呼吸ガスを投与するための装置及びその構成要素
モジュール挿入体は、CPAP、VPAP、自動CPAP又は通風装置で使用するための空気経路を画定するために提供される。モジュール空気経路挿入体は、例えば、消音器の役割をするために一つ以上の吸音構造を備える。例えば衛生目的で、挿入体は容易に交換可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼吸ガス、特に部屋の空気を少なくともいくつかの相において周囲圧力を越える圧力レベルで投与するための装置に関する。その発明は、かかる装置の構成要素に関する。特に、本発明は、デバイスに関し、特に上部気道の領域に空気を固定(splinting)する効果をもたらすことによって睡眠に関連した呼吸問題を処置及び/又は分析するための持続的陽圧呼吸(CPAP)デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
CPAPデバイスにおいて、ユーザに提供された呼吸ガスは、周囲圧力を越えたある圧力レベルまでポンプデバイスによって典型的にポンピングされる。特に、このポンプデバイスは、軸、半軸、又は放射状の羽根車の形をしていたモーター駆動の羽根車を持った送風機として具体化される。ポンプデバイスは、それ自身圧力ロックを形成する。圧力ロックによって、患者への空気誘導システムの一部分は、環境に対して開放されている空気誘導システムの吸い込み側部分よりも高圧力である。このポンプデバイスからユーザに呼吸ガスを導くことは、それに接続される柔軟なホース及び呼吸マスク装置によって行われる。典型的に、患者は、家でこれらのデバイスを用いる。家では、患者は、患者の枕のすぐ近くに、例えば寝室用小卓上にそれらを置くことができる。
【0003】
このように、できるだけ最大の処置の気楽さを得るために、CPAPデバイスはそれらが最小の可能な操作ノイズをもたらすように典型的に具体化される。操作ノイズを低減するために、それは、ポンプデバイスによって呼吸ガス経路へ連結されるあらゆる聴覚の出来事を吸収するために、CPAPデバイスの内部に吸音の空気ガイダンス構造を設けることが特に可能である。これらの空気ガイダンス構造は、特に吸音材料に裏打ちされている。これらの吸音材料は、典型的に発泡材料、又はそうでなければ気泡のような気孔を持っている材料である。このエア・ガイドを洗浄することは、比較的問題であることが分かる。
【0004】
かかる装置は、特に参照することによりその全体が本願明細書に組み入れられた現出願人の国際公開WO 01/10489号から分かる。この装置は、ベースユニット及びそれにモジュール方式で連結される空気加湿デバイスを含んでいる。ベースユニットは、同様にハウジングデバイス、及びハウジングデバイスに配置された送風デバイスを含んでいる。送風デバイスは、送風デバイスが持っているあらゆる運転ノイズを吸収するために、呼吸ガス経路に組み込まれている。呼吸ガス経路は、吸引側及び圧力側の両方で迷路構造として具体化される。
【0005】
CPAPデバイスの構成に依存して、患者の呼気ガスは、CPAPデバイスへ戻ってもよい。CPAPデバイスに戻る患者の呼気ガスのレベルは、呼吸ガスホースの長さ、マスクへの流れをすすぐ呼吸ガス、及び患者の吸入体積のような要因の影響を受ける。これらのCPAPデバイスを洗浄することは、装置において熟練者によって典型的に行なわれ、そして更に比較的時間を消費することが判明している。
【0006】
空気経路を洗浄するという問題を克服するために、使い捨て又は滅菌可能な空気経路が設計された。ドイツ国特許DE 2941554号は、超音波アトマイザーのような医療機器で用いられる滅菌可能な空気カートリッジを示す。ウイックハム(Wickham)らは、滅菌可能な又は使い捨ての空気経路に関する三つの米国特許(6,302,105号、6,629,528号、及び6,899,100号であり、各々の特許は、参照することによりその全体が組み入れられている)を持っている。しかしながら、これらのデバイスは、一連の異なった治療モードを提供する一連のデバイスの安い製造を可能にするようには設計されていない。
【発明の開示】
【0007】
本発明の一つの態様は、非常に便利な操作によって識別され、また衛生面及びノイズ面を含む、製造や組立やメンテナンスの見地から有利であると判明している最初に規定されたタイプの装置を作製することである。
【0008】
本発明の一つの実施態様は、特に、少なくともいくつかの相において周囲圧力を越えた圧力レベルで、呼吸ガスを投与するための装置に関する。当該装置は、呼吸ガス供出経路と、供出の上流に位置して呼吸ガス供出経路の一部を形成する呼吸ガス入口領域と、供出の下流に位置して呼吸ガス供出経路の一部を形成する呼吸ガス出口領域と、によって呼吸ガスを供出するための供出デバイスを有している。呼吸ガス入口領域及び呼吸ガス出口領域は、少なくとも一つの吸音構造を持った第一のモジュールを備えている。
【0009】
本発明のもう一つの実施態様は、特に、少なくともいくつかの相において周囲圧力を越える圧力レベルで、呼吸ガスを投与するための装置に関する。それは呼吸ガス供出経路によって呼吸ガスを供出するための供出デバイスを持っている。当該装置は、呼吸ガス供出経路と、供出の上流に位置して呼吸ガス供出経路の一部を形成する呼吸ガス入口領域と、供出の下流に位置して呼吸ガス供出経路の一部を形成する呼吸ガス出口領域と、ハウジング構造と、によって呼吸ガスを供出するための供出デバイスを有している。その構造における装置は、第一のモジュール及び第二のモジュールに分割される。第一のモジュールは、呼吸ガス供出経路を供給する役目をする供出経路構成要素を含んでいる。また、第二のモジュールは、供出経路構成要素から分けることができる装置構成要素を含んでいる。
【0010】
本発明のもう一つの実施態様は、周囲圧力を越える圧力レベルまで呼吸ガスをポンピングするための空気供出デバイスを有して、空気供出デバイスを受け入れることのためのベースユニットを有する、呼吸ガスを供出するためのデバイスに関する。空気供出デバイスは第一のモジュールの一部分を形成する。ベースユニットは第二のモジュールを形成する。それが下部構造部分及び上部構造部分に分割される。二つの構造部分をお互いに開放の位置にすることができ、この開放位置において、第一のモジュールが第二のモジュールから除去されるか、第二のモジュールに導入される。
【0011】
本発明の態様は、装置を、規則的なメンテナンス又は掃除を必要とする一つのグループ、及び少ない掃除及びメンテナンスを必要とする第二のグループに分割することを可能にする。本発明の態様は、電子部品が使用され続けられるが、例えばトナーカートリッジがレーザープリンターのために取り扱われる方法に類似した方法で、置換操作において呼吸ガスとの連通を始める構造を交換することを可能にする。更に、本発明の実施態様は、幾何学的に回路類の点からの両方互換性をもつモジュールを低費用で用いて、様々な装置配置を構成することを可能にする。
【0012】
好ましくは、第一のモジュールは、呼吸ガス入口領域を画定する呼吸ガスライン部を含んでいる。呼吸ガス入口領域を画定するこの呼吸ガスライン部は、好ましくは音減衰ユニットを備えている。
【0013】
第一のモジュールは、呼吸ガス出口領域を画定する呼吸ガスライン部を好ましくは含んでいる。呼吸ガス出口領域を画定するこの呼吸ガスライン部は、同様に好ましくは音減衰ユニットを備えている。
【0014】
本発明の好ましい実施態様によれば、第一のモジュールは第一のモジュールハウジングを含んでいる。それは薄壁構造として具体化される。この薄壁構造は、プラスチック材料又は好ましくは箔又はフィルムコートしたボール紙材料から作ることができる。第一のモジュールハウジングは、音減衰ユニット及び供出デバイスを受け入れて、使い捨てのアイテムであってもよい。第一のモジュール又は第一のモジュールハウジングが第一のモジュールハウジングで囲まれた構造特に前述の吸音構造によって強化されるそのようなその構造の点から第一のモジュールを設計することは可能である。これによって、供出デバイスの下流で優勢な(prevail)呼吸ガス圧力に応じて第一のモジュールハウジングの膨潤を防ぐことができる。
【0015】
本発明の特に好ましい実施態様において、第一のモジュールハウジングは、画定された呼吸ガス・ダクト部分特に入口部分及び出口部分を含むように構成されている。呼吸ガス・ダクト部分は、カバー部分の除去により露出可能である。これらのカバー部分は、第一のモジュールの壁材料によって直接形成されてもよい。除去されるカバー部分は、第一のモジュールハウジングの中にある穴開き場所によって画定されてもよい。
【0016】
第一のモジュールハウジングにおいて、供出デバイスを接続するための接続部分を設けることは可能である。供出デバイスは第一のモジュールに取り付けられるか、又は特に好ましい実施形態において、第一のモジュールに少なくとも途中で挿入される。特に、後者の場合において、供出デバイスは、第一のモジュールにおける受け入れ部分に受け入れられる。供出デバイスを含む挿入体(insert)を受け入れるためのこの受け入れ部分は、くぼみとして具体化される。
【0017】
供出デバイスが第一のモジュールに始めに一体化され、第一のモジュールの置換の際には、第一のモジュールから除去可能であるように第一のモジュールを構成することは可能である。第一のモジュールから供出デバイスを除去することは、比較的単純な分解で、好ましくは大部分はツールなしで達成される。その結果、さらなる使用のために供出デバイスを処理することが可能になる。
【0018】
好ましくは、第一のモジュールは、呼吸ガスライン部を形成することを意図した管状のスタブ(stub)のような計測器又は構造が、それに連結することができるように構成されている。その結合(docking)は、前もって第一のモジュールハウジングを既に固定される留め具と共に達成される。
【0019】
好ましくは、供出デバイスは、送風機として具体化される。送風デバイスは、それに結合された羽根車を有するモータを含んでいる。好適には、羽根車は、後方に湾曲した翼を備えた放射状の車輪である。使い捨ての構成要素として送風デバイスを具体化することは可能である。しかしながら、また、滅菌と清潔に関係する構成要素を実際の羽根車駆動デバイスから分断することができるように部分的に送風デバイスを構成することは可能である。駆動デバイスへの羽根車デバイスの運動連結は、特に磁石結合によって達成することができる。しかしながら、また、モータの一部として、特にモータロータ(例えば短絡(short-circuit)ロータ)として羽根車が機能するように羽根車を具体化することは可能である。
【0020】
第一のモジュールが複数個の構成要素へ細分されるように、第一のモジュールが構成されてもよい。例えば、吸い込み側の呼吸ガス供出経路の部分、及び圧縮側の呼吸ガス供出経路の部分が、別個の使い捨てのモジュールとして具体化されることは可能である。呼吸ガスを届けるための供出デバイスも、第一のモジュールを受け入れるために設けられたベースユニットと一体化される。
【0021】
好ましくは、呼吸ガス入口領域の領域に設けられた音減衰ユニットは、置換可能な入口音減衰ユニットとして、第一のモジュールと一体化される。好ましくは、呼吸ガス出口領域の領域に設けられた音減衰ユニットも、置換可能な出口音減衰ユニットとして、第一のモジュールと一体化される。交換可能なユニット(それは、メンテナンス又は滅菌処理の間に交換可能である)に二つの音減衰ユニットを組み合わせることは可能である。
【0022】
更に、好ましくは、第一のモジュールは、呼吸ガスの流れを示す測定信号をピックアップするための変換器を含んでいる。この変換器は、差圧変換器として具体化される。この測定信号をピックアップすることに必要な差圧は、本質的に呼吸ガス経路によって構成することができる。また、呼吸ガス経路の差圧を構成するのに適している構造を埋め込むことは可能である。また、呼吸ガス経路の領域において他の種類のセンサー構造を設けることが可能である。それによって、呼吸ガス流れを示す信号をピックアップすることができる。
【0023】
好ましくは、第一のモジュールハウジングによって、供出デバイスに下流に位置した呼吸ガス供出経路の領域のさらなる要素を連結するために、特に呼吸ガスホースを直接に連結するために、接続デバイスが設けられる。第一のモジュールの接続デバイスは、好ましくは、それらが第二のモジュールによって境界される接続部分によってアクセス可能であるように具体化され且つ配置される。
【0024】
好ましくは、他方の上の一方を実質的に積み重ねられた構成要素として、第一のモジュール及び第二のモジュールを具体化することが可能である。第二のモジュールが上部ハウジングデバイスを含んでいるように、第二のモジュールが特に具体化される。装置オペレーティングデバイス及び特に装置エレクトロニクスが第二のモジュールに一体化される。
【0025】
好ましくは、第二のモジュールは、電源接続構造を含んでいる。更に、電源接続構造はマニュアル動作のために設けられた電源スイッチが設けられている。また、この電源スイッチは、電源接続構造の近くに、又は電源コードが第二のモジュールに入るすぐ近くに配置される。第二のモジュールに電源コードを接続することは、出口によってなすことができる。また、電源スイッチは、構造ユニットを作るために出口と結合することもできる。第二のモジュールもパワーパックと結合することもできる。
【0026】
本発明の好ましい実施態様において、第二のモジュールは、第一のモジュールを受け入れることを意図した下部構造部と、上部装置面を形成してこの下部構造部をカバーする上部構造部と、を含んでいる。
【0027】
本発明のさらに好ましい実施態様において、上部構造部は、下部構造部に枢支可能に連結される。この種の連結は、特にピボット(枢支)ピン又はピボット(枢支)ガイド部分を用いて得られる。したがって、それは二つの構造部に対して補完的に具体化される。
【0028】
本発明の特に好ましい実施態様において、上部構造部及び下部構造部の両者は、一つのハウジング半シェルを形成する。好ましくは、これらのハウジング半シェルは、上部構造部が上向きにピボット回転した後に、第一のモジュールは、上から下部構造部に挿入することができるように具体化される。構造部が画定されたピボット(枢支)位置で互いから分離可能であり、その結果、上部構造部が下部構造部から除去されるように、二つの構造部の連結を、特にピボット連結の目的に役立つジョイント構造を具体化することは可能である。
【0029】
ジョイント構造によって画定されたピボット(枢支)軸が、ベースユニットの前方の横方向(crosswise)端部又は選択的に後方の横方向(crosswise)端部の領域に延在するように、好ましくは二つの構造部の連結のために意図されたジョイント構造を具体化することが可能である。このピボット(枢支)軸がベースユニットの前方の横方向(crosswise)端部の領域に延在するように、ジョイント構造が具体化されるならば、ベースユニットの後部部分における上部構造部を持ち上げてそれを前方にピボット回転する。ベースユニットのこのピボット回転状態において、第一のモジュールは、目的のために下部構造部から上部構造部が完全に除去されることを必要とせずに、下部構造部に後ろから挿入することができる。
【0030】
本発明の特に好ましい実施態様において、制御回路及び電圧供給回路は、上部構造部の領域に分離可能に配置される。好ましくは、この制御回路及び電圧供給回路は、別個の電気モジュールに分割される。これらのモジュールのあるユーザ・コントロール関連の部分が上部構造部で具体化されたくぼみ又は開口を通じて環境に開放されていて、このようにユーザにアクセス可能なように、これらの電気モジュールを具体化することは可能である。さらに、それらの中に設けられた電圧供給回路又はスイッチが、装置の後ろで自由にアクセス可能であるように電気モジュールを具体化することが可能になる。また、これらのモジュールの電装品を冷やすことに必要となるあらゆる空気排出(throughput)開口部分も、本発明の装置の後部領域に及び/又は装置のトップの方に自由にアクセス可能なように、電気モジュールを具体化することは可能である。
【0031】
好ましくは、装置が空気加湿機の選択的接続のための接続デバイスを提供するように、第一のモジュール及び第二のモジュールによって形成されたベースユニットが設計されている。この接続デバイスの領域で、空気加湿機をドッキングした後、結果は大きく閉じた構造であるように、ベースユニットが設計される。空気加湿機の無い配置で装置が用いられ、それにより、空気加湿機の有る又は無い配置でベースユニットの魅力的な(attractive)外部外観を維持するときに接続デバイスを囲む領域をカバーするためにカバー要素が設けられてもよい。
【0032】
本発明の好ましい実施態様において、電気モジュール間の電気的接続を形成するためのライン部分は上部構造部の領域に設けられ、上部構造部に挿入され、選択的に第一のモジュールに及び/又は空気加湿デバイスに挿入される。電気モジュールの、第一のモジュールの、及び/又は空気加湿デバイスの対応する電気的ドッキングは、これらのモジュールが上部構造部に適切に挿入されるときに達成されるように、このライン・システム(あるいは共通のレール・システム)は、具体化することができる。あるいは、これらの電気モジュールが上部構造部に適切に並んで配置されるか、第一のモジュール上に配置されるときに、これらのモジュール間のあらゆる必要な電気的接続も得られるように、この提供(provision)と組み合わせて、前述の電気モジュールを具体化することも可能である。コントロール関連の信号が無線方法で特に光学的に又は他の方法で電磁気によって又はフィールド電気的に通信するように、モジュールは具体化されることができる。例えば、パワーパックによって空気加湿機のヒータ用の電圧供給を行なうことは可能である。また、パワーパックは電源スイッチのトリガー(trigger)を意図した信号を受け入れるための信号入力面(interface)を持っている。この信号は制御モジュールによって供給される。
【0033】
好ましくは、空気加湿機は、キャップ部分と、キャップ部分を閉じるキャップ要素とを含んでいる。好ましくは、キャップ要素は、第一のモジュールの出口部分とキャップ部分の内部領域との間で接続経路を作成するための、空気供給経路を形成する。キャップ要素、呼吸ガスラインを接続するための接続スタブを含むように具体化される。好ましくは、この接続スタブは、キャップ要素と一体化して具体化される。
【0034】
本発明の特に好ましい実施態様において、空気加湿機は電気ヒータを備えている。ヒータは、加熱バーによって形成される。好ましくは、加熱バーは、空気加湿機に分離可能に組み入れられる。特に、加熱バーがキャップ要素と分離可能に結合されるとすることにより、キャップ要素の空気加湿機に加熱バーを組み入れることは可能である。
【0035】
加熱バーが初めから終わりまでキャップ要素によって密閉してガイドされるように、空気加湿機を具体化することは可能である。加熱バーは、キャップ要素に分離可能にロックされ、加熱バーの終端部分上に具体化された電気的接続デバイスを直接に備えていてもよい。電気的接続デバイスは、ベースユニットに空気加湿機を連結する間に、電気的接続デバイスが同様にベースユニットの対応する電気的接続要素と連結するように具体化される。
【0036】
好ましくは、キャップデバイスは、キャップ部分の内部領域のいくつかの部分から、キャップ要素に延在する気道(airway)を分離するための間仕切り要素を含んでいる。好ましくは、この間仕切り要素は除去可能である。その結果、キャップ要素に延在する気道は、好ましくは、洗浄目的のために自由にアクセス可能である。間仕切り要素はエラストマ材料から作られ、キャップ部分及び/又は加熱バー要素からシールするための密閉タスクを同時に行なうことができる。
【0037】
送風デバイスに関連した構成要素に特にモータプラグに、例えばメモリチップの形で記憶デバイスを設けることは可能である。それによって、送風デバイス又はチップ衛生関連の情報、又は操作関連情報及びデータを記録することができる。
【0038】
熱の紙ラベルのようなディスプレイ部を持った衛生関連の構成要素を設けることは可能である。上記ディスプレイ部は、適用可能な構成要素が既に使い果たされているかどうか又はどの程度まで既に使い果たされたかを確認することを可能にする。熱の紙ラベルの色の変化は、ディスプレイ部の近くに配置された小さな発熱エレメントを用いることにより、もたらされる。かかるディスプレイによって、操作中に時間表示を実行することも可能である。
【0039】
他の種類の衛生関連のイベントを検出し、従って情報を記録することも可能である。例えば、衛生の条件は、再呼吸体積の関数として確認することができる。対応する情報は、例えば、差圧センサによって集められた呼吸流れ信号から得られる。
【0040】
その結果、好ましくは、呼吸ガス供出デバイスを特にCPAPデバイスを作成することは可能になる。衛生に関連する空気供給モジュールは、トナーカートリッジがレーザープリンターのために取り扱われる方法と類似した方法で、適切な受け取りシステムから除去されるか、あるいは適切な受け取りシステムに挿入される。
【0041】
好ましくは、本発明のある装置は、衛生関連の第一のモジュールが下部構造部に置換可能に挿入することができるように具体化される。電圧供給と同様に制御機能も行なうことに必要な電気モジュールは、好ましくは上部構造部に分離可能に挿入される。電気モジュールを備えた上部構造部が下部構造部をピボット(枢支)回転するか、そうでなければ下部構造部上に移動する場合は常に、これらのモジュールの電気的・機械的な連結が好ましくは行われる。第一のモジュールに対して単にこれらの電気モジュールを配置することにより本質的に機能する呼吸ガス供給デバイスを構成することができ、その場合に、ヒンジ結合されたハウジングシステムが最初に分配することができるように、電気モジュールを具体化することは可能である。他の実施形態において、衛生関連の第一のモジュール及び電気モジュールから患者に適した簡易システムを構成すること、及び、この簡易の配置だけで患者の診察を最初に行なうことは可能になる。診察された患者に対して治療の必要性が見つかるならば、診察に用いられたシステムは、第二のモジュールの上部構造部及び下部構造部で補完し、このように、家での使用に審美的に魅力的であり且つ適切である治療デバイスへ組み立てることができる。
【0042】
好ましくは、二つの構造部はプラスチック材料から作られる。好ましくは、電気モジュールは、様々な互換性をもつ個々のモジュールの適切な選択及び組合わせによって異なったデバイス変形物を作ることができるように具体化される。制御回路、又はこの制御回路を支持する(carry)モジュールは、制御回路を提供するモジュール・ファミリーの一部であってもよい。制御回路によって、制御の複雑さの点から、又は必要とされた制御特性の点から、異なるモジュールが提供されている。また、特に圧力調節概念を明示するメモリーカード要素の挿入により、調節の点からこのモジュールの適切な配置がソフトウェアに基づくものとできるように、制御回路又は制御モジュールを具体化することも可能である。
【0043】
本発明の細部及び特徴部分は、図面と一緒に行われる説明から明白になるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
図1は、CPAPデバイスにおける使用を意図した、単純化された形態の第一のモジュール1を示す。第一のモジュール1は、第一のモジュールハウジング2、及びそこに配置された吸音構造を含んでいる。これらの吸音構造によって、供出デバイスの上流に位置した吸い込み側呼吸ガス供出経路と、供出デバイスの下流に位置した呼吸ガス供出経路と、が画定される。
【0045】
第一のモジュールハウジング2は、薄壁構造として具体化される。この薄壁構造は、テトラパック材料として知られている材料のような、箔又はフィルムのコーティングされたボール紙(cardboard)材料から特に形成される。第一のモジュールハウジング2は、第一のモジュール1中に受け入れられた構造特に吸音構造によって強化されてもよい。その結果、第一のモジュールハウジング2は、適切な強さ、特に過圧強度(overpressure)を持っている。この典型的な実施形態における第一のモジュールハウジング2は、複数個の多孔板3,4,5を備えている。これらの多孔板3,4,5によって、第一のモジュール1が用いられる直前に、CPAPデバイスの操作に必要な開口部分は、第一のモジュールハウジング2に露出することができる。多孔板3によって、例えば、第一のモジュールハウジング2の壁部分6が剥ぎ取られ、その結果、供出デバイス16の受け入れを意図した凹(recessed)部7が露出される。
【0046】
供出デバイス16を有する(図4)ように第一のモジュール1を形成することも可能である。例えば、第一のモジュール1の適切な壁部分を最初に開放することによって第一のモジュール1が交換されるときに、それは第一のモジュール1から除去することができる。
【0047】
多孔板4によって、この典型的な実施形態において、開口部分は、第一のモジュール1の側面の領域に露出することができる。そして、呼吸ガスはこの部分によって供出される。この開口部分の領域で、図5に示されるように、エアフィルターとして特に具体化された発泡材料部分8は、露出することができる。
【0048】
多孔板5によって、第一のモジュール1の圧縮側出口ライン領域は露出することができる。密閉された密封ユニットとして第一のモジュール1を設けることによって、あらゆる汚染物質も、第一のモジュール1の内部に入るのを防止することができる。さらに、多孔板3,4,5が手つかずである(intact)ときに、第一のモジュール1がそれ自身新しくて、まだ用いられていないことは直ちに明白である。
【0049】
供出デバイス16の構造の形態に適合し、呼吸ガス供出経路の出入り部分の位置に適合する呼吸ガス導管は、第一のモジュール1に具体化される。
【0050】
図2は、呼吸ガス供出経路9が例えば第一のモジュール1の内部でどのように具体化されるかを示す。本願に示された典型的な実施形態において、呼吸ガス供出経路9は、発泡挿入要素10,11によって画定される。それは、位置決め構造によって互いに対して位置決めされる。発泡挿入要素10,11は、図1と共に既に上述されたように、薄壁の第一のモジュールハウジング2に挿入される。呼吸ガス供出経路9のコースは、好ましくは、著しい流れ抵抗を回避している間、適切な吸音効果が得られるように、適応される。
【0051】
第一のモジュールハウジング2がボール紙材料で作られているときに、それらが第一のモジュール1の外部の表面上の不愉快な高くした領域をもたらさないように、折り重なりの又は圧接のゾーン13を作ることは可能になる。発泡挿入要素10,11にくぼみ(recess)を設けることは可能である。その結果、あらゆる折り重なりの又は圧接の突出も、それらに嵌合することができる。
【0052】
図3は、第一のモジュール1と既に一体化された供出デバイス16を最初に持っている本発明の第一のモジュール1の変形例を示す。この供出デバイス16への電気供給は、柔軟なライン部分14によってこの典型的な実施形態で達成される。それは第一のモジュールハウジング2から延出する。初めは柔軟なライン部分14が環境にまだ露出されないように柔軟なライン部分14を最初に提供することは可能である。例えば、柔軟なライン部分14は、多孔板5によって露出することができるへこみ又は開口の領域に配置することができる。本願に示された第一のモジュール1の場合には、第一のモジュール1が用いられた後、第一のモジュール1の適切な壁部分6を開放することによって、この第一のモジュール1と最初に一体化された供出デバイス16を除去することは可能である。
【0053】
本願に示された柔軟なライン部分14によって供出デバイス16に電源を接続することの代替として、第一のモジュール1上にプラグ構造を特に提案された形態でここで示されるソケット部分15を設けることは可能である。ソケット部分15は、第二のモジュール21上に設けられた相補的な相手方のプラグ部分と係合することをもたらすことができる。他の種類の接触概念も、第一のモジュール1と第二のモジュール21との間の切断可能な電気的接続を作成するために利用される(図6)。
【0054】
図4において、受入部7を最初にカバーする壁部分6が、第一のモジュール1の壁の残部から切り離され、この壁部6より下に位置した供出デバイス16が、第一のモジュール1から除去される状態で、本発明の第一のモジュール1は示される。この図から分かるように、供出デバイス16は、第一のモジュール1の内部に延在する対応する導管部分17,18と連通する。
【0055】
導管部分18、例えば、呼吸ガス供出経路20の圧縮側部分を形成し、本願に提案された形態で示されるスタブ部分19と連通する。スタブ部分19に対して空気加湿機39(図9)又は呼吸ガスホースが接続される。図3に示されるように、スタブ部分19は、多孔板5によって画定された壁部分として最初にカバーされるように、スタブ部分19が配置される。
【0056】
図5は、第一のモジュール1に画定された、呼吸ガス供出経路が有するコースの実施例に示す。供出経路は、吸い込み側呼吸ガス供出経路部分9及び圧縮側呼吸ガス供出経路部分20を含んでいる。圧縮側呼吸ガス供出経路部分20は、第一のモジュール1の出口ライン領域に通じている。吸い込み側呼吸ガス供出経路部分9は、例えば発泡材料部分によって形成されたフィルタデバイス8と連通する。二つの呼吸ガス供出経路部分9,20は、凹部7の間でそれぞれ延在する。供出デバイス16は凹部7の中に受け入れられる。呼吸ガス供出経路のコースは、単なる実施例として本願に示されている。第一のモジュール1における呼吸ガス供出経路における変形例は、本発明の範囲内に包含される。しかしながら、呼吸ガス供出経路のデザインは、好ましくは、できるだけ小さな流れ抵抗を持ったできるだけ大きな吸音を提供する。呼吸ガス経路部と協働して、呼吸ガス流れを示す信号を提供する差圧信号を検出するために、測定ルートが実行されることに留意するべきである。
【0057】
図6は、本発明の第一のモジュール1がモジュール21を受け入れられることを非常に単純化した図である。この典型的な実施形態における第二のモジュール21は、底で開いている受入部22を形成するように具体化される。第一のモジュール1は受入部22に挿入することができる。第二のモジュール21は、第一のモジュール1が第二のモジュール21に挿入されるときに、第一のモジュール1のドッキング機能と、供出デバイス16の電気的連結(好ましくは、第一のモジュール1に位置した)と、が達成されるように具体化される。第一のモジュール1は、付加的に設けられた留め具23によって受入部22に選択的に固定される。留め具23は、ヒンジ結合されたホックとして本願に具体化される。例えば、それは、立脚するための装置用の脚として同時に機能する。
【0058】
図7において、第一のモジュール1の変形例の一部分を示している。それは供出デバイス16が挿入されるキャップ状の受入部7を持っている。供出デバイス16は、例えばバヨネット式マウント24を用いて、受入部7にロック固定される。しかしながら、受入部7に供出デバイス16を保持する他の形態は、本発明の範囲内に包含される。供出デバイス16が受入部7に挿入されたときに、供出デバイス16は、吸い込み側呼吸ガス供出経路9の放出領域と、圧縮側呼吸ガス供出経路20の開始領域とに対して液密で連通している。
【0059】
図8は、供出デバイス16を受け取るように構成された受入部7が、好ましくは再利用可能なプラスチック材料(特にスチレン)から作られた成形品によってどのようにして供給されるかを示す断面図である。
【0060】
単純化された形態で示された図9は、本発明の第一のモジュール1への接続を意図した空気加湿デバイス39を示す。空気加湿デバイス39は、固定ブラケット30、及び固定ブラケットで一体に具体化されたラインスタブ31を含んでいる。図11が示すように、固定ブラケット30は、ラインスタブ31の放出部分32が第一のモジュール1の対応する出口放出部分が密閉状態で取り付けられているように第一のモジュール1に取り付けられている。固定ブラケット30及び放出部32は、ラインスタブ31を第一のモジュール1に十分に固定することを可能にする。
【0061】
ラインスタブ31は、空気加湿機39の他の機能部品とワンピースで具体化され、又はプラグ・インのスタブとして具体化される。空気加湿機39の他の気道部分は、それに接続される。本願に示された典型的な実施形態において、ラインスタブ31は、空気加湿機39のキャップ部分33と一体に具体化される。加湿(humidifying)水を受け入れるためのキャップ要素34は、このキャップ部分33に対して密閉状態で配置される。キャップ要素34は、装置が置いてある表面から離間していて、CPAPデバイスを上げずにキャップ部分33から下からキャップ要素34を除去することを可能にする底を有するように寸法構成される。
【0062】
本願に示された空気加湿機39は、加熱バー要素35を含んでいる。それはキャップ部分33に密閉状態で連結される。加熱バー要素35は、ツールなしの単純な方法でキャップ部分33から切り離すことができるように具体化される。本願に示されたプラスチック部分、すなわちキャップ要素34、キャップ部分33、及び好ましくはキャップ部分33で一体的であるラインスタブ31は、使い捨ての構成要素として具体化される。それは、使用されたある時間の後に、又は一人の患者で使用された後に交替するか、配置することができる。好ましくは、加熱バー要素35は、複数回の使用が可能であるように具体化される。加熱バー要素35は、例えばキャップ部分33を介して、エラストマ栓36によってキャップ要素34に密閉状態で挿入される。
【0063】
図10では、固定ブラケット30の変形例が示される。図10において、ラインスタブ31は、垂直方向の上方に突出する短い管状の杭(peg)として具体化される。呼吸ガスホースの対応する接続部分は、このラインスタブ31上に、選択的には直接に、滑動させることができる。
【0064】
図11は、図9の空気加湿デバイス39が本発明の第一のモジュール1にどのように付けられるか示す。この空気加湿デバイス39の固定は、固定ブラケット30を用いてなされる。固定ブラケット30は、ラインスタブ31に正反対に対向する第一のモジュール1の底表面と係合する角のある部分37を有している(図9を参照)。
【0065】
図12は、第一のモジュール1にラインスタブ31を接続するためのさらなる変形例を示す。この実施形態において、受入構造40は、第一のモジュール1上に設けられる。また、矢印Pで示されるように、ラインスタブ31の接続板41はこの受入構造に押し入れられる(thrust)。固定構造42、43は、受入構造40及び接続板41の両方に設けられて、受入構造40の接続板41に十分にロックされる。
【0066】
受入構造40及び接続板41を用いることで、圧力測定導管システムは、呼吸ガス流れを示す差圧信号を得るために形成される。この圧力測定導管システムは、圧力測定ライン部分44,45及び44',45'をそれぞれ有していてもよい。圧力測定ライン部分は、接続板41の連結された位置において圧力測定導管46,47及び46',47'とそれぞれ連通する。圧力測定導管46,47は、呼吸ガス供出経路内に、差圧信号(それは、呼吸ガス流れと大部分は線形関係にある)の測定ができるように第一のモジュール1の内部に延在する。
【0067】
圧力測定導管スタブ44,45は、ラインスタブ31が取り付けられるか接続板41が挿入されるときに、それらは第一のモジュール1の対応する圧力ピックアップ導管部分と直接に係合するように配置される。
【0068】
図13において、ラインスタブ31(不図示)は第一のモジュール1の垂直壁に連結可能である受入構造40の変形例が示される。接続板41又はライン・フランジ部分は、図12の実施形態と同様に、この受入構造40に押し付けられる。その結果、対応するラインスタブは、ここから理解されるオリフィス50として露出する呼吸ガス供出経路20の一部分と密閉状態で連通する。
【0069】
図14において、ラインスタブ31に対するさらなる典型的な実施形態が示される。このラインスタブ31は、下部オリフィス部分32によって呼吸ガス供出経路部分20の対応するオリフィス又は排気開口に挿入されて、示されるようなバヨネット式マウント構造51,52によって固定される。この典型的な実施形態においても、ラインスタブ31の領域において、圧力測定導管55を設けることは可能である。圧力測定導管55によって、差圧ピックアップが作られる。
【0070】
図15には、圧力測定アダプタが示される。圧力測定アダプタは、二つの圧力測定スタブ44,45を形成している。二つの圧力測定スタブ44,45は、第一のモジュール1に分離可能に連結される。圧力測定スタブ44は、圧力測定導管47と連通する。それは、呼吸ガス供出経路20の第一の部分に放出する。第二の圧力測定導管スタブ45は、導管46と連通する。それは、第二の位置で呼吸ガス供出経路20に放出する。それは、最初の圧力ピックアップ・ポイント(47)から離間している。圧力測定アダプタ60は、端62,63をロックするバヨネットを備えるとともにそれらによって第一のモジュール1にロック可能であるベースプレート61を含むように具体化される。
【0071】
上述の典型的な実施形態において、呼吸ガスの衛生関連の全ての構成要素は、単一の第一のモジュールに一体化される。しかしながら、その発明はこの原理に限定されない。例えば、呼吸ガス供出経路の吸気領域及び呼吸ガス供出経路の圧縮領域の両方に対して別個の(置換可能な)供出経路要素を設けることも可能である(より詳細に関しては下に参照)。供出デバイス16は、呼吸ガスと接触する構成要素からその電装品が切り離されるように部分で(in part)具体化することができる。
【0072】
呼吸ガス流れを示す信号の検出は、差圧検出の形でなされる。代替として、他の種類の物理的な相互作用の影響が、対応する信号を生成するために用いられる。例えば、空気の通過速度の関数として、及び光学的に検出された変形に対して変形するか湾曲する呼吸ガス供出経路20の領域に要素を設けることは可能である。例えば、瞬間の呼吸ガス流れの関数としてそのオリエンテーションが変わる光線を放射する呼吸ガス供出経路20の領域に可撓性のある導波管を設けることは可能である。
【0073】
第一の実施形態において、本発明の第一のモジュール1は、完全に無菌のCPAPデバイスを作るために以下のように用いられる。最初に、本発明の第一のモジュール1は、入口領域をカバーする第一のモジュール1の一つの壁部4とその目的に設けられた、穴開き場所で第一のモジュール1から呼吸ガス出口ライン領域をカバーする一つの壁部5とを切り離すことによって、手に入れられて(pick up)組立のために適切に調製される。このように調製した第一のモジュールは、第二のモジュール21の受入部に挿入される。第二のモジュール21において、電気的接触要素は、第一のモジュール1の領域で具体化される接触部分と係合する。その結果、送風機モータによって延在する電流回路が形成される。空気加湿機は、第二のモジュール21に挿入されている第一のモジュール1に取り付けられている。空気加湿機39を取り付けることは、例えば第一のモジュール1上に設けられた、受入構造40に対して空気加湿機39の接続板41を押し付けることにより行われる。空気加湿機39、又は空気加湿機39に導く呼吸ガスライン部のドッキングは、好ましくは第一のモジュール1上に設けられた受入構造40の領域に提供される圧力ピックアップ・ポイントに、接続板41の領域に設けられた差圧センサを連結することを可能にする。
【0074】
呼吸ガスホースは、空気加湿機39に接続される。また、呼吸マスクは、既知の方法でこのホースに接続することができる。この程度まで、呼吸ガスを届けるための使用準備システムが得られる。
【0075】
このシステムが用いられている後に掃除の必要性が発生するならば、呼吸ガスホース及び呼吸マスクが空気加湿機39から切り離され、好ましくは加熱清浄液で、そして選択的に、その後の熱処理で各々を別個の部分として洗浄される。
【0076】
空気加湿機39及び本発明の第一のモジュール1は、第二のモジュール21から切り離されて、清潔にされるか廃棄される。第一のモジュール1が第二のモジュール21から取り除かれた後、第一のモジュール1に受け入れられた供出デバイス16は、第一のモジュール1から取り除かれる。供出デバイス16そして選択的には空気加湿機39は、システム・プロセッサに持っていかれ、選択的にさらなる使用のために引き渡される。第一のモジュール1の他の構成要素は廃棄される。
【0077】
図16は、周囲圧力を超える少なくともいくつかの相(phase)である圧力レベルで、呼吸ガス特に周囲空気を供給するための本発明のさらなる実施態様に係る1片の装置を示す。示された装置は、モジュール構造であり、それに分離可能に連結された空気加湿機102を備えたベースユニット101を含んでいる。以下にさらに説明されるように、ベースユニット101は、モジュール構造であり、第一のモジュール103(図27aを参照)と、第二のモジュール104(この図では不図示である)と、を含んでいる、第二のモジュール104は、外側ハウジング114を形成している。第一のモジュール103(この図で第二のモジュール104によって完全に隠されている)は、呼吸ガス供出経路を形成する役目をする供出経路構成要素を含んでいる。第二のモジュール104は、これらの供出経路構成要素から分けることができる電子回路デバイスのような装置構成要素(不図示)をさらに含んでいる。第二のモジュール104は、制御パネル105、複数個のスイッチパネル要素106,107,108,109,110、ならびにディスプレイ装置111を備えている。制御パネル105は、異なった装置構成及び異なる国要件に好ましくは適応するように具体化される。通常の使用状態で、好ましくは直観的に操作することができる表面を持っているように、制御パネル105を設計することは可能である。特に、一旦制御パネルのキャップデバイスが除去されるならば、より複雑な装置構成を達成するためのスイッチングデバイスが許容される。異なったタイプのキャップデバイスの機能としてある構成を与えられるように装置を構成することは可能である。例えば、異なった国々に対する異なった構成は、異なったタイプのキャップデバイスによって達成される。
【0078】
電源コードを接続するための電気コンセント112及び電源スイッチ113は、第二のモジュール104上に設けられている。電源スイッチ113及び電気コンセント112は、補助のグループ(メインの構造ユニット)へ組み合わされる。電気コンセント112は、それに貫通するあらゆる汚染物質あるいはそれに貫通する水が、好ましくは、この電気コンセント112から流出することができるように具体化される。電気コンセント112及び電源スイッチ113は、第二のモジュール104の上部構造部114と一体化される。その結果、上部構造部114が、第二のモジュール104の下部ハウジング部115から分離された後でさえも、上部構造部114に連結された電装品間の電気的接続が維持される。
【0079】
下部ハウジング部115は、図27aに示される第一のモジュール103を受け入れるための受入部を形成する構造部である。第一のモジュール103のある部分が空気加湿機102の連結に適切な領域で第二のモジュール104を少なくとも部分的に突き抜けるか、第二のモジュール104によって開いている(図17aを参照)ように、第一のモジュール103及び第二のモジュール104は、組み立てられた状態で、互いに結合される。
【0080】
空気加湿機102は、キャップ要素116を用いて、ベースユニット101に連結される。それは、ヒンジ装置(不図示)によってベースユニット101の上部構造部114に対してピボット回転可能に且つ離可能に接続される。キャップ要素116を開くように弾く(flip)ことは、ベースユニット101から空気加湿機102の実際の構成要素を除去することを可能にする。しかしながら、この実施形態において、キャップ要素116は被覆(cladding)要素として機能するだけでなく、実際の空気加湿機102をベースユニット101にロックする機能を有する。
【0081】
図17aは、空気加湿機102が除去された、図16の装置のベースユニット101を示す。この図から分かるように、接続スタブ117(それは第一のモジュール103(図27aを参照)の一部である)は、図16に示されるキャップ要素116によってそうでなければ隠される空気加湿機の接続領域を形成する。ベースユニット101によって供給された呼吸ガスを運ぶために設けられている柔軟な呼吸ガスホースが、この接続スタブ117に直接接続され、空気加湿機102無しで装置を動作させることは可能である。好ましくは、ベースユニット101が空気加湿機102なしで操作されるときに、カバー要素(不図示)は、露出した構造の上に配置される。カバー要素はまた、空気加湿機のキャップ部分を受け入れるためにベースユニット101に好ましくは形成された、受け入れくぼみ118をカバーしてもよい。空気加湿機の有無の装置の構成を可能にする、空気加湿機102又はカバー要素のどちらかを取り付けることを可能にするために、上部構造部114は、適切な留め具を備えている。その軸が実質的に垂直方向に指向して特に装置が立っている表面に直交して延在するように、接続スタブ117は指向している。
【0082】
図17bは、第二のモジュール104の下部ハウジング部115を示す。この下部ハウジング部115は、ハンドル119を備えている。ハンドル119は、ベースユニット101の操作をより簡単にする役目をする。ハンドル119はグリップ横棒(crosspiece)を形成する。それは側面の固定部分120,121で下部ハウジング部115の主な構造と一つになる。ハンドル119によって、呼吸ガスホースの一部分が配置される(不図示)支持構造が設けられるように、固定部分120,121が湾曲している。
【0083】
下部ハウジング部115は、図17cに示された第一のモジュールを受け入れるための、下からアクセス可能な、三つの主たる受入部を形成する。下部ハウジング部115が構成要素を形成する第二のモジュール104に対して第一のモジュール103を正確に位置決めするための位置決め・固定構造(不図示)を下部ハウジング部115が形成する。
【0084】
第一のモジュール103が、図17bに示される下部ハウジング部115の受け入れチャンバに挿入されるときの、接続スタブ17及び測定スタブ構造134を図17cは示す。測定スタブ構造134は、測定スタブ構造134によって提供された圧力測定接続が、回路基盤要素(不図示)のすぐ近くに位置するとともに、この回路基盤要素に設けられた圧力変換器に直接に連結されるか、二つの短い柔軟なホース・セグメントの挿入で選択的に圧力変換器に連結されるポイントに位置している。
【0085】
図18は、被覆(cladding)及び締結デバイスとして有効なキャップ要素116と一緒に、本発明の空気加湿機102を示す。空気加湿機102は、キャップ部分140及び空気加湿機の主キャップ141を含んでいる。空気加湿機の主キャップ141は、このキャップ部分140に対して分離可能に密閉状態で連結されている。キャップ部分140は、呼吸ガスを加湿するために必要な水を受け入れる。キャップ部分140は、十分なレベルでの容易なモニタリングのために、少なくとも透明又は半透明の材料のいくつかの部分に好ましくは作られる。空気加湿機がベースユニット101から除去されたあと及び主キャップ141が除去されたあとに、あるいは、選択的に単に呼吸ガスホース接続スタブ142から呼吸ガスホース(不図示)を除去したあとに、キャップ部分140の充填も行われるように、空気加湿機102が構成される。その体積の点では、キャップ部分140は、およそ6時間の典型的な投与(administration)時間以上で呼吸ガスを加湿するために十分な量の水を保持するように寸法構成される。典型的な呼吸ガス圧力の供出の間に、空気加湿機102の主キャップ141からキャップ部分140が切り離されないように、空気加湿機102の主キャップ141がキャップ部分140に連結される。好ましくは、空気加湿機102の主キャップ141にキャップ部分140を特に確実に連結することを保証するために、バヨネット式マウントのような接続構造は、キャップ部分140に、及び空気加湿機102の主キャップ141上に使用される。また、空気加湿機102のキャップ部分140と主キャップ141との間の十分な堅固な連結は、ベースユニット101上で具体化されて、空気加湿機102がベースユニット101にドッキングされた後に作用するようになる構造と協働して得られるように、空気加湿機102を具体化することは可能である。
【0086】
図19において、空気加湿機102の主キャップ141がさらに詳細に示される。空気加湿機102の主キャップ141は、呼吸ガスライン部143を含んでいる。呼吸ガスライン部143は、入口部分143aからキャップ部分140に導く出口部分143bまで延在する。呼吸ガスライン部143は、三日月のように湾曲していて、キャップ部分140より上に位置した中央呼吸ガス出口スタブ142のまわりに延在する。この配置は、ベースユニット101に加湿水の戻り流からの良好な保護を提供する。
【0087】
空気加湿機102の主キャップ141は、加熱バー145を固定するための固定構造144を形成する。この実施形態において、加熱バー145は上方へ湾曲していて、固定構造144によって空気加湿機102の主キャップ141に分離可能に連結される。加熱バー145は、空気加湿機102の主キャップ141によって密閉状態で延在する。その密閉はダクト要素146によって達成される。ダクト要素146は、エラストマ材料で作られており、さらに詳細に以下に説明されるように、パーティション要素150(図20及び24を参照)の一体的構成要素を形成し、それによって、呼吸ガスライン部143は、キャップ部分140の内部領域の方へ大きくカバーされる。
【0088】
加熱バー145は、電気的接続要素147を備えている。電気的接続要素147の上には、図17aに示されるベースユニット101への空気加湿機102のドッキングが、ベースユニット101上に設けられたくぼみ154の内部に配置された相補的な接続デバイスに直接連結される。
【0089】
角度スタブ148は、基本的に空気加湿機102の構成要素でないが、空気加湿機102にベースユニット101からの気流を接続する。角度スタブ148は、第一のモジュール103の接続スタブ117に置かれる(図17aを参照)。接続スタブ117上の角度スタブ148の配置が、ベースユニット101への空気加湿機102のドッキングに先立って発生する。角度スタブ148は、空気加湿機102から第一のモジュール103への水のあらゆる戻り流れを防止することを維持するように構成されている。
【0090】
図20は、キャップ部分140及び主キャップ141の下側を示す図19の空気加湿機102の下側を示す。キャップ部分140は、ネジ付き又はバヨネット式マウント構造によって、空気加湿機102の主キャップ141に連結される。その密閉状態は、図24に別々に示されたパーティション要素150によって支持される。示されるように、ヒンジ構造151,152は、図17aに示されたベースユニット101に対してキャップ要素116を分離可能に且つピボット回転可能に接続してもよい。空気加湿機102をベースユニット101に(図17a)正確な位置に固定することは、特に空気加湿機の主キャップ141に、及び選択的にキャップ部分140上にも具体化された、さらなるロック具及び留め具によって強化されてもよい。
【0091】
図21は、空気加湿機102の対応する構成要素、及びベースユニット101の対応する構成要素が互いに組み立て状態にある位置を示す。空気加湿機102の主キャップ141の呼吸ガスライン部143は、角度スタブ148を用いることにより、第一のモジュール103の接続スタブ117(図17aを参照)に接続される。加熱バー145上に具体化された電気的接続要素147は、下部ハウジング115のくぼみ154に位置した電気的接続デバイス(不図示)に連結される。
【0092】
図22は、空気加湿機102の主キャップ141の詳細な斜視図を示す。呼吸ガス接続スタブ142は、呼吸ガスホースに、又はかかる呼吸ガスホースに関連したプラグ装置に接続するために構成される。呼吸ガス接続スタブ142の構造における変形例も、本発明の範囲内に包含される。
【0093】
図19に示されるように、空気加湿機102の主キャップ141に具体化された開口153は、加熱バー145用の通路として機能する。加熱バー145(図19)は、空気加湿機102の主キャップ141上で形成され、この位置で十分によく固定された固定爪としてここに示された固定構造144に分離可能に導入することができる。
【0094】
空気加湿機102の主キャップ141の呼吸ガスライン部143は、主にチャネルを形成する。チャネルは、空気加湿機102の主キャップ141の下方へ開いていて、洗浄するのが容易である。図23から分かるように、キャップ部分への呼吸ガスの導入が、呼吸ガスライン部143の出口部分143bの領域でパーティション要素150に具体化された開口だけによって起こるように、このチャネルはパーティション要素150によってカバーされる。パーティション要素150はエラストマ材料から作られ、同時に、空気加湿機102の主キャップ141によって加熱バー145のシール通路用のシール装置を形成するとともに、空気加湿機102の主キャップ141に接続されるキャップ部140(図19)の周辺領域からシールするためのリング・シールを形成する。
【0095】
上述の空気加湿機102の主キャップ141と共に用いられるように、図24はパーティション要素150の好ましい構造を示す。パーティション要素150はタブ156を備えている。タブ156は、空気加湿機102の主キャップ141を洗浄するために、空気加湿機102のこの主キャップ141からパーティション要素150を除去することを簡単にする。
【0096】
図25は、主キャップ141が角度スタブ148とどのように協働するかを示す、空気加湿機102の側面図を示す。角度スタブ148は、エラストマ材料から作られているか、比較的、寸法的に安定した材料から作られており、例えばOリング溝に着座した、適切なシールリングを備えている。
【0097】
図26は、ベースユニット101の後壁領域の斜視図を示す。この図で、外部からアクセス可能なカバー構造136は、特によく見ることができる。カバー構造136は、第一のモジュール103の入口領域をカバーする(図17aを参照)。このカバー構造136は、図27aに再び示される。そこに示されるように、フィルタ材料から作られた発泡ボディ又は他の種類のボディは、このカバー構造下に着座される。
【0098】
図27aでは、第一のモジュール103が示されている。第一のモジュール103は呼吸ガス供出経路を画定する供出経路構成要素を受け入れる役目をする。第一のモジュール103は、吸引側に入口部131を備えた本体130と、呼吸ガス供出デバイスを受け入れる役目をする供出デバイス受入部132と、出口部133と、を含んでいる。出口部133は、接続スタブ117を含む。接続スタブ117は、図17aと共に上で説明されている。構成状態において、接続スタブ117が、第二のモジュール104に設けられた開口に貫通する。測定スタブ構造134も、出口部133上で具体化され、測定スタブ構造134によって、呼吸ガス出口ハウジング部133の領域で拾い上げられた(picked up)差圧信号は、第二のモジュール104の領域に設けられた差圧変換器に供出される。本願に示された第一のモジュール103は、電装品特に記録デバイス135を選択的に備えてもよい。記録デバイス135によって、第一のモジュール103が用いられた時間の長さのような使用を示すデータが記録される。記録デバイス135の代わりに、又はそれと組み合わせて、連結要素も好ましくは本願に示された位置で具体化される。連結要素は、第一のモジュール103の領域に構成された電装品、特に送風デバイスの電動機と電気的なリンクを形成するためのものである。さらに詳細に以下に説明される。
【0099】
カバー構造136も、第一のモジュール103に連結されてもよい。それによって、呼吸ガス入口領域(ここでは詳細に図示していないが構成要素130の開口によって設けられる)は、カバーされる。フィルタデバイス、特に発泡プラスチック材料から作られたフィルタは、カバー構造136の領域に置換可能に配置される。
【0100】
第一のモジュール103は、上に述べられたように、三つのメイン部分131、132、133を含んでいる。これらのメイン部分の各々は、好ましくは立方体の構造をしている。接続スタブ117は、出口部133に配置され、使用の位置において接続スタブ117が実質的に垂直方向に延在するように方向決めされる。測定スタブ構造134が出口部133から接続スタブ117の中心軸と実質的に平行方向に起立するように、測定スタブ構造134も具体化される。
【0101】
図27bにおいて、部分的に取り外された第一のモジュール103は、下部ハウジング部115へそれが挿入された状態で示される。第一のモジュール103は、入口部131と、供出デバイス160を受け入れることを意図した供出デバイス受入部132と、接続スタブ117に排出する出口部133と、を含む。入口部131及び呼吸ガス出口ハウジング部133において、発泡材料から作られた挿入要素190(図37a及び37bを参照)が設けられている。挿入要素190は、好ましくは、少しだけ湾曲した呼吸ガス導管を画定し、最も好ましくは単一の湾曲を含んでいる。単一の湾曲は適用可能な部分の様々な開口の間に延在する。入口部131の領域に、スタブ要素161が設けられる。スタブ要素161は、入口部131の入口開口から、入口部131の内部へおよそ30mm突出する。このスタブ要素161は、吸音トラップを作成する。吸音トラップは、供出デバイス160によって生成されたあらゆる運転ノイズが環境へ放射されるのを防止する。
【0102】
供出デバイス160は、ハウジング160aに受け入れられる。ハウジング160aは、好ましくは比較的高比重の材料、特に金属から作られる。この典型的な実施形態におけるハウジング160aは、供出デバイス受入部132におけるエラストマ構造162によって強化される。エラストマ構造162、図28と共に下に明らかになるように、送風機がハウジング161に受け入れられるときに、送風機のシールと接続を同時に行う。
【0103】
第一のモジュール103は、呼吸ガス経路で作成された偏向ポイントの数を最小限にするために構成される。その結果、呼吸ガス経路の流れ抵抗は、従来構造と比較して、相当に低減される。呼吸ガス経路のコースは、一点鎖線L1で近似される。すでに注意したように、入口部131及び出口部133において、好ましくは、音を吸収する役目をする発泡挿入要素190(図37a及び図37bを参照)がある。発泡挿入要素190の中に、一点鎖線L1を囲む導管がそれに成型される。第一のモジュール103の底領域は、底シール196(図42を参照)によって好ましくはカバーされる。底シール196は、エラストマ材料から作られる。この底シール196は、それが下部ハウジング部115の下部底領域をカバーするように形づくられる。好ましくは硬質プラスチック材料から作られた底板195(図42を参照)も、この底シール上にネジ留めされる。テーブルの上面に置かれたときに、この底シール196の使用は好ましくは弾力的に又は振動的に装置を減衰させる。
【0104】
図28において、第一のモジュール103の供出デバイス受入部132に挿入された供出デバイス160が示されている。供出デバイス160は、二つの部分で具体化されたハウジング160aと、ハウジング161の二つの半分をともに連結して、送風機165(図29を参照)を支持するエラストマ構造162と、を含んでいる。送風機165はハウジング160aの内部領域に配置されている。ハウジング160aも、発泡材料から作られたさや163で囲まれる。エラストマ構造162は、接続導管部分164を形成する。それによって、送風機165の下流に配置された気流コースは、以下に記述されるように、第一のモジュール103の出口部133へガイドされる。
【0105】
図29において、エラストマ構造162の構造がさらに示される。このエラストマ構造162は、ハウジング160aの内の送風機165への支持と、ハウジング160aからの圧力側の送風機導管の伸張と、を提供する。
【0106】
送風機165は、図30に示されたように、さらなる発泡構造166によって、ハウジング160aの内部領域でさらに強化されてもよい。これらの発泡構造によって、ハウジング160aの内部における空気の気流コースも変化させることができる。本質的にモジュールで閉じたユニットとして示したが供出デバイス160の構造によって、異なった構造の送風デバイス165がハウジング160aの内部に配置されることを可能にする。そして、様々な送風デバイス構造との特に有利な互換性を利用可能にする。
【0107】
図31は、この入口部131に突出するスタブ要素161に加えて、供出デバイス160に対して吸引側に配置された入口部131を示す。供出デバイス160への電圧の供給を可能にするために、主な電圧接続構造170が入口部131に設けられる。
【0108】
図32は、特に第一のモジュール103のハウジングと協働して、出口部133の領域にある圧力ピックアップデバイスの好ましい実施形態を示す。ここに示したへこみ170は、接続チャンバを形成する。それによって、第一の差圧測定導管171は、測定空洞172と連通する。測定空洞172は、接続スタブ117に関して一様に分配される。測定空洞172は、へこみ170によって画定された内部に接続スタブ117の内部領域を接続する。この内部はフラットな覆い(不図示)によりカバーされ、それによってチャンバの残りから分けられる。このチャンバからの圧力ピックアップは、第二の差圧測定導管173によってなされる。
【0109】
導管171,173を測定する二つの差圧によって拾い上げられた(ピックアップされた)圧力は、第二のモジュール104の領域に配置された回路装置に、図33に示した測定スタブ構造134によって、好ましくは印加される。
【0110】
図34は、ベースユニット101のモジュール構造を模式的に示す。ベースユニット101は、汚れに関係して第一のモジュール103と呼ばれる一つのグループと、第二のモジュール104と呼ばれる一つのオペレータ制御又は電子のグループと、を含んでいる。第二のモジュール104は、ハウジング構造を含んでいる。ハウジング構造において、第一のモジュール103は少なくともいくつかの部分の中に受け入れられる。
【0111】
図35において、いくつかの部分において、それらが互いに貫通するか、又は特に第一のモジュール103の接続スタブ117が、第二のモジュール104によって画定された領域によって開いているように、第一のモジュール103及び第二のモジュール104が組み合わせられる。
【0112】
図36は、入口部131、供出デバイス受入部132、及び出口部133に分かれた第一のモジュール103を模式的に示す。第一のモジュール103は、三つの部分131,132,133及び供出デバイス160が位置するボディを含んでいる。供出デバイス160は、再び置換可能な補助の構成要素のグループとしてボディに挿入される。
【0113】
図37a及び図37bは、単純化された形態で挿入要素190を示す。挿入要素190は発泡材料から作られて呼吸ガス経路部191を画定する。呼吸ガス経路部191は、少しの流れ抵抗を得るために、一度だけ湾曲したコースを有する。この点で、前に従来の迷路アタッチメントからの逸脱(departure)がなされる。入口側で、スタブ要素161は呼吸ガス経路部191に突出する。また、このスタブ要素161は、挿入要素190を受け入れるチャンバ壁と協働して吸音トラップを形成する。
【0114】
図38において、メモリーカードのような記録デバイス192は、第一のモジュール103上に設けられ、例えば、汚れに関連した情報、使用の長さ、使用頻度、又は供出デバイス160の技術的な特性に関する情報を含んでいる。この情報は、第二のモジュール104によって検出され且つ考慮に入れられる。
【0115】
図39は、ベースユニット101に対して空気加湿機102をロックすることを図示している。接続スタブ117は、第一のモジュール103を備えている。装置が置いてあるべき構造及び容器部分140を受け入れる構造は、第二のモジュール104を備えている。空気加湿機102のロックは、蝶形弁とキャップ要素116とによって達成される。蝶形弁とキャップ要素116とは、ベースユニット101に分離可能に取り付けられる。
【0116】
図40は、主たるキャップ要素141を示す。主たるキャップ要素141は、空気を運ぶ構造を提供するとともに、加熱バー145を支持する役目を同時にする。ベースユニット101が主キャップ要素141に連結されるときに、空気運搬導管及び加熱バー145の電気的接続要素147の両方が、ベースユニット101に適切に機能的に連結されるように、主キャップ要素141及び加熱バー145が具体化される。
【0117】
図41は、呼吸ガスの流れを示す圧力レベルをピックアップするための概念を図示する。この概念によって、接続スタブ117において普及している圧力のピックアップは、測定空洞172によってなされる。測定空洞172は、接続スタブ117の周辺方向において分配される。測定空洞172は、接続構造170によって、第一の差圧の測定導管171と連通する。さらに圧力値は、第二の差圧の測定導管173によって出口部133からピックアップされる。
【0118】
図42は、底板195及び底シール196によって二つのモジュール103,104が閉鎖されている装置概念を図示する。底板195及び底シール196は、このように形成されたベースユニット101が滑り止めで振動絶縁された方法でセット・アップされることを可能にする、立つ(stand on)ための装置に対してエラストマ部分を同時に画定する。
【0119】
上に記述された構成上の特徴は、特に図16、図18乃至25、図27a、図28乃至30に、特に図34乃至42の各々に共に記述された細部は、独立した発明概念として単独で見なすことができる。
【0120】
図43aに示されたデバイスは、周囲圧力を越えた圧力レベルで呼吸ガスを投与する役目をする。このデバイスは、この図において不図示の空気供出デバイスを受け入れるための第二のモジュールを含んでいる。この空気供出デバイスは、第一のモジュールの一部分を形成する。それはここで見ることができる第二のモジュールに挿入される。第二のモジュールはベースユニットを形成する。ベースユニットは、下部構造部201及び上部構造部202に分割されて構成される。図43bが示すように、二つの構造部201,202は、開いた位置に置くことができる。図43bにおいて、第一のモジュール203は、ベースユニットから除去可能であるか、又は矢印P1で示されるようにベースユニットへ挿入可能である。この開いた位置を得るために、第二のハウジング部202は、矢印P2で示されるような下部構造部201から上方に枢支される(pivoted)。第一のモジュール203がベースユニットに挿入された後、上部構造部は、矢印P2で示された方向と反対の下部構造部に後ろに枢支される(pivoted)。
【0121】
図43cに示された空気加湿機は、このように閉じられたハウジングユニットに配置される。図43cに示された空気加湿機は、加湿水容器204及びブリッジ部分205を含んでいる。それは気道LWを提供する。気道LWは、結合位置で、第一のモジュール203の圧縮側出口部分を、加湿水容器204から導く出口スタブ部分206と結合する。柔軟な呼吸ガスラインは、それ自身知られているやり方で出口スタブ部分206に接続することができる。また、この呼吸ガスラインはそれ自身、患者に適用される呼吸マスクに空気加湿機を接続する。ブリッジ部分205が接続デバイス207を有し、ヒータ208(加湿水容器204へ浸される)は、それによって電気的エネルギーが供給されるように、ブリッジ部分205を具体化することが可能である。また、他の種類の加熱概念により、特に容器204の底面又は壁面と接触する加熱領域デバイスで、加湿水容器204に受け入れられた加湿水を加熱することを達成することが可能である。第一のモジュール203は、弾性接触要素によって振動から大きく隔離されたベースユニットの内部に固定される(braced)。
【0122】
図44において、上部構造部202が一部切欠で示されている。この構造部202は、ピボット軸受デバイス210を含んでいる。ピボット軸受デバイス210は、不図示の下部構造部201上で具体化された、ピボット・ピンに枢支可能に連結されるピボット軸受部211を含んでいる。所定の枢支位置で上部構造部202は第一の又は下部構造部201(不図示)から除去することができるように、ピボット軸受デバイス210は具体化される。二つの電気モジュールA,Bは、分離可能に上部構造部202に挿入される。本願で示された電気モジュールAは、電圧供給回路である。電圧供給回路は電線接続栓213と同様にパワーパック及び電源スイッチ212も含んでいる。電源スイッチ212及び電線接続栓213は、上部構造部202の後部領域で具体化された凹部によって、環境に対して開いていて、この意味で外部からアクセス可能である。本願に示された第二の電気モジュールBは、制御回路を受け入れるモジュールである。この制御回路は、複数個のユーザ・コントロールエリア及び表示要素を含んでいる、この図では不図示であるが上部構造部202のトップの方に開いて配置される。このモジュールも、USBインター面214として本願で単に提案されて具体化されたインター面装置を含んでいる。
【0123】
これらの二つのモジュールA,Bが、必要とされる方法で互いに電気的に直接に連結されるように具体化することが可能である。また、上部構造部202の領域に共通の電気的なレールCを設けることは可能である。それによって、本発明の装置の中で受け入れられた電装品の適切な電気的な連結が得られる。この電気的なレールCは、電気モジュールA,Bがそれにドッキングされるようなこの典型的な実施形態で具体化される。このレール・システムCは、また接点215,216を提供する。それによって、上部構造部202が閉鎖位置へ枢支されるやいなや、第一のモジュールとの電気的接続(不図示)が得られる。
【0124】
図45aにおいて、例えば上部構造部202で具体化された凹部ASがどのように見えるかを単なるスケッチ様の形態で示される。この典型的な実施形態において、それによって、適用可能なユーザ・コントロールエリア及び電気モジュールBで具体化された表示部分がアクセス可能であるように、凹部ASが具体化される。制御ボタンSTが設けられている。それによって、スクリーン・メニューとして設計された制御窓の内部のナビゲーションは、可能である。
【0125】
図45bにスケッチされているように、電気モジュールB上で具体化されたフリップディスプレイが露出して適切に立つことができるように、凹部ASが具体化される。
【0126】
図46は、下部構造部201及び上部構造部202の枢支可能で且つ分離可能な連結の目的にかなうピボット(pivot)結合デバイスがどのように具体化されるかを単なる実施例として示す。ここのピボット結合デバイスは、下部構造部201上で具体化されたピボット・ピン要素220を含んでいる。ピボット・ピン要素220は対向側部分で平らである。このピボット・ピン要素220は、その平らな部分によって、挿入スリット221を通過して、上部構造部202に具体化された、ピボット軸受け筒(bush)部分222の内部に達することができる。このように具体化されたピボット結合デバイスは、下部構造部201(矢印P3)上で上部構造部202を枢支することを最初に可能にして、そして、矢印P4で示されるように、ピボット・ピン220の平坦面の方位(orientation)に従って、前方又は上方へそれを動かすことが可能になる。
【0127】
本発明に係るベースユニットの中に挿入されることを意図した第一のモジュールは、図47に実施例として示される。この第一のモジュール203は、電気モジュールA,B(図44を参照すること)及び接触要素215,216に対する電気的接続を作成するための電気的接続部分223を含んでいる。
【0128】
第一のモジュール203は、圧縮側接続部分A,Bを形成する。この典型的な実施形態で、空気加湿機(図43cを参照すること)のブリッジ要素上で具体化されたスタブ部分が、その中に直接に挿入されるように、圧縮側接続部分A,Bが具体化される。
【0129】
ガイド構造225,226は、第一のモジュール203上で具体化される。ガイド構造225,226は、下部構造部201(図43bを参照すること)における第一のモジュール203の正確な位置決め挿入及び固定を容易にする。送風機は第一のモジュール203に適合している。また、この送風機の電気供給は、提案された形態でここに示された電気的接続部分223によって行われる。また、一つの吸い込み側及び一つの圧縮側の吸音部分が、第一のモジュールに配置されている。それは、その壁が吸音材料を含む気道部分によって形成される。第一のモジュール203は、使い捨て又は交換可能なユニットとして具体化することができる。それは、本発明のハウジングデバイスが開かれたあとに、トナーカートリッジのように交換可能である。本発明の基礎的な装置と互換性をもつ様々な第一のモジュールを提供することは可能である。これらの第一のモジュールは、特定の意図した目的に適合した特性を有する。特に、迅速な検査(examination)のために、比較的安い電装品を含んでいる第一のモジュール203を用いることは可能である。また、長期使用を意図し、その用途に適した構成要素を持っている、第一のモジュール203を作成することは可能である。
【0130】
好ましくは、本発明のデバイスは、そのベースがおよそ20cm×20cmの寸法であるように寸法構成される。好ましくは、デバイスの高さは、およそ11cmである。空気加湿機モジュールは、前述のベースを過ぎて特に前方の方へ突出してもよい。
【0131】
図48には、第一のモジュール203'が示される。第一のモジュール203'は、電装品を支持する(carry)上部ハウジングモジュールがそこに配置され、特にそこに枢支されるように具体化される。第一のモジュール203'のこのデザインにおいて、上述した第二のモジュールに設けられた下部構造部201を選択的に省くことは可能になる。そうでなければ、上記説明は、特に上部構造部202に関連する説明に論理的に当てはまる。
【0132】
本発明のモジュールの概念によって、ユーザ自身によってさえ選択的に、ツール無しでその主たる構成要素に分割することができるCPAPデバイスを作成することは可能になる。故障するのが簡単であるので、衛生関連のデバイスの構成要素、特に第一のモジュール203は、容易に交換することができる。さらに、個々の互換性をもつモジュールから、ユーザの必要条件に個々に適合したデバイスを作成することは可能になる。本発明のデバイスの全体的外観を主に決定する構造部としての上部構造部202は、色の点から患者の好みに合うように選択される。好ましくは、第一のモジュールの電気デバイスを除いて、他のすべての電装品は、上部構造部202の領域に、又はその中で受け入れられた個々のモジュールの領域に配置される。
【0133】
空気加湿デバイスも、上記の変形例とは異なって具体化されてもよい。特に、上から上部構造部202に滑り込ませるのではなく、その代りに前方から上部構造部202に滑り込ませるように、空気加湿デバイスを具体化することは可能である。
【0134】
また、第一のモジュールが、ベースユニットの後部領域に又はその側面領域に設けられた挿入開口を通じてベースユニットの内部へ挿入することができるように、ベースユニットを具体化することは可能である。一般に、挿入状態で、置換可能に、開くのが簡単なモジュール構造で、第一のモジュールが提供される。
【0135】
現在最も実際的で好ましい実施形態と考えられるものに関して本発明が説明されているが、本発明は示された実施形態に限定されるのではなく、それどころか、本発明の精神及び範囲内に含まれた様々な修正及び均等な配置をカバーするように意図されることが理解されるべきである。また、上述した様々な実施形態は、他の実施形態と共に実行されてもよい。例えば、一つの実施形態の態様は、他の実施形態を実現するためにもう一つの実施形態の態様と結合されてもよい。さらに、本発明がOSAに苦しむ患者に特に適用されるが、他の病気(例えば鬱血心不全、糖尿病、病的肥満、ストローク、肥満手術など)にかかる患者が、上記教示から利益を導き出すことができることは認識される。さらに、上記教示は、非医学的な適用と似た患者及び非患者の両方への適用可能性を有している。
【0136】
優先権主張出願への相互参照
本出願は、2004年10月26日に出願されたドイツの出願番号102004052054.2号、2004年11月4日に出願されたドイツの出願番号102004053324.5号、及び2005年1月5日に出願されたドイツの出願番号102005000819.4号の利益を主張し、それぞれは参照することによりその全体において本願明細書に組み入れられている。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】オリフィスの開いた開口ゾーンを有する本発明の実施態様に係る使い捨ての第一のモジュールの斜視図を示す。
【図2】図1の第一のモジュールの内部構造の一つの実施形態の単純化した断面図を示す。
【図3】一体化された供出デバイスを備えた本発明の実施態様に係る第一のモジュールの斜視図を示す。
【図4】図3の第一のモジュールの上面が開かれて、供出デバイスが除去される様子を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る第一のモジュールでの呼吸ガスライン部を示す。
【図6】第二のモジュールの内部で受け入れられた本発明の実施態様に係る第一のモジュールを示す。
【図7】本発明の実施形態に係る供出デバイスを受け入れるために受入部を備えた第一のモジュールのスケッチを示す。
【図8】第一のモジュールに具体化された供出デバイス用の受入部を示す。
【図9】本発明の実施態様に係る第一のモジュールに取り付けることができる空気加湿デバイスの断面図を示す。
【図10】本発明の実施形態に係る呼吸ガススタブを供給するために設けられたアタッチメントの単純化された斜視図を示す。
【図11】本発明の実施態様の第一のモジュール上にある図9の空気加湿デバイスの斜視図を示す。
【図12】第一のモジュールに密閉状態で連結された、呼吸ガスライン装置の供給のために本発明のさらなる実施態様を示す。
【図13】本発明の実施態様の第一のモジュールの接続領域の本発明のさらなる実施態様の斜視図を示す。
【図14】本発明の実施態様の第一のモジュール上にスタブ部分を供給するためのさらなる概念図を示す。
【図15】第一のモジュールの異なったチャンバに放出する二つの圧力測定ライン部分を用いて、呼吸ガス流れを示す、差圧信号をピックアップするための本発明に係る概念図を示す。
【図16】それに結合された空気加湿機を備えた本発明のさらなる実施態様に係る装置の斜視図である。
【図17a】接続構造が覆われていないことを示す、図16において、空気加湿機のない装置の斜視図である。
【図17b】図17aの装置の第二のモジュールの構造部の斜視図である。
【図17c】下から構造部に挿入された第一のモジュールを示す、図17bの構造部の斜視図である。
【図18】ベースユニットから切り離された空気加湿機の斜視図である。
【図19】空気加湿機の内部構造を示すためにキャップ要素が除去された、空気加湿機の斜視図である。
【図20】ベースユニットから分けられて示された、空気加湿機のさらなる斜視図である。
【図21】空気加湿機のドッキングを示す、本発明の実施態様の装置の選択された構成要素の斜視図である。
【図22】空気加湿機の主キャップの拡大斜視図である。
【図23】エラストマ間仕切り要素及び加熱バー装置を示す空気加湿機の主キャップの斜視図である。
【図24】エラストマ間仕切り要素についての部分図である。
【図25】主キャップ及び空気加湿機のキャップ部分へ導く気道の斜視図である。
【図26】本発明の実施態様に係る装置についての後方側面斜視図である。
【図27a】本発明の好ましい実施態様に係る第一のモジュールの斜視図である。
【図27b】第二のモジュールの受入部における第一のモジュールの斜視図である。
【図28】本発明の好ましい実施態様に係る供出デバイスの斜視図である。
【図29】図28の供出デバイスの送風機の斜視図である。
【図30】図29の送風機の斜視図である。
【図31】吸音トラップとしてスタブ要素を示す本発明の第一のモジュールの部分拡大斜視図である。
【図32】本発明の実施態様の第一のモジュールのピックアップデバイスの拡大斜視図である。
【図33】第二のモジュールのスタブ構造の斜視図である。
【図34】第一のモジュールが第二のモジュールに挿入された、モジュール構造を示す模式図である。
【図35】第二のモジュールの開口又は凹部の領域によって第一のモジュールを部分的に覆いを取ることを図示する斜視図である。
【図36】三つの立方体部分を有する第一のモジュールの一つの実施形態を示す斜視図である。
【図37a】第一のモジュールの吸引側の入口部分用の挿入要素の構造を示す図である。
【図37b】第一のモジュールの吸引側の入口部分用の挿入要素の構造を示す図である。
【図38】第一のモジュールのさらなる斜視図である。
【図39】CPAPデバイスから加湿領域に導く気道を供給するための好ましい構成要素を示している。
【図40】分離可能に一体化された加熱バーを持った空気加湿機キャップを図示する。
【図41】呼吸ガスの流れを示す差圧信号をピックアップすることを図示する。
【図42】底で結合したモジュールを閉鎖するとともに底シールを調節するエラストマを供給するための底板を示す。
【図43a】下部構造部及び上部構造部を含むヒンジ結合した第二のモジュールを有する、本発明の実施態様に係るデバイスについての単純化した図である。
【図43b】図43aの第二のモジュールの開放位置を示す側面図である。
【図43c】モジュールでドッキング可能な空気加湿機を示す。
【図44】この場合分離可能に挿入可能に具体化された電気モジュールを持った、本発明の実施態様における上部構造部のさらに有利な特徴を説明する図である。
【図45a】電気モジュールのユーザ・コントロールエリアをアクセス可能にするために、上部構造部で具体化された開口部分を示す。
【図45b】制御モジュールの一部を形成し、様々な直立した(erected)位置で上部構造部のトップを越えて観察することができるフリップ(flip)ディスプレイを示す。
【図46】ピボット回転可能な連結及び下部構造部からの上部構造部の除去の両方をなす、二つの構造部の連結を意図したジョイント構造の一つの可能なデザインを示す。
【図47】本発明のヒンジ結合された第二のモジュールへ挿入可能な第一のモジュールの構造を説明する図である。
【図48】デバイスの主ユーザ・コントロールエリアを提供する上部構造モジュールに連結される第一のモジュールの斜視図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼吸ガス、特に部屋の空気を少なくともいくつかの相において周囲圧力を越える圧力レベルで投与するための装置に関する。その発明は、かかる装置の構成要素に関する。特に、本発明は、デバイスに関し、特に上部気道の領域に空気を固定(splinting)する効果をもたらすことによって睡眠に関連した呼吸問題を処置及び/又は分析するための持続的陽圧呼吸(CPAP)デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
CPAPデバイスにおいて、ユーザに提供された呼吸ガスは、周囲圧力を越えたある圧力レベルまでポンプデバイスによって典型的にポンピングされる。特に、このポンプデバイスは、軸、半軸、又は放射状の羽根車の形をしていたモーター駆動の羽根車を持った送風機として具体化される。ポンプデバイスは、それ自身圧力ロックを形成する。圧力ロックによって、患者への空気誘導システムの一部分は、環境に対して開放されている空気誘導システムの吸い込み側部分よりも高圧力である。このポンプデバイスからユーザに呼吸ガスを導くことは、それに接続される柔軟なホース及び呼吸マスク装置によって行われる。典型的に、患者は、家でこれらのデバイスを用いる。家では、患者は、患者の枕のすぐ近くに、例えば寝室用小卓上にそれらを置くことができる。
【0003】
このように、できるだけ最大の処置の気楽さを得るために、CPAPデバイスはそれらが最小の可能な操作ノイズをもたらすように典型的に具体化される。操作ノイズを低減するために、それは、ポンプデバイスによって呼吸ガス経路へ連結されるあらゆる聴覚の出来事を吸収するために、CPAPデバイスの内部に吸音の空気ガイダンス構造を設けることが特に可能である。これらの空気ガイダンス構造は、特に吸音材料に裏打ちされている。これらの吸音材料は、典型的に発泡材料、又はそうでなければ気泡のような気孔を持っている材料である。このエア・ガイドを洗浄することは、比較的問題であることが分かる。
【0004】
かかる装置は、特に参照することによりその全体が本願明細書に組み入れられた現出願人の国際公開WO 01/10489号から分かる。この装置は、ベースユニット及びそれにモジュール方式で連結される空気加湿デバイスを含んでいる。ベースユニットは、同様にハウジングデバイス、及びハウジングデバイスに配置された送風デバイスを含んでいる。送風デバイスは、送風デバイスが持っているあらゆる運転ノイズを吸収するために、呼吸ガス経路に組み込まれている。呼吸ガス経路は、吸引側及び圧力側の両方で迷路構造として具体化される。
【0005】
CPAPデバイスの構成に依存して、患者の呼気ガスは、CPAPデバイスへ戻ってもよい。CPAPデバイスに戻る患者の呼気ガスのレベルは、呼吸ガスホースの長さ、マスクへの流れをすすぐ呼吸ガス、及び患者の吸入体積のような要因の影響を受ける。これらのCPAPデバイスを洗浄することは、装置において熟練者によって典型的に行なわれ、そして更に比較的時間を消費することが判明している。
【0006】
空気経路を洗浄するという問題を克服するために、使い捨て又は滅菌可能な空気経路が設計された。ドイツ国特許DE 2941554号は、超音波アトマイザーのような医療機器で用いられる滅菌可能な空気カートリッジを示す。ウイックハム(Wickham)らは、滅菌可能な又は使い捨ての空気経路に関する三つの米国特許(6,302,105号、6,629,528号、及び6,899,100号であり、各々の特許は、参照することによりその全体が組み入れられている)を持っている。しかしながら、これらのデバイスは、一連の異なった治療モードを提供する一連のデバイスの安い製造を可能にするようには設計されていない。
【発明の開示】
【0007】
本発明の一つの態様は、非常に便利な操作によって識別され、また衛生面及びノイズ面を含む、製造や組立やメンテナンスの見地から有利であると判明している最初に規定されたタイプの装置を作製することである。
【0008】
本発明の一つの実施態様は、特に、少なくともいくつかの相において周囲圧力を越えた圧力レベルで、呼吸ガスを投与するための装置に関する。当該装置は、呼吸ガス供出経路と、供出の上流に位置して呼吸ガス供出経路の一部を形成する呼吸ガス入口領域と、供出の下流に位置して呼吸ガス供出経路の一部を形成する呼吸ガス出口領域と、によって呼吸ガスを供出するための供出デバイスを有している。呼吸ガス入口領域及び呼吸ガス出口領域は、少なくとも一つの吸音構造を持った第一のモジュールを備えている。
【0009】
本発明のもう一つの実施態様は、特に、少なくともいくつかの相において周囲圧力を越える圧力レベルで、呼吸ガスを投与するための装置に関する。それは呼吸ガス供出経路によって呼吸ガスを供出するための供出デバイスを持っている。当該装置は、呼吸ガス供出経路と、供出の上流に位置して呼吸ガス供出経路の一部を形成する呼吸ガス入口領域と、供出の下流に位置して呼吸ガス供出経路の一部を形成する呼吸ガス出口領域と、ハウジング構造と、によって呼吸ガスを供出するための供出デバイスを有している。その構造における装置は、第一のモジュール及び第二のモジュールに分割される。第一のモジュールは、呼吸ガス供出経路を供給する役目をする供出経路構成要素を含んでいる。また、第二のモジュールは、供出経路構成要素から分けることができる装置構成要素を含んでいる。
【0010】
本発明のもう一つの実施態様は、周囲圧力を越える圧力レベルまで呼吸ガスをポンピングするための空気供出デバイスを有して、空気供出デバイスを受け入れることのためのベースユニットを有する、呼吸ガスを供出するためのデバイスに関する。空気供出デバイスは第一のモジュールの一部分を形成する。ベースユニットは第二のモジュールを形成する。それが下部構造部分及び上部構造部分に分割される。二つの構造部分をお互いに開放の位置にすることができ、この開放位置において、第一のモジュールが第二のモジュールから除去されるか、第二のモジュールに導入される。
【0011】
本発明の態様は、装置を、規則的なメンテナンス又は掃除を必要とする一つのグループ、及び少ない掃除及びメンテナンスを必要とする第二のグループに分割することを可能にする。本発明の態様は、電子部品が使用され続けられるが、例えばトナーカートリッジがレーザープリンターのために取り扱われる方法に類似した方法で、置換操作において呼吸ガスとの連通を始める構造を交換することを可能にする。更に、本発明の実施態様は、幾何学的に回路類の点からの両方互換性をもつモジュールを低費用で用いて、様々な装置配置を構成することを可能にする。
【0012】
好ましくは、第一のモジュールは、呼吸ガス入口領域を画定する呼吸ガスライン部を含んでいる。呼吸ガス入口領域を画定するこの呼吸ガスライン部は、好ましくは音減衰ユニットを備えている。
【0013】
第一のモジュールは、呼吸ガス出口領域を画定する呼吸ガスライン部を好ましくは含んでいる。呼吸ガス出口領域を画定するこの呼吸ガスライン部は、同様に好ましくは音減衰ユニットを備えている。
【0014】
本発明の好ましい実施態様によれば、第一のモジュールは第一のモジュールハウジングを含んでいる。それは薄壁構造として具体化される。この薄壁構造は、プラスチック材料又は好ましくは箔又はフィルムコートしたボール紙材料から作ることができる。第一のモジュールハウジングは、音減衰ユニット及び供出デバイスを受け入れて、使い捨てのアイテムであってもよい。第一のモジュール又は第一のモジュールハウジングが第一のモジュールハウジングで囲まれた構造特に前述の吸音構造によって強化されるそのようなその構造の点から第一のモジュールを設計することは可能である。これによって、供出デバイスの下流で優勢な(prevail)呼吸ガス圧力に応じて第一のモジュールハウジングの膨潤を防ぐことができる。
【0015】
本発明の特に好ましい実施態様において、第一のモジュールハウジングは、画定された呼吸ガス・ダクト部分特に入口部分及び出口部分を含むように構成されている。呼吸ガス・ダクト部分は、カバー部分の除去により露出可能である。これらのカバー部分は、第一のモジュールの壁材料によって直接形成されてもよい。除去されるカバー部分は、第一のモジュールハウジングの中にある穴開き場所によって画定されてもよい。
【0016】
第一のモジュールハウジングにおいて、供出デバイスを接続するための接続部分を設けることは可能である。供出デバイスは第一のモジュールに取り付けられるか、又は特に好ましい実施形態において、第一のモジュールに少なくとも途中で挿入される。特に、後者の場合において、供出デバイスは、第一のモジュールにおける受け入れ部分に受け入れられる。供出デバイスを含む挿入体(insert)を受け入れるためのこの受け入れ部分は、くぼみとして具体化される。
【0017】
供出デバイスが第一のモジュールに始めに一体化され、第一のモジュールの置換の際には、第一のモジュールから除去可能であるように第一のモジュールを構成することは可能である。第一のモジュールから供出デバイスを除去することは、比較的単純な分解で、好ましくは大部分はツールなしで達成される。その結果、さらなる使用のために供出デバイスを処理することが可能になる。
【0018】
好ましくは、第一のモジュールは、呼吸ガスライン部を形成することを意図した管状のスタブ(stub)のような計測器又は構造が、それに連結することができるように構成されている。その結合(docking)は、前もって第一のモジュールハウジングを既に固定される留め具と共に達成される。
【0019】
好ましくは、供出デバイスは、送風機として具体化される。送風デバイスは、それに結合された羽根車を有するモータを含んでいる。好適には、羽根車は、後方に湾曲した翼を備えた放射状の車輪である。使い捨ての構成要素として送風デバイスを具体化することは可能である。しかしながら、また、滅菌と清潔に関係する構成要素を実際の羽根車駆動デバイスから分断することができるように部分的に送風デバイスを構成することは可能である。駆動デバイスへの羽根車デバイスの運動連結は、特に磁石結合によって達成することができる。しかしながら、また、モータの一部として、特にモータロータ(例えば短絡(short-circuit)ロータ)として羽根車が機能するように羽根車を具体化することは可能である。
【0020】
第一のモジュールが複数個の構成要素へ細分されるように、第一のモジュールが構成されてもよい。例えば、吸い込み側の呼吸ガス供出経路の部分、及び圧縮側の呼吸ガス供出経路の部分が、別個の使い捨てのモジュールとして具体化されることは可能である。呼吸ガスを届けるための供出デバイスも、第一のモジュールを受け入れるために設けられたベースユニットと一体化される。
【0021】
好ましくは、呼吸ガス入口領域の領域に設けられた音減衰ユニットは、置換可能な入口音減衰ユニットとして、第一のモジュールと一体化される。好ましくは、呼吸ガス出口領域の領域に設けられた音減衰ユニットも、置換可能な出口音減衰ユニットとして、第一のモジュールと一体化される。交換可能なユニット(それは、メンテナンス又は滅菌処理の間に交換可能である)に二つの音減衰ユニットを組み合わせることは可能である。
【0022】
更に、好ましくは、第一のモジュールは、呼吸ガスの流れを示す測定信号をピックアップするための変換器を含んでいる。この変換器は、差圧変換器として具体化される。この測定信号をピックアップすることに必要な差圧は、本質的に呼吸ガス経路によって構成することができる。また、呼吸ガス経路の差圧を構成するのに適している構造を埋め込むことは可能である。また、呼吸ガス経路の領域において他の種類のセンサー構造を設けることが可能である。それによって、呼吸ガス流れを示す信号をピックアップすることができる。
【0023】
好ましくは、第一のモジュールハウジングによって、供出デバイスに下流に位置した呼吸ガス供出経路の領域のさらなる要素を連結するために、特に呼吸ガスホースを直接に連結するために、接続デバイスが設けられる。第一のモジュールの接続デバイスは、好ましくは、それらが第二のモジュールによって境界される接続部分によってアクセス可能であるように具体化され且つ配置される。
【0024】
好ましくは、他方の上の一方を実質的に積み重ねられた構成要素として、第一のモジュール及び第二のモジュールを具体化することが可能である。第二のモジュールが上部ハウジングデバイスを含んでいるように、第二のモジュールが特に具体化される。装置オペレーティングデバイス及び特に装置エレクトロニクスが第二のモジュールに一体化される。
【0025】
好ましくは、第二のモジュールは、電源接続構造を含んでいる。更に、電源接続構造はマニュアル動作のために設けられた電源スイッチが設けられている。また、この電源スイッチは、電源接続構造の近くに、又は電源コードが第二のモジュールに入るすぐ近くに配置される。第二のモジュールに電源コードを接続することは、出口によってなすことができる。また、電源スイッチは、構造ユニットを作るために出口と結合することもできる。第二のモジュールもパワーパックと結合することもできる。
【0026】
本発明の好ましい実施態様において、第二のモジュールは、第一のモジュールを受け入れることを意図した下部構造部と、上部装置面を形成してこの下部構造部をカバーする上部構造部と、を含んでいる。
【0027】
本発明のさらに好ましい実施態様において、上部構造部は、下部構造部に枢支可能に連結される。この種の連結は、特にピボット(枢支)ピン又はピボット(枢支)ガイド部分を用いて得られる。したがって、それは二つの構造部に対して補完的に具体化される。
【0028】
本発明の特に好ましい実施態様において、上部構造部及び下部構造部の両者は、一つのハウジング半シェルを形成する。好ましくは、これらのハウジング半シェルは、上部構造部が上向きにピボット回転した後に、第一のモジュールは、上から下部構造部に挿入することができるように具体化される。構造部が画定されたピボット(枢支)位置で互いから分離可能であり、その結果、上部構造部が下部構造部から除去されるように、二つの構造部の連結を、特にピボット連結の目的に役立つジョイント構造を具体化することは可能である。
【0029】
ジョイント構造によって画定されたピボット(枢支)軸が、ベースユニットの前方の横方向(crosswise)端部又は選択的に後方の横方向(crosswise)端部の領域に延在するように、好ましくは二つの構造部の連結のために意図されたジョイント構造を具体化することが可能である。このピボット(枢支)軸がベースユニットの前方の横方向(crosswise)端部の領域に延在するように、ジョイント構造が具体化されるならば、ベースユニットの後部部分における上部構造部を持ち上げてそれを前方にピボット回転する。ベースユニットのこのピボット回転状態において、第一のモジュールは、目的のために下部構造部から上部構造部が完全に除去されることを必要とせずに、下部構造部に後ろから挿入することができる。
【0030】
本発明の特に好ましい実施態様において、制御回路及び電圧供給回路は、上部構造部の領域に分離可能に配置される。好ましくは、この制御回路及び電圧供給回路は、別個の電気モジュールに分割される。これらのモジュールのあるユーザ・コントロール関連の部分が上部構造部で具体化されたくぼみ又は開口を通じて環境に開放されていて、このようにユーザにアクセス可能なように、これらの電気モジュールを具体化することは可能である。さらに、それらの中に設けられた電圧供給回路又はスイッチが、装置の後ろで自由にアクセス可能であるように電気モジュールを具体化することが可能になる。また、これらのモジュールの電装品を冷やすことに必要となるあらゆる空気排出(throughput)開口部分も、本発明の装置の後部領域に及び/又は装置のトップの方に自由にアクセス可能なように、電気モジュールを具体化することは可能である。
【0031】
好ましくは、装置が空気加湿機の選択的接続のための接続デバイスを提供するように、第一のモジュール及び第二のモジュールによって形成されたベースユニットが設計されている。この接続デバイスの領域で、空気加湿機をドッキングした後、結果は大きく閉じた構造であるように、ベースユニットが設計される。空気加湿機の無い配置で装置が用いられ、それにより、空気加湿機の有る又は無い配置でベースユニットの魅力的な(attractive)外部外観を維持するときに接続デバイスを囲む領域をカバーするためにカバー要素が設けられてもよい。
【0032】
本発明の好ましい実施態様において、電気モジュール間の電気的接続を形成するためのライン部分は上部構造部の領域に設けられ、上部構造部に挿入され、選択的に第一のモジュールに及び/又は空気加湿デバイスに挿入される。電気モジュールの、第一のモジュールの、及び/又は空気加湿デバイスの対応する電気的ドッキングは、これらのモジュールが上部構造部に適切に挿入されるときに達成されるように、このライン・システム(あるいは共通のレール・システム)は、具体化することができる。あるいは、これらの電気モジュールが上部構造部に適切に並んで配置されるか、第一のモジュール上に配置されるときに、これらのモジュール間のあらゆる必要な電気的接続も得られるように、この提供(provision)と組み合わせて、前述の電気モジュールを具体化することも可能である。コントロール関連の信号が無線方法で特に光学的に又は他の方法で電磁気によって又はフィールド電気的に通信するように、モジュールは具体化されることができる。例えば、パワーパックによって空気加湿機のヒータ用の電圧供給を行なうことは可能である。また、パワーパックは電源スイッチのトリガー(trigger)を意図した信号を受け入れるための信号入力面(interface)を持っている。この信号は制御モジュールによって供給される。
【0033】
好ましくは、空気加湿機は、キャップ部分と、キャップ部分を閉じるキャップ要素とを含んでいる。好ましくは、キャップ要素は、第一のモジュールの出口部分とキャップ部分の内部領域との間で接続経路を作成するための、空気供給経路を形成する。キャップ要素、呼吸ガスラインを接続するための接続スタブを含むように具体化される。好ましくは、この接続スタブは、キャップ要素と一体化して具体化される。
【0034】
本発明の特に好ましい実施態様において、空気加湿機は電気ヒータを備えている。ヒータは、加熱バーによって形成される。好ましくは、加熱バーは、空気加湿機に分離可能に組み入れられる。特に、加熱バーがキャップ要素と分離可能に結合されるとすることにより、キャップ要素の空気加湿機に加熱バーを組み入れることは可能である。
【0035】
加熱バーが初めから終わりまでキャップ要素によって密閉してガイドされるように、空気加湿機を具体化することは可能である。加熱バーは、キャップ要素に分離可能にロックされ、加熱バーの終端部分上に具体化された電気的接続デバイスを直接に備えていてもよい。電気的接続デバイスは、ベースユニットに空気加湿機を連結する間に、電気的接続デバイスが同様にベースユニットの対応する電気的接続要素と連結するように具体化される。
【0036】
好ましくは、キャップデバイスは、キャップ部分の内部領域のいくつかの部分から、キャップ要素に延在する気道(airway)を分離するための間仕切り要素を含んでいる。好ましくは、この間仕切り要素は除去可能である。その結果、キャップ要素に延在する気道は、好ましくは、洗浄目的のために自由にアクセス可能である。間仕切り要素はエラストマ材料から作られ、キャップ部分及び/又は加熱バー要素からシールするための密閉タスクを同時に行なうことができる。
【0037】
送風デバイスに関連した構成要素に特にモータプラグに、例えばメモリチップの形で記憶デバイスを設けることは可能である。それによって、送風デバイス又はチップ衛生関連の情報、又は操作関連情報及びデータを記録することができる。
【0038】
熱の紙ラベルのようなディスプレイ部を持った衛生関連の構成要素を設けることは可能である。上記ディスプレイ部は、適用可能な構成要素が既に使い果たされているかどうか又はどの程度まで既に使い果たされたかを確認することを可能にする。熱の紙ラベルの色の変化は、ディスプレイ部の近くに配置された小さな発熱エレメントを用いることにより、もたらされる。かかるディスプレイによって、操作中に時間表示を実行することも可能である。
【0039】
他の種類の衛生関連のイベントを検出し、従って情報を記録することも可能である。例えば、衛生の条件は、再呼吸体積の関数として確認することができる。対応する情報は、例えば、差圧センサによって集められた呼吸流れ信号から得られる。
【0040】
その結果、好ましくは、呼吸ガス供出デバイスを特にCPAPデバイスを作成することは可能になる。衛生に関連する空気供給モジュールは、トナーカートリッジがレーザープリンターのために取り扱われる方法と類似した方法で、適切な受け取りシステムから除去されるか、あるいは適切な受け取りシステムに挿入される。
【0041】
好ましくは、本発明のある装置は、衛生関連の第一のモジュールが下部構造部に置換可能に挿入することができるように具体化される。電圧供給と同様に制御機能も行なうことに必要な電気モジュールは、好ましくは上部構造部に分離可能に挿入される。電気モジュールを備えた上部構造部が下部構造部をピボット(枢支)回転するか、そうでなければ下部構造部上に移動する場合は常に、これらのモジュールの電気的・機械的な連結が好ましくは行われる。第一のモジュールに対して単にこれらの電気モジュールを配置することにより本質的に機能する呼吸ガス供給デバイスを構成することができ、その場合に、ヒンジ結合されたハウジングシステムが最初に分配することができるように、電気モジュールを具体化することは可能である。他の実施形態において、衛生関連の第一のモジュール及び電気モジュールから患者に適した簡易システムを構成すること、及び、この簡易の配置だけで患者の診察を最初に行なうことは可能になる。診察された患者に対して治療の必要性が見つかるならば、診察に用いられたシステムは、第二のモジュールの上部構造部及び下部構造部で補完し、このように、家での使用に審美的に魅力的であり且つ適切である治療デバイスへ組み立てることができる。
【0042】
好ましくは、二つの構造部はプラスチック材料から作られる。好ましくは、電気モジュールは、様々な互換性をもつ個々のモジュールの適切な選択及び組合わせによって異なったデバイス変形物を作ることができるように具体化される。制御回路、又はこの制御回路を支持する(carry)モジュールは、制御回路を提供するモジュール・ファミリーの一部であってもよい。制御回路によって、制御の複雑さの点から、又は必要とされた制御特性の点から、異なるモジュールが提供されている。また、特に圧力調節概念を明示するメモリーカード要素の挿入により、調節の点からこのモジュールの適切な配置がソフトウェアに基づくものとできるように、制御回路又は制御モジュールを具体化することも可能である。
【0043】
本発明の細部及び特徴部分は、図面と一緒に行われる説明から明白になるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
図1は、CPAPデバイスにおける使用を意図した、単純化された形態の第一のモジュール1を示す。第一のモジュール1は、第一のモジュールハウジング2、及びそこに配置された吸音構造を含んでいる。これらの吸音構造によって、供出デバイスの上流に位置した吸い込み側呼吸ガス供出経路と、供出デバイスの下流に位置した呼吸ガス供出経路と、が画定される。
【0045】
第一のモジュールハウジング2は、薄壁構造として具体化される。この薄壁構造は、テトラパック材料として知られている材料のような、箔又はフィルムのコーティングされたボール紙(cardboard)材料から特に形成される。第一のモジュールハウジング2は、第一のモジュール1中に受け入れられた構造特に吸音構造によって強化されてもよい。その結果、第一のモジュールハウジング2は、適切な強さ、特に過圧強度(overpressure)を持っている。この典型的な実施形態における第一のモジュールハウジング2は、複数個の多孔板3,4,5を備えている。これらの多孔板3,4,5によって、第一のモジュール1が用いられる直前に、CPAPデバイスの操作に必要な開口部分は、第一のモジュールハウジング2に露出することができる。多孔板3によって、例えば、第一のモジュールハウジング2の壁部分6が剥ぎ取られ、その結果、供出デバイス16の受け入れを意図した凹(recessed)部7が露出される。
【0046】
供出デバイス16を有する(図4)ように第一のモジュール1を形成することも可能である。例えば、第一のモジュール1の適切な壁部分を最初に開放することによって第一のモジュール1が交換されるときに、それは第一のモジュール1から除去することができる。
【0047】
多孔板4によって、この典型的な実施形態において、開口部分は、第一のモジュール1の側面の領域に露出することができる。そして、呼吸ガスはこの部分によって供出される。この開口部分の領域で、図5に示されるように、エアフィルターとして特に具体化された発泡材料部分8は、露出することができる。
【0048】
多孔板5によって、第一のモジュール1の圧縮側出口ライン領域は露出することができる。密閉された密封ユニットとして第一のモジュール1を設けることによって、あらゆる汚染物質も、第一のモジュール1の内部に入るのを防止することができる。さらに、多孔板3,4,5が手つかずである(intact)ときに、第一のモジュール1がそれ自身新しくて、まだ用いられていないことは直ちに明白である。
【0049】
供出デバイス16の構造の形態に適合し、呼吸ガス供出経路の出入り部分の位置に適合する呼吸ガス導管は、第一のモジュール1に具体化される。
【0050】
図2は、呼吸ガス供出経路9が例えば第一のモジュール1の内部でどのように具体化されるかを示す。本願に示された典型的な実施形態において、呼吸ガス供出経路9は、発泡挿入要素10,11によって画定される。それは、位置決め構造によって互いに対して位置決めされる。発泡挿入要素10,11は、図1と共に既に上述されたように、薄壁の第一のモジュールハウジング2に挿入される。呼吸ガス供出経路9のコースは、好ましくは、著しい流れ抵抗を回避している間、適切な吸音効果が得られるように、適応される。
【0051】
第一のモジュールハウジング2がボール紙材料で作られているときに、それらが第一のモジュール1の外部の表面上の不愉快な高くした領域をもたらさないように、折り重なりの又は圧接のゾーン13を作ることは可能になる。発泡挿入要素10,11にくぼみ(recess)を設けることは可能である。その結果、あらゆる折り重なりの又は圧接の突出も、それらに嵌合することができる。
【0052】
図3は、第一のモジュール1と既に一体化された供出デバイス16を最初に持っている本発明の第一のモジュール1の変形例を示す。この供出デバイス16への電気供給は、柔軟なライン部分14によってこの典型的な実施形態で達成される。それは第一のモジュールハウジング2から延出する。初めは柔軟なライン部分14が環境にまだ露出されないように柔軟なライン部分14を最初に提供することは可能である。例えば、柔軟なライン部分14は、多孔板5によって露出することができるへこみ又は開口の領域に配置することができる。本願に示された第一のモジュール1の場合には、第一のモジュール1が用いられた後、第一のモジュール1の適切な壁部分6を開放することによって、この第一のモジュール1と最初に一体化された供出デバイス16を除去することは可能である。
【0053】
本願に示された柔軟なライン部分14によって供出デバイス16に電源を接続することの代替として、第一のモジュール1上にプラグ構造を特に提案された形態でここで示されるソケット部分15を設けることは可能である。ソケット部分15は、第二のモジュール21上に設けられた相補的な相手方のプラグ部分と係合することをもたらすことができる。他の種類の接触概念も、第一のモジュール1と第二のモジュール21との間の切断可能な電気的接続を作成するために利用される(図6)。
【0054】
図4において、受入部7を最初にカバーする壁部分6が、第一のモジュール1の壁の残部から切り離され、この壁部6より下に位置した供出デバイス16が、第一のモジュール1から除去される状態で、本発明の第一のモジュール1は示される。この図から分かるように、供出デバイス16は、第一のモジュール1の内部に延在する対応する導管部分17,18と連通する。
【0055】
導管部分18、例えば、呼吸ガス供出経路20の圧縮側部分を形成し、本願に提案された形態で示されるスタブ部分19と連通する。スタブ部分19に対して空気加湿機39(図9)又は呼吸ガスホースが接続される。図3に示されるように、スタブ部分19は、多孔板5によって画定された壁部分として最初にカバーされるように、スタブ部分19が配置される。
【0056】
図5は、第一のモジュール1に画定された、呼吸ガス供出経路が有するコースの実施例に示す。供出経路は、吸い込み側呼吸ガス供出経路部分9及び圧縮側呼吸ガス供出経路部分20を含んでいる。圧縮側呼吸ガス供出経路部分20は、第一のモジュール1の出口ライン領域に通じている。吸い込み側呼吸ガス供出経路部分9は、例えば発泡材料部分によって形成されたフィルタデバイス8と連通する。二つの呼吸ガス供出経路部分9,20は、凹部7の間でそれぞれ延在する。供出デバイス16は凹部7の中に受け入れられる。呼吸ガス供出経路のコースは、単なる実施例として本願に示されている。第一のモジュール1における呼吸ガス供出経路における変形例は、本発明の範囲内に包含される。しかしながら、呼吸ガス供出経路のデザインは、好ましくは、できるだけ小さな流れ抵抗を持ったできるだけ大きな吸音を提供する。呼吸ガス経路部と協働して、呼吸ガス流れを示す信号を提供する差圧信号を検出するために、測定ルートが実行されることに留意するべきである。
【0057】
図6は、本発明の第一のモジュール1がモジュール21を受け入れられることを非常に単純化した図である。この典型的な実施形態における第二のモジュール21は、底で開いている受入部22を形成するように具体化される。第一のモジュール1は受入部22に挿入することができる。第二のモジュール21は、第一のモジュール1が第二のモジュール21に挿入されるときに、第一のモジュール1のドッキング機能と、供出デバイス16の電気的連結(好ましくは、第一のモジュール1に位置した)と、が達成されるように具体化される。第一のモジュール1は、付加的に設けられた留め具23によって受入部22に選択的に固定される。留め具23は、ヒンジ結合されたホックとして本願に具体化される。例えば、それは、立脚するための装置用の脚として同時に機能する。
【0058】
図7において、第一のモジュール1の変形例の一部分を示している。それは供出デバイス16が挿入されるキャップ状の受入部7を持っている。供出デバイス16は、例えばバヨネット式マウント24を用いて、受入部7にロック固定される。しかしながら、受入部7に供出デバイス16を保持する他の形態は、本発明の範囲内に包含される。供出デバイス16が受入部7に挿入されたときに、供出デバイス16は、吸い込み側呼吸ガス供出経路9の放出領域と、圧縮側呼吸ガス供出経路20の開始領域とに対して液密で連通している。
【0059】
図8は、供出デバイス16を受け取るように構成された受入部7が、好ましくは再利用可能なプラスチック材料(特にスチレン)から作られた成形品によってどのようにして供給されるかを示す断面図である。
【0060】
単純化された形態で示された図9は、本発明の第一のモジュール1への接続を意図した空気加湿デバイス39を示す。空気加湿デバイス39は、固定ブラケット30、及び固定ブラケットで一体に具体化されたラインスタブ31を含んでいる。図11が示すように、固定ブラケット30は、ラインスタブ31の放出部分32が第一のモジュール1の対応する出口放出部分が密閉状態で取り付けられているように第一のモジュール1に取り付けられている。固定ブラケット30及び放出部32は、ラインスタブ31を第一のモジュール1に十分に固定することを可能にする。
【0061】
ラインスタブ31は、空気加湿機39の他の機能部品とワンピースで具体化され、又はプラグ・インのスタブとして具体化される。空気加湿機39の他の気道部分は、それに接続される。本願に示された典型的な実施形態において、ラインスタブ31は、空気加湿機39のキャップ部分33と一体に具体化される。加湿(humidifying)水を受け入れるためのキャップ要素34は、このキャップ部分33に対して密閉状態で配置される。キャップ要素34は、装置が置いてある表面から離間していて、CPAPデバイスを上げずにキャップ部分33から下からキャップ要素34を除去することを可能にする底を有するように寸法構成される。
【0062】
本願に示された空気加湿機39は、加熱バー要素35を含んでいる。それはキャップ部分33に密閉状態で連結される。加熱バー要素35は、ツールなしの単純な方法でキャップ部分33から切り離すことができるように具体化される。本願に示されたプラスチック部分、すなわちキャップ要素34、キャップ部分33、及び好ましくはキャップ部分33で一体的であるラインスタブ31は、使い捨ての構成要素として具体化される。それは、使用されたある時間の後に、又は一人の患者で使用された後に交替するか、配置することができる。好ましくは、加熱バー要素35は、複数回の使用が可能であるように具体化される。加熱バー要素35は、例えばキャップ部分33を介して、エラストマ栓36によってキャップ要素34に密閉状態で挿入される。
【0063】
図10では、固定ブラケット30の変形例が示される。図10において、ラインスタブ31は、垂直方向の上方に突出する短い管状の杭(peg)として具体化される。呼吸ガスホースの対応する接続部分は、このラインスタブ31上に、選択的には直接に、滑動させることができる。
【0064】
図11は、図9の空気加湿デバイス39が本発明の第一のモジュール1にどのように付けられるか示す。この空気加湿デバイス39の固定は、固定ブラケット30を用いてなされる。固定ブラケット30は、ラインスタブ31に正反対に対向する第一のモジュール1の底表面と係合する角のある部分37を有している(図9を参照)。
【0065】
図12は、第一のモジュール1にラインスタブ31を接続するためのさらなる変形例を示す。この実施形態において、受入構造40は、第一のモジュール1上に設けられる。また、矢印Pで示されるように、ラインスタブ31の接続板41はこの受入構造に押し入れられる(thrust)。固定構造42、43は、受入構造40及び接続板41の両方に設けられて、受入構造40の接続板41に十分にロックされる。
【0066】
受入構造40及び接続板41を用いることで、圧力測定導管システムは、呼吸ガス流れを示す差圧信号を得るために形成される。この圧力測定導管システムは、圧力測定ライン部分44,45及び44',45'をそれぞれ有していてもよい。圧力測定ライン部分は、接続板41の連結された位置において圧力測定導管46,47及び46',47'とそれぞれ連通する。圧力測定導管46,47は、呼吸ガス供出経路内に、差圧信号(それは、呼吸ガス流れと大部分は線形関係にある)の測定ができるように第一のモジュール1の内部に延在する。
【0067】
圧力測定導管スタブ44,45は、ラインスタブ31が取り付けられるか接続板41が挿入されるときに、それらは第一のモジュール1の対応する圧力ピックアップ導管部分と直接に係合するように配置される。
【0068】
図13において、ラインスタブ31(不図示)は第一のモジュール1の垂直壁に連結可能である受入構造40の変形例が示される。接続板41又はライン・フランジ部分は、図12の実施形態と同様に、この受入構造40に押し付けられる。その結果、対応するラインスタブは、ここから理解されるオリフィス50として露出する呼吸ガス供出経路20の一部分と密閉状態で連通する。
【0069】
図14において、ラインスタブ31に対するさらなる典型的な実施形態が示される。このラインスタブ31は、下部オリフィス部分32によって呼吸ガス供出経路部分20の対応するオリフィス又は排気開口に挿入されて、示されるようなバヨネット式マウント構造51,52によって固定される。この典型的な実施形態においても、ラインスタブ31の領域において、圧力測定導管55を設けることは可能である。圧力測定導管55によって、差圧ピックアップが作られる。
【0070】
図15には、圧力測定アダプタが示される。圧力測定アダプタは、二つの圧力測定スタブ44,45を形成している。二つの圧力測定スタブ44,45は、第一のモジュール1に分離可能に連結される。圧力測定スタブ44は、圧力測定導管47と連通する。それは、呼吸ガス供出経路20の第一の部分に放出する。第二の圧力測定導管スタブ45は、導管46と連通する。それは、第二の位置で呼吸ガス供出経路20に放出する。それは、最初の圧力ピックアップ・ポイント(47)から離間している。圧力測定アダプタ60は、端62,63をロックするバヨネットを備えるとともにそれらによって第一のモジュール1にロック可能であるベースプレート61を含むように具体化される。
【0071】
上述の典型的な実施形態において、呼吸ガスの衛生関連の全ての構成要素は、単一の第一のモジュールに一体化される。しかしながら、その発明はこの原理に限定されない。例えば、呼吸ガス供出経路の吸気領域及び呼吸ガス供出経路の圧縮領域の両方に対して別個の(置換可能な)供出経路要素を設けることも可能である(より詳細に関しては下に参照)。供出デバイス16は、呼吸ガスと接触する構成要素からその電装品が切り離されるように部分で(in part)具体化することができる。
【0072】
呼吸ガス流れを示す信号の検出は、差圧検出の形でなされる。代替として、他の種類の物理的な相互作用の影響が、対応する信号を生成するために用いられる。例えば、空気の通過速度の関数として、及び光学的に検出された変形に対して変形するか湾曲する呼吸ガス供出経路20の領域に要素を設けることは可能である。例えば、瞬間の呼吸ガス流れの関数としてそのオリエンテーションが変わる光線を放射する呼吸ガス供出経路20の領域に可撓性のある導波管を設けることは可能である。
【0073】
第一の実施形態において、本発明の第一のモジュール1は、完全に無菌のCPAPデバイスを作るために以下のように用いられる。最初に、本発明の第一のモジュール1は、入口領域をカバーする第一のモジュール1の一つの壁部4とその目的に設けられた、穴開き場所で第一のモジュール1から呼吸ガス出口ライン領域をカバーする一つの壁部5とを切り離すことによって、手に入れられて(pick up)組立のために適切に調製される。このように調製した第一のモジュールは、第二のモジュール21の受入部に挿入される。第二のモジュール21において、電気的接触要素は、第一のモジュール1の領域で具体化される接触部分と係合する。その結果、送風機モータによって延在する電流回路が形成される。空気加湿機は、第二のモジュール21に挿入されている第一のモジュール1に取り付けられている。空気加湿機39を取り付けることは、例えば第一のモジュール1上に設けられた、受入構造40に対して空気加湿機39の接続板41を押し付けることにより行われる。空気加湿機39、又は空気加湿機39に導く呼吸ガスライン部のドッキングは、好ましくは第一のモジュール1上に設けられた受入構造40の領域に提供される圧力ピックアップ・ポイントに、接続板41の領域に設けられた差圧センサを連結することを可能にする。
【0074】
呼吸ガスホースは、空気加湿機39に接続される。また、呼吸マスクは、既知の方法でこのホースに接続することができる。この程度まで、呼吸ガスを届けるための使用準備システムが得られる。
【0075】
このシステムが用いられている後に掃除の必要性が発生するならば、呼吸ガスホース及び呼吸マスクが空気加湿機39から切り離され、好ましくは加熱清浄液で、そして選択的に、その後の熱処理で各々を別個の部分として洗浄される。
【0076】
空気加湿機39及び本発明の第一のモジュール1は、第二のモジュール21から切り離されて、清潔にされるか廃棄される。第一のモジュール1が第二のモジュール21から取り除かれた後、第一のモジュール1に受け入れられた供出デバイス16は、第一のモジュール1から取り除かれる。供出デバイス16そして選択的には空気加湿機39は、システム・プロセッサに持っていかれ、選択的にさらなる使用のために引き渡される。第一のモジュール1の他の構成要素は廃棄される。
【0077】
図16は、周囲圧力を超える少なくともいくつかの相(phase)である圧力レベルで、呼吸ガス特に周囲空気を供給するための本発明のさらなる実施態様に係る1片の装置を示す。示された装置は、モジュール構造であり、それに分離可能に連結された空気加湿機102を備えたベースユニット101を含んでいる。以下にさらに説明されるように、ベースユニット101は、モジュール構造であり、第一のモジュール103(図27aを参照)と、第二のモジュール104(この図では不図示である)と、を含んでいる、第二のモジュール104は、外側ハウジング114を形成している。第一のモジュール103(この図で第二のモジュール104によって完全に隠されている)は、呼吸ガス供出経路を形成する役目をする供出経路構成要素を含んでいる。第二のモジュール104は、これらの供出経路構成要素から分けることができる電子回路デバイスのような装置構成要素(不図示)をさらに含んでいる。第二のモジュール104は、制御パネル105、複数個のスイッチパネル要素106,107,108,109,110、ならびにディスプレイ装置111を備えている。制御パネル105は、異なった装置構成及び異なる国要件に好ましくは適応するように具体化される。通常の使用状態で、好ましくは直観的に操作することができる表面を持っているように、制御パネル105を設計することは可能である。特に、一旦制御パネルのキャップデバイスが除去されるならば、より複雑な装置構成を達成するためのスイッチングデバイスが許容される。異なったタイプのキャップデバイスの機能としてある構成を与えられるように装置を構成することは可能である。例えば、異なった国々に対する異なった構成は、異なったタイプのキャップデバイスによって達成される。
【0078】
電源コードを接続するための電気コンセント112及び電源スイッチ113は、第二のモジュール104上に設けられている。電源スイッチ113及び電気コンセント112は、補助のグループ(メインの構造ユニット)へ組み合わされる。電気コンセント112は、それに貫通するあらゆる汚染物質あるいはそれに貫通する水が、好ましくは、この電気コンセント112から流出することができるように具体化される。電気コンセント112及び電源スイッチ113は、第二のモジュール104の上部構造部114と一体化される。その結果、上部構造部114が、第二のモジュール104の下部ハウジング部115から分離された後でさえも、上部構造部114に連結された電装品間の電気的接続が維持される。
【0079】
下部ハウジング部115は、図27aに示される第一のモジュール103を受け入れるための受入部を形成する構造部である。第一のモジュール103のある部分が空気加湿機102の連結に適切な領域で第二のモジュール104を少なくとも部分的に突き抜けるか、第二のモジュール104によって開いている(図17aを参照)ように、第一のモジュール103及び第二のモジュール104は、組み立てられた状態で、互いに結合される。
【0080】
空気加湿機102は、キャップ要素116を用いて、ベースユニット101に連結される。それは、ヒンジ装置(不図示)によってベースユニット101の上部構造部114に対してピボット回転可能に且つ離可能に接続される。キャップ要素116を開くように弾く(flip)ことは、ベースユニット101から空気加湿機102の実際の構成要素を除去することを可能にする。しかしながら、この実施形態において、キャップ要素116は被覆(cladding)要素として機能するだけでなく、実際の空気加湿機102をベースユニット101にロックする機能を有する。
【0081】
図17aは、空気加湿機102が除去された、図16の装置のベースユニット101を示す。この図から分かるように、接続スタブ117(それは第一のモジュール103(図27aを参照)の一部である)は、図16に示されるキャップ要素116によってそうでなければ隠される空気加湿機の接続領域を形成する。ベースユニット101によって供給された呼吸ガスを運ぶために設けられている柔軟な呼吸ガスホースが、この接続スタブ117に直接接続され、空気加湿機102無しで装置を動作させることは可能である。好ましくは、ベースユニット101が空気加湿機102なしで操作されるときに、カバー要素(不図示)は、露出した構造の上に配置される。カバー要素はまた、空気加湿機のキャップ部分を受け入れるためにベースユニット101に好ましくは形成された、受け入れくぼみ118をカバーしてもよい。空気加湿機の有無の装置の構成を可能にする、空気加湿機102又はカバー要素のどちらかを取り付けることを可能にするために、上部構造部114は、適切な留め具を備えている。その軸が実質的に垂直方向に指向して特に装置が立っている表面に直交して延在するように、接続スタブ117は指向している。
【0082】
図17bは、第二のモジュール104の下部ハウジング部115を示す。この下部ハウジング部115は、ハンドル119を備えている。ハンドル119は、ベースユニット101の操作をより簡単にする役目をする。ハンドル119はグリップ横棒(crosspiece)を形成する。それは側面の固定部分120,121で下部ハウジング部115の主な構造と一つになる。ハンドル119によって、呼吸ガスホースの一部分が配置される(不図示)支持構造が設けられるように、固定部分120,121が湾曲している。
【0083】
下部ハウジング部115は、図17cに示された第一のモジュールを受け入れるための、下からアクセス可能な、三つの主たる受入部を形成する。下部ハウジング部115が構成要素を形成する第二のモジュール104に対して第一のモジュール103を正確に位置決めするための位置決め・固定構造(不図示)を下部ハウジング部115が形成する。
【0084】
第一のモジュール103が、図17bに示される下部ハウジング部115の受け入れチャンバに挿入されるときの、接続スタブ17及び測定スタブ構造134を図17cは示す。測定スタブ構造134は、測定スタブ構造134によって提供された圧力測定接続が、回路基盤要素(不図示)のすぐ近くに位置するとともに、この回路基盤要素に設けられた圧力変換器に直接に連結されるか、二つの短い柔軟なホース・セグメントの挿入で選択的に圧力変換器に連結されるポイントに位置している。
【0085】
図18は、被覆(cladding)及び締結デバイスとして有効なキャップ要素116と一緒に、本発明の空気加湿機102を示す。空気加湿機102は、キャップ部分140及び空気加湿機の主キャップ141を含んでいる。空気加湿機の主キャップ141は、このキャップ部分140に対して分離可能に密閉状態で連結されている。キャップ部分140は、呼吸ガスを加湿するために必要な水を受け入れる。キャップ部分140は、十分なレベルでの容易なモニタリングのために、少なくとも透明又は半透明の材料のいくつかの部分に好ましくは作られる。空気加湿機がベースユニット101から除去されたあと及び主キャップ141が除去されたあとに、あるいは、選択的に単に呼吸ガスホース接続スタブ142から呼吸ガスホース(不図示)を除去したあとに、キャップ部分140の充填も行われるように、空気加湿機102が構成される。その体積の点では、キャップ部分140は、およそ6時間の典型的な投与(administration)時間以上で呼吸ガスを加湿するために十分な量の水を保持するように寸法構成される。典型的な呼吸ガス圧力の供出の間に、空気加湿機102の主キャップ141からキャップ部分140が切り離されないように、空気加湿機102の主キャップ141がキャップ部分140に連結される。好ましくは、空気加湿機102の主キャップ141にキャップ部分140を特に確実に連結することを保証するために、バヨネット式マウントのような接続構造は、キャップ部分140に、及び空気加湿機102の主キャップ141上に使用される。また、空気加湿機102のキャップ部分140と主キャップ141との間の十分な堅固な連結は、ベースユニット101上で具体化されて、空気加湿機102がベースユニット101にドッキングされた後に作用するようになる構造と協働して得られるように、空気加湿機102を具体化することは可能である。
【0086】
図19において、空気加湿機102の主キャップ141がさらに詳細に示される。空気加湿機102の主キャップ141は、呼吸ガスライン部143を含んでいる。呼吸ガスライン部143は、入口部分143aからキャップ部分140に導く出口部分143bまで延在する。呼吸ガスライン部143は、三日月のように湾曲していて、キャップ部分140より上に位置した中央呼吸ガス出口スタブ142のまわりに延在する。この配置は、ベースユニット101に加湿水の戻り流からの良好な保護を提供する。
【0087】
空気加湿機102の主キャップ141は、加熱バー145を固定するための固定構造144を形成する。この実施形態において、加熱バー145は上方へ湾曲していて、固定構造144によって空気加湿機102の主キャップ141に分離可能に連結される。加熱バー145は、空気加湿機102の主キャップ141によって密閉状態で延在する。その密閉はダクト要素146によって達成される。ダクト要素146は、エラストマ材料で作られており、さらに詳細に以下に説明されるように、パーティション要素150(図20及び24を参照)の一体的構成要素を形成し、それによって、呼吸ガスライン部143は、キャップ部分140の内部領域の方へ大きくカバーされる。
【0088】
加熱バー145は、電気的接続要素147を備えている。電気的接続要素147の上には、図17aに示されるベースユニット101への空気加湿機102のドッキングが、ベースユニット101上に設けられたくぼみ154の内部に配置された相補的な接続デバイスに直接連結される。
【0089】
角度スタブ148は、基本的に空気加湿機102の構成要素でないが、空気加湿機102にベースユニット101からの気流を接続する。角度スタブ148は、第一のモジュール103の接続スタブ117に置かれる(図17aを参照)。接続スタブ117上の角度スタブ148の配置が、ベースユニット101への空気加湿機102のドッキングに先立って発生する。角度スタブ148は、空気加湿機102から第一のモジュール103への水のあらゆる戻り流れを防止することを維持するように構成されている。
【0090】
図20は、キャップ部分140及び主キャップ141の下側を示す図19の空気加湿機102の下側を示す。キャップ部分140は、ネジ付き又はバヨネット式マウント構造によって、空気加湿機102の主キャップ141に連結される。その密閉状態は、図24に別々に示されたパーティション要素150によって支持される。示されるように、ヒンジ構造151,152は、図17aに示されたベースユニット101に対してキャップ要素116を分離可能に且つピボット回転可能に接続してもよい。空気加湿機102をベースユニット101に(図17a)正確な位置に固定することは、特に空気加湿機の主キャップ141に、及び選択的にキャップ部分140上にも具体化された、さらなるロック具及び留め具によって強化されてもよい。
【0091】
図21は、空気加湿機102の対応する構成要素、及びベースユニット101の対応する構成要素が互いに組み立て状態にある位置を示す。空気加湿機102の主キャップ141の呼吸ガスライン部143は、角度スタブ148を用いることにより、第一のモジュール103の接続スタブ117(図17aを参照)に接続される。加熱バー145上に具体化された電気的接続要素147は、下部ハウジング115のくぼみ154に位置した電気的接続デバイス(不図示)に連結される。
【0092】
図22は、空気加湿機102の主キャップ141の詳細な斜視図を示す。呼吸ガス接続スタブ142は、呼吸ガスホースに、又はかかる呼吸ガスホースに関連したプラグ装置に接続するために構成される。呼吸ガス接続スタブ142の構造における変形例も、本発明の範囲内に包含される。
【0093】
図19に示されるように、空気加湿機102の主キャップ141に具体化された開口153は、加熱バー145用の通路として機能する。加熱バー145(図19)は、空気加湿機102の主キャップ141上で形成され、この位置で十分によく固定された固定爪としてここに示された固定構造144に分離可能に導入することができる。
【0094】
空気加湿機102の主キャップ141の呼吸ガスライン部143は、主にチャネルを形成する。チャネルは、空気加湿機102の主キャップ141の下方へ開いていて、洗浄するのが容易である。図23から分かるように、キャップ部分への呼吸ガスの導入が、呼吸ガスライン部143の出口部分143bの領域でパーティション要素150に具体化された開口だけによって起こるように、このチャネルはパーティション要素150によってカバーされる。パーティション要素150はエラストマ材料から作られ、同時に、空気加湿機102の主キャップ141によって加熱バー145のシール通路用のシール装置を形成するとともに、空気加湿機102の主キャップ141に接続されるキャップ部140(図19)の周辺領域からシールするためのリング・シールを形成する。
【0095】
上述の空気加湿機102の主キャップ141と共に用いられるように、図24はパーティション要素150の好ましい構造を示す。パーティション要素150はタブ156を備えている。タブ156は、空気加湿機102の主キャップ141を洗浄するために、空気加湿機102のこの主キャップ141からパーティション要素150を除去することを簡単にする。
【0096】
図25は、主キャップ141が角度スタブ148とどのように協働するかを示す、空気加湿機102の側面図を示す。角度スタブ148は、エラストマ材料から作られているか、比較的、寸法的に安定した材料から作られており、例えばOリング溝に着座した、適切なシールリングを備えている。
【0097】
図26は、ベースユニット101の後壁領域の斜視図を示す。この図で、外部からアクセス可能なカバー構造136は、特によく見ることができる。カバー構造136は、第一のモジュール103の入口領域をカバーする(図17aを参照)。このカバー構造136は、図27aに再び示される。そこに示されるように、フィルタ材料から作られた発泡ボディ又は他の種類のボディは、このカバー構造下に着座される。
【0098】
図27aでは、第一のモジュール103が示されている。第一のモジュール103は呼吸ガス供出経路を画定する供出経路構成要素を受け入れる役目をする。第一のモジュール103は、吸引側に入口部131を備えた本体130と、呼吸ガス供出デバイスを受け入れる役目をする供出デバイス受入部132と、出口部133と、を含んでいる。出口部133は、接続スタブ117を含む。接続スタブ117は、図17aと共に上で説明されている。構成状態において、接続スタブ117が、第二のモジュール104に設けられた開口に貫通する。測定スタブ構造134も、出口部133上で具体化され、測定スタブ構造134によって、呼吸ガス出口ハウジング部133の領域で拾い上げられた(picked up)差圧信号は、第二のモジュール104の領域に設けられた差圧変換器に供出される。本願に示された第一のモジュール103は、電装品特に記録デバイス135を選択的に備えてもよい。記録デバイス135によって、第一のモジュール103が用いられた時間の長さのような使用を示すデータが記録される。記録デバイス135の代わりに、又はそれと組み合わせて、連結要素も好ましくは本願に示された位置で具体化される。連結要素は、第一のモジュール103の領域に構成された電装品、特に送風デバイスの電動機と電気的なリンクを形成するためのものである。さらに詳細に以下に説明される。
【0099】
カバー構造136も、第一のモジュール103に連結されてもよい。それによって、呼吸ガス入口領域(ここでは詳細に図示していないが構成要素130の開口によって設けられる)は、カバーされる。フィルタデバイス、特に発泡プラスチック材料から作られたフィルタは、カバー構造136の領域に置換可能に配置される。
【0100】
第一のモジュール103は、上に述べられたように、三つのメイン部分131、132、133を含んでいる。これらのメイン部分の各々は、好ましくは立方体の構造をしている。接続スタブ117は、出口部133に配置され、使用の位置において接続スタブ117が実質的に垂直方向に延在するように方向決めされる。測定スタブ構造134が出口部133から接続スタブ117の中心軸と実質的に平行方向に起立するように、測定スタブ構造134も具体化される。
【0101】
図27bにおいて、部分的に取り外された第一のモジュール103は、下部ハウジング部115へそれが挿入された状態で示される。第一のモジュール103は、入口部131と、供出デバイス160を受け入れることを意図した供出デバイス受入部132と、接続スタブ117に排出する出口部133と、を含む。入口部131及び呼吸ガス出口ハウジング部133において、発泡材料から作られた挿入要素190(図37a及び37bを参照)が設けられている。挿入要素190は、好ましくは、少しだけ湾曲した呼吸ガス導管を画定し、最も好ましくは単一の湾曲を含んでいる。単一の湾曲は適用可能な部分の様々な開口の間に延在する。入口部131の領域に、スタブ要素161が設けられる。スタブ要素161は、入口部131の入口開口から、入口部131の内部へおよそ30mm突出する。このスタブ要素161は、吸音トラップを作成する。吸音トラップは、供出デバイス160によって生成されたあらゆる運転ノイズが環境へ放射されるのを防止する。
【0102】
供出デバイス160は、ハウジング160aに受け入れられる。ハウジング160aは、好ましくは比較的高比重の材料、特に金属から作られる。この典型的な実施形態におけるハウジング160aは、供出デバイス受入部132におけるエラストマ構造162によって強化される。エラストマ構造162、図28と共に下に明らかになるように、送風機がハウジング161に受け入れられるときに、送風機のシールと接続を同時に行う。
【0103】
第一のモジュール103は、呼吸ガス経路で作成された偏向ポイントの数を最小限にするために構成される。その結果、呼吸ガス経路の流れ抵抗は、従来構造と比較して、相当に低減される。呼吸ガス経路のコースは、一点鎖線L1で近似される。すでに注意したように、入口部131及び出口部133において、好ましくは、音を吸収する役目をする発泡挿入要素190(図37a及び図37bを参照)がある。発泡挿入要素190の中に、一点鎖線L1を囲む導管がそれに成型される。第一のモジュール103の底領域は、底シール196(図42を参照)によって好ましくはカバーされる。底シール196は、エラストマ材料から作られる。この底シール196は、それが下部ハウジング部115の下部底領域をカバーするように形づくられる。好ましくは硬質プラスチック材料から作られた底板195(図42を参照)も、この底シール上にネジ留めされる。テーブルの上面に置かれたときに、この底シール196の使用は好ましくは弾力的に又は振動的に装置を減衰させる。
【0104】
図28において、第一のモジュール103の供出デバイス受入部132に挿入された供出デバイス160が示されている。供出デバイス160は、二つの部分で具体化されたハウジング160aと、ハウジング161の二つの半分をともに連結して、送風機165(図29を参照)を支持するエラストマ構造162と、を含んでいる。送風機165はハウジング160aの内部領域に配置されている。ハウジング160aも、発泡材料から作られたさや163で囲まれる。エラストマ構造162は、接続導管部分164を形成する。それによって、送風機165の下流に配置された気流コースは、以下に記述されるように、第一のモジュール103の出口部133へガイドされる。
【0105】
図29において、エラストマ構造162の構造がさらに示される。このエラストマ構造162は、ハウジング160aの内の送風機165への支持と、ハウジング160aからの圧力側の送風機導管の伸張と、を提供する。
【0106】
送風機165は、図30に示されたように、さらなる発泡構造166によって、ハウジング160aの内部領域でさらに強化されてもよい。これらの発泡構造によって、ハウジング160aの内部における空気の気流コースも変化させることができる。本質的にモジュールで閉じたユニットとして示したが供出デバイス160の構造によって、異なった構造の送風デバイス165がハウジング160aの内部に配置されることを可能にする。そして、様々な送風デバイス構造との特に有利な互換性を利用可能にする。
【0107】
図31は、この入口部131に突出するスタブ要素161に加えて、供出デバイス160に対して吸引側に配置された入口部131を示す。供出デバイス160への電圧の供給を可能にするために、主な電圧接続構造170が入口部131に設けられる。
【0108】
図32は、特に第一のモジュール103のハウジングと協働して、出口部133の領域にある圧力ピックアップデバイスの好ましい実施形態を示す。ここに示したへこみ170は、接続チャンバを形成する。それによって、第一の差圧測定導管171は、測定空洞172と連通する。測定空洞172は、接続スタブ117に関して一様に分配される。測定空洞172は、へこみ170によって画定された内部に接続スタブ117の内部領域を接続する。この内部はフラットな覆い(不図示)によりカバーされ、それによってチャンバの残りから分けられる。このチャンバからの圧力ピックアップは、第二の差圧測定導管173によってなされる。
【0109】
導管171,173を測定する二つの差圧によって拾い上げられた(ピックアップされた)圧力は、第二のモジュール104の領域に配置された回路装置に、図33に示した測定スタブ構造134によって、好ましくは印加される。
【0110】
図34は、ベースユニット101のモジュール構造を模式的に示す。ベースユニット101は、汚れに関係して第一のモジュール103と呼ばれる一つのグループと、第二のモジュール104と呼ばれる一つのオペレータ制御又は電子のグループと、を含んでいる。第二のモジュール104は、ハウジング構造を含んでいる。ハウジング構造において、第一のモジュール103は少なくともいくつかの部分の中に受け入れられる。
【0111】
図35において、いくつかの部分において、それらが互いに貫通するか、又は特に第一のモジュール103の接続スタブ117が、第二のモジュール104によって画定された領域によって開いているように、第一のモジュール103及び第二のモジュール104が組み合わせられる。
【0112】
図36は、入口部131、供出デバイス受入部132、及び出口部133に分かれた第一のモジュール103を模式的に示す。第一のモジュール103は、三つの部分131,132,133及び供出デバイス160が位置するボディを含んでいる。供出デバイス160は、再び置換可能な補助の構成要素のグループとしてボディに挿入される。
【0113】
図37a及び図37bは、単純化された形態で挿入要素190を示す。挿入要素190は発泡材料から作られて呼吸ガス経路部191を画定する。呼吸ガス経路部191は、少しの流れ抵抗を得るために、一度だけ湾曲したコースを有する。この点で、前に従来の迷路アタッチメントからの逸脱(departure)がなされる。入口側で、スタブ要素161は呼吸ガス経路部191に突出する。また、このスタブ要素161は、挿入要素190を受け入れるチャンバ壁と協働して吸音トラップを形成する。
【0114】
図38において、メモリーカードのような記録デバイス192は、第一のモジュール103上に設けられ、例えば、汚れに関連した情報、使用の長さ、使用頻度、又は供出デバイス160の技術的な特性に関する情報を含んでいる。この情報は、第二のモジュール104によって検出され且つ考慮に入れられる。
【0115】
図39は、ベースユニット101に対して空気加湿機102をロックすることを図示している。接続スタブ117は、第一のモジュール103を備えている。装置が置いてあるべき構造及び容器部分140を受け入れる構造は、第二のモジュール104を備えている。空気加湿機102のロックは、蝶形弁とキャップ要素116とによって達成される。蝶形弁とキャップ要素116とは、ベースユニット101に分離可能に取り付けられる。
【0116】
図40は、主たるキャップ要素141を示す。主たるキャップ要素141は、空気を運ぶ構造を提供するとともに、加熱バー145を支持する役目を同時にする。ベースユニット101が主キャップ要素141に連結されるときに、空気運搬導管及び加熱バー145の電気的接続要素147の両方が、ベースユニット101に適切に機能的に連結されるように、主キャップ要素141及び加熱バー145が具体化される。
【0117】
図41は、呼吸ガスの流れを示す圧力レベルをピックアップするための概念を図示する。この概念によって、接続スタブ117において普及している圧力のピックアップは、測定空洞172によってなされる。測定空洞172は、接続スタブ117の周辺方向において分配される。測定空洞172は、接続構造170によって、第一の差圧の測定導管171と連通する。さらに圧力値は、第二の差圧の測定導管173によって出口部133からピックアップされる。
【0118】
図42は、底板195及び底シール196によって二つのモジュール103,104が閉鎖されている装置概念を図示する。底板195及び底シール196は、このように形成されたベースユニット101が滑り止めで振動絶縁された方法でセット・アップされることを可能にする、立つ(stand on)ための装置に対してエラストマ部分を同時に画定する。
【0119】
上に記述された構成上の特徴は、特に図16、図18乃至25、図27a、図28乃至30に、特に図34乃至42の各々に共に記述された細部は、独立した発明概念として単独で見なすことができる。
【0120】
図43aに示されたデバイスは、周囲圧力を越えた圧力レベルで呼吸ガスを投与する役目をする。このデバイスは、この図において不図示の空気供出デバイスを受け入れるための第二のモジュールを含んでいる。この空気供出デバイスは、第一のモジュールの一部分を形成する。それはここで見ることができる第二のモジュールに挿入される。第二のモジュールはベースユニットを形成する。ベースユニットは、下部構造部201及び上部構造部202に分割されて構成される。図43bが示すように、二つの構造部201,202は、開いた位置に置くことができる。図43bにおいて、第一のモジュール203は、ベースユニットから除去可能であるか、又は矢印P1で示されるようにベースユニットへ挿入可能である。この開いた位置を得るために、第二のハウジング部202は、矢印P2で示されるような下部構造部201から上方に枢支される(pivoted)。第一のモジュール203がベースユニットに挿入された後、上部構造部は、矢印P2で示された方向と反対の下部構造部に後ろに枢支される(pivoted)。
【0121】
図43cに示された空気加湿機は、このように閉じられたハウジングユニットに配置される。図43cに示された空気加湿機は、加湿水容器204及びブリッジ部分205を含んでいる。それは気道LWを提供する。気道LWは、結合位置で、第一のモジュール203の圧縮側出口部分を、加湿水容器204から導く出口スタブ部分206と結合する。柔軟な呼吸ガスラインは、それ自身知られているやり方で出口スタブ部分206に接続することができる。また、この呼吸ガスラインはそれ自身、患者に適用される呼吸マスクに空気加湿機を接続する。ブリッジ部分205が接続デバイス207を有し、ヒータ208(加湿水容器204へ浸される)は、それによって電気的エネルギーが供給されるように、ブリッジ部分205を具体化することが可能である。また、他の種類の加熱概念により、特に容器204の底面又は壁面と接触する加熱領域デバイスで、加湿水容器204に受け入れられた加湿水を加熱することを達成することが可能である。第一のモジュール203は、弾性接触要素によって振動から大きく隔離されたベースユニットの内部に固定される(braced)。
【0122】
図44において、上部構造部202が一部切欠で示されている。この構造部202は、ピボット軸受デバイス210を含んでいる。ピボット軸受デバイス210は、不図示の下部構造部201上で具体化された、ピボット・ピンに枢支可能に連結されるピボット軸受部211を含んでいる。所定の枢支位置で上部構造部202は第一の又は下部構造部201(不図示)から除去することができるように、ピボット軸受デバイス210は具体化される。二つの電気モジュールA,Bは、分離可能に上部構造部202に挿入される。本願で示された電気モジュールAは、電圧供給回路である。電圧供給回路は電線接続栓213と同様にパワーパック及び電源スイッチ212も含んでいる。電源スイッチ212及び電線接続栓213は、上部構造部202の後部領域で具体化された凹部によって、環境に対して開いていて、この意味で外部からアクセス可能である。本願に示された第二の電気モジュールBは、制御回路を受け入れるモジュールである。この制御回路は、複数個のユーザ・コントロールエリア及び表示要素を含んでいる、この図では不図示であるが上部構造部202のトップの方に開いて配置される。このモジュールも、USBインター面214として本願で単に提案されて具体化されたインター面装置を含んでいる。
【0123】
これらの二つのモジュールA,Bが、必要とされる方法で互いに電気的に直接に連結されるように具体化することが可能である。また、上部構造部202の領域に共通の電気的なレールCを設けることは可能である。それによって、本発明の装置の中で受け入れられた電装品の適切な電気的な連結が得られる。この電気的なレールCは、電気モジュールA,Bがそれにドッキングされるようなこの典型的な実施形態で具体化される。このレール・システムCは、また接点215,216を提供する。それによって、上部構造部202が閉鎖位置へ枢支されるやいなや、第一のモジュールとの電気的接続(不図示)が得られる。
【0124】
図45aにおいて、例えば上部構造部202で具体化された凹部ASがどのように見えるかを単なるスケッチ様の形態で示される。この典型的な実施形態において、それによって、適用可能なユーザ・コントロールエリア及び電気モジュールBで具体化された表示部分がアクセス可能であるように、凹部ASが具体化される。制御ボタンSTが設けられている。それによって、スクリーン・メニューとして設計された制御窓の内部のナビゲーションは、可能である。
【0125】
図45bにスケッチされているように、電気モジュールB上で具体化されたフリップディスプレイが露出して適切に立つことができるように、凹部ASが具体化される。
【0126】
図46は、下部構造部201及び上部構造部202の枢支可能で且つ分離可能な連結の目的にかなうピボット(pivot)結合デバイスがどのように具体化されるかを単なる実施例として示す。ここのピボット結合デバイスは、下部構造部201上で具体化されたピボット・ピン要素220を含んでいる。ピボット・ピン要素220は対向側部分で平らである。このピボット・ピン要素220は、その平らな部分によって、挿入スリット221を通過して、上部構造部202に具体化された、ピボット軸受け筒(bush)部分222の内部に達することができる。このように具体化されたピボット結合デバイスは、下部構造部201(矢印P3)上で上部構造部202を枢支することを最初に可能にして、そして、矢印P4で示されるように、ピボット・ピン220の平坦面の方位(orientation)に従って、前方又は上方へそれを動かすことが可能になる。
【0127】
本発明に係るベースユニットの中に挿入されることを意図した第一のモジュールは、図47に実施例として示される。この第一のモジュール203は、電気モジュールA,B(図44を参照すること)及び接触要素215,216に対する電気的接続を作成するための電気的接続部分223を含んでいる。
【0128】
第一のモジュール203は、圧縮側接続部分A,Bを形成する。この典型的な実施形態で、空気加湿機(図43cを参照すること)のブリッジ要素上で具体化されたスタブ部分が、その中に直接に挿入されるように、圧縮側接続部分A,Bが具体化される。
【0129】
ガイド構造225,226は、第一のモジュール203上で具体化される。ガイド構造225,226は、下部構造部201(図43bを参照すること)における第一のモジュール203の正確な位置決め挿入及び固定を容易にする。送風機は第一のモジュール203に適合している。また、この送風機の電気供給は、提案された形態でここに示された電気的接続部分223によって行われる。また、一つの吸い込み側及び一つの圧縮側の吸音部分が、第一のモジュールに配置されている。それは、その壁が吸音材料を含む気道部分によって形成される。第一のモジュール203は、使い捨て又は交換可能なユニットとして具体化することができる。それは、本発明のハウジングデバイスが開かれたあとに、トナーカートリッジのように交換可能である。本発明の基礎的な装置と互換性をもつ様々な第一のモジュールを提供することは可能である。これらの第一のモジュールは、特定の意図した目的に適合した特性を有する。特に、迅速な検査(examination)のために、比較的安い電装品を含んでいる第一のモジュール203を用いることは可能である。また、長期使用を意図し、その用途に適した構成要素を持っている、第一のモジュール203を作成することは可能である。
【0130】
好ましくは、本発明のデバイスは、そのベースがおよそ20cm×20cmの寸法であるように寸法構成される。好ましくは、デバイスの高さは、およそ11cmである。空気加湿機モジュールは、前述のベースを過ぎて特に前方の方へ突出してもよい。
【0131】
図48には、第一のモジュール203'が示される。第一のモジュール203'は、電装品を支持する(carry)上部ハウジングモジュールがそこに配置され、特にそこに枢支されるように具体化される。第一のモジュール203'のこのデザインにおいて、上述した第二のモジュールに設けられた下部構造部201を選択的に省くことは可能になる。そうでなければ、上記説明は、特に上部構造部202に関連する説明に論理的に当てはまる。
【0132】
本発明のモジュールの概念によって、ユーザ自身によってさえ選択的に、ツール無しでその主たる構成要素に分割することができるCPAPデバイスを作成することは可能になる。故障するのが簡単であるので、衛生関連のデバイスの構成要素、特に第一のモジュール203は、容易に交換することができる。さらに、個々の互換性をもつモジュールから、ユーザの必要条件に個々に適合したデバイスを作成することは可能になる。本発明のデバイスの全体的外観を主に決定する構造部としての上部構造部202は、色の点から患者の好みに合うように選択される。好ましくは、第一のモジュールの電気デバイスを除いて、他のすべての電装品は、上部構造部202の領域に、又はその中で受け入れられた個々のモジュールの領域に配置される。
【0133】
空気加湿デバイスも、上記の変形例とは異なって具体化されてもよい。特に、上から上部構造部202に滑り込ませるのではなく、その代りに前方から上部構造部202に滑り込ませるように、空気加湿デバイスを具体化することは可能である。
【0134】
また、第一のモジュールが、ベースユニットの後部領域に又はその側面領域に設けられた挿入開口を通じてベースユニットの内部へ挿入することができるように、ベースユニットを具体化することは可能である。一般に、挿入状態で、置換可能に、開くのが簡単なモジュール構造で、第一のモジュールが提供される。
【0135】
現在最も実際的で好ましい実施形態と考えられるものに関して本発明が説明されているが、本発明は示された実施形態に限定されるのではなく、それどころか、本発明の精神及び範囲内に含まれた様々な修正及び均等な配置をカバーするように意図されることが理解されるべきである。また、上述した様々な実施形態は、他の実施形態と共に実行されてもよい。例えば、一つの実施形態の態様は、他の実施形態を実現するためにもう一つの実施形態の態様と結合されてもよい。さらに、本発明がOSAに苦しむ患者に特に適用されるが、他の病気(例えば鬱血心不全、糖尿病、病的肥満、ストローク、肥満手術など)にかかる患者が、上記教示から利益を導き出すことができることは認識される。さらに、上記教示は、非医学的な適用と似た患者及び非患者の両方への適用可能性を有している。
【0136】
優先権主張出願への相互参照
本出願は、2004年10月26日に出願されたドイツの出願番号102004052054.2号、2004年11月4日に出願されたドイツの出願番号102004053324.5号、及び2005年1月5日に出願されたドイツの出願番号102005000819.4号の利益を主張し、それぞれは参照することによりその全体において本願明細書に組み入れられている。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】オリフィスの開いた開口ゾーンを有する本発明の実施態様に係る使い捨ての第一のモジュールの斜視図を示す。
【図2】図1の第一のモジュールの内部構造の一つの実施形態の単純化した断面図を示す。
【図3】一体化された供出デバイスを備えた本発明の実施態様に係る第一のモジュールの斜視図を示す。
【図4】図3の第一のモジュールの上面が開かれて、供出デバイスが除去される様子を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る第一のモジュールでの呼吸ガスライン部を示す。
【図6】第二のモジュールの内部で受け入れられた本発明の実施態様に係る第一のモジュールを示す。
【図7】本発明の実施形態に係る供出デバイスを受け入れるために受入部を備えた第一のモジュールのスケッチを示す。
【図8】第一のモジュールに具体化された供出デバイス用の受入部を示す。
【図9】本発明の実施態様に係る第一のモジュールに取り付けることができる空気加湿デバイスの断面図を示す。
【図10】本発明の実施形態に係る呼吸ガススタブを供給するために設けられたアタッチメントの単純化された斜視図を示す。
【図11】本発明の実施態様の第一のモジュール上にある図9の空気加湿デバイスの斜視図を示す。
【図12】第一のモジュールに密閉状態で連結された、呼吸ガスライン装置の供給のために本発明のさらなる実施態様を示す。
【図13】本発明の実施態様の第一のモジュールの接続領域の本発明のさらなる実施態様の斜視図を示す。
【図14】本発明の実施態様の第一のモジュール上にスタブ部分を供給するためのさらなる概念図を示す。
【図15】第一のモジュールの異なったチャンバに放出する二つの圧力測定ライン部分を用いて、呼吸ガス流れを示す、差圧信号をピックアップするための本発明に係る概念図を示す。
【図16】それに結合された空気加湿機を備えた本発明のさらなる実施態様に係る装置の斜視図である。
【図17a】接続構造が覆われていないことを示す、図16において、空気加湿機のない装置の斜視図である。
【図17b】図17aの装置の第二のモジュールの構造部の斜視図である。
【図17c】下から構造部に挿入された第一のモジュールを示す、図17bの構造部の斜視図である。
【図18】ベースユニットから切り離された空気加湿機の斜視図である。
【図19】空気加湿機の内部構造を示すためにキャップ要素が除去された、空気加湿機の斜視図である。
【図20】ベースユニットから分けられて示された、空気加湿機のさらなる斜視図である。
【図21】空気加湿機のドッキングを示す、本発明の実施態様の装置の選択された構成要素の斜視図である。
【図22】空気加湿機の主キャップの拡大斜視図である。
【図23】エラストマ間仕切り要素及び加熱バー装置を示す空気加湿機の主キャップの斜視図である。
【図24】エラストマ間仕切り要素についての部分図である。
【図25】主キャップ及び空気加湿機のキャップ部分へ導く気道の斜視図である。
【図26】本発明の実施態様に係る装置についての後方側面斜視図である。
【図27a】本発明の好ましい実施態様に係る第一のモジュールの斜視図である。
【図27b】第二のモジュールの受入部における第一のモジュールの斜視図である。
【図28】本発明の好ましい実施態様に係る供出デバイスの斜視図である。
【図29】図28の供出デバイスの送風機の斜視図である。
【図30】図29の送風機の斜視図である。
【図31】吸音トラップとしてスタブ要素を示す本発明の第一のモジュールの部分拡大斜視図である。
【図32】本発明の実施態様の第一のモジュールのピックアップデバイスの拡大斜視図である。
【図33】第二のモジュールのスタブ構造の斜視図である。
【図34】第一のモジュールが第二のモジュールに挿入された、モジュール構造を示す模式図である。
【図35】第二のモジュールの開口又は凹部の領域によって第一のモジュールを部分的に覆いを取ることを図示する斜視図である。
【図36】三つの立方体部分を有する第一のモジュールの一つの実施形態を示す斜視図である。
【図37a】第一のモジュールの吸引側の入口部分用の挿入要素の構造を示す図である。
【図37b】第一のモジュールの吸引側の入口部分用の挿入要素の構造を示す図である。
【図38】第一のモジュールのさらなる斜視図である。
【図39】CPAPデバイスから加湿領域に導く気道を供給するための好ましい構成要素を示している。
【図40】分離可能に一体化された加熱バーを持った空気加湿機キャップを図示する。
【図41】呼吸ガスの流れを示す差圧信号をピックアップすることを図示する。
【図42】底で結合したモジュールを閉鎖するとともに底シールを調節するエラストマを供給するための底板を示す。
【図43a】下部構造部及び上部構造部を含むヒンジ結合した第二のモジュールを有する、本発明の実施態様に係るデバイスについての単純化した図である。
【図43b】図43aの第二のモジュールの開放位置を示す側面図である。
【図43c】モジュールでドッキング可能な空気加湿機を示す。
【図44】この場合分離可能に挿入可能に具体化された電気モジュールを持った、本発明の実施態様における上部構造部のさらに有利な特徴を説明する図である。
【図45a】電気モジュールのユーザ・コントロールエリアをアクセス可能にするために、上部構造部で具体化された開口部分を示す。
【図45b】制御モジュールの一部を形成し、様々な直立した(erected)位置で上部構造部のトップを越えて観察することができるフリップ(flip)ディスプレイを示す。
【図46】ピボット回転可能な連結及び下部構造部からの上部構造部の除去の両方をなす、二つの構造部の連結を意図したジョイント構造の一つの可能なデザインを示す。
【図47】本発明のヒンジ結合された第二のモジュールへ挿入可能な第一のモジュールの構造を説明する図である。
【図48】デバイスの主ユーザ・コントロールエリアを提供する上部構造モジュールに連結される第一のモジュールの斜視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に、少なくともいくつかの相で周囲圧力を越える圧力レベルで呼吸ガスを投与するための装置であって、
呼吸ガス供出経路によって呼吸ガスを届けるための供出デバイスと、
供出デバイスの上流に位置して呼吸ガス供出経路の部分を形成する呼吸ガス入口ライン領域と、
供出デバイスの下流に位置して呼吸ガス供出経路の部分を形成する呼吸ガス出口ライン領域と、を有して、
呼吸ガス入口ライン領域及び呼吸ガス出口ライン領域は、少なくとも一つの吸音構造を有する第一のモジュールを備えることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記第一のモジュールハウジングは、薄壁構造として具体化されることを特徴とする、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記第一のモジュールハウジングは、箔コーティングの又はフィルムコーティングのボール紙材料から作られることを特徴とする、請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記第一のモジュールハウジングは、第一のモジュールハウジングで囲まれた構造を用いて強化され、特に、当該構造が少なくとも一つの吸音構造の一つを含むことを特徴とする、請求項1乃至3の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項5】
前記第一のモジュールハウジングは呼吸ガス・ダクト部分を具体化するように構成されることを特徴とする、請求項1乃至4の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項6】
前記呼吸ガス・ダクト部分は、カバー部分の除去により露出することができることを特徴とする、請求項1乃至5の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項7】
前記カバー部分は、穴開き場所により第一のモジュールハウジングから分離可能であることを特徴とする、請求項1乃至6の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項8】
前記第一のモジュールハウジングは、供出デバイスの吸引の導管部分及び/又は圧縮側の導管部分と接続するための接続部分を含むことを特徴とする、請求項1乃至7の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項9】
前記接続部分は、供出デバイスを含む挿入体を受け入れるように構成されたくぼみであることを特徴とする、請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記供出デバイスは、第一のモジュールにまず一体化され、第一のモジュールの置換のときに第一のモジュールから除去可能であることを特徴とする、請求項1乃至9の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれかの一つに記載の装置のために使用される第一のモジュール。
【請求項12】
実質的に長方形のブロック状構造であることを特徴とする、請求項11記載の第一のモジュール。
【請求項13】
前記出口オリフィス領域は、呼吸ガス供出導管を延在させるための延在構造の付属物に適応されることを特徴とする、請求項11又は12に記載の第一のモジュール。
【請求項14】
呼吸ガス流れを示す信号をピックアップするように適応されることを特徴とする、請求項11乃至13の少なくとも一つに記載の第一のモジュール。
【請求項15】
11乃至14の少なくとも一つに記載の第一のモジュールをドッキングするための第二のモジュール。
【請求項16】
第一のモジュールに配置された送風機モータと電気的に接続するための接触デバイスをさらに含むことを特徴とする、請求項15記載の第二のモジュール。
【請求項17】
送風デバイスをさらに含むことを特徴とする、請求項15記載の第二のモジュール。
【請求項18】
第一のモジュールに設けられた羽根車を駆動するための駆動デバイスをさらに含むことを特徴とする、請求項15記載の第二のモジュール。
【請求項19】
第一のモジュールの領域に設けられた羽根車にトルクを働かせるためのコイルデバイスをさらに含むことを特徴とする、請求項15記載の第二のモジュール。
【請求項20】
駆動デバイスに対して解放可能に連結された駆動デバイス及び羽根車デバイスをさらに含み、第一のモジュールを用いて、羽根車デバイスを囲む羽根車ハウジングを形成するための接続構造が設けられていることを特徴とする、請求項15記載の第二のモジュール。
【請求項21】
滑動シール面によって第一のモジュールに取り付けられた、第一のモジュールの下流側に延在することを特徴とする、呼吸ガス導管部分を提供するための構造接続部分。
【請求項22】
呼吸ガス流れを示す信号をピックアップするための信号ピックアップデバイスを含む、請求項11乃至14のうちのいずれかの一つに記載の第一のモジュールの下流側に延在することを特徴とする、呼吸ガス導管部分を提供するための構造接続部分。
【請求項23】
空気加湿デバイスの部分を形成する、請求項11乃至14のうちのいずれかの一つに記載の第一のモジュールの下流側に延在することを特徴とする、呼吸ガス導管部分を提供するための構造接続部分。
【請求項24】
呼吸ガス導管を形成する構造部分と、呼吸ガス流れを示す信号特に差圧信号をピックアップするための信号ピックアップデバイスと、を有することを特徴とする、CPAPデバイス用の空気加湿デバイス。
【請求項25】
呼吸ガス導管を形成する構造部分と、構造部分に対して分離可能に連結される加熱バー装置と、を有することを特徴とする、CPAPデバイス用の空気加湿デバイス。
【請求項26】
特に、少なくともいくつかの相で周囲圧力を越える圧力レベルで呼吸ガスを投与するための装置であって、
呼吸ガス供出経路によって呼吸ガスを届けるための供出デバイスと、
供出デバイスの上流に位置するとともに呼吸ガス供出経路の部分を形成する呼吸ガス入口領域と、
供出デバイスの下流に位置するとともに呼吸ガス供出経路の部分を形成する呼吸ガス出口領域と、
ハウジング構造と、を有して、
その構造における装置は、第一のモジュール及び第二のモジュールに分割され、
第一のモジュールは、呼吸ガス供出経路を提供する役目をする供出経路構成要素を含み、
第二のモジュールは、供出経路構成要素から分離可能な装置構成要素を含むことを特徴とする装置。
【請求項27】
前記第一のモジュールは、呼吸ガス入口領域を画定する呼吸ガスライン部を含むことを特徴とする、請求項26記載の装置。
【請求項28】
呼吸ガス入口領域を画定する呼吸ガスライン部は、音減衰デバイスを備えていることを特徴とする、請求項26又は27に記載の装置。
【請求項29】
前記第一のモジュールは、呼吸ガス出口領域を画定する呼吸ガスライン部を含むことを特徴とする、請求項26乃至28の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項30】
呼吸ガス入口領域を画定する呼吸ガスライン部は、音減衰デバイスを備えていることを特徴とする、請求項26乃至29の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項31】
前記供出デバイスは、第一のモジュール内に置換可能な供出ユニットとして一体化されることを特徴とする、請求項26乃至30の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項32】
呼吸ガス入口領域の領域に設けられた前記音減衰デバイスは、置換可能な入口音減衰ユニットとして、第一のモジュール内に一体化されることを特徴とする、請求項26乃至31の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項33】
呼吸ガス出口領域の領域に設けられた前記音減衰デバイスは、置換可能な出口音減衰ユニットとして、第一のモジュール内に一体化されることを特徴とする、請求項26乃至32の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項34】
前記二つの音減衰ユニットは、交換可能なユニットへ組み合わせられることを特徴とする、請求項26乃至33の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項35】
前記第一のモジュールは、受け入れベルとして具体化された主ボディを有して、音減衰ユニット及び供出ユニットがその中に受け入れられることを特徴とする、請求項26乃至34の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項36】
前記第一のモジュールは、呼吸ガス流れを示す測定信号をピックアップするためのピックアップデバイスを含むことを特徴とする、請求項26乃至35の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項37】
前記ピックアップデバイスは、差圧ピックアップデバイスとして具体化されることを特徴とする、請求項26乃至36の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項38】
主ボディを用いて、供出デバイスに下流に位置した呼吸ガス供出経路の領域のさらなる要素を接続するための接続デバイスが設けられることを特徴とする、請求項26乃至37の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項39】
前記第一のモジュールの接続デバイスは、第二のモジュールによって囲まれた接続部分によってそれらがアクセス可能なように具体化され且つ配置されることを特徴とする、請求項26乃至38の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項40】
前記第一のモジュール及び第二のモジュールは、一方が実質的に他方の上に積み重ねられた構成要素として具体化されることを特徴とする、請求項26乃至39の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項41】
前記第二のモジュールは上部ハウジングデバイスを含み、装置操作デバイスは第二のモジュール内に一体化されることを特徴とする、請求項26乃至40の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項42】
前記第二のモジュールは、電源接続構造を含むことを特徴とする、請求項26乃至41の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項43】
前記電源接続構造は、マニュアル動作のために設けられた電源スイッチを含み、この電源スイッチは、電源コードが第二のモジュールに入る場所のすぐ近くに配置されることを特徴とする、請求項26乃至42の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項44】
第二のモジュールへの電源コードの接続は出口によってなされて、電源スイッチは構造ユニットを作るために出口と結合されることを特徴とする、請求項26乃至43の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項45】
前記第二のモジュールは、パワーパックと結合されることを特徴とする、請求項26乃至44の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項46】
前記第二のモジュールは、第一のモジュールを受け入れることを意図した下部構造部と、上部の装置面を形成する、この下部構造部を閉じる上部ハウジング部と、を含むことを特徴とする、請求項26乃至45の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項47】
装置は、空気加湿機の選択的な接続用の接続デバイスを提供することを特徴とする、請求項26乃至46の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項48】
前記空気加湿機は、キャップ部分と、該キャップ部分を閉じる主キャップと、を含むことを特徴とする、請求項26乃至47の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項49】
前記主キャップは、第一のモジュールの出口部分とキャップ部分の内部領域との間での接続経路を作成するための空気供給経路を画定することを特徴とする、請求項26乃至48の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項50】
前記主キャップは、呼吸ガスラインを接続するための接続スタブを含むことを特徴とする、請求項26乃至49の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項51】
前記接続スタブは、主キャップと一体的に具体化されることを特徴とする、請求項26乃至50の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項52】
前記空気加湿機は、ヒータを備えていることを特徴とする、請求項26乃至51の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項53】
前記ヒータは、加熱バーによって形成されていることを特徴とする、請求項26乃至52の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項54】
前記加熱バーは、空気加湿機に分離可能に組み入れられることを特徴とする、請求項26乃至53の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項55】
前記加熱バーは、主キャップと結合されることを特徴とする、請求項26乃至54の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項56】
前記加熱バーは、シール状態で主キャップの初めから終わりまでガイドされることを特徴とする、請求項26乃至55の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項57】
前記加熱バーは、主キャップに対して分離可能にロックされることを特徴とする、請求項26乃至56の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項58】
前記加熱バーは、電気的接続要素を備えていることを特徴とする、請求項26乃至57の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項59】
加熱バーの電気的接続要素が、ドッキング状態で、ベースユニットに設けられた電気的接続デバイスと結合されるように、前記加熱バーは主キャップに組み入れられることを特徴とする、請求項26乃至58の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項60】
前記主キャップは、いくつかの部分におけるキャップ部分の内部領域から、主キャップに延在する空気経路を切り離すための間仕切り要素を含むことを特徴とする、請求項26乃至59の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項61】
特に、少なくともいくつかの相で周囲圧力を越える圧力レベルで呼吸ガスを投与するための装置であって、
呼吸ガス供出経路によって呼吸ガスを届けるための供出デバイスを有し、
該装置は、装置の衛生状態を示す情報を記録するための記録デバイスを含むことを特徴とする装置。
【請求項62】
前記記録デバイスは、メモリチップとして具体化されることを特徴とする、請求項61記載の装置。
【請求項63】
前記メモリチップは、送風機モータプラグと一体化されることを特徴とする、請求項62記載の装置。
【請求項64】
特に、少なくともいくつかの相で周囲圧力を越える圧力レベルで、呼吸ガスを投与するための装置であって、
ベースユニット内にあって、呼吸ガス供出経路によって呼吸ガスを届けるための供出デバイスと、空気加湿デバイスとを有して、
空気加湿デバイスは、加湿水を保持するための容器デバイスを含み、加湿水の少なくとも一部分を加熱するヒータを含み、主キャップと協働するヒータは容器デバイスに入り込んでいることを特徴とする装置。
【請求項65】
前記ヒータは、発熱体として具体化されることを特徴とする、請求項64記載の装置。
【請求項66】
前記発熱体は、主キャップに対して分離可能に連結されることを特徴とする、請求項65記載の装置。
【請求項67】
ベースユニットにヒータを電気的に接続することが、ベースユニット上の主キャップ構造を配置する間に達成されるように、前記ヒータは具体化されることを特徴とする、請求項64乃至66の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項68】
前記ヒータは、角のあるヒータ・バーによって実現することができ、ヒータ・バーは電力供給用の電気的接続要素を含む接続端部を有することを特徴とする、請求項67記載の装置。
【請求項69】
呼吸ガスを届けるためのデバイスであって、
周囲圧力を越える圧力レベルまで呼吸ガスをポンピングするためのポンプデバイスを有し、
ポンプデバイスを受け入れるためのハウジングデバイスを有し、
ポンプデバイスは空気供給モジュールの部分を形成し、
ハウジングデバイスは、ハウジングシステムを形成し、
ハウジングデバイスが下部ハウジング部及び上部ハウジング部に分割されており、
二つのハウジング部は、互いの方に向けて開放位置に入れることができ、
この開放位置で、空気供給モジュールがハウジングシステムから除去されるか又はハウジングシステムに導入されることを特徴とするデバイス。
【請求項70】
前記上部ハウジング部は、下部ハウジング部に枢支可能に連結されることを特徴とする、請求項69記載のデバイス。
【請求項71】
前記上部ハウジング部及び下部ハウジング部は、各々、一つのハウジング半シェルを形成することを特徴とする、請求項69又は70に記載のデバイス。
【請求項72】
前記二つのハウジング部は、互いに分離可能に連結されることを特徴とする、請求項69乃至71の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項73】
前記二つのハウジング部は、ジョイント構造によって互いに連結され、ピボット軸がハウジングデバイスの前方横端部又は後方横端部の領域に延在するようにジョイント構造は具体化されることを特徴とする、請求項69乃至72の少なくとも一つに記載のデバイス。
【請求項74】
前記空気供給モジュールは、箱形の挿入体として具体化されることを特徴とする、請求項69乃至73の少なくとも一つに記載のデバイス。
【請求項75】
前記制御回路及び電圧供給回路は、上部ハウジング部に分離可能に挿入されることを特徴とする、請求項69乃至74の少なくとも一つに記載のデバイス。
【請求項76】
前記制御回路及び電圧供給回路は、各々、別個の電気モジュールに分割されることを特徴とする、請求項69乃至75の少なくとも一つに記載のデバイス。
【請求項77】
空気加湿デバイスが設けられていて、空気供給モジュールによって提供される気道部分と連通するように、空気加湿デバイスが装置に組み入れ可能であることを特徴とする、請求項69乃至76の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項78】
上部ハウジング部の領域において、空気供給モジュール及び空気加湿デバイスに対して電気モジュールを電気的に接続するために、ライン・システムが設けられていることを特徴とする、請求項69乃至77の少なくとも一つに記載のデバイス。
【請求項79】
前記ライン・システムは、上部ハウジング部に一体化されたライン部分によって提供されることを特徴とする、請求項69乃至78の少なくとも一つに記載のデバイス。
【請求項80】
前記ライン・システムは、第一の電気モジュール又は第二の電気モジュールの部分を形成するライン部分によって提供されることを特徴とする、請求項69乃至79の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項81】
呼吸ガスを届けるためのデバイスであって、
周囲圧力を越える圧力レベルまで呼吸ガスをポンピングするためのポンプデバイスを有し、
ポンプデバイスを受け入れるためのハウジングデバイスを有し、
ポンプデバイスは、空気供給モジュールの部分を形成し、
ハウジングデバイスは、ハウジングシステムを形成し、
ハウジングシステムは、空気供給モジュールの挿入又は除去のために横方向にアクセス可能な挿入部を提供することを特徴とするデバイス。
【請求項82】
前記ハウジングシステムはキャップデバイスを含むことを特徴とする、請求項81記載のデバイス。
【請求項1】
特に、少なくともいくつかの相で周囲圧力を越える圧力レベルで呼吸ガスを投与するための装置であって、
呼吸ガス供出経路によって呼吸ガスを届けるための供出デバイスと、
供出デバイスの上流に位置して呼吸ガス供出経路の部分を形成する呼吸ガス入口ライン領域と、
供出デバイスの下流に位置して呼吸ガス供出経路の部分を形成する呼吸ガス出口ライン領域と、を有して、
呼吸ガス入口ライン領域及び呼吸ガス出口ライン領域は、少なくとも一つの吸音構造を有する第一のモジュールを備えることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記第一のモジュールハウジングは、薄壁構造として具体化されることを特徴とする、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記第一のモジュールハウジングは、箔コーティングの又はフィルムコーティングのボール紙材料から作られることを特徴とする、請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記第一のモジュールハウジングは、第一のモジュールハウジングで囲まれた構造を用いて強化され、特に、当該構造が少なくとも一つの吸音構造の一つを含むことを特徴とする、請求項1乃至3の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項5】
前記第一のモジュールハウジングは呼吸ガス・ダクト部分を具体化するように構成されることを特徴とする、請求項1乃至4の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項6】
前記呼吸ガス・ダクト部分は、カバー部分の除去により露出することができることを特徴とする、請求項1乃至5の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項7】
前記カバー部分は、穴開き場所により第一のモジュールハウジングから分離可能であることを特徴とする、請求項1乃至6の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項8】
前記第一のモジュールハウジングは、供出デバイスの吸引の導管部分及び/又は圧縮側の導管部分と接続するための接続部分を含むことを特徴とする、請求項1乃至7の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項9】
前記接続部分は、供出デバイスを含む挿入体を受け入れるように構成されたくぼみであることを特徴とする、請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記供出デバイスは、第一のモジュールにまず一体化され、第一のモジュールの置換のときに第一のモジュールから除去可能であることを特徴とする、請求項1乃至9の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれかの一つに記載の装置のために使用される第一のモジュール。
【請求項12】
実質的に長方形のブロック状構造であることを特徴とする、請求項11記載の第一のモジュール。
【請求項13】
前記出口オリフィス領域は、呼吸ガス供出導管を延在させるための延在構造の付属物に適応されることを特徴とする、請求項11又は12に記載の第一のモジュール。
【請求項14】
呼吸ガス流れを示す信号をピックアップするように適応されることを特徴とする、請求項11乃至13の少なくとも一つに記載の第一のモジュール。
【請求項15】
11乃至14の少なくとも一つに記載の第一のモジュールをドッキングするための第二のモジュール。
【請求項16】
第一のモジュールに配置された送風機モータと電気的に接続するための接触デバイスをさらに含むことを特徴とする、請求項15記載の第二のモジュール。
【請求項17】
送風デバイスをさらに含むことを特徴とする、請求項15記載の第二のモジュール。
【請求項18】
第一のモジュールに設けられた羽根車を駆動するための駆動デバイスをさらに含むことを特徴とする、請求項15記載の第二のモジュール。
【請求項19】
第一のモジュールの領域に設けられた羽根車にトルクを働かせるためのコイルデバイスをさらに含むことを特徴とする、請求項15記載の第二のモジュール。
【請求項20】
駆動デバイスに対して解放可能に連結された駆動デバイス及び羽根車デバイスをさらに含み、第一のモジュールを用いて、羽根車デバイスを囲む羽根車ハウジングを形成するための接続構造が設けられていることを特徴とする、請求項15記載の第二のモジュール。
【請求項21】
滑動シール面によって第一のモジュールに取り付けられた、第一のモジュールの下流側に延在することを特徴とする、呼吸ガス導管部分を提供するための構造接続部分。
【請求項22】
呼吸ガス流れを示す信号をピックアップするための信号ピックアップデバイスを含む、請求項11乃至14のうちのいずれかの一つに記載の第一のモジュールの下流側に延在することを特徴とする、呼吸ガス導管部分を提供するための構造接続部分。
【請求項23】
空気加湿デバイスの部分を形成する、請求項11乃至14のうちのいずれかの一つに記載の第一のモジュールの下流側に延在することを特徴とする、呼吸ガス導管部分を提供するための構造接続部分。
【請求項24】
呼吸ガス導管を形成する構造部分と、呼吸ガス流れを示す信号特に差圧信号をピックアップするための信号ピックアップデバイスと、を有することを特徴とする、CPAPデバイス用の空気加湿デバイス。
【請求項25】
呼吸ガス導管を形成する構造部分と、構造部分に対して分離可能に連結される加熱バー装置と、を有することを特徴とする、CPAPデバイス用の空気加湿デバイス。
【請求項26】
特に、少なくともいくつかの相で周囲圧力を越える圧力レベルで呼吸ガスを投与するための装置であって、
呼吸ガス供出経路によって呼吸ガスを届けるための供出デバイスと、
供出デバイスの上流に位置するとともに呼吸ガス供出経路の部分を形成する呼吸ガス入口領域と、
供出デバイスの下流に位置するとともに呼吸ガス供出経路の部分を形成する呼吸ガス出口領域と、
ハウジング構造と、を有して、
その構造における装置は、第一のモジュール及び第二のモジュールに分割され、
第一のモジュールは、呼吸ガス供出経路を提供する役目をする供出経路構成要素を含み、
第二のモジュールは、供出経路構成要素から分離可能な装置構成要素を含むことを特徴とする装置。
【請求項27】
前記第一のモジュールは、呼吸ガス入口領域を画定する呼吸ガスライン部を含むことを特徴とする、請求項26記載の装置。
【請求項28】
呼吸ガス入口領域を画定する呼吸ガスライン部は、音減衰デバイスを備えていることを特徴とする、請求項26又は27に記載の装置。
【請求項29】
前記第一のモジュールは、呼吸ガス出口領域を画定する呼吸ガスライン部を含むことを特徴とする、請求項26乃至28の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項30】
呼吸ガス入口領域を画定する呼吸ガスライン部は、音減衰デバイスを備えていることを特徴とする、請求項26乃至29の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項31】
前記供出デバイスは、第一のモジュール内に置換可能な供出ユニットとして一体化されることを特徴とする、請求項26乃至30の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項32】
呼吸ガス入口領域の領域に設けられた前記音減衰デバイスは、置換可能な入口音減衰ユニットとして、第一のモジュール内に一体化されることを特徴とする、請求項26乃至31の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項33】
呼吸ガス出口領域の領域に設けられた前記音減衰デバイスは、置換可能な出口音減衰ユニットとして、第一のモジュール内に一体化されることを特徴とする、請求項26乃至32の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項34】
前記二つの音減衰ユニットは、交換可能なユニットへ組み合わせられることを特徴とする、請求項26乃至33の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項35】
前記第一のモジュールは、受け入れベルとして具体化された主ボディを有して、音減衰ユニット及び供出ユニットがその中に受け入れられることを特徴とする、請求項26乃至34の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項36】
前記第一のモジュールは、呼吸ガス流れを示す測定信号をピックアップするためのピックアップデバイスを含むことを特徴とする、請求項26乃至35の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項37】
前記ピックアップデバイスは、差圧ピックアップデバイスとして具体化されることを特徴とする、請求項26乃至36の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項38】
主ボディを用いて、供出デバイスに下流に位置した呼吸ガス供出経路の領域のさらなる要素を接続するための接続デバイスが設けられることを特徴とする、請求項26乃至37の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項39】
前記第一のモジュールの接続デバイスは、第二のモジュールによって囲まれた接続部分によってそれらがアクセス可能なように具体化され且つ配置されることを特徴とする、請求項26乃至38の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項40】
前記第一のモジュール及び第二のモジュールは、一方が実質的に他方の上に積み重ねられた構成要素として具体化されることを特徴とする、請求項26乃至39の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項41】
前記第二のモジュールは上部ハウジングデバイスを含み、装置操作デバイスは第二のモジュール内に一体化されることを特徴とする、請求項26乃至40の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項42】
前記第二のモジュールは、電源接続構造を含むことを特徴とする、請求項26乃至41の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項43】
前記電源接続構造は、マニュアル動作のために設けられた電源スイッチを含み、この電源スイッチは、電源コードが第二のモジュールに入る場所のすぐ近くに配置されることを特徴とする、請求項26乃至42の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項44】
第二のモジュールへの電源コードの接続は出口によってなされて、電源スイッチは構造ユニットを作るために出口と結合されることを特徴とする、請求項26乃至43の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項45】
前記第二のモジュールは、パワーパックと結合されることを特徴とする、請求項26乃至44の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項46】
前記第二のモジュールは、第一のモジュールを受け入れることを意図した下部構造部と、上部の装置面を形成する、この下部構造部を閉じる上部ハウジング部と、を含むことを特徴とする、請求項26乃至45の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項47】
装置は、空気加湿機の選択的な接続用の接続デバイスを提供することを特徴とする、請求項26乃至46の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項48】
前記空気加湿機は、キャップ部分と、該キャップ部分を閉じる主キャップと、を含むことを特徴とする、請求項26乃至47の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項49】
前記主キャップは、第一のモジュールの出口部分とキャップ部分の内部領域との間での接続経路を作成するための空気供給経路を画定することを特徴とする、請求項26乃至48の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項50】
前記主キャップは、呼吸ガスラインを接続するための接続スタブを含むことを特徴とする、請求項26乃至49の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項51】
前記接続スタブは、主キャップと一体的に具体化されることを特徴とする、請求項26乃至50の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項52】
前記空気加湿機は、ヒータを備えていることを特徴とする、請求項26乃至51の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項53】
前記ヒータは、加熱バーによって形成されていることを特徴とする、請求項26乃至52の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項54】
前記加熱バーは、空気加湿機に分離可能に組み入れられることを特徴とする、請求項26乃至53の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項55】
前記加熱バーは、主キャップと結合されることを特徴とする、請求項26乃至54の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項56】
前記加熱バーは、シール状態で主キャップの初めから終わりまでガイドされることを特徴とする、請求項26乃至55の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項57】
前記加熱バーは、主キャップに対して分離可能にロックされることを特徴とする、請求項26乃至56の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項58】
前記加熱バーは、電気的接続要素を備えていることを特徴とする、請求項26乃至57の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項59】
加熱バーの電気的接続要素が、ドッキング状態で、ベースユニットに設けられた電気的接続デバイスと結合されるように、前記加熱バーは主キャップに組み入れられることを特徴とする、請求項26乃至58の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項60】
前記主キャップは、いくつかの部分におけるキャップ部分の内部領域から、主キャップに延在する空気経路を切り離すための間仕切り要素を含むことを特徴とする、請求項26乃至59の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項61】
特に、少なくともいくつかの相で周囲圧力を越える圧力レベルで呼吸ガスを投与するための装置であって、
呼吸ガス供出経路によって呼吸ガスを届けるための供出デバイスを有し、
該装置は、装置の衛生状態を示す情報を記録するための記録デバイスを含むことを特徴とする装置。
【請求項62】
前記記録デバイスは、メモリチップとして具体化されることを特徴とする、請求項61記載の装置。
【請求項63】
前記メモリチップは、送風機モータプラグと一体化されることを特徴とする、請求項62記載の装置。
【請求項64】
特に、少なくともいくつかの相で周囲圧力を越える圧力レベルで、呼吸ガスを投与するための装置であって、
ベースユニット内にあって、呼吸ガス供出経路によって呼吸ガスを届けるための供出デバイスと、空気加湿デバイスとを有して、
空気加湿デバイスは、加湿水を保持するための容器デバイスを含み、加湿水の少なくとも一部分を加熱するヒータを含み、主キャップと協働するヒータは容器デバイスに入り込んでいることを特徴とする装置。
【請求項65】
前記ヒータは、発熱体として具体化されることを特徴とする、請求項64記載の装置。
【請求項66】
前記発熱体は、主キャップに対して分離可能に連結されることを特徴とする、請求項65記載の装置。
【請求項67】
ベースユニットにヒータを電気的に接続することが、ベースユニット上の主キャップ構造を配置する間に達成されるように、前記ヒータは具体化されることを特徴とする、請求項64乃至66の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項68】
前記ヒータは、角のあるヒータ・バーによって実現することができ、ヒータ・バーは電力供給用の電気的接続要素を含む接続端部を有することを特徴とする、請求項67記載の装置。
【請求項69】
呼吸ガスを届けるためのデバイスであって、
周囲圧力を越える圧力レベルまで呼吸ガスをポンピングするためのポンプデバイスを有し、
ポンプデバイスを受け入れるためのハウジングデバイスを有し、
ポンプデバイスは空気供給モジュールの部分を形成し、
ハウジングデバイスは、ハウジングシステムを形成し、
ハウジングデバイスが下部ハウジング部及び上部ハウジング部に分割されており、
二つのハウジング部は、互いの方に向けて開放位置に入れることができ、
この開放位置で、空気供給モジュールがハウジングシステムから除去されるか又はハウジングシステムに導入されることを特徴とするデバイス。
【請求項70】
前記上部ハウジング部は、下部ハウジング部に枢支可能に連結されることを特徴とする、請求項69記載のデバイス。
【請求項71】
前記上部ハウジング部及び下部ハウジング部は、各々、一つのハウジング半シェルを形成することを特徴とする、請求項69又は70に記載のデバイス。
【請求項72】
前記二つのハウジング部は、互いに分離可能に連結されることを特徴とする、請求項69乃至71の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項73】
前記二つのハウジング部は、ジョイント構造によって互いに連結され、ピボット軸がハウジングデバイスの前方横端部又は後方横端部の領域に延在するようにジョイント構造は具体化されることを特徴とする、請求項69乃至72の少なくとも一つに記載のデバイス。
【請求項74】
前記空気供給モジュールは、箱形の挿入体として具体化されることを特徴とする、請求項69乃至73の少なくとも一つに記載のデバイス。
【請求項75】
前記制御回路及び電圧供給回路は、上部ハウジング部に分離可能に挿入されることを特徴とする、請求項69乃至74の少なくとも一つに記載のデバイス。
【請求項76】
前記制御回路及び電圧供給回路は、各々、別個の電気モジュールに分割されることを特徴とする、請求項69乃至75の少なくとも一つに記載のデバイス。
【請求項77】
空気加湿デバイスが設けられていて、空気供給モジュールによって提供される気道部分と連通するように、空気加湿デバイスが装置に組み入れ可能であることを特徴とする、請求項69乃至76の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項78】
上部ハウジング部の領域において、空気供給モジュール及び空気加湿デバイスに対して電気モジュールを電気的に接続するために、ライン・システムが設けられていることを特徴とする、請求項69乃至77の少なくとも一つに記載のデバイス。
【請求項79】
前記ライン・システムは、上部ハウジング部に一体化されたライン部分によって提供されることを特徴とする、請求項69乃至78の少なくとも一つに記載のデバイス。
【請求項80】
前記ライン・システムは、第一の電気モジュール又は第二の電気モジュールの部分を形成するライン部分によって提供されることを特徴とする、請求項69乃至79の少なくとも一つに記載の装置。
【請求項81】
呼吸ガスを届けるためのデバイスであって、
周囲圧力を越える圧力レベルまで呼吸ガスをポンピングするためのポンプデバイスを有し、
ポンプデバイスを受け入れるためのハウジングデバイスを有し、
ポンプデバイスは、空気供給モジュールの部分を形成し、
ハウジングデバイスは、ハウジングシステムを形成し、
ハウジングシステムは、空気供給モジュールの挿入又は除去のために横方向にアクセス可能な挿入部を提供することを特徴とするデバイス。
【請求項82】
前記ハウジングシステムはキャップデバイスを含むことを特徴とする、請求項81記載のデバイス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17a】
【図17b】
【図17c】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27a】
【図27b】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37a】
【図37b】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43a】
【図43b】
【図43c】
【図44】
【図45a】
【図45b】
【図46】
【図47】
【図48】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17a】
【図17b】
【図17c】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27a】
【図27b】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37a】
【図37b】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43a】
【図43b】
【図43c】
【図44】
【図45a】
【図45b】
【図46】
【図47】
【図48】
【公表番号】特表2008−517682(P2008−517682A)
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−538329(P2007−538329)
【出願日】平成17年10月26日(2005.10.26)
【国際出願番号】PCT/EP2005/011467
【国際公開番号】WO2006/045602
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(506153697)エムアーペー・メディツィーン−テヒノロギー・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (10)
【氏名又は名称原語表記】MAP Medizin−Technologie GmbH
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月26日(2005.10.26)
【国際出願番号】PCT/EP2005/011467
【国際公開番号】WO2006/045602
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(506153697)エムアーペー・メディツィーン−テヒノロギー・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (10)
【氏名又は名称原語表記】MAP Medizin−Technologie GmbH
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