搬送装置
【課題】搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度を調整できる搬送装置を提供する。
【解決手段】搬送装置1は装置本体2を備え、この装置本体2には物品を搬送する搬送ベルト13を設ける。搬送装置1は、搬送ベルト13の幅方向端部を支持することによりこの幅方向端部を搬送ベルト13の幅方向中央部側に向って下り傾斜する傾斜状態にする位置調整可能なベルト支持体21を備える。ベルト支持体21の位置調整により、搬送ベルト13の幅方向端部の傾斜角度が調整可能となっている。
【解決手段】搬送装置1は装置本体2を備え、この装置本体2には物品を搬送する搬送ベルト13を設ける。搬送装置1は、搬送ベルト13の幅方向端部を支持することによりこの幅方向端部を搬送ベルト13の幅方向中央部側に向って下り傾斜する傾斜状態にする位置調整可能なベルト支持体21を備える。ベルト支持体21の位置調整により、搬送ベルト13の幅方向端部の傾斜角度が調整可能となっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度を調整できる搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載された搬送装置が知られている。
【0003】
この従来の搬送装置は、装置本体と、装置本体に設けられ物品を搬送する回行可能な無端状の搬送ベルトと、装置本体に脱着可能に設けられ搬送ベルトの幅方向端部を支持することによりこの幅方向端部を搬送ベルトの幅方向中央部側に向って下り傾斜する傾斜状態にするトラフ等のベルト支持体とを備えている。
【0004】
また、ベルト支持体は、所定の角度で傾斜した搬送接触面を有する中実または中空の三角柱状の搬送接触面部と、搬送接触面部の外側面に下方に向って突設され装置本体の挿着孔に脱着可能に挿着される係止部とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−310632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の搬送装置は、ベルト支持体(トラフ)を装置本体に対して脱着できるものに過ぎず、近年、この種の搬送装置では、搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度を調整できる搬送装置が求められていた。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度を調整できる搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の搬送装置は、装置本体と、この装置本体に設けられ、物品を搬送する搬送ベルトと、この搬送ベルトの幅方向端部を支持することによりこの幅方向端部を前記搬送ベルトの幅方向中央部側に向って下り傾斜する傾斜状態にする位置調整可能なベルト支持体とを備え、前記ベルト支持体の位置調整により前記搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度が調整可能となっているものである。
【0009】
請求項2記載の搬送装置は、請求項1記載の搬送装置において、装置本体に設けられた保持体と、この保持体にて脱着可能に保持され、ベルト支持体が位置調整可能に取り付けられた支持体被取付体とを備えるものである。
【0010】
請求項3記載の搬送装置は、請求項1記載の搬送装置において、装置本体に設けられ、軸部を有する保持体と、この保持体の軸部にて回動可能に保持され、ベルト支持体が位置調整可能に取り付けられた支持体被取付体とを備え、前記支持体被取付体は、前記軸部を中心とする一方向への回動によりベルト支持体が搬送ベルトの幅方向端部を支持する作用状態に切り換えられ、前記軸部を中心とする他方向への回動により前記ベルト支持体が前記搬送ベルトの幅方向端部を支持しない非作用状態に切り換えられるものである。
【0011】
請求項4記載の搬送装置は、請求項2または3記載の搬送装置において、ベルト支持体を支持体被取付体に対して位置決め固定するための位置決め固定部材を備えるものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、ベルト支持体の位置調整により搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度が調整可能となっているため、搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度を調整できる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、ベルト支持体が位置調整可能に取り付けられた支持体被取付体を保持体から取り外すことができるため、例えばベルト支持体および装置本体等を容易に清掃できる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、ベルト支持体が位置調整可能に取り付けられた支持体被取付体を保持体の軸部を中心とする回動により非作用状態に切り換えることができるため、例えばベルト支持体および装置本体等を容易に清掃できる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、位置決め固定部材によってベルト支持体を支持体被取付体に対して適切に位置決め固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施の形態に係る搬送装置の平面図である。
【図2】同上搬送装置の側面図である。
【図3】同上搬送装置の断面図である。
【図4】同上搬送装置の要部側面図である。
【図5】同上搬送装置のトラフ角度調整後の断面図である。
【図6】同上搬送装置のトラフ角度調整後の断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る搬送装置の断面図である。
【図8】同上搬送装置の清掃時の状態の断面図である。
【図9】同上搬送装置の要部側面図である。
【図10】同上搬送装置のトラフ角度調整後の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の搬送装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図1ないし図4において、1は搬送装置で、この搬送装置1は、例えば転がり易い略円柱状の複数の物品Wをトラフ状の搬送面1a上に載せて水平な搬送方向(図1中、X方向)に向けて載置搬送するトラフ型コンベヤ装置である。なお、物品Wは食品や薬品等であり、この物品Wを搬送する搬送装置1は、例えば所定条件を満たす衛生的な環境下で使用される。
【0019】
搬送装置1は、装置本体2を備えている。この装置本体2は、物品Wの搬送方向に沿った前後方向に長手方向を有するフレーム体3を有し、この前後方向長手状のフレーム体3は複数の脚体4にて支持されている。各脚体4の下端部には、装置本体2を移動させるためのキャスタ5が設けられている。
【0020】
フレーム体3の長手方向一端部である前端部には駆動プーリ等の駆動回転体7が回転可能に設けられ、この駆動回転体7はモータ等の駆動手段8からの動力で駆動回転する。フレーム体3は、長手方向他端部である後端部に左右方向に軸部10を中心として上下方向に回動可能な回動フレーム部9を有し、この回動フレーム部9には従動プーリ等の従動回転体11が回転可能に設けられている。
【0021】
そして、駆動回転体7および従動回転体11には、可撓性を有する樹脂製或いはゴム製等の帯状部材12にて構成された無端状の搬送ベルト13が回行可能に掛け渡され、この搬送ベルト13は、駆動回転体7の駆動回転時に所定方向に回行することにより物品Wを上面の搬送面1aに載せた状態で搬送方向に向けて搬送する。つまり、装置本体2の回転体7,11には、物品Wを搬送方向に搬送する搬送ベルト13が脱着可能に設けられている。
【0022】
また、フレーム体3は、搬送ベルト13の往路部分(上側部分)13aの幅方向中央部を下方から水平状態に摺接可能に支持する前後方向長手状で水平状のベルト支持部であるベルト支持板部16と、このベルト支持板部16の左右方向両端部である幅方向両端部から下方に向って一体に突出し互いに離間対向する前後方向長手状で鉛直状の左右1対の突出部である突出板部17とを有している。ベルト支持板部16の上面には、搬送ベルト13の往路部分13aの下面と接触する略円形状の複数のベルト接触凸部分18が形成されている(図1参照)。
【0023】
一方、搬送装置1は、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向一端部を下方から摺接可能に支持することによりこの幅方向一端部を水平方向に対する傾斜角度αをもって搬送ベルト13の往路部分13aの水平状態の幅方向中央部側に向って下り傾斜する傾斜状態にするトラフ棒等の一方のベルト支持体21と、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向他端部を下方から摺接可能に支持することによりこの幅方向他端部を水平方向に対する傾斜角度αをもって搬送ベルト13の往路部分13aの水平状態の幅方向中央部側に向って下り傾斜する傾斜状態にするトラフ棒等の他方のベルト支持体21とを備えている。
【0024】
つまり、搬送装置1は、互いに離間対向し搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向両端部をこれら幅方向両端部が正面視で略逆ハ字状をなすように傾斜状態に支持する位置調整可能な左右1対のベルト支持体21を備えている。
【0025】
なお、搬送ベルト13の幅方向一端部は、ベルト支持板部16の上面から離れた図3に示すa部分(幅方向一端側の部分)であり、また搬送ベルト13の幅方向他端部は、ベルト支持板部16の上面から離れた図3に示すb部分(幅方向他端側の部分)である。
【0026】
そして、各ベルト支持体21は、左右対称のもので、搬送ベルト13の往路部分13aに対して左右方向(搬送方向に対して直交する水平方向)および上下方向に位置調整となっており、このベルト支持体21の搬送ベルト13の往路部分13aに対する位置調整により搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部の傾斜角度αが調整可能となっている。
【0027】
ここで、ベルト支持体21は、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部を支持する水平状で断面略円形状の支持部である支持棒部22と、この支持棒部22の複数箇所、例えば互いに等間隔をおいて3箇所から外側方に向って突出する水平状で断面略円形状の取付部である取付棒部23とを有している。支持棒部22は、搬送方向に沿って長手状のもので、この支持棒部22の長さ寸法はフレーム体3のベルト支持板部16の長さ寸法より少し短く、この支持棒部22の長手方向端部が外側方かつ斜め下方に向って折り曲げられている。支持棒部22は、断面略円形状であるため、搬送ベルト13と略線状に接触してこの搬送ベルト13を支持する。
【0028】
また、装置本体2のフレーム体3の突出板部17の外面側の複数箇所には、図3および図4に示されるように、保持体27が取付手段、すなわち例えばボルト28およびナット29にて固定的に取り付けられている。そして、保持体27にて支持体被取付体30が脱着可能に嵌合保持され、この支持体被取付体30にベルト支持体21の取付棒部23が水平方向である左右方向に位置調整可能つまり水平移動調整可能に取り付けられている。また、支持体被取付体30は、保持体27に上下方向に位置調整可能つまり上下移動調整可能に取り付けられている。
【0029】
保持体27は、取付板部31と、この取付板部31に設けられねじ孔部33が形成された上下方向の略4角筒状で上下面開口状の筒状保持部32とを有している。そして、取付板部31がボルト28およびナット29にてフレーム体3の突出板部17の外面側に固定的に取り付けられている。筒状保持部32には支持体被取付体30が移動可能でかつ嵌脱可能に嵌挿されており、この支持体被取付体30は、ねじ孔部33と螺合した位置決め固定部材であるボルト34の締め付けによって筒状保持部32に対して調整後の所望位置に位置決め固定されている。なお、ボルト34を緩めることにより、支持体被取付体30が保持体27に対して上下方向に移動可能となり、また支持体被取付体30を保持体27から取り外すことも可能となる。
【0030】
支持体被取付体30は、上下方向長手状、例えば上下方向の略4角柱状のもので、この支持体被取付体30の上端部には、左右両側面に貫通した貫通孔部36およびこの貫通孔部36に連通したねじ孔部37が形成されている。そして、貫通孔部36にはベルト支持体21の取付棒部23が移動可能でかつ嵌脱可能に嵌挿されており、このベルト支持体21は、ねじ孔部37と螺合した位置決め固定部材であるボルト38の締め付けによって貫通孔部36に対して調整後の所望位置に位置決め固定されている。なお、ボルト38を緩めることにより、ベルト支持体21が支持体被取付体30に対して左右方向に移動可能となり、またベルト支持体21を支持体被取付体30から取り外すことも可能となる。
【0031】
次に、搬送装置1の作用等を説明する。
【0032】
搬送ベルト13の搬送面1aに載せられた細かなばら状の複数の物品Wは、駆動回転体7の駆動回転に基づいて搬送ベルト13が所定方向に回行することにより、搬送面1a上に載った状態で搬送方向へ搬送される。
【0033】
そして、例えば作業者は、上方に向って略凹状であるトラフ状の搬送面1a上の物品Wの搬送状態を見ながら、物品Wの搬送量、形状、種類等、或いは搬送装置1の上流や下流に接続された搬送手段等に応じて、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向両端部の傾斜角度(トラフ角度)αを適宜調整する。
【0034】
例えば図5に示すように、ボルト38を緩めてベルト支持体21を支持体被取付体30に対して搬送ベルト13から離れる方向である外側方に所望量移動させてから再びボルト38を締め付けてベルト支持体21を位置決め固定することにより、搬送ベルト13の傾斜角度αを図3に示す状態よりも小さくする。
【0035】
また例えば図6に示すように、ボルト34を緩めて支持体被取付体30をベルト支持体21とともに保持体27に対して上方に所望量移動させてから再びボルト34を締め付けて支持体被取付体30を位置決め固定することにより、搬送ベルト13の傾斜角度αを図3に示す状態よりも大きくする。
【0036】
つまり、作業者は、搬送面1a上の物品Wの搬送状態等に対応して、ベルト支持体21を搬送ベルト13の往路部分13aに対して左右方向および上下方向の少なくともいずれかの方向(搬送方向に対して交差する方向)に位置調整することにより、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部の傾斜角度αの調整を行う。
【0037】
そして、搬送装置1によれば、シンプルで安価な構成であるにも拘わらず、両ベルト支持体21の搬送ベルト13に対する位置調整により、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向両端部の傾斜角度αが調整可能となっているため、例えば搬送ベルト13の搬送面1aで搬送される物品Wの搬送量や形状等に応じて搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向両端部の傾斜角度αを所望角度に調整でき、よって、例えば物品Wが搬送面1a上から転がり落ちることや、物品Wが搬送面1a上で不必要に積み重なって下の物品Wが上の物品Wの自重で損傷すること等を防止でき、物品Wを安定的かつ効率的に搬送できる。
【0038】
また、搬送ベルト13を装置本体2から取り外すことができるばかりでなく、支持体被取付体30を保持体27から取り外すことができるため、例えば搬送ベルト13、ベルト支持体21、および装置本体2のフレーム体3等を容易に清掃でき、またメンテナンスも容易である。
【0039】
さらに、支持体被取付体30を取り外さなくても、例えば図3の2点鎖線で示すように、支持体被取付体30を持ち上げることでベルト支持体21とフレーム体3のベルト支持板部16との間の間隙40を大きくでき、ベルト支持板部16を容易かつ確実に清掃できる。
【0040】
また、例えば物品Wの搬送時において、ベルト支持体21とフレーム体3のベルト支持板部16との間に所定大きさ以上の間隙40を確保することにより、ベルト支持体21とベルト支持板部16との間にごみ等が詰まることを防止できる。
【0041】
さらに、ベルト支持体21の支持棒部22は搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部と略線状に接触してこの幅方向端部を支持するため、ベルト支持体21と搬送ベルト13との接触面積が小さく、両者の摩擦によるごみ等の発生を抑制でき、しかも、摩擦抵抗の減少により省エネ効果もある。
【0042】
なお、上記実施の形態では、アーム状の支持体被取付体30が保持体27に差し込まれて保持された構成について説明したが、例えば図7ないし図10に示すように、アーム状の支持体被取付体30が保持体(ヒンジ)27の軸部41にて上下方向に回動可能に保持された構成でもよい。
【0043】
この保持体27は、取付板部31に突設され互いに離間対向する1対の対向板部42を有し、これら両対向板部42に前後方向の軸部41が架設されている。支持体被取付体30の下部には、上下方向に長手方向を有する長孔状の軸挿通用孔部43が前後面に貫通して形成されている。この軸挿通用孔部43に軸部41がその軸挿通用孔部43に沿って移動可能に挿通され、この軸部41にて支持体被取付体30が軸部41を中心として回動可能に保持されている。支持体被取付体30の下面は、水平方向に対して傾斜する傾斜状の当接面44にて構成されている。
【0044】
そして、支持体被取付体30は、物品Wの搬送時には、図7に示すように、軸部41を中心とする一方向への回動により、ベルト支持体21が搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部を支持する作用状態に切り換えられる。この作用状態時において、ベルト支持体21の搬送ベルト13に対する位置調整により、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部の傾斜角度αが調整可能である。
【0045】
また、支持体被取付体30は、搬送装置1の清掃時には、図8に示すように、軸部41を中心とする他方向への回動により、ベルト支持体21が搬送ベルト13から離れて搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部を支持しない非作用状態(持ち上げ状態)に切り換えられる。
【0046】
この非作用状態時には、支持体被取付体30の当接面44が保持体27の取付板部31の被当接面45に当接し、この当接により支持体被取付体30が非作用状態に維持されている。そして、この非作用状態時において、ベルト支持体21の全体(略全体を含む)がベルト支持板部16の上方位置より外側方に位置するため、ベルト支持板部16を容易かつ確実に清掃できる。
【0047】
また、例えば支持体被取付体30が保持体27の軸部41に回動調整可能に保持され、この支持体被取付体30の回動調整に基づくベルト支持体21の搬送ベルト13に対する位置調整により搬送ベルト13の傾斜角度αが調整可能となっている構成でもよい。
【0048】
また一方、ベルト支持体21が支持体被取付体30に水平移動調整可能に取り付けられた構成には限定されず、例えばベルト支持体21が支持体被取付体30に回動調整可能に取り付けられた構成や、ベルト支持体21が支持体被取付体30に上下移動調整可能に取り付けられた構成等でもよい。
【0049】
また、例えばボルト34を有さず支持体被取付体30が保持体27に嵌脱可能に嵌合保持された構成、支持体被取付体30が保持体27に固設された構成、支持体被取付体30が保持体27に水平移動調整可能に保持された構成等でもよい。
【0050】
さらに、ベルト支持体21が搬送ベルト13に対して左右方向および上下方向の少なくともいずれかの方向に位置調整可能な構成には限定されず、ベルト支持体21が搬送方向に対して交差する方向に位置調整可能であればよく、例えばベルト支持体21が水平方向に対して傾斜する傾斜方向に位置調整可能な構成等でもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 搬送装置
2 装置本体
13 搬送ベルト
21 ベルト支持体
27 保持体
30 支持体被取付体
38 位置決め固定部材であるボルト
41 軸部
W 物品
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度を調整できる搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載された搬送装置が知られている。
【0003】
この従来の搬送装置は、装置本体と、装置本体に設けられ物品を搬送する回行可能な無端状の搬送ベルトと、装置本体に脱着可能に設けられ搬送ベルトの幅方向端部を支持することによりこの幅方向端部を搬送ベルトの幅方向中央部側に向って下り傾斜する傾斜状態にするトラフ等のベルト支持体とを備えている。
【0004】
また、ベルト支持体は、所定の角度で傾斜した搬送接触面を有する中実または中空の三角柱状の搬送接触面部と、搬送接触面部の外側面に下方に向って突設され装置本体の挿着孔に脱着可能に挿着される係止部とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−310632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の搬送装置は、ベルト支持体(トラフ)を装置本体に対して脱着できるものに過ぎず、近年、この種の搬送装置では、搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度を調整できる搬送装置が求められていた。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度を調整できる搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の搬送装置は、装置本体と、この装置本体に設けられ、物品を搬送する搬送ベルトと、この搬送ベルトの幅方向端部を支持することによりこの幅方向端部を前記搬送ベルトの幅方向中央部側に向って下り傾斜する傾斜状態にする位置調整可能なベルト支持体とを備え、前記ベルト支持体の位置調整により前記搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度が調整可能となっているものである。
【0009】
請求項2記載の搬送装置は、請求項1記載の搬送装置において、装置本体に設けられた保持体と、この保持体にて脱着可能に保持され、ベルト支持体が位置調整可能に取り付けられた支持体被取付体とを備えるものである。
【0010】
請求項3記載の搬送装置は、請求項1記載の搬送装置において、装置本体に設けられ、軸部を有する保持体と、この保持体の軸部にて回動可能に保持され、ベルト支持体が位置調整可能に取り付けられた支持体被取付体とを備え、前記支持体被取付体は、前記軸部を中心とする一方向への回動によりベルト支持体が搬送ベルトの幅方向端部を支持する作用状態に切り換えられ、前記軸部を中心とする他方向への回動により前記ベルト支持体が前記搬送ベルトの幅方向端部を支持しない非作用状態に切り換えられるものである。
【0011】
請求項4記載の搬送装置は、請求項2または3記載の搬送装置において、ベルト支持体を支持体被取付体に対して位置決め固定するための位置決め固定部材を備えるものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、ベルト支持体の位置調整により搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度が調整可能となっているため、搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度を調整できる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、ベルト支持体が位置調整可能に取り付けられた支持体被取付体を保持体から取り外すことができるため、例えばベルト支持体および装置本体等を容易に清掃できる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、ベルト支持体が位置調整可能に取り付けられた支持体被取付体を保持体の軸部を中心とする回動により非作用状態に切り換えることができるため、例えばベルト支持体および装置本体等を容易に清掃できる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、位置決め固定部材によってベルト支持体を支持体被取付体に対して適切に位置決め固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施の形態に係る搬送装置の平面図である。
【図2】同上搬送装置の側面図である。
【図3】同上搬送装置の断面図である。
【図4】同上搬送装置の要部側面図である。
【図5】同上搬送装置のトラフ角度調整後の断面図である。
【図6】同上搬送装置のトラフ角度調整後の断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る搬送装置の断面図である。
【図8】同上搬送装置の清掃時の状態の断面図である。
【図9】同上搬送装置の要部側面図である。
【図10】同上搬送装置のトラフ角度調整後の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の搬送装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図1ないし図4において、1は搬送装置で、この搬送装置1は、例えば転がり易い略円柱状の複数の物品Wをトラフ状の搬送面1a上に載せて水平な搬送方向(図1中、X方向)に向けて載置搬送するトラフ型コンベヤ装置である。なお、物品Wは食品や薬品等であり、この物品Wを搬送する搬送装置1は、例えば所定条件を満たす衛生的な環境下で使用される。
【0019】
搬送装置1は、装置本体2を備えている。この装置本体2は、物品Wの搬送方向に沿った前後方向に長手方向を有するフレーム体3を有し、この前後方向長手状のフレーム体3は複数の脚体4にて支持されている。各脚体4の下端部には、装置本体2を移動させるためのキャスタ5が設けられている。
【0020】
フレーム体3の長手方向一端部である前端部には駆動プーリ等の駆動回転体7が回転可能に設けられ、この駆動回転体7はモータ等の駆動手段8からの動力で駆動回転する。フレーム体3は、長手方向他端部である後端部に左右方向に軸部10を中心として上下方向に回動可能な回動フレーム部9を有し、この回動フレーム部9には従動プーリ等の従動回転体11が回転可能に設けられている。
【0021】
そして、駆動回転体7および従動回転体11には、可撓性を有する樹脂製或いはゴム製等の帯状部材12にて構成された無端状の搬送ベルト13が回行可能に掛け渡され、この搬送ベルト13は、駆動回転体7の駆動回転時に所定方向に回行することにより物品Wを上面の搬送面1aに載せた状態で搬送方向に向けて搬送する。つまり、装置本体2の回転体7,11には、物品Wを搬送方向に搬送する搬送ベルト13が脱着可能に設けられている。
【0022】
また、フレーム体3は、搬送ベルト13の往路部分(上側部分)13aの幅方向中央部を下方から水平状態に摺接可能に支持する前後方向長手状で水平状のベルト支持部であるベルト支持板部16と、このベルト支持板部16の左右方向両端部である幅方向両端部から下方に向って一体に突出し互いに離間対向する前後方向長手状で鉛直状の左右1対の突出部である突出板部17とを有している。ベルト支持板部16の上面には、搬送ベルト13の往路部分13aの下面と接触する略円形状の複数のベルト接触凸部分18が形成されている(図1参照)。
【0023】
一方、搬送装置1は、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向一端部を下方から摺接可能に支持することによりこの幅方向一端部を水平方向に対する傾斜角度αをもって搬送ベルト13の往路部分13aの水平状態の幅方向中央部側に向って下り傾斜する傾斜状態にするトラフ棒等の一方のベルト支持体21と、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向他端部を下方から摺接可能に支持することによりこの幅方向他端部を水平方向に対する傾斜角度αをもって搬送ベルト13の往路部分13aの水平状態の幅方向中央部側に向って下り傾斜する傾斜状態にするトラフ棒等の他方のベルト支持体21とを備えている。
【0024】
つまり、搬送装置1は、互いに離間対向し搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向両端部をこれら幅方向両端部が正面視で略逆ハ字状をなすように傾斜状態に支持する位置調整可能な左右1対のベルト支持体21を備えている。
【0025】
なお、搬送ベルト13の幅方向一端部は、ベルト支持板部16の上面から離れた図3に示すa部分(幅方向一端側の部分)であり、また搬送ベルト13の幅方向他端部は、ベルト支持板部16の上面から離れた図3に示すb部分(幅方向他端側の部分)である。
【0026】
そして、各ベルト支持体21は、左右対称のもので、搬送ベルト13の往路部分13aに対して左右方向(搬送方向に対して直交する水平方向)および上下方向に位置調整となっており、このベルト支持体21の搬送ベルト13の往路部分13aに対する位置調整により搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部の傾斜角度αが調整可能となっている。
【0027】
ここで、ベルト支持体21は、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部を支持する水平状で断面略円形状の支持部である支持棒部22と、この支持棒部22の複数箇所、例えば互いに等間隔をおいて3箇所から外側方に向って突出する水平状で断面略円形状の取付部である取付棒部23とを有している。支持棒部22は、搬送方向に沿って長手状のもので、この支持棒部22の長さ寸法はフレーム体3のベルト支持板部16の長さ寸法より少し短く、この支持棒部22の長手方向端部が外側方かつ斜め下方に向って折り曲げられている。支持棒部22は、断面略円形状であるため、搬送ベルト13と略線状に接触してこの搬送ベルト13を支持する。
【0028】
また、装置本体2のフレーム体3の突出板部17の外面側の複数箇所には、図3および図4に示されるように、保持体27が取付手段、すなわち例えばボルト28およびナット29にて固定的に取り付けられている。そして、保持体27にて支持体被取付体30が脱着可能に嵌合保持され、この支持体被取付体30にベルト支持体21の取付棒部23が水平方向である左右方向に位置調整可能つまり水平移動調整可能に取り付けられている。また、支持体被取付体30は、保持体27に上下方向に位置調整可能つまり上下移動調整可能に取り付けられている。
【0029】
保持体27は、取付板部31と、この取付板部31に設けられねじ孔部33が形成された上下方向の略4角筒状で上下面開口状の筒状保持部32とを有している。そして、取付板部31がボルト28およびナット29にてフレーム体3の突出板部17の外面側に固定的に取り付けられている。筒状保持部32には支持体被取付体30が移動可能でかつ嵌脱可能に嵌挿されており、この支持体被取付体30は、ねじ孔部33と螺合した位置決め固定部材であるボルト34の締め付けによって筒状保持部32に対して調整後の所望位置に位置決め固定されている。なお、ボルト34を緩めることにより、支持体被取付体30が保持体27に対して上下方向に移動可能となり、また支持体被取付体30を保持体27から取り外すことも可能となる。
【0030】
支持体被取付体30は、上下方向長手状、例えば上下方向の略4角柱状のもので、この支持体被取付体30の上端部には、左右両側面に貫通した貫通孔部36およびこの貫通孔部36に連通したねじ孔部37が形成されている。そして、貫通孔部36にはベルト支持体21の取付棒部23が移動可能でかつ嵌脱可能に嵌挿されており、このベルト支持体21は、ねじ孔部37と螺合した位置決め固定部材であるボルト38の締め付けによって貫通孔部36に対して調整後の所望位置に位置決め固定されている。なお、ボルト38を緩めることにより、ベルト支持体21が支持体被取付体30に対して左右方向に移動可能となり、またベルト支持体21を支持体被取付体30から取り外すことも可能となる。
【0031】
次に、搬送装置1の作用等を説明する。
【0032】
搬送ベルト13の搬送面1aに載せられた細かなばら状の複数の物品Wは、駆動回転体7の駆動回転に基づいて搬送ベルト13が所定方向に回行することにより、搬送面1a上に載った状態で搬送方向へ搬送される。
【0033】
そして、例えば作業者は、上方に向って略凹状であるトラフ状の搬送面1a上の物品Wの搬送状態を見ながら、物品Wの搬送量、形状、種類等、或いは搬送装置1の上流や下流に接続された搬送手段等に応じて、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向両端部の傾斜角度(トラフ角度)αを適宜調整する。
【0034】
例えば図5に示すように、ボルト38を緩めてベルト支持体21を支持体被取付体30に対して搬送ベルト13から離れる方向である外側方に所望量移動させてから再びボルト38を締め付けてベルト支持体21を位置決め固定することにより、搬送ベルト13の傾斜角度αを図3に示す状態よりも小さくする。
【0035】
また例えば図6に示すように、ボルト34を緩めて支持体被取付体30をベルト支持体21とともに保持体27に対して上方に所望量移動させてから再びボルト34を締め付けて支持体被取付体30を位置決め固定することにより、搬送ベルト13の傾斜角度αを図3に示す状態よりも大きくする。
【0036】
つまり、作業者は、搬送面1a上の物品Wの搬送状態等に対応して、ベルト支持体21を搬送ベルト13の往路部分13aに対して左右方向および上下方向の少なくともいずれかの方向(搬送方向に対して交差する方向)に位置調整することにより、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部の傾斜角度αの調整を行う。
【0037】
そして、搬送装置1によれば、シンプルで安価な構成であるにも拘わらず、両ベルト支持体21の搬送ベルト13に対する位置調整により、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向両端部の傾斜角度αが調整可能となっているため、例えば搬送ベルト13の搬送面1aで搬送される物品Wの搬送量や形状等に応じて搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向両端部の傾斜角度αを所望角度に調整でき、よって、例えば物品Wが搬送面1a上から転がり落ちることや、物品Wが搬送面1a上で不必要に積み重なって下の物品Wが上の物品Wの自重で損傷すること等を防止でき、物品Wを安定的かつ効率的に搬送できる。
【0038】
また、搬送ベルト13を装置本体2から取り外すことができるばかりでなく、支持体被取付体30を保持体27から取り外すことができるため、例えば搬送ベルト13、ベルト支持体21、および装置本体2のフレーム体3等を容易に清掃でき、またメンテナンスも容易である。
【0039】
さらに、支持体被取付体30を取り外さなくても、例えば図3の2点鎖線で示すように、支持体被取付体30を持ち上げることでベルト支持体21とフレーム体3のベルト支持板部16との間の間隙40を大きくでき、ベルト支持板部16を容易かつ確実に清掃できる。
【0040】
また、例えば物品Wの搬送時において、ベルト支持体21とフレーム体3のベルト支持板部16との間に所定大きさ以上の間隙40を確保することにより、ベルト支持体21とベルト支持板部16との間にごみ等が詰まることを防止できる。
【0041】
さらに、ベルト支持体21の支持棒部22は搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部と略線状に接触してこの幅方向端部を支持するため、ベルト支持体21と搬送ベルト13との接触面積が小さく、両者の摩擦によるごみ等の発生を抑制でき、しかも、摩擦抵抗の減少により省エネ効果もある。
【0042】
なお、上記実施の形態では、アーム状の支持体被取付体30が保持体27に差し込まれて保持された構成について説明したが、例えば図7ないし図10に示すように、アーム状の支持体被取付体30が保持体(ヒンジ)27の軸部41にて上下方向に回動可能に保持された構成でもよい。
【0043】
この保持体27は、取付板部31に突設され互いに離間対向する1対の対向板部42を有し、これら両対向板部42に前後方向の軸部41が架設されている。支持体被取付体30の下部には、上下方向に長手方向を有する長孔状の軸挿通用孔部43が前後面に貫通して形成されている。この軸挿通用孔部43に軸部41がその軸挿通用孔部43に沿って移動可能に挿通され、この軸部41にて支持体被取付体30が軸部41を中心として回動可能に保持されている。支持体被取付体30の下面は、水平方向に対して傾斜する傾斜状の当接面44にて構成されている。
【0044】
そして、支持体被取付体30は、物品Wの搬送時には、図7に示すように、軸部41を中心とする一方向への回動により、ベルト支持体21が搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部を支持する作用状態に切り換えられる。この作用状態時において、ベルト支持体21の搬送ベルト13に対する位置調整により、搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部の傾斜角度αが調整可能である。
【0045】
また、支持体被取付体30は、搬送装置1の清掃時には、図8に示すように、軸部41を中心とする他方向への回動により、ベルト支持体21が搬送ベルト13から離れて搬送ベルト13の往路部分13aの幅方向端部を支持しない非作用状態(持ち上げ状態)に切り換えられる。
【0046】
この非作用状態時には、支持体被取付体30の当接面44が保持体27の取付板部31の被当接面45に当接し、この当接により支持体被取付体30が非作用状態に維持されている。そして、この非作用状態時において、ベルト支持体21の全体(略全体を含む)がベルト支持板部16の上方位置より外側方に位置するため、ベルト支持板部16を容易かつ確実に清掃できる。
【0047】
また、例えば支持体被取付体30が保持体27の軸部41に回動調整可能に保持され、この支持体被取付体30の回動調整に基づくベルト支持体21の搬送ベルト13に対する位置調整により搬送ベルト13の傾斜角度αが調整可能となっている構成でもよい。
【0048】
また一方、ベルト支持体21が支持体被取付体30に水平移動調整可能に取り付けられた構成には限定されず、例えばベルト支持体21が支持体被取付体30に回動調整可能に取り付けられた構成や、ベルト支持体21が支持体被取付体30に上下移動調整可能に取り付けられた構成等でもよい。
【0049】
また、例えばボルト34を有さず支持体被取付体30が保持体27に嵌脱可能に嵌合保持された構成、支持体被取付体30が保持体27に固設された構成、支持体被取付体30が保持体27に水平移動調整可能に保持された構成等でもよい。
【0050】
さらに、ベルト支持体21が搬送ベルト13に対して左右方向および上下方向の少なくともいずれかの方向に位置調整可能な構成には限定されず、ベルト支持体21が搬送方向に対して交差する方向に位置調整可能であればよく、例えばベルト支持体21が水平方向に対して傾斜する傾斜方向に位置調整可能な構成等でもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 搬送装置
2 装置本体
13 搬送ベルト
21 ベルト支持体
27 保持体
30 支持体被取付体
38 位置決め固定部材であるボルト
41 軸部
W 物品
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
この装置本体に設けられ、物品を搬送する搬送ベルトと、
この搬送ベルトの幅方向端部を支持することによりこの幅方向端部を前記搬送ベルトの幅方向中央部側に向って下り傾斜する傾斜状態にする位置調整可能なベルト支持体とを備え、
前記ベルト支持体の位置調整により前記搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度が調整可能となっている
ことを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
装置本体に設けられた保持体と、
この保持体にて脱着可能に保持され、ベルト支持体が位置調整可能に取り付けられた支持体被取付体とを備える
ことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項3】
装置本体に設けられ、軸部を有する保持体と、
この保持体の軸部にて回動可能に保持され、ベルト支持体が位置調整可能に取り付けられた支持体被取付体とを備え、
前記支持体被取付体は、前記軸部を中心とする一方向への回動によりベルト支持体が搬送ベルトの幅方向端部を支持する作用状態に切り換えられ、前記軸部を中心とする他方向への回動により前記ベルト支持体が前記搬送ベルトの幅方向端部を支持しない非作用状態に切り換えられる
ことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項4】
ベルト支持体を支持体被取付体に対して位置決め固定するための位置決め固定部材を備える
ことを特徴とする請求項2または3記載の搬送装置。
【請求項1】
装置本体と、
この装置本体に設けられ、物品を搬送する搬送ベルトと、
この搬送ベルトの幅方向端部を支持することによりこの幅方向端部を前記搬送ベルトの幅方向中央部側に向って下り傾斜する傾斜状態にする位置調整可能なベルト支持体とを備え、
前記ベルト支持体の位置調整により前記搬送ベルトの幅方向端部の傾斜角度が調整可能となっている
ことを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
装置本体に設けられた保持体と、
この保持体にて脱着可能に保持され、ベルト支持体が位置調整可能に取り付けられた支持体被取付体とを備える
ことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項3】
装置本体に設けられ、軸部を有する保持体と、
この保持体の軸部にて回動可能に保持され、ベルト支持体が位置調整可能に取り付けられた支持体被取付体とを備え、
前記支持体被取付体は、前記軸部を中心とする一方向への回動によりベルト支持体が搬送ベルトの幅方向端部を支持する作用状態に切り換えられ、前記軸部を中心とする他方向への回動により前記ベルト支持体が前記搬送ベルトの幅方向端部を支持しない非作用状態に切り換えられる
ことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項4】
ベルト支持体を支持体被取付体に対して位置決め固定するための位置決め固定部材を備える
ことを特徴とする請求項2または3記載の搬送装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2010−254426(P2010−254426A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−106504(P2009−106504)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(000103426)オークラ輸送機株式会社 (84)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(000103426)オークラ輸送機株式会社 (84)
【Fターム(参考)】
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