フレキシブル支持装置
【課題】手で曲げやすいとともに、曲げた状態が保持されるフレキシブル棒体を有し、その曲げやすさを略損ねることなく水平保持力の強いフレキシブル支持装置を提供する。
【解決手段】付勢挟持クリップである支持体2と、この支持体2の側面に根本側(一方側)を固定支持されてなる手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体3、このフレキシブル棒体3の内部に該フレキシブル棒体3の曲げによって一体となって曲がる、横方向にのみ回転自在にないし回動自在にピン5によって連結されてなる複数の駒部材4からなっていて、横方向にのみに自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体6とからなるフレキシブル体7と、フレキシブル棒体3の先端側(他方側)の側に設けられた電灯8とからなっている。
【解決手段】付勢挟持クリップである支持体2と、この支持体2の側面に根本側(一方側)を固定支持されてなる手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体3、このフレキシブル棒体3の内部に該フレキシブル棒体3の曲げによって一体となって曲がる、横方向にのみ回転自在にないし回動自在にピン5によって連結されてなる複数の駒部材4からなっていて、横方向にのみに自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体6とからなるフレキシブル体7と、フレキシブル棒体3の先端側(他方側)の側に設けられた電灯8とからなっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療器具、キッチン用具、事務用品、電灯などの用具や器具を横支持するフレキシブル支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
(1)従来、ベッドや布団にはさみ込んだ状態とするA字型の支持台と、この支持台の端方に立ち上げられるように設けられた手で自在に曲げることができるとともに、曲げた状態が保持されるフレキシブル棒体(フレキシブルな蛇腹管)と、このフレキシブル棒体の先端に設けた吸入器を支持するC字型のホルダー部とからなる医療用器支持具が知られている。(例えば特許文献1)
(2)また、手で自在に曲げることができるとともに、曲げた状態が保持されるフレキシブル棒体(自在(フレキシブル)支持体)の一方の側に電灯(灯具)が設けられ、他方の側にクリップ(挟持部材)が設けられてなる照明器具が知られている。(例えば特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−24444号公報
【特許文献2】実用新案登録第3099400号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した特許文献1、特許文献2の技術にあっては、フレキシブル棒体の自重+保持器具(特許文献1にあっては吸入器、特許文献2にあっては電灯が該当)の重量が、フレキシブル棒体の横向き状態保持力を超えた場合には、フレキシブル棒体の根本側からの首垂れ現象(ねじれ首垂れ現象も含む)るので、この首垂れ現象を生じないようにするためには以下のような方法をとらなくてはならないものであった。
[1]フレキシブル棒体を曲げの硬いものにしなければならず、その堅さはフレキシブル棒体の長さが長いほど硬くしなければならないものであり、手で曲げるために強い力で曲げ無ければならない、手の痛みが強くなる、細かい曲げ細かい調節ができないものになってゆくというものであった。
すなわち、根本から離れた遠くに保持器具を支持できるのであるが、硬くて曲げ難いために操作性、使用感が大変悪いものになるという欠点を有するものであった。
[2]フレキシブル棒体の硬さが女性など非力・非弱な人の手で難をそれほど感じないで容易に曲げることができる軟らかいものとする場合は、フレキシブル棒体の長さをフレキシブル棒体の自重+保持器具の荷重で首垂れ現象が生じない短いものにしなければならないという欠点を有するものであった。
すなわち、軟らかくて曲げやすく操作性、使用感はよいのであるが、保持器具を根本から離れた遠くに支持することができない、短いフレキシブル棒体に限定されてしまうものであった。
【0006】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑みてなされたものであって、その目的は、手で曲げやすいとともに、曲げた状態が保持されるフレキシブル棒体を有し、その曲げやすさを損ねることなく横向き保持力の強いフレキシブル支持装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は次に述べるような構成となっている。
<請求項1記載の発明>
手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体と、
このフレキシブル棒体の内部あるいは外側に設けられた、該フレキシブル棒体の曲げによって一体となって曲がる形態で、かつ、横方向にのみ回転自在にないし回動自在に連結されてなる複数の駒部材からなっていて、横方向にのみ自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体と、
前記フレキシブル棒体および前記横向き曲がり体あるいはいずれか一方の根本側を固定してなる支持体とからなることを特徴とするフレキシブル支持装置である。
支持体によるフレキシブル棒体あるいは横向き曲がり体の支持は、支持体が直接的に支持する形態も、他の部材を介して間接的に支持する形態のいずれも技術的範疇に含むものである。
「支持体」には、付勢力クリップ、ねじ締めクリップ、プレート体、棒体、支柱体、ベッドの手すり、机上に立設された壁、家の壁、柱など多様なものがある。
「横方向にのみ自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体」とは、下方には曲がらないあるいは折れない支持形態ということである。例えば、水平向き曲がり形態に支持する、略水平向き曲がり形態に支持する、斜め水平向き曲がり形態に支持する、一部あるいは全体が上向き湾曲水平向き曲がり形態に支持する、下向き湾曲水平向き曲がり形態に支持するなど多様な横向き曲がり形態が含まれるものである。
<請求項2記載の発明>
横向き曲がり体の先端より突出したフレキシブル棒体により形成された、上下横方向に自在に曲げることができる自在曲げ部分を設けてなることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル支持装置である。
<請求項3記載の発明>
横向き曲がり体の先端側あるいは該横向き曲がり体の適宜な部位にフレキシブル棒体が固定部によって固定され、該固定部から支持体に向かうフレキシブル棒体部分からなる捩れない部分が形成され、該捩れない部分が自在曲げ部分の曲げ操作によっては捩れないようにしてなることを特徴とする請求項2記載のフレキシブル支持装置である。
<請求項4記載の発明>
支持体と、
この支持体に横方向にのみ回転自在ないし回動自在に設けられた、一本の棒部材からなるあるいは複数本の棒部材を連結して形成された横向き曲がり体と、
この横向き曲がり体の先端側に回らないように取り付けられた、手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体とからなることを特徴とするフレキシブル支持装置である。
<請求項5記載の発明>
横向き曲がり体の回転ないし回動が、摩擦抵抗や凸凹噛み合わせ抵抗などの抵抗を有する抵抗回転ないし抵抗回動であり、前記抵抗によって前記横向き曲がり形態に力を加えない状態では、その状態が保持される形態であることを特徴とする請求項4記載のフレキシブル支持装置である。
<請求項6記載の発明>
フレキシブル棒体の先端側に電灯が設けられてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置。
<請求項7記載の発明>
フレキシブル棒体の先端側に先端クリップ設けられてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置。
<請求項8記載の発明>
支持体がクリップ型支持体であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置である。
<請求項9記載の発明>
支持体正面に対して水平回動あるいは水平回転させることができるとともに直角方向の2箇所に位置を固定することができる向き変え体が該支持体正面に設けられ、前記向き変え体にフレキシブル棒体および横向き曲がり体あるいはいずれか一方の根本側を固定してなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のフレキシブル装置である。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体と、
このフレキシブル棒体の内部あるいは外側に設けられた、該フレキシブル棒体の曲げによって一体となって曲がる形態で、かつ、横方向にのみ回転自在にないし回動自在に連結されてなる複数の駒部材からなっていて、横方向にのみ自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体と、
前記フレキシブル棒体および横向き曲がり体あるいはいずれか一方の根本側を固定してなる支持体とからなることを特徴とするフレキシブル支持装置であるので、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、フレキシブル棒体の横向き曲がり体が設けられた部分(全部もあるし、一部もある)は横方向には自在に曲りその曲りが保持されるが下方には曲がらない形態を実現するという効果を奏する。
これによって、フレキシブル棒体の横向き保持力が実質的に強められた状態が形成されるので、フレキシブル棒体の硬さ軟らかさを変えないで、あるはより軟らかくして、該フレキシブル棒体を長いものにしても、フレキシブル棒体の自重+保持器具の荷重によって首垂れ現象が生じ難い、操作性と器具保性のよいフレキシブル支持装置を実現する。よって、同じフレキシブル棒体を使用したものにおいては、従来のものでは保持できなかった重量のある器具をその先端側に保持することを実現するものである。
また、フレキシブル棒体は手で曲げた状態が保持されるものであるので、横向き曲がり体の首曲げ(首振り)は人の手で曲げる際にほとんど抵抗を感じない、ないし気にならない無抵抗なものでもよいという効果を奏するものである。すなわち、横向き曲がり体の曲がりを抵抗曲がり形態とするための特別な仕組み(例えば摩擦部材の使用)が無くても良いものであり、その分コスト軽減を実現するものである。
また、横向き曲がり体の長さによって、該横向き曲がり体より先のフレキシブル棒体部分はどの方向にでも自在にまげられる自在曲げ部分を形成し、その自在曲げ部分の長さや軟らかさを使用目的に適したものにできるという効果を奏する。
<請求項2記載の発明の効果>
横向き曲がり体の先端より突出したフレキシブル棒体により形成された、上下横方向に自在に曲げることができる自在曲げ部分を設けてなることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル支持装置であるので請求項1に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、横向き曲がり体部分が横方向にのみ抵抗回転ないし抵抗回動するとともに、横向き曲がり体の無いフレキシブル棒体部分である自在曲げ部分は上下横向きに自在に曲げることができるという効果を奏する。これによって先端側で細かい位置調節を可能にできるフレキシブル支持装置を実現するものである。
また、横向き曲がり体の長さをより長くしても、自在に曲がる部分は自在曲げ部分であるので、より長いフレキシブル支持装置を実現するという効果を奏する。
<請求項3記載の発明>
横向き曲がり体の先端側あるいは該横向き曲がり体の適宜な部位にフレキシブル棒体が固定部によって固定され、該固定部から支持体に向かうフレキシブル棒体部分からなる捩れない部分が形成され、該捩れない部分が自在曲げ部分の曲げ操作によっては捩れないようにしてなることを特徴とする請求項2記載のフレキシブル支持装置であるので、請求項2に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、自在曲げ部分の保持力を強いものにできる、あるいは逆に、フレキシブル棒体を曲げやすいものにできるという効果を奏する。
<請求項4記載の発明の効果>
支持体と、
この支持体に横方向にのみ回転自在ないし回動自在に設けられた、一本の棒部材からなるあるいは複数本の棒部材を連結して形成された横向き曲がり体と、
この横向き曲がり体の先端側に回らないように取り付けられた、手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体とからなることを特徴とするフレキシブル支持装置であるので、このような構成としても請求項1、2、3いずれかに記載の発明と同様な効果を奏するとともに次に述べるような効果を奏する。
すなわち、軸方向に回らない横向き曲がり体が棒部材からなるとともに、その先端にフレキシブル棒体を回らないように取り付けた(非回転固定)形態であるので、フレキシブル棒体の長さが短い分だけ根本への負荷が少なくなり、ねじれ(捩れ)に強いフレキシブル棒体とすることができ、あるいは逆により曲げやすい(軟らかい)フレキシブル棒体にできるという効果を奏する。
<請求項5記載の発明の効果>
横向き曲がり体の回転ないし回動が、摩擦抵抗や凸凹噛み合わせ抵抗などの抵抗を有する抵抗回転ないし抵抗回動であり、前記抵抗によって前記横向き曲がり形態に力を加えない状態では、その状態が保持される形態であることを特徴とする請求項4記載のフレキシブル支持装置であるので、このような構成としても請求項1〜4いずれかに記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項6記載の発明の効果>
フレキシブル棒体の先端側に電灯が設けられてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置であるので、このような構成としても請求項1〜5いずれかに記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項7記載の発明の効果>
フレキシブル棒体の先端側に先端クリップ設けられてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置であるので、このような構成としても請求項1〜6いずれかに記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、先端クリップによって多様な部材を挟持することができるという効果を奏する。
<請求項8記載の発明の効果>
支持体がクリップ型支持体であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置であるので、このような構成としても請求項1〜7いずれかに記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、フレキシブル支持装置をベッドの縁手すり、机の縁など多様な箇所にセットすることができるとともに、着脱自在であるので、位置替えが素早く容易にできるという効果を奏する。
<請求項9記載の発明>
支持体正面に対して水平回動あるいは水平回転させることができるとともに直角方向の2箇所に位置を固定することができる向き変え体が該支持体正面に設けられ、前記向き変え体にフレキシブル棒体および横向き曲がり体あるいはいずれか一方の根本側を固定してなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のフレキシブル装置であるので、請求項1〜8のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、支持体の向きを90度変えた場合、向き変え体を90度回しその位置を固定することにより、横向き曲がり体の横方向にのみ曲がる(下方向には曲がらないということ)という横向き曲がり形態は実現できるという効果を奏する。これは例えば、支持体がクリップである場合ベッドの枠に横向きに取りつけることも縦向きに取りつけることも可能にできることを実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例1の斜視図および横向き曲がり体の部分側面図。
【図2】本発明の実施例1の根本部分の断面図(上図)およびフレキシブル棒体のねじ部の正面図(下図)。
【図3】本発明の実施例2の斜視図。
【図4】本発明の実施例3の平面図および横向き曲がり体の部分拡大側面図。
【図5】本発明の実施例4の側面図および横向き曲がり体の部分拡大平面図。
【図6】本発明の実施例5の側面図および横向き曲がり体の部分拡大平面図。
【図7】本発明の実施例6の側面図および横向き曲がり体の部分拡大平面図。
【図8】本発明の実施例7の側面図。
【図9】本発明の実施例8の側面図。
【図10】本発明の実施例9の支持体の取付が上向きの場合の使用形態を示す正面図および側面図。
【図11】本発明の実施例9の支持体の取付が横向きの場合の使用形態を示す正面図および側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に示す本発明の実施例を説明する。但し、本発明をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、後述する実施例の説明に当たっては、前述した実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【実施例1】
【0011】
図1、図2に示す本発明を実施するための実施例1において1はフレキシブル支持装置であって、
このフレキシブル支持装置1は、
一対の挟持板をスプリングによって締め付勢してなる付勢挟持クリップである支持体2と、
この支持体2の側面に根本側(一方側)を固定支持されてなる手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持される金属製部材を螺旋形態で巻き中空棒体としたフレキシブル棒体3、このフレキシブル棒体3の内部に該フレキシブル棒体3の曲げによって一体となって曲がる、横方向にのみ回転自在にないし回動自在にピン5によって連結されてなる複数の駒部材4からなっていて、横方向にのみに自在に向きを曲げことができる横向き曲がり体6とからなるフレキシブル体7と、
フレキシブル棒体3の先端側(他方側)の側に設けられた電灯8とからなっている。
【0012】
支持体2にはフレキシブル棒体3のねじ部10が通されるねじ部通し孔13が設けられ、このねじ部通し孔13にねじ部10が通され突き出して、そのねじ部10の突き出した部分にナット31を螺合させ固定されている。
フレキシブル棒体3の根本には該フレキシブル棒体3の中空部分と連絡する後尾側が塞がれた塞ぎ壁12としてなる中空体からなり、かつ、外周面に雄ねじを螺刻してなるねじ部10が設けられ、塞ぎ壁12には四角形の通し孔11が開けられ、この通し孔11にはフレキシブル棒体3に収納されている横向き曲がり体6の最終の駒部材4の尻部分21が嵌り溶接9により回らないように固定されている。
ナット31は支持体2の凹み16に嵌り回転しないように固定され(支持体2が金属の場合はナットを凹み16無しの支持体2に溶接するのもよい)、ナット2にねじ部10を溶接によって固定するのもよい。また、ナット2は支持体2に固定されずフリーでねじ部10に螺合され、ねじ部10とナット2で支持体を締め付け挟持する形態で固定されてなるものもよい(この場合は凹み16は必要ない)。
横向き曲がり体6の横曲がり(横振り)は略水平横曲がり形態とするのが好ましい。
横向き曲がり体6の横曲がりは、一方向のみとするのも良い。すなわち、横向き曲がり体6略真っ直ぐな棒状体から一方の横向きには向きを曲げる(振る)ことができるが、他方方向には棒状体から曲げることができない形態とするのも本発明の技術的範疇に含まれるものである。
【0013】
横向き曲がり体6の長さはフレキシブル棒体3よりも少し短めとなっているが、同じ長さにしてフレキシブル棒体3全部が横方向(略水平方向が好ましい)にみに曲がるようにするのもよい。
横向き曲がり体6そのものは、自転車のローラチェーンのように手で曲げ操作する感じ方では抵抗を感じないものである。すなわち、フレキシブル体7の曲げ抵抗は略フレキシブル棒体3だけの抵抗であり、横向き曲がり体6の横曲げ抵抗は操作上は殆ど負荷とは感じない程度のものである。
フレキシブル棒体の材質はステンレスや鉄材などの金属製のもの、合成樹脂製部材のものなど多様なものがあり、また、そのフレキシブル形態も、螺旋状に金属製細プレートが巻かれてなる形態、多数の駒部材が擦り抵抗形態で連結されている形態、針金部材などの自在に曲げてその曲げが保持されず部材など多様なものがある。
【実施例2】
【0014】
図3に示す本発明の実施例2において前記実施例1と主に異なる点は、横向き曲がり体6をフレキシブル棒体3の3分の1程度の長さとしてその部分を横向き曲げ部分14とし、横向き曲がり体6より先のフレキシブル棒体3部分が自在曲げ部分15となしてどの方向にでも自在にまげることができるようにされ、フレキシブル棒体3の先端には電灯8に変えて主に医療点滴用のチューブ(図示せず)を受け支持する凹み受け部位17を有する棒部材を曲げ形成したないし樹脂成形した内開口枠形態の受け支持部18が設けられ、フレキシブル棒体3の上部にチューブを受け支持する一部開口を有するリング形態の受け部材19が適当な間隔で複数設けてなるフレキシブル支持装置20を形成した点にある。
受け部材19はフレキシブル棒体3の下部に下げたフック形態のものもよい。
【実施例3】
【0015】
図4に示す実施例3において前記実施例1と主に異なる点は、支持体をプレート形態ないし棒形態の支持体22とし、横向き曲がり体を自転車の駆動チェーンと同じような形態のローラチェーンとし、かつ、その長さをフレキシブル棒体3の3分の1程度の長さとしてなる横向き曲がり体23とし、横向き曲がり体23部分を横向き曲げ部分14とし、横向き曲がり体23より先のフレキシブル棒体3部分が上下横方向に自在曲げることができる自在曲げ部分15となしてどの方向にでも自在にまげることができるようにされたフレキシブル支持装置24を形成した点にある。
横向き曲がり体23は、二つのピン孔(図示せず)を有する内プレート25a、25bの間にブッシュ(図示せず)を内蔵したローラ26a、26bを挟んだ形態で一体化されてなる内リンクからなる内駒27と、ピン孔およびブッシュに通される二本のピン30a、30bを有する外リンクからなるピン付き外駒28と、隣会う内駒27と内駒27の間にその一部に被さるように位置して、一つのピン孔にそれぞれピンを通して該隣会う内駒27と内駒27を連結した状態で、ピン付き外駒28の対抗側でピン孔を突き抜けた該ピン付き外駒28のピン部分を通す二つのピン孔(図示せず)を有する外プレートからなる外駒29とからなっている。
本実施例においては、フレキシブル棒体3の3分の1程度の長さとしてなる横向き曲がり体23としているが、これは、図4で見た場合のながさであり、このような長さ比率もあるが、フレキシブル棒体の曲がり硬さや使用目的によってその比率、長さは多様な比率、長さが適宜選ばれるものである。要は、横向き曲がり体の先端からフレキシブル棒体が突出し、その突出部分が上下横方向に自在曲げることができる自在曲げ部分を形成しており、該自在曲げ部分は使用目的、フレキシブル棒体の曲げ硬さなどによって、適宜な長さが採用されるものである。
【実施例4】
【0016】
図5に示す実施例4において33はフレキシブル支持装置であって、このフレキシブル支持装置33は、
付勢挟持クリップである支持体2と、
この支持体2の側面に根本側(一方側)を固定してなる手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体3、このフレキシブル棒体3の外に該フレキシブル棒体3の一部を収納するように設けられた、該フレキシブル棒体3の曲げによって一体となって横方向のみに自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体34とからなるフレキシブル体35と、
フレキシブル棒体3の先端側(他方側)の側に設けられたクリップ37(本実施例では医療用に吸入器36を挟持保持しているが、挟持するものは何でもよい)とからなっている。
横向き曲がり体34は、プレート39a、39bを二枚の側面プレート40a、40bで連結一体化してなる大駒41と、プレート39a、39bを二枚の側面プレート40c、40dで連結一体化してなる該大駒41より上下幅の狭い小駒42と、大駒41と小駒42を交互にピン43で回転自在ないし回動自在に連結した構成となっている。
横向き曲がり体34の長さはフレキシブル棒体3の長さの半分程度で、自在曲げ部分15が形成されている。
また、大駒41、小駒42のいずれか一方の側面は設けない、2枚プレートのみからなる駒とするのもよい。
フレキシブル棒体は無垢材、複合材を含む非中空のものでもよい。
本実施例では横向き曲がり体34の先端側は開放されていて、フレキシブル棒体3は横向き曲がり体34の先端側においては該横向き曲がり体34側が捩れないようには固定されていないので、自在曲げ部分15の曲げ操作の際や荷重によって捩れるものである。しかるに、よりいっそうの自在曲げ部分15の横向き支持力を強くしたい場合は、横向き曲がり体34の先端側でフレキシブル棒体3を、締め付ける、点溶接するなどでよって固定し、それより奥側のフレキシブル棒体3部分は捩れないようにする構成とするのがよい。
【実施例5】
【0017】
図6に示す実施例5において46はフレキシブル支持装置であって、このフレキシブル支持装置46は、ベース47、このベース47の端方に立設された支持体である立設体48(プレート体や棒体からなる)とからなる支持体49と、この支持体49の根本側(一方側)を側面に固定してなる手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体3、このフレキシブル棒体3の下部に設けられた、該フレキシブル棒体3の曲げによって一体となって曲がる、横方向のみに自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体50とからなるフレキシブル体51と、フレキシブル棒体3の先端側(他方側)の側に設けられたクリップ37(本実施例では医療用に吸入器36を挟持保持している)と、支持体49の立設体48に立ち形態で設けられた主に点滴やカテーテルなどの管を支持するための立ち支持部材64とからなっている。
横向き曲がり体50はプレートからなる駒部材52がピン53によって横方向にのみ回動自在に複数連結された形態となっていて、根本側が支持体である立設体48の側面に固定されてフレキシブル棒体3の外下部(外上部でもよい)に位置され、且つ、駒部材52の一部(図では一つ置き)にリング部材、バンド部材、針金部材などの支持部材54a〜54dによって、フレキシブル棒体3を下から支持する(上部の場合は上から支持する)ようになっている。
横向き曲がり体50の先端側の54aないし54bのいずれかが、カシメ、接着、溶接、刺しピンなどやそれらの組み合わせなどによって、フレキシブル棒体3が固定された固定部55とされ、自在曲げ部分15を曲げても固定部55より根本側であるフレキシブル棒体3の横向き曲がり体50部分に位置する部分である捩れない部分56は捩れ(捻れ)ないようになっている。
このような固定部55というような構成とすることにより、自在曲げ部分15の保持力を強いものにできる、あるいは逆に、フレキシブル棒体3を曲げやすいものにできる。
また、支持部材54a〜54dの全てで、フレキシブル棒体3を固定してなる構成とするのも良い。
また、フレキシブル棒体3の根本側を支持体である立設体48に固定せず、横向き曲がり体50の中途に固定する構成もよい。
また、立ち支持部材には図6のように針金状部材を曲げて形成した立ち支持部材64のものに限られるものではなく、打抜形成したもの、射出成形により形成したもの、立設体48の一部として該立設体48と一体成形によるものなど多様な形態がある。また、立ち支持部材は本実施例のみではなく、本発明の実施例の全てに適用されるものである。
【実施例6】
【0018】
図7に示す実施例6において前記実施例5と主に異なる点は、フレキシブル体を、フレキシブル棒体3と、該フレキシブル棒体3を囲うように設けられた横向き曲がり体57とからなるフレキシブル体58としたフレキシブル支持装置59を形成した点にある。
横向き曲がり体57は、連結パーツ60により横方向にのみ回転自在ないし回動自在に連結された複数の駒63からなる駒連結体61a、61bがフレキシブル棒体3の両側面に位置され、駒連結体61a、61bの連結パーツ60同士がその上下部位を連結梁62によって連結されて、一本の横向きにのみ曲がる(下方には曲がらない)自在フレキシブル体を形成してなるものである。
フレキシブル棒体3の根本側を支持体49に固定し、横向き曲がり体57は支持体49に固定しないで、フレキシブル棒体3の根本側を1〜2cm程度あけて横向き曲がり体57の根本側と先端側をフレキシブル棒体3に確りと固定する形態もよい。このような形態とすることにより、横向き曲がり体57に下向きの強い荷重がかかった場合には、フレキシブル棒体3のフリー状態である根本側が曲がってくれるので、横向き曲がり体57が下方に曲がってしまうことが回避されるという安全性を実現する。
【実施例7】
【0019】
図8に示す実施例7において70はフレキシブル支持装置であって、このフレキシブル支持装置70は、支持体2と、この支持体2の一方の挟持板に一体成型によって一体的に形成設けられた、主に点滴やカテーテルなどの管を支持するための立ち支持部材65と、支持体2にボルト74(溶接、一体形成など他の方法でもよい)により取り付け固定されたコの字形態の棒材横向き支持部71と、この棒材横向き支持部71にボルト72(ピンでもよい)により支持され且つ締め付けられて横方向にのみ摩擦抵抗のある回動自在(回転自在でも良い)に設けられた、一本の棒部材からなる横向き曲がり体73(複数本の棒部材を連結して形成され、且つ、それぞれが摩擦抵抗のある回動形態とされた横向き曲がり体とするのもよい)と、この横向き曲がり体73の先端側に回らないように溶接、嵌合接着、ねじ螺合締め付けなどにより取り付けられた、手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体3と、フレキシブル棒体3の先端に軸方向に回動自在に設けられたクリップ37とからなっている。
本実施例では、クリップ37には、ベース75と、このベース75のから立ち上げた挟持首76と、この挟持首76の上部に設けられた皿部77とからなるトレー78が挟持している状態を示した。
立ち支持部材65の凹み向きは図では側面向きであるが、例えば一体成形上成型し易いなどの理由から正面向きとするのもよい。
【実施例8】
【0020】
図9に示す実施例8において前記実施例7と主に異なる点は、横向き曲がり体73に筒形態のスライド部材80を該横向き曲がり体73を通す形態で設けたフレキシブル支持装置81を形成した点にある。
スライド部材80にはボルト82が設けられ、このボルト82を緩めて横向き曲がり体73上をスライドさせ、ボルト82を締めて横向き曲がり体73上にその位置を固定するようになっている。
スライド部材80を図9下図のようにフレキシブル棒体3側にスライドさせることにより、フレキシブル棒体3がスライド部材80によりその部分が下がらないように支持されるので、フレキシブル棒体3および全体の横向き支持力がアップするのうにできる。
スライド部材80を図9下図ではライト84が挟持取り付けられている。
横向き曲がり体73の根本はコの字形態の横向き支持部85が設けられ、棒材横向き支持部71に下部ボルト86(ピンでもよい)により下部を回動自在に支持され、上部を締めボルト87により回動自在に支持されている。締めボルト87は指で摘み締め緩めることができ、その摩擦回動強さを調節することができるようになっている。
【実施例9】
【0021】
図10、図11に示す実施例9において前記実施例6と主に異なる点は、支持体をクリップ形態の支持体2とし、この支持体2の正面に対して水平回動あるいは水平回転させることができるとともに直角方向の2箇所に位置を固定することができる向き変え体90が該支持体2の正面に設けられ、この向き変え体90にフレキシブル棒体3と横向き曲がり体57とからなるフレキシブル体58がその根本側を固定してなるフレキシブル装置91を形成した点にある。
支持体2の正面には直角方向に2箇所のねじ穴92、93が設けられ、該ねじ穴92、93の交点には向き変え体90を回動自在あるいは回転自在に支持する軸受部94(軸部でもよい)が設けられ、該軸受部94に挿入ねじ締めされた軸97によって該向き変え体90を支持している。
向き変え体90の軸受部94に支持された部位を境に、一方の側にフレキシブル体58が設けられ、他方の側に回転自在に雄ねじ付摘み95が設けられ、該ボルト付つまみの雄ねじ部分98はねじ穴92、93に螺合させることができるようになっている。向き変え体90のフレキシブル体58が位置する背面には該向き変え体90が曲がるのと軸受部94への偏った負荷を阻止するための、支持体2の正面に当る突起96が設けられている。99はベッドの縁枠部分99である。
支持体2を上向き(図10)あるいは下向き取りつけ形態では、ねじ穴92に雄ねじ付摘み95の雄ねじ部分98を螺合し向き変え体90は雄ねじ付摘み95が上側でフレキシブル体58が下側となる垂直形態姿勢に固定して使用する。
支持体2を横向き(図11)取りつけ形態では、ねじ穴93に雄ねじ付摘み95の雄ねじ部分98を螺合し向き変え体90は雄ねじ付摘み95が上側でフレキシブル体58が下側となる垂直形態姿勢に固定して使用する。
すなわち、支持体2の向きを変える毎にねじ穴92あるいはねじ穴93から雄ねじ部分98をはずし、向き変え体90を90度回しねじ穴93あるいはねじ穴92に雄ねじ部分98を螺合して、向き変え体90を垂直姿勢に固定する。
ねじ穴92、93は単なる穴でもよく、この場合は雄ねじ付摘み95は雄ねじで在る必要はなく、移動可能とされたピンでよい。
また、立ち支持部材64は、向き変え体90と一体的に成型された形態のものでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明は主に電灯フレキシブル支持装置、卓上フレキシブル支持装置、キッチン用具フレキシブル支持装置、医療器具支持装置などの器具や用具を支持する装置を製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【0023】
1:フレキシブル支持装置、
2:支持体、
3:フレキシブル棒体、
4:駒部材、
5:ピン、
6:横向き曲がり体、
7:フレキシブル体、
8:電灯、
9:溶接、
10:ねじ部、
11:通し孔、
12:塞ぎ壁、
13:ねじ部通し孔、
14:横向き曲げ部分、
15:自在曲げ部分、
16:凹み、
17:凹み受け部位、
18:受け支持部、
19:受け部材、
20:フレキシブル支持装置、
21:尻部分、
22:支持体、
23:横向き曲がり体、
24:フレキシブル支持装置、
25a、25b:内プレート、
26a、26b:ローラ、
27:内駒、
28:ピン付き外駒、
29:外駒、
30a、30b:ピン、
31:ナット、
33:フレキシブル支持装置、
34:横向き曲がり体、
35:フレキシブル体、
36:吸入器、
37:クリップ、
39a、39b:プレート、
40a、40b、40c、40d:側面プレート、
41:大駒、
42:小駒、
43:ピン、
46:フレキシブル支持装置、
47:ベース、
48:立設体、
49:支持体、
50:横向き曲がり体、
51:フレキシブル体、
52:駒部材、
53:ピン、
54a〜54d:支持部材、
55:固定部、
56:捩れない部分、
57:横向き曲がり体、
58:フレキシブル体、
59:フレキシブル支持装置、
60:連結パーツ、
61a、61b:駒連結体、
62:連結梁、
63:駒、
64:立ち支持部材、
65:立ち支持部材、
70:フレキシブル支持装置、
71:棒材横向き支持部、
72:ボルト、
73:横向き曲がり体、
74:ボルト、
75:ベース、
76:挟持首、
77:皿部、
78:トレー、
80:スライド部材、
81:フレキシブル支持装置、
82:ボルト、
84:ライト、
85:横向き支持部、
86:下部ボルト、
87:締めボルト、
90:向き変え体、
91:フレキシブル装置、
92:ねじ穴、
93:ねじ穴、
94:軸受部、
95:雄ねじ付摘み、
97:軸、
96:突起、
98:雄ねじ部分、
99:ベッドの縁枠部分。
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療器具、キッチン用具、事務用品、電灯などの用具や器具を横支持するフレキシブル支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
(1)従来、ベッドや布団にはさみ込んだ状態とするA字型の支持台と、この支持台の端方に立ち上げられるように設けられた手で自在に曲げることができるとともに、曲げた状態が保持されるフレキシブル棒体(フレキシブルな蛇腹管)と、このフレキシブル棒体の先端に設けた吸入器を支持するC字型のホルダー部とからなる医療用器支持具が知られている。(例えば特許文献1)
(2)また、手で自在に曲げることができるとともに、曲げた状態が保持されるフレキシブル棒体(自在(フレキシブル)支持体)の一方の側に電灯(灯具)が設けられ、他方の側にクリップ(挟持部材)が設けられてなる照明器具が知られている。(例えば特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−24444号公報
【特許文献2】実用新案登録第3099400号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した特許文献1、特許文献2の技術にあっては、フレキシブル棒体の自重+保持器具(特許文献1にあっては吸入器、特許文献2にあっては電灯が該当)の重量が、フレキシブル棒体の横向き状態保持力を超えた場合には、フレキシブル棒体の根本側からの首垂れ現象(ねじれ首垂れ現象も含む)るので、この首垂れ現象を生じないようにするためには以下のような方法をとらなくてはならないものであった。
[1]フレキシブル棒体を曲げの硬いものにしなければならず、その堅さはフレキシブル棒体の長さが長いほど硬くしなければならないものであり、手で曲げるために強い力で曲げ無ければならない、手の痛みが強くなる、細かい曲げ細かい調節ができないものになってゆくというものであった。
すなわち、根本から離れた遠くに保持器具を支持できるのであるが、硬くて曲げ難いために操作性、使用感が大変悪いものになるという欠点を有するものであった。
[2]フレキシブル棒体の硬さが女性など非力・非弱な人の手で難をそれほど感じないで容易に曲げることができる軟らかいものとする場合は、フレキシブル棒体の長さをフレキシブル棒体の自重+保持器具の荷重で首垂れ現象が生じない短いものにしなければならないという欠点を有するものであった。
すなわち、軟らかくて曲げやすく操作性、使用感はよいのであるが、保持器具を根本から離れた遠くに支持することができない、短いフレキシブル棒体に限定されてしまうものであった。
【0006】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑みてなされたものであって、その目的は、手で曲げやすいとともに、曲げた状態が保持されるフレキシブル棒体を有し、その曲げやすさを損ねることなく横向き保持力の強いフレキシブル支持装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は次に述べるような構成となっている。
<請求項1記載の発明>
手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体と、
このフレキシブル棒体の内部あるいは外側に設けられた、該フレキシブル棒体の曲げによって一体となって曲がる形態で、かつ、横方向にのみ回転自在にないし回動自在に連結されてなる複数の駒部材からなっていて、横方向にのみ自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体と、
前記フレキシブル棒体および前記横向き曲がり体あるいはいずれか一方の根本側を固定してなる支持体とからなることを特徴とするフレキシブル支持装置である。
支持体によるフレキシブル棒体あるいは横向き曲がり体の支持は、支持体が直接的に支持する形態も、他の部材を介して間接的に支持する形態のいずれも技術的範疇に含むものである。
「支持体」には、付勢力クリップ、ねじ締めクリップ、プレート体、棒体、支柱体、ベッドの手すり、机上に立設された壁、家の壁、柱など多様なものがある。
「横方向にのみ自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体」とは、下方には曲がらないあるいは折れない支持形態ということである。例えば、水平向き曲がり形態に支持する、略水平向き曲がり形態に支持する、斜め水平向き曲がり形態に支持する、一部あるいは全体が上向き湾曲水平向き曲がり形態に支持する、下向き湾曲水平向き曲がり形態に支持するなど多様な横向き曲がり形態が含まれるものである。
<請求項2記載の発明>
横向き曲がり体の先端より突出したフレキシブル棒体により形成された、上下横方向に自在に曲げることができる自在曲げ部分を設けてなることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル支持装置である。
<請求項3記載の発明>
横向き曲がり体の先端側あるいは該横向き曲がり体の適宜な部位にフレキシブル棒体が固定部によって固定され、該固定部から支持体に向かうフレキシブル棒体部分からなる捩れない部分が形成され、該捩れない部分が自在曲げ部分の曲げ操作によっては捩れないようにしてなることを特徴とする請求項2記載のフレキシブル支持装置である。
<請求項4記載の発明>
支持体と、
この支持体に横方向にのみ回転自在ないし回動自在に設けられた、一本の棒部材からなるあるいは複数本の棒部材を連結して形成された横向き曲がり体と、
この横向き曲がり体の先端側に回らないように取り付けられた、手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体とからなることを特徴とするフレキシブル支持装置である。
<請求項5記載の発明>
横向き曲がり体の回転ないし回動が、摩擦抵抗や凸凹噛み合わせ抵抗などの抵抗を有する抵抗回転ないし抵抗回動であり、前記抵抗によって前記横向き曲がり形態に力を加えない状態では、その状態が保持される形態であることを特徴とする請求項4記載のフレキシブル支持装置である。
<請求項6記載の発明>
フレキシブル棒体の先端側に電灯が設けられてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置。
<請求項7記載の発明>
フレキシブル棒体の先端側に先端クリップ設けられてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置。
<請求項8記載の発明>
支持体がクリップ型支持体であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置である。
<請求項9記載の発明>
支持体正面に対して水平回動あるいは水平回転させることができるとともに直角方向の2箇所に位置を固定することができる向き変え体が該支持体正面に設けられ、前記向き変え体にフレキシブル棒体および横向き曲がり体あるいはいずれか一方の根本側を固定してなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のフレキシブル装置である。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体と、
このフレキシブル棒体の内部あるいは外側に設けられた、該フレキシブル棒体の曲げによって一体となって曲がる形態で、かつ、横方向にのみ回転自在にないし回動自在に連結されてなる複数の駒部材からなっていて、横方向にのみ自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体と、
前記フレキシブル棒体および横向き曲がり体あるいはいずれか一方の根本側を固定してなる支持体とからなることを特徴とするフレキシブル支持装置であるので、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、フレキシブル棒体の横向き曲がり体が設けられた部分(全部もあるし、一部もある)は横方向には自在に曲りその曲りが保持されるが下方には曲がらない形態を実現するという効果を奏する。
これによって、フレキシブル棒体の横向き保持力が実質的に強められた状態が形成されるので、フレキシブル棒体の硬さ軟らかさを変えないで、あるはより軟らかくして、該フレキシブル棒体を長いものにしても、フレキシブル棒体の自重+保持器具の荷重によって首垂れ現象が生じ難い、操作性と器具保性のよいフレキシブル支持装置を実現する。よって、同じフレキシブル棒体を使用したものにおいては、従来のものでは保持できなかった重量のある器具をその先端側に保持することを実現するものである。
また、フレキシブル棒体は手で曲げた状態が保持されるものであるので、横向き曲がり体の首曲げ(首振り)は人の手で曲げる際にほとんど抵抗を感じない、ないし気にならない無抵抗なものでもよいという効果を奏するものである。すなわち、横向き曲がり体の曲がりを抵抗曲がり形態とするための特別な仕組み(例えば摩擦部材の使用)が無くても良いものであり、その分コスト軽減を実現するものである。
また、横向き曲がり体の長さによって、該横向き曲がり体より先のフレキシブル棒体部分はどの方向にでも自在にまげられる自在曲げ部分を形成し、その自在曲げ部分の長さや軟らかさを使用目的に適したものにできるという効果を奏する。
<請求項2記載の発明の効果>
横向き曲がり体の先端より突出したフレキシブル棒体により形成された、上下横方向に自在に曲げることができる自在曲げ部分を設けてなることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル支持装置であるので請求項1に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、横向き曲がり体部分が横方向にのみ抵抗回転ないし抵抗回動するとともに、横向き曲がり体の無いフレキシブル棒体部分である自在曲げ部分は上下横向きに自在に曲げることができるという効果を奏する。これによって先端側で細かい位置調節を可能にできるフレキシブル支持装置を実現するものである。
また、横向き曲がり体の長さをより長くしても、自在に曲がる部分は自在曲げ部分であるので、より長いフレキシブル支持装置を実現するという効果を奏する。
<請求項3記載の発明>
横向き曲がり体の先端側あるいは該横向き曲がり体の適宜な部位にフレキシブル棒体が固定部によって固定され、該固定部から支持体に向かうフレキシブル棒体部分からなる捩れない部分が形成され、該捩れない部分が自在曲げ部分の曲げ操作によっては捩れないようにしてなることを特徴とする請求項2記載のフレキシブル支持装置であるので、請求項2に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、自在曲げ部分の保持力を強いものにできる、あるいは逆に、フレキシブル棒体を曲げやすいものにできるという効果を奏する。
<請求項4記載の発明の効果>
支持体と、
この支持体に横方向にのみ回転自在ないし回動自在に設けられた、一本の棒部材からなるあるいは複数本の棒部材を連結して形成された横向き曲がり体と、
この横向き曲がり体の先端側に回らないように取り付けられた、手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体とからなることを特徴とするフレキシブル支持装置であるので、このような構成としても請求項1、2、3いずれかに記載の発明と同様な効果を奏するとともに次に述べるような効果を奏する。
すなわち、軸方向に回らない横向き曲がり体が棒部材からなるとともに、その先端にフレキシブル棒体を回らないように取り付けた(非回転固定)形態であるので、フレキシブル棒体の長さが短い分だけ根本への負荷が少なくなり、ねじれ(捩れ)に強いフレキシブル棒体とすることができ、あるいは逆により曲げやすい(軟らかい)フレキシブル棒体にできるという効果を奏する。
<請求項5記載の発明の効果>
横向き曲がり体の回転ないし回動が、摩擦抵抗や凸凹噛み合わせ抵抗などの抵抗を有する抵抗回転ないし抵抗回動であり、前記抵抗によって前記横向き曲がり形態に力を加えない状態では、その状態が保持される形態であることを特徴とする請求項4記載のフレキシブル支持装置であるので、このような構成としても請求項1〜4いずれかに記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項6記載の発明の効果>
フレキシブル棒体の先端側に電灯が設けられてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置であるので、このような構成としても請求項1〜5いずれかに記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項7記載の発明の効果>
フレキシブル棒体の先端側に先端クリップ設けられてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置であるので、このような構成としても請求項1〜6いずれかに記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、先端クリップによって多様な部材を挟持することができるという効果を奏する。
<請求項8記載の発明の効果>
支持体がクリップ型支持体であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置であるので、このような構成としても請求項1〜7いずれかに記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、フレキシブル支持装置をベッドの縁手すり、机の縁など多様な箇所にセットすることができるとともに、着脱自在であるので、位置替えが素早く容易にできるという効果を奏する。
<請求項9記載の発明>
支持体正面に対して水平回動あるいは水平回転させることができるとともに直角方向の2箇所に位置を固定することができる向き変え体が該支持体正面に設けられ、前記向き変え体にフレキシブル棒体および横向き曲がり体あるいはいずれか一方の根本側を固定してなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のフレキシブル装置であるので、請求項1〜8のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、支持体の向きを90度変えた場合、向き変え体を90度回しその位置を固定することにより、横向き曲がり体の横方向にのみ曲がる(下方向には曲がらないということ)という横向き曲がり形態は実現できるという効果を奏する。これは例えば、支持体がクリップである場合ベッドの枠に横向きに取りつけることも縦向きに取りつけることも可能にできることを実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例1の斜視図および横向き曲がり体の部分側面図。
【図2】本発明の実施例1の根本部分の断面図(上図)およびフレキシブル棒体のねじ部の正面図(下図)。
【図3】本発明の実施例2の斜視図。
【図4】本発明の実施例3の平面図および横向き曲がり体の部分拡大側面図。
【図5】本発明の実施例4の側面図および横向き曲がり体の部分拡大平面図。
【図6】本発明の実施例5の側面図および横向き曲がり体の部分拡大平面図。
【図7】本発明の実施例6の側面図および横向き曲がり体の部分拡大平面図。
【図8】本発明の実施例7の側面図。
【図9】本発明の実施例8の側面図。
【図10】本発明の実施例9の支持体の取付が上向きの場合の使用形態を示す正面図および側面図。
【図11】本発明の実施例9の支持体の取付が横向きの場合の使用形態を示す正面図および側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に示す本発明の実施例を説明する。但し、本発明をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、後述する実施例の説明に当たっては、前述した実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【実施例1】
【0011】
図1、図2に示す本発明を実施するための実施例1において1はフレキシブル支持装置であって、
このフレキシブル支持装置1は、
一対の挟持板をスプリングによって締め付勢してなる付勢挟持クリップである支持体2と、
この支持体2の側面に根本側(一方側)を固定支持されてなる手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持される金属製部材を螺旋形態で巻き中空棒体としたフレキシブル棒体3、このフレキシブル棒体3の内部に該フレキシブル棒体3の曲げによって一体となって曲がる、横方向にのみ回転自在にないし回動自在にピン5によって連結されてなる複数の駒部材4からなっていて、横方向にのみに自在に向きを曲げことができる横向き曲がり体6とからなるフレキシブル体7と、
フレキシブル棒体3の先端側(他方側)の側に設けられた電灯8とからなっている。
【0012】
支持体2にはフレキシブル棒体3のねじ部10が通されるねじ部通し孔13が設けられ、このねじ部通し孔13にねじ部10が通され突き出して、そのねじ部10の突き出した部分にナット31を螺合させ固定されている。
フレキシブル棒体3の根本には該フレキシブル棒体3の中空部分と連絡する後尾側が塞がれた塞ぎ壁12としてなる中空体からなり、かつ、外周面に雄ねじを螺刻してなるねじ部10が設けられ、塞ぎ壁12には四角形の通し孔11が開けられ、この通し孔11にはフレキシブル棒体3に収納されている横向き曲がり体6の最終の駒部材4の尻部分21が嵌り溶接9により回らないように固定されている。
ナット31は支持体2の凹み16に嵌り回転しないように固定され(支持体2が金属の場合はナットを凹み16無しの支持体2に溶接するのもよい)、ナット2にねじ部10を溶接によって固定するのもよい。また、ナット2は支持体2に固定されずフリーでねじ部10に螺合され、ねじ部10とナット2で支持体を締め付け挟持する形態で固定されてなるものもよい(この場合は凹み16は必要ない)。
横向き曲がり体6の横曲がり(横振り)は略水平横曲がり形態とするのが好ましい。
横向き曲がり体6の横曲がりは、一方向のみとするのも良い。すなわち、横向き曲がり体6略真っ直ぐな棒状体から一方の横向きには向きを曲げる(振る)ことができるが、他方方向には棒状体から曲げることができない形態とするのも本発明の技術的範疇に含まれるものである。
【0013】
横向き曲がり体6の長さはフレキシブル棒体3よりも少し短めとなっているが、同じ長さにしてフレキシブル棒体3全部が横方向(略水平方向が好ましい)にみに曲がるようにするのもよい。
横向き曲がり体6そのものは、自転車のローラチェーンのように手で曲げ操作する感じ方では抵抗を感じないものである。すなわち、フレキシブル体7の曲げ抵抗は略フレキシブル棒体3だけの抵抗であり、横向き曲がり体6の横曲げ抵抗は操作上は殆ど負荷とは感じない程度のものである。
フレキシブル棒体の材質はステンレスや鉄材などの金属製のもの、合成樹脂製部材のものなど多様なものがあり、また、そのフレキシブル形態も、螺旋状に金属製細プレートが巻かれてなる形態、多数の駒部材が擦り抵抗形態で連結されている形態、針金部材などの自在に曲げてその曲げが保持されず部材など多様なものがある。
【実施例2】
【0014】
図3に示す本発明の実施例2において前記実施例1と主に異なる点は、横向き曲がり体6をフレキシブル棒体3の3分の1程度の長さとしてその部分を横向き曲げ部分14とし、横向き曲がり体6より先のフレキシブル棒体3部分が自在曲げ部分15となしてどの方向にでも自在にまげることができるようにされ、フレキシブル棒体3の先端には電灯8に変えて主に医療点滴用のチューブ(図示せず)を受け支持する凹み受け部位17を有する棒部材を曲げ形成したないし樹脂成形した内開口枠形態の受け支持部18が設けられ、フレキシブル棒体3の上部にチューブを受け支持する一部開口を有するリング形態の受け部材19が適当な間隔で複数設けてなるフレキシブル支持装置20を形成した点にある。
受け部材19はフレキシブル棒体3の下部に下げたフック形態のものもよい。
【実施例3】
【0015】
図4に示す実施例3において前記実施例1と主に異なる点は、支持体をプレート形態ないし棒形態の支持体22とし、横向き曲がり体を自転車の駆動チェーンと同じような形態のローラチェーンとし、かつ、その長さをフレキシブル棒体3の3分の1程度の長さとしてなる横向き曲がり体23とし、横向き曲がり体23部分を横向き曲げ部分14とし、横向き曲がり体23より先のフレキシブル棒体3部分が上下横方向に自在曲げることができる自在曲げ部分15となしてどの方向にでも自在にまげることができるようにされたフレキシブル支持装置24を形成した点にある。
横向き曲がり体23は、二つのピン孔(図示せず)を有する内プレート25a、25bの間にブッシュ(図示せず)を内蔵したローラ26a、26bを挟んだ形態で一体化されてなる内リンクからなる内駒27と、ピン孔およびブッシュに通される二本のピン30a、30bを有する外リンクからなるピン付き外駒28と、隣会う内駒27と内駒27の間にその一部に被さるように位置して、一つのピン孔にそれぞれピンを通して該隣会う内駒27と内駒27を連結した状態で、ピン付き外駒28の対抗側でピン孔を突き抜けた該ピン付き外駒28のピン部分を通す二つのピン孔(図示せず)を有する外プレートからなる外駒29とからなっている。
本実施例においては、フレキシブル棒体3の3分の1程度の長さとしてなる横向き曲がり体23としているが、これは、図4で見た場合のながさであり、このような長さ比率もあるが、フレキシブル棒体の曲がり硬さや使用目的によってその比率、長さは多様な比率、長さが適宜選ばれるものである。要は、横向き曲がり体の先端からフレキシブル棒体が突出し、その突出部分が上下横方向に自在曲げることができる自在曲げ部分を形成しており、該自在曲げ部分は使用目的、フレキシブル棒体の曲げ硬さなどによって、適宜な長さが採用されるものである。
【実施例4】
【0016】
図5に示す実施例4において33はフレキシブル支持装置であって、このフレキシブル支持装置33は、
付勢挟持クリップである支持体2と、
この支持体2の側面に根本側(一方側)を固定してなる手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体3、このフレキシブル棒体3の外に該フレキシブル棒体3の一部を収納するように設けられた、該フレキシブル棒体3の曲げによって一体となって横方向のみに自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体34とからなるフレキシブル体35と、
フレキシブル棒体3の先端側(他方側)の側に設けられたクリップ37(本実施例では医療用に吸入器36を挟持保持しているが、挟持するものは何でもよい)とからなっている。
横向き曲がり体34は、プレート39a、39bを二枚の側面プレート40a、40bで連結一体化してなる大駒41と、プレート39a、39bを二枚の側面プレート40c、40dで連結一体化してなる該大駒41より上下幅の狭い小駒42と、大駒41と小駒42を交互にピン43で回転自在ないし回動自在に連結した構成となっている。
横向き曲がり体34の長さはフレキシブル棒体3の長さの半分程度で、自在曲げ部分15が形成されている。
また、大駒41、小駒42のいずれか一方の側面は設けない、2枚プレートのみからなる駒とするのもよい。
フレキシブル棒体は無垢材、複合材を含む非中空のものでもよい。
本実施例では横向き曲がり体34の先端側は開放されていて、フレキシブル棒体3は横向き曲がり体34の先端側においては該横向き曲がり体34側が捩れないようには固定されていないので、自在曲げ部分15の曲げ操作の際や荷重によって捩れるものである。しかるに、よりいっそうの自在曲げ部分15の横向き支持力を強くしたい場合は、横向き曲がり体34の先端側でフレキシブル棒体3を、締め付ける、点溶接するなどでよって固定し、それより奥側のフレキシブル棒体3部分は捩れないようにする構成とするのがよい。
【実施例5】
【0017】
図6に示す実施例5において46はフレキシブル支持装置であって、このフレキシブル支持装置46は、ベース47、このベース47の端方に立設された支持体である立設体48(プレート体や棒体からなる)とからなる支持体49と、この支持体49の根本側(一方側)を側面に固定してなる手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体3、このフレキシブル棒体3の下部に設けられた、該フレキシブル棒体3の曲げによって一体となって曲がる、横方向のみに自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体50とからなるフレキシブル体51と、フレキシブル棒体3の先端側(他方側)の側に設けられたクリップ37(本実施例では医療用に吸入器36を挟持保持している)と、支持体49の立設体48に立ち形態で設けられた主に点滴やカテーテルなどの管を支持するための立ち支持部材64とからなっている。
横向き曲がり体50はプレートからなる駒部材52がピン53によって横方向にのみ回動自在に複数連結された形態となっていて、根本側が支持体である立設体48の側面に固定されてフレキシブル棒体3の外下部(外上部でもよい)に位置され、且つ、駒部材52の一部(図では一つ置き)にリング部材、バンド部材、針金部材などの支持部材54a〜54dによって、フレキシブル棒体3を下から支持する(上部の場合は上から支持する)ようになっている。
横向き曲がり体50の先端側の54aないし54bのいずれかが、カシメ、接着、溶接、刺しピンなどやそれらの組み合わせなどによって、フレキシブル棒体3が固定された固定部55とされ、自在曲げ部分15を曲げても固定部55より根本側であるフレキシブル棒体3の横向き曲がり体50部分に位置する部分である捩れない部分56は捩れ(捻れ)ないようになっている。
このような固定部55というような構成とすることにより、自在曲げ部分15の保持力を強いものにできる、あるいは逆に、フレキシブル棒体3を曲げやすいものにできる。
また、支持部材54a〜54dの全てで、フレキシブル棒体3を固定してなる構成とするのも良い。
また、フレキシブル棒体3の根本側を支持体である立設体48に固定せず、横向き曲がり体50の中途に固定する構成もよい。
また、立ち支持部材には図6のように針金状部材を曲げて形成した立ち支持部材64のものに限られるものではなく、打抜形成したもの、射出成形により形成したもの、立設体48の一部として該立設体48と一体成形によるものなど多様な形態がある。また、立ち支持部材は本実施例のみではなく、本発明の実施例の全てに適用されるものである。
【実施例6】
【0018】
図7に示す実施例6において前記実施例5と主に異なる点は、フレキシブル体を、フレキシブル棒体3と、該フレキシブル棒体3を囲うように設けられた横向き曲がり体57とからなるフレキシブル体58としたフレキシブル支持装置59を形成した点にある。
横向き曲がり体57は、連結パーツ60により横方向にのみ回転自在ないし回動自在に連結された複数の駒63からなる駒連結体61a、61bがフレキシブル棒体3の両側面に位置され、駒連結体61a、61bの連結パーツ60同士がその上下部位を連結梁62によって連結されて、一本の横向きにのみ曲がる(下方には曲がらない)自在フレキシブル体を形成してなるものである。
フレキシブル棒体3の根本側を支持体49に固定し、横向き曲がり体57は支持体49に固定しないで、フレキシブル棒体3の根本側を1〜2cm程度あけて横向き曲がり体57の根本側と先端側をフレキシブル棒体3に確りと固定する形態もよい。このような形態とすることにより、横向き曲がり体57に下向きの強い荷重がかかった場合には、フレキシブル棒体3のフリー状態である根本側が曲がってくれるので、横向き曲がり体57が下方に曲がってしまうことが回避されるという安全性を実現する。
【実施例7】
【0019】
図8に示す実施例7において70はフレキシブル支持装置であって、このフレキシブル支持装置70は、支持体2と、この支持体2の一方の挟持板に一体成型によって一体的に形成設けられた、主に点滴やカテーテルなどの管を支持するための立ち支持部材65と、支持体2にボルト74(溶接、一体形成など他の方法でもよい)により取り付け固定されたコの字形態の棒材横向き支持部71と、この棒材横向き支持部71にボルト72(ピンでもよい)により支持され且つ締め付けられて横方向にのみ摩擦抵抗のある回動自在(回転自在でも良い)に設けられた、一本の棒部材からなる横向き曲がり体73(複数本の棒部材を連結して形成され、且つ、それぞれが摩擦抵抗のある回動形態とされた横向き曲がり体とするのもよい)と、この横向き曲がり体73の先端側に回らないように溶接、嵌合接着、ねじ螺合締め付けなどにより取り付けられた、手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体3と、フレキシブル棒体3の先端に軸方向に回動自在に設けられたクリップ37とからなっている。
本実施例では、クリップ37には、ベース75と、このベース75のから立ち上げた挟持首76と、この挟持首76の上部に設けられた皿部77とからなるトレー78が挟持している状態を示した。
立ち支持部材65の凹み向きは図では側面向きであるが、例えば一体成形上成型し易いなどの理由から正面向きとするのもよい。
【実施例8】
【0020】
図9に示す実施例8において前記実施例7と主に異なる点は、横向き曲がり体73に筒形態のスライド部材80を該横向き曲がり体73を通す形態で設けたフレキシブル支持装置81を形成した点にある。
スライド部材80にはボルト82が設けられ、このボルト82を緩めて横向き曲がり体73上をスライドさせ、ボルト82を締めて横向き曲がり体73上にその位置を固定するようになっている。
スライド部材80を図9下図のようにフレキシブル棒体3側にスライドさせることにより、フレキシブル棒体3がスライド部材80によりその部分が下がらないように支持されるので、フレキシブル棒体3および全体の横向き支持力がアップするのうにできる。
スライド部材80を図9下図ではライト84が挟持取り付けられている。
横向き曲がり体73の根本はコの字形態の横向き支持部85が設けられ、棒材横向き支持部71に下部ボルト86(ピンでもよい)により下部を回動自在に支持され、上部を締めボルト87により回動自在に支持されている。締めボルト87は指で摘み締め緩めることができ、その摩擦回動強さを調節することができるようになっている。
【実施例9】
【0021】
図10、図11に示す実施例9において前記実施例6と主に異なる点は、支持体をクリップ形態の支持体2とし、この支持体2の正面に対して水平回動あるいは水平回転させることができるとともに直角方向の2箇所に位置を固定することができる向き変え体90が該支持体2の正面に設けられ、この向き変え体90にフレキシブル棒体3と横向き曲がり体57とからなるフレキシブル体58がその根本側を固定してなるフレキシブル装置91を形成した点にある。
支持体2の正面には直角方向に2箇所のねじ穴92、93が設けられ、該ねじ穴92、93の交点には向き変え体90を回動自在あるいは回転自在に支持する軸受部94(軸部でもよい)が設けられ、該軸受部94に挿入ねじ締めされた軸97によって該向き変え体90を支持している。
向き変え体90の軸受部94に支持された部位を境に、一方の側にフレキシブル体58が設けられ、他方の側に回転自在に雄ねじ付摘み95が設けられ、該ボルト付つまみの雄ねじ部分98はねじ穴92、93に螺合させることができるようになっている。向き変え体90のフレキシブル体58が位置する背面には該向き変え体90が曲がるのと軸受部94への偏った負荷を阻止するための、支持体2の正面に当る突起96が設けられている。99はベッドの縁枠部分99である。
支持体2を上向き(図10)あるいは下向き取りつけ形態では、ねじ穴92に雄ねじ付摘み95の雄ねじ部分98を螺合し向き変え体90は雄ねじ付摘み95が上側でフレキシブル体58が下側となる垂直形態姿勢に固定して使用する。
支持体2を横向き(図11)取りつけ形態では、ねじ穴93に雄ねじ付摘み95の雄ねじ部分98を螺合し向き変え体90は雄ねじ付摘み95が上側でフレキシブル体58が下側となる垂直形態姿勢に固定して使用する。
すなわち、支持体2の向きを変える毎にねじ穴92あるいはねじ穴93から雄ねじ部分98をはずし、向き変え体90を90度回しねじ穴93あるいはねじ穴92に雄ねじ部分98を螺合して、向き変え体90を垂直姿勢に固定する。
ねじ穴92、93は単なる穴でもよく、この場合は雄ねじ付摘み95は雄ねじで在る必要はなく、移動可能とされたピンでよい。
また、立ち支持部材64は、向き変え体90と一体的に成型された形態のものでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明は主に電灯フレキシブル支持装置、卓上フレキシブル支持装置、キッチン用具フレキシブル支持装置、医療器具支持装置などの器具や用具を支持する装置を製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【0023】
1:フレキシブル支持装置、
2:支持体、
3:フレキシブル棒体、
4:駒部材、
5:ピン、
6:横向き曲がり体、
7:フレキシブル体、
8:電灯、
9:溶接、
10:ねじ部、
11:通し孔、
12:塞ぎ壁、
13:ねじ部通し孔、
14:横向き曲げ部分、
15:自在曲げ部分、
16:凹み、
17:凹み受け部位、
18:受け支持部、
19:受け部材、
20:フレキシブル支持装置、
21:尻部分、
22:支持体、
23:横向き曲がり体、
24:フレキシブル支持装置、
25a、25b:内プレート、
26a、26b:ローラ、
27:内駒、
28:ピン付き外駒、
29:外駒、
30a、30b:ピン、
31:ナット、
33:フレキシブル支持装置、
34:横向き曲がり体、
35:フレキシブル体、
36:吸入器、
37:クリップ、
39a、39b:プレート、
40a、40b、40c、40d:側面プレート、
41:大駒、
42:小駒、
43:ピン、
46:フレキシブル支持装置、
47:ベース、
48:立設体、
49:支持体、
50:横向き曲がり体、
51:フレキシブル体、
52:駒部材、
53:ピン、
54a〜54d:支持部材、
55:固定部、
56:捩れない部分、
57:横向き曲がり体、
58:フレキシブル体、
59:フレキシブル支持装置、
60:連結パーツ、
61a、61b:駒連結体、
62:連結梁、
63:駒、
64:立ち支持部材、
65:立ち支持部材、
70:フレキシブル支持装置、
71:棒材横向き支持部、
72:ボルト、
73:横向き曲がり体、
74:ボルト、
75:ベース、
76:挟持首、
77:皿部、
78:トレー、
80:スライド部材、
81:フレキシブル支持装置、
82:ボルト、
84:ライト、
85:横向き支持部、
86:下部ボルト、
87:締めボルト、
90:向き変え体、
91:フレキシブル装置、
92:ねじ穴、
93:ねじ穴、
94:軸受部、
95:雄ねじ付摘み、
97:軸、
96:突起、
98:雄ねじ部分、
99:ベッドの縁枠部分。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体と、
このフレキシブル棒体の内部あるいは外側に設けられた、該フレキシブル棒体の曲げによって一体となって曲がる形態で、かつ、横方向にのみ回転自在にないし回動自在に連結されてなる複数の駒部材からなっていて、横方向にのみ自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体と、
前記フレキシブル棒体および前記横向き曲がり体あるいはいずれか一方の根本側を固定してなる支持体とからなることを特徴とするフレキシブル支持装置。
【請求項2】
横向き曲がり体の先端より突出したフレキシブル棒体により形成された、上下横方向に自在に曲げることができる自在曲げ部分を設けてなることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル支持装置。
【請求項3】
横向き曲がり体の先端側あるいは該横向き曲がり体の適宜な部位にフレキシブル棒体が固定部によって固定され、該固定部から支持体に向かうフレキシブル棒体部分からなる捩れない部分が形成され、該捩れない部分が自在曲げ部分の曲げ操作によっては捩れないようにしてなることを特徴とする請求項2記載のフレキシブル支持装置。
【請求項4】
支持体と、
この支持体に横方向にのみ回転自在ないし回動自在に設けられた、一本の棒部材からなるあるいは複数本の棒部材を連結して形成された横向き曲がり体と、
この横向き曲がり体の先端側に回らないように取り付けられた、手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体とからなることを特徴とするフレキシブル支持装置。
【請求項5】
横向き曲がり体の回転ないし回動が、摩擦抵抗や凸凹噛み合わせ抵抗などの抵抗を有する抵抗回転ないし抵抗回動であり、前記抵抗によって前記横向き曲がり形態が力を加えない状態では、その状態が保持される形態であることを特徴とする請求項4記載のフレキシブル支持装置。
【請求項6】
フレキシブル棒体の先端側に電灯が設けられてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置。
【請求項7】
フレキシブル棒体の先端側に先端クリップ設けられてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置。
【請求項8】
支持体がクリップ型支持体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置。
【請求項9】
支持体正面に対して水平回動あるいは水平回転させることができるとともに直角方向の2箇所に位置を固定することができる向き変え体が該支持体正面に設けられ、前記向き変え体にフレキシブル棒体および横向き曲がり体あるいはいずれか一方の根本側を固定してなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のフレキシブル装置。
【請求項1】
手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体と、
このフレキシブル棒体の内部あるいは外側に設けられた、該フレキシブル棒体の曲げによって一体となって曲がる形態で、かつ、横方向にのみ回転自在にないし回動自在に連結されてなる複数の駒部材からなっていて、横方向にのみ自在に向きを曲げることができる横向き曲がり体と、
前記フレキシブル棒体および前記横向き曲がり体あるいはいずれか一方の根本側を固定してなる支持体とからなることを特徴とするフレキシブル支持装置。
【請求項2】
横向き曲がり体の先端より突出したフレキシブル棒体により形成された、上下横方向に自在に曲げることができる自在曲げ部分を設けてなることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル支持装置。
【請求項3】
横向き曲がり体の先端側あるいは該横向き曲がり体の適宜な部位にフレキシブル棒体が固定部によって固定され、該固定部から支持体に向かうフレキシブル棒体部分からなる捩れない部分が形成され、該捩れない部分が自在曲げ部分の曲げ操作によっては捩れないようにしてなることを特徴とする請求項2記載のフレキシブル支持装置。
【請求項4】
支持体と、
この支持体に横方向にのみ回転自在ないし回動自在に設けられた、一本の棒部材からなるあるいは複数本の棒部材を連結して形成された横向き曲がり体と、
この横向き曲がり体の先端側に回らないように取り付けられた、手で自在に曲げることができるとともに曲げた状態に保持されるフレキシブル棒体とからなることを特徴とするフレキシブル支持装置。
【請求項5】
横向き曲がり体の回転ないし回動が、摩擦抵抗や凸凹噛み合わせ抵抗などの抵抗を有する抵抗回転ないし抵抗回動であり、前記抵抗によって前記横向き曲がり形態が力を加えない状態では、その状態が保持される形態であることを特徴とする請求項4記載のフレキシブル支持装置。
【請求項6】
フレキシブル棒体の先端側に電灯が設けられてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置。
【請求項7】
フレキシブル棒体の先端側に先端クリップ設けられてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置。
【請求項8】
支持体がクリップ型支持体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフレキシブル支持装置。
【請求項9】
支持体正面に対して水平回動あるいは水平回転させることができるとともに直角方向の2箇所に位置を固定することができる向き変え体が該支持体正面に設けられ、前記向き変え体にフレキシブル棒体および横向き曲がり体あるいはいずれか一方の根本側を固定してなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のフレキシブル装置。
【図3】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−172767(P2011−172767A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−39452(P2010−39452)
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【出願人】(000212599)
【出願人】(509199225)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【出願人】(000212599)
【出願人】(509199225)
【Fターム(参考)】
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