説明

ヘテロ環化合物を含有する医薬組成物

【課題】毒性が低く優れた免疫抑制作用を有する新規化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物の提供。
【解決手段】一般式(I)


[式中、Aは、カルボキシル基等、Bは、水素原子等、Vは、単結合、メチレン基等、nは、0から2までの整数を示し、Wは、5員環乃至7員環複素環基等、Zは、置換基群Aから選択される基等を示し、置換基群Aは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基などからなる群を示す]を有する化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】


[式中、
Aは、カルボキシル基、ホスホ基、スルホ基又は1H−テトラゾル−5−イル基を示し、
Bは、水素原子又は置換基群Aから選択される基を示し、
nは、0乃至2の整数を示し、
Vは、置換基群Aから選択される基で置換されてもよいメチレン基又は単結合を示し、
Vが置換基群Aから選択される基で置換されてもよいメチレン基の場合、Wは、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基を示し、
Vが単結合の場合、Wは、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい縮環型複素環基を示し、
Xは、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−Cアルキレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよい鎖中に酸素原子又は硫黄原子を有するC−Cアルキレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよいC−C10アリーレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基又は置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい縮環型複素環基を示し、
Yは、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよいC−C10アリーレン基、置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい5員環乃至7員環複素環基又は置換基群Aから選択される基で1乃至3個置換されてもよい縮環型複素環基を示し、
Zは、置換基群Aから選択される基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−Cアルキル基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよい鎖中に酸素原子又は硫黄原子を有するC−Cアルキル基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−Cシクロアルキル基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリール基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリールオキシ基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリールチオ基、置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C12アラルキル基又は置換基群Aから選択される基で1乃至5個置換されてもよいC−C10アリールカルボニル基を示し、
置換基群Aは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基、C−C10アリール基、C−C10アリールオキシ基、C−C12アラルキル基、ハロゲノC−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ハロゲノC−Cアルコキシ基、C−Cアルキルチオ基、カルボキシ基、C−Cアルキルカルボキシ基、ヒドロキシ基、C−C脂肪族アシル基、アミノ基、C−Cモノアルキルアミノ基、C−Cジアルキルアミノ基、C−C脂肪族アシルアミノ基、シアノ基及びニトロ基からなる群を示す]を有する化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【請求項2】
一般式(I)が、一般式(I’)
【化2】


[式中、
は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C−Cアルキル基又はC−Cアルコキシ基を示し、
は、水素原子又はハロゲン原子を示す。]である請求項1に記載された医薬組成物。
【請求項3】
一般式(I)が、一般式(I’’)
【化3】


[式中、
は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、C−Cアルキル基又はC−Cアルコキシ基
を示す]である請求項1に記載された医薬組成物。
【請求項4】
一般式(I)を有する化合物が下記より選択される化合物である、請求項1に記載された医薬組成物:
1−[(4−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−フリル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−フリル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−(2−{5−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({4−[5−(4−ベンゾイルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({4−[5−(4−ベンジルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({4−[5−(1−イソブチル−1H−インドール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({6−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−3−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸及び
1−({5−[5−(4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸。
【請求項5】
一般式(I)を有する化合物が下記より選択される化合物である、請求項1に記載された医薬組成物:
1−({5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({4−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−4−メチル−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({4−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(4−エチル−5−{5−[4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({4−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−メトキシフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(4−エチル−5−{5−[4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[4−(2,3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(4−エチル−5−{5−[3−フルオロ−4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[4−(2,3−ジフルオロフェノキシ)−3−フルオロフェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(2−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[3−クロロ−4−(2、3−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)フェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−[(5−{5−[4−(2−クロロフェノキシ)−3−フルオロフェニル]−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル}−4−エチル−2−チエニル)メチル]アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({3−メチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸及び
1−({3−エチル−5−[5−(4−フェノキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−2−チエニル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸。
【請求項6】
一般式(I)を有する化合物が下記より選択される化合物である、請求項1に記載された医薬組成物:
1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(、
1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(3−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(4−ブチル−3−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−メチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({6−エチル−5−[5−(4−イソブチル−3−メチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({5−[5−(4−ブチル−3−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸、
1−({6−エチル−5−[5−(3−フルオロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]ピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸及び
1−({5−[5−(3−クロロ−4−イソブチルフェニル)−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル]−6−エチルピリジン−2−イル}メチル)アゼチジン−3−カルボン酸。
【請求項7】
皮膚移植又は臓器移植での拒絶反応を抑制するための請求項1乃至請求項6から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物。
【請求項8】
自己免疫疾患の予防又は治療をするための請求項1乃至請求項6から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物。
【請求項9】
自己免疫疾患が関節リウマチ、乾癬、アトピー性皮膚炎、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎及びクローン病からなる群より選択される1種又は2種以上である、請求項8に記載された医薬組成物。
【請求項10】
哺乳動物に請求項1乃至請求項6から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする、皮膚移植又は臓器移植での拒絶反応の抑制方法。
【請求項11】
哺乳動物に請求項1乃至請求項6から選択されるいずれか1項に記載された医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする、自己免疫疾患の予防又は治療方法。
【請求項12】
自己免疫疾患が関節リウマチ、乾癬、アトピー性皮膚炎、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎及びクローン病からなる群より選択される1種又は2種以上である、請求項11に記載された予防又は治療方法。

【公開番号】特開2008−120794(P2008−120794A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−267551(P2007−267551)
【出願日】平成19年10月15日(2007.10.15)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】