説明

写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラム

【課題】バリエーションに富んだ数々の編集ツールを提供しつつ、利用者による編集操作をより簡単にし、かつ、統一感を持たせた編集を行うことができるようにする。
【解決手段】画面の領域304−1または領域304−2に表示されたツール選択ボタンにより大分類である編集ツールが特定され、コンテンツパレットの領域321−1または領域321−2に表示されたタブにより中分類であるテイストが特定され、コンテンツパレットの領域323−1または領域323−2に表示されたボタンにより小分類である文字、図形などが特定される。利用者は、ツールボタンジャンプキー322−1またはツールボタンジャンプキー322−2を押下することにより、中分類の選択を変更することなく、大分類の選択を変更して、コンテンツパレットを表示させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラムに関し、特に、バリエーションに富んだ数々の編集ツールを提供しつつ、利用者による編集操作をより簡単にし、かつ、統一感を持たせた編集を行うことができるようにした写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラムに関する。
【0002】
従来、利用者(被写体)を撮影し、得られた撮影画像に予め用意されている画像を合成したり、文字や線画を重畳させたりする落書き編集処理を行い、シール紙に印刷し、写真シールとして利用者に提供する写真シール機が存在する。
【0003】
また、近年では、編集画面において、編集ツールなどを階層別に表示し、選択させるものも存在する。
【0004】
例えば、編集画面において、大分類としてペン・スタンプ・文字などの編集ツール毎に区分けし、その大分類毎に、中分類として複数のジャンルを設定する。そして、その中分類毎に、小分類として様々なテイストの編集コンテンツが備わっているものがある。
【0005】
また、編集済みモデルサンプル画像表示部に表示されている編集済みモデルサンプル画像がタッチペンによって押下(選択)されると、編集済みモデルサンプル画像で使用されている編集入力機能の編集用合成画像が、そのまま撮影画像に貼り付けられるようにすることも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、編集処理中に所定時間経過後もしくは未編集画像が所定枚数となった場合に、一発落書きジャンプキー(一括で編集させるためのコンテンツパレットに誘導することができるジャンプボタン)を表示する写真シール機もある。この場合、一発落書きジャンプキーを押下して表示されるコンテンツパレットには、編集見本画像と撮影用合成用画像に応じた編集コンテンツが表示されており、編集見本画像を押下すると一括で同一内容の編集が施される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−134036号公報
【特許文献2】特開2009−258488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1では、容易に利用したいペンの種類を見つけることができるが、例えば、選択したペンと同じテイストのスタンプツールを見つける場合には、一度大分類でスタンプツールを選択後、中分類を選択し、選択した中分類のコンテンツパレットから所望の文字や図形などを探すことになるので、操作が面倒で時間がかかる。このため、時間内にテイストの統一感がある編集ができず、利用者の満足度を低下させることがあった。
【0009】
また、特許文献2では、一括編集させるためのコンテンツパレットを表示させる場合、時間内に簡単な操作で編集を行うことができるが、自由度がないものとなってしまう。
【0010】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、バリエーションに富んだ数々の編集ツールを提供しつつ、利用者による編集操作をより簡単にし、かつ、統一感を持たせた編集を行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面である写真シール作成装置は、写真シール作成ゲームとして、利用者に、撮影空間内で前記利用者を被写体とする撮影作業を行わせ、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置において、前記編集入力作業の際に前記編集情報を入力するためのGUIであるパレットを、大分類および中分類の選択を経て表示し、前記パレットに表示された個々の編集情報を小分類の選択として前記編集情報の入力を受け付ける入力受付手段と、前記パレットの表示を切り替えるための前記GUIのボタンが押下されたか否かを判定する判定手段と、前記ボタンが押下されたと判定された場合、前記中分類の選択を変更せずに前記大分類の選択を変更した前記パレットを表示する表示切替手段とを備える。
【0012】
編集情報は、例えば、ひらがな、アルファベットなどの文字、フォント、図形の種類、ヴェール、被写体の顔の画像に付加されるつけまつげや頬紅などの化粧の画像など、編集作業において入力される情報である。
【0013】
本発明の一側面の写真シール作成装置においては、前記編集入力作業の際に前記編集情報を入力するためのGUIであるパレットを、大分類および中分類の選択を経て表示し、前記パレットに表示された個々の編集情報を小分類の選択として前記編集情報の入力が受け付けられ、前記パレットの表示を切り替えるための前記GUIのボタンが押下されたか否かが判定され、前記ボタンが押下されたと判定された場合、前記中分類の選択を変更せずに前記大分類の選択を変更した前記パレットが表示される。
【0014】
前記大分類の選択により、前記編集入力作業の際に画面に表示された前記利用者の画像に前記編集情報を入力するためのタッチペンの機能が決定され、前記中分類の選択により、前記パレットに表示される個々の前記編集情報のであるテイストが決定されるようにすることができる。
【0015】
前記大分類の選択は、前記画面の他のGUIの操作に基づいて行われ、前記中分類の選択は、前記パレットのタブの操作に基づいて行われるようにすることができる。
【0016】
前記画面の他のGUIの操作に基づいて、前記大分類の選択とともに、第1の中分類の選択が行われ、前記パレットのタブの操作に基づいて第2の中分類の選択が行われるようにすることができる。
【0017】
前記利用者が編集入力作業中に前記第1の中分類の選択を変更した場合、それ以前に入力された前記編集情報が消去されるようにすることができる。
【0018】
前記利用者が編集入力作業中に前記第1の中分類の選択を変更した場合、それ以前に入力された前記編集情報が、変更後の前記第1の中分類および第2の中分類に対応するテイストの編集情報に置き換えられるようにすることができる。
【0019】
本発明の一側面である写真シール作成方法は、写真シール作成ゲームとして、利用者に、撮影空間内で前記利用者を被写体とする撮影作業を行わせ、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法において、入力受付手段が、前記編集入力作業の際に前記編集情報を入力するためのGUIであるパレットを、大分類および中分類の選択を経て表示し、前記パレットに表示された個々の編集情報を小分類の選択として前記編集情報の入力を受け付け、判定手段が、前記パレットの表示を切り替えるための前記GUIのボタンが押下されたか否かを判定し、表示切替手段が、前記ボタンが押下されたと判定された場合、前記中分類の選択を変更せずに前記大分類の選択を変更した前記パレットを表示するステップを含む。
【0020】
本発明の一側面であるプログラムは、写真シール作成ゲームとして、利用者に、撮影空間内で前記利用者を被写体とする撮影作業を行わせ、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置における処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、入力受付手段が、前記編集入力作業の際に前記編集情報を入力するためのGUIであるパレットを、大分類および中分類の選択を経て表示し、前記パレットに表示された個々の編集情報を小分類の選択として前記編集情報の入力を受け付け、判定手段が、前記パレットの表示を切り替えるための前記GUIのボタンが押下されたか否かを判定し、表示切替手段が、前記ボタンが押下されたと判定された場合、前記中分類の選択を変更せずに前記大分類の選択を変更した前記パレットを表示するステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
【0021】
このプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、写真シール作成装置にインストールされる。記録媒体は、フロッピ(登録商標)ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disc)(登録商標)などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、バリエーションに富んだ数々の編集ツールを提供しつつ、利用者による編集操作をより簡単にし、かつ、統一感を持たせた編集を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明を適用した写真シール作成装置の構成例を示す斜視図である。
【図2】図1の写真シール作成装置を他の角度からみた斜視図である。
【図3】写真シール作成装置における利用者の空間移動を説明する図である。
【図4】撮影ユニットの前方ユニットの正面の構成例を示す図である。
【図5】編集ユニットの側面の構成例を示す図である。
【図6】編集ユニットの他の側面の構成例を示す図である。
【図7】写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7の制御部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図9】図8の編集処理部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図10】写真シール作成ゲーム処理の例を説明するフローチャートである。
【図11】編集処理の例を説明するフローチャートである。
【図12】編集画面の例を示す図である。
【図13】編集画面の別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施の形態である写真シール作成装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施の形態に係る写真シール作成装置の例を示す図である。すなわち、本発明を適用した写真シール作成装置1の構成例を示す斜視図である。
【0026】
図1の写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、撮影画像や編集済み画像を写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
【0027】
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して背景画像を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の編集機能により合成用画像を加える等の編集(落書き編集)を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集済み画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
【0028】
ここで、利用者とは、写真シール作成装置1にてゲームを行う人物を指す。また、利用者は、グループでゲームを行うこともあり、写真シール作成装置1にてゲームの各工程(後述する撮影、編集など)を同伴して行う2人以上のグループでゲームを行うことが多い。したがって、利用者や利用者グループの用語が単独の利用者を指す場合もあるし、2人以上の利用者達を指す場合もある。ただし、撮影を行うスペースや編集を行うスペースなどの制約により、通常、利用者(利用者グループ)は2乃至4人程度であると想定される。
【0029】
写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者グループ(上述したように、1人であってもよいし、2人以上であってもよい)は、ゲームの対価(代金)を投入し、自身等らが被写体となって撮影を行い、その結果得られる1枚以上の撮影画像の中から編集対象とするもの(編集対象画像)を1枚以上選択し、これらを順次、編集対象画像として背景や前景となるフレーム画像、手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能(落書き編集機能)を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かなもの(編集済み画像)にする。そしてゲーム終了後、利用者グループは、編集済み画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
【0030】
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
【0031】
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
【0032】
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる方法である。しかしながら、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。したがって、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
【0033】
例えば、写真シール作成装置1は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、いわゆるリピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。その結果、写真シール作成装置1の収益が向上する。
【0034】
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
【0035】
前者の、写真シール作成作業の娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き編集等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、完成した写真シールそのものの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
【0036】
また、主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その写真シールを利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
【0037】
このようにして、写真シールの娯楽性を向上させることで、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、いわゆる口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。従って、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすようにもなる。
【0038】
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
【0039】
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示すように、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井ストロボユニット14、および背景カーテンユニット15の4つのユニットに大きく分けられる。
【0040】
撮影ユニット12は、利用者等を被写体として撮影する機能を有しており、後述する内部の撮影空間において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
【0041】
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される撮影空間の一部として構成される。この後方ユニット12Bの内部には、利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。また、前方ユニット12Aの側面には、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチペン18aおよびタッチペン18bが設けられているが、その詳細は後述する。
【0042】
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット13は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
【0043】
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてフラッシュ発光するストロボを内蔵する。この天井ストロボユニット14には、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。したがって、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。そこで、天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aにも設けられている。前方ユニット12Aの構成例については、図4を参照して後述する。
【0044】
また、後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)を備える背景カーテンユニット15が設けられている。この背景カーテンユニット15は、例えば、互いに色または柄の異なる巻き取り式のカーテンが複数吊設されている。例えば、明るい色の単色、外国の絵本のようなお洒落でかわいい柄、彩り豊かなポップで(大衆向けの)お洒落な柄等、主な利用者である女性の若者に人気の高い色や柄が複数揃えられる。
【0045】
背景カーテンユニット15は、前方ユニット12Aに設けられたカメラやストロボ等の撮影機能と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者に選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。このように動作することにより、背景カーテンユニット15は、容易に利用者の所望のデザインや、撮影モード等に応じたデザインの背景を提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、画像(写真シール)に対する利用者の満足度を向上させることができる。
【0046】
なお、背景カーテンユニット15が備えるカーテン(背景カーテン)の枚数は任意である。例えば、背景カーテンユニット15に1枚の背景カーテンのみが吊設されるようにしてもよい。また、この場合、写真シール作成装置1が、合成用の背景画像を複数種類用意し、その中から利用者により選択された背景画像を撮影画像に合成するようにしてもよい。このようにすることにより、写真シール作成装置1に設けられる物理的な背景カーテンが1枚のみであっても、写真シール作成装置1は、利用者の多様な好みに対応することができる。
【0047】
外付けモニタ16は、撮影ユニット12内の撮影空間で利用者の撮影が行われている場合には、次に撮影空間を利用しようと待機している利用者や、写真シール作成装置1の傍を通りかかった人に対して、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像を出力(表示)したり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)、写真シール作成装置1が設置されている店舗や地域の広告等を出力する。また、写真シール作成装置1にエラーが発生している場合には、そのエラーの内容を出力する。
【0048】
また、外付けモニタ16は、例えば、タブレット内蔵モニタとして構成され、事前接客処理に係るGUIなどの画面を表示するようになされている。なお、事前接客処理の詳細については後述する。
【0049】
スピーカ17は、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツ、広告等に合わせた音声を出力する。
【0050】
タッチペン18aおよびタッチペン18bは、外付けモニタ16の表示画面上に重畳された無色透明のタブレットと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン18を操作して、そのタブレットをタップ(タッチペン18と外付けモニタ16の表示画面を接触(または近接)させること)したり、タブレット上を移動させたりすることにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力デバイスとして動作する。
【0051】
なお、従来の写真シール作成装置の場合と異なり、外付けモニタ16に対応してタッチペンが2本設けられている。このようにすることで、例えば、後述する事前接客処理における入力操作を、2人の利用者が同時に行うことができる。
【0052】
タッチペン18aおよびタッチペン18bを特に区別する必要がない場合、まとめてタッチペン18と称する。
【0053】
また、外付けモニタ16の下部には、写真シール作成ゲームの代金が投入される硬貨投入返却口55が設けられている。硬貨投入返却口55は、利用者が写真シール作成ゲームの代金として硬貨を投入したり、投入に失敗した硬貨やお釣りの硬貨を返却したりするユーザインターフェースである。
【0054】
図2は、図1の写真シール作成装置1を、別の角度から見た斜視図である。
【0055】
編集ユニット13は、図2に示すように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。
【0056】
次に、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図3を参照して説明する。
【0057】
図3は、利用者のゲーム中に、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図3に示すように、利用者(利用者グループでもよい)は、事前接客空間31(利用者A)から、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの間を通って、図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32に入場し、代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(利用者B)。もし、前の組の利用者が撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、利用者は、事前接客空間31において待機する(利用者A)。なお、図3において、利用者(利用者A)は、外付けモニタ16によって表示される、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像や写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内するコンテンツなどを見ながら待機することができる。
【0058】
代金が投入され、写真シール作成ゲームが開始されると、利用者(利用者A)は、外付けモニタ16に表示された画面に従って、事前接客空間31において、撮影処理や編集処理などの処理が開始される前に、利用者が撮影処理や編集処理などの処理で必要となる各種の設定(撮影前設定)などを行う。
【0059】
そして、利用者は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う(利用者B)。
【0060】
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集対象用画像として保存するものを選択し、表示された移動案内にしたがって、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示す、編集作業を行う編集空間へと移動する。
【0061】
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て左側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、右側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)および第2編集空間33Bの利用者(利用者C')の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、利用者は、編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
【0062】
その後、編集作業が終了すると、利用者(利用者Cまたは利用者C')は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中に携帯端末への画像の送信、アンケート入力、ミニゲーム等を行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
【0063】
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32の利用者Bが、編集空間33に移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者(利用者A)に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C'が、印刷物受取領域34に移動すると、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bが未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者(利用者B)に、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bを使用させることができる。なお、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bがいずれも未使用である場合には、写真シール作成装置1は、利用者(利用者B)に対して、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bのいずれか一方を使用させるように案内するとともに、利用者が案内された編集空間でない方に移動した場合には、案内された編集空間に利用者を誘導させることができる。
【0064】
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、事前接客空間31、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
【0065】
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
【0066】
次に、各ユニットの構成について説明する。
【0067】
図4は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図4の正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
【0068】
この正面12A−1の中央付近には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51が設けられており、カメラ51の下側にタッチパネルモニタ52が設けられている。タッチパネルモニタ52は、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取り込まれている取り込み画像に背景や前景等の画像を合成した合成画像(動画像)を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種GUI(Graphical User Interface)画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付ける機能とを備えている。また、正面12A−1には、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置53−1乃至照明装置53−8が設置されている他、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置き場54−1および54−2が設けられている。
【0069】
さらに、正面12A−1には、例えば、撮影空間32の天井付近に、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声が出力される、図示せぬスピーカ124が設けられている。なお、スピーカ124の数および設置位置は任意である。
【0070】
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、動画像を取り込み画像として取り込む。カメラ51により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の画像が合成されたりして、タッチパネルモニタ52に即時的に表示される。また、所定のタイミングでカメラ51により取り込まれた取り込み画像は、そのタイミングのフレームの画像が抜き出され、撮影画像(静止画像)として保存される。
【0071】
なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOSセンサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
【0072】
タッチパネルモニタ52は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のライブビューモニタ123(図8)と、それに積層された無色透明のタッチパネルとにより構成され、撮影作業中の利用者が撮影結果を確認しながら立ち位置や姿勢を決定することができるようにするために、カメラ51により取り込まれた取り込み画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。このとき、タッチパネルモニタ52に表示される取り込み画像は、例えば、背景や前景等、利用者に指定された画像が合成されたり、その画像の画サイズ等に合わせて一部分が切り出されたり(トリミングされたり)する。また、タッチパネルモニタ52は、撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示し、タッチパネル(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が例えば利用者の指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
【0073】
なお、本発明においては、上述したように、外付けモニタ16を用いた撮影前設定が行われることにより、従来撮影空間32の内部で行われていたGUIなどの操作が大幅に削減されている。このため、タッチパネルモニタ52は、従来の写真シール作成装置のタッチパネルモニタと比較して、小型のものを採用することが可能となる。
【0074】
照明装置53−1乃至照明装置53−8は、ストロボ発光可能な照明装置として構成される。
【0075】
荷物置き場54−1,荷物置き場54−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置き場54−1,荷物置き場54−2は、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、上述した照明装置の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置き場54−1,荷物置き場54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。
【0076】
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
【0077】
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
【0078】
図5は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て左側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
【0079】
図5において、第1編集インタフェース13Aの上側には、側面カーテン21等で仕切られているために暗くなる第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図5の例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
【0080】
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びにスピーカ64が設けられている。
【0081】
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能な無色透明のタブレットが、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスの表示画面上に重畳されることにより構成される。したがって、タブレット内蔵モニタ62は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。タブレット内蔵モニタ62には、例えば、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集する編集作業用のGUI画像からなる編集画面が表示される。
【0082】
タッチペン63−1とタッチペン63−2は、タブレット内蔵モニタ62の左右近傍に、左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
【0083】
そのタッチペン63は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62のタブレットと連携して動作する。利用者がタッチペン63を操作して、タブレットをタップする(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、タブレットは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
【0084】
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。このスピーカ64は、タブレット内蔵モニタ62の右側に配置される。右利きの利用者は、タッチペン63を右手で持ちながら編集作業を行うため、編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、タブレット内蔵モニタ62の右側に寄りかかる可能性は少ない。従って、タブレット内蔵モニタ62の右側にスピーカ64を配置することにより、右利きの利用者が編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、利用者がスピーカ64を塞ぎ、音声が聞こえなくなることを防止することができる。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
【0085】
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図5に示す第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図5に示す構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用される。
【0086】
図6は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
【0087】
図6に示すように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
【0088】
編集ユニット13内部には、プリンタが設置されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
【0089】
また、写真シール排出部13Cには、図示せぬスピーカが設けられるようにもできる。この図示せぬスピーカは、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シールの印刷および排出に関する音声を出力する。
【0090】
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
【0091】
図7は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付してある。
【0092】
図7において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御部101を有しており、その制御部101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部112、編集部113、プリンタ114、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチペン18がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
【0093】
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御部101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御部101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
【0094】
通信部103は、例えば、インターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御部101に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機などの携帯端末、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御部101より通信信号として供給される送信信号を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信信号を通信信号として制御部101に供給したりする。
【0095】
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御部101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
【0096】
ROM106には、制御部101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御部101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御部101に供給する。RAM107は、制御部101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
【0097】
撮影部112は、撮影ユニット12に関するブロックであり、背景カーテンユニット15、照明制御部122、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ124を有する。
【0098】
背景カーテンユニット15は、制御部101より供給される背景制御信号に基づいて、提供する背景の選択、すなわち、可動式の背景カーテンの上げ下ろし(展開や収納)等を行う。なお、この背景の選択は利用者が手動で行うようにしてもよい。
【0099】
照明制御部122は、制御部101より供給される照明制御信号に基づいて、照明装置53−1乃至照明装置53−8を点灯したり、消灯したりする。
【0100】
カメラ51は、制御部101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者等を被写体として撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御部101の制御の下、動画像を取りこみ、取り込まれた動画像データを制御部101に供給する。また、カメラ51は、制御部101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを記憶部102に記憶させる。
【0101】
タッチパネルモニタ52は、ライブビューモニタ123を備えて構成される。タッチパネルモニタ52のライブビューモニタ123は、制御部101より供給されるRGB信号に基づく画像(カメラ51によりリアルタイムに取り込まれている画像や、撮影画像を用いて作成された合成画像、GUI画像など)を表示する。また、タッチパネルモニタ52は、利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルモニタ52にタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御部101に供給する。制御部101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
【0102】
スピーカ124は、撮影ユニット12の任意の位置に設けられ、例えば、制御部101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
【0103】
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部113Aについて行うが、第2編集部113Bにも適用可能である。
【0104】
第1編集部113Aは、図5を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びにスピーカ64を有する。
【0105】
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御部101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮影画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、利用者が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を操作してタブレット142にタップすると、タブレット内蔵モニタ62は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御部101に供給する。制御部101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
【0106】
スピーカ64は、制御部101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
【0107】
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する。プリンタ114は、制御部101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、編集作業結果をシール紙162に印刷する。プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口71より排出し、利用者に提供する。
【0108】
硬貨処理部121は、制御部101から入力される起動信号に応じて起動し、硬貨投入返却口55に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、起動信号を制御部101に供給する。制御部101は、この起動信号に応じて、課金処理や案内等を外付けモニタ16およびスピーカ17に行わせる。
【0109】
外付けモニタ16は、例えば、タブレット内蔵モニタとして構成され、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタと、編集用モニタの表示画面上に重畳された無色透明のタブレットにより構成される。
【0110】
外付けモニタ16は、制御部101の制御に基づいて、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)、各種のGUI画像などを表示させる。
【0111】
また、利用者が、タッチペン18を操作してタブレットにタップすると、外付けモニタ16は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御部101に供給する。その結果、例えば、外付けモニタ16に表示されたGUIに対する利用者の操作が受け付けられることになる。
【0112】
スピーカ17は、制御部101の制御の下、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツに合わせた音声を出力する。
【0113】
次に、制御部101について説明する。図8は、制御部101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
【0114】
制御部101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理や、撮影前設定などに関する処理を行う事前接客処理部201、利用者を撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
【0115】
つまり、制御部101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
【0116】
図9は、図8の編集処理部203の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0117】
同図において、分割パターン制御部231は、写真シール紙に印刷する際の分割パターンを、予め用意された複数の種類の中から、利用者に選択させるなどの処理を制御する機能ブロックとされる。なお、分割パターンの選択により写真シール紙のシールレイアウトが定まることになる。
【0118】
編集入力制御部232は、編集操作を行うためのGUI画面などからなる編集画面を、タブレット内蔵モニタ62に表示させ、利用者による編集(落書き編集)を受け付ける処理などを制御する機能ブロックとされる。
【0119】
パレット表示制御部233は、編集画面に表示されるGUIであって、ペン機能、スタンプ機能などに対応する各種の編集ツールが表示されたコンテンツパレットと称されるGUIの表示を制御する機能ブロックとされる。
【0120】
次に、写真シール作成装置1で行われる写真シール作成ゲームの流れについて、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0121】
ステップS21において、硬貨処理部121は、ゲームの代金が投入されたか否かを判定し、代金が投入されたと判定されるまで待機する。
【0122】
ステップS21において、代金が投入されたと判定された場合、処理は、ステップS22に進む。
【0123】
ステップS22において、事前接客処理部201は、事前接客処理を行う。
【0124】
これにより、例えば、写真シール作成ゲームにおいて落書き編集等の編集処理が施された画像を、利用者の携帯電話機に送信するための設定、撮影空間32内での被写体の撮影の際の照明装置またはカメラ51の設定、撮影空間32で撮影した被写体の画像に合成される前景や背景の画像(撮影用合成画像)の選択などの操作が受け付けられる。
【0125】
また、必要に応じて、ミニゲーム、景品の広告、デモンストレーションのコンテンツを再生し、コンテンツの画像を外付けモニタ16に表示させる処理などが行われる。
【0126】
ステップS23において、事前接客処理部201は、移動案内を行う。このとき、例えば、撮影空間32への誘導画面が外付けモニタ16に表示され、利用者は事前接客空間31から撮影空間32へ移動することになる。
【0127】
ステップS24において、撮影処理部202は、撮影処理を行う。これにより、撮影空間32において、被写体の画像の撮影が行われることになる。この際、ステップS22の処理に伴う各種の設定に基づいて被写体の画像が撮影されることになる。また、撮影された複数の画像のうち、この後行われる編集処理において編集の対象となる所定数の画像が編集対象画像として保存されることになる。
【0128】
ステップS25において、撮影処理部202は、移動案内を行う。このとき、例えば、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bのうち、いずれが使用可能であるかが判断され、他の利用者が使用してない(空いている)編集空間への誘導画面が表示される。
【0129】
これにより、利用者は撮影空間32から編集空間33へ移動することになる。
【0130】
ステップS26において、編集処理部203は、図11を参照して後述する編集処理を実行する。
【0131】
ここで、図11のフローチャートを参照して、図10のステップS26の編集処理の詳細な例について説明する。
【0132】
ステップS51において、編集処理部203の編集入力制御部232は、撮影処理の終了の際に保存された編集対象画像を取得する。
【0133】
ステップS52において、編集入力制御部232は、予め定められた所定の時間が経過したか、または、例えば、タブレット内蔵モニタ62に表示されている編集開始ボタンが押下されたか否かを判定し、所定の時間が経過したか、又は、編集開始ボタンが押下されたと判定されるまで待機する。
【0134】
ステップS52において、所定の時間が経過したか、又は、編集開始ボタンが押下されたと判定された場合、処理は、ステップS53に進む。
【0135】
ステップS53において、分割パターン制御部231は、分割パターンの選択を受け付ける。これにより、写真シール紙のシールレイアウトが定まることになる。なお、シールレイアウトは、写真シールゲームの一連の処理において最終的に出力される写真シールにおける印刷画像(編集済み画像など)の配置を示すものである。また、シールレイアウトにおいては、例えば、シール紙の印刷可能領域が印刷画像を配置するための複数の領域に分割されている。ステップS53では、利用者により、シールレイアウトにおける印刷画像を配置するための領域の分割パターンが選択される。
【0136】
ステップS54において、編集入力制御部232は、編集操作を行うためのGUI画面などからなる編集画面を、タブレット内蔵モニタ62に表示させ、利用者による編集(落書き編集)を受け付ける。これにより、ステップS51の処理で取得された編集対象画像に対する編集入力が受け付けられることになる。
【0137】
このとき、例えば、図12に示されるような画面が編集画面としてタブレット内蔵モニタ62に表示される。図12に示される編集画面は、2人の利用者(左の人、右の人)が同時に編集操作を行うことができるように構成されており、画面の左右に同様のGUIが表示されている。
【0138】
同図の画面において、画像301―1は左の人用の編集対象画像とされる。左の人は、タッチペン63−1を用いて画像301−1に落書きすることで編集入力を行う。同様に、画像301−2は右の人用の編集対象画像とされる。右の人は、タッチペン63−2を用いて画像301−2に落書きすることで編集入力を行う。
【0139】
また、画面の領域303−1と領域303−2には、編集対象画像のサムネイル画像が表示されている。また、現在編集入力が行われている編集対象画像のサムネイル画像には、所定のマークが表示されている。いまの場合、6枚の編集対象画像のサムネイル画像が表示されており、左の人は、左から2番目のサムネイル画像に対応する編集対象画像に対する編集入力を行っており、右の人は、最も右のサムネイル画像に対応する編集対象画像に対する編集入力を行っていることが分かる。
【0140】
ここで、一方の利用者が編集中の編集対象画像は、他方の利用者が編集できないようになされている。
【0141】
なお、画面の領域303−1の左、または領域303−2の右に設けられた「終了」と記されたボタンは、利用者が編集作業の終了を指令するためのものとされる。なお、画面の領域303−1の左、または領域303−2の右に設けられたいずれかのボタンが押下されることにより、左の人の編集作業と右の人の編集作業が両方とも終了されるようになされている。
【0142】
図12の画面の領域302−1は、左の人用のコンテンツパレットの表示領域とされ、領域302−2は、右の人用のコンテンツパレットの表示領域とされる。コンテンツパレットの中の領域323−1または領域323−2に表示された任意のボタンを選択することにより、画像の編集としてタッチペン63により入力される文字、図形などの選択が行なわれる。
【0143】
また、コンテンツパレットの中の領域321−1または領域321−2には、それぞれ複数のタブが表示されている。例えば、領域321−1には、「ショッキングカラー」、「パッピーファイン」、・・・「レディブラック」と記されたタブが表示されており、この例では、タブ「ショッキングカラー」が選択されている。また、領域321−2には、「ガーリーネオン」、「カントリーガール」、・・・「ノーマル」と記されたタブが表示されており、この例では、タブ「ガーリーネオン」が選択されている。
【0144】
コンテンツパレットの中の領域321−1または領域321−2に表示されたタブの選択により、領域323−1または領域323−2に表示されるボタン(すなわち、タッチペン63により入力される文字、図形など)の種類が変更されることになる。ここで、領域321−1または領域321−2に表示されたタブにより特定される文字、図形などの種類は、テイストと称される。
【0145】
すなわち、左の人は、はっきりとした色味のテイストである「ショッキングカラー」のテイストを選択しており、このテイストの文字、図形などを入力するためのボタンが領域323−1に表示されているのである。また、右の人は、ふんわりとした色合いで、発光するネオン管のように見える視覚効果を有する色のテイスト「ガーリーネオン」のテイストを選択しており、このテイストの文字、図形などを入力するためのボタンが領域323−2に表示されているのである。
【0146】
図12の画面の領域304−1と領域304−2には、それぞれツール選択ボタンが表示されている。
【0147】
領域304−1は、左の人用のツール選択ボタンを表示する領域とされており、この例では、ツール選択ボタンを有するGUIの部品331−1および部品332−1が表示されている。部品331−1および部品332−1には、それぞれ「ペン」、「スタンプコロコロ」、および「いろいろ」と記されたボタンが表示されている。
【0148】
ボタン「ペン」が押下されている場合、タッチペン63−1を操作すると、あたかもペンを使って落書きしているように編集入力を行うことができる。ボタン「スタンプコロコロ」が押下されている場合、タッチペン63−1を操作すると、文字列や図形などをスタンプで押したように描画することや、あたかもペン先に回転するスタンプが装着されたように編集入力を行うことができる。ボタン「いろいろ」が押下されている場合、タッチペン63−1を操作することで、ペンやスタンプとは異なる編集入力を行うことができる。例えば、ボタン「いろいろ」が押下されている場合、被写体の背景や前景に画像をちりばめるようなヴェール画像である絵柄の「ヴェール」、画像の中の被写体にカラーコンタクトレンズをつけるような編集入力を行うツール、画像の中の被写体につけまつげや頬紅をつけるような編集入力を行うツールなどを用いて編集入力を行うことができる。
【0149】
このように、利用者は、ツール選択ボタンを押下することで、落書きに用いる編集ツールとして、ペン、スタンプなどの編集ツールを選択することができる。
【0150】
また、部品331−1は、「シンプルらくがき」と称される種類の編集ツールを選択するためのツール選択ボタンが設けられた部品とされる。ここで、「シンプルらくがき」は、利用者により選択されたペン、スタンプなどの編集ツールによって入力される文字、図形などの色味や線の形状など表すものであり、大人っぽい色合いなどを表すものとされる。一方、部品332−1は、「パステルらくがき」と称される種類の編集ツールを選択するためのツール選択ボタンが設けられた部品とされる。ここで、「パステルらくがき」は、利用者により選択されたペン、スタンプなどの編集ツールによって入力される文字、図形などの色味や線の形状など表すものであり、淡い色合いなどを表すものとされる。
【0151】
つまり、「シンプルらくがき」、「パステルらくがき」は、一種のテイストを表すものということもできる。
【0152】
図12に記載されるように、部品331−1には、「ペン」、「スタンプコロコロ」、および「いろいろ」と記されたボタンが表示されており、部品332−1にも、同じく「ペン」、「スタンプコロコロ」、および「いろいろ」と記されたボタンが表示されている。左の人は、部品331−1のボタン、部品332−1のボタンのいずれも選択することができ、例えば、「スタンプコロコロ」を利用したい場合、部品331−1のボタン「スタンプコロコロ」、または、部品332−1のボタン「スタンプコロコロ」のいずれかを選択すればよい。
【0153】
また、部品331−2には、「ペン」、「スタンプコロコロ」、および「いろいろ」と記されたボタンが表示されており、部品332−2にも、同じく「ペン」、「スタンプコロコロ」、および「いろいろ」と記されたボタンが表示されている。右の人は、部品331−2のボタン、部品332−2のボタンのいずれも選択することができ、例えば、「スタンプコロコロ」を利用したい場合、部品331−2のボタン「スタンプコロコロ」、または、部品332−2のボタン「スタンプコロコロ」のいずれかを選択すればよい。
【0154】
つまり、利用者は、「シンプルらくがき」でも「パステルらくがき」でも、いずれか希望するテイストから、編集入力用のツールを選択できるようになされている。
【0155】
図12の例では、左の人は、「シンプルらくがき」の「ペン」を選択しており、画面の領域302−1に表示されたコンテンツパレットは、「シンプルらくがき」の「ペン」に対応するコンテンツパレットとされている。
【0156】
領域304−2は、右の人用のツール選択ボタンを表示する領域とされており、この例では、領域304−1と同様に、ツール選択ボタンを有するGUIの部品331−2および部品332−2が表示されている。
【0157】
図12の例では、右の人は、「パステルらくがき」の「スタンプコロコロ」を選択しており、画面の領域302−2に表示されたコンテンツパレットは、「パステルらくがき」の「スタンプコロコロ」に対応するコンテンツパレットとされている。
【0158】
なお、部品331−1、部品331−2、部品332−1、部品332−2は、例えば、自分のツール選択ボタンが押下されている場合は濃い色で表示され、自分のツール選択ボタンが押下されていいない場合は淡い色で表示される。すなわち、画面の領域304−1、または領域304−2の表示により、現在利用者が編集に用いているペン、スタンプなどが、「シンプルらくがき」のテイストのものであるのか、「パステルらくがき」のテイストのものであるのかが、一目で認識できるようになされている。
【0159】
このように、図12に示される編集画面は、画面の領域304−1または領域304−2に表示されたツール選択ボタンにより大分類である編集ツールが特定され、コンテンツパレットの領域321−1または領域321−2に表示されたタブにより中分類であるテイストが特定され、コンテンツパレットの領域323−1または領域323−2に表示されたボタンにより小分類である文字、図形などが特定されることになる。
【0160】
すなわち、本発明の写真シール作成装置1においては、編集操作による入力される情報の内容を階層別に表示し、利用者に選択させるのである。
【0161】
また、図12の例では、コンテンツパレットの中にツールボタンジャンプキー322−1とツールボタンジャンプキー322−2が表示されている。
【0162】
ツールボタンジャンプキー322−1には、「おそろいのスタンプを使う」という文字列が表示されている。ここでいう「おそろいのスタンプ」とは、大分類が「シンプルらくがき」の「スタンプコロコロ」であり、中分類が「ショッキングカラー」とされた状態を意味する。一方、ツールボタンジャンプキー322−2には、「おそろいのペンを使う」という文字列が表示されている。ここでいう「おそろいのペン」とは、大分類が「パステルらくがき」の「ペン」であり、中分類が「ガーリーネオン」とされた状態を意味する。
【0163】
すなわち、利用者は、ツールボタンジャンプキー322−1またはツールボタンジャンプキー322−2を押下することにより、中分類の選択を変更することなく、大分類の選択を変更して、コンテンツパレットを表示させることができるのである。
【0164】
例えば、左の人がツールボタンジャンプキー322−1を押下し、右の人がツールボタンジャンプキー322−2を押下した場合、図12の画面の表示は、図13に示されるように切り替わることになる。
【0165】
図13の画面においては、図12の場合と異なり、画面の領域304−1において、GUIの部品331−1の中のツール選択ボタンの「スタンプコロコロ」が押下された状態となっている。つまり、図13の画面が表示された状態において、左の人は、「シンプルらくがき」の「スタンプコロコロ」を選択しており、画面の領域302−1に表示されたコンテンツパレットは、「シンプルらくがき」の「スタンプコロコロ」に対応するコンテンツパレットとされている。そしてコンテンツパレットの中の領域321−1に表示されたタブ「ショッキングカラー」が選択されている。
【0166】
また、図13の画面においては、図12の場合と異なり、画面の領域302−1に表示されたコンテンツパレットの中のツールボタンジャンプキー322−1には、「おそろいのペンを使う」という文字列が表示されている。
【0167】
さらに、図13の画面においては、図12の場合と異なり、画面の領域304−2において、GUIの部品332−2の中のツール選択ボタンの「ペン」が押下された状態となっている。つまり、図13の画面が表示された状態において、右の人は、「パステルらくがき」の「ペン」を選択しており、画面の領域302−2に表示されたコンテンツパレットは、「パステルらくがき」の「ペン」に対応するコンテンツパレットとされている。そしてコンテンツパレットの中の領域321−2に表示されたタブ「ガーリーネオン」が選択されている。
【0168】
また、図13の画面においては、図12の場合と異なり、画面の領域302−2に表示されたコンテンツパレットの中のツールボタンジャンプキー322−2には、「おそろいのスタンプを使う」という文字列が表示されている。
【0169】
このように、利用者は、ツールボタンジャンプキー322−1、または、ツールボタンジャンプキー322−2を押下することにより、落書きに用いる編集ツールを、同じテイストのペンからスタンプに、または、同じテイストのスタンプからペンに切り替えることができる。
【0170】
従来の技術では、例えば、選択したペンと同じテイストのスタンプを見つける場合には、一度大分類でスタンプツールを選択後、中分類でテイストを選択し、その中分類のコンテンツパレットから所望の文字や図形などを探すことになるので、操作が面倒で時間がかかる。このため、時間内にテイストの統一感がある編集ができず、利用者の満足度を低下させることがあった。
【0171】
例えば、図12の例において、左の人が「シンプルらくがき」の「ペン」を選択し、さらに、コンテンツパレットの中の領域321−1に表示されたタブ「ハッピーファイン」を選択して画像303−1に落書きしていたとする。従来の技術では、落書きの途中で同じテイストの「スタンプコロコロ」を使用したいと考えた場合、左の人は、「シンプルらくがき」の「スタンプコロコロ」をタッチペン63−1でタップし(選択し)、その後さらに、コンテンツパレットの中の領域321−1に表示されたタブ「ハッピーファイン」をタッチペン63−1でタップする必要があった。
【0172】
これに対して、本発明の写真シール作成装置1によれば、ツールボタンジャンプキー322−1を押下する(タッチペン63−1でタップする)だけで、落書きに用いる編集ツールを、同じテイストのペンからスタンプに、または、同じテイストのスタンプからペンに切り替えることができる。これにより、例えば、選択したペンと同じテイストのスタンプによる編集操作を即時に行うことができるようになり、時間内にテイストの統一感がある編集を行うことができるようになる。
【0173】
なお、ここでは、ペンとスタンプの切り替えを例として説明したが、勿論、上述した「いろいろ」に含まれる編集ツールとの切り替えも、ペン、スタンプの場合と同様に行わせるようにすることができる。本発明の写真シール作成装置1によれば、「ペン」、「スタンプ」、「いろいろ」の3つのツール間で切り替えが可能となるので、よりテイストの統一された編集を行うことができる。このようにすることで、文字や図形などの編集入力とともに、例えば、ヴェール、つけまつげや頬紅などの化粧のテイストも統一された編集を行うことができる。
【0174】
また、従来から、例えば、編集処理の制限時間に近づくと、一括編集させるためのコンテンツパレットを表示させるものがある(例えば、「いっぱつらくがき」)。しかし、一括編集させるためのコンテンツパレットによって、必ずしも利用者が所望の編集が可能となるわけではなく、自由度がないものとなってしまう。
【0175】
これに対して、本発明の写真シール作成装置1によれば、利用者が所望の編集が可能となるように、即時に編集ツールを切り替えることが可能となる。これにより、編集の自由度を高めることができる。
【0176】
このように、本発明によれば、バリエーションに富んだ数々の編集ツールを提供しつつ、利用者による編集操作をより簡単にし、かつ、統一感を持たせた編集を行うことができるので、利用者の満足度を高めることができるのである。
【0177】
図11に戻って、ステップS54の処理の後、ステップS55において、パレット表示制御部233は、ツールボタンジャンプキー322−1、または、ツールボタンジャンプキー322−2が押下されたか否かを判定する。
【0178】
ステップS55において、ツールボタンジャンプキー322−1、または、ツールボタンジャンプキー322−2が押下された場合、処理は、ステップS56に進む。
【0179】
ステップS56において、パレット表示制御部233は、編集画面のコンテンツパレットを、同一のテイストのコンテンツパレットに切り替える。このとき、例えば、図12に示されるような画面の表示から、図13に示されるような画面の表示に切り替えられる。つまり、中分類の選択を変更することなく、大分類の選択を変更して、コンテンツパレットを表示させるのである。
【0180】
ステップS57において、編集入力制御部232は、コンテンツパレットの文字、図形などを、編集対象画像(例えば、画像301−1または画像301−2)に貼り付けて表示する。
【0181】
ステップS58において、編集入力制御部232は、編集処理の制限時間として予め設定された所定の時間が経過したか、または終了が指令されたか否かを判定する。ステップS58において、所定の時間が経過しておらず、終了が指令されていないと判定された場合、処理はステップS55に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
【0182】
一方、ステップS58において、所定の時間が経過したか、または終了が指令されたと判定された場合、処理はステップS59に進む。
【0183】
ステップS59において、編集入力の受け付けが終了される。
【0184】
このようにして、編集処理が実行される。
【0185】
図10に戻って、ステップS26の処理が終了すると、処理は、ステップS27に進む。
【0186】
ステップS27において、印刷処理部204は、プリンタ114を制御し、編集処理を経て得られた編集済み画像をシール紙162に印刷する印刷処理を行う。
【0187】
ステップS28において、事後接客処理部205は、事後接客処理を行う。このとき、例えば、携帯電話機に送信する画像に対して、シール紙に印刷する画像の場合と異なる編集を施す「ケータイおまけ」と称される処理、ミニゲームやアンケート入力などに係る処理が実行される。
【0188】
ステップS29において、事後接客処理部205は、編集空間33にいる利用者を印刷物受取領域34に移動させる移動案内を行う。
【0189】
ステップS30において、印刷処理部204は、プリンタ114を制御し、印刷済みのシール紙162を写真シール排出口71より排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
【0190】
このようにして、写真シール作成ゲーム処理が実行される。
【0191】
以上においては、大分類としてペン、スタンプなどの編集ツールが選択され、中分類としてテイストが選択される例について説明したが、例えば、中分類が2階層に分けられて設定されるようにしてもよい。
【0192】
例えば、図12において、GUIの部品331−1または部品332−1を選択することにより、第1の中分類(例えば、「シンプルらくがき」のテイスト、「パステルらくがき」のテイスト)が決定され、その後、コンテンツパレットの領域321−1に表示されるタブで第2の中分類を選択させ、第1の中分類と第2の中分類とによってテイストが特定されるようにしてもよい。この場合、決定された第1の中分類に応じて、選択可能な第2の中分類(例えば、コンテンツパレットの領域321−1に表示されるタブの一覧)が変更されることになる。このようにすることで、テイストの統一感をさらに向上させることができる。
【0193】
なお、上述した第1の中分類を色合い毎、例えば、明るくはっきりとした色合いの「ビビット」のテイスト、淡い色合いの「パステル」のテイストに分けても良い。
【0194】
また、例えば、第1の中分類が決定され後は、再度第1の中分類を決定し直す(変更する)ことを許容しないようにしてもよい。つまり、テイストの選択に関しては、利用者が1度第1の中分類を決定した後は、第2の中分類として提示された選択肢の中からのみ選択できるようにしてもよい。このようにすることで、編集対象画像に対して施される編集のテイストが、常に統一感のあるものとすることができる。
【0195】
この場合、例えば、左の人、または、右の人のうち、先に編集対象画像に編集を施した人が選択した第1の中分類が記憶されて、他の第1の中分類への変更を許容しないようにしてもよい。このようにすることで、左の人と右の人が別々の編集を施していても、第1の中分類が同じであるため、統一感のある写真シール紙を提供することができる。
【0196】
また、第1の中分類が決定され、第2の中分類が決定された後は、再度、第1の中分類または第2の中分類を決定し直す(変更する)ことを許容しないようにしてもよい。つまり、一旦選択された後は、第1の中分類と第2の中分類がともに固定されるようにしてもよい。
【0197】
さらに、例えば、第1の中分類が決定され後は、再度第1の中分類を決定し直す(変更する)場合、それまでの編集入力が消去されるようにしてもよい。例えば、GUIの部品331−1の中のツール選択ボタンが押下された状態で、編集対象画像に落書きした後、GUIの部品332−1の中のツール選択ボタンを押下すると、それまでの編集入力が消去されるようにしてもよい。このようにすることで、例えば、変更前の第1の中分類に対応するテイストの編集入力が残らないようにすることができるので、やはり編集対象画像に対して施される編集のテイストが、常に統一感のあるものとすることができる。また、このとき、例えば、第1の中分類を変更すると編集入力が消去されるが、それでも第1の中分類を変更するかを利用者に確認するダイアログやボタンなどが表示されるようにすると、利用者にとっての利便性をさらに高めることができる。
【0198】
あるいはまた、第1の中分類を変更するとそれまでの入力された文字、図形などが、変更された第1の中分類に対応するものに自動的に置き換えられるようにしてもよい。例えば、GUIの部品331−1の中のツール選択ボタンが押下された状態で、編集対象画像にハート型の図形を落書きした後、GUIの部品332−1の中のツール選択ボタンを押下すると、既に描画されていたハート型の図形が淡い色合いのパステルカラーのものに自動的に置き換えられるようにしてもよい。このようにすることで、利用者は、編集操作に費やした時間を無駄にすることなく、いろいろなテイストを試すことができる。また、このとき、例えば、第1の中分類を変更すると文字、図形なども置き換えられるが、それでも第1の中分類を変更するかを利用者に確認するダイアログやボタンなどが表示されるようにすると、利用者にとっての利便性をさらに高めることができる。
【0199】
さらに、撮影空間32で撮影した被写体の画像に合成される前景や背景の画像(撮影用合成画像)に連動して第1の中分類が決定されるようにしてもよい。例えば、第1枚目の編集対象画像の背景が大人っぽい色合いの背景であった場合、第1の中分類として自動的に「シンプルらくがき」のテイストが選択され、第2枚目の編集対象画像の背景が淡い色合いの背景であった場合、第1の中分類として自動的に「パステルらくがき」のテイストが選択され、・・・のようにしてもよい。このようにすることで、利用者は、簡単に、撮影用合成画像との統一感も考慮した編集入力を施すことが可能となる。
【0200】
あるいはまた、図10のステップS22において行われる事前接客処理に伴って、撮影用合成画像の選択が行われる際に、テイストが選択されるようにしてもよい。
【0201】
例えば、撮影用合成画像が、「シンプルらくがき」のテイスト、「パステルらくがき」のテイストに分けられて表示され、利用者が「シンプルらくがき」のテイストの撮影用合成画像を選択した場合、編集処理でも、自動的に「シンプルらくがき」のテイストが選択されるようにしてもよい。
【0202】
さらに、1枚の撮影用合成画像を選択する際に、その都度、「シンプルらくがき」のテイスト、または、「パステルらくがき」のテイストが選択されるようにしてもよい。例えば、第1回目の撮影に用いる撮影用合成画像は、「シンプルらくがき」のテイスト、第2回目の撮影に用いる撮影用合成画像は、「パステルらくがき」のテイスト、・・・のように、その都度、テイストが選択されるようにしてもよい。この場合、編集対象画像の一枚一枚が、撮影用合成画像のテイストに対応付けられることになり、編集処理において編集対象画像を切り替える都度、自動的にテイストが選択されることになる。
【0203】
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0204】
この記録媒体は、例えば、図7に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0205】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0206】
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
【0207】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0208】
1 写真シール作成装置, 12 撮影ユニット, 13 編集ユニット, 101 制御部, 112 撮影部, 113 編集部, 201 事前接客処理部, 202 撮影処理部, 203 編集処理部, 204 印刷処理部, 205 事後接客処理部, 231 分割パターン制御部, 232 編集入力制御部, 233 パレット表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真シール作成ゲームとして、利用者に、撮影空間内で前記利用者を被写体とする撮影作業を行わせ、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置において、
前記編集入力作業の際に前記編集情報を入力するためのGUIであるパレットを、大分類および中分類の選択を経て表示し、前記パレットに表示された個々の編集情報を小分類の選択として前記編集情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記パレットの表示を切り替えるための前記GUIのボタンが押下されたか否かを判定する判定手段と、
前記ボタンが押下されたと判定された場合、前記中分類の選択を変更せずに前記大分類の選択を変更した前記パレットを表示する表示切替手段と
を備える写真シール作成装置。
【請求項2】
前記大分類の選択により、
前記編集入力作業の際に画面に表示された前記利用者の画像に前記編集情報を入力するためのタッチペンの機能が決定され、
前記中分類の選択により、
前記パレットに表示される個々の前記編集情報のテイストが決定される
請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項3】
前記大分類の選択は、前記画面の他のGUIの操作に基づいて行われ、
前記中分類の選択は、前記パレットのタブの操作に基づいて行われる
請求項2に記載の写真シール作成装置。
【請求項4】
前記画面の他のGUIの操作に基づいて、前記大分類の選択とともに、第1の中分類の選択が行われ、
前記パレットのタブの操作に基づいて第2の中分類の選択が行われる
請求項3に記載の写真シール作成装置。
【請求項5】
前記利用者が編集入力作業中に前記第1の中分類の選択を変更した場合、それ以前に入力された前記編集情報が消去される
請求項4に記載の写真シール作成装置。
【請求項6】
前記利用者が編集入力作業中に前記第1の中分類の選択を変更した場合、それ以前に入力された前記編集情報が、変更後の前記第1の中分類および第2の中分類に対応するテイストの編集情報に置き換えられる
請求項4に記載の写真シール作成装置。
【請求項7】
写真シール作成ゲームとして、利用者に、撮影空間内で前記利用者を被写体とする撮影作業を行わせ、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法において、
入力受付手段が、前記編集入力作業の際に前記編集情報を入力するためのGUIであるパレットを、大分類および中分類の選択を経て表示し、前記パレットに表示された個々の編集情報を小分類の選択として前記編集情報の入力を受け付け、
判定手段が、前記パレットの表示を切り替えるための前記GUIのボタンが押下されたか否かを判定し、
表示切替手段が、前記ボタンが押下されたと判定された場合、前記中分類の選択を変更せずに前記大分類の選択を変更した前記パレットを表示するステップ
を含む写真シール作成方法。
【請求項8】
写真シール作成ゲームとして、利用者に、撮影空間内で前記利用者を被写体とする撮影作業を行わせ、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置における処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
入力受付手段が、前記編集入力作業の際に前記編集情報を入力するためのGUIであるパレットを、大分類および中分類の選択を経て表示し、前記パレットに表示された個々の編集情報を小分類の選択として前記編集情報の入力を受け付け、
判定手段が、前記パレットの表示を切り替えるための前記GUIのボタンが押下されたか否かを判定し、
表示切替手段が、前記ボタンが押下されたと判定された場合、前記中分類の選択を変更せずに前記大分類の選択を変更した前記パレットを表示するステップを含む処理をコンピュータに実行させる
プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2012−141439(P2012−141439A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293883(P2010−293883)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】