説明

公共交通機関の乗り換え情報を有する時刻表の表示方法

【課題】 一般に用いられる離散数値で表現された時刻表であると、乗り換えのための時刻や路線名、停車場名等の見極めが煩雑であった。また、デジタル通信機器であると情報媒体の携帯性や受信環境および特定の利用者にとっては操作上の距離感を伴うという問題があった。
【解決手段】 ダイヤ図という視認性に優れた手段を用いて、順次停車場名を共有する範囲においては全ての運行線を一紙にまとめ、その他の紙面の同一範囲を切除した上でそれぞれの運行線を記載し、後者を切除する前の停車場の並びと同じになるように前者に重ねて冊子の形態にすることによって、めくり紙をめくる操作だけで移動体の路線名、乗り換え停車場名、時刻等を感覚的に得、かつ、誰でもどこでも利用できるようにしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公共交通機関の路線や乗り換え位置、発着時刻等を立体的かつ視覚的に把握し、乗り換えを介して利用者の平面的な場所移動を容易に行うことを目的とした時刻表の表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
まず、使用する用語を以下のように定義する。
「路線」とは、公共の乗り物としての移動体が定期に通過するに定まった道筋を指し、「経路」とは物および人がたどる道筋を指すものとする。
また、公共の乗り物としての移動体を単に「移動体」と表現し、乗り降りをする場所としての駅や停留所を一括して「停車場」と表現する。
さらに「紙面」は、紙をはじめビニールシートなど、印刷して表示可能な紙類の印刷面を指すものとする。
【0003】
一般に、時刻表といえば列車時刻表のように時刻は離散数値化され、印刷物やサインとして表示されることがほとんどである(例えば、非特許文献1参照。)。乗り継ぎをする場合には、利用者自らが乗り換え停車場位置を判断し、路線ごとに表で示された数字を見比べることによって乗車する移動体を決定している。なお、この点の解決に肉迫した既往の技術として特許文献2の提案がある。
【0004】
一方、古くから使われている交通機関の運行時刻表現として、ダイヤグラム(通称:ダイヤ図)があり、移動体相互の関連が平面的かつ視覚的に理解しやすい方法であって、この表現法を活用して乗り換えの情報を得ることを目的の一つとした既往の技術として特許文献1の提案がある。
【0005】
料金表として、2つの停車場名から縦の列と横の行をたどって、両者の交点に記された料金を求める表現形態は既に広く社会で利用され、利用方法も一般に周知のこととなっている(非特許文献1に付随する「新幹線各駅間の運賃・料金表」参照。)。
【0006】
近年のデジタル通信技術、特にインターネットを利用して「出発地」と「到着地」から利用交通機関に関する離散数値化された発着時刻および料金の情報を得ることが主に行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】 実公昭09−010088号
【特許文献2】 実公昭26−010034号
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】 「JR時刻表」交通新聞社
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
最も公共交通機関を必要としているいわゆる交通弱者にとってインターネットは無縁であることが多い。また、突発的かつ緊急な事態に対しては時刻表のインターネット検索に費やす時間が無視できず、さらに、デジタル通信機器による手段であると受信環境の影響を受け、特定の利用者にとっては情報媒体の操作に距離感を伴うという問題がある。
【0010】
従来の離散数値による時刻表表示であると、路線名ごとに数字が表形式で表現されるため、複数の分岐・循環した経路およびその交差を持つ公共交通機関(例えば、路線バス)に対して、ことさら地理が不案内であると乗り換えのための路線と時刻を同時に見極めるのが困難であり、特許文献2の手法によっても、一つの路線に乗り換え地点が多数ある場合、あるいは移動体が循環する経路を有する場合には不都合が生じる。
【0011】
ダイヤ図による表示法は複数の移動体を同一平面上に表示し、移動体相互の関係を把握することが容易であるが、移動体の数が多くなると図形が複雑で時刻、路線とも読み出すことが困難となり、特許文献1による手法によっても、乗り換え位置の選定には利用者の能動的な照合が必要不可欠となる。
【0012】
公共交通機関を利用するために必要な運賃を事前に知る方法としては、極めて単純な路線である場合は上記した従来から使われている料金表が準備してあることが多いのでこれを使うことが多いが、複雑な路線構成となっている交通機関に関しては停車場の掲示物を見るか、または、機関窓口に問い合わせるか、インターネットによる検索に頼らざるを得ず、路線を自由に乗り換えることを目的とした場合、その料金を知ることはかなり困難であり、降車時に車内や停車場での両替を余儀なくされることが多い。
【課題を解決するための手段】
【0013】
公共交通機関の停車場名を共有する2種以上の路線に対し、
路線ごとに紙面を異にして、直交する停車場名の順次並び軸(1)と時刻軸(2)と、それらに伴う罫線(3)を設け、
各紙面(Aa、Ba、Ca・・・・)には路線を示す名称・記号あるいは行き先名(4)を標記し、
少なくとも1つの紙面においては連続して停車場名を共有する範囲にこの路線を経由する全ての移動体の運行線を記載したダイヤ図とし、
その他の紙面においては連続して停車場名を共有する範囲を含む紙面を切除、共有する停車場名が連続しない場合はその位置で紙面を切断、した上で運行線を記載したダイヤ図とし、
前者のダイヤ図に対し、後者のダイヤ図の停車場名の並びを切除する前の元の停車場名の並び順と同じになる位置に重なり合うように配置し、
停車場名の順次並び軸(1)に平行な軸に沿って綴り合わせた冊子の形態にして
冊子を見開いた時に、めくり紙を重ねて運行線が連続するように、ダイヤ図の部分を配置表示する。
【0014】
公共交通機関の停車場名を共有する2種以上の路線に対し、
路線ごとに紙面を異にして、停車場名の順次並び軸(1)を基として従来の縦の列と横の行をたどって両者の交点に記された運賃を求める表現形態の料金表を記載し、
各紙面(Ab、Bb、Cb・・・・)には路線を示す名称・記号あるいは行き先名(4)を標記し、
少なくとも1つの紙面においては全ての各停車場名に対応する運賃を表す数値を記載した料金表とし、
その他の紙面においては起点から連続して停車場名を共有する範囲を含む紙面を切除した料金表とし、
前者の料金表に対し、後者の料金表の停車場名の並びを切除する前の元の停車場名の並び順と同じになる位置に重なり合うように配置し、
停車場名の順次並び軸(1)に平行な軸に沿って綴り合せた冊子の形態にして
冊子を見開いた時に、めくり紙片側に紙面を重ねて料金表が連続するように配置表示する
【0015】
距離による運賃の割引がある交通機関に対しては、上記に示す料金表に形態は同一にして、運賃を表す数値に替えて区間距離の集計を表す数値を記載した距離集計表と、距離数から運賃を換算する換算表とを併設する。
【0016】
構成の手順において、上記における切除、切断という物理的作用を、キリトリ線などの処置を介して利用者自らが行って完成する方法も手段の一つとする。
【発明の効果】
【0017】
冊子の形態とすることによって、場所を問わず、また、操作の手間をかけず、幅の広い利用者が使用できるようになる。
【0018】
一つの路線に複数の乗り換え停車場がある場合や、複数の分岐・循環した経路およびその交差を持つ公共交通機関に対しても適用が容易である。
【0019】
めくり紙をめくるという唯一つの操作によって、乗り換え可能な停車場や路線名称および移動体の発着時刻が受動的かつ必然的に得られ、これまで線的な場所移動手段となりがちだった公共交通機関も、平面的な場所移動手段としての活用が可能になる。
【0020】
料金表付時刻表とすれば、路線名や乗り換えの際の運賃情報が同時に得られ、利用者自ら最も合理的な路線の選択が容易にでき、かつ、事前に料金を準備することによって両替の手間も割くことができるようになる。
【0021】
停車場名の並び軸(1)に、路線名あるいは道路名(10)を併記して地理的情報を付加すれば、交通機関利用者の利用上の不安を和らげ、また、近傍に位置する交通機関との連絡にも役立つ。
【0022】
ダイヤ図という表現手段によって行き帰りの時刻や移動体の位置が同一紙面上で視覚的かつ感覚的に把握することができ、上記効果を併せ持つことにより、利用者が多路線を使用して移動する場合の事前における計画性、および、本発明による時刻表を携帯することによって利用者が変動的に移動する場合の機動性が向上する。
【0023】
商業的な応用例を挙げれば、路線バスに対して、本発明による冊子の形態の時刻表をタウン情報誌等の一部に挿入することによって、バス停留所を単位としたきめの細かい広告が可能となり、上記効果のもと広告の効果も向上することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】分岐する経路に対して本発明を実施する際の形態を示す概観図
【図2】時刻表表示の原理図
【図3】分岐する経路としての路線図の例
【図4】料金表表示の原理図
【図5】時刻表の形態
【図6】料金表の形態(距離集計表を兼ねる)
【図7】循環かつ分岐する経路に本発明を実施する際の形態示す概観図
【図8】循環かつ分岐する路線の模式図
【図9】路線が交差する場合に本発明を実施する際の形態示す概観図
【図10】交差する路線の模式図
【符号の説明】
【0025】
(1) 停車場名の順次並び軸
(2) 時刻軸
(3) 罫線
(4) 路線を示す名称・記号あるいは行き先名
(5) 路線A
(6) 路線B
(7) 路線C
(8) 本例の合わせ目および罫線
(9) 本例の“重ねたままの状態”を示す位置
(10) 停車場が位置する路線名あるいは道路名
(11) 切除した紙面を示す部分
(12) 料金表あるいは距離集計表
(ア) 路線Aを経由する下りの移動体およびその運行線
(イ) 路線Bを経由する下りの移動体およびその運行線
(ウ) 路線Bを経由する上りの移動体およびその運行線
(エ) 路線Cを経由する上りの移動体およびその運行線
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、図3に示す路線図をモデルとし、冊子の形態として本発明を集約したときの概観図であり、図中A−1からC−2の符号は図5に示すダイヤ図の部分に対応するものである。
【0027】
図3は、分岐する経路を有する公共交通機関の路線図であり、本発明の構成の説明のために準備した一つの例である。
図中丸印は各停車場を示し、▲1▼から▲8▼はその名称を表す。また、▲1▼はダイヤ図の作成上起点となる停車場である。
ここに交通機関の路線は三線ある。一つは▲1▼−▲2▼−▲3▼−▲4▼−▲5▼で結ばれる路線でありこれを路線A(5)とした。そしてこの路線を▲1▼から▲5▼に向かって移動する乗り物を移動体(ア)とした。同様に、▲1▼−▲2▼−▲3▼−▲6▼−▲7▼に対して路線B(6)、▲1▼から▲7▼向きに移動体(イ)、▲7▼から▲1▼向きに移動体(ウ)とし、▲1▼−▲2▼−▲3▼−▲6▼−▲8▼に対して路線C(7)、▲8▼から▲1▼向きに移動体(エ)とした。なお、図3中「¥」の付いた数値は、各停留所間の運賃を表したものである。
【0028】
まず路線を分類し、起点に対して停車場を共有する経路を有するもの同士をグループ化する。本例では、図3において路線A、B、Cとも経路f1に共有する停車場を有するため同一のグループである。
図5において
1.紙面を異にして、停留所の順次並び軸(1)と時刻軸(2)とを設け、この座標として移動体のダイヤ図を作り、各紙面(Aa、Ba、Ca・・・・)に路線を示す名称・記号あるいは行き先名(4)を標記しておく。
2.時刻軸に直交するように紙面中央m−n線を折り、冊子の見開き頁と仮想する。
3.起点からの重複経路f1が最も短く、その後分岐が最も少ない路線のダイヤ図を最初の基準紙面とする。
本例の場合路線Aのダイヤ図である。
4.この基準紙面上の重複経路f1部分に、他路線の同一部分の運行線を全て記載し、路線A以外のダイヤ図紙面においては基点からf1を含む部分を切除(11)する。
5.次に、路線A以外において、起点方向から重複経路が最も短く、その後分岐が最も少ない路線のダイヤ図を次の基準紙面とし、上記同様重複経路f2部分の運行線をすべてここに記載、残りのダイヤ図からはf2を含む部分を切除する。
本例の場合、次の基準紙面とするダイグラムは路線B、路線Cとも同じ条件でありどちらを採用してもよいが、図では路線Bのダイヤ図をそれとし、これに路線Cのf2部分の運行線を合わせて記載している。
6.グループ内の路線が多数ある場合は同様の作業を繰り返す。
7.上記で得られたダイヤ図において、「路線Aのダイヤ図」上に「路線Bのダイヤ図」を、切除する前の元の停車場名の並び順に等しくなるように合わせて重ねると、「路線Aのダイヤ図」のf1部分以外に記載された移動体(ア)の運行線は隠れて、代わりに路線Bの移動体(イ)および(ウ)と重複経路f2部分に移動体(エ)の運行線が起点▲1▼から連続して表示される。
本例において、上記の合わせる停車場名は▲3▼である。
8.同様に、合わせる停車場名を▲6▼として「路線Bのダイヤ図」上に「路線Cのダイヤ図」を重ねると、移動体(エ)のみが起点から連続して表示されるようになるため、複数の運行線が記載されても見分けることが容易である。
【0029】
本発明の目的の一つは冊子化することにある。見開きの状態で路線ごとに表示し、上記の効果を得るためには、停車場名の順次並び軸(1)に平行な軸(m−n軸)に沿って各紙面(Aa、Ba、Ca・・・・)を綴り合せると同時に紙面(A−1、A−2、・・・・、C−2)の再構成が必要となる。
本例の場合図1に示す紙面構成となり、このことで冊子のめくり紙をめくるだけで路線を切り替え、乗り換え停車場名も受動的かつ必然的に得ることができるようになる。
【0030】
図2は、最短の経路で移動するときの、乗り換えの原理を示したものである。
1.出発地▲8▼は「路線Aのダイヤ図」上にある。到着地▲5▼は「路線Cのダイヤ図」上にある。したがってこの二地点を関連付けるためには、路線Aの運行線(ア)と、路線Bおよび路線Cの運行線(エ)を連続させて見なければならず、そのためには「路線Bのダイヤ図」と「路線Cのダイヤ図」は重ねたままの状態(9)とし、その上で「路線Aのダイヤ図」に参照すればよい。この時、それらの合わせ目(8)に位置する停車場名▲3▼が乗り換え地点であることが分かり、この時同時に、上り方向の移動には「路線Cのダイヤ図」に標記してある行き先名(4)の移動体を選んで乗車し、下り方向の移動には「路線Aのダイヤ図」に標記されている行き先名の移動体を選んで乗車すれば到着地▲5▼に至るという路線も選択していることになる。
出発時刻は運行線の始点aに対する時刻軸(2)が見えるように全てのダイヤ図を重ねて時刻t1を得、時刻の進行方向すなわち右下がりの運行線(エ)に沿って、本例の乗り換え地点となるダイヤ図の合わせ目(8)に位置する切り口c1あるいは合わせ目に位置する罫線(8)との接点c2から、移動体(エ)が乗り換え地点である▲3▼に到着する時刻t2を得ることができる。
2.次に「路線Aのダイヤ図」に目を移せば、c1あるいはc2が位置する罫線(8)上において時刻進行方向の最も近い位置にある右上がりの運行線との交点dを見つければそれが路線Aを介して到着地▲5▼に導く移動体(ア)の▲3▼地点における到着時刻t3である。したがって、この場合t3−t2=sの待ち時間が発生することを意味する。
3.▲5▼への到着時刻は、運行線(ア)と停車場▲5▼の罫線との交点eを時刻軸で読めば時刻t4を得ることができる。
【0031】
上記ダイヤ図の停車場名の順次並び軸(1)を共用して、従来の2つの停車場名から縦の列と横の行をたどって両者の交点に記された運賃を求める表現形態の料金表を、見開き頁片側に位置するように記載して上記ダイヤ図と同じ操作を施せば、路線の検索と同時にその経路の料金表も表示されるようになる。
図6に示す表のm−n線より左側には料金表が記載してあり、右側にはダイヤ図が併置してあって、ダイヤ図と連携していることを示している。
冊子としての構成は、図6のA−1からC−2の部分をダイヤ図の場合と同様に、図1に示す位置に配置することで成立する。
【0032】
図4は料金表の利用上の原理を示している。
ダイヤ図で乗り換え検索を行うと共に得られた路線を表示する見開き頁を使用して、出発地点を表示する紙面の組み合わせで表される料金表から出発点までの数字を得、到着地点を表示する紙面の組み合わせで表される料金表から到着地点までの数字を読み出せば、それぞれは出発地点から乗り換え地点までの移動体の利用運賃と乗り換え地点から到着地点までの移動体の利用運賃を示す。
図6は本例の場合の料金表を示す。
本例の場合、図6の「路線Bの料金表」と「路線Cの料金表」の紙面を重ね合わせた状態(9)とし乗り換え地点▲3▼から出発地点▲8▼の数値320を得ることで移動体(エ)の運賃が320円であることが分かる。次は「路線Aの料金表」の乗り換え地点▲3▼から到着地点▲5▼までは数値200を読み出し、移動体(ア)の運賃は200円であることが分かる。したがって出発地点▲8▼から到着地点▲5▼に至るために必要な運賃は合計200+320=520円であることを知ることができる。
【0033】
移動距離による運賃の割引がある交通体系をもつ機関の場合は、上記に示す料金表に形態は同一にして、運賃を表す数値に代えて区間距離の集計を表す数値を記載した距離集計表とし、合計距離数から別途換算表を用いて利用運賃を割り出すことができる。
【0034】
図8は循環かつ分岐する路線をもつ交通機関の模式図であり、この場合の冊子の紙面構成は図7のようにする。
【0035】
図10は路線が交差する場合の交通機関の模式図であり、この場合の冊子の紙面構成は図9のようにする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
公共交通機関の停車場名を共有する2種以上の路線に対し、
路線ごとに紙面を異にして、直交する停車場名の順次並び軸(1)と時刻軸(2)と、それらに伴う罫線(3)を設け、
各紙面(Aa、Ba、Ca・・・・)には路線を示す名称・記号あるいは行き先名(4)を標記し、
少なくとも1つの紙面においては連続して停車場名を共有する範囲にこの路線を経由する全ての移動体の運行線を記載したダイヤ図とし、
その他の紙面においては連続して停車場名を共有する範囲を含む紙面を切除、共有する停車場名が連続しない場合はその位置で紙面を切断、した上で運行線を記載したダイヤ図とし、
前者のダイヤ図に対し、後者のダイヤ図の停車場名の並びを切除する前の元の停車場名の並び順と同じになる位置に重なり合うように配置し、
停車場名の順次並び軸(1)に平行な軸に沿って綴り合せた冊子の形態にして
冊子を見開いた時に、めくり紙を重ねて運行線が連続するように、ダイヤ図の部分を配置表示することを特徴とした時刻表。
【請求項2】
公共交通機関の停車場名を共有する2種以上の路線に対し、
路線ごとに紙面を異にして、停車場名の順次並び軸(1)を基として従来の縦の列と横の行をたどって両者の交点に記された運賃を求める表現形態の料金表を記載し、
各紙面(Ab、Bb、Cb・・・・)には路線を示す名称・記号あるいは行き先名(4)を標記し、
少なくとも1つの紙面においては全ての各停車場名に対応する運賃を表す数値を記載した料金表とし、
その他の紙面においては起点から連続して停車場名を共有する範囲を含む紙面を切除した料金表とし、
前者の料金表に対し、後者の料金表の停車場名の並びを切除する前の元の停車場名の並び順と同じになる位置に重なり合うように配置し、
停車場名の順次並び軸(1)に平行な軸に沿って綴り合わせた冊子の形態にして
冊子を見開いた時に、めくり紙片側に重ねて料金表が連続するように配置表示したことを特徴とする料金表
【請求項3】
請求項1に示す時刻表と請求項2に示す料金表とを、停車場名の順次並び軸を介して一紙面に併記し、冊子の形態をもって見開きで構成された料金表付時刻表。
【請求項4】
請求項1における切除、切断という物理的作用を、キリトリ線などの処置を介して利用者自らが行って完成する時刻表。
【請求項5】
請求項2における切除という物理的作用を、キリトリ線などの処置を介して利用者自らが行って完成する料金表。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−158875(P2011−158875A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−36619(P2010−36619)
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【出願人】(510049034)