説明

携帯情報端末及び温水洗浄便座システム

【課題】携帯情報端末によって温水洗浄便座を操作する場合の使い勝手が良好な温水洗浄便座システムと、そのための携帯情報端末とを提供する。
【解決手段】携帯情報端末10を所持した人Pがトイレルーム1に入室すると、人体検知センサ7が検知し、温水洗浄便座3から携帯情報端末10に無線信号が送信され、携帯情報端末10の表示が非着座時用操作画面80に切り替わる。人Pが便座6に着座すると、携帯情報端末10の画面が着座時用操作画面90に切り替わり、シャワー装置19等の操作が可能となる。メニュースイッチにタッチすると、条件設定画面140が表示され、設定条件を変更すると、アイコン131〜138の色又は形が変化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレの温水洗浄便座を操作するための携帯情報端末と、この携帯情報端末及び温水洗浄便座を備えた温水洗浄便座システムに関する。
【背景技術】
【0002】
便器に設置された、人体臀部を温水で洗浄するための温水洗浄便座にあっては、スイッチを操作することにより温水の噴出、停止などの各種の動作が実行される。このスイッチは、便座に設置された温水洗浄便座本体に設けられたり、温水洗浄便座本体とは別体のリモコンに設けられている。
【0003】
特許文献1(特開2003−125467)には、携帯電話を洗浄装置のリモコンとして使用することが記載されている。特許文献1では、洗浄装置として主として洗濯機が記述されているが、洗浄装置は温水洗浄便座であってもよいことが記載されている(0040段落)。
【0004】
特許文献1では、携帯電話の所有者がインターネットを介して情報提供者サーバにアクセスし、洗濯機制御プログラムをダウンロードする。それ以降は、携帯電話を洗濯機のリモコンとして使用することが可能となる。携帯電話と洗濯機との間は簡易通信手段によって通信が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−125467
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1には、携帯電話によって洗濯機をリモートコントロールすることについて記述されているが、温水洗浄便座を具体的にどのようにしてリモートコントロールするかについては記載がない。
【0007】
本発明は、携帯情報端末によって温水洗浄便座を操作する場合の使い勝手が良好な温水洗浄便座システムと、そのための携帯情報端末とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の携帯情報端末は、表示画面を有した携帯情報端末であって、温水洗浄便座を操作することが可能な携帯情報端末において、温水洗浄便座からの無線信号を受信する手段と、温水洗浄便座からの入室者検知信号を該受信手段が受信すると該表示画面に温水洗浄便座の操作画面を表示させる手段と、温水洗浄便座の設定条件を記憶する記憶手段と、設定条件を温水洗浄便座に送信する手段と、該表示画面に条件設定画面を表示させる表示手段とを備えてなり、該表示手段は、設定条件を項目別に文字又は図形形状のアイコンにて表示するものであり、該アイコンに触れると設定条件が変更可能とされ、設定条件の変更に対応してアイコンの色又は形状が変化することを特徴とするものである。
【0009】
前記設定条件には、少なくとも入室者検知時における便座及び便蓋の開放形態設定と、暖房便座の温度設定とが含まれることが好ましい。
【0010】
本発明の携帯情報端末は、温水洗浄便座からの入室者検知信号を該受信手段が受信すると該表示画面に温水洗浄便座の非着座時用操作画面を表示させる手段と、温水洗浄便座からの着座検知信号を該受信手段が受信すると該表示画面に温水洗浄便座の着座時用操作画面を表示させる手段を備えてもよい。
【0011】
本発明の携帯情報端末は、さらに、温水洗浄便座からの洗浄開始信号を該受信手段が受信すると該表示画面に洗浄中用操作画面を表示させる手段と、温水洗浄便座からの洗浄停止信号を該受信手段が受信すると該表示画面に着座時用操作画面を表示させる手段とを備えており、該着座時用操作画面には、少なくとも、温水洗浄装置の作動用アイコン及び停止用アイコンと、乾燥装置の作動用アイコン及び停止用アイコンと、洗浄強度調整用アイコンと、温水温度調整用アイコンとが表示されるよう構成されてもよい。
【0012】
本発明の温水洗浄便座システムは、温水洗浄便座と、上記本発明の携帯情報端末とを有する温水洗浄便座システムであって、該温水洗浄便座は、便器に設置される温水洗浄便座本体と、トイレルーム内への人体の入室を検知するための人体検知手段と、便座への着座を検知する着座センサと、携帯情報端末からの操作信号を受信する操作信号受信手段と、入室を示す無線信号を発信する手段とを備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の携帯情報端末及び温水洗浄便座システムにあっては、温水洗浄便座操作用プログラムを搭載した携帯情報端末を所持した人がトイレルームに入室すると、温水洗浄便座が人体を検知し、入室者検知信号が温水洗浄便座から携帯情報端末に送信される。携帯情報端末がこの信号を受信すると、その表示画面が温水洗浄便座を操作するための画面となり、携帯情報端末によって温水洗浄便座を操作することが可能となる。
【0014】
本発明の携帯情報端末では、温水洗浄便座の設定条件を変更するための条件設定画面を表示させ、設定条件を変更することができる。この条件設定画面には、設定条件が項目別に文字又は図形形状のアイコンにて表示されている。このアイコンに触れることにより、設定条件が変更可能である。そして、設定条件を変更すると、それに対応してアイコンの色又は形状が変化するので、設定条件が変更されたことを視覚的に容易に認識することができる。
【0015】
本発明の携帯情報端末は、入室者検知信号を受信すると、その表示画面を非着座状態で操作するための非着座時用操作画面に切り替わるように構成してもよい。また、人が温水洗浄便座の便座に着座すると、温水洗浄便座が着座検知無線信号を出力し、携帯情報端末がこの着座検知無線信号を受信すると、携帯情報端末の表示画面が着座時用操作画面に切り替わるように構成してもよい。
【0016】
本発明では、温水洗浄便座でシャワー又はビデ洗浄が開始したときに、携帯情報端末の画面を洗浄中用操作画面に切り替え、洗浄強さ、温水温度等の設定変更用の表示を行ってもよい。
【0017】
このように温水洗浄便座の使用状況に応じて携帯情報端末の表示画面を切り替えることにより、表示画面に当面は不要なスイッチが表示されないようになり、画面表示がすっきりしたものとなり、操作が明快となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態に係る温水洗浄便座を備えたトイレルームの斜視図である。
【図2】洗浄装置の概略図である。
【図3】温水洗浄便座の制御ブロック図である。
【図4】温水洗浄便座の制御フローチャートである。
【図5】温水洗浄便座の制御フローチャートである。
【図6】携帯情報端末の制御フローチャートである。
【図7】携帯情報端末の制御フローチャートである。
【図8】携帯情報端末の表示画面図である。
【図9】携帯情報端末の表示画面図である。
【図10】携帯情報端末の表示画面図である。
【図11】携帯情報端末の表示画面図である。
【図12】携帯情報端末の表示画面図である。
【図13】携帯情報端末の表示画面図である。
【図14】携帯情報端末の表示画面図である。
【図15】携帯情報端末の表示画面図である。
【図16】携帯情報端末の表示画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
【0020】
図1の通り、トイレルーム1内に洋風便器2が設置され、該洋風便器2上に温水洗浄便座3が設置されている。この温水洗浄便座3は、便器2の後部に設置された便座ボックス4と、該便座ボックス4に上下方向回動可能に支持された便蓋5及び便座6を有している。便座ボックス4の上面前縁部には、便蓋5及び便座6の双方が倒伏した状態(図1)において、便器2前方の人体を検知する第1人体検知センサ7が設けられている。また、便座ボックス4の前面の左右方向の中央の下部には、便蓋5及び便座6の双方が起立した状態において便器2前方の人体を検知する第2人体検知センサ9(図3参照。図1では図示されていない。)が設けられている。
【0021】
トイレルーム1の壁面には、温水洗浄便座3を操作するためのリモコン8が設置されている。トイレルーム1の利用者Pは携帯情報端末10を所持しており、温水洗浄便座3はリモコン8だけでなく、この携帯情報端末10によっても操作可能となっている。携帯情報端末10と温水洗浄便座3とはブルートゥースなどの簡易無線通信システムによって相互通信するよう構成されている。携帯情報端末10には、タッチパネル式の液晶表示画面が設けられている。この携帯情報端末10にはメニュースイッチ(図示略)が設けられている。
【0022】
この実施の形態では、携帯情報端末10から温水洗浄便座3に送信する信号データ中に携帯情報端末10の所有者を示すID信号を含ませておき、温水洗浄便座3が特定の携帯情報端末10からの信号を受信した後は、この携帯情報端末10による操作が終了するまではこの携帯情報端末10以外の携帯情報端末からの信号では制御動作しないように構成されている。
【0023】
便座ボックス4には、図3の通り、人体検知センサ7,9のほか、便座6への着座を検知する着座センサ11、リモコン8及び携帯情報端末10からの無線信号を受信する受信部12、携帯情報端末に無線信号を発信する発信部13、入力信号に基づいて制御を行う制御部15、該制御部15によって制御される便蓋回動装置16、便座回動装置17、便座ヒータ18、人体臀部洗浄用のシャワー装置19及びビデ装置20、温風を臀部に吹き付けて乾燥させるための乾燥装置21、便器の便鉢から臭気を含んだ空気を排出し、活性炭等によって除臭する脱臭装置22、室内に温風を吹き出すための室内暖房装置23、トイレルーム1の床面に向って投光する照明装置24、便座ボックス4を図1の矢印Hのように昇降させるための便座ボックス昇降装置25、便器の便鉢に水を流すフラッシュ装置26、プラズマクラスターイオンを発生させてトイレルーム内に供給するためのイオン発生装置28などの機器が制御される。
【0024】
制御部15には温水洗浄便座の設定条件を記憶するためのメモリ装置27が接続されている。
【0025】
なお、シャワー装置19及びビデ装置20は、図2のように、水が開閉用メインバルブ29、流量調整バルブ30、ヒータ31を介してシリンダ32に供給され、ノズル33の先端から温水が噴出するよう構成されている。ノズル33は水圧又はモータによって進退が行われる。シリンダ32には前後位置調節装置34が設けられており、シリンダ32の前後位置を調節することによりシャワーやビデの洗浄位置を調節することができる。
【0026】
図4を参照してこの制御部15の作動について説明する。
【0027】
トイレルーム1内に人が入室してきて第1人体検知センサ7がこの人体を検知すると、ステップ41から42に進み、発信部13が入室者検知無線信号を発信し、次いで便蓋回動装置16によって便蓋5を起立回動させる(ステップ43)。次いで、ステップ44に進む。
【0028】
なお、この実施の形態では、入室者を検知すると便蓋が開くように条件設定がなされているが、後述のように、便蓋及び便座の双方が開く設定に変更したり、便蓋及び便座のいずれも開かない設定に変更することが可能である。
【0029】
ステップ44で着座が検知されるか判断し、着座が検知されないときにはステップ55に移り、便座開信号が受信されたか判断し、受信されないときはステップ55aに移り、所定時間(例えば1〜3分)経過するまでステップ44,55,55aを循環する。この所定時間の間に便座開信号が受信されないときにはステップ55aからステップ54に移り、便蓋5を閉とし、ステップ41に戻る。
【0030】
ステップ44,55,55aを循環している途中で便座開信号を受信したときには、ステップ55からステップ56に進み、便座6を開とした後、ステップ57に進み、便座閉信号の受信の有無を判断し、その結果に応じてステップ58又は60に進む。便座閉信号が受信されるまで、そして、第2人体検知センサ9が人体を検知している間はステップ57,58を循環する。この循環途中で人体が検知されなくなったときには、人が退室したのであるから、ステップ58からステップ59に移り、便座6及び便蓋5を閉とし、ステップ41に戻る。ステップ57,58の循環途中で便座閉信号を受信したときには、ステップ57からステップ60に移り、便座6を閉とした後、ステップ44に戻る。
【0031】
ステップ44,55,55a又はステップ44,55,56,57,60を循環している途中で着座が検知されたときには、ステップ44から45に進み、着座検知信号を発信し、ステップ46にて洗浄スイッチ(シャワー用アイコン93,94又はビデアイコン95。図9参照。)がタッチ操作されたか判断する。
【0032】
洗浄スイッチがタッチ操作されないときは、ステップ46から50に移り、離座(便座6から立ち上がること。脱座ともいう。着座センサ11によって検知される。)したか判断し、離座しておらず、着座が継続しているときには、ステップ46に戻る。ステップ46,50の循環途中で洗浄スイッチ(シャワー用アイコン93,94又はビデアイコン95。図9参照。)がタッチ操作されたときにはステップ46からステップ47に進み、シャワー装置又はビデ装置による洗浄を開始させると共に、洗浄開始無線信号を発信する。次いで、ステップ48に進み、洗浄を停止させる止アイコン104(図10)がタッチ操作されるまで洗浄を続ける。止アイコン104がタッチ操作されると、ステップ48からステップ49に進み、シャワー装置又はビデ装置による洗浄を停止させると共に、洗浄終了無線信号を発信する。その後、離座が検知されるまでステップ46〜50を循環する。
【0033】
ステップ50で離座が検知されると、ステップ50からステップ51に進み、離座検知無線信号を発信し、ステップ52に進む。着座が検知されないときにはステップ53に進み、所定時間(例えば1〜3分)経過後、便蓋5を閉め(ステップ54)、ステップ44に戻る。なお、この所定時間経過前に再度の着座があったときには、ステップ52からステップ45に戻る。
【0034】
図4において、入室者を検知した後のプログラムを実行している間に、携帯情報端末10から設定条件を変更したことを表わす信号が送られてきた時には、図5のステップ77,78の通り、メモリ装置27に設定されている設定条件を変更する。なお、この設定条件としてどのようなものがあるかについては後述する。
【0035】
次に、図6,7を参照して携帯情報端末10による温水洗浄便座3の制御プログラムについて説明し、図8〜12を参照して、携帯情報端末10の表示画面について説明する。なお、この実施の形態では、携帯情報端末10はスマートフォンであるが、これに限定されない。例えば、表示画面を携帯電話仕様に変更することにより携帯電話であっても本発明を適用可能となる。
【0036】
この制御プログラム(アプリケーションソフト)は、携帯情報端末10の所有者等がインターネットを介して温水洗浄便座3のメーカーのホームページにアクセスし、ダウンロードすることにより携帯情報端末10にインストールされる。
【0037】
この携帯情報端末10を所持した人Pがトイレルーム1に入室するまでは、携帯情報端末10の表示画面は待ち受け画面となっている。携帯情報端末10を所持した人Pがトイレルーム1に入室すると、温水洗浄便座3が発信する入室者検知無線信号(図4のステップ42参照。)が該携帯情報端末10によって受信され、図6においてステップ61からステップ62に進む。そして、まず携帯情報端末10のメモリに記憶されている前回の温水洗浄便座3の使用設定条件を温水洗浄便座3に送信する。なお、記憶データがないときには、このデータ送信の代わりに温水洗浄便座3の標準使用設定条件で温水洗浄便座3が動作すべきであることを示す信号が携帯情報端末10から送信する。また、携帯情報端末3の表示画面を待ち受け画面から図8の非着座時用操作画面80に切り替える。
【0038】
この非着座時用操作画面80では、温水洗浄便座3を搭載した便器2の写真又は絵が表示されると共に、便座開閉スイッチ用のアイコン81と便座ボックス4の昇降スイッチ用のアイコン82が表示される。アイコン81に触れると、便座6が開となり、もう1回アイコン81に触れると便座6が閉となる。便器2を男子小用に使用するときには便座6を開とすべくアイコン81に触れることになる。
【0039】
アイコン82に触れると、便座ボックス4が上昇するので、便器2の上面を入念に清掃することが可能となる。アイコン82にもう1回触れると、便座ボックス4が下降する。
【0040】
入室者Pの検知に伴って便蓋5が開となっているが(図4のステップ43参照。)、便座6は閉となっている。そして、この閉状態の便座6に着座すると、温水洗浄便座3が着座検知無線信号を発信する(図4のステップ45)ので、この着座検知無線信号が携帯情報端末10に受信され、ステップ63から64に進み、携帯情報端末10の表示画面が図9の着座時用操作画面90に切り替わる。この画面90には、大フラッシュ操作スイッチ用のアイコン91、小フラッシュ操作スイッチ用のアイコン92、おしりを強く洗浄するシャワースイッチとしてのおしりアイコン93、おしりを弱く洗浄するシャワースイッチとしてのマイルドアイコン94、ビデ洗浄操作用ビデアイコン95、乾燥操作用の乾燥アイコン96、洗浄や乾燥を停止させる止スイッチ用の止アイコン97が表示される。
【0041】
大フラッシュ用アイコン91に触れると、便器2の便鉢に多量の水が供給され、大洗浄が行われる。小フラッシュ用アイコン92に触れると、便器2の便鉢に少量の水が供給され、小洗浄が行われる。おしりアイコン93又はマイルドアイコン94に触れるとシャワー装置19が作動し、ビデアイコン95に触れるとビデ装置20が作動する。乾燥アイコン96に触れると乾燥装置21が作動する。止アイコン97に触れると、これらの作動が停止する。
【0042】
おしりアイコン93、マイルドアイコン94又はビデアイコン95に触れると、ステップ65から66,67に進み、表示画面が着座時用操作画面90から図10の洗浄中用操作画面100に切り替わる。
【0043】
この操作画面100には、おしりアイコン101、マイルドアイコン102、ビデアイコン103、止アイコン104が表示され、これらは図9のアイコン93,94,95,97と同一の機能を有する。操作画面100には、さらに、マッサージアイコン105、ワイドアイコン106が表示される。洗浄動作中にマッサージアイコン105に触れると、シャワー又はビデ洗浄強さが強弱変化し、もう1回マッサージアイコン105に触れるとこの強弱変化が解消し、一様強さの洗浄に戻る。洗浄動作中にワイドアイコン106に触れると、シャワー装置19又はビデ装置20のノズルが規則的に前後往復動し、洗浄範囲が前後に広がる。ワイドアイコン106にもう1回触れると、このモードが解消し、ノズル位置は一定となる。
【0044】
操作画面100には、このノズルの位置を調節するための前進用アイコン107と後退用アイコン108とが表示される。アイコン107に触れるとノズルが前方に移動し、アイコン108に触れるとノズルが後方に移動する。この移動状況は表示部109,110に表示される。
【0045】
操作画面100には、洗浄強さを強くするための「+」アイコン111、弱くするための「−」アイコン112及び洗浄強さを表示する表示部113が設けられている。アイコン111に触れると、ノズルから噴出する洗浄水量が多くなり、アイコン112に触れると洗浄水量が減少する。
【0046】
操作画面100にはノズルから噴出する洗浄水の温度を高くするための「高」アイコン114、この温度を低くするための「低」アイコン115、及び設定温度を表示する表示部116が設けられている。アイコン114に触れると温水の設定温度が例えば0.5℃刻みで上昇し、アイコン115に触れるとこの設定温度が低下する。
【0047】
洗浄中に止アイコン104に触れ、温水洗浄便座3が洗浄終了無線信号を発信する(図4のステップ49)と、この信号を携帯情報端末10が受信し、ステップ68から69に進み、表示画面が図10の洗浄中用操作画面100から図9の着座時用操作画面90に戻る。その後、人が便座から立ち上がると、温水洗浄便座3が離座検知無線信号を発信する(図4ステップ51)ので、携帯情報端末10がこの離座検知無線信号を受信すると画面を待ち受け画面とし(ステップ70,71)、その後、ステップ61に戻る。
【0048】
ステップ63において、着座が検知されないときには、ステップ63,72を循環する。所定時間(例えば1〜3分)が経過しても着座が検知されないときには、ステップ72からステップ71に移り、画面を待ち受け画面とした後、ステップ61に戻る。
【0049】
携帯情報端末10に設けられているメニュースイッチ(メニューアイコンであってもよい。)を操作すると、図7の条件設定プログラムが実行される。即ち、メニュースイッチが操作されると、ステップ121から122に進み、図11に示す条件設定画面140に切り替わり、入室検知時の便座、便蓋の開閉形態や、暖房便座温度などの設定条件をアイコン131〜138にタッチすることにより変更可能となる。
【0050】
ステップ122からはステップ123に移り、条件変更用のアイコン131〜138にタッチしたか判断する。条件変更用アイコン131〜138のいずれかをタッチしたときには、変更後の設定条件が温水洗浄便座3に送信される(ステップ124)。リターンアイコン149にタッチすると、表示画面が元の(メニュースイッチ操作前の)画面に戻る(ステップ125,126)。なお、メニュースイッチを再度押すことにより元の画面に戻る仕様としてもよい。
【0051】
図11の条件設定画面140では、上記の便座、便蓋の開閉形態の変更用の欄141、暖房便座温度の変更用の欄142、自動洗浄の設定変更用の欄143、節電パターンの変更用の欄144、脱臭装置22の設定変更用の欄145、イオン発生装置28の設定変更用の欄146、照明装置24の設定変更用の欄147、室内暖房装置23の設定変更用の欄148及びリターンアイコン149が表示される。各欄141〜148には、アイコン131〜138が表示される。
【0052】
アイコン131は便座及び便蓋を備えた便器の側面図の形状となっている。現状での設定が、入室者検知時に便蓋のみが開く設定であるため、アイコン131は便蓋が起立した図柄となっている。
【0053】
このアイコン131にタッチすると、画面が図12に示すフルオート便座条件設定画面150に切り替わる。この画面150には、入室者検知時に便蓋のみを開ける設定とするためのアイコン151と、便蓋及び便座の双方を開ける設定とするためのアイコン152と、便蓋及び便座のいずれも開けない設定とするためのアイコン153とが表示される。各アイコン151〜153の右隣りには、上記意味内容を表わす文言「フタのみ開く」、「フタと便座が開く」、「開かない」が表示されている。また、現状の設定は、入室者検知時に便蓋のみが開く設定となっているため、アイコン151が他のアイコン152,153とは異色となっている。なお、選択されたアイコンの色を黄色などの明色とし、選択されていないアイコンの色を暗色とするなど、明度や色彩によってコントラスト付けすることにより、現状の設定を明快に示すようにするのが好ましい。
【0054】
上記の通り、現状では「フタのみ開く」設定となっているので、アイコン151が異色となっているが、アイコン152又は153にタッチすると、入室者検知時に「フタと便座が開く」又は「開かない」設定となると共に、タッチされたアイコン152又は153が他とは異色となる。なお、入室者検知時に便蓋及び便座の双方が開く設定は、トイレ利用者が主に男子小用利用者である場合に好適である。リターンアイコン154にタッチすると画面は図11の条件設定画面140に戻る。
【0055】
条件設定画面140の欄141には、上記アイコン131と共に、現状の設定を示す文言が表示されている。設定を変更すると、アイコン131と、この文言もそれに対応して変更される。当然ながら、欄141のアイコン131及び文言はフルオート便座条件設定画面150(図12)で選択されたアイコンの図形及び文言に切り替わる。
【0056】
アイコン132は、暖房便座のON(入)、OFF(切)の切替と、便座温度を切り替えるものである。なお、暖房便座を「入」とする設定時と、「切」とする設定時とでアイコン132の色が異なったものとなる。アイコン132は便座をモチーフとした図形よりなる。
【0057】
自動洗浄アイコン133は、人が便座から立ち上がってから所定時間(この場合は6秒)後に自動的に便器をフラッシュ洗浄するモードの「入」「切」設定用のものである。現状では、自動洗浄モードとしているので、アイコン133の右隣りに「自動洗浄脱座6秒後」の表示がなされている。なお、自動洗浄モードの設定時と非設定時とでアイコン133の色が異なったものとなる。アイコン133は、流れ落ちる水をモチーフとした図形よりなる。
【0058】
アイコン134は、温水ヒータと便座ヒータをOFFにするワンタッチ節電スイッチ用のものであり、所定時間として6時間、8時間、24時間の3パターンが用意されている。現状では8時間のワンタッチ節電が設定されており、その旨の表示がアイコン134の右隣りになされている。なお、自動洗浄モードの設定時と非設定時(OFF時)とでアイコン134の色が異なったものとなる。アイコン134は植物の葉をモチーフとした図形よりなる。
【0059】
アイコン135は脱臭装置22のON(入)、OFF(切)の設定を切り替えるためのものであり、アイコン135の右隣に現状の設定を示す文言が表示される。脱臭装置の「入」設定時と「切」設定時とでアイコン135(「脱臭」の文字よりなる。)の色が異なったものとなる。
【0060】
アイコン136はイオン発生装置28の「入」、「切」の設定切り替え用のものであり、「入」、「切」の設定を切り替えることによりアイコン136の色が異なったものとなる。また、アイコン136の右隣りに現状の設定を示す文言(快適イオン入又は快適イオン切)が表示される。アイコン136は葡萄の房をモチーフとした図形よりなる。
【0061】
アイコン137はトイレルーム在室時(入室してから退室するまでの間)における照明装置24の「入」、「切」の設定切り替え用のものであり、「入」、「切」の設定が切り替えられるとアイコン137の色が異なったものとなる。また、アイコン137の右隣りに現状の設定を示す文言(照明ON又は照明OFF)が表示される。アイコン137は電球をモチーフとした図形よりなる。
【0062】
アイコン138は室内暖房装置23の「入」、「切」の設定切り替え用のものであり、「入」、「切」の設定が切り替えられるとアイコン138の色が異なったものとなる。また、アイコン138の右隣りに現状の設定を示す文言(部屋暖房冷込防止ON又はOFF)が表示される。アイコン138は「部屋暖房」の文字よりなる。
【0063】
これらのアイコン131〜138にタッチすると、各々の条件変更用の画面が表示され、この条件変更用画面上に表示されるアイコンにタッチすることにより設定条件が変更される。例えば、節電用アイコン134にタッチしたときには、後述の図14のうちエリア181部分が表示され、ワンタッチ節電アイコン182、8hアイコン183、12hアイコン184、24hアイコン185及びスーパー節電アイコン186が表示される。ワンタッチ節電アイコン182にタッチした後、8hアイコン183にタッチすると、(又は直接に8hアイコン183にタッチすると、)便座ヒータ、温水ヒータ、部屋暖房ヒータなどのヒータを該8hアイコン183にタッチしたときから8時間だけOFFとするヒータオフタイマーがスタートして節電モードが開始すると共に、この節電モードがあと何時間何分継続するかを表わす節電モード残余時間表示が表示される。
【0064】
12hアイコン184又は24hアイコン185にタッチすると、この節電モード設定時間がタッチしてから12時間又は24時間に変更され、それに対応して節電モード残余時間表示も変更される。ワンタッチ節電アイコン182にもう1回タッチすると、この節電モードが解除される。なお、8h、12h又は24hアイコン183、184又は185により各節電モードを設定すると、当該アイコン183、184又は185とワンタッチ節電アイコン182が異色になる。
【0065】
スーパー節電アイコン186にタッチすると、すべてのヒータをOFFとするスーパー節電モードになり、またスーパー節電アイコン186が異色になる。このスーパー節電モードは、スーパー節電アイコン186にもう1回タッチすることにより解除される。リターンアイコン149にタッチすると、画面は図11に戻る。
【0066】
照明設定用アイコン137にタッチすると、後述の図15のうちエリア191が表示され、ONアイコン192とOFFアイコン193とが表示される。ONアイコン192にタッチすると、トイレルーム在室検知中は照明装置24を点灯させる「入」モードが設定され、OFFアイコン193にタッチすると、トイレルームに在室しても照明装置24を点灯させない「切」モードが設定される。リターンアイコン149にタッチすると、図11の画面に復帰する。
【0067】
自動洗浄設定用アイコン133、脱臭装置用アイコン135、イオン発生装置用アイコン136及び部屋暖房設定用アイコン138にタッチした場合も、それぞれONアイコンとOFFアイコンが表示され、「入」モード又は「切」モードが設定が行われる。リターンアイコン149にタッチすると、図11の画面に戻る。
【0068】
暖房便座用アイコン132にタッチすると、ONアイコン及びOFFアイコンと共に、便座温度変更用アイコンが表示され、さらに、現状の設定温度を示す表示(図示略)が表示される。これらのアイコンにより、暖房便座の「入」モード又は「切」モードの設定と、「入」モード時における便座温度の設定が行われる。リターンアイコン149にタッチすると、図11の画面に戻る。
【0069】
上記の条件設定方法は本発明の一例であり、これに限定されない。例えば、暖房便座のON(入)、OFF(切)の切替と、便座温度を切り替えるためのアイコン132に1回タッチする毎に設定温度が1段階ずつ切り上がり、最高段階からはOFFを経て最低段階に戻るサイクリック変更方式としてもよい。
【0070】
また、自動洗浄アイコン133にタッチすると自動洗浄が解除され、アイコン133にもう1回タッチすると自動洗浄モードに復帰するようにしてもよい。
【0071】
また、ワンタッチ節電スイッチ用アイコン134にタッチする毎に8時間→24時間→OFF→6時間のように切り替わるようにしてもよい。
【0072】
脱臭設定用アイコン135にタッチする毎に「入」、「切」の設定が切り替わるようにしてもよい。イオン発生装置用アイコン136にタッチする毎に「入」、「切」の設定が切り替わるようにしてもよい。
【0073】
照明設定用アイコン137にタッチする毎に「入」、「切」の設定が切り替わるようにしてもよい。室内暖房装置設定用アイコン138にタッチする毎に「入」、「切」の設定が切り替わるようにしてもよい。
【0074】
これらの作動設定条件や、前記シャワー装置19又はビデ装置20の洗浄強さ、位置、ワイド洗浄、マッサージ洗浄などの設定条件を変更した場合、変更後の条件を温水洗浄便座3に送信する。なお、この実施の形態では、変更後の条件を携帯情報端末10のメモリに記憶させる。そして、シャワー装置19又はビデ装置20を作動させる度に携帯情報端末10のメモリに蓄積されているデータを温水洗浄便座に送信し(ステップ66)、温水洗浄便座3の設定条件データと携帯情報端末10の設定条件とを合致させる。
【0075】
なお、温水洗浄便座3には、温水洗浄便座の累積使用回数・通電時間、当月の電気代や水道代の情報を記録するメモリ部を設定しておき、携帯情報端末10を所持した人Pがトイレルームに入室したときに、温水洗浄便座3から携帯情報端末10にメモリ部の記憶情報を送信し、携帯情報端末10の画面に表示させるようにしてもよい。このようにすれば、今現在の機器の水道代、電気代、部品のメンテナンス時期を携帯情報端末10の画面で確認することができる。
【0076】
操作画面のデザインを複数用意しておき、ユーザーが画面デザインを自由に選択することができるようにしてもよい。
【0077】
本発明では、携帯情報端末10を所持した人Pがトイレルームに入室したときに直ちに温水洗浄便座操作用画面に切り換えるのではなく、画面上に「温水洗浄便座を操作しますか?」等のメッセージを表示し、人Pが温水洗浄便座操作モードを選択した場合に温水洗浄便座操作画面(図6の非着座時用操作画面80)に切り換えるようにしてもよい。また、前記メニュースイッチを操作すると、温水洗浄便座の制御用ソフトの起動と非起動を切り替え設定するためのアイコンを表示するようにしてもよい。
【0078】
上記説明は本発明の一例であり、本発明は上記以外の態様とされてもよい。例えば、条件設定画面140の表示項目は上記のものに限定されず、それよりも多くてもよく、少なくてもよい。例えば、後述のスーパー節電の設定、非設定の項目を設けてもよい。
【0079】
上記実施の形態では、メニュースイッチを操作すると条件設定画面140が表示される構成としているが、非着座時操作画面80、着座時操作画面90、又は洗浄中用操作画面100に条件設定アイコンを表示し、この条件設定アイコンによって条件設定を行うことができるようにしてもよい。
【0080】
図13は、その一例に係る着座時操作画面170を示している。この着座時操作画面170では、図9の着座時操作画面90と同様に、大フラッシュ操作スイッチ用のアイコン91、小フラッシュ操作スイッチ用のアイコン92、おしりを強く洗浄するシャワースイッチとしてのおしりアイコン93、おしりを弱く洗浄するシャワースイッチとしてのマイルドアイコン94、ビデ洗浄操作用ビデアイコン95、乾燥操作用の乾燥アイコン96、洗浄や乾燥を停止させる止スイッチ用の止アイコン97が表示される。これらのアイコン91〜97にタッチしたときの動作は図9の場合と同一である。
【0081】
この着座時用操作画面170の一辺(この場合は下辺)に沿って、条件変更用のアイコン131〜138及び171が表示される。該条件変更用アイコン131にタッチしたときには、アイコン91〜97が消え、代りに前記図12のアイコン151〜153と同様のアイコン(図示略)が表示され、人体検知時における便座及び便蓋の開閉パターンの設定を変更することができる。なお、この開閉パターン設定を変更したときには、それに対応して条件変更用アイコン131の便座、便蓋の倒伏形状が変更される。アイコン131にもう1度タッチするか、又はリターンアイコン(図示略)にタッチすることにより、着座時用操作画面170に復帰する。
【0082】
節電用アイコン134にタッチしたときには、図14に示す節電条件変更用画面180が表示される。この節電条件変更用画面180には、アイコン134に連なるエリア181が表示され、このエリア181にはワンタッチ節電アイコン182、8hアイコン183、12hアイコン184、24hアイコン185及びスーパー節電アイコン186が表示されている。ワンタッチ節電アイコン182にタッチした後、8hアイコン183にタッチすると、(又は直接に8hアイコン183にタッチすると、)便座ヒータ、温水ヒータ、部屋暖房ヒータなどのヒータを該8hアイコン183にタッチしたときから8時間だけOFFとするヒータオフタイマーがスタートして節電モードが開始すると共に、この節電モードがあと何時間何分継続するかを表わす節電モード残余時間表示(この場合はタッチした直後なので、「節電解除まであと7時間59分」の表示)が表示される。
【0083】
12hアイコン184又は24hアイコン185にタッチすると、この節電モード設定時間がタッチしてから12時間又は24時間に変更され、それに対応して節電モード残余時間表示も変更される。ワンタッチ節電アイコン182にもう1回タッチすると、この節電モードが解除される。なお、8h、12h又は24hアイコン183、184又は185により各節電モードを設定すると、当該アイコン183、184又は185とワンタッチ節電アイコン182及び節電用アイコン134とが異色になると共に、節電用アイコン134内に8h、12h又は24hの文字が表示される。この表示は、当該節電モードが解除されると消える。
【0084】
スーパー節電アイコン186にタッチすると、すべてのヒータをOFFとするスーパー節電モードになり、またスーパー節電アイコン186が異色になる。このスーパー節電モードは、スーパー節電アイコン186にもう1回タッチすると解除される。このスーパー節電モードは、長期出張、旅行時等に設定するのに好適である。
【0085】
節電用アイコン134にもう1回タッチするか、リターンアイコン(図示略)にタッチすると、画面は図13に戻る。
【0086】
照明設定用アイコン137にタッチすると、図15に示す照明設定用画面190が表示される。この照明設定用画面190には、照明設定用アイコン137に連なるエリア191が表示され、このエリア191内には、ONアイコン192とOFFアイコン193とが表示されている。ONアイコン192にタッチすると、トイレルーム在室検知中は照明装置24を点灯させる「入」モードが設定され、OFFアイコン193にタッチすると、トイレルームに在室しても照明装置24を点灯させない「切」モードが設定される。なお、「入」モードが設定されているときには、照明設定用アイコン137は明色になると共に、ONアイコン192と同形状となり、「切」モードのときは、照明設定用アイコン137は、暗色になると共に、OFFアイコン193と同形状となる。
【0087】
照明設定用アイコン137にもう1回タッチするか、リターンアイコン(図示略)にタッチすると、図13の画面に復帰する。
【0088】
自動洗浄設定用アイコン133、脱臭装置用アイコン135、イオン発生装置用アイコン136及び部屋暖房設定用アイコン138にタッチした場合も、図示は省略するが、各アイコン133,135,136又は138に連なるエリアが表示され、このエリアにそれぞれONアイコンとOFFアイコンが表示され、「入」モード又は「切」モードが設定が行われる。また、「入」を設定したときには当該設定用アイコン133,135,136又は138が明色となり、「切」を設定したときには当該設定用アイコン133,135,136又は138が暗色となる。
【0089】
当該アイコン133,135,136又は138にもう1回タッチするか、又はリターンアイコン(図示略)にタッチすると、図13の画面に戻る。
【0090】
図13の暖房便座用アイコン132にタッチすると、図示は省略するが、該アイコン132に連なるエリアが表示され、このエリアにONアイコン及びOFFアイコンと共に、便座温度変更用アイコンが表示され、さらに、現状の設定温度を示す表示が表示される。これらのアイコンにより、暖房便座の「入」モード又は「切」モードの設定と、「入」モード時における便座温度の設定が行われる。なお、「入」モードを設定したときには暖房便座用アイコン132が明色となり、「切」モード設定時には該アイコン132が暗色となる。該アイコン132にもう1回タッチするか、リターンアイコン(図示略)にタッチすると、図13の画面に戻る。
【0091】
図16は、条件変更用アイコン171にタッチしたときの条件設定画面200を示している。この条件設定画面200は、温水洗浄条件を変更するための画面であり、該アイコン171に連なるエリア201には、前記図10で表示したものと同様のアイコン107〜116が表示される。図10の場合と同様に、前進用アイコン107にタッチすると温水洗浄用のノズルが前方に移動し、アイコン108にタッチするとノズルが後方に移動する。この移動状況は表示部109,110に表示される。なお、表示110はノズルを模擬した形状よりなり、その中間部付近は位置調節アイコン110aとなっている。この位置調節アイコン110aにタッチしたまま指を動かすドラッグ操作により、ノズルを前後移動させることができる。
【0092】
条件設定画面200のエリア201には、さらに、洗浄強さを強くするための「+」アイコン111、弱くするための「−」アイコン112及び洗浄強さを表示する表示部113、洗浄水の温度を高くするための「高」アイコン114、この温度を低くするための「低」アイコン115、及び設定温度を表示する表示部116が表示される。これらの機能は図10の場合と同一である。
【0093】
条件変更用アイコン171にもう1回タッチするか、又はリターンアイコン(図示略)にタッチすると、図13の画面に復帰する。
【0094】
図13〜16に示した条件変更用のアイコン171,131〜138は、図8の非着座時用操作画面80及び図10の着座時用操作画面100にも表示されてもよい。
【符号の説明】
【0095】
1 トイレルーム
2 便器
3 温水洗浄便座
7 第1人体検知センサ
8 第2人体検知センサ
10 携帯情報端末
31 温水ヒータ
32 シリンダ
33 ノズル
34 前後進装置
80,170 非着座時用操作画面
90 着座時用操作画面
100 洗浄中用操作画面
140,180,190,200 条件設定画面
150 フルオート便座条件設定画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を有した携帯情報端末であって、温水洗浄便座を操作することが可能な携帯情報端末において、
温水洗浄便座からの無線信号を受信する手段と、
温水洗浄便座からの入室者検知信号を該受信手段が受信すると該表示画面に温水洗浄便座の操作画面を表示させる手段と、
温水洗浄便座の設定条件を記憶する記憶手段と、
設定条件を温水洗浄便座に送信する手段と、
該表示画面に条件設定画面を表示させる表示手段と
を備えてなり、
該表示手段は、設定条件を項目別に文字又は図形形状のアイコンにて表示するものであり、該アイコンに触れると設定条件が変更可能とされ、設定条件の変更に対応してアイコンの色又は形状が変化することを特徴とする携帯情報端末。
【請求項2】
請求項1において、前記設定条件には、少なくとも入室者検知時における便座及び便蓋の開放形態設定と、暖房便座の温度設定とが含まれることを特徴とする携帯情報端末。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記温水洗浄便座からの入室者検知信号を前記受信手段が受信すると、前記表示画面に温水洗浄便座非着座時用操作画面を表示させる手段と、
温水洗浄便座からの着座検知信号を該受信手段が受信すると該表示画面に温水洗浄便座の着座時用操作画面を表示させる手段と、
を備えたことを特徴とする携帯情報端末。
【請求項4】
請求項3において、さらに、温水洗浄便座からの洗浄開始信号を該受信手段が受信すると該表示画面に洗浄中用操作画面を表示させる手段と、
温水洗浄便座からの洗浄停止信号を該受信手段が受信すると該表示画面に着座時用操作画面を表示させる手段と
を備えており、
該着座時用操作画面には、少なくとも、温水洗浄装置の作動用アイコン及び停止用アイコンと、乾燥装置の作動用アイコン及び停止用アイコンと、洗浄強度調整用アイコンと、温水温度調整用アイコンとが表示されることを特徴とする携帯情報端末。
【請求項5】
温水洗浄便座と、請求項1ないし4のいずれか1項の携帯情報端末とを有する温水洗浄便座システムであって、
該温水洗浄便座は、
便器に設置される温水洗浄便座本体と、
トイレルーム内への人体の入室を検知するための人体検知手段と、
便座への着座を検知する着座センサと、
携帯情報端末からの操作信号を受信する操作信号受信手段と、
入室を示す無線信号を発信する手段と
を備えたことを特徴とする温水洗浄便座システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2013−36175(P2013−36175A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171068(P2011−171068)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(302045705)株式会社LIXIL (949)
【Fターム(参考)】