説明

平面状物体の搬送装置

本発明は、平面状物体(5)、好ましくは管状材または袋、を搬送するための装置(1)に関する。装置(1)は、平面状物体(5)を搬送方向(z)に搬送する搬送要素(2)を少なくとも1つ備える。装置(1)は、搬送要素(2)に対向する面(13)を少なくとも1つ備え、搬送要素(2)と対向面(13)とは、搬送要素(2)と対向面(13)との間に締め付け力が働くように配置されている。この締め付け力によって、平面状物体(5)と搬送要素(2)の接触が装置(1)内の物体(5)の搬送範囲の少なくとも一部にわたって維持される。本発明は、搬送要素(2)が駆動要素(4)を少なくとも2つ備え、これらの駆動要素(4)の位置を搬送方向(z)にずらすことができ、締め付け力の少なくとも一部を平面状物体(5)に伝達するためにこれらの駆動要素(4)の位置が搬送方向(z)に互いにずれていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念による平面状物体の搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
そのような装置は、例えばしばしば管状物質により形成される管断片製の成形底部を備えた袋を製造する機械など様々な加工機械装置に使用される。これらの加工機械装置内でこの袋または管断片は、よく知られている搬送装置によって搬送方向に様々な加工ステーションへ搬送され、その場合に複数の加工ステーションを唯一の搬送装置に沿って配設することができる。その場合に平面状物体は、搬送手段によって携行または搬送される。この物体の信頼できる搬送を保証するために、よく知られている装置は、搬送手段に割り当てられた対向層を有する。搬送手段と対向層との間に締め付け力が働き、この締め付け力によって、平面状物体の搬送手段との作用結合が保持される。最も単純な構造では、対向層は同じく搬送手段により構成される。その場合に両搬送手段は物体と作用結合しているので、物体は両搬送手段に対して静止状態にあり、確実に搬送される。
【0003】
記述した加工機械装置の部分領域では、非連続搬送、則ちサイクル搬送が必要であり、その場合に加工すべき物体は加工ステーション領域で、該領域に対して短時間静止しなければならず、加工後に初めてさらに搬送することができる。規則通りに加工するためには、物体がさらにその静止位置において、加工ステーションに対して決められた位置を占めなければならない。したがって平面状物体は、搬送装置内でも搬送手段に対して特定の位置のみ占めることができる。
【0004】
しかしながら前述の平面状物体搬送装置では、搬送装置の入口側端部でのこの平面状物体の検知が、非常に不精確に決められた時点でしか行われないことが短所である。これは特に、物体を連続搬送から非連続搬送装置へ引き渡さなければならない場合である。したがって搬送手段に対する平面状物体の位置もしばしば大きな誤差を伴い、その結果物体が誤差を伴って加工されることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明の課題は、前述の短所を回避する平面状物体搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、請求項1の特徴によって解決される。
【発明の効果】
【0007】
それにしたがってこの搬送手段は、平面状物体の搬送方向と搬送方向とを互いに置き換えた少なくとも2つの駆動要素を有し、該駆動要素は前述の締め付け力の少なくとも一部を平面状物体に伝える。それによって、装置の入口領域にある平面状物体は、駆動要素と共に摩擦停止する場合にのみ搬送される。その場合に入口領域と物体の引き渡しは、駆動要素が物体を常にほぼ等しい領域で検知するように配置される。搬送すべき物体のそれぞれは、それによって搬送手段に対する定位置をとる。その場合に保持手段は物体のように搬送方向に移動するが、搬送手段との結合は必要としない。個々の駆動要素の間隔は、非連続搬送におけるサイクル時間に依存し、平面状物体の搬送方向の大きさは、例えば少なくとも400mmである。
【0008】
対向層は搬送手段と等しい速度で移動することができるが、より遅く移動するか、または静止することもできる。2つの後者の場合に物体は、対向層に沿って滑走または滑る。このことを保証するために、駆動要素の付着摩擦力の、対向層の滑り摩擦力に対する比率は1より大きい。この両摩擦力は、要求に応じて選択される様々なパラメータに依存する。したがって対向層は金属製などで、駆動要素は、物体と接触する表面に粗い物質を被膜することができる。しかしながら摩擦力に影響を及ぼすために、その他の補助物質を使用することも可能である。対向層は、潤滑剤で湿らせることができる。さらに駆動要素は静電電荷を有することができるので、物体が絶縁材料である場合には、これは駆動要素によって静電吸引される。対向層は通常非可撓性材料により構成されるので、物体は駆動要素から常に一定の力を受け、対応層に対して等しい位置に押される。
【0009】
本発明のその他の形態では、少なくとも1つの搬送手段は、バンド、ベルト、チェーンまたは車輪などの循環するエンドレスの少なくとも1つの搬送手段である。その場合に側板チェーンを使用することが有利である。そのような側板チェーンは、歯車を介して駆動することができる。
【0010】
特に好ましい形態では、各駆動要素の少なくとも構成要素が締め付け力を伝えるために対向層方向へ移動することができる。平面状物体が停止している場合には、駆動要素のこの構成要素は締め付けのために移動する必要がない。この措置は、駆動要素の構成要素、搬送手段および/または対向層が過度に磨耗することを防ぐ。
【0011】
好ましくは少なくとも1つの搬送手段が少なくとも2つの保持部品を有し、該保持部品内に駆動要素の少なくとも構成要素が移動可能に装着される。そのような保持部品の側面を側板チェーンに取り付けることでとりわけ単純にすることができる。この保持部品は角度をつけて形成することができ、穿孔を有するので、駆動要素のピン状の構成要素をこの穿孔内へ移動させて装着することができる。
【0012】
好ましくは各駆動要素は、対向層側に圧縮性物質を有し、該圧縮性物質を用いて、少なくとも1つの搬送手段への平面状物体の作用結合が作り出される。そのような圧縮性物質は、例えばシリコーンゴムまたは弾性ゴムである。そのような物質は駆動要素と平面状物質との間の付着摩擦を高める。この圧縮性物質は、別々に各駆動要素上に装着することができるが、ベルト状物質を使用することもでき、このことで駆動要素間の空間も過張架され、したがって付着摩擦がさらに高まる。さらに圧縮性物質を間隔保持器で囲むことができ、該間隔保持器は、平面状物体が停止している場合に圧縮性物質が対向層と接触しないように、圧縮性物質から突出している。
【0013】
特に好ましい実施形態では、磁気相互作用に基づいて吸引または反発する2つの成分が、駆動要素が平面状物体に伝える締め付け力の少なくとも一部を成している力を集める。その場合に第1成分は対向層の内部または側部に、第2成分は駆動要素の内部または側部に配設される。これらの措置によって搬送手段と駆動要素は機械的に非常に単純に形成することができるが、この場合には非磁化物体のみを搬送することができる。
【0014】
好ましくは第1成分は、対向層として使用されるか対向層の成分であるばね薄鋼板である。その場合にこのばね薄鋼板は、物体がこれを滑るように配設することができる。このようにして鋼の性質、とりわけ小さいすべり摩擦係数が好ましく利用される。
【0015】
さらに第2成分が、駆動要素に配設された磁石である場合が好ましい。これは、永久磁石または任意の方法で切り替え可能な磁石であり得る。このようにして磁力が駆動要素領域にのみ作用する。
【0016】
その他の形態では、間に磁気相互作用が生じる2つの成分の間隔が最小間隔を超える場合には、磁力に対抗して作用しこの力より大きいばねを駆動要素は含む。ばねのこの機能は、駆動要素と対向層の間の磁力は、間隔が小さくなると共に大きくなるという考えからくるものであり、その場合に近似的に二乗の従属関係が与えられる。与えられたばねの場合、この特許明細書の表現で最小間隔として表された特定の間隔では、ばね力は磁気吸引力より大きい。この場合には駆動要素は対向層から離れてしまう。本発明のそのような形態では駆動要素は、平面状物体が締め付けられて搬送される能動位置と受動位置との間を往復切換することができる。これは機械的な束縛力、例えば制御曲線によって切り替えることができるが、磁力を増大または減少させることによっても行うことができる。
【0017】
好ましい実施形態ではこの切り替えは、各駆動要素に対して選択的に実施することができる。このことは、物体が停止している際に駆動要素のヘッドが対向層に沿って滑り、それによって望まれない磨耗を招くことを回避する。
【0018】
切り替えのために対向層の一部を搬送手段方向へ、および搬送手段から離れるように移動させることも可能である。対向層が無い場合には駆動要素へ磁力を及ぼせないので、これはばね力に基づいて再びその出発位置に戻される。平面状物体が存在する場合にのみ対向層は搬送手段方向へ移動する。平面状物体の存在はセンサによって検出することができ、該センサは相当する信号を、対向層の一部を動かす制御装置へ転送する。
【0019】
そのような本発明の装置は、好ましくは出発製品が丸く織られた管状物質である布袋の製造装置に使用が見出される。
【0020】
本発明のその他の実施例は、具体的説明、請求項および図面から判明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は、搬送装置1の略図を示す。これは、搬送手段として使用される循環のエンドレス側板チェーン2を含み、該チェーンは、装置台架内に装着され得る歯車3を介して駆動ないし偏向される。側板チェーン2の側面には、少なくとも2つの駆動要素4が取り付けられる。通常本発明の搬送装置では、そのような複数の駆動要素4が設けられる。図1には2つの駆動要素が表され、その場合に駆動要素4aが出発する、能動位置に、駆動要素4bが進入する、受動位置に表される。
【0022】
側板チェーン2と歯車3により構成される駆動装置の上方には、台6が配設され、その表面は、搬送される平面状物体5、例えば管状プラスチック材料用の搬送面を表す。その場合に平面状物体5は、搬送方向zに搬送される。
【0023】
駆動要素4a、4bは、保持部品7により構成され、該保持部品内にボルト8が移動可能に装着される。この移動は、二重矢印B方向で行われる。この方向は、台6上側によって固定される搬送面にほぼ垂直である。保持部品7を貫通するボルト8は、その脚部末端に円形物9を担持する。この円形物9と保持部品7の間で圧縮ばね10がボルト8を取り囲み、該圧縮ばねは、駆動要素4bに基づいて描かれているように、駆動要素4a、4bが別の力の作用を受けることなくその進入する、受動位置に残るように作用する。
【0024】
駆動要素4aは、その出発位置に表される。そのヘッド11に永久磁石12が備わるために、駆動要素4aはこの位置に居続ける。駆動要素4aが貫通できる、台6に取り入れられた隙間の上方には、ばねベルト鋼製の対向層13が固定される。永久磁石12が対向層13の十分近くに達すると、この永久磁石12はばねベルト鋼と相互作用を始めるので、全ヘッド11とボルト8が、ばね10の力に対抗して、平面状物体5がヘッド11と対向層13に挟まれるまで対向層13方向へ移動する。そのような近い間隔が達成されるためには、対向層13の入口領域14の下方に、圧縮ばね10の力に対抗してボルト8を持ち上げるガイド15が存在する。
【0025】
図2は、駆動要素4a、4bの構造を、その進入位置での駆動要素4bを示す拡大図で示す。識別するためにヘッド11は間接接続16を含み、その内側の凸面形のリング17がボルト8の上方末端に固定されている。間接接続16の外側のリング18は、磁石担持体19の穿孔内へ入れられる。磁石担持体19の上方除外部内には、環状または円板状の永久磁石12が、詳しく示していない方法で固定されている。間接接続16によって、対向層13側の永久磁石12の表面が常に対向層13に平面平行に広がることが保証される。このことは、駆動要素4a、4bのボルト8が、弾性引っ張り機構を使用するために、高いサイクル周波数のサイクル操作での加速運動の場合など全ての操作状況においては対向層13に直交しないので重要である。
【0026】
対向層13側の永久磁石12の表面上には、平面状物体5と接触する場合に高い付着摩擦を生じさせる圧縮性被覆20が接着されているので、搬送される平面状物体5は駆動要素4aに対しては静止状態にある。このことは、本発明の装置がサイクル操作で加速運動する場合にとりわけ重要である。その場合に圧縮性被覆20は、シリコーンゴムまたは類似の材料により構成することができる。
【0027】
圧縮性被覆20を摩擦から保護するために、磁石担持体19の上方の縁21が、圧縮性被覆20からわずかに突出する、針状ではあるが先端が丸い間隔保持器22で覆われている。しかしながらこの先端が丸い間隔保持器22は、さらにわずかに平面状物体5の材料内に入り込むので、この平面状物体はこの方法でさらに保持される。
【0028】
図3は、図2のIII−III図を示し、この図から、駆動要素4がどのように側板チェーン2に好ましく固定されるかが分かる。駆動要素4a、4bを担持する保持部品7の側面に保持プレート23が配設される。この保持プレート23に、これに垂直にそれぞれ2つの並列リベット24が固定される。則ち、この並列リベット24は、同時に2つの側板チェーンの結合にも駆動要素4a、4bの支持にも使用される。
【0029】
図4は、本発明の装置の別の実施形態の入口側の部分図を示す。ここでは示していない平面状物体の搬送方向zは、図1〜3とは逆である。図4には、物体の進入の機能方法を理解するためには必要ではない全ての構成要素は示さなかった。
【0030】
前述のようにガイド15に基づいて、ボルト8を持ち上げることになる力が円形物9に作用する。ここでは駆動要素4の上方に搬送される物体が存在するので、プレート25が降下する。そのためにこのプレート25は、ピストン26を介して任意の往復機構と接続している。これは単純なピストンシリンダユニットであり得るが、任意のその他のアクチュエータでもあり得る。降下工程後に初めてプレート25と磁石12との間に力が生じ、この力に基づいて駆動要素4およびプレート25が平面状物体を挟んで保持することができる。駆動要素4のヘッド11がまだ対向層13領域にない場合は、プレート25は降下したままである。その後初めてプレート25は再びその出発位置に戻される。
【0031】
平面状物体が戻ってこない場合には、これは任意のセンサによって検出できるが、プレート25はその出発位置に残る。磁石12とプレート25との間に非常に弱い磁力が生じるので、ボルト8は、ガイド15の末端領域27をかすめた後にその出発位置に戻る。磁石12および対向層13の間の間隔が今では大きすぎるので、駆動要素4は対向層方向へ移動しない。
【0032】
総じて記述した方法で、個々の駆動要素の選択的な活動が平面状物体の存在に依存して達成される。
【0033】
図4に示したヘッド11の構造は、図2および3に示されたものとは区別される。図4では磁石12は環状に形成されている。中央の穴の中には、シリンダ形を有する圧縮性部材28がはめ込まれる。圧縮性部材28としては、ここでは例えばゴム棒が使用される。ゴムのような物質を使用することによって、ボルト8が軽い斜位をとる場合でもその平面状物体側の表面全面を常に平面状物体に当接させることができる。それ故この実施例では間接接続16を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の搬送装置の略図を示す。
【図2】駆動要素の図を示す。
【図3】図2のIII−IIIの図を示す。
【図4】本発明の装置の入口領域の実施形態を示す。
【符号の説明】
【0035】
1 搬送装置
2 側板チェーン
3 歯車
4、4a、4b 駆動要素
5 平面状物体
6 台
7 保持部品
8 ボルト
9 円形物
10 圧縮ばね
11 ヘッド
12 永久磁石
13 対向層
14 入口領域
15 ガイド
16 間接接続
17 間接接続の内側リング
18 間接接続の外側リング
19 磁石担持体
20 圧縮性被覆
21 上方縁
22 間隔保持器
23 保持プレート
24 並列リベット
25 押圧プレート
26 ピストン
27 ガイドの末端領域
28 圧縮性部材
B ボルト8の運動方向
z 平面状物体5の搬送方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
締め付け力を対向層(13)方向(B)へ伝える各駆動要素(4)の少なくとも構成要素(8、11)が、搬送手段(2)に相対して移動可能であることを特徴とする、
−平面状物体(5)を搬送方向(z)に搬送する少なくとも1つの搬送手段(2)を含み、
−該搬送手段(2)に対して少なくとも1つの対向層(13)を有し、その場合に、
−前記搬送手段(2)およびその対向層(13)の間に締め付け力が働き、該締め付け力が、前記平面状物体(5)を、少なくともその搬送の一部分の間、装置(1)内で前記少なくとも1つの搬送手段(2)と作用接続して保持するように、前記少なくとも1つの搬送手段(2)およびその少なくとも1つの対向層(13)が配設され、
−前記少なくとも1つの搬送手段(2)が、搬送方向(z)に移動し、該搬送方向(z)で互いに置き換えられ、前記締め付け力の少なくとも一部を前記平面状物体(5)へ伝える少なくとも2つの駆動要素(4)を有する、平面状物体(5)、好ましくは管状物または袋の搬送装置(1)。
【請求項2】
少なくとも1つの搬送手段(2)が、ベルト、チェーンまたは車輪などの少なくとも1つの循環するエンドレス搬送手段を含むことを特徴とする、前述の請求項記載の装置(1)。
【請求項3】
締め付け力を対向層(13)方向(B)へ伝える各駆動要素(4)の少なくとも構成要素(8、11)が、移動可能であることを特徴とする、前述の請求項の一項記載の装置。
【請求項4】
少なくとも1つの搬送手段(2)が少なくとも2つの保持部品(7)を有し、該保持部品(7)内に、駆動要素(4)の少なくとも構成要素(8、11)が移動可能に装着されることを特徴とする、前述の請求項の一項記載の装置。
【請求項5】
少なくとも1つの搬送手段(2)への平面状物体(5)の作用接続を形成可能な駆動要素(4)の表面が、対向層より高い付着摩擦係数を有することを特徴とする、前述の請求項の一項記載の装置。
【請求項6】
少なくとも1つの搬送手段(2)への平面状物体(5)の作用接続を形成可能な駆動要素(4)の表面が、圧縮性物質(20、28)を含むことを特徴とする、前述の請求項の一項記載の装置。
【請求項7】
圧縮性物質(20、28)が、対向層(13)方向で該圧縮性物質(20、28)から突出する間隔保持器(22)により囲まれることを特徴とする、前述の請求項記載の装置。
【請求項8】
駆動要素(4)が平面状物体(5)に伝える締め付け力の少なくとも一部を、弾性部材がもたらすことを特徴とする、前述の請求項の一項記載の装置。
【請求項9】
駆動要素(4)が平面状物体(5)に伝える締め付け力の少なくとも一部が、下記の部材、則ち、
−圧縮空気シリンダ、
−圧縮ばね、
−引っ張りばね
によりもたらされることを特徴とする、前述の請求項の一項記載の装置。
【請求項10】
磁気相互作用のために吸引または反発する2つの成分(12、13)が、駆動要素(4)が平面状物体(5)に伝える締め付け力の少なくとも一部をなす力をもたらすことを特徴とする、前述の請求項の一項記載の装置。
【請求項11】
第1成分が対向層(13)の内部または側部に、および/または第2成分が駆動要素(4)の内部または側部に配設されることを特徴とする、前述の請求項記載の装置。
【請求項12】
対向層(13)が、第1成分としてばね薄鋼板を含むことを特徴とする、前述の請求項記載の装置。
【請求項13】
第2成分が、駆動要素(4)に組み込まれた磁石(12)であることを特徴とする、前述の両請求項の一項記載の装置。
【請求項14】
磁石(12)の対向層(13)への間隔が、圧縮性被覆より大きいことを特徴とする、前述の請求項記載の装置。
【請求項15】
間に磁気相互作用が現れる両成分(12、13)の間隔が、最小間隔を超える場合に、駆動要素(4)が、磁力に対抗して作用しこれより大きいばね(10)を含むことを特徴とする、前述の5請求項の一項記載の装置。
【請求項16】
最小間隔が2センチメートルであることを特徴とする、前述の請求項記載の装置。
【請求項17】
駆動要素(4)および対向層(13)の間に現れる締め付け力を選択的に活性化できることを特徴とする、前述の請求項の一項記載の装置。
【請求項18】
少なくとも対向層(13)の部分(25)から搬送手段(2)までの間隔が変えられることを特徴とする、請求項10ないし16の一項記載の装置。
【請求項19】
少なくとも対向層(13)の部分(25)から搬送手段(2)までの間隔が、少なくとも平面状物体の一部が存在しない間は、搬送手段(2)までの対向層(13)の間隔より大きいことを特徴とする、前述の請求項記載の装置。
【請求項20】
平面状物体(5)が、駆動要素(4)の圧縮性被覆(20)または圧縮性部材(28)の少なくとも一部を覆う場合に、対向層(13)の部分(25)からの間隔を、搬送手段(2)までの対向層(13)の間隔に適合可能であることを特徴とする、前述の両請求項の一項記載の装置。
【請求項21】
対向層(13)の部分(25)が、平面状物体(5)の入口領域(14)で、該対向層と搬送手段(2、4)との間に配設されることを特徴とする、前述の3請求項の一項記載の装置。
【請求項22】
請求項1ないし21の一項記載の装置を特徴とする、布地含有合成物質製の袋製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−529386(P2007−529386A)
【公表日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−503249(P2007−503249)
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【国際出願番号】PCT/EP2005/002602
【国際公開番号】WO2005/092747
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(590002909)ヴィントメーラー ウント ヘルシャー コマンディトゲゼルシャフト (33)
【Fターム(参考)】