する進退可能な遮蔽片を備え、前シャッターホルダーを脱離した状態では遮蔽片が待機位置にある噴出口の上方を覆い洗浄水の上方への噴出を防止することを特徴としたものである。
【0008】
これによって、シャッターホルダーをマウント本体から取り外した状態で噴出口より洗浄水を噴出しても、遮蔽片により上方への噴出を防止することができるので、不用意に使用者の局部の部分や周辺を濡らすことがなく快適で安全なノズル装置と局部洗浄装置となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のノズル装置は、不用意に目的以外の部分を濡らすことがなく快適性と安全性を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
第1の発明は、人体の局部に向けて洗浄水を噴出する噴出口を有するノズル本体と、前記ノズル本体を収容するノズルマウントと、前記ノズル本体を前記ノズルマウントに収容した待機位置とノズル本体の一部を突出する洗浄位置との間を進退する駆動手段とを備え、前記ノズルマウントはマウント本体と、前記ノズルマウントの先端部を形成しマウント本体より着脱可能なシャッターホルダーとで構成し、前記シャッターホルダーはその先端に前記ノズル本体が入出する開口と前記開口を開閉する回動自在なシャッターを備え、前記マウント本体にはマウント本体の前端に設けた収納ガイドより進退可能な遮蔽片を備え、前記シャッターホルダーをマウント本体に装着した状態では前記遮蔽片は前記収納ガイド内に収容し、前記シャッターホルダーを脱離した状態では前記遮蔽片が前記収納ガイドより突出して待機位置にあるノズル本体の噴出口の上方を覆い洗浄水の上方への噴出を防止することにより、シャッターホルダーをマウント本体から取り外した状態で噴出口より洗浄水を噴出しても、マウント本体の収納ガイドより突出した遮蔽片により上方への噴出を防止することができるので、不用意に使用者の局部の部分や周辺を濡らすことがなく快適で安全なノズル装置と衛生洗浄装置となる。
【0011】
第2の発明は、特に、第1の発明において、収納ガイド内に遮蔽片を突出方向に付勢する弾性体を備え、シャッターホルダー装着時には前記シャッターホルダーが前記遮蔽片と当接することにより前記弾性体の付勢力に抗して遮蔽片を収納ガイド内に押入し、前記シャッターホルダー脱離時には前記弾性体の付勢力により前記遮蔽片を突出させることにより、遮蔽片はシャッターホルダーを着脱すると、弾性体の付勢力により自動的に進退することとなり、使用者の手間が省け使い勝手がよく衛生的な衛生洗浄装置を提供することができる。
【0012】
第3の発明は、第1または第2のノズル装置と、前記ノズル装置に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記ノズル装置と前記洗浄水供給手段を制御する制御手段と、便器の上面に載置する便座を備えることにより、使用者に不用意に洗浄水がかかったり、周辺部を濡らすことを防止することができ、しかもノズル本体を清潔に維持することができることとなり、快適で衛生的な局部洗浄装置を提供することができる。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0014】
(実施の形態1)
図1(a)は、本実施の形態における衛生洗浄装置においてノズルが突出した状態の外観を示すものであり、図1(b)はノズルを収納した状態の要部の外観を示す斜視図である。
【0015】
図1(a)において、衛生洗浄装置10は、便器11上に設置された、本体12と、本体に回動自在に枢支した便蓋13と、便座14を備えており、また水道から洗浄水の供給を受けるための給水配管(図示せず)や壁面のコンセントから電源供給を受けるための電
源ケーブル(図示せず)が備えてある。また、本体12内部には使用者の肛門や女性局部を洗浄水を噴出するノズル装置15、洗浄後の人体局部を乾燥するための乾燥装置(図示せず)とそれらの機能を制御する制御装置(図示せず)が備えてあり、各々の操作は壁面に設置された遠隔操作部16によってなされる。
【0016】
また、本体12には使用者の存在を検知する人体検知手段としての着座スイッチ(図示せず)が備えてある。なお、この着座スイッチは、本実施の形態では本体12に赤外線センサを設け、使用者が便座14に座って装置を使用としている状態もしくは便座面14から立ち上がり、装置の使用を終了したことを検知可能な構成である。
【0017】
本実施の形態においては、人体検知手段として前記方式を採用したが、同様の効果を得る別の方式として、便座の下向きの変位を検知する機械的なスイッチを便座のヒンジ部に設けるものや、便座の静電容量を検知する方式や、さらには超音波等を用いて使用者の便座への着座を検知する方式、もしくはトイレルームに入室、退室したことを検知する方式、さらには、例えば、トイレの照明やトイレルームの扉ノブに連動して使用者の存在を検知する方式等でも検知手段としての応用が可能である。
【0018】
図に示した本体12の前面中央部には開口部17を備え、前記開口部11はおしり洗浄やビデ洗浄を行うノズル装置15の突出口となる。この開口部17からノズル装置15が突出し、人体局部を洗浄する構造となっている。開口部17には、男性小用時等に飛散した尿などからノズル装置15を保護する目的や、開口部17の美観のためシャッタ−18を設けている。このシャッタ−18はノズル装置15使用時には上方に回動することにより開口部17を開放する。
【0019】
遠隔操作部16は、使用者が洗浄の開始を入力可能な開始手段としてのおしり洗浄スイッチ、女性が小用後や生理時に主に用いるビデ洗浄スイッチ、洗浄の停止を入力する停止手段としての停止スイッチ、さらには、乾燥機能の開始手段としての乾燥スイッチ等を備え、洗浄水の水勢をダイヤル式により調節を行う水勢切替スイッチを備える。おしり洗浄機能は洗浄水を肛門付近に集中させ強力に洗浄するモードが標準であるが、使用者の好みにより洗浄水を肛門周辺の広い範囲に分散させ柔らかな洗浄感を得られるやわらか機能を兼ね備え、標準の洗浄とやわらか洗浄を切り替えるスイッチも備える。また、洗浄水の温度調節を行う湯温スイッチ、洗浄ノズルを定期的に揺動させより広い範囲を洗浄するワイドスイッチ、使用者の好みにより洗浄位置を前後に変更する前後スイッチなどを備える。
【0020】
また、便座14には使用者が座る際に冷たくないように暖房機能を備え、前記遠隔操作部16には便座14の暖房温度を設定するスイッチを備えている。
【0021】
遠隔操作部16は赤外線信号を発信することができ、本体12には前記赤外線信号を受信する受信装置が設けられており、遠隔操作部16からの信号を制御手段24に伝達できる。
【0022】
なお、本実施の形態においては遠隔操作部16との信号の通信は赤外線送受信を例示したが、そのほかに電波を使用した無線方式や本体12と有線で接続する遠隔操作部16も考えられる。
【0023】
また、本体12の操作は遠隔操作部16により行うものとしたが、衛星洗浄装置10の本体12の袖部に操作部を配置するものも考えられている。
【0024】
図2は本実施の形態における衛生洗浄装置の水回路を示すものである。
【0025】
まず、衛生洗浄装置の線浄水供給手段について図に基づいて説明する。水源である給水管20からの分岐水栓21で供給水を取水口22から衛生洗浄装置10の本体12内へと接続する。供給水は、取水口22内に設けられたストレーナによりごみや埃などを除去された後、止水電磁弁23、水量検知機26を経て、温水ヒ−タ27に供給される。この水回路上には止水手段としての止水電磁弁23が設けてあり、その後開放弁25を経由し加熱手段としての温水ヒ−タ27へと接続される。開放弁25は内部にゴムの弁を持ち給水経路が負圧になった場合ノズル先端から便器内の汚水を吸い上げることを防止するため、負圧を弁の動作により解除し空気を吸い込む構成となっている。また、開放弁25より温水ヒ−タ27への出水口には出水口の口径を制限し温水ヒ−タ27への過剰な給水や圧力がかかることを防ぐ捨て水回路が設けられ、制限ざれた口径により余った供給水は捨て水回路を経由し便器内へ排水される。
【0026】
温水ヒ−タ27は、内部にセラミックヒータを配設し洗浄が必要になった場合は、前記セラミックヒータに通電を行い供給水を瞬間的に人体洗浄に適した温度まで昇温することができる。本実施の形態の温水ヒ−タ27は、従来の衛生洗浄装置に採用されてきた温水タンクに貯湯しお湯を沸かす貯湯式と異なる。貯湯式は使用時に備えて温水を保温貯湯して、常に所定の設定温度に昇温された洗浄水を用いることができるが貯湯量に制限があり湯切れを起こす場合があった。しかしながら、この瞬間式の温水ヒ−タ27方式の場合は連続して水を昇温することが可能なため湯切れを起こす心配がなく、またお湯を保温する際に発生する放熱ロスがないため省エネ効果が大きい。
【0027】
なお、本実施の形態においては、セラミックヒータを用いたが、シーズヒータやマイカヒータ、前述した貯湯式給湯方式さらには燃焼の熱を利用するなど様々な応用が考えられ、熱源や給湯方式により本発明の効果が制限されるわけではない。
【0028】
さらに、温水ヒ−タ27の下流側には水駆動ポンプ28を介して流路切替弁29が接続されており、この流路切替弁29は洗浄水をおしりノズル方面やビデノズル方面への切替、またノズル洗浄用の洗浄水通路への切替をモータによって選択的に連通される構成となっている。
【0029】
なお、本実施の形態で用いた流路切替弁29は水駆動ポンプ28で流量が調整され、ノズル装置15より吐出されるが、水駆動ポンプ28を用いない水道供給水圧のみで洗浄を行うものや、前記貯湯式温水ヒータを用いたものは水駆動ポンプ28を用いないものも多い。特に、本実施の形態で採用したセラミックヒータを用いた瞬間式の温水ヒータ27は、一般家庭で供給される交流100V電源ではその電源容量により一般的に貯湯式温水ヒータタイプに比べ供給可能な温水の量が少ない場合が多い。このため前記水駆動ポンプ28は流量を調整する目的のほかに、少ない洗浄水量でも洗浄水に脈動を加えることに使用者に心地よい洗浄感を与える目的もある。
【0030】
また、制御手段24は止水電磁弁23、温水ヒータ27、水駆動ポンプ28、流路切替弁29等を電気的な信号によって制御する。制御手段24は遠隔操作部16と信号のやり取りを行っており、使用者からの指示は遠隔操作部16に設けた複数の入力スイッチによってなされる。
【0031】
次に、ノズル装置の詳細について図に基づいて説明する。図3は本実施の形態におけるノズル装置のノズルが収納位置に収納した状態の外観斜視図を示し、図4はお尻洗浄ノズルが洗浄位置に突出した状態の要部斜視図を示すものであり、図5はシャッターホルダーをマウント本体より脱離した状態の要部斜視図を示すものである。
【0032】
ノズル装置15はノズルマウント30内にお尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル32が
進退自在に設置されており、図3はお尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル32をノズルマウント30内の待機位置に収納した状態を示すものであり、この状態においてはノズルマウント30の先端に設けたシャッター18が閉じ、お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル32は隠蔽された状態となっている。お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル32はノズル駆動モータ33の駆動力によりノズルマウント30よりそれぞれ突出したい洗浄位置まで移動する。
【0033】
また、ノズルマウント30の外面には水駆動ポンプ28と流路切替弁29が設置してある。
【0034】
図4はお尻洗浄ノズル31が所定の洗浄位置に突出した状態を示すものである。前記お尻洗浄ノズル31はノズルマウント30の待機位置から所定の洗浄位置まで直線的に移動するように規制されている。ノズルマウント31はマウント本体34の先端に着脱可能に取り付けられたシャッターホルダー35は略筒状であり前面にはノズルが出入する開口が設けてあり、シャッターホルダー35の上部に軸受け部が設けられ、前記軸受け部にシャッター16の軸を勘合することにより回動自在に枢支される。お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル32が待機位置に収納されているときは、シャッター16はその自重によりシャッターホルダー35の開口部を閉塞する位置に垂下しており、お尻洗浄ノズル31が洗浄時に突出する際、お尻洗浄ノズル31の先端部によりシャッター18を上方に押し開けながら移動する。収納時はその逆の動作を行い、お尻洗浄ノズル31上面に当接したシャッター18の下端はお尻洗浄ノズル31の上面の形状に沿って上下に開閉し収納時には元の状態に閉じる。
【0035】
本実施の形態ではシャッター18の開閉はその自重とノズルの進退動作により行われるものとしたが、シャッター18とシャッターホルダー35の間に弾性体を設けその弾性力によりより確実に開閉するものや、レリーズを用いモーター駆動によりシャッターの開閉を行うものなどが他にも考えられる。
【0036】
図5に示すように、シャッターホルダー35にはその下部に開閉つまみ36が設けられ、開閉つまみ36の側面には突起が設けられている。前記突起はシャッターホルダー35がマウント本体34に取り付けられたとき、突起部に相対する位置に凹部と勘合するようになっておりシャッターホルダー35が不用意に脱落することを防止する。シャッターホルダー35を取り外す際は、開閉つまみ36の樹脂の弾性を利用し開閉つまみ36の左右を圧縮することにより、開閉つまみ36の側面に設けられた突起の幅を収縮させることができ、突起と凹部の勘合を解除し簡単にシャッターホルダー35を取り外すことが可能である。
【0037】
開閉つまみの伸縮は樹脂の弾性を利用する以外にも金属の弾性材を用いるなど他の方法も考えられる。
【0038】
シャッターホルダー35を取り外した際には、お尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32の上面に、それぞれ一つないし複数個設けられた噴出口29に相対するように遮蔽片38がマウント本体34の先端部から延伸されて設けられている。これにより何らかの理由でシャッターホルダー35がマウント本体34に取り付けられないまま洗浄が行われ、洗浄水が噴出口37から噴出された場合、遮蔽片38により上方に飛散する洗浄水を防止することができるので、不用意に使用者の局部の部分や周辺を濡らすことがない。
【0039】
なお本実施の形態では遮蔽片はマウント本体34より延伸されて形成する構成であるが、遮蔽片が取り付けられるのはノズルマウントに限定されるわけでなく、衛生洗浄装置10の本体12や他の構造物に固定されてもシャッターマウントが脱離した状態で洗浄水噴
出口に相対する位置に遮蔽片が固定されれば同様の効果が期待できる。
【0040】
図6は本実施の形態におけるシャッターホルダー35が脱離した状態を斜め後方から見た斜視図である。マウント本体34にはホルダーガイド部39が突起状に設けられ、シャッターガイド部にも前記突起に勘合する形状の凹部のホルダーガイド部39が設けられている。前記突起状のホルダーガイド部は根元から先端に向かうに従い細くなる形状をしており、シャッターホルダー35をマウント本体34に取り付ける際、特に上下方向のガイドの役割を持ち便器内部で視認しにくい状態での取り付け時にもマウント本体34に容易に取り付けることが可能となっている。
【0041】
また、シャッターホルダー35の上面には前記遮蔽片38に相対する位置に凹状の段差である重装ガイド部40が設けられている。この重装ガイド部40はシャッターホルダー35を取り付けた際、遮蔽片38と重装される。重装ガイド部40はシャッターホルダー35の肉厚の範囲内の深さで設けられ、重装した状態でノズル洗浄が行われた際に、前記遮蔽片38により拡散された洗浄水が上方へ飛散することを防止している。
【0042】
また、前記シャッターホルダー35はその中央に分離壁41が設けられている。この分離壁41によりシャッターホルダー自身の外力による変形を抑制する強度向上効果があると共に、樹脂成型時に中央部の反りを防止する役目もある。さらに、シャッターホルダー35取り付けてノズルのセルフクリーニング時にお尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル32にそれぞれ付着した汚物の飛散を防止し相互に洗浄ノズルが汚染されることを防止し、それぞれ独立してセルフクリーニングを行うことが可能である。また、分離壁41の後端部は細くなるように形成されたガイド壁41aを備えており、前記ホルダーガイド部39と同様にシャッターホルダー35をマウント本体34の所定位置に容易に取り付けることができる。
【0043】
図7はシャッターホルダー35を脱離した状態でのノズル装置15の上面図である。前記遮蔽片38は根元から先端に向かうに従いその幅が細くなる形状をしている。これにより前記重装ガイド部16と勘合する際左右方向のガイドの役目を果たし、前記ホルダーガイド部39とあわせてよりシャッターホルダー35の装着を容易なものにしている。
【0044】
図8は収納状態のノズル装置の断面図である。マウント本体34に重装されたシャッターホルダー35にシャッター18は回動可能に係止されている。マウント本体34の先端から延伸される遮蔽片38の先端には下方に突出した縁辺42が設けられている。お尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32の噴出口37、またはノズルマウント30内に設けられた掃除用線浄水通路43のノズル側に設けられた穴でセルフクリーニング洗浄水を噴出するノズル洗浄口より噴出した洗浄水は、前記遮蔽片38により前後左右に拡散しお尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32の先端を周包し洗浄を行う。この際、前方へ拡散した洗浄水は前記縁辺42により噴出方向を下方へ偏向される。この偏向によりノズル先端斜め上方にある人体や便座面への洗浄水の飛散を防止する効果を高めることができる。
【0045】
前記縁辺42は前記遮蔽片38の前端以外に左右の外周に沿って設けることも可能であり、その場合洗浄水の左右への飛散を防止することができ、余分な洗浄水の飛散を防止する効果が高まる。また、前記縁辺42は遮蔽片38に一体に形成する構成されるが、同様の効果は遮蔽片38内部に段差を設ける場合や、階段状やのこぎり歯状の断面形状を設けるなど噴水流を下方へ偏向させ得る形状であれば、同様な効果を得ることができる。
【0046】
また、図8に示すように遮蔽片38の下部にはお尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32の上面に当接するように清掃材44が取り付けられている。この清掃材44により
ノズル収納時に、その先端でお尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32の上面に洗浄時に付着した汚物を掻き取ることにより通常の洗浄水の噴流だけでは洗浄しきれない汚れを物理的に除去することができ、お尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32のセルフクリーニング性能を向上することができる。前記清掃材を硬質ゴムやブラシなどで構成することによりノズル上面との接触性を向上させ汚物の除去性能の向上が図れ、かつノズル上面の傷つきを防止することもできる。
【0047】
また、前記遮蔽片38全体をゴムなどの弾性体で形成し、お尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32の上面に対し予め表面を追従するように付勢しかつお尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32の上面形状に沿って変形可能な構成とすればより確実な汚物の除去が可能となりブラシなどの隙間の多い材質で清掃材を構成する場合に比較して除去した汚物が清掃材自身に付着した場合でも洗浄水で洗い流されやすく清潔なノズル装置が提供できる。清掃材自身の表面にシリコンやフッ素などの撥水コーティングを施すことも汚物の付着防止に効果的である。
【0048】
なお、本実施例では清掃材44を別部品として取り付けたが、この部分を遮蔽片38と一体に成型しても汚物を掻き取る効果は得られコストダウンが図れる。その場合、前記遮蔽片の先端の形状をお尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32の上面の形状に勘合する形状にすれば、汚物を均一に掻き取ることができる。
【0049】
また、遮蔽片38の先端部には図8に示すように傾斜部45を設けてある。これにより収納時に掻き取った汚物が下方に落下し遮蔽片の上部に溜り不衛生になることを防止する効果がある。
【0050】
また、前記遮蔽片38の前端はノズルが収納された待機位置にあるときお尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32の先端よりも前方に位置することにより、掻き取った汚物がお尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32の上面に残らず下方へ落下させることができセルフクリーニングをより確実に行いお尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32のを清潔に維持することができる。
【0051】
以上のように構成された衛生洗浄装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0052】
図9はお尻洗浄動作の一例を示す各部動作のタイミングチャートを示すものである。図を用いてお尻洗浄動作を説明する。
【0053】
お尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32が待機位置にあるとき前記流路切替弁29はノズルクリーニング位置に回転し、洗浄水は掃除用線浄水通路43に流れる。
【0054】
遠隔操作部16にあるおしり洗浄スイッチが押圧されると制御手段24は、止水電磁弁23を開栓する信号を送る。止水電磁弁23が開栓されると洗浄水は前記水量検知機26を通過し温水ヒータ27に達する。水量検知器26はその内部に回転可能なプロペラを設けた測定室を持ち洗浄水が通過するとプロペラが回転する構成になっている。プロペラの回転部分を透過するように赤外線センサが配設されプロペラの回転数を電気信号に変換し制御手段24に伝達する。水量検知機26により一定の流水量が検出されると制御手段24は温水ヒータ27に通電し洗浄水の昇温を開始する。これは水量検知機26に洗浄水の通水が検出される前に温水ヒータ27に通水すると温水ヒータ27内部が洗浄水で満水状態にない場合に空焚きを行うことにより、洗浄水の異常昇温やセラミックヒータの局所的な加熱によりヒータ割れを防止するためである。温水ヒータ27出口には出湯サーミスタが設けられており温水ヒータにより昇温される洗浄水の温度を検出している。
【0055】
温水ヒータの給電制御は前記出湯サーミスタの検出温度によるフィードバック制御が行われる。温水ヒータ27に通電開始後、予め定められた温度に洗浄水が昇温されたことを検出するまでお尻洗浄ノズル31は待機位置に収納されたままである。この状態をプレヒートといい、これは十分に昇温されない洗浄水を人体に噴出し予想外の低温水により洗浄することで使用者に極端な冷感を伴う不快感を与えることを防止するとともに人体洗浄前にお尻洗浄ノズル31の先端部を洗浄する前洗浄の目的もある。
【0056】
洗浄水が昇温されたことを検出すると前記制御手段24は、ノズル装置15に配設されたノズル駆動モータ33に駆動信号を送る。信号により駆動されたノズル駆動モータ33の回転は複数個の減速ギヤを介しお尻洗浄ノズル31の裏側に設けられたラックを駆動しお尻洗浄ノズル31を駆動し所定の洗浄位置まで突出する。ノズル装置の内部にはノズルの位置検出装置が設けられノズルが所定位置に到達したことを検出する。
【0057】
お尻洗浄ノズル31が所定位置に到達すると制御手段24により流路切換弁29を回転させ水回路はおしり洗浄水路に切替えられる。洗浄水はお尻洗浄ノズル31に供給され、水駆動ポンプ38が洗浄水量を調整し噴出を行う。洗浄水はお尻洗浄ノズル31内を通じ局部洗浄水として噴出され、おしり洗浄が行なわれる。
【0058】
洗浄が終わり前記遠隔操作部16の停止スイッチが押された際は止水電磁弁23が閉じられ、制御手段24は水駆動ポンプ28を停止し、ノズル駆動モータ33を突出時と逆回転させてお尻洗浄ノズル31を所定の待機位置まで収納する。お尻洗浄ノズル31が収納された後、セルフクリーニングが行われる。前記流路切替弁29はノズルクリーニング位置に回転し、洗浄水は掃除用洗浄水通路43およびお尻洗浄ノズル31に分岐されて流れる。再度、止水電磁弁23を開栓し温水ヒータ27により洗浄水を昇温し洗浄水を掃除用洗浄水通路43とお尻洗浄ノズル31の噴出口37から噴出する。前記掃除用洗浄水通路43は前記シャッターホルダー35の内部に前記噴出口37周辺に相対する位置にノズル洗浄口が設けられ洗浄水はノズル洗浄口からお尻洗浄ノズル31の上面に全体に行き渡るようにシャッターホルダー35内で噴出され人体洗浄により付着した汚物の洗浄を行う。
【0059】
ビデ洗浄ノズル32で洗浄する場合も、お尻洗浄ノズル31の場合と同様の動作、作用を行うので、説明は省略する。
【0060】
なお、本実施の形態ではシャッター18およびシャッターホルダー35はノズル装置15の先端に着脱自在に設置する構成としたが、必ずしもノズル装置15の先端ではなく例えば衛生洗浄装置10の本体12や他の部分に着脱可能に設けられても良い。
【0061】
また、本実施の形態においては局部洗浄装置に温水ヒーターを備え給水を加熱昇温する例を示したが、装置に温水を供給し、そのままもしくは冷水と混合し洗浄水の温度調節を行うものや、夏場など室温が高い場合など水道供給水を加熱せず洗浄を行うものなども考えられるが、本発明の不必要な洗浄水の飛散が人体や洗浄部周辺の便座面などにかかることによる汚染や不快感を防止する効果は洗浄水の温度には依存しなく、給水の方法により限定されるものではない。
【0062】
(実施の形態2)
図10は本発明の第2の本実施の形態におけるノズル装置を前方からみた正面図である。
【0063】
実施の形態1と同一符号のものは同様な構成であり、詳細な説明は省略し相違する部分だけ説明する。
【0064】
お尻洗浄ノズル31と前記遮蔽片38の間には空間A50があり、前記ビデ洗浄ノズル32と前記遮蔽片38の間には空間B51がある。前記シャッターホルダー35はお尻洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル32の周囲を包囲するように一体で形成されている。洗浄ノズル間には分離壁52があるが、この分離壁52は完全に洗浄ノズル間を分割するものではなく一部洗浄水が相互に流入できる空間を設けてある。このとき、前記空間A50と前記空間B51の大きさは異なり、本実施の形態の場合ビデ洗浄ノズル32に対応する空間B51の方が大きくなっている。
【0065】
本実施の形態では前記流路切替弁29の流路選択を行う際に、その構成上同時に噴出可能な流路選択はセルフクリーニング回路とお尻洗浄ノズル31に限られた場合を想定する。これは通常お尻洗浄を行う方が汚物の付着が多く、セルフクリーニングを行う際もおしりノズルを重点的に洗浄する場合があり、その際ビデ洗浄ノズル32には洗浄水を噴出できない場合がある。
【0066】
また、ビデ洗浄ノズル32は上面の噴出口37が便器開口部中心向きに偏向しているため、その上面も傾斜した形状となっている。この状態で前記プレヒートおよびセルフクリーニングを行うと、お尻洗浄ノズル31の上面を洗浄した洗浄水は前記遮蔽片38により拡散し前記分離壁52の空間を通り洗浄水は矢印53のようにビデ洗浄ノズル32側に流入する。これによりビデ洗浄ノズル32の上面を流れるセルフクリーニング洗浄水とビデ洗浄ノズル32の側面で合流し下方への流速が増し、ビデ洗浄ノズル32の洗浄水はビデ洗浄ノズル32を中央側に回り込むように流れる。これにより、局部洗浄で飛散した汚物がビデ洗浄ノズル32の内側側面に付着した際、この汚物を効果的に洗い流すことができる。
【0067】
(実施の形態3)
図11(a)、(b)は本発明の第3の実施の形態におけるノズル装置の先端部の断面図あり、図11(a)は本実施の形態における前記シャッター18を係止したシャッターホルダーをマウント本体から脱離した状態の図であり、図11(b)は前記シャッターホルダーを前記マウント本体に取り付けた状態の図である。
【0068】
実施の形態1および2と同一符号のものは同様な構成であり、詳細な説明は省略し相違する部分だけ説明する。
【0069】
実施の形態1では重装ガイド部40はシャッターホルダー35の肉厚の範囲内の深さで設けられ、重装した状態でノズル洗浄が行われた際に、前記遮蔽片38により拡散された洗浄水が上方へ飛散することを防止している。しかしながら、重装ガイド部40を設けることにより、前記シャッターホルダー35は肉厚が薄くなり強度が不足する場合がある。同様に限られた厚みの中で遮蔽片38を構成することにより遮蔽片自身の厚みも制限されている。
【0070】
本実施の形態のマウント本体60の前端には設けた溝状の収納ガイド61にスライド遮蔽片62が進退可能に緩挿されている。収納ガイド61の内部には弾性材63が内包されスライド遮蔽片62を前方へ付勢している。この弾性材63は渦巻きばねや板ばねのように金属の弾性を利用したものや、樹脂の成型により一体に構成したものや、ゴムなどの弾性体を用いたものなどが考えられる。
【0071】
ノズル装着時にはシャッターホルダー64によりスライド遮蔽片62の前端を押し込むことによりスライド遮蔽片62は収納ガイド61の内部に収納される構成となっている。このときシャッターホルダー64の端面で確実にスライド遮蔽片62を確実に押し込めるように、ホルダーガイド部などでシャッターホルダー64とマウント本体60の上下方向
の位置を規制することがスライド遮蔽片を確実に押し込むことに効果的であるとともに、シャッターホルダー64の端部やスライド遮蔽片62の前端部の幅を広げるための突起物などを設け、相互に重なり合う面積を広げることも、トイレ便器内下部での視認状態が悪い取り付け作業を容易なものにすることに効果がある。
【0072】
これにより実施の形態1で説明した重装ガイド部を設けなくても良くなる。重装ガイド部を設けるためにはシャッターホルダー35の上面の肉厚が減少し強度が弱くなると共にシャッター18が開閉する際に十分な開き角度を確保するためにはシャッターホルダー上面に凹状の溝を設けシャッターの上端部の可動範囲を逃げる必要がある。これにより上記重装ガイド部と競合し重装ガイド部が構成できない場合に、スライド遮蔽片方式をとることによりマウント本体60に遮蔽片機能を追加することができ、かつシャッターホルダー及び遮蔽片の厚みを確保でき信頼性の向上を行うことができる。
【0073】
また本実施の形態では遮蔽片をスライドさせマウント本体の内部に収納する構成を説明したが、より簡単な構成としては重装ガイド部を上面まで貫通させ、その形状に嵌合する遮蔽片を形成しても同様に課題を解決することはできる。この場合、スライドガイド部や弾性体が必要なく安価に構成をすることができる一方、遮蔽片とシャッターホルダーの嵌合部隙間から髪型に洗浄水が噴出する可能性があるため、その一部のみ重装する構成にするなどの対策が必要である。
【産業上の利用可能性】
【0074】
以上のように、本発明にかかるノズル装置は、不用意な洗浄水の飛散の防止が可能となるので、散水装置等の水応用機器等の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】(a)本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置の外観斜視図(b)同衛生洗浄装置の要部斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置の水回路構成図
【図3】本発明の実施の形態1におけるノズル装置の斜視図
【図4】本発明の実施の形態1におけるノズル突出時の斜視図
【図5】本発明の実施の形態1におけるノズル装置の先端部の斜視図
【図6】本発明の実施の形態1におけるノズル装置のシャッタ−ホルダ−の斜視図
【図7】本発明の実施の形態1におけるノズル装置の要部上面図
【図8】本発明の実施の形態1におけるノズル装置の要部断面図
【図9】本発明の実施の形態1におけるノズル駆動のタイミングチャート
【図10】本発明の実施の形態2におけるノズル装置の要部正面図
【図11】(a)本発明の実施の形態3におけるシャッターホルダーを離脱した状態のノズル装置の要部断面図(b)同シャッターホルダーを装着した状態のノズル装置の要部断面図
【図12】従来のノズル装置の断面図
【符号の説明】
【0076】
14 便座
15 ノズル装置
18 シャッタ−
24 制御手段
30 ノズルマウント
31 お尻洗浄ノズル(ノズル本体)
32 ビデ洗浄ノズル(ノズル本体)
33 ノズル駆動モータ(駆動手段)
34、60 マウント本体
35、64 シャッターホルダー
37 噴出口
38 遮蔽片
61 収納ガイド
62 スライド遮蔽片(遮蔽片)
63 弾性体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の局部に向けて洗浄水を噴出する噴出口を有するノズル本体と、前記ノズル本体を収容するノズルマウントと、前記ノズル本体を前記ノズルマウントに収容した待機位置とノズル本体の一部を突出する洗浄位置との間を進退する駆動手段とを備え、前記ノズルマウントはマウント本体と、前記ノズルマウントの先端部を形成しマウント本体より着脱可能なシャッターホルダーとで構成し、前記シャッターホルダーはその先端に前記ノズル本体が入出する開口と前記開口を開閉する回動自在なシャッターを備え、前記マウント本体にはマウント本体の前端に設けた収納ガイドより進退可能な遮蔽片を備え、前記シャッターホルダーをマウント本体に装着した状態では前記遮蔽片は前記収納ガイド内に収容し、前記シャッターホルダーを脱離した状態では前記遮蔽片が前記収納ガイドより突出して待機位置にあるノズル本体の噴出口の上方を覆い洗浄水の上方への噴出を防止することを特徴とするノズル装置。
【請求項2】
収納ガイド内に遮蔽片を突出方向に付勢する弾性体を備え、シャッターホルダー装着時には前記シャッターホルダーが前記遮蔽片と当接することにより前記弾性体の付勢力に抗して遮蔽片を収納ガイド内に押入し、前記シャッターホルダー脱離時には前記弾性体の付勢力により前記遮蔽片を突出させる請求項1に記載のノズル装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のノズル装置と、前記ノズル装置に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記ノズル装置と前記洗浄水供給手段を制御する制御手段と、便器の上面に載置する便座を備えた衛生洗浄装置。

【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−231861(P2008−231861A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−76330(P2007−76330)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】