説明

光コネクタ配列ボックス

【課題】多数の光コネクタを複数列に配列して筐体内に収容し、個々の光コネクタへの相手方コネクタの挿抜作業を容易に行えるようにすると共に、筐体を小型化する。
【解決手段】複数の光コネクタを1列に配列して収容した扁平な光コネクタ配列ケース31を4枚以上と、2枚の移動防止部材37を、その厚さ方向に並べて筐体35に収容する。移動防止部材37は抜き差し可能である。光コネクタ配列ケース31は、移動防止部材37が筐体35内に差し込まれているときは、その厚さ方向に移動できないが、移動防止部材37を抜き出すと、その厚さ方向に移動可能である。いずれかの光コネクタ配列ケース31内のいずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときは、その光コネクタを含む光コネクタ配列ケース31の両側又は片側に移動防止部材37を差し込むことにより、挿抜作業用の空間を作り出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の光コネクタを複数列に配列して収容し、個々の光コネクタへの相手方コネクタの挿抜作業を容易に行えるようにした光コネクタ配列ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば集合住宅などで、加入者の増加に応じて光通信回線を順次開設していく場合には、図15に示すような光配線分配構造が用いられる。すなわち、当該集合住宅に引き込んだ局側光ケーブル1に、局側光コネクタ3及び入力側光コネクタ5を介して(又は介さずに直接)スプリッタ9の入力側光ファイバ心線7を接続し、このスプリッタ9の複数本の出力側光ファイバ心線11にそれぞれ出力側光コネクタ13を取り付けておく。そして新規加入者が発生したときは、加入者側光ケーブル17に取り付けた相手方光コネクタ15を前記出力側光コネクタ13に接続することで、光通信回線を開通させる。なお局側光コネクタ3と入力側光コネクタ5は、予め入力側光コネクタ5に取り付けられたコネクタアダプタ19を介して接続され、出力側光コネクタ13と相手方光コネクタ15は、予め出力側光コネクタ13に取り付けられたコネクタアダプタ21を介して接続される。
【0003】
このような光配線分配構造をとる場合、前記入力側光コネクタ5、入力側光ファイバ心線7、スプリッタ9、出力側光ファイバ心線11、出力側光コネクタ13及びコネクタアダプタ19、21は、ケース22に組み込まれて、スプリッタ入り光コネクタ配列ケース23として構成される。出力側光コネクタ13は通常、扁平なケース22の端面に、相手方光コネクタ15が接続できるように1列に配列される(特許文献1、2参照)。
【0004】
また、スプリッタを用いない光配線分配構造も公知である。これは、例えば特許文献3に示されるように、多心光ケーブルから導出された多心光ファイバ心線を心線分割部で複数本の単心光ファイバ心線に分割し、それぞれの単心光ファイバ心線の先端に取り付けた光コネクタを複数列(複数段)に配列し、それぞれの光コネクタに相手方光コネクタを接続できるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−209118号公報
【特許文献2】特開2007−121398号公報
【特許文献3】特開平10−115716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1、2のように、光コネクタを1列に配列する構造では、スプリッタの分岐数が例えば16分岐、32分岐と多くなって、光コネクタの配列個数が多くなった場合、光コネクタ配列方向の寸法が大きくなり、大きな設置スペースを必要とするという問題がある。
【0007】
この問題を解決するには、複数の光コネクタを1列に配列して扁平ケースに収容した光コネクタ配列ケースを、その厚さ方向に複数枚並べることで、多数の光コネクタを複数列に配列することが考えられる。しかしこの構造では、多数の光コネクタが縦横に並ぶことになるため、いずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときに、その隣にある既接続の相手方光コネクタに作業者の手指等が触れて接続状態を悪化させるおそれがある。
【0008】
この問題を解決するには、各光コネクタ配列ケースの間に、相手方光コネクタを手指で摘んで挿抜できるだけのスペースを設けることが考えられるが、そうすると、複数枚の光コネクタ配列ケースを収容する筐体の寸法が大きくなって、大型化するという難点がある。
【0009】
また特許文献3では、光コネクタを1列に配列したケースを複数枚、その厚さ方向に並べた(積層した)構造とし、いずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときは、挿抜作業を行う光コネクタを含むケースだけ、側方へ回動させて引き出して、相手方光コネクタの挿抜作業を行うようにしている。このようにすると、相手方光コネクタの挿抜作業を無理なく行えるが、挿抜作業を行うときにケースを側方へ回動させなければならないため、広い作業スペースが必要になるという難点がある。
【0010】
本発明の目的は、多数の光コネクタを複数列に配列して筐体内に収容する構造で、筐体を小型化でき、個々の光コネクタに相手方コネクタを挿抜するときにも広い作業スペースを必要としない光コネクタ配列ボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る光コネクタ配列ボックスは、
複数の光コネクタを1列に配列して収容した扁平な光コネクタ配列ケースと、
前記光コネクタ配列ケースを4枚以上その厚さ方向に並べて、それらの光コネクタ配列ケースが厚さ方向へ移動できるスペースを設けて収容する筐体と、
前記筐体内で前記光コネクタ配列ケースをその厚さ方向に移動できるように案内するガイドレールと、
前記筐体内のスペースに抜き差し可能で、差し込んだ状態で前記4枚の光コネクタ配列ケースの移動を防止する2枚の移動防止部材とを備え、
前記移動防止部材は、2枚で、いずれかの光コネクタ配列ケース内のいずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときに、当該光コネクタ配列ケースの前面側の両側に挿抜作業用の空間を作り出せるだけの厚さを有しており、
前記各光コネクタ配列ケースは、前記2枚の移動防止部材が前記筐体内のスペースに差し込まれているときは、その厚さ方向に移動できないが、前記2枚の移動防止部材を抜き出すと、ガイドレールに案内されて、その厚さ方向に移動可能であり、
いずれかの光コネクタ配列ケース内のいずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときは、前記移動防止部材を抜き出して光コネクタ配列ケースを移動させることにより、その光コネクタを含む光コネクタ配列ケースの前面側の両側に挿抜作業用の空間を作り出し、その状態で又は光コネクタ配列ケースの間のスペースに前記移動防止部材を差し込んだ状態で相手方光コネクタの挿抜を行うようになっている、
ことを特徴とするするものである(請求項1)。
【0012】
また、本発明に係る光コネクタ配列ボックスは、
複数の光コネクタを1列に配列して収容した扁平な光コネクタ配列ケースと、
前記光コネクタ配列ケースを4枚以上その厚さ方向に並べて、それらの光コネクタ配列ケースが厚さ方向へ移動できるスペースを設けて収容する筐体と、
前記筐体内で前記光コネクタ配列ケースをその厚さ方向に移動できるように案内するガイドレールと、
前記筐体内のスペースに抜き差し可能で、差し込んだ状態で前記4枚の光コネクタ配列ケースの移動を防止する1枚の移動防止部材とを備え、
前記移動防止部材は、1枚で、いずれかの光コネクタ配列ケース内のいずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときに、当該光コネクタ配列ケースの前面側の両側に挿抜作業用の空間を作り出せるだけの厚さを有しており、
前記各光コネクタ配列ケースは、前記移動防止部材が前記筐体内のスペースに差し込まれているときは、その厚さ方向に移動できないが、前記移動防止部材を抜き出すと、ガイドレールに案内されて、その厚さ方向に移動可能であり、
いずれかの光コネクタ配列ケース内のいずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときは、前記移動防止部材を抜き出して光コネクタ配列ケースを移動させることにより、その光コネクタを含む光コネクタ配列ケースの前面側の両側に挿抜作業用の空間を作り出し、その状態で相手方光コネクタの挿抜を行うようになっている、
ことを特徴とするものであってもよい(請求項2)。
【0013】
本発明に係る光コネクタ配列ボックスにおいて、前記移動防止部材はガイドレールに取り外し可能に取り付けられていることが好ましい(請求項3)
また本発明に係る光コネクタ配列ボックスにおいて、前記筐体内に並べられた光コネクタ配列ケースの下に、スプリッタを収容するスプリッタケースが設置され、筐体内に並べられた光コネクタ配列ケースと筐体の背面壁との間には前記ガイドレールと平行に心線ガイド棒が設けられ、前記スプリッタケースの背面から導出された光ファイバ心線は前記心線ガイド棒と筐体の背面壁との間を通って各光コネクタ配列ケースに導入されていることが好ましい(請求項4)。
【0014】
また本発明に係る光コネクタ配列ボックスにおいて、前記スプリッタケースの上面には前記ガイドレールと平行に凸条が形成されており、前記光コネクタ配列ケースの下面には前記凸条に跨る凹溝が形成されていることが好ましい(請求項5)。
【0015】
また本発明に係る光コネクタ配列ボックスにおいて、前記スプリッタケースの背面の心線導出口は、各光コネクタ配列ケースに対応して、各光コネクタ配列ケースの移動範囲の中間に形成されていることが好ましい(請求項6)。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明によれば、複数列に配列された多数の光コネクタのうちの、いずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときは、2枚の移動防止部材を引き抜き、光コネクタ配列ケースをガイドレールに沿って移動させて、当該光コネクタを含む光コネクタ配列ケースの両側に1枚ずつの移動防止部材を差し込めるスペースを作り(当該光コネクタを含む光コネクタ配列ケースが端にある場合は、その光コネクタ配列ケースとその隣の光コネクタ配列ケースの間に2枚の移動防止部材を差し込めるスペースを作ってもよい)、そこに移動防止部材を差し込むことにより(又は差し込むことなく)、当該光コネクタを含む光コネクタ配列ケースの前面側の両側に相手方光コネクタを挿抜するのに必要なスペースを確保することができる。
【0017】
また請求項2の発明によれば、複数列に配列された多数の光コネクタのうちの、いずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときは、移動防止部材を引き抜き、光コネクタ配列ケースをガイドレールに沿って移動させることにより、当該光コネクタを含む光コネクタ配列ケースの前面側の両側に相手方光コネクタを挿抜するのに必要なスペースを確保することができる。
【0018】
したがって本発明によれば、挿抜作業を行おうとする光コネクタの隣に既接続の相手方光コネクタがあっても、隣の相手方光コネクタに触れることなく、目当てとする光コネクタへの相手方光コネクタの挿抜作業を行うことができ、既接続の相手方光コネクタの接続状態を悪化させるおそれがない。
また光コネクタ配列ケースの移動量も少なくて済み、これに伴い光ファイバ心線の移動量も少なくて済むため、光ファイバ心線が無理に曲げられるおそれがなく、光ファイバ心線の曲げによる回線障害を防ぐことができる。
【0019】
また相手方光コネクタの挿抜作業を行わないときは、光コネクタ配列ケース間のスペースに移動防止部材を差し込んでおくことにより、光コネクタ配列ケースをしっかりと固定しておくことができる。
【0020】
また筐体は、厚さ方向に隣接して並べられた4枚以上の光コネクタ配列ケースと2枚の移動防止部材(又は2枚の移動防止部材の厚さに相当する1枚の移動防止部材)を収容できる大きさで済むので、4枚以上の光コネクタ配列ケースをそれぞれ間に相手方光コネクタ挿抜作業用間隔を設けて固定配置する場合に比べ、筐体を小型化できる。
【0021】
また相手方光コネクタの挿抜作業は、筐体の前面側で光コネクタ配列ケースを引き出すことなく行うことができるので、筐体の周りに余分な作業スペースを確保する必要がなく、設置スペースが小さくて済む。
【0022】
また光コネクタ配列ケースの下にスプリッタケースを組み込む場合、光コネクタ配列ケースと筐体の背面壁との間に、スプリッタケースから光コネクタ配列ケースに渡る光ファイバ心線のガイド棒を設けておくと、光コネクタ配列ケースを移動させるときに、光コネクタ配列ケースの間に光ファイバ心線を挟み込むような事故を防止できると共に、許容心線曲げ半径を確保することもできる。
【0023】
またスプリッタケースの上面にガイドレールと平行に凸条を形成し、光コネクタ配列ケースの下面に前記凸条に跨る凹溝を形成しておけば、ガイドレールと凸条で光コネクタ配列ケースをガイドすることができるので、光コネクタ配列ケースの移動をよりスムーズに行うことができる。
【0024】
またスプリッタケースの背面の心線導出口を、各光コネクタ配列ケースに対応して、各光コネクタ配列ケースの移動範囲の中間に形成しておけば、光コネクタ配列ケースの移動に伴う光ファイバ心線の移動量を最少に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る光コネクタ配列ボックスの一実施例を示す、(A)は斜視図、(B)はその内部を正面側から見た斜視図。
【図2】図1の光コネクタ配列ボックスの、(A)は断面図、(B)はその内部を背面側から見た斜視図。
【図3】図1の光コネクタ配列ボックスに用いた光コネクタ配列ケースの、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図、(D)はその内部の側面図。
【図4】図1の光コネクタ配列ボックスに用いたスプリッタケースの、(A)は斜視図、(B)はその内部の平面図、(C)は側面図、(D)は正面図。
【図5】図1の光コネクタ配列ボックスに用いた移動防止部材の、(A)は斜視図、(B)は筐体内のスペースに差し込む前の側面図、(C)は差し込んだ後の側面図。
【図6】図1の光コネクタ配列ボックスの、(A)は正面図、(B)は内部の背面図。
【図7】(A)は図6(A)の状態から移動防止部材を抜き出して2枚の光コネクタ配列ケースを移動させた状態を示す正面図、(B)は(A)で生じたスペースに移動防止部材を差し込んだ状態を示す正面図、(C)は(A)の状態における内部の背面図。
【図8】(A)は図7(A)の状態から移動防止部材を抜き出して2枚の光コネクタ配列ケースを移動させた状態を示す正面図、(B)は(A)で生じたスペースに移動防止部材を差し込んだ状態を示す正面図、(C)は(A)の状態における内部の背面図。
【図9】本発明に係る光コネクタ配列ボックスの他の実施例を示す斜視図。
【図10】本発明に係る光コネクタ配列ボックスのさらに他の実施例を示す、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線断面図。
【図11】(A)は図10(A)の状態から移動防止部材を抜き出して2枚の光コネクタ配列ケースを移動させた状態を示す正面図、(B)は(A)で生じたスペースに移動防止部材を差し込んだ状態を示す正面図。
【図12】(A)は図11(A)の状態から移動防止部材を抜き出して2枚の光コネクタ配列ケースを移動させた状態を示す正面図、(B)は(A)で生じたスペースに移動防止部材を差し込んだ状態を示す正面図。
【図13】本発明で用いる移動防止部材の他の実施例を示す、(A)は斜視図、(B)は筐体内のスペースに差し込む前の側面図、(C)は差し込んだ後の側面図。
【図14】本発明に係る光コネクタ配列ボックスのさらに他の実施例を示す、(A)は正面図、(B)は(A)の状態から移動防止部材を抜き出して光コネクタ配列ボックスを移動させた状態の一例を示す正面図、(C)は同じく他の例を示す正面図。
【図15】従来の光コネクタ配列ケースの説明図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
<実施例1> 図1〜図8は本発明に係る光コネクタ配列ボックスの一実施例を示す。図において、31は複数(図示の例では4個)の光コネクタ13を1列に配列して収容した扁平な光コネクタ配列ケース(図3参照)、33はスプリッタ9とその入力側光コネクタ5を収容した扁平なスプリッタケース(図4参照)、35は4枚の光コネクタ配列ケース31とスプリッタケース33を収容した筐体である。
【0027】
筐体35は底板35a、両側壁35b、35c、天井板35d、背面壁35eで構成され、前面が開口している。スプリッタケース33は筐体35の底板35aに固定されている。スプリッタ35の幅は両側壁35b、35cの内面間隔と同じかそれより若干狭い程度である。スプリッタ9の入力側光コネクタ5は、それを保持するコネクタアダプタ19が筐体35の前面に開口するようにスプリッタケース33に収容されている(図4(B)参照)。
【0028】
4枚の光コネクタ配列ケース31は、各光コネクタ13を保持するコネクタアダプタ21(相手方光コネクタの接続口)を筐体35の前面に開口させ、光コネクタ13の配列方向を上下方向に向けた状態で、厚さ方向(光コネクタ13の配列方向と直交する方向)に並べて、筐体35内のスプリッタケース33上に配置されている。
筐体35の両側壁35b、35cの内面間隔は、4枚の光コネクタ配列ケース31の合計厚さより大きく、これにより筐体35内には光コネクタ配列ケース31がその厚さ方向に移動可能なスペースSができる。このスペースSに2枚の移動防止部材37を差し込むと、光コネクタ配列ケース31が厚さ方向に移動できなくなり、抜き取ると、光コネクタ配列ケース31が厚さ方向に移動できるようになる。各移動防止部材37の厚さは光コネクタ配列ケース31の厚さと同じにすることが好ましいが、若干差があってもよい。
【0029】
筐体35の前面側上部には、筐体35内で光コネクタ配列ケース31をその厚さ方向(筐体35の幅方向)に移動できるように案内するガイドレール39が設けられている。ガイドレール39は各ケース33の前面側上部に形成されたガイド穴41(図3参照)を貫通している。ガイドレール39の両端は筐体35の両側壁35b、35cに固定されている。また筐体35内の背面壁35e付近には、心線ガイド棒43がガイドレール39と平行に設置されている。心線ガイド棒43の両端も筐体35の両側壁35b、35cに固定されている。
【0030】
またスプリッタケース33の上面(蓋33aの上面)には、前記ガイドレール39と平行に、光コネクタ配列ケース31をその厚さ方向に平行移動できるように案内する凸条45が形成されており、各光コネクタ配列ケース33の底面には、前記凸条45に対応する凹溝47が形成されている。光コネクタ配列ケース31は、前記ガイドレール39と凸条45に案内されて、その厚さ方向に移動可能である。なお凸条45及び凹溝47は、光コネクタ配列ケース31をスムーズに移動させるために設けたもので、省略する(ガイドレール39だけで案内する)ことも可能である。
【0031】
また移動防止部材37の、前面側上部(光コネクタ配列ケース31のガイド穴41に相当する位置)には、前記ガイドレール39に着脱可能な把持部49が突設され、後面側下部(光コネクタ配列ケース31の凹溝47に相当する位置)には、前記凸条45に跨る湾曲部を有する弾性係止片51が突設されている。この弾性係止片51は移動防止部材37のガイドレール39を中心とする回動を阻止するものである。また移動防止部材37の前面には、移動防止部材37の抜き差しを行うときに手指で摘むための把手53が突設されている。把手53は、移動防止部材37の厚さ方向寸法が移動防止部材37より小さく、移動防止部材37の厚さ方向の中央部に設けられている。図5(B)は移動防止部材37を筐体35から抜き出した状態であり、この状態から移動防止部材37を筐体35のスペースSに押し込むと同図(C)の状態になる。この状態では、移動防止部材37は、把持部49がガイドレール39を把持し、弾性係止片51の湾曲部が凸条45に跨るため、その位置に位置決めされる。移動防止部材37を筐体35から抜き出すときは、把手53を摘んで手前側に引っ張れば、把持部49の口が開いてガイドレール39から外れると共に、弾性係止片51が弾性変形して凸条45から外れるため、簡単に抜き出すことができる。
【0032】
スプリッタケース33内には、図4(C)に示すように、スプリッタ9が設置されている。スプリッタ9の入力側光ファイバ心線7は入力側光コネクタ5に接続されている。本実施例のスプリッタ9は16分岐である。スプリッタ9の16本の出力側光ファイバ心線11は、4本ずつにまとめられ、スプリッタケース33の背面側の導出口34から筐体35内に導出され、心線ガイド棒43と筐体の背面壁35eとの間を通って(図2参照)、4枚の光コネクタ配列ケース31に導入されている。32は光コネクタ配列ケース31の背面側上部に設けられた光ファイバ心線導入口である。各光コネクタ配列ケース31に導入された4本の光ファイバ心線11は、図3(C)に示すように、胴部36に巻くことにより適当な余長をもたせた上で4個の光コネクタ13に個別に接続されている。
【0033】
本実施例の光コネクタ配列ボックスは以上のような構成である。この光コネクタ配列ボックスは、例えば図6のような状態で工場から出荷され、集合住宅の所定の箇所(配電盤の中など)に設置され、スプリッタケース33前面の入力側光コネクタ5に局側光ケーブルの光コネクタ(図15の光コネクタ3に相当)が接続される。
【0034】
図6の状態では、2枚の移動防止部材37は筐体35の前面から見て右側に差し込まれており、16個の光コネクタ13のコネクタアダプタ21(相手方光コネクタの接続口)は隣同士接近してマトリックス配置されている。この状態で、いずれかの光コネクタ13に相手方光コネクタ(図15の符号15に相当)を接続するときに、当該光コネクタ13を含む光コネクタ配列ケース31の隣に位置する光コネクタ配列ケース31の光コネクタ13に相手方光コネクタが接続されていなければ、そのままでも目当ての光コネクタ13に相手方光コネクタを両側から手指で摘んで接続することができる。
【0035】
しかし、光コネクタ13に接続された既接続の相手方光コネクタが多くなってくると、未接続の光コネクタ13に相手方光コネクタを接続するときに、隣りに既接続の相手方光コネクタがある場合が多くなる。すると図6の状態のままでは、既接続の相手方光コネクタが邪魔になって接続作業がやり難くなるだけでなく、既接続の相手方光コネクタに手指が触れて接続状態を悪化させるおそれが出てくる。このような場合には、次のような作業を行う。
【0036】
例えば、図6(A)において、右から2列目のいずれかの光コネクタ13に相手方光コネクタを接続する場合に、右から1列目と3列目の光コネクタ13に既に相手方光コネクタが接続されているときは、2枚の移動防止部材37を引き抜いて、図7(A)のように光コネクタ配列ケース31を移動させた後、同図(B)のように、右から1枚目と2枚目の光コネクタ配列ケース31、31の間、2枚目と3枚目の光コネクタ配列ケース31、31の間にそれぞれ移動防止部材37を差し込む。すると2枚目の光コネクタ配列ケース31の前面側の両側に相手方光コネクタを摘んだ手指が入るだけのスペースができるので、右から2列目の光コネクタ13に容易に相手方光コネクタを接続することができる。また図7(B)の状態にすると、例えば右から1列目のいずれかの光コネクタ13に相手方光コネクタを接続する場合に、右から2列目の光コネクタ13に既に相手方光コネクタが接続されていても、その接続状態に悪影響を与えることなく、容易に接続作業を行うことができる。なお、相手方光コネクタの接続作業は図7(A)の状態、つまり移動防止部材37を差し込む前に行うこともできる。
【0037】
次に、図6(A)又は図7(B)の状態において、右から3列目のいずれかの光コネクタ13に相手方光コネクタを接続する場合に、右から2列目と4列目の光コネクタ13に既に相手方光コネクタが接続されているときは、2枚の移動防止部材37を引き抜いて、図8(A)のように光コネクタ配列ケース31を移動させた後、同図(B)のように、右から2枚目と3枚目の光コネクタ配列ケース31、31の間、3枚目と4枚目の光コネクタ配列ケース31、31の間にそれぞれ移動防止部材37を差し込む。すると3枚目の光コネクタ配列ケース31の前面側の両側に相手方光コネクタを摘んだ手指が入るだけのスペースができるので、右から3列目の光コネクタ13に容易に相手方光コネクタを接続することができる。また図8(B)の状態にすると、例えば右から4列目のいずれかの光コネクタ13に相手方光コネクタを接続する場合に、右から3列目の光コネクタ13に既に相手方光コネクタが接続されていても、その接続状態に悪影響を与えることなく容易に接続作業を行うことができる。なおこの場合も、相手方光コネクタの接続作業は図8(A)の状態、つまり移動防止部材37を差し込む前に行ってもよい。
【0038】
このように本実施例によれば、光コネクタ配列ケース31をその厚さ方向に移動させるだけで、既接続の相手方光コネクタの接続状態に悪影響を与えることなく、目当ての光コネクタ13に相手方光コネクタを容易に接続することができる。目当ての光コネクタ13から相手方光コネクタを引き抜くときも同じである。また相手方光コネクタの挿抜作業を行わないときは、光コネクタ配列ケース31間のスペースに移動防止部材37を差し込んで、光コネクタ配列ケース31をしっかりと固定しておくことができる。さらに、各光コネクタ配列ケース31の移動範囲は実質的にその厚さの2枚分であるから、スプリッタケース33から各光コネクタ配列ケース31へ渡る光ファイバ心線11の移動量も少なくて済み、光ファイバ心線11に無理がかからない。特にスプリッタケース33から各光コネクタ配列ケース31へ渡る光ファイバ心線11の導出口34を、図6(B)、図7(C)、図8(C)に示すように、各光コネクタ配列ケース31の移動範囲の中間に位置させておくことにより、光ファイバ心線11の移動量を最少にすることができ、心線曲げによる回線障害を確実に防ぐことができる。またスプリッタケース33の導出口34から各光コネクタ配列ケース31毎に導出された光ファイバ心線11は、心線ガイド棒43の裏側を回って対応する光コネクタ配列ケース31に導入されているので、光コネクタ配列ケース31を移動させるときに、ケース31間に心線11を挟み込む事故を防止できる。
【0039】
ところで、光コネクタ配列ケース31を固定配置にする場合には、各光コネクタ配列ケースの間に相手方光コネクタ挿抜作業用の間隔を設ける必要がある。4枚の光コネクタ配列ケース31を固定配置にした場合、上記作業間隔を光コネクタ配列ケース31の厚さと同じとすると、筐体の両側壁の内面間隔は、光コネクタ配列ケースの厚さの7倍にする必要があるが、本実施例の場合は、筐体の両側壁の内面間隔が、光コネクタ配列ケースの厚さの6倍で済むため、光コネクタ配列ケース31を間隔をあけて固定配置する場合よりも筐体を小型化できる。
【0040】
なお、上記実施例では、いずれかの光コネクタに相手方光コネクタを接続する場合を説明したが、いずれかの光コネクタに接続されている相手方光コネクタを引き抜く場合も同様である(以下の実施例でも同じ)。
【0041】
<実施例2> 図9は本発明の他の実施例を示す。この光コネクタ配列ボックスは、スプリッタケース33に32分岐スプリッタ9を収容した場合、つまり光コネクタの数が32個の場合である。筐体35内には、上記スプリッタケース33と、4個の光コネクタ(コネクタアダプタ21に対応)を1列に配列した光コネクタ配列ケース31が8枚と、移動防止部材37が2枚、収容されている。上記以外の構成及び使用方法などは実施例1と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0042】
8枚の光コネクタ配列ケースを固定配置にする場合、各光コネクタ配列ケース間に設ける作業間隔を光コネクタ配列ケースの厚さと同じとすると、筐体35の両側壁35b、35cの内面間隔は光コネクタ配列ケースの厚さの15倍になるが、本実施例の場合、筐体35の両側壁35b、35cの内面間隔は光コネクタ配列ケースの厚さの10倍で済む。このように本発明は光コネクタ配列ケースの枚数が多いほど、筐体を小型化できる効果が大きい。なお筐体を小型化できる効果が発揮できるのは、光コネクタ配列ケースが4枚以上の場合である。
【0043】
<実施例3> 図10〜図12は本発明のさらに他の実施例を示す。本実施例は、スプリッタケースがない(スプリッタを用いない)場合である。例えば特許文献3のように多心光ケーブルから引き出された多数の光ファイバ心線の先端にそれぞれ光コネクタを取り付けて、それらの光コネクタをマトリックス配置する場合には、スプリッタを用いないので、スプリッタケースは不要である。本実施例は、実施例1の光コネクタ配列ボックスにおけるスプリッタケース33が省略されているため、その分、筐体35の高さが低くなっている。上記以外の構成は実施例1と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0044】
図10(A)の状態は図6(A)の状態と同じであり、図11(A)、(B)の状態はそれぞれ図7(A)、(B)の状態と同じであり、図12(A)、(B)の状態はそれぞれ図8(A)、(B)の状態と同じである。このように本実施例の光コネクタ配列ボックスも、実施例1の光コネクタ配列ボックスと同様に、相手方光コネクタ挿抜作業のためのスペースを確保することができる。
【0045】
<実施例4> 図13は本発明で用いる移動防止部材の他の実施例を示す。実施例1で用いた移動防止部材37は、図5に示すように、ガイドレール39を把持する把持部49が背面側に向いて開口する形態であったが、本実施例の移動防止部材37は、把持部49が上に向いて開口する形態である。このような移動防止部材37を光コネクタ配列ケースの間に差し込むときは、まず図13(B)のように移動防止部材37を斜め(又は水平)にして把持部49をガイドレール39に装着した後、移動防止部材37をガイドレール39を中心に回動させて、同図(C)のように差し込めばよい。上記以外の構成は実施例1と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0046】
<実施例5> 図14は本発明に係る光コネクタ配列ボックスのさらに他の実施例を示す。この実施例は1枚の移動防止部材37を使用する場合である。この1枚の移動防止部材37の厚さは、実施例1で使用した2枚の移動防止部材の合計厚さと同じである。上記以外の構成は実施例1と同じであるので同一部分には同一符号を付して説明を省略する。図14(A)は図6(A)に相当しており、このように移動防止部材37が筐体35内のスペースに差し込まれているときは、4枚の光コネクタ配列ケース31は移動できない。
【0047】
図14(A)の状態で、例えば右から2列目のいずれかの光コネクタ13に相手方光コネクタを挿抜しようとするときは、移動防止部材37を抜き出して、右から1列目と2列目の光コネクタ配列ケース31を図14(B)のように移動させる。すると、右から2列目の光コネクタ配列ケース31の前面側の両側に相手方光コネクタ挿抜用の空間を確保できるので、右から1列目又は3列目の光コネクタ配列ケース31に既接続の相手方光コネクタがあっても、それに障害を与えることなく、挿抜作業を行うことができる。挿抜作業が終わったら、例えば右から2列目の光コネクタ配列ケース31をどちらかに寄せて、空いたスペースに移動防止部材37を差し込んでおけばよい。
【0048】
また図14(A)の状態で、例えば右から3列目のいずれかの光コネクタ13に相手方光コネクタを挿抜しようとするときは、移動防止部材37を抜き出して、右から1列目、2列目、3列目の光コネクタ配列ケース31を図14(C)のように移動させる。すると、右から3列目の光コネクタ配列ケース31の前面側の両側に相手方光コネクタ挿抜用の空間を確保できるので、右から2列目又は4列目の光コネクタ配列ケース31に既接続の相手方光コネクタがあっても、それに障害を与えることなく、挿抜作業を行うことができる。挿抜作業が終わったら、例えば右から3列目の光コネクタ配列ケース31をどちらかに寄せて、空いたスペースに移動防止部材37を差し込んでおけばよい。
【0049】
このように、実施例1で使用した移動防止部材の2倍の厚さの移動防止部材を1枚使用しても、実施例1と同様の効果を得ることができる。また本実施例は、図9のように光コネクタ配列ケースの枚数が多い場合にも同様に適用可能である。
【符号の説明】
【0050】
5:(入力側)光コネクタ
7:(入力側)光ファイバ心線
9:スプリッタ
11:(出力側)光ファイバ心線
13:(出力側)光コネクタ
15:相手方光コネクタ
19:コネクタアダプタ(接続口)
21:コネクタアダプタ(接続口)
31:光コネクタ配列ケース
32:心線導入口
33:スプリッタケース
34:心線導出口
35:筐体
36:胴部
37:移動防止部材
39:ガイドレール
41:ガイド穴
43:心線ガイド棒
45:凸条
47:凹溝
49:把持部
51:弾性係止片
53:把手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光コネクタを1列に配列して収容した扁平な光コネクタ配列ケースと、
前記光コネクタ配列ケースを4枚以上その厚さ方向に並べて、それらの光コネクタ配列ケースが厚さ方向へ移動できるスペースを設けて収容する筐体と、
前記筐体内で前記光コネクタ配列ケースをその厚さ方向に移動できるように案内するガイドレールと、
前記筐体内のスペースに抜き差し可能で、差し込んだ状態で前記4枚の光コネクタ配列ケースの移動を防止する2枚の移動防止部材とを備え、
前記移動防止部材は、2枚で、いずれかの光コネクタ配列ケース内のいずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときに、当該光コネクタ配列ケースの前面側の両側に挿抜作業用の空間を作り出せるだけの厚さを有しており、
前記各光コネクタ配列ケースは、前記2枚の移動防止部材が前記筐体内のスペースに差し込まれているときは、その厚さ方向に移動できないが、前記2枚の移動防止部材を抜き出すと、ガイドレールに案内されて、その厚さ方向に移動可能であり、
いずれかの光コネクタ配列ケース内のいずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときは、前記移動防止部材を抜き出して光コネクタ配列ケースを移動させることにより、その光コネクタを含む光コネクタ配列ケースの前面側の両側に挿抜作業用の空間を作り出し、その状態で又は光コネクタ配列ケースの間のスペースに前記移動防止部材を差し込んだ状態で相手方光コネクタの挿抜を行うようになっている、
ことを特徴とする光コネクタ配列ボックス。
【請求項2】
複数の光コネクタを1列に配列して収容した扁平な光コネクタ配列ケースと、
前記光コネクタ配列ケースを4枚以上その厚さ方向に並べて、それらの光コネクタ配列ケースが厚さ方向へ移動できるスペースを設けて収容する筐体と、
前記筐体内で前記光コネクタ配列ケースをその厚さ方向に移動できるように案内するガイドレールと、
前記筐体内のスペースに抜き差し可能で、差し込んだ状態で前記4枚の光コネクタ配列ケースの移動を防止する1枚の移動防止部材とを備え、
前記移動防止部材は、1枚で、いずれかの光コネクタ配列ケース内のいずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときに、当該光コネクタ配列ケースの前面側の両側に挿抜作業用の空間を作り出せるだけの厚さを有しており、
前記各光コネクタ配列ケースは、前記移動防止部材が前記筐体内のスペースに差し込まれているときは、その厚さ方向に移動できないが、前記移動防止部材を抜き出すと、ガイドレールに案内されて、その厚さ方向に移動可能であり、
いずれかの光コネクタ配列ケース内のいずれかの光コネクタに相手方光コネクタを挿抜するときは、前記移動防止部材を抜き出して光コネクタ配列ケースを移動させることにより、その光コネクタを含む光コネクタ配列ケースの前面側の両側に挿抜作業用の空間を作り出し、その状態で相手方光コネクタの挿抜を行うようになっている、
ことを特徴とする光コネクタ配列ボックス。
【請求項3】
前記移動防止部材はガイドレールに取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタ配列ボックス
【請求項4】
前記筐体内に並べられた光コネクタ配列ケースの下に、スプリッタを収容するスプリッタケースが設置され、筐体内に並べられた光コネクタ配列ケースと筐体の背面壁との間には前記ガイドレールと平行に心線ガイド棒が設けられ、前記スプリッタケースの背面から導出された光ファイバ心線は前記心線ガイド棒と筐体の背面壁との間を通って各光コネクタ配列ケースに導入されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタ配列ボックス。
【請求項5】
前記スプリッタケースの上面には前記ガイドレールと平行に凸条が形成されており、前記光コネクタ配列ケースの下面には前記凸条に跨る凹溝が形成されていることを特徴とする請求項4記載の光コネクタ配列ボックス。
【請求項6】
前記スプリッタケースの背面の心線導出口は、各光コネクタ配列ケースに対応して、各光コネクタ配列ケースの移動範囲の中間に形成されていることを特徴とする請求項4又は5記載の光コネクタ配列ボックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−70011(P2011−70011A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−221138(P2009−221138)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(591199590)株式会社正電社 (34)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【出願人】(595083051)株式会社ジャパンリーコム (40)
【Fターム(参考)】