説明

ホールカッター

【課題】心残し孔を穿つホールカッターにおいて両刃体間の直径を変更する手段を改良してコンパクトにする。
【解決手段】刃体20,22を取着した一対の刃台15,16を主軸1に対しその回転中心線9aの方向に沿って並設するとともにその回転中心線9aを中心とする回転方向へ並設して回転中心線9aに対し直交する半径方向へ往復移動可能に支持している。両刃台15,16には回転中心線9aの方向で相対向するラック17,18を設けている。両ラック17,18間でラック17,18に噛み合うピニオン13を主軸1に対し回転可能に支持している。両刃体20,22を回転中心線9aに対し互いに接近または離間させる半径方向へ往復移動させて回転中心線9aに対する両刃体20,22の半径R20,R22を変更し得るように両刃台15,16をピニオン13を介して互いに連動させている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、心残し孔を穿つホールカッターにおいて、各刃体間の直径を変更する手段の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1にかかる孔開け工具は、その要約にも記載されているように、軸状の工具装着部と、これと同軸で着脱可能に装着されたセンタードリルと、一端面に放射方向に延びる複数の支持溝が形成された支持盤と、支持溝に対応した位置にスパイラル状の複数の案内窓が形成された案内盤と、支持溝にその基端部が係合され、案内窓を貫通してセンタードリルの外周部に配設された複数のカッターと、工具装着部に螺合された固定ナットとを備え、この固定ナットによって支持盤と案内盤を挟持した状態で着脱可能に螺着すると共に、これら支持盤と案内盤の相対回転によってカッターを放射方向に移動自在に支持している。
【特許文献1】特開2004−122649号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1では、支持盤と案内盤との相対回転に伴い両カッターを案内盤の両スパイラル状案内窓により支持盤の両放射状支持溝に沿って放射方向に移動自在にしているが、放射方向に延びる両支持溝を形成した支持盤や、スパイラル状に延びる両案内窓を形成した案内盤や、支持盤の両支持溝に移動可能に係合されるとともに案内盤の両案内窓に貫通されるカッターなどを必要とするため、孔開け工具の外径寸法としては、両カッター間の直径を最小にした場合にもその直径を最大にした場合と同様に常に支持盤及び案内盤の外径寸法だけ必要になるので、孔開け工具としてのコンパクト性に欠ける問題があった。
【0004】
この発明は、心残し孔を穿つホールカッターにおいて両刃体間の直径を変更する手段を改良してコンパクトにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
後記実施形態の図面(図1〜4)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかるホールカッターは、下記のように構成されている。
刃体20,22を取着した一対の刃台15,16を主軸1に対しその回転中心線9aの方向に沿って並設するとともにその回転中心線9aを中心とする回転方向へ並設して主軸1の回転中心線9aに対し直交する半径方向へ往復移動可能に支持している。この両刃台15,16には主軸1の回転中心線9aの方向で相対向するラック17,18を設けている。その両ラック17,18間でそれらのラック17,18に噛み合うピニオン13を主軸1に対し回転可能に支持している。この両刃台15,16の刃体20,22を主軸1の回転中心線9aに対し互いに接近または離間させる半径方向へ往復移動させて主軸1の回転中心線9aに対する両刃体20,22の半径R20,R22を変更し得るようにこの両刃台15,16をピニオン13を介して互いに連動させている。主軸1に対し両刃台15,16を固定して位置決めするロック手段28を設けている。例えば、前記ピニオン13は両ラック17,18間で主軸1の回転中心線9aに対し直交する回転中心線12aを有している。また、このピニオン13を回転させる回転操作部14を主軸1に設けている。
【0006】
請求項1の発明では、刃体20,22を取着した一対の刃台15,16をラック17,18とピニオン13とを利用して主軸1の回転中心線9aの方向に沿って並設して主軸1の半径方向へ往復移動可能に支持した配設構造にしたので、ピニオン13の両側で一対の刃台15,16が並んでそれらの間の相対往復移動距離を大きく設定することができ、前記従来技術と比較して両刃体20,22間の直径Dの変更に伴うホールカッターの外径寸法を小さくしてコンパクトにすることができる。
【0007】
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記主軸1は半径方向へ延びる案内孔8を設けた胴体部2を有し、前記両刃台15,16はこの胴体部2の案内孔8に挿通されて主軸1の半径方向へ案内孔8に沿って往復移動し得る。請求項2の発明では、この胴体部2により、ピニオン13の回転中心線12aに沿うホールカッターの幅寸法を小さくしてコンパクトにすることができる。
【0008】
請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記両刃台15,16には主軸1の半径方向の両端部のうち先端部に腕部19,21を設け、前記刃体20,22はこの両刃台15,16の腕部19,21に取着され、この両刃台15,16の両端部のうちこの腕部19,21に対し反対側になる一方の刃台15,16の基端部が他方の刃台16,15の腕部21,19に対し交差し得るように他方の刃台16,15の腕部21,19に回避孔26,25を設けている。請求項3の発明では、両刃台15,16と腕部19,21との当接を回避孔25,26により避けて両刃体20,22間の直径Dを最小に設定することができる。従って、両刃体20,22間の直径Dを最小にした状態で、回転中心線9aを中心とする回転方向におけるホールカッターの外径寸法を最も小さくしてコンパクトにすることができる。
【0009】
請求項1または請求項2または請求項3の発明を前提とする請求項4の発明において、前記ロック手段28は、両刃台15,16とそれらのラック17,18に噛み合うピニオン13とからなる組付体27を刃体20,22とともに一体的に移動させて主軸1に圧接する締付手段29,30を備えている。請求項4の発明では、組付体27を一体的に移動させているので、両ラック17,18とピニオン13との噛み合いを一定状態に維持したまま、両刃台15,16を主軸1に位置決めすることができる。
【0010】
請求項4の発明を前提とする請求項5の発明において、前記ロック手段28の締付手段は、前記組付体27を主軸1の回転中心線9aの方向に押し付けて主軸1に圧接する縦締付手段29と、その組付体27を主軸1の半径方向に押し付けて主軸1に圧接する横締付手段30とを備えている。請求項5の発明では、組付体27を主軸1に対しその回転中心線9aの方向と半径方向とに分けて圧接しているので、両刃台15,16を主軸1に対し強固に位置決めすることができる。
【0011】
請求項5の発明を前提とする請求項6の発明において、前記縦締付手段29は組付体27の刃台15に対し押圧部32を押圧操作部34により主軸1の回転中心線9aの方向に押し付けて組付体27の刃台16を主軸1に圧接し、前記横締付手段30は組付体27の刃台15,16に対し押圧部36を押圧操作部37により主軸1の半径方向に押し付けて組付体27の刃台15,16を主軸1に圧接する。請求項6の発明では、縦締付手段29と横締付手段30とは共に、押圧操作部34,37により押圧部32,36を押し付けて組付体27を主軸1に圧接しているので、両刃台15,16を主軸1に対し容易に位置決めすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、心残し孔を穿つホールカッターにおいて両刃体20,22間の直径Dを変更する手段を改良してコンパクトにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態にかかるホールカッターについて図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、主軸1においては、後壁部4と上壁部5と下壁部6とによりコ字形状に一体形成された本体部3と、この後壁部4に面して上壁部5と下壁部6との間に取着された前壁部7とにより胴体部2が形成され、その胴体部2内で前記各壁部4,5,6,7により囲まれた案内孔8が左右両側へ開放され、この上壁部5にセンタ軸9が螺着されて上方へ突出している。この下壁部6にはセンタドリル10が取着されて下方へ突出し、このセンタドリル10の回転中心線10aと前記センタ軸9の回転中心線9aとが互いに一致している。
【0014】
前記胴体部2の後壁部4に形成された支持孔11にはセンタ軸9の回転中心線9aに対し直交する回転中心線12aを有する操作軸12が回転可能に支持され、前記胴体部2内の案内孔8でこの操作軸12にピニオン13が一体回転可能に形成され、この後壁部4の外側でこの操作軸12に回転操作部としての操作摘み14が取着されている。このピニオン13の上側でこの案内孔8に挿通された刃台15と、このピニオン13の下側でこの案内孔8に挿通された刃台16とが前記センタ軸9の回転中心線9aの方向に沿って並んで配置され、この上側刃台15と下側刃台16とにはその回転中心線9aの方向で相対向するラック17,18が形成され、この上下両ラック17,18間で前記ピニオン13がそれらのラック17,18に噛み合っている。
【0015】
前記上側刃台15の両端部のうち先端部側に腕部19が取着されて下方へ延設され、その腕部19の下端部には刃先20aを有する刃体20が取着されている。前記下側刃台16の両端部のうちこの腕部19に対し反対側になる先端部側に腕部21が取着されて下方へ延設され、その腕部21の下端部には刃先22aを有する刃体22が取着されている。この上側刃台15の両端部のうち腕部19に対し反対側になる基端部側に取着されたストッパ23が下側刃台16のラック18に当接し、この下側刃台16の両端部のうち腕部21に対し反対側になる基端部側に取着されたストッパ24が上側刃台15のラック17に当接している。この上側刃台15及び刃体20とこの下側刃台16及び刃体22とは、前記センタ軸9の回転中心線9aを中心とする回転方向へ等円周角度(180度)間隔で並設されている。
【0016】
前記操作摘み14によりピニオン13を上下両ラック17,18に対し回転させると、図1,3,4に示すように、上側刃台15側のストッパ23が下側刃台16のラック18を滑りながら上側刃台15が前記センタ軸9の回転中心線9aに対し直交する半径方向へ前記胴体部2の案内孔8で各壁部4,5,6,7に摺接して刃体20とともに往復移動し、下側刃台16のストッパ24が上側刃台15のラック17を滑りながら下側刃台16がその半径方向へ同様に摺接して刃体22とともに往復移動し、それらの刃体20,22がセンタ軸9の回転中心線9aに対し互いに等距離だけ接近または離間する。その際、下側刃台16側の腕部21に形成された回避孔26に対し上側刃台15の基端部及びストッパ23が挿脱されるとともに、上側刃台15側の腕部19に形成された回避孔25に対し下側刃台16の基端部及びストッパ24が挿脱される。従って、センタ軸9の回転中心線9aに対する刃体20の半径R20(=R22)と刃体22の半径R22(=R20)とをそれぞれ変更して両刃体20,22間の直径D(=R20+R22)を変更することができる。なお、この直径Dを設定することができるスケール(図示せず)を主軸1の胴体部2に取り付けてもよい。
【0017】
ラック17及びストッパ23を有する上側刃台15と、ラック18及びストッパ24を有する下側刃台16と、操作軸12と、ピニオン13、と操作摘み14とからなる組付体27は、主軸1の胴体部2で案内孔8及び支持孔11に対しその回転中心線9aの方向と半径方向とへ一体的に若干移動し得るように支持されている。この組付体27を主軸1に固定して位置決めするロック手段28は、下記の縦締付手段29と横締付手段30とを備えている。
【0018】
前記縦締付手段29においては、胴体部2の上壁部5上でセンタ軸9に雄ねじ部31が形成され、このセンタ軸9に挿嵌された押圧部としての縦押え板32がこの雄ねじ部31の外周で上壁部5上に載せられ、この縦押え板32の両側に形成された押圧凸部32aが上側刃台15上に直接または前記腕部19,21に形成された両切欠き33を通して当接し、この雄ねじ部31に押圧操作部としての締付ナット34が螺合されている。この縦押え板32を締付ナット34によりセンタ軸9の回転中心線9aの方向へ押し付けると、縦押え板32の両押圧凸部32aが上側刃台15を押さえ、組付体27が回転中心線9aの方向へ一体的に若干移動して下側刃台16がピニオン13を介して胴体部2の下壁部6に圧接される。
【0019】
前記横締付手段30においては、胴体部2の前壁部7の内側に形成された凹所35に押圧部としての横押え板36が嵌め込まれ、この横押え板36の両側に形成された押圧凸部36aが上側刃台15及び下側刃台16に当接し、この前壁部7に押圧操作部としての蝶ねじ37が螺合されている。この横押え板36を蝶ねじ37により半径方向へ押し付けると、横押え板36の両押圧凸部36aが上側刃台15及び下側刃台16を押さえ、組付体27が半径方向へ一体的に若干移動して上側刃台15及び下側刃台16が胴体部2の後壁部4に圧接される。
【0020】
図1に示すように両刃体20,22間の直径Dを最大にした状態では、上側刃台15のストッパ23と下側刃台16のストッパ24とがピニオン13の両側に最接近して当接可能となって胴体部2からの上側刃台15及び下側刃台16の抜け落ちを阻止するとともに、上側刃台15及び下側刃台16の先端部側が主軸1の胴体部2から突出する。図3に示すように両刃体20,22間の直径Dを最大と最小との中間にした状態では、上側刃台15のストッパ23と下側刃台16のストッパ24とがピニオン13から離間し、上側刃台15の基端部及びストッパ23が下側刃台16側の腕部21の回避孔26に交差して挿入されるとともに、下側刃台16の基端部及びストッパ24が上側刃台15側の腕部19の回避孔25に交差して挿入される。図4に示すように両刃体20,22間の直径Dを最小にした状態では、上側刃台15側の腕部19と下側刃台16側の腕部21とが胴体部2の両側に当接し、上側刃台15が下側刃台16側の腕部21の回避孔26に交差した状態でその基端部及びストッパ23がその回避孔26から突出するとともに、下側刃台16が上側刃台15側の腕部19の回避孔25に交差した状態でその基端部及びストッパ24がその回避孔25から突出する。
【0021】
このようにして、両刃体20,22間の直径Dを調節した後に、締付ナット34を締め付けさらに蝶ねじ37を締め付けると、組付体27は主軸1とともに一体回転可能となり、この両刃体20,22が主軸1及び組付体27とともに回転して直径Dの心残し孔を穿つことができる。また、締付ナット34及び蝶ねじ37を緩めると、この直径Dを再調節することができる。
【0022】
本実施形態は下記の効果を有する。
* ピニオン13の両側で一対の刃台15,16が並んでそれらの間の相対往復移動距離を大きく設定することができるので、両刃体20,22間の直径Dの変更に伴うホールカッターの外径寸法を小さくしてコンパクトにすることができる。
【0023】
* 両刃台15,16は胴体部2の案内孔8に挿通されて主軸1の半径方向へ案内孔8に沿って往復移動し得るので、ピニオン13の回転中心線12aに沿うホールカッターの幅寸法を小さくしてコンパクトにすることができる。
【0024】
* 両刃台15,16と腕部19,21との当接を回避孔25,26により避けて両刃体20,22間の直径Dを最小にした状態で、主軸1の回転方向におけるホールカッターの外径寸法を最も小さくしてコンパクトにすることができる。
【0025】
* 組付体27を一体的に移動させて両刃台15,16を主軸1に位置決めしているので、両ラック17,18とピニオン13との噛み合いを一定状態に維持して両刃台15,16を円滑に往復移動させることができる。
【0026】
* 締付ナット34により縦押え板32を押し付ける縦締付手段29と、蝶ねじ37により横押え板36を押し付ける横締付手段30とにより、組付体27を主軸1に対しその回転中心線9aの方向と半径方向とに分けて圧接しているので、両刃台15,16を主軸1に対し強固且つ容易に位置決めすることができる。
【0027】
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 図示しないが、前記ピニオン13を回転させる操作摘み14を省略してもよい。その場合には、上側刃台15側の腕部19と下側刃台16側の腕部21とを把持してそれらの刃台15,16を主軸1の回転中心線9aに対し互いに接近または離間させる半径方向へ往復移動させる。
【0028】
・ 図示しないが、複数の組付体を主軸1の回転中心線9aに沿って並べて主軸1の回転方向へ等円周角度で並設する。その際、各組付体のピニオンを互いに連動させて各刃台の刃体を主軸1の回転中心線9aに対し互いに接近または離間させる半径方向へ往復移動させて主軸1の回転中心線9aに対する各刃体の半径を変更し得るようにする。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】(a)は本実施形態にかかるホールカッターにおいて両刃体間の直径を最大にした状態を示す正面図であり、(b)は同じく部分断面図である。
【図2】(a)は本実施形態にかかるホールカッターにおいて両刃体間の直径を最大にした状態を示す側面図であり、(b)は同じく部分断面図である。
【図3】(a)は本実施形態にかかるホールカッターにおいて両刃体間の直径を最大と最小との中間にした状態を示す正面図であり、(b)は同じく部分断面図である。
【図4】(a)は本実施形態にかかるホールカッターにおいて両刃体間の直径を最小にした状態を示す正面図であり、(b)は同じく部分断面図である。
【符号の説明】
【0030】
1…主軸、2…胴体部、8…案内孔、9a…主軸の回転中心線、13…ピニオン、14…回転操作部としての操作摘み、15…上側刃台、16…下側刃台、17…上側刃台のラック、18…下側刃台のラック、19…上側刃台の腕部、20…上側刃台の刃体、R20…刃体の半径、21…下側刃台の腕部、22…下側刃台の刃体、R22…刃体の半径、25…上側刃台の腕部の回避孔、26…下側刃台の腕部の回避孔、27…組付体、28…ロック手段、29…縦締付手段、30…横締付手段、32…押圧部としての縦押え板、34…押圧操作部としての締付ナット、36…押圧部としての横押え板、37…押圧操作部としての蝶ねじ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
刃体を取着した一対の刃台を主軸に対しその回転中心線方向に沿って並設するとともにその回転中心線を中心とする回転方向へ並設して主軸の回転中心線に対し直交する半径方向へ往復移動可能に支持し、この両刃台には主軸の回転中心線方向で相対向するラックを設けてその両ラック間でそれらのラックに噛み合うピニオンを主軸に対し回転可能に支持し、この両刃台の刃体を主軸の回転中心線に対し互いに接近または離間させる半径方向へ往復移動させて主軸の回転中心線に対する両刃体の半径を変更し得るようにこの両刃台をピニオンを介して互いに連動させ、主軸に対し両刃台を固定して位置決めするロック手段を設けたことを特徴とするホールカッター。
【請求項2】
前記主軸は半径方向へ延びる案内孔を設けた胴体部を有し、前記両刃台はこの胴体部の案内孔に挿通されて主軸の半径方向へ案内孔に沿って往復移動し得ることを特徴とする請求項1に記載のホールカッター。
【請求項3】
前記両刃台には主軸の半径方向の両端部のうち先端部に腕部を設け、前記刃体はこの両刃台の腕部に取着され、この両刃台の両端部のうちこの腕部に対し反対側になる一方の刃台の基端部が他方の刃台の腕部に対し交差し得るように他方の刃台の腕部に回避孔を設けたことを特徴とする請求項2に記載のホールカッター。
【請求項4】
前記ロック手段は、両刃台とそれらのラックに噛み合うピニオンとからなる組付体を刃体とともに一体的に移動させて主軸に圧接する締付手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載のホールカッター。
【請求項5】
前記ロック手段の締付手段は、前記組付体を主軸の回転中心線方向に押し付けて主軸に圧接する縦締付手段と、その組付体を主軸の半径方向に押し付けて主軸に圧接する横締付手段とを備えていることを特徴とする請求項4に記載のホールカッター。
【請求項6】
前記縦締付手段は組付体の刃台に対し押圧部を押圧操作部により主軸の回転中心線方向に押し付けて組付体の刃台を主軸に圧接し、前記横締付手段は組付体の刃台に対し押圧部を押圧操作部により主軸の半径方向に押し付けて組付体の刃台を主軸に圧接することを特徴とする請求項5に記載のホールカッター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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