説明

ホッパ及びそのホッパを備えた計量装置

【課題】 本願発明は、棒状物品を水平状態で適切に収納することができるホッパ、及びそのホッパを備える計量装置を提供する。
【解決手段】 上下に開口部を有する筒状部と、該筒状部の下方開口部に設けられるゲートと、を備えてなり、前記ゲートを回動開閉させることで、棒状物品を前記筒状部に収納保持させ、もしくは収納保持させた前記筒状部から排出させるホッパにおいて、前記ゲートを、側面視で前記ゲートの最下端線と平行でない折線により、上面側が凸状となるように折り曲げられた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納保持した棒状物品の方向性を揃えて排出するホッパ、及びそのホッパを備えた計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
棒状物品の充填等を行う場合、最終的にはその方向性を揃えて充填する必要があり、そのため、計量充填の各工程で棒状物品の方向性を揃えながら各工程の処理を行う計量装置が提案されている(特許文献1参照)。例えば、ホッパ内に仕切り(補助ホッパ31)を挿入して棒状物品の方向性を揃える、また、集合シュートに仕切り(側面18)があり、各ホッパに対応する個別シュートとする等である。
【特許文献1】特開平8−114490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記装置では、ホッパ内に棒状物品を縦向きに保持するために仕切り(補助ホッパ31)が必要であり、その仕切りの上部開口部に棒状物品が水平に架け渡された状態で横たわったり、仕切り内で棒状物品が斜めに引っ掛かったりする状態となり、ホッパへの新たな物品供給が阻害される不具合を生じることがある。また、棒状物品を横にして排出させるためには、上記仕切りでは、物品長さよりその内径が短く対応することができない。
【0004】
さらに、物品を縦向きに保持するため、その物品長さに応じた大きな落差が生じて、物品が損傷することもある。その他、縦向きに物品を排出するため、間口の小さな容器等に物品を投入する際にゲートを大きく開く必要は無いが、物品を水平状態に収納するためには、下流に物品の方向変換等を行わせる装置を設ける必要がある。
【0005】
本願発明は、上記のような事情に鑑みて、棒状物品を水平状態で適切に収納することができるホッパ、及びそのホッパを備える計量装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、上下に開口部を有する筒状部と、
該筒状部の下方開口部に設けられるゲートと、を備えてなり、
前記ゲートを回動開閉させることで、棒状物品を前記筒状部に収納保持させ、もしくは収納保持させた前記筒状部から排出させるホッパであって、
前記ゲートは、側面視で前記ゲートの最下端線と平行でない折線により、上面側が凸状となるように折り曲げられていることを特徴とするホッパを提供する。
【0007】
請求項2の発明は、上下に開口部を有する筒状部と、
該筒状部の下方開口部に設けられるゲートと、を備えてなり、
前記ゲートを回動開閉させることで、棒状物品を前記筒状部に収納保持させ、もしくは収納保持させた前記筒状部から排出させるホッパであって、
前記ゲートは、側面視で前記ゲートの回動軸線と平行でない折線により、上面側が凸状となるように折り曲げられていることを特徴とするホッパを提供する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のホッパであって、
前記棒状物品を水平状態で保持することを特徴とするホッパを提供する。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のホッパであって、
前記ゲートは、観音開きとなるように二枚備えられており、
前記二枚のゲートは、同時に回動させられることを特徴とするホッパを提供する。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のホッパを備えてなり、
前記ホッパにて保持される棒状物品の重量を計測し、所定重量もしくは所定個数の棒状物品を排出する計量装置を提供する。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載のホッパによれば、ホッパに投入された棒状物品がホッパ内で様々な方向に向いていたり、ホッパ内に詰まったような状態で保持されていたりしても、ゲートの回動で、ゲートの最下端線に対して斜めに形成される折線に沿うように移動することによって、棒状物品は、方向性が整えられ、詰まりが解消された状態で排出されることになるものである。
【0012】
請求項2に記載のホッパによれば、ホッパに投入された棒状物品がホッパ内で様々な方向に向いていたり、ホッパ内に詰まったような状態で保持されていたりしても、ゲートの回動で、ゲートの回動軸線に対して斜めに形成された折線に沿うように移動することによって、棒状物品は、方向性が整えられ、詰まりが解消された状態で排出されることになるものである。
【0013】
請求項3に記載のホッパによれば、請求項1又は2に記載のホッパが奏する効果に加えて、下記の優れた効果を奏する。棒状物品が水平方向に保持されることにより、ホッパから排出される際の落差を実質的に小さくすることができ、その結果として、物品の損傷を防止することができるものである。
【0014】
請求項4に記載のホッパによれば、請求項1乃至3のいずれかに記載のホッパが奏する効果に加えて、下記の優れた効果を奏する。ゲートが観音開きとなるように二枚備えられ、それが同時に回動させられるので、物品の方向性を整えたり、詰まりを解消したりする効果がより確実に得られるものである。
【0015】
請求項5に記載の計量装置によれば、請求項1乃至4のいずれかに記載のホッパが奏する効果と同様の効果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1〜図4は発明を実施する形態の一例を示す。図1は、本発明に係るホッパが組み込まれる物品投入装置の概要を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。図2は、図1の物品投入装置に使用されるホッパを示す拡大図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面に相当する正面断面図、(c)は(b)のB視に相当する側面図である。図3は、ホッパの作用を説明する図であって、図2と同じく(a)平面図、(b)正面断面図、及び(c)側面図からなる。図4は、ホッパの作用を説明する平面図であって、ホッパに備えられるゲートが開いていく様子を示す図である。
【0018】
〔物品投入装置1〕
図1に示される物品投入装置1は、上流工程で一個ずつとなるように計量されて供給される細長の棒状物品Sの向きを、一定方向に揃えて包装パッケージPに充填する装置である。物品投入装置1は、上方から1個ずつ投入される棒状物品Sを収納保持して、その方向性を揃えた状態で下方へ排出するホッパ2と、ホッパ2から排出される棒状物品Sを受け止めて搬送する搬送コンベア3と、を備えてなる。棒状物品Sは、その方向性が搬送コンベア3の搬送方向Tと略平行になるように揃えられた状態で排出され、その方向性を維持したままで搬送されて、搬送コンベア3の下流端3aから落下排出させられる。落下させられた棒状物品Sは、搬送コンベア3の下方に載置される包装パッケージPに充填される。ここで、包装パッケージPは、既に粉石けんDが充填された包装箱であり、棒状物品Sは充填された粉石けんDの上から、さらに充填される粉せっけん用スプーンである。
【0019】
棒状物品Sは、図1(b)に符号S(V)で示されるように、搬送コンベア3の搬送面上で直立することがあるが、これをそのまま下流端3aから落下排出させると、包装パッケージP内の粉石けんDに突き刺さって直立し、後の包装作業に影響するおそれがある。これを解消するために、搬送コンベア3の上方で、かつ、ホッパ2の物品排出位置よりも下流側に、直立した棒状物品Sを転倒させるガイドバー31が設けられている。ガイドバー31は、搬送方向Tと直交する方向に延びており、直立した状態で搬送されてくる棒状物品Sの上部に当接して、棒状物品Sを搬送方向Tと略平行となるように転倒させる。
【0020】
〔ホッパ2〕
ホッパ2は、図2に示されるように、上下に開口部21a,21bを有する筒状部21と、筒状部21の下方開口部21bに設けられる二枚のゲート22,23と、を備えてなり、棒状物品Sの向きを図2に示される一定方向に揃えて方向に排出する。筒状部21は、図2(a)に示されるように、横断面が概ね四角形に形成されるが、上下方向に延びる4枚の帯状板211が、筒状部21の内側の四隅を覆うように取り付けられており、筒状部21の内周面は八角形に形成されている。
【0021】
〔ゲート22,23〕
ゲート22,23は、四角形の板状体であって、ゲート22には、ヒンジブラケット24が、ゲート23には,ヒンジブラケット25が、それぞれ二つずつ固定されている。ゲート22,23は、ヒンジブラケット24,25に形成される回動支持軸24a,25aを中心に回動させられるようになっている。そして、ゲート22,23は、図2(b)に実線で示されるように、最下端線22a,23aを相互に近接させるように回動させられて、上下逆に形成される山形状を形成する。これにより、ホッパ2は、棒状物品Sを筒状部21内で、最下端線22a,23aと略平行となる水平状態に方向性を揃えて、収納保持させることができる。
【0022】
さらに、ゲート22,23は、図2(b)に一点鎖線で示されるように、最下端線22a,23aを相互に離間させるように回動させられ、観音開き状となることにより、収納保持させた棒状物品Sを筒状部21から水平状態のままで下方に排出させることができる。なお、二枚のゲート22,23を回動開閉させるための駆動機構(不図示)は、ゲート22にのみ連結されるが、ゲート23は、リンクブラケット26でゲート22に連動させられており、ゲート22,23は、対称的に、すなわち、同時に回動させられるようになっている。
【0023】
ところで、ゲート22,23は、単なる平板形状ではなく、それぞれ対角線上に沿って延びる折線22b,23bが形成されており、この折れ線22b,23bにより、上面側が凸状となる山形に折り曲げられている。これにより、ゲート22は、折れ線22bを境界として、傾斜角度の異なる2つの平面22c,22dを有し、平面22cは、ゲート22の最下端線22aと平行であるに対して、平面22dは、その延長面が最下端線22aと交差する関係となっている。また、ゲート23は、折れ線23bを境界として、傾斜角度の異なる2つの平面23c,23dを有し、平面23cは、ゲート23の最下端線23aと平行であるに対して、平面23dは、その延長面が最下端線23aと交差する関係となっている。
【0024】
すなわち、平面22cは、矢印W1方向に下るように傾斜させられているのに対して、平面22dは、矢印X1方向に下るように傾斜させられており、また、平面23cは、矢印W2方向に下るように傾斜させられているのに対して、平面23dは、矢印X2方向に下るように傾斜させられている。したがって、上方開口部21aから投入された物品が、平面22cあるいは平面23c上に落下した場合は、最下端線22aあるいは23aに向かってまっすぐ移動する(すべる)が、平面22dあるいは平面23d上に落下した場合は、折れ線22bあるいは23bに沿うようにして斜め方向に移動する(すべる)ものである。
【0025】
なお、折れ線22bと23bは、平面視で相互に略平行となる(図2(a)参照)ように、かつ、側面視で相互に交差する(図2(c)参照)ように形成されており、すなわち、平面22dと23dは、平面視で略逆方向に向いて下るように傾斜させられている。また、折れ線22b、23bの間隔は、棒状物品Sの長手方向の寸法Lよりも小さく設定されている。
【0026】
〔ホッパ2の作用〕
次に、上記したホッパ2の作用について説明する。棒状物品Sは、上流工程から任意の向きで供給させられるため、揃えようとする狙いの一定方向とは全く異なる向きでホッパ2内に投入されることがある。この場合において、棒状物品Sは、長尺物であって、しかも、折れ線22b、23bの間隔は、棒状物品Sの長手方向の寸法Lよりも小さく設定されているため、図3に示されるように、2つの平面に跨るように落下させられることが多いと考えられる。
【0027】
図3は、棒状物品Sが、その一端S1が平面22dに、他端S2が平面23dに接触して、両平面に跨るように落下させられた場合を示すものである。もし、平面22d、23dが、それぞれ最下端線22aあるいは23aに向かってまっすぐ傾斜させられている場合には、棒状物品Sは、そのままゲートに突っ掛かったような状態で停止する可能性がある。しかしながら、平面22dと平面23dには、それぞれ矢印X1,X2方向の傾斜が付けられているため、棒状物品Sは、その一端S1が矢印R1方向に、他端S2が矢印R2方向にすべらされることとなり、その結果として、平面視で反時計回りに回転させられて、図2に示されるような狙いとする一定方向に揃えられることとなる。すなわち、ホッパ2は、ゲート22,23に付けられた傾斜によって、投入される棒状物品Sの向きを最下端線22a,23aと略平行に整える作用を奏する。
【0028】
棒状物品Sは、平面22cと23d、あるいは平面22dと23cに跨るように落下させられる場合もあり得るが、この場合、平面22cあるいは23c上に落下させられた側の端部は、最下端線に向かってまっすぐすべり落ちようとするものの、平面22dあるいは23d上に落下させられた側の端部が、矢印R1あるいはR2方向に回転することとなり、結果として、図2に示されるような狙いとする一定方向に揃えられることとなるものである。なお、棒状物品Sが、平面22cと23cに跨るように落下させられる場合には、ゲートに突っ掛かるようなことが考えられないので、矢印X1,X2のような斜め方向の傾斜は無くても差し支えないものである。
【0029】
ホッパ2の作用は、概ね上記のとおりであるが、供給される向きや勢いの加減によって、棒状物品Sが、図4(a)に示されるような状態で引っかかってホッパ2内に詰まることがある。しかし、ゲート22,23が回動開放することにより、平面22d,23dが動かされるため、棒状物品Sは、図4(b),(c)に示されるように、その両端S1,S2が平面22dと平面23dの傾斜方向に沿って強制的にすべらされ、狙いとする最下端線22a,23aと略平行な方向に向きを整えられた状態で、落下排出させられるものである。
【0030】
ところで、棒状物品Sが投入された際に、その両端S1,S2のいずれかが筒状部21の四隅の角に引っかかると、棒状物品Sは上述したような回転作用を得にくいが、4枚の帯状板211が四隅を覆うように取り付けられているので、そのような引っ掛かりを生じることなく、棒状物品Sは、確実に方向性を整えられた状態で排出されることとなる。しかも、ゲート22,23は、観音開きで同時に回動するため、引っ掛かりの解消が確実に行われるものである。
【0031】
〔上記ホッパ2の特徴点〕
上記ホッパ2は、下記のような特徴点を有する。
【0032】
まず、第一に、ホッパ2に投入された棒状物品Sがホッパ2内で様々な方向に向いていたり、ホッパ2内に詰まったような状態で保持されていたりしても、棒状物品Sは、ゲート22,23の回動で、平面22d,23dの傾斜の作用を受け、ゲート22,23の対角線上に形成された折線22b、23bに沿うように移動することによって、棒状物品は、方向性が整えられ、詰まりが解消された状態で排出されるという特徴点を有する。
【0033】
第二に、方向性が整えられた棒状物品Sは、ゲートの最下端線22a,23aに沿って、水平方向に保持されることにより、ホッパ2から排出される際の落差を実質的に小さくすることができるので、その結果として、物品の損傷を防止することができるという特徴点を有する。
【0034】
第三に、ホッパ2には、観音開きとなる二枚のゲート22,23が備えられており、かつ、それが同時に回動させられるので、棒状物品Sの方向性を整えたり、詰まりを解消したりする効果がより確実に得られるものである。
【0035】
〔上記実施形態の変形例〕
上記実施形態では、ホッパ2に投入されて方向性が整えられる棒状物品Sは、1個計量された洗剤用スプーンであったが、棒状物品の個数は1個に限らず、複数個(あるいは複数本)であっても良い。また、棒状物品は、スプーンに限らず、乾燥麺類やアスパラガス等の食品、その他のあらゆる細長状物品を対象とすることができる。
【0036】
上記実施形態では、二枚のゲート22,23が観音開きするように設けられていたが、ゲートは一枚であっても良い。また、上記実施形態では、折れ線22b、23bは、四角形のゲート22,23の対角線上に設けたが、必ずしも対角線上に設ける必要はなく、ゲートの最下端線22a,23a、あるいは、ゲートの回動軸線と平行でなければ良い。
【0037】
上記実施形態では、ホッパ2に一個計量済みの棒状物品Sを投入し、その方向性を整えて排出するようにしたが、本発明に係るホッパの使用方法は、これに限定されるものではなく、例えば、図5に示されるような計量装置4に使用される計量ホッパ5として使用するようにしても良い。
【0038】
計量装置4は、振動分散テーブル41と、その周囲に放射状に配置される振動トラフ42・・42と、各振動トラフ42・・42に対応して設けられる計量ホッパ5・・5と、計量ホッパ5から排出される棒状物品を装置中央に案内するガイドシュート43・・43と、ガイドシュート43・・43から排出される棒状物品を集合させる円錐状の集合シュート44と、集合シュート44から排出される棒状物品を収納するシャッター45a付きの集合ホッパ45・・45とを備えてなる組合せ計量装置である。
【0039】
計量される棒状物品は、上流工程からベルトコンベア等により搬送され、振動分散テーブル41に供給される。振動分散テーブル41に載置された棒状物品は、様々な方向に向けられており、振動トラフ42・・42にも様々な方向に向けられたままで供給され、さらに計量ホッパ5・・5に供給される。計量ホッパ5・・5は、供給される棒状物品を保持して、その重量を計測し、所定重量もしくは所定個数の棒状物品を排出するが、上記実施形態のホッパ2と同様に、投入される棒状物品の方向性を一定方向に揃えた状態で排出することができるようになっている。
【0040】
各計量ホッパ5は、上下に開口を有する筒状部51と、その下方開口部51bに設けられるゲート52,53とを、備えてなり、ゲート52,53を回動開閉させることで、棒状物品を筒状部に収納保持させ、もしくは収納保持させた筒状部から排出させる。二枚のゲート52,53は、観音開きするように備えられてなり、対称的に、すなわち、同時に開閉するように連動させられている。そして、ゲート52,53は、その対角線上に延びる折れ線52b,53bにより、ゲートの上面側が凸状となる山形に折り曲げられている。なお、折れ線52b,53bは、上記実施形態に係るホッパ2の折れ線22b,23bと同様、平面視で平行となるように、側面視で相互に交差するように形成される。
【0041】
計量ホッパ5は、上記のように構成されるので、保持される物品の計量に加えて、上記実施形態に係るホッパ2と同様、収納される棒状物品の方向性を、ゲートの最下端線52a,53aと略平行となる一定方向に整えて排出することができる。計量ホッパ5は、最下端線52a,53aが装置中央に向かう放射状に延びるように配置されているので、排出される棒状物品は、その方向性を維持したままガイドシュート43並びに集合シュート44上をすべって、集合ホッパ45に収納される。集合ホッパ45は、小径の筒状に形成されており、一定方向に方向性を整えられた棒状物品を上下方向に延びるように揃えて保持する。そして、下方に設けられた包装機械等に向けて、方向性を一定方向に揃えた状態で棒状物品を排出することができる。
【0042】
本発明のホッパ及びそのホッパを備える計量装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係るホッパが組み込まれる物品投入装置の概要を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図2】図1の物品投入装置に使用されるホッパの拡大図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面に相当する正面断面図、(c)は(b)のB視に相当する側面図。
【図3】図2のホッパの作用を説明する図であって、(a)は平面図、(b)は正面断面図、(c)は側面図。
【図4】図2のホッパの開放回動時における作用を説明する平面図であって、(a)(b)(c)の順でゲートが開放する様子を示す。
【図5】本発明に係るホッパが組み込まれる計量装置の概要を示す図。
【符号の説明】
【0044】
1 物品投入装置
2 ホッパ
3 搬送コンベア
31 ガイドバー
4 計量装置
5 計量ホッパ
21b 下方開口部
21 筒状部
22,23 ゲート
22a,23a 最下端線
22b,23b 折線
24a,25a 回動支持軸
41 振動分散テーブル
42 振動トラフ
43 ガイドシュート
44 集合シュート
45 集合ホッパ
51 筒状部
51b 下方開口部
52,53 ゲート
52a,53a 最下端線
P 包装パッケージ
S 棒状物品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下に開口部を有する筒状部と、
該筒状部の下方開口部に設けられるゲートと、を備えてなり、
前記ゲートを回動開閉させることで、棒状物品を前記筒状部に収納保持させ、もしくは収納保持させた前記筒状部から排出させるホッパであって、
前記ゲートは、側面視で前記ゲートの最下端線と平行でない折線により、上面側が凸状となるように折り曲げられていることを特徴とするホッパ。
【請求項2】
上下に開口部を有する筒状部と、
該筒状部の下方開口部に設けられるゲートと、を備えてなり、
前記ゲートを回動開閉させることで、棒状物品を前記筒状部に収納保持させ、もしくは収納保持させた前記筒状部から排出させるホッパであって、
前記ゲートは、側面視で前記ゲートの回動軸線と平行でない折線により、上面側が凸状となるように折り曲げられていることを特徴とするホッパ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のホッパであって、
前記棒状物品を水平状態で保持することを特徴とするホッパ。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のホッパであって、
前記ゲートは、観音開きとなるように二枚備えられており、
前記二枚のゲートは、同時に回動させられることを特徴とするホッパ。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のホッパを備えてなり、
前記ホッパにて保持される棒状物品の重量を計測し、所定重量もしくは所定個数の棒状物品を排出する計量装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−78241(P2006−78241A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−260538(P2004−260538)
【出願日】平成16年9月8日(2004.9.8)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】