説明

光ケーブル接続部収納ボックス

【課題】
小型で、余長の整理が簡単な光ケーブル接続部収納ボックスを提供する。
【解決手段】
この光ケーブル接続部収納ボックスは、背面壁14及びこの背面壁の周辺から立ち上がる周壁16を有するボックス本体10と、このボックス本体の開口部を覆うカバーとからなる。周壁の下壁部分16dの両端側に光ケーブル導入部18、20が設けられ、周壁16の内側にコネクタ設置台24A、24Bが設けられ、このコネクタ設置台の裏側の周壁16に囲まれた領域が屋内光ケーブル44の余長収納部28となっている。周壁の下壁部分16dがアーチ形に形成され、この下壁部分16dの下側に局側光ケーブル46の余長保持部32が設けられている。余長保持部32はアーチ形下壁部分16dと、その下側に設けられたガイド30とで構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバ心線数の少ない光ケーブル、特に単心光ケーブルのコネクタ接続部を収納するのに好適な光ケーブル接続部収納ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば光ファイバ通信網のユーザー宅などに設置されて、ユーザー宅内に配線された屋内光ケーブルと局側の光ケーブル(ドロップケーブル等)とのコネクタ接続部を収納する従来の光ケーブル接続部収納ボックスは、ボックス本体内に、光ケーブルの心線接続部とその余長を収納する余長収納ケースを組み込んで、カバーを被せる構造となっている。屋内光ケーブル及び局側光ケーブルは単心又は2心であるが、接続に際しては、端部の外被を剥いで光ファイバ心線を露出させ、心線を接続した後、両光ケーブルの心線接続部と心線余長をボックス本体内の余長収納ケースに収納するようにしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のこの種の光ケーブル接続部収納ボックスは、上記のようにボックス本体内に余長収納ケースを組み込むため、ケースの背面壁及び周壁が二重になり、小型化するのが難しいという問題があった。また両光ケーブルの心線余長を余長収納ケースに収納するため、余長が錯綜しやすく、取扱いが面倒であるという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、小型で、余長の整理が簡単な光ケーブル接続部収納ボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスは、第一の光ケーブルと第二の光ケーブルとのコネクタ接続部を収納するものであって、
背面壁及びこの背面壁の周辺から立ち上がる周壁を有するボックス本体と、このボックス本体の開口部を覆うカバーとからなり、
前記ボックス本体は、その周壁の一部に設けられた第一の光ケーブルの導入部及び第二の光ケーブルの導入部と、前記周壁の内側に設けられたコネクタ設置台と、前記周壁の内側に設けられた第一の光ケーブルの余長収納部と、前記周壁の外側に設けられた第二の光ケーブルの余長保持部とを有している、ことを特徴とするものである(請求項1)。
【0006】
本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスは、第一の光ケーブル及び第二の光ケーブルがそれぞれ単心光ケーブルからなり、ボックス本体が建物の壁又は柱に取り付けられて前面が開口するように形成されており、第一の光ケーブルの導入部及び第二の光ケーブルの導入部が周壁の下壁部分の両端側又は一端側に設けられており、第二の光ケーブルの余長保持部が周壁の下壁部分の下側に設けられているものであることが好ましい(請求項2)。
【0007】
また本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスは、コネクタ設置台が背面壁との間に間隔をあけて設けられ、このコネクタ設置台の裏側の周壁に囲まれた領域が第一の光ケーブルの余長収納部となっているものであることが好ましい(請求項3)。
【0008】
また本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスは、コネクタ設置台が、周壁の一方の側壁部分の内側と他方の側壁部分の内側に一つずつ、背面壁との間隔を異ならせて段違いに設けられているものであることが好ましい(請求項4)。
【0009】
また本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスは、ボックス本体の周壁の下壁部分がアーチ形に形成され、このアーチ形下壁部分の下側に第二の光ケーブルをアーチ形下壁部分に沿って湾曲させるガイドが設けられているものであることが好ましい(請求項5)。
【0010】
また本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスは、アーチ形下壁部分の両端部に、当該両端部の背面壁側の部分を凹ませて、あご部が形成されているものであることが好ましい(請求項6)。
【0011】
また本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスは、第二の光ケーブルに異常な張力がかかったときのガイドの破損強度が、当該光ケーブルの導入部のケーブル把持強度よりも低く設定されているものであることが好ましい(請求項7)。
【0012】
また本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスであって、第一の光ケーブルの導入部及び第二の光ケーブルの導入部に防塵、防虫用の閉塞部品が組み付けられているものであることが好ましい(請求項8)。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、第一の光ケーブルの余長をボックス本体の内側に収納し、第二の光ケーブルの余長をボックス本体の外側に保持する構成としたため、両光ケーブルの余長が重なり合うことがなく、余長の整理がしやくなると共に、収納ボックスを小型化できる。また光ケーブルの状態で余長をとるため、光ファイバ心線が露出せず、光ファイバ心線を傷つけるおそれがない。さらに、回線障害が生じたときはコネクタを切り離して障害点探査の測定が行われるが、第一の光ケーブルと第二の光ケーブルの所有会社(通信会社)が異なる場合、一方の会社は他社の光ケーブルに触らずにコネクタを着脱して自社の光ケーブルだけの測定を行うことができると共に、自社の光ケーブルに障害のあることが判明すれば他社の光ケーブルの余長をほぐすことなく自社の光ケーブルだけを取り替えることができる。したがって光ケーブル所有会社の責任がより明確になると共に、一方の光ケーブルを取り替えるときに他方の光ケーブルを損傷させるおそれがない。
【0014】
請求項2の発明によれば、ボックス本体が前面開口型で小型であるので、光通信網のユーザー端末が設置されている建物の壁などに取り付けて、ユーザー宅内の屋内光ケーブル(第一の光ケーブル)と局側の光ケーブル(第二の光ケーブル)とのコネクタ接続部を収納するボックスとして好適である。また局側の光ケーブルの余長はボックス本体の下側に保持されるため邪魔にならない。なお局側の光ケーブルは耐候性があるため、その余長をボックス本体の外側に保持しても、劣化等の問題は生じない。
【0015】
請求項3の発明によれば、コネクタ設置台が、余長収納部に収納された第一の光ケーブルの飛び出し防止片として作用するため、第一の光ケーブルの余長の収納状態が安定する。
【0016】
請求項4の発明によれば、第一の光ケーブルと第二の光ケーブルのコネクタ接続部を2組まで収納できる。また二つのコネクタ設置台が段違いになっているので、コネクタ接続部を2組収納したときに、コネクタ又はコネクタから出るケーブルが段違いになり、相互の干渉を防止できる。また段違いにすることにより二つのコネクタ設置台の先端間隔が大きくなり、第一の光ケーブルの余長収納作業が容易になる。
【0017】
請求項5の発明によれば、アーチ形の下壁部分とガイドとの間に第二の光ケーブルを押し込むだけで、第二の光ケーブルを所定の曲率で湾曲させることができるので、第二の光ケーブルの余長をループ状にして保持させる作業を容易に行える。
【0018】
請求項6の発明によれば、アーチ形の下壁部分とガイドとの間に押し込まれた第二の光ケーブルがあご部に引っ掛かるので、手前側に飛び出さなくなり、第二の光ケーブルの余長を安定して保持できる。
【0019】
請求項7の発明によれば、第二の光ケーブルに異常な張力がかかった場合に、まずガイドが破損して張力をゆるめるため、第二の光ケーブルの導入部から第二の光ケーブルが引っ張り出されるおそれが少なく、コネクタ接続部への悪影響を防止できる。
【0020】
請求項8の発明によれば、収納ボックス内に塵埃や虫などが入るのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1ないし図6は本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスの一実施形態を示す。図において、10はボックス本体、12はボックス本体10に被せられるカバーである。
【0022】
ボックス本体10は、図1ないし図3に示すように、縦長の背面壁14と、この背面壁14の周辺から前面側に立ち上がる周壁16とを有する、前面開口型である。このボックス本体10は、その背面壁14が垂直になるように建物の壁又は柱などにねじで固定される。17は固定用のねじ穴である。なおボックス本体10は背面壁14が水平になるように寝せて設置してもかまわない。
【0023】
周壁16は、上壁部分16aと、左右の側壁部分16b、16cと、下壁部分16dとから構成されている。下壁部分16dはアーチ形に形成されている。アーチ形の下壁部分16dの両端部にはそれぞれ、二つの光ケーブル導入部18、20が隣接して設けられている。光ケーブル導入部18、20は両方とも溝形であるが、外側の光ケーブル導入部18の溝は深く、内側の光ケーブル導入部20の溝は浅く形成されている。光ケーブル導入部18、20は内壁面に突起を形成することにより、光ケーブルを押し込むだけで所要の把持力(引き抜きに対する抵抗力)が得られるようになっている。
【0024】
また光ケーブル導入部18、20には、そこから塵埃や虫などが収納ボックス内に入らないようにするため、防塵、防虫用の閉塞部品22が組み付けられるようになっている(図4及び図5参照)。この閉塞部品22は、導入部18、20内の空間を全部埋める形に形成されているが、導入部18、20に光ケーブルが装着されたときは、図5(B)の破線Sの位置で切断して先端部を除去することにより、光ケーブルを除く空間を埋めるように形成されている。
【0025】
また周壁16の内側には二つのコネクタ設置台24A、24Bが設けられている。一方のコネクタ設置台24Aは一方の側壁部分16bの内側に、他方のコネクタ設置台24Bは他方の側壁16cの内側に設けられている。コネクタ設置台24A、24Bは、図1に示すように、ボックス本体10のボックス部分10aとは別部品となっており、ボックス部分10aの背面壁14に組み付けられるようになっている。これは、コネクタ設置台24A、24Bの設計変更等に柔軟に対応できるようにすると共に、ボックス本体10の成形を容易にするためである。コネクタ設置台24A、24Bはボックス部分10aと一体に形成してもよい。
【0026】
二つのコネクタ設置台24A、24Bは背面壁14との間に間隔をあけて設けられているが、一方のコネクタ設置台24Aの背面壁14との間隔は、他方のコネクタ設置台24Bの背面壁14との間隔よりも、小さく設定されている(図3参照)。つまり二つのコネクタ設置台24A、24Bは前後方向に段違いになるように設けられている。コネクタ設置台24A、24Bにはそれぞれ、コネクタホルダ26が上下二段に形成されているが、これは後述するように2種類のコネクタを保持できるようにするためである。
【0027】
コネクタ設置台24A、24Bの裏側の周壁16に囲まれた領域は、屋内光ケーブル(第一の光ケーブル)の余長収納部28となっている。
【0028】
またアーチ形に形成された周壁16の下壁部分16dの下側には、局側光ケーブル(第二の光ケーブル)をアーチ形の下壁部分16dに沿って湾曲させるガイド30が設けられている。このガイド30と、アーチ形の下壁部分16dと、下壁部分16dの下側に延び出している背面壁14の下部とは、ループ状にした局側光ケーブルの余長を保持する余長保持部32を構成している。ガイド30は細い連結部34を介して背面壁14に連結されている。この連結部34の強度は、局側光ケーブル導入部20のケーブル把持強度よりも低く設定されている。したがって余長保持部32に保持されている局側光ケーブルに異常な張力がかかったときは、局側光ケーブルが導入部20から引っ張り出される前に、連結部34が折れて(ガイド30が破損して)、局側光ケーブルの輪取り余長がほぐれるため、つまりガイド30がダンパー的な役割をするため、局側光ケーブルが導入部20から引っ張り出されることがなく、損傷を防止できる。
【0029】
またアーチ形下壁部分16dの両端部には、背面壁側の部分(内側の光ケーブル導入部20の裏側の部分)を凹ませて、あご部36が形成されている。このあご部36は、余長保持部32に保持された局側光ケーブルの余長が前面側へ飛び出すのを防止する働きをする。
【0030】
一方、前記カバー12は、図1及び図6に示すように、正面壁38の背面側に、上部周壁部40a、左右周壁部40b、40c、及び上部背板部42を一体に形成したものである。これによりカバー12は、ボックス本体10の前面開口部と、上面及び左右両側面と、背面上部とを覆い、ボックス本体10内に雨水等が入らないようにする。
【0031】
次に、以上のように構成された光ケーブル接続部収納ボックスの使用状態を説明する。図7(A)はボックス本体10に光ケーブルのコネクタ接続部を1組だけ収納した状態を示す。44は屋内光ケーブル、46は局側光ケーブル、48は屋内光ケーブル44の端部に取り付けたコネクタ、50は局側光ケーブル46の端部に取り付けたコネクタである。屋内光ケーブル44及び局側光ケーブル46は単心(光ファイバ心線が1本)であり、外被ごとコネクタ48、50内に挿入、固定され、心線は露出していない。局側光ケーブル46側のコネクタ50はケーブル引き出し部がL字形に曲がっている。このようなコネクタ50を用いると、屋内光ケーブル44と局側光ケーブル46を同じ側(下壁部分16dの右端側)の導入部18、20を通してボックス本体10に導入することができるので、接続された光ケーブルの組が分かりやすい。1組目のコネクタ接続部は背面壁14に近い方のコネクタ設置台24Aに設置される。局側光ケーブルのコネクタ50にはフランジ部52が形成されていて、このフランジ部52を下段側のコネクタホルダ26に押し込むことで、コネクタ接続部がコネクタ設置台24A上に保持される。
【0032】
屋内光ケーブル44の余長はループ状にしてコネクタ設置台24A、24Bの裏側の余長収納部28に収納される。コネクタ設置台24A、24Bは段違いになっているため、段違いでない場合よりも、先端縁の間隔が大きくなり、余長収納部28への余長の収納作業が容易になる。局側光ケーブル46の余長は、ループ状にして、その上部をアーチ形下壁部分16dとガイド30の間に押し込むことで、余長保持部32に保持させる。局側光ケーブル46はある程度の剛性があるため、ループ状の余長は円形に広がろうとして、その一部があご部36の裏側に入り込む。このため、局側光ケーブル46の余長が余長保持部32から前面側へ飛び出すおそれがなく、余長を安定して保持することができる。また局側光ケーブル46の余長は周壁16の外側に保持されて外部に露出することになるが、局側光ケーブル46は耐候性を有しているため、劣化等の問題は生じない。
【0033】
光ケーブルが入ってない方(左側)の導入部18、20には図5に示す閉塞部品22がそのまま装着される。光ケーブル44、46が入っている方(右側)の導入部18、20には、図5(B)の破線S、Tより先の部分を切除した閉塞部品22が装着される。コネクタ接続部が1組だけの場合は、この状態でボックス本体10にカバー12が被せられる。
【0034】
なお、ボックス本体10の外側の光ケーブル導入部18は、図2(B)に示すように、奥側(背面壁14側)の方が幅(突起間の間隔)が狭く、入口側の方が幅が広く形成されている。このようにすると導入部18の奥側では細い光ケーブルを、入口側では太い光ケーブルを把持することができる。前述のように導入部18、20に図5(B)の破線S、Tより先の部分を切除した閉塞部品22を装着するのは、導入部18、20に細い光ケーブルを把持する場合であるが、導入部18の入口側に太い光ケーブルを把持する場合には、閉塞部品22を図5(B)の破線TとUの部分で切断し、TとUの間は破棄し、Tより先の部分を導入部18の奥側に装着して奥側の隙間を塞ぎ、その後太いケーブルを押し込んで、その上から導入部18、20に閉塞部品22の残りの部分を装着するようにすればよい。
【0035】
図7(B)はボックス本体10に光ケーブルのコネクタ接続部を2組収納した状態を示す。1組目の収納状態は(A)と同じである。2組目のコネクタ接続部は背面壁14から遠い方のコネクタ設置台24Bに設置される。2組目の屋内光ケーブル44と局側光ケーブル46は、下壁部分16dの左端側の導入部18、20を通してボックス本体10内に導入される。2組目も、屋内光ケーブル44の余長をループ状にしてコネクタ設置台24A、24Bの裏側の余長収納部28に収納すること、局側光ケーブル46の余長をループ状にしてアーチ形下壁部分16dの下側の余長保持部32に保持させることは、1組目と同じである。2組目のL字形コネクタ50は、1組目のL字形コネクタ50と局側光ケーブル46の引き出し方向が互いに向かい合うように設置されるが、二つのコネクタ設置台24A、24Bには段差がついているため、2組目のL字形コネクタ50から引き出される局側光ケーブル46は、1組目のL字形コネクタ50から引き出される局側光ケーブル46の手前側に位置することになり、両者が干渉することはない。この実施形態では局側ケーブルのコネクタ50がL字形の場合を説明したが、同コネクタが直線形の場合でも同様の効果が得られる。
【0036】
図8(A)、(B)は、屋内光ケーブル44と局側光ケーブル46を汎用のSCコネクタ54で接続した場合の収納方法を示す。(A)は屋内光ケーブル44と局側光ケーブル46のSCコネクタ54による接続部を1組だけ収納した場合、(B)は同接続部を2組収納した場合である。二つのSCコネクタ54はアダプタ56を介して接続される。アダプタ56は両側面に突片58を有しており、この突片58を上段側のコネクタホルダ26に押し込むことで、コネクタ接続部がコネクタ設置台24A、24B上に保持される。SCコネクタ54による接続部は直線状で長さが長くなるため、屋内光ケーブル44は余長収納部28に余長を収納しない。局側光ケーブル46の余長を下壁部分16dの下側の余長保持部32に保持させることは図7の場合と同じである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスの一実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1の光ケーブル接続部収納ボックスのボックス本体を示す、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は側面図。
【図3】図2のボックス本体を斜め上側から見た斜視図。
【図4】図2のボックス本体を斜め下側から見た要部の斜視図。
【図5】図2のボックス本体に使用される閉塞部品を示す、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は右側面図、(D)は左側面図。
【図6】図1の光ケーブル接続部収納ボックスのカバーを裏側から見た斜視図。
【図7】図1の光ケーブル接続部収納ボックスの使用状態を示すもので、(A)はコネクタ接続部を1組だけ収納した場合、(B)はコネクタ接続部を2組収納した場合の正面図。
【図8】図1の光ケーブル接続部収納ボックスの他の使用状態を示すもので、(A)はSCコネクタ接続部を1組だけ収納した場合、(B)はSCコネクタ接続部を2組収納した場合の正面図。
【符号の説明】
【0038】
10:ボックス本体
12:カバー
14:背面壁
16:周壁
16a:上壁部分
16b、16c:側壁部分
16d:下壁部分
18、20:光ケーブル導入部
22:閉塞部品
24A、24B:コネクタ設置台
26:コネクタホルダ
28:余長収納部
30:ガイド
32:余長保持部
34:連結部
36:あご部
44:屋内光ケーブル
46:局側光ケーブル
48:屋内光ケーブル側コネクタ
50:局側光ケーブル側コネクタ
54:SCコネクタ
56:アダプタ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の光ケーブル(44)と第二の光ケーブル(46)とのコネクタ接続部を収納する光ケーブル接続部収納ボックスであって、
背面壁(14)及びこの背面壁の周辺から立ち上がる周壁(16)を有するボックス本体(10)と、このボックス本体の開口部を覆うカバー(12)とからなり、
前記ボックス本体(10)は、その周壁(16)の一部に設けられた第一の光ケーブルの導入部(18)及び第二の光ケーブルの導入部(20)と、前記周壁(16)の内側に設けられたコネクタ設置台(24A、24B)と、前記周壁(16)の内側に設けられた第一の光ケーブルの余長収納部(28)と、前記周壁(16)の外側に設けられた第二の光ケーブルの余長保持部(32)とを有している、
ことを特徴とする光ケーブル接続部収納ボックス。
【請求項2】
請求項1記載の光ケーブル接続部収納ボックスであって、第一の光ケーブル(44)及び第二の光ケーブル(46)はそれぞれ単心光ケーブルからなり、ボックス本体(10)は建物の壁又は柱に取り付けられて前面が開口するように形成されており、第一の光ケーブルの導入部(18)及び第二の光ケーブルの導入部(20)は周壁の下壁部分(16d)の両端側又は一端側に設けられており、第二の光ケーブルの余長保持部(32)は周壁の下壁部分(16d)の下側に設けられている、ことを特徴とする光ケーブル接続部収納ボックス。
【請求項3】
請求項2記載の光ケーブル接続部収納ボックスであって、コネクタ設置台(24A、24B)は背面壁(14)との間に間隔をあけて設けられ、このコネクタ設置台(24A、24B)の裏側の周壁(16)に囲まれた領域が第一の光ケーブルの余長収納部(28)となっていることを特徴とする光ケーブル接続部収納ボックス。
【請求項4】
請求項3記載の光ケーブル接続部収納ボックスであって、コネクタ設置台(24A、24B)が、周壁の一方の側壁部分(16b)の内側と他方の側壁部分(16c)の内側に一つずつ、背面壁(14)との間隔を異ならせて段違いに設けられていることを特徴とする光ケーブル接続部収納ボックス。
【請求項5】
請求項2ないし4のいずれかに記載の光ケーブル接続部収納ボックスであって、ボックス本体(10)の周壁の下壁部分(16d)がアーチ形に形成され、このアーチ形下壁部分(16d)の下側に第二の光ケーブル(46)をアーチ形下壁部分(16d)に沿って湾曲させるガイド(30)が設けられていることを特徴とする光ケーブル接続部収納ボックス。
【請求項6】
請求項5記載の光ケーブル接続部収納ボックスであって、アーチ形下壁部分(16d)の両端部に、当該両端部の背面壁側の部分を凹ませて、あご部(36)が形成されていることを特徴とする光ケーブル接続部収納ボックス。
【請求項7】
請求項5又は6記載の光ケーブル接続部収納ボックスであって、第二の光ケーブル(46)に異常な張力がかかったときのガイド(30)の破損強度が、当該光ケーブルの導入部(20)のケーブル把持強度よりも低く設定されていることを特徴とする光ケーブル接続部収納ボックス。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれかに記載の光ケーブル接続部収納ボックスであって、第一の光ケーブルの導入部(18)及び第二の光ケーブルの導入部(20)に防塵、防虫用の閉塞部品(22)が組み付けられていることを特徴とする光ケーブル接続部収納ボックス。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−98433(P2006−98433A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−280939(P2004−280939)
【出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【出願人】(591199590)株式会社正電社 (34)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【出願人】(595083051)株式会社ジャパンリーコム (40)
【Fターム(参考)】