説明

含フッ素共重合体を配合した化粧料

【課題】 皮膚や毛髪に耐油性や耐摩擦性を付与し、水洗いにより容易に落とすことが可能な、安全性の高い安定な化粧料を提供する。
【解決手段】一般式(I)の含フッ素単量体と一般式(II)のアルコキシ基含有単量体を共重合して得られる含フッ素共重合体を配合した化粧料。
【化1】


[X:H、CH3、F、Cl、Br、I、CFX1X2基(X1及びX2:H、FまたはCl)、CN、C1〜20の直鎖状又は分岐状のフルオロアルキル基、置換又は非置換のベンジル基、置換又は非置換のフェニル基;
Y:−O−又は−NH−;
Z:直接結合、−S−又は−SO−;
Rf:C1〜6のフルオロアルキル基;
mは1〜10、nは0〜10、pは0又は1]
【化2】


(X3:H又はCH3;X4:HまたはC1〜22の不飽和または飽和の炭化水素基;
R;水素原子の一部又は全部が水酸基で置換されていてもよいC2〜4のアルキレン基;
qは、1〜50の整数)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布することにより皮膚や毛髪に耐油性や耐摩擦性を付与することができる、含フッ素共重合体を配合した化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
機械工場や自動車修理工場、印刷工場等の油剤を多用する作業では、油剤による手や顔の皮膚、毛髪等が汚損し易く、また、これらの汚損は容易に落とし難い。また、ガソリン等、油剤の種類によっては皮膚の脱脂が生じることもあり、肌荒れ等を引き起こすことにつながるため、油汚れから皮膚や毛髪を守ることが重要だった。
【0003】
油剤から皮膚を防御することを目的とした化粧料が市販されている。これらは一般的には、固形状のクリーム製剤であって、界面活性剤と油膜とからなる膜を肌上に作ることにより、付着した油剤が直接肌に付着するのを防ぐ物である。しかしながら、油剤の種類によっては、この保護剤が溶解するために防御効果が著しく損なわれることがあった。より耐汚損性を改善する目的で、パーフルオロポリエーテルやパーフルオロアルキル基を有する化合物等の高分子フッ素化合物を配合した化粧料がある。高分子フッ素化合物は撥水撥油性を有しており、油剤には溶解し難いためにより安定に肌上に保護膜を形成することができる。しかしながら、高分子フッ素化合物の撥水撥油性は、同時に製剤を構成する他の油性基材や水性基材にもなじまない、加えて比重が大きいために分離しやすいため、化粧料製剤に安定に配合を維持することが難しかった。
【0004】
パーフルオロアルキル基を有する高分子フッ素化合物では、さらに近年、PFOAの環境問題が生じてきている。最近の研究結果の非特許文献1などから、長鎖フルオロアルキル化合物の一種であるPFOA(perfluorooctanoic acid、パーフルオロオクタン酸)に対する環境への負荷の懸念が明らかとなってきており、2003年4月14日にEPA(米国環境保護庁)がPFOAに対する科学的調査を強化すると発表した。一方、非特許文献2)や非特許文献3や非特許文献4は、テロマーが分解または代謝によりPFOAを生成する可能性があると公表している(テロマーとは長鎖フルオロアルキル基のことを意味する)。また、テロマーが、撥水撥油性、防汚性を付与された泡消火剤、ケア製品、洗浄製品、カーペット、テキスタイル、紙、皮革などの多くの製品に使用されていることをも公表している。
【0005】
従来言及されているフッ素化合物においてパーフルオロアルキル基の炭素数が8以上の場合、生体蓄積性を有するPFOAおよびPFOA類似物質を含むことが問題となっている。また、近年、炭素数が8以上のパーフルオロアルキル基を含有する化合物では分解又は代謝によっても含フッ素カルボン酸であるPFOAを生成する可能性があるとされ環境への負荷の懸念が明らかとなってきている。これを受け化粧料用フッ素化合物においても炭素数が6以下の短鎖化合物への代替が始まっている。例えば、炭素数6以下のパーフルオロアルキル基を有し撥水撥油性の優れるパーフルオロアルキルシランや含フッ素共重合体が開示され、化粧料用粉体の表面処理剤として開発されている(特許文献1及び2)。しかしながら、水性基材や油性基材を構成成分とする化粧料に安定に配合が可能であり、その塗膜が耐油性や耐摩擦性を発揮できる炭素数6以下のパーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物はいまだ開発されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007―238690号公報
【特許文献2】特開2007―210939号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】EPAレポート"PRELIMINARY RISK ASSESSMENT OF THE DEVELOPMENTAL TOXICITYASSOCIATED WITH EXPOSURE TO PERFLUOROOCTANOIC ACID AND ITS SALTS"、インターネット <URL:http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pfoara.pdf>
【非特許文献2】Federal Register(FR Vol.68, No.73/April 16, 2003[FRL-2303-8], インターネット <URL:http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pfoara.pdf>
【非特許文献3】EPA Environmental News FOR RELEASE: MONDAY APRIL 14, 2003 EPA INTENSIFIES SCIENTIFICINVESTIGATION OF A CHEMICAL PROCESSING AID、インターネット <URL:<URL:http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pfoara.pdf>
【非特許文献4】EPA OPPT FACT SHEET April 14、2003、インターネット <URL:http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pfoara.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような状況によりなされたものであり、塗布することにより皮膚や毛髪に耐油性や耐摩擦性を付与することができ、また、水洗いにより容易に落とすことが可能な、安全性の高い安定な化粧料を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、以上の問題点の解決に関し鋭意努力した結果、特定の含フッ素共重合体であれば、化粧料製剤系に安定に配合することができ、本目的を達成可能であることを見いだした。該特定の含フッ素共重合体は生体への安全性、環境への安全性に優れたものであるよう設計したものであり、本含フッ素共重合体を配合した化粧料は、皮膚や毛髪に塗布した際には優れた耐油性や耐摩擦性を付与することができ、また、水洗いにより容易に皮膚や毛髪より洗い落とすことが可能であることを見いだし、本発明を完成させた。
【0010】
(1)すなわち、本発明は、(a)下記一般式(I)で表される含フッ素単量体及び(b)下記一般式(II)で表されるアルコキシ基含有単量体を共重合して得られる含フッ素共重合体(A)を配合した化粧料に関する。
【0011】
【化1】

【0012】
[式中、Xは、水素原子、メチル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX1X2基(但し、X1及びX2はそれぞれ、水素原子、フッ素原子または塩素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状のフルオロアルキル基、置換又は非置換のベンジル基、置換又は非置換のフェニル基であり;
Yは、−O−又は−NH−であり;
Zは、直接結合、−S−又は−SO−であり;
Rfは、炭素数1〜6のフルオロアルキル基であり;
mは1〜10、nは0〜10、pは0又は1である。]
【0013】
【化2】

【0014】
(式中、X3は、水素原子又はメチル基であり;
X4は、水素原子または炭素数1〜22の不飽和または飽和の炭化水素基であり;
Rは、水素原子の一部又は全部が水酸基で置換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基であり;
qは、1〜50の整数である。)
【0015】
本発明に係る化粧料の好ましい態様として、以下のものを挙げることができる。
(2):前記含フッ素共重合体において、含フッ素単量体(a)とアルコキシ基含有単量体(b)の比率は、含フッ素単量体(a)100重量部に対して、アルコキシ基含有単量体(b)10〜400重量部、好ましくは25〜150重量部、より好ましくは43〜100重量部である上記(1)に記載の化粧料。
(3):前記含フッ素共重合体の重量平均分子量が5,000〜100,000の範囲にあり、好ましくは重量平均分子量5,000〜50,000の範囲、さらに好ましくは重量平均分子量5,000〜30,000の範囲であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の化粧料。
(4):前記含フッ素共重合体に加えて、さらに水または炭素数2または3の低級アルコール、より好適には水またはエチルアルコール、あるいはそれらの混合溶媒を配合する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の化粧料。
【0016】
(5):前記含フッ素共重合体を、炭素数2または3の低級アルコール、より好適にはエチルアルコールを媒体として分散あるいは溶解させ、分散体として製剤処方系に配合することを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか1項に記載の化粧料。
【0017】
(6):更に、水性増粘剤の1種あるいは2種以上を配合することを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか1項に記載の化粧料。
【0018】
(7):スキンケア化粧料、メーキャップ化粧料、日焼け止め化粧料あるいはヘアケア化粧料の何れかである上記(1)〜(6)の何れか1項に記載の化粧料。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、塗布することにより皮膚や毛髪に耐油性や耐摩擦性を付与することができ、また、水洗いにより容易に落とすことが可能な、安全性の高い安定な化粧料を提供することができる。さらに具体的には、滑らかな使用感、皮膜形成効果による化粧持続性の向上、吸湿性や保湿性の向上、界面活性能からくる可溶化性や乳化性の向上剤また単独乳化剤としての機能、化粧膜の易水洗性、易クレンジグ性の効果が得られる。粉体を配合する化粧料でのメリットは粉体の分散性および分散安定性の向上が得られる。さらに、ビタミン等の美白成分である有効成分の製剤中での分解抑制効果も得られる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】
本発明における(A)成分である含フッ素共重合体は、(a)下記一般式(I)で表される含フッ素単量体及び(b)後述する一般式(II)で表されるアルコキシ基含有単量体を必須に含む単量体を共重合して得られる。
【0022】
含フッ素単量体(a)は、一般式で表される:
【0023】
【化3】

【0024】
[式中、Xは、水素原子、メチル基、炭素数1〜21の直鎖状又は分岐状のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX1X2基(但し、X1及びX2はそれぞれ、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状のフルオロアルキル基、置換又は非置換のベンジル基、置換又は非置換のフェニル基であり;
Yは、−O−又は−NH−であり;
Zは、直接結合、−S−又は−SO−であり;
Rfは、炭素数1〜6のフルオロアルキル基であり;
mは1〜10、nは0〜10、pは0又は1である。]
【0025】
上記一般式(I)において、pが0であることが好ましい。Xの好ましい例は水素原子である。
【0026】
含フッ素単量体(a)は一般にはパーフルオロアルキル基および/または部分的にフッ素化されたフルオロアルキル基を有する。パーフルオロアルキル基であることが好ましい。Rf基の炭素数は炭素数1〜6である。Rf基の炭素数は、4、5または6、特に6が好ましい。Rf基の例は、−CF3、−CF2CF3、−CF2CF2CF3、−CF(CF3) 2、−CF2CF2CF2CF3、−CF2CF(CF3)2、−C(CF3)3、−(CF2)4CF3、−(CF2)2CF(CF3)2、−CF2C(CF3)3、−CF(CF3)CF2CF2CF3、−(CF2)5CF3等である。
【0027】
含フッ素単量体(a)は単独で使用することはもちろんのこと、2種以上を混合して用いてもよい。
【0028】
含フッ素単量体(a)としては例えば、次のものが挙げられる。
CH2=C(−X)−C(=O)−O−(CH2)m−S−(CH2)n−Rf
CH2=C(−X)−C(=O)−O−(CH2)m−SO2−(CH2)n−Rf
CH2=C(−X)−C(=O)−O−(CH2)n−Rf
CH2=C(−X)−C(=O)−NH−(CH2)n−Rf
[上記式中、Xは、水素原子、メチル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX1X2基(但し、X1およびX2それぞれは、水素原子、フッ素原子または塩素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基、置換または非置換のベンジル基、置換または非置換のフェニル基であり;
Rfは、1〜6のフルオロアルキル基であり;mは1〜10、nは0〜10である。]
【0029】
含フッ素単量体(a)の具体例としては、例えば以下のものを例示できるが、これらに限定されるものではない。
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−OCH2CH2N(C2H5)SO2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−OCH2CH2N(CH3)SO2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−OCH2CH(OCOCH3)CH2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−OCH2CH2N(C2H5)SO2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−OCH2CH2N(CH3)SO2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−OCH2CH(OCOCH3)CH2−Rf
【0030】
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
【0031】
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−CF2H )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H )−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H )−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−CN )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN )−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN )−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
【0032】
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3 )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−CF2CF3 )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3 )−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3 )−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−NH−(CH2)3−Rf
【0033】
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H )−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CF2H )−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
【0034】
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN )−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CN )−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3 )−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CF2CF3 )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
[上記式中、Rfは、炭素数1〜6のフルオロアルキル基である。]
【0035】
アルコキシ基含有単量体(b)は、非フッ素単量体であり、下記一般式(II)で表される化合物(アルキレングリコール(メタ)アクリレート)である。
【0036】
【化4】

【0037】
(式中、X3は、水素原子又はメチル基であり;
X4は、水素原子又は炭素数1〜22の不飽和または飽和の炭化水素基であり;
Rは、水素原子の一部又は全部が水酸基で置換されていてもよい炭素数2〜4のアル
キレン基であり;
qは、1〜50の整数である。)
【0038】
アルコキシ基含有単量体(b)において、qが1〜30、例えば2〜10、特に2〜5であることが好ましい。
【0039】
一般式(II)において、Rは、エチレン又はプロピレン、特にエチレンであることが好ましい。一般式(II)中のRは、2種類以上のアルキレンの組み合わせであっても良い。その場合、少なくともRの一つはエチレンであることが好ましい。Rの組合せとしては、エチレン基/プロピレン基の組合せ、エチレン基/ブチレン基の組合せが挙げられる。
【0040】
アルコキシ基含有単量体(b)は、2種類以上の混合物であっても良い。
【0041】
アルコキシ基含有単量体(b)の具体例は、例えば以下のものを例示できるが、これらに限定されるものではない。
CH2=CHCOO-(CH2CH2O)9-H
CH2=C(CH3)COO-(CH2CH2O)9-H
CH2=C(CH3)COO-(CH2CH2O)23-H
CH2=C(CH3)COO-(CH2CH2O)50-H
CH2=C(CH3)COO-(CH2CH(CH3)O)9-H
CH2=CHCOO-(CH2CH(CH3)O)9-H
CH2=C(CH3)COO-(CH2CH(CH3)O)9-H
CH2=C(CH3)COO-(CH2CH2O)5-(CH2CH(CH3)O)2-H
CH2=C(CH3)COO-(CH2CH2O)8-(CH2CH(CH3)O)6-H
CH2=CX1-(CH2CH2O)n-CH3
CH2=CX1COO-(CH2CH(CH3)O)n-CH3
CH2=CX1COO-(CH2CH2O)5-(CH2CH(CH3)O)3-CH3
【0042】
本発明の(A)成分である含フッ素共重合体において、含フッ素単量体(a)とアルコキシ基含有単量体(b)の比率は、含フッ素単量体(a)100重量部に対して、アルコキシ基含有単量体(b)10〜400重量部、好ましくは25〜150重量部、より好ましくは43〜100重量部である。含フッ素共重合体中の含フッ素単量体(a)の含有比率が多いとフッ素の特性である撥水撥油性が得られやすいがポリマーが硬くなる傾向にあり化粧料の使用感は悪くなる。一方、アルコキシ基含有単量体(b)の含有比率が多いとフッ素の特性が得られにくく親水性の傾向が強くなる。
【0043】
含フッ素共重合体(A)の重量平均分子量は、5,000〜100,000程度の範囲にあり、好ましくは5,000〜50,000程度、さらに好ましくは5,000〜30,000程度である。これより重量平均分子量が小さい場合は、水への親和性が向上し塗膜の耐水性が低下する傾向がある。また、これより重量平均分子量が大きい場合は、ビヒクルへの分散性が低下すると共に、粘性が高くなり化粧料への配合適性や化粧料の使用性が低下する傾向がある。なお、この重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによりポリスチレン換算で求めた値である。
【0044】
なお、本発明において使用する含フッ素共重合体(A)は、例えば、特開2000−290640号公報に開示される方法で合成が可能である。その他の方法として、例えば、塊状重合、溶液重合、乳化重合、放射線重合などの種々重合方法を含フッ素共重合体の合成のために選択できるが、これら例示に限定されるものではない。一般的には、例えば、有機溶剤を用いた溶液重合や、水又は有機溶剤と水を併用する乳化重合を選定することができる。
【0045】
本発明の化粧料において含フッ素共重合体(A)の配合量は、化粧料の特性により異なるが、本発明においての成分保持や効果の持続性を得るためには、化粧料100重量部に対して0.01〜40重量部が好ましく、さらに好ましくは0.1〜10重量部である。
【0046】
本発明の含フッ素共重合体(A)を、化粧料中へ処方配合する方法に関しては特に制限はない。本発明の化粧料においては、(A)成分である含フッ素共重合体の1種または2種以上を単独で処方することもできるが、水、またはエタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール類を媒体として(A)成分である含フッ素共重合体を溶解あるいは分散させた後に、この混合液乃至は分散液を用いて容易に化粧料処方に配合することができる。この操作により、(A)成分である含フッ素共重合体の重量平均分子量が高く、粘性が強い場合でも、処方への配合を容易にすることができる。
【0047】
また、含フッ素共重合体(A)と低級アルコールの分散液/混合液を得る手段として、重合後に水、またはエタノール、イソプロパノール等の低級アルコールにて希釈することにより分散体/混合液を得ることができる。また、重合溶媒として低級アルコールを使用することによっても、含フッ素共重合体のアルコール分散体を得ることが可能である。
【0048】
本発明の化粧料には(A)成分である含フッ素共重合体は必須であるが、化粧料の製造時に同時に、発明の効果を損なわない範囲で、水性成分、油剤、粉体類、界面活性剤、紫外線吸収剤、香料、防腐剤、殺菌剤、保湿剤、生理活性成分、噴射剤等のその他の配合可能な成分を配合することができる。これらその他の配合可能な成分としては、化粧料に通常使用されているものをそのまま使用することができる。
【0049】
水性成分としては、例えば、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、トレハロース、エリスリトール、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、マルトース等の多価アルコール、並びにアラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、デキストリン、デキストラン、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系水溶性高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系水溶性高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系水溶性高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系水溶性高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース粉末のセルロース系水溶性高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系水溶性高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー等のビニル系水溶性高分子、ポリオキシエチレン系水溶性高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系水溶性高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系水溶性高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマーなど他の合成水溶性高分子、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト等の無機粘度鉱物及び無水ケイ酸、塩化ナトリウムや塩化カリウム等の塩類等を例示することができるが、これらに限定される物ではない。また、水溶性高分子には、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の皮膜形成剤も含まれる。
【0050】
中でも本発明の化粧料においては、前述の植物系水溶性高分子、微生物系水溶性高分子、動物系水溶性高分子、デンプン系水溶性高分子、セルロース系水溶性高分子、アルギン酸系水溶性高分子、ビニル系水溶性高分子、ポリオキシエチレン系水溶性高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系水溶性高分子、アクリル系水溶性高分子、その他の合成水溶性高分子、無機粘度鉱物及び無水ケイ酸無機粘度鉱物より選ばれる1種あるいは2種以上を配合することにより、化粧料の安定性を高め、耐油性も向上する傾向があるため、好適である。
【0051】
本発明の化粧料において、油剤としては、例えば、サフラワー油、大豆油、月見草油、ブドウ種子油、ローズヒップ油、ククイナッツ油、アルモンド油、ゴマ油、コムギ胚芽油、トウモロコシ油、綿実油、アボガド油、オリーブ油、ツバキ油、パーシック油、ヒマシ油、ラッカセイ油、ヘーゼルナッツ油、マカデミアナッツ油、メドフォーム油、カカオ脂、シア脂、木ロウ、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂、馬脂、ミンク油、乳脂、卵黄油、タートル油等の油脂類、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油等のロウ類、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン、ワセリン、パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、ウンデシレン酸、ヒドロキシステアリン酸、ラノリン脂肪酸等の脂肪酸、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラルキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、ホホバアルコール、バチルアルコール、コレステロール、フィトステロール、ラノリンアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等のステロール類、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリカプリル酸グリセリル等のエステル類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルキル変性シリコーン、環状シリコーン5量体、環状シリコーン6量体、メチルトリメチコン、カプリリルメチコン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテルオイル、パーフルオロカーボン、ハイドロフルオロエーテル等のフッ素系油剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン等の有機溶剤などを例示することができるが、これらに限定される物ではない。
【0052】
粉体類の例としては、例えば、無機粉体としては、窒化硼素、セリサイト、天然マイカ、焼成マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、アルミナ、マイカ、タルク、カオリン、ベントナイト、スメクタイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、無水ケイ酸、酸化マグネシウム、酸化スズ、酸化鉄、酸化イットリウム、酸化クロム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、水酸化クロム、紺青、群青、リン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ストロンチウム、炭化ケイ素、フッ化マグネシウム、タングステン酸金属塩、アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、クロルヒドロキシアルミニウム、クレー、ゼオライト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、スピネル、ムライト、コージエライト、窒化アルミニウム、窒化チタン、窒化ケイ素、ランタン、サマリウム、タンタル、テルビウム、コーロピウム、ネオジウム、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェライト、シリコーンカーバイト、チタン酸コバルト、チタン酸バリウム、チタン酸鉄、リチウムコバルトチタネート、アルミン酸コバルト、アンチモン含有酸化スズ スズ含有酸化インジウム、マグネタイト、アルミニウム粉、金粉、銀粉、白金粉、銅粉、貴金属コロイド、鉄粉、亜鉛粉、コバルトブルー、コバルトバイオレット、コバルトグリーン、低次酸化チタン、微粒子酸化チタン、バタフライ状硫酸バリウム、花びら状酸化亜鉛、テトラポット状酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛、パール顔料としては酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆合成マイカ、酸化チタン被覆シリカ、酸化チタン被覆合成マイカ、酸化チタン被覆タルク、酸化亜鉛被覆シリカ、酸化チタン被覆着色雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、ベンガラ・黒酸化鉄被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母チタン、・コンジョウ被覆雲母チタン等のパール顔料が挙げられる。アルミフレーク、シリカフレーク、アルミナフレーク、ガラスフレーク等のエフェクト顔料、ベンガラ被覆雲母、カルミン、酸化チタン被覆ホウケイ酸(ナトリウム/カルシウム)、酸化チタン被覆ホウケイ酸(カルシウム/アルミニウム)、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ステンレスパウダー、トルマリン粉末、サファイアやルビー等の宝石を粉砕したパウダー、マンゴバイオレット、ガラスファイバー、カーボンファイバー、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、β―ウォラストナイト、ゾノライト、チタン酸カリウム繊維、硼酸アルミニウム繊維、塩基性硫酸マグネシウム繊維、窒化ケイ素繊維等が挙げられる。
【0053】
有機粉体としては、例えば、金属石鹸、N−モノ長鎖アシル塩基性アミノ酸、アミドスルホン酸多価金属、塩琥珀パウダー、カーボンブラック、タール色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ペンゾグアナミンパウダー、ポリメチルペンゾグアナミンパウダー、PTFEパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂パウダー、ナイロン繊維、ポリエステル繊維等の微結晶繊維粉体、澱粉粉末、CIピグメントイエロー、CIピグメントオレンジ等が挙げられる。タール色素としては赤色3号、赤色10号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン、クロロフィル、β−カロチン、ベニバナパウダー等の天然色素等の粉体が挙げられる。
【0054】
本発明の化粧料に配合可能な粉体の形状は特に規定されない。例えば、球状、棒状、針状、紡錘状、板状、異形状、繊維状等であってもよい。粒子径は1nm〜2000μm程度の範囲のもので化粧料に配合が可能であればよい。
【0055】
さらに、これらの粉体は、2種以上混合または複合化された粉体であってもよい。
【0056】
これらの粉体は、従来公知の表面処理、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、アシル化アミノ酸処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に処理されていても、されていなくても構わない。
【0057】
界面活性剤の例としては、ステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合物塩、アルカンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等からなるアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等からなるカチオン性界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等からなるノニオン性界面活性剤、及びベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体等からなる両性界面活性剤が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0058】
その他、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクリレン、アボベンゾン等の紫外線吸収剤、合成または天然からなる香料類、安息香酸エステル、デヒドロ酢酸等の防腐剤、ヒビテン類等の殺菌剤、植物抽出物等の保湿剤、インドメタシン等の抗炎症剤等の生理活性成分ビタミン類としては、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB1、及びその誘導体、ビタミンK、ビタミンB2、ビタミン12、ビオチン、パントテン酸、ビタミンA、β-カロチン、αリポ酸及びその塩類、またはこれらの混合物、ユビキノン、ユビキノール、アルブチン、プラセンタエキス、酒粕エキス、冬中夏草エキスなどを配合することができる。
【0059】
また、本発明の化粧料において、プロパン、ブタン等の噴射剤を配合することでエアゾール製剤に応用が可能である。
【0060】
本発明の化粧料については、本発明の含フッ素共重合体あるいはその分散体を配合できるものであれば特に限定は無い。化粧料の剤型として、例えば、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ペースト状、ゲル状、粉末状、ムース状、及びスプレー状等の従来公知の剤型を選択することができるが、これらに限定されるものではない。また、本発明の化粧料の製造においては、特殊な装置を必要とせず、従来、化粧品製造に用いている装置を用いて製造が可能である。
【0061】
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0062】
[製造例1〜3]
本発明において使用する含フッ素共重合体化合物の製造例を以下に示した。
【0063】
[製造例1]
還流冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌装置を備えた100ml四つ口フラスコに含フッ素モノマー CH2=CHC(=O)O−CH2CH2C6F13(以下、C6SFA(a)と記す)を18.6g、ポリエチレングリコールアクリレート CH2=CHC(=O)O−(CH2CH2O)n−H(BLEMMER AE90、日油株式会社製、nの平均値は2、以下、AE90(b)と記す)を11.4g、イソプロピルアルコール(以下、IPAと記す)を45g仕込んで、30分間窒素バブリングした。窒素気流下で内温を60−65℃に昇温後、パーブチルPV (以下、PVと記す)を0.4g添加し、60から65℃で8時間反応させた。得られた溶液を減圧条件下にて約70℃でIPAを留去し、C6フッ素アクリレート/ポリアルキレングリコールアクリレート共重合体残渣を得た。その後、得られたポリマーにエタノールを添加し、内温を約80℃で1hr以上保った後、冷却して固形分濃度が約40重量%の含フッ素共重合体エタノール分散液を調整した。
【0064】
[重量平均分子量の測定]
製造例1で合成された含フッ素共重合体の重量平均分子量を、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)で測定した。ポリエチレングリコール換算の重量平均分子量は約12,500であった。
【0065】
[製造例2]
実施例1におけるAE90(b)を、ポリエチレングリコールメタアクリレート CH2=C(CH3)C(=O)O−(CH2CH2O)n−H(BLEMMER PE350、日油株式会社製、nの平均値は8、以下、PE350(b)と記す)に置換えて、実施例1と同様の重合反応を行い、固形分濃度が約50重量%の含フッ素共重合体水分散液を調整した。合成された含フッ素共重合体のGPC測定での重量平均分子量は約9,500であった。
【0066】
[製造例3]
還流冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌装置を備えた100ml四つ口フラスコにC6SFA(a)18.6g、AE90(b)を5.7g、ポリエチレングリコールアクリレート
CH2=CHC(=O)O−(CH2CH2O)n−H
(BLEMMER AE200、日油株式会社製、nの平均値は4.5、以下、AE200(b)と記す)を5.7g、MEK(以下、MEKと記す)45gを仕込んで、実施例1と同様の重合反応を行った。得られた溶液を減圧条件下にて約70℃でMEKを留去し、淡黄色ポリマー残渣を得た。その後、得られたポリマーにIPAを添加し、内温を約80℃で1hr以上保った後、冷却して固形分濃度が約40重量%の含フッ素共重合体IPA分散液を調整した。合成された含フッ素共重合体のGPC測定での重量平均分子量は約26,600であった。
【0067】
(実施例1〜3)
表1に示す組成の化粧水を製造した。配合量は重量部で表している。
【0068】
【表1】

【0069】
(製法)
上記成分(1)〜(8)を40℃で加温溶解する。これを攪拌しながら、(9)及び(10)、(11)あるいは(12)を徐々に加えて均一とし、調整を終了する。
【0070】
得られた化粧水はどれも均一な外観を示し、安定性の高いものであった。また、得られた各化粧水について、後述する評価を行った。結果を表2に示す。
【0071】
(比較例1)
含フッ素共重合体水分散液を、従来化粧料に使用されているフッ素系油剤であるポリパーフルオロメチルイソプロピルエーテル(ソルベイ ソレクシス社製 FOMBLIN HC/04)2.0重量部に変更し、精製水で全量100.0部となるよう調整した以外は、実施例1と同様にして比較例1の化粧水を得た。化粧水中でポリパーフルオロメチルイソプロピルエーテルは沈降した。
【0072】
(比較例2)
含フッ素共重合体水分散液を、従来化粧料用において被膜形成剤として使用されているアクリル変性シリコーン(信越シリコーン製 KP−575,固形分濃度40%IPA溶液)5.0重量部に変更した以外は、実施例3と同様にして比較例2の化粧水を得た。化粧水は増粘が見られ、外観は微濁を示した。
【0073】
(比較例3)
含フッ素共重合体水分散液を配合せずに、精製水にて全量100.0部となるよう調整し、実施例1と同様の方法にて比較例2の化粧水を得た。
【0074】
次にこれらの評価方法を説明する。
[耐油性評価方法]
実施例1〜3、比較例1〜3の化粧水に濾紙(アドバンテック社,定性濾紙No2)を浸し、37℃で乾燥させた。各試料を含浸し乾燥させた濾紙上に、スクワラン2μLを滴下した時の接触角を協和界面科学社製の接触角計(CA−D)により測定した。測定は液滴と濾紙面とが成す角度(接触角)を5回測定し、その平均値を接触角とした。スクワランが濾紙中へ含浸せず、接触角が大きいほうが耐油性は強いと考えられる。
【0075】
[耐汚損性評価方法]
実施例1〜3、比較例1〜3の化粧水に濾紙(アドバンテック社,定性濾紙No2)を浸し、37℃で乾燥させキャスト濾紙を作成した。キャスト濾紙の上に、油溶性有機色素である赤色201号の0.01%質量濃度で着色したスクワラン2μLを滴下し、30分間放置した後に、スクワランを濾紙で吸収除去した。この際のキャスト濾紙の着色スクワランによる汚損を調べた。着色スクワランにより着色しないものが耐汚損性は強いと考えられる。耐汚損性評価は下記に示す3段階の評価基準に従って表した。
着色スクワランが染み込まず、汚損しない :○
着色スクワランが一部染み込み、部分的に着色汚損を生じる :△
着色スクワランが全て染み込み、完全に汚損してしまった :×
【0076】
[耐摩擦性評価方法]
実施例1〜3、比較例1〜3の化粧水に濾紙(アドバンテック社,定性濾紙No2)を浸し、37℃で乾燥させキャスト濾紙を作成した。キャスト濾紙を不織布にて30回摩擦した後、耐汚損性評価方法と同様の方法で評価した。不織布の摩擦に対してキャスト濾紙から容易に除去されないものが耐摩擦性は高いと考えられる。対摩擦性評価も耐汚損性評価と同様に下記に示す3段階の評価基準に従って表した。
着色スクワランが染み込まず、汚損しない :○
着色スクワランが一部染み込み、部分的に着色汚損を生じる :△
着色スクワランが全て染み込み、完全に汚損してしまった :×
【0077】
[使用性評価方法]
また実施例1〜3および比較例1〜3で得られた化粧水について、肌の内側部位に塗布した場合に感じる使用感をパネル10名にて評価を行い、使用時のごわつきやつっぱり感等の違和感の有無を評価した。その結果を下記に示す3段階の評価基準に従って表した。
使用感は良い :○
違和感がわずかにある :△
違和感があり、使用感が良くない :×
【0078】
【表2】

【0079】
製造例1〜3の含フッ素共重合体は、実施例1〜3において、いずれも安定に分散させることが可能であった。また、実施例1〜3で得られた塗膜は耐油性、耐汚損性が高く、耐摩擦性も良好であった。さらには使用感の評価も高いものであった。
【0080】
(実施例4および比較例4)保護クリームの製造
表3に示す組成の保護クリームを実施例4として下記の方法により製造した。また、本発明の含フッ素共重合体をアクリルエマルジョンに変えて比較例4とした。表4に評価結果を示した。
【0081】
【表3】

【0082】
(製法)
上記成分(1)〜(8)を80℃で均一に攪拌溶解し、これを混合物Aとする。成分(9)〜(14)を80℃にてホモミキサーで均一に分散し、これを混合物Bとする。混合物Bに攪拌条件下、混合物Aをゆっくりと滴下する。次いで、ホモジナイザー 1000rpm 1分処理する。ゆるやかに攪拌しながら、40℃まで冷却し、均質な乳化物とした。
【0083】
実施例4,比較例4で得られたクリームについてパネル10名に使用してもらい、実施例1〜3と同様に使用感に関して評価を行った。また、クリームを上腕に塗布し、30分間乾燥させた後に、塗布部にメチレンブルー1滴を滴下した後、流水下で塗布部を洗い流した時、メチレンブルーの染着性を評価した。その結果を表4に示した。
【0084】
【表4】

【0085】
上記の表から明らかなように、本発明である実施例4は比較例4と比べて使用感触に優れた良好な特性を備えていた。また、汚染対象であるメチレンブルーの染着性を防ぎ、防汚性の高いものであった。また、実施例4の保護クリームは安定性の高いものであった。
【0086】
(実施例5)水おしろいの製造
表5に示す組成の水おしろいを下記の方法により製造した。
【0087】
【表5】

【0088】
(製法)
上記成分(5)〜(9)を予め混合し粉砕した。成分(1)〜(3)を均一に混合し、これを70℃で攪拌しながら徐々に(4)を添加し、均一になるまで攪拌した。これを攪拌しながら混合粉体を徐々に添加し、ディスパーにて均一に分散した。成分(10)〜(12)を加え、均一に攪拌し、水おしろいを製造した。
【0089】
実施例5で得られた水おしろいを肌に塗布し、乾燥後に赤色202号色素0.1%で着色したスクワラン1滴を塗布部に滴下して耐油性を評価した。ついでこのスクワランをティッシュペーパーを用いて軽く拭き取った後、流水下で洗い流し、水おしろいの残存性を確認した。水おしろい塗布部上で、スクワランは油滴状を成し、この油滴はティッシュオフによって容易に除去でき、色素による肌への染着は見られなかった。また、流水下ですすぎ洗いを行うことにより、水おしろいは肌から容易に落とすことができた。
【0090】
(実施例6)水性ゲル状化粧水
表6に示す組成の水性ゲル状化粧水を下記の方法により製造した。
【0091】
【表6】

【0092】
(製法)
(1)成分1〜2を混合し、よく分散させた。
(2)成分3〜4を混合し、(1)を攪拌しながら3,4の混合物を加え、ゲル化させた。
(3)(2)を攪拌しながら、ついで成分5〜10を順次加え、均一なゲル状とし、攪拌を止めて、調整を終了した。
【0093】
(実施例7)水性アイシャドウの製造
表7に示す組成の水性アイシャドウを下記の方法により製造した。
【0094】
【表7】

【0095】
(製法)
(1)成分1〜5を混合し、85℃に加温して溶解した。
(2)(1)を攪拌しながら成分6を徐々に添加し、均一に分散させた。
(3)成分(7)〜(8)を加え、ディスパー分散し、その後、攪拌しながら55℃まで冷却した。
(4)これを容器に充填し、室温まで放冷して水性アイシャドウを得た。
【0096】
(実施例8)二層型サンスクリーンの製造
表8に示す組成の二層型サンスクリーンを下記の方法により製造した。
【0097】
【表8】

【0098】
(製法)
(1)成分1〜7を混合し、ディスパーにて均一に分散した。
(2)成分8〜10を混合溶解した。
(3)50℃にて攪拌下、(2)で得られた混合液を(1)で得られた混合物に徐々に添加し、た後、成分11を加え二層型サンスクリーンを得た。
【0099】
(実施例9)制汗ジェルの製造
表9に示す組成の制汗ジェルを下記の方法により製造した。
【0100】
【表9】

【0101】
(製法)
(1)成分1〜4を混合し、ディスパーにて均一に分散した。
(2)成分5〜8を混合溶解した。
(3)攪拌下、(2)で得られた混合液を(1)で得られた混合物に徐々に添加し、制汗ジェルを得た。
【0102】
(実施例10)含水粉末製剤の製造
表10に示す組成の含水粉末製剤を下記の方法により製造した。
【0103】
【表10】

【0104】
(製法)
次に成分(3)〜(8)を加熱下で均一に分散したものを、成分(1)〜(2)を均一混合したものに微細滴となるよう滴下し、放冷後、篩別して含水粉末製剤を製造した。
【0105】
実施例6から実施例10において、実施例4における評価方法により評価し、同様の結果を得ることができ、本発明の化粧料は、塗布することにより皮膚や毛髪に耐油性や耐摩擦性を付与することができ、また、水洗いにより容易に落とすことが可能な、安全性の高い安定な化粧料であった。
【0106】
(実施例11)化粧水
以下に示す組成の化粧水を下記の方法により製造した。なお、以下の実施例全てにおいて「%」は、重量%を示す。
【0107】
【表11】

【0108】
(製法)
(1)成分1〜6を均一に攪拌する。
(2)(1)に成分7〜10を添加、均一に攪拌し、可溶化して化粧水を得た。
【0109】
実施例11の化粧水は滑らかな使用感、化粧持続効果に優れた化粧水であった。
【0110】
(実施例12)二層ローション
以下に示す組成の二層ローションを下記の方法により製造した。
【0111】
【表12】

【0112】
(製法)
(1)成分1〜3を混合する。
(2)(1)に成分4〜10を添加、均一に攪拌し、二層ローションを得た。
【0113】
実施例12の二層ローションは粉体分散性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れた二層ローションであった。
【0114】
(実施例13)乳液
以下に示す組成の乳液を下記の方法により製造した。
【0115】
【表13】

【0116】
(製法)
(1)成分1〜7を80℃にて均一に混合する。
(2)成分8〜15を80℃にて均一に混合する。
(3)(1)に(2)を添加し、乳化する。
(4)(3)を攪拌しながら冷却し、乳液を得た。
【0117】
実施例13の乳液は、乳化安定性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れた乳液であった。
【0118】
(実施例14)クリーム
以下に示す組成のクリームを下記の方法により製造した。
【0119】
【表14】

【0120】
(製法)
(1)成分1〜6を80℃にて均一に混合する。
(2)成分7〜13を80℃にて均一に混合する。
(3)(1)に(2)を添加し、乳化する。
(4)(3)を攪拌しながら冷却し、クリームを得た。
【0121】
実施例14のクリームは乳化安定性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたクリームであった。
【0122】
(実施例15)美容液
以下に示す組成の美容液を下記の方法により製造した。
【0123】
【表15】

【0124】
(製法)
(1)成分1〜10を常温にて混合溶解し、攪拌しながら美容液を得た。
【0125】
実施例15の美容液は乳化安定性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れた美容液であった。
【0126】
(実施例16)パック
以下に示す組成のパックを下記の方法により製造した。
【0127】
【表16】

【0128】
(製法)
(1)成分1〜3を80℃にて均一に混合する。
(2)成分4〜12を80℃にて均一に混合する。
(3)(1)に(2)を添加し、乳化する。
(4)(3)を攪拌しながら冷却し、パックを得た。
【0129】
実施例16のパックは乳化安定性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたパックであった。
【0130】
(実施例17)洗顔料
以下に示す組成の洗顔料を下記の方法により製造した。
【0131】
【表17】

【0132】
(製法)
(1)成分1〜7を80℃にて均一に混合する。
(2)成分8〜12を80℃にて均一に混合する。
(3)(2)を攪拌しながら冷却し、洗顔料を得た。
【0133】
実施例17の洗顔料は水洗性に優れた洗顔料であった。
【0134】
(実施例18)クレンジングジェル
以下に示す組成のクレンジングジェルを下記の方法により製造した。
【0135】
【表18】

【0136】
(製法)
(1)成分1〜10を常温にて均一に混合し、クレンジングジェルを得た。
【0137】
実施例18のクレンジングジェルは水洗性に優れたクレンジングジェルであった。
【0138】
(実施例19)クレンジングクリーム
以下に示す組成のクレンジングクリームを下記の方法により製造した。
【0139】
【表19】

【0140】
(製法)
(1)成分1〜7を80℃にて均一に混合する。
(2)成分8〜14を80℃にて均一に混合する。
(3)(2)に(1)を添加し、乳化する。
(4)(3)を攪拌しながら冷却し、クレンジングクリームを得た。
【0141】
実施例19のクレンジングクリームは乳化安定性に優れ、水洗性に優れたクレンジングクリームであった。
【0142】
(実施例20)ムース状整髪料
以下に示す組成のムース状整髪料を下記の方法により製造した。
【0143】
【表20】

【0144】
(製法)
(1)成分1〜8を常温にて混合する。
(2)(1)をエアゾール缶に100部充填後、成分9を10部噴入し、ムース状整髪料を得た。
【0145】
実施例20のムース状整髪料は整髪性に優れ、滑らかな使用感であり、水洗性に優れたムース状整髪料であった。
【0146】
(実施例21)スプレー状整髪料
以下に示す組成のスプレー状整髪料を下記の方法により製造した。
【0147】
【表21】

【0148】
(製法)
(1)成分1〜6を常温にて均一に混合する。
(2)(1)を60部エアゾール缶に充填後、成分7、8を40部噴入し、整髪料(スプレー)を得た。
【0149】
実施例21のスプレー状整髪料は整髪性に優れ、滑らかな使用感であり、水洗性に優れたスプレー状整髪料であった。
【0150】
(実施例22)ヘアワックス
以下に示す組成のヘアワックスを下記の方法により製造した。
【0151】
【表22】

【0152】
(製法)
(1)成分1〜3を80℃にて均一に混合する。
(2)成分4〜8を80℃にて均一に混合する。
(3)(1)に(2)を添加し、乳化する。
(4)(3)に成分9〜16を添加後、攪拌しながら冷却し、ヘアワックスを得た。
【0153】
実施例22のヘアワックスは整髪性に優れ、滑らかな使用感であり、水洗性に優れたヘアワックスであった。
【0154】
(実施例23)油性アイライナー
以下に示す組成の油性アイライナーを下記の方法により製造した。
【0155】
【表23】

【0156】
(製法)
(1)成分1〜4を100℃に加温し、均一混合する。
(2)成分5〜9を80℃に加温し、均一混合する。
(3)(1)に(2)を添加し、均一に混合する。
(4)(3)をローラーにて処理し、アイライナー(油性系)を得た。
【0157】
実施例23のアイライナーは滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたアイライナーであった。
【0158】
(実施例24)水性アイライナー
以下に示す組成の水性アイライナーを下記の方法により製造した。
【0159】
【表24】

【0160】
(製法)
(1)成分1〜5をローラーにて均一に分散する。
(2)成分6〜10を均一に混合する。
(3)(2)に(1)を添加、均一に混合し、水性アイライナーを得た。
【0161】
実施例24の水性アイライナーは、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れた水性アイライナーであった。
【0162】
(実施例25)アイブロウ
以下に示す組成のアイブロウを下記の方法により製造した。
【0163】
【表25】

【0164】
(製法)
(1)成分1〜5を均一に混合する。
(2)成分5〜10をローラーにて処理する。
(3)(1)に(2)、成分11、12を添加後、均一に混合し、アイブロウを得た。
【0165】
実施例25のアイブロウは滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたアイブロウであった。
【0166】
(実施例26) O/W型マスカラ
以下に示す組成のO/W型マスカラを下記の方法により製造した。
【0167】
【表26】

【0168】
(製法)
(1)成分1〜6を80℃にて均一に混合する。
(2)成分9〜14を80℃にて均一に混合する。
(3)(1)に(2)を添加し、乳化する。
(4)(3)を冷却し、マスカラ(O/W)を得た。
【0169】
実施例26のO/W型マスカラは粉体分散性、乳化安定性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたO/W型マスカラであった。
【0170】
(実施例27) 非水系マスカラ
以下に示す組成の非水系マスカラを下記の方法により製造した。
【0171】
【表27】

【0172】
(製法)
(1)成分1〜5を110℃に加温する。
(2)(1)に成分6〜10を添加混合する。
(3)(2)に成分11〜13を添加混合する。
(4)(3)をローラーにて処理し、マスカラ(非水系)を得た。
【0173】
実施例27の非水系マスカラは、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れた非水系マスカラであった。
【0174】
(実施例28) スティック状口紅
以下に示す組成のスティック状口紅を下記の方法により製造した。
【0175】
【表28】

【0176】
(製法)
(1)成分1〜7を100℃にて均一に溶解混合する。
(2)(1)に成分8〜14を添加し、均一に混合する。
(3)(2)を容器に流し込み、冷却してスティック状口紅を得た。
【0177】
実施例28のスティック状口紅は、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れた口紅であった。
【0178】
(実施例29) O/W型ファンデーション
以下に示す組成のO/W型ファンデーションを下記の方法により製造した。
【0179】
【表29】

【0180】

(製法)
(1)成分1〜8をローラーにて均一に分散する。
(2)成分9〜13を均一に混合する。
(3)(2)に(1)を添加し、均一に混合する。
(4)成分14〜19を80℃にて混合溶解する。
(5)(3)に(4)を80℃にて添加し、乳化する。
(6)(5)を冷却し、成分20を添加し、O/W型ファンデーションを得た。
【0181】
実施例29のO/W型ファンデーションは粉体分散性、乳化安定性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたO/W型ファンデーションであった。
【0182】
(実施例30) W/O型ファンデーション
以下に示す組成のW/O型ファンデーションを下記の方法により製造した。
【0183】
【表30】

【0184】
(製法)
(1)成分1〜3を均一に混合する。
(2)成分4〜10をローラーにて均一に分散する。
(3)(1)に(2)を添加し、均一混合する。
(4)(3)に成分11〜15を添加、乳化し、W/O型ファンデーションを得た。
【0185】
実施例30のW/O型ファンデーションは粉体分散性、乳化安定性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたW/O型ファンデーションであった。
【0186】
(実施例31) O/W型アイカラー
以下に示す組成のW/O型アイカラーを下記の方法により製造した。
【0187】
【表31】

【0188】
(製法)
(1)成分1〜6を80℃にて均一に混合する。
(2)(1)に成分7、8を添加し、乳化する。
(3)成分9〜14をローラーにて均一に分散する。
(4)(2)に(3)、成分15を添加し、O/W型アイカラーを得た。
【0189】
実施例31のO/W型アイカラーは粉体分散性、乳化安定性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたO/W型アイカラーであった。
【0190】
(実施例32)油性固型ファンデーション
以下に示す組成の油性固型ファンデーションを下記の方法により製造した。
【0191】
【表32】

【0192】
(製法)
(1)成分7〜14を90℃にて加熱溶解する。
(2)(1)に成分1〜6を添加し、ローラーにて均一に分散する。
(3)(2)に成分15を添加し、80℃にて溶解後、金皿に充填し、油性固型ファンデーションを得た。
【0193】
実施例32の油性固型ファンデーションは粉体分散性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れた油性固型ファンデーションであった。
【0194】
(実施例33)スティック状コンシーラー
以下に示す組成のスティック状コンシーラーを下記の方法により製造した。
【0195】
【表33】

【0196】
(製法)
(1)成分1〜5を90℃にて加熱溶解する。
(2)(1)に成分6〜12を添加し、ローラーにて均一に分散する。
(3)(2)に成分13を添加し、80℃にて溶解後、容器に充填し、スティック状コンシーラーを得た。
【0197】
実施例33のスティック状コンシーラーは粉体分散性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたスティック状コンシーラーであった。
【0198】
(実施例34)ボディソープ
以下に示す組成のボディソープを下記の方法により製造した。
【0199】
【表34】

【0200】
(製法)
(1)成分1〜3を80℃にて均一に溶解する。
(2)成分4〜10を80℃にて均一に溶解する。
(3)(1)に(2)を添加し、攪拌混合する。
(4)(3)に成分11を添加し、冷却脱泡後、ボディソープを得た。
【0201】
実施例34のボディソープは、滑らかな使用感、水洗性に優れたボディソープであった。
【0202】
(実施例35)ボディミルク
以下に示す組成のボディミルクを下記の方法により製造した。
【0203】
【表35】

【0204】
(製法)
(1)成分1〜7を80℃にて均一に溶解する。
(2)成分8〜17を80℃にて均一に溶解する。
(3)(2)に(1)を添加し、乳化する。
(4)(3)を攪拌冷却し、ボディミルクを得た。
【0205】
実施例35のボディミルクは乳化安定性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたボディミルクであった。
【0206】
([実施例36)シャンプー
以下に示す組成のシャンプーを下記の方法により製造した。
【0207】
【表36】

【0208】
(製法)
(1)成分1〜10を常温にて均一混合し、シャンプーを得た。
【0209】
実施例36のシャンプーは、滑らかな使用感であり、水洗性に優れたシャンプーであった。
【0210】
(実施例37)コンディショナー
以下に示す組成のコンディショナーを下記の方法により製造した。
【0211】
【表37】

【0212】
(製法)
(1)成分1〜5を80℃にて均一に混合する。
(2)成分6〜10を80℃にて均一に混合する。
(3)(1)に(2)を添加し、乳化する。
(4)(3)を攪拌しながら冷却し、コンディショナーを得た。
【0213】
実施例37のコンディショナーは、滑らかな使用感であり、水洗性に優れたコンディショナーであった。
【0214】
(実施例38)ヘアパック
以下に示す組成のヘアパックを下記の方法により製造した。
【0215】
【表38】

【0216】
(製法)
(1)成分1〜6を80℃にて均一に混合する。
(2)成分7〜10を80℃に均一に混合する。
(3)(1)に(2)を添加し、乳化する。
(4)(3)を攪拌しながら冷却し、ヘアパックを得た。
【0217】
実施例38のヘアパックは滑らかな使用感であり、水洗性に優れたヘアパックであった。
【0218】
(実施例39) W/O型日焼け止め料
以下に示す組成のW/O型日焼け止め料を下記の方法により製造した。
【0219】
【表39】

【0220】
(製法)
(1)成分1〜4をローラーにて均一に分散する。
(2)(1)に成分5〜8を添加し、均一に混合する。
(3)(2)に成分9〜14を添加、乳化し、W/O型日焼け止め料を得た。
【0221】
実施例39のW/O型日焼け止め料は粉体分散性、乳化安定性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れた日焼け止め料であった。
【0222】
(実施例40])化粧下地
以下に示す組成の化粧下地を下記の方法により製造した。
【0223】
【表40】

【0224】
(製法)
(1)成分1〜4を80℃にて均一に溶解する。
(2)成分5〜13を80℃にて均一に溶解する。
(3)(2)に(1)を添加し、乳化する。
(4)(3)に成分14を添加、冷却し、化粧下地を得た。
【0225】
実施例40の下地は乳化安定性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れた下地であった。
【0226】
(実施例41])リムーバー
以下に示す組成のリムーバーを下記の方法により製造した。
【0227】
【表41】

【0228】
(製法)
(1)成分1〜5を均一に混合する。
(2)(1)に成分6〜8を60℃で添加し、乳化する。
(3)(2)を攪拌しながら冷却し、リムーバーを得た。
【0229】
実施例41のリムーバーはクレンジング力、水洗性に優れたリムーバーであった。
【0230】
(実施例42) 白粉
以下に示す組成の白粉を下記の方法により製造した。
【0231】
【表42】

【0232】
(製法)
(1)成分1〜4、成分7〜10を均一に混合する。
(2)(1)に成分5、6を添加し、均一に混合する。
(3)(2)をパルベライザーで粉砕し、白粉を得た。
【0233】
実施例42の白粉は粉体分散性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れた白粉であった。
【0234】
(実施例43)固形粉末型ファンデーション
以下に示す組成の固形粉末型ファンデーションを下記の方法により製造した。
【0235】
【表43】

【0236】
(製法)
(1)成分1〜7、成分11〜14を均一に混合する。
(2)(1)に成分8〜10を添加し、均一に混合する。
(3)(2)をパルベライザーで粉砕する。
(4)(3)を金皿に充填し、固形粉末型ファンデーションを得た。
【0237】
実施例43の固形粉末型ファンデーションは粉体分散性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたファンデーションであった。
【0238】
(実施例44)固形粉末型チーク
以下に示す組成の固形粉末型チークを下記の方法により製造した。
【0239】
【表44】

【0240】
(製法)
(1)成分1〜4、成分7〜10を均一に混合する。
(2)(1)に成分5、6を添加し、均一に混合する。
(3)(2)をパルベライザーで粉砕する。
(4)(3)を金皿に充填し、固形粉末型チークを得た。
【0241】
実施例34の固形粉末型チークは粉体分散性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたチークであった。
【0242】
(実施例45)固形粉末型アイシャドウ
以下に示す組成の固形粉末型アイシャドウを下記の方法により製造した。
【0243】
【表45】

【0244】
(製法)
(1)成分1〜5、成分9〜12を均一に混合する。
(2)(1)に成分6〜8を添加し、均一に混合する。
(3)(2)をパルベライザーで粉砕する。
(4)(3)を金皿に充填し、固形粉末型ファンデーションを得た。
【0245】
実施例45の固形粉末型アイシャドウは粉体分散性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたアイシャドウであった。
【0246】
(実施例46)W/O/W型ローション
以下に示す組成のW/O/Wローションを下記の方法により製造した。
W/O型エマルジョンの調製
【0247】
【表46(1)】

【0248】
(製法)
(1)成分4、5、を70〜80℃に加熱して混合溶解する。
(2)(1)に成分1〜3をホモジナイザー攪拌しながら添加し、70〜80℃に維持しながら乳化する。
(3)20〜40℃まで冷却しながら一定時間攪拌してW/O型エマルジョンを得た。
【0249】
W/O/W型ローションの調製
【0250】
【表46(2)】

【0251】
(製法)
(1)成分2〜7を均一に混合する。
(2)(1)に成分1をホモジナイザー攪拌しながら添加し、W/O/W型ローションを得た。
【0252】
実施例46のW/O/W型ローションは乳化安定性に優れ、滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたローションであった。
【0253】
(実施例47)美白ローション
以下に示す組成の美白ローションを下記の方法により製造した。
【0254】
【表47】

【0255】
(製法)
(1)成分1〜6を均一に混合する。
(2)成分7〜12を均一に混合する。
(3)(1)と(2)を混合しろ過して美白ローションを得た。
【0256】
実施例47の美白ローションは滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたローションであった。本製剤は3年間の経時安定性試験で有効成分であるアスコルビン酸2−リン酸6−パルミチン酸Na含量を9割以上保っており医薬部外品にも適用可能である。
【0257】
(実施例48)保湿クリーム
以下に示す組成の保湿クリームを下記の方法により製造した。
【0258】
【表48】

【0259】
(製法)
(1)成分1〜5を70℃にて均一に混合する。
(2)成分6〜11を70℃にて均一に混合後、成分12及び13を添加混合する。
(3)(2)に(1)を添加して乳化後、保湿クリームを得た。
【0260】
実施例48の保湿クリームは滑らかな使用感、化粧持続効果に優れたクリームであった。本製剤の肌上へ塗布後の水分蒸散量抑制効果をTEWL値にて測定したところ本発明のC6フッ素アクリレート/ポリアルキレングリコールアクリレート共重合体を配合しないものに比較して皮膚からの水分蒸散量を著しく抑制していた。
【0261】
本発明の化粧料は、塗布することにより皮膚や毛髪に耐油性や耐摩擦性を付与することができ、また、水洗いにより容易に落とすことが可能で、かつ安全性が高く安定であり、油剤を使用する現場作業時に塗布することで、油剤による脱脂や油での汚損から皮膚を保護する。また、毛髪に使用することで、煙草等の異臭やヤニが毛髪に付着することを防ぐ。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)に表される含フッ素単量体及び下記一般式(II)で表されるアルコキシ基含有単量体を必須に含み、単量体を共重合して得られる含フッ素共重合体を必須に配合してなることを特徴とする化粧料。
【化1】

[式中、Xは、水素原子、メチル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX1X2基(但し、X1及びX2はそれぞれ、水素原子、フッ素原子または塩素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状のフルオロアルキル基、置換又は非置換のベンジル基、置換又は非置換のフェニル基であり;
Yは、−O−又は−NH−であり;
Zは、直接結合、−S−又は−SO−であり;
Rfは、炭素数1〜6のフルオロアルキル基であり;
mは1〜10、nは0〜10、pは0又は1である。]
【化2】

(式中、X3は、水素原子又はメチル基であり;
X4は、水素原子または炭素数1〜22の不飽和または飽和の炭化水素基であり、
Rは、水素原子の一部又は全部が水酸基で置換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基であり;
qは、1〜50の整数である。)

【請求項2】
前記含フッ素共重合体において、含フッ素単量体(a)とアルコキシ基含有単量体(b)の比率は、含フッ素単量体(a)100重量部に対して、アルコキシ基含有単量体(b)10〜400重量部、好ましくは25〜150重量部、より好ましくは43〜100重量部である上記(1)に記載の化粧料。

【請求項3】
前記含フッ素共重合体の重量平均分子量が5,000〜100,000の範囲にあり、好ましくは重量平均分子量5 ,000〜50,000の範囲、さらに好ましくは重量平均分子量5 ,000〜30,000の範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料。

【請求項4】
前記含フッ素共重合体に加えて、さらに水または炭素数2または3の低級アルコール、より好適には水またはエチルアルコール、および、それらの混合溶媒を必須に配合する請求項1乃至3の何れか1項に記載の化粧料。

【請求項5】
請求項1および請求項2に記載の含フッ素共重合体を、水、炭素数2および3の低級アルコール、または、それらの混合溶媒を媒体として分散あるいは溶解させ、分散体として製剤処方系に配合することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の化粧料。

【請求項6】
前記含フッ素共重合体を化粧料全体中に0.1〜10重量%配合することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の化粧料。

【請求項7】
更に、水性増粘剤の1種あるいは2種以上を配合することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の化粧料。

【請求項8】
スキンケア化粧料、メーキャップ化粧料、日焼け止め化粧料、ヘアケア化粧料の何れかである請求項1〜7の何れか1項に記載の化粧料。



【公開番号】特開2011−32207(P2011−32207A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−179715(P2009−179715)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【出願人】(391024700)三好化成株式会社 (17)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】