説明

床置き室内機

【課題】水平方向に関して小型化しつつ、熱交換器からのドレン水の電装品箱内への流入を妨げる。
【解決手段】室内熱交換器の下端部近傍のドレンパンより下方において、主吸込口から室内熱交換器に至る流路を形成するケーシング10の壁面に接触するように電装品箱を設ける。電装品箱26aの底面とケーシング10の壁面との間に隙間が形成されるように、ケーシング10の壁面において電装品箱の底面と対向する部分に溝13aを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電装品箱を備えた床置き室内機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
空気調和機の室内機としては、吸込口を有すると共に熱交換器を収容したケーシングを備えているものが知られている。吸込口から吸い込まれた室内空気は、熱交換器に供給され、熱交換器内を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。このようにして加熱または冷却された空気は、室内へと返流される。一般的に、上述のような室内機においては、電装品箱は熱交換器の側方に設けられる(例えば、特許文献1参照)。これにより、熱交換器からのドレン水が、電装品箱内に流入するのを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−256276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の室内機のように電装品箱を熱交換器の側方に設け、電装品箱と熱交換器とを水平方向に並べる場合には、室内機が水平方向に関して大型化する。そこで、室内機を水平方向に関して小型化するために、電装品箱を熱交換器の下端部近傍に配置されたドレンパンの下方に配置することが考えられる。このような構成の室内機では、熱交換器からのドレン水が電装品箱内に流れ込む虞がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、水平方向に関して小型化しつつ、熱交換器からのドレン水の電装品箱内への流入を妨げることができる床置き室内機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る床置き室内機は、吸込口を有すると共に熱交換器を収容したケーシングと、前記ケーシング内において前記吸込口から前記熱交換器に至る流路に設けられた電装品箱とを備え、前記電装品箱が、前記熱交換器の下端部近傍のドレンパンより下方において前記流路を形成する壁面に接触して設けられており、前記電装品箱の底面と前記壁面との間には、隙間が形成されている。
【0007】
この床置き室内機では、熱交換器の下端部近傍のドレンパンより下方に電装品箱を設けることで、熱交換器の側方に電装品箱を設ける場合に比べて、水平方向に関して小型化できる。また、熱交換器からのドレン水は、電装品箱の底面と壁面との間の隙間に流れ込む。したがって、電装品箱をドレンパンの下方に設けた場合でも、熱交換器からのドレン水の電装品箱内への流入を妨げることができる。
【0008】
第2の発明に係る床置き室内機では、第1の発明に係る床置き室内機において、前記吸込口が、前記ケーシングの下端部の前方に設けられ、前記壁面が、前記吸込口から背面に近付くにつれて上方に傾斜する傾斜部分を含んでおり、前記電装品箱は、前記傾斜部分に接触して設けられている。
【0009】
この床置き室内機では、電装品箱の底面と壁面との間の隙間に流れ込んだドレン水を、下方に向けて流すことができる。したがって、電装品箱の底面と壁面との間にドレン水が溜まるのを抑制できる。
【0010】
第3の発明に係る床置き室内機では、第2の発明に係る床置き室内機において、前記壁面において前記電装品箱の底面に対向した部分には、前記壁面の傾斜方向に沿って延在する溝が形成されている。
【0011】
この床置き室内機では、溝が形成されている部分以外では、電装品箱の底面と壁面とが接触しているので、電装品箱の底面と壁面との間に埃等が溜まるのを抑制できる。また、溝に流れ込んだドレン水を、電装品箱の底面と壁面との間から排出できる。
【0012】
第4の発明に係る床置き室内機では、第3の発明に係る床置き室内機において、前記溝が、互いに離れた位置に複数形成されている。
【0013】
この床置き室内機では、複数の溝により、熱交換器からのドレン水を電装品箱の底面と壁面との間から迅速且つ確実に排出し、ドレン水の電装品箱内への流入を確実に妨げることができる。
【0014】
第5の発明に係る床置き室内機では、第3または第4の発明に係る床置き室内機において、前記壁面が、前記電装品箱の底面と対向する部分の上方に形成され、且つ、ドレン水が前記溝に向かって流れるように傾斜した傾斜面を有している。
【0015】
この床置き室内機では、傾斜面により、ドレン水を溝に集めることができる。したがって、ドレン水の電装品箱内への流入をより確実に妨げることができる。
【0016】
第6の発明に係る床置き室内機では、第1〜第5のいずれかの発明に係る床置き室内機において、前記壁面が、前記電装品箱を嵌合するための嵌合凹部を有しており、前記嵌合凹部の上端に設けられた段部には、前記電装品箱の底面と前記壁面との隙間に連通する連通溝が形成されている。
【0017】
この床置き室内機では、連通溝を介して、段部に滴下したドレン水を電装品箱の底面と壁面との間の隙間に送ることができる。
【0018】
第7の発明に係る床置き室内機では、第6の発明に係る床置き室内機において、前記嵌合凹部の上端に設けられた段部と、前記嵌合凹部に嵌合された前記電装品箱の側面との間には、隙間が形成されている。
【0019】
この床置き室内機では、段部の表面を伝って電装品箱の側面にドレン水が付着するのを避けることができる。
【0020】
第8の発明に係る床置き室内機では、第7の発明に係る床置き室内機において、前記嵌合凹部の上端に設けられた段部には、前記嵌合凹部に嵌合された前記電装品箱の側面に向かって突出する突出部が設けられている。
【0021】
この床置き室内機では、突出部によって、段部と電装品箱の側面との間の隙間を確実に形成できる。
【0022】
第9の発明に係る床置き室内機では、第1〜第8のいずれかの発明に係る床置き室内機において、前記電装品箱が、複数の部材で構成されており、前記複数の部材同士の合わせ部が、前記ドレンパンの底面と対向しないように設けられている。
【0023】
この床置き室内機では、ドレンパンから滴下したドレン水が、電装品箱の合わせ部から電装品箱の内部に浸入するのを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0024】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0025】
第1の発明では、熱交換器の下端部近傍のドレンパンより下方に電装品箱を設けることで、熱交換器の側方に電装品箱を設ける場合に比べて、水平方向に関して小型化できる。また、熱交換器からのドレン水は、電装品箱の底面と壁面との間の隙間に流れ込む。したがって、電装品箱をドレンパンの下方に設けた場合でも、熱交換器からのドレン水の電装品箱内への流入を妨げることができる。
【0026】
第2の発明では、電装品箱の底面と壁面との間の隙間に流れ込んだドレン水を、下方に向けて流すことができる。したがって、電装品箱の底面と壁面との間にドレン水が溜まるのを抑制できる。
【0027】
第3の発明では、溝が形成されている部分以外では、電装品箱の底面と壁面とが接触しているので、電装品箱の底面と壁面との間に埃等が溜まるのを抑制できる。また、溝に流れ込んだドレン水を、電装品箱の底面と壁面との間から排出できる。
【0028】
第4の発明では、複数の溝により、熱交換器からのドレン水を電装品箱の底面と壁面との間から迅速且つ確実に排出し、ドレン水の電装品箱内への流入を確実に妨げることができる。
【0029】
第5の発明では、傾斜面により、ドレン水を溝に集めることができる。したがって、ドレン水の電装品箱内への流入をより確実に妨げることができる。
【0030】
第6の発明では、連通溝を介して、段部に滴下したドレン水を電装品箱の底面と壁面との間の隙間に送ることができる。
【0031】
第7の発明では、段部の表面を伝って電装品箱の側面にドレン水が付着するのを避けることができる。
【0032】
第8の発明では、突出部によって、段部と電装品箱の側面との間の隙間を確実に形成できる。
【0033】
第9の発明では、ドレンパンから滴下したドレン水が、電装品箱の合わせ部から電装品箱の内部に浸入するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態に係る床置き室内機を備えた空気調和機の回路図である。
【図2】図1に示す床置き室内機の斜視図である。
【図3】図1に示す床置き室内機の正面図である。
【図4】図3に示す床置き室内機のIV-IV線に沿う断面図である。
【図5】図3に示す床置き室内機の前面グリル及び開閉パネルを外した状態を示す図である。
【図6】図4の二点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。
【図7】図2に示す床置き室内機の本体フレームの斜視図である。
【図8】図7に示す本体フレームの部分拡大図である。
【図9】本発明の実施形態の変形例に係る床置き室内機における嵌合凹部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施形態に係る空気調和機100の床置き室内機(以下、単に「室内機」と称する)1について説明する。
図1に示すように、本実施形態の室内機1は、冷媒回路60を構成する配管により室外機5と接続されており、室外機5と共に空気調和機100を構成するものである。
【0036】
<空気調和機100の概略構成>
図1に示すように、本実施形態の室内機1は、室内熱交換器22と、室内熱交換器22の近傍に配置されたクロスフローファン21と、輻射パネル30と、室内電動弁17と、室内の気温を検出するための室内温度センサ46とを備えている。また、室外機5は、圧縮機50と、四路切換弁51と、室外熱交換器52と、室外熱交換器52の近傍に配置された室外ファン53と、室外電動弁54とを備えている。
【0037】
冷媒回路60は、室内熱交換器22、圧縮機50、四路切換弁51、室外熱交換器52及び室外電動弁54が介設された環状の主流路61を備えている。室外熱交換器52には、室外熱交温度センサ57が付設されている。主流路61を構成する室内機1内の配管における室内熱交換器22の両側には、分岐部60a、60bがそれぞれ設けられている。そして、分岐部60a、60bには、バイパス配管62の両端が接続されている。すなわち、室内熱交換器22の両側の配管が、バイパス配管62によって接続されている。このバイパス配管62には、輻射パネル30と室内電動弁17とが設けられている。バイパス配管62における輻射パネル30の両側には、パネル入温度センサ27とパネル出温度センサ28とが付設されている。また、主流路61における圧縮機50の吸入側と四路切換弁51との間にはアキュムレータ55が介設されており、圧縮機50の吐出側と四路切換弁51との間には、吐出温度センサ56が付設されている。
【0038】
室内熱交換器22は、冷媒回路60の一部を構成する配管を有しており、室内熱交温度センサ29が付設されている。室内熱交換器22は、クロスフローファン21の風上側に配置されている。室内熱交換器22内を流れる冷媒との熱交換により加熱または冷却された空気が、クロスフローファン21によって温風または冷風として室内に吹き出されることで、温風暖房または冷房が行われる。
【0039】
輻射パネル30は、後で詳述するように、室内機1の表面の一部を構成しており、冷媒回路60の一部を構成するパネル配管33(図4参照)を有している。このパネル配管33を流れる冷媒の熱が、室内に輻射されることで、輻射暖房が行われる。室内電動弁17は、輻射パネル30に供給される冷媒の流量を調整するために設けられている。
【0040】
本実施形態の空気調和機100において実施される運転モードとしては、冷房モード、温風暖房モード及び輻射暖房モードがある。冷房モードは、輻射パネル30に冷媒を流さないで室内熱交換器22に冷媒を流して冷房を行うモードであって、温風暖房モードは、輻射パネル30に冷媒を流さないで室内熱交換器22に冷媒を流して温風暖房を行うモードである。輻射暖房モードは、室内熱交換器22に冷媒を流して温風暖房を行いつつ、輻射パネル30に冷媒を流して輻射暖房を行うモードである。
【0041】
温風暖房モードにおいては、室内電動弁17が閉弁されると共に、四路切換弁51が図1中実線で示す状態に切り換えられる。そのため、図1中実線の矢印で示すように、圧縮機50から吐出された高温高圧冷媒は、四路切換弁51を通って、室内熱交換器22に流入する。そして、室内熱交換器22において凝縮した冷媒は、室外電動弁54で減圧された後、室外熱交換器52に流入する。そして、室外熱交換器52において蒸発した冷媒は、四路切換弁51及びアキュムレータ55を介して、圧縮機50に流入する。
【0042】
輻射暖房モードにおいては、室内電動弁17が開弁されると共に、四路切換弁51が図1中実線で示す状態に切り換えられる。そのため、図1中破線の矢印で示すように、圧縮機50から吐出された高温高圧冷媒は、四路切換弁51を通って、室内熱交換器22と輻射パネル30とに流入する。そして、室内熱交換器22と輻射パネル30において凝縮した冷媒は、室外電動弁54で減圧された後、室外熱交換器52に流入する。そして、室外熱交換器52において蒸発した冷媒は、四路切換弁51及びアキュムレータ55を介して、圧縮機50に流入する。
【0043】
<室内機1の構成>
次に、室内機1の構成について説明する。
図2に示すように、本実施形態の室内機1は、全体として直方体形状を有しており、室内の床面近傍に据え付けるものである。本実施形態においては、室内機1は、床面から10cm程度浮かした状態で、壁面に取り付けられている。なお、以下の説明において、室内機1が取り付けられる壁から突出する方向を「前方」と称し、その反対の方向を「後方」と称する。また、図2に示す左右方向を単に「左右方向」と称し、上下方向を単に「上下方向」と称する。
【0044】
図4に示すように、室内機1は、ケーシング10と、ケーシング10内に収容されたクロスフローファン21、室内熱交換器22、吹出口ユニット25及び電装品ユニット26などの内部機器と、前面グリル15とを主に備えている。後で詳述するように、ケーシング10は、その下端部の前方に形成された主吸込口10aと、その前壁に形成された補助吸込口10b、10cとを有している。さらに、ケーシング10の上端部には、吹出口10dが形成されている。ケーシング10内には、主吸込口10a及び補助吸込口10bから吹出口10dに至る流路が形成されている。室内機1においては、クロスフローファン21の駆動により、主吸込口10aから床面近傍にある空気を吸い込みつつ、補助吸込口10b、10cからも空気を吸い込む。そして、室内熱交換器22において、吸い込んだ空気に対して加熱または冷却などを行い調和し、調和後の空気を吹出口10dから吹き出して室内へと返流させる。
【0045】
ケーシング10は、本体フレーム11、吹出口カバー41、輻射パネル30、及び開閉パネル42で構成されている。なお、後述するように、吹出口カバー41は前面パネル部41aを有しており、輻射パネル30は前面パネル部31を有している。吹出口カバー41の前面パネル部41a、輻射パネル30の前面パネル部31及び開閉パネル42は、ケーシング10の前面において面一となるように配置され、前面パネル4を構成する。図2に示すように、前面パネル4の右上端部、すなわち吹出口カバー41の前面パネル部41aの右端部には、電源ボタン18と、運転状況を示す発光表示部19とが設けられている。
【0046】
本体フレーム11は、壁面に取り付けられるものであり、上述の各種内部機器を支持している。前面グリル15、吹出口カバー41、輻射パネル30及び開閉パネル42は、内部機器を支持している状態の本体フレーム11の前面に取り付けられている。吹出口カバー41は、本体フレーム11の上端部に取り付けられており、その上壁に左右方向に長い矩形状の開口である吹出口10dが形成されている。輻射パネル30は吹出口カバー41の下方に、開閉パネル42は輻射パネル30の下方にそれぞれ取り付けられている。本体フレーム11の下前端と開閉パネル42の下端との間は、左右方向に長い開口である主吸込口10aとなっている。
【0047】
(内部機器)
ここで、ケーシング10内に収容される各内部機器について説明する。
クロスフローファン21は、ケーシング10の高さ方向中央部分のやや上方において、その軸方向が左右方向に沿うように配置されている。クロスフローファン21は、下前方から空気を吸い込んで、上後方に吹き出すようになっている。
【0048】
室内熱交換器22は、前面パネル4と略平行に配置されており、前面パネル4の背面と対向する前面熱交換器22aと、前面熱交換器22aの下端部近傍から背面に近付くにつれて上方に傾斜する背面熱交換器22bとで構成されている。前面熱交換器22aは、クロスフローファン21の前方に配置されており、その上半分がクロスフローファン21と対向している。図4に示すように、前面熱交換器22aの上端は、クロスフローファン21の上端よりも上方に位置している。背面熱交換器22bは、クロスフローファン21の下方に配置されている。すなわち、室内熱交換器22は、全体として略V字の形状を有しており、クロスフローファン21の前方と下方とを取り囲むように、クロスフローファン21と対向して配置されている。
【0049】
正面視において室内熱交換器22の右側には、室外機5から送られてきた冷媒を室内熱交換器22及び輻射パネル30に供給するための配管が配置されている。より具体的には、図1において、分岐部60aから室内熱交換器22及び輻射パネル30にそれぞれ至る配管、並びに室内熱交換器22及び輻射パネル30から分岐部60bにそれぞれ至る配管が、室内熱交換器22の右側に配置されている。図5に示すように、これらの配管の前方には防滴カバー23が取り付けられている。
【0050】
室内熱交換器22の下端部近傍には、左右方向に延在するドレンパン24が配置されている。図5に示すように、正面視において、ドレンパン24の左側の端部は、室内熱交換器22の端部とほぼ対向する位置にあり、右側の端部は、室内熱交換器22の右側に配置された配管と対向する位置にある。また、図4に示すように、ドレンパン24の前後方向の端部は、室内熱交換器22の前後方向の端部とほぼ対向する位置にある。図4に示すように、主吸込口10aから吸い込まれた空気は、ドレンパン24の下方において前方側と後方側とに分かれ、前面熱交換器22aと背面熱交換器22bとにそれぞれ供給される。
【0051】
吹出口ユニット25は、クロスフローファン21の上方に配置されており、クロスフローファン21から吹き出された空気をケーシング10の上端部に形成された吹出口10dへと導くものである。吹出口ユニット25は、吹出口10dの近傍に配置される水平フラップ25aを備えている。水平フラップ25aは、吹出口10dから吹き出される空気流の上下方向の風向きを変更すると共に、吹出口10dの開閉を行う。
【0052】
電装品ユニット26は、図5に示すように、ドレンパン24の下方に配置されており、回路基板(図示せず)などを収容する電装品箱26aと、電装品箱26aに収容された基板と電気的に接続される端子台26dとを有している。図4に示すように、電装品箱26aは、主吸込口10aから背面熱交換器22bに至る流路を形成する壁面に接触して設けられている。また、電装品箱26aは、その底面が前端から後端に近付くにつれて上方に傾斜した状態で配置されている。端子台26dは、室内熱交換器22の右側に配置された配管と対向する位置に配置されている。さらに、電装品ユニット26から引き出された配線は、端子台26dの右側からまっすぐ上方に引き回され、前面パネル4の右上端部に設けられた電源ボタン18及び発光表示部19のLED発光体に接続されている。
【0053】
図4及び図6に示すように、電装品箱26aは、上方が開口した略直方体の箱状に形成された本体26bと、本体26bの開口を覆う蓋体26cとから構成されている。蓋体26cは、本体26bの側面において本体26bの側面と重なり合っている。つまり、本体26bと蓋体26cとの合わせ部は、電装品箱26aの側面に位置している。電装品箱26aは、その合わせ部が上下方向に関してドレンパン24の底面と対向しないように配置されている。すなわち、図4に示すように、電装品箱26aの後方側の合わせ部(図4中右側の合わせ部)は、前後方向に関してドレンパン24の後端よりも後方に位置している。換言すると、電装品箱26aの後方側の合わせ部は、ドレンパン24の下方の領域から外れた位置にある。したがって、この合わせ部は、ドレンパン24と底面と対向しない。また、電装品箱26aの前端側の側面(図4中左側の側面)は、前斜め下方に向いている。したがって、この側面の合わせ部も、電装品箱26aの上方に位置するドレンパン24の底面と対向しない。
【0054】
(本体フレーム11)
図4及び図7に示すうように、本体フレーム11の高さ方向中央部分のやや上方には、クロスフローファン21が配置されるファン配置部11aが形成されている。ファン配置部11aにおいては、壁面が後方に凸となるように湾曲しており、窪みを成している。クロスフローファン21の背面側のほぼ半分は、この窪み内に収められる。そして、ファン配置部11aの前方には室内熱交換器22が取り付けられ、室内熱交換器22の下端部近傍にはドレンパン24が取り付けられる。また、ファン配置部11aの上方には吹出口ユニット25が取り付けられる。
【0055】
本体フレーム11の下端部11bは、主吸込口10aの縁の一部を構成する前端から背面に近付くにつれて上方に傾斜している。下端部11bの正面視における右側部分には、電装品箱26aを嵌合するための嵌合凹部12が形成されている。嵌合凹部12に嵌合された電装品箱26aの底面は、嵌合凹部12の底面12aと対向すると共に接触する。図4及び図6に示すように、嵌合凹部12は、傾斜した下端部11bの背面側部分に形成されている。
【0056】
図4及び図6に示すように、嵌合凹部12の底面12aは、下端部11bを構成する壁面よりも上方に位置しており、その前端から後端に近付くにつれて上方に傾斜している。すなわち、底面12aは、主吸込口10aから背面に近付くにつれて上方に傾斜している。嵌合凹部12の前端(下端)に設けられた段部12bは、底面12aの前端からほぼ水平方向に沿って前方に延在していると共に、下方に屈曲して下端部11bに接続されている。また、嵌合凹部12の後端(上端)に設けられた段部12cは、底面12aの後端から底面12aとほぼ直交する方向に沿って上方に延在していると共に、後方に屈曲して本体フレーム11の後壁に接続されている。
【0057】
上述のような構成により、嵌合凹部12が形成された部分においては、ドレンパン24から滴下したドレン水や本体フレーム11の後壁を伝って流れてきたドレン水は、その前端から後端に近付くにつれて上方に傾斜した底面12aの前端に向かって流れる。そして、嵌合凹部12の前端に設けられた段部12bの水平部分にドレン水が溜まる。
【0058】
図7及び図8に示すように、嵌合凹部12の底面12aには、底面12aの傾斜方向に沿って延在する複数の溝13aが、左右方向に関して互いに離れた位置に形成されている。各溝13aは、底面12aの前端から後端まで延びている。溝13aにより、嵌合凹部12に嵌合された電装品箱26aの底面と嵌合凹部12の底面12aとの間に隙間が形成される。
【0059】
嵌合凹部12の段部12cの上壁には、ドレン水が溝13aに向かって流れるように傾斜した傾斜面13bが形成されている。具体的には、傾斜面13bは、段部12cの上壁において、底面12aに形成された複数の溝13aのうち隣接する2つの溝13aの間に対応する部分の左右方向中央部分から、2つの溝13aにそれぞれ対応する部分に向けて下方に傾斜している。また、段部12cには、一端が溝13aに接続されていると共に、他端が段部12cの上壁に形成された傾斜面13bの下端に位置する連通溝13cが形成されている。
【0060】
図7及び図8に示すように、段部12cの側壁(前壁)には、2つの突出部14が設けられている。突出部14は、嵌合凹部12に嵌合された電装品箱26aの側面に向かって突出している。突出部14が嵌合凹部12に嵌合された電装品箱26aの側面と接触することで、嵌合凹部12に嵌合された電装品箱26aの側面と段部12cとの間に隙間d(図6参照)が形成される。
【0061】
(前面グリル15)
前面グリル15は、上述の各種内部機器と、吹出口カバー41と、輻射パネル30とが取り付けられた状態の本体フレーム11に取り付けられる。図4に示すように、前面グリル15は、前面熱交換器22aの上下方向略中央部分から、本体フレーム11の下前端までを覆うように配置される。前面グリル15は、フィルタ保持部15aと、主吸込口10aに配置される吸込口グリル15bとを有している。
【0062】
フィルタ保持部15aは、輻射パネル30の背面に設けられたフィルタ保持部34と協働して、上部フィルタ16a及び下部フィルタ16bをガイドすると共に保持する。より詳細には、図4に示すように、フィルタ保持部15aは、上部フィルタ16aの下端部と下部フィルタ16bの全体を保持する。上部フィルタ16aのフィルタ保持部15aによって保持される部分の上方部分は、輻射パネル30のフィルタ保持部34によって保持される。
【0063】
(フィルタ)
図4に示すように、上部フィルタ16a及び下部フィルタ16bは、前面熱交換器22aと前面パネル4との間の空間に設けられている。なお、図4において、上部フィルタ16aの配置領域をAで、下部フィルタ16bの配置領域をBで示す。上部フィルタ16aは、上下方向に延在しており、その下端は前面熱交換器22aの上下方向略中央部分と対向している。下部フィルタ16bは、上部フィルタ16aの下端の近傍から下方に延在していると共に、その下半分が前方に凸に湾曲している。より詳細には、下部フィルタ16bは、ドレンパン24よりも下方の部分が湾曲している。下部フィルタ16bの下端は、主吸込口10aの後端縁近傍に位置している。
【0064】
(吹出口カバー41)
図4に示すように、吹出口カバー41は、吹出口ユニット25を覆っている。そして、上述のように、吹出口カバー41の上壁には吹出口10dが形成されている。また、吹出口カバー41の前面には、前面パネル部41aが設けられている。前面パネル部41aは、左右方向に長い矩形形状を有している。ここで、図3に示すように、前面パネル部41aの上下方向の長さをLとする。
【0065】
(輻射パネル30)
輻射パネル30は、左右に長い略矩形形状を有しており、ケーシング10の高さ方向中央より上方に設けられている。図4に示すように、輻射パネル30は、アルミ製の前面パネル部31と、前面パネル部31の背面を覆うように取り付けられた樹脂製の断熱カバー32と、前面パネル部31の背面に接触するように取り付けられたパネル配管33とで主に構成されている。断熱カバー32の背面には、上述のフィルタ保持部34が設けられている。パネル配管33は、冷媒回路60を構成する配管の一部である。室外機5から送られてきた冷媒はパネル配管33内に流入し、前面パネル部31の背面を正面視において右端部から左側端部まで流れる。その後折り返して左側端部から右側端部まで流れ、右側端部からパネル配管33の外に流れ出る。
【0066】
前面パネル部31の上下方向の長さは、吹出口カバー41の前面パネル部41aのほぼ2倍である。すなわち、図3に示すように、前面パネル部31の上下方向の長さは約2Lである。前面パネル部31は、吹出口カバー41の前面パネル部41aの下方に位置している。図4に示すように、輻射パネル30の上下方向略中央部分は、前面熱交換器22aの上端部に対向している。
【0067】
(開閉パネル42)
開閉パネル42は、輻射パネル30の前面パネル部31の下方に着脱可能に取り付けられている。開閉パネル42は、左右方向に長い矩形形状を有しており、その上下方向の長さは、吹出口カバー41の前面パネル部41aのほぼ4倍である。すなわち、図3に示すように、開閉パネル42の上下方向の長さは約4Lである。図4に示すように、開閉パネル42の上端の上下方向位置は、前面グリル15の上端とほぼ同じである。上述のように、開閉パネル42の下端は、主吸込口10aの一部を構成している。したがって、開閉パネル42を取り外すことにより、前面グリル15を露出させ、上部フィルタ16a及び下部フィルタ16bの着脱を行うことができるフィルタ挿入可能状態となる。
【0068】
上述のように、前面パネル4は、吹出口カバー41に設けられた前面パネル部41aと、輻射パネル30に設けられた前面パネル部31と、開閉パネル42とで構成されている。そして、輻射パネル30の前面パネル部31と開閉パネル42との間には、左右方向(水平方向)に伸延するスリット状の開口である補助吸込口10bが形成されている。また、開閉パネル42の上端近傍にも、左右方向に伸延するスリット状の開口である補助吸込口10cが形成されている。図3に示すように、開閉パネル42の上端と補助吸込口10cとの上下方向に関する距離はLである。
【0069】
すなわち、前面パネル4の上下方向の長さは7Lであり、補助吸込口10bは、前面パネル4の上端から3Lの位置、補助吸込口10cは、前面パネル4の下端から3Lの位置にそれぞれ形成されている。つまり、補助吸込口10b、10cは、前面パネル4の上下方向(高さ方向)中央の領域に設けられている。また、図4に示すように、補助吸込口10b、10cは、前面熱交換器22aと対向している。
【0070】
<本実施形態の室内機1の特徴>
本実施形態の室内機1では、室内熱交換器22の下端部近傍のドレンパン24より下方において、主吸込口10aから室内熱交換器22に至る流路を形成するケーシング10の壁面に、電装品箱26aを嵌合するための嵌合凹部12が形成されている。電装品箱26aは、嵌合凹部12の底面12aと接触して設けられ、電装品箱26aの底面と嵌合凹部12の底面12aとの間には、隙間が形成されている。
したがって、室内熱交換器22の下端部近傍のドレンパン24より下方に電装品箱26aを設けることで、室内熱交換器22の側方に電装品箱26aを設ける場合に比べて、水平方向に関して小型化できる。また、室内熱交換器22からのドレン水は、電装品箱26aの底面と嵌合凹部12の底面12aとの間の隙間に流れ込む。よって、電装品箱26aをドレンパン24の下方に設けた場合でも、室内熱交換器22からのドレン水の電装品箱26a内への流入を妨げることができる。
【0071】
また、本実施形態の室内機1では、電装品箱26aの底面と接触する嵌合凹部12の底面12aは、ケーシング10の下端部の前方に設けられた主吸込口10aから背面に近付くにつれて上方に傾斜している。したがって、電装品箱26aの底面と嵌合凹部12の底面12aとの間の隙間に流れ込んだドレン水を、下方に向けて流すことができる。よって、電装品箱26aの底面と嵌合凹部12の底面12aとの間にドレン水が溜まるのを抑制できる。
【0072】
また、本実施形態の室内機1では、嵌合凹部12の底面12aには、その傾斜方向に沿って延在する溝13aが形成されている。したがって、溝13aが形成されている部分以外では、電装品箱26aの底面と嵌合凹部12の底面12aとが接触しているので、電装品箱26aの底面と嵌合凹部12の底面12aとの間に埃等が溜まるのを抑制できる。また、溝13aに流れ込んだドレン水を、電装品箱26aの底面と嵌合凹部12の底面12aとの間から排出できる。
【0073】
さらに、本実施形態の室内機1では、溝13aが互いに離れた位置に複数形成されている。したがって、複数の溝13aにより、室内熱交換器22からのドレン水を電装品箱26aの底面と嵌合凹部12の底面12aとの間から迅速且つ確実に排出し、ドレン水の電装品箱26a内への流入を確実に妨げることができる。
【0074】
加えて、本実施形態の室内機1では、嵌合凹部12の上端に設けられた段部12cの上壁に、ドレン水が溝13aに向かって流れるように傾斜した傾斜面13bが形成されている。したがって、傾斜面13bにより、ドレン水を溝13aに集めることができる。よって、ドレン水の電装品箱26a内への流入をより確実に妨げることができる。
【0075】
また、本実施形態の室内機1では、嵌合凹部12の上端に設けられた段部12cに、溝13aに連通する連通溝13cが形成されている。したがって、連通溝13cを介して、段部12cに滴下したドレン水を電装品箱26aの底面と嵌合凹部12の底面12aとの間の隙間に送ることができる。
【0076】
また、本実施形態の室内機1では、嵌合凹部12の上端に設けられた段部12cと、嵌合凹部12に嵌合された電装品箱26aの側面との間に隙間が形成されている。したがって、段部12cの表面を伝って電装品箱26aの側面にドレン水が付着するのを避けることができる。
【0077】
加えて、本実施形態の室内機1では、嵌合凹部12の上端に設けられた段部12cに、嵌合凹部12に嵌合された電装品箱26aの側面に向かって突出する突出部14が設けられている。したがって、突出部14によって、段部12cと電装品箱26aの側面との間の隙間を確実に形成できる。
【0078】
また、本実施形態の室内機1では、電装品箱26aが、本体26bと蓋体26cとで構成されており、本体26bと蓋体26cとの合わせ部が、ドレンパン24の底面と対向しないように設けられている。したがって、ドレンパン24から滴下したドレン水が、電装品箱26aの合わせ部から電装品箱26aの内部に浸入するのを防ぐことができる。
【0079】
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0080】
例えば、上述の実施形態では、嵌合凹部12の底面12aに溝13aが形成されている場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、図9に示すように、上述の実施形態の変形例においては、嵌合凹部112の底面112aに、底面112aの傾斜方向に沿って延在する複数の突起113aを形成されている。したがって、嵌合凹部112に嵌合された電装品箱26aの底面は突起113aと接触し、電装品箱26aの底面と嵌合凹部112の底面112aの間に隙間が形成される。
なお、突起113aの形状は、底面112aの傾斜方向に沿って延在するものには限定されない。したがって、円形の突起が複数形成されていてもよい。
【0081】
また、上述の実施形態では、電装品箱26aの底面と接触する嵌合凹部12の底面12aが、ケーシング10の下端部の前方に設けられた主吸込口10aから背面に近付くにつれて上方に傾斜している場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、嵌合凹部12の底面12aは、主吸込口10aから背面に近付くにつれて下方に傾斜していてもよいし、左右両端のうちいずれか一端から他端に近付くにつれて上方に傾斜していてもよい。また、底面12aは傾斜していなくてもよい。
【0082】
また、上述の実施形態では、複数の溝13aが形成されている場合について説明したが、溝13aは1つであってもよい。
【0083】
加えて、上述の実施形態では、嵌合凹部12の上端に設けられた段部12cの上壁に、ドレン水が溝13aに向かって流れるように傾斜した傾斜面13bが形成されている場合について説明したが、傾斜面13bはなくてもよい。
【0084】
またに、上述の実施形態では、嵌合凹部12の上端に設けられた段部12cに、溝13aに連通する連通溝13cが形成されている場合について説明したが、連通溝13cはなくてもよい。
【0085】
さらに、上述の実施形態では、嵌合凹部12の上端に設けられた段部12cに、嵌合凹部12に嵌合された電装品箱26aの側面に向かって突出する突出部14が設けられており、段部12cと電装品箱26aの側面との間に隙間が形成されている場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、突出部14は形成されていなくてもよいし、段部12cと電装品箱26aの側面との間の隙間もなくてもよい。
【0086】
さらに、上述の実施形態では、電装品箱26aが、本体26b及び蓋体26cの2つの部材で構成されており、本体26bと蓋体26cとの合わせ部が、ドレンパン24の底面と対向しないように設けられている場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、電装品箱26aは、3つ以上の部材で構成されていてもよいし、単一の部材で構成されていてもよい。また、部材同士の合わせ部が、ドレンパン24の底面と対向して設けられていてもよい。
【0087】
また、上述の実施形態では、ケーシング10の下端部の前方に形成された主吸込口10aから空気を吸い込み、ケーシング10の上端部に形成された吹出口10dから空気を吹き出す室内機1について説明したが、これには限定されない。すなわち、ケーシング10の上端部に形成された吸込口から空気を吸い込み、ケーシング10の下端部に形成された吹出口から空気を吹き出す室内機に対して本発明を適用してもよい。
【0088】
加えて、上述の実施形態では、床面から10cm程度浮かした状態で、壁面に取り付けられる場合について説明したが、本発明は、床面近傍に設置される室内機全般に適用可能である。したがって、床面に設置される室内機に適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明を利用すれば、水平方向に関して小型化しつつ、熱交換器からのドレン水の電装品箱内への流入を妨げることができる。
【符号の説明】
【0090】
1 床置き室内機
10 ケーシング
10a 主吸込口
12、112 嵌合凹部
12a、112a 底面(壁面、傾斜部分)
12c、112c 段部
13a 溝
13b 傾斜面
13c 連通溝
14 突出部
22 室内熱交換器
24 ドレンパン
26a 電装品箱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸込口を有すると共に熱交換器を収容したケーシングと、
前記ケーシング内において前記吸込口から前記熱交換器に至る流路に設けられた電装品箱とを備え、
前記電装品箱が、前記熱交換器の下端部近傍のドレンパンより下方において前記流路を形成する壁面に接触して設けられており、
前記電装品箱の底面と前記壁面との間には、隙間が形成されていることを特徴とする床置き室内機。
【請求項2】
前記吸込口が、前記ケーシングの下端部の前方に設けられ、
前記壁面が、前記吸込口から背面に近付くにつれて上方に傾斜する傾斜部分を含んでおり、
前記電装品箱は、前記傾斜部分に接触して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の床置き室内機。
【請求項3】
前記壁面において前記電装品箱の底面に対向した部分には、前記壁面の傾斜方向に沿って延在する溝が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の床置き室内機。
【請求項4】
前記溝が、互いに離れた位置に複数形成されている特徴とする請求項3に記載の床置き室内機。
【請求項5】
前記壁面が、前記電装品箱の底面と対向する部分の上方に形成され、且つ、ドレン水が前記溝に向かって流れるように傾斜した傾斜面を有していることを特徴とする請求項3または4に記載の床置き室内機。
【請求項6】
前記壁面が、前記電装品箱を嵌合するための嵌合凹部を有しており、
前記嵌合凹部の上端に設けられた段部には、前記電装品箱の底面と前記壁面との隙間に連通する連通溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の床置き室内機。
【請求項7】
前記嵌合凹部の上端に設けられた段部と、前記嵌合凹部に嵌合された前記電装品箱の側面との間には、隙間が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の床置き室内機。
【請求項8】
前記嵌合凹部の上端に設けられた段部には、前記嵌合凹部に嵌合された前記電装品箱の側面に向かって突出する突出部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の床置き室内機。
【請求項9】
前記電装品箱が、複数の部材で構成されており、
前記複数の部材同士の合わせ部が、前記ドレンパンの底面と対向しないように設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の床置き室内機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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