説明

医療情報管理システム及び管理法

【課題】医療情報管理法及び医療情報管理システムを提供する。
【解決手段】医療情報管理システム10は、コンピュータシステム上に構築される中央データベース12を有する。中央データベース12は、患者に関する情報に属する情報を含む多数の異種データ分野を有する。ユーザインターフェース14は、中央データベース12と通信して、ユーザ入力を受信しかつシステム出力を送信する。目視表示装置もユーザインターフェース14と通信を行い、選択された又は選択可能な書式で異種データ分野を表示する。システムは、全て中央データベース12と通信可能である報告事項発生モジュール18、装置インターフェース20及び遵守性計算モジュールとを備える。中央データベース12からのデータを並べ換え、警告又は備忘事項を発生し、検索し、組織化し、伝送しかつ提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療関連情報の管理法及び管理システム、特に、(1)患者(被験者)により使用される持続可能な医療装置、(2)これらの装置により実行される治療法、診断法、及び/又は、監視機能、(3)患者による装置の使用、及び(4)患者が医療装置を使用することに関するその他の情報に関する情報を管理する方法及びシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
医療疾患を治療し又は医療装置を使用する患者(被験者)の状態を診断し、治療し又は監視することは周知である。例えば、閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)又は鬱血性心不全等の肺又は呼吸器系の疾患を患う患者は、持続気道陽圧(CPAP)装置等の圧力支援装置を使用してしばしば治療される。持続気道陽圧装置は、患者の呼吸周期を通じて患者の気道に流体流を供給して、気道を支えて、睡眠中の気道崩壊を防止することができる。持続気道陽圧装置の例は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグに所在のレスピロニクス社により製造される「REMstar(登録商標)」及び「Solo(登録商標)」型持続気道陽圧装置である。
【0003】
患者の気道に供給する流体圧力が変化し又は患者の呼吸周期に同期して、最大の治療効果を得ると共に、患者を楽にする2レベル陽圧治療を行うことも公知である。吸気段階でなく呼気段階の間にその患者に低い圧力を付与する2レベル圧力支援を行う圧力支援装置の例は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグに所在のレスピロニクス社により製造される「BiPAP(登録商標)」型装置である。2レベルモード圧力支援法は、例えば、サンダース、その他名義の特許文献1、ズドロコウスキーその他名義の特許文献2、サンダースその他名義の特許文献3、ズドロコウスキーその他名義の特許文献4、ズドロコウスキーその他名義の特許文献5、ズドロコウスキーその他名義の特許文献6及びズドロコウスキーその他名義の特許文献7に開示され、これらの米国特許の各内容は、本明細書の一部を構成する。
【0004】
また、鼾をかき又は無呼吸、呼吸低下若しくは上気道抵抗症を経験している等の患者の検出条件に基づいて、患者に供給する呼吸気体流の圧力を変化させるオートタイトレーション陽圧療法を行うことも公知である。患者の鼾の有無に基づいて患者に供給される圧力を調整する装置の一例は、レスピロニクス社が製造販売する「Virtuoso(R)(登録商標)」型持続気道陽圧装置である。
【0005】
患者の気道の活動状態を検査して、完全閉塞又は部分閉塞が発生する可能性があるか否かを決定し、圧力出力を調整して、決定の結果を回避する圧力支援装置の一例は、レスピロニクス社が製造販売する「Tranquility(登録商標)」自動気道陽圧装置である。典型的なオートタイトレーション圧力支援モードは、例えば、全てアクセその他名義の特許文献8、特許文献9及び特許文献10に開示され、これらの米国特許の各内容は、本明細書の一部を構成する。また、患者の気道の活動状態を検査して、完全閉塞又は部分閉塞が発生する可能性があるか否かを決定し、圧力出力を調整して、その結果を回避するオートタイトレーション圧力支援装置の他の例は、レスピロニクス社が製造する「Tranquility」自動持続気道陽圧装置である。このオートタイトレーション圧力支援モードは、レマーズその他名義の特許文献11及び特許文献12に開示され、これらの米国特許の各内容は、本明細書の一部を構成する。
【0006】
それぞれ圧力支援のモードを表示する前記圧力支援システムの何れかを使用して、患者を治療する際に、これらのシステムの使用に伴って種々の要因(パラメータ)を監視することがしばしば望ましい場合がある。例えば、一度呼吸障害と診断された患者には、圧力支援治療、即ち、圧力の処方レベル、ある圧力レベル又は圧力範囲での圧力支援モード(持続気道陽圧、2レベル又はオートタイトレーション)が処方される。患者の担当医師又は医療保険会社等の患者の保健看護提供者は、患者が実際に確実に圧力支援治療を受けることに関心をもつこともある。このように、圧力支援装置の使用状態を監視することにより、患者が処方された治療法を遵守することを監視することが知られている。
【0007】
アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグに所在のレスピロニクス社が提供する「エンコア[Encore(登録商標)]」データ管理システムは、多数の医療装置に関する情報を管理する従来のシステムの一例である。この従来の管理システムにより、ユーザからの情報を入力し、医療装置とシステムとの間で直接データ通信を行い、又はフロッピディスク、記憶カード又は他の記憶媒体等の一時的記憶媒体を使用することが可能となる。このシステムは、患者、患者の装置、患者の装置の使用状態に関する特定の情報又はその他の限られた患者の特定の情報を受信し受け取る。システム内に情報及びデータが入力されれば、患者を選択して、最終ユーザ、典型的には、家庭看護提供者に視覚的に患者の医療データを表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第5,148,802号
【特許文献2】米国特許第5,313,937号
【特許文献3】米国特許第5,433,193号
【特許文献4】米国特許第5,632,269号
【特許文献5】米国特許第5,803,065号
【特許文献6】米国特許第6,029,664号
【特許文献7】米国特許第6,305,374号
【特許文献8】米国特許第5,203,343号
【特許文献9】米国特許第5,458,137号
【特許文献10】米国特許第6,087,747号
【特許文献11】米国特許第5,645,053号
【特許文献12】米国特許第6,286,508号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
エンコアシステムは、各患者が使用するシステムについて圧力支援装置の使用状態及び種々の要因を監視するほぼ満足な動作を実行するが、患者が使用する機器を監視する能力又は多くの患者に使用される機器を使用の遵守性又は有効性に関連付ける能力には限界がある。また、この従来の情報管理システムは、種々の患者に対する近似分野間の動的連係能力に欠けるので、必要なある特定の領域に対する有用な多数患者データを提供する能力にも限界がある。更に、この従来の情報管理システムは、家庭看護提供者、一次看護提供者、保険業者及び装置/機器製造者に関連する他の領域に送信されるデータ及び報告事項を検索し、分類し、並べ替えかつ提示する能力が欠如する。更に、従来の管理システムは、紹介者を有効に追跡し、相互作用を管理し、備忘事項を管理し、データの有用な視覚的表示を作成する能力に欠け、後述のように他の欠陥を有する。
【0010】
従って、本発明の目的は、従来の医療情報管理法及び管理システムの欠陥を克服する医療情報管理法及び医療情報管理システムを提供することを目的とする。特に、本発明は、患者が使用する装置又は機器を監視して、多くの患者が使用する機器を使用状態の遵守性又は有効性に相互に関連付けられる医療情報管理法及び医療情報管理システムを提供することにある。
【0011】
本発明の更なる目的は、関連する如何なる特定分野に関する多数患者の有用なデータを提示又は提供する能力がありかつ種々の患者の近似分野間での動的連係能力を有する医療情報管理法及び医療情報管理システムを提供することにある。
【0012】
本発明の別の目的は、ユーザ、家庭看護提供者、一次看護提供者、保険業者及び装置/機器製造者に関連する他の領域に送信されるデータ及び報告事項を検索し、分類し、並べ替えかつ提示する医療情報管理法及び医療情報管理システムを提供することにある。
【0013】
本発明の更なる目的は、医師紹介者を有効に追跡し、患者を管理する責任のある医師の有効性を監視し、相互作用を管理し、備忘事項を管理しかつデータの有用な視覚的表示を作成する医療情報管理法及び医療情報管理システムを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、患者が医療装置の構成要素を交換してもらうべきときのように、患者に関して到来する事象に関する備忘事項を提供する医療情報管理法及び医療情報管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、(a)異種データ分野を含むデータを有する中央情報データベースを提供する過程と、かつ(b)異種データ分野内のデータ内容に基づいて機能を実行する過程とを含み、コンピュータにより実行される医療情報管理法に関連する。好適な実施の形態では、この方法は、並べ替え基準により異種データ分野の一部のデータを組織化する並べ替え基準を選択する過程と、提供可能な報告事項内で異種データ分野の組織化された部分を書式設定する過程と、この報告事項をユーザに提供する過程とを含む。他の実施の形態では、本発明の方法は、異種データ分野の1つ又は2つ以上を選択する過程と、選択されたデータ分野に関する閾値を提供する過程と、選択されたデータ分野値をデータ分野の閾値と比較する過程と、選択されたデータ分野の値がデータ分野の閾値に等しいときに、ユーザに信号を送出する過程とを含む。別の好適な実施の形態では、本発明は、データの検索、組織化、送信及び提供を行う方法を提供する。
【0016】
また、本発明は、コンピュータシステム上に構築される中央データベースを備えた医療情報管理システムに関連し、この中央データベースは、患者関連情報に属する多くの異種データ分野を含む。このシステムは、中央データベースに連絡されかつユーザ入力を受信すると共に、システム出力を送信するユーザインターフェースを有する。ユーザインターフェースに連絡する視覚表示装置は、選択された又は選択可能な書式で異種データ分野のデータを表示する。好適な実施の形態では、このシステムは、何れも中央データベースに連絡される報告事項発生モジュール及びダウンロード管理モジュールを備えている。また、好適な実施の形態では、このシステムは、並べ替え機能、検索機能、入力機能及び編集機能を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明による医療情報管理システムの概略図
【図2】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図3】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図4】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図5】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図6】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図7A】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図7B】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図8A】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図8B】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図9A】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図9B】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図10】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図11】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図12】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図13】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図14A】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図14B】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図14C】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図14D】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図14E】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図14F】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図15】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図16】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図17A】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図17B】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図17C】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図18A】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図18B】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図18C】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図19A】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図19B】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図20】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図21】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図22】本発明による方法及びシステムを例示する実施の形態の表示画面又は実施の形態の例示的な表示画面
【図23A】特定患者の準拠性相互作用報告事項の一例
【図23B】特定患者の準拠性相互作用報告事項の一例
【図23C】特定患者の準拠性相互作用報告事項の一例
【図23D】特定患者の準拠性相互作用報告事項の一例
【図23E】特定患者の準拠性相互作用報告事項の一例
【図24A】特定患者のFOSQ一般報告事項の一例
【図24B】特定患者のFOSQ一般報告事項の一例
【図25A】多数の患者に対する交差患者装置の一例
【図25B】多数の患者に対する交差患者装置の一例
【図26A】多数の患者に対する交差患者マスク報告事項の一例
【図26B】多数の患者に対する交差患者マスク報告事項の一例
【図26C】多数の患者に対する交差患者マスク報告事項の一例
【発明を実施するための形態】
【0018】
構成の関連要素及び構成の組み合わせの操作法及び機能並びに製造の経済性のみならず、本発明の前記目的、他の目的、特徴及び特性は、添付図面についての下記説明及び添付の特許請求の範囲の記載から明らかとなろう。下記説明、特許請求の範囲及び添付図面は、本明細書の一部を構成するものとし、種々の図面では、近似する参照数字は、対応する部分を指称するものとする。しかしながら、図面は、例示及び説明の目的に過ぎず、本発明の範囲を限定する意図ではないことは明白に理解できよう。
【0019】
本発明は、医療情報管理システムのみならず、コンピュータにより実行される医療情報管理法に関連する。図1は、このシステムの好適な実施の形態を示し、図2〜図24は、例示的な実施の形態の種々の表示画面を示す。また、本発明は、医療情報を管理する方法を実行する装置及びこの方法を制御しかつ実行する装置を含む。
【0020】
コンピュータにより実行される方法は、(a)多数の異種データ分野を含む情報の中央データベースを準備する過程と、(b)これらの異種データ分野の少なくとも一つに属するデータ内容に基づいて機能を実行する過程とを含む。組織化されかつ系統化された方法でデータ分野の全てのデータ及び情報を含むのが中央データベースである。
【0021】
多数のデータ分野内のデータは、一般に医療に属する内容又は患者本位の内容を有するが、患者の名前、患者の住所、患者の識別番号、患者接触情報、患者社会保障番号、患者の誕生日、患者の性、患者の婚姻関係、患者の民族範疇、患者の職業、患者の疾患データ、患者の外科データ、患者の投薬、アンケート[例えば、睡眠アンケートの機能結果(FOSQ)、ベルリン又はエプワースのアンケート]入力及び結果の機能上の結果、保険提供者、保険証書番号、保険グループ番号、保険証書保持者名、保険証書保持者との関係、注釈、患者の写真イメージ、担当医師データ、一次看護提供者データ、家庭看護提供者、臨床医データ、接触データ、接触時間、接触者名、接触情報、往診日、推奨される接触日、推奨される装置修理日、推奨される装置保守日、往診周期、推奨される接触周期、推奨される装置修理又は保守周期、装置型、装置特性、装置連続番号、装置処方、処方適合性、装置適合性、適合性データ、装置使用日、装置使用情報、期間情報、装置物理的設定値、試験基準、試験入力、試験結果、機器データ、機器交換データ、機器保守データ、設備データ、治療時間、電子通信データ、データベース識別コード、ファイルデータ、装置/機器イメージ及び患者固有データである。中央データベースのデータ分野内に入力されるデータの代表的な前記リストに見られるように、これらのデータは、一般的に患者に固有のものであるか又は少なくとも患者に関連するものである。
【0022】
睡眠障害を監視する際に、治療処置に関連して本発明を実施するとき、患者固有のデータは、就寝時間、平均睡眠時間、身長、体重、首周り、昼間眠気指数、血圧、診断上の呼吸障害指数、治療上の呼吸障害指数、最小酸素飽和度、肥満指数(BMI)及び睡眠設備名に対応することができる。好適な実施の形態で閉塞性睡眠時無呼吸症を治療する装置に関連してこの方法を実施する間に、この方法を使用して、人工呼吸器、圧力供給システム、酸素濃度計、換気支援システム、酸素濃縮器、睡眠ポリグラフ記録計又は監視装置及び他の圧力支援装置又は治療装置のような他の医療装置(治療装置及び診断装置の両方)に属する情報を収集しかつ組織化できよう。更に、この方法を使用して、患者界面材装置(即ち、マスク、カニューレ)、フィルタ、加湿器、管類、排出口等の医療装置に使用される付属品に関する情報の収集及び組織化を行うことも可能となろう。
【0023】
全般的に、この方法は、入力過程、修正過程及び表示過程の3つの基礎的なサブシステム又はカテゴリーを包含する。また、この方法及びシステムは、特定のデータの位置を決定する検索適用性を有する。
【0024】
最初の過程では、中央データベースに情報を役立つように入力しなければならない。これにより、異種のデータ分野を包含する能力を有する中央データベースをコンピュータシステム上に構築しなければならない。データベース上の予め決められたデータ分野内に入力されるデータと共に、データをコンピュータシステムに伝送して、中央データベースに入力する。コンピュータシステムにこのデータを伝送することは、当該分野において周知のように、多くの異なる方法で実行することができる。例えば、ユーザから直接(例えば、ユーザ「キーイング」データをコンピュータシステムに伝送する)、他のコンピュータシステム、装置、機器等、電気通信データリンク(例えば、モデム接続)又は一時記憶媒体(例えば、フロッピディスク、CD、ICカード、バックアップカセット、携帯用記憶装置、一時記憶媒体等)とコンピュータシステムとの間の直接リンクからコンピュータシステムにデータを伝送することができる。
【0025】
コンピュータシステムにデータを伝送し又は送信した後に、このデータを組織化し、中央データベース内で記憶させなければならない。この中央データベースは、多重連係サブデータベースとなろう。例えば、特定の患者に関する全てのデータを専用サブデータベースに収納することができる。また、孤立型コンピュータシステム、家庭看護提供者ネットワーク、一次看護者ネットワーク、保険ネットワーク、製造者ネットワーク又は他のネットワークシステム上に中央データベースを構築することができる。また、中央データベースから各個別コンピュータシステム内に記憶されたデータにアクセスできるようにネットワークで接続されかつ各個別コンピュータシステムから利用できる複数の種々の個別コンピュータシステム上に中央データベース内の異種データ分野を構築することができる。更に、中央データベースは、コンピュータシステム上に構築された関連テーブルを備え又は関連テーブルにアクセス可能でもよい。これらのテーブルは、多重データベース、サブデータベース又は複数の情報集合体と交差するデータ及びデータ分野に連係する。
【0026】
好適な実施の形態では、患者の記録、関連データ、患者相互作用、患者処方、患者身体歴及び外科履歴、患者医師情報及び患者臨床医情報、患者接触情報、備忘事項、睡眠アンケート入力及び結果の患者機能結果の作成に使用される情報を入力データに含めることができる。医師、臨床医、家庭看護提供者、一次看護提供者、保険会社、製造会社及び他の最終ユーザに利用でき又は関連する如何なるデータも前記種々の入力に包含させることができる。
【0027】
また、処方された圧力支援治療に対する患者の遵守性を示す遵守性データを入力データに包含させることもできる。典型的には患者又はユーザに対する装置使用情報、装置処方及び期間情報に基づき処方遵守性データ又は装置遵守性データを遵守性データ内に包含させることができる。サブシステム若しくはモジュール上でこの遵守性データを計算し又はネットワーク、直接リンク、直接入力、電気通信データリンク、一時的記憶媒体等を介して他のシステムからこのシステム及び方法にこの遵守性データを入力することができる。例えば、装置又は他のコンピュータ装置上に構築されたシステムによって、遵守性データを計算し、この方法及びシステムに伝送することができる。本発明での使用に適する遵守性を測定するシステムの例は、「医療装置使用処方に対する患者の遵守性を追跡しかつ監視する方法及びシステム」と称する発明について2002年8月27日付けで同日に出願された米国仮特許出願シリアル番号第60/406247号に記載され、特許請求されており、この仮出願の開示内容は、本明細書の一部とする。この実施の形態では、全使用時間は、使用の初日から最終日までの間に装置が使用される遵守性時間の量として入力される。
【0028】
関連データを一度コンピュータシステムに伝送し情報の中央データベース内に入力すれば、本発明の方法及びシステムは、このデータの修正を可能とする。例えば、患者記録、患者相互作用、患者処方情報、患者身体暦及び外科暦、患者医師又は臨床医情報、備忘事項及び他の特注可能な複数のデータ集合体をユーザが複写し、編集し、削除し又は記憶位置の移動を行うことができる。また、中央データベースを実時間ベースで又は定期的間隔で更新することもできる。
【0029】
データを一度中央データベースの異種データ分野内に入力して適当に組織化すれば、本発明の方法及びシステムは、ユーザの選択に対して予め決められた又は予め書式化された報告事項を含んでもよい。例えば、これは、評価の目的に対して典型的にかつ連続的に使用される報告事項に有用であり使用者が簡単に操作すべきである。好適な実施の形態では、この方法は、選択された基準により多数の異種データ分野の少なくとも一部を組織化する検索基準を選択する過程と、提供可能な報告事項で多数の異種データ分野の組織化された部分を書式化する過程と、その報告事項をユーザに提供する過程とを含む。
【0030】
並べ替え選択と共に、ユーザは、特定の基準に従ってデータ及びデータ分野を分類することもできる。これは、多数の患者又は多数の患者グループを交差する共通の分野で特に有用である。この方法では、特定の並べ替え基準又は分類基準と共に、中央データベースの連係分野特性を使用して、ユーザは、患者基準の全データ集合体又はデータ部分集合体を交差(検索)して特定の患者情報を見ることができる。ユーザが選択した如何なる基準によってもデータを分類できることが重要である。また、ユーザが選択した如何なる基準によってもデータを並べ替えできる。
【0031】
ユーザが分類基準及び/又は並べ替え基準を選択した後に、本発明の方法及びシステムは、これらの基準によりデータを組織化する。次に、この方法及びシステムは、選択された書式又は報告形式でユーザにその組織化されたデータを提供する。報告事項は、リスト、図表、図形、グラフ等を含んでもよい。また、ユーザは、特注可能な報告書式となるユーザ自身の形式集合体を選択しかつ作成することもできる。
【0032】
好適な実施の形態の他の特徴は、「備忘事項」機能である。この実施の形態では、本発明の方法は、多数の異種データ分野から少なくとも一つの分野を選択する過程と、選択されたデータ分野に対するデータ分野閾値を付与又は入力する過程と、選択されたデータ分野のデータをデータ分野閾値と比較する過程と、選択されたデータ分野データがデータ分野閾値に等しいとき、ユーザに信号を送出する過程とを含む。データ分野閾値をユーザが設定してもよい。別法として、データ分野閾値をシステムにより設定し、1つ又は2つ以上の異種データ分野内のデータに基づいて設定してもよい。例えば、特定の患者が修理又は交換を要する機器を使用していることをユーザに気づかせるように、閾値を設定してもよい。この状態の閾値は、機器を使用した日数又は時間数としてもよい。実際の使用時間を閾値時間と比較して、修理又は交換が保証されるか否かを決定することができる。
【0033】
例えば、フィルタを備えた圧力支援装置を患者が使用しているとき、自動発生機器備忘装置は、ユーザ、本実施の形態では、使用状況、保険会社の返還方針又は他の基準の何れかによってフィルタを交換する必要があることを家庭看護提供者に知らせることができる。ユーザが発生させるか否かに係らず、何等かの基準に基づいて、前記自動発生機器防備装置を設定できることが重要である。例えば、安全データ、時間データ、方針データ、保険データ、呼吸データ、患者データ、変換予定データ等に基づいて備忘動作を設定し又は自動的に始動させることができる。更に、可聴警報装置、視覚表示装置又はこれらの組合わせによって交換が保証されることを表示する信号を発生してもよい。システムによって視覚表示装置を設定し又はユーザによって視覚表示装置を入力してもよい。この特徴によって、特注可能な備忘伝言等の視聴覚データを含む設定備忘装置又は自動作動備忘装置を提供することができる。
【0034】
本発明の例示的な一実施の形態では、医療装置又は医療構成要素の交換予定を閾値としてシステム内に設定することができる。即ち、家庭看護提供者の監督の下に持続気道陽圧装置の各ユーザが3ヶ月毎に品種Xの十分に補償されたマスクを使用する資格があるように、保険提供者は、典型的な持続気道陽圧装置のユーザが使用するある医療機器に対する補償金を特定のスケジュールに従って家庭看護提供者に支払うことができる。本発明のシステムは、どの患者が品質Xのマスクを保持するか及びその患者が何日そのマスクを使用してきたかを監視する。システムは、閾値時間期限(本例では、3ヶ月)と実際の時間期限(マスクが使用された期間)とを自動的に比較して、どの患者でも3ヶ月を経過したときに、新しい代替マスクを患者に提供するように健康管理提供者に備忘事項が自動的に付与される。勿論、この新しいマスクに対して保険会社が健康管理提供者に補償するのに必要な保健証書等の事務処理、在庫管理及び健康管理提供者が代表的に引き受ける患者に代替装置を提供するその他の業務を本発明のシステムにより発生し、監視することもできる。
【0035】
本発明の方法及びシステムの入力機能、修正機能及び提供機能に加えて、検索性能が付加される。検索機能は、中央データベース内で多数の異種データ分野を検索する検索基準を選択する過程と、その検索基準に基づいて多数の異種分野を検索する過程と、検索結果をユーザに提供する過程とを含む。ユーザが求めている情報の位置を適当に突き止める如何なる単一又は複数の基準も使用できることは理解できよう。例えば、ユーザが単に患者記録の位置決めを望めば、患者の名字を検索するであろう。しかしながら、検索者が患者の名前を思い出さなくても、患者の他のデータの何かを思い出せば、検索者は、思い出したデータを単に入力すればよく、検索機能は、選択された特定の基準に合致する結果に帰着するであろう。
【0036】
本発明の方法も図1に示す好適な実施の形態の医療情報管理装置に関連する。医療情報管理装置10は、コンピュータシステム(図示せず)上に構築された中央データベース12を有する。中央データベース12は、多重異種データ分野を含み、これらのデータ分野の各々は、患者関連情報に関するデータを含む。
【0037】
医療情報管理システム10は、また、中央データベース12と通信しかつユーザ入力を受信すると共に、システム出力を送出するユーザインターフェース14を備えている。ユーザインターフェース14は、孤立型でも一体型コンピュータシステムでもよく、好適な実施の形態では、データ入力、データ操作及びデータ表示を容易にかつ有効に行える図形ユーザインターフェースである。迅速入力及び迅速アクセスのため、見出しメニュー及び選択機能を備えたユーザインターフェース14が好ましい。また、これらの見出しメニュー及びそのリストをユーザが注文で作成することもできる。ユーザインターフェースの機能を増加するため、ユーザが特定の表示画面に戻るときに、画面上でユーザの位置を追跡しかつ再確定することができる。
【0038】
データを有効に入力し、修正し又は表示するため、ユーザインターフェース14と通信してシステム要素及び/又はソフトウェア要素を表示する視覚ディスプレイ(図示せず)を医療情報管理システム10及び/又はユーザインターフェース14に設けても良い。更に、医療情報管理システム10の高レベル制御及び操作を実行する中央制御モジュールをコンピュータシステムに典型的に設けてもよい。
【0039】
図1に示すように、好適な実施の形態では、家庭看護提供者16は、ユーザインターフェース14を経て中央データベース12内に含まれるデータを直接入力し、修正し、検索しかつ選択することができる。また、家庭看護提供者16は、データ分野内のデータを選択して、特定の書式で表示することもできる。前記の通り、これらの書式をユーザが指定し又は予め定義付けすることができる。本実施の形態では、ユーザが家庭看護提供者16であるが、ユーザは、一次看護提供者、保険業者、医師、臨床医、製造業者、患者等でもよい。
【0040】
好適な実施の形態では、医療情報管理システム10は、また、報告事項発生サブシステム18を備え、報告事項発生サブシステム18は、全て又は一部のデータ分野を組織化する分類基準又は並べ替え基準を受信し、データ分野の前記組織化された部分を提供可能な報告書に書式化し、ユーザインターフェース14を介してユーザ又は家庭看護提供者16の視覚表示装置に報告書を送信する。家庭看護提供者16は、ユーザインターフェース14から報告事項発生サブシステム18に送信された報告書の形式、分類基準、並べ替え基準及びその他の組織化に関する入力を具体的に選択することができる。
【0041】
好適な実施の形態では、医療情報管理システム10は、装置インターフェース20を備えている。装置インターフェース20は、中央データベース20と通信して、データを受信し、管理しかつ中央データベースにデータを送信することができる。前記のように、装置インターフェース20は、直接ユーザ入力、直接医師リンク、通信データリンク及び一時的記憶媒体当の種々のシステム及び装置から情報を受信しかつ管理することができる。装置インターフェース20は、医療情報管理システム10及び他のデータ入力点に対して、情報のダウンロード及びアップロードの両方を行うことができよう。
【0042】
好適な実施の形態では、患者22側から及び/又は医療処置装置又は医療監視装置24から装置インターフェース20を経て中央データベース12にデータが入力される。勿論、患者22は、医療治療又は監視装置/機器24内に情報を入力でき、医療監視機器24は、装置インターフェース20を経て中央データベース12にこの情報を送信することができる。装置インターフェース20は、データを制御し、修正し、書式化し、操作し医療監視機器24上又は一時的記憶媒体上の他のデータ関連業務を実行することができる。公開された国際特許第WO01/32069号公報は、外部医療装置又はICカード等の一時的記憶媒体を使用して、このような業務を実行する方法を開示する。
【0043】
本発明の方法及びシステムでは、ユーザは、各患者及び/又は患者の相互作用に係る担当医師の名前を登録することができる。典型的には、家庭看護提供者は、患者の医師からの委託がなくても、患者の活動の部分集合を実行することのみが許可される。各患者と相互作用のある情報をシステム内で追跡することにより、本発明の方法及び装置は、その報告事項を通じて有用な情報を提供することができる。委託の傾向を示す報告事項を発生することができ、この報告事項を使用して、長期間に亘り、どの医師がより多く又はより少なく患者を担当しているかを決定することができる。この情報は、家庭看護提供者が業務の源泉を監視するのに有用であろう。この情報を使用する他の報告事項の形態は、地域的に組織化された家庭看護提供者委託情報を示す。この報告事項は、家庭看護提供者が業務を目視可能にすることを援助する類似の目的がある。
【0044】
本発明の方法及びシステムでは、また、ユーザが、各患者に関連する医師又は患者の相互作用に関連する医師の名前を登録することができる。この情報を追跡することにより、本発明の方法及びシステムは、その報告事項を通じて有用な情報を提供することができる。例えば、FOSQ得点を通じて特定の医師又は医師団により管理されている患者が治療によってどの程度まで良好に快癒しているかを示す報告事項を発生することができる。家庭看護提供者の管理の下にある患者を管理する医師及び治療効果を監視する家庭看護提供者又は保険会社にとって、この情報は、有用である。担当医師に基づいて同様の追跡を行うことができる。
【0045】
前記の通り、入力データは、遵守性データを含んでもよいので、本発明の方法及びシステムでは、患者の処方を患者の期間情報又は装置使用情報と比較することを典型的に必要とする遵守性計算を行うことができる。装置からシステムに装置使用情報を直接アップロードすることができ、代わりに、ユーザがこの情報をシステムに入力することができる。次に、システムは、必要な計算又は比較を実行して、患者が自己の処方を遵守しているか否かを決定する。この「遵守性報告事項」は、患者の遵守度をグラフでかつ目視可能に表示する。このような遵守度報告事項の一例を図25A〜図26Bに示す。
【0046】
図2〜図24は、本発明による方法及びシステムを例示する表示画面である。ユーザインターフェース14を介して家庭看護提供者16等のユーザにこれらの表示画面が提示される。図2〜図24に示す実施例は、医療情報を管理するソフトウェア実行方法及び装置の代表的な一例に過ぎないことを意味する。この情報は、如何なる方法によるかを限定することを意味するものではない。
【0047】
図2は、本発明の医療情報管理システムに対するホームページ28又は設定された出発点を例示する実施例を示す。ホームページにより、ユーザは、患者リスト分野30内での患者リスト及び患者名、識別番号及び社会保障番号当の他の特定の患者関連データを見ることができる。患者リスト分野32は、中央データベース内の全患者を表示できるが、ある検索基準に基づき特定の患者又は患者のグループの検索結果を示すことができる。この実施例では、ユーザは、患者検索分野32内で患者の名字、患者の識別番号又は患者の社会保障番号について検索することができる。グループ内の全患者が共通の検索基準を持つ場合の患者グループを検索する場合を含み、データベース内で患者に割り当てられた基準に基づき、他の検索基準を使用することができることは勿論である。患者リスト分野32内では、所望の患者について右クリックにより患者をデータベースから削除することができる。下記の患者ホームページに進んで患者に関する情報を開き又は患者を削除する選択がユーザに付与される。
【0048】
一度患者リストが表示されれば、システムは、患者個人分野34内に名前と共に、患者の予告写真を展示することができる。また、このホームページでは、1名又は2名以上の患者、予定日のリスト、備忘分野36内でどのような事項をなすべきかの患者名と説明に関する備忘事項を表示することができる。頂部にシステム内の種々のウィンドウ間で移動する「戻る」、「進む」、「ホーム」選択表示を含むナヴィゲーション分野37がホームページに設けられる。また、ナヴィゲーション分野37は、後述する「総合報告」、「リストメンテナンス」、「優先」及び「終了」の各セクションを有する。最後に、ホームページ28は、データベースに入力する新しい患者及びインポートファイルを作成するような特定の仕事をユーザが実行できる「共通タスク」と称するツールバー35を含む。
【0049】
ホームページ28に他の分野を設けられることも理解できよう。例えば、ヘルプ情報、情報印刷、広告又はシステムにプログラム入力される他の情報等の情報を表示する分野及びシステムの種々のページ間で容易に移動できる分野を設けることができる。例えば、当該技術分野で公知のように、ユーザは、マウスを使用し、表示画面の適当な領域上でクリックすることにより、ホームページ28から他の表示画面をアクセスすることができる。
【0050】
図3は、備忘分野36’内の患者備忘事項と共に、特定の患者情報、患者の相互作用説明及び日付のリストを含む患者ホームページ38を示す。患者相互作用分野40は、特定の患者について実行された個人の相互作用のリストを示す。図示の特定の例は、病歴相互作用、往診及びマスク処方である患者相互作用分野40内に列挙された3つの相互作用を含む。何れの場合も、相互作用を消去する選択権がユーザに付与される。本発明は、また、患者相互作用上で右クリックにより、相互作用の編集、相互作用の検分及び相互作用報告書の印刷を含むその相互作用に関する他の選択権をユーザに付与する。相互作用報告書は、患者の相互作用の特定の型を通じて入力される情報のリストである。
【0051】
また、名前、住所、識別番号、身元確認事項、電話番号及び患者の写真等の詳細な情報を含む患者表示分野42が患者ホームページ38に設けられる。更に、何れも各患者について実行できる業務を付与する共通タスクセクション45、相互作用セクション46及びその他のタスクセクション47を有するツールバー44も患者ホームページ38に設けられる。例えば、患者リスト30から患者を選択することにより又は検索分野32を経て患者を検索することにより患者ホームページ38をアクセスできる。
【0052】
図4は、患者の写真のインポート及び削除を含む人口統計学データをユーザが編集できる人口統計編集表示画面48を示す。例えば、患者ホームページ38からツールバー45の共通タスクセクション45内に列挙された「人口統計編集」項目を選択することにより、人口統計編集表示画面48をアクセスできる。この例示的な実施の形態では、人口統計編集表示画面を使用して、ユーザは、患者の名前、患者識別番号(ID)、患者社会保障番号、患者接触情報、患者誕生日、患者の性、患者の婚姻関係、患者の人種、患者の職業、保険提供者、保険番号、グループ番号、eメール、最良接触時間、保険契約者、保険契約者との関係、及び他の意見に対応するデータ分野を加入、編集又は消去することができる。担当医師、一次監督医師、専門医又はその患者に関する他の介護者等の他の情報を前記列挙した情報に加えて又は代えて包含させることができる。
【0053】
前記のように、患者識別事項は、患者識別分野49に示す各患者に関連することが好ましい。この識別事項は、何等かの文字、番号、文字と番号との組み合わせ又はユーザファイルシステムに適合する他のコードがよい。本発明は、例えば、新規患者データを作成中に、分野49に入力されなければ、好ましくは、ユーザの現存する患者識別表に従って、システムが各新規患者の記録に対する新規な識別番号を発生することを企図する。人口統計編集表示画面48を使用して、患者識別番号を常に編集することができる。
【0054】
ホームページ28からツールバー35の共通タスクセクション内に列挙される「新規患者データ作成」をユーザが選択するときにも、人口統計編集表示画面48が表示される。しかしながら、この場合に、それが新規の患者であるから、表示画面48の分野の情報は、空であるか又はデフォルト情報を含む。適当な分野内にデータを入力したとき、表示画面48の「実行」ボタンを選択することにより、新規な患者の情報がデータベース内に記憶され蓄積される。
【0055】
図5は、中央データベースに備忘事項又はデータ分野閾値を手動入力する備忘追加表示画面50を示す。この実施の形態では、ユーザは、表示すべき伝言のみならず、備忘事項を開始する日付を選択することができる。表示すべき伝言を見出しリストから選択し又は手動で入力することができる。備忘事項は、選択すれば、メインホームページ28上の備忘分野36のみならず、患者のホームページ38上の備忘分野36’内に表示される。患者ホームページ38からツールバー44の共通タスクセクション45内に列挙された「備忘追加事項」項目をユーザが選択したときも、備忘追加表示画面50が表示される。何れの場合でも、備忘追加事項画面50と実質的に同一の編集備忘画面が現れて、そこで、日付又は備忘伝言を変更することができる。各備忘事項と共に表示されるチェックボックス51(図2)上をクリックすることにより、備忘事項分野36又は36’に示される備忘事項が消去される。本発明の好適な実施の形態では、備忘事項分野36又は36’に関する「全表示」機能を選択しない限り、今後3ヶ月以内に期限となる備忘事項のみが表示される。次の3ヶ月以内に期限となる備忘事項又は期限を徒過した備忘事項は、赤色で表示され、残る全ての備忘事項は、黒色で表示される。
【0056】
図6は、個人の患者が利用できる予め決められた報告事項を列挙する報告事項画面52を示す。これらの報告事項は、医療機器(図23A〜図23E)の患者使用状態を追跡する遵守性報告事項、FOSQ傾向報告事項(図24A〜図24B)及び患者人口統計報告事項を含むが、これらに限定されない。例えば、患者ホームページ38からツールバー44の共通タスクセクション45に列挙される「報告事項」項目を選択することにより、報告事項画面52をアクセスすることができる。報告事項画面52から所望の報告事項を選択、即ちクリックすることにより、これらの利用可能な各報告事項を表示することができる。患者人口統計報告事項を選択したとき、後述のように、時系列患者相互作用を表示する。
【0057】
本発明では、患者の相互作用をシステム内に記録することができる。これらの相互作用は、「相互作用」と表題を付したツールバー44の相互作用セクション46内に列挙されるが、相互作用をシステム内に記録するとき、データをシステム内にダウンロードする過程と、時間計データをシステム内に入力する過程と、患者の病歴を記録する過程と、FOSQテストの結果を入力する過程と、患者との電話接触を記録する過程と、患者の直接接触者又は家庭接触者を記録する過程と、患者の処方を作成する過程とを含む。相互作用セクション46内の項目をクリックすることにより、ツールバーを使用して、各相互作用を入力することができる。
【0058】
図7Aは、ユーザが相互作用セクション46から「ダウンロードデータ」を選択するときに表示される相互作用入力表示画面54を示す。例えば、装置インターフェース20を経て中央データベース12と通信するICカードのような記憶媒体からデータをダウンロードし又は圧力支援装置若しくは患者監視装置等の医療装置から患者データをダウンロードすることをユーザが望むときに、「ダウンロードデータ」項目が選択される。圧力支援装置からダウンロードされるデータの例は、遵守性データ又は使用時間である。FOSQテストのように、患者に調査を行う圧力支援装置を使用することも公知である。圧力支援装置を介して調査の結果を収集しかつ中央データベースにダウンロードすることができる。圧力支援装置から中央データベースに前記情報を直接ダウンロードする以外に、本発明は、記憶媒体に記憶されたデータを中央データベースにダウンロードするように、中央データベースに接続されたICカード等の移動可能な記憶媒体上に情報を送信することも企図する。データをダウンロードする前に、相互作用入力表示画面54が表示される。
【0059】
相互作用入力表示画面54は、患者担当医師、患者の一次看護提供者(PCP)患者の世話をする臨床医及び日付に関する情報を入力する介護者分野55を含む。どのような従来の方法を使用しても、全ての前記分野を入力前に修正することができる。本発明は、データをダウンロードすべきシステムに接続された装置の型を自動的に又は手動で決定する従来の方法を使用する性能を備えた情報管理システムを企図する。装置の型に依存して、画面54に更に情報又は質問を提供することができる。例えば、ICカードから患者データをダウンロードしていることをシステムが認識し又はそのように指令される場合に、相互作用入力画面54は、ICカードを同一の患者に変換するか否かをユーザに問い合わせる質問を含む。
【0060】
図7Bは、患者ホームページからダウンロード相互作用上をクリックし、編集オプションを選択することにより編集するダウンロードデータ相互作用を選択するときに表示される相互作用入力表示画面54’を示す。表示画面内の分野に関する「編集」ボタンを含む点を除き、相互作用入力表示画面54’は、相互作用入力表示画面54に類似することが理解できよう。
【0061】
図8Aは、ユーザが、ツールバー44の相互作用セクション46から「入力時間データ」項目を選択したときに表示される手動遵守性データエントリ入力画面54を示す。相互作用入力画面54と同様に、手動遵守性データエントリ入力画面56は、担当医師、一次看護提供者、臨床医及び日付をユーザが入力できる看護分野55を含む。また、この実施の形態では、患者が装置の使用を開始した日付、患者がその装置の使用を停止した日付、全使用時間、期間測定装置、ユニットモード及び装置圧力供給値が入力される。開始日と終了日との間で装置を使用した遵守時間量として全使用時間を入力しなければならない。遵守時間を利用できなければ、送風機時間、即ち送風機が作動していた時間を入力すべきである。遵守時間を測定する期間測定装置を全医療装置に利用できないことに注意すべきである。
【0062】
単一モード以上のモードで動作する医療装置も存在する。例えば、持続気道陽圧(CPAP)又は圧力支援の2レベルモードで作動できる圧力支援装置が存在する。本発明は、手動遵守性データエントリ入力画面56の「ユニットモード」部分で示すモード操作を行うことを企図する。手動遵守性データエントリ入力画面56の「モード設定」部分を使用して、選択された動作モードで医療装置の設定値を入力することができる。例えば、持続気道陽圧モードで作動する圧力支援装置に対して、ここで、処方された持続気道陽圧が入力される。2レベルシステムに対して、手動遵守性データエントリ入力画面56の「モード設定」部分に吸気気道陽圧(IPAP)及び呼気気道陽圧(EPAP)が入力される。
【0063】
図8Bは、患者ホームページから入力時間測定装置データ相互作用上で右クリックを行いかつ編集オプションを選択することにより、編集のために入力時間計測装置データ相互作用を選択したときに表示される手動遵守性データエントリ入力画面56’を示す。画面内の1つ又は2つ以上の分野に関する「編集」ボタンを含むことを除き、手動遵守性データエントリ入力画面56’は、手動遵守性データエントリ入力画面56に類似することが理解できよう。
【0064】
図7について説明したように、遠隔装置を使用して、FOSQテスト等の測定を完了する以外に、本発明は、本発明の情報管理システムを使用して調査を完了することができる。即ち、ツールバー44の相互作用セクション46から「入力FOSQテスト」項目をユーザが選択するときに、FOSQテストの調査を実行することができる。図9は、これを選択するときに表示されるFOSQ入力画面57を示す。FOSQ入力画面57は、前記のように、担当医師、一次看護提供者、臨床医及び日付を入力する看護分野55を有する。また、FOSQ入力画面57は、質問を出し、質問に対する回答を受け取る場合のアンケート分野58をも有する。確実な睡眠障害を診断しかつ治療する場合に、患者の生活の質の測定値を表すこのFOSQデータが使用される。他の質問も使用できることは理解されよう。
【0065】
図9Bは、患者ホームページからFOSQ相互作用を右クリックしかつ編集オプションを選択することにより達成される編集に対し、入力FOSQテスト相互作用を選択したときに表示されるFOSQ入力画面57’を示す。画面内の1つ又は2つ以上の分野に関する「編集」ボタンを含むことを除き、FOSQ入力画面57’は、FOSQ入力画面57に類似することが理解できよう。
【0066】
また、本発明は、本発明の情報管理システムにより患者の健康又は治療効果の他の測定値も監視できることを企図する。例えば、肺活量計又は他の呼吸機能検査装置を使用して、喘息又は他の呼吸器疾患を患う患者の肺機能を監視することもできる。前記装置インターフェースを介して直接又は手動入力により、これらの監視装置の結果を情報管理システムに送信することができる。医師、臨床医、治療法、患者が使用する製品又はシステムのユーザが患者又は患者の人数を追跡するときの他の監視基準に、これらの結果を相互に関連付けることができる。例えば、特定の医師に関する患者グループに対する肺評価試験の結果を監視することができるが、特定の治療法を使用する患者グループに対する検査結果を監視して、臨床医の有効性がどの程度良好かを決定することができる。同様に、異なる臨床医又は治療法に対する類似のデータを比較して、どの臨床医又はどの治療法がより有効かを決定することができる。
【0067】
図10は、ツールバー44の相互作用セクション46からユーザが「病歴記録」項目を選択したときに表示される病歴エントリフォーム画面53を示す。病歴エントリフォームは、担当医師、一次看護提供者、臨床医及び日付の入力が可能な看護分野55を有する。病歴エントリフォーム画面53は、また、患者及び患者の病歴に関する情報を入力する医療情報分野59を有する。この情報は、就寝時刻、平均睡眠時間、身長、体重、首周り、昼間眠気指数(ESS)、血圧、診断基準一日摂取量(RDI)、無呼吸呼吸低下指数(AHI)、治療基準一日摂取量、最大酸素飽和度、肥満指数、睡眠施設名、外科情報、投薬情報、呼吸疾患情報及び他の任意の注釈を含むが、これらに限定されない。
【0068】
図10に示す病歴エントリフォーム画面は、「編集」ボタンを有する。ツールバー44から「病歴記録」相互作用を選択するときに最初に表示される病歴エントリフォーム画面は前記ボタンを含む必要はない。
【0069】
図11は、ツールバー44の相互作用セクション46からユーザが「電話連絡登録」項目を選択したときに表示される電話連絡登録入力画面60を示す。電話連絡登録画面60は、担当医師、一次看護提供者、臨床医及び日付の入力が可能な看護分野55を含む。また、電話連絡登録画面60は、患者との電話連絡に関する説明を入力する連絡説明分野61及び注釈分野62を含む。
【0070】
ユーザ又は家庭看護提供者が患者に連絡するとき、逆に患者がユーザ又は家庭看護提供者に連絡するときに、電話連絡登録画面60が使用されるが、中央データベース内の患者特定情報を更新する場合にも使用される。例えば、電話連絡登録画面を使用して、患者が電話で連絡した事実、連絡を行った日時、患者の一般的な苦情(あれば)をシステムに入力し、その連絡に関する注釈を入力できる分野を提供する。本発明の好適な実施の形態では、連絡説明分野61は、「装置不作動」、「マスク問題」等の患者が連絡する共通の分類型を列挙する画面移動メニューを有する。このシステムは、前記の事象を追跡できるように、マスク問題等の全ての患者連絡事項型の報告を発生することができる。患者との電話連絡に関する情報を記録する分野61及び62に加えて又は代えて、他の分野を設けることができることは勿論である。
【0071】
図11に示す電話連絡登録画面は、「編集」ボタンを備えることに注意すべきである。ツールバー44から「電話連絡登録」相互作用を選択したときに最初に表示される電話連絡登録画面は、「編集」ボタンを備える必要はない。
【0072】
図12は、ツールバー44の相互作用セクション46からユーザが「往診登録」項目を選択したときに表示される往診登録入力画面64を示す。往診登録画面60は、担当医師、一次看護提供者、臨床医及び日付を有する。看護分野55を備えている。また、往診登録画面64は、接触説明分野61及び注釈分野62を備えている。電話連絡フォームと同様に、往診フォームを使用して、中央データベース内の患者に特定のデータを更新することができる。更に、往診情報及び電話連絡情報では、ユーザが、健康管理提供者の管理の下で患者について行われる相互作用の量及び内容を監視することができる。例えば、これは、標準より厳しい管理を要する患者の監視に有用である。電話連絡登録画面60及び往診登録画面が極めて類似することが理解できよう。このため、本発明は、例えば、連絡が往診であるか又は電話連絡であるか否かを表示するのに設けられる「連絡型」分野と共に、患者連絡の型に対して「患者連絡」画面を設けられることを企図する。
【0073】
図12に示す往診登録画面は、「編集」ボタンを備えている。ツールバー44から「往診登録」相互作用を選択するときに最初に表示される往診登録画面は、編集ボタンを要しない。
【0074】
患者ホームページ38内にあるツールバー44の相互作用セクション46は、「処方作成」サブセクション66を有する。作成処方サブセクション66にアクセスすることにより、ユーザに少なくとも一つの選択を提供するが、患者の処方に関する多数の選択を提供することが好ましい。図13は、「作成処方」セクションを選択したときに現れる処方ポップアップボックス68を示す。好適な実施の形態では、処方ポップアップボックス68は、装置処方、マスク処方、加湿器処方、フィルタ処方、管処方及び他の付属品交換等の処方選択を提供する。これらの選択にアクセスすれば、ユーザは、患者の処方を作成し変更することができる。本発明では、他の形式の処方情報及び対応する処方選択領域を設けたり、図13に示すものに加えて又は代えて、処方ポップアップボックス68内に選択用のオプションとして表示することができることは勿論である。
【0075】
フィルタ、加湿器、マスク及び管は、圧力支援装置に使用される共通の付属装置である。これらの項目の各々は、限られた製品寿命を有し、定期的な交換が必要である。交換予定表は、保険提供者の償還方針による影響を受ける。本発明の情報管理システム内に包含されるこの交換情報を使用して、患者がこれらの構成要素を使用してきた時間に基づいて、要素をいつ交換すべきかの備忘事項を発生することができる。
【0076】
図14Aは、処方ポップアップボックス68からユーザが「装置処方」項目を選択したときに表示される医療装置情報画面70を示す。相互作用セクション46に関する全ての画面と同様に、医療装置情報画面は、担当医師、一次看護提供者、臨床医及び日付を入力する看護分野55を含む。また、医療装置情報画面70は、装置の形式及び連続番号を入力できる装置形式分野72及び連続番号分野(装置の形式分野に関連するプルダウンメニューにより不明瞭となるので、表示を省略する)を含み、例示的な実施の形態では、医療装置情報画面70は、指示される装置の写真又は画像イメージを有する。これにより、ユーザは、患者が使用する装置の細目を追跡し、性能実績と共に装置及び他のデータを相互参照することができる。部品番号、通常の形態及び他の意見等の医療装置に関する他の情報を医療装置情報画面70に設けることができることは勿論である。
【0077】
本発明の好適な実施の形態では、医療情報画面70は、医師又は他の介護者から患者に処方されるものに相当する医療装置の形式をユーザが選択できる一つ一つ確実な過程を提供する「ウィザード」ガイドとして作動する。例えば、装置形式分野72は、患者に処方できる全ての医療装置を列挙するプルダウンメニューを含むことができる。
【0078】
図14Bは、処方ポップアップボックス68からユーザが「マスク処方」項目を選択するときに表示されるマスク処方画面74を示す。マスク処方画面74は、担当医師、一次介護提供者、臨床医及び日付を入力できる看護領域55を有する。また、マスク処方画面74は、ユーザに処方され又はユーザが別の方法で使用するマスク又は他の患者界面材装置を認識するマスク名、連続番号、ロット番号、部品番号、形式等によるマスク処方分野76を含む。マスク処方分野は、マスクを利用するリストから患者に処方されるマスクをユーザが選択できるプルダウンメニューを含むことが好ましい。前記のように、本発明の情報管理システムをプログラム制御して何れかの所与のマスクの交換日付を知ることができる。その結果、マスク処方画面74内の分野55及び74を使用して、マスクの形式及びデータを設定するとき、システムは、患者に関する如何なる報告事項又は備忘報告事項のみならず、交換マスクをいつ患者に提供すべき時点を患者に気付かせながら、備忘分野36又は36’内の備忘事項を自動的に発生することができる。
【0079】
図14Cは、処方ポップアップボックス68からユーザが「加湿器処方」項目を選択するときに表示される加湿器処方画面78を示す。加湿器処方画面78は、加湿器名、連続番号、ロッド番号、部品番号等により、ユーザに処方され又はユーザが別の方法で使用する加湿器装置を識別する看護分野55及び加湿器処方分野80を有する。加湿器を利用できるリストからユーザが患者に処方された加湿器を選択できるプルダウンメニューを加湿器処方分野に設けることが好ましい。前記のように、本発明の情報管理システムをプログラム制御して、存在すれば、何れかの所与の加湿器に対する交換日付を知ることができる。その結果、加湿器処方画面78内で分野55及び80を使用して、加湿器の形式及びデータを設定するとき、システムは、患者に関する何れかの報告事項又は他の備忘報告事項についてのみならず、交換加湿器をユーザに提供する時点をユーザに気付かせながら、備忘分野36又は36’内に備忘事項を自動的に発生することができる。
【0080】
図14Dは、処方ポップアップボックス68からユーザが「フィルタ交換」項目を選択するときに表示されるフィルタ処方画面82を示す。フィルタ処方画面は、フィルタ名、連続番号、ロット番号、部品番号等により、ユーザに処方され又はユーザが別の方法で使用するフィルタを識別する看護分野55及びフィルタ処方分野84を含む。フィルタを利用できるリストから患者に処方されるフィルタをユーザが選択できるプルダウンメニューをフィルタ処方分野に設けることが好ましい。前記のように、本発明の情報管理システムをプログラム制御して、何れかの所与のフィルタに対する交換日付を知ることができる。その結果、フィルタ処方画面82内の分野55及び84を使用して、フィルタの形式及びデータを設定するとき、患者に関連する何れかの報告事項又は他の備忘報告事項についてのみならず、交換フィルタをユーザに提供すべき時点をユーザに気付かせながら、システムは、備忘分野36又は36’内で備忘事項を自動的に発生することができる。
【0081】
図14Eは、処方ポップアップボックス68からユーザが「管交換」項目を選択するときに表示される管処方画面86を示す。管処方画面86は、管名、連続番号、ロット番号、部品番号等により、ユーザに処方され又はユーザが別の方法で使用する管を決定する看護分野55及び管処方分野88を有する。管類を利用できるリストから患者に処方される管をユーザが選択できるプルダウンメニューを管処方分野に設けることが好ましい。前記のように、本発明の情報管理システムをプログラム制御して、存在すれば、如何なる所与の管に対する交換日付を知ることができる。この結果、管処方画面86内で分野55及び88を使用して、管形式及び管データを設定するとき、患者に関する如何なる報告事項又は他の備忘報告事項のみならず、交換管をユーザに供給すべき時点をユーザに気付かせながら、システムは、備忘分野36又は36’内で備忘事項を自動的に発生することができる。
【0082】
図14Fは、処方ポップアップボックス68からユーザが「他の付属品交換」項目を選択したときに表示される付属品処方画面90を示す。付属品処方画面90は、付属品名、連続番号、ロット番号、部品番号等により、ユーザに処方され又はユーザが別の方法で使用する付属品を決定する看護分野55及び付属品処方分野92を有する。付属品類を利用できるリストから患者に処方される付属品をユーザが選択できるプルダウンメニューを付属品処方分野に設けることが好ましい。前記のように、本発明の情報付属品理システムをプログラム制御して、存在すれば、如何なる所与の付属品に対する交換日付を知ることができる。この結果、付属品処方画面90内で分野55及び92を使用して、付属品の形式及び付属品のデータを設定するとき、患者に関する如何なる報告事項又は他の備忘報告事項のみならず、交換付属品をユーザに供給すべき時点をユーザに気付かせながら、システムは、備忘分野36又は36’内で備忘事項を自動的に発生することができる。
【0083】
前記のように、ホームページ28は、「インポートファイル」オプションを有する「共通タスク」ツールバー35を備えている。図15は、ホームページからツールバー35内のインポートファイルが選択されるときに表示されるインポートファイル選択画面94を示す。インポートファイル選択画面94により、「古い」医療情報管理システムのような他の情報管理システム又はファイルからデータ及び他の先行バージョンをユーザが入力することができる。この方法では、ユーザは、「削除」から全てのデータを改造すべきではなく、中央データベース内のデータ分野内に単にデータをインポートすることができる。情報管理システムのより新しい修正を発生し、より古いシステムからのデータをより新しいシステム内に保持する必要があるから、これは、特に有用である。
【0084】
例えば、図3に示すように、患者ホームページ38のツールバー44上に設けられる他のタスクセクション47は、「新規患者作成」セクション及び「ファイルインポート」セクションを含む。これらのセクションは、ホームページ28の共通タスクツールバー35上で「新規患者作成」セクション及び「ファイルインポート」セクションに関する前記と同一の機能を生ずる。また、ツールバー44の他のタスクセクション47は、「ICカード利用」セクションを有する。このセクションを使用して、圧力支援装置等の医療装置から遵守性データ当の情報を収集するデータ転送媒体としてICカードの使用に関する種々のタスクを行うことができる。本発明は、他のデータ転送媒体の使用を企図することは理解できよう。何れの場合でも、これらの他のデータ転送媒体の使用に関する機能をツールバー44又は主ホームページ28又は患者ホームページ38の他の分野に組み込むことができる。ICカードが本発明の情報管理システムに対して通信可能な状態にあれば、ICカード又はデータ記憶媒体に関する機能向上ソフトウエア(ユーティリティ)を実行できることは勿論である。圧力支援装置にインターフェースで接続された一時記憶媒体として「ICカード」を使用する一例は、国際公開特許第WO01/32069号公報に開示され、この公報の内容を本明細書の一部とする。
【0085】
他のタスクセクション47上で「ICカード利用」を選択すると、例えば、図16に示すように、ICカード利用ボックス96が出現する。このボックスは、ICカードが医療情報管理システムと通信可能であると勿論仮定して、ICカードについて実施できる種々の機能に対する多数のオプションを提供する。図16に示す例示的な実施の形態では、「下見(プレビュー)」、「立ち上げ(セットアップ)」及び「消去(イレイズ)」の3つのオプションが提供される。オプションのこのリストは、図16に示すものに限定されないことは理解できよう。更に、本発明は、ICカードに関する如何なる数のオプションでも提供できることを企図する。
【0086】
図17A〜図17Cは、ICカード利用ボックス96から利用サブルーチンを選択するときに表示される種々の表示画面を示す。特に、図17Aは、ボックス96内の「下見(プレビュー)」セクションを選択するときに表示されるICカード下見表示画面98を示す。図示の例示的実施の形態では、下見表示画面98は、ICカードが割り当てられた患者の患者情報及び患者に関する処方情報等のICカード上の情報に関する如何なる情報でも表示する主分野を含む。
【0087】
この情報は、(1)患者名、(2)患者本人確認事項、(3)患者が使用する医療装置の形式名称、番号及び連続番号及び(4)(a)持続気道陽圧(CPAP)[又は2レベルシステムに対する吸気気道陽圧(IPAP)及び呼気気道陽圧(EPAP)]、(b)圧力傾斜形態(患者に供給される圧力傾斜の形態)、(c)時間傾斜(緩慢圧力変動又は圧力傾斜増加の持続時間)、(d)付勢又は消勢される自動開始(オートオン)及び(e)付勢又は消勢される自動停止(オートオフ)等の処方詳細を含むことができるが、これらに限定されない。圧力傾斜特性は、装置の出力圧力を自動的に処方圧力まで自動的に上昇させる間に、相対的に低い圧力で患者を眠らせるように、相対的に低い圧力から処方圧力までの緩慢圧力上昇である。自動開始及び自動停止は、患者が圧力支援装置内で呼吸しているか否かに依存して、自動的に圧力支援装置を起動し又は停止させる特性である。ICカードに記憶される如何なる他の情報も下見表示画面98に設けることができることを理解できよう。
【0088】
図17Bは、ボックス96内の「立ち上げ」セクションを選択したときに表示されるICカード立ち上げ又は組み込み表示画面100を示す。例示的な実施の形態では、立ち上げ表示画面100は、患者の使用に関するICカードを立ち上げ又は組込む情報を表示する主分野を含む。患者又は患者が使用する圧力支援装置等の医療装置に各ICカード又は他のデータ記憶装置を特有に関連すべきことが好ましいので、これが必要である。このように、患者又はその患者に処方される医療装置に関する特有の識別性を付与して各ICカードを患者又は医療装置に「割り当て」なければならない。これは、ICカードを識別するデータを付与する少なくとも一つの分野101を設けることにより立ち上げ表示画面100で達成することができる。このデータは、ICカードを読み出す毎に表示されるICカード上に書込まれ、その後、ICカードの読取り装置は、ICカードに関連する患者又は医療装置を同一であると確認することができる。
【0089】
図17Cは、ボックス96内の「消去」セレクションを選択するときに表示されるICカード消去表示画面102を示す。図示の例示的な実施の形態では、消去表示画面102は、消去過程を継続すれば、ICカードに記憶された全てのデータが消去されることをユーザに警告する警告伝言を有する。ユーザがICカードの消去過程を継続しようとするか否かを確認する質問を警告伝言に設けることが好ましい。ICカードを消去する前に実行しなければならない多段過程は、データ記憶媒体の不注意な消去の防止に役立つ。
【0090】
図18A〜図19Bは、患者ホームページ38(例えば、図6)内のツールバー44の「共通タスク」セクション45内の報告事項セクションから発生される報告事項の場合のように、単一の患者に関する情報ではなく、全患者データベースに関する情報を表示する報告事項である総合報告事項を作成しかつ提供する表示画面を示す。ナビゲートバー37から「総合報告事項」オプション104を選択することにより、総合報告事項にアクセスすることができる。これにより、主表示画面は、全体を106で示す表示分野内でユーザが利用できる総合報告事項を列挙する。これらの総合型報告事項は、中央データベースの共通分野機能、方法及びシステムを表示するものである。
【0091】
図示の例示的な実施の形態では、ユーザは、表示領域106から交差患者報告事項セレクション108及び患者マスク報告事項セレクション110を選択することができる。交差患者報告事項は、多数の患者に関する共通の情報を列挙するものである。例えば、交差報告事項は、データベース内の全ての患者に関する使用状態、遵守性、FOSQ、処方、医師及び保険情報を列挙することができる。患者マスク報告事項は、マスクの寿命等のある基準に従って記憶された患者及びその使用するマスク形式の要約である。表示分野106には図示しないが、本発明は、各月等の所与の時間枠内で交換すべきデータベース内で全ての患者に関する装置を列挙する装置の交換報告事項を提供することも企図する。装置交換報告事項の一例を図19Bに示す。
【0092】
データ分野106から交差患者報告事項セレクション108を選択したときに、並べ替えオプション表示画面112が表示される。この表示画面により、ユーザは、交差患者データをどのように並べ替えかつ表示すべきかを選択することができる。更に、並べ替えオプション表示画面により、ユーザは、報告事項内にどの形式のデータを包含させるべきか、そのデータを報告事項内にどのように分類すべきかかつ分類内にデータをどのように並べ替えるべきかを決定することができる。図18A〜図18Cは、どのように並べ替えオプション表示画面を使用してこれらを選択するかの方法を示す。
【0093】
並べ替えオプション表示画面112は、報告事項を要約する方法を限定する「報告事項形式」分野114を備えている。図18Aに示す例示的な実施の形態は、選択できる報告事項形式は、「装置モード」、「マスク形態」及び「加湿器型式」を含む。また、並べ替えオプション表示画面112は、報告事項内に報告データを分類する方法を限定する「分類分野」部分116を有する。図18Bに示す例示的な実施の形態では、選択できるグループは、「グループ無し」、「担当医師」、「保険提供者」及び「家庭看護提供者」を含む。最後に、並べ替えオプション表示画面112は、各グループ内で報告データを並べ替える方法を限定する「並べ替え分野」部分118を含む。図18Cに示す例示的な実施の形態では、並べ替えオプションは、「患者名」、「患者本人確認事項」、「全使用日」、「平均使用時間」、「遵守性百分率」及び「平均FOSQ得点」による並べ替えを含む。ユーザが報告事項形式、分類基準及び並べ替え基準を選択した後に、システムは、報告事項検査者が検査できるように、報告書を出力する。下記のように説明する図19Aは、交差患者総合報告事項を目視し、印刷しかつエキスポートできるように検査者に示す表示画面である。下記のように説明する図25A〜図25B及び図26A〜図26Cは、前記報告事項の例を示す。
【0094】
図19Aは、表示分野106内の患者マスク報告事項セレクション110を選択するときに報告事項検査者ウィンドウ122内に発生する患者マスク報告事項120を示す。患者マスク報告事項120は、「患者名」、「電話番号」、「平均使用時間」、「遵守性百分率」、「保険提供者」、「マスク形式」、「マスク寿命(日数基準)」及び「担当医師名」の欄を有する。
【0095】
図19Bは、マスク、医療装置(持続気道陽圧、2レベル、オートタイトレーション等)、管、フィルタ等の種々の装置を示すことを除き、患者マスク報告事項120に類似する装置交換報告事項121を示す。図示の例示的な実施の形態では、装置交換報告事項121は、月単位等の報告事項が属する期限及びその期限の間に交換すべき利用可能な装置を示す。更に、報告事項は、「患者名」、「患者本人確認事項」、「患者電話番号」、「配達日」及び装置交換の資格を生ずる特定の日付である「有資格日付」の欄を含む。前記の通り、患者の医療保険提供者により付与される償還スケジュールを含む種々の基準の何れか一つに基づいて交換日を設定することができるが、償還スケジュールに限定されない。図19Bに示すように、装置交換報告事項は、特定の期間の間に交換の資格のある装置の要約123を含むことが望ましい。本発明の例示的な実施の形態では、この要約は、一つの欄内の装置及び隣接する欄内で交換の資格のあるその形式の数のユニットを列挙する。
【0096】
図19A又は図19Bに示すものに代えて又はそれに加えて他の情報を提供する他の欄を表示することもできる。報告事項検査ウィンドウ122は、観察すべきデータを目視し、印刷しかつエキスポートする種々のボタンを有するツールバー124を有する。報告事項検査者ウィンドウにより、ユーザは、プリンタを起動し、単一のページを印刷し、コピーし、見つけ、検査し、多数のページを検査し、拡大し、縮小し、強調し、前ページに戻り、次ページに進み、特定のページに移動し、後方に移動し、前方に移動し、HTMLにエキスポートし、PDFにエキスポートし、TIFFにエキスポートし、観察を終了することができる。勿論、このリストは、前もって作る全ての機能を網羅することを意図するものではない。
【0097】
本発明の前記の説明から、プルダウンメニューで提供されるデータの種々のリストが存在することは理解できよう。例えば、表示画面53から病歴エントリの医療情報分野59内のポップダウンメニューで異なる外科手順のリストを利用することができる。本発明は、ナビゲーション分野37内で「リスト保守」オプションを介して前記リストを維持しかつ作成することを企図する。図20は、ナビゲーション分野37内の「リスト保守」オプションを選択するときに表示されるリスト保守表示画面126を示す。
【0098】
図21は、リスト保守表示画面126内の項目の一つを選択したときに表示される表示画面128の例を示す。即ち、表示画面128は、リスト保守表示画面126内の「医師」オプション130を選択するときに表示されるものに相当する。表示画面128は、選択できる全ての医師等のように、選択に関するエントリを好適に列挙する説明分野132を有する。また、表示画面128は、情報管理システム内で利用できる他のリストにアクセスするツールバー134を含む。最後に、表示画面128は、このリストに関連するエントリをユーザが修正できる編集分野136を含む。図示の実施の形態では、ユーザは、この選択に関連してエントリを追加し、編集し又は削除することができる。エントリを追加すべき場合に、ユーザは、「追加」ボタンをクリックして、ポップアップ表示画面が現れる。この実施の形態では、表示画面138は、医師に関連する種々の情報を記録する多数の分野を有する。例えば、分野132から現存のエントリを選択し、分野136内の「編集」ボタン上をクリックすることにより、現存のエントリの編集を達成できる。表示画面138に類似するポップアップ表示画面が出現して、そこでユーザがデータを編集することができる。同様の方法により、エントリの削除を行うことができる。
【0099】
リスト保全表示画面126から入力/編集の可能なリストは、各相互作用内で使用される医師、医師の専門、相互作用毎に使用される臨床医、家庭看護提供者、保険提供者、呼吸疾患、外科医学、投薬、フィルタ交換履歴を記録するフィルタ、管交換履歴を記録する管形式、加湿器処方を記録する加湿器、マスク交換履歴を記録するマスク、他の付属品及び患者が接触する種類を含む。これは、本発明の実施に利用できるリストを完全に網羅し又は限定的に列挙するものではないことを理解すべきである。本発明は、従来のデータ処理法でもこのリストを検分し、送信し、書式化しかつ他の処理を実行することができることを企図する。
【0100】
ホームページ28内のナビゲーション分野37は、「優先」選択を有する。図22は、この優先オプションを選択するときに表示される優先表示画面140を示す。優先表示画面140を使用して、ユーザの優先の処理を行うことができる。特に、この表示画面は、機能名称、住所、町、州、郵便番号、モデム電話番号及びプログラミング言語ファイルの入力、修正及び消去が可能な機能情報領域142を有する。本発明は、このシステムを使用して実行できる報告事項の見出し(ヘッダー)領域内に機能情報データを印刷する機能を企図する。また、優先表示画面140は、最小治療時間、通信ポート及びデータベース名等の本発明に関する種々の特徴を設定できる「他の設定」領域144を有する。最小治療時間は、患者が遵守すると思われる装置を使用しなければならない24時間の期間中の時間量である。この数を遵守性報告事項に使用して、非遵守日を強調しかつ遵守性統計値を表示することができる。通信ポート及びデータベース名は、ICカード読み取り装置/書き込み装置等の本発明の情報管理システムを駆動するコンピュータステーション上に構築されていない装置である外部装置にシステムを通信接続するのに使用される装置である。例えば、このセクションを使用して、本発明の情報管理システムを駆動するシステムを外部装置と接続し有線接続することができる。
【0101】
各患者の報告事項に対して、患者情報は、報告事項上に表示される。報告事項は、(1)全患者データベースを反映する情報を表示する総合報告事項、(2)遵守性、FOSQ及び個人データに関する患者情報を含む一般的報告事項、及び(3)患者との特定の相互作用に関する図形情報及び図表情報となる相互作用報告事項の3つの種類に該当する。
【0102】
本発明の効果的な特徴は、中央データベース内に包含される情報に関する報告事項を閲覧し、記憶し、印刷しかつ送信する能力である。本発明の情報管理システムを使用して利用できる報告事項は、(1)全患者データベースを反映する情報を表示する総合報告事項、(2)遵守性、FOSQ得点及び個人データに関する患者データを含む総合報告事項、及び(3)患者の特定の相互作用に関する図形情報及び図表情報となる相互作用報告事項の3種類に該当する。図18A〜図18Cについて説明したように、ナビゲーションバー37から「総合報告事項」オプション104を経て総合報告事項にアクセスすることができる。図6について説明したように、患者ホームページ38からツールバー45の共通タスクセクション45内に列挙した「報告事項」項目を選択することにより、一般報告事項にアクセスして、報告事項表示画面52を表示することができる。患者ホームページの相互作用を選択することにより、相互作用報告事項にアクセスして、印刷し又は閲覧することができる。例えば、相互作用上でダブルクリックし又は相互作用上で右クリックしかつ表示されるオプションから印刷又は閲覧を選択することにより、これを達成することができる。
【0103】
図23A〜図23Eは、一人の患者に関する相互作用報告事項の例を示す。特に、図23A〜23Eは、患者のホームページから遵守性型相互作用を選択することにより発生する遵守性報告事項を表す。報告事項の各ページは、ナビゲーションバー37から「優先」オプションを使用して設定される表題を有する。報告事項の開始ページ(図23A)は、患者情報を含むセクション146及び図表で表される遵守性情報を含むセクション148とを有する。報告事項の第2ページ(図23B)は、本発明の実施の形態では、オートタイトレーション圧力支援システムである医療装置の日々の使用状態を示す棒グラフである。「REMstar Auto」は、従来のオートタイトレーション圧力支援装置のブランド名である。第3ページ(図23C)は、監視される期間を通じて、圧力支援装置、非応答性無呼吸/呼吸低下指数及び閉塞性無呼吸指数、呼吸低下指数、流量制限指数、鼾指数及びシステムからの気体漏洩量により出力される圧力の図表及び要約を示す。第4ページ(図23D)は、圧力支援システムにより送出される圧力の図表、監視する要因が予め決められた閾値を超えたときに生ずるフラッグ及びシステムからの気体漏洩量を示す。このページは、単一の治療期間に対するデータを示す。また、第4ページは、図表の要約及びその治療期間の間に監視されるデータの表を含む。第5ページ(図23E)は、表、図表及び統計形式で患者に関する収集データの要約を与える。
【0104】
ユーザが遵守性報告から日々を除外することを望む場合がある。例えば、持続気道陽圧システムが正常に動作せず、数日間修理を要する場合がある。この期間の間に、遵守性の欠如表示として患者に対して持続気道陽圧治療を使用できないので、患者の健康管理者、医療機器提供者又は医療機器管理者は、患者が入院する前記日々を計数することを望まないであろう。種々の方法で本発明の監視システムでこれを達成することができる。例えば、免除された遵守性監視の日をシステムに入力し、何等かの遵守性報告事項から排除し、検査の下で所与の日々の間の遵守性の計算に使用しない方法がある。前記免除される遵守性の日々を完全に除去せずに、遵守性報告事項中に免除されたものとしてこれらを強調することができる。例えば、特有の色を使用して、図23Bに示す日別遵守性報告事項内で免除された遵守性の日々を強調すれば、患者の全遵守性監視記録からこれらの日々を意図的に免除したことを閲覧者が容易に理解することができる。
【0105】
図24A及び図24Bは、一人の患者に関する一般的な報告事項の例である。即ち、これらの数字は、患者のホームページ上で報告事項表示画面52から「FOSQ傾向」を選択することにより表示されるFOSQ要約事項を示す。FOSQ要約事項の開始ページは、患者の情報を含むセクション146を示す。この一般的報告事項の残部は、患者から得られた各FOSQ試験の結果を示す動向図150を含む。
【0106】
図25A〜図26Bは、多数の患者に関するデータを所望の書式で示す「交差患者」報告事項の例である。例えば、図25A及び図25Bは、オートタイトレーション、2レベル及び持続気道陽圧圧力支援装置を使用する健康管理提供者の全患者を列挙する報告事項である。圧力支援の各形式及びモードに関連して、報告事項は、患者名、患者本人識別事項、装置を使用した全使用日、システムを使用する患者に対するFOSQ得点を列挙する。患者の遵守性を追跡しかつ異なる治療形式の有効性を監視する場合にこの情報は有用である。例えば、各形式の圧力支援装置を使用する各患者の平均FOSQ得点及び平均使用時間を表示しかつ各形式の圧力支援装置の平均使用時間を示す図25Bに示すように、グラフを表示することによりこれを達成することができる。
【0107】
図26A及び図26Bは、異なるマスク形式、「Comfort Select」、「ComfortClassic」及び「Profile Lite」を使用する健康管理提供者の全患者を列挙する交差患者報告事項を示す。各形式のマスクについて、報告事項は、患者名、患者本人確認事項、装置を使用した全使用日、平均使用時間、前記システムを使用する患者のFOSQ得点も列挙する。例えば、患者の遵守性を追跡しかつ異なる形式のマスクの各有効性を監視するのにこの情報は有用である。
【0108】
遵守性ダウンロード相互作用報告事項、遵守性/治療ダウンロード相互作用報告事項、FOSQ要約相互作用報告事項、FOSQ動向報告事項、往診相互作用報告事項、病歴相互作用報告事項、多重ダウンロード遵守性報告事項、患者統計学報告事項、患者マスク報告事項、電話連絡相互作用報告事項、処方変更相互作用報告事項及び時間測定器データ相互作用報告事項を本発明により発生できる報告事項のリストとすることができる。患者マスク報告事項は、各患者のマスクがどの程度古くなったかを示すこともできる。遵守性情報及び他の患者情報を表示して、閲覧者が患者又はその医師に迅速に連絡することができる。患者人口統計報告事項は、患者について発生した全相互作用のみならず、患者に関する全ての人口統計的情報及び医療情報を表示する。FOSQ報告事項は、患者が得られる生活品質試験の結果を示す。患者のサブスコア−及び動向も示すことができる。遵守性ダウンロード相互作用報告事項は、特定の患者について発生した全てのダウンロード事項から遵守性データを示す。更に、遵守性報告事項は、患者の相互作用の詳細を表示し、種々の方法で装置からダウンロードされたデータに基づく装置遵守性及び治療報告事項も表示する。
【0109】
更に、本発明は、情報管理システムがナビゲーション分野37の右側に示すように、「ヘルプファイル」を含むことを企図する。ヘルプファイルは、このシステムを使用する場合に、ユーザに援助又は助力を与える。本発明の例示的な実施の形態では、この「ヘルプファイル」は、製造者、システムホームページ又はホーム画面、情報管理システムを通じて使用される用語及び頭字語を定義する用語辞典、患者本人確認説明、優先エントリ、機器立ち上げ、「方法」ページ、相互作用、モデムメッセージ、患者情報、医師及び臨床医情報、備忘事項、報告事項並びに一時的記憶媒体機能についての情報を含む。
【0110】
ヘルプメニューの「方法」又は「どうすべき」セクションは、FOSQ試験の完了法、製造者装置を使用するFOSQ試験の完了法、患者記録の作成法、相互作用事項の作成法、処方の作成法又は変更法、患者記録の消去法、相互作用の消去法、製造者装置からのダウンロード法、一時的記憶媒体装置からのダウンロード法、相互作用の編集法、患者データの入力法、データベースリストの維持法、患者記録の開き方、相互作用報告事項の印刷法、報告事項の移動法、患者に関する調査法、備忘事項の使用法、モデム管理装置の使用法及び相互作用報告事項の閲覧法の検討事項を含む。
【0111】
本発明は、下記の機能を実行する方法を相談するヘルプメニューを更に企図する:
(1)新規患者コマンドを使用して又は既存のファイルから新規の患者をインポートすることにより新規な患者の記録を作成する;
(2)患者記録又は患者相互作用を削除する;
(3)装置又は一時的記憶媒体からシステム内に、最終的には中央データベース内にデータを移動する;
(4)患者との相互作用を編集する;
(5)ダウンロード機能を使用して、患者データを登録する;
(6)相互作用を直接登録する;
(7)古いファイルからデータをインポートする;
(8)人口統計学的に編集する;
(9)「リスト保守」を使用してプルダウンメニュー内で利用可能な選択事項をカスタマイズする;及び
(10)ホーム画面(図2)から患者記録を開く。
【0112】
プルダウンメニュー、活リンク、ポップアップボックス、ドラッグアンドドロップ操作、キーボードショートカット、マウスパッドボタンショートカット等の従来のコンピュータ実行法及びショートカットを使用して情報管理システムにより、前記機能の全てを実行することができる。
【0113】
また、ヘルプメニューは、患者データ上に異なる報告事項を発生する方法、閲覧する方法、印刷する方法及び蓄積する方法を論ずる。一人の患者の報告事項に対して、患者情報が報告事項上に表示される。報告事項は、(1)全患者データベースを反映する情報を表示する総合報告事項、(2)遵守性、FOSQ得点及び個人データに関する患者情報を含む一般的報告事項、及び(3)患者の特定の相互作用に関する情報のグラフ表示及び表による表示を与える相互作用報告事項の3種類に分類される。
【0114】
本発明の情報システムは、システムが装置のダイレクトコールを受信する方法、管理する方法及び入力する方法を管理するモデム管理装置を含む。本発明の例示的な実施の形態では、装置のダイレクトコールを受信したとき、モデム管理装置は、患者識別番号を確認し、その後、治療データの遵守性は、中央データベース内にダウンロードされ、記憶される。システム内に備忘事項が作成され、ダウンロードされたデータは、その装置から消去される。次に、そのコールが終了される。装置の患者識別事項が中央データベース内で見付からないとき、モデム管理装置は、ログファイル内にエラーを発生し、データをダウンロードしない。また、モデム管理装置により、ユーザは、ログファイルを閲覧し、セリアルポートを設定し、自身の個々のヘルプファイルを有する。
【0115】
ヘルプセクションの「報告事項」領域は、総合報告事項、遵守性ダウンロード相互作用報告事項、遵守性/治療ダウンロード相互作用報告事項、交差患者報告事項、FOSQ要約相互作用報告事項、FOSQ動向報告事項、往診相互作用報告事項、病歴相互作用報告事項、多重ダウンロード遵守性報告事項、患者人口統計報告事項、患者マスク報告事項、電話連絡相互作用報告事項、処方変更相互作用報告事項及び時間計測データ相互作用報告事項を含み、システムと共に利用できる特定の報告事項の内容を論ずるものである。図29(75)〜図29(85)を参照されたい。多重患者報告事項は、患者遵守性対その装置のモード、患者が使用するマスクの形式又は、その装置に取り付けられた加湿器を有するか否かを表示する。この報告事項に含まれるオプションは、データを分類すべき方法及びデータを並べ換えるべき方法について報告するデータのカスタム化可能な範囲である。患者マスク報告事項は、各患者のマスクがどの位古いかを示すことができる。遵守性及び他の患者情報を表示すれば、閲覧者が患者又は担当医師に迅速に接触することができる。患者の人口統計報告事項は、患者について発生した全ての相互作用のみならず、患者に関する全ての人口統計情報及び医療情報を表示する。FOSQ報告事項は、患者が得ることができる生活質試験の結果を示す。患者のサブスコア及び動向も表示される。遵守性ダウンロード相互作用報告事項は、特定の患者に発生した全てのダウンロード情報から遵守性データを表示する。更に、相互作用報告事項は、患者の相互作用の詳細を表示し、また、種々の方法で装置からダウンロードされるデータに基づく装置遵守性及び治療報告事項も表示する。
【0116】
図示しないが、本発明は、ユーザに示される一つ又は二つ以上の表示画面で通知(宣伝)分野を設けることも企図する。通知分野は、システムのユーザに関する特定の通知事項又は他の情報を表示することができる。例えば、本発明は、医療装置製造者が前記通知分野を使用して、本発明の情報管理システムを使用する健康管理提供者に通知情報又は他の宣伝情報を提供することができる。
【0117】
本発明は、患者が使用する装置又は機器を監視しかつ多くの患者が使用する装置又は機器と患者の使用の遵守性又は有効性とを相互に関係付けることのできる医療情報管理法及び医療情報管理システムを提供する。この方法及び装置は、関連する特定の領域に関する有用な多数の患者データを表示する能力がありかつ種々の患者の近似分野間での動的連係能力を有する。本発明の方法及びシステムにより、ユーザ、即ち典型的には家庭看護提供者が家庭看護提供者に関連する領域を要約しかつ書式設定しながら、データ及び報告事項を検索し、分類し、並べ替えかつ提示することができる。この方法及びシステムは、一次看護提供者、保険業者、装置/機器製造者、医師、臨床医及び他のユーザに等しく有用である。更に、本発明の方法及びシステムは、委託者を有効に追跡し、相互作用を有効に管理し、備忘事項を有効に管理し、データの有用な視覚表示を有効に作成するものである。
【0118】
現在最も実用的で好適な実施の形態と思われるものに基づいて図示の目的で本発明を詳細に説明したが、前記詳細は、説明の目的に過ぎず、本発明は前記実施の形態に限定されないが、逆に添付の特許請求の範囲に記載される請求項の精神及び範囲内にある修正事項及び均等の装置を含むものであることを理解すべきである。
【0119】
[優先権主張]
米国特許法第119条(e)の規定により、本願は、「医療情報管理法及び医療情報管理システム」と称する2002年4月12日付けで提出した米国仮出願番号第60/372,209号の利益を主張する。
【符号の説明】
【0120】
10 医療情報管理システム
12 中央データベース
14 ユーザインターフェース
16 家庭看護提供者
18 報告事項発生サブシステム
20 装置インターフェース
22 患者
24 医療治療又は監視装置/機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにより実施される医療情報を管理する方法であって、
当該コンピュータは、データベース、ユーザインターフェース、報告事項発生手段及び処理手段を有し、
前記データベースが、データを含む多数の異種データ分野を該データベース内に患者毎に設けると共に、多数の患者の情報を格納する過程と、
前記処理手段が、並べ替え基準により複数の患者に関する前記多数の異種データ分野の少なくとも一部を組織化する過程と、
前記報告事項発生手段が、予め決められた報告事項内で前記多数の異種データ分野の組織化された部分を書式設定する過程と、
前記ユーザインターフェースが、ユーザに前記報告事項を提示する過程と、
を含み、
前記報告事項は、前記患者が取るべき行為に関する情報を含み、
前記多数の異種データ分野は、医療装置の使用データに関連付けられた1又は複数のデータ分野を有する、
医療情報を管理する方法。
【請求項2】
前記多数の異種データ分野の少なくとも一部を少なくとも一つの集合体に組織化する過程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記多数の異種データ分野内のデータは、患者の名前、患者の住所、患者の識別番号、患者接触情報、患者社会保障番号、患者の誕生日、患者の性、患者の婚姻関係、患者の人種、患者の職業、患者の疾患データ、患者の外科データ、患者の投薬、保険提供者、保険証書番号、保険グループ番号、保険証書保持者名、保険証書保持者との関係、注釈、患者の写真イメージ、担当医師データ、一次看護提供者データ、家庭看護提供者、臨床医データ、接触データ、接触時間、接触者名、接触情報、往診日、推奨される接触日、推奨される装置修理日、推奨される装置保守日、装置型、装置特性、装置連続番号、装置処方、処方適合日、装置適合日、適合性データ、装置使用日、装置使用情報、期間情報、装置物理的設定値、試験基準、試験入力、試験結果、機器データ、機器交換データ、機器保守データ、設備データ、治療時間、電子通信データ、データベース識別コード、ファイルデータ、装置/機器イメージ及び患者固有データの少なくとも1つに相当する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記患者固有データは、就寝時間、平均睡眠時間、身長、体重、首周り、昼間眠気指数、血圧、診断上の呼吸障害指数、治療上の呼吸障害指数、最小酸素飽和度、肥満指数(BMI)及び睡眠設備名の少なくとも1つに対応する請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記装置及び機器の少なくとも1つは、人工呼吸器、睡眠時無呼吸装置、圧力供給システム、酸素濃度計、換気支援システム、酸素濃縮器、圧力支援装置、マスク、フィルタ、加湿器及び管である請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記報告事項は、リスト、図表、図形及びグラフの少なくとも1つの形式で表示される請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザインターフェースを用いて、(a)前記患者が使用する医療装置の形式を特定する分野及び(b)前記患者の健康管理提供者又は健康保険提供者を特定する分野の少なくとも1つを含む表示画面を使用して、データを前記データベースに入力する過程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記データベースに前記データを伝送する過程と、
前記ユーザインターフェースを用いて多数の異種データ分野の予め決められた1つに前記データの少なくとも一部を入力する過程と
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記データは、通信データリンク又は一時的記憶媒体を使用して伝送される、請求項8
に記載の方法。
【請求項10】
前記データベースは、前記多数の異種データ分野を互いに関連付ける相関テーブルを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
患者本人を特定する情報を示す患者表示分野及び該患者が取るべき行為に関する情報を表示する備忘分野を含む患者ホームページで各患者に関するデータを表示する過程
を更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
コンピュータにより実施される医療情報を管理する方法であって、
当該コンピュータは、データベース、ユーザインターフェース、報告事項発生手段及び処理手段を有し、
前記データベースが、データを含む多数の異種データ分野を該データベース内に患者毎に設けると共に、多数の患者の情報を格納する過程と、
前記ユーザインターフェースを用いて前記多数の異種データ分野の少なくとも1つを選択する過程と、
前記処理手段が、前記選択されたデータ分野に対するデータ分野閾値を提供する過程と、
前記処理手段が、前記選択されたデータ分野のデータを前記データ分野閾値と比較する過程と、
前記インターフェースが、前記選択されたデータ分野のデータが前記データ分野閾値に達するのに応答してユーザに視覚的表示を提示する過程とを含み、
前記視覚的表示はユーザが定めた伝言を含み、
各患者に関するデータが、患者本人を特定する情報を示す患者表示分野及び前記伝言を表示する備忘分野を含む患者ホームページで表示され、
前記多数の異種データ分野は、医療装置の使用データに関連付けられた1又は複数のデータ分野を有する、
医療情報を管理する方法。
【請求項13】
前記データ分野閾値は、ユーザにより設定される請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザインターフェースは、前記選択されたデータ分野のデータが前記データ分野閾値に達するのに応じてユーザに可聴警報を提示する請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記多数の異種データ分野内のデータは、患者の名前、患者の住所、患者の識別番号、患者接触情報、患者社会保障番号、患者の誕生日、患者の性、患者の婚姻関係、患者の人種、患者の職業、患者の疾患データ、患者の外科データ、患者の投薬、保険提供者、保険証書番号、保険グループ番号、保険証書保持者名、保険証書保持者との関係、注釈、患者の写真イメージ、担当医師データ、一次看護提供者データ、家庭看護提供者、臨床医データ、接触データ、接触時間、接触者名、接触情報、往診日、推奨される接触日、推奨される装置修理日、推奨される装置保守日、装置型、装置特性、装置連続番号、装置処方、処方適合日、装置適合日、適合性データ、装置使用日、装置使用情報、期間情報、装置物理的設定値、試験基準、試験入力、試験結果、機器データ、機器交換データ、機器保守データ、設備データ、治療時間、電子通信データ、データベース識別コード、ファイルデータ、装置/機器イメージ及び患者固有データの少なくとも1つに相当する請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記患者固有データは、就寝時間、平均睡眠時間、身長、体重、首周り、昼間眠気指数、血圧、診断上の呼吸障害指数、治療上の呼吸障害指数、最小酸素飽和度、肥満指数(BMI)及び睡眠設備名の少なくとも1つに対応する請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記装置及び機器の少なくとも1つは、人工呼吸器、睡眠時無呼吸装置、圧力供給システム、酸素濃度計、換気支援システム、酸素濃縮器、圧力支援装置、マスク、フィルタ、加湿器及び管である請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ユーザインターフェースを用い、(a)前記患者が使用する医療装置の形式を特定する分野及び(b)前記患者の健康管理提供者又は健康保険提供者を特定する分野の少なくとも1つを含む表示画面を使用して、データを前記データベースに入力する過程を含む請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記データベースに前記データを伝送する過程と、
前記ユーザインターフェースを用いて多数の異種データ分野の予め決められた1つに前記データの少なくとも一部を入力する過程と
を含む請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記データは、通信データリンク又は一時的記憶媒体を使用して伝送される請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記データベースは、コンピュータシステム上に構築されかつ多数の異種データ分野を互いに関連付ける相関テーブルを有する請求項19に記載の方法。
【請求項22】
各患者のデータを含む多数の異種データ分野を備えた、多数の患者に関する情報のデータベースと、
前記データベースと通信しかつユーザ入力を受信すると共に、システム出力を送信するユーザインターフェースと、
並べ替え基準に従って複数の患者に関する多数の異種データ分野の少なくとも一部を組織化し、提示可能な報告事項内で前記多数の異種データ分野の組織化された部分を書式設定し、前記ユーザインターフェースを介して前記報告事項を送信する報告事項発生手段と、
(a)前記患者により使用される医療機器の種類を特定する分野と、(b)各患者の健康管理提供者若しくは健康保険提供者を特定する分野の少なくとも1つを含む画面を表示する視覚的ディスプレイと、
前記視覚的ディスプレイに、患者本人を特定する情報を示す患者表示分野及び該患者が取るべき行為に関する情報を表示する備忘分野を含む患者ホームページで各患者に関するデータを表示させる手段と、
を含み。
前記多数の異種データ分野は、医療装置の使用データに関連付けられた1又は複数のデータ分野を有する、
医療情報管理システム。
【請求項23】
前記報告事項発生手段は、多数の異種データ分野の少なくとも一部を少なくとも一つの集合体に分類する請求項22に記載の医療情報管理システム。
【請求項24】
前記多数の異種データ分野内のデータは、患者の名前、患者の住所、患者の識別番号、患者接触情報、患者社会保障番号、患者の誕生日、患者の性、患者の婚姻関係、患者の人種、患者の職業、患者の疾患データ、患者の外科データ、患者の投薬、睡眠アンケート入力及び結果の機能的結論、保険提供者、保険証書番号、保険グループ番号、保険証書保持者名、保険証書保持者との関係、注釈、患者の写真イメージ、担当医師データ、一次看護提供者データ、家庭看護提供者、臨床医データ、接触データ、接触時間、接触者名、接触情報、往診日、推奨される接触日、推奨される装置修理日、推奨される装置保守日、装置型、装置特性、装置連続番号、装置処方、処方適合日、装置適合日、適合性データ、装置使用日、装置使用情報、期間情報、装置物理的設定値、試験基準、試験入力、試験結果、機器データ、機器交換データ、機器保守データ、設備データ、治療時間、電子通信データ、データベース識別事項、ファイルデータ、装置/機器イメージ及び患者固有データの少なくとも1つに相当する請求項22に記載の医療情報管理システム。
【請求項25】
前記患者固有データは、就寝時間、平均睡眠時間、身長、体重、首周り、昼間眠気指数、血圧、診断上の呼吸障害指数、治療上の呼吸障害指数、最小酸素飽和度、肥満指数(BMI)及び睡眠設備名の少なくとも1つに対応する請求項24に記載の医療情報管理システム。
【請求項26】
前記装置及び機器の少なくとも1つは、人工呼吸器、睡眠時無呼吸装置、圧力供給システム、酸素濃度計、換気支援システム、酸素濃縮器、圧力支援装置、マスク、フィルタ、加湿器及び管である請求項24に記載の医療情報管理システム。
【請求項27】
前記データベースと通信されかつ通信データリンク及び一時的記憶媒体の少なくとも一つを介してデータを受信し、管理し、データベースに送信する装置インターフェースモジュールを備えた請求項22に記載の医療情報管理システム。
【請求項28】
データを含む多数の異種データ分野をデータベース内に患者毎に設けた多数の患者に対する情報のデータベースと、
該データベースと通信可能すると共にユーザ入力を受信しかつシステム出力を送信するユーザインターフェースと、
前記多数の異種データ分野の少なくとも一つを選択し、前記選択されたデータ分野に関するデータをデータ分野閾値と比較して、前記選択されたデータ分野データが前記データ分野閾値に達するのに応答して、ユーザに信号を提示する処理手段とを備え、
前記信号は視覚的表示であり、ユーザが定めた伝言を含み、
各患者に関するデータが、患者本人を特定する情報を示す患者表示分野及び前記伝言を表示する備忘分野を含む患者ホームページで表示され、
前記多数の異種データ分野は、医療装置の使用データに関連付けられた1又は複数のデータ分野を有する、
医療情報管理システム。
【請求項29】
前記信号は、可聴警報を更に有する、請求項28に記載の医療情報管理システム。
【請求項30】
前記多数の異種データ分野内のデータは、患者の名前、患者の住所、患者の識別番号、患者接触情報、患者社会保障番号、患者の誕生日、患者の性、患者の婚姻関係、患者の人種、患者の職業、患者の疾患データ、患者の外科データ、患者の投薬、保険提供者、保険証書番号、保険グループ番号、保険証書保持者名、保険証書保持者との関係、注釈、患者の写真イメージ、担当医師データ、一次看護提供者データ、家庭看護提供者、臨床医データ、接触データ、接触時間、接触者名、接触情報、往診日、推奨される接触日、推奨される装置修理日、推奨される装置保守日、装置型、装置特性、装置連続番号、装置処方、処方適合日、装置適合日、適合性データ、装置使用日、装置使用情報、期間情報、装置物理的設定値、試験基準、試験入力、試験結果、機器データ、機器交換データ、機器保守データ、設備データ、治療時間、電子通信データ、データベース識別コード、ファイルデータ、装置/機器イメージ及び患者固有データの少なくとも1つに相当する請求項28に記載の医療情報管理システム。
【請求項31】
前記患者固有データは、就寝時間、平均睡眠時間、身長、体重、首周り、昼間眠気指数、血圧、診断上の呼吸障害指数、治療上の呼吸障害指数、最小酸素飽和度、肥満指数(BMI)及び睡眠設備名の少なくとも1つに対応する請求項30に記載の医療情報管理システム。
【請求項32】
前記装置及び機器の少なくとも1つは、人工呼吸器、睡眠時無呼吸装置、圧力供給システム、酸素濃度計、換気支援システム、酸素濃縮器、圧力支援装置、マスク、フィルタ、加湿器及び管である請求項30に記載の医療情報管理システム。
【請求項33】
前記処理手段は、(a)患者が使用する医療装置の形式を特定する分野及び(b)患者の健康管理提供者又は健康保険提供者を特定する分野の少なくとも1つを含む表示画面をユーザインターフェースに表示させる請求項28に記載の医療情報管理システム。
【請求項34】
前記データベースは、コンピュータシステム上に構築されかつ多数の異種データ分野を互いに関連付ける相関テーブルを有する請求項28に記載の医療情報管理システム。
【請求項35】
前記データベースに通信可能に設けられかつ通信データリンク及び一時的記憶媒体の少なくとも一つを介してデータをデータベースに伝送する装置インターフェースモジュールを備えた請求項28に記載の医療情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図14E】
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【図14F】
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【図15】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図23D】
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【図23E】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25A】
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【図25B】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【公開番号】特開2010−225158(P2010−225158A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−88399(P2010−88399)
【出願日】平成22年4月7日(2010.4.7)
【分割の表示】特願2003−583330(P2003−583330)の分割
【原出願日】平成15年4月10日(2003.4.10)
【出願人】(505338497)アールアイシー・インベストメンツ・エルエルシー (81)
【Fターム(参考)】