説明

接着剤ラベルを裁断するための装置およびプロセス

面材と、接着剤と、選択的に、ラベルを形成するためのライナーとを含み、ライナー付感圧接着剤ラベル材のライナーは、薄いまたは極薄のライナーであり得る、ラベル材を打ち抜くための方法および装置が提供される。ラベル材のウェブは、分離器ステーションに供給され、分離器は、ライナーを面材および接着剤層から分離する。ライナーが存在しない場合、またはライナーが面材から分離された後においては、面材および接着剤層が裁断ステーションに供給されて、複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、米国仮特許出願第61/080,308号(2008年7月14日出願)の優先権を主張し、この出願は、その全体が本明細書に参考として援用される。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、接着剤ラベルの分野に関し、より具体的には、接着剤ラベル、特に、感圧ラベルであって、接着剤上に比較的薄い保護ライナーを含むか、または含まないようなラベルを打ち抜くための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の説明)
感圧ラベルを含む典型的なラベルは、面層(面材)と、面層に接着される接着剤(すなわち、PSA)層と、接着剤層に取外し可能に接着される保護脱着性ライナーとを含むラベル材から製造される。ラベル材は、概して、ロール形態で提供される。個々のラベルは、面層およびPSA層を打ち抜き、次いで、囲繞廃物母型を除去し、脱着性ライナーに接着される個々のラベルを残すことによって、生成され得る。打ち抜き操作の際に、脱着性ライナーが裁断されないことが重要である。重量のライナーの使用によって、ライナーが完全に裁断されることを防止するのに役立つ。しかしながら、重量のライナーは、コストがかかり、最終的には、無駄な生成物を生成することになる。薄い軽量の脱着性ライナーは、運用コストを削減するために有用であるが、特に、種々の高速打ち抜きプロセスの場合、薄いライナーの使用に制限が存在する。ラベルの典型的な製造プロセスは、少なくとも100ft/分(28.6m/分)、好ましくは、少なくとも400ft/分(113.6m/分)以上の速度で実行される。速度の上昇に伴って、プロセスは不安定となり、打ち抜き精度は低下する。ライナーの裁断およびライナーの皺または歪みの可能性は、ライナーの厚さの減少に伴って増加する。しかしながら、薄いライナーの裁断を回避するためにプロセスを減速することによって、大幅なコスト損失、効率の損失をもたらし、かつ多くの場合、非効果的となり得る。
【0004】
薄いライナーを適応する方法の1つは、接着剤層ラベル材から薄い軽量のライナーを除去し、一時的な再使用可能支持材を接着剤に貼布することを伴う。次いで、面層および接着剤層は、個々のラベルに打ち抜かれ得、ラベル貼布操作へのラベルの送達後に、一時的な支持材は、巻き上げられ、再使用されることが可能である。
【0005】
別の方法では、薄い軽量のライナーは、接着剤裏張面層から離層され、次いで、面層および接着剤層は、ラベルに裁断され、ラベルは、軽量のライナーに再積層される。ラベルがライナーに再積層されるとき、廃物母型に接続されてもよく、または接続されなくてもよい。多くの場合、PSA層の粘着性に起因して、面および接着剤から分離されるライナーを有するウェブまたは無ライナーラベル材上において、ラベル裁断を含む種々の操作を行う際に、困難が生じる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面では、第1の側面および第2の側面を有する面材と、面材の第1の側面に接着される接着剤層と、選択的に、接着剤層の露出表面に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材のウェブからライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する方法が提供される。ラベル材のウェブは、分離器ステーションに供給され、分離器は、ライナーを面材および接着剤層から分離する。ライナーが存在しない場合、またはライナーが面材から分離された後においては、面材および接着剤層が裁断ステーションに供給されて、複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を形成する。裁断ステーションは、可撓性回転打抜型およびアンビルローラを含み、可撓性回転打抜型は、取付円筒に締着される打抜型版を含み、接着剤は、裁断ステーションへの進入の前に冷却されるか、または可撓性回転打抜型が、冷蔵されるか、あるいは両方の組み合わせであって、冷却は、接着剤の粘着を低減させるような程度にまで行われる。脱着性ライナーが存在する場合、予め除去された脱着性ライナーを裁断接着剤裏張ラベルおよび母型に再積層するか、または選択的に、新しい脱着性ライナーを裁断接着剤裏張ラベルに積層する。
【0007】
一実施形態では、囲繞母型は、ライナーが裁断ラベルおよび母型に積層された後に、裁断ラベルから剥離される。裁断ラベルおよびライナーは、ロール上に巻かれる。
【0008】
別の実施形態では、中実材料が、取付円筒に磁気的に締着される打抜型版と磁性取付円筒との間に形成される空隙を充填し、中実材料は、空気より優れた熱伝導性を有する。可撓性回転打抜型は、回転打抜型の表面において、十分な熱交換を可能にする設計された内部を含む。可撓性回転打抜型は、冷却システムおよび冷却剤を含む。可撓性回転打抜型は、露点まで冷却され、打抜型上における凝結の形成を可能にする。裁断ステーションは、移動ビームアセンブリを含む。
【0009】
別の実施形態では、接着剤層は、ライナーが存在する場合、ラベル材のウェブから分離された後に、面材および接着剤層の裁断ステーションへの供給の前に、面材および接着剤層を冷蔵域に通過させることによって冷却される。打抜型は、潤滑剤によって潤滑される。面材および接着剤層のウェブ張力は、ライナーが存在する場合、ラベル材のウェブから分離された後に、裁断接着剤裏張ラベルおよび母型への除去された脱着性ライナーの再積層または新しい脱着性ライナーの積層の前に、静電帯電によって制御される。脱着性ライナーは、存在する場合、1.2ミル(0.030mm)未満の厚さを有する。
【0010】
本発明の別の側面では、第1の側面および第2の側面を有する面材と、面材の第1の側面に接着される接着剤層と、選択的に、接着剤層の露出表面に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材のウェブを含む、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する方法が提供される。ライナーが存在する場合、ラベル材のウェブは、分離器ステーションに供給されて、分離器は、ライナーを面材および接着剤層から分離する。ライナーが存在しない場合、または存在する場合に面材および接着剤層が面材からのライナーの分離後に、接着剤層の接着剤が、打抜型と、打抜型と接触するような配向のアンビルとを含む、裁断ステーションに供給されて、複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型が形成され、打抜型の裁断表面は、潤滑剤によって潤滑される。脱着性ライナーが存在する場合、予め除去された脱着性ライナーを裁断接着剤裏張ラベルおよび母型に再積層するか、または選択的に、新しい脱着性ライナーを裁断接着剤裏張ラベルに積層する。
【0011】
一実施形態では、打抜型は、回転打抜型であって、回転打抜型の裁断表面は、フレキソ印刷版円筒を使用して潤滑される。打抜型は、接着剤層の接着剤が打抜型に接着することを防止する材料によって塗膜される。
【0012】
本発明の別の側面では、面材と、面材に接着される感圧接着剤層と、接着剤層に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材のウェブを提供するステップと、ラベル材のウェブを分離器ステーションに供給して、複数の裁断接着剤裏張ラベルと、囲繞母型とを脱着性ライナー上に形成するステップであって、裁断ステーションは、打抜型と、アンビルとを含み、アンビルは、弾性ポリマー材料を含む、ステップと、母型をライナー上の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離するステップと、ライナー上の裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くステップとを含む、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する方法が提供される。打抜型とアンビルとの間の距離は、制御されて、脱着性ライナーを裁断することを防止する。
【0013】
本発明の別の側面では、面材と、面材に接着される感圧接着剤層と、接着剤層に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材のウェブを提供するステップと、ラベル材のウェブを裁断ステーションに供給し、複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を脱着性ライナー上に形成するステップであって、裁断ステーションは、打抜型およびアンビルを含み、打抜型は、回転打抜型であって、打抜型ブリッジは、設定された点力までの打抜型の各側面に印加される力の自動調節を提供する、ステップと、母型をライナー上の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離するステップと、ライナー上の裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くステップとを含む、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する方法が提供される。
【0014】
本発明のさらに別の側面では、面材と、面材に接着される感圧接着剤層と、接着剤層に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材のウェブを提供するステップと、ラベル材のウェブを分離器ステーションに供給して、複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を脱着性ライナー上に形成するステップであって、裁断ステーションは、打抜型およびアンビルを含み、打抜型とアンビルとの間の距離は、脱着性ライナーを裁断することを防止するように制御される、ステップと、母型をライナー上の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離するステップと、ライナー上の裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くステップとを含む、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する方法が提供される。打抜型とアンビルとの間の距離は、静電気コントローラによって制御される。
【0015】
本発明の別の側面では、ライナーを面材および接着剤層から分離する分離器ステーションと、面材および接着剤層から複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を形成する裁断ステーションであって、裁断ステーションは可撓性回転打抜型およびアンビルを含み、可撓性回転打抜型は、面材、および接着剤の裁断の前に接着剤を冷却する手段を含む、裁断ステーションを含む、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する装置が提供される。積層器は、脱着性ライナーを裁断接着剤裏張ラベルおよび母型に再積層するように配向される。剥離器は、母型をライナー上の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離するように配向される。
【0016】
一実施形態では、ライナー上の裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻く手段が提供される。
【0017】
さらなる実施形態では、装置は、取付円筒に機械的に締着される打抜型版と磁性取付円筒との間に形成される空隙を充填し、空気より優れた熱伝導性を有する、中実材料を含む。
【0018】
さらなる実施形態では、装置は、フレキソ印刷版円筒をさらに含む潤滑器を含む。アンビルは、弾性ポリマーアンビルである。
【0019】
さらなる実施形態では、装置は、打抜型とアンビルとの間の距離を制御して、裁断脱着性ライナーを裁断することを防止する手段を含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、離層、裁断、再積層、および母型剥離の操作を含む、ラベル変換プロセスの概略図である。
【図2】図2は、冷却された裁断打抜型によって、接着剤層を冷却するステップを含む、ラベル変換プロセスの概略図である。
【図3】図3は、冷却されたアンビルローラによって、接着剤層を冷却するステップを含む、ラベル変換プロセスの概略図である。
【図4】図4は、接着剤層を冷却するステップと、移動ビームによって、ウェブを裁断するステップとを含む、ラベル変換プロセスの概略図である。
【図5】図5は、裁断に先立って、接着剤層を冷却するステップを含む、ラベル変換プロセスの概略図である。
【図6】図6は、裁断打抜型を潤滑するステップを含む、ラベル変換プロセスの概略図である。
【図7】図7は、アンビルを潤滑するステップを含む、ラベル変換プロセスの概略図である。
【図8】図8は、ライナーに接着されるように、面ウェブを打ち抜くステップを含む、ラベル変換プロセスの概略図である。
【図9】図9は、静電気的に制御される打抜型を使用して、面ウェブを打ち抜くためのプロセスの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、ラベル材を打ち抜いてラベルを形成する方法および装置を提供する。いくつかの実施形態では、ライナー付または無ライナーのラベル材を打ち抜いて、ラベルを形成する方法および装置が提供され、このとき、ラベル材はライナーを伴わずに打ち抜かれる。他の実施形態では、ライナー付ラベル材を打ち抜いてラベルを形成する方法および装置が提供され、このとき、ラベル材はライナーとともに打ち抜かれる。ラベル材は、通常、印刷された情報等の情報を伝達可能なポリマー面材と、面材に接着される感圧接着剤層等の接着剤層と、ライナー付ラベル材の場合、接着剤層に脱着可能に接着される脱着性ライナーとを含む。ラベル材を打ち抜いてラベルを形成するステップは、面材および接着剤層を裁断するステップを伴う。本発明は、ライナーが存在しない場合、露出した接着剤とともにラベル材を打ち抜くか、またはライナー、特に、1.2ミル以下(0.030ミリメートル/mm以下)の厚さを有する薄いライナーとともにラベル材を打ち抜く方法および装置を提供する。
【0022】
一実施形態では、ラベル材は、面材と、面材に接着される感圧接着剤層(ともに「面ウェブ」を画定する)と、接着剤層に取外し可能または脱着可能に接着される脱着性ライナーとを含む。方法は、脱着性ライナーを面ウェブから分離するステップと、感圧接着剤層を冷蔵するステップと、母型内で面ウェブを個々のラベルに裁断するステップと、脱着性ライナーを裁断ラベルに再積層するステップと、次いで、母型を構造物から剥離するステップとを含む。方法は、感圧接着剤(PSA)を冷蔵し、その粘着を十分に低減させ、打抜型の裁断表面を裁断表面に接着する接着剤を伴わずに、PSAに接触させるステップを含む。
【0023】
(ラベル材)
本発明において有用なラベル構造物は、面材と、脱着性ライナーと、面材とライナーとの間の接着剤層とを含む。ラベル構造物で使用される面材は、面材材料として好適な、当業者に周知の種々の材料のいずれかから成ってもよい。例えば、面材は、定寸の有無を問わず、紙(例えば、クラフト紙、ボンド紙、オフセット紙、石版紙、および亜硫酸紙)等の材料、またはポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の面材用途に好適なポリマー材料から成ってもよい。一実施形態では、面材材料の要件は、接着剤層へのある程度の接着剤接合を形成可能であることである。一実施形態では、面材は、所望の接合を形成可能であって、印刷可能なポリマーフィルムを含む。さらに別の実施形態では、ポリマーフィルム材料は、接着剤層と組み合わせられると、十分な自己支持構造を提供し、ラベルの分配(ラベルの分離および貼布)を促進するものである。面材材料の表面は、例えば、コロナ処理、または火炎処理、あるいは上塗処理を含め、表面処理され、印刷可能性および/または接着する接着剤層への接着性等、種々の面積における性能を向上させることが可能である。好ましくは、ポリマーフィルム材料は、ラベル構造物に、印刷可能性、打ち抜き可能性、母型−剥離可能性、非必須性等、所望の特性のうちの1つ以上を提供するように選択される。
【0024】
面材は、単層ポリマーフィルム面材であってもよく、または2つ以上のポリマーフィルム層を含んでもよく、そのうちのいくつかは、内部接着剤層によって分離されてもよい。層それぞれの厚さは、可変であってもよい。多層フィルム面材は、2つ以上の予形成ポリマーフィルム(選択的に、接着剤層)をともに積層することによって、またはいくつかのポリマーフィルムと、選択的に、接着剤層とを共押出することによって等、当業者に周知の技術によって調製されてもよい。また、多層面材は、個々の層の連続的塗膜および形成、三重打抜型塗膜、接着剤層への複数層の押出塗膜等によって、調製されてもよい。
【0025】
また、ラベル構造物は、上表面と、下表面とを有する、接着剤層を含み、接着剤層の上表面は、面材の下表面に接着結合または接着される。また、いくつかの実施形態では、上述のように、構造物は、予形成ポリマーフィルムをともに積層し、面材を形成する際、積層接着剤として機能可能な内部接着剤を含有する。内部接着剤は、熱活性接着剤、熱溶融接着剤、または感圧接着剤(PSA)であってもよい。(面材に接着される)外部接着剤は、好ましくは、PSAである。最大約160°C(約320°F)の任意の温度で粘着性となる接着剤は、特に有用である。周囲温度で粘着性となるPSAは、本発明の接着剤構造物において特に有用である。周囲温度は、室温を含み、5乃至80°C、10乃至70°C、または15乃至60°Cの範囲であることが可能である。
【0026】
接着剤は、概して、アクリレートおよび/またはメタクリル酸塩コポリマー、aオレフィンコポリマー、シリコーンコポリマー、クロロプレン/アクリロニトリルコポリマー系等のランダムコポリマー接着剤と、線状ブロックコポリマー(すなわち、A−8およびA−B−A型)、分岐ブロックコポリマー、星形ブロックコポリマー、グラフトまたはラジアルブロックコポリマー系等を含む、ブロックコポリマー接着剤と、天然および合成ゴム接着剤と、のカテゴリに分類され得る。ある実施形態では、接着剤層の接着剤は、乳化型アクリル系感圧接着剤である。
【0027】
有用な感圧接着剤についての説明は、Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, Vol. 13. Wiley−Interscience Publishers(New York、1988)に見出されるであろう。有用な感圧接着剤についての付加的説明は、Encyclopedia of Polemer Science and Technology,Vol.1,Interscience Publishers(New York、1964)に見出されるであろう。
【0028】
ラベル材は、重量のライナーまたは薄い軽量のライナーを含み得る。薄いライナーの厚さは、標準で2.5ミル(0.064mm)未満である。ライナーの厚さは、2.2ミル(0.060mm)未満、2.0ミル(0.051mm)未満、1.8ミル(0.042mm)未満、または1.2ミル(0.030mm)未満であってもよい。
【0029】
一実施形態では、ライナーは、1.02ミル(0.0254mm)未満、1ミル(0.0254mm)未満、0.92ミル(0.0233mm)未満、0.8ミル(0.0203mm)未満、0.6ミル(0.017mm)未満、0.50ミル(0.013mm)未満、または0.25ミル(0.00626mm)以下の厚さを有する、極薄または超軽量ライナーである。そのような薄いライナーは、Mitsubishi Chemical CompanyからHostaphan(登録商標)ポリエステルフィルム(例えば、0.5ミル、0.0127mm、商標名2SLKシリコーン塗膜フィルム)シートとして市販されている。別のライナー材料は、1.25ミル(0.032mm)接着剤層を伴う、1.02ミル(0.026mm)ポリエステル裏張シートとして、Avery Dennisonによって提供されている。
【0030】
別の実施形態では、ラベル材またはラベル材のウェブは、無ライナーであって、面材と、面材に接着される感圧接着剤層とを含み、接着剤層に接着される脱着性ライナーを伴わない。無ライナーラベル材は、本質的に、面材と、面材の一方の側面に接着される感圧接着剤層と、面材の他方の側面の脱着性塗膜とを含む。
【0031】
(ラベル材を打ち抜く方法)
裁断ラベルを形成するプロセスまたは方法は、図1に例示される一実施形態では、面材と、面材に接着される接着剤層(ともに「面ウェブ」を画定する)と、接着剤層に取外し可能に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材を提供するステップと、脱着性ライナーを面ウェブから離層するステップと、接着剤層を冷却し、接着剤の粘着を低減させるステップとラベル材料を打ち抜き、個々のラベルを形成するステップと、脱着性ライナーを裁断ラベルの接着剤層に再積層するステップとを含む。面ウェブが打ち抜かれた後、ライナーは、面ウェブに再積層される。廃物母型は、ウェブから剥離され、ライナー上の打ち抜かれたラベルは、ロールに巻かれる。
【0032】
図2に例示される一実施形態では、接着剤は、裁断ステーションで冷却される。ライナーが面ウェブから分離された後に、円筒形回転打抜型を使用して、面ウェブを冷却および裁断してもよい。接着剤層は、冷却された打抜型に直接接触する。回転打抜型は、最小の霜の蓄積によって接着剤の粘着を低減させるために、使用される接着剤の種類、周囲環境、および裁断の速度に対して、打抜型の表面において、十分な熱交換を可能にする、一連の旋条線、螺旋、亀甲模様、バッフル、または他の構造を提供する、設計された内部を含んでもよい。接着剤は、冷却され、裁断表面に接着する接着剤を伴わずに、打抜型の裁断表面を感圧接着剤と接触させる。本接着性の低減によって、接着剤および残留接着剤上に堆積する他の物質の打抜型上の蓄積を減少させる。面ウェブが打ち抜かれた後、ライナーは、面ウェブに再積層される。廃物母型は、ウェブから剥離され、ライナー上の打ち抜かれたラベルは、ロールに巻かれる。
【0033】
ある実施形態では、図2に図示されるように、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する方法は、面材と、感圧面材に接着される接着剤層と、接着剤層に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材のウェブを提供するステップと、ラベル材のウェブを分離器ステーションに供給するステップであって、分離器は、ライナーを面材および接着剤層から分離する、ステップと、面材および接着剤層を裁断ステーションに供給し、複数の裁断接着剤裏張ラベルと、囲繞母型とを形成するステップであって、裁断ステーションは、可撓性回転打抜型およびアンビルローラを含み、可撓性回転打抜型は、取付円筒に機械的に締着される打抜型版を含み、接着剤層の接着剤は、裁断ステーションで冷却され、接着剤の粘着を低減させ、接着剤は、冷却される打抜型と接触する、ステップと、脱着性ライナーを裁断接着剤裏張ラベルおよび母型に積層するステップと、母型をライナー上の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離するステップと、ライナー上の裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くステップとを含む。可撓性回転打抜型の打抜型版は、公称1/8乃至1/4インチ(3.2乃至6.4mm)を含む適切な深度まで、打抜型版の裏側の基部から延在し、取付円筒内に穿孔され、打抜型版内のピンの位置と整合する、ボア内に機械的に保持されるピンの形態を含め、任意の様式で取付円筒に機械的に締着可能である。ボアおよびピンは、ピンがボア内に機械的に保持されるような様式で構築される。例えば、可撓性版を磁性円筒上に取付後、基部円筒の周囲の対応するピンに嵌合される機械的環が、ピンをその挿入位置に保持するように緊締される。方法は、膨張すると、ピンの表面に沿って配置されるキー溝に環を位置付ける、各環の周囲の一連の空気袋の使用を含んでもよい。代替として、同様に構築される環は、基部円筒の平端または両端における面版のピンに垂直に緊締される、ネジ機構と関連付けられてもよい。代替として、ピンの有無を問わず、ネジを使用して、可撓性版を基部に固着してもよく、ネジは、裁断縁の母型または空洞に相当する面積内に定置される。代替として、米国特許第7,000,522号[Eagle Rotary Systems,Inc.]によって記載されるものに類似する表面係止機構を使用して、可撓性打抜型の角を基部に固着してもよい。
【0034】
ある実施形態では、中実材料は、打抜型版と取付円筒との間に形成される空隙を充填し、中実材料は、空気より優れた熱伝導性を有する。物質の熱伝導性は、物理的特性であって、熱を伝導する物質の能力を指す。一般に、物質の熱伝導性は、物質の密度の増加に伴って上昇し、したがって、通常、中実材料は、空気等の気体より優れた熱伝導性を有する。中実材料は、空気より優れた熱伝導性を有し、したがって、接着剤層の接着剤の粘着が減少し、回転打抜型上の接着剤の蓄積が最小となる、または防止される低温まで打抜型版を到達させる、任意の材料を含むことが可能である。中実材料は、例えば、紙フィルムまたはプラスチックフィルム、例えば、感圧接着剤等の接着剤によって塗膜されたフィルム等のフィルム、もしくは、例えば、塗膜が、揮発性溶剤中に少なくとも1つのポリマーを含み、塗膜が、打抜型版の裏側に噴霧、または擦過、あるいは別様に塗布される、液体塗膜を含む、空隙を充填する、任意の形態であることが可能である。ある実施形態では、取付円筒は、打抜型版が、磁力によって磁性取付円筒上の定位置に保持される、磁性取付円筒である。ある実施形態では、可撓性回転打抜型は、回転打抜型の表面において十分な熱交換を可能にする設計された内部を含む。ある実施形態では、可撓性回転打抜型は、冷却システムと、冷却剤とを含み、冷却システムは、接着剤が打抜型に接触する打抜型の温度を低下させるために、冷蔵された冷却剤が循環または圧送される空洞を含む。打抜型の温度低下によって、接触接着剤の粘着を減少させる。打抜型の温度低下によって、接着剤が打抜型に接触する打抜型上の霜の蓄積をもたらされる可能性があり、同様に、接触接着剤の粘着を減少させる。また、霜は、打抜型版と磁性取付円筒との間の可撓性回転打抜型上にも蓄積し、磁力によってのみ定位置に保持される場合、打抜型版の磁性取付円筒からの滑落、または蛇行、あるいは遊離を含む、移動をもたらすため、打抜型版を磁性取付円筒に機械的に締着させることによって、これらの打抜型版の移動を防止する。ある実施形態では、可撓性回転打抜型は、以下に説明されるように、露点まで冷却され、打抜型上に凝結を蓄積させ、凝結は、自動潤滑機構を形成する。露点は、水蒸気が液体として凝縮し始める温度として定義され、本発明では、周囲または大気水蒸気が、液体または凝結として凝縮し始める温度である。ある実施形態では、裁断ステーションは、上述の冷蔵された可撓性回転打抜型およびローラを含み、ローラは、材料が霜または水の凝結を含み得る、打抜型上の過度の材料の蓄積を除去する。ある実施形態では、裁断ステーションは、上述の可撓性回転打抜型と、以下に説明される移動ビームアセンブリを含み、移動ビームアセンブリは、冷却時間の延長をもたらす。ある実施形態では、裁断ステーションは、上述の可撓性回転打抜型を含み、静電帯電が、脱着性ライナーの裁断接着剤裏張ラベルおよび母型への積層に先立って、接着剤層に印加される。脱着性ライナーの裁断接着剤裏張ラベルおよび母型への積層に先立って、表面処理として、静電帯電、またはコロナ処理、あるいは火炎処理を含み得る、露出接着剤層への表面処理の塗布は、裁断接着剤裏張ラベルを脱着性ライナーから持ち上げることなく、母型からの高速インライン剥離または除去を促進する目的として、接着剤層から脱着性ライナーへの浸潤を向上させる。ある実施形態では、接着剤層は、以下に説明されるように、ライナーが面材および接着剤層から分離された後、面材および接着剤層の可撓性回転打抜型を含む裁断ステーションへの供給に先立って、面材および接着剤層を冷蔵域に通過させることによって冷却される。ある実施形態では、上述の可撓性回転打抜型は、以下に説明されるように、潤滑剤によって潤滑され、潤滑剤は、打抜型上の接着剤の蓄積を低減または防止する。ある実施形態では面材および接着剤層のウェブ張力は、ライナーが面材および接着剤層から分離された後、脱着性ライナーの裁断接着剤裏張ラベルおよび母型への積層に先立って、静電帯電によって制御され、裁断接着剤裏張ラベルおよび母型は、上述の可撓性回転打抜型を含む裁断ステーションにおいて形成される。ウェブ張力は、駆動ローラと接触する間、静電帯電を使用して制御され、ニップロールまたは真空ロールの使用を伴わずに、単離点およびウェブ張力域を生成し、ラベル材のウェブ、または面材が、面材の一方の側の感圧接着剤層と、面材の他方の側の脱着性塗膜とを有する、無ライナーのラベル材のウェブから、打ち抜かれたウェブ状の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型を含む、無支持/無ライナー打抜ウェブを安定させ、輸送することを目的として、変換プロセスに供給されるロール状のウェブを駆動ローラに固定または保持する。静電帯電は、駆動ローラとのその第1の接点において、ウェブが移動するのに伴って、ウェブに印加され得、ウェブと駆動ローラとの間の耐滑落親和性をもたらし、親和力は、印加される帯電、帯電されるウェブの誘電特性、駆動ローラの加工で使用される材料、および駆動ローラへの初期静電気固定後の駆動ローラ上に巻く程度に依存する。駆動ローラへのウェブの静電気固定するプロセスは、露出接着剤に直接接触することなく、露出感圧接着剤を有するウェブの張力を取扱および制御する方法を提供する。ある実施形態では、可撓性回転打抜型を含む裁断ステーションを備える、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する上述の方法は、1.2ミル(0.030mm)未満の厚さを有する、上記に説明される脱着性ライナーを含め、薄いおよび極薄の脱着性ライナーを含む。ある実施形態では、可撓性回転打抜型を含む裁断ステーションを備える、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する上述の方法は、ラベル材のウェブを含み、ラベル材のウェブは、上述のように、無ライナーであって、本質的に、面材と、面材の一方の側に接着される感圧接着剤層と、面材の他方の側の、脱着性塗膜とを含み、ライナー分離ステップは、除外され、積層ステップは、裁断接着剤裏張ラベルおよび母型を脱着性ライナーに積層するステップを伴い、脱着性ライナーは、一時的および/または再使用可能脱着性ライナーであり得る。本願を通して説明される、接着剤層が露出されるライナー上に、裁断接着剤裏張ラベルを形成するための方法または装置のための実施形態は、個々または2つ以上の組み合わせとして有用である。
【0035】
図3に例示される別の実施形態では、冷蔵されたアンビルローラを使用して、接着剤を冷却し得る。接着剤層は、本実施形態では、冷蔵されたアンビルに接触し、面材料が、最初に、打抜型に接触する。冷蔵されるアンビルは、一連の旋条線、螺旋、亀甲模様、バッフル、または他の構造を含むように構築され、最小の霜の蓄積によって、接着剤の粘着を低減させるために、使用される接着剤の種類、周囲環境、および裁断の速度に対して、アンビルの表面において、十分な熱交換を可能にしてもよい。面ウェブが打ち抜かれた後、ライナーは、面ウェブに再積層される。廃物母型は、ウェブから剥離され、ライナー上の打ち抜かれたラベルは、ロールに巻かれる。
【0036】
さらに別の実施形態では、回転打抜型ではなく、平らな打抜型が使用される。そのような打抜型として、彫刻打抜型、剪断縁打抜型、鋼尺打抜型、および当技術分野において周知の他の構造物が挙げられる。打抜型の上部の非裁断表面は、その中に組み込まれた旋条線、亀甲模様、バッフル、または他の構造を有し、最小の霜の蓄積によって、接着剤の粘着を低減させるために、使用される接着剤の種類、周囲環境、および裁断の速度に対して、アンビルの表面において、十分な熱交換を可能にし得る。
【0037】
移動ビームアセンブリを使用して、打ち抜きの間に、冷却された打抜型と接着剤との間の冷却時間の延長およびより速いライン速度をもたらし得る。移動ビームは、裁断サイクルの際に、ウェブ材料と線形同期する、複数の打ち抜きモジュールを組み込む、タンク細流システムと類似する水平および垂直運動を有してもよい。代替として、移動ビームは、軌道運動における単一裁断ユニットを含み得る。図4に例示される一実施形態では、従来のアンビルの代わりに、小径アンビルまたは「微小アンビル」が使用される。
【0038】
図5に例示される実施形態では、接着剤層は、ライナーが離層された後、打抜型との接触に先立って、面ウェブを冷蔵域または複数域に通過させることによって、冷却される。装置および方法は、1つ以上のベンチュリシステムを利用し、空気の温度を低下させ、接着剤を粘着がなくなる温度まで冷却してもよい。接着剤が、適切な温度まで冷却されると、冷却されたウェブは、打ち抜きステーションに進入し、標準または冷却回転打抜型あるいは平台打抜型が、個々のラベルに裁断する。接着剤の冷却は、接着剤が冷却域にある時間と、ベンチュリによって提供される温度とに依存する。ラベルがラベル材料内で裁断された後、ラベル材料は、再積層ユニットにおいて、脱着性ライナーと再統合される。脱着性ライナーの再積層後、廃物母型は、ラベル材料から剥離され、脱着性ライナーに接着される裁断ラベルは、ロールに巻かれてもよい。
【0039】
ベンチュリシステムは、冷却域が、無霜システムを提供し、冷却域内の氷の蓄積を回避するように加温されるように構成されてもよい。一実施形態では、ベンチュリシステムは、除湿器、または、例えば、窒素雰囲気による不活性環境を備え、冷却域内の低レベル湿度を維持する。
【0040】
冷却システムは、例えば、シリコンまたはシリコーン油、あるいはアルコールまたはグリコール、あるいは水、もしくは2つ以上の液体冷却剤の混合物等を含む、液体冷却剤を使用し、熱除去を提供し得る。別の種類の熱交換器を含む、冷却システムが提供され、接着剤を粘着状態から非粘着状態に変換してもよい。
【0041】
接着剤が打抜器上に蓄積する可能性を低減するために、潤滑剤が、打抜型表面に塗布されてもよい。図6は、潤滑剤が、ローラによって裁断打抜型に塗布されるプロセスを例示する。有用な潤滑剤として、打抜型上の接着剤の蓄積を低減、または最小、あるいは防止する、任意の潤滑剤が挙げられる。好適な潤滑剤として、水、脂肪酸または脂肪酸塩含有組成、例えば、ステアリン酸塩を含有する組成、界面活性剤水溶液、例えば、脂肪酸またはアルキル化アレーンスルホン酸の金属塩を含有する石鹸水溶液、液体シリコーン、可塑剤、例えば、脂肪酸エステルおよび炭化水素油、脂肪アルコール、例えば1−デカノール、未乾燥乳化型感圧接着剤、例えば、未乾燥乳化型アクリル感圧接着剤、非シリコン含有潤滑剤等、ならびに2つ以上の潤滑剤の混合物が挙げられるが、それらに限定されない。潤滑剤は、スプレー、ローラ、スポンジ、静電気、インクジェット、または周囲環境、プロセス速度、および接着剤の種類を考慮して、接着剤の蓄積を防止するために必要な最小量を提供する他の方法によって、裁断表面に塗布されてもよい。
【0042】
ある実施形態では、図6に図示されるように、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成するための方法は、面材と、感圧面材に接着される接着剤層と、接着剤層に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材のウェブを提供するステップと、ラベル材のウェブを分離器ステーションに供給するステップであって、分離器は、ライナーを面材および接着剤層から分離する、ステップと、面材および接着剤層を裁断ステーションに供給し、複数の裁断接着剤裏張ラベルと、囲繞母型とを形成するステップであって、裁断ステーションは、打抜型と、アンビルとを含み、打抜型の裁断表面は、フレキソ印刷版円筒を使用して、潤滑剤によって潤滑され、接着剤層の接着剤は、打抜型に接触する、ステップと、脱着性ライナーを裁断接着剤裏張ラベルおよび母型に積層するステップと、母型をライナー上の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離するステップと、ライナー上の裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くステップとを含む。上述のように、潤滑剤による打抜型の潤滑は、打抜型上の接着剤の蓄積を低減または防止する。フレキソ印刷版を使用した潤滑剤による打抜型の裁断表面の潤滑は、打抜型の刃先端または裁断縁への潤滑剤の塗布を制御することを可能にし、比較的に単純、かつ信頼できる、非常に一貫した効率的プロセスである。フレキソ印刷版の隆起表面は、打抜型の刃先端または裁断縁のパターンに整合するように設計される。潤滑剤は、静電帯電および/またはフレキソ印刷版の隆起表面の表面退縮特性と打抜型の裁断縁の表面保持特性とによって等を含め、任意の方式において、フレキソ印刷版の隆起表面から打抜型の裁断縁に転移可能である。ある実施形態では、打抜型は、回転打抜型または可撓性回転打抜型であって、回転打抜型または可撓性回転打抜型の裁断表面は、フレキソ印刷版円筒を使用して潤滑される。打抜型が、フレキソ印刷版またはフレキソ印刷版円筒によって潤滑される、ある実施形態では、打抜型の打抜型本体は、塗膜を有し、塗膜は、接着剤層の接着剤が、打抜型本体に接着するのを防止する。例えば、フッ素化ポリマーを含む、打抜型本体の塗膜は、接着剤が打抜型本体に接着するのを低減、または最小、あるいは防止する、任意の塗膜であり得、塗膜は、例えば、静電気支援方法を含む、種々の真空蒸着方法によって等を含め、任意の方式において、打抜型本体に塗布され得る。打抜型本体は、概して、打抜型の非裁断外側表面を含む。ある実施形態では、打抜型本体と、打抜型の裁断縁とを含む、打抜型の外側表面は、塗膜を有し、塗膜は、接着剤層の接着剤が打抜型に接着するのを防止する。打抜型が、フレキソ印刷版またはフレキソ印刷版円筒によって潤滑される、ある実施形態では、ラベル材のウェブは、無ライナーであって、本質的に、面材と、面材の一方の側に接着される感圧接着剤層と、面材の他方の側の脱着性塗膜とを含み、ライナー分離ステップは、除外され、積層ステップは、裁断接着剤裏張ラベルおよび母型を脱着性ライナーに積層するステップを伴い、脱着性ライナーは、一時的および/または再使用可能脱着性ライナーであり得る。
【0043】
また、代替として、潤滑剤は、図7に例示されるように、アンビルに塗布されてもよい。打抜型および/またはアンビルの潤滑は、冷却された打抜型または冷却されたアンビルと組み合わせて使用されてもよい。
【0044】
一実施形態では、冷却剤を使用して、打抜型を約露点状態にし、打抜型の表面に凝結を蓄積させる。本凝結は、自己潤滑機構を形成する。旋条、螺旋、亀甲模様、バッフル、および打抜型他の内部表面の使用を通して、狭小表面温度範囲を維持するために、好適な制御システムが、含められてもよい。冷却システムは、熱蓄積および最小の表面凝結を維持するために必要な他のプロセス条件を監視する、温度および湿度センサと組み合わせて、使用されてもよい。
【0045】
本発明の一実施形態では、離層およびライナーの再積層を必要とせずに、薄いまたは極薄のライナーを含む、ライナーに接着されるラベル材を打ち抜くためのプロセスが提供される。図8および9に例示されるように、ラベル材は、全体的に裁断せずに、もしくはライナーあるいは薄いまたは極薄のライナーを裁断せずに、薄いまたは極薄のライナーを含む、ライナーに対して打ち抜かれる。ライナーへの衝撃は、専用ツールの使用を通して、最小にされ、制御される。一実施形態では、アンビルは、アンビルの表面の弾性および退縮を提供し、打抜型からのライナーへの衝撃を低減および/または緩衝する、好適なポリマー材料から構築される。ある実施形態では、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成するための方法は、面材と、感圧面材に接着される接着剤層と、接着剤層に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材のウェブを提供するステップと、ラベル材のウェブを裁断ステーションに供給して、脱着性ライナー上に複数の裁断接着剤裏張ラベルと、囲繞母型とを形成するステップであって、裁断ステーションは、打抜型と、アンビルとを含み、アンビルは、弾性ポリマー材料を含む、ステップと、母型をライナー上の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離するステップと、ライナー上の裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くステップとを含む。ウェブ状のライナー付ラベル材が、ライナーを面材および接着剤層から分離することなく裁断される、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成するための方法または装置の本願を通して説明される実施形態は、個々および2つ以上の組み合わせにおいて有用である。
【0046】
ある実施形態では、図8および9に図示されるように、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成するための方法は、面材と、感圧面材に接着される接着剤層と、接着剤層に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材のウェブを提供するステップと、ラベル材のウェブを裁断ステーションに供給して、脱着性ライナー上に複数の裁断接着剤裏張ラベルと、囲繞母型とを形成するステップであって、裁断ステーションは、打抜型と、アンビルとを含み、打抜型は、回転打抜型または可撓性回転打抜型であって、打抜型ブリッジは、打抜型の各側面に印加される力の設定された点力までの自動調節を提供する、ステップと、母型をライナー上の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離するステップと、ライナー上の裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くステップとを含む。ある実施形態では、力の自動調節を提供し、図9に図示されるような、自動化打抜型ブリッジは、回転打抜型の各側面に力を印加するための制御デバイスと、裁断プロセスの際に、打抜型の各側面に及ぶ力を継続的に監視する手段と、制御デバイスへのフィードバックの手段と、打抜型の各側面に印加される力をリアルタイムで調節するための手段とを含む。ある実施形態では、自動化打抜型ブリッジは、空気圧または油圧力を使用して、回転アンビルに対して、回転打抜型に載荷し、打抜型ブリッジは、打抜型ブリッジの両端に圧力感知デバイス、例えば、ロードセルを有し、回転打抜型に印加される荷重を測定し、回転アンビルに対して固定されるよう維持し、打抜型ブリッジは、ある手段、例えば、プログラム可能論理コントローラを有し、感知された負荷を検出し、設定点付加と比較して、自動的に補正する。自動化打抜型ブリッジは、ライナーを裁断せず、およびライナーを分離せずに、ウェブ状のライナー付ラベル材の裁断を可能にし、また、アンビルに対する打抜型の力が事前設定された制御限界に到達すると、打ち抜きプロセスを自動的に遮断し、打抜型関連の故障を防止するか、あるいは摩耗による打抜型の入れ替えおよび/または交換の信号を発することが可能である。
【0047】
一実施形態では、アンビルとの打抜型の近接度は、面材および接着剤を介して裁断を提供するように調節され、裁断縁のキスカット深度を維持する。打抜型とのアンビルとの近接度の調節は、裁断表面の摩耗、使用される接着剤の種類、ならびに環境条件に応じて、x、y、および/またはz方向において行われ得る。アンビルとの打抜型の近接度は、図9に示されるように、2つの表面間の電流変化を検出するために十分な感度によって、打抜型/アンビル空隙を横断する電流を測定する静電気制御を使用して測定される。線形または他の好適なデジタル駆動の使用を介して、空打抜型とアンビルとの間の空隙は、打抜型および/またはアンビルをより近くに、またはより離れるように移動させることによって調節される。打抜型とアンビルとの間の近接度または距離を制御することによって、ライナーを裁断せず、かつライナーを分離する必要なく、ウェブ状のライナー付ラベル材の面材および接着剤層の裁断が可能となる。ある実施形態では、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成するための方法は、面材と、感圧面材に接着される接着剤層と、接着剤層に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材のウェブを提供するステップと、ラベル材のウェブを裁断ステーションに供給して、脱着性ライナー上に複数の裁断接着剤裏張ラベルと、囲繞母型とを形成するステップであって、裁断ステーションは、打抜型およびアンビルを含み、打抜型とアンビルとの間の距離は、脱着性ライナーを裁断するのを防止するように制御される、ステップと、母型をライナー上の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離するステップと、ライナー上の裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くステップとを含む。打抜型とアンビルとの間の距離は、ある実施形態では、静電気コントローラを含む、任意の好適な手段によって、制御可能である。
【0048】
(ラベル材を打ち抜くための装置)
ある実施形態では、図2に図示されるように、面材と、感圧面材に接着される接着剤層と、接着剤層に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材を処理することによって、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成するための装置は、ライナーを面材および接着剤層から分離するための分離器ステーションと、面材および接着剤層から、複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を形成するための裁断ステーションであって、可撓性回転打抜型およびアンビルローラを含み、可撓性回転打抜型は、取付円筒に機械的に締着される打抜型版を含み、接着剤層の接着剤は、裁断ステーションで冷却され、接着剤の粘着を低減させ、接着剤は、冷却される打抜型と接触する裁断ステーションと、脱着性ライナーを裁断接着剤裏張ラベルおよび母型に積層するための積層器と、母型をライナー上の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離するための剥離器と、ライナー上の裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くための手段とを含む。実施形態では、上述の冷蔵された可撓性回転打抜型は、打抜型版と取付円筒との間に形成される空隙を充填する、熱伝導性材料を含み、取付円筒は、磁性取付円筒である。
【0049】
ある実施形態では、図6に図示されるように、面材と、感圧面材に接着される接着剤層と、接着剤層に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材を処理することによって、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成するための装置は、ライナーを面材および接着剤層から分離するための分離器ステーションと、面材および接着剤層から複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を形成するための裁断ステーションであって、打抜型およびアンビルを含み、打抜型の裁断表面は、フレキソ印刷版円筒を使用して、潤滑剤によって潤滑され、接着剤層の接着剤は、打抜型に接触する裁断ステーションと、脱着性ライナーを裁断接着剤裏張ラベルおよび母型に積層するための積層器と、母型をライナー上の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離するための剥離器と、ライナー上の裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くための手段とを含む。
【0050】
実施形態では、図8および9に図示されるように、面材と、感圧面材に接着される接着剤層と、接着剤層に接着される脱着性ライナーとを含むラベル材を処理することによって、ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成するための装置は、ラベル材からライナー上に複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を形成するための裁断ステーションであって、打抜型およびアンビルを含み、アンビルが弾性ポリマーアンビルである場合、打抜型とアンビルとの間の距離を制御し、脱着性ライナーを裁断することを防止する手段、打抜型が回転打抜型であって、打抜型ブリッジが打抜型の各側面に印加される力の設定された点力までの自動調節を提供する場合、および上述の構成要素のいずれかの2つ以上の組み合わせから構成される群から選択される、少なくとも1つの構成要素を含む、裁断ステーションと、母型をライナー上の裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離するための剥離器と、ライナー上の裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くための手段とを含む。
【0051】
本発明は、その好ましい実施形態に関連して説明されたが、その種々の修正は、本明細書の熟読によって当業者に明白となること理解されたい。したがって本明細書に開示される本発明は、添付の請求項の範囲内にあるものとして、そのような修正を網羅することが意図されることを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する方法であって、
ラベル材のウェブを提供することであって、該ラベル材は、第1の側面および第2の側面を有する面材、該面材の第1の側面に接着される接着剤層、ならびに、選択的に該接着剤層の露出表面に接着される脱着性ライナーを含む、ことと、
ライナーが存在する場合、該ラベル材のウェブを分離器ステーションに供給することであって、該分離器は、該ライナーを該面材および接着剤層から分離する、ことと、
ライナーが存在しない場合、または存在する場合であって該面材からの該ライナーの分離後において、該面材および接着剤層を裁断ステーションに供給して、複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を形成することであって、該裁断ステーションは、可撓性回転打抜型およびアンビルローラを含み、該可撓性回転打抜型は、取付円筒に締着される打抜型版を含み、該接着剤は、該裁断ステーションへの進入の前に冷却されるか、または該可撓性回転打抜型が冷蔵されるか、あるいは両方の組み合わせであり、該冷却は、該接着剤の粘着を低減させるような程度まで行われる、ことと、
脱着性ライナーが存在する場合、該予め除去された脱着性ライナーを該裁断接着剤裏張ラベルおよび母型に再積層するか、または選択的に、新しい脱着性ライナーを該裁断接着剤裏張ラベルに積層することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記囲繞母型は、ライナーが前記裁断ラベルおよび母型に積層された後に、該裁断ラベルから剥離される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記裁断ラベルおよびライナーは、ロール上に巻かれる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
中実材料が、前記打抜型版と前記取付円筒との間に形成される空隙を充填し、該中実材料は、空気より優れた熱伝導性を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記取付円筒は、磁性取付円筒である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記打抜型版は、前記取付円筒に機械的に締着される、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記可撓性回転打抜型は、該回転打抜型の表面において十分な熱交換を可能にする、設計された内部を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記可撓性回転打抜型は、冷却システムと、冷却剤とを含む、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記可撓性回転打抜型は、露点まで冷却され、該打抜型上に凝結が形成することを可能にする、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記裁断ステーションは、移動ビームアセンブリを含む、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記接着剤層は、前記ライナーが存在する場合、該ライナーが前記ラベル材のウェブから分離された後であって、前記面材および該接着剤層の前記裁断ステーションへの供給の前に、該面材および該接着剤層を冷蔵域を通過させることによって冷却される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記打抜型は、潤滑剤によって潤滑される、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記面材および接着剤層のウェブ張力は、前記ライナーが存在する場合、該ライナーが前記ラベル材のウェブから分離された後であって、前記裁断接着剤裏張ラベルおよび母型への該除去された脱着性ライナーの再積層または新しい脱着性ライナーの積層の前に、静電帯電によって制御される、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記脱着性ライナーは、該脱着性ライナーが存在する場合、1.2ミル(0.030mm)未満の厚さを有する、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する方法であって、
ラベル材のウェブを提供することであって、該ラベル材は、第1の側面および第2の側面を有する面材、該面材の第1の側面に接着される接着剤層、ならびに、選択的に該接着剤層の露出表面に接着される脱着性ライナーを含む、ことと、
ライナーが存在する場合、該ラベル材のウェブを分離器ステーションに供給することであって、該分離器は、該ライナーを該面材および接着剤層から分離する、ことと、
ライナーが存在しない場合、または存在する場合であって該面材からの該ライナーの分離後において、裁断ステーションに該面材および接着剤層を供給することであって、該裁断ステーションは、打抜型、および該接着剤層の接着剤が該打抜型と接触するような配向にあるアンビルを含み、複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型が形成され、該打抜型の裁断表面は潤滑剤によって潤滑される、ことと、
脱着性ライナーが存在する場合、該予め除去された脱着性ライナーを該裁断接着剤裏張ラベルおよび母型に再積層するか、または、選択的に新しい脱着性ライナーを該裁断接着剤裏張ラベルに積層することと
を含む、方法。
【請求項16】
前記打抜型は、回転打抜型であり、該回転打抜型の裁断表面は、フレキソ印刷版円筒を使用して潤滑される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記打抜型は、前記接着剤層の接着剤が該打抜型に接着することを防止する材料によって塗膜される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する方法であって、
ラベル材のウェブを提供することであって、該ラベル材は、面材、該面材に接着される感圧接着剤層、および該接着剤層に接着される脱着性ライナーを含む、ことと、
該ラベル材のウェブを裁断ステーションに供給して、複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を該脱着性ライナー上に形成することであって、該裁断ステーションは、打抜型およびアンビルを含み、該アンビルは、弾性ポリマー材料を含む、ことと、
該母型を該ライナー上の該裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離することと、
該ライナー上の該裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くことと
を含む、方法。
【請求項19】
前記打抜型と前記アンビルとの間の距離は制御されて、該脱着性ライナーを裁断することを防止する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する方法であって、
ラベル材のウェブを提供することであって、該ラベル材は、面材、該面材に接着される感圧接着剤層、および該接着剤層に接着される脱着性ライナーを含む、ことと、
該ラベル材のウェブを裁断ステーションに供給して、複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を該脱着性ライナー上に形成することであって、該裁断ステーションは、打抜型およびアンビルを含み、該打抜型は、回転打抜型であり、打抜型ブリッジは、設定された点力までの該打抜型の各側面に印加される力の自動調節を提供する、ことと、
該母型を該ライナー上の該裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離することと、
該ライナー上の該裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くことと
を含む、方法。
【請求項21】
ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する方法であって、
ラベル材のウェブを提供することであって、該ラベル材は、面材、該面材に接着される感圧接着剤層、および該接着剤層に接着される脱着性ライナーを含む、ことと、
該ラベル材のウェブを裁断ステーションに供給して、複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を該脱着性ライナー上に形成することであって、該裁断ステーションは、打抜型およびアンビルを含み、該打抜型と該アンビルとの間の距離は、該脱着性ライナーを裁断することを防止するように制御される、ことと、
該母型を該ライナー上の該裁断接着剤裏張ラベルおよび母型から剥離することと、
該ライナー上の該裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻くことと
を含む、方法。
【請求項22】
前記打抜型と前記アンビルとの間の距離は、静電気コントローラによって制御される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
ライナー上に裁断接着剤裏張ラベルを形成する装置であって、
ライナーを面材および接着剤層から分離する分離器ステーションと、
該面材および該接着剤層から、複数の裁断接着剤裏張ラベルおよび囲繞母型を形成する裁断ステーションであって、該裁断ステーションは、可撓性回転打抜型およびアンビルを含み、該可撓性回転打抜型は、取付円筒に締着される打抜型版、ならびに該面材および接着剤の裁断の前に該接着剤を冷却する手段を含む、裁断ステーションと
を含む、装置。
【請求項24】
積層器をさらに含み、該積層器は、前記脱着性ライナーを前記裁断接着剤裏張ラベルおよび母型に再積層するように配向される、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
剥離器をさらに含み、該剥離器は、前記母型を前記ライナー上の前記裁断接着剤裏張ラベルと母型から剥離するように配向される、請求項23または24に記載の装置。
【請求項26】
前記ライナー上の前記裁断接着剤裏張ラベルをロールに巻く手段をさらに含む、請求項23〜25のいずれかに記載の装置。
【請求項27】
中実材料は、前記打抜型版と前記取付円筒との間に形成される空隙を充填し、該中実材料は、空気より優れた熱伝導性を有する、請求項23〜26のいずれかに記載の装置。
【請求項28】
前記打抜型版は、前記取付円筒に機械的に締着される、請求項23〜27のいずれかに記載の装置。
【請求項29】
前記取付円筒は、磁化される、請求項23〜28のいずれかに記載の装置。
【請求項30】
潤滑器をさらに含む、請求項23〜29のいずれかに記載の装置。
【請求項31】
前記潤滑器は、フレキソ印刷版を含む、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記アンビルは、弾性ポリマーアンビルである、請求項23〜31のいずれかに記載の装置。
【請求項33】
前記打抜型とアンビルとの間の距離を制御して、裁断前記脱着性ライナーを裁断することを防止する手段をさらに含む、請求項23〜32のいずれかに記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−527950(P2011−527950A)
【公表日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−518833(P2011−518833)
【出願日】平成21年7月14日(2009.7.14)
【国際出願番号】PCT/US2009/050508
【国際公開番号】WO2010/009102
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(594177391)エーブリー デニソン コーポレイション (26)
【氏名又は名称原語表記】Avery Dennison Corporation
【Fターム(参考)】