説明

モジュラー建築構造装置

【課題】
この発明は、モジュラー建築構造器具、特に基礎的な建築モジュールに用いられ、骨組みの基礎の接合部でのいかなる配列の不具合も著しい欠陥をもたらす可動式骨組、を備えたモールドに関するものである。
もしその欠陥が隆起であれば、形成された建築モジュールの内面にすぐに現れ、塗装によって隠すことができないであろう。
【解決手段】
形成用建築モジュールの少なくとも1つの内角表面を形成するモールドの為の、可動式コーナー装置を開示する。
そのモールド可能な建築モジュール内部モールドは、
建築モジュールの天井面や多数の可動側壁を形成する為の上部サポートパネルを含み、それは柔軟な周辺端部部品により上部サポートパネルに従属している。
側壁はモールド可能な建築モジュールの対応する内壁表面を形成する位置に移動可能な側壁表面に面したモールドを含む。
その可動式側壁は、それぞれの形成された内壁表面から内側にも外側も可動し、形成された建築モジュールを内部モールドから切り離す。
可動式コーナー装置は、隣接する可動性側壁の間に位置するモールド可能な建築モジュールの内部コーナーを形成する為に使用される。
可動式コーナー装置は、表面に隣接する、少なくともひとつの側壁を持つコーナーポストを含む。
コーナーポストサポートカップリングは、隣接した可動側壁の望ましい位置に対して、垂直と横向きの位置、垂直に調整するように構成され、
コーナーポストの表面に面したモールドは、成形過程中、それぞれの隣接した可動側壁の表面に面するモールドとぴったり重なる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、モジュラー建築構造器具、特に基礎的な建築モジュール構築に用いられるモールドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
本願に記載される発明は、本願の名義人のオーストラリア特許第741667号の修正と改良である。
AU741667号の特許明細書全体は、参考として本願に組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】オーストラリア特許第741667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
AU741667号で開示された発明の問題点は、コーナーと側壁表面が可動で位置決め可能でも、成形過程中にずれが生じうるという点である。
表面接合部分は相対的移動の影響を最も受けやすい部分であり、これは、これらの接合部分の長手方向に沿い、且つ底部でより大きくなる、取付可能部材(典型的には標準または繊維強化コンクリート)の圧力に第一に依存する。モールド可動部分の接合部分のいかなるずれも、形成された建築モジュールの表面欠陥を引き起こす。そのような欠陥は、内部可動モールドパネルとの結合で最も起こりやすく、建築モジュールの内部において目立つ。1mm以下のずれでも、十分目立つ欠陥となる。
【0005】
もしその欠陥が隆起であれば、形成された建築モジュールの内面にすぐに現れ、塗装によって隠すことができないであろう。それは滑らかにする必要があり、その工程は大きな労働力を要し、最終的には費用のかかる工程で、それぞれの建築モジュールを作る時間を不必要に増やしてしまう。そのような接合部分が8箇所ある為(1つのコーナーに2箇所)、ひとつの建築モジュールにつき、潜在的に8箇所滑らかにする隆起がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の広い態様においては、可動コーナー装置は、
モールド可能な建築モジュールの少なくとも1つの内部コーナー表面と、
建築モジュールの天井表面を形成する為の上部サポートパネルと、柔軟な周辺端部素子を使って上部サポートパネルに従属する複数の可動式側壁と、を備えるモールド可能な建築モジュールの内部モールドと、
を組み立てるのに用いられ、
前記側壁は、モールド可能な建築モジュールの内壁表面へ対応する位置への移動可能な側壁表面を有し、
前記可動式側壁が、それぞれの組み立てられた内壁表面から内外に動くことが可能で、組立建築モジュールを内部モールドから切り離し、
隣接可動側壁の間に位置し、モールド可能な建築モジュールの内部コーナーを形成する、可動コーナー装置であって、
前記可動コーナー装置は、
少なくとも2つの側壁の隣接表面を含むコーナーポストと、
上部サポートパネルに対して固定され、コーナーポストが、隣接可動側壁の位置に対して、垂直・横向きの位置、垂直に調整可能とするように構成されたコーナーポストサポートカップリングと、
を備え、
前記コーナーポストサポートカップリングは、コーナーポスト表面に面するモールドは、側壁の隣接部表面がそれぞれの側壁に隣接する組立過程中、それぞれの隣接可動側壁の表面に面するモールドにぴったり重なるようにすることを特徴とする。
また、好ましい装置において、
上部サポートパネルをそれぞれの可動側壁につなげる柔軟な周辺端部部材を備え、モールド可能な建築モジュールを組み立てるための、モールドの為の可動式コーナー装置であって、さらに、
少なくとも2段の側壁隣接表面を持つコーナーポスト上面に位置する曲面上面アダプター板を備え、
該アダプター版は、隣接した可動側壁の望ましい位置に対して、コーナーポストが垂直と横の位置、及び垂直状態を調節し、前記曲面上面アダプター表面に面するモールドが、外表面において隣接柔軟周辺端部部品と同一平面とする。
【0007】
本願発明の1つ以上の望ましい実施例の詳細な説明が、発明の原理を通して説明された添付図と共に記述されている。発明はそのような実施例に関連して記述されているが、発明はどの実施例に限ったものではないことを理解されるべきである。一方、発明の範囲は、添付の請求項と多くの代替、改良、均等物を包括する発明によってのみ限定される。実施例の目的上、完全に本願発明を理解する為、多くの具体的詳細が下記の明細書で説明されている。本願発明は、いくつか、もしくは全ての具体的詳細なしに、請求項に従って、実施されるかもしれない。明確さの為に、発明に関連する技術分野で知られている技術部材は、本願発明が不必要に不明瞭にならないように、詳細が記載されていない。
【0008】
この後の明細書と請求項全体で、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、「comprise」(包含する)「include」(含有する)そして「comprising」「including」のような変化形は、定められた定義物や定義物グループの包括という意味を持つと理解されるが、他の定義物や定義物グループは除外しない。
【0009】
この明細書内のいかなる先行技術への言及は、そのような先行技術が、周知の知識の一部を形成しているという自認もしくはいかなる形の示唆として理解されず、また理解されるべきでない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、内部モールド組立品の斜視図を表している。
【図2】図2は、基礎の骨組みに位置する4つのコーナーポスト装置の斜視図を表している。
【図3】図3は、図2の上面図を表わしている。
【図4a】,
【図4b】図4aと図4bはそれぞれ、基礎の骨組みと上部サポートパネルに位置するコーナーポストの2つ側面図を表している。
【図5a】図5aは、コーナーサポート結合の斜視図を表している。
【図5b】図5bは、コーナーポストの横位置を調整するためのコーナーサポート結合プレートの側面を表している。
【図5c】図5cは、コーナーポストの垂直位置を調整する為のコーナーサポート結合プレートの側面図を表している。
【図6a】図6aは、コーナーポストの斜視図を表しており、曲面上面アダプター板(分解図)とコーナーサポート結合が、お互いに固定される前に、結合されている。
【図6b】図6bは、曲面上面アダプター板組立品が、完全に組み立てられた斜視図を表している。
【図6c】図6cは、サイドパネルに隣接したコーナーポストの上面図を表している。
【図6d】図6dは、コーナーポストとサイドパネルの隣接部の分解図を表している。
【図7】図7は、図6の部材を組み合わせた斜視図を表している。
【図8】図8は、図2の部材と、内外両方のモールド部材を支えるための骨組みと、モールド組立において、作業員が取付可能な材料を準備されたモールドに流し込む為にアクセスが可能な作業足場を表している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、単一のほぼ長方形の建築モジュールの形状をした内壁を形成するのに適した、内部モールドの骨組みの外面斜視図を表している。
【0012】
内部モールド組立品10は、柔軟な周辺端部品14、16、18、20を含む平面上部サポートパネル12(形成された建築モジュールの内部天井を形成する)、可動式の側壁パネル22から24(示されていない26と28)、そして可動式のコーナー装置30、32、34、36を含む。それぞれの壁パネル22、24、26、28は可動で、ひとつの望ましい実施例では、それぞれの柔軟な周辺端部14、16、18、20と共に、上部サポートパネルに従属しており、モールドを、形成された建築モジュールから切り離すように内部モールドの内側に動くよう、組み立てられている。
【0013】
同じ数字は、すべての図において、同じ部材を意味する。
【0014】
補助用骨組みと同様に、可動式の骨組の内部部材は材木を材料としてもよいが、構造の寿命や調節の反復可能な正確性の為にはスチールが好ましい。
【0015】
モールドの外壁の表面は、特徴的な表面の質感を感じさせる多様な素材で作られることができ(好ましくは、形成された建築モジュールの内表面に滑らかさを与えるように、シートメタル)、または、モールドの外側部の上部と側壁は、形成された建築モジュールの内側面に所定の質感を与える素材で覆うことができる。形成された建築モジュールの外表面を形成するモールドの表面にも同じことが言える。
【0016】
内部モールド型枠のそれぞれのコーナー装置は可動であり、組み立てられた建築モジュールの内部コーナーを形成する為の位置に動かすことができる。説明を分かりやすくする為に、可動のコーナー装置32のみを詳しく記載するが、可動コーナー装置30、34、36も同様と理解される。
【0017】
図2は、基礎骨組み40を表し(詳細はここに記載された実施例と係りがない)、ラム42(油圧作動が好ましい)の一つの先端が枢動可能に骨組みに固定(44)され、ラムの動作は、それぞれのコーナーポスト(ラムは同様に枢動可能に48に固定)の低いほうの端を基礎骨組みの固定点の方へ引っぱる(矢印46で示されたように、(基礎の骨組みに対して)内部へ)。図2のコーナーポストには示されていないのが、図4-7で詳しく示され、本願明細書でより詳細に記載されているように、コーナーポストの上端部においてコーナーポストが下内方へ回転するよう構成されたコーナーポストカップリングである。
【0018】
図3は、図2の上面図を表し、部分的に、下記の基礎骨組み40と共にあらかじめ述べたコーナーポストカップリング50も表している。コーナーポストカップリング50が基礎の骨組み40とコーナー装置32のポストの間にあるときの、ラム42と軸となる固定点44が示されている。
【0019】
図4aと4bは、それぞれ、コーナーポストの2つの側面図を表しており、該コーナーポストは基礎の骨組40と、該骨組みに固定され且つ係支された上部サポートパネル12とに関連している(この図では示されていないが、図8の一部分に表されている。)。上部サポートパネルは、その表面全体に対して、取付可能な部材の重さに耐え、理想的には、形成された建築モジュールの内部天井になる平面を維持できるよう、下方より支えられる必要がある。上記のように、サポート骨組部材は、基礎骨組から伸長し、上部サポートパネル12を支える。それは、図4aや図4bには示されていないが、サポート骨組部材を目立たなくする上部サポートパネル12がない図8に示されている。
【0020】
コーナーポストカップリング50のひとつの実施例の詳細図が、図5aに表されている。
この実施例では、コーナーポストカップリングが、コーナーポストの位置を骨組に対して、すなわち上部サポートパネルに対して、固定されることを可能にしている。このカップリングにより、少なくとも3つの動作軸が得られ、コーナーポストが水平に調整され(基礎骨組に対して、横方向、垂直上方・下方に平行移動する)、コーナーポストの垂直性を調節することができる。従って、コーナーポストカップリング50は、上部サポートパネルに対して固定され、コーナーポストが隣接可動側壁の位置に対して、垂直方向と横方向の位置、垂直性を調整するよう構成されており、側壁の隣接部表面がそれぞれの側壁に隣接する組立過程中、コーナーポストの表面102(図6cと図6d)に面するモールドが、それぞれの隣接した可動側壁110(図6cと図6d)の表面に面するモールドとぴったり重なる。
【0021】
この実施例では、コーナーポストカップリングは、多数の対のプレート(骨組みに固定されるプレートと、コーナーポストに固定されるプレート(どちらか一方に穴が開いている))ともに、互いに関係する対のプレートを固定するボルトとナットを使用し、互いに関連する対のプレートの所望位置を決める。コーナーポストは、これらのプレートが互いに関連する位置にある為、それは調整される隣接側壁に対するコーナーポストの位置となる。コーナーポストサポートカップリングには、少なくとも2つの対のプレート、上部サポートパネルに対して固定された少なくとも1つの対のプレート、そしてコーナーポストに固定された他の対のプレートのうちの一枚が含まれ、互いに関連する対のプレートの所望位置が決まると、その互いに関連する対のプレートを固定する為、プレートの一方または他方にスロットが形成され、ボルトとナットで互いに関連する対となるプレートを固定する。
【0022】
プレート52(やはり図5bで示される)は、使用時、垂直方向にとなると共にコーナーポストの一部となり、ボルト54a、54b、54c(そして示されていない54d)は、使用時は水平方向となって基礎骨組に固定される。プレート52のスロット52a、52b、52c、52dはそれぞれのボルトの上に位置し、それらのスロットの方向は、コーナーポストカップリングが水平面に移動すること、つまり骨組みに対して左右に移動するのを可能にする。
【0023】
2つのサポートプレート56はプレート52に固定されると共に外方へ水平に伸び、サポートプレート同士の間には、それぞれのサポートプレートに対して直角のロッド58がぴったりと位置する。そのロッドは、ロッドに従属する2つの三角形プレート59の軸に、枢動可能に結合され、また三角形プレートの回転しない端で、おおむね垂直方向を向いた(使用時)プレート60に結合され(図5cに示される)、さらにコーナーポストカップリングの一部である。プレート60には、スロット60a、60b、60cそして60dがあり、プレート62から突き出るそれぞれのボルト64a、64b、64c、そして64dの上に位置し、プレート60のスロットの方向は、骨組みに対して、コーナーポスト(後述されるように、プレート62に結合する)が上下(つまり垂直)に平行移動するのを可能にする。
【0024】
プレート62からの三角形の突起66a、66bは、コーナーポストの2つの側壁が隣接するよう加工された2つの隣接する表面66aa、66bbを備え(図示されていない)、同じくプレート62から突き出た三角形の突起66c、66dを、三角形の突起66a、66bの下方に離隔して備えている。この装置は、コーナーポストカップリングが、垂直に隔たる2つの位置で、コーナーポストに係支するのを可能にする。それらを一緒に固定する好ましい方法は、溶接である(示されていない)。
【0025】
ボルト64a、64b、64cそして64dは、プレート62の開口部に位置し、スペースワッシャーは、2つのプレートの連結や互いのプレートの位置をきつく締める為に使われる、それぞれのボルトと結合するナットと共に、プレート60とプレート62の間に位置する。しかし、コーナーポストの垂直の位置が設定された後のみである。垂直位置の設定は、本実施例において、プレート60の低部からの2つの追加の三角形の突起68aと68bを使用して、実現されている。ボルト70aと70bは、それぞれの三角形の突起68aと68bに通され、ボルトの自由端は、突起66cと66dの裏面上にある。三角形の突起68aと68bのねじ山の中で、ボルトを回すことによって、プレート62はコーナーサポートカップリング50に対して上下し、よって骨組に対してコーナーポストを上下させる。もしあるボルトが他方に通らなかった場合も、コーナーポストの垂直状態は調整される。垂直状態の微細な調整とねじ穴の適切な選択をもたらす、前記装置を使用することにより、調整の容易さ・正確さを提供することができる。
【0026】
図6aは、コーナーポスト32の斜視図を表しており(しかし、このコーナーポスト組立図はまた、部材32ともみなされることに注意)、曲面上面アダプター板組立品、点線72内で示された部分、そしてコーナーサポート結合50が、互いに固定される前に、結合されている。曲面上面アダプター板組立品72は、多数の部品、すなわち曲面板78にかかるコーナーポストキャップエンド74、キャップエンドフレーム76、ブレースプレート80、ブレースプレート80のねじ溝84に適合するエラストマーシール82、そしてカバー86を含む。曲面上面アダプター板組立品72の完成品は図6bで表わされている。
【0027】
4つのコーナーポストと、結合した曲面上面アダプター板、4辺の壁、さらに内部モールドを形成する平面上面サポートパネル12がある。図に示されていないのは、それぞれの柔軟な周辺端部14、16、18、20と共に従属する壁パネル22、24、26、28を動かし、内部モールドの内側に動かし、モールドを組み立てられた建築モジュールから切り離す配置である。そのパネルは、鋼板製でその端部は直角を成すように正確に切断されることが好ましく、もし垂直方向に互いに隣接した場合にも互いに直角を成し、平面図では直角を成した長方形を形成することができる。しかしながら、これらのパネルは、枢動可能に平面上面サポートパネルに結合し、パネル12の縁に従属し、4つの角が互いに離れているモールドの長方形側壁を形成する。下記明細書は、コーナーポストの1つの側面のみを描写しているが、この描写された特性は、4つ全てのコーナーポストのすべての側面に当てはまるのは明確である。モールドの側面構造と対応するコーナーポストが多くても少なくても、可能ということは明らかである。
【0028】
図6cは、直角ブレース部品100とコーナーポストの長さ全体に及ぶ突起106を含むコーナーポストの上面図を表している(図7で示される)。突起106は、望ましい部品だが、側壁隣接表面を形成する直角ブレース部材100だけあれば十分である。記載された望ましい配置は、突起106によって作られた空間を使い、シーリング部材を規定し(記載されている104、112)、コーナーポストと隣接プレートの間の主な接合部分の質を高める。直角ブレース部材は、分解図を示す図6dが表すように、コーナーポストの側面102の表面より、側壁パネル110の厚みに加え、突起106の厚みだけ後退している。コーナーポストとサイドパネルの隣接部が図6cに表わされており、側壁110はスペーサー112に抗して最終位置に保持される。この実施例では、側壁パネルの垂直な縁は図1で、22、24、26もしくは28として示されているが、明確化のため、詳細を110に示しており、留め継ぎが斜めで(好ましくは45度)、留め継ぎの端とコーナーポストの側面の間はゴム状シール104が好ましく(ネオプレンストリップが好ましい)、アングルブレース部材100と、ブレース部材100と同じ長さに及ぶ突起106の間に配置される。側壁110の垂直な縁は、コーナーポストのコーナーが四角か丸かに関わらず、留め継ぎされる。
【0029】
ブレース部材を使う利点は、側壁パネル110の外縁がコーナーポストの全長に沿って支えられ、取付可能な部材の重量が最大量のとき、側壁の縁が支えられ、側壁パネルとコーナーポストの直角コーナーの間にある縁の接合部分が、横方向に分かれたり、他の側壁パネル110の平面外表面やパネルの側面102の表面が変形する理由がほとんどないか全くないことである。それらは、組み立てられた建築モジュールの可視の内表面の欠陥を引き起こす、2つの部材の表面の分離とずれである。
【0030】
同様の原理が、類似のブレースプレート80を備える曲面上面アダプター板組立品72に結合するコーナーポストの組立品に適用され、鋼板で作られるのが好ましい、従属する柔軟な端部材14、16、18、20を、該プレースプレート80の側端に乗せ、カバー86までの部材の隣接部で、平らな外表面を作ることができる。
【0031】
図7は、図6の部材を組み合わせた斜視図を表していて、特に、コーナーサポートカップリング50のコーナーポストへの固定位置と、ラム42の一端の固定部材48を示すコーナーポスト全体を示しており、該ラム42は、ロッド58の上端において軸端が回転する為、コーナーポスト装置が動いている間、軸端が相対運動できる。
【0032】
図8は、図2の構成要素と、内外のモールド構成要素を支える骨組みを表しており、基礎骨組40から上方向に伸びている骨組部材80が表わされている。また、表わされてはいるが、鮮明でないのが骨組みであり、該骨組みは、モールド組み立てにおいて、作業員が取付可能な材料を準備されたモールドの上部に流し込む為にアクセスが可能な作業足場の役割を有し、特定の隙間を作ったり、つり上げをしたり、その他の業務が定形建築モジュール内で行われることが可能である。
【0033】
この発明は記載された特定の利用だけに限られないことが、当業者に明らかであろう。また、本願発明はここに記載もしくは図示される特定の構成要素または特性に関して、推奨実施例に制限されない。言うまでもなく、本願発明の原理から逸脱することなく様々な改良がされることができる。それゆえ、本願発明は、そのような改良すべてを範囲内に含めて理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モールド可能な建築モジュールの少なくとも1つの内部コーナー表面と、
建築モジュールの天井表面を形成する為の上部サポートパネルと、柔軟な周辺端部素子を使って上部サポートパネルに従属する複数の可動式側壁と、を備えるモールド可能な建築モジュールの内部モールドと、
を組み立てるのに用いられ、
前記側壁は、モールド可能な建築モジュールの内壁表面へ対応する位置への移動可能な側壁表面を有し、
前記可動式側壁が、それぞれの組み立てられた内壁表面から内外に動くことが可能で、組立建築モジュールを内部モールドから切り離し、
隣接可動側壁の間に位置し、モールド可能な建築モジュールの内部コーナーを形成する、可動コーナー装置であって、
前記可動コーナー装置は、
少なくとも2つの側壁の隣接表面を含むコーナーポストと、
上部サポートパネルに対して固定され、コーナーポストが、隣接可動側壁の位置に対して、垂直・横向きの位置、垂直に調整可能とするように構成されたコーナーポストサポートカップリングと、
を備え、
前記コーナーポストサポートカップリングは、コーナーポスト表面に面するモールドは、側壁の隣接部表面がそれぞれの側壁に隣接する組立過程中、それぞれの隣接可動側壁の表面に面するモールドにぴったり重なるようにすることを特徴とするモールドの為の可動式コーナー装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、
上部サポートパネルをそれぞれの可動側壁につなげる柔軟な周辺端部部材を備え、モールド可能な建築モジュールを組み立てるための、モールドの為の可動式コーナー装置であって、さらに、
少なくとも2段の側壁隣接表面を持つコーナーポスト上面に位置する曲面上面アダプター板を備え、
該アダプター版は、隣接した可動側壁の望ましい位置に対して、コーナーポストが垂直と横の位置、及び垂直状態を調節し、前記曲面上面アダプター表面に面するモールドが、外表面において隣接柔軟周辺端部部品と同一平面とする、可動式コーナー装置。
【請求項3】
請求項1もしくは請求項2に記載に装置において、
各側壁隣接表面が、それぞれの側壁の隣接表面の長さの少なくとも一部に沿って配置される突起を持つ可動式コーナー装置。
【請求項4】
請求項3に記載の装置において、
突起の配置が、1つ以上のシーリング部材が、突起とコーナーポストの間に位置する空間を与える可動式コーナー装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置において、
コーナーポストサポートカップリングが、少なくとも2つの対のプレートを含み、
前記対のプレートのうち少なくとも1つのプレートは上部サポートパネルに対して固定されており、
前記他の対のプレートの一枚はコーナーポストに固定されており、
前記プレートの一方又は他方にスロットが形成され、互いに関連する対のプレートの求められる位置が決まると、ボルトとナットで、互いに関連する対のプレートを固定する、可動式コーナー装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2012−517361(P2012−517361A)
【公表日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−549391(P2011−549391)
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000123
【国際公開番号】WO2010/091452
【国際公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(511195552)プレキャスト モジュラー ソリューションズ ピーティーワイ エルティーディー (1)
【氏名又は名称原語表記】PRECAST MODULAR SOLUTIONS PTY LTD
【住所又は居所原語表記】18 Robertson Street,Kensington,Victoria 3031,Australia
【Fターム(参考)】