写真撮影編集方法およびその装置
【課題】撮影手段に近づいた利用者を撮影する場合に良好な照明により美しく撮影できる写真撮影編集方法およびその装置を提供し、利用者の満足度を向上させる。
【解決手段】写真撮影編集装置の前記照明手段を、閃光を発するストロボ発光体と、該ストロボ発光体より前記撮影空間側に設けられて前記閃光を拡散する第1拡散体と、前記ストロボ発光体と前記第1拡散体との間に配置され、前記ストロボ発光体から照射された閃光の一部については透過許容して前記第1拡散体へ到達させ、残りの部分については透過させない部分透過体とで構成した。
【解決手段】写真撮影編集装置の前記照明手段を、閃光を発するストロボ発光体と、該ストロボ発光体より前記撮影空間側に設けられて前記閃光を拡散する第1拡散体と、前記ストロボ発光体と前記第1拡散体との間に配置され、前記ストロボ発光体から照射された閃光の一部については透過許容して前記第1拡散体へ到達させ、残りの部分については透過させない部分透過体とで構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば被写体を撮影して撮影画像を取得し、この撮影画像に編集許容して編集画像を取得し、この編集画像を出力するような写真撮影編集方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、撮影空間内にいる被写体となる利用者を、照明装置で照明しつつ撮影手段としてのデジタルカメラで撮影し、取得した撮影画像にタッチパネルで編集許容し、完成した編集画像を写真シール紙に印刷して排出する写真撮影編集装置が提供されている。
【0003】
この写真撮影編集装置には、利用者を照射するための照明装置として、ストロボ発光体が複数台設置されている。このストロボ発光体の閃光は強い光であるため、直接光を利用者に照射すると、光が強すぎて撮影画像の利用者の写りは陰影に乏しくなる。このため、ストロボ発光体の閃光をレフ板や白色の壁などで様々な方向に反射させ、その反射光を利用者に照射するプリントシールベンダーが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
しかし、このようなプリントシールベンダーでは、デジタルカメラに近づいた利用者に対して良好な照明が得られるものではなかった。つまり、デジタルカメラに近づいてアップで撮影する利用者は、デジタルカメラに最も近い正面のストロボ発光体からの閃光を強く受けることになる。そして、このプリントシールベンダーでは、レフ板や白色の壁などにより左右で反射した反射光をデジタルカメラに近づいた利用者に効果的に照射できない。したがって、結局のところ前記プリントシールベンダーは、デジタルカメラに近づいた利用者の写りが陰影に乏しくなるものであった。
【0005】
【特許文献1】特開2003−156793号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、上述の問題に鑑み、撮影手段に近づいた利用者を撮影する場合に良好な照明により美しく撮影できる写真撮影編集方法およびその装置を提供し、利用者の満足度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、撮影空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し、該照明手段により照明された被写体を撮影手段で撮影して撮影画像を作成し、該撮影画像を編集手段で編集許容して編集画像を作成許容し、前記撮影画像または/および前記編集画像を出力手段で出力する写真撮影編集方法またはその装置であって、前記照明手段は、閃光を発するストロボ発光体と、該ストロボ発光体より前記撮影空間側に設けられて前記閃光を拡散する第1拡散体と、前記ストロボ発光体と前記第1拡散体との間に配置された部分透過体で構成され、該部分透過体により、前記ストロボ発光体から照射された閃光の一部については透過許容して前記第1拡散体へ到達させ、残りの部分については透過させない写真撮影編集方法またはその装置であることを特徴とする。
【0008】
前記撮影空間は、撮影用に利用者に提供する空間を指し、前記撮影手段で撮影可能な範囲の空間、又は、背景部材や出入り口部材等の周景部材で囲繞(若しくは略囲繞)した空間で構成することができる。
前記撮影手段は、デジタルカメラ又はデジタルビデオカメラで構成することができる。
前記編集手段は、利用者にタッチペン又は指でタッチされた座標を取得するタッチパネルやマウス等のポインティングデバイス(座標入力手段)で構成することができる。
【0009】
前記出力手段は、インクジェットプリンタ、昇華型熱転写プリンタや溶融型熱転写プリンタ等の熱転写プリンタ、又はレーザプリンタ等、モノトーン、セピア(sepia)トーン又はカラー等で画像を印刷する印刷手段、画像データを送信する通信手段、又は画像データを記憶媒体に書き込む記憶媒体リーダ/ライタで構成することができる。
【0010】
前記第1拡散体は、白色半透明の樹脂部材、または白色半透明の擦りガラス部材など、光を拡散する部材で構成することができる。
前記部分透過体は、透過許容部と透過防止部とを有する部材で構成することができる。ここで、透過許容部は、穴や溝で細長く形成したスリット、円形穴や四角形穴等を一直線に連続的に複数並べた穴群、あるいは適宜の穴や溝など、光を透過する部分で構成することができる。また透過防止部は、光を反射する反射部材や、光を遮断する遮断部材など、光の透過を防止する部材で構成することができる。
【0011】
この発明の態様として、前記部分透過体は、前記閃光の透過を防止する透過防止部と、該透過防止部の略中央で前記閃光の透過を許容する縦長形状の透過許容部で形成することができる。
【0012】
前記縦長形状は、穴や溝で細長く形成したスリット、または、円形穴や四角形穴等を一直線に連続的に複数並べた穴群など、透過許容部を透過した光が略縦長になる適宜の形状とすることができる。
【0013】
またこの発明の態様として、前記反射板の前記ストロボ発光体側に、前記透過許容部より広い面積を有して光を拡散する第2拡散体を配置することができる。
前記第2拡散体は、白色半透明の樹脂部材、または白色半透明の擦りガラス部材など、光を拡散する部材で構成することができる。
【0014】
またこの発明の態様として、前記部分透過体を、前記第1拡散体の正面サイズより小さいサイズで、かつ前記ストロボ発光体からの直接光が部分透過体の周囲から前記第1拡散体に到達することを防止するサイズに形成することができる。
【発明の効果】
【0015】
この発明により、撮影手段に近づいた利用者を撮影する場合に、透過許容した部分的な閃光により利用者の鼻筋をくっきり照らすことができる。また残りの部分の閃光を利用者に直接照射しないことにより、撮影手段に近づいた利用者の顔全体がのっぺり照らされることを防止できる。このようにして、良好な照明により美しく撮影でき、利用者の満足度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、写真シール作成装置1の外観斜視図を示す。
【0017】
写真シール作成装置1は、枠体6で六面体状に囲繞された撮影空間9の奥側に撮影筐体3が設けられ、撮影空間9の手前側に白色や緑色や青色などのクロマキー合成に適した色のプラスチックパネルまたはカーテン等で構成される背景部材8が設けられている。
【0018】
また、撮影空間9の天井部分には、天井中央照明ボックス4、天井後方照明ボックス5、および鉄板に複数の通気穴を穿設した通気板(所謂パンチングメタル)7が奥から手前へこの順で配設されている。この通気板7は、撮影空間9内にこもった熱気を外部に放出できるため、撮影空間9内に熱がこもって利用者に暑く感じさせることを防止している。
【0019】
また撮影空間9の左右両側には、上下に長い手摺10が枠体6に沿って撮影空間9側に突出して配設されている。この手摺10は、平均身長の女子高生の膝丈程度の位置から肩程度の位置まで上下に渡って設けられている。このため、利用者は手摺10を掴んで様々なポーズで撮影できる。
【0020】
また、枠体6の外側で撮影筐体3の向こう側には、編集筐体2が設けられている。ここで、撮影筐体とは、分離可能に構成される2つの筐体のうち撮影側に設置される一方の筐体を指し、編集筐体とは、分離可能に構成される2つの筐体のうち編集側に設置される他方の筐体を指す。従って、撮影筐体は、デジタルカメラなどの撮影手段を有する筐体に限らず、撮影手段を有しない筐体であることも含まれる。
【0021】
図2は撮影筐体3の正面図を示し、図3は撮影筐体3の縦断正面図を示し、図4は図2におけるA−A矢視拡大断面図を示し、図5は図4におけるB−B矢視拡大断面図を示す。
【0022】
撮影筐体3の正面には、図2に示すように上方半分以上の領域に照明部14が設けられている。照明部14の中央にはデジタルカメラ18とディスプレイ19が設けられており、照明部14の下方には、右側に上から順に液晶パネル(表示手段)21、硬貨投入口22、硬貨排出口23、および荷物置き棚24がこの順で設けられている。
【0023】
照明部14は、図3に示すように仕切板44,46により、上段部分が上方照明ボックス11、中段部分が中央照明ボックス12、下段部分が下方照明ボックス13に区分けされて構成されている。
【0024】
上方照明ボックス11は、さらに左上方照明ボックス11A、中央上方照明ボックス11B、および右上方照明ボックス11Cとして、2つの仕切板40により筐体幅方向に3つに分割されている。これらの上方照明ボックス11A〜11Cは、いずれも正面以外の周囲が天井板41、側面板42,50、仕切板40,44、および背面板43により囲繞されている。これらの天井板41、側面板42,50、仕切板40,44、および背面板43は、いずれも内側の表面が白色塗装されており、光を反射するように構成されている。したがって、上方照明ボックス11A〜11Cの内部空間は、それぞれ光反射空間27A,27B,27Cとして機能する。
【0025】
中央上方照明ボックス11Bの中央には、図4の側面拡大断面図に示すように、拡散板15,16に向けて直接光を照射する直接光ストロボ34が、閃光の照射方向を撮影空間側斜め下方へ向けて設けられている。
【0026】
この直接光ストロボ34は、図3に示すように撮影筐体3の幅方向中央に設けられたデジタルカメラ18(図2参照)の上部に設けられており、該直接光ストロボ34の正面となる手前側(撮影空間側)には、縦長のスリット穴63を有する部分透過体60が設けられている。該部分透過体60のさらに手前側には、図4に示すように一重拡散板15および二重拡散板16が設けられている。部分透過体60と拡散板15,16は、互いに平行で、斜め約45度に傾斜配置されており、その表面が、直接光ストロボ34の閃光の照射中心方向Lと直行する構成になっている。
【0027】
ここで、二重拡散板16は、乳白色(白色半透明)で肉厚一定のアクリル板で構成された拡散板51と拡散板53が空間52を隔てて並設された2重構造に形成されている。これにより、図中に矢印で示すように、閃光を2段階に拡散することができ、被写体である利用者を照明する際に顔等の陰影が強くなりすぎないように閃光を充分に拡散する。
【0028】
また、拡散板53は、外形が略四角形(図2参照)であり、裏面方向に起立した起立辺54が周囲全体に設けられた凸型の形状に形成されている。これにより、閃光を正面方向だけでなく起立辺54から周面方向にも照射できるため、複数並設された一重拡散板15や二重拡散板16の間に閃光が照射されず影が生じるといったことを抑制している。
【0029】
また、一重拡散板15は、外形が略四角形の拡散板56の周囲全体に、裏面方向に起立した起立辺57を有する形状に形成されている。この構成により、正面方向だけではなく起立辺57から周面方向にも拡散した閃光を照射できるため、複数並設された一重拡散板15や二重拡散板16の間に閃光が照射されず影が生じるといったことを抑制できる。また、拡散板56の肉厚および素材は、上述した拡散板51,53と同一である。これにより、一重拡散板15により二重拡散板16より小さく拡散した光を照射できる。
【0030】
部分透過体60は、B−B矢視(図4)拡大断面図である図5に示すように、拡散板61および遮蔽板62により構成されている。
遮蔽板62は、まっすぐな平面の肉厚一定の板形状であり、この実施の形態では板金を使用している。また遮蔽板62は、拡散板61が重合される背面側が白色塗装されており、光を背面へ反射する構成になっている。また遮蔽板62の中央には、図3に示すように、上下方向が約200mmと長く、左右幅が約15〜30mm、好ましくは約20mmと短い縦長のスリット穴63が設けられている。
【0031】
拡散板61は、図5に示すように、まっすぐな平面の肉厚一定の長方形に形成された乳白色のアクリル板で構成されており、複数枚(図示する例では4枚)重合配置して固定している。この拡散板61の肉厚および素材は、拡散板51、53,56と同一であり、大きさは、スリット穴63の大きさより大きく構成されており、スリット穴63を背面側から完全に覆うように構成されている。
【0032】
直接光ストロボ34は、ストロボ発光するストロボ球34aが正面側(撮影空間側)に設けられている。また直接光ストロボ34は、ストロボ球34aの左右位置に、正面へ向けて広がるリフレクタ34bが設けられている。このリフレクタ34bは、正面へ向けてハの字型に広がる縦長の板金であり、ストロボ球34aの閃光を正面方向へ集中させるように、側面や背面へ向けて照射される閃光を正面へ向けて反射する。
【0033】
このリフレクタ34bによってストロボ球34aから正面側へ集中照射される閃光は、その一部が拡散板61で拡散されてスリット穴63を透過し、二重拡散板16によって再度拡散されて撮影空間9(図1参照)の利用者を照射する。正面側へ集中照射される閃光の他の部分は、遮蔽板62の白色塗装された背面で背面側へ反射される。この反射光は、図3に示した仕切板40,44、天井板41、および背面板43でさらに反射されることで、二次反射光や三次反射光といった複数回反射光となり、部分透過体60の周囲の空間を通って一重拡散板15や二重拡散板16に到達し、一重拡散板15や二重拡散板16でさらに拡散されて撮影空間9内の利用者を照射する。
【0034】
図3に示す左上方照明ボックス11Aおよび右上方照明ボックス11Cは、互いに左右対称であり、蛍光灯31が中央少し上方に配設されており、該蛍光灯31より内側に、反射光により被写体を照明する反射光ストロボ33が配設されている。
【0035】
ここで、反射光ストロボ33は、前記直接光ストロボ34と同様に、図6の背面上方から見た斜視図に示すようにストロボ球33aとリフレクタ33bが設けられており、ストロボ球33aの閃光を背面方向へ集中させるように構成している。そして、反射光ストロボ33の背面側となるストロボ球33a側は、上面のみを開放して、左側面(図示手前側)が遮蔽板71で、右側面(図示奥側)が遮蔽板73で、底面(図示下側)が遮蔽板72で、背面が(図示左側)拡散板74でボックス状に囲繞している。ここで拡散板74は、拡散板61を構成するアクリル板と同一の肉厚で同一素材のアクリル板を拡散板61の重合枚数より少ない複数枚(図示する例では2枚)重合させて構成している。
【0036】
この構成により、ストロボ球33aの閃光は、拡散板74で拡散した光と、開放面である上面からの光だけを利用する。特に利用者の顔に最も近い面である底面を遮蔽板72で遮蔽することで、利用者に照射する閃光が強くなりすぎないように調整している。
【0037】
図2に示すように、上方照明ボックス11の正面には、計10個の拡散板15,16が上下2段に配設されている。このうち、下段中央側の3個の拡散板は、二重拡散板16であり、普通人の顔位置と同程度の高さ部分に位置する。
【0038】
また、上方照明ボックス11は、上記二重拡散板16の左右両側部、および二重拡散板16の上方部に、7枚の一重拡散板15が配設されている。これにより、二重拡散板16の上方と左右両側方との3方を一重拡散板15で囲繞している。
【0039】
中央照明ボックス12は、図3に示すように、正面以外の周囲が、側面板42,50、仕切板44,46、および背面板43で囲繞されている。これらの側面板42,50、仕切板44,46、および背面板43は、いずれも内側の表面が白色塗装されており、光を反射するように構成されている。したがって、中央照明ボックス12の内部空間は光反射空間28として機能する。
【0040】
中央照明ボックス12の内部には、中央から両側部までの中間点に蛍光灯32,32が左右対称に設けられている。また、中央照明ボックス12の正面には、中央のデジタルカメラ18を挟んで左右に2枚ずつ計4枚の一重拡散板15が配設されている。これにより、蛍光灯32,32による連続光を一重拡散板15で拡散した拡散連続光によって撮影空間9内を照明できる。
【0041】
下方照明ボックス13は、正面以外の周囲が仕切板46、側面板42,50、底部仕切板49、および背面板43により囲繞されている。これらの側面板42,50、底部仕切板49、および背面板43は、いずれも内側の表面が白色塗装されており、光を反射するように構成されている。したがって、下方照明ボックス13の内部空間は光反射空間29として機能する。
【0042】
下方照明ボックス13内の左右側方で中央より下方位置には、反射光で被写体を照射する反射光ストロボ37が1つずつ左右に配設されている。また、各反射光ストロボ37に隣接して蛍光灯38,38が設けられている。
【0043】
ここで、反射光ストロボ37は、前記直接光ストロボ34と同様に、図7の背面下方から見た斜視図に示すようにストロボ球37aとリフレクタ37bが設けられており、ストロボ球37aの閃光を背面方向(図示左方向)へ集中させるように構成されている。そして、反射光ストロボ37の背面側となるストロボ球37a側は、底面(図示下側)のみを開放して、左側面(図示手前側)が遮蔽板81で、右側面(図示奥側)が遮蔽板83で、上面(図示上側)が遮蔽板82で、背面(図示右側)が拡散板84でボックス状に囲繞されている。これにより、ストロボ球37aの閃光は、拡散板84で拡散した光と、開放面である底面からの光だけを利用する。特に利用者の顔に最も近い面である上面を遮蔽板82で遮蔽することで、利用者に照射する閃光が強くなりすぎないように調整している。
【0044】
下方照明ボックス13の正面には、図2に示すように、計8枚の拡散板15,16が上下2段に配設されている。このうち、上段側の中央3つの二重拡散板16は、上述したように2重構造に形成されている。また、下方照明ボックス13は、上記二重拡散板16の左側部、および二重拡散板16の下方部に、5枚の一重拡散板15が配設されている。
【0045】
図8は、写真シール作成装置1の構成を示すブロック図であり、図9は、写真シール作成装置1の撮影部の構成を示すブロック図である。
【0046】
写真シール作成装置1は、バス121に接続して、制御部131、制御情報記憶部132、画像データ保持部133、プレイ情報記憶部134、利用者情報記憶部135、撮影部用硬貨部141、撮影部142、背景部143、編集部144、印刷部146、通信部147、およびドライブ148が設けられている。
【0047】
制御部131は、ゲーム管理部151、硬貨処理部152、撮影処理部153、移動案内処理部154、編集処理部155、印刷処理部156、事後接客処理部157、および計時部158により構成されている。
ゲーム管理部151は、ゲームに関する管理を行う部分であり、照明、撮影、編集に関する制御を行う。
硬貨処理部152は、硬貨投入口に投入された硬貨を処理する部分であり、投入金額の把握を行う。
撮影処理部153は、撮影を行う部分であり、デジタルカメラ18による撮影を制御する。
移動案内処理部154は、利用者が移動すべき編集箇所を液晶パネル21への表示や音声により案内する処理を行う。
編集処理部155は、液晶パネルへの表示と操作ペンでのタッチ入力による画像編集を許容する処理を行う。
印刷処理部156は、シール紙への画像の印刷を行って完成した写真シールシートを写真シール排出口から排出する処理を行う。
事後接客処理部157は、ミニゲームや画像情報の送信といった事後接客を実行する。
計時部158は、撮影や編集において利用者に入力させる場面で入力許容する制限時間の経過を計時する。
【0048】
制御情報記憶部132は、写真シール作成装置1の各種制御に関する制御情報を記憶している。
画像データ保持部133は、撮影画像や編集画像といった画像のデータを保持している。
プレイ情報記憶部134は、プレイ中の情報、たとえばコースや写り、出力枚数などの利用者に選択させる情報を記憶する。
利用者情報記憶部135は、利用者に関する情報を記憶する。
【0049】
撮影部用硬貨部141は、硬貨投入口22から投入された硬貨を処理する部分であり、投入金額の把握を行う。
撮影部142は、各ストロボ33,34,35,36,37による照明とデジタルカメラ18による撮影を実行する。
背景部143は、例えば昇降機能付きのロールカーテンで構成される背景部材8が複数設けられている場合に、背景として使用するロールカーテンを下ろし、それ以外のロールカーテンを巻き取るといった制御を行う。
【0050】
編集部144は、液晶ディスプレイ等の表示装置に撮影画像や編集用ツール画像等を表示し、この表示装置に重ねて設けられたタッチパネルで利用者にタッチ入力された入力情報を取得し、撮影画像に対する利用者の編集を許容する。
印刷部146は、適宜のカラープリンタで構成され、編集画像を適宜のレイアウトに配置した印刷画像をシール紙に印刷して写真シールシートを作成する。
【0051】
通信部147は、インターネットなどのネットワーク161を介して携帯電話機などの他の装置に画像情報を送信する。
ドライブ148は、フレキシブルディスクなどのリムーバブルメディア162に対して画像等の情報の読み書きを実行する。
【0052】
前記撮影部142は、図9に示すように、バス121に接続されて音声出力制御部171、照明制御部172、カメラ制御部173、デジタルカメラ18、表示制御部174、およびタッチパネル制御部178が設けられており、音声出力部37、ストロボ33,34,35,36,37、ディスプレイ19、液晶パネル21、VRAM175、およびタッチパネル177が設けられている。
【0053】
音声出力制御部171は、音声出力部37からの音声出力を制御する。
照明制御部172は、ストロボ33,34,35,36,37による閃光照射のタイミングと照射強度を制御する。この閃光を発する際に照明制御部172は、利用者に選択されたコースや写り設定により、複数段階(例えば15段階)に照射強度を設定できる各ストロボ33,34,35,36,37についてそれぞれ照射強度を異ならせ、様々な照明効果を演出する。例えば陽が右から射すコンテンツ(コースおよび写り設定)を利用者(顧客)が選択すると、右側に存在するストロボ33,37(図3参照)の照射強度が強くなるように設定信号を送信して調整する。
【0054】
カメラ制御部173は、デジタルカメラ18の動作を制御する。
表示制御部174は、ディスプレイ19および液晶パネル21の表示を制御する。
【0055】
VRAM175は、表示制御部174から受け取った画像情報を記憶し、必要に応じて記憶している画像情報を表示制御部174に送信する。
表示制御部174は、撮影画像や編集画像などの画像に基づく表示を制御する。
タッチパネル177は、利用者にタッチされた入力情報をタッチパネル制御部178に送信する。
タッチパネル制御部178は、前記表示制御部174を制御する。
【0056】
以上の構成により、各ストロボ33,34,35,36,37の照明強度を多段階に設定して様々な照明効果を得ることができ、この照明効果を得た撮影画像を取得することができる。また、撮影画像に対しては編集を行うことができ、この編集画像をレイアウトに配置してシール紙に印刷し、写真シールシートを提供することができる。
【0057】
図10は、写真シール作成装置1の制御部131が実行する全体動作のフローチャートを示す。
制御部131は、撮影設定処理で撮影の設定を行い(ステップS1)、左上方照明ボックス11A、中央上方照明ボックス11B、右上方照明ボックス11C、中央照明ボックス12、および下方照明ボックス13の各ストロボ33,34,35,36,37による照射を設定された撮影モードに応じて実行し、この照射と共にデジタルカメラ18で撮影する撮影処理を実行する(ステップS2)。
【0058】
そして、制御部131は、移動案内処理によって2つの編集空間のいずれか一方へ利用者を誘導し(ステップS3)、前記撮影処理で取得した撮影画像に編集許容する編集処理を実行し(ステップS4)、編集画像を複数枚配置した印刷用画像をシール紙に印刷する印刷処理および事後接客処理を実行し(ステップS5)、出来上がった写真シールシートを排出し(ステップS6)、処理を終了する。
【0059】
以上の動作により、利用者は、照明付きの撮影をして撮影画像を取得し、この撮影画像に編集して編集画像を作成し、この編集画像をシール紙に印刷させて、写真シールシートを取得することができる。
以上詳述したように、この実施の形態の写真シール作成装置1は、上方照明ボックス11、中央照明ボックス12、および下方照明ボックス13の構成により、被写体を美しく撮影でき、特にデジタルカメラ18に近づいた利用者の顔についても良好な照明で綺麗に撮影できる。
【0060】
詳述すると、図4のA−A矢視(図2)拡大断面図に示すように、直接光ストロボ34から矢印に示すように照射された閃光は、一部を部分透過体60の拡散板61とスリット穴63によって縦長に部分的に強めの光で照射し、残りの部分を複数回反射させてやわらかい光で照射する。そして、これらの強めの光とやわらかい光を拡散板15,16で拡散し、デジタルカメラ18に近い撮影空間9の中央付近でアップ撮影する利用者を綺麗に照明することができる。
【0061】
スリット穴63を透過した光は、拡散板61によって光量の分布が略均一な光となり、デジタルカメラ18に近い撮影空間9の中央付近でアップ撮影する利用者の鼻筋部分を強調して照射できるため、顔に立体感がある美しい撮影画像を得ることができる。仮にスリット穴63を設けずに部分透過体60全体で閃光を反射した場合、デジタルカメラ18に近づいた利用者の顔は、光の当てすぎによってのっぺりと写ることは防止できるものの暗く写ってしまう。これに対してスリット穴63を設けたことで、該スリット穴63を透過した光によって鼻筋をくっきり照射して利用者の顔に光を行き届かせることができる。また鼻筋をくっきりと写すことで顔全体が細く見える効果も得られる。
【0062】
また、中央上方照明ボックス11Bで照射する光のうち、スリット穴63を透過した光以外の光は、中央上方照明ボックス11B内で複数回反射した複数回反射光であるから、ストロボ球34aから利用者の顔に届くまでの空間通過距離が長くなり、利用者をやわらかく照射することができる。従って、デジタルカメラ18に近づいた利用者の顔を、適度に明るく照明することができる。なお、空間通過距離とは、ストロボ球34aの照射する閃光が、出発点であるストロボ球34aから到着点である利用者の顔まで、中央上方照明ボックス11B内で反射しつつ進んだ距離を指す。
【0063】
また、左上方照明ボックス11A、中央上方照明ボックス11B、および右上方照明ボックス11Cは、仕切板40によって幅方向に分離して構成しため、各上方照明ボックス11A〜11Cの点灯/非点灯や照明強度を異ならせることで光の当たり方を変えて行う演出を効果的に行うことができる。
【0064】
また、直接光ストロボ34からの閃光を一重拡散板15で拡散した拡散光は、二重拡散板16による拡散よりも拡散度合いが少ないため、デジタルカメラ18から遠い撮影空間9の後方で全身撮影する利用者を充分に照明することができる。
【0065】
また、反射光ストロボ33,37から照射した閃光は、天井板41、背面板43、底部仕切板49等で反射し、一重拡散板15や二重拡散板16で拡散されて被写体を照明する。この場合も、二重拡散板16で拡散された拡散光は一重拡散板15に比べて広く拡散される。
【0066】
このように、この実施形態の写真シール作成装置1により、装置の占有面積をなるべく小さくすることが望まれ、かつ簡単な操作で撮影できることが望まれる写真シール作成装置において、レフ板の設置場所、大きさ、枚数を広い空間で自由に設置し適宜調整しつつ撮影できる写真撮影専用スタジオに劣らない美しい撮影画像を得ることができる。
【0067】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の写真撮影編集装置は、実施形態の写真シール作成装置1に対応し、
以下同様に、
照明手段は、中央上方照明ボックス11Bに対応し、
第1拡散体は、一重拡散板15および二重拡散板16に対応し、
撮影手段は、デジタルカメラ18に対応し、
ストロボ発光体は、ストロボ球34aに対応し、
第2拡散体は、拡散板61に対応し、
透過防止部は、遮蔽板62に対応し、
透過許容部は、スリット穴63に対応し、
編集手段は、編集部144に対応し、
出力手段は、印刷部146に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】写真シール作成装置の外観斜視図。
【図2】撮影筐体の正面図。
【図3】撮影筐体の縦断正面図。
【図4】A−A矢視拡大断面図。
【図5】B−B矢視拡大断面図。
【図6】上方照明ボックスの反射光ストロボを背面上方から見た斜視図。
【図7】下方照明ボックスの反射光ストロボを背面下方から見た斜視図。
【図8】写真シール作成装置の構成を示すブロック図。
【図9】写真シール作成装置の撮影部の構成を示すブロック図。
【図10】写真シール作成装置の制御部が実行する全体動作のフローチャート。
【符号の説明】
【0069】
1…写真シール作成装置
9…撮影空間
11B…中央上方照明ボックス
15…一重拡散板
16…二重拡散板
18…デジタルカメラ
34a…ストロボ球
60…部分透過体
61…拡散板
62…遮蔽板
63…スリット穴
144…編集部
146…印刷部
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば被写体を撮影して撮影画像を取得し、この撮影画像に編集許容して編集画像を取得し、この編集画像を出力するような写真撮影編集方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、撮影空間内にいる被写体となる利用者を、照明装置で照明しつつ撮影手段としてのデジタルカメラで撮影し、取得した撮影画像にタッチパネルで編集許容し、完成した編集画像を写真シール紙に印刷して排出する写真撮影編集装置が提供されている。
【0003】
この写真撮影編集装置には、利用者を照射するための照明装置として、ストロボ発光体が複数台設置されている。このストロボ発光体の閃光は強い光であるため、直接光を利用者に照射すると、光が強すぎて撮影画像の利用者の写りは陰影に乏しくなる。このため、ストロボ発光体の閃光をレフ板や白色の壁などで様々な方向に反射させ、その反射光を利用者に照射するプリントシールベンダーが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
しかし、このようなプリントシールベンダーでは、デジタルカメラに近づいた利用者に対して良好な照明が得られるものではなかった。つまり、デジタルカメラに近づいてアップで撮影する利用者は、デジタルカメラに最も近い正面のストロボ発光体からの閃光を強く受けることになる。そして、このプリントシールベンダーでは、レフ板や白色の壁などにより左右で反射した反射光をデジタルカメラに近づいた利用者に効果的に照射できない。したがって、結局のところ前記プリントシールベンダーは、デジタルカメラに近づいた利用者の写りが陰影に乏しくなるものであった。
【0005】
【特許文献1】特開2003−156793号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、上述の問題に鑑み、撮影手段に近づいた利用者を撮影する場合に良好な照明により美しく撮影できる写真撮影編集方法およびその装置を提供し、利用者の満足度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、撮影空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し、該照明手段により照明された被写体を撮影手段で撮影して撮影画像を作成し、該撮影画像を編集手段で編集許容して編集画像を作成許容し、前記撮影画像または/および前記編集画像を出力手段で出力する写真撮影編集方法またはその装置であって、前記照明手段は、閃光を発するストロボ発光体と、該ストロボ発光体より前記撮影空間側に設けられて前記閃光を拡散する第1拡散体と、前記ストロボ発光体と前記第1拡散体との間に配置された部分透過体で構成され、該部分透過体により、前記ストロボ発光体から照射された閃光の一部については透過許容して前記第1拡散体へ到達させ、残りの部分については透過させない写真撮影編集方法またはその装置であることを特徴とする。
【0008】
前記撮影空間は、撮影用に利用者に提供する空間を指し、前記撮影手段で撮影可能な範囲の空間、又は、背景部材や出入り口部材等の周景部材で囲繞(若しくは略囲繞)した空間で構成することができる。
前記撮影手段は、デジタルカメラ又はデジタルビデオカメラで構成することができる。
前記編集手段は、利用者にタッチペン又は指でタッチされた座標を取得するタッチパネルやマウス等のポインティングデバイス(座標入力手段)で構成することができる。
【0009】
前記出力手段は、インクジェットプリンタ、昇華型熱転写プリンタや溶融型熱転写プリンタ等の熱転写プリンタ、又はレーザプリンタ等、モノトーン、セピア(sepia)トーン又はカラー等で画像を印刷する印刷手段、画像データを送信する通信手段、又は画像データを記憶媒体に書き込む記憶媒体リーダ/ライタで構成することができる。
【0010】
前記第1拡散体は、白色半透明の樹脂部材、または白色半透明の擦りガラス部材など、光を拡散する部材で構成することができる。
前記部分透過体は、透過許容部と透過防止部とを有する部材で構成することができる。ここで、透過許容部は、穴や溝で細長く形成したスリット、円形穴や四角形穴等を一直線に連続的に複数並べた穴群、あるいは適宜の穴や溝など、光を透過する部分で構成することができる。また透過防止部は、光を反射する反射部材や、光を遮断する遮断部材など、光の透過を防止する部材で構成することができる。
【0011】
この発明の態様として、前記部分透過体は、前記閃光の透過を防止する透過防止部と、該透過防止部の略中央で前記閃光の透過を許容する縦長形状の透過許容部で形成することができる。
【0012】
前記縦長形状は、穴や溝で細長く形成したスリット、または、円形穴や四角形穴等を一直線に連続的に複数並べた穴群など、透過許容部を透過した光が略縦長になる適宜の形状とすることができる。
【0013】
またこの発明の態様として、前記反射板の前記ストロボ発光体側に、前記透過許容部より広い面積を有して光を拡散する第2拡散体を配置することができる。
前記第2拡散体は、白色半透明の樹脂部材、または白色半透明の擦りガラス部材など、光を拡散する部材で構成することができる。
【0014】
またこの発明の態様として、前記部分透過体を、前記第1拡散体の正面サイズより小さいサイズで、かつ前記ストロボ発光体からの直接光が部分透過体の周囲から前記第1拡散体に到達することを防止するサイズに形成することができる。
【発明の効果】
【0015】
この発明により、撮影手段に近づいた利用者を撮影する場合に、透過許容した部分的な閃光により利用者の鼻筋をくっきり照らすことができる。また残りの部分の閃光を利用者に直接照射しないことにより、撮影手段に近づいた利用者の顔全体がのっぺり照らされることを防止できる。このようにして、良好な照明により美しく撮影でき、利用者の満足度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、写真シール作成装置1の外観斜視図を示す。
【0017】
写真シール作成装置1は、枠体6で六面体状に囲繞された撮影空間9の奥側に撮影筐体3が設けられ、撮影空間9の手前側に白色や緑色や青色などのクロマキー合成に適した色のプラスチックパネルまたはカーテン等で構成される背景部材8が設けられている。
【0018】
また、撮影空間9の天井部分には、天井中央照明ボックス4、天井後方照明ボックス5、および鉄板に複数の通気穴を穿設した通気板(所謂パンチングメタル)7が奥から手前へこの順で配設されている。この通気板7は、撮影空間9内にこもった熱気を外部に放出できるため、撮影空間9内に熱がこもって利用者に暑く感じさせることを防止している。
【0019】
また撮影空間9の左右両側には、上下に長い手摺10が枠体6に沿って撮影空間9側に突出して配設されている。この手摺10は、平均身長の女子高生の膝丈程度の位置から肩程度の位置まで上下に渡って設けられている。このため、利用者は手摺10を掴んで様々なポーズで撮影できる。
【0020】
また、枠体6の外側で撮影筐体3の向こう側には、編集筐体2が設けられている。ここで、撮影筐体とは、分離可能に構成される2つの筐体のうち撮影側に設置される一方の筐体を指し、編集筐体とは、分離可能に構成される2つの筐体のうち編集側に設置される他方の筐体を指す。従って、撮影筐体は、デジタルカメラなどの撮影手段を有する筐体に限らず、撮影手段を有しない筐体であることも含まれる。
【0021】
図2は撮影筐体3の正面図を示し、図3は撮影筐体3の縦断正面図を示し、図4は図2におけるA−A矢視拡大断面図を示し、図5は図4におけるB−B矢視拡大断面図を示す。
【0022】
撮影筐体3の正面には、図2に示すように上方半分以上の領域に照明部14が設けられている。照明部14の中央にはデジタルカメラ18とディスプレイ19が設けられており、照明部14の下方には、右側に上から順に液晶パネル(表示手段)21、硬貨投入口22、硬貨排出口23、および荷物置き棚24がこの順で設けられている。
【0023】
照明部14は、図3に示すように仕切板44,46により、上段部分が上方照明ボックス11、中段部分が中央照明ボックス12、下段部分が下方照明ボックス13に区分けされて構成されている。
【0024】
上方照明ボックス11は、さらに左上方照明ボックス11A、中央上方照明ボックス11B、および右上方照明ボックス11Cとして、2つの仕切板40により筐体幅方向に3つに分割されている。これらの上方照明ボックス11A〜11Cは、いずれも正面以外の周囲が天井板41、側面板42,50、仕切板40,44、および背面板43により囲繞されている。これらの天井板41、側面板42,50、仕切板40,44、および背面板43は、いずれも内側の表面が白色塗装されており、光を反射するように構成されている。したがって、上方照明ボックス11A〜11Cの内部空間は、それぞれ光反射空間27A,27B,27Cとして機能する。
【0025】
中央上方照明ボックス11Bの中央には、図4の側面拡大断面図に示すように、拡散板15,16に向けて直接光を照射する直接光ストロボ34が、閃光の照射方向を撮影空間側斜め下方へ向けて設けられている。
【0026】
この直接光ストロボ34は、図3に示すように撮影筐体3の幅方向中央に設けられたデジタルカメラ18(図2参照)の上部に設けられており、該直接光ストロボ34の正面となる手前側(撮影空間側)には、縦長のスリット穴63を有する部分透過体60が設けられている。該部分透過体60のさらに手前側には、図4に示すように一重拡散板15および二重拡散板16が設けられている。部分透過体60と拡散板15,16は、互いに平行で、斜め約45度に傾斜配置されており、その表面が、直接光ストロボ34の閃光の照射中心方向Lと直行する構成になっている。
【0027】
ここで、二重拡散板16は、乳白色(白色半透明)で肉厚一定のアクリル板で構成された拡散板51と拡散板53が空間52を隔てて並設された2重構造に形成されている。これにより、図中に矢印で示すように、閃光を2段階に拡散することができ、被写体である利用者を照明する際に顔等の陰影が強くなりすぎないように閃光を充分に拡散する。
【0028】
また、拡散板53は、外形が略四角形(図2参照)であり、裏面方向に起立した起立辺54が周囲全体に設けられた凸型の形状に形成されている。これにより、閃光を正面方向だけでなく起立辺54から周面方向にも照射できるため、複数並設された一重拡散板15や二重拡散板16の間に閃光が照射されず影が生じるといったことを抑制している。
【0029】
また、一重拡散板15は、外形が略四角形の拡散板56の周囲全体に、裏面方向に起立した起立辺57を有する形状に形成されている。この構成により、正面方向だけではなく起立辺57から周面方向にも拡散した閃光を照射できるため、複数並設された一重拡散板15や二重拡散板16の間に閃光が照射されず影が生じるといったことを抑制できる。また、拡散板56の肉厚および素材は、上述した拡散板51,53と同一である。これにより、一重拡散板15により二重拡散板16より小さく拡散した光を照射できる。
【0030】
部分透過体60は、B−B矢視(図4)拡大断面図である図5に示すように、拡散板61および遮蔽板62により構成されている。
遮蔽板62は、まっすぐな平面の肉厚一定の板形状であり、この実施の形態では板金を使用している。また遮蔽板62は、拡散板61が重合される背面側が白色塗装されており、光を背面へ反射する構成になっている。また遮蔽板62の中央には、図3に示すように、上下方向が約200mmと長く、左右幅が約15〜30mm、好ましくは約20mmと短い縦長のスリット穴63が設けられている。
【0031】
拡散板61は、図5に示すように、まっすぐな平面の肉厚一定の長方形に形成された乳白色のアクリル板で構成されており、複数枚(図示する例では4枚)重合配置して固定している。この拡散板61の肉厚および素材は、拡散板51、53,56と同一であり、大きさは、スリット穴63の大きさより大きく構成されており、スリット穴63を背面側から完全に覆うように構成されている。
【0032】
直接光ストロボ34は、ストロボ発光するストロボ球34aが正面側(撮影空間側)に設けられている。また直接光ストロボ34は、ストロボ球34aの左右位置に、正面へ向けて広がるリフレクタ34bが設けられている。このリフレクタ34bは、正面へ向けてハの字型に広がる縦長の板金であり、ストロボ球34aの閃光を正面方向へ集中させるように、側面や背面へ向けて照射される閃光を正面へ向けて反射する。
【0033】
このリフレクタ34bによってストロボ球34aから正面側へ集中照射される閃光は、その一部が拡散板61で拡散されてスリット穴63を透過し、二重拡散板16によって再度拡散されて撮影空間9(図1参照)の利用者を照射する。正面側へ集中照射される閃光の他の部分は、遮蔽板62の白色塗装された背面で背面側へ反射される。この反射光は、図3に示した仕切板40,44、天井板41、および背面板43でさらに反射されることで、二次反射光や三次反射光といった複数回反射光となり、部分透過体60の周囲の空間を通って一重拡散板15や二重拡散板16に到達し、一重拡散板15や二重拡散板16でさらに拡散されて撮影空間9内の利用者を照射する。
【0034】
図3に示す左上方照明ボックス11Aおよび右上方照明ボックス11Cは、互いに左右対称であり、蛍光灯31が中央少し上方に配設されており、該蛍光灯31より内側に、反射光により被写体を照明する反射光ストロボ33が配設されている。
【0035】
ここで、反射光ストロボ33は、前記直接光ストロボ34と同様に、図6の背面上方から見た斜視図に示すようにストロボ球33aとリフレクタ33bが設けられており、ストロボ球33aの閃光を背面方向へ集中させるように構成している。そして、反射光ストロボ33の背面側となるストロボ球33a側は、上面のみを開放して、左側面(図示手前側)が遮蔽板71で、右側面(図示奥側)が遮蔽板73で、底面(図示下側)が遮蔽板72で、背面が(図示左側)拡散板74でボックス状に囲繞している。ここで拡散板74は、拡散板61を構成するアクリル板と同一の肉厚で同一素材のアクリル板を拡散板61の重合枚数より少ない複数枚(図示する例では2枚)重合させて構成している。
【0036】
この構成により、ストロボ球33aの閃光は、拡散板74で拡散した光と、開放面である上面からの光だけを利用する。特に利用者の顔に最も近い面である底面を遮蔽板72で遮蔽することで、利用者に照射する閃光が強くなりすぎないように調整している。
【0037】
図2に示すように、上方照明ボックス11の正面には、計10個の拡散板15,16が上下2段に配設されている。このうち、下段中央側の3個の拡散板は、二重拡散板16であり、普通人の顔位置と同程度の高さ部分に位置する。
【0038】
また、上方照明ボックス11は、上記二重拡散板16の左右両側部、および二重拡散板16の上方部に、7枚の一重拡散板15が配設されている。これにより、二重拡散板16の上方と左右両側方との3方を一重拡散板15で囲繞している。
【0039】
中央照明ボックス12は、図3に示すように、正面以外の周囲が、側面板42,50、仕切板44,46、および背面板43で囲繞されている。これらの側面板42,50、仕切板44,46、および背面板43は、いずれも内側の表面が白色塗装されており、光を反射するように構成されている。したがって、中央照明ボックス12の内部空間は光反射空間28として機能する。
【0040】
中央照明ボックス12の内部には、中央から両側部までの中間点に蛍光灯32,32が左右対称に設けられている。また、中央照明ボックス12の正面には、中央のデジタルカメラ18を挟んで左右に2枚ずつ計4枚の一重拡散板15が配設されている。これにより、蛍光灯32,32による連続光を一重拡散板15で拡散した拡散連続光によって撮影空間9内を照明できる。
【0041】
下方照明ボックス13は、正面以外の周囲が仕切板46、側面板42,50、底部仕切板49、および背面板43により囲繞されている。これらの側面板42,50、底部仕切板49、および背面板43は、いずれも内側の表面が白色塗装されており、光を反射するように構成されている。したがって、下方照明ボックス13の内部空間は光反射空間29として機能する。
【0042】
下方照明ボックス13内の左右側方で中央より下方位置には、反射光で被写体を照射する反射光ストロボ37が1つずつ左右に配設されている。また、各反射光ストロボ37に隣接して蛍光灯38,38が設けられている。
【0043】
ここで、反射光ストロボ37は、前記直接光ストロボ34と同様に、図7の背面下方から見た斜視図に示すようにストロボ球37aとリフレクタ37bが設けられており、ストロボ球37aの閃光を背面方向(図示左方向)へ集中させるように構成されている。そして、反射光ストロボ37の背面側となるストロボ球37a側は、底面(図示下側)のみを開放して、左側面(図示手前側)が遮蔽板81で、右側面(図示奥側)が遮蔽板83で、上面(図示上側)が遮蔽板82で、背面(図示右側)が拡散板84でボックス状に囲繞されている。これにより、ストロボ球37aの閃光は、拡散板84で拡散した光と、開放面である底面からの光だけを利用する。特に利用者の顔に最も近い面である上面を遮蔽板82で遮蔽することで、利用者に照射する閃光が強くなりすぎないように調整している。
【0044】
下方照明ボックス13の正面には、図2に示すように、計8枚の拡散板15,16が上下2段に配設されている。このうち、上段側の中央3つの二重拡散板16は、上述したように2重構造に形成されている。また、下方照明ボックス13は、上記二重拡散板16の左側部、および二重拡散板16の下方部に、5枚の一重拡散板15が配設されている。
【0045】
図8は、写真シール作成装置1の構成を示すブロック図であり、図9は、写真シール作成装置1の撮影部の構成を示すブロック図である。
【0046】
写真シール作成装置1は、バス121に接続して、制御部131、制御情報記憶部132、画像データ保持部133、プレイ情報記憶部134、利用者情報記憶部135、撮影部用硬貨部141、撮影部142、背景部143、編集部144、印刷部146、通信部147、およびドライブ148が設けられている。
【0047】
制御部131は、ゲーム管理部151、硬貨処理部152、撮影処理部153、移動案内処理部154、編集処理部155、印刷処理部156、事後接客処理部157、および計時部158により構成されている。
ゲーム管理部151は、ゲームに関する管理を行う部分であり、照明、撮影、編集に関する制御を行う。
硬貨処理部152は、硬貨投入口に投入された硬貨を処理する部分であり、投入金額の把握を行う。
撮影処理部153は、撮影を行う部分であり、デジタルカメラ18による撮影を制御する。
移動案内処理部154は、利用者が移動すべき編集箇所を液晶パネル21への表示や音声により案内する処理を行う。
編集処理部155は、液晶パネルへの表示と操作ペンでのタッチ入力による画像編集を許容する処理を行う。
印刷処理部156は、シール紙への画像の印刷を行って完成した写真シールシートを写真シール排出口から排出する処理を行う。
事後接客処理部157は、ミニゲームや画像情報の送信といった事後接客を実行する。
計時部158は、撮影や編集において利用者に入力させる場面で入力許容する制限時間の経過を計時する。
【0048】
制御情報記憶部132は、写真シール作成装置1の各種制御に関する制御情報を記憶している。
画像データ保持部133は、撮影画像や編集画像といった画像のデータを保持している。
プレイ情報記憶部134は、プレイ中の情報、たとえばコースや写り、出力枚数などの利用者に選択させる情報を記憶する。
利用者情報記憶部135は、利用者に関する情報を記憶する。
【0049】
撮影部用硬貨部141は、硬貨投入口22から投入された硬貨を処理する部分であり、投入金額の把握を行う。
撮影部142は、各ストロボ33,34,35,36,37による照明とデジタルカメラ18による撮影を実行する。
背景部143は、例えば昇降機能付きのロールカーテンで構成される背景部材8が複数設けられている場合に、背景として使用するロールカーテンを下ろし、それ以外のロールカーテンを巻き取るといった制御を行う。
【0050】
編集部144は、液晶ディスプレイ等の表示装置に撮影画像や編集用ツール画像等を表示し、この表示装置に重ねて設けられたタッチパネルで利用者にタッチ入力された入力情報を取得し、撮影画像に対する利用者の編集を許容する。
印刷部146は、適宜のカラープリンタで構成され、編集画像を適宜のレイアウトに配置した印刷画像をシール紙に印刷して写真シールシートを作成する。
【0051】
通信部147は、インターネットなどのネットワーク161を介して携帯電話機などの他の装置に画像情報を送信する。
ドライブ148は、フレキシブルディスクなどのリムーバブルメディア162に対して画像等の情報の読み書きを実行する。
【0052】
前記撮影部142は、図9に示すように、バス121に接続されて音声出力制御部171、照明制御部172、カメラ制御部173、デジタルカメラ18、表示制御部174、およびタッチパネル制御部178が設けられており、音声出力部37、ストロボ33,34,35,36,37、ディスプレイ19、液晶パネル21、VRAM175、およびタッチパネル177が設けられている。
【0053】
音声出力制御部171は、音声出力部37からの音声出力を制御する。
照明制御部172は、ストロボ33,34,35,36,37による閃光照射のタイミングと照射強度を制御する。この閃光を発する際に照明制御部172は、利用者に選択されたコースや写り設定により、複数段階(例えば15段階)に照射強度を設定できる各ストロボ33,34,35,36,37についてそれぞれ照射強度を異ならせ、様々な照明効果を演出する。例えば陽が右から射すコンテンツ(コースおよび写り設定)を利用者(顧客)が選択すると、右側に存在するストロボ33,37(図3参照)の照射強度が強くなるように設定信号を送信して調整する。
【0054】
カメラ制御部173は、デジタルカメラ18の動作を制御する。
表示制御部174は、ディスプレイ19および液晶パネル21の表示を制御する。
【0055】
VRAM175は、表示制御部174から受け取った画像情報を記憶し、必要に応じて記憶している画像情報を表示制御部174に送信する。
表示制御部174は、撮影画像や編集画像などの画像に基づく表示を制御する。
タッチパネル177は、利用者にタッチされた入力情報をタッチパネル制御部178に送信する。
タッチパネル制御部178は、前記表示制御部174を制御する。
【0056】
以上の構成により、各ストロボ33,34,35,36,37の照明強度を多段階に設定して様々な照明効果を得ることができ、この照明効果を得た撮影画像を取得することができる。また、撮影画像に対しては編集を行うことができ、この編集画像をレイアウトに配置してシール紙に印刷し、写真シールシートを提供することができる。
【0057】
図10は、写真シール作成装置1の制御部131が実行する全体動作のフローチャートを示す。
制御部131は、撮影設定処理で撮影の設定を行い(ステップS1)、左上方照明ボックス11A、中央上方照明ボックス11B、右上方照明ボックス11C、中央照明ボックス12、および下方照明ボックス13の各ストロボ33,34,35,36,37による照射を設定された撮影モードに応じて実行し、この照射と共にデジタルカメラ18で撮影する撮影処理を実行する(ステップS2)。
【0058】
そして、制御部131は、移動案内処理によって2つの編集空間のいずれか一方へ利用者を誘導し(ステップS3)、前記撮影処理で取得した撮影画像に編集許容する編集処理を実行し(ステップS4)、編集画像を複数枚配置した印刷用画像をシール紙に印刷する印刷処理および事後接客処理を実行し(ステップS5)、出来上がった写真シールシートを排出し(ステップS6)、処理を終了する。
【0059】
以上の動作により、利用者は、照明付きの撮影をして撮影画像を取得し、この撮影画像に編集して編集画像を作成し、この編集画像をシール紙に印刷させて、写真シールシートを取得することができる。
以上詳述したように、この実施の形態の写真シール作成装置1は、上方照明ボックス11、中央照明ボックス12、および下方照明ボックス13の構成により、被写体を美しく撮影でき、特にデジタルカメラ18に近づいた利用者の顔についても良好な照明で綺麗に撮影できる。
【0060】
詳述すると、図4のA−A矢視(図2)拡大断面図に示すように、直接光ストロボ34から矢印に示すように照射された閃光は、一部を部分透過体60の拡散板61とスリット穴63によって縦長に部分的に強めの光で照射し、残りの部分を複数回反射させてやわらかい光で照射する。そして、これらの強めの光とやわらかい光を拡散板15,16で拡散し、デジタルカメラ18に近い撮影空間9の中央付近でアップ撮影する利用者を綺麗に照明することができる。
【0061】
スリット穴63を透過した光は、拡散板61によって光量の分布が略均一な光となり、デジタルカメラ18に近い撮影空間9の中央付近でアップ撮影する利用者の鼻筋部分を強調して照射できるため、顔に立体感がある美しい撮影画像を得ることができる。仮にスリット穴63を設けずに部分透過体60全体で閃光を反射した場合、デジタルカメラ18に近づいた利用者の顔は、光の当てすぎによってのっぺりと写ることは防止できるものの暗く写ってしまう。これに対してスリット穴63を設けたことで、該スリット穴63を透過した光によって鼻筋をくっきり照射して利用者の顔に光を行き届かせることができる。また鼻筋をくっきりと写すことで顔全体が細く見える効果も得られる。
【0062】
また、中央上方照明ボックス11Bで照射する光のうち、スリット穴63を透過した光以外の光は、中央上方照明ボックス11B内で複数回反射した複数回反射光であるから、ストロボ球34aから利用者の顔に届くまでの空間通過距離が長くなり、利用者をやわらかく照射することができる。従って、デジタルカメラ18に近づいた利用者の顔を、適度に明るく照明することができる。なお、空間通過距離とは、ストロボ球34aの照射する閃光が、出発点であるストロボ球34aから到着点である利用者の顔まで、中央上方照明ボックス11B内で反射しつつ進んだ距離を指す。
【0063】
また、左上方照明ボックス11A、中央上方照明ボックス11B、および右上方照明ボックス11Cは、仕切板40によって幅方向に分離して構成しため、各上方照明ボックス11A〜11Cの点灯/非点灯や照明強度を異ならせることで光の当たり方を変えて行う演出を効果的に行うことができる。
【0064】
また、直接光ストロボ34からの閃光を一重拡散板15で拡散した拡散光は、二重拡散板16による拡散よりも拡散度合いが少ないため、デジタルカメラ18から遠い撮影空間9の後方で全身撮影する利用者を充分に照明することができる。
【0065】
また、反射光ストロボ33,37から照射した閃光は、天井板41、背面板43、底部仕切板49等で反射し、一重拡散板15や二重拡散板16で拡散されて被写体を照明する。この場合も、二重拡散板16で拡散された拡散光は一重拡散板15に比べて広く拡散される。
【0066】
このように、この実施形態の写真シール作成装置1により、装置の占有面積をなるべく小さくすることが望まれ、かつ簡単な操作で撮影できることが望まれる写真シール作成装置において、レフ板の設置場所、大きさ、枚数を広い空間で自由に設置し適宜調整しつつ撮影できる写真撮影専用スタジオに劣らない美しい撮影画像を得ることができる。
【0067】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の写真撮影編集装置は、実施形態の写真シール作成装置1に対応し、
以下同様に、
照明手段は、中央上方照明ボックス11Bに対応し、
第1拡散体は、一重拡散板15および二重拡散板16に対応し、
撮影手段は、デジタルカメラ18に対応し、
ストロボ発光体は、ストロボ球34aに対応し、
第2拡散体は、拡散板61に対応し、
透過防止部は、遮蔽板62に対応し、
透過許容部は、スリット穴63に対応し、
編集手段は、編集部144に対応し、
出力手段は、印刷部146に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】写真シール作成装置の外観斜視図。
【図2】撮影筐体の正面図。
【図3】撮影筐体の縦断正面図。
【図4】A−A矢視拡大断面図。
【図5】B−B矢視拡大断面図。
【図6】上方照明ボックスの反射光ストロボを背面上方から見た斜視図。
【図7】下方照明ボックスの反射光ストロボを背面下方から見た斜視図。
【図8】写真シール作成装置の構成を示すブロック図。
【図9】写真シール作成装置の撮影部の構成を示すブロック図。
【図10】写真シール作成装置の制御部が実行する全体動作のフローチャート。
【符号の説明】
【0069】
1…写真シール作成装置
9…撮影空間
11B…中央上方照明ボックス
15…一重拡散板
16…二重拡散板
18…デジタルカメラ
34a…ストロボ球
60…部分透過体
61…拡散板
62…遮蔽板
63…スリット穴
144…編集部
146…印刷部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し、
該照明手段により照明された被写体を撮影手段で撮影して撮影画像を作成し、
該撮影画像を編集手段で編集許容して編集画像を作成許容し、
前記撮影画像または/および前記編集画像を出力手段で出力する写真撮影編集方法であって、
前記照明手段は、
閃光を発するストロボ発光体と、
該ストロボ発光体より前記撮影空間側に設けられて前記閃光を拡散する第1拡散体と、
前記ストロボ発光体と前記第1拡散体との間に配置された部分透過体で構成され、
該部分透過体により、前記ストロボ発光体から照射された閃光の一部については透過許容して前記第1拡散体へ到達させ、残りの部分については透過させない
写真撮影編集方法。
【請求項2】
前記部分透過体は、透過防止部と、該透過防止部の中央に配された縦長形状の透過許容部とで形成され、
前記ストロボ発光体の閃光を、前記透過防止部で透過防止し、前記透過許容部で透過許容する
請求項1記載の写真撮影編集方法。
【請求項3】
前記反射板の前記ストロボ発光体側に、前記透過許容部より広い面積を有して光を拡散する第2拡散体が配置され、
前記ストロボ発光体の閃光を、前記透過許容部で透過許容する前に前記第2拡散体で拡散する
請求項2記載の写真撮影編集方法。
【請求項4】
前記部分透過体は、前記第1拡散体の正面サイズより小さいサイズで、かつ前記ストロボ発光体からの直接光が部分透過体の周囲から前記第1拡散体に到達することを防止するサイズに形成され、
該部分透過体で透過許容する閃光以外の閃光が前記ストロボ発光体から一直線に前記第1拡散体に到達することを防止する
請求項1、2、または3記載の写真撮影編集方法。
【請求項5】
撮影空間内の一以上の被写体を照明する照明手段と、
該照明手段により照明された被写体を撮影して撮影画像を作成する撮影手段と、
該撮影画像を編集して編集画像を作成する編集手段と、
前記撮影画像または/および前記編集画像を出力する出力手段とを備えた写真撮影編集装置であって、
前記照明手段を、
閃光を発するストロボ発光体と、
該ストロボ発光体より前記撮影空間側に設けられて前記閃光を拡散する第1拡散体と、
前記ストロボ発光体と前記第1拡散体との間に配置され、前記ストロボ発光体から照射された閃光の一部については透過許容して前記第1拡散体へ到達させ、残りの部分については透過させない部分透過体とで構成した
写真撮影編集装置。
【請求項6】
前記部分透過体は、前記閃光の透過を防止する透過防止部と、該透過防止部の略中央で前記閃光の透過を許容する縦長形状の透過許容部で形成した
請求項5記載の写真撮影編集装置。
【請求項7】
前記反射板の前記ストロボ発光体側に、前記透過許容部より広い面積を有して光を拡散する第2拡散体を配置した
請求項6記載の写真撮影編集装置。
【請求項8】
前記部分透過体を、前記第1拡散体の正面サイズより小さいサイズで、かつ前記ストロボ発光体からの直接光が部分透過体の周囲から前記第1拡散体に到達することを防止するサイズに形成した
請求項5、6、または7記載の写真撮影編集装置。
【請求項1】
撮影空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し、
該照明手段により照明された被写体を撮影手段で撮影して撮影画像を作成し、
該撮影画像を編集手段で編集許容して編集画像を作成許容し、
前記撮影画像または/および前記編集画像を出力手段で出力する写真撮影編集方法であって、
前記照明手段は、
閃光を発するストロボ発光体と、
該ストロボ発光体より前記撮影空間側に設けられて前記閃光を拡散する第1拡散体と、
前記ストロボ発光体と前記第1拡散体との間に配置された部分透過体で構成され、
該部分透過体により、前記ストロボ発光体から照射された閃光の一部については透過許容して前記第1拡散体へ到達させ、残りの部分については透過させない
写真撮影編集方法。
【請求項2】
前記部分透過体は、透過防止部と、該透過防止部の中央に配された縦長形状の透過許容部とで形成され、
前記ストロボ発光体の閃光を、前記透過防止部で透過防止し、前記透過許容部で透過許容する
請求項1記載の写真撮影編集方法。
【請求項3】
前記反射板の前記ストロボ発光体側に、前記透過許容部より広い面積を有して光を拡散する第2拡散体が配置され、
前記ストロボ発光体の閃光を、前記透過許容部で透過許容する前に前記第2拡散体で拡散する
請求項2記載の写真撮影編集方法。
【請求項4】
前記部分透過体は、前記第1拡散体の正面サイズより小さいサイズで、かつ前記ストロボ発光体からの直接光が部分透過体の周囲から前記第1拡散体に到達することを防止するサイズに形成され、
該部分透過体で透過許容する閃光以外の閃光が前記ストロボ発光体から一直線に前記第1拡散体に到達することを防止する
請求項1、2、または3記載の写真撮影編集方法。
【請求項5】
撮影空間内の一以上の被写体を照明する照明手段と、
該照明手段により照明された被写体を撮影して撮影画像を作成する撮影手段と、
該撮影画像を編集して編集画像を作成する編集手段と、
前記撮影画像または/および前記編集画像を出力する出力手段とを備えた写真撮影編集装置であって、
前記照明手段を、
閃光を発するストロボ発光体と、
該ストロボ発光体より前記撮影空間側に設けられて前記閃光を拡散する第1拡散体と、
前記ストロボ発光体と前記第1拡散体との間に配置され、前記ストロボ発光体から照射された閃光の一部については透過許容して前記第1拡散体へ到達させ、残りの部分については透過させない部分透過体とで構成した
写真撮影編集装置。
【請求項6】
前記部分透過体は、前記閃光の透過を防止する透過防止部と、該透過防止部の略中央で前記閃光の透過を許容する縦長形状の透過許容部で形成した
請求項5記載の写真撮影編集装置。
【請求項7】
前記反射板の前記ストロボ発光体側に、前記透過許容部より広い面積を有して光を拡散する第2拡散体を配置した
請求項6記載の写真撮影編集装置。
【請求項8】
前記部分透過体を、前記第1拡散体の正面サイズより小さいサイズで、かつ前記ストロボ発光体からの直接光が部分透過体の周囲から前記第1拡散体に到達することを防止するサイズに形成した
請求項5、6、または7記載の写真撮影編集装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2007−212726(P2007−212726A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−32108(P2006−32108)
【出願日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】
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