説明

モジュール式中間駆動ベルトを有するベルトコンベヤ

1またはそれ以上の中間駆動ベルト(60)でコンベヤベルト(66)を駆動するための中間駆動システムである。中間駆動ベルト(60)は、当該中間駆動ベルト(60)の長さに沿って間隔を空けて設けられた回転可能な歯(44)の横方向の列を含む。歯(44)は、搬送路の一部に沿ってコンベヤベルト(66)内に延び、搬送方向にコンベヤベルト(66)を駆動する。歯(44)が接触する中間駆動ベルト(60)の外部の唯一の構成要素が、中間駆動ベルト(60)である。コンベヤベルト(66)との歯(44)の係合および離脱は、歯に対してカムを使用することなく達成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に動力駆動コンベヤに関し、より詳細には、1またはそれ以上の中間駆動ベルトにより駆動されるコンベヤベルトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
中間駆動ベルトは、長い搬送経路または曲がりくねった搬送経路上のコンベヤベルトを駆動するために、しばしば使用される。それらの中間駆動ベルトは、搬送経路に沿った戦略位置でコンベヤベルトと係合する駆動歯を有する短いベルトである。このようにして、負荷の一部が、コンベヤ搬送路の端部または帰還路に典型的には配置されるメイン駆動スプロケットから、中間駆動ベルトに移動される。中間駆動部を有するコンベヤベルトの最大張力は、それを有しないコンベヤベルトよりも低いため、より低いベルト引張速度を有するより安価なコンベヤベルトを使用することができ、あるいはコンベヤベルトをより長い距離で使用することができる。
【0003】
従来の中間駆動ベルトに関連する幾つかの問題には、中間駆動歯とその歯が作用するカム面との間の摩擦により引き起こされる過剰摩擦や、中間駆動ベルトがコンベヤベルトと係合する位置における中間駆動ベルトのテンティング(tenting)、あるいは中間駆動部がコンベヤベルトを上方に押し上げる傾向に対抗するための押さえ付けの必要性が含まれる。また、多くの中間駆動ベルトおよびチェーンは、回転歯を備え、この回転歯は、歯がコンベヤベルトを駆動するときにカム面上をスライドまたは回転するカムフォロワを有する。スライドするカムフォロワは、摩耗に特に弱く、回転するカムフォロワは、より複雑なローラアセンブリを必要とする。
【発明の概要】
【0004】
これらの問題点は、搬送路に沿って中間駆動ベルトにより駆動されるコンベヤベルトを含む、本発明の特徴を具体化するコンベヤにより解決される。コンベヤベルトは、上部搬送サイドと、その反対側の下部サイドと、この下部サイドからアクセス可能な静的駆動受け面(static drive-receiving surfaces)とを有する。中間駆動ベルトは、搬送方向に搬送路に沿って前進し、この中間駆動ベルトは、搬送路の一部に沿ってコンベヤベルトの下部サイドの下方に位置する下面および反対側の上面を含む。歯は、中間駆動ベルトの幅に亘って横方向に間隔を空けた位置に設けられ、所定の回転範囲で横方向の回動軸を中心に回転する。歯の各々は、中間駆動ベルトの上面の上方に位置する駆動面(drive face)と、回動軸から見て駆動面の反対側に反動面(reaction surface)を有するアームとを含む。アームは、その全体が、歯の回転範囲を通じて中間駆動ベルトの上面と下面の間に位置する。このようにして、アームは、中間駆動ベルトの外側のコンベヤの構成要素の何れにも擦れることがない。
【0005】
本発明の別の態様では、中間駆動ベルトが、その厚さを規定する上面および平行な下面を備える。歯は、中間駆動ベルトの幅に亘って横方向に間隔を空けた位置に回転可能に設けられ、中間駆動ベルトの上面と下面の間に配置される横方向の回動軸を中心に、所定の回転範囲で回転する。それら歯の各々は、中間駆動ベルトの上面の上方に位置する駆動面と、回動軸から見て駆動面の反対側に反動面を持つアームとを有する。上面と下面の間に配置された止め部は、歯の回転範囲の限界位置において、対応する反動面と係合する。
【0006】
本発明の別の態様は、ベルトモジュールであって、その厚さを規定する上面および反対側の下面とを有するベルトモジュールを提供する。歯は、ベルトモジュールの幅に亘って横方向に間隔を空けた位置に回転可能に設けられ、所定の回転範囲で横方向の回動軸を中心に回転する。歯の各々は、ベルトモジュールの上面の上方に位置する駆動面と、回動軸から見て駆動面の反対側に反動面を有するアームとを含む。アームは、その全体が歯の回転範囲を通じてベルトモジュールの厚さの範囲内に位置する。
【0007】
本発明のさらに別の態様においては、ベルトモジュールが、上面およびその反対側の下面を備える。歯は、ベルトモジュールの幅に亘って横方向に間隔を空けた位置に回転可能に設けられ、横方向の回動軸を中心に回転する。歯の各々は、ベルトモジュールの上面の上方に駆動面を有する駆動アームと、回動軸から見て駆動アームの反対側に反動面を有する反動アームとを含む。駆動面および反動面は、180°未満の角度を規定する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明のこれらの態様、特徴および利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲および添付図面により詳細に記載されている。
【図1】図1A乃至図1Eは、中間駆動ベルトを構成するのに使用される本発明の特徴を具体化するベースモジュールの上側等角図、下側等角図、平面図、側面図および正面図である。
【図2】図2は、駆動歯を有する図1のベースモジュールの分解図である。
【図3】図3は、図2のようなモジュールを含む、本発明の特徴を具体化するモジュール式の中間駆動ベルトの一部の等角図である。
【図4】図4は、図3のような中間駆動ベルトの近傍における、本発明の特徴を具体化するコンベヤシステムの搬送路部分の等角図である。
【図5】図5は、図4のコンベヤシステムの一部の側面図である。
【図6】図6は、中間駆動ベルトが最初にコンベヤベルトと係合するときの中間駆動ベルトを示す、図5の一部の拡大側面図である。
【図7】図7は、コンベヤベルトから中間駆動ベルトが外れた状態を示す、図5のコンベヤシステムの一部の部分透視拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の特徴を具体化する中間駆動ベルトのためのベースモジュールは、図1A乃至図1Eに示されている。ベースモジュール10は、好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセタールおよび高分子複合材料のような熱可塑性樹脂ポリマーから射出成形され、上面12と、厚さTを介して、その反対側の下面13とを有する。長リンク14は、ベースモジュールの幅Wにわたって横に間隔を空けて設けられ、ベースモジュールの中間部16から前方に延びている。短リンク15は、中間部から後方に延びている。短リンク15は、長リンク14と横方向にずらして設けられている。リンク14,15の両セットは、横穴20,21を含むヒンジ構造18,19を有するヒンジ要素を形成する。
【0010】
止め部22は、モジュールの中間部16から延びてモジュールの上面12の一部を形成する突出部24の遠位端に形成されている。各突出部は、隣接する短リンク15を介して横穴21の上半分と連続する半円状の凹部26を備える。各突出部24の側部と次に続く短リンク15との間のギャップ28は、相互接続される隣接するベルトモジュール10の長リンク14を受け入れるようにサイズ設定されている。同様に、連続する長リンク14間のより広いギャップ29は、結合した短リンク15および突出部24のペアを受け入れるようにサイズ設定されている。突出部は止め部22で終わり、それらの遠位端に、横方向に細長い湾曲面30を有する。
【0011】
張出しレッジ32は、各長リンク14の遠位端部から前方に延びる。アンダーカットされた平坦面34は、各レッジの底部を形成する。シート36は、モジュール後端部のモジュール内部の中間部16において、各長リンク14の近位端に形成されている。横穴38は、各長リンク14に、シート36とレッジ32との間に形成されている。近位端で長リンク14の側部を補強するボス40は、第2穴38の続きを形成する。
【0012】
図2に示すように、長リンク14間であって、ギャップ29の後部には、歯44が取り付けられている。歯44を貫通するボア46は、長リンクの第2穴38と整列して、ベースモジュール10の幅に亘って横方向の通路を形成する。回動ロッド48は、その通路内に受け入れられ、すべての歯をモジュールに対して回転可能に保持する。回動ロッドの両端は、ロッドを定位置に保持するヘッド50を有する。しかしながら、ロッドを捕捉する保持構造を有するヘッド無しのロッドを使用することも可能である。
【0013】
同様のヒンジロッド52は、図3に示すように、隣接するベルトモジュール10をヒンジジョイント54で相互に接続するために使用される。1またはそれ以上のベルトモジュール10のある列56の前端に沿う長リンク14は、先行列(前側の列:leading row)の後端(trailing end)において短リンク15および連結された突出部24を間に挟む。交互配置されたヒンジ構造18,19の横穴20,21は、前側および後側の横方向ヒンジ軸58,59に整列されて、ヒンジロッド52を受け入れ、それが、ヒンジジョイント54でモジュールを一体に連結して、ヒンジ軸周りに関節動作することができる中間駆動ベルト60を形成する。歯44の前側の駆動面62は、ベルトの上面12の上方に位置する。
【0014】
中間駆動ベルト60の動作は、搬送システムに関して図4乃至図7に示されている。搬送システム64は、上部搬送路の一部に沿って搬送方向68に走行しているように示されるコンベヤベルト66を含む。スプロケットまたはドラム(図示省略)のような離れた位置にある駆動要素が、コンベヤベルトの主駆動部として機能する。図4に示す中間駆動ベルト60のような中間駆動要素は、搬送路に沿う1またはそれ以上の位置でコンベヤベルト66と係合する。中間駆動ベルト66は、垂直梁73に形成された穴71にボルトを通すことによりコンベヤフレーム(明確にするために図示省略)に取り付けられた中間駆動搬送路または支持プラットフォーム70上で、搬送方向68に、支持されて載置されている。支持プラットフォーム70は、水平支持面74に繋がる傾いた傾斜面72を有する。支持プラットフォームの前端部76は、低い位置にある帰還路から傾斜面上に円滑に中間駆動ベルト60を案内するように曲げられている。支持プラットフォーム70の後端部78は、1またはそれ以上のスプロケット80用のクリアランスを提供するために窪んでおり、スプロケットは、コンベヤフレーム内で回転可能に支持されてモータ(図示省略)により駆動される駆動シャフト(図示省略)を受け入れるボア82を有する。スプロケット80の外周のスプロケット歯84は、短リンク15(図1B)の遠位端に形成された丸みを帯びた駆動面42に係合して、搬送方向に中間駆動ベルト60を駆動する。中間駆動ベルト66、支持プラットフォーム70、スプロケット80、駆動軸およびその他の関連する中間駆動要素は、既存のコンベヤシステムに設置することができるドロップインモジュールとしてパッケージ化されたものであってもよい。
【0015】
図4の部分切り取り図に最も良く示されるように、中間駆動ベルトの歯44は上に延びてコンベヤベルト66内に入る。歯の駆動面62は、コンベヤベルトモジュールの各列90の後側のリンク端部(trailing link ends)88に形成された外側の駆動受け面86を押し進める。この例では、ピッチ、すなわち、中間駆動ベルト60の連続するヒンジ軸間の距離は、最大張力をかけた伸張状態における折り畳み式のコンベヤベルト66の距離よりも僅かに大きいことが望ましいが、大凡同じである。中間駆動ベルト60の各列は、歯44の列を有することから、歯のピッチ、すなわち、中間駆動ベルトの長さに沿った歯の連続する列間の距離は、コンベヤベルトの幅に亘ってその長さに沿って係合する歯の高い密度を与えるために、中間駆動ベルトのピッチと同じである。この係合点の高い密度により、各係合点における圧力と、その結果として、摩耗が低減される。このため、金属よりも、プラスチックの使用が歯に適したものとなる。当然のことながら、中間駆動ベルトのピッチをコンベヤベルトのピッチの大凡整数倍にすることにより、あるいは2、3または4の中間駆動ベルト列毎にのみ歯を設けることにより、歯のピッチを増加させることも可能である。
【0016】
コンベヤベルト66との中間駆動ベルト60の最初の係合は、図6に最も良く示されている。両方のベルトが搬送方向68に進むときに、中間駆動ベルトは傾斜面72を上がる。歯44は、後側のリンク端部88のすぐ後方のコンベヤベルト列間のギャップ92に入る。中間駆動ベルトが傾斜面を上がるに連れて、ギャップ内に徐々に深く進んで行き、それが、後側のリンク端部88の静的駆動受け面86に接触するまで続く。歯の駆動面62は、接触面積を最大化するために、駆動受け面86と一致する形状とされることが望ましい。コンベヤベルトの駆動受け面86および歯44の駆動面62は、搬送方向68に対してほぼ垂直である。このため、コンベヤベルトは上向きに押されることはなく、押さえ付ける必要は無い。歯の上端にあるフック89は、駆動面に表面積を増やすとともに、必要とされる小さな押さえ付け力を与える。
【0017】
図4および図5に示すように、中間駆動ベルト60は、水平支持面74に沿って、コンベヤベルト66と支持プラットフォーム70との間に挟まれている。中間駆動ベルト60の各列の前端部における張出しレッジ32のアンダーカットされた平坦面34は、水平支持面74に沿って進むときに、先行列のシート36上に載り、中間駆動ベルトのローラの噛み合う係合を形成する。この噛み合う構造は、バックベンド規制手段(backbend limiting means)を形成し、このバックベンド規制手段は、歯がコンベヤベルトを駆動しているそれらベルト列の近傍で、水平支持面74とともに、中間駆動ベルトのバックベンドを規制する。歯の駆動面62に作用するコンベヤベルトの反力は、駆動している列の前側の端部(leading end)を持ち上げて、後側の端部を下げる傾向がある。バックベンド規制部は、そのような傾向がある中でバックベンドを規制する。
【0018】
図3に示すように、回動ロッド48は、横方向の回動軸94を規定し、これを中心に歯44が回転する。各列の回動軸94は、横方向のヒンジ軸58,59と同一平面上にあることが望ましい。しかしながら、その回転の範囲は、図7に示すように、中間駆動ベルトの構造によって制限される。各歯は、事実上、回動軸94から見て、駆動面62を含むアームの反対側に反動アーム96を有するレバーである。反動アーム96は、望ましくは、駆動面62に対してほぼ垂直に延び、アーム96と駆動面62間の角度は180°未満である(図2)。アーム96は、凹状の反動面98を含み、これは、歯がコンベヤベルト66を駆動しているときに、先行列の止め部22の横方向に細長い凸状の曲面30を押す。アームの遠位端にあるフック99は、歯の反動アームの端部を止め部と係合した状態に保つのを補助する。歯の駆動面に作用するコンベヤベルトの反力は、レバーアクションによって反動面98を介して止め部22に伝達される。反動アーム96が回動アクセス(pivot access)の前にあるため、それは、歯がコンベヤベルトを駆動するときに、中間駆動ベルトの下端部から上がって、止め部に入る。また、反動アーム96は、歯の回転範囲全体を通して上面12と下面13の間の中間駆動ベルトの厚さの範囲内に位置するように形成されている。このため、歯が接触する中間駆動ベルトの外側にある唯一の構成要素が、中間駆動ベルトとなる。このようにして、駆動する歯のアームは、水平支持面に沿ってスライドするため、水平支持面74の内部には入り込まない。すなわち、反力は、滑り摩擦無しで止め部により静的に支えられる。その結果、歯と支持プラットフォーム間の接触および摩擦が除去される。
【0019】
中間駆動歯44は、図7に示すように、コンベヤベルト66から容易に外れる。中間駆動ベルト60がそのスプロケット80の周囲で関節動作すると、前側のベルト列56’が後続列(後側の列:trailing row)56”に対して、それらの共有ヒンジ軸100を中心に時計周りに回動する。これは、後続列の反動面98から、先行列の止め部22を手際良く持ち上げる。一方、歯44は、その反動アームが邪魔されることなく、その回動軸94上で自由に回動することができる。このようにして、歯の駆動面62を含む反対側のアームは、列間のギャップ92から歯が出るため、コンベヤベルトに対して大きな力を与えることはできない。回動可能な歯は、抵抗を受けることなく、自然に押し出される。また、歯をコンベヤベルトと係合させるために、あるいはその係合から解除するために、歯を導く外部カムは必要ではない。
【0020】
このため、本発明は、分散される高密度の駆動面、低い駆動圧力、コンベヤ間のほぼ垂直な接触を有して押さえ付けの必要性をなくし、かつ歯上のカムフォロワまたは外部カムを有していない中間駆動システムのような、特徴および利点を与える。これらの特徴により、高速度においても、長いコンベヤベルトを動作させることが可能になる。
【0021】
本発明を好ましいバージョンに関連して説明してきたが、その他のバージョンも可能である。例えば、中間駆動ベルトおよびそのすべての構成要素は、すべてプラスチック構成とする余地があるように説明してきたが、ベルトの構成要素の1またはそれ以上を金属から形成することも可能である。別の例として、歯の形状の詳細は、図示の特徴を有するコンベヤベルト、すなわち米国ルイジアナ州ハラハン所在のIntralox有限責任会社により製造販売されるIntralox(登録商標)シリーズ2200または2400コンベヤベルトともに使用する例示的な歯を一つだけ示している。また、この種の中間駆動ベルトは、直進ベルトおよび折り畳み可能なラジウスまたはスパイラルベルトとともに、そして、チェーンおよびベルトとともに使用することもできる。このため、これらの僅かな例が示唆するように、請求項の範囲は、好ましいバージョンの細部構成に限定されることを意図するものではない。

【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図1D】

【図1E】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルトモジュールであって、
当該ベルトモジュールの厚さを規定する上面およびその反対側の下面と、
当該ベルトモジュールの幅に亘って横方向に間隔を空けた位置に回転可能に取り付けられ、所定の回転範囲で横方向の回動軸を中心に回転する複数の歯であって、それら歯の各々が、当該ベルトモジュールの上面の上方にある駆動面と、前記回動軸から見て前記駆動面の反対側に反動面を持つアームとを含む複数の歯とを備え、
前記アームは、その全体が、前記歯の回転範囲を通じて当該ベルトモジュールの厚さの範囲内に位置することを特徴とするベルトモジュール。
【請求項2】
請求項1に記載のベルトモジュールにおいて、
前記横方向の回動軸が、当該ベルトモジュールの上面と下面の間に配置されていることを特徴とするベルトモジュール。
【請求項3】
請求項1に記載のベルトモジュールにおいて、
当該ベルトモジュールの幅に亘って延在して前記横方向の回動軸を規定する単一の回動ロッドを備え、この単一の回動ロッドに歯が取り付けられていることを特徴とするベルトモジュール。
【請求項4】
請求項1に記載のベルトモジュールにおいて、
当該ベルトモジュールの第1端部に沿う第1横方向ヒンジ軸を規定する第1ヒンジ構造と、
前記第1端部と反対側の当該ベルトモジュールの第2端部に沿う第2横方向ヒンジ軸を規定する第2ヒンジ構造とをさらに備え、
前記横方向の回動軸が、前記第1横方向ヒンジ軸および前記第2横方向ヒンジ軸と同一平面上にあることを特徴とするベルトモジュール。
【請求項5】
請求項1に記載のベルトモジュールにおいて、
隣接するベルトモジュールの歯の各々の回転範囲を規制する止め部をさらに備えることを特徴とするベルトモジュール。
【請求項6】
請求項5に記載のベルトモジュールにおいて、
前記歯が回転範囲の一方の限界まで回転したときに、前記反動面が、隣接するベルトモジュールの止め部に接触することを特徴とするベルトモジュール。
【請求項7】
請求項1に記載のベルトモジュールにおいて、
前記反動アームが、前記回動軸から前記歯の前記駆動面と垂直な方向に延びることを特徴とするベルトモジュール。
【請求項8】
請求項1に記載のベルトモジュールにおいて、
前記反動アームが、その遠位端にフックを含むことを特徴とするベルトモジュール。
【請求項9】
請求項1に記載のベルトモジュールにおいて、
前記駆動面および前記反動面が、180°未満の角度を規定することを特徴とするベルトモジュール。
【請求項10】
請求項1に記載のベルトモジュールにおいて、
当該ベルトモジュールの第1端部に沿う張出しレッジと、当該ベルトモジュールの第1端部とは反対側の第2端部の内部に配置されたシートとをさらに備え、モジュールの歯がコンベヤベルトを駆動しているときに、そのモジュールのレッジが、隣接するモジュールのシート上に載ることを特徴とするベルトモジュール。
【請求項11】
中間駆動ベルトであって、
当該中間駆動ベルトの厚さを規定する上面および平行な下面と、
当該中間駆動ベルトの幅に亘って横方向に間隔を空けた位置に回転可能に取り付けられ、当該中間駆動ベルトの上面と下面の間に配置される横方向の回動軸を中心に、所定の回転範囲で回転する複数の歯であって、それら歯の各々が、当該中間駆動ベルトの上面の上方にある駆動面と、前記回動軸から見て前記駆動面の反対側に反動面を持つアームとを有する複数の歯と、
前記上面と下面の間に配置され、前記回転範囲の限界位置において、対応する反動面と係合する複数の止め部とを備えることを特徴とする中間駆動ベルト。
【請求項12】
請求項11に記載の中間駆動ベルトにおいて、
前記アームが、ベルトモジュールの下面よりも下方には延出しないことを特徴とする中間駆動ベルト。
【請求項13】
請求項11に記載の中間駆動ベルトにおいて、
当該中間駆動ベルトの幅に亘って延在して前記横方向の回動軸を規定する複数の回動ロッドを備え、
前記歯が、当該中間駆動ベルトの幅に亘って横方向の列に配列され、各列の歯すべてが、同じ回動ロッドに回転可能に取り付けられていることを特徴とする中間駆動ベルト。
【請求項14】
請求項1に記載の中間駆動ベルトにおいて、
ベルトモジュールのひと続きの列をさらに備え、各列が、各列の第1端部に沿う第1ヒンジ構造と、前記第1端部と反対側の第2端部に沿う第2ヒンジ構造とを有し、
各列の第1ヒンジ構造が、隣接する列の第2ヒンジ構造とヒンジ連結され、それにより、当該中間駆動ベルトが、連続する列間の横方向のヒンジ軸を中心に関節動作することが可能となっていることを特徴とする中間駆動ベルト。
【請求項15】
請求項14に記載の中間駆動ベルトにおいて、
前記歯の前記横方向の回動軸が、前記横方向のヒンジ軸と同一平面上にあることを特徴とする中間駆動ベルト。
【請求項16】
請求項14に記載の中間駆動ベルトにおいて、
前記止め部の各々が、対応する反動面を含むベルトモジュールの列の前方または隣りのベルトモジュールに一列に配置されていることを特徴とする中間駆動ベルト。
【請求項17】
請求項14に記載の中間駆動ベルトにおいて、
ベルトモジュールの各列の第1端部に沿う張出しレッジと、ベルトモジュールの各列の第2端部の内部に配置されたシートとをさらに備え、モジュールの歯がコンベヤベルトを駆動しているときに、ある列のレッジが、隣接する列のシート上に載ることを特徴とする中間駆動ベルト。
【請求項18】
請求項11に記載の中間駆動ベルトにおいて、
前記反動アームが、前記回動軸から、前記歯の前記駆動面と垂直な方向に延びることを特徴とすることを特徴とする中間駆動ベルト。
【請求項19】
請求項11に記載の中間駆動ベルトにおいて、
前記反動アームの各々が、遠位端にフックを含むことを特徴とする中間駆動ベルト。
【請求項20】
請求項11に記載の中間駆動ベルトにおいて、
前記反動アームが、当該中間駆動ベルトの下面よりも下方には延出しないことを特徴とする中間駆動ベルト。
【請求項21】
コンベヤシステムであって、
搬送路と、
前記搬送路において支持されるコンベヤベルトであって、上部搬送サイドと、その反対側の下部サイドと、この下部サイドからアクセス可能な静的駆動受け面とを有するコンベヤベルトと、
前記搬送路に沿って搬送方向に進む中間駆動ベルトとを備え、
前記中間駆動ベルトが、
前記搬送路の一部に沿って前記コンベヤベルトの下部サイドの下方に位置する下面および反対側の上面と、
前記中間駆動ベルトの幅に亘って横方向に間隔を空けた位置に回転可能に取り付けられ、横方向の回動軸を中心に所定の回転範囲で回転する複数の歯であって、それら歯の各々が、前記中間駆動ベルトの上面の上方にある駆動面と、前記回動軸から見て前記駆動面の反対側に反動面を持つアームとを含む複数の歯とを備え、
前記アームは、その全体が、前記歯の回転範囲を通じて前記中間駆動ベルトの上面と下面の間に位置することを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項22】
請求項21に記載のコンベヤシステムにおいて、
前記中間駆動ベルトがさらに、
隣接する列間に関節接合ヒンジジョイントを形成するヒンジ要素を各列の前側と後側の両端部に有するベルトモジュールの一連の列と、
前記搬送路に沿って前記ベルトがバックベンドするのを防止するために、隣接する列間に設けられたバックベンド規制手段とを備えることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項23】
請求項22に記載のコンベヤシステムにおいて、
前記バックベンド規制手段が、
各列の前側の端部に沿う張出しレッジと、各列の後側の端部の内部に配置されたシートとをさらに備え、後続列のレッジが、前記搬送路に沿って先行列のシート上に載ることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項24】
請求項21に記載のコンベヤシステムにおいて、
前記歯の回転範囲を規制する複数の止め部をさらに備えることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項25】
請求項24に記載のコンベヤシステムにおいて、
歯が回転範囲の一方の限界まで回転したときに、その歯の前記反動面が、前記止め部の一つに接触することを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項26】
ベルトモジュールであって、
上面およびその反対側の下面と、
当該ベルトモジュールの幅に亘って横方向に間隔を空けた位置に回転可能に取り付けられ、横方向の回動軸を中心に回転する複数の歯であって、それら歯の各々が、当該ベルトモジュールの上面の上方にある駆動面を有する駆動アームと、前記回動軸から見て前記駆動アームの反対側に反動面を有する反動アームとを含む複数の歯とを備え、
前記駆動面および前記反動面が、180°未満の角度を規定することを特徴とするベルトモジュール。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−506610(P2013−506610A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532112(P2012−532112)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/049202
【国際公開番号】WO2011/041131
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(508181663)レイトラム,エル.エル.シー. (43)
【Fターム(参考)】