説明

入力操作装置

【課題】2種類の機能調整を円滑に行えて操作性に優れ、かつ入力済みの設定値が外部振動によって不所望に変化してしまうことを防止できる入力操作装置を提供すること。
【解決手段】操作ユニット30は、操作領域内でスライド移動可能な操作レバー13と、操作レバー13の頂部に取り付けられて操作モードの切換えが可能なプッシュスイッチ14と、操作レバー13の縦方向と横方向の位置を個別に検出する一対の可変抵抗器4,11と、操作レバー13が貫通する開口部26aを有する前面パネル26と、開口部26aの周囲に設けられたレベル表示部26b,26cを照光させるためのLED23とを備えている。また、制御部40は、操作レバー13の位置情報に基づく風量や温度に設定可能な制御信号を生成するCPU41と、該位置情報等を格納するメモリ42とを備えている。操作モードを制御量固定モードに切り換えると、設定風量や設定温度は操作レバー13の現在位置とは無関係に維持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば空調装置の温度調整や風量調整などに用いて好適な入力操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カーエアコン等の温度調整や風量調整に用いられる入力操作装置では、温度調整用の操作部材と風量調整の操作部材とを離隔して配設し、両操作部材を個別に操作するという構成が一般的であった。そのため、温度調整と風量調整を連続して行う際に、離れて位置する2種類の操作部材の連続操作が困難で操作性が悪かった。
【0003】
そこで従来、円筒形状で回転操作される温度調整用操作部材の内側に、複数領域が選択的に押下操作される風量調整用操作部材を配置させ、両操作部材を個別に操作できるように構成した空調装置用の入力操作装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。こうすることによって温度調整用操作部材と風量調整用操作部材とをコンパクトに配設することができるため、連続操作が比較的容易に行えるようになる。なお、かかる従来の入力操作装置では、両操作部材から所定量離れた位置に設定温度や設定風量を表示するための表示パネルが設置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−163033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術においても、2種類の機能(温度調整と風量調整)を調整するためには2種類の操作部材を個別に操作しなければならず、しかも一方が回転操作されるのに対し他方は選択した領域が押下操作されるため、カーエアコンなどの入力操作装置として用いた場合に運転者にとって操作が容易であるとは言い難かった。すなわち、外側の操作部材を回転操作した直後に内側の操作部材の特定領域を押下操作したり、その逆に内側の操作部材の特定領域を押下操作した直後に外側の操作部材を回転操作するためには、通常、一方の操作部材の操作後に該操作部材から一旦手指を離して他方の操作部材の操作を行わねばならず、よって両操作部材の連続操作を円滑に遂行しにくいという問題があった。
【0006】
そこで本発明者らは、1つの操作部材を操作領域内で縦方向および横方向等の同一平面上の任意方向へスライド移動することによって、2種類の機能の制御量を連続的かつ同時に設定できるようにした入力操作装置の検討を重ねた。しかしながら、この種の入力操作装置をカーエアコンなどの車載用機器に適用した場合、悪路走行中の車の振動などによって操作部材が勝手にスライド移動して入力済みの設定内容(設定温度や設定風量)が意図せず変化してしまう虞がある。また、こうした不所望なスライド移動を抑えるために摺動抵抗を高めると、操作部材を円滑にスライド操作できなくなる虞がある。
【0007】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、2種類の機能調整を円滑に行えて操作性に優れ、かつ入力済みの設定値が外部振動によって不所望に変化してしまうことを防止できる入力操作装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の入力操作装置では、スライド操作されることによって操作領域内で縦方向および横方向へ移動可能な操作部材と、この操作部材が前記操作領域内で縦方向のどこに位置するかを検出する縦位置検出手段と、前記操作部材が前記操作領域内で横方向のどこに位置するかを検出する横位置検出手段と、これら縦位置検出手段および横位置検出手段により検出された前記操作部材の位置情報を記憶可能な記憶手段と、前記縦位置検出手段の検出結果に基づいて第1の機能の制御量を規定する制御信号を生成すると共に、前記横位置検出手段の検出結果に基づいて第2の機能の制御量を規定する制御信号を生成する制御手段とを有し、前記操作部材の操作位置を調整することで前記第1および第2の機能の制御量を設定する入力操作装置であって、スイッチング動作されることによって操作モードの切換えまたは更新が可能なスイッチ機構部とを備え、前記操作モードは少なくとも制御量固定モードを含み、この制御量固定モードでは、前記スイッチ機構部がスイッチング動作された時点での前記位置情報に基づく前記第1および第2の機能の制御量が前記操作部材の現在位置とは無関係に維持されるように構成した。
【0009】
このように構成された入力操作装置は、1つの操作部材を縦方向へスライド操作するか横方向へスライド操作するかに応じて相異なる2種類の機能の制御量の設定を連続的に行うことができ、操作部材を斜め方向へスライド操作して2種類の機能の制御量の設定を同時に行うことも可能となる。また、操作モードが制御量固定モードのときには2種類の機能の制御量の設定値が操作部材の現在位置とは無関係に維持されるため、悪路走行中の車の振動などによって操作部材が勝手にスライド移動しても、制御量の設定値が不所望に変化してしまうことを防止できると共に、操作部材を常に円滑にスライド移動できる状態に保持しておくことができる。それゆえ、操作性に優れて信頼性も高い入力操作装置が容易に実現できることとなる。
【0010】
上記の構成において、制御量固定モードでスイッチ機構部をスイッチング動作させることによって制御量可変モードへの切換えが行われ、この制御量可変モードでは操作部材の現在位置に基づいて制御信号が生成され、この制御量可変モードでスイッチ機構部をスイッチング動作させることによって制御量固定モードへの切換えが行われるようにすると、ユーザが必要なときだけ制御量固定モードを選択し、それ以外のときにはスイッチ機構部のスイッチング動作を行うことによって制御量可変モードを選択すれば良く、設定するたびにスイッチング動作を必要としないので、設定時におけるスイッチ機構部のスイッチング動作が不要で操作性が極めて良好な入力操作を行えるようになる。
【0011】
また、上記の構成において、制御量固定モードでは第1および第2の機能の制御量の設定値がスイッチ機構部をスイッチング動作させるたびに更新されるようにすると、ユーザが操作部材を所望位置へスライド移動してスイッチ機構部をスイッチング動作させることによって、第1および第2の機能の制御量の設定値を該所望位置に対応させたものに更新することができるため、スイッチ機構部を決定キーとして利用できるようになる。
【0012】
また、上記の構成において、スイッチ機構部が操作部材の頂部に取り付けられたプッシュスイッチからなると、操作部材とプッシュスイッチを円滑に連続操作できるようになるため好ましい。
【0013】
この場合において、第1の機能と前記第2の機能のいずれか一方が温度調整機能で他方が風量調整機能であり、制御手段によって空調装置が制御可能であると、特にカーエアコン用として好適な入力操作装置を実現できる。ただし、空調装置以外にも、縦方向と横方向の操作が要求される他の装置(例えばドアミラーの角度調整装置など)に適用することも可能である。
【0014】
また、この場合において、操作領域を包囲する方形状の開口部が開設された前面パネルを備え、この前面パネルには開口部の縦辺に沿う帯状領域に第1の機能に対応する第1のレベル表示部が配設されていると共に、開口部の横辺に沿う帯状領域に第2の機能に対応する第2のレベル表示部が配設されていると、操作領域内における操作部材の現在位置と第1および第2の機能の調整レベルとの相関関係が明確となり、入力操作が行いやすくなって好ましい。特に、制御手段に制御されて第1および第2のレベル表示部が照光可能な照光手段を備え、制御量固定モードでは第1のレベル表示部と第2のレベル表示部の所定個所がそれぞれ第1の機能と第2の機能の制御量の設定値に応じて照光されるようにすると、第1および第2の機能の現在の制御量の設定値が第1および第2のレベル表示部の照光状態を見て瞬時に把握できるようになり、別途表示パネルを設ける必要もなくなるため好ましい。また、制御手段に制御される報知手段を備え、プッシュスイッチがスイッチング動作されると報知手段が所定の音色を発するように構成されている場合には、スイッチング動作が聴覚によって確認できるため運転中などに便利である。
【発明の効果】
【0015】
本発明の入力操作装置によれば、1つの操作部材を縦方向へスライド操作するか横方向へスライド操作するかに応じて相異なる2種類の機能の制御量の設定を連続的に行うことができ、操作部材を斜め方向へスライド操作して2種類の機能の制御量の設定を同時に行うことも可能となる。また、操作モードが制御量固定モードのときには、2種類の機能の制御量は操作部材の現在位置とは無関係にスイッチ機構部が操作された時点の位置に対応した量に維持されるため、悪路走行中の車の振動などによって操作部材が勝手にスライド移動しても、制御量の設定値が不所望に変化してしまうことを防止できると共に、操作部材を常に円滑にスライド移動できる状態に保持しておくことができる。それゆえ、この入力操作装置は操作性が極めて良好であり、かつ高い信頼性が確保できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態例に係る入力操作装置の平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】該入力操作装置の分解斜視図である。
【図5】該入力操作装置の構造を概念的に示すブロック図である。
【図6】該入力操作装置における制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係る入力操作装置の平面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3は図1のB−B線に沿う断面図、図4は該入力操作装置の分解斜視図、図5は該入力操作装置の構造を概念的に示すブロック図、図6は該入力操作装置における制御手順を示すフローチャートである。
【0018】
本実施形態例に係る入力操作装置は、カーエアコンの温度および風量の調整を行うためのものであり、図1〜図4に示す操作ユニット30と、図5に概念的に示す制御部40とによって主に構成されている。制御部40には操作ユニット30や温度センサ50から出力される検出信号等が入力され、操作ユニット30の後述するLED23は制御部40によって制御される。また、カーエアコンの温度や風量が操作ユニット30で設定した所定の値になるようにコンプレッサ60、エアミックスダンパー70、ブロアファンモータ80等が制御部40によって制御される。つまり、温度の設定値と温度センサ50によって検出される現在温度を考慮しつつコンプレッサ60やエアミックスダンパー70に所要の制御信号を出力することによって、それらが実際に機械的な所定量(第2の機能の制御量)の動作を行って温度調整(第2の機能)が行われると共に、風量の設定値に対応してブロアファンモータ80に所要の制御信号を出力することによって、該ブロアファンモータ80が機械的な所定量(第1の機能の制御量)の動作を行って風量調整(第1の機能)が行われるようになっている。また、この入力操作装置に報知手段として付設されているブザー90も制御部40によって制御される。
【0019】
操作ユニット30は、矩形状の開口部1aを有する蓋体1と、蓋体1に覆われた下ケース2と、下ケース2の内底部に設置された配線基板3と、配線基板3上に実装された第1のスライド型可変抵抗器4と、スライダ部5a,6aを有して配線基板3上に配設された一対の縦軸ガイドレール5,6と、スライダ部5a,6a上に固定された一対のレール保持体7,8と、スライダ部9aを有して両端部がレール保持体7,8に固定された横軸ガイドレール9と、横軸ガイドレール9に固定された配線小基板10と、配線小基板10上に実装された第2のスライド型可変抵抗器11と、スライダ部9a上に固定されたレバー保持体12と、レバー保持体12に立設された操作部材で開口部1aを貫通する操作レバー13と、タクティールスイッチ14aを有して操作レバー13の頂部に取り付けられたプッシュスイッチ14と、開口部1aを内側から蓋閉する複数の可動板15〜18と、可動板15〜18の移動をガイドする複数のアングルバー19〜22と、LED23を実装して蓋体1上に設置された上部基板24と、矩形状の開口部25aを有して上部基板24を覆うように蓋体1上に設置された遮光部材25と、矩形状の開口部26aを有して遮光部材25上に設置されたブラックアウトパネル26とによって概略構成されている。この他、操作レバー13の頂部にはプッシュスイッチ14を覆い隠す化粧ノブ27が取り付けられており、蓋体1上には遮光部材25の開口部25aの内壁面を覆い隠す化粧フレーム28が取り付けられている。なお、基板3,10,24上の配線パターンやハーネスおよび取付ねじ等は適宜図示省略してある。
【0020】
操作ユニット30の各部の構成について詳しく説明すると、蓋体1の開口部1aは操作レバー13の操作領域を規定しており、開口部1aに包囲された操作領域内で操作レバー13は同一平面上の任意方向へスライド移動可能である。すなわち、ユーザは化粧ノブ27を把持して図1の上向きや下向き(縦方向)、あるいは右向きや左向き(横方向)に操作レバー13をスライド移動させることができる。また、操作レバー13を図1の右斜め上向きや右斜め下向き、左斜め上向き、左斜め下向き等にスライド移動させることもできる。なお、操作レバー13の移動は平面方向に限定されず、曲率半径が大きい球面などの曲面上を上下および左右方向へ移動させるようにしても良い。また、蓋体1上に設置されている遮光部材25とブラックアウトパネル26の平面視形状は蓋体1と略同等である。これら蓋体1と遮光部材25とブラックアウトパネル26とからなる積層体は、操作ユニット30の前面パネルを構成している。
【0021】
下ケース2は蓋体1と一体化されてハウジングを構成しており、この下ケース2の内部空間に、配線基板3や可変抵抗器4,11やガイドレール5,6,9やレール保持体7,8や配線小基板10やレバー保持体12等が収納されている。
【0022】
縦軸ガイドレール5,6は縦方向(図1の上下方向)に延在して配線基板3にねじ止め等で固定されている。図3に示すように、スライダ部5aは縦軸ガイドレール5の溝部に摺動自在に係合しており、スライダ部6aは縦軸ガイドレール6の溝部に摺動自在に係合している。したがって、スライダ部5a,6aは縦軸ガイドレール5,6に沿って縦方向にスライド移動自在である。また、レール保持体7,8がそれぞれスライダ部5a,6aにねじ止め等で固定されているため、レール保持体7,8も縦方向にスライド移動自在である。レール保持体7には第1のスライド型可変抵抗器4の上方へせり出す駆動部7aが突設されており、この駆動部7aに第1のスライド型可変抵抗器4のスライドレバー4aが嵌合されている。これにより、レール保持体7とスライドレバー4aとが一体的に縦方向へスライド移動するため、図示せぬ抵抗体に対するスライドレバー4aの位置変化に応じて第1のスライド型可変抵抗器4の出力値が変化する。この出力値(検出結果)は制御部40へ出力されて、カーエアコンの風量調整に用いられるようになっている。なお、スライダ部5aとレール保持体7が一体品であっても良く、同様にスライダ部6aとレール保持体8が一体品であっても良い。
【0023】
横軸ガイドレール9の両端部はねじ止め等でレール保持体7,8に固定されているため、この横軸ガイドレール9はレール保持体7,8と一体的に縦方向へスライド移動自在である。また、横軸ガイドレール9には両端部を除く部分の底面側に、第2のスライド型可変抵抗器11を実装した配線小基板10がねじ止め等で固定されている。図2に示すように、スライダ部9aは横軸ガイドレール9の溝部に摺動自在に係合しており、このスライダ部9aにレバー保持体12がねじ止め等で固定されている。したがって、スライダ部9aおよびレバー保持体12は横軸ガイドレール9に沿って横方向(図1の左右方向)にスライド移動自在である。レバー保持体12には第2のスライド型可変抵抗器11の上方へせり出す駆動部12aが突設されており、この駆動部12aに第2のスライド型可変抵抗器11のスライドレバー11aが嵌合されている。これにより、レバー保持体12とスライドレバー11aとが一体的に横方向へスライド移動するため、図示せぬ抵抗体に対するスライドレバー11aの位置変化に応じて第2のスライド型可変抵抗器11の出力値が変化する。この出力値(検出結果)は制御部40へ出力されて、カーエアコンの温度調整に用いられるようになっている。なお、スライダ部5a,6aに一体化されているレール保持体7,8が縦軸ガイドレール5,6に沿って縦方向へスライド移動するときには、横軸ガイドレール9やスライダ部9aおよびレバー保持体12等も一体的に縦方向へスライド移動する。また、スライダ部9aとレバー保持体12が一体品であっても良い。
【0024】
操作レバー13の下端部は雄ねじ部13aとなっており、この雄ねじ部13aをレバー保持体12のねじ孔に螺着させることによって、操作レバー13は前面パネルの開口部1a,25aおよび26aを貫通する起立姿勢でレバー保持体12に固着されている。操作レバー13の頂部(上端部)には凹所が形成されており、この凹所内にタクティールスイッチ14aが組み込まれている。また、操作レバー13の頂部にはスナップ脚を有するスイッチ駆動体14bが上下動可能に外嵌されており、該頂部に設けられた図示せぬ長孔に該スナップ脚が挿入されている。このスイッチ駆動体14bはタクティールスイッチ14aによって上方へ弾性付勢されているが、該スナップ脚が該長孔の上縁に規制されるためスイッチ駆動体14bの脱落は防止されている。なお、操作レバー13の頂部にはスイッチ駆動体14bの上下動を案内する図示せぬガイド溝が形成されている。また、化粧ノブ27はスイッチ駆動体14bに接着等によって固定されており、こうして化粧ノブ27を外装することにより、操作レバー13の頂部やスイッチ駆動体14b等が外部から見えなくなって意匠性を高めている。なお、操作レバー13の不所望方向へのスライド移動は化粧フレーム28によって規制される。
【0025】
プッシュスイッチ14はタクティールスイッチ14aとスイッチ駆動体14bとで構成されており、化粧ノブ27を介してスイッチ駆動体14bを押下することによりタクティールスイッチ14aをオンさせることができ、離すことで元の位置に復帰する。タクティールスイッチ14aのオン信号は制御部40へ出力されて、カーエアコンの操作モードの切換えに用いられるようになっている。つまり、本実施形態例において制御対象であるカーエアコンは、操作レバー13の現在位置に拘らず設定風量や設定温度が固定される制御量固定モードと、操作レバー13の現在位置に応じた風量や温度に調整される制御量可変モードとを適宜選択可能であり、プッシュスイッチ14のスイッチング動作に伴い制御量固定モードと制御量可変モードとの切換えが行えるようになっている。
【0026】
可動板15〜18にはそれぞれ、操作レバー13が挿通される中央孔15a〜18aが開設されており、最下層に配置される可動板18の中央孔18aは操作レバー13と略同径なため、操作レバー13と可動板18は一体的にスライド移動する。これら可動板15〜18は開口部1a,25aおよび26aの目隠し板であり、操作レバー13がスライド移動しても該開口部1a等は可動板15〜18によって内側からほぼ蓋閉された状態に保たれるようになっている。一対のアングルバー19は蓋体1の下面に固定されて最上層の可動板15を縦方向へスライド移動自在に支持しており、一対のアングルバー20は可動板15の下面に固定されて可動板16を横方向へスライド移動自在に支持している。同様に、一対のアングルバー21は可動板16の下面に固定されて可動板17を縦方向へスライド移動自在に支持しており、一対のアングルバー22は可動板17の下面に固定されて最下層の可動板18を横方向へスライド移動自在に支持している。そして、操作レバー13が縦方向へスライド移動したときの目隠し機能を可動板15,17,18が果たし、操作レバー13が横方向へスライド移動したときの目隠し機能を可動板16,18が果たすように、各可動板15〜18の外形寸法が決定されている。つまり、可動板18の外形寸法は、操作レバー13が中央孔17aの縁部まで移動しても該中央孔17aを下から覆い隠せる大きさに設定されており、可動板17の外形寸法は、操作レバー13が中央孔15aの縁部まで移動しても該中央孔15aを下から覆い隠せる大きさに設定されている。可動板16や可動板15についても同様であり、可動板15の外形寸法は、操作レバー13が開口部1aの縁部まで移動しても該開口部1aを下から覆い隠せる大きさに設定されている。
【0027】
蓋体1上に設置された上部基板24には、縦方向および横方向に沿って複数のLED23が列状に配設されている。縦方向に配列されたLED23は、ブラックアウトパネル26の開口部26aの縦辺に沿って設けられた風量レベル表示部26bを照光させるためのものである。また、横方向に配列されたLED23は、ブラックアウトパネル26の開口部26aの横辺に沿って設けられた温度レベル表示部26cを照光させるためのものである。
【0028】
遮光部材25には各LED23を配置させる複数の収納孔25bが穿設されており、この収納孔25bによってLED23の不所望な漏光を防止している。ブラックアウトパネル26は公知の黒色の半透光性パネルであり、開口部26aの縦辺に沿う帯状領域に風量レベル表示部26bが設けられ、開口部26aの横辺に沿う帯状領域に温度レベル表示部26cが設けられている。ただし、ブラックアウトパネル26は、下方に存するLED23が点灯していないときには全面が暗黒色の外観を呈するため、かかる消灯状態で風量レベル表示部26bや温度レベル表示部26cはほとんど目視困難である。そして、下方のLED23が点灯すると、その上方部分だけブラックアウトパネル26が局所的に該LED23の点灯色で照光するため、レベル表示部26b,26cの照光状態を見れば現在の設定風量や設定温度が把握できるようになっている。
【0029】
制御部40は、CPU(制御手段)41とメモリ(記憶手段)42とを備えている。メモリ42には、第1および第2のスライド型可変抵抗器4,11の検出結果に関するアナログ値をデジタルデータに変換したデータ(AD値)や、LED23の点灯状態に関するデータや、操作モード(制御量固定モードまたは制御量可変モード)のステイタスに関するデータ等が格納されるようになっている。なお、操作モードのステイタスに関するメモリーデータ(ステイタスデータ)は、制御量固定モードが「1」で制御量可変モードが「0」となっている。
【0030】
上記の操作ユニット30は、操作レバー13が操作領域内で任意方向へスライド操作されると、その縦方向の座標位置が第1のスライド型可変抵抗器4によって検出され、横方向の座標位置が第2のスライド型可変抵抗器11によって検出されるようになっている。すなわち、操作レバー13の縦方向の位置変化は、縦方向にのみスライド移動可能な横軸ガイドレール9のスライド量に相当し、この横軸ガイドレール9はレール保持体7,8を駆動しながらスライド移動するため、レール保持体7に駆動されるスライドレバー4aの位置変化に対応する第1のスライド型可変抵抗器4の出力値から操作レバー13の縦方向の座標位置を検出できる。この検出結果は制御部40のメモリ42に格納されて、カーエアコンの設定風量を指定するデータとして利用される。また、操作レバー13の横方向の位置変化は、横軸ガイドレール9に沿ってスライダ部9aと一体的にスライド移動可能なレバー保持体12のスライド量に相当し、このレバー保持体12に駆動されるレバー部11aの位置変化に対応する第2のスライド型可変抵抗器11の出力値から操作レバー13の横方向の座標位置を検出できる。これらによって操作レバー13の平面上の絶対位置に対応する検出信号が出力される。この検出結果は制御部40のメモリ42に格納されて、カーエアコンの設定温度を指定するデータとして利用される。
【0031】
また、上記の操作ユニット30は、操作レバー13の頂部に外装された化粧ノブ27を押下操作することによって、プッシュスイッチ14(タクティールスイッチ14a)をスイッチング動作させることができる。タクティールスイッチ14aのオン信号は制御部40へ出力されて、操作モード(制御量固定モードまたは制御量可変モード)の切換え信号として利用される。
【0032】
そして、操作モードが制御量可変モードのときには、操作レバー13の現在位置に応じた風量や温度に調整される。例えば、操作レバー13を図1の上向きに移動させると設定風量が強くなり、操作レバー13を図1の右向きに移動させると設定温度が高くなる。また、操作レバー13を図1の下向きに移動させると設定風量が弱くなり、操作レバー13を図1の左向きに移動させると設定温度が低くなる。したがって、車室内を短時間で暖かくするために設定温度を高くして設定風量を強くしたい場合には、操作レバー13を図1の右斜め上向きに移動させれば良く、車室内を短時間で涼しくするために設定温度を低くして設定風量を強くしたい場合には、操作レバー13を図1の左斜め上向きに移動させれば良い。
【0033】
これに対して、操作モードが制御量固定モードのときには、操作レバー13の現在位置に拘らず設定風量と設定温度が固定される。つまり、制御量固定モードのときに操作レバー13をスライド移動させても設定風量や設定温度は変化しない。
【0034】
次に、本実施形態例に係る入力操作装置の制御手順を図6のフローチャートを参照しながら説明する。なお、スライド型可変抵抗器4とスライド型可変抵抗器11の一方について説明するが、両方とも同様である。イグニッションキーがアクセサリーポジションとなり電源が投入されるとステップS1のスタートとなり、ステップS2に進む。このステップS2では、操作モードのステイタスに関するメモリーデータ(ステイタスデータ)がクリアされて「0」となる。つまり、電源が投入されると制御量可変モードに設定されるようになっている。
【0035】
次に、ステップS2からステップS3へ進み、このステップS3でプッシュスイッチ14のオン信号の有無(スイッチング動作が行われたか否か)が確認される。そして、プッシュスイッチ14のスイッチング動作が行われていないときにはステップS3からステップS14へ進むが、スイッチング動作が行われたときにはステップS3からステップS4へ進んでステイタスデータを切り換える。つまり、ステップS4においてステイタスデータは「0」から「1」、あるいは「1」から「0」に切り換えられる。
【0036】
そして、ステップS4からステップS5へ進み、このステップS5でステイタスデータが「1」から「0」に切り換えられたか否かが確認され、YESの場合、つまり制御量固定モードから制御量可変モードに変更された場合には、ステップS5からステップS6へ進む。このステップS6では、第1および第2のスライド型可変抵抗器4,11の検出結果に関するメモリーデータ(AD値)を処理時点で読み込んだ新たなAD値に更新し、この新たなAD値をステップS7で読み込む。ただし、LED23の点滅処理を行っている間は処理中の点滅処理を優先し、点滅処理中でなければステップS8へ進んで所定の点滅処理(例えばLED23を連続して3回点滅させる処理)を行う。そして、報知手段であるブザー90の発音処理中でなければステップS9へ進み、所定の発音処理(例えばブザー90を連続して3回発音させる処理)を行った後、ステップS10へ進んでメモリーデータを出力する。したがって、ユーザはレベル表示部26b,26cの点滅回数とブザー音の回数とによって、操作モードが制御量可変モードに変更されたことを明瞭に認識することができる。
【0037】
また、ステップS5でステイタスデータが「0」から「1」に切り換えられた場合、つまり制御量可変モードから制御量固定モードに変更された場合には、AD値の書き換えを行わずにステップS11へ進む。つまり、制御量固定モードのときはAD値の更新は行わない。そして、点滅処理中でなければステップS12へ進んで所定の点滅処理(例えばLED23を1回だけ点滅させる処理)を行った後、ブザー90の発音処理中でなければステップS13へ進んで所定の発音処理(例えばブザー音を1回だけ発音させる処理)を行い、ステップS10へ進んでメモリーデータを出力する。したがって、ユーザはレベル表示部26b,26cの点滅回数(1回)とブザー音の回数(1回)とによって、操作モードが制御量固定モードに変更されたことを明瞭に認識することができる。
【0038】
一方、ステップS3からステップS14へ進んだ場合、つまりプッシュスイッチ14のスイッチング動作が行われていないとき(オン信号無しのとき)には、このステップS14でステイタスデータが「0」か否かが確認され、YESの場合は制御量可変モードが継続中なので、ステップS15へ進んで第1および第2のスライド型可変抵抗器4,11の検出結果に関するメモリーデータ(AD値)を更新してから、この新たなAD値をステップS16で読み込む。ただし、ステップS14でNOの場合は、制御量固定モードが継続中なのでAD値の更新は行わない。そして、点滅処理中でなければステップS17へ進んでLED23の点灯処理(点滅処理ではない)を行った後、ブザー90の発音処理中でなければステップS10へ進んでメモリーデータを出力する。なお、ステップS17でのLED23の点灯処理とは、ステップS16で読み込んだAD値に基づいて、風量レベル表示部26b内で設定風量に対応する領域と、温度レベル表示部26c内で設定温度に対応する領域とが照光領域となるように、LED23群を制御するという処理である。したがって、ユーザは操作モード(制御量可変モードまたは制御量固定モード)に拘らず、レベル表示部26b,26cの照光状態を見れば現在の設定風量と設定温度を正確に把握することが可能である。そして、制御部40がスライド型可変抵抗器11のAD出力値および温度センサ50の入力値等からコンプレッサ60やエアミックスダンパー70に所要の制御信号を出力することによって、それらが実際に機械的な所定量(第2の機能の制御量)の動作を行って温度調整(第2の機能)が行われる。また、制御部40がスライド型可変抵抗器11のAD出力値に対応した所要の制御信号をブロアファンモータ80に出力することによって、該ブロアファンモータ80が機械的な所定量(第1の機能の制御量)の動作を行って風量調整(第1の機能)が行われるようになっている。
【0039】
以上説明したように、本実施形態例に係る入力操作装置では、1つの操作レバー13を縦方向へスライド操作するか横方向へスライド操作するかに応じて風量調整と温度調整とを連続的に行うことができ、操作レバー13を斜め方向へスライド操作して風量と温度を同時に調整することもできる。また、プッシュスイッチ14をスイッチング動作して操作モードを制御量固定モードにすれば、設定風量と設定温度が操作レバー13の現在位置とは無関係に維持されるため、悪路走行中の車の振動などによって操作レバー13が勝手にスライド移動しても設定風量や設定温度が変化する虞がない。それゆえ、操作レバー13を常に円滑にスライド移動できる状態に保持しておくことができる。なお、具体的な使用方法としては、例えば悪路に乗り入れる前に制御量固定モードとしておき、悪路に乗り入れたとき、まずプッシュスイッチ14のスイッチング動作を行って制御量固定モードから制御量可変モードに変更した後、操作レバー13を所望位置へ移動してプッシュスイッチ14のスイッチング動作を再度行って設定しても良いし、制御量固定モードの状態で操作レバー13を所望位置へ移動した後、プッシュスイッチ14のスイッチング動作を2度続けて行って設定しても良い。なお、悪路等を走行する予定がない通常時には、操作モードを制御量可変モードにしておいて操作レバー13を移動させて設定すれば良いので、設定のたびにスイッチング動作を必要とせず、よって設定時のプッシュスイッチ14のスイッチング動作が不要で操作性が極めて良好な入力操作が行えるようになる。
【0040】
また、本実施形態例に係る入力操作装置では、操作モードの切換えスイッチであるプッシュスイッチ14が操作レバー13の頂部に取り付けられているため、操作レバー13とプッシュスイッチ14を円滑に連続操作することができる。ただし、いずれか一方の操作モードだけを主に利用するユーザ向けの仕様として、プッシュスイッチ14等の切換えスイッチを操作レバー13から離して前面パネル等の適宜位置に設置するという構成も可能である。
【0041】
また、本実施形態例に係る入力操作装置では、前面パネルを構成するブラックアウトパネル26に、その開口部26aの縦辺に沿う風量レベル表示部26bと横辺に沿う温度レベル表示部26cとが配設されており、制御部40によって制御されるLED23群が設定風量や設定温度に応じてレベル表示部26b,26cを照光するようにしてあるため、操作領域内における操作レバー13の現在位置と設定風量や設定温度との相関関係が明確で入力操作が行いやすい。しかも、レベル表示部26b,26cの照光状態を見れば現在の設定風量や設定温度が瞬時に把握できるため、ユーザが運転中であってもカーエアコンの現在の設定内容を容易に確認できると共に、現在の設定内容を明示するための表示パネルを別途設置する必要がなくなる。
【0042】
また、本実施形態例に係る入力操作装置では、プッシュスイッチ14がスイッチング動作されると、LED23が所定回数点滅すると共にブザー90が所定回数鳴るように構成されているため、スイッチング動作に伴う操作モードの切換えが視覚と聴覚とによって明瞭に確認できる。しかも、制御量固定モードと制御量可変モードのいずれに切り換えられたかに応じて、LED23の点滅回数やブザー90の発音回数が異なるようにしてあるため、プッシュスイッチ14を押下操作してどちらの操作モードに切り換えたのかをユーザが間違いなく確認でき、特に運転中などに便利である。ただし、新たに設定された操作モードの種類に応じてLED23の照光色やブザー90の音色を相違させるようにしても良い。
【0043】
なお、上記実施形態例では、プッシュスイッチ14のスイッチング動作によって操作モードが制御量固定モードと制御量可変モードのいずれかに切り換えられるようにしてあるが、常に制御量固定モードにしておき、プッシュスイッチ14をスイッチング動作させるたびに設定風量や設定温度が更新されるという構成にすることも可能である。このように構成された入力操作装置では、ユーザが操作レバー13を所望位置へスライド移動してプッシュスイッチ14をスイッチング動作させることによって、設定風量や設定温度を所望位置に対応させたものに更新することができるため、プッシュスイッチ14を決定キーとして利用できるようになる。
【0044】
また、上記実施形態例では、カーエアコン用の入力操作装置について説明しているが、本発明は空調装置以外にも適用可能である。例えば、縦方向と横方向の操作が要求されるドアミラーの角度調整装置やカーナビゲーション装置などに本発明の入力操作装置を適用すれば、上記した実施形態例とほぼ同様の効果を期待できる。
【符号の説明】
【0045】
1 蓋体(前面パネル)
1a,25a,26a 開口部
2 下ケース
4 第1のスライド型可変抵抗器(縦位置検出手段)
5,6 縦軸ガイドレール
5a,6a,9a スライダ部
9 横軸ガイドレール
11 第2のスライド型可変抵抗器(横位置検出手段)
13 操作レバー(操作部材)
14 プッシュスイッチ(スイッチ機構部)
14a タクティールスイッチ
23 LED(照光手段)
25 遮光部材(前面パネル)
26 ブラックアウトパネル(前面パネル)
26b 風量レベル表示部(第1のレベル表示部)
26c 温度レベル表示部(第2のレベル表示部)
30 操作ユニット
40 制御部
41 CPU(制御手段)
42 メモリ(記憶手段)
90 ブザー(報知手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライド操作されることによって操作領域内で縦方向および横方向へ移動可能な操作部材と、この操作部材が前記操作領域内で縦方向のどこに位置するかを検出する縦位置検出手段と、前記操作部材が前記操作領域内で横方向のどこに位置するかを検出する横位置検出手段と、これら縦位置検出手段および横位置検出手段により検出された前記操作部材の位置情報を記憶可能な記憶手段と、前記縦位置検出手段の検出結果に基づいて第1の機能の制御量を規定する制御信号を生成すると共に、前記横位置検出手段の検出結果に基づいて第2の機能の制御量を規定する制御信号を生成する制御手段とを有し、前記操作部材の操作位置を調整することで前記第1および第2の機能の制御量を設定する入力操作装置であって、
スイッチング動作されることによって操作モードの切換えまたは更新が可能なスイッチ機構部とを備え、
前記操作モードは少なくとも制御量固定モードを含み、この制御量固定モードでは、前記スイッチ機構部がスイッチング動作された時点での前記位置情報に基づく前記第1および第2の機能の制御量が前記操作部材の現在位置とは無関係に維持されるように構成したことを特徴とする入力操作装置。
【請求項2】
請求項1の記載において、前記制御量固定モードで前記スイッチ機構部をスイッチング動作させることによって制御量可変モードへの切換えが行われ、この制御量可変モードでは前記操作部材の現在位置に基づいて前記制御信号が生成され、この制御量可変モードで前記スイッチ機構部をスイッチング動作させることによって前記制御量固定モードへの切換えが行われるように構成したことを特徴とする入力操作装置。
【請求項3】
請求項1の記載において、前記制御量固定モードでは前記第1および第2の機能の制御量が前記スイッチ機構部をスイッチング動作させるたびに更新されるように構成したことを特徴とする入力操作装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記スイッチ機構部が前記操作部材の頂部に取り付けられたプッシュスイッチからなることを特徴とする入力操作装置。
【請求項5】
請求項4の記載において、前記第1の機能と前記第2の機能のいずれか一方が温度調整機能で他方が風量調整機能であり、前記制御手段によって空調装置が制御可能であることを特徴とする入力操作装置。
【請求項6】
請求項4または5の記載において、前記操作領域を包囲する方形状の開口部が開設された前面パネルを備え、この前面パネルには前記開口部の縦辺に沿う帯状領域に前記第1の機能に対応する第1のレベル表示部が配設されていると共に、前記開口部の横辺に沿う帯状領域に前記第2の機能に対応する第2のレベル表示部が配設されていることを特徴とする入力操作装置。
【請求項7】
請求項6の記載において、前記制御手段に制御されて前記第1および第2のレベル表示部を照光可能な照光手段を備え、前記制御量固定モードでは、前記第1のレベル表示部と前記第2のレベル表示部の所定個所がそれぞれ前記第1の機能と第2の機能の制御量の設定値に応じて照光されるように構成したことを特徴とする入力操作装置。
【請求項8】
請求項7の記載において、前記制御手段に制御される報知手段を備え、前記プッシュスイッチがスイッチング動作されると前記報知手段が所定の報知音を発するように構成したことを特徴とする入力操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−182446(P2010−182446A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−22581(P2009−22581)
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】