説明

外装品の取付構造

【課題】見栄えの悪化を抑制することができ、且つ樹脂製化粧部材を介して外装品を車体に対して良好に取り付けることができる外装品の取付構造を提供する。
【解決手段】リフレクター30をリアバンパー50に取り付けるための樹脂製化粧部材10が延設部17を備えると共に、この延設部17が折り曲げ変形した状態でリアバンパー50の固定部53に当接される当接部18を備え、当接部18が、固定部53に当接された状態で固定孔52にリアバンパー50の裏面側から締結される締結部材70によって固定される構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車体に樹脂製化粧部材を介して取り付けられる外装品の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車体(バンパ等)には、フォグランプやリフレックスリフレクター(反射板)等の外装品が取り付けられている。フォグランプやリフレックスリフレクターは、直接車体に埋め込まれて固定される場合もあるが、中には、見栄え等、デザイン性を向上させるために、その周囲を装飾する樹脂製の化粧部材(ベゼル)を介して取り付ける場合がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような樹脂製化粧部材は、爪等での係合だけで取り付けられることもあるが、外装品によっては脱落しないように、ねじ部材により確実に固定されることが望ましい。
【0004】
そのため、従来は、車体(バンパ)の裏面側に固定用のブラケットを設けたり、また樹脂製化粧部材(ベゼル)の裏面側にねじ穴を備えたボス部等の土台を形成し、このボス部のねじ穴に車体の裏面側からねじ部材を螺合することで固定していた。
【0005】
このような取付構造を採用することで、ねじ部材(スクリュ)を表に露出させることなく、樹脂製化粧部材を介してフォグランプやリフレックスリフレクターを車体に対して確実に固定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平06−270736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1(図9)のように固定用のブラケットを設けると部品点数が増える上、コストがかかる。一方、化粧部材の裏面にボス部等の土台を成形により一体的に形成しようとすると、化粧部材の表面にひけが生じて見栄えが悪くなる虞があった。また、土台の形状によっては、化粧部材の成形が難しくなり製造コストが増加する。さらには化粧部材全体のデザインが制約されてしまうといった問題があった。
【0008】
なお、このような問題は、フォグランプやリフレックスリフレクターだけでなく、樹脂製化粧部材を有する外装品であれば同様に生じる虞がある。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、見栄えの悪化を抑制することができ、且つ樹脂製化粧部材を介して外装品を車体に対して良好に取り付けることができる外装品の取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、樹脂製化粧部材を介して車体表面に取り付けられる外装品の取付構造であって、前記車体は、前記樹脂製化粧部材が取り付けられる取付位置において締結部材が締結される固定孔が形成された固定部を備え、前記樹脂製化粧部材は、前記外装品が取り付けられる本体部と、該本体部の周縁から前記車体表面よりも外側に膨出するよう形成されて前記固定部との間に空間を画成する膨出部と、前記膨出部の外周縁から延設されて前記膨出部の内側に折り曲げ変形可能な延設部とを備え、前記延設部は、折り曲げ変形した状態で前記固定部に当接される当接部を備え、前記当接部は、前記固定部に当接された状態で前記固定孔に前記車体の裏面側から締結される前記締結部材により前記固定部に固定されることを特徴とする外装品の取付構造にある。
【0011】
本発明の第2の態様は、前記固定部は、前記延設部が挿入される挿入孔を備え、前記延設部が、前記挿入孔に挿入された状態で前記固定部の裏面に沿って前記膨出部の内側に折り曲げ変形され、前記当接部が、前記固定部の裏面に当接されることを特徴とする第1の態様の外装品の取付構造にある。
【0012】
本発明の第3の態様は、前記延設部は、前記固定部の表面に沿って折り曲げ変形され、少なくとも前記固定部の表面に当接される第1の当接部を備えることを特徴とする第1の態様の外装品の取付構造にある。
【0013】
本発明の第4の態様は、前記延設部は、前記固定部よりも先端部側でさらに折り曲げ変形されて前記膨出部の膨出方向に延びる支持部を備え、前記支持部は、その先端部が折り曲げ変形された状態で前記膨出部の裏面に当接されて前記当接部の変位を規制することを特徴とする第3の態様の外装品の取付構造にある。
【0014】
本発明の第5の態様は、前記延設部は、前記第1の当接部よりも先端部側に、前記固定部の裏面側へ折り返されて前記固定部の裏面に当接される第2の当接部をさらに備えており、前記第1の当接部と前記第2の当接部は、前記固定部を挟持した状態で前記締結部材により固定されることを特徴とする第3の態様の外装品の取付構造にある。
【0015】
本発明の第6の態様は、前記延設部は、所定位置に薄肉状のインテグラルヒンジ部を備え、該インテグラルヒンジ部で折り曲げ変形可能に構成されていることを特徴とする第1〜5の何れか一つの態様の外装品の取付構造にある。
【0016】
本発明の第7の態様は、前記樹脂製化粧部材は、その裏面側に突出する係合爪部を備えると共に、前記車体には、前記係合爪部が係合される係合孔が設けられていることを特徴とする第1〜6の何れか一つの態様の外装品の取付構造にある。
【0017】
本発明の第8の態様は、前記外装品が、前記車体の一部を構成するリアバンパーに取り付けられたリフレックスリフレクターであることを特徴とする第1〜7の何れか一つの態様の外装品の取付構造にある。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、樹脂製化粧部材のひけ等による見栄えの悪化を抑制することができ、且つ固定用ブラケット等を必要とせずに樹脂製化粧部材を介して外装品を車体に対して良好に取り付けることができる。またコストの大幅な上昇も抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態1に係るリアバンパーを示す概略斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るリフレクターのリアバンパーへの取付状態を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係るリフレクターのリアバンパーへの取付状態を示す図であり、図2のA−A′断面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係るリアバンパーの取付孔を示す平面図である。
【図5】本発明の実施形態1に係るリフレクターのリアバンパーへの取付状態を示す図であり、図2のB−B′断面図である。
【図6】本発明の実施形態1に係るリフレクターのリアバンパーへの取付方法を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態2に係るリフレクターのリアバンパーへの取付状態を示す断面図である。
【図8】本発明の実施形態3に係るリフレクターのリアバンパーへの取付状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
(実施形態1)
図1及び図2に示すように、樹脂製化粧部材であるベゼル10は、外装品の一例であるリフレックスリフレクター(以下、単に「リフレクター」という)30が装着された状態で、自動車等の車体を構成するリアバンパー50の表面に取り付けられている。すなわち、光を反射する反射部31を有するリフレクター30が、ベゼル10を介してリアバンパー50に取り付けられている。本実施形態では、2つのリフレクター30が、それぞれベゼル10を介してリアバンパー50に取り付けられている。
【0022】
ベゼル10は、リフレクター30が固定される本体部11を中央部に備えると共に、この本体部11の周囲に設けられて車体表面よりも外側に膨出する膨出部12を備える。膨出部12は、図3に示すように、リアバンパー50の表面よりも外側に膨出するように設けられ、リアバンパー50の表面との間に空間13を画成する。また膨出部12は、本実施形態では、本体部11の周囲に亘って連続して設けられている。
【0023】
一方、リアバンパー50には、図4に示すように各ベゼル10が取り付けられる取付孔51が設けられており、ベゼル10は、その一部が取付孔51に挿入された状態で係合され、ねじ等の締結部材70によってリアバンパー50に固定されている。
【0024】
本発明は、以下に詳しく説明するように、このようなリアバンパー50に対するベゼル10の取付構造に特徴がある。図2及び図5に示すように、ベゼル10の膨出部12の外周縁部には、ベゼル10の裏面側に突出してリアバンパー50に係合する係合爪14が、所定間隔で複数設けられている。本実施形態に係るベゼル10には、9つの係合爪14が所定の間隔で設けられている。一方、リアバンパー50の取付孔51の周縁部には、図5に示すようにベゼル10の各係合爪14に対応する位置に係合溝54が設けられている。すなわちリアバンパー50の取付孔51の周縁部には、9つの係合溝54が所定間隔で設けられている。
【0025】
そしてベゼル10の各係合爪14は、各係合溝54に係合される。このように複数の係合爪14がリアバンパー50に係合されることで、ベゼル10のリアバンパー50の外側(図5中左側)への移動が規制される。
【0026】
またベゼル10の外周縁部には、ベゼル10の外側、すなわち取付孔51の外側に突出する係止爪15が設けられている。係止爪15は、複数の各係合爪14に対応して設けられ、係合爪14が係合溝54に係合された状態でリアバンパー50の表面に当接される。これにより、ベゼル10のリアバンパー50の内側(図5中右側)への移動が規制されている。すなわち、係合爪14と係止爪15とで取付孔51の周縁部を挟持することで、ベゼル10をリアバンパー50に係合する構成とされている。またこれら係止爪15によってリアバンパー50の係合溝54を外側から見えないように塞いでいる。
【0027】
またリアバンパー50は、図4に示すように取付孔51の周縁部に、締結部材70が締結される固定孔52が形成された固定部53を備えている。この固定部53は、取付孔51の周縁部から取付孔51内に張り出すように設けられている。すなわち固定部53は、ベゼル10の膨出部12に対向して設けられており、膨出部12と固定部53との間に空間13が画成されている。
【0028】
また図6に示すように、ベゼル10の外周縁部、すなわち膨出部12の外周縁部には、ベゼル10の裏面側に延設された延設部17が設けられている。この延設部17は、膨出部12の内部(ベゼル10の内側)に変形(折り曲げ)可能に形成されており、折り曲げ変形した状態で固定部53に当接する当接部18を備えている。本実施形態では、当接部18は、固定部53の裏面(内面)に当接される。そして、この当接部18が、上述したように固定部53に当接された状態で固定孔52にリアバンパー50の裏面側から締結される締結部材70により固定部53に固定されている。
【0029】
具体的には、延設部17は、図6(a)に示すように、ベゼル10の裏面側、すなわちリアバンパー50側に突出して設けられ、所定位置に、他の部分よりも厚さの薄いインテグラルヒンジ部19が設けられている。そして延設部17は、このインテグラルヒンジ部19で折り曲げ可能となっており、インテグラルヒンジ部19の先端側が当接部18となっている。本実施形態では、インテグラルヒンジ部19が、膨出部12と延設部17との境界近傍に設けられており、延設部17のほぼ全体が当接部18となっている。また当接部18は、リアバンパー50の固定部53と同程度の幅で形成されており、固定部53に設けられた固定孔52に連通する連通孔20が設けられている。
【0030】
一方、リアバンパー50の固定部53には、このベゼル10の延設部17(当接部18)が挿入される挿入孔55が固定孔52に近接して設けられている。なおベゼル10には、この挿入孔55に対応する位置にも係止爪15が設けられている。
【0031】
そして図6(b)に示すように、ベゼル10の延設部17は、リアバンパー50の挿入孔55に挿入された後、インテグラルヒンジ部19で内側に折り曲げられて固定部53の裏面に当接される。そして、このように延設部17(当接部18)が固定部53に当接された状態で、連通孔20を介して締結部材70を固定孔52に固定することで、ベゼル10がリアバンパー50に固定される(図3参照)。図示しないが、固定孔52内には、締結部材70の雄ねじが螺合される雌ねじが形成されており、この固定孔52に締結部材70が螺合されることで、ベゼル10がリアバンパー50に固定される。なお固定孔52に螺合された締結部材70の先端は、締結部材70が外部に露出されることはなく、ベゼル10の膨出部12で画成された空間13内に位置することになる。
【0032】
上記のようにベゼル10は、係合爪14及び係止爪15によってリアバンパー50に保持され、さらに締結部材70によってリアバンパー50に強固に固定されている。
【0033】
本実施形態では、上記のようなベゼル10のリアバンパー50への取付構造を採用することにより、固定用のブラケット等の部品を必要としないので、コストを大幅に増加させることなく、樹脂製化粧部材であるベゼル10を、車体の一部を構成するリアバンパー50に対して比較的簡単且つ良好に取り付けることができる。また、ベゼル10には、締結部材70を固定するためのボス部を形成する必要がないため、成形によってベゼル10を形成する際に、その表面へのひけの発生を抑制することができる。したがって、樹脂製化粧部材であるベゼル10のひけの発生を抑制でき、見栄えを向上させることができる。またボス部が不要となることで、ベゼル10の形状の制約も少なくなるため、ベゼル10をより多様な形状とすることができる。
【0034】
(実施形態2)
本実施形態は、ベゼル10の延設部17の変形例であり、その他の構成は実施形態1と同様である。なお同一部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0035】
実施形態1では、ベゼル10の延設部17を、リアバンパー50の挿入孔55に挿入した後に折り曲げて、当接部18を固定部53の裏面側に当接させるようにした。
【0036】
これに対し、本実施形態では、図7に示すように、リアバンパー50に挿入孔は形成されておらず、延設部17Aが、リアバンパー50の固定部53の表面に沿うように折り曲げられた後、さらに固定部53の裏面に沿うように折り曲げられている。つまり、インテグラルヒンジ部19が3箇所に形成されており、延設部17Aは、固定部53の表面に当接される第1の当接部21を備えると共に、固定部53の裏面に当接される第2の当接部22を第1の当接部21の先端側に備えている。そしてこれら第1の当接部21及び第2の当接部22は、固定部53を挟持した状態で締結部材70によって固定されている。
【0037】
なお第1及び第2の当接部21,22には、当接部18と同様に、固定孔52に連通する連通孔23,24がそれぞれ形成されている。また本実施形態の構成では、第2の当接部22に形成される連通孔24内には、固定孔52と同様に、締結部材70の雄ねじが螺合される雌ねじが形成されている。
【0038】
このような構成としても、実施形態1の場合と同様に、ベゼル10をリアバンパー50に対して比較的簡単且つ良好に取り付けることができる。またベゼル10のひけの発生も抑制することができる。またベゼル10は、第1、第2の当接部21、22によって固定部53を挟持した状態でリアバンパー50に固定されるので、リアバンパー50への固定をより強固にすることができる。
【0039】
(実施形態3)
本実施形態は、ベゼル10の延設部17Aの変形例であり、その他の構成は実施形態2と同様である。なお同一部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0040】
実施形態2では、延設部17Aが、固定部53の表面に当接する第1の当接部21と、固定部53の裏面側に当接される第2の当接部22と、で構成されていた。
【0041】
これに対し、本実施形態では、図8に示すように、延設部17Bが、リアバンパー50の固定部53の表面に沿うように折り曲げられた後、さらにベゼル10の膨出部12(空間13)側に向かって折り曲げられて、その先端が膨出部12を画成する壁面に当接するようになっている。つまり、インテグラルヒンジ部19が2箇所に形成されており、延設部17Bは、固定部53の表面に当接される第1の当接部21と共に、先端部が膨出部12の壁面に当接する支持部25とを備えている。
【0042】
本実施形態では、実施形態2とは異なり、固定部53の裏面側に当接する第2の当接部22が存在しないため、締結部材70を固定孔52等に対して螺合する際に、第1の当接部21が空間13の内側に向かって変位、すなわち動いてしまう虞がある。しかしながら、本実施形態の構成では、支持部25によって第1の当接部21の変位が規制されるため、ベゼル10の外側を押さえておくことで締結部材70を連通孔23に良好に螺合させることができる。
【0043】
このような構成としても、実施形態1の場合と同様に、ベゼル10をリアバンパー50に対して比較的簡単且つ良好に取り付けることができる。またベゼル10のひけの発生を抑制することができる。また、本実施形態であれば、実施形態1や実施形態2よりも簡素な構成とすることができる。
【0044】
(他の実施形態)
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能なものである。
【0045】
上述の実施形態では、ベゼルの膨出部が、本体部よりも外側に膨出するように設けられていたが、膨出部は、リアバンパーの表面よりも膨出して設けられていればよい。したがって、例えば、本体部がリアバンパーの表面よりも外側に突出して設けられて膨出部の表面と同一平面となっていてもよい。またこのような構成とした場合、リアバンパーには取付孔が設けられていなくてもよい。
【0046】
また上述の実施形態では、ベゼルの膨出部が、本体部の周縁部に、全周に亘って連続して設けられていたが、膨出部は少なくともリアバンパーの固定部に対向する部分に設けられていればよい。
【0047】
また上述の実施形態では、リフレックスリフレクターのリアバンパーへの取付構造を一例として本発明を説明したが、勿論、本発明は、他の樹脂製化粧部品の取付構造にも、適用することができるものである。
【符号の説明】
【0048】
10 ベゼル(樹脂製化粧部品)
11 本体部
12 膨出部
13 空間
14 係合爪
15 係止爪
17 延設部
18 当接部
19 インテグラルヒンジ部
20 連通孔
21 第1の当接部
22 第2の当接部
23,24 連通孔
25 支持部
30 リフレクター(外装品)
31 反射部
50 リアバンパー(車体)
51 取付孔
52 固定孔
53 固定部
54 係合溝
55 挿入孔
70 締結部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂製化粧部材を介して車体表面に取り付けられる外装品の取付構造であって、
前記車体は、前記樹脂製化粧部材が取り付けられる取付位置において締結部材が締結される固定孔が形成された固定部を備え、
前記樹脂製化粧部材は、前記外装品が取り付けられる本体部と、該本体部の周縁から前記車体表面よりも外側に膨出するよう形成されて前記固定部との間に空間を画成する膨出部と、前記膨出部の外周縁から延設されて前記膨出部の内側に折り曲げ変形可能な延設部とを備え、
前記延設部は、折り曲げ変形した状態で前記固定部に当接される当接部を備え、
前記当接部は、前記固定部に当接された状態で前記固定孔に前記車体の裏面側から締結される前記締結部材により前記固定部に固定されることを特徴とする外装品の取付構造。
【請求項2】
前記固定部は、前記延設部が挿入される挿入孔を備え、前記延設部が、前記挿入孔に挿入された状態で前記固定部の裏面に沿って前記膨出部の内側に折り曲げ変形され、前記当接部が、前記固定部の裏面に当接されることを特徴とする請求項1に記載の外装品の取付構造。
【請求項3】
前記延設部は、前記固定部の表面に沿って折り曲げ変形され、少なくとも前記固定部の表面に当接される第1の当接部を備えることを特徴とする請求項1に記載の外装品の取付構造。
【請求項4】
前記延設部は、前記固定部よりも先端部側でさらに折り曲げ変形されて前記膨出部の膨出方向に延びる支持部を備え、
前記支持部は、その先端部が折り曲げ変形された状態で前記膨出部の裏面に当接されて前記当接部の変位を規制することを特徴とする請求項3に記載の外装品の取付構造。
【請求項5】
前記延設部は、前記第1の当接部よりも先端部側に、前記固定部の裏面側へ折り返されて前記固定部の裏面に当接される第2の当接部をさらに備えており、
前記第1の当接部と前記第2の当接部は、前記固定部を挟持した状態で前記締結部材により固定されることを特徴とする請求項3に記載の外装品の取付構造。
【請求項6】
前記延設部は、所定位置に薄肉状のインテグラルヒンジ部を備え、該インテグラルヒンジ部で折り曲げ変形可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の外装品の取付構造。
【請求項7】
前記樹脂製化粧部材は、その裏面側に突出する係合爪部を備えると共に、前記車体には、前記係合爪部が係合される係合孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の外装品の取付構造。
【請求項8】
前記外装品が、前記車体の一部を構成するリアバンパーに取り付けられたリフレックスリフレクターであることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の外装品の取付構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−240541(P2012−240541A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−111874(P2011−111874)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【出願人】(000176811)三菱自動車エンジニアリング株式会社 (402)
【Fターム(参考)】