抗菌剤として有用なヒドロキサム酸誘導体
本発明は、Gが式(II)の基である式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩;ならびにA、B、L1〜L4、A、B、R1〜R4およびmが本明細書で定義される通りである薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、水和物または溶媒和物に関する。本発明はまた、式(I)の化合物を含む医薬組成物および細菌感染を治療する際のその使用に関する。
【化1】
【化1】
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩
【化1】
[式中、
Gは、式(II)の基であり、
【化2】
Aは、式(III)のフェニル
【化3】
または式(IV)の6員のヘテロアリールであり、
【化4】
ここで、前記Aの前記フェニルまたは前記Aの前記6員のヘテロアリールは、1から4個のR4基により置換されていてもよく、
Bは、−(C6〜C10)アリールまたは−(C1〜C9)ヘテロアリールであり、
L1は、存在しないか、または−C(O)−および−C(O)N(R7)−からなる群から選択されるリンカー部分であり、
L2は、存在しないか、または−(C1〜C6)アルキレン−リンカー部分であり、ここで、前記L2の前記−(C1〜C6)アルキレン−リンカー部分は、−ハロ、−OHおよび−N(R7)2からなる群から独立に選択される1から3個の基により置換されていてもよく、
L3は、存在しないか、または−C(O)−、−N(R7)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、−S(O)j−、−N(R7)S(O)j−および−S(O)jN(R7)−からなる群から選択されるリンカー部分であり、
L4は、存在しないか、または−(C1〜C6)アルキレン−リンカー部分であり、ここで、前記L4の前記−(C1〜C6)アルキレン−リンカー部分は、−ハロ、−OHおよび−N(R7)2からなる群から独立に選択される1から3個の基により置換されていてもよく、
R1は、−H、−OH、−ハロ、−(C1〜C6)アルキル、−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、前記R1の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールはそれぞれ、1から3個のR5基で置換されていてもよく、
R2は、−H、−(C1〜C6)アルキル、−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、前記R2の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールはそれぞれ、−OH、−ハロ、−N(R7)2、−N(R7)C(O)R9、−C(O)N(R7)2、−S(O)jR8、−N(R7)S(O)jR8、−S(O)jN(R7)2、−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキルおよび−O(過フッ素化(C1〜C6)アルキル)からなる群から選択される1から3個の基で置換されていてもよく、
R1およびR2は、それらが結合している炭素原子と一緒に、L1およびL2の両方が存在しない場合に3員から7員の炭素環を形成するか、またはL1およびL2の両方が存在しない場合に4員から7員の複素環を形成してよく、ここで、R1およびR2のジョインダーにより形成される前記3員から7員の炭素環または4員から7員の複素環はそれぞれ、1から3個のR5基により置換されていてもよく、
R3はそれぞれ、−H、−OH、−ハロ、−S(O)jR8、−S(O)jN(R7)2、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(過フッ素化(C1〜C6)アルキル)、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、前記R3の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールはそれぞれ、1から3個のR6基で独立に置換されていてもよく、
R4はそれぞれ、−OH、−ハロ、−CN、−C(O)R9、−N(R7)2、−N(R7)C(O)R9、−C(O)N(R7)2、−S(O)jR8、−N(R7)S(O)jR8、−S(O)jN(R7)2、−OP(O)(OH)2、−(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C6)アルキル、過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−O(過フッ素化(C1〜C6)アルキル)、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、前記R4の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールはそれぞれ、−OH、−ハロ、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から選択される1から3個の基で独立に置換されていてもよく、
R5はそれぞれ、−OH、−ハロ、−CN、−N(R7)2、−N(R7)C(O)R9、−C(O)N(R7)2、−S(O)jR8、−N(R7)S(O)jR8、−S(O)jN(R7)2、−OP(O)(OH)2、−(C1〜C6)アルキル、過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−O(過フッ素化(C1〜C6)アルキル)、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、前記R5の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールはそれぞれ、−OH、−ハロ、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から選択される1から3個の基で独立に置換されていてもよく、
R6はそれぞれ、−OH、−ハロ、−CN、−N(R7)2、−N(R7)C(O)R9、−C(O)N(R7)2、−S(O)jR8、−N(R7)S(O)jR8、−S(O)jN(R7)2、−CF3、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(過フッ素化(C1〜C6)アルキル)、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C9)ヘテロアリール、−(C1〜C6)アルキレン−OH、−(C1〜C6)アルキレン−ハロ、−(C1〜C6)アルキレン−N(R7)2、−(C1〜C6)アルキレン−N(R7)C(O)R8、−(C1〜C6)アルキレン−S(O)jR8、−(C1〜C6)アルキレン−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C6)アルキレン−O(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C6)アルキレン−O(過フッ素化(C1〜C6)アルキル)、−(C1〜C6)アルキレン−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C1〜C6)アルキレン−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C1〜C6)アルキレン−(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C6)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C6)アルキレン−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、前記R6の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールはそれぞれ、−OH、−ハロ、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から独立に選択される1から3個の基で独立に置換されていてもよく、
R7、R8およびR9はそれぞれ、−H、−(C1〜C6)アルキル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
jは、0、1または2であり、
mは、0、1または2である]。
【請求項2】
Aがフェニルである、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項3】
Aが−ピリジル、−ピリダジニル、−ピリミジニルおよび−ピラジニルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項4】
Bがフェニルである、前記請求項のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項5】
Bが−ピリジル、−ピリダジニル、−ピリミジニルおよび−ピラジニルからなる群から選択される、請求項1から3に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項6】
L2が存在しない、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項7】
R1が−(C1〜C6)アルキル、−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキルおよび−(C2〜C6)アルケニルからなる群から選択され、ここで、前記R1の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキルおよび−(C2〜C6)アルケニルはそれぞれ、1から3個のR5基で置換されていてもよい、請求項1から26のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項8】
前記Aがフェニルであり、Bがフェニルである、請求項1、6または7に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項9】
L3およびL4が両方とも存在しない、前記請求項のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項10】
mが1である、前記請求項のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項11】
Gが式(V)の基である、請求項1に記載の化合物。
【化5】
【請求項12】
実施例1から93に例示されている通りの化合物1から93のいずれか一つからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項13】
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルペンタンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタンアミド;
(2S,3R)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2,4−ジメチルペンタンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルヘキサンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルヘプタンアミド;
2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2,5−ジメチルヘキサンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−5,5,5−トリフルオロペンタンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−5−エトキシ−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルペンタンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−2−メチルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)プロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−フェニルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−ピリジン−3−イルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−3−(2−フリル)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−3−[5−(ヒドロキシメチル)−2−フリル]−2−メチルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−3−シクロプロピル−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド;(2S,3R)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−3−イソオキサゾール−5−イル−2−メチルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−ピリジン−2−イルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−ピリミジン−5−イルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)プロパンアミド;
(2S,3R)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−(1,3−チアゾール−2−イル)プロパンアミドからなる群から選択される請求項1に記載の化合物および前記化合物のそれぞれの薬学的に許容できる塩。
【請求項14】
医薬的有効量の前記請求項に記載の化合物のいずれか1種または薬学的に許容できるその塩と、薬学的に許容できる担体とを含む組成物。
【請求項15】
グラム陰性生物が原因の細菌感染を治療する方法であって、有効量の請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を、それを必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項1】
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩
【化1】
[式中、
Gは、式(II)の基であり、
【化2】
Aは、式(III)のフェニル
【化3】
または式(IV)の6員のヘテロアリールであり、
【化4】
ここで、前記Aの前記フェニルまたは前記Aの前記6員のヘテロアリールは、1から4個のR4基により置換されていてもよく、
Bは、−(C6〜C10)アリールまたは−(C1〜C9)ヘテロアリールであり、
L1は、存在しないか、または−C(O)−および−C(O)N(R7)−からなる群から選択されるリンカー部分であり、
L2は、存在しないか、または−(C1〜C6)アルキレン−リンカー部分であり、ここで、前記L2の前記−(C1〜C6)アルキレン−リンカー部分は、−ハロ、−OHおよび−N(R7)2からなる群から独立に選択される1から3個の基により置換されていてもよく、
L3は、存在しないか、または−C(O)−、−N(R7)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、−S(O)j−、−N(R7)S(O)j−および−S(O)jN(R7)−からなる群から選択されるリンカー部分であり、
L4は、存在しないか、または−(C1〜C6)アルキレン−リンカー部分であり、ここで、前記L4の前記−(C1〜C6)アルキレン−リンカー部分は、−ハロ、−OHおよび−N(R7)2からなる群から独立に選択される1から3個の基により置換されていてもよく、
R1は、−H、−OH、−ハロ、−(C1〜C6)アルキル、−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、前記R1の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールはそれぞれ、1から3個のR5基で置換されていてもよく、
R2は、−H、−(C1〜C6)アルキル、−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、前記R2の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールはそれぞれ、−OH、−ハロ、−N(R7)2、−N(R7)C(O)R9、−C(O)N(R7)2、−S(O)jR8、−N(R7)S(O)jR8、−S(O)jN(R7)2、−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキルおよび−O(過フッ素化(C1〜C6)アルキル)からなる群から選択される1から3個の基で置換されていてもよく、
R1およびR2は、それらが結合している炭素原子と一緒に、L1およびL2の両方が存在しない場合に3員から7員の炭素環を形成するか、またはL1およびL2の両方が存在しない場合に4員から7員の複素環を形成してよく、ここで、R1およびR2のジョインダーにより形成される前記3員から7員の炭素環または4員から7員の複素環はそれぞれ、1から3個のR5基により置換されていてもよく、
R3はそれぞれ、−H、−OH、−ハロ、−S(O)jR8、−S(O)jN(R7)2、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(過フッ素化(C1〜C6)アルキル)、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、前記R3の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールはそれぞれ、1から3個のR6基で独立に置換されていてもよく、
R4はそれぞれ、−OH、−ハロ、−CN、−C(O)R9、−N(R7)2、−N(R7)C(O)R9、−C(O)N(R7)2、−S(O)jR8、−N(R7)S(O)jR8、−S(O)jN(R7)2、−OP(O)(OH)2、−(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C6)アルキル、過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−O(過フッ素化(C1〜C6)アルキル)、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、前記R4の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールはそれぞれ、−OH、−ハロ、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から選択される1から3個の基で独立に置換されていてもよく、
R5はそれぞれ、−OH、−ハロ、−CN、−N(R7)2、−N(R7)C(O)R9、−C(O)N(R7)2、−S(O)jR8、−N(R7)S(O)jR8、−S(O)jN(R7)2、−OP(O)(OH)2、−(C1〜C6)アルキル、過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−O(過フッ素化(C1〜C6)アルキル)、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、前記R5の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールはそれぞれ、−OH、−ハロ、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から選択される1から3個の基で独立に置換されていてもよく、
R6はそれぞれ、−OH、−ハロ、−CN、−N(R7)2、−N(R7)C(O)R9、−C(O)N(R7)2、−S(O)jR8、−N(R7)S(O)jR8、−S(O)jN(R7)2、−CF3、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(過フッ素化(C1〜C6)アルキル)、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C9)ヘテロアリール、−(C1〜C6)アルキレン−OH、−(C1〜C6)アルキレン−ハロ、−(C1〜C6)アルキレン−N(R7)2、−(C1〜C6)アルキレン−N(R7)C(O)R8、−(C1〜C6)アルキレン−S(O)jR8、−(C1〜C6)アルキレン−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C6)アルキレン−O(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C6)アルキレン−O(過フッ素化(C1〜C6)アルキル)、−(C1〜C6)アルキレン−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C1〜C6)アルキレン−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C1〜C6)アルキレン−(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C6)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C6)アルキレン−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、前記R6の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールはそれぞれ、−OH、−ハロ、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から独立に選択される1から3個の基で独立に置換されていてもよく、
R7、R8およびR9はそれぞれ、−H、−(C1〜C6)アルキル、−(C3〜C10)シクロアルキル、−(C2〜C9)ヘテロシクロアルキル、−(C6〜C10)アリールおよび−(C1〜C9)ヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
jは、0、1または2であり、
mは、0、1または2である]。
【請求項2】
Aがフェニルである、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項3】
Aが−ピリジル、−ピリダジニル、−ピリミジニルおよび−ピラジニルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項4】
Bがフェニルである、前記請求項のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項5】
Bが−ピリジル、−ピリダジニル、−ピリミジニルおよび−ピラジニルからなる群から選択される、請求項1から3に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項6】
L2が存在しない、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項7】
R1が−(C1〜C6)アルキル、−過フッ素化(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキルおよび−(C2〜C6)アルケニルからなる群から選択され、ここで、前記R1の前記−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキルおよび−(C2〜C6)アルケニルはそれぞれ、1から3個のR5基で置換されていてもよい、請求項1から26のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項8】
前記Aがフェニルであり、Bがフェニルである、請求項1、6または7に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項9】
L3およびL4が両方とも存在しない、前記請求項のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項10】
mが1である、前記請求項のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項11】
Gが式(V)の基である、請求項1に記載の化合物。
【化5】
【請求項12】
実施例1から93に例示されている通りの化合物1から93のいずれか一つからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項13】
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルペンタンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタンアミド;
(2S,3R)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルブタンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2,4−ジメチルペンタンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルヘキサンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルヘプタンアミド;
2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2,5−ジメチルヘキサンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−5,5,5−トリフルオロペンタンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−5−エトキシ−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルペンタンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−2−メチルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)プロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−フェニルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−ピリジン−3−イルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−3−(2−フリル)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−3−[5−(ヒドロキシメチル)−2−フリル]−2−メチルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−3−シクロプロピル−N,3−ジヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド;(2S,3R)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−3−イソオキサゾール−5−イル−2−メチルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−ピリジン−2−イルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−ピリミジン−5−イルプロパンアミド;
(2S,3S)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)プロパンアミド;
(2S,3R)−2−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−N,3−ジヒドロキシ−2−メチル−3−(1,3−チアゾール−2−イル)プロパンアミドからなる群から選択される請求項1に記載の化合物および前記化合物のそれぞれの薬学的に許容できる塩。
【請求項14】
医薬的有効量の前記請求項に記載の化合物のいずれか1種または薬学的に許容できるその塩と、薬学的に許容できる担体とを含む組成物。
【請求項15】
グラム陰性生物が原因の細菌感染を治療する方法であって、有効量の請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を、それを必要とする患者に投与することを含む方法。
【公表番号】特表2012−502974(P2012−502974A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−527431(P2011−527431)
【出願日】平成21年9月1日(2009.9.1)
【国際出願番号】PCT/IB2009/053809
【国際公開番号】WO2010/032147
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月1日(2009.9.1)
【国際出願番号】PCT/IB2009/053809
【国際公開番号】WO2010/032147
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】
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