説明

扇状噴水効果を提供する無水システム

【課題】乾式または無水で扇状の液状噴水を錯視させる装置またはシステムを提供する。
【解決手段】水なしで水ディスク効果を生み出す装置。該装置は第1および第2のディスク130、140を含み、各ディスクは、略平面状の表面を持つ第1の側面132、142と、渦巻状または螺旋状配置で隆起した弓形の隆条を含む三次元(3D)パターンまたはトポグラフィで模様付けされた表面を持つ第2の側面134、144とを有する。該装置は、第1の方向に第1のディスクを回転させ、それと同時に第1の方向とは逆の第2の方向に第2のディスクを回転させる駆動アセンブリ120を含む。太陽やその他の光源170からの光がディスクに当たると、逆回転中に水ディスク効果が生成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して水ディスプレイまたは噴水、光学的錯視システム、および特殊効果装置に関し、特に乾式または無水で扇状の液状噴水を錯視させる装置またはシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの状況で、公園、娯楽施設、公共の建物などで来場者の体験を向上させるために、心地よい視覚的ディスプレイを設けることが望ましい。水ディスプレイや噴水が水と光の効果を生むために使用されることが多く、観衆を喜ばせる効果を生み出すために音楽を伴うこともできる。水ディスプレイは、プールや湖などの水本体、および多数の遠隔制御ノズルおよび水ディスプレイ装置の少なくとも一方を含む大部分の水ディスプレイにおいて、その設計や動作が次第に高性能かつ複雑になりつつある。水ディスプレイ装置は、定期的または同期的パターンで水を噴射または散布させるようにコンピュータ制御される場合が多い。現在利用可能な水ディスプレイシステムは有用な水ディスプレイおよびショーを提供してきたが、より広範な採用および使用に向けて多くの障壁が存在する。
【0003】
現行の水ディスプレイ装置は通常、水本体に沈められており、適所に固定する、あるいは可動プラットフォーム上に設けることができる。可動プラットフォームは通常、他の水中の構成要素によって昇降させられて、ショーの間、ノズルまたは水出口を水面上に出させる。しかも可動プラットフォームは、大抵は相当大型である。水ディスプレイの設計者が直面するもう1つの課題が、多数の位置で連結することのできる移動ヘッドまたはノズルシステムをいかにして提供するかである。このような位置範囲を持つノズルまたは水出口は、ディスプレイやショーにさらにバラエティを持たせるのに望ましく、それにより、設計者は、利用する噴水または水ディスプレイ装置(ひいては、水中で昇降させなければならないプラットフォーム)の数を低減しつつ、様々な外観を生み出すように水を操作することができる。既存の水ディスプレイシステムの別の課題は、連続するショーまたはディスプレイの開始前に行う出口またはノズルの位置合わせである。既存の噴水および水ディスプレイでは、作業者は通常、貯水池または水本体に入り、手動でノズルを定位置に設定しようとするため、位置合わせ工程は非常に大きな労働力を要し、かつ不正確である。この作業はしばしば、水中で立ったままで所望の位置にノズルをリセットするためにノズルの位置を「視認する」ことをともなう。また、機器はショーでの使用に伴い位置がずれる傾向にあるため、上記のような位置合わせが定期的に繰り返される。
【0004】
別の状況では、乗物内にあるような移動部と組み合わせて噴水を提供することが望ましいかもしれない。すなわち、噴水自体は移動部を持たなくてもよいが、物理的支持体の近傍部分が移動部品を有することができる。たとえば、噴水が遊園地の乗物(たとえば、回転する乗物構造)の上または中に位置する。このような用途では、漏水および重大な摩耗や保全要件なしに水をパイプで噴水に送ることができるように一体的回転を生じさせるのは非常に困難で、費用がかかるであろう。
【0005】
噴水および水ディスプレイが抱えるこれらの課題に加えて、扇状の水などの効果を生み出すことが有用ではあるが、水の使用が望ましくない、あるいは不可能ですらある用途も多い。たとえば、遊園地の乗物内またはその近傍、あるいは建物の入口近傍で扇状の水を提供することは有効であるかもしれないが、水を使用するには配管が必要であり、漏水の修理や噴水ヘッドの再調整などの保全の問題も生じる。さらに、水の噴霧は、風の影響のために制御が困難であろう。また、近くの構造物や機器に水を接触させることは、その建物および壁の退色を招き、乗物やその他の動作機構に悪影響を及ぼす(たとえば、機械部品の腐食を進ませる、湿気に触れるのを最小限にとどめるために追加の注油部品や囲い部品を必要とする、など)場合があるため、望ましくないであろう。加えて、噴水で水を使用すると、所望または企図されていないのに、観客や近くにいる人が噴霧または噴射された水で濡れてしまうことがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、(たとえば、「乾式」で)水の使用を必要とせずに水ディスク効果または光学的錯視を提供するために採用されるアセンブリまたはシステムを設けることによって上記課題に対処する。該アセンブリは、共有回転軸または共通回転軸を有する2つの相互に逆回転するディスクまたはプレートを含む(たとえば、一方のディスクは時計回りに回転し、それと同時に他方のディスクは反時計回りに回転する)。各ディスクは、水と同様の屈折率を持ち得るプラスチック、ガラス、セラミックなどの少なくとも透光性のある材料でできている。ある事例では、屈折率(および色)は水の屈折率から約20%の範囲内の屈折率で水の屈折率に合うように選択され、別の用途では、各ディスクに対する屈折率が少なくとも約1.3であることを要する。
【0007】
両ディスクは、第1の側面または内表面が平面状である類似の構造を有することができる(あるいは、単独の型で形成される場合は略同一構造となることがある)。2つのディスクは、2つの平面または内表面が互いに平行に近接するようにアセンブリ内に配置されるが、対のディスク間の摩擦の無い逆回転を支持するために互いに間隔をおいて配置される。ディスクの第2の側面または外表面は非平面状であり、または、セットの隣り合った隆起または突出した隆条(ridge)、リブ(rib)、または屈折要素を含むパターンで模様付けされている(textured)。隆条は弓形または弧状であり、一連に間隔をおいて配置された水様の特徴を有する壁または噴射(jet)を提供することのできる、あるいはより一般的には、円形状または扇状の水の噴霧と錯視させることのできるパターンで配置される。隆条は、水のよりランダムで自然な外観を模擬するように幾分不規則であってもよく、ディスクの中心に緩やかに向かう螺旋状であってもよい。
【0008】
ディスクが回転し、光がディスク(たとえば、太陽やその他の光源からの周囲光)を通過すると、両ディスク上の隆条が扇状の水噴霧と同様に光を歪ませる。隆条は(たとえば、同様の規定半径の)同様の量の湾曲または撓みと「平行で」あって、反復パターンを提供し、屈曲または湾曲の外側部分は通常、各ディスク上で同じ方向を向いており、ディスクが回転する際に放射状に「流れる」水の渦巻きまたは部分的な螺旋状パターンを提供する。各ディスクは通常、隆条要素の屈曲または湾曲の方向に回転し、たとえば、回転軸に沿って見たときに屈曲が左に向く場合、反時計回りに回転し、屈曲が右に向く場合、時計回りに回転することができる。2つのディスク上の隣接または近接対の隆条要素によって屈折させられる光の干渉が観客の眼を騙す、あるいは惑わすため、観客には放射状の外方向への運動が見え、水が提供するのと同様の光の屈折がその運動を流水のように見せる。
【0009】
より具体的には、「乾式」水ディスク効果を生み出す装置が提供される。該装置は第1および第2のディスクを含み、各ディスクは略平面状または平坦な表面を有する第1の側面(たとえば、ディスク対の内表面)と、三次元パターンまたはトポグラフィで模様付けされた表面を有する第2の側面(たとえば、ディスク対の外表面または外方に向く表面)とを含む。該装置は、第1および第2のディスクがほぼディスクの中心を通って延在する共通軸を中心に個々に回転することができるように、両ディスクを支持するハウジングを含む。両ディスクは、平坦な表面を有する第1の側面同士が互いに近接するが、接触を避けるために間隔をおいて配置されるように装置内に位置するため、3Dパターンは外側を向く、あるいは装置の観客にとって可視である。該装置は、回転軸を中心に第1の方向に第1のディスクを回転させると同時に、回転軸を中心に第2の方向に第2のディスクを回転させ、第1および第2の方向が逆である(たとえば、時計回りと反時計回り、またはその逆)ように構成された駆動アセンブリも含む。日光が装置に入射するときなど、光がディスクに当たるときはいつでも、上記逆回転中に水ディスク効果が発揮される。
【0010】
3Dパターンは、ほぼディスクの中心から外縁部に向かって延びるいくつかの弓形または弧状の隆条を含むことができる(鋸歯状の外観またはプロファイルなどの模様付きであってもよい)。弓形の隆起した隆条はそれぞれディスクの中心に対して各ディスク上の共通方向に湾曲させる、あるいは撓ませることができ、各ディスクは(たとえば、湾曲の中心から湾曲した稜線等に向かって)その撓みまたは湾曲の方向に回転させることができる。共通の湾曲方向は、2つのディスクのそれぞれの回転方向に一致させることができる。3Dパターンは、隣接対の隆条または弓形要素間の間隙または谷部内に不規則な模様付き表面も含むことができる。弓形の隆条は、ディスク本体に対して、ディスク厚の少なくとも約25%の起伏または高さ(たとえば、ディスクが2インチ厚のときは約0.5インチなど)を有することができる。
【0011】
ディスクは、各ディスクに少なくとも約1.3の屈折率を持たせる材料で製造される、あるいはそのような材料の組成を有することができる(たとえば、無色透明のウレタン樹脂等で形成)。駆動アセンブリは、毎分約20〜約30回転(RPM)の範囲の回転速度でディスクを駆動させるために、第1および第2のディスクとそれぞれ機械的に関連付けられた第1および第2の駆動機構を含むことができ、いくつかの実施形態では、2つの回転速度がどちらもたとえば3RPM内の差に収まるようにほぼ均等である。ハウジングは、ディスクの中心に近接する、2つのディスクを支持する軸またはハブ部材を視界から覆うあるいは視覚的に隠すエンクロージャアセンブリを含むことができ、ディスクはハウジング内(またはその他の視覚的に隠す構成要素/構造の背後)に延在するように支持されることができるので、扇状の水の噴霧効果または錯視を生じさせるため、水が使用されていて水がハウジングの重力によって戻されると観客にもっと容易に信じさせるように、各ディスクの少なくとも約4分の1が視覚的に隠されている(たとえば、完全なディスクの形状または本体が観客から隠されている)。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本明細書に記載の一実施形態の水ディスク効果アセンブリの機能ブロック図である。
【図2】水ディスク効果アセンブリ(図1に示すアセンブリの実際的実装など)の一実施形態の前面図である。
【図3】乾式または無水で噴水/水効果を生むために使用される、互いに逆に回転し間隔をおいて配置されたディスクを示す、図2のアセンブリの側面または端面図である。
【図4】達成された水ディスク効果を示す、ベースアセンブリを除去した図2および3のアセンブリの透視図である。
【図5】螺旋状または渦巻状パターンで(回転軸またはハブを収容するための)中央穴を中心に配置された隆起または突出した弓形の隆条の有用な1パターンを示す、ディスクの模様付き側面または外側面を示すディスクの平面図である(たとえば、いくつかの実施形態では、隣接する隆条またはリブの各対間の谷部がある輪郭を成す、あるいは、単に滑らかで平面的ではない不規則な3Dトポロジを有する)。
【図6】2つの模様付き/パターン付きディスクの反対または逆回転を提供する別の駆動アセンブリの使用を示す、図2〜4に示すものと類似の水ディスク効果アセンブリを示す。
【図7】一対のディスクの逆回転を提供するベルトを用いた別の駆動アセンブリの使用を示す、図2〜4および6に示すものと類似の別の水ディスク効果アセンブリを示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
概略すると、本発明の実施形態は、噴水を使用するが水を使用せずに生成することのできる水ディスクを出現させるアセンブリに関する。したがって、当該アセンブリは、配管を必要とせず、扇状または円状の壁を生成するように水を噴霧することに関連する損傷や課題の懸念の無い「乾式」水ディスク効果アセンブリであると考えられる。提供される乾式扇状またはディスク効果はこのような形状の水ベースの噴水を邪魔する風の影響を受けず、濡れたくないと望む観客や通行人に水が噴きかけられることがない。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態の水ディスク効果アセンブリまたシステム100の機能ブロック図である。図示するように、アセンブリ100は、駆動アセンブリ120および一対のハブカバー/支持材160、161を支持するベースハウジング110を含む。駆動アセンブリ120は多くの形状を取ることができ、概して、本明細書で詳述するように、2つのディスク130、140を逆方向に駆動させる、あるいは反対に回転させる(たとえば、一方が時計回りに回転させられ、他方が反時計回りに回転させられる)機能を有する。駆動アセンブリ120は、2つのディスク130、140をこのように別々に異なって回転させるために第1の駆動機構126と第2の駆動機構128とを含むことができる。
【0015】
駆動機構126、128は、コントローラ122および電源124によって作動させられ、および/または動力を与えられて、131、141で示されるように、所望の回転速度(たとえば、毎分10〜40回転(RPM)で、場合によっては20〜30RPMの範囲)でハブまたは軸150を中心にディスク130、140を回転させることができる。場合によっては、コントローラ122は、一定の速度で、またはいくつかの速度で駆動機構126、128を動作させるように遠隔で動作可能である、あるいは、たとえば、ディスク130、140を所望の回転速度で回転させて所望の水ディスク効果を達成するために(該速度は、特定のディスク設計(または表面パターン/トポグラフィ)、および光度やディスク本体に使用される材料などのその他のパラメータに合致するように調節/調整されることが多い)、電力が電源124を介して供給されると連続的に作動することができる。
【0016】
有意なことに、アセンブリ100は、ハブ/軸150上でハブカバー160、161によって支持される一対のディスク130、140を含み、該ハブ/軸150はディスク本体の中央に位置する穴を通って延在することができる。ディスク130、140は通常、ディスク130、140の下部を視覚的に覆い隠す、あるいは隠すことによって、「水」がハウジング内に落ちていっていると観客を信じ込ませるようにハウジング110内に途中まで延在する。ディスク130、140の最大3分の2がハウジング110内に延びる実施形態もあれば、噴水または水様扇状効果を高めるため、ディスク130、140の少なくとも4分の1がハウジング110内に延びる実施形態もある。いくつかの実施形態では、各ディスク130、140の縁部136、146が駆動機構126、128の一部に接触して(たとえば縁部136、146に接するホイール、ベルト、ギアなどを使用することによって)駆動機構126、128が回転131、141を伝えることができるように、ディスク130、140がハウジング110内に延びる。このように、ハブカバー160、161によるハブ150での支持と同様、ディスク130、140の駆動も視覚的に隠される。図示するように、ディスク130、140はそれぞれ、ハブ150の中心およびディスク130、140を通って延在することのできる共通回転軸154を中心に回転し、大部分の実施形態では、回転軸154に沿ってアセンブリを見る者が、ディスク130、140のうち隠された側または後ろ側のディスクを見ることができないように、ディスク130、140がそれぞれ均等な、または略均等な外径を有する。
【0017】
アセンブリ100によって提供される効果は、一部は、ガラス、セラミック、またはアクリルなどのプラスチックなどの略透明であり、少なくともほぼ透光性の材料でできた2つのディスク130、140を提供することによって達成される。たとえば、ディスク130、140の本体に使用される材料は、たとえば、「無色透明」の、紫外線安定化されているアクリルまたは成形用ウレタン樹脂などの耐久性の高い材料であり、水と類似の屈折率を有するものを選択することができる。屈折率は通常、ディスク130、140の各々に対し同一または同様であり、水と同様、光源170からの光172を屈折させるように水の屈折率から約20%の範囲内とすることができる。たとえば、ディスク130、140の屈折率は、1.3〜1.5の範囲内で少なくとも1.3とすることができる。ディスク130、140には、ほぼ任意の配向でディスク130、140に当たり、ディスク130、140を通過する際に光学的効果を発揮する光172が光源170から照射され、その光学的効果とは、131、141のように回転するディスク130、140が、固体または剛体材料で形成されるのではなく、扇状の水または円形状の噴水で形成されているように見せることである。システム100は、周囲光を利用するのに適し、たとえば、光源170(太陽、人工的な/与えられた戸外照明)を使用した屋外での利用に適している。他の場合、標準的な噴水に使用されるような光源を、ベースハウジング110内またはその他の場所に位置する照明のように提供することができる。
【0018】
各ディスク130、140は、略円形の形状と、小型の用途では1インチ未満(たとえば、デスクトップシステム100の場合0.5インチ未満)から大型の用途では2インチ以上(たとえば、7フィート以上のディスクOD(外径)を使用する屋外用途の場合2インチ)の厚さまで変動させることのできる厚みtディスクとを有する平面状の本体を有する。各ディスク130、140で単独の設計を使用する実施形態もあれば(たとえば、単一の金型から形成されるアクリル製)、所望の光学的効果を達成するために両構造間で変化をつける実施形態もある。各ディスク130、140は、ディスク130、140を通過する際に光172を所望に屈折させるために略平面状にする、あるいは滑らかにすることのできる内(または内方に向く)側面または表面132、142を含む。内側面132、142は、システム100内で(互いに対向して)互いに隣接して位置し、ハブ/軸150上で間隔を置いて配置されるため、2つのディスク130、140間の摩擦または接触を起こさせずに逆の回転131、141を可能とする。
【0019】
ディスク130、140は外(または外方に向く)側面または表面134、144も含み、該表面134、144は、弧状または弓形の、隆起または突出した隆条またはリブのパターンを有する輪郭を持ち、ディスク中心から側壁または縁部136、146に向かって延在する。隆条はそれぞれ隣接する対の隆条から間隔をおいて配置され、各隆条は単一方向を向く、あるいは、弓形の隆条(たとえば、回転軸154から見たとき弧状ホイールのスポークなどとして現れる)を有するパターンを形成する類似の方向に向いた外側湾曲部分(または凸状方向)を有し、システム100の動作中、回転131などの回転は、表面134上の隆条/リブの外向き曲線または孤の方向を取る。
【0020】
隆起した弓形の隆条に加えて、表面134、144は、隆条の間(または表面/側面134、144の下表面または谷部)に非平面状または3Dのトポグラフィを含み、ディスク130、140が扇状またはシート上の水で形成される場合に起こる光の屈折を増進させる。表面134、144上の谷部の起伏または深さd起伏(または隆条の高さ)を変動させてシステム100を実行することもできるが、いくつかの実施形態では、起伏はディスク厚tディスクの約25〜50%以上である(たとえば、2インチの厚みtディスクを有するディスク130、140は、0.5〜1インチの起伏d起伏を有することができる)。水の扇状効果を増進するため、側壁136、146は、噴水ノズルからの水の噴出または噴射の不規則な行程を模擬する、山部および谷部を備えたギザギザの縁取り(jagged edging)(または鋸歯状パターン)などの不規則パターンで形成することもできる。
【0021】
図2〜4は、大気中に水を噴霧せずに水ディスクまたは扇状効果を生み出すために使用可能な水ディスク効果アセンブリまたはシステム200の一実施形態を示す。アセンブリ200は、照明用の光206を提供するため周囲の光源204(たとえば太陽)などを利用することができる。光206を所望に屈折させるため、アセンブリ200は、221、321で示されるように互いに逆方向に回転する一対のディスク220、320を含む。たとえば、ディスク220側から見たとき、ディスク220は反時計回り221に回転し、ディスク320は時計回り321に回転する。図2に示すように、ディスク220、320は、床またはプラットフォーム214の上方でベースまたはハウジング210内に支持されおよび位置し、水212を床またはプラットフォーム214全体に流しハウジング210の壁から外へ出して、ディスク220、320が水でできているという錯視を増進させる。
【0022】
ディスク220、320の底部または下部はさらに、ハウジング210またはその壁内で視覚的に隠すことができる。これは、たとえば、噴水の場合のようにディスク220、320が単に部分的なディスクまたは扇であるという外観を提供することによって、ディスク220、320の全体の形状またはサイズを隠すためにも利用することができる。この目的で、ベースハウジング210は、ディスク220、320の少なくとも約4分の1を隠す壁またはその他の構成要素を有することができる(たとえば、壁はディスク220、320の下縁部228、328(または、ディスク220、320の回転移動221、321における下方の箇所)を超えてディスク220、320のOD(外径)の少なくとも約0.25倍延在する)が、視覚的に隠す具体的な量は、ディスク220、320に対する観客の視線に影響を及ぼすため、観客がハウジング210の下にいる、同一平面にいる、または上にいるかのような設計パラメータの多様性に応じて変えることができる。
【0023】
ディスク220、320は、搭載構造246上のプラットフォーム214の下などで、観客の視界から隠されている駆動アセンブリ240によって221、321のように高速回転または回転させられる。図2および3に示す実施形態では、駆動アセンブリ240は、モータ242によって駆動される第1の駆動ホイール244を含む。ホイール244が245で示されるように回転するとき、ディスク220が221で示されるように逆方向にハブまたは軸350を中心に回転するように、ホイール244はディスク220の側壁228に接する。このハブまたは軸350は、ディスク220の中心を通って、(および、ディスク220、320が共通回転軸を中心に回転するようにディスク320の中心を通って)延在することができる。同様に、駆動アセンブリ240は、第22の駆動ホイール344が駆動モータ342によって345のように回転させられるとき、ディスク320も駆動ホイール344に対して逆方向に321のように回転するように、ディスク320と接する、または接触する(あるいは係合する)第2の駆動ホイール344を含むことができる。駆動ホイール244、344、ひいては駆動されるディスク220、320が221、321に示されるように逆回転するように、モータ242、342は互いに逆方向に回転すべく作動させることができる。
【0024】
図1を参照して述べると、回転速度221、321は所望の効果を発揮させるために変動させることができるが、通常は約10〜40RPMの範囲であり、いくつかの実施形態では20〜30RPMである。同様に、回転速度221、321は、ほぼ同様または略均等であってもよい(たとえば、両ディスク220、320が約25RPMで回転する)、あるいは、互いにわずかに異なっていてもよい(たとえば、人間の眼が2つの別個に回転するディスクの存在を検知できないように4RPM未満など約7RPM未満程度分異なる)。回転ハブ350と、アセンブリ200内のディスク220、320の垂直支持とを隠すため、通常は両ディスク220、320を通って延びるハブ350を隠すようにハブカバーまたはエンクロージャ(または立体的要素)230、330を設けることができる。また、カバー/エンクロージャ230、330は、たとえば、水ディスクの動機(たとえばクジャクの尾など)を提供することによって、水ディスク効果のテーマに貢献するように選択することもできる。
【0025】
図1を参照して述べると、ディスク220、320は、同様の設計および構造を有することができるが、逆方向に向き、逆に回転するように位置することができる(たとえば、回転方向221、321は異なる、あるいはハブ350を中心に逆である)。各ディスク220は、隣り合っているが、互いに間隔をおいて配置された隆条またはリブ224、324のパターンで模様付けされる外表面または外側面222、322を含み、該隆条またはリブはそれぞれ、ディスク220、320の本体からある距離(たとえば、水様効果を達成する光屈折のための所望量の起伏またはトポグラフィを提供するディスク本体の厚さに応じて、1インチ以上)、隆起または突出している。各隆条224、324間において、外表面/外側面222、322は、さらに小さな起伏(たとえば、隆条224、324の起伏または高さの10〜30%)を有する波形のまたは模様付きの表面(または谷部)225、325を有し、ディスク220、320での水効果をよりよく模擬するように変動する屈折表面を提供する。ディスク220、320の縁部または側壁228、328は図示されるように、不完全な水効果をよりよく模擬し、アセンブリ200内の固体ディスクの使用を偽装するように、鋸歯状または不規則にすることができる。
【0026】
図2に示すように、弧状または弓形の、隆起した、または突出した隆条224、324はそれぞれ類似の形状とサイズを取ることができるが、噴水によって達成される不完全な噴霧を模擬するため、隆条間で意図的に変化をつける場合も多い(たとえば、各隆条224、324に対して曲率または半径は繰り返さなくてもよく、範囲や長さは変動させることができるなど)。一実施形態では、表面222、322は、4分円毎に隆条224、324および模様付き谷部225、325の特定パターンを設定することにより模様付けされ、その後、ディスク220、320を形成する型を生成するために4つの同一な4分円が使用される(これにより、回転と所望の光屈折または透過を有する反復的な水効果とのためにバランスのとれたディスク220、320が提供される)。光の透過または屈折は、各ディスク220、320に平面状または略平坦な、または滑らかな内表面223、323を含ませることによってさらに制御され、これらの2つの表面223、323は、(ディスク220、320の互いに逆の回転を促進するため)隣接して、あるいは小さな間隙320を介して互いに対向して位置する。使用の際、光206の屈折は主に、内表面/内側面223、323ではなく、表面222、322上のパターンまたは3Dトポグラフィにより主に表面222、322で発生する。
【0027】
図4は、水ディスクまたは扇効果を生むためのアセンブリ200の使用を示す、ハウジング210なしのアセンブリ200を示す。図示するように、リブ/隆条224、324および起伏のある/波形の谷部225、325の存在は、2つの回転するディスク220、320というよりはむしろ水の壁または水のディスクといった外観を与える。これは、上述のように模様付けられた2つの互いに逆回転するディスク220、320の使用が原因であると考えられる。ディスク220、320がハブ350上で逆にまたは対向して位置することで、湾曲した、または弓形の隆条224、324が逆方向を向く(たとえば、逆方向に突出する、または撓む)ことに注意されたい。たとえば、アセンブリ200をディスク220側から見たとき、ディスク220の隆条224は左に撓む、または湾曲し、ディスク320の隆条324は右に撓む、または湾曲する。
【0028】
操作中、ディスク220、320は、隆条224、324の方向に一致または合致する方向に221、321のように回転する。たとえば、回転221は左方向または反時計回りであり、回転321は隆条324の撓みに向かって右方向または時計回りである。光源204からの光206がディスク220、320を通過すると、観客の眼は相互に逆回転するディスク220、320の隆条224、324の対間の干渉を観察する、あるいは眺める傾向にある。たとえば、ディスクが221、321のように回転すると、一対の隣接する隆条224、324ではまず各自の基部が、次に中間部が、次いで先端部が重なり合う、あるいは干渉し合う。この光206の透過における干渉は、隣接対の隆条224、324に対して迅速に繰り返し発生するため、観客は自分がベースハウジング210から放射方向に発射される水の噴射を見ているように信じ込む。ディスク220、320を形成するために使用される材料は両ディスクで同じであってもよく、通常は水の屈折率と同様の屈折率(たとえば、水の屈折率の20〜30%内)を与えるように選択され、いくつかの実施形態では、少なくとも約1.3の屈折率を提供する材料を使用する。たとえば、ディスク220、320は、ガラス、セラミック、アクリル、プラスチックなど(たとえば、無色透明のUV安定化されたウレタン樹脂など)で形成することができる。
【0029】
システム100および200の上記説明から理解できるように、水ディスク効果は、特定のアクリル、ガラス、およびその他の材料などの、水とほぼ同じく透明で透光性を有する耐久性の高い材料で作製される2つのディスクを設けることによって達成される。ディスクはそれぞれ、ディスク本体の外表面または外面に彫り込まれた水の螺旋状パターンを有する。各ディスクの内面は平坦で、光が水を通過する際に曲がるのと同一または同様に、ディスクを通る光を強制的に歪ませて曲げる。両ディスクは共通回転軸を中心に逆方向に回転させられて、外表面上のパターンを外方への運動と錯視させる。ディスクは水の色および水の透光性に近い材料で作製されるため、その効果は放射状に外方に移動する水であるように見える。ディスク間の回転箇所は、ディスクを回す機構を隠すように覆うことができる。ディスクの下部(たとえば、少なくとも4分の1)が視覚的に覆い隠され、あるいは隠されることによって、観客は、「水」が視界から消えて「噴水」の支持基盤または水溜まりへと落ちていくように想像させられる、あるいは信じさせられる。
【0030】
図5は、水ディスク効果アセンブリの2つのディスク(アセンブリ100、200)用に使用することのできる例示的ディスク510を示す。ディスク510は、デスクトップまたはおもちゃ用途での数インチから、より大きな屋内または屋外構造用途(遊園地の乗物、建物の水効果など)での数フィート(たとえば、2〜7フィート以上)まで用途に合わせて変動するOD(外径)を有する本体ODディスクを有することができる。ディスク510の本体は、1インチ未満〜数インチ(平坦なまたは平面状の裏表面または内表面(図5には示さず)から外面または外向きの表面516までを測定)の厚みの、不規則な形状のまたは模様付きの縁部または側壁512を有することができる。ディスク510の本体は、水と類似の色および透過率を有する材料(たとえば、屈折率が1.3かそれに近い淡い青または緑(または無色)のガラスまたはプラスチック)で形成される。
【0031】
外面または外表面516は、複数のまたはセットの隆起した隆条520のパターンを有する3Dトポグラフィを備えるように模様付けされており、該隆条は、ディスク本体の厚さの25〜50%の高さまたは起伏を有することができる(たとえば、一実施形態ではディスク510の厚さが2インチのとき0.75インチ)。図示するように、各隆条要素520は、弓形または弧状の形をした中央稜線または上部または頂部522と、同じく弧状または弓形の一対の隆条底部または縁部524、526とを含む。隆条要素520は隆条底部または縁部524から隆条底部または縁部526までを測った厚さtを有することができ、この厚さtは、隆条要素520の長さに沿って一定にすることができ、あるいは、(アセンブリにディスク510を回転可能に搭載するために使用される)中央穴または開口部514の近傍でより小さくすることができる。
【0032】
隣り合うまたは隣接する隆条またはリブ要素530はそれぞれ弓形であり、隆条要素520から間隔をおいて配置されて、幅Wを有する谷部を画定し、幅Wは厚さtの場合と同様、放射状に噴霧されるおよび/または回転する水の噴射を模擬するために、サイズと中央穴514からの距離を増加させることができる。谷部は通常、起伏のあるまたは波形の表面540(ランダム3Dトポグラフィ)を含み、該表面は、水の噴射間に噴水内で、または水の壁またはシート内で散布される水と同じように予測不能かつ不規則に受けた光を屈折させる役割を果たす。各隆条520、530は、中央穴514から縁部または側壁512まで完全に延びることができる、あるいは、両者からまたは少なくとも縁部/側壁512から、間隙を画定する距離gap縁部をおいて配置することができる。この間隙の距離は、水ベースの噴水で発生するように、隆条または隆起要素520、530の形状およびサイズが変動するという錯視を助長させるために、隆条要素520、530間で変動させることができる。
【0033】
これらの寸法またはパラメータの具体的な大きさ、および弓形の隆条要素520、530の特定の半径または湾曲量は、本発明を実施するために幅広く変動させることができる。しかしながら、図5は、隆条要素520、530が通常、非平面状要素ではなく、稜線522から谷部へ下方に傾斜していることを示すため、および、水の「噴射」を画定するように近接するまたは隣り合う隆条構成要素520、530間に間隙または間隔がしばしば置かれることを示すために有用であり、上記の間隔または谷部は、場合によっては、入射光の透過でより連続的な水歪曲効果を提供するように模様付けされている。
【0034】
異なる方向にディスクを駆動または回転させるために使用される技術または方法は、本発明を実施するために変更することができる。図6は、システム200と同様の構成要素を有するが、駆動構造の異なる水ディスク効果システム600を示す。図示するように、一対のディスク220、320は再度ハウジング210内に搭載され、該ハウジングはディスクの下部を隠し、両ディスク220、320を支持する中央軸構成要素またはハブ350を有する共通回転軸を中心に両ディスクを同時に回転させる。このシステム600では、一対のモータ608および610がハブエンクロージャ230、330内に搭載され、ディスク220、320に機械的に接続または関連付けられて、同一または異なる回転速度で、図示するようにハブ350を中心とする別々の/逆の方向に選択的に221、321で示すようにディスクを回転させる。
【0035】
場合によっては、モータ608、610は、(たとえば、20〜30RPMなどの範囲の略均等な(数RPM以内)回転速度で)ディスク220、320を互いに逆回転させるように、別々にまたは関連付けて動作させることのできる電動モータまたはその他のモータ(または類似の装置)であってもよい。さらに、モータ608、610は、電力信号または制御信号に基づき遠隔動作できるように構成することもできる。モータ608、610は、特定の用途(たとえば、模様付き表面222、322、照明206、および達成される光学的効果に影響を及ぼし得るその他の動作パラメータに基づき回転速度を調整するため)に合わせて回転221、321を調整できるように、2つ以上の速度で動作可能とすることができる。
【0036】
図7は、アセンブリ200および600と同様の構成要素(同様の番号を付す)だが、ディスク220、320の駆動構造が異なる別の水ディスク効果アセンブリ700を示す。具体的には、アセンブリ700はハウジング210内に、ディスク220、320に逆の回転221、321を付与するために同一または異なる速度で別個に動作可能な一対のモータ720、721を含む。これは、ディスク220、320と固定または結合されるシャフトまたはハブスタブ709、711を介して(たとえば、シャフトまたはハブ350上に枢動可能に支持され、次にエンクロージャ230、330に支持される)ディスク220、320を回転させるベルト、チェーン、ギア列など724、725を駆動するために、シャフトまたはギアまたはスプロケット722、723を回転させることによって達成可能である。ここでも、回転221、321は逆方向であり、同一または略同一(たとえば、10〜40RPMの範囲から選択される回転速度)とすることができ、あるいは意図的に異ならせることができる(たとえば、ディスク220は固定速度(たとえば25RPM)で回転221し、ディスク320はディスク220の速度と数RPMの差内の固定速度(たとえば、22〜28RPMの範囲の速度)またはディスク220の速度を時間的に変化させた速度(たとえば23〜27RPMなどの範囲内)で、逆方向に回転321することができる)。
【0037】
本発明はある程度詳細に説明および図示したが、本開示は単に例示のために行ったものであり、当業者は、以下請求する本発明の精神と範囲を逸脱せずに部品の組み合わせおよび配置に無数の変更を加えることができると理解される。説明した具体例の多くは、扇状の噴水を模擬するために互いに逆方向に回転するディスクの使用について説明しているが、そのコンセプトはその他の液体にも同等に適用可能である。扇状の噴水効果は、ディスク表面上のパターンを調節すること、および屈折率、ディスク本体の色、および回転速度などの設計パラメータを調節することの少なくとも一方によって、ほぼ透明から半透明までの液体のように見せるために用いることができる。蜂蜜などのより厚く粘性の高い材料の扇を模擬するためにディスクを使用することが望ましい場合、ディスクは蜂蜜に近い屈折率を有する蜂蜜色の材料で形成することができる。ディスクはわずかに広く「ねばねばした」隆条パターンで成形され、ディスクはより遅い回転速度(または本明細書で規定される範囲の下端に近い回転速度)で回転させられる。
【符号の説明】
【0038】
110 ハウジング
120 駆動アセンブリ
130 第1のディスク
140 第2のディスク
150 共通軸
170 光源
204 光源
206 光
210 ベースハウジング
212 水
220 ディスク
224 隆条
230 カバー/エンクロージャ
240 駆動アセンブリ
320 ディスク
324 隆条
350 軸
510 ディスク
520 隆条

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水ディスク効果を提供する装置であって、
第1のディスク及び第2のディスクであって、それぞれ略平面状の表面を有する第1の側面と、三次元(3D)パターンで模様付けされた表面を有する第2の側面とを有する前記第1のディスク及び第2のディスクと、
前記第1および第2のディスクを支持するハウジングであって、前記第1および第2のディスクは、前記ディスクのそれぞれの中心を通って延在する共通回転軸を中心に独立して回転するために搭載され、前記第1のディスクの前記第1の側面が前記第2のディスクの前記第1の側面に隣接および近接して配置されることによって、前記第1および第2のディスクの前記第2の側面は前記装置において外方を向く、前記ハウジングと、
前記回転軸を中心に第1の方向に前記第1のディスクを回転させ、前記回転軸を中心に前記第1の方向と逆の第2の方向に前記第2のディスクを回転させるように構成される駆動アセンブリと
を備える装置。
【請求項2】
前記3Dパターンが、概して前記第1および第2のディスクの中心から外縁に向かって延在する複数の弓形の隆条を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1および第2のディスクのそれぞれの前記弓形の隆条が、前記ディスクの中心に対して共通の方向に湾曲している、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記共通の湾曲方向が、前記第1のディスクの回転の前記第1の方向に一致し、前記共通の湾曲方向が、前記第2のディスクの回転の前記第2の方向に一致する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記3Dパターンが、前記弓形の隆条の各隣接対間の間隙に不規則な模様付き表面をさらに含む、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記ディスクのそれぞれの前記弓形の隆条が、前記ディスクのそれぞれの厚さの少なくとも約25%の高さを有する、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記第1および第2のディスクが、少なくとも約1.3の屈折率を有する材料で形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記駆動アセンブリが、毎分約20〜約30回転の範囲の回転速度で前記第1の方向に前記第1のディスクを駆動する第1の駆動機構と、毎分約20〜約30回転(RPM)の範囲の回転速度で前記第2の方向に前記第2のディスクを駆動する第2の駆動機構とを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第1および第2のディスクの回転速度が、約3RPM未満分異なる、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1および第2のディスクを支持し、前記第1および第2のディスクの中心を通って延在する軸をさらに備え、前記ハウジングが、前記第1および第2のディスクの前記第2の側面に近接する前記軸上を延在するエンクロージャアセンブリをさらに含み、前記ディスクの少なくとも4分の1が前記ハウジング内に延在するように前記ディスクが支持される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
水様視覚効果を提供するシステムであって、
軸上に枢動可能に支持され、互いに平行に配置される一対の平面状ディスクであって、それぞれが1セットの隣り合う隆起した弓形要素を有する外表面を含む前記一対の平面状ディスクと、
前記軸を中心に第1の方向に前記平面状ディスクのうちの第1のディスクを回転させる第1の駆動機構と、
前記軸を中心に前記第1の方向とは逆の第2の方向に前記平面状ディスクのうちの第2のディスクを同時に回転させる第2の駆動機構と
を備えるシステム。
【請求項12】
前記平面状ディスクが、少なくとも約1.3の屈折率を有する本体を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1および第2の平面状ディスクが、10〜40RPMの範囲の速度で回転させられる、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記平面状ディスクのうちの前記第1のディスク上の前記弓形要素がすべて第1の方向に凸状であり、前記平面状ディスクのうちの前記第2のディスク上の前記弓形要素がすべて前記弓形要素の前記第1の方向とは逆の第2の方向に凸状である、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記弓形要素の第1の方向が回転の前記第1の方向に対応し、前記弓形要素の第2の方向が前記第2の方向に対応する、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
光学的効果装置であって、
第1のディスクの中心点を中心に間隔をおいて隣り合って配置された複数の弓形の隆条を含む3Dトポグラフィを有する側面を有する平面状本体を備えた第1のディスクであって、前記平面状本体が少なくとも約1.3の屈折率を有する、前記第1のディスクと、
前記第2のディスクの中心点を中心に間隔をおいて隣り合って配置された複数の弓形の隆条を含む3Dトポグラフィを有する側面を持つ平面状本体を備えた第2のディスクであって、前記平面状本体が少なくとも約1.3の屈折率を有する、前記第2のディスクと、
前記第1および第2のディスクの中心を通って延在する回転軸を中心に独立に回転させるために前記第1および第2のディスクを支持する支持構造であって、前記第1および第2のディスクが互いに平行に位置し、前記3Dトポグラフィを有する前記側面が外方を向く、前記支持構造と、
前記回転軸を中心に第1の回転速度で第1の方向に前記第1のディスクを回転させ、同時に前記回転軸を中心に第2の回転速度で前記第1の方向とは逆の第2の方向に前記第2のディスクを回転させるように構成される駆動アセンブリと
を備える光学的効果装置。
【請求項17】
前記回転軸に沿って前記第1および第2のディスクを見た場合、前記第1のディスクの前記弓形の隆条が回転の前記第1の方向に一致する第1の方向に外方に撓み、前記第2のディスクの前記弓形の隆条が回転の前記第2の方向に一致する第2の方向に外方に撓む、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記第1および第2の回転速度が約20〜約30RPMの範囲にあり、前記第1の回転速度が前記第2の回転速度から約3RPMの範囲内にある、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記第1および第2のディスクがそれぞれ、前記3Dトポグラフィを有する前記面と対向する側面であって、略平面状の表面を有する前記側面をさらに含み、前記第1および第2のディスクの前記平面状表面が間隔をおいて配置される、請求項16に記載の装置。
【請求項20】
ハウジングをさらに備え、前記第1および第2のディスクの外径によって測定される際、前記第1および第2のディスクの少なくとも約4分の1が前記ハウジング内に収容されるように、前記第1および第2のディスクが前記ハウジング内に延在して、前記第1および第2のディスクの少なくとも下部が前記装置の使用中に視覚的に隠される、請求項16に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−40372(P2011−40372A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−149522(P2010−149522)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(504399716)ディズニー エンタープライゼス インコーポレイテッド (73)
【Fターム(参考)】