説明

人体感知距離の自動調節機能を有するビデ

【課題】人体感知距離の自動調節機能を有するビデに関する。
【解決手段】人体感知距離を自動調節するための特定キーを備えたキー部と、特定キー入力時に人体感知センサの人体感知距離調節のための制御信号を出力可変手段として出力するマイコンと、前記マイコンの制御により人体感知センサが人体感知のために最小距離設定信号から順次に距離を増加させて最大距離設定信号まで出力するように駆動する出力可変手段と、前記出力可変手段の制御により最小距離設定信号から段階的に距離を増加させて人体感知信号を出力させ、そのうち人体から反射して戻る信号を検出してEEPROMに保存させる人体感知センサとで構成され、人体感知により水を流すビデにあって、使用者の簡単なキー操作でセンサの前から人体との距離を検知し、使用環境の変化に合わせた複雑なボタン操作なしに人体を検出してビデの使用をより便利にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体感知距離の自動調節機能を有するビデに関し、より詳しくは、人体感知により水を自動的に流すビデと一般ビデの使用にあって、使用者の簡単なキー操作によりセンサの前から人体との距離を自動検知し、使用環境の変化に合わせた複雑なボタン操作なしに人体を自動的に検出することができることで、ビデの使用をより便利とした人体感知距離の自動調節機能を有するビデ(Bidet that have human body perception distance cybernetics)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、温水洗浄装置はビデとも称し、人体の肛門と局部を洗浄するために用いられている。
【0003】
従来の温水洗浄装置は、用便後にノズルから噴射する洗浄水によりトイレットペーパーなしに肛門を洗浄する肛門洗浄と、前記洗浄水により女性局部を自動で洗浄する局部洗浄と、洗浄水を噴射するノズルが連続的に繰り返し前後進することによってマッサージ効果を与えるマッサージ洗浄機能とを有する。
【0004】
従来の温水洗浄装置は、洗浄水を供給する給水手段と、水を貯蔵する貯蔵タンクと、前記貯蔵タンクを加熱して水が所定温度を維持するようにする加熱手段と、前記貯蔵タンクから押し出される水量を調節する制御手段と、節電モードの設定及び節電モード時に温水温度と便座温度を設定するため多数のキーからなるキー部と、前記貯蔵タンクから押し出される水を使用者の肛門に向けて噴射する洗浄用ノズルと、前記貯蔵タンクから押し出される水を使用者の局部に向けて噴射するビデ用ノズルと、前記貯蔵タンクから押し出される水を洗浄用ノズル及びビデ用ノズルにより噴射し洗浄できるようにしたノズル洗浄部と、使用者が便座に着座しているかを感知する着座センサとで構成される。
【0005】
前記着座センサとしては、使用者が便座に座った際にその重さにより着座状態を感知するものと、人体が便器に対して所定距離に接近した際に着座状態として認識するものとで分類される。
【0006】
図1は、人体が便器に所定距離に接近した際に着座状態したものと感知する着座センサ、すなわち人体感知センサ1の設置状態を示すものである。
【0007】
人体感知センサ1は、ビデ本体の前から前方に向かうように設けられて、人体が便座に座ったり、便座近くに接近した際にこれを感知するもので、赤外線を出力させて人体から反射して戻る信号を用いて人体の接近状態を感知する。
【0008】
しかしながら、従来技術は人体感知センサ1に人体を感知できる距離を予め設定させ、予め設定された距離内で人体感知有無を判断する構造となっており、使用者が子供や老弱者の場合に便座の先端部に跨るように着座して用便をする場合があるので人体感知センサ1が子供や老弱者を感知できないという問題点を有した。また、使用者が人体感知センサの前に長時間立っていると、異常感知現象等が発生しうる問題点もあった。
【特許文献1】韓国特許公開1996−17774
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明は人体感知により水を自動的に流すビデと一般ビデの使用にあって、使用者の簡単なキー操作によってセンサと人体との距離を自動検知し、使用環境の変化に合わせた複雑なボタン操作なしに人体を自動的に検出することで、ビデの使用をより便利にした人体感知距離の自動調節機能を有するビデを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために本発明は、人体感知距離の自動調節のための特定キーを備えたキー部11と、特定キー入力時に人体感知センサ10における人体感知距離の調節のための制御信号を出力可変手段14に出力するマイコン12と、前記マイコン12の制御により人体感知センサ10が人体感知するための最小距離設定信号から順次に距離を増加させて最大距離設定信号まで出力するように駆動させる出力可変手段14と、前記出力可変手段14の制御により最小距離設定信号から段階的に距離を増加させて人体感知信号を出力させ、そのうち人体から反射して戻る信号を検出して距離設定出力信号値をEEPROM13に保存する人体感知センサ10と、で構成されることを特徴とする。
【0011】
前記マイコンは、特定キーの入力信号により人体感知距離を測定する自動調節モードに転換させることを特徴とする。
【0012】
前記反射された人体感知信号は、距離設定出力信号値に変換してEEPROMに保存し、それによってマイコンは使用者が便座に着座したものと判断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、人体感知により水を自動的に流すビデと一般ビデの使用にあって、使用者の簡単なキー操作により人体感知センサを介して人体との距離を自動検知し、使用環境の変化に合わせた複雑なボタン操作なしに人体を自動的に検出することでビデの使用をより便利にする効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付の図2を参照して本発明の好適な実施形態の動作を次のように説明する。
【0015】
使用者がキー部11に備えられた特定キーを入力すると、マイコン12は人体感知距離自動調節モードに転換し、人体感知センサ10は人体感知距離の調節ができるように制御信号を出力可変手段14に出力する。
【0016】
前記出力可変手段14は、マイコン12の制御により人体感知センサ10が人体感知のために最小距離設定信号から順次に距離を増加させて最大距離の設定信号まで出力するように駆動させ、前記人体感知センサ10は出力可変手段14の制御により最小距離設定信号から順次に距離を増加させながら人体感知信号を出力する。
【0017】
人体感知信号が出力される間、人体から反射して戻る人体感知信号が受信されると、距離設定出力信号値をEEPROM13に保存すると共にマイコン12に供給し、マイコン12は人体を感知し使用者が便座に着座したものと判断する。
【0018】
上述のように、人体感知により水を自動的に流すビデの場合に人体感知動作を正確に具現することができることによって自動水流し動作に対する信頼性を高め、子供や老弱者が便座に着座してもこれを正確に感知し誤動作を予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来の人体感知センサ(着座センサ)が設けられたビデを示す斜視図である。
【図2】本発明の人体感知距離の自動調節機能を有するビデを示すブロック図である。
【符号の説明】
【0020】
10 人体感知センサ
11 キー部
12 マイコン
13 EEPROM
14 出力可変手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体感知距離を自動調節するための特定キーを備えたキー部と、
前記特定キー入力時に人体感知センサにおける人体感知距離調節のための制御信号を出力するマイコンと、
前記マイコンの制御信号により駆動する出力可変手段と、
前記出力可変手段の駆動時に最小距離設定信号から段階的に距離を増加させて人体感知信号を出力し、そのうち人体から反射して戻る信号を検出してEEPROMへ保存する人体感知センサと、
を含んで構成されることを特徴とする人体感知距離の自動調節機能を有するビデ。
【請求項2】
前記マイコンは、特定キーの入力信号により人体感知距離を測定する自動調節モードに転換させることを特徴とする請求項1記載の人体感知距離の自動調節機能を有するビデ。
【請求項3】
前記反射された人体感知信号は、距離設定出力信号値に変換してEEPROMに保存し、それによってマイコンは使用者が便座に着座したものと判断することを特徴とする請求項1記載の人体感知距離の自動調節機能を有するビデ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−309084(P2007−309084A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−286640(P2006−286640)
【出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【出願人】(505026848)株式会社ノビタ (13)
【Fターム(参考)】