説明

三環性アリール化合物を含有する医薬

【課題】スクアレン合成酵素阻害作用、コレステロール合成阻害作用を示し、ヒトを含む哺乳動物のための高コレステロール血症、高トリグリセライド血症、低HDL血症等の高脂血症および/または動脈硬化症の予防および/または治療に有用な医薬の提供。
【解決手段】下記の一般式(1)


(式中、RはC1〜C6アルコキシ基等の置換基を有していてもよいフェニル基等;R2a及びR2bは、水素原子、ハロゲノ基等;環Aはベンゼン環又は芳香族複素環;R3a及びR3bは、水素原子、ハロゲノ基等;Xは、CH、O、S等;R4aは、水素原子等;R4bは、カルボキシ基、カルボキシC1〜C6アルキル基等を示す。)で表される化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の一般式(1)
【化1】


[式中、Rは、ハロゲノ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C2〜C6アルケニル基、水酸基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基及びアルキレン部分に置換基を有していてもよいC1〜C6アルキレンジオキシ基からなる群より選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいフェニル基又はピリジル基を示し;
2a及びR2bは、同一又は異なって、水素原子、ハロゲノ基、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、水酸基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、ヒドロキシC1〜C6アルキル基、ヒドロキシC1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基又はC1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ基を示し;
環Aは、ベンゼン環又は芳香族複素環(ここで、この芳香族複素環は5又は6員環であって、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1又は2個含む。)を示し;
3a及びR3bは、同一又は異なって、水素原子、ハロゲノ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、C2〜C6アルケニル基、C2〜C6アルキニル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、ハロゲノC2〜C6アルケニル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、ヒドロキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、(ハロゲノC1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルキル基、ホルミル基、C2〜C6アルカノイル基、ハロゲノC2〜C6アルカノイル基、カルバモイル基、モノ若しくはジ(C1〜C6アルキル)カルバモイル基、C2〜C6アルカノイルアミノ基、(C2〜C6アルカノイルアミノ)C1〜C6アルキル基、(C2〜C6アルカノイルオキシ)C1〜C6アルキル基又はフェニル基を示し;
Xは、CH、O、S、S(=O)又はS(O)を示し;
4aは、
1)XがCHの場合は、水素原子又は水酸基を示し、
2)Xが、O、S、S(=O)又はS(O)の場合は、水素原子を示し;
4bは、
カルボキシ基、
ヒドロキシC1〜C6アルキル基、又は
アルキレン基上に水酸基及び/又はハロゲノ基を1〜4個有していてもよいカルボキシC1〜C6アルキル基を示すか(ただし、これらの基におけるカルボキシ基はエステル化又はアミド化されていてもよい。)、
又は、次式(2)
【化2】


で表される基(基中、Yは、水酸基及び/又はハロゲノ基を1〜4個有していてもよいC1〜C4アルキレン基、又はアルキレン基上に水酸基及び/又はハロゲノ基を1〜4個有していてもよいC1〜C4アルキレンカルボニル基を示し;
部分構造の環B
【化3】


は、飽和若しくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素、又は飽和若しくは不飽和の4〜7員の複素環を示し;
は、カルボキシ基、
アルキレン基上に水酸基及び/又はハロゲノ基を1〜4個有していてもよいカルボキシC1〜C6アルキル基、
カルボキシC1〜C6アルコキシ基、
カルボキシC1〜C6アルキルチオ基、
(カルボキシC1〜C6アルキルチオ)C1〜C6アルキル基又は
(カルボキシC1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルキル基を示し(ただし、これらの基におけるカルボキシ基はエステル化又はアミド化されていてもよい。);
は、水素原子、ハロゲノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、カルボキシ基、水酸基、C1〜C6アルコキシ基、カルボキシC1〜C6アルコキシ基又はハロゲノC1〜C6アルコキシ基を示す(ただし、これらの基におけるカルボキシ基はエステル化又はアミド化されていてもよい。)。)を示す。]
で表される化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項2】
一般式(1)中の環Aが、ベンゼン環、チオフェン環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環又はピラジン環である、請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項3】
一般式(1)中の環Aが、ベンゼン環又はピリジン環である、請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項4】
一般式(1)中のRが、ハロゲノ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、水酸基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基及びアルキレン部分に置換基を有していてもよいC1〜C6アルキレンジオキシ基からなる群より選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいフェニル基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項5】
一般式(1)中のRが、ハロゲノ基、C1〜C6アルキル基、水酸基及びC1〜C6アルコキシ基からなる群より選ばれる置換基を1〜2個有していてもよいフェニル基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項6】
一般式(1)中のR2a及びR2bが、同一又は異なって、水素原子、ハロゲノ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基又はハロゲノC1〜C6アルキル基である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項7】
一般式(1)中のR2aがハロゲノ基であり、R2bが水素原子である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項8】
一般式(1)中のR3aが、水素原子、ハロゲノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、(ハロゲノC1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルキル基又はハロゲノC2〜C6アルカノイル基であり、R3bが水素原子である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項9】
一般式(1)中のR4aが水素原子である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項10】
一般式(1)中のR4bが、アルキレン基上に水酸基及び/又はハロゲノ基を1〜4個有していてもよいカルボキシC1〜C6アルキル基である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項11】
一般式(1)中のR4bが、次式(2)
【化4】


で表される基(基中、Y、部分構造の環B、RおよびRは請求項1と同じものを示す。)である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項12】
式(2)中のYが、水酸基及び/又はハロゲノ基を1〜4個有していてもよいC1〜C4アルキレン基、又はアルキレン基上に水酸基及び/又はハロゲノ基を1〜4個有していてもよいC1〜C4アルキレンカルボニル基であり;
部分構造の環Bが、飽和若しくは不飽和の4〜7員の複素環であり;
が、カルボキシ基、アルキレン基上に水酸基及び/又はハロゲノ基を1〜4個有していてもよいカルボキシC1〜C6アルキル基、又はカルボキシC1〜C6アルコキシ基であり(ただし、これらの基におけるカルボキシ基はエステル化又はアミド化されていてもよい。);
が水素原子である;請求項11に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項13】
式(2)中のYが、水酸基及び/又はハロゲノ基を1〜4個有していてもよいC1〜C4アルキレン基、又はアルキレン基上に水酸基及び/又はハロゲノ基を1〜4個有していてもよいC1〜C4アルキレンカルボニル基であり;
部分構造の環Bが、ピペリジン環、ピラゾール環、チアゾール環、[1,2,3]トリアゾール環、[1,2,4]トリアゾール環又はテトラゾール環であり;
が、カルボキシ基、アルキレン基上に水酸基及び/又はハロゲノ基を1〜4個有していてもよいカルボキシC1〜C6アルキル基、又はカルボキシC1〜C6アルコキシ基であり(ただし、これらの基におけるカルボキシ基はエステル化又はアミド化されていてもよい。);
が水素原子である;請求項11に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項14】
一般式(1)中のXがCH、O又はSである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項15】
一般式(1)中のXがOである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項16】
2-(2-{2-[(5R,7S)-9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-5,7-ジヒドロジベンゾ[c,e]オキセピン-5-イル]エチル}-2H-1,2,3,4-テトラゾール-5-イル)アセティック アシッド、2-(2-{2-[(5R,7S)- 9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-5,7-ジヒドロジベンゾ[c,e]オキセピン-5-イル]エチル}-1H-1,2,3,4-テトラゾール-5-イル)アセティック アシッド、2-(1-{2-[9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-5,7-ジヒドロジベンゾ[c,e]オキセピン-5-イル]エチル}-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)アセティック アシッド、2-(1-{2-[9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-5,7-ジヒドロジベンゾ[c,e]オキセピン-5-イル]エチル}-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)アセティック アシッド、2-[(5R,7S)-9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-5,7-ジヒドロジベンゾ[c,e]オキセピン-5-イル]アセティック アシッド、2-(1-{2-[(5R,7S)-9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-5,7-ジヒドロジベンゾ[c,e]オキセピン-5-イル]アセチル}-4-ピペリジニル)アセティック アシッド、2-(2-{2-[9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-5,7-ジヒドロ[2]ベンゾオキセピノ[4,5-c]ピリジン-5-イル]エチル}-2H-1,2,3,4-テトラゾール-5-イル)アセティック アシッド、2-[(5R,7S)-9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-5,7-ジヒドロジベンゾ[c,e]チエピン-5-イル]アセティック アシッド、2-(2-{2-[(5R,7S)-9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-5,7-ジヒドロジベンゾ[c,e]チエピン-5-イル]エチル}-2H-1,2,3,4-テトラゾール-5-イル)アセティック アシッド、3-(2-{[9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-5,7-ジヒドロジベンゾ[c,e]チエピン-5-イル]メチル}-1,3-チアーゾル-5-イル)プロパノイック アシッド、3-(2-{2-[(トランス)-9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-5,7-ジヒドロジベンゾ[c,e]チエピン-5-イル]エチル}-1,3-チアーゾル-5-イル)プロパノイック アシッド、2-(2-{2-[(5S,7S)-9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[a,c]シクロヘプテン-5-イル]エチル}-2H-1,2,3,4-テトラゾール-5-イル)アセティック アシッド及び2-(2-{2-[(5R,7S)-9-クロロ-7-(2,3-ジメトキシフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[a,c]シクロヘプテン-5-イル]エチル}-2H-1,2,3,4-テトラゾール-5-イル)アセティック アシッド
からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。
【請求項17】
高コレステロール血症、高脂血症及び/又は動脈硬化症の予防及び/又は治療薬である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項18】
さらに、薬学上許容される担体を含有する、請求項1〜16のいずれか1項に記載の医薬。

【公開番号】特開2010−120929(P2010−120929A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−242237(P2009−242237)
【出願日】平成21年10月21日(2009.10.21)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】