説明

化粧液装置

【課題】肌のコンディションをケアする美容処理と、ファンデーションによる化粧を簡単な操作ですばやく肌面に施すことが可能な化粧液装置を提供する。
【解決手段】化粧液装置が、液体を供給するための液体給液口を有するタンクと、正面に開口を有し、タンクを液体給液口を下方にして収納可能な空間と、タンクの液体給液口とミスト放出口とを連通させる液体流路と、を有する筺体と、筐体のミスト放出口に液密的に装着された少なくとも一部に表裏を連通する微細孔の形成された超音波振動子と、超音波振動子を駆動する充電可能な電池とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、リキッド状のファンデーションや化粧液、水などの液体を肌面に吹き付けて化粧や肌のトリートメントを行うことが可能な携帯型の化粧液装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯性に優れ、どこにでも持ち運ぶことができ、使用者の顔などに液体のミストを噴霧して肌に潤いを与え、または肌の細胞組織の活性を高める美容処理を行う噴霧装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3161996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記装置は、美容処理の一つとして、肌のコンディションをケアすることを目的にしたものである。ところで、美容処理の一つにファンデーションを肌面に乗せることで見栄えを整える化粧があるが、肌面上のファンデーションは、時間の経過とともに落ちることがある。そのとき、簡単に、素早く化粧直しができることが望まれている。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、肌のコンディションをケアする美容処理と、ファンデーションによる化粧を簡単な操作ですばやく肌面に施すことが可能な化粧液装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の化粧液装置は、液体を供給するための液体給液口を有する液体収容タンクと、正面にミスト放出口を開口させ、前記液体収容タンクを前記液体給液口を下方にして収納可能な空間と、前記液体収容タンクを前記空間に収納した際、前記液体収容タンクの液体給液口と前記ミスト放出口とを連通させる液体流路と、を有する筺体と、前記筐体のミスト放出口に液密的に装着された少なくとも一部に表裏を連通する微細孔の形成された少なくとも1つの超音波振動子と、前記超音波振動子を駆動する充電可能な電池とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、化粧液装置は、側面にミスト放出部を備えた液体収容タンクと、前記液体収容タンクを収納可能な空間を有し、前記液体収容タンクを収納した際、前記ミスト放出部に対応する位置に開口部を有する筐体とを備え、前記液体収容タンクの前記ミスト放出部は、前記タンク側面に液密的に固設された少なくとも一部にタンク内に連通する微細孔の形成された超音波振動子と、前記超音波振動子に電力を供給する受電端子を底面に露出させた給電部とを有し、前記筐体は、前記液体収容タンクを前記空間に収納した際、前記液体収容タンクの受電端子が接触する位置に設けた給電端子と、前記給電端子に給電ラインを介して接続された充電可能な電池と、を有することを特徴とする。
【0008】
前記タンクが第1の液体と第2の液体とを貯蓄可能な互いに区画された貯液部を備え、前記貯液部が、前記液体流路に第1の液体を供給するための第1の供給路と、前記気体流路に前記透液性の部材又は微細孔を有する部材を介して第2の液体を供給する第2の供給路と、を備える構成とすることができる。前記タンクは、取換え可能であることが望ましい。少なくとも1つの前記超音波振動子は、前記多数の微細孔が直径は10μm以上に形成され、他の前記超音波振動子は、前記多数の微細孔が直径は10μm以下に形成されていることが望ましい。
前記筐体は、前記ミスト放出口を挟んで溝部を対向させて平行配置された一対のスライド溝部を有し、前記超音波振動子は、前記スライド溝部に複数並列的に装着され、それぞれ前記溝部を摺動させて交互に前記ミスト放出口に装着することができる。
前記超音波振動子は着脱自在でもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、肌のコンディションをケアする美容処理と、ファンデーションによる化粧を簡単な操作ですばやく肌面に施すことが可能な化粧液装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる化粧液装置1を正面から見た図。
【図2】図1の化粧液装置1の内部を模式的に示す概略図。
【図3】図2の化粧液装置1を一部拡大して示す図。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる化粧液装置2を裏面から見た図。
【図5】図4の化粧液装置2の内部を模式的に示す概略図。
【図6】図5の化粧液装置2を一部拡大して示す図。
【図7】本発明の変形例1である化粧液装置3aを示す概略図。
【図8】本発明の変形例2である化粧液装置3bを示す概略図。
【図9】本発明のさらなる変形例である化粧液装置3cを示す概略図。
【図10】本発明の第3実施形態にかかる化粧液装置5を正面から見た一部透視図。
【図11】図10の化粧液装置5の内部を模式的に示す概略図。
【図12】本発明の第4実施形態にかかる化粧液装置6の内部を模式的に示す概略図。
【図13】本発明のその他の変形例である化粧液装置7を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態を図に基づき説明する。
[第1実施形態]
(化粧液装置1について)
図1に示すように、この実施形態の化粧液装置1は、筺体10を備え、その表面にはミスト放出孔100が設けられている。筺体10の上方には、使用者によって開閉される蓋部101が設けられている。また、筺体10の側面には、使用者によって操作されるスイッチ111の一部が露出している。
図2に示すように、筺体10内には、空間102、化粧液導出部103、超音波振動子105、制御用電子回路基板107、バッテリー109、筺体10表面に露出したスイッチ111の他の部分などが配置される。さらに筺体10には、蓋部101の下方に設けられた空間102が設けられている。
空間102は、リキッド状のファンデーション、水、保湿や肌面のケアのための化粧液などの液体が入ったボトル4が出し入れ自在に嵌合可能な形状に形成されている。空間102は、ボトル4内の液体が下方の化粧液導出部103に向けて重力作用を及ぼすように筺体10の上側に設置されている。空間102の下方には、化粧液導出部103内にボトル4内のリキッド状のファンデーションを供給するための給液部117が設けられる。給液部117によってボトル4と化粧液導出部103とが接続される。
【0012】
給液部117は、多数の孔117a、弁押し上げ棒117bを備える。孔117aを通ってボトル4内のリキッド状のファンデーションが化粧液導出部103内に供給される。弁押し上げ棒117bは、後述するボトル4が有する弁体451を押し上げるためのものである。
化粧液導出部103は、ボトル4と、超音波振動子105とを接続して、超音波振動子105にボトル4内のリキッド状のファンデーションを供給するための液体流路である。
超音波振動子105は、ミスト放出孔100内に配置され、化粧液導出部103から導出される液体を霧化してミスト放出孔100から筺体10の外部に放出する素子である。超音波振動子105は形成される。超音波振動子105は、マイクロチップと圧電セラミックス(PZT)を接合してウェーハ状に形成されている。圧電セラミックスは、制御用電子回路基板107によって電圧印加が制御され、交番電圧の印加により圧電セラミックスが振動し、一体に接合しているマイクロチップを前後方向に振動させる。
例えば、マイクロチップが130KHzの超音波周波数で前後に振動するように制御されると、このマイクロチップの微細孔105aの両側に気圧差を生じて、リキッド状のファンデーションが、ファンデーション成分を含む微小な水滴に霧化されてミスト放出孔100から放出される。
【0013】
微細孔105aは、超音波振動子105に多数設けられている(なお、図2では説明を分かりやすくするために微細孔105aを模式的に図示している。)。微細孔105aは、直径が10[μm]以上となるように形成されることが望ましい。このような径で微細孔105aを形成することにより、リキッド状のファンデーションによる目詰まりを防止することがきる。ファンデーションの粒子径は、10〜100[μm]が一般的であるため、種々の径を持つ微細孔105aを超音波振動子105に混在させて設けるようにしてもよい。
制御用電子回路基板107の電子回路は、超音波振動子105、バッテリー109、スイッチ111などと電気的に接続されており、超音波振動子105への通電、スイッチ111の押下操作の検知、バッテリー109の充電などの各種の制御を行う制御回路を構成する。
バッテリー109は、二次電池(例えば、リチウムイオン電池やキャパシタなど)から構成され、制御用電子回路基板107の電子回路からの制御信号により外部から電力の供給を受けて充電される。バッテリー109に蓄えられた電力は、制御用電子回路基板107の制御回路の制御による超音波振動子105の駆動に使用される。
スイッチ111は、使用者が超音波振動子105の駆動のON−OFFを制御するためのものである。使用者のスイッチ111の操作を制御用電子回路基板107の制御回路が検知すると、この制御回路が超音波振動子105を駆動させる。
【0014】
(ボトル4について)
次に、図3を用いてボトル4について説明する。ボトル4は液体を保持する本体部41、この本体部41に接続され、液体が出し入れされる給水ノズル43、本体部41と給水ノズル43の接合面に設けられる弁部45を備える。ボトル4は、空間102に嵌合可能な形状に形成され、開状態の蓋部101から空間102に挿入されることで化粧液装置1に装着される。
なお、ここではボトル4には、リキッド状のファンデーションが貯液されているが、ボトル4にはリキッド状のファンデーションの他にも、水や美容液を貯液させることも可能である。
給水ノズル43は、開口43aを有し、リキッド状のファンデーションを安定して化粧液装置1に供給するためのガイドとして機能する。給水ノズル43は、例えば、ねじ式やはめこみ式によって化粧液装置1に固定される。
弁部45は、弁体451、蓋部452、押し上げ棒接触部453、弁体451と押し上げ棒接触部453とを接続する柱部454、バネ部455を備える。
弁体451は、例えばゴムや樹脂などで形成され、リキッド状のファンデーションがボトル4外に漏れ出すのを防止するためのものである。
蓋部452は、バネ部455の基部を固定するためのものである。蓋部452の略中央部には、柱部454の一部が上下に摺動可能な孔452aが形成され、さらにこの孔452aの周辺には、化粧液が通過するための小径の孔部452bが形成される。
柱部454は一端が弁体451に接続され、他端は押し上げ棒接触部453に接続される。
【0015】
バネ部455は柱部454表面にコイル状に巻かれて設けられる。バネ部455は基部が蓋部452に固定され、通常時には押し上げ棒接触部453をボトル4の出口方向に向けて押し上げている。このことにより、柱部454を介して押し上げ棒接触部453と接続されている弁体451の底面が、本体部41の内面側を向く蓋部452の1面に押しつけられる。このことにより通常時には弁体451が孔部452bを塞ぐ状態となり、リキッド状のファンデーションの漏れが防止される。
そして、ボトル4を化粧液装置1に取り付けた際には、化粧液装置1の弁押し上げ棒117bが、押し上げ棒接触部453と接触しかつ本体部41内部方向へ押し上げる。この結果として、弁体451が本体部41内部に押し上げられ、弁体451と孔部452bの間に隙間が生まれる。そして、自重によってリキッド状のファンデーションが化粧液装置1に供給される(図3の矢印参照)。
【0016】
(化粧液装置1の動作の説明)
次に、化粧液装置1の動作を説明する。化粧液装置1は、化粧を速やかに直すことを主な目的とした装置であり、日常は、バッグなどに入れて持ち運びされる。ただし、化粧液装置1の用途は化粧を直すことのみに限定されず、外出する前の化粧にも使用できる。
化粧液装置1内にボトル4が装着されていない場合がある。この場合には、使用者は蓋部101を開け、空間102にボトル4を挿入して蓋部101を閉める。
空間102に挿入されたボトル4の弁部45が、弁押し上げ棒117bにより押し上げられ、リキッド状のファンデーションが化粧液導出部103に重力により自然に流下する。
この状態の時に、使用者がスイッチ111をONにすると、ミスト放出孔100から霧化されたファンデーションが放出される。
すなわち、使用者のスイッチ111のON操作を制御用電子回路基板107が検知し、バッテリー109の電力で超音波振動子105を振動させる。この結果、化粧液導出部103から超音波振動子105に供給されたリキッド状のファンデーションが、超音波振動子105によって霧化されてミスト放出孔100から放出される。ミスト放出孔100から放出された霧化したファンデーションを肌面につけることで、素早い化粧が可能となる。
化粧液装置1によれば、霧化したファンデーションがミスト放出孔100から放出されるので、スポンジパフ等を用いて行われる肌面へのファンデーションの塗布に比べると、スポンジパフにファンデーションをつける動作をしなくて済み、肌面に化粧を施すファンデーション処理をすばやく行える。また、ボトル4に水や美容液を入れれば、ミスト放出孔100から霧状の水や美容液を放出し、肌面のケアが行える。
要するに、化粧液装置1によれば簡単な操作で、肌のコンディションをケアする美容処理と、ファンデーションによる化粧を肌面に施せる。
【0017】
[第2実施形態]
次に図4〜6を用いて本発明の第2実施形態にかかる化粧液装置2について説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態と同一部分については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
図4〜6に示すように第2実施形態にかかる化粧液装置2は、化粧液装置1と同様、ミスト放出孔100、蓋部101、空間102、超音波振動子105、バッテリー109、給液部117などを備える。
化粧液装置2は筺体20を備える。この筺体20には、化粧液導出部203、制御用電子回路基板207、スイッチ211、バネ213、弁215、圧縮空気放出部217、スプレー噴出部219などが設けられる。
化粧液導出部203は、化粧液導出部103とほぼ同じような形状を備え、一端を超音波振動子105に接続されて、この超音波振動子105に対してボトル4内の液状のファンデーションを供給する。
また、化粧液導出部203は、スプレー噴出部219にボトル4内の液状のファンデーションを供給する。化粧液導出部203は、底面にスプレー噴出部219に接続する複数の孔203aを備える(図6参照)。この複数の孔203aを通ってボトル4内の液状のファンデーションがスプレー噴出部219に供給される。複数の孔203aは、通常時には、バネ213によって上方向に引っ張られる弁215によって栓がされている。
【0018】
弁215は、例えばゴムや樹脂などで形成され、化粧液装置2を使用しないときに、リキッド状のファンデーションが、化粧液導出部203から圧縮空気放出部217に供給されることを防止するためのものである。弁215は複数の孔203aを塞ぐための凸部215aを備える。
図5に示すように、圧縮空気放出部217は、マイクロポンプ217a、送風管217b、送風口217cから主に構成されている。マイクロポンプ217aは、例えば電磁式のエアポンプである。マイクロポンプ217aは取り込んだ空気を圧縮し、圧縮空気としてスプレー噴出部219に供給する。
送風管217b及び送風口217cは圧縮空気をスムーズにスプレー噴出部219に導出させるためのものである。
スプレー噴出部219は、化粧液導出部203の下側に配置された空間でありマイクロポンプ217aの圧縮空気が通る気体流路である。。スプレー噴出部219は、筺体20の裏面(ミスト放出孔100が形成され面と逆の面)に形成されたスプレー噴出孔219aを備える。圧縮空気放出部217から供給された圧縮空気は、スプレー噴出孔219aを通り筺体20の外に排気される。
【0019】
制御用電子回路基板207には、制御用電子回路基板107と同様の機能を備える電子回路が形成されている。さらに制御用電子回路基板207にはマイクロポンプ217aのON・OFFの制御を行う電子回路が形成されている。
スイッチ211は、使用者が超音波振動子105の駆動のON・OFFまたはマイクロポンプ217aのON・OFFを制御するためのものである。すなわち、使用者のスイッチ211の操作を制御用電子回路基板207の制御回路が検知すると、この制御回路が超音波振動子105またはマイクロポンプ217aを駆動させる。
【0020】
(化粧液装置2の動作の説明)
次に、化粧液装置2の動作を説明する。化粧液装置2は、化粧を速やかに直すことを主な目的とした装置であり、日常は、バッグなどに入れて持ち運びされる。ただし、化粧液装置2の用途は化粧を直すことのみに限定されず、外出する前の化粧にも使用できる。
化粧液装置2の動作は以下の2つである。
(1)超音波振動子105の駆動によって、ミスト放出孔100から霧化したファンデーションを放出させる。
(2)マイクロポンプ217aの駆動によって、スプレー噴出孔219aからファンデーションを放出させる。
ここで、動作(1)については、第1実施形態の化粧液装置1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0021】
化粧液装置2内にボトル4が装着され、リキッド状のファンデーションが化粧液導出部203に貯液された状態で使用者がスイッチ111をON(マイクロポンプ217aをON)にすると、スプレー噴出孔219aからファンデーションが放出される。
すなわち、まず使用者のスイッチ211のON操作を制御用電子回路基板207が検知し、バッテリー109の電力でマイクロポンプ217aを駆動させる。この結果、送風管217bからスプレー噴出部219に対して、圧縮空気が供給され、スプレー噴出孔219aから放出される。また、このとき、化粧液導出部203からスプレー噴出部219にリキッド状のファンデーションが供給されて圧縮空気と一緒にスプレー噴出孔219aから放出される。
ここで、図6を用いて、スプレー噴出部219に対するリキッド状のファンデーションの供給について詳細に説明する。図6に示すように、スプレー噴出部219に圧縮空気が供給されると、圧縮空気の気流によって、スプレー噴出部219内の気圧が、化粧液導出部203内の気圧よりも低くなる。この結果、弁215が下方向に移動し、孔203aと凸部215aとの間に隙間が空く(図6のA矢印参照)。この隙間から、自重作用によって、化粧液導出部203に貯液されたリキッド状のファンデーションが少量ずつスプレー噴出部219に供給される。
【0022】
スプレー噴出部219に供給されたリキッド状のファンデーションは、圧縮空気によって運ばれ、圧縮空気とともにスプレー噴出孔219aから筺体外に放出される。
このとき、スプレー噴出孔219aは、スプレー噴出部219の空間よりも小径に形成されているため、圧縮エアの圧力がスプレー噴出孔219a近傍で高くなり、液状のファンデーションを勢いよく放出することが可能となる。ファンデーションがスプレー噴出孔219aから放出された場合は、ミスト放出孔100から放出された場合に比べて放出範囲が狭くなる。
以上のように構成された化粧液装置2によれば、ミスト放出孔100から放出された霧状のファンデーションを肌面の広い範囲に塗布できるとともに、スプレー噴出孔219aから放出されたファンデーションを肌面の狭い範囲に塗布することができ、使用者は、化粧の際にはファンデーションの塗り方を適宜使い分けることができる。
例えば、肌面の広い範囲にファンデーションを塗布する際には、ミスト放出孔100から霧状のファンデーションを放出させ、その後の細かい化粧の調整にはファンデーションをスプレー噴出孔219aから放出させることが可能となる。
【0023】
[変形例1]
以上、図4〜6を用いて、本発明の化粧液装置2について説明したが、本発明はさらに種々の変更・変形が可能である。例えば、図7に示す化粧液装置3である。化粧液装置3は、貯液部である本体部41aが二つの空間40a,40bに仕切られたボトル4aを空間102に挿入する。
ボトル4aは、一方の空間に水や美容液を有し、他方にリキッド状のファンデーションを有する。ボトル4aは、ボトル4aからの液漏れを防ぐために、それぞれの空間には弁部45と同様の構造、機能を有する弁部45a,45bを備える。それぞれの空間は、第1、第2の供給路として機能する開口43b,43cとそれぞれ接続されており、例えば水や美容液は開口43bから放出される。同様に、リキッド状のファンデーションは、開口43cから放出される。
化粧液装置3aでは、超音波振動子105よって水や美容液を霧状にして、ミスト放出孔100から放出する。また、ファンデーションをスプレー噴出孔219aから放出する。
水や美容液、ファンデーションを別個に放出するために、化粧液装置3は、化粧液導出部203内に仕切り203aを備える。この仕切り203aによって、化粧液導出部203が二つの空間に分断される。仕切り203aによって分断された化粧液導出部203の一方の空間には開口43bから放出された水や美容液が供給される。同様に、仕切り203aによって分断された化粧液導出部203他方の空間には、開口43cから放出されリキッド状のファンデーションが供給される。
化粧液装置3は、ボトル4aが備える弁部45a,45bに対応し、給液部117と同様の構造、機能を有する給液部317a,317bを有する。
以上のように構成された化粧液装置3では、霧状で放出された水や美容液によって肌面の保湿やケアを行うことができ、かつ、スプレー噴出孔219aから放出されたファンデーションを用いて、肌面に化粧を施すことができる。
要するに、化粧液装置2によれば簡単な操作で、肌のコンディションをケアする美容処理と、ファンデーションによる化粧を肌面に施せる。
【0024】
[変形例2]
さらなる変形例として、図8に示す化粧液装置3bがある。化粧液装置3bは、送風口217cから分岐する送風管217dを備える。送風管217dは、超音波振動子105に、マイクロポンプ217aが発生させた圧縮空気を供給するためのものある。送風管217dを介して超音波振動子105に圧縮空気を供給することで、リキッド状のファンデーションによる超音波振動子105の微細孔105aの目詰まりを解消することがきる。具体的には、送風管217dを介して圧縮空気を微細孔105aに圧縮空気を通すことで、目詰まりの原因であるファンデーション成分を吹き飛ばし、このことにより目詰まりを解消できる。微細孔105aへの圧縮空気の吹き付けは、ミスト放出孔100側から、化粧液導出部203に向かって行われることが望ましい。
また、図8に示すように、弁215を設けずとも、弁215の代わりに透液性を有するスポンジ状の吸水部材216を化粧液導出部203の下部に設けてもよい。スポンジ状の吸水部材216を用いた場合、通常時は吸水部材216がリキッド状のファンデーションを保持し、このリキッド状のファンデーションがスプレー噴出部219に供給されることを防止する。圧縮空気がマイクロポンプ217aから供給された場合には、スプレー噴出部219の圧力の低下によって少量のリキッド状のファンデーションが吸水部材216からスプレー噴出部219に供給される。
また、さらなる変形例として図9に示す化粧液装置3cように、スプレー噴出孔219aを、ミスト放出孔100と同じ面に設けるようにしてもよい。
【0025】
[第3実施形態]
次に図10、図11を用いて本発明の第3実施形態にかかる化粧液装置5について説明する。なお、以下の説明では、第1、2実施形態及びその変形例と同一部分については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
(化粧液装置5について)
図10、図11に示すように第3実施形態にかかる化粧液装置5は表面にミスト放出孔100が形成された筺体50を備える。筺体50は、空間102、化粧液導出部103、制御用電子回路基板107、バッテリー109、スイッチ111、給液部117を内蔵する。
筺体50は、振動子筺体504、超音波振動子505,506、一対のスライドレール508、空間508a、支持部材510、一部を筺体50の側面から露出させたつまみ512、電極部514、電源ライン516などをさらに内蔵する。
【0026】
振動子筺体504には、超音波振動子505,506が並列的に装着される。振動子筺体504は図示を省略した凸部を備え、スライドレール508と嵌合し、かつスライドレール508上を摺動する。振動子筺体504がスライドレール508上を摺動することで、超音波振動子505,506のどちらか一方をミスト放出孔100と対応する位置に移動させることができる。なお、このとき、ミスト放出孔100と超音波振動子505,506のどちらか一方との位置の対応にずれが生じないように、筺体50には、バネやかぎ状の部材による振動子筺体504の位置ずれ防止機構を内蔵させることが望ましい。
超音波振動子505,506は、超音波振動子105とほぼ同様の構成、機能を備える。超音波振動子505,506にはそれぞれ微細孔505a,506aが形成されている。
微細孔505a,506aはそれぞれが異なる径で形成された孔である。例えば、微細孔505aは、微細孔506aよりも小径に形成される。
【0027】
一対のスライドレール508は、空間508a内に配置される。一対のスライドレール508は、ミスト放出口100を挟んで対向するように平行配置された一対の溝部である。一対のスライドレール508は、振動子筺体504に装着された超音波振動子505,506を筺体50内で移動させるためのガイドとして機能する。
空間508aはミスト放出口100と接続される。図10の一点鎖線に示すように、空間508aの一部は、筺体50の側面に開口しており、この開口からは、つまみ512の一部が露出する。
つまみ512は、支持部材510を介して振動子筺体504に接続されている。筺体50を使用者の手などで固定した状態でつまみ512は上下にスライドさせることで、支持部材510を介して振動子筺体504がスライドレール508上を摺動する。
【0028】
図11に示すように電極部514は、バッテリー109及びスイッチ111とを接続する電源ライン516を介して、ミスト放出孔100と対応する位置に移動した超音波振動子505または超音波振動子506に対してバッテリー109の電力を供給するためのものである。
【0029】
(ボトル4b,4cについて)
図11に示すように、化粧液装置5にはボトル4bまたはボトル4cが挿入される。例えば、ボトル4bにはリキッド状のファンデーションが入れられており、ボトル4cには水または美容液が入れられている。
【0030】
(化粧液装置5の動作の説明)
次に、化粧液装置5の動作を説明する。化粧液装置5は、空間102に挿入されるボトル4bまたはボトル4cによって、超音波振動子505,506を切り替えることができる。
すなわち、化粧液装置5の動作は以下の2つである。
(1)微細孔505aを備える超音波振動子505の駆動により、ミスト放出孔100から霧化された水または化粧液が放出される。
(2)微細孔505aよりも大きな径の微細孔506aを備える超音波振動子506の駆動により、ミスト放出孔100から霧化したファンデーションが放出される。
【0031】
まず、使用者によって化粧液装置5内にボトル4bまたはボトル4cが装着される。次に使用者は、ボトル4bまたはボトル4cに対応する超音波振動子505,506のどちらか一方がミスト放出孔100に対応位置に配置されるように、つまみ512を筺体50に対してスライドさせる。
つまみ512の操作によって超音波振動子505,506のどちらか一方がミスト放出孔100に対応する位置に配置されると、超音波振動子505,506の一方と電極部514が電気的に接続される。
この状態の時に、使用者がスイッチ111をON操作することで、このON操作が制御用電子回路基板107によって検知され、バッテリー109の電力が超音波振動子505,506のどちらか一方に供給される。
この結果、ミスト放出孔100から霧状の水または化粧液または霧状のファンデーションが放出される。
【0032】
以上のように構成された化粧液装置5によれば、霧状の水または化粧液により肌面のケアを行うことができ、かつ放出された霧状のファンデーションにより、簡単にすばやく化粧を施すことができる。
さらに、ボトル4bまたはボトル4cに入れられた液体に対応する、超音波振動子505,506を適宜切り替えることができため、ファンデーションの放出によって超音波振動子505の微細孔505aが目詰まりを起こすことを防止することが可能となる。
なお、以上の説明では、超音波振動子505,506の切り替えをつまみ512によって行ったが、これにかえてバッテリー109の電池で駆動される小型のモーターを筺体50に内蔵させ、このモーターの駆動によって振動子筺体504がスライドレール508を摺動するようにしてもよい。
【0033】
[第4実施形態]
次に図12を用いて本発明の第4実施形態にかかる化粧液装置6について説明する。なお、以下の説明では、第1〜3実施形態及びその他の変形例と同一部分については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
(化粧液装置6について)
図12に示すように第4実施形態にかかる化粧液装置6は筺体60を備える。筺体60はミスト放出孔100や蓋部101やスイッチ111が設けられる。筺体60は、制御用電子回路基板107、バッテリー109、筺体10表面に露出するスイッチ111の他の部分などを内蔵する。
筺体60は、空間602を備える。この空間602下方には化粧液導出部604が設けられる。筺体60は、電極部614、電源ライン616をさらに内蔵する。
【0034】
空間602は、図2に示す空間102と同様に筺体60の上方に配置され、上部には蓋部101が開閉自在に取り付けられる。空間602は、リキッド状のファンデーションが入ったボトル4d、水または化粧液が入ったボトル4eが出し入れ自在に嵌合可能な形状に形成されている。
化粧液導出部604は、霧化されたリキッド状のファンデーションや水または美容液をミスト放出孔100に供給するためのものである。
電極部614は、給電端子である。電極部614は、電源ライン616によってスイッチ111及び制御用電子回路基板107を介してバッテリー109に接続される。制御用電子回路基板107の制御によって電極部614からボトル4d、4eに対してバッテリー109の電力が供給される。
【0035】
(ボトル4d,4eについて)
ボトル4d,4eは、それぞれ本体部40d,40e及び蓋部41d,41eから主に構成される。
本体部40dには、蓋部41dを開閉することで、リキッド状のファンデーションが入れられる。本体部40eには、蓋部41eを開閉することで、水または美容液が入れられる。本体部40d,40eは、それぞれミスト放出部410d,410e及び電極420d,電極420dを備えている。
ミスト放出部410d,410eは、それぞれ本体部40d,40eの底面側の側壁に設けられる。詳細には、ミスト放出部410d,410eは、ボトル4d,4eが空間602に挿入されたときに、化粧液導出部604を介してミスト放出孔100と接続される位置に設けられる。すなわち、ミスト放出部410d,410eは空間602内において、化粧液導出部604、ミスト放出孔100と接続する。ミスト放出部410d,410eには、それぞれ超音波振動子411d,411eが密液的に個設される。
【0036】
超音波振動子411d,411eは、超音波振動子105とほぼ同様の構成、機能を備える。超音波振動子411d,411eは、それぞれ給電ライン413d,413eによって電極420d,420eと電気的に接続されている。超音波振動子411d,411eには、それぞれ微細孔412d,412eが形成されている。
微細孔412d,412eは、それぞれが異なる径で形成された孔であり、本体部40d,40e内にそれぞれ連通する。例えば、微細孔412eは、微細孔412dよりも小径に形成される。
【0037】
(化粧液装置6の動作の説明)
次に、化粧液装置6の動作を説明する。化粧液装置6では、ボトル4d,4eを取り換えることで、液体ファンデーションによる化粧と、水または化粧液による美容処理とを適宜選択して行うことができる。
すなわち、化粧液装置6の動作は以下の2つである。
(1)微細孔412eを備える超音波振動子411eが個設されたボトル4eが、空間602に挿入されたときにはミスト放出孔100から霧化された水または化粧液が放出される。
(2)微細孔412eよりも大きな径の微細孔412dが個設されたボトル4dが、空間602に挿入されたときにはミスト放出孔100から霧化されたファンデーションが放出される。
【0038】
まず、使用者によって化粧液装置6内にボトル4dまたはボトル4eが装着される。このとき、ボトル4dまたはボトル4eの電極420dまたは420eが、筺体60が備える電極部614に装着され、ボトル4dまたはボトル4eとバッテリ109とが電気的に接続される。
この状態の時に、使用者がスイッチ111をON操作することで、このON操作が制御用電子回路基板107によって検知され、バッテリー109の電力が、電源ライン616、電極部614、電極420dまたは420e、給電ライン413dまたは413eを介して、超音波振動子411dまたは411eに供給される。
この結果、ミスト放出孔100から霧状の水または化粧液または霧状のファンデーションが放出される。
以上のように構成された化粧液装置6によれば、霧状の水または化粧液により肌面のケアを行うことができ、かつ放出されたファンデーションにより、簡単にすばやく化粧を施すことができる。
さらに、ボトル4d,4eが、それぞれに入れられる液体に対応した径を持つ超音波振動子411d,411eを備えることによって、微細孔412d,412eの目詰まりを防止できる。
【0039】
[その他の変形例]
以上、本発明の第1〜4実施形態および変形例1、2について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく適宜変更、変形が可能である。例えば、各実施形態の構成要素を種々組み合わせてもよい。
例えば、図13に示すように、超音波振動子505,506をそれぞれ備えた振動子筺体604a,604bを、筺体70を有する化粧液装置7につけ替えるようにしてもよい。筺体70は、ミスト放出孔100近傍に一対のスライドレール608を備える。振動子筺体604aまたは604bをこのスライドレール608に嵌め、摺動させることで、ミスト放出孔100に超音波振動子505または506を装着させることができる。この場合には、特に図示はしないが、振動子筺体604a,604bを固定するための機構をミスト放出孔100近傍に設けることが望ましい。
【符号の説明】
【0040】
1,2,3a,3b,3c…化粧液装置、4,4a…ボトル、10,20…筺体、41,41a…本体部、43…給水ノズル、43a,43b,43c…開口、45,45a,45b…弁部、100…ミスト放出孔、101…蓋部、40a,40b,102,508a,602…空間、103,604…化粧液導出部、105,411d,411e,505,506…超音波振動子、105a,412d,412e,505a,506a…微細孔、107…制御用電子回路基板、109…バッテリー、111…スイッチ、117,317a…給液部、117a…孔、117b…弁押し上げ棒棒、203…化粧液導出部、203a…孔、207…制御用電子回路基板、211…スイッチ、213…バネ、215…弁、215a…凸部、216…吸水部材、217…圧縮空気放出部、217a…マイクロポンプ、217b,217d…送風管、217c…送風口、219…スプレー噴出部、219a…スプレー噴出孔、410d,410e…ミスト放出部、413d,413e…給電ライン、420d,420e…電極、451…弁体、452…蓋部、452a…孔、452b…孔部、453…弁押し上げ棒接触部、454…柱部、455…バネ部、504,604a,604b…振動子筺体、508,608…スライドレール、510…支持部材、512…つまみ、514,614…電極部,516,616…電源ライン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を供給するための液体給液口を有する液体収容タンクと、
正面にミスト放出口を開口させ、前記液体収容タンクを前記液体給液口を下方にして収納可能な空間と、前記液体収容タンクを前記空間に収納した際、前記液体収容タンクの液体給液口と前記ミスト放出口とを連通させる液体流路と、を有する筺体と、
前記筐体のミスト放出口に液密的に装着された少なくとも一部に表裏を連通する微細孔の形成された少なくとも1つの超音波振動子と、
前記超音波振動子を駆動する充電可能な電池と、
を備えることを特徴とする化粧液装置。
【請求項2】
前記筐体には、前記ミスト放出口を挟んで溝部を対向させて平行配置された一対のスライド溝部を有し、
前記超音波振動子は、前記スライド溝部に複数並列的に装着され、それぞれ前記溝部を摺動させて交互に前記ミスト放出口に装着可能とされていること
を特徴とする請求項1記載の化粧装置。
【請求項3】
前記超音波振動子が着脱自在であることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧装置。
【請求項4】
前記液体流路を構成する下部板の少なくとも一部を透液性の部材又は微細孔を有する部材で構成するとともに、前記液体通路の下側に、前記透液性の部材又は微細孔が内面に露出した前記筐体の正面または裏面に開口する気体流路と、前記気体流路に空気を送入するファンと、を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化粧液装置。
【請求項5】
前記タンクが、第1の液体と第2の液体とを貯蓄可能な互いに区画された貯液部を備え、
前記貯液部が、
前記液体流路に第1の液体を供給するための第1の供給路と、
前記気体流路に前記透液性の部材又は微細孔を有する部材を介して第2の液体を供給する第2の供給路と、
を備えること
を特徴とする請求項4に記載の化粧液装置。
【請求項6】
少なくとも1つの前記超音波振動子は、前記微細孔が直径は10μm以上に形成され、他の前記超音波振動子は、前記微細孔が直径は10μm未満に形成されていること
を特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の化粧液装置。
【請求項7】
前記タンクは、取換え可能であることを特徴とすること請求項1ないし6のいずれか1項に記載の化粧液装置。
【請求項8】
側面にミスト放出部を備えた液体収容タンクと、
前記液体収容タンクを収納可能な空間を有し、前記液体収容タンクを収納した際、前記ミスト放出部に対応する位置に開口部を有する筐体とを備え、前記液体収容タンクの前記ミスト放出部は、前記タンク側面に液密的に固設された少なくとも一部にタンク内に連通する微細孔の形成された超音波振動子と、前記超音波振動子に電力を供給する受電端子を底面に露出させた給電部とを有し、
前記筐体は、前記液体収容タンクを前記空間に収納した際、前記液体収容タンクの受電端子が接触する位置に設けた給電端子と、前記給電端子に給電ラインを介して接続された充電可能な電池と、を有することを特徴とする化粧液装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−152467(P2012−152467A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−15725(P2011−15725)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(000114628)ヤーマン株式会社 (31)
【Fターム(参考)】