説明

分析装置、洗浄装置、分注装置、攪拌装置および容器

【課題】挿入部材とキュベットとの位置ずれがあった場合であっても、挿入部材を円滑にキュベット内に挿入することができる分析装置、洗浄装置、分注装置および攪拌装置を提供すること。
【解決手段】本発明によれば、液体を保持するキュベット30の開口部の上部に配置され、洗浄ノズルを構成する吸引ノズル391、注入ノズル392およびオーバーフロー吸引ノズル393に対するキュベット30内部への挿入を案内するガイド部材3143を備えることによって、洗浄ノズルとキュベット30との位置ずれがあった場合であっても、洗浄ノズルのキュベット30内部挿入時に洗浄ノズルとキュベット30の縁との衝突を防止し、洗浄ノズルを円滑にキュベット30内に挿入することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、容器の開口部から容器内部に挿入される挿入部材を備えた分析装置、洗浄装置、分注装置、攪拌装置および容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、血液や体液等の検体を自動的に分析する装置として、キュベットに試薬と分注された検体とを分注し、キュベット内の試薬と検体の間で生じた反応を光学的に検出する分析装置が知られている。このような分析装置においては、検体および試薬をキュベットに分注し、検体および試薬を攪拌した後に、検体と試薬との反応液に対する光学的測定を行い、この光学的測定が終了した後、キュベット内部の洗浄を行なってキュベットを繰り返し利用している。ここで、分析装置では、分注ノズル、攪拌棒または洗浄ノズルをキュベット内部に挿入して、分注処理、攪拌処理および洗浄処理を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平6−230014号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では、血液などの体液を分析する分析装置に対し、患者からの血液採取の負担軽減などのために分析処理に使用する検体の微量化が要求されている。この検体の微量化を実現するには、キュベットを小型化することが必要である。
【0005】
しかしながら、キュベットを小型化した場合、キュベット開口部の面積も小さくなってしまうため、分注ノズル、攪拌棒または洗浄ノズルとキュベットとの位置ずれがあった場合、分注ノズル、攪拌棒または洗浄ノズルがキュベット内挿入時にキュベットの縁に衝突してしまい、キュベットや分注ノズル、攪拌棒または洗浄ノズルが破損してしまうおそれがある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、挿入部材とキュベットとの位置ずれがあった場合であっても、挿入部材を円滑にキュベット内に挿入することができる分析装置、洗浄装置、分注装置および攪拌装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる分析装置は、液体を保持する容器の開口から前記容器内部に挿入される挿入部材と、前記容器の開口の上部に配置され、前記挿入部材に対する前記容器内部への挿入を案内する挿入補助部材と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、この発明にかかる分析装置は、前記挿入補助部材は、前記挿入部材が入出できる挿通孔を有し、前記挿通孔における前記容器開口と逆側の開口面積は、前記容器開口の面積よりも大きいことを特徴とする。
【0009】
また、この発明にかかる分析装置は、前記挿通孔における前記容器開口側の開口面積は、前記挿入部材の断面積よりも大きく、かつ、前記容器の開口面積よりも小さいことを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかる分析装置は、前記挿入補助部材が前記容器開口の上部の所定位置に位置するように前記挿入補助部材を位置決めする位置決め部材をさらに備えたことを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかる分析装置は、前記挿入部材は、前記容器内部を洗浄する洗浄ノズル、前記容器に所定の液体を分注する分注ノズル、または、前記容器に保持された液体を攪拌する攪拌棒のいずれか一つであることを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかる洗浄装置は、液体を保持する容器の開口から前記容器内部に挿入されて、前記容器内部を洗浄する洗浄ノズルと、前記容器の開口の上部に配置され、前記洗浄ノズルに対する前記容器内部への挿入を案内する挿入補助部材と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかる分注装置は、液体を保持する容器の開口から前記容器内部に挿入されて、前記容器に所定の液体を分注する分注ノズルと、前記容器の開口の上部に配置され、前記分注ノズルに対する前記容器内部への挿入を案内する挿入補助部材と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかる攪拌装置は、液体を保持する容器の開口から前記容器内部に挿入されて、前記容器に保持された液体を攪拌する攪拌棒と、前記容器の開口の上部に配置され、前記攪拌棒に対する前記容器内部への挿入を案内する挿入補助部材と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかる攪拌装置は、液体を保持する容器であって、開口から挿入部材が内部に挿入される容器において、前記液体を保持する保持領域と、前記開口と平行な面における前記保持領域の断面積よりも面積の大きい開口を有し、前記挿入部材に対する当該容器内部への挿入を案内する挿入補助部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、液体を保持する容器の開口の上部に配置され、挿入部材に対する容器内部への挿入を案内する挿入補助部材を備えることによって、挿入部材と容器との位置ずれがあった場合であっても、挿入部材の容器内部挿入時に挿入部材と容器の縁との衝突を防止し、挿入部材を円滑に容器内に挿入することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態である分析装置について、血液や尿などの検体に対して生化学分析を行なう分析装置を例に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
【0018】
図1は、本実施の形態にかかる分析装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる分析装置1は、検体供給部2と、測定部3と、処理部4とを有する。検体供給部2は、検体が収容された検体容器を順次測定部3に供給する。測定部3は、検体供給部2から供給された検体容器内の検体および試薬をキュベット内にそれぞれ分注し、キュベット30で生じる反応を光学的に測定する。処理部4は、検体供給部2および測定部3を含む分析装置1全体の制御を行なうとともに測定部3における測定結果の分析を行なう。分析装置1は、これら各部が連携することによって検体内における検出対象物を分析する生化学分析を順次自動的に行なう。なお、キュベット30は、容量が数nL〜数mLと微量な容器であり、後述する測光ユニット38の光源から出射された分析光(340〜800nm)に含まれる光の80%以上を透過する透明素材、例えば、耐熱ガラスを含むガラス,環状オレフィンやポリスチレン等の合成樹脂が使用される。キュベット30は、側壁と底壁とによって液体を保持する液体保持部が形成され、液体保持部の上部に開口を有するキュベット30である。
【0019】
図1に示すように、検体供給部2は、血液や尿などを収容した複数の検体容器21を保持し、図中の矢印方向に順次移送する複数の検体ラック20を備える。検体供給部2上の所定位置に移送された検体容器21内の検体は、検体分注ユニット34によって、反応テーブル31上に配列して搬送されるキュベット30に分注される。
【0020】
測定部3は、反応テーブル31と、第1試薬庫32と、第2試薬庫33と、検体分注ユニット34と、第1試薬分注ユニット35と、第2試薬分注ユニット36と、攪拌ユニット37と、測光ユニット38と、洗浄ユニット39とを有する。
【0021】
反応テーブル31は、キュベット30への検体や試薬の分注、キュベット30内での検体、試薬の攪拌、洗浄または測光を行なうためにキュベット30を所定の位置まで移送する。この反応テーブル31は、制御部41の制御のもと、図示しない駆動機構が駆動することによって、反応テーブル31の中心を通る鉛直線を回転軸として回動自在である。反応テーブル31は、上方に、各液体吐出位置や攪拌・洗浄位置に対応する箇所に孔がそれぞれ設けられた開閉自在な外蓋312を備え、下方に恒温槽を備える。後述するように、反応テーブル31は、各キュベット30開口部上方に、キュベット30内に挿入される挿入部材に対するキュベット30内部への挿入を案内するガイド部材が設けられた内蓋を有する。
【0022】
第1試薬庫32は、キュベット30内に分注される2種類の試薬のうち、最初に分注される第1試薬が収容された第1試薬容器を着脱自在に複数収納できる。第1試薬庫32は、制御部41の制御のもと、図示しない駆動機構が駆動することによって、第1試薬庫32の中心を通る鉛直線を回転軸として時計回りまたは反時計回りに回動自在であり、所望の第1試薬容器を第1試薬分注ユニット35による試薬吸引位置まで移送する。第1試薬庫32の上方には、試薬吸引位置に対応する箇所にノズルが入出可能な吸引孔を有する開閉自在な蓋が設けられている。また、第1試薬庫32は、保冷機能を備えている。
【0023】
第2試薬庫33は、キュベット30内に分注される2種類の試薬のうち、第1試薬の次に分注される第2試薬が収容された第2試薬容器を着脱自在に複数収納できる。第2試薬庫33は、第1試薬庫32と同様に、制御部41の制御のもと、時計回りまたは反時計回りに回動自在であり、所望の第2試薬容器を第2試薬分注ユニット36による試薬吸引位置まで移送する。第2試薬庫33の上方には、試薬吸引位置に対応する箇所にノズルが入出可能な吸引孔を有する開閉自在な蓋が設けられている。また、第2試薬庫33は、保冷機能を備えている。
【0024】
検体分注ユニット34は、検体の吸引および吐出を行なう検体分注ノズルが先端部に取り付けられたアーム34aを備える。アーム34aは、鉛直方向への昇降および自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を自在に行なう。検体分注ユニット34は、図示しない吸排シリンジまたは圧電素子を用いた吸排機構を備える。検体分注ユニット34は、上述した検体供給部2における検体吸引位置P0上の所定位置に移送された検体容器21の中から検体分注ノズルによって検体を吸引する。その後、アーム34aを図中反時計回りに旋回させ、検体分注ノズルを下降させることによって、反応テーブル31上の検体吐出位置に搬送されたキュベット30内に検体分注ノズルを挿入して検体を吐出して分注を行なう。なお、検体分注ノズルは、検体吐出終了後、キュベット30上に上昇し、図示しない洗浄槽において洗浄される。
【0025】
第1試薬分注ユニット35は、第1試薬の吸引および吐出を行なう試薬分注ノズルが先端部に取り付けられたアーム35aを備える。アーム35aは、鉛直方向への昇降および自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を自在に行なう。第1試薬分注ユニット35は、図示しない吸排シリンジまたは圧電素子を用いた吸排機構を備える。第1試薬分注ユニット35は、第1試薬庫32上の所定位置に移動された第1試薬容器内の試薬を試薬分注ノズルによって吸引する。その後、アーム35aを図中反時計回りに旋回させ、試薬分注ノズルを下降させることによって、反応テーブル31上の所定位置に搬送されたキュベット30内に試薬分注ノズルを挿入して、対応する第1試薬を吐出して分注を行なう。なお、試薬分注ノズルは、試薬吐出終了後、キュベット30上に上昇し、図示しない洗浄槽において洗浄される。
【0026】
第2試薬分注ユニット36は、第1試薬分注ユニット35と同様に、第2試薬の吸引および吐出を行なう試薬分注ノズルが先端部に取り付けられたアーム36aと、図示しない吸排シリンジまたは圧電素子を用いた吸排機構を備える。第2試薬分注ユニット36は、第2試薬庫33上の所定位置に移動された第2試薬容器内の試薬を試薬分注ノズルによって吸引後、試薬分注ノズルを下降させることによって、反応テーブル31上の所定位置に搬送されたキュベット30内に試薬分注ノズルを挿入して、対応する第2試薬を吐出して分注を行なう。なお、試薬分注ノズルは、試薬吐出終了後、キュベット30上に上昇し、図示しない洗浄槽において洗浄される。
【0027】
攪拌ユニット37は、キュベット30に分注された第1試薬、検体および/または第2試薬の攪拌を行い、反応を促進させる。攪拌ユニット37は、攪拌棒を下降させることによって、反応テーブル31上の所定位置に搬送されたキュベット30内に攪拌棒を挿入し、この攪拌棒を回動させることによって、攪拌対象である液体を攪拌する。なお、攪拌棒は、攪拌処理終了後、キュベット30上に上昇し、図示しない洗浄槽において洗浄される。
【0028】
測光ユニット38は、所定波長の光をキュベット30に発し、このキュベット30内の試薬と検体との反応液を通過した光を受光して分光強度測定などを行なう。測光ユニット38による測定結果は、制御部41に出力され、分析部43において分析される。
【0029】
洗浄ユニット39は、図示しない洗浄ノズルによって、測光ユニット38による測定が終了したキュベット30内の混合液を吸引して排出するとともに、洗剤や洗浄水等の洗浄液を注入および吸引することで洗浄を行なう。この洗浄したキュベット30は再利用されるが、検査内容によっては1回の測定終了後にキュベット30を廃棄してもよい。
【0030】
つぎに、処理部4について説明する。処理部4は、制御部41と、入力部42と、分析部43と、記憶部44と、出力部45とを備える。検体供給部2、測定部3および処理部4が備えるこれらの各部は、制御部41に電気的に接続されている。
【0031】
制御部41は、CPU等を用いて構成され、分析装置1の各部の処理および動作を制御する。制御部41は、これらの各構成部位に入出力される情報について所定の入出力制御を行い、かつ、この情報に対して所定の情報処理を行なう。
【0032】
入力部42は、キーボード、マウス等を用いて構成され、検体の分析に必要な諸情報や分析動作の指示情報等を外部から取得する。入力部42は、図示しない通信ネットワークを介し、外部装置から検体の分析に必要な諸情報や分析動作の指示情報等を取得してもよい。分析部43は、測光ユニット38によって測定された測定結果をもとに、吸光度等を演算し検体内における検出対象物の濃度を求め、検体の成分分析等を行なう。記憶部44は、情報を磁気的に記憶するハードディスクと、分析装置1が処理を実行する際にその処理にかかわる各種プログラムをハードディスクからロードして電気的に記憶するメモリとを用いて構成され、検体の分析結果等を含む諸情報を記憶する。記憶部44は、CD−ROM、DVD−ROM、PCカード等の記憶媒体に記憶された情報を読み取ることができる補助記憶装置を備えてもよい。出力部45は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカー等を用いて構成され、検体の分析結果を含む諸情報を出力する。また、出力部45は、図示しない通信ネットワークを介し、外部装置に検体の分析結果を含む諸情報を出力してもよい。
【0033】
以上のように構成された分析装置1では、列をなして順次搬送される複数のキュベット30に対して、第1試薬分注ユニット35が第1試薬庫32内の試薬容器中の試薬を分注し、検体分注ユニット34が検体容器21中の検体を分注し、第2試薬分注ユニット36が第2試薬庫33内の試薬容器中の試薬を分注した後、測光ユニット38が検体と試薬とを反応させた状態の検体の分光強度測定を行い、この測定結果を分析部43が分析することで、検体の成分分析等が自動的に行われる。また、洗浄ユニット39が測光ユニット38による測定が終了した後に搬送されるキュベット30を搬送させながら洗浄することで、一連の分析動作が連続して繰り返し行われる。
【0034】
つぎに、図2〜図4を参照して、図1に示す反応テーブル31について説明する。図2は、図1に示す反応テーブル31の平面図である。図3は、図2の領域S1に示す反応テーブルおよび内蓋の一部を拡大して示す斜視図である。図4は、図2に示すX1−X1線に沿った断面図である。なお、図2は、図1に示す外蓋312を取り外した状態における反応テーブル31の平面図を示す。
【0035】
図1に示す反応テーブル31は、外蓋312とキュベット30が装着されるホルダー313との間に、図2および図3に示すような内蓋314が設けられている。この内蓋314には、洗浄ノズルを構成する吸引ノズル391、注入ノズル392およびオーバーフロー吸引ノズル393に対するキュベット30内部への挿入を案内するガイド部材3143が、ホルダー313に装着される各キュベット30ごとに設けられている。このガイド部材3143は、洗浄ノズルが入出できる挿通孔3144を有する。
【0036】
そして、図3および図4に示すように、内蓋314下面には位置決めピン3142が設けられており、この位置決めピン3142が、ホルダー313上面に設けられたピン用穴3132に差し込まれることによって、内蓋314がキュベット30上を覆うように、ホルダー313に内蓋314が固定される。このため、内蓋314は、ホルダー313と一体となって回転することとなる。
【0037】
この位置決めピン3142およびピン用穴3132は、ホルダー314への内蓋314装着時に、キュベット30における開口部30aの中心軸と、内蓋314におけるガイド部材3143の挿通孔3144の中心軸とが重なるように設けられている。したがって、位置決めピン3142およびピン用穴3132は、ガイド部材3143が、キュベット30開口部上部の所定位置に位置するように、ガイド部材3143を位置決めする機能を有する。なお、ホルダー313には、キュベット30側面における測光領域に測光ユニット38における光源からの光が照射し、さらにキュベット30を透過した光が測光ユニット38における受光部に入射するように、測光領域に対応する部分が開口した測光窓W1が設けられている。
【0038】
さらに、洗浄ノズルの挿入が円滑に行われるように、挿通孔3144の上部開口面積は、キュベット30の開口部30aの面積よりも大きくなるように設定されている。具体的に図4を参照して、図2に示すX1−X1線に沿った各部材の切断面を例に説明する。
【0039】
図4に示すように、ガイド部材3143は、挿通孔3144の上部開口幅Dが、挿通孔3144の下部開口幅Aよりも広い漏斗形状を有している。そして、ガイド部材3143における挿通孔3144の上部開口幅Dは、キュベット30の開口部30aの切断面における幅Cよりも広く、ガイド部材3143における挿通孔3144の下部開口幅Aは、キュベット30の開口部30aの切断面における幅Cよりも狭く設定されている。そして、洗浄ノズルがガイド部材3143の挿通孔3144内を円滑に入出できるように、ガイド部材3143における挿通孔3144の下部開口幅Aは、吸引ノズル391、注入ノズル392およびオーバーフロー吸引ノズル393によって構成される洗浄ノズル全体の最大径Bよりも広く設定されている。
【0040】
すなわち、上述したガイド部材、キュベット30開口部および洗浄ノズルにおける各幅および最大径は、洗浄ノズル全体の最大径B、ガイド部材3143における挿通孔3144の下部開口幅A、キュベット30の開口部30aの切断面における幅C、ガイド部材3143における挿通孔3144の上部開口幅Dの順に広くなるように設定されている。言い換えると、ガイド部材3143において、挿通孔3144におけるキュベット30の開口部30aとは逆側の開口面積は、キュベット30開口部の面積よりも大きくなるように設定されており、挿通孔3144におけるキュベット30の開口30a部側の開口面積は、洗浄ノズル全体の断面積よりも大きく、かつ、キュベット30の開口面積よりも小さくなるように設定されている。
【0041】
そして、キュベット30における開口部30a中心軸と、内蓋314におけるガイド部材3143の挿通孔3144の中心軸とが重なるように、位置決めピン3142およびピン用穴3132によって、ガイド部材3143が設けられた内蓋314はホルダー313に取り付けられている。
【0042】
さらに、ガイド部材3143の内壁表面は、滑りのよいポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂材料によって形成されている。したがって、ガイド部材3143の内壁表面に接触した物体は、ガイド部材3143の内壁表面の滑性によって、内壁表面を滑り落ちやすくなるものと考えられる。
【0043】
分析装置1においては、反応テーブル31に、このガイド部材3143を備えた内蓋314を設け、キュベット30内への洗浄ノズルの挿入を円滑に案内している。図5を参照して、ガイド部材3143における洗浄ノズルのキュベット30内部への案内を説明する。
【0044】
図5(1)に示すように、吸引ノズル391、注入ノズル392およびオーバーフロー吸引ノズル393によって構成される洗浄ノズルが矢印Y1のように下降したときに、洗浄ノズルの中心軸が、矢印Y2のようにキュベット30の中心軸A0とずれてしまった場合を例に説明する。
【0045】
前述したように、ガイド部材3143の上部開口幅はキュベット30の幅よりも広く設定されているため、キュベット30の中心軸A0と下降する洗浄ノズルの中心軸とがずれてしまった場合であっても、洗浄ノズルは、ガイド部材3143の挿通孔3144内に挿入することが可能である。
【0046】
そして、ガイド部材3143内にそのまま下降した洗浄ノズルは、たとえば領域S2においてガイド部材3143内壁表面と接触する。ガイド部材3143の内壁表面は滑りがよいため、ガイド部材3143内壁表面と接触した注入ノズル392は、洗浄ノズルの下降動作にともなって、図5(2)の矢印Y3に示すように、傾斜したガイド部材3143内壁表面に沿って滑り落ちていく。なお、ガイド部材3143内壁表面は、滑りのよい材料で形成されているため、洗浄ノズルがガイド部材3143の内壁表面に接触した場合であっても、洗浄ノズルは内壁表面に沿って滑り落ちていくため、洗浄ノズルの破損の可能性は限りなく低い。
【0047】
上述したように、キュベット30における開口部30aの中心軸A0と内蓋314におけるガイド部材3143の挿通孔3144の中心軸とが重なるように内蓋314は位置決めされており、さらに、ガイド部材3143の挿通孔3144の下部開口幅はキュベット30の幅よりも狭く設定されている。このため、ガイド部材3143の挿通孔3144の下方開口部から突出した物体は、挿通孔3144の下部開口部よりも面積の大きいキュベット30の開口部内部にそのまま差し込まれることとなる。
【0048】
したがって、洗浄ノズルは、洗浄ノズルの昇降アームの下降動作によって、ガイド部材3143内部表面に沿って滑り落ちてガイド部材3143の挿通孔3144から突出し、キュベット30の縁に衝突することなく、キュベット30の開口部内部にそのまま挿入される。
【0049】
従来では、このようなガイド部材を設けていなかったため、吸引ノズル391、注入ノズル392およびオーバーフロー吸引ノズル393によって構成される洗浄ノズルの中心軸がキュベット30の中心軸A0からずれていたときには、キュベット30内への挿入のために、図6の矢印Y11のように洗浄ノズルが下降することによって、洗浄ノズルとキュベットの縁領域S12との衝突が発生し、キュベット30や洗浄ノズルが破損してしまうおそれがあった。特にキュベットを小型化した場合には、キュベット開口部の面積が小さくなってしまうため、洗浄ノズルとキュベットとの位置ずれによるキュベット30、洗浄ノズルの破損を完全に回避することが困難であった。
【0050】
これに対し、実施の形態においては、ガイド部材3143を設けることによって、洗浄ノズルとキュベットとの位置ずれがあった場合であっても、漏斗形状を有するガイド部材3143によって、洗浄ノズルをガイド部材3143の挿通孔の中心軸に案内し、洗浄ノズルの昇降アームの下降動作によって、挿通孔の中心軸と重なるキュベット開口部の中心軸A0に沿って洗浄ノズルをキュベット30内に挿入することができる。すなわち、実施の形態においては、キュベット30の開口上部にガイド部材3143を設けることによって、洗浄ノズルとキュベットとの位置ずれがあった場合であっても、洗浄ノズルのキュベット内挿入時に洗浄ノズルとキュベット30の縁との衝突を回避することができ、洗浄ノズルを円滑にキュベット30内に挿入することが可能になる。特に、近年の要求にしたがってキュベットを小型化し、キュベットの開口面積が小さくなってしまった場合であっても、このガイド部材3143を設けることによって、洗浄ノズルとキュベットとの位置ずれによるキュベット30の縁部分と洗浄ノズルとの衝突を回避することができ、キュベット30内への洗浄ノズルの挿入を円滑に行なうことができる。
【0051】
なお、ガイド部材3143が設けられた内蓋314をさらに確実にホルダー313に取り付けるために、ホルダー313に設けられたピン用穴3132および内蓋314に設けられた位置決めピン3142を磁性材料によって形成してもよい。具体的には、図7および図8に示すように、図3,4に示す位置決めピン3142に代えて、N極を示す磁石で形成した位置決めピン3142aを内蓋314aに取り付ける。そして、この位置決めピン3142aと引き合うように、図7および図8に示すように、ホルダー313aに形成された、内部に位置決めピン3142aが挿入できるピン用穴3132の内部にS極を示す磁石3132aを取り付けておく。この場合、図8の矢印Y21に示すように、位置決めピン3142aがピン用穴3132に差し込まれた場合、N極を示す位置決めピン3142aとS極を示す磁石3132aとは磁力によって互いに引き合うため、位置決めピン3142aは、ピン用穴3132から外れにくくなり、ガイド部材3143が設けられた内蓋314をさらに確実にホルダー313に取り付けることが可能になる。
【0052】
また、洗浄ノズルを昇降させるアームが下降する場合にのみ、ガイド部材がキュベット開口上部にセットされるようにしてもよい。具体的には、図9に示すように、ガイド部材3143を有する内蓋314が移動可能であるレール3147をホルダー313に接続し、吸引ノズル391、注入ノズル392およびオーバーフロー吸引ノズル393が設けられたアーム394を昇降させる軸柱395と、内蓋314との間にギア3145を固定配置する。そして、図9に示すように、内蓋314のアーム側領域の底面に、ギア3145と咬み合うことができるガイド側歯3146を設ける。さらに、軸柱395の側面領域のうち、洗浄ノズルがキュベット30外となる位置に上昇したときにギア3145の設置高さと同じ高さとなる領域をギア3145側に突出させ、この突出させた領域のギア3145側の表面にギア3145と咬み合うことができる軸柱側歯396を設ける。すなわち、洗浄ノズルがキュベット30外となる位置に上昇したときにギア3145と咬み合うことができる軸柱側歯396を軸柱395の側面の一部に設ける。
【0053】
図9に示すように、洗浄処理が行なわれていない場合においては、ガイド部材3143はキュベット30の開口上から外れた箇所に位置するように、内蓋314の左端は、レール3147の左端に位置する。この場合には、キュベット30上部は、内蓋314で覆われているため、キュベット30内への異物の混入を低減することができる。
【0054】
そして、キュベット30の洗浄処理を開始し、キュベット30内に洗浄ノズルを矢印Y32のように下降させるために軸柱395を矢印Y31のように下降させる。この場合、軸柱側歯396も下降するため、この軸柱側歯396の下降によって、軸柱側歯396と咬み合うギア3145は、矢印Y33のように回転する。このギア3145の矢印Y33方向の回転によって、ギア3145と咬み合うガイド側歯3146が矢印Y34に示す方向に移動し、ガイド側歯3146が設けられた内蓋314も矢印Y34に示す方向へレール3147上を移動する。
【0055】
この結果、図10に示すように、内蓋314は、ガイド部材3143の挿通孔3144がキュベット30の開口上部に位置するように洗浄ノズルの下降動作と連動して移動する。洗浄ノズルは、キュベット30の開口上部に位置するガイド部材3143の挿通孔3144を介して、キュベット30内に挿入される。
【0056】
そして、洗浄処理が終了し、キュベット30内に挿入された洗浄ノズルをキュベット30上方に上昇させるために軸柱395を矢印Y35のように上昇させる。そして、図11に示すように、矢印Y37のように軸柱395が上昇し矢印Y36のように洗浄ノズルがキュベット30外となる位置に上昇したとき、軸柱側歯396がギア3145と咬み合う。そして、軸柱395の上昇が継続されることによって、軸柱側歯396と咬み合うギア3145は、矢印Y38のように、軸柱395上昇時に対応する回転とは逆方向に回転する。このギア3145の矢印Y38方向の回転によって、ギア3145と咬み合うガイド側歯3146が矢印Y39に示す方向に移動し、ガイド側歯3146が設けられた内蓋314も矢印Y39に示す方向へレール3147上を移動した結果、ガイド部材3143はキュベット30の開口上から外れた箇所に移動することとなる。
【0057】
このように、洗浄ノズルを昇降させる軸柱395の下降に連動して、洗浄ノズル挿入時のみにガイド部材3143がキュベット30開口上部にセットされるようにして、キュベット30内への異物混入を低減してもよい。
【0058】
また、実施の形態においては、吸引ノズル391、注入ノズル392およびオーバーフロー吸引ノズル393によって構成された洗浄ノズルを備えた洗浄ユニット39を例に説明したが、これ以外のユニットに適用した場合も同様に、挿入部材のキュベット内挿入時における挿入部材とキュベット30の縁との衝突を回避することができる。
【0059】
たとえば、図12を参照して、検体または試薬を分注する検体分注ユニット、第1試薬分注ユニット35または第2試薬分注ユニット36に適用した場合について説明する。図12に示すように、分注ノズル351がキュベット30の中心軸からずれた状態で矢印Y41のようにキュベット30内部に挿入される場合であっても、ガイド部材3143を設けることによって、矢印Y42のように、分注ノズル351をキュベット30内部に案内することができる。このようにして、この分注ノズル351を、キュベット30内に円滑に挿入することができる。
【0060】
また、図13を参照して、キュベット30内の液体を攪拌棒によって攪拌する攪拌ユニット37に適用した場合について説明する。図13に示すように、攪拌棒371がキュベット30の中心軸からずれた状態で矢印Y51のようにキュベット30内部に挿入される場合であっても、ガイド部材3143を設けることによって、矢印Y52のように、攪拌棒371をキュベット30内部に案内することができる。このようにして、この攪拌棒371を、キュベット30内に円滑に挿入することができる。
【0061】
また、実施の形態においては、キュベット30とは別個のガイド部材3143を設けた場合について説明したが、キュベット本体に挿入補助の機能を持たせた漏斗形状の挿入補助部を形成してもよい。具体的には、図14のキュベット230に示すように、漏斗形状を形成するキュベット230の開口上端部の幅D2を、実際に液体が保持される領域における幅C2よりも広くなるように、キュベット230の内部形状を形成すればよい。すなわち、キュベット230は、開口と平行な面における液体の保持領域の断面積よりも面積の大きい開口を有することによって、挿入部材に対するキュベット230内部への挿入を案内している。キュベット230の開口部幅および洗浄ノズルにおける各幅および最大径は、洗浄ノズル全体の最大径B、キュベット230の液体保持領域の幅C2、キュベット230の開口上端部の幅D2の順に広くなるように設定されている。
【0062】
そして、図15(1)に示すように、矢印Y61のように洗浄ノズルがキュベット230の中心軸A0からずれた状態でキュベット30内部に挿入され、漏斗形状を形成するキュベット230内壁の領域S62においてキュベット230内壁と接触した場合であっても、上部領域を漏斗形状とすることによって、図15(2)に示す矢印Y62のように、洗浄ノズルをキュベット230の中心軸A0に案内することができる。このキュベット230を用いることによって、前述したガイド部材3143を有する内蓋314を設ける必要がなくなるため、部品点数を増やすことなく、挿入部材をキュベット230内に円滑に挿入することができる。なお、キュベット230は、耐熱ガラスを含むガラス,環状オレフィンやポリスチレン等の合成樹脂などを材料として形成されているため、図15の形状に一体形成することができるほか、上部に開口を有する四角柱状に形成した後に漏斗形状を形成するように所定部分を面取り加工してもよい。
【0063】
また、図2および図3においては、反応テーブル31に設置されるキュベット30にそれぞれ対応するガイド部材3143を備えたリング状の内蓋314を設けた場合を説明したが、もちろんこれに限らない。図16に示すように、所定数のキュベット30を収納し反応テーブル31本体に脱着可能である複数のホルダーユニット313bを用いる分析装置の場合を例に説明する。この場合には、ホルダーユニット313bが収納するキュベット30の個数および各キュベット30位置にそれぞれ対応させたガイド部材3143を備えた内蓋ユニット314bを、このホルダーユニット313bに取り付ける。もちろん、図17に示すように、キュベット30ごとに、一つのガイド部材3143を備えた内蓋ユニット314cをそれぞれ取り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】図1は、実施の形態にかかる分析装置の構成を示す模式図である。
【図2】図1に示す反応テーブルの平面図である。
【図3】図2の領域S1に示す反応テーブルおよび内蓋の一部を拡大して示す斜視図である。
【図4】図2に示すX1−X1線に沿った断面図である。
【図5】図1に示す分析装置におけるキュベット内への洗浄ノズルの挿入処理を説明する図である。
【図6】従来の分析装置におけるキュベット内への洗浄ノズルの挿入処理を説明する図である。
【図7】図2に示すX1−X1線に沿った断面図の他の例を示す図である。
【図8】図7に示す位置決めピンとピン用穴を説明する図である。
【図9】図1に示す反応テーブルと洗浄ユニットとの他の例を説明する図である。
【図10】図9に示すガイド部材の移動を説明する図である。
【図11】図9に示すガイド部材の移動を説明する図である。
【図12】実施の形態における挿入部材の他の例を説明する図である。
【図13】実施の形態における挿入部材の他の例を説明する図である。
【図14】実施の形態におけるキュベットの他の例を説明する断面図である。
【図15】図14に示すキュベット内への洗浄ノズルの挿入処理を説明する図である。
【図16】図1に示す反応テーブルを構成するホルダーユニットおよび内蓋ユニットの斜視図である。
【図17】図1に示す反応テーブルの平面図の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0065】
1 分析装置
2 検体供給部
3 測定部
4 処理部
20 検体ラック
21 検体容器
30,230 キュベット
31 反応テーブル
32 第1試薬庫
33 第2試薬庫
34 検体分注ユニット
34a,35a,36a アーム
35 第1試薬分注ユニット
36 第2試薬分注ユニット
37 攪拌ユニット
38 測光ユニット
39 洗浄ユニット
41 制御部
42 入力部
43 分析部
44 記憶部
45 出力部
312 外蓋
313,313a ホルダー
313b ホルダーユニット
314,314a 内蓋
314b,314c 内蓋ユニット
351 分注ノズル
371 攪拌棒
391 吸引ノズル
392 注入ノズル
393 オーバーフロー吸引ノズル
394 アーム
395 軸柱
396 軸柱側歯
3132 ピン用穴
3132a 磁石
3142,3142a 位置決めピン
3143 ガイド部材
3144 挿通孔
3145 ギア
3146 ガイド側歯
3147 レール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を保持する容器の開口から前記容器内部に挿入される挿入部材と、
前記容器の開口の上部に配置され、前記挿入部材に対する前記容器内部への挿入を案内する挿入補助部材と、
を備えたことを特徴とする分析装置。
【請求項2】
前記挿入補助部材は、前記挿入部材が入出できる挿通孔を有し、
前記挿通孔における前記容器開口と逆側の開口面積は、前記容器開口の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
【請求項3】
前記挿通孔における前記容器開口側の開口面積は、前記挿入部材の断面積よりも大きく、かつ、前記容器の開口面積よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の分析装置。
【請求項4】
前記挿入補助部材が前記容器開口の上部の所定位置に位置するように前記挿入補助部材を位置決めする位置決め部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
【請求項5】
前記挿入部材は、前記容器内部を洗浄する洗浄ノズル、前記容器に所定の液体を分注する分注ノズル、または、前記容器に保持された液体を攪拌する攪拌棒のいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
【請求項6】
液体を保持する容器の開口から前記容器内部に挿入されて、前記容器内部を洗浄する洗浄ノズルと、
前記容器の開口の上部に配置され、前記洗浄ノズルに対する前記容器内部への挿入を案内する挿入補助部材と、
を備えたことを特徴とする洗浄装置。
【請求項7】
液体を保持する容器の開口から前記容器内部に挿入されて、前記容器に所定の液体を分注する分注ノズルと、
前記容器の開口の上部に配置され、前記分注ノズルに対する前記容器内部への挿入を案内する挿入補助部材と、
を備えたことを特徴とする分注装置。
【請求項8】
液体を保持する容器の開口から前記容器内部に挿入されて、前記容器に保持された液体を攪拌する攪拌棒と、
前記容器の開口の上部に配置され、前記攪拌棒に対する前記容器内部への挿入を案内する挿入補助部材と、
を備えたことを特徴とする攪拌装置。
【請求項9】
液体を保持する容器であって、開口から挿入部材が内部に挿入される容器において、
前記液体を保持する保持領域と、
前記開口と平行な面における前記保持領域の断面積よりも面積の大きい開口を有し、前記挿入部材に対する当該容器内部への挿入を案内する挿入補助部と、
を備えたことを特徴とする容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−36595(P2009−36595A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−199998(P2007−199998)
【出願日】平成19年7月31日(2007.7.31)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】