説明

一包化分包の投薬容器

【課題】 本発明は、複数種類の薬が服用日時毎に分別されて一包化され、該服用日時順に切り取り可能に巻回された長尺状の分包薬をコンパクトに収納し、必要なときに必要な分だけ取り出せる一包化分包の投薬容器を提供する。
【解決手段】 投薬容器1内を、巻回された長尺状の分包薬2本体を回転可能に収納する第一の収納部9と、該分包薬2本体の外周先端部2aを引き出し可能に収納する第二の収納部10とに区分けする仕切り片8と、該仕切り片8の先端部に設けられ、第一の収納部9内に収容された分包薬2本体から該分包薬2本体の外周先端部2aを分離して該外周先端部2aを第二の収納部10内にガイドするガイド片8aと、該第二の収納部10を開閉可能な開閉蓋26とを有し、開閉蓋26を開放して第二の収納部10内に収容された分包薬2本体の外周先端部2aを引き出し可能に構成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種類の薬が服用日時毎に分別されて一包化され、該服用日時順に切り取り可能に巻回された長尺状の分包薬を収納する一包化分包の投薬容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、投薬は医師により処方された用法、用量に従って服用する必要がある。多種類の薬が薬の種類ごとに包装されて投薬される場合、服用日時毎に多種類の薬を分別して服用しなければならず、煩わしい上に服用忘れや薬の種類や数量を誤って服用してしまう可能性がある。
【0003】
このような問題を解決するために、従来では、予め服用日時毎に薬を分別して収納できる薬収納容器が特許文献1〜3等により提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−114227号公報
【特許文献2】実用新案登録第3109954号公報
【特許文献3】特開2007−161270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述の従来例では、薬収納容器に予め服用日時毎に薬を分別する作業が煩わしい上に薬の種類や数量を誤って分別してしまう可能性もあった。
【0006】
最近では、薬局で薬を受け取る際に予め医師の処方箋に従って、自動仕分け装置により複数種類の薬が服用日時毎に自動的に分別されて一包化され、該服用日時順に切り取り可能に巻回された長尺状の分包薬が投薬されるようになってきた。そして、このような長尺状の一包化分包薬をコンパクトに収容すると共に、必要なときに必要な分だけ取り出せる容器が望まれている。
【0007】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、複数種類の薬が服用日時毎に分別されて一包化され、該服用日時順に切り取り可能に巻回された長尺状の分包薬をコンパクトに収納し、必要なときに必要な分だけ取り出せる一包化分包の投薬容器を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するための本発明に係る一包化分包の投薬容器の第1の構成は、複数種類の薬が服用日時毎に分別されて一包化され、該服用日時順に切り取り可能に巻回された長尺状の分包薬を収納する一包化分包の投薬容器であって、前記投薬容器内を、巻回された長尺状の分包薬本体を回転可能に収納する第一の収納部と、前記巻回された分包薬本体の外周先端部を引き出し可能に収納する第二の収納部とに区分けする仕切り片と、前記仕切り片の先端部に設けられ、前記第一の収納部内に収容された前記分包薬本体から該分包薬本体の外周先端部を分離して該外周先端部を前記第二の収納部内にガイドするガイド片と、前記第二の収納部を開閉可能な開閉蓋とを有し、前記開閉蓋を開放して前記第二の収納部内に収容された前記分包薬本体の外周先端部を引き出し可能に構成されたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る一包化分包の投薬容器の第2の構成は、前記第1の構成において、前記ガイド片は、前記仕切り片にヒンジ部を介して回動可能に設けられ、前記分包薬本体の外周先端部を引き出す際に前記第一の収納部内で回転する前記分包薬本体の回転方向及び前記分包薬本体の外周先端部の引き出し方向と逆の方向に向かって、前記分包薬本体と、該分包薬本体の外周先端部との間に揺動自在に差し込まれたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る一包化分包の投薬容器の第3の構成は、前記第1、第2の構成において、前記開閉蓋は、容器本体にヒンジ部を介して回動可能に設けられた蓋片と、前記蓋片の両側辺に設けられ、外周縁に複数の凹凸部が設けられた扇形状の開閉角度規制片と、前記容器本体側に設けられ、前記開閉角度規制片の外周縁に設けられた前記複数の凹凸部に係合し得る係合溝とを有し、前記蓋片を前記ヒンジ部を介して回動して前記開閉蓋を開閉する際に、前記開閉角度規制片の外周縁に設けられた複数の凹凸部が前記係合溝に係合して該開閉角度規制片の前記容器本体内への進入量を規制することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る一包化分包の投薬容器の第1の構成によれば、開閉蓋を開放して第二の収納部内に収容された分包薬本体の外周先端部を容器本体の外に引き出すと、ガイド片によって第一の収納部内に収容された分包薬本体から該分包薬本体の外周先端部がガイドされつつ分離され、巻回された長尺状の分包薬本体はガイド片と仕切り片に位置が拘束されつつ回転し、該分包薬本体から分離された外周先端部が第二の収納部内を通過して容器本体の外に導かれる。
【0012】
また、本発明に係る一包化分包の投薬容器の第2の構成によれば、分包薬本体の外周先端部を引き出す際に、仕切り片にヒンジ部を介して回動可能に設けられたガイド片が、第一の収納部内で回転する分包薬本体の回転方向及び該分包薬本体の外周先端部の引き出し方向とは逆の方向に向かって、分包薬本体と、該分包薬本体の外周先端部との間に差し込まれた状態で揺動し、ミシン目等を介して切り取り可能に巻回された長尺状の分包薬に無理な力が加わることなく、該分包薬本体と、該分包薬本体の外周先端部とを分離出来、切り取り用のミシン目などから不用意に裂けることが無い。
【0013】
また、本発明に係る一包化分包の投薬容器の第3の構成によれば、蓋片をヒンジ部を介して回動して開閉蓋を開閉する際に、開閉角度規制片の外周縁に設けられた複数の凹凸部が容器本体側に設けられた係合溝に係合して該開閉角度規制片の容器本体内への進入量を規制することで開閉蓋の開閉角度を調整することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】(a)は本発明に係る一包化分包の投薬容器の構成を示す外観図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】(a)は本発明に係る一包化分包の投薬容器の開閉蓋側の正面図、(b)は開閉蓋と、それに隣設される面板を開放して容器本体内部の様子を示す分解説明図である。
【図3】本発明に係る一包化分包の投薬容器の展開図である。
【図4】本発明に係る一包化分包の投薬容器の組立説明図である。
【図5】本発明に係る一包化分包の投薬容器内に巻回された長尺状の分包薬を収納する様子を示す斜視説明図である。
【図6】(a)は開閉蓋を開放して第二の収納部内に収容された分包薬本体の外周先端部を引き出す様子を示す斜視説明図、(b)は(a)のB−B断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図により本発明に係る一包化分包の投薬容器の一実施形態を具体的に説明する。
【0016】
図1〜図6において、1は複数種類の薬が服用日時毎に分別されて一包化され、該服用日時順に切り取り可能に巻回された長尺状の分包薬2を収納する一包化分包の投薬容器である。本実施形態の投薬容器1は、図3の展開図に示すように1枚の紙から切り出されて作成されている。図3に示すように、側面板3,4,5,6がそれぞれ折曲線13,27,28を介して接続されており、側面板3の一辺には接着片7を介して仕切り片8が接続されている。
【0017】
仕切り片8は、図1(b)及び図6(b)に示すように、投薬容器1内を、巻回された長尺状の分包薬2本体を回転可能に収納する第一の収納部9と、該巻回された分包薬2本体の外周先端部2aを引き出し可能に収納する第二の収納部10とに区分けする。
【0018】
仕切り片8の先端部には第一の収納部9内に収容された分包薬2本体から該分包薬2本体の外周先端部2aを分離して該外周先端部2aを第二の収納部10内にガイドするガイド片8aが設けられている。本実施形態のガイド片8aは、仕切り片8にヒンジ部となる折曲線8bを介して回動可能に設けられ、図6(b)に示すように、分包薬2本体の外周先端部2aを引き出す際に第一の収納部9内で回転する分包薬2本体の回転方向b及び該分包薬2本体の外周先端部2aの引き出し方向aと逆の方向(カウンター方向)に向かって、分包薬2本体と、該分包薬2本体の外周先端部2aとの間に揺動自在に差し込まれる。
【0019】
仕切り片8の一辺に接続された接着片7と反対側の辺には接着片11が接続されており、図4(a)に示すように、側面板3,4を折曲線13で直角に折り曲げると共に、該側面板3に対して接着片7を折曲線12で直角に折り曲げ、更に、接着片7に対して仕切り片8を折曲線15で直角に折り曲げ、更に、仕切り片8に対して接着片11を折曲線14で直角に折り曲げて、投薬容器1の内側で接着片11と側面板4とを接着剤11aにより接着する。
【0020】
更に、図4(b)に示すように、側面板4,5,6を互いの接続部に設けられた折曲線27,28で順次直角に折り曲げて側面板6の一辺を接着片7に接着剤7aにより接着する。そして、側面板4,6の一辺に接続されたフラップ片4a,6aをその接続部に設けられた折曲線4b,6bで直角に折り曲げ、更に、仕切り片8の一辺に接続されたフラップ片8cをその接続部に設けられた折曲線8eで直角に折り曲げてフラップ片4a,6aの外側に重ね、側面板5の一辺に接続された蓋板16をその接続部に設けられた折曲線29で直角に折り曲げて蓋板16の一辺に接続された差込片16aをその接続部に設けられた折曲線で直角に折り曲げて、仕切り片8とフラップ片8cとの折曲線8e上に貫通して設けられた係止溝8d内に挿入して蓋板16を係止する。
【0021】
容器本体を構成する側面板3の一辺には、ヒンジ部となる折曲線17を介して回動可能に設けられた蓋片18が接続されており、該蓋片18は第二の収納部10を開閉可能な開閉蓋26を構成する。蓋片18は、略中央部に設けられた折曲線18aで2つ折りに折り曲げられ、接着剤18bにより接着されて、開閉蓋26として剛性を高めた2重構造とされる。折曲線18a上には楕円形状の貫通穴18cが設けられており、蓋片18を折曲線18aで2つ折りに折り曲げて接着した状態では、開閉蓋26を開閉操作する際に指が掛かり易い半月状の取手26aとして機能する。
【0022】
蓋片18の両側辺には、外周縁に複数の凹凸部19a,20aが設けられた扇形状の開閉角度規制片19,20が接続されている。開閉角度規制片19,20はその接続部に設けられた折曲線21,22で直角に折り曲げて側面板4,6の内面側に挿入される。図2に示すように、容器本体側となるフラップ片4a,6aのそれぞれの折曲線4b,6b上の一端部には、開閉角度規制片19,20の外周縁に設けられた複数の凹凸部19a,20aにそれぞれ係合し得る係合溝4c,6cが形成されている。
【0023】
開閉蓋26の蓋片18をヒンジ部となる折曲線17を介して回動して該蓋片18を開閉する際に、開閉角度規制片19,20の外周縁に設けられた複数の凹凸部19a,20aがそれぞれ係合溝4c,6cに係合して該開閉角度規制片19,20の容器本体内への進入量を段階的に規制して開閉蓋26の開放角度を所望の角度に設定することが出来る。開閉角度規制片19,20の端部には係止部19b,20bが設けられおり、該係止部19b,20bがフラップ片4a,6aに当接して開閉蓋26が最大角度で係止される。そして、図6に示すように、開閉蓋26を開放して第二の収納部10内に収容された分包薬2本体の外周先端部2aを所望の長さだけ引き出すことが出来る。
【0024】
図2(a)に示すように、蓋板16を係止した状態で、該蓋板16の外側に重ねた状態で蓋片18を閉じ、図5に示すように、側面板3の一辺に接続されたフラップ片3a、側面板4の一辺に接続されたフラップ片4d、側面板5の一辺に接続された蓋板23、側面板6の一辺に接続されたフラップ片6dを開放した状態で、仕切り片8により投薬容器1内が区分けされた第一の収納部9内に分包薬2本体を収容する。分包薬2本体の収容方向は、図6(b)に示すように、仕切り片8の第二の収納部10側における該分包薬2本体の外周先端部2aの引き出し方向aと、該仕切り片8の第一の収納部9側で該仕切り片8に近接する側の該分包薬2本体の回転方向bとが同方向(順方向)となる方向に収容する。
【0025】
そして、第一の収納部9内に収納された分包薬2本体の外周先端部2aを仕切り片8の長さにガイド片8aの長さを加えた長さに対応する所定長さを引き出し、該外周先端部2aをガイド片8a及び仕切り片8に沿って第二の収納部10内に挿入する。このとき、ガイド片8aを折曲線8bで該分包薬2本体の外周径に対応した角度に折り曲げ、該ガイド片8aを外周先端部2aの引き出し方向aとは逆の方向に向かって、分包薬2本体と、該分包薬2本体の外周先端部2aとの間に差し込む。
【0026】
その後、側面板4,6の一辺に接続されたフラップ片4d,6dをその接続部に設けられた折曲線4e,6eで直角に折り曲げ、更に、側面板3の一辺に接続されたフラップ片3aをその接続部に設けられた折曲線3bで直角に折り曲げてフラップ片4d,6dの外側に重ね、側面板5の一辺に接続された蓋板23をその接続部に設けられた折曲線24で直角に折り曲げて蓋板23の一辺に接続された差込片23aをその接続部に設けられた折曲線で直角に折り曲げて、側面板3とフラップ片3aとの折曲線3b上に貫通して設けられた係止溝3c内に挿入して蓋板23を係止する。
【0027】
投薬容器1内に分包薬2を収納した状態で、該分包薬2を服用日時順に取り出す際には、図6に示すように、開閉蓋26の取手26aに指を掛けて該開閉蓋26を開放し、第二の収納部10内に挿入されている分包薬2本体の外周先端部2aを引き出し、服用日時毎に設けられたミシン目2bで切り取ることで、一包化分包を必要なときに必要な分だけ取り出すことが出来る。必要な分だけ取り出した後は、第二の収納部10内に分包薬2本体の外周先端部2aを戻し、開閉蓋26を閉鎖することで長尺状の分包薬2をコンパクトに収納出来る。
【0028】
上記構成によれば、開閉蓋26を開放して第二の収納部10内に収容された分包薬2本体の外周先端部2aを容器本体の外に引き出すと、ガイド片8aによって第一の収納部9内に収容された分包薬2本体から該分包薬2本体の外周先端部2aがガイドされつつ分離され、巻回された長尺状の分包薬2本体はガイド片8aと仕切り片8に位置が拘束されつつ回転し、該分包薬2本体から分離された外周先端部2aが第二の収納部10内を通過して容器本体の外に導かれる。ガイド片8aの外周縁8a1は半円形状で構成されており、これにより長尺状の分包薬2に無理な力が加わることなく該分包薬2本体と、該分包薬2本体の外周先端部2aとを分離出来る。
【0029】
また、分包薬2本体の外周先端部2aを引き出す際に、仕切り片8にヒンジ部となる折曲線8bを介して回動可能に設けられたガイド片8aが、第一の収納部9内で回転する分包薬2本体の回転方向b及び該分包薬2本体の外周先端部2aの引き出し方向aとは逆の方向に向かって、該分包薬2本体と、該分包薬2本体の外周先端部2aとの間に差し込まれた状態で揺動し、ミシン目2bを介して切り取り可能に巻回された長尺状の分包薬2に無理な力が加わることなく該分包薬2本体と、該分包薬2本体の外周先端部2aとを分離出来、切り取り用のミシン目2bなどから不用意に裂けることが無い。
【0030】
また、蓋片18をヒンジ部となる折曲線17を介して回動して開閉蓋26を開閉する際に、開閉角度規制片19,20の外周縁に設けられた複数の凹凸部19a,20aが容器本体側のフラップ片4a,6aのそれぞれの折曲線4b,6b上の一端部に設けられた係合溝4c,6cに係合して該開閉角度規制片19,20の容器本体内への進入量を段階的に規制することで開閉蓋26の開閉角度を調整することが出来る。尚、図示しないが、蓋片18の端部や蓋板16の端部に切刃等を設けることで、分包薬2のミシン目2bを該切刃により容易に切断することが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明の活用例として、複数種類の薬が服用日時毎に分別されて一包化され、該服用日時順に切り取り可能に巻回された長尺状の分包薬を収納する一包化分包の投薬容器に適用出来る。
【符号の説明】
【0032】
a …分包薬本体の外周先端部の引き出し方向
b …分包薬本体の回転方向
1 …投薬容器
2 …分包薬
2a …外周先端部
2b …ミシン目
3,4,5,6 …側面板
3a …フラップ片
3b …折曲線
3c …係止溝
4a,6a …フラップ片
4b,6b …折曲線
4c,6c …係合溝
4d,6d …フラップ片
4e,6e …折曲線
7 …接着片
7a …接着剤
8 …仕切り片
8a …ガイド片
8a1 …外周縁
8b …折曲線(ヒンジ部)
8c …フラップ片
8d …係止溝
9 …第一の収納部
10 …第二の収納部
11 …接着片
11a …接着剤
12 …折曲線
13 …折曲線
14 …折曲線
15 …折曲線
16 …蓋板
17 …折曲線(ヒンジ部)
18 …蓋片(開閉蓋)
18a …折曲線
18b …接着剤
18c …貫通穴
19,20 …開閉角度規制片
19a,20a …凹凸部
21,22 …折曲線
23 …蓋板
23a …差込片
24 …折曲線
25 …蓋板
26 …開閉蓋
26a …取手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の薬が服用日時毎に分別されて一包化され、該服用日時順に切り取り可能に巻回された長尺状の分包薬を収納する一包化分包の投薬容器であって、
前記投薬容器内を、巻回された長尺状の分包薬本体を回転可能に収納する第一の収納部と、前記巻回された分包薬本体の外周先端部を引き出し可能に収納する第二の収納部とに区分けする仕切り片と、
前記仕切り片の先端部に設けられ、前記第一の収納部内に収容された前記分包薬本体から該分包薬本体の外周先端部を分離して該外周先端部を前記第二の収納部内にガイドするガイド片と、
前記第二の収納部を開閉可能な開閉蓋と、
を有し、
前記開閉蓋を開放して前記第二の収納部内に収容された前記分包薬本体の外周先端部を引き出し可能に構成されたことを特徴とする一包化分包の投薬容器。
【請求項2】
前記ガイド片は、前記仕切り片にヒンジ部を介して回動可能に設けられ、前記分包薬本体の外周先端部を引き出す際に前記第一の収納部内で回転する前記分包薬本体の回転方向及び前記分包薬本体の外周先端部の引き出し方向と逆の方向に向かって、前記分包薬本体と、該分包薬本体の外周先端部との間に揺動自在に差し込まれたことを特徴とする請求項1に記載の一包化分包の投薬容器。
【請求項3】
前記開閉蓋は、
容器本体にヒンジ部を介して回動可能に設けられた蓋片と、
前記蓋片の両側辺に設けられ、外周縁に複数の凹凸部が設けられた扇形状の開閉角度規制片と、
前記容器本体側に設けられ、前記開閉角度規制片の外周縁に設けられた前記複数の凹凸部に係合し得る係合溝と、
を有し、
前記蓋片を前記ヒンジ部を介して回動して前記開閉蓋を開閉する際に、前記開閉角度規制片の外周縁に設けられた複数の凹凸部が前記係合溝に係合して該開閉角度規制片の前記容器本体内への進入量を規制することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の一包化分包の投薬容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−82465(P2013−82465A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−222441(P2011−222441)
【出願日】平成23年10月7日(2011.10.7)
【出願人】(506137147)エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 (215)
【出願人】(505192567)エーザイマシナリー株式会社 (18)
【出願人】(500583265)株式会社協進印刷 (2)
【Fターム(参考)】