情報処理装置及び制御方法
【課題】アプリケーション間の連携の結果、好適に情報を取得することのできる情報処理装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】第1のアプリケーション500と、第1のアプリケーション500から起動可能な第2のアプリケーション600とを実行可能な携帯端末であって、第1のアプリケーション500は、施設情報を取得する施設情報取得部505と、施設情報に応じた画像を表示する画像表示制御部509dと、画像に付与された画像識別子をパラメータと渡して第2のアプリケーション600を起動させる第2アプリ起動部511とを備え、第2のアプリケーション600は、第1のアプリケーション500から渡された画像識別子を元に、解像度の高い画像を取得する画像取得部601と、画像を表示する画像表示制御部607bとを備える。
【解決手段】第1のアプリケーション500と、第1のアプリケーション500から起動可能な第2のアプリケーション600とを実行可能な携帯端末であって、第1のアプリケーション500は、施設情報を取得する施設情報取得部505と、施設情報に応じた画像を表示する画像表示制御部509dと、画像に付与された画像識別子をパラメータと渡して第2のアプリケーション600を起動させる第2アプリ起動部511とを備え、第2のアプリケーション600は、第1のアプリケーション500から渡された画像識別子を元に、解像度の高い画像を取得する画像取得部601と、画像を表示する画像表示制御部607bとを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明に係るいくつかの態様は、情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話上で動作する地図アプリケーション等が広く普及しつつある。このような地図アプリケーションは、例えばGPS(Global Positioning System)から取得した位置情報に基づき、現在地を地図上に表示する機能等を持っているものが多い。例えば、特許文献1には、地図上に、コンテンツデータに対応するオブジェクトを表示させること等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−118783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで近年、例えばいわゆるスマートフォンと呼ばれる携帯電話は、通常、様々なアプリケーションをユーザが任意にダウンロードして使用することができるようになっている。また、このようなアプリケーションの中には、複数のアプリケーション間で互いにパラメータを渡して動作することで、連携した機能をユーザに提供するものもある。
【0005】
ここで、地図に関連するアプリケーション等に渡すパラメータとしては、例えば緯度経度等の位置情報が考えられるが、緯度経度等の位置情報は、取得した情報と一意に対応していない場合がある。このような場合には、例えば、位置情報に対応する複数情報の中からユーザが取得したい情報を選択する必要が生じ、ユーザ操作が煩雑となってしまう。
【0006】
本発明のいくつかの態様は前述の課題に鑑みてなされたものであり、アプリケーション間の連携の結果、好適に情報を取得することのできる情報処理装置及び情報処理方法を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る本発明の情報処理装置は、第1のアプリケーションと、前記第1のアプリケーションから起動可能な第2のアプリケーションとを実行可能な情報処理装置であって、前記第1のアプリケーションは、地点情報を取得する地点情報取得手段と、前記地点情報に応じた第1の画像を表示する第1の画像表示手段と、前記第1の画像に付与された画像識別子をパラメータと渡して前記第2のアプリケーションを起動させる起動手段とを備え、前記第2のアプリケーションは、前記第1のアプリケーションから渡された画像識別子を元に、前記第1の画像よりも解像度の高い第2の画像を取得する画像取得手段と、前記第2の画像を表示する第2の画像表示手段とを備える。
【0008】
本発明の請求項5に係る本発明の情報処理装置は、第1のアプリケーションと、前記第1のアプリケーションから起動可能な第2のアプリケーションとを実行可能な情報処理装置であって、前記第1のアプリケーションは、第1の地点情報を取得する第1の地点情報取得手段と、前記第1の地点情報に応じた画像を表示する画像表示手段と、前記画像に付与された画像識別子をパラメータとして渡して前記第2のアプリケーションを起動させる起動手段とを備え、前記第2のアプリケーションは、前記第1のアプリケーションから渡された画像識別子を元に、当該画像識別子と対応付けられた第2の地点情報を取得する第2の地点情報取得手段と、前記第2の地点情報に対応する地点の情報を表示する情報表示手段とを備える。
【0009】
請求項7に係る本発明の情報処理方法は、第1のアプリケーションが、地点情報に応じた第1の画像を表示するステップと、前記第1のアプリケーションが、前記第1の画像に付与された画像識別子をパラメータとして渡して第2のアプリケーションを起動させる起動ステップと、前記第2のアプリケーションが、前記第1のアプリケーションから渡された前記画像識別子を元に、前記第1の画像よりも解像度の高い第2の画像を取得する取得ステップと、前記第2の画像を表示するステップとを備える。
【0010】
請求項11に係る本発明の情報処理方法は、第1のアプリケーションが、第1の地点情報を取得するステップと、前記第1のアプリケーションが、前記第1の地点情報に応じた画像を表示するステップと、前記第1のアプリケーションが、前記画像に付与された画像識別子をパラメータとして渡して第2のアプリケーションを起動させるステップと、前記第2のアプリケーションが、前記第1のアプリケーションから渡された前記画像識別子を元に、当該画像識別子と対応付けられた第2の地点情報を取得するステップと、前記第2の地点情報に対応する地点の情報を表示する情報表示ステップとを備える。
【0011】
尚、本発明において、「部」や「手段」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」や「手段」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や「手段」が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や「手段」の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、アプリケーション間の連携の結果、好適に情報を取得することのできる情報処理装置及び情報処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態における携帯端末が使用される通信システムの機能構成を示す図である。
【図2】図1に示した携帯端末が表示する表示画面の具体例を示す図である。
【図3】図1に示した携帯端末が表示する表示画面の具体例を示す図である。
【図4】図1に示した携帯端末が実行可能なアプリケーションの機能構成を示す図である。
【図5】地図アプリ用サーバの施設情報DBの具体例を示す図である。
【図6】地図アプリ用サーバの画像情報DBの具体例を示す図である。
【図7】観光アプリ用サーバの施設情報DBの具体例を示す図である。
【図8】観光アプリ用サーバの画像情報DBの具体例を示す図である。
【図9】図1に示した携帯端末の画像表示に係る処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の説明及び参照する図面の記載において、同一又は類似の構成には、それぞれ同一又は類似の符号が付されている。
【0015】
(実施形態)
図1乃至図9は、本発明の実施形態を説明するための図である。以下、これらの図を参照しながら、以下の流れに沿って本実施形態を説明する。まず「1」で実施形態全体の概要を示す。その上で、「2」でシステム全体の構成を、「3」でソフトウェア構成を、「4」でデータベースの構成を説明する。「5」では、処理の流れを説明する。最後に、「6」以降で、本実施形態に係る効果や他の実施形態等を説明する。
【0016】
(1 概要)
図1は、本発明に係る情報処理装置の実施形態に係る携帯端末100が含まれる情報処理システムの概略構成を示す図である。図1に示すように、情報処理システム1は、携帯端末100、地図アプリ用サーバ200、観光アプリ用サーバ300、及び基地局400を含んで構成される。地図アプリ用サーバ200、観光アプリ用サーバ300、及び基地局400は、それぞれネットワークNに接続されている。
尚、本実施形態では、場合によって「アプリケーション」及び「アプリ」の2種類の表記が使用されているが、両者は同一の意味である。
【0017】
携帯端末100は、例えば携帯電話や携帯情報端末等のユーザ端末であり、地図アプリケーション500や観光アプリケーション600を実行することにより、各種機能をユーザに提供することができる。尚、図1には説明を簡略化するために携帯端末100が1台しか図示されていないが、複数台存在しても良い。携帯端末100の詳細構成については後述する。
【0018】
ここで、携帯端末100が実行する地図アプリケーション500は、地図アプリ用サーバ200と連携することで、例えば、ユーザに指定された地域の地図を表示する機能や、ユーザに指定された条件に従って経路探索を行い、その結果を表示する機能、また、ユーザから指定された施設に関する施設情報を表示する機能等を地図アプリケーション500は有する。
【0019】
携帯端末100が実行する観光アプリケーション600は、観光アプリ用サーバ300と連携することで、写真などで視覚的に観光スポットやグルメ情報等をユーザに提供するためのアプリケーションである。より詳細に述べると、さまざまな観光名所の写真やイラスト(絵画等も含む)等の画像をユーザに提示する機能や、その中でユーザが興味を持った写真の施設や周辺の観光名所を提示する機能、観光ルートプランを提案する機能等を観光アプリケーション600は有する。
【0020】
そして本実施形態では、地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600は、互いに連携して動作することが可能となっている。図2及び図3に示す画面例を参照しながら、その例について説明する。
【0021】
地図アプリケーション500は、上述の通り、ユーザから入力されたキーワード等の条件に従って施設を特定し、施設情報を表示する機能を有する。図2は、地図アプリケーション500が表示部140上に表示する表示画面140aの例である。図2の表示画面140aの例では、施設名称や施設の住所、電話番号等の情報(施設情報)と共に、施設の画像が表示されている。尚、図2の例では、1つの画像しか表示されていないが、複数の画像を表示画面140a上に表示するようにしても良い。これらの施設情報や画像(画像情報に含まれる)は、地図アプリケーション500が地図アプリ用サーバ200から取得したものである。
【0022】
表示画面140a上で、ユーザに「フルスクリーンで写真をさらに見る」が選択されると、地図アプリケーション500は、観光アプリケーション600を起動(実行)する。このとき、地図アプリケーション500は、画像の画像IDと、当該画像に係る施設の施設IDとを観光アプリケーション600にパラメータとして渡す。
【0023】
観光アプリケーション600は、指定された画像ID及び施設IDに従って、観光アプリ用サーバ300から解像度の高い同一内容の画像を取得して、図3に例を示すような表示画面140bを表示部140に表示する。
【0024】
ここで、地図に関するアプリケーション(地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600は、共に地図を表示する機能を有する)間で渡すパラメータとしては、例えば、対応する緯度経度(位置情報)を使用する方法も考えられる。しかしながら、緯度経度で指定すると、位置と画像との数が1対1で無かったり(例えば、1枚の画像が複数の施設と紐付けられている場合等)、或いは画像が位置や施設と紐付けられてない場合があったりする。そこで、本実施形態では、画像ID及び施設IDをパラメータとすることで、地図アプリケーション500と観光アプリケーション600との間で、画像情報を1対1で対応付けることが可能となる。
【0025】
このような機能を実現すべく、本実施形態では、地図アプリ用サーバ200の画像情報DB235で管理される各画像と、それらの画像と同一内容で解像度が高い観光アプリ用サーバ300で管理される各画像とは、割り当てられる画像IDが同一となっている。
【0026】
また、後述するように、地図アプリ用サーバ200及び観光アプリ用サーバ300は、それぞれ、画像情報DB235及び画像情報DB335を有しており、同じ内容の画像を記憶している。しかし、ここで地図アプリ用サーバ200が持つ画像情報DB235に登録された画像よりも、観光アプリ用サーバ300が持つ画像情報DB335の画像の方が、解像度が高い。これは、観光アプリ用サーバ300を利用する観光アプリケーション600が画像をキーとして操作されるアプリケーション(ユーザが、画像から観光スポット等を選択する)であるのに対し、地図アプリ用サーバ200を利用する地図アプリケーション500は、あくまで地図表示や経路探索等の機能が中心であって、画像表示が付加的な機能だからである。
【0027】
つまり、本実施形態の携帯端末100では、地図アプリケーション500が画像IDを指定して観光アプリケーション600を呼び出すことで、観光アプリ用サーバ300が格納する高解像度の画像を表示部140上に表示できるようにしている。地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600の機能や構成等については、後に詳述する。
【0028】
(2 システム構成)
図1を参照しながら、本実施形態の機能構成について説明する。
前述の通り、本実施形態に係る情報処理システム1は、携帯端末100、地図アプリ用サーバ200、観光アプリ用サーバ300、基地局400を含んで構成される。以下、これらの構成について説明する。
【0029】
地図アプリ用サーバ200は、携帯端末100上で実行される地図アプリケーション500からの地図取得要求に応じて地図情報を提供する情報処理装置である。地図アプリ用サーバ200は、通信部210、制御部220、及びデータベース230を含む。
通信部210は、ネットワークNを介して携帯端末100や他の情報処理装置との間でデータの送受信を行うことができる。
【0030】
制御部220は、地図アプリ用サーバ200における各種処理を制御するものである。例えば、本実施形態では、地図アプリケーション500からの地図取得要求に応じて、地図取得要求で指定された緯度経度や縮尺などの条件に合う地図情報を、地図DB231から取得し、通信部210を介して携帯端末100に送信する。
【0031】
また、このほか、地図アプリ用サーバ200の制御部220は、経路探索の機能や施設検索の機能も提供する。地図アプリケーション500から経路探索要求を受信すると、経路探索要求に設定された探索条件に合う経路の経路情報を、通信部210を介して携帯端末100に送信する。また、制御部220は、地図アプリケーション500からキーワードを指定した施設検索要求を受信すると、当該キーワードに合致する施設情報の一覧を送信する機能や、施設情報の取得要求を受信すると、当該施設に関する施設情報を施設情報DB233から取得して送信する機能も有する。また、制御部220は、施設情報を送信する際、画像も合わせて送信することが可能であり、当該施設に対応する画像(画像情報)を画像情報DB235から取得して携帯端末100へと送信する。
尚ここで、先述の通り、画像情報DB235上で管理される各画像(画像情報)には、画像を識別するための画像IDが割り当てられる。
【0032】
観光アプリ用サーバ300は、携帯端末100上で実行される観光アプリケーション600からの要求に応じて、画像(画像情報)を送信したり、施設情報を送信したり、地図情報を送信したりする機能を提供する情報処理装置である。観光アプリ用サーバ300は、通信部310、制御部320、及びデータベース330を含む。
通信部310は、ネットワークNを介して携帯端末100や他の情報処理装置との間でデータの送受信を行うことができる。
【0033】
制御部320は、観光アプリ用サーバ300における各種処理を制御するものである。例えば、本実施形態では、制御部320は、観光アプリケーション600からの要求に応じて、画像取得要求で指定された地域等の条件に合う画像(画像情報)を画像情報DB335から取得し、通信部310を介して携帯端末100に送信する。
【0034】
尚ここで、先述の通り、画像情報DB335上で管理される各画像(画像情報)には、画像を識別するための画像IDが割り当てられる。また、地図アプリ用サーバ200が有する画像情報DB235に含まれる各画像と同一内容の画像は全て観光アプリ用サーバ300の画像情報DB335も格納しており、両者の画像IDは同一となるように管理されている。
【0035】
また、携帯端末100から(例えば、ユーザが指定した画像に関する施設情報を表示する場合等)施設情報取得要求を受信すると、制御部320は、指定された施設の施設情報を施設情報DB333から取得し、通信部310を介して携帯端末100に送信する。
【0036】
更に、当該施設の周辺等に関する地図取得要求を携帯端末100から通信部310で受信すると、制御部320は、指定された経度緯度等や縮尺等の条件に合う地図情報を、地図DB331から取得して、通信部310を介して携帯端末100に送信する。
【0037】
続いて、携帯端末100の構成を説明する。図1に示すように、携帯端末100は、主制御部110、無線通信部120、入力部130、表示部140、音声出力部150、及びセンサ160を含む。
【0038】
主制御部110は、携帯端末100における各種処理を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)113、及びROM(Read Only Memory)115等から構成される。主制御部110では、RAM113やROM115等の記憶領域を用いたり、CPU111が記憶領域に格納された地図アプリケーション500や観光アプリケーション600等のプログラムを実行したりすることにより、携帯端末100における各種機能を実現することができる。
無線通信部120は、基地局400との間で無線通信することにより、ネットワークNを介して他の情報処理装置との間でデータを送受信することができる。
【0039】
入力部130は、携帯端末100に対するユーザからの入力を受け付けるものであり、例えば、入力キーやタッチパネル等である。尚、入力部130は、ユーザからの音声入力を受け付けて入力情報として出力する機能を有しても良い。
表示部140は、各種情報を表示してユーザに提示するディスプレイである。本実施形態では、表示部140は、地図や画像、施設情報等の各種情報を表示する。
音声出力部150は音声情報をユーザに出力するスピーカである。例えば、経路案内に伴う音声案内の情報などを音声出力部150が出力する。
【0040】
センサ160は、携帯端末100のユーザの移動状態に応じて変化する検出信号を出力するものであり、例えば、加速度センサ161やGPS(Global Positioning System)受信機163等を含んで構成される。具体的には、センサ160から出力される検出信号には、加速度センサ161から出力される加速度を示す加速度情報や、GPS受信機163から出力される携帯端末100の現在位置を示す情報が含まれる。
【0041】
(3 ソフトウェア構成)
次に、図4を参照しながら、地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600の機能構成を説明する。図4は、地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600の構成を示す機能ブロック図である。
【0042】
地図アプリケーション500は、現在位置取得部501と、地図探索部503と、施設情報取得部505と、画像取得部507と、ユーザインタフェース部509と、観光アプリ起動部511とを有する。
【0043】
現在位置取得部501は、GPS受信機163から出力される情報に基づき、携帯端末100の現在位置を示す位置情報を取得する。ここで特定される位置情報には、携帯端末100の緯度経度が含まれ、また、高度が含まれていても良い。
【0044】
地図探索部503は、入力部130でユーザから入力された条件に基づいて、地図アプリ用サーバ200と連携して地図を探索する。地図アプリ用サーバ200の地図DB231を探索して得られる地図情報は、ユーザインタフェース部509の地図表示制御部509bが表示部140上に表示する。
【0045】
施設情報取得部505は、入力部130でユーザから入力された条件(例えば、検索キーワード)を地図アプリ用サーバ200に送信し、地図アプリ用サーバ200から、検索結果である施設一覧を取得したり、或いは入力部130の操作によりユーザから指定された施設(地点)の施設情報を地図アプリ用サーバ200から取得したりする。また、施設情報の取得時には、画像取得部507と連携して、地図アプリ用サーバ200から画像(画像情報)を取得することも可能である。
【0046】
画像取得部507が取得した施設情報(地点情報)や画像取得部507が取得した画像は、例えば図2に例を示した表示画面140aとして、画像表示制御部509dが表示部140上に表示する。
【0047】
ユーザインタフェース部509は、入力処理部509a、地図表示制御部509b、施設情報表示制御部509c、及び画像表示制御部509dを含む。入力処理部509aは、入力部130を制御し、当該入力部130から入力された信号を、地図探索部503や施設情報取得部505等の各構成モジュールが解釈可能な信号に変換する機能等を有する。
【0048】
観光アプリ起動部511は、観光アプリケーション600を起動する機能を有する。先述の通り、例えば表示画面140a上で、拡大画像の表示をユーザから指定された場合、観光アプリ起動部511は、当該画像の画像ID、及び画像に対応する施設(施設情報)の施設IDを指定して、観光アプリケーション600を起動する。
【0049】
続いて、観光アプリケーション600の構成について説明する。観光アプリケーション600は、独立して動作可能なアプリケーションであり、ユーザ操作、または地図アプリケーション500の観光アプリ起動部511により起動される。
観光アプリケーション600は、画像取得部601と、施設情報取得部603と、地図探索部605と、ユーザインタフェース部607とを有する。
【0050】
画像取得部601は、ユーザ操作に応じて例えば観光地等の写真やイラスト等の画像を表示する際に、観光アプリ用サーバ300から画像を取得する。また、前述の地図アプリケーション500の観光アプリ起動部511により画像IDを指定して起動された場合には、当該画像IDの画像を観光アプリ用サーバ300から取得する。取得した画像は、画像表示制御部607bが、例えば図3に例を示した表示画面140bとして全画面表示する。
【0051】
尚表示画面140b上では、アイコン141が配置されている。ユーザにアイコン141のうちいずれかが選択されると、選択されたアイコン141に応じた機能をユーザに提供することができる。
【0052】
「一覧」アイコン141aが選択されると、画像取得部601は、観光アプリ用サーバ300から、表示画面140b上に表示している画像と同じ施設や地点に関する画像を全て取得して、画像表示制御部607bにより表示部140に表示させることができる。このとき、画像取得部601は、当該施設の位置情報(緯度経度)や施設IDを指定することで、その位置情報又は施設情報に合致した画像を観光アプリ用サーバ300から全て取得することができる。
【0053】
「地図」アイコン141bが選択されると、地図探索部605は、表示画面140b上に表示している画像に関する施設(地点)の周辺の地図を、観光アプリ用サーバ300から取得して地図表示制御部607dに表示させる。このとき、地図探索部605は、観光アプリ用サーバ300に、例えば施設や地点の緯度経度等を指定して地図情報を要求する。
【0054】
「インフォ」アイコン141cが選択されると、施設情報取得部603は、表示画面140b上に表示している画像に紐付けられた施設の施設情報を取得し、施設情報表示制御部607cが表示画面上に表示する。表示画面上に表示される情報は、例えば、施設の名称や住所、電話番号、説明文等である。
【0055】
(4 データベース構成)
次に、地図アプリ用サーバ200のデータベース230及び観光アプリ用サーバ300のデータベース330の内容を図5乃至図8を参照して説明する。尚ここでは、地図DB231及び331については説明を省略し、施設情報DB233及び333、並びに画像情報DB235及び335について説明する。
【0056】
(4.1 地図アプリ用サーバ200のデータベース230)
地図アプリ用サーバ200が有するデータベース230には、上述の通り地図DB231、施設情報DB233、及び画像情報DB235が含まれる。図5は施設情報DB233の具体例、図6は画像情報DB235の具体例を示す図である。
【0057】
図5に具体例を示す施設情報DB233は、各施設に対し、施設ID、POI(Point Of Interest)ID、施設座標(緯度経度)、名称、住所、電話番号、ジャンル等の情報を管理している。
【0058】
ここで、施設IDやPOIIDは、各施設に対して一意に割り当てられる識別子である。地図アプリケーション500は、施設IDを指定して施設情報取得要求を地図アプリ用サーバ200に送信することで、特定の施設情報を取得することが可能となる。
また、POIIDは、画像情報DB235と連携を取るために割り当てられるIDである。
図6に例を示す通り、画像情報DB235には、各画像に一意に割り当てられる画像ID、画像、POIID、位置(緯度経度)等の情報が管理されている。
【0059】
POIIDは、上述の通り施設情報DB233と連携を取るために割り当てられるIDであるので、同じ場所(POI)については、施設情報DB233上でも、画像情報DB235上でも、同じIDが割り当てられる。ここで、複数の画像が、同じPOIIDを持っていても良い。このような場合には、例えば地図アプリケーション500が施設情報と合わせて画像を表示画面140a上に表示する際に、同じPOIIDを有した複数の画像が並べて表示されることになる。
【0060】
(4.2 観光アプリ用サーバ300のデータベース330)
観光アプリ用サーバ300が有するデータベース330には、上述の通り地図DB331、施設情報DB333、及び画像情報DB335が含まれる。図7は施設情報DB333の具体例、図8は画像情報DB335の具体例を示す図である。
図7に具体例を示す施設情報DB333には、各施設に対して、施設ID、POIID、施設座標、名称、住所、電話番号、説明文等の各種情報が含まれる。
【0061】
施設情報DB233の施設IDやPOIIDと同様に、施設情報DB333の施設IDやPOIIDも、各施設に対して一意に割当られる識別子である、また、POIIDは、施設情報DB333と画像情報DB335とを紐付けるために使用される。
【0062】
図8に例を示す通り、画像情報DB335には、各画像に一意に割り当てられる画像ID、画像、POIID、被写体位置、撮影位置、撮影に使用した撮影機器、撮影時のカメラの絞り値、撮影時の天気等の情報が管理されている。
【0063】
POIIDは、上述の通り施設情報DB333と連携を取るための割り当てられるIDであるので、同じ場所(POI)については、施設情報DB333上でも画像情報DB335上でも、同じIDが割り当てられる。
【0064】
地図アプリ用サーバ200の画像情報DB235にも、観光アプリ用サーバ300の画像情報DB335と同一の画像(正確には、同一内容で解像度の小さい画像)が存在する場合、両画像(画像情報)には、同一の画像IDが割り当てられる。これにより、前述の地図アプリケーション500から観光アプリケーション600を起動させるときに、画像IDを指定すれば、両アプリの間で同一内容の画像を表示させることができるようになる。
【0065】
(5 画像表示の処理の流れ)
図9を参照しながら、携帯端末100において、地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600が連携して画像を表示する際の処理の流れを説明する。図9は、携帯端末100において、地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600が連携して画像を表示する際の処理の流れを示すフローチャートである。尚、図9のフローチャートにおいて、開始時には地図アプリケーション500が起動しているものとする。
【0066】
ユーザが入力部130を操作すると、入力処理部509aは入力部130からの入力信号を受けとる。ここでは、入力処理部509aが受け取る入力は、地名や施設名等に関するキーワードの入力であるものとする(S901)。
【0067】
地図探索部503は、入力されたキーワードを、地図アプリ用サーバ200に施設探索要求として送信する(S903)。地図アプリ用サーバ200の制御部220は、通信部210で受け取った施設探索要求に応じて、施設情報DB233を探索し、キーワードに合致する施設一覧を作成して携帯端末100へ送信する。携帯端末100は、当該施設一覧情報を無線通信部120で受信し(S905)、施設情報表示制御部509cが、施設一覧画面を表示部140上に表示する(S907)。
【0068】
施設一覧画面に対する、ユーザの施設選択操作を入力処理部509aが受けると(S909)、施設情報取得部505及び画像取得部507は、当該選択された施設の施設情報及び画像情報(画像を含む)の取得要求を、無線通信部120から地図アプリ用サーバ200へ送信する(S911)。
【0069】
地図アプリ用サーバ200の制御部220は、通信部210で受け取った施設情報及び画像情報の取得要求に対し、施設情報DB233及び画像情報DB235から合致する施設情報及び画像情報(画像を含む)を検索して、当該施設情報及び画像情報を通信部210から携帯端末100へ返す。
【0070】
無線通信部120が施設情報及び画像情報を受信すると(S913)、地図アプリケーション500の施設情報表示制御部509c及び画像表示制御部509dは、図2に例を示したような施設情報の表示画面140aを表示部140に表示する。もし、表示画面140a上で、ユーザから拡大画像表示を選択する操作入力(図2の例で「フルスクリーンで写真をさらに見る」をユーザが選択)を入力処理部509aが受け取ると(S917のYes)、観光アプリ起動部511は、表示している画像の画像ID、及び当該画像に係る施設の施設IDをパラメータとして観光アプリケーション600を起動する(S919)。観光アプリケーション600の画像取得部601は、当該画像ID及び施設IDに係る画像の取得要求を無線通信部120から観光アプリ用サーバ300に送信する(S921)。
【0071】
観光アプリ用サーバ300の制御部320は、通信部310で受信した画像取得要求に対し、画像情報DB335及び施設情報DB333(両DBはPOIIDで紐付けられる)を検索し、指定された画像ID及び施設IDに合致した画像情報(地図アプリケーション500で表示していた画像よりも解像度の高い画像を含む)を取得して、通信部310から送信する。
【0072】
観光アプリケーション600の画像表示制御部607bは、無線通信部120で受信した画像情報の画像を(S923)、図3に例を示した表示画面140bを表示部140に表示する。
【0073】
S817において、表示画面140a上で拡大画像の表示以外がユーザに選択された場合には、地図アプリケーション500は、ユーザ操作に応じた処理を実行する。
【0074】
(6 本実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態の携帯端末100では、地図アプリケーション500上で「拡大画像の表示」が選択された場合に、緯度経度等の位置情報ではなく、画像IDや施設ID等の識別子をパラメータとして渡して観光アプリケーション600を起動し、観光プリケーションは当該識別子に応じた画像を表示する。これにより、位置情報を渡す場合に比べ、情報の特定性が上がり、適切な情報取得が可能となる。
【0075】
(7 他の実施形態)
上記実施形態では、画像ID及び施設IDの2つの識別子をパラメータとして観光アプリケーション600に渡しているが、これに限られるものではない。例えば、画像IDのみを渡す等の方式でも良い。しかしながら、2つのパラメータを渡すことにより、例えば画像IDが割り当てられてない場合や、1つの画像に対して複数の施設が対応する場合であっても、適当な情報を検索して表示することが可能となる。
【0076】
また、上記実施形態では、観光アプリケーション600は、拡大画像を表示しているが、これに限られるものではない。例えば、渡された画像ID等の識別子に対応する情報であれば、施設情報等の他の情報を表示したり、識別子で指定された画像に対応する緯度経度の位置を地図上に表示したりすることも考えられる。
【0077】
(8 付記事項)
尚、前述の各実施形態の構成は、組み合わせたり或いは一部の構成部分を入れ替えたりしてもよい。また、本発明の構成は前述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
【符号の説明】
【0078】
500・・・地図アプリケーション、501・・・現在位置取得部、503・・・地図探索部、505・・・施設情報取得部、507・・・画像取得部、509b・・・地図表示制御部、509c・・・画像表示制御部、511・・・観光アプリ起動部、600・・・観光アプリケーション、601・・・画像取得部、603・・・施設情報取得部、605・・・地図探索部、607b・・・画像表示制御部、607c・・・地図表示制御部
【技術分野】
【0001】
本発明に係るいくつかの態様は、情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話上で動作する地図アプリケーション等が広く普及しつつある。このような地図アプリケーションは、例えばGPS(Global Positioning System)から取得した位置情報に基づき、現在地を地図上に表示する機能等を持っているものが多い。例えば、特許文献1には、地図上に、コンテンツデータに対応するオブジェクトを表示させること等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−118783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで近年、例えばいわゆるスマートフォンと呼ばれる携帯電話は、通常、様々なアプリケーションをユーザが任意にダウンロードして使用することができるようになっている。また、このようなアプリケーションの中には、複数のアプリケーション間で互いにパラメータを渡して動作することで、連携した機能をユーザに提供するものもある。
【0005】
ここで、地図に関連するアプリケーション等に渡すパラメータとしては、例えば緯度経度等の位置情報が考えられるが、緯度経度等の位置情報は、取得した情報と一意に対応していない場合がある。このような場合には、例えば、位置情報に対応する複数情報の中からユーザが取得したい情報を選択する必要が生じ、ユーザ操作が煩雑となってしまう。
【0006】
本発明のいくつかの態様は前述の課題に鑑みてなされたものであり、アプリケーション間の連携の結果、好適に情報を取得することのできる情報処理装置及び情報処理方法を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る本発明の情報処理装置は、第1のアプリケーションと、前記第1のアプリケーションから起動可能な第2のアプリケーションとを実行可能な情報処理装置であって、前記第1のアプリケーションは、地点情報を取得する地点情報取得手段と、前記地点情報に応じた第1の画像を表示する第1の画像表示手段と、前記第1の画像に付与された画像識別子をパラメータと渡して前記第2のアプリケーションを起動させる起動手段とを備え、前記第2のアプリケーションは、前記第1のアプリケーションから渡された画像識別子を元に、前記第1の画像よりも解像度の高い第2の画像を取得する画像取得手段と、前記第2の画像を表示する第2の画像表示手段とを備える。
【0008】
本発明の請求項5に係る本発明の情報処理装置は、第1のアプリケーションと、前記第1のアプリケーションから起動可能な第2のアプリケーションとを実行可能な情報処理装置であって、前記第1のアプリケーションは、第1の地点情報を取得する第1の地点情報取得手段と、前記第1の地点情報に応じた画像を表示する画像表示手段と、前記画像に付与された画像識別子をパラメータとして渡して前記第2のアプリケーションを起動させる起動手段とを備え、前記第2のアプリケーションは、前記第1のアプリケーションから渡された画像識別子を元に、当該画像識別子と対応付けられた第2の地点情報を取得する第2の地点情報取得手段と、前記第2の地点情報に対応する地点の情報を表示する情報表示手段とを備える。
【0009】
請求項7に係る本発明の情報処理方法は、第1のアプリケーションが、地点情報に応じた第1の画像を表示するステップと、前記第1のアプリケーションが、前記第1の画像に付与された画像識別子をパラメータとして渡して第2のアプリケーションを起動させる起動ステップと、前記第2のアプリケーションが、前記第1のアプリケーションから渡された前記画像識別子を元に、前記第1の画像よりも解像度の高い第2の画像を取得する取得ステップと、前記第2の画像を表示するステップとを備える。
【0010】
請求項11に係る本発明の情報処理方法は、第1のアプリケーションが、第1の地点情報を取得するステップと、前記第1のアプリケーションが、前記第1の地点情報に応じた画像を表示するステップと、前記第1のアプリケーションが、前記画像に付与された画像識別子をパラメータとして渡して第2のアプリケーションを起動させるステップと、前記第2のアプリケーションが、前記第1のアプリケーションから渡された前記画像識別子を元に、当該画像識別子と対応付けられた第2の地点情報を取得するステップと、前記第2の地点情報に対応する地点の情報を表示する情報表示ステップとを備える。
【0011】
尚、本発明において、「部」や「手段」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」や「手段」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や「手段」が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や「手段」の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、アプリケーション間の連携の結果、好適に情報を取得することのできる情報処理装置及び情報処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態における携帯端末が使用される通信システムの機能構成を示す図である。
【図2】図1に示した携帯端末が表示する表示画面の具体例を示す図である。
【図3】図1に示した携帯端末が表示する表示画面の具体例を示す図である。
【図4】図1に示した携帯端末が実行可能なアプリケーションの機能構成を示す図である。
【図5】地図アプリ用サーバの施設情報DBの具体例を示す図である。
【図6】地図アプリ用サーバの画像情報DBの具体例を示す図である。
【図7】観光アプリ用サーバの施設情報DBの具体例を示す図である。
【図8】観光アプリ用サーバの画像情報DBの具体例を示す図である。
【図9】図1に示した携帯端末の画像表示に係る処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の説明及び参照する図面の記載において、同一又は類似の構成には、それぞれ同一又は類似の符号が付されている。
【0015】
(実施形態)
図1乃至図9は、本発明の実施形態を説明するための図である。以下、これらの図を参照しながら、以下の流れに沿って本実施形態を説明する。まず「1」で実施形態全体の概要を示す。その上で、「2」でシステム全体の構成を、「3」でソフトウェア構成を、「4」でデータベースの構成を説明する。「5」では、処理の流れを説明する。最後に、「6」以降で、本実施形態に係る効果や他の実施形態等を説明する。
【0016】
(1 概要)
図1は、本発明に係る情報処理装置の実施形態に係る携帯端末100が含まれる情報処理システムの概略構成を示す図である。図1に示すように、情報処理システム1は、携帯端末100、地図アプリ用サーバ200、観光アプリ用サーバ300、及び基地局400を含んで構成される。地図アプリ用サーバ200、観光アプリ用サーバ300、及び基地局400は、それぞれネットワークNに接続されている。
尚、本実施形態では、場合によって「アプリケーション」及び「アプリ」の2種類の表記が使用されているが、両者は同一の意味である。
【0017】
携帯端末100は、例えば携帯電話や携帯情報端末等のユーザ端末であり、地図アプリケーション500や観光アプリケーション600を実行することにより、各種機能をユーザに提供することができる。尚、図1には説明を簡略化するために携帯端末100が1台しか図示されていないが、複数台存在しても良い。携帯端末100の詳細構成については後述する。
【0018】
ここで、携帯端末100が実行する地図アプリケーション500は、地図アプリ用サーバ200と連携することで、例えば、ユーザに指定された地域の地図を表示する機能や、ユーザに指定された条件に従って経路探索を行い、その結果を表示する機能、また、ユーザから指定された施設に関する施設情報を表示する機能等を地図アプリケーション500は有する。
【0019】
携帯端末100が実行する観光アプリケーション600は、観光アプリ用サーバ300と連携することで、写真などで視覚的に観光スポットやグルメ情報等をユーザに提供するためのアプリケーションである。より詳細に述べると、さまざまな観光名所の写真やイラスト(絵画等も含む)等の画像をユーザに提示する機能や、その中でユーザが興味を持った写真の施設や周辺の観光名所を提示する機能、観光ルートプランを提案する機能等を観光アプリケーション600は有する。
【0020】
そして本実施形態では、地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600は、互いに連携して動作することが可能となっている。図2及び図3に示す画面例を参照しながら、その例について説明する。
【0021】
地図アプリケーション500は、上述の通り、ユーザから入力されたキーワード等の条件に従って施設を特定し、施設情報を表示する機能を有する。図2は、地図アプリケーション500が表示部140上に表示する表示画面140aの例である。図2の表示画面140aの例では、施設名称や施設の住所、電話番号等の情報(施設情報)と共に、施設の画像が表示されている。尚、図2の例では、1つの画像しか表示されていないが、複数の画像を表示画面140a上に表示するようにしても良い。これらの施設情報や画像(画像情報に含まれる)は、地図アプリケーション500が地図アプリ用サーバ200から取得したものである。
【0022】
表示画面140a上で、ユーザに「フルスクリーンで写真をさらに見る」が選択されると、地図アプリケーション500は、観光アプリケーション600を起動(実行)する。このとき、地図アプリケーション500は、画像の画像IDと、当該画像に係る施設の施設IDとを観光アプリケーション600にパラメータとして渡す。
【0023】
観光アプリケーション600は、指定された画像ID及び施設IDに従って、観光アプリ用サーバ300から解像度の高い同一内容の画像を取得して、図3に例を示すような表示画面140bを表示部140に表示する。
【0024】
ここで、地図に関するアプリケーション(地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600は、共に地図を表示する機能を有する)間で渡すパラメータとしては、例えば、対応する緯度経度(位置情報)を使用する方法も考えられる。しかしながら、緯度経度で指定すると、位置と画像との数が1対1で無かったり(例えば、1枚の画像が複数の施設と紐付けられている場合等)、或いは画像が位置や施設と紐付けられてない場合があったりする。そこで、本実施形態では、画像ID及び施設IDをパラメータとすることで、地図アプリケーション500と観光アプリケーション600との間で、画像情報を1対1で対応付けることが可能となる。
【0025】
このような機能を実現すべく、本実施形態では、地図アプリ用サーバ200の画像情報DB235で管理される各画像と、それらの画像と同一内容で解像度が高い観光アプリ用サーバ300で管理される各画像とは、割り当てられる画像IDが同一となっている。
【0026】
また、後述するように、地図アプリ用サーバ200及び観光アプリ用サーバ300は、それぞれ、画像情報DB235及び画像情報DB335を有しており、同じ内容の画像を記憶している。しかし、ここで地図アプリ用サーバ200が持つ画像情報DB235に登録された画像よりも、観光アプリ用サーバ300が持つ画像情報DB335の画像の方が、解像度が高い。これは、観光アプリ用サーバ300を利用する観光アプリケーション600が画像をキーとして操作されるアプリケーション(ユーザが、画像から観光スポット等を選択する)であるのに対し、地図アプリ用サーバ200を利用する地図アプリケーション500は、あくまで地図表示や経路探索等の機能が中心であって、画像表示が付加的な機能だからである。
【0027】
つまり、本実施形態の携帯端末100では、地図アプリケーション500が画像IDを指定して観光アプリケーション600を呼び出すことで、観光アプリ用サーバ300が格納する高解像度の画像を表示部140上に表示できるようにしている。地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600の機能や構成等については、後に詳述する。
【0028】
(2 システム構成)
図1を参照しながら、本実施形態の機能構成について説明する。
前述の通り、本実施形態に係る情報処理システム1は、携帯端末100、地図アプリ用サーバ200、観光アプリ用サーバ300、基地局400を含んで構成される。以下、これらの構成について説明する。
【0029】
地図アプリ用サーバ200は、携帯端末100上で実行される地図アプリケーション500からの地図取得要求に応じて地図情報を提供する情報処理装置である。地図アプリ用サーバ200は、通信部210、制御部220、及びデータベース230を含む。
通信部210は、ネットワークNを介して携帯端末100や他の情報処理装置との間でデータの送受信を行うことができる。
【0030】
制御部220は、地図アプリ用サーバ200における各種処理を制御するものである。例えば、本実施形態では、地図アプリケーション500からの地図取得要求に応じて、地図取得要求で指定された緯度経度や縮尺などの条件に合う地図情報を、地図DB231から取得し、通信部210を介して携帯端末100に送信する。
【0031】
また、このほか、地図アプリ用サーバ200の制御部220は、経路探索の機能や施設検索の機能も提供する。地図アプリケーション500から経路探索要求を受信すると、経路探索要求に設定された探索条件に合う経路の経路情報を、通信部210を介して携帯端末100に送信する。また、制御部220は、地図アプリケーション500からキーワードを指定した施設検索要求を受信すると、当該キーワードに合致する施設情報の一覧を送信する機能や、施設情報の取得要求を受信すると、当該施設に関する施設情報を施設情報DB233から取得して送信する機能も有する。また、制御部220は、施設情報を送信する際、画像も合わせて送信することが可能であり、当該施設に対応する画像(画像情報)を画像情報DB235から取得して携帯端末100へと送信する。
尚ここで、先述の通り、画像情報DB235上で管理される各画像(画像情報)には、画像を識別するための画像IDが割り当てられる。
【0032】
観光アプリ用サーバ300は、携帯端末100上で実行される観光アプリケーション600からの要求に応じて、画像(画像情報)を送信したり、施設情報を送信したり、地図情報を送信したりする機能を提供する情報処理装置である。観光アプリ用サーバ300は、通信部310、制御部320、及びデータベース330を含む。
通信部310は、ネットワークNを介して携帯端末100や他の情報処理装置との間でデータの送受信を行うことができる。
【0033】
制御部320は、観光アプリ用サーバ300における各種処理を制御するものである。例えば、本実施形態では、制御部320は、観光アプリケーション600からの要求に応じて、画像取得要求で指定された地域等の条件に合う画像(画像情報)を画像情報DB335から取得し、通信部310を介して携帯端末100に送信する。
【0034】
尚ここで、先述の通り、画像情報DB335上で管理される各画像(画像情報)には、画像を識別するための画像IDが割り当てられる。また、地図アプリ用サーバ200が有する画像情報DB235に含まれる各画像と同一内容の画像は全て観光アプリ用サーバ300の画像情報DB335も格納しており、両者の画像IDは同一となるように管理されている。
【0035】
また、携帯端末100から(例えば、ユーザが指定した画像に関する施設情報を表示する場合等)施設情報取得要求を受信すると、制御部320は、指定された施設の施設情報を施設情報DB333から取得し、通信部310を介して携帯端末100に送信する。
【0036】
更に、当該施設の周辺等に関する地図取得要求を携帯端末100から通信部310で受信すると、制御部320は、指定された経度緯度等や縮尺等の条件に合う地図情報を、地図DB331から取得して、通信部310を介して携帯端末100に送信する。
【0037】
続いて、携帯端末100の構成を説明する。図1に示すように、携帯端末100は、主制御部110、無線通信部120、入力部130、表示部140、音声出力部150、及びセンサ160を含む。
【0038】
主制御部110は、携帯端末100における各種処理を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)113、及びROM(Read Only Memory)115等から構成される。主制御部110では、RAM113やROM115等の記憶領域を用いたり、CPU111が記憶領域に格納された地図アプリケーション500や観光アプリケーション600等のプログラムを実行したりすることにより、携帯端末100における各種機能を実現することができる。
無線通信部120は、基地局400との間で無線通信することにより、ネットワークNを介して他の情報処理装置との間でデータを送受信することができる。
【0039】
入力部130は、携帯端末100に対するユーザからの入力を受け付けるものであり、例えば、入力キーやタッチパネル等である。尚、入力部130は、ユーザからの音声入力を受け付けて入力情報として出力する機能を有しても良い。
表示部140は、各種情報を表示してユーザに提示するディスプレイである。本実施形態では、表示部140は、地図や画像、施設情報等の各種情報を表示する。
音声出力部150は音声情報をユーザに出力するスピーカである。例えば、経路案内に伴う音声案内の情報などを音声出力部150が出力する。
【0040】
センサ160は、携帯端末100のユーザの移動状態に応じて変化する検出信号を出力するものであり、例えば、加速度センサ161やGPS(Global Positioning System)受信機163等を含んで構成される。具体的には、センサ160から出力される検出信号には、加速度センサ161から出力される加速度を示す加速度情報や、GPS受信機163から出力される携帯端末100の現在位置を示す情報が含まれる。
【0041】
(3 ソフトウェア構成)
次に、図4を参照しながら、地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600の機能構成を説明する。図4は、地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600の構成を示す機能ブロック図である。
【0042】
地図アプリケーション500は、現在位置取得部501と、地図探索部503と、施設情報取得部505と、画像取得部507と、ユーザインタフェース部509と、観光アプリ起動部511とを有する。
【0043】
現在位置取得部501は、GPS受信機163から出力される情報に基づき、携帯端末100の現在位置を示す位置情報を取得する。ここで特定される位置情報には、携帯端末100の緯度経度が含まれ、また、高度が含まれていても良い。
【0044】
地図探索部503は、入力部130でユーザから入力された条件に基づいて、地図アプリ用サーバ200と連携して地図を探索する。地図アプリ用サーバ200の地図DB231を探索して得られる地図情報は、ユーザインタフェース部509の地図表示制御部509bが表示部140上に表示する。
【0045】
施設情報取得部505は、入力部130でユーザから入力された条件(例えば、検索キーワード)を地図アプリ用サーバ200に送信し、地図アプリ用サーバ200から、検索結果である施設一覧を取得したり、或いは入力部130の操作によりユーザから指定された施設(地点)の施設情報を地図アプリ用サーバ200から取得したりする。また、施設情報の取得時には、画像取得部507と連携して、地図アプリ用サーバ200から画像(画像情報)を取得することも可能である。
【0046】
画像取得部507が取得した施設情報(地点情報)や画像取得部507が取得した画像は、例えば図2に例を示した表示画面140aとして、画像表示制御部509dが表示部140上に表示する。
【0047】
ユーザインタフェース部509は、入力処理部509a、地図表示制御部509b、施設情報表示制御部509c、及び画像表示制御部509dを含む。入力処理部509aは、入力部130を制御し、当該入力部130から入力された信号を、地図探索部503や施設情報取得部505等の各構成モジュールが解釈可能な信号に変換する機能等を有する。
【0048】
観光アプリ起動部511は、観光アプリケーション600を起動する機能を有する。先述の通り、例えば表示画面140a上で、拡大画像の表示をユーザから指定された場合、観光アプリ起動部511は、当該画像の画像ID、及び画像に対応する施設(施設情報)の施設IDを指定して、観光アプリケーション600を起動する。
【0049】
続いて、観光アプリケーション600の構成について説明する。観光アプリケーション600は、独立して動作可能なアプリケーションであり、ユーザ操作、または地図アプリケーション500の観光アプリ起動部511により起動される。
観光アプリケーション600は、画像取得部601と、施設情報取得部603と、地図探索部605と、ユーザインタフェース部607とを有する。
【0050】
画像取得部601は、ユーザ操作に応じて例えば観光地等の写真やイラスト等の画像を表示する際に、観光アプリ用サーバ300から画像を取得する。また、前述の地図アプリケーション500の観光アプリ起動部511により画像IDを指定して起動された場合には、当該画像IDの画像を観光アプリ用サーバ300から取得する。取得した画像は、画像表示制御部607bが、例えば図3に例を示した表示画面140bとして全画面表示する。
【0051】
尚表示画面140b上では、アイコン141が配置されている。ユーザにアイコン141のうちいずれかが選択されると、選択されたアイコン141に応じた機能をユーザに提供することができる。
【0052】
「一覧」アイコン141aが選択されると、画像取得部601は、観光アプリ用サーバ300から、表示画面140b上に表示している画像と同じ施設や地点に関する画像を全て取得して、画像表示制御部607bにより表示部140に表示させることができる。このとき、画像取得部601は、当該施設の位置情報(緯度経度)や施設IDを指定することで、その位置情報又は施設情報に合致した画像を観光アプリ用サーバ300から全て取得することができる。
【0053】
「地図」アイコン141bが選択されると、地図探索部605は、表示画面140b上に表示している画像に関する施設(地点)の周辺の地図を、観光アプリ用サーバ300から取得して地図表示制御部607dに表示させる。このとき、地図探索部605は、観光アプリ用サーバ300に、例えば施設や地点の緯度経度等を指定して地図情報を要求する。
【0054】
「インフォ」アイコン141cが選択されると、施設情報取得部603は、表示画面140b上に表示している画像に紐付けられた施設の施設情報を取得し、施設情報表示制御部607cが表示画面上に表示する。表示画面上に表示される情報は、例えば、施設の名称や住所、電話番号、説明文等である。
【0055】
(4 データベース構成)
次に、地図アプリ用サーバ200のデータベース230及び観光アプリ用サーバ300のデータベース330の内容を図5乃至図8を参照して説明する。尚ここでは、地図DB231及び331については説明を省略し、施設情報DB233及び333、並びに画像情報DB235及び335について説明する。
【0056】
(4.1 地図アプリ用サーバ200のデータベース230)
地図アプリ用サーバ200が有するデータベース230には、上述の通り地図DB231、施設情報DB233、及び画像情報DB235が含まれる。図5は施設情報DB233の具体例、図6は画像情報DB235の具体例を示す図である。
【0057】
図5に具体例を示す施設情報DB233は、各施設に対し、施設ID、POI(Point Of Interest)ID、施設座標(緯度経度)、名称、住所、電話番号、ジャンル等の情報を管理している。
【0058】
ここで、施設IDやPOIIDは、各施設に対して一意に割り当てられる識別子である。地図アプリケーション500は、施設IDを指定して施設情報取得要求を地図アプリ用サーバ200に送信することで、特定の施設情報を取得することが可能となる。
また、POIIDは、画像情報DB235と連携を取るために割り当てられるIDである。
図6に例を示す通り、画像情報DB235には、各画像に一意に割り当てられる画像ID、画像、POIID、位置(緯度経度)等の情報が管理されている。
【0059】
POIIDは、上述の通り施設情報DB233と連携を取るために割り当てられるIDであるので、同じ場所(POI)については、施設情報DB233上でも、画像情報DB235上でも、同じIDが割り当てられる。ここで、複数の画像が、同じPOIIDを持っていても良い。このような場合には、例えば地図アプリケーション500が施設情報と合わせて画像を表示画面140a上に表示する際に、同じPOIIDを有した複数の画像が並べて表示されることになる。
【0060】
(4.2 観光アプリ用サーバ300のデータベース330)
観光アプリ用サーバ300が有するデータベース330には、上述の通り地図DB331、施設情報DB333、及び画像情報DB335が含まれる。図7は施設情報DB333の具体例、図8は画像情報DB335の具体例を示す図である。
図7に具体例を示す施設情報DB333には、各施設に対して、施設ID、POIID、施設座標、名称、住所、電話番号、説明文等の各種情報が含まれる。
【0061】
施設情報DB233の施設IDやPOIIDと同様に、施設情報DB333の施設IDやPOIIDも、各施設に対して一意に割当られる識別子である、また、POIIDは、施設情報DB333と画像情報DB335とを紐付けるために使用される。
【0062】
図8に例を示す通り、画像情報DB335には、各画像に一意に割り当てられる画像ID、画像、POIID、被写体位置、撮影位置、撮影に使用した撮影機器、撮影時のカメラの絞り値、撮影時の天気等の情報が管理されている。
【0063】
POIIDは、上述の通り施設情報DB333と連携を取るための割り当てられるIDであるので、同じ場所(POI)については、施設情報DB333上でも画像情報DB335上でも、同じIDが割り当てられる。
【0064】
地図アプリ用サーバ200の画像情報DB235にも、観光アプリ用サーバ300の画像情報DB335と同一の画像(正確には、同一内容で解像度の小さい画像)が存在する場合、両画像(画像情報)には、同一の画像IDが割り当てられる。これにより、前述の地図アプリケーション500から観光アプリケーション600を起動させるときに、画像IDを指定すれば、両アプリの間で同一内容の画像を表示させることができるようになる。
【0065】
(5 画像表示の処理の流れ)
図9を参照しながら、携帯端末100において、地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600が連携して画像を表示する際の処理の流れを説明する。図9は、携帯端末100において、地図アプリケーション500及び観光アプリケーション600が連携して画像を表示する際の処理の流れを示すフローチャートである。尚、図9のフローチャートにおいて、開始時には地図アプリケーション500が起動しているものとする。
【0066】
ユーザが入力部130を操作すると、入力処理部509aは入力部130からの入力信号を受けとる。ここでは、入力処理部509aが受け取る入力は、地名や施設名等に関するキーワードの入力であるものとする(S901)。
【0067】
地図探索部503は、入力されたキーワードを、地図アプリ用サーバ200に施設探索要求として送信する(S903)。地図アプリ用サーバ200の制御部220は、通信部210で受け取った施設探索要求に応じて、施設情報DB233を探索し、キーワードに合致する施設一覧を作成して携帯端末100へ送信する。携帯端末100は、当該施設一覧情報を無線通信部120で受信し(S905)、施設情報表示制御部509cが、施設一覧画面を表示部140上に表示する(S907)。
【0068】
施設一覧画面に対する、ユーザの施設選択操作を入力処理部509aが受けると(S909)、施設情報取得部505及び画像取得部507は、当該選択された施設の施設情報及び画像情報(画像を含む)の取得要求を、無線通信部120から地図アプリ用サーバ200へ送信する(S911)。
【0069】
地図アプリ用サーバ200の制御部220は、通信部210で受け取った施設情報及び画像情報の取得要求に対し、施設情報DB233及び画像情報DB235から合致する施設情報及び画像情報(画像を含む)を検索して、当該施設情報及び画像情報を通信部210から携帯端末100へ返す。
【0070】
無線通信部120が施設情報及び画像情報を受信すると(S913)、地図アプリケーション500の施設情報表示制御部509c及び画像表示制御部509dは、図2に例を示したような施設情報の表示画面140aを表示部140に表示する。もし、表示画面140a上で、ユーザから拡大画像表示を選択する操作入力(図2の例で「フルスクリーンで写真をさらに見る」をユーザが選択)を入力処理部509aが受け取ると(S917のYes)、観光アプリ起動部511は、表示している画像の画像ID、及び当該画像に係る施設の施設IDをパラメータとして観光アプリケーション600を起動する(S919)。観光アプリケーション600の画像取得部601は、当該画像ID及び施設IDに係る画像の取得要求を無線通信部120から観光アプリ用サーバ300に送信する(S921)。
【0071】
観光アプリ用サーバ300の制御部320は、通信部310で受信した画像取得要求に対し、画像情報DB335及び施設情報DB333(両DBはPOIIDで紐付けられる)を検索し、指定された画像ID及び施設IDに合致した画像情報(地図アプリケーション500で表示していた画像よりも解像度の高い画像を含む)を取得して、通信部310から送信する。
【0072】
観光アプリケーション600の画像表示制御部607bは、無線通信部120で受信した画像情報の画像を(S923)、図3に例を示した表示画面140bを表示部140に表示する。
【0073】
S817において、表示画面140a上で拡大画像の表示以外がユーザに選択された場合には、地図アプリケーション500は、ユーザ操作に応じた処理を実行する。
【0074】
(6 本実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態の携帯端末100では、地図アプリケーション500上で「拡大画像の表示」が選択された場合に、緯度経度等の位置情報ではなく、画像IDや施設ID等の識別子をパラメータとして渡して観光アプリケーション600を起動し、観光プリケーションは当該識別子に応じた画像を表示する。これにより、位置情報を渡す場合に比べ、情報の特定性が上がり、適切な情報取得が可能となる。
【0075】
(7 他の実施形態)
上記実施形態では、画像ID及び施設IDの2つの識別子をパラメータとして観光アプリケーション600に渡しているが、これに限られるものではない。例えば、画像IDのみを渡す等の方式でも良い。しかしながら、2つのパラメータを渡すことにより、例えば画像IDが割り当てられてない場合や、1つの画像に対して複数の施設が対応する場合であっても、適当な情報を検索して表示することが可能となる。
【0076】
また、上記実施形態では、観光アプリケーション600は、拡大画像を表示しているが、これに限られるものではない。例えば、渡された画像ID等の識別子に対応する情報であれば、施設情報等の他の情報を表示したり、識別子で指定された画像に対応する緯度経度の位置を地図上に表示したりすることも考えられる。
【0077】
(8 付記事項)
尚、前述の各実施形態の構成は、組み合わせたり或いは一部の構成部分を入れ替えたりしてもよい。また、本発明の構成は前述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
【符号の説明】
【0078】
500・・・地図アプリケーション、501・・・現在位置取得部、503・・・地図探索部、505・・・施設情報取得部、507・・・画像取得部、509b・・・地図表示制御部、509c・・・画像表示制御部、511・・・観光アプリ起動部、600・・・観光アプリケーション、601・・・画像取得部、603・・・施設情報取得部、605・・・地図探索部、607b・・・画像表示制御部、607c・・・地図表示制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のアプリケーションと、前記第1のアプリケーションから起動可能な第2のアプリケーションとを実行可能な情報処理装置であって、前記第1のアプリケーションは、
地点情報を取得する地点情報取得手段と、
前記地点情報に応じた第1の画像を表示する第1の画像表示手段と、
前記第1の画像に付与された画像識別子をパラメータと渡して前記第2のアプリケーションを起動させる起動手段と
を備え、前記第2のアプリケーションは、
前記第1のアプリケーションから渡された画像識別子を元に、前記第1の画像よりも解像度の高い第2の画像を取得する画像取得手段と、
前記第2の画像を表示する第2の画像表示手段と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の画像及び前記第2の画像は、解像度の異なる同一内容の画像である、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1のアプリケーションは、
前記地点情報に割り当てられた地点識別子を取得する施設情報取得手段
を更に備え、
前記起動手段は、前記画像識別子と、前記地点識別子とをパラメータとして渡して前記第2のアプリケーションを起動させ、
前記第2のアプリケーションの画像取得手段は、前記第1のアプリケーションから渡された前記画像識別子及び前記地点識別子を元に、前記第2の画像を取得する、
請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1のアプリケーションは、入力されたキーワードを元に地図上に位置を表示する機能を有するアプリケーションであり、
前記第2のアプリケーションは、選択された画像を元に地図を表示可能なアプリケーションである、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の情報処理装置。
【請求項5】
第1のアプリケーションと、前記第1のアプリケーションから起動可能な第2のアプリケーションとを実行可能な情報処理装置であって、前記第1のアプリケーションは、
第1の地点情報を取得する第1の地点情報取得手段と、
前記第1の地点情報に応じた画像を表示する画像表示手段と、
前記画像に付与された画像識別子をパラメータとして渡して前記第2のアプリケーションを起動させる起動手段と
を備え、前記第2のアプリケーションは、
前記第1のアプリケーションから渡された画像識別子を元に、当該画像識別子と対応付けられた第2の地点情報を取得する第2の地点情報取得手段と、
前記第2の地点情報に対応する地点の情報を表示する情報表示手段と
を備える、情報処理装置。
【請求項6】
前記第2のアプリケーションが備える前記情報表示手段が表示する情報は、前記第2の地点情報に対応する地図である、
請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
第1のアプリケーションが、地点情報に応じた第1の画像を表示するステップと、
前記第1のアプリケーションが、前記第1の画像に付与された画像識別子をパラメータとして渡して第2のアプリケーションを起動させる起動ステップと、
前記第2のアプリケーションが、前記第1のアプリケーションから渡された前記画像識別子を元に、前記第1の画像よりも解像度の高い第2の画像を取得する取得ステップと、
前記第2の画像を表示するステップと
を備える、情報処理方法。
【請求項8】
前記第1の画像及び前記第2の画像は、解像度の異なる同一内容の画像である、
請求項7記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記第1のアプリケーションが、前記地点情報に応じた地点識別子を取得するステップ
を更に備え、
前記起動ステップは、前記画像識別子と、前記地点識別子とをパラメータとして渡して前記第2のアプリケーションを起動させ、
前記取得ステップは、前記第1のアプリケーションから渡された前記画像識別子及び前記地点識別子を元に、前記第2の画像を取得する、
請求項7又は請求項8記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記第1のアプリケーションは、入力されたキーワードを元に地図上に位置を表示する機能を有するアプリケーションであり、
前記第2のアプリケーションは、選択された画像を元に地図を表示可能なアプリケーションである、
請求項7乃至請求項9のいずれか1項記載の情報処理方法。
【請求項11】
第1のアプリケーションが、第1の地点情報を取得するステップと、
前記第1のアプリケーションが、前記第1の地点情報に応じた画像を表示するステップと、
前記第1のアプリケーションが、前記画像に付与された画像識別子をパラメータとして渡して第2のアプリケーションを起動させるステップと、
前記第2のアプリケーションが、前記第1のアプリケーションから渡された前記画像識別子を元に、当該画像識別子と対応付けられた第2の地点情報を取得するステップと、
前記第2の地点情報に対応する地点の情報を表示する情報表示ステップと
を備える、情報処理方法。
【請求項12】
前記情報表示ステップで表示する情報は、前記第2の地点情報に対応する地図である。
【請求項1】
第1のアプリケーションと、前記第1のアプリケーションから起動可能な第2のアプリケーションとを実行可能な情報処理装置であって、前記第1のアプリケーションは、
地点情報を取得する地点情報取得手段と、
前記地点情報に応じた第1の画像を表示する第1の画像表示手段と、
前記第1の画像に付与された画像識別子をパラメータと渡して前記第2のアプリケーションを起動させる起動手段と
を備え、前記第2のアプリケーションは、
前記第1のアプリケーションから渡された画像識別子を元に、前記第1の画像よりも解像度の高い第2の画像を取得する画像取得手段と、
前記第2の画像を表示する第2の画像表示手段と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の画像及び前記第2の画像は、解像度の異なる同一内容の画像である、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1のアプリケーションは、
前記地点情報に割り当てられた地点識別子を取得する施設情報取得手段
を更に備え、
前記起動手段は、前記画像識別子と、前記地点識別子とをパラメータとして渡して前記第2のアプリケーションを起動させ、
前記第2のアプリケーションの画像取得手段は、前記第1のアプリケーションから渡された前記画像識別子及び前記地点識別子を元に、前記第2の画像を取得する、
請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1のアプリケーションは、入力されたキーワードを元に地図上に位置を表示する機能を有するアプリケーションであり、
前記第2のアプリケーションは、選択された画像を元に地図を表示可能なアプリケーションである、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の情報処理装置。
【請求項5】
第1のアプリケーションと、前記第1のアプリケーションから起動可能な第2のアプリケーションとを実行可能な情報処理装置であって、前記第1のアプリケーションは、
第1の地点情報を取得する第1の地点情報取得手段と、
前記第1の地点情報に応じた画像を表示する画像表示手段と、
前記画像に付与された画像識別子をパラメータとして渡して前記第2のアプリケーションを起動させる起動手段と
を備え、前記第2のアプリケーションは、
前記第1のアプリケーションから渡された画像識別子を元に、当該画像識別子と対応付けられた第2の地点情報を取得する第2の地点情報取得手段と、
前記第2の地点情報に対応する地点の情報を表示する情報表示手段と
を備える、情報処理装置。
【請求項6】
前記第2のアプリケーションが備える前記情報表示手段が表示する情報は、前記第2の地点情報に対応する地図である、
請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
第1のアプリケーションが、地点情報に応じた第1の画像を表示するステップと、
前記第1のアプリケーションが、前記第1の画像に付与された画像識別子をパラメータとして渡して第2のアプリケーションを起動させる起動ステップと、
前記第2のアプリケーションが、前記第1のアプリケーションから渡された前記画像識別子を元に、前記第1の画像よりも解像度の高い第2の画像を取得する取得ステップと、
前記第2の画像を表示するステップと
を備える、情報処理方法。
【請求項8】
前記第1の画像及び前記第2の画像は、解像度の異なる同一内容の画像である、
請求項7記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記第1のアプリケーションが、前記地点情報に応じた地点識別子を取得するステップ
を更に備え、
前記起動ステップは、前記画像識別子と、前記地点識別子とをパラメータとして渡して前記第2のアプリケーションを起動させ、
前記取得ステップは、前記第1のアプリケーションから渡された前記画像識別子及び前記地点識別子を元に、前記第2の画像を取得する、
請求項7又は請求項8記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記第1のアプリケーションは、入力されたキーワードを元に地図上に位置を表示する機能を有するアプリケーションであり、
前記第2のアプリケーションは、選択された画像を元に地図を表示可能なアプリケーションである、
請求項7乃至請求項9のいずれか1項記載の情報処理方法。
【請求項11】
第1のアプリケーションが、第1の地点情報を取得するステップと、
前記第1のアプリケーションが、前記第1の地点情報に応じた画像を表示するステップと、
前記第1のアプリケーションが、前記画像に付与された画像識別子をパラメータとして渡して第2のアプリケーションを起動させるステップと、
前記第2のアプリケーションが、前記第1のアプリケーションから渡された前記画像識別子を元に、当該画像識別子と対応付けられた第2の地点情報を取得するステップと、
前記第2の地点情報に対応する地点の情報を表示する情報表示ステップと
を備える、情報処理方法。
【請求項12】
前記情報表示ステップで表示する情報は、前記第2の地点情報に対応する地図である。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2013−96969(P2013−96969A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243224(P2011−243224)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】
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