説明

冷水機

【課題】簡単な構造でありながら、水の空気汚染を抑制し、水を十分に冷却することができると共に、注出時にも温度を十分に維持できる冷水機を提供すること。
【解決手段】本発明は、ペットボトル1が収容された冷却室2を有する本体部10と、ペットボトル1の口部1bに取り付けられたアダプタ5と、該アダプタ5を介してペットボトル1の中の水Wを注出させる冷水コック部23と、ペットボトル1を冷却する冷却手段30と、を備え、冷却手段30が冷却室2の底部2aを冷却する冷水機100である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷水機に関し、更に詳しくは、簡単な構造でありながら、水の空気汚染を抑制し、水を十分に冷却することができると共に、注出時にも温度を十分に維持できる冷水機に関する。
【背景技術】
【0002】
タンクと、このタンクから注水パイプを介して接続されたレバー操作による注水バルブと、タンクに設けた温度検知手段と、ヒーター及び冷却器とを備えた冷温水機が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
また、冷温水を吐出する給水部を外側に有する外箱と、この外箱内に配設された貯水タンクと、ヒーター及び冷却器と、循環ポンプとを有し、貯水タンク内の冷温水を循環させるための循環通路と、循環通路内を循環する冷温水の水質を向上させるための循環通路浄水器と、を備えた冷温水機が知られている(例えば、特許文献4参照)。
これらの冷温水機はいずれも、タンクの底面にヒーターを取り付け、タンクの周囲に冷却器を取付けた構造となっている。
【0003】
また、ボトルから供給される水を冷却又は加熱することにより、冷水又は温水を供給する冷温水供給装置であって、冷水タンクと、温水タンクとに連結させ、ボトルの水又は/及び冷水タンクの冷水を温水タンクに供給する供給管と、冷水タンクの水位に応じて水出口部を開閉させるとともに、ボトルに対する冷水又は温水の対流を抑制する対流抑制手段と、を備える冷温水供給装置が知られている(例えば、特許文献5参照)。かかる冷温水供給装置は、温水ヒーターと複雑な形状の冷却装置とを内蔵している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−310971号公報
【特許文献2】特開平8−219547号公報
【特許文献3】特開平9−299240号公報
【特許文献4】特開平9−4958号公報
【特許文献5】特開2009−196650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1〜4に記載の冷温水機は、タンクの周囲に冷却器を取付けた構造となっており、上記特許文献5記載の冷温水供給装置も同様に、冷水タンクの周囲に蒸発器(冷却器)を取付けた構造となっている。このため、直接注出される底部の中央付近の水は効率良く冷却されない。
また、上記特許文献5記載の冷温水供給装置においては、冷水タンクの蓋部に設けた空気取入口から取り入れられた空気が、冷水タンクを通して水出口部よりガロンボトル内に入り水中を通過することにより、ガロンボトルから水が冷水タンクに供給されるようになっている。このため、ガロンボトル内の水が空気により汚染され、ガロンボトル内で菌が繁殖する恐れがある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造でありながら、水の空気汚染を抑制し、水を効率良く冷却することができると共に、注出時にも温度を十分に維持できる冷水機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、冷却手段を極力下方に設け、ペットボトルを下から冷却することにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、(1)ペットボトルが収容された冷却室を有する本体部と、ペットボトルの口部に取り付けられたアダプタと、該アダプタを介してペットボトルの中の水を注出させる冷水コック部と、冷却室を冷却する冷却手段と、を備え、冷却手段が冷却室の底部を冷却する冷水機に存する。
【0009】
本発明は、(2)冷却手段がペルチェ素子によるものである上記(1)記載の冷水機に存する。
【0010】
本発明は、(3)冷却室の内壁が熱伝導率200〜250W/(m・K)の金属からなる上記(1)又は(2)に記載の冷水機に存する。
【0011】
本発明は、(4)冷却室を密閉する蓋を更に備え、該蓋には、ペットボトルの底に空気孔を開けるための針が設けられている上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の冷水機に存する。
【0012】
本発明は、(5)本体部が冷却室に並設された温水室を有し、温水室を加熱可能なヒーターと、温水室内の温水を注出させる温水コック部と、を更に備える上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の冷水機に存する。
【0013】
本発明は、(6)温水コック部が冷水コック部よりも上方に設けられている上記(5)記載の冷水機に存する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の冷水機は、冷却手段が冷却室の底部を冷却する構造となっているので、直接注出される底部の水を集中的に冷却することができる。このため、水の注出時にも温度を十分に維持できる。また、温度を十分に低く保てることから、冷水コック部への菌の繁殖も抑制できる。なお、冷却室の内壁は熱伝導率200〜250W/(m・K)の金属からなるものであることが好ましい。この場合、冷却効果がより大きくなる。
また、上記冷水機は、ペットボトルの口部にアダプタを介して水を流出するようにし、ペットボトルの例えば尻部に空気孔を設けることにより、ペットボトル内の水と空気とをスムーズに置換できる。すなわち、空気がペットボトル内の水中を通過することがない。このため、水が空気により汚染され菌が繁殖することを防止できる。
したがって、上記冷水機によれば、簡単な構造でありながら、水の空気汚染を抑制し、水を十分に冷却することができると共に、注出時にも温度を十分に維持できる。
【0015】
本発明の冷水機は、冷却手段がペルチェ素子によるものであると、家庭用冷水機のように小型の電子機器であっても、冷却効果を十分に発揮できる。
【0016】
本発明の冷水機は、冷却室を密閉する蓋を更に備える場合、大気中の菌が冷却室内のペットボトル内に侵入することを確実に防止できる。
また、蓋に空気孔を開けるための針が設けられていると、ペットボトルを冷却室に収容させたのち、蓋を閉めたまま、ペットボトルに空気孔を設けることができる。
【0017】
本発明の冷水機は、冷却室に並設された温水室と、温水室を加熱可能なヒーターと、温水室内の温水を注出させる温水コック部と、を更に備える場合、嗜好に応じて、冷水のみならず温水も注出することが可能となる。このとき、温水コック部を冷水コック部よりも上方に設けることにより、温水の影響でノズル部を流通する冷水が温められることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明に係る冷水機の一実施形態を示す断面図である。
【図2】図2は、本実施形態に係る冷水機の蓋を開けた状態を示す断面図である。
【図3】図3の(a)は、本実施形態に係る冷水機におけるペットボトルとペットボトルの口部に取り付けられたアダプタとを示す断面図であり、(b)は、部分Pを示す拡大断面図であり、(c)は、(b)の状態から弁が開いた状態を示す拡大断面図である。
【図4】図4は、本実施形態に係る冷水機におけるノズル部を示す断面図である。
【図5】図5の(a)は、本実施形態に係る冷水機が備える温水室を示す断面図であり、(b)はその上面図である。
【図6】図6は、本実施形態に係る冷水機の蓋を開けた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、必要に応じて図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。
なお、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0020】
図1は、本発明に係る冷水機の一実施形態を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る冷水機100は、空気孔9を有するペットボトル1が収容された冷却室2を有する本体部10と、該冷却室2を密閉する蓋3と、ペットボトル1の口部1bに取り付けられたアダプタ5と、該アダプタ5を介してペットボトル1の中の水Wを注出させる冷水コック部23と、ペットボトル1を冷却する冷却手段30と、冷却室2に並設された図示しない温水室と、温水室を加熱可能な図示しないヒーターと、温水室内の温水を注出させる温水コック部13と、を備える。
【0021】
本実施形態に係る冷水機100においては、ペットボトル1に収容された水Wが冷却手段30により冷却され、冷水コック部23から外に注出される。このとき、冷却手段30が、冷却室2の底部2aを冷却するようになっている。そのため、冷却室2の空気が下方から冷却される。すなわち、冷却手段30は、冷却室2を下方から上方に向かって冷却するようになっている。
【0022】
冷水機100においては、本体部10にペットボトル1が収容される冷却室2が設けられている。
ここで、冷却室2の大きさは特に限定されず、ペットボトル1が収容できればよい。なお、ペットボトル1は、通常、口部から続く肩部及び胴部を備えるもので市販のものが適宜使用できる。
【0023】
ペットボトル1は、冷却室2に対し、逆さの倒立状態に収容される。すなわち、ペットボトル1の口部1bが下に位置し、ペットボトル1の底である尻部1aが上に位置することになる。
ペットボトル1は、口部1bから傾斜面を有する肩部及び胴部にかけて冷却室2の内壁と離れて空間S2や間隙S1を有することとなり、下方で(すなわち底部2aで)冷却された冷気がこの空間S1や間隙S2に入り込み、効率良く肩部や胴部が冷却されるようになっている。
なお、ペットボトル1は、その周囲全部が冷却室2の内壁との間に隙間があることが好ましい。
そして、ペットボトル1内の水Wは、ペットボトル1の口部1bから流出され、流出された水Wと置換される空気は、ペットボトル1の尻部1a側からペットボトル1内に蓄積されることになる。
【0024】
図2は、本実施形態に係る冷水機の蓋を開けた状態を示す断面図である。
図2に示すように、冷水機100において、本体部10には、蓋3が後方にある枢着部により開閉自在に設けられており、冷却室2を必要時に密閉するようになっている。これにより、冷却室2への外気の侵入が遮断される。
【0025】
また、冷水機100において、後述するノズル部20は、着脱可能となっている。このため、容易に洗浄したり、交換することが可能である。これにより、特に、菌が付着し易いノズル部20の冷水コック部23における菌の繁殖を抑制できる。
【0026】
図1に戻り、冷水機100において、蓋3にはペットボトル1の尻部1aに空気孔9を開けるための針3aがボタン3bを介して設けられており、ボタン3bを押圧することにより、針3aが弾圧的に下降移動するようになっている。すなわち、蓋3を閉めたまま、ボタン3bを押圧することにより、針3aがペットボトル1の尻部1aに刺さり、空気孔9が形成されることになる。これにより、ペットボトル1内の水Wと空気との置換をスムーズに行うことができる。空気がペットボトル1の尻部1aから入ることから、空気がペットボトル1内の水W中を通過しないので、水Wが空気により汚染され、ペットボトル内で菌が繁殖することを極力、防止できる。
また、冷水機100において、冷却室2の内壁とペットボトル1との間には、上述したように間隙(空間S1、間隙S2等)が設けられているので、ペットボトル1内の水Wを効率よく冷却できると共にペットボトル1の出し入れが容易になる。
【0027】
ここで、冷却室2は、内壁が熱伝導率200〜250W/(m・K)の金属からなることが好ましい。この場合、冷却効果がより大きくなる。かかる金属としては、ステンレス、アルミニウム、鉄、銅、銀、白金等やこれらの合金が挙げられる。
【0028】
冷水機100においては、本体部10には冷却室2の下方に冷却室2の底部2aを冷却するための冷却手段30が設けられている。
冷却手段30としては、ペルチェ冷却(通常、ペルチェ素子、ヒートシンク、冷却ファンを備える。)が好適に用いられる。この場合、冷水機100を小型化することができ、騒音・振動の発生も少ないという利点がある。
【0029】
冷水機100は、ペットボトル1の口部1bに取り付けられたアダプタ5を介して冷水コック部23から水Wが注出されるようになっている。
【0030】
また図3の(a)は、本実施形態に係る冷水機におけるペットボトルとペットボトルの口部に取り付けられたアダプタとを示す断面図であり、(b)は、部分Pを示す拡大断面図であり、(c)は、(b)の状態から弁が開いた状態を示す拡大断面図である。
図3の(a)及び(b)に示すように、アダプタ5は、空洞部5aと、該空洞部5aを封止可能な弁5bとを備える。
したがって、ペットボトル1が図3の(a)及び(b)に示す状態のときは、弁5bが空洞部5aを封止しているので、逆さにしてもペットボトル1内の水Wは流出されない。
そして、この状態から、後述するようにペットボトル1を逆さ状態で押し下げると、ノズル部20の突起部21aが空洞部5aに挿入され、弁5bを押し上げることにより、図3の(c)に示すように、弁5bが開放される。弁5bが開放されるとペットボトルよりノズル部20に水が流れてくる。
【0031】
図4は、本実施形態に係る冷水機におけるノズル部を示す断面図である。
図4に示すように、ノズル部20は、アダプタ5を取り付けるための嵌合部21と、該嵌合部21の中央に設けられた突起部21aと、嵌合部21から流入される水が流通する流路部22と、該流路部22に連結一体化された冷水コック部23と、を備える。またノズル部20の上城部には係止片21bが上方に弾圧的に設けられている。
嵌合部21に流入した水Wは、流路部22を通って、冷水コック部23から外部に注出されるようになっている。
【0032】
ノズル部20は、上述したように、着脱が可能である。すなわち、ノズル部20の上壁部には係止片21bが上方に弾圧するように備わっているから、ノズル部20を冷水機100に取り付ける場合、横移動により取り付け口2bに挿入すると、係止片21bの先の突起が冷却室2の内壁2aに係止されて固定されるようになっている。逆に取り外すときは、一旦、内壁2aに沿って指等を使って突起を押し下げてノズル部20を引き抜けばよく、極めて操作が簡単である。
【0033】
ここで、流路部22の外壁は熱伝導率200〜250W/(m・K)の金属からなることが好ましい。かかる金属としては、ステンレス、アルミニウム、鉄、銅、銀、白金等やこれらの合金が挙げられる。この場合、冷水機100においては、冷却手段30が冷却室2の底部2aが冷却されると、その底部2aに近い流路部22も効率よく冷却されることになり、水Wの注出時にも低い温度をより十分に維持できるようになる。
【0034】
また、流路部22には水漏れを防止するための弁25が設けられている。この弁25は、流路部22の内部が負圧になると、弾圧的に開く構造となっている。
例えば、ペットボトル1を取り外す瞬間、流路部22内が負圧になるが、この場合に弁25が開き、空気が流路部22内に流入し負圧を解消するようになっている。したがって、弁25を備えることにより、ペットボトル1を支障なく簡単に取り外すことができる。
【0035】
図1に戻り、冷水機100においては、ペットボトル1の口部1bに取り付けられたアダプタ5を、ノズル部20の嵌合部21に嵌め込むと、嵌合部21に備わった突起部21aが、アダプタ5の弁5bを押し上げることになる(図3(C)参照)。そうすると、アダプタ5の空洞部5aが弁5bによって封止された状態から開放されることになるので、ペットボトル1内の水Wが下方に流出される。そして、流出された水Wは、ノズル部20の流通路22を通り、冷水コック部23から、外に注出されることになる。
【0036】
本実施形態に係る冷水機100は、冷却室2に並設された温水室11を更に備える。
図5の(a)は、本実施形態に係る冷水機が備える温水室を示す断面図であり、(b)はその上面図である。
図5の(a)及び(b)に示すように、冷水機100は、温水室11と、その下方位置に該温水室11を加熱可能なヒーター26と、を備える。
本実施形態に係る冷水機100においては、この温水室11を備えることにより、嗜好に応じて、冷水のみならず温水も注出することが可能である。
【0037】
図6は、本実施形態に係る冷水機の蓋を開けた状態を示す斜視図である。
図6に示すように、冷水機100は、温水装置、すなわち冷却室2に並設された温水室11と、温水室11を加熱可能なヒーター26と、温水室11内の温水を注出させる温水コック部13と、を更に備える。なお、冷却室2と温水室11との間は、図示しない断熱仕切が設けられている。
かかる温水室11において、温水室11に入れられた水は下方位置にあるヒーター26によって効率良く加熱される。なお、加熱に基づく蒸気は、蓋3に設けられた蒸気口15から排出されるようになっている。
温水装置においては、温水コック部13の位置は、冷水コック部23の位置よりも距離H(図1参照)だけ上方に設けられている。冷水コック部23は温水コック部13より離れた位置となる。このため、温水の流通等によって冷水が温められることを、極力、防止できる。特に、上述したように冷却手段30は、積極的に冷却室2の底部2aから冷却し、ノズル20も下から冷却されるので、冷水コック部23や底部2aが温水コック部13や温水室11の熱による影響をきるだけ受けないように、温水コック部13は一定距離、上方に設けるのである。
【0038】
本実施形態に係る冷水機100においては、まず、ペットボトル1に水を入れ、ペットボトル1の口部1bにアダプタ5を取り付ける。このとき、口部1bの空洞部5aは、弁5bにより封止されているので、ペットボトル1を逆さにしても水が漏れない。
【0039】
次いで、蓋3を開けて、アダプタ5を下にした状態でペットボトル1を冷水室2に投入する。
このとき、アダプタ5はノズル部20の嵌合部21に嵌め込まれて取り付けられる。
そして、蓋3を閉めればペットボトル1が冷却室2に収まる。そして、蓋3の備わったボタン3bを押圧して、針3aをペットボトル1の尻部1aに突き通し空気孔9を開ける。これにより、ペットボトル1内の水Wは何時でも流出可能な状態となる。
なお、針3aを瞬時加熱の構造としてもよい。
【0040】
冷却手段30により、冷却室2の底部2aから冷却室2内が冷却される。これにより、特にペットボトル1の口部1bから肩部付近の水Wは効率良く冷却される。
そして、冷水コック部23を開くことにより、その十分に冷却された状態の水を注出させることができる。なお、このとき、ペットボトル1内の水Wと空気との置換は、空気孔9から行われるので、水の空気汚染を十分に防止できる。
したがって、本実施形態に係る冷水機によれば、簡単な構造でありながら、ペットボトル1の水の空気汚染を抑制し、また十分に冷却することができる。最初の注出時には確実に冷却された水Wを出すことができるのである。
また、ペットボトル1内の水Wが消費された後、該ボトルを取り外したい場合、蓋3を開けて、そのままペットボトル1を上方へ持ち上げると、アダプタ5は、ノズル部5の取り付け部21から簡単に外れる。
この場合、先述したようにノズル部5の弁25が開放され、空気が流路部22内に流入し負圧が解消され、ペットボトル1は支障なく取り外せる。
【0041】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0042】
本実施形態に係る冷水機100においては、冷却室2に並設された温水室11を備えているが、温水室11は必ずしも備えていなくてもよい。
【0043】
また、ペットボトル内の水Wの代わりに、ジュース、ビール等を用いてもよい。すなわち、液状であれば、水に限定されるものではない。
【0044】
本実施形態に係る冷水機100においては、流路部22の外壁が金属からなっているが、プラスチック等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明の冷水機100は、例えば、家庭用の卓上冷水機として好適に用いられる。本発明の冷水機100によれば、簡単な構造でありながら、水の空気汚染を抑制し、水を十分に冷却することができると共に、注出時にも温度を十分に維持できる。
【符号の説明】
【0046】
1・・・ペットボトル
1a・・・尻部
1b・・・口部
2・・・冷却室
2a・・・底部(内壁)
3・・・蓋
3a・・・針
3b・・・ボタン
5・・・アダプタ
5a・・・空洞部
5b・・・弁
9・・・空気孔
10・・・本体部
11・・・温水室
13・・・温水コック部
15・・・蒸気口
20・・・ノズル部
21・・・嵌合部
21a・・・突起部
21b・・・係止片
22・・・流路部
23・・・冷水コック部
25・・・弁
26・・・ヒーター
30・・・冷却手段
100・・・冷水機
S1・・・間隙
S2・・・空間
W・・・水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットボトルが収容された冷却室を有する本体部と、
前記ペットボトルの口部に取り付けられたアダプタと、
該アダプタを介して前記ペットボトルの中の水を注出させる冷水コック部と、
前記冷却室を冷却する冷却手段と、
を備え、
前記冷却手段が前記冷却室の底部を冷却する冷水機。
【請求項2】
前記冷却手段がペルチェ素子によるものである請求項1記載の冷水機。
【請求項3】
前記冷却室の内壁が熱伝導率200〜250W/(m・K)の金属からなる請求項1又は2に記載の冷水機。
【請求項4】
前記冷却室を密閉する蓋を更に備え、
該蓋には、前記ペットボトルの底に空気孔を開けるための針が設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷水機。
【請求項5】
前記本体部が前記冷却室に並設された温水室を有し、
前記温水室を加熱可能なヒーターと、
前記温水室内の温水を注出させる温水コック部と、を更に備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷水機。
【請求項6】
前記温水コック部が前記冷水コック部よりも上方に設けられている請求項5記載の冷水機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−46195(P2012−46195A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−187709(P2010−187709)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【出願人】(595076008)株式会社ニットク (14)
【出願人】(000000055)アサヒグループホールディングス株式会社 (535)
【Fターム(参考)】